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ボートレース特集 > 2009全日本選手権
この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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THEピット――勝つべくして勝つ

2009_1013_r12_0662  10R前にピットを訪れると、すでに展示用ピットに「松井」というネームプレートのボートが係留されていた(尼崎の展示用ピットは2組ある)。
 そのとき、吉川元浩と市川哲也のボートは係留所にあり、井口佳典と白井英治と守田俊介のボートはまだ着水されていなかった。だというのに、松井繁はすでに優勝戦への準備を完了させていたのだ。
 前半のピット記事で書いたように、優出メンバーでは誰よりも早く調整を始め、誰よりも早く試運転に飛び出した。そして、レースが迫ると、誰よりも早く準備を整えた。
 それが何を暗示していた、と書いたら陳腐に過ぎる。だが、そんな誹りを受けてもかまわないから、そう書きたくなってしまう自分がいる。
 松井繁は、勝つべくして勝ったのだ。

 同県の選手が優勝戦などに出走していない場合、自分のレースを終えた選手は6R後くらいから管理解除となって、次々に競艇場を後にするのが最終日のルーティン。特別選抜戦が始まる頃には残っている選手がぐっと少なくなっているから、10Rのエンジン吊りには優勝戦メンバーが揃って姿をあらわすことになる。これは、戦闘態勢に入る前、優出メンバーの様子を見ることができる最後の機会となる。
2009_1013_0421  エンジン吊りを終えて、山本隆幸、湯川浩司、丸岡正典をしたがえて、笑顔を見せる井口佳典。シビアな関係でい続けることで絆を深めていく銀河系だけに、誰もが「頑張れ」みたいなことは面と向かって言っている様子はないが、しかしそうして輪を作ることが井口のパワーになる。山本が軽口を叩いて、井口が爆笑する、そんなシーンが目に入った。
2009_1013_0316  市川哲也と守田俊介も笑っていた。リラックスしている様子が伝わってくる。白井英治もスッキリした表情で、控室へと消えていく。外枠で戦う優勝戦というのは、そういうものなのかもしれない。
2009_1013_0254  緊張しているというわけでもないだろうが、やや硬い表情でいたのは吉川元浩である。地元のエースという自負、5年ぶりの地元SG、少しばかりプレッシャーを感じているほうが自然である。エンジン吊りから控室に戻り際、吉川はスタート練習のスリット写真をじっと見入っていた。それは心を解きほぐそうとしているようでもあり、戦いに向けて炎を燃え上がらせようとしているようでもあり。背中からいい雰囲気が伝わってくるものだった。
 それを10mほど離れたところから、微笑みながら見つめていたのが松井繁である。盟友とでも言うべき存在の吉川と、尼崎SGの優勝戦で剣を交える。ある種の感慨もあったことだろう。そして、吉川の背中が頼もしくもあっただろう。あるいは、吉川こそ最大のライバルと考え、必勝の決意を固めていたのかもしれない。長らくスリット写真を見つめる吉川の背中に、松井は近づくでもなく、声をかけるでもなく、ただただ微笑を向けていたのであった。

2009_1013_0212  松井の完勝であった。進入に動きがあり、賞金王勝負駆け組が渾身の攻めを繰り出そうともしていたが、松井の逃げに揺るぎはなかった。やはり、勝つべくして勝った、と見えた。
 湧きかえるような歓喜がピットにあったわけではなかった。田中信一郎や太田和美、湯川、丸岡、山本らがバンザイをして松井を出迎えてはいた。しかし、歓声とか興奮とか、そういうものとは無縁の様子であった。それが、これまでに何度も経験してきた王者のSG制覇だからなのか、それとも地元のエースの敗戦を気遣ってのものなのかは、わからない。ただただ、大阪勢と弟子の山本は静かに、喜色満面の笑顔を向けることで松井を称えていた。松井も笑顔でそれに応えていた。
 そうしたなか、敗者たちも静かに敗戦を噛み締めているようだった。
2009_1013_0172  市川が、ボートを降りるとまず白井のもとに駆け寄って、詫びている姿があった。おそらくは、進入で白井を外に押し出したことであろう。もちろん、白井はむしろ恐縮したように市川の謝罪を打ち消し、「こちらこそ申し訳なかったです」と返している。白井も市川も、真っ向勝負というものを、だからこそ生じる友情のようなものを、よく知っている男たちである。白井は、2009_1013_0001 そのときには笑顔も見せていたが、モーターを返納し、控室に一人戻るときには、眉間にシワを寄せて、敗北の悔恨にまみれていた。逆に市川は、太田や田中と冗談を飛ばし合って、笑い合ったりしていた。百戦錬磨の余裕とも見えたし、逆に悔恨の紛らせ方をよく知っているようにも見えた。
 井口は、これで賞金王への道が閉ざされたことになる。レース後はサバサバしているようにも見えたが、ペラ検査を待っている間、フリーズしてしまったかのように放心状態となっている姿を見かけている。報道陣に囲まれると、普段のインタビューのときと何ら変わらない様子で、大声でハキハキと応えていたが、それは悔いを悟られまいとする様子であり、あのフリーズのほうが井口の本心なのだろうと思えてならなかった。
2009_1013_0290  吉川については、こう書いたのを本人が見たとしたら絶対に否定されるだろうな、と覚悟して書かせていただく。僕には、今にも泣き出しそうな顔に見えた。何かきっかけがあれば涙があふれてくる、そんな表情をしていたのだ。ピットに戻って来てから、カポックを脱ぎ、整備室に向かい、モーター返納作業をしている間、誰かと会話を交わしているところをまったく見ていない。そんな心境ではなかったのだと思うし、周囲もそんな空気を慮っていたのではないかと思う。もちろん、吉川は涙を流してはいない。黙って悔恨に耐えていた。なのに、その表情を見ているだけで“もらい泣き”してしまいそうなほど、せつない雰囲気があったのだ。吉川は、明らかに悔いを残してしまった。だからこそ、これからの吉川はさらに闘志を高めることだろう。

2009_1013_r12_0709  絶対に勝つつもりで臨んだダービー。松井は、今節をそう表現している。勝負に臨む前には誰もがそう思うだろうが、王者のその決意は重さが違う。
 勝つべくして勝ったダービー。
 たぶん松井はその境地に辿り着くため、着実に準備を重ね、メンタルを仕上げ、粛々と「勝つべくして勝つ」を実行した。
 共同会見で、松井は「絶対に勝ちたい理由が自分の中にあった」と声を詰まらせ、涙を流している。王者の涙は、あまりに重かった。松井は、その理由のために一瞬たりとも手を抜かず、気を抜かずに戦い続けたのだ。いや、それは今節に限らず、SGのピットではいつも見せられる松井のルーティンだ。だが、今節はまた別の思いが松井にはあった。
 それに気づいていたなんてことは絶対にない。しかし、状況はたしかに「絶対に勝ちたい理由」を松井が抱いていことを指し示していたようにも思える。強烈に、ではないが、しかし確固たる何かを伴って。僕は今日一日、勝つべくして勝つ松井繁を感じ続けていたのである。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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ダービー優勝戦 私的回顧

終わってみれば……

第56回 ダービー優勝戦
①松井 繁(大阪)
②吉川元浩(兵庫)
③井口佳典(三重)
④白井英冶(山口)
⑤市川哲也(広島)
⑥守田俊介(京都)

2009_1013_r12_0621 終わってみれば、王者の舞い。壁のない吹きっさらしのスリット隊形をものともせず、完璧すぎるインモンキーで松井繁が圧勝した。どんだけ強いのか、松井。松井の走るところ、常に「終わってみれば……」がつきまとう。予選が終わってみれば、きっちり勝率を伸ばして準優1号艇に。その準優が終わってみれば、優勝戦も1号艇に。その優勝戦が終わってみれば……1億3745万円で賞金王争いのトップに。このシリーズは松井が作り上げたシナリオどおりにすべてが稼動したのか。そして、そのシナリオはすでに年末まで……? そんな妄想が脳裏に浮沈するほどの強さだったな。
2009_1013_r12_0530  2着は白井英冶。「SG頂点にもっとも近い男」と呼ばれる男は、またしてもあと一歩、その勲章に手が届かなかった。準優12Rで勝っていれば……白井ファンの誰もが唇を噛んだだろうが、白井の「王手!」はまだまだ続く。今日の2着で年間獲得賞金は約6400万円(8位)。来月のチャレンジカップはF休みなので、去年と同じく胃の痛くなるような12位ボーダー争いを自宅で見守ることになるかもしれない。が、この苦しい勝負駆けで生き残れば……断言してもいいのだが、去年よりもはるかに逞しいレースを住之江で見せてくれるだろう。さまざまな修羅場での失敗、挫折、悔恨とともに、今年の白井はひとまわりデカくなった。安定感が格段にアップした。スリットからの攻め味も多種多彩になった。SG初戴冠はとびっきりの舞台でやらかしてしまえばいい。2年前の吉川元浩のように。
 

2009_1013_r12_0567   最後に、ひとこと。守田俊介、準優も優勝戦もスリットから自力で攻めて、よう頑張った。整備力からメンタル面から、まだまだ王者の足元にも及ばないけど、今節のようなレースを心がければ……「早熟の天才」から「大器晩成」へ、新境地が拓けるはず。これからが本番だぞ、俊キチ!(Photo/中尾茂幸、Text/H)


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H記者のつぶやき「優勝戦の3-1はありえないぞ~」

 さあ行こう、優勝戦!

12R優勝戦
①松井 繁(大阪)
②吉川元浩(兵庫)
③井口佳典(三重)
④白井英冶(山口)
⑤市川哲也(広島)
⑥守田俊介(京都)

進入123/456

 ではありますが、昨日の10R同様に予想フォーカスは自粛します。私が買うフォーカスは6=4。これは予想とはまったく無縁の心情舟券で、「お金をドブに捨てるつりで我が子・俊介と将棋師匠・白井を応援する」という代物ですからね。特に俊介は、舟券を買うべき根拠はほぼ何も見当たらないっす(涙)。あれこれ都合のいい展開を頭に描いても、いつのまにやら引き波に沈んでしまうw
 ただ、ここからはやや予想っぽいですが、白井には十分に勝機があるはず。予選トップの好脚・気合・リズムは文句の付けようがないし、内の井口(←賞金王へ最後の勝負駆け)が90%がた握って攻めるから、ハナから狙いすました差しハンドルを入れることもできる。1号艇を守れなかった憂さを、開き直りの決め差しに託すはず。SG優勝戦での完全決め撃ちのまくり差しV……今まで何度見てきたことか。
 松井、吉川の行った行った決着も十分にありえるし、井口が攻めて大波乱になる可能性も十二分にある。まあ、これって何も言っていないに等しいわけですけど、穴党の私は6=4への一縷の望みも込めて後者の展開を期待します。

 最後にデータをひとつ。
★新ルール(5月)からの松井のイン戦
勝率…67%
まくられ率…0%!!
差され率…13%
まくり差され率…20%

 ほぼ絶対にまくりきられることがない松井。ってことは、少なくとも3-1というフォーカスはありえない??


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“本紙予想”ダービー優勝戦

さあ、優勝戦です! 賞金王覇者が4人! 1~3枠は順に06年、07年、08年の覇者です。

12R  
松井が盤石のイン戦で王者の舞。初ダービー戴冠へ。賞金王勝負駆けの井口の攻めに乗って白井がマクリ差す。逆転まで。
◎松井 ○白井 ▲井口 △吉川
3連単1-432-全 4-1-全

今節もありがとうございました!


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尼崎グルメ②

本日、「尼崎に来たら、これ食べなきゃ帰れない!」パート2をようやく食することができました。

Cimg4861_2 お好み焼きです! イベントステージのすぐ横にある「丸久」さんのお好み焼き。ふわふわとろとろの食感に、ソースの味わいが絶妙の逸品。マヨネーズや青のり、紅ショウガをトッピングすれば、大満足であります。やっぱり関西は粉モンですよね~。多幸焼きとコンビで食せば、素晴らしいランチになること間違いありません。丸久さんは焼きそばも美味しいんだよなあ。


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THEピット――the most silence morning

 実に静かな朝である。最終日であっても、午前中は一般戦組がピットや水面を駆けずり回っているものだが、なぜか今日は動きが少ない。装着場には、ボートがずらりと並んでおり、だから試運転係留所もガランとしている。もしかしたら、最近ではもっとも静かな優勝戦の朝、ではないだろうか。
 火曜日だから?
 そんな冗談をチャーリー池上カメラマンと言い合って、たははと寂しく笑っていたわけだが、あながち単なる冗談というわけではないだろう。少なくとも、優勝戦メンバーにとっては、少しばかり“仕事”が減っているのだ。日延べの影響で、今日は地上波テレビの放映がない。すなわち、優勝戦前のインタビュー収録などが行なわれていないのだ。ということは、優勝戦にしては報道陣の数も実に少なくなっている。予定通りに昨日優勝戦が行なわれていれば、こんな空気にはなっていなかったことだろう。
_u4w8266  ということで、優出メンバーの姿もなかなか見かけない朝となっている。装着場奥のペラ室で松井繁が、整備室で井口佳典が、ともにペラ調整をしているのを見かけた以外は、早い時間帯には作業をしている様子がない。1Rが終わると、ペラ室にいた辻栄蔵や瓜生正義がエンジン吊りに向かったため、松井はポツンと独りぼっちでペラを叩き続けることになっていた。
_u4w8578 その1Rのエンジン吊りには、白井英治と市川哲也があらわれている。白井は大賀と長い時間談笑しており、また寺田祥とも長い会話を交わしていた。昨日のレース後に見せていた落胆の表情はもちろん消えていて、さらにスッキリした顔つきのように見受けられた。切り替えは完了した、と見たい。市川は、エンジン運搬は山口剛に任せたものの、あかくみや艇番などを手に走り回ってい2009_1012_0069 た。優勝戦を控えているからといって、こうした仕事も手を抜くわけにはいかない。そして、それは朝の時間帯には平常心でいることができている証明でもあろう。
_u4w7990  エンジン吊りの輪が解けて、装着場が落ち着いた空気になり始めた頃、吉川元浩が姿をあらわした。装着場奥のペラ室に向かうため、係留所ぎわ(ということは水面ぎわ)を歩いている。気になったのは、その速度が妙に遅かったことだ。吉川って、こんなにゆっくり歩くんだっけ……? 何か考え事をしているのか、それとも心と体に異変が起きているのか。何しろ、地元ダービーの優勝戦だ。まるっきりの平常心で戦えるほうがおかしい。もっとも大きなプレッシャーを感じているのは、1号艇の王者よりも吉川のほうかもしれない。
_u4w8069  その吉川と入れ替わるように、松井はペラを装着し、リフトへとボートを移動させた。優出組のなかで、もっとも早い動き出しは王者! 松井は係留所に向かうことなく、そのままモーターを始動させ、誰も走っていない水面に飛び出していった。まずは普通に1周。つづいて200mの表示板のあたりから起こして1周。さらに120~110mのあたりから起こして1周。あとの2周は、ともに1コースのあたりを航走していた。王者なりの意味があっての、3種類の1周であろう。3周目を終えると、松井はやはり係留所には向かわず、リフトへ。ボートを引き上げて、着水前と同じ場所にボートを戻した。ペラを外すと、ふたたびペラ室へ。あっという間の出来事であった。

_u4w8260  それから、しばらく空気は動いていない。午前中はこのまま何も起こらないのではないか……と思っていたら、守田俊介が装着場にあらわれた。守田が向かった先は、スタート特訓の申込票。6~9Rの発売中には、希望者によるスタート特訓が行なわれる。装着場内に貼り出された表に自分で名前を書き込んで申告するスタイルで、守田はこの申込をしようとしたわけだ。表の前に立ち止まり、何事か考え込む守田。1分ほど立ち尽くして、ようやく空いている箇所に自分の名前を書き込み、控室へと去っていった。守田は3カ所に名前を記していたが、なぜか守田(と吉田弘文)だけ赤のサインペンで書き込んでいた。理由や意味はわからない。
_u4w8421  いちおう、6人の姿はなんとか確認できたなあ……と記者席に戻ろうかと考えていた瞬間、松井がペラ室から控室のほうに向かって歩いてきた。そして、自艇で作業をしていた服部幸男に声をかける。
「まあまあキたな」
 松井が笑いかけた。服部は優しげな表情かつ真摯な表情で、松井に相対し始めた。それから、64期僚友コンビは、延々と会話を続けていった。内容はわからない。いや、何しろ静かなピットなのだから、耳をそばだてればすべてキャッチできたはずだが(実際にずっと二人の声は聞こえていた)、あえてしなかった。優勝戦の朝、人の動きの少ない中で、この二人の揃い踏みを見ることができたことのほうがずっと意味があることのように思えたからだ。宿命のライバル同士が優勝戦の朝に深く会話を交わす。神々しい空気が、朝の尼崎水面に漏れ広がっていくような錯覚を覚えた。(PHOTO/中尾茂幸=市川 それ以外=池上一摩 TEXT/黒須田)


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H記者の『穴・極選』最終日

 準優でちょこっと儲けた金を、ヒレ酒&徹マンで完全に溶かしきったHです。優勝戦前だというのに残金はわずか。最後に大花火を打ち上げつつ、憲吾郎どの&元カノさんの復縁を促すことにしましょう。もちろん狙いは、初日から目をかけてきたスミケンです!

9R
 ①今村 豊
 ②石田政吾
 ③山口 剛
★④湯川浩司
◎⑤角谷健吾
★⑥作間 章

進入123/456

Aイン戦での「まくられ率」がやたらと高い今村(←150m起こしに慣れすぎて、110前後だとイマイチ全速で行けないのかも……)
Bスリットからの行き足が大幅にアップした湯川。
 さて、このふたつのファクターを掛け合わせると、どんな化学反応が起こるか……はい、答えは「角谷のまくり差し」。4Rの2着も見事でした。スタートで凹みながら1マークまでにかなり伸び返し、鋭角にクルリンして楽に2番手キープ。優勝戦でも勝ち負けできるパワーで、私は今でも節イチ級の評価をしています。ここでも湯川の攻めに乗って、素晴らしいレース足を披露してくれるでしょう。自力の湯川と隠れ超抜の作間へ。

3連単★5-46-全

 予想しないかもしれない優勝戦予想wは、この極選9R前後にアップします。hiyoちゃん、もしかしたら私が大号泣するのは4時50分頃かもかも?


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本日の“本紙予想”全日本選手権6日目

 お疲れ様でございます。Kです。優勝戦です! まずは一気に11Rまで。最終日ももちろん、イン主体の“本紙予想”です。

1R 
木村の前付けあっても、佐々木がイン死守して逃げ切る。横西がマクリ差して続く。
◎佐々木 ○横西 ▲西島 △菊地
3連単1-324-全

2R 
魚谷が有終の美で地元ダービーを終える。太田のイン残しが本線。
◎魚谷 ○太田 ▲田村
3連単3-12-全

3R 
作間は機力上位。鳥飼も悪くない。
◎作間 ○鳥飼 ▲山本寛 △濱村
3連単1-623-全

4R 
辻が逃げて準優のウップン晴らす。角谷が好足活かして追う。
◎辻 ○角谷 ▲松本
3連単1-23-全

5R 
飯山がイン速攻決める。安田の差しを本線に。
◎飯山 ○安田 ▲服部
3連単1-23-全

6R 
大嶋動いて内深くなれば、今垣がセンターから一気。山崎のアウト差しも。
◎今垣 ○山崎 ▲大賀 △三角
3連単3-612-全

7R
鳥飼が先マイ逃走。柏野が自在に追走する。
◎鳥飼 ○柏野 ▲吉田 △丸岡
3連単1-324-全

8R 
瓜生が逃げて意地示す。石渡のアシに安定感。
◎瓜生 ○石渡 ▲田中 △赤岩 
3連単1-345-全

9R センプル選抜戦
今村がS決めて逃走。角谷が湯川の攻めに乗って迫る。
◎今村 ○角谷 ▲石田 △作間 
3連単1-526-全

10R 特別選抜B戦 
山崎がラスト走を渾身の逃げ。今垣がセンターから強烈な攻め。
◎山崎 ○今垣 ▲中島 △辻 
3連単1-426-全

11R 特別選抜A戦    
坪井ががっちりと逃げ決める。赤岩が差して追走。
◎坪井 ○赤岩 ▲松本 △飯山
3連単1-246-全

 優勝戦は後ほどアップします!


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6日目!

おはようございます。全日本選手権、6日目であります! 台風接近による順延など、いろいろあったダービーですが、本日いよいよ優勝戦! 平日の優勝戦ですが、皆様、おおいに盛り上がってまいりましょう!

_u4w8054 優勝戦の1号艇と2号艇を占めたのが、この最強ラインとは……。チョモランマのごとき高い山でありますが、ダッシュ勢ももちろんそれを超えるべく気合いを入れるはず。見所満載の優勝戦になるのは間違いありません!(PHOTO/池上一摩)


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ダービー準優 私的回顧

油断

10R
①今垣光太郎(石川)
②吉川元浩(兵庫)
③赤岩善生(愛知)
④守田俊介(京都)
⑤飯山 泰(神奈川)
⑥中島孝平(福井)

進入213/456

2009_1012_r10_0501  ふたつのサプライズがあった。まずは進入。今垣が向こう流しでのんびり構えている間に、吉川が「ではでは」とインを奪ってしまったのだ。地元のエース格でもあり、十分にありえる前付けだったはずだ。5月からの新ルールを巧みに利用したともいえる。吉川が2マークを先取りした時点で、今垣のイン戦は消滅した。油断、としか思えないコース逆転劇。これで、吉川の優出の可能性が倍以上に膨れ上がった。
 吉川がハナからインを狙いに行った可能性も否定できないな。最近の今垣は2、3号艇で前付け艇を入れるケースがやたらと多い。それは立派な戦略であり、今垣も前付け艇を入れてのセンターまくりで勝率と賞金を上積みしてきた。ただ、他の選手に「今垣さんはいつでも入れてくれる人なんだなぁ」という先入観が蓄積されてもきたことだろう。たとえ今垣が1号艇でも……。ここに落とし穴があったのだと思う。恐らくこのレースの1号艇が松井繁だったら、松井がどんなにゆっくり流しても吉川がインを奪うことはなかったと思う。今垣には油断、吉川には決意の逆転劇だったか。
2009_1012_r10_0550   続いてのサプライズはスリット。4カドからコンマ08のトップSを決めた守田が、一気に絞りはじめたのだ。13年前から俊介の追っかけをしてきた私は、そのレースっぷりをよく知っている。日本で誰よりも熟知していると思う。時折、目の覚めるようなSマクリを決めることもあるが、ほとんどはトップSから直進して差し場を探す。性格というより、エンジン出しに自信がないため消極的なレースをするクセが付いたのだと思う。待って待っての差しに、「俊キチィィィ、もっと握って攻めんかいっ!!!!」と何度叫んだことだろう。
 そんな俊介が、SG準優という大舞台で絞りまくっていた。私の眼前で。私はまず我が目を疑い、それからちょぴっと泣きそうになった。やればできるじゃないか、俊ちゃん!
 俊介は絞って絞って吉川までまくりかけ、そこでやっとまくり差しのハンドルを入れた。吉川は楽々逃がしてしまったが、この攻めが功を奏して2番手を取りきった。赤岩の凄まじい猛追をギリギリで耐え抜いた。5年ぶり2度目のSG優出。変な話だが、俊介が2着でゴールを通過したとき、私はなんだかひどく照れくさくてポリポリと毛のない頭を掻き毟っていた。

鉄板

11R
①松井 繁(大阪)
②市川哲也(広島)
③坪井康晴(静岡)
④吉田弘文(福岡)
⑤辻 栄蔵(広島)
⑥丸岡正典(奈良)

進入125/346

2009_1012_r11_0683  松井の待機行動は今垣同様にのんびりしていたが、もちろん誰も入ろうとはしない。「松井の1号艇=インコース」は松井自身が力とオーラで築き上げた不文律だ。130m起こしから余裕のコンマ17。出足のいい市川がコンマ16のトップSで堅牢な壁を作る。他の4艇で、不動の大本命に近づける者は誰もいなかった。あとは松井が逃げるか、市川が差しきるか。1マーク、王者のターンとレース足はその興味をも失わせた。バック独走、市川を引き連れての行った行った決着。5月の新ルールからこの光景が激減した感もあるが、このレースは昔ながらの準優パターンをそのまま踏襲した。あとはもう、さほど書くべきことがない。松井の一人旅を見ながら、私は次の12レースに思いを馳せた。もし白井が負けたら、松井の優勝戦1号艇が決まる。そうなったら……誰がこの男に鈴を付けに行くのだろうか。白井は絶対に勝たなくちゃいけないな。そんなことをぼんやり考えていた。

痛恨

12R
①白井英冶(山口)
②松本勝也(兵庫)
③山崎智也(群馬)
④井口佳典(三重)
⑤安田政彦(兵庫)
⑥田中信一郎(大阪)

進入125/346

2009_1012_r12_0861 「松井が優勝戦1号艇になったら……?」
 私が考えたくらいだから、白井本人の思いも半端なものではなかっただろう。松井以外で唯一、優勝戦1号艇の可能性がある男。白井は気合のスタート(タイミング自体は平凡だが、全速でぐんぐん伸びていった)で1マーク先取りを目指す。が、他のスロー勢が仕掛け遅れ、いささか心細い隊形になった。壁がない。勢い、4カドの山崎がスリットから絞りはじめる。それが目に入ったであろう白井のハンドルにも力が入る。まくりを警戒し、握りながらの先マイ。やや艇が流れ、内の空間が間延びする。そこに、白井と同い年で度胸満点の猛者が全速で突っ込んで行った。井口が一瞬にして抜け出す。必死に追いすがる白井。ただ優出を目指すだけなら、より安全な走法はいくらでもある。が、白井は攻めた。攻めに攻めて1艇身差まで井口に迫った。ヘルメットを被っていても、その気迫は手に取るようにわかる。
 ここで勝たなきゃ……!!
2009_1012_r12_0902  2周1マーク、ギリギリの鋭角ターンでさらに井口を追い詰める。舳先が入りかける。入れば逆転だが、バック中央付近の伸び(セカンドの足)はわずかに井口に分があった。1着・井口、2着・白井。優出を分け合ったふたりの心境は、おそらく真逆のものだったと思う。痛快と痛恨。またしても、白井は準優1号艇で勝ちきれなかった。しかも、王者にポールポジションを明け渡してしまった。白井の心中、察するに余る。
 が、もう今日のレースは終わったのだよ、白井。6人すべてに勝つチャンスがあるのが競艇。6号艇の守田俊介にだってw イン戦のプレッシャーがない分、無欲かつ大胆に攻めることだってできるし。どれくらい気持ちを切り替えなら、ポジティブな思いでファイナルに迎えるられるか。K記者にはぜひともそのあたりの表情を観察してもらいたい。
 そして勝った井口。このやんちゃな核弾頭が入ったことで、明日の優勝戦は何倍もスリリングになった。3号艇というのも実に微妙で面白い。松井が逃げて、吉川が差しての先に続くドラマは、この男が鍵を握っていると思う。(Photo/中尾茂幸、Text/H)


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THEピット――勝利。敗北。

 どうしても敗者に目がいってしまう性分なので、まずは優出者以外に触れることをお許し願いたい。できるだけ簡潔にまとめるつもりだ。
2009_1012_0052  10R、赤岩善生の硬い表情を見て、丸亀MB記念の優勝戦後を思い出した。あのときの赤岩は、まさしく顔面蒼白。敗戦を全身で受け止め、全力で悔恨に耐えていた。今日も同じだ。準優勝戦だろうが優勝戦だろうが、もしかしたら一般シリーズであろうとも、赤岩は勝負どころの敗戦を真っ向から受け止め、同じように悔しがる。これが赤岩という男だ。
2009_1012_0365  同じレース、今垣光太郎の歪んだ顔が、実に痛々しかった。1号艇でありながら、油断というしかない待機行動でインを奪われ、そしてシンガリに敗れた今垣。これ以上に悔いが残る敗戦があるだろうか。着替えを終えて、整備室で一人、モーター格納作業をしていた今垣は、心なしか背中が丸く見えた。途中、木村光宏が声をかけていたが、返す笑顔が明らかにひきつっていた。
_u4w7463  12R、山崎智也はハッキリと天を仰いだ。レース後、ピットに戻って来て、出迎えた作間章らに対してだ。そう口に出して言ったわけではないけれども、「ダメだった~」というアクション。敗戦を笑顔で紛らす智也にしては、珍しくハッキリとした悔恨の表明だった。そうしている間にも、目元に笑みは浮かんでいたが、それは間違いなく苦笑いの類いであった。
2009_1012_0261  同じレース、松本勝也がため息をついたように見えた。なかなか外さないヘルメットの奥がどんな表情だったかは見えなかったが、やっとヘルメットを脱いだ瞬間、松本は表情から力を抜いたように思えたのだ。地元勢は誰もが特別な思いでダービーに臨んだはずだが、重鎮的存在の松本にはまた別の感慨もあったと想像する。そんなダービーが、ひとまず終わりを告げた(もちろん、明日も全力投球するはずだ)。非難を承知で大げさな物言いをさせてもらうが、背中が泣いているように思えた。
2009_1012_0404  さらに同じレース――優出者がここでやっと登場する――白井英治が2着に敗れた。ひとまず、優出は確保した。だが、予選1位の立場を考えれば、決して喜びに満たされるはずなどなく、むしろ2着を失態と受け止めていてもおかしくない。
 実際、共同会見にあらわれた白井は、絵に描いたような「落胆」を発散していた。誰が見ても肩を落としている雰囲気で、質問に対する回答の言葉には力がなかった。
 明日に引きずってしまわないか……。
 そう心配したくなるほどの落胆ぶり。逆に言えば、白井英治がいかに「予選1位通過で臨んだ準優」に懸けていたかを雄弁に物語っていた。

 そうなのだ。優出を決めても、2着では敗者なのだ。準優は2着で充分、明日に望みをつなぐことが重要だ、という考え方ももちろんある。だが、時には白井のように敗戦のほうが心のなかで重きを占めることもある。このあたりが優勝戦にどう影響するのかは微妙だが……。
_u4w7958   守田俊介は、実に対照的だった。ピットに戻って来ても実に飄々としており、関係者に「共同会見があるからね」と声をかけられると、「共同会見はどこだ?」とばかりにピット内を右往左往。5年ぶりのSG優出ということで、勝手がわからないところもあったのだろうが、そんな朴訥とした守田にはH記者でなくとも好きになってしまいそうな雰囲気があった。
「しんどいですね」
 優出した今の気持ちを、と聞かれて第一声がそれなのだから、まったくもう、俊介ったら! ピットでの様子を見ていて「大仕事の雰囲気アリ!」なんて少しも思えないが、しかしそれがこの人の武器なのではないかとも思った。つまり、結果的に守田の大仕事を願っている自分がいるわけである。
_u4w7515  市川哲也もまたSG優出は久々。総理杯準優Fのペナルティ明けでいきなり優勝戦に駒を進めたあたりに不気味さがある。前半のピット記事で、「かなり力を込めてペラを叩いている」と記しているが、あららら、市川は「今日はペラを失敗していた」のだという(レース中にキャビったことで、元に戻ったともいっていた。そういうものなのか)。しかし、その言葉にもまた、かなり強い力がこめられていて、すなわちそれが今節の市川の「決意」なのではないかとも思った。市川は、会見をこう締めている。
「優勝したいですね。ほんとに優勝したいです」
 2度のリフレインと「ほんとに」を添えたこと。間違いなく、これは気迫の乗り移った言葉である。

2009_1012_0398  勝者だ。吉川元浩のイン取りには拍手を送りたい。地元SGの準優ということも大きかったのだろうが、あそこでシビアさを見せたことが、大げさに言えば、競艇の魅力を守ったことでもあると思う。
 もちろん、吉川にとってはそれ以上に、優出を果たしたことのほうが大きい。何が何でも、準優でダービーロードを終わらすわけにはいかなかったのだ。そして、優出がゴールではない。
「明日は2等も6等も一緒やと思ってる」
 その言葉の証明を、ピットでも水面でも見せてもらいたい。
2009_1012_0296  松井繁は、一言で言えば、リラックスしている。共同会見でも悪戯っぽい笑みを浮かべることがあったりして(「今後の作業は?」と問われて「メンタルトレーニングでもやりましょうか」といって微笑した。明らかにジョーク、ですよね)、こちらとしては戸惑う気持ちになったりするのも正直なところだ。
 でも、こんな王者もまた、いいのである。ピリピリした緊張感とともに近寄りがたいオーラを発散する松井を見るのも、感動的だ。そして、笑顔の松井を見るのも。実は、松井はある種のエンターテイナーなのだと、今日あらためて実感した次第である。ちなみに、今回の雰囲気と似ていたのは……と印象的な記憶を探りだせば、06年の若松オーシャンカップということになる。優勝してます。
2009_1012_0262  井口佳典は本当に気持ちがいい。「優勝しか残っていない」を、節のはじめから言い続けて、そして優出を果たした。プロは大言壮語してナンボ。実質的な優勝宣言を貫いて、もちろん今日も会見でそう繰り返したのだから、この男は本物の競艇選手である。
 もちろん、気持ちだけでここまで来たわけではない。たとえば、12R直前のことである。井口は突如、装着場に姿をあらわして、いろんな角度から水面を眺め始めた。尼崎の水面は、11R頃から西日が強く差し込む構造となっていて、装着場から水面を見ると反射する陽光がとてつもなく眩しい。佐藤正子さんによれば、「この時間帯はセンターあたりから大時計が見えにくくなる」とのこと。そう言われてよく見れば、4~5コースの選手が陽光を手でさえぎりながら起こしていたりするのである(6コースは太陽がスタンドの陰に隠れるので、そういう現象にはならないそうだ)。4コースの井口は、もちろんセンターあたりの進入を想定してレースに臨んだ。しかし、この西日は厄介だ。というわけで、レース前にその様子を確認するため、装着場にやって来たのである。
 きっちりアシを仕上げたことも含めて、やるべきことをすべてやって、ピットアウトする。井口はそれを怠らずに戦ってきた。そのうえ、賞金王勝負駆けを心に刻んでメンタルも仕上げる。強いはずである。
(PHOTO/中尾茂幸=赤岩、今垣、松本、白井、吉川、松井、井口 池上一摩=山崎、守田、市川TEXT/黒須田)


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速報 ダービー優勝戦メンバー確定!

 尼崎ダービーのファイナル6ピット優勝戦のメンバーが確定しました! 1号艇は、なんだかんだで結局は王者の松井。さすがの貫禄です。が、地元の吉川やブチ込み井口など波乱があってもおかしくない顔ぶれ。SG未制覇の白井と守田はもちろんのこと、誰が勝ってもダービー初制覇という記録を狙う戦いでもあります。

尼崎ダービー優勝戦

①松井 繁(大阪)
②吉川元浩(兵庫)
③井口佳典(三重)
④白井英冶(山口)
⑤市川哲也(広島)
⑥守田俊介(京都)


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H記者の「沸き出ずる心情に……」予想

10R
①今垣光太郎(石川)
②吉川元浩(兵庫)
③赤岩善生(愛知)
④守田俊介(京都)
⑤飯山 泰(神奈川)
⑥中島孝平(福井)

進入123/456

 唐突ですが、このレースの予想フォーカスは自粛します。12年以上も我が子のように見守り続けてきた俊介がSG準優にいる。それだけで平常心の予想は不可能だし、かといって俊介絡みの舟券を胸張って推奨できるわけもなし。ここは舟券推理のヒントとなるデータだけをお伝えしておきます(ボー誌11月号より抜粋、もっと詳しく知りたい方は書店へGO!w)。このデータから何を見出すかは、読者の自由ということで、ひとつ。
★5月からの今垣のイン戦
1着率…56%
まくられ率…13%
まくり差され率…13%
差され率…17%
★5月からの吉川の2コース
1着率…27%
まくり勝率…9%
差し勝率…18%
イン逃がし率…36%

 今垣はインでの差され率が、吉川は2コースでの逃がし率がやや高い傾向にあるようです。

11R
①松井 繁(大阪)
②市川哲也(広島)
③坪井康晴(静岡)
④吉田弘文(福岡)
⑤辻 栄蔵(広島)
⑥丸岡正典(奈良)

進入123/456

 5月~9月中旬で松井がイン戦でまくられたケースはゼロ! 一緒にブッ飛んだことはあっても、まくり勝ちを許したことないんですな。その強さを知っている市川は、もちろん差しを選択するはず。それも、バッチリSを決め、高~い壁を築いてからの決め差し……他の選手は何ができるか。難しい。坪井の足が脅威(やはりレース足は良さそうでした)ですが、ここは行った行ったの1-2のみ。3着も本線の坪井と穴目の丸岡、ふたりに絞ります。

3連単★本線1-2-3、押さえ1-2-6

12R
①白井英冶(山口)
②松本勝也(兵庫)
③山崎智也(群馬)
④井口佳典(三重)
⑤安田政彦(兵庫)
⑥田中信一郎(大阪)

123/456か126/345

 いちばん荒れそうなのがこのレース。智也&井口の飛び道具がいて、しかもこのふたりは賞金王勝負駆け。F休みでチャレカに出られませんからね。優出を果たして、智也は優勝戦で2着以上、井口は優勝が賞金王への唯一の道のりだと思われます。大穴党はこのふたりが掻き乱す展開を想定するのもいいでしょう。私も穴党のひとりなのですが、このレースは白井のイン戦に賭けます。10Rの俊介同様、ここに心情(白井は私の将棋の師匠なのです)が介在していることは否定しません。が、白井の場合は予選トップ、Vまで最先端にいる男なのです。今まで準優1号艇で何度かぶっ飛んだ。憲吾にひとまくりされたりもした。が、そんな数々の辛酸が白井を逞しくしたはず。機は熟しました。白井とてチャレカはF休みで賞金王へメイチ勝負駆け。地元の松本を壁にして一気に逃げ切ります。そしてヒモ選びで「混戦を突く穴選手」を狙いたい。田中信一郎。今朝の特訓の気配は上々でした。智也と井口がグリグリ攻める間隙を突いて、こっそり2、3着に忍び入るような気がしてならないのですが……。

3連単★本線1-6-全、押さえ1-全-6

 私の予想どおりの決着になれば明日の優勝戦は……はい、10Rの予想をしてませんでしたねw ではでは、GOODLUCK!


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“本紙予想”ダービー準優勝戦

うむ~、インが弱い。しかし“本紙”は準優もイン主体。というか、すべてインからいきます。

10R 準優勝戦 
今垣がガッチリ逃げて優出決める。吉川の地元闘志が怖い。
◎今垣 ○吉川 ▲赤岩 △飯山 
3連単1-235-全

11R     
松井が危なげなく逃げ切る。市川が快ショットから堅実に続く。
◎松井 ○市川 ▲坪井 △辻
3連単1-235-全

12R  
白井が逃走決めて、悲願に王手かける。山崎が握って迫る。
◎白井 ○山崎 ▲井口 △松本
3連単1-342-全


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THEピット――準優、快晴です!

 一般戦組が慌ただしく動き回り、準優組はちらほらと姿が見られるのみ――5日目朝のピットといえば、これが定番。尼崎ダービーでだって、それは変わらない。
2009_1011_0195  そんななか、早い動き出しの準優組は、何と言っても吉川元浩で、一般戦組に混じって試運転を繰り返している姿はまさしく「地元ダービーに気迫満点の尼崎エース」。絶対に妥協せず、極限まで納得するつもりのない吉川としては、ある意味想定の範囲内の動きであって、僕は水面を駆ける吉川を眺めながら、「まあ、そうだろうなあ」という感想を抱いたのだった。いやいや、尊敬の念を抱かなかったわけではない。この一戦に懸ける意気込みには、戦慄すら覚える。それでも、それをごく当たり前にやってのけているに見える吉川は、もしかしたらひとつ突き抜けた領域に辿り着いたのではないか、とも思えるのだ。ならば、その感想は「まあ、そうだろうなあ」が自然である。その後も一般戦組でにぎわうピットで吉川は、淡々と大勝負に向けての準備を進めているのだった。
2009_1011_0581  反対に、少しばかりの違和感を覚えたのは、松井繁のリラックスした姿だ。1号艇で迎える準優の日、松井がこんなにやわらかな雰囲気に見えたことがあっただろうか。異変といえば大げさだが、しかし何かがいつもと違うのはたしか。そんな松井もまた、頼もしく思えたりもするのではあるが。
 それでも、松井も準優組の中では動き出しが早いほうではあった。装着場に準優組がほとんど見当たらないなかで、早々と装着作業を行なっていたのだ。細かい部分にまでこだわって装着を終えると、すぐにペラ叩きへ。流れるような動きは、臨戦態勢の整え方を知り尽くしている熟練のものだ。もちろん、リラックスしている様子とはいっても、いざペラと向き合った時の目つきは鋭い。
2009_1011_0599  松井がペラ室に向かう10mほど後ろをコソコソとついていってみると、ペラ室には中島孝平、市川哲也、飯山泰、松本勝也、井口佳典の姿があった。おぉ、さすがにこちらは準優組で盛況だったか。考えてみれば、一般戦組は試運転や係留所で水面にいる選手が多いのだから、逆にペラ室は準優組密度が高くなるのが自然というものかもしれない。
 眺めていると、市川がかなり力を込めて、木槌を振り下ろしているのが気になった。ほとんど叩き変えているかのような、強烈な打撃をペラに加えているのだ。準優を前にして、この思い切った調整。どんな意味をもち、どんな影響を結果にもたらすかは知る由もないが、一発狙っているのは間違いないと思う。
2009_1011_0376  ふと思い立って整備室奥のペラ室を覗きに行くと、坪井康晴と吉田弘文の姿があった。準優組ではないが、当然のように服部幸男の姿も見える。その手前、つまり整備室の作業テーブルでは、辻栄蔵がギアケース調整をしていた。これも準優一発勝負仕様に仕上げている姿だろう。本体整備は、田中信一郎。滑り込みで18位となった田中は、いったんは諦めかけていた準優だけに、もっとも思い切った戦法ができる立場にあると言うべき。本体整備も、一か八かの一発に懸けたものなのかもしれない。整備室奥のほうからギアケースをもって現われたのは、赤岩善生だ。こちらも、準優を前にパワーアップをはかる。その10分後くらいに少しだけ話ができたのだが、赤岩は「俺はやるよ」と一言、力強く言い放っている。男・赤岩、気合もマックスにまで上り詰めている。
2009_1011_0810  そのほかの選手は、ほとんど姿を見かけることができなかった。白井英治は、松井がペラ室に向かおうとする直前に一瞬、自艇のもとにあらわれて、菊地孝平と会話を交わしているのを見かけた程度。12R1号艇に緊張している様子はない。あとは、3R直前に丸岡正典がペラ室にあらわれたこと、山崎智也が先輩である青山登さんと談笑していたこと――確認できたのはその程度で、守田俊介、安田政彦、そして今垣光太郎の姿は3Rまでにはついに一度も見ていない。今垣のボートは1R前にすでに係留所にあり、早めの動き出しがあるかと思っていたのだが……。いつだったか、今垣は「陸に置いておくとエンジンをいじりたくなってしまう。だから着水させておいて、我慢する」みたいなことを言っていた。はやる心をぐっと抑え、メンタルを仕上げにかかっていると推測するのだが、果たして。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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H記者の『穴・極選』5日目

 昨日の9Rで無駄に脳汁を撒き散らしたHです。今日こそはど真ん中の的中で、憲吾郎どのから多幸焼き100皿をゴチになるとしましょう。あ、憲吾郎どの、ステキなグルメ情報をありがとう!! さっそく昨晩「かき金」に足を運びました……が、できれば「季節営業で今年は10月26日から」という情報も聞きたかったですなぁ( ̄Д ̄;;
 今日の敗者戦後半は銀河系に注意してください。足は準優でも通用するほどに仕上がったと思います。8Rは湯川に奏恵&角谷を絡めて遊ぶつもりですが、万太郎になるかどうかは微妙。狙いはその次の……。

9R
 ①石田政吾
 ②山口 剛
◎③田村隆信
★④石渡鉄兵
 ⑤白水勝也
★⑥服部幸男

進入123/456か126/345

 3Rの田村は4着でしたが1周バックで接触があるなどして結果は不問にしてよし。昨日から惚れ惚れする足に仕上がっており、ここは自力で攻め勝てるとみます。まあ、石田も上位パワーだから逃げきりも十分ですけどね。田村ならばその分厚い壁も突破できると信じましょう。もちろん自力で攻めればマークする石渡にもチャンスが生まれます。あと、今朝の気配がややアップしているように見えた服部へ。

3連単★3-46-全

 準優予想はこの極選の手前、8R頃にアップします。


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尼崎グルメ

H記者は名人戦の資格を得た、K記者とNカメラマンは厄年という取材班。最近はすっかり食も細くなり……ということで、グルメ班としてはややサボり気味なのでありますが、おちょこさんが「他の記事はどうでもいいから、グルメやれ」とおっしゃるので、グルメっちゃいましたよ、本日!

尼崎グルメといえば、もうこれしかないでしょう。多摩川の牛炊にも匹敵する、怒濤の尼崎名物。6コで100円という、常識破りの超激安グルメです。

Cimg4859 多幸焼き

もちろん、「タコ焼き」と読みます。しかしタコは入っていない。だから多幸焼き。これが超絶品なのですよ! フワフワの生地は味わい深く、タコの代わりに入っているコンニャクの食感がまた絶妙。かつて「タコが入ってないやないかい」というクレームに、「じゃあ鉄板焼きには鉄板が入ってるんかい!」と言い返したというおばちゃんたちが焼いてくれるこの多幸焼きには、幸せがたくさん入っているのです! 私、100円が200円、いや300円でも食べますね。これを喰わねば、尼崎に来たことにはならん! そんな名物なのですから。で、写真が300円分。Nカメラマンが今朝、記者席に「みんなで食おー」と買ってきたものです。300円でこのボリュームでっせ! というわけで、憲吾郎氏の100皿(1万円分)は固くご辞退もうしあげます。さすがに食えんわい!

Cimg4858さてさて、今節は2マーク寄りにオムライスの屋台が出ています(ミニバンで販売)。これもまた絶品! TVや雑誌などでも絶賛されているというこのオムライス。チキンライスをくるむ卵は中身ふわふわ。写真はカレーオムライスなのですが、このカレーソースがまた絶妙で、卵とチキンライスと絡み合って醸し出す味わいは、まさしくペラとぴったりマッチした超抜モーターなのであります! 尼崎にお越しの際は、朝飯=多幸焼き、昼飯=オムライスで最高に幸せになれます。


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本日の“本紙予想”全日本選手権5日目

 んちゃ。Kです。準優勝戦ですね! ということは、1~9Rは一般戦です。一般戦は俗に「イン有利」。勝ち上がりに関係ないレースだけに、スタートで無理はしたくない、だからスタートが揃いやすい、そうなるとやっぱりイン有利……そんなふうにビギナーの頃に教わりましたし、今でもかたくなにそう信じておりました。しかし、BOATBoy11月号によると、実は一般戦はちっともインが強くないんですよね。むしろ穴を狙ったほうが効率がいいのではないかと思えてくる数字なのです。さらに、新ルール以降、SGやGⅠではインの1着率がダウンしている。つまり、穴を狙いたくなる1日、なのですね、5日目は。
 ま、“本紙予想”はイン主体ですけど。

1R 
機力は準優組にヒケとらない柏野が鬱憤晴らしの逃走。菊地が差して追走。
◎柏野 ○菊地 ▲山本隆 △濱村
3連単1-256-全

2R 
大嶋が1号艇なら逆らう手なし。山室がマクリ差しで迫る。
◎大嶋 ○山室 ▲鳥飼 △横澤
3連単1-356-全

3R 
山本寛のアシは一般戦なら負けていない。田村がカドから自在に追う。
◎山本寛 ○田村 ▲白水 △横西
3連単1-346-全

4R 
服部が意地見せる逃げ。湯川が相手本線。
◎服部 ○湯川 ▲西島 △山口
3連単1-265-全

5R 
濱村のアシはそれほど悪くないように思えるが。石渡が自在に捌いて肉迫。
◎濱村 ○石渡 ▲今村 △石田
3連単1-346-全

6R 
魚谷が地元の意地見せる差し切り。横澤の逃げ残しが本線。
◎魚谷 ○横澤 ▲佐々木
3連単2-14-全

7R
瓜生が不本意な予選のリベンジ果たす。池田がイン残して応戦。
◎瓜生 ○池田 ▲作間 △柏野
3連単2-136-全

8R 
転覆の影響なければ角谷が自在な攻めで抜け出す。西島がイン粘る。
◎角谷 ○西島 ▲横西 △湯川 
3連単3-125-全

9R 
石田のアシは一般戦なら上位級。山口が差し切り狙って追撃。
◎石田 ○山口 ▲石渡 △服部 
3連単1-246-全

 準優勝戦は後ほどアップします!


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5日目!

おはようございます。全日本選手権、5日目でございます。もちろん準優勝戦! 台風接近による日延べの影響で、3連休最後の1日が準優勝戦となりましたが、見所の多い準優になりましたよ!

2009_1011_0030 特に12R! これがすごいことになっている。1号艇・白井英治、3号艇・山崎智也、4号艇・井口佳典と、チャレンジカップがF休みにかかり、このダービーが賞金王勝負駆けの3人が同じカードになったのです! 少なくとも1人、本日、賞金王への道が閉ざされてしまう……。昨年の賞金王覇者・井口にとっては今年ベスト12入りから漏れるのは屈辱でしょうし、白井も2年連続出場を果たしたいはず。智也は3年ぶり出場を本気で狙っているはずです。この3人の争いだけでも見ものなのですが……さらに地元勢が2人! 重鎮・松本勝也に安田政彦がホームプールで意地を見せんと虎視眈々と狙っています。安田は時にトリッキーな進入をしたりするからなあ……。そして首の皮1枚で18位に滑り込んだ田中信一郎も、6号艇では前付けに出ることが多い昨今、失うものなどないとばかりに、激しいアタックを見せるかもしれません。うーん……どうなっちゃうんだ、12R! 本日のメインカードは、名勝負必至ですぞ!(PHOTO/中尾茂幸)


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尼崎ダービーTOPICS 4日目

同時進行レポート
ドキュメント・ザ・勝負駆け

1R 今村豊①① 太田和美①①(想定ボーダー6・00、以下同)

2009_1011_0008  1号艇・今村が大嶋一也の前付けをガッチリ受け止め、90m起こしからトップSで逃げきり。背水のピンピン条件下、まずは第一関門を突破した。6Rの6号艇でミラクル大逆転を狙う。同じくピンピン条件の太田は追走及ばず3着。2着には最低人気の横西奏恵が飛び込み、3連単83倍の中波乱を演出した。回り足がキラリ光ってましたぞ、奏恵ちゃん!

2R 鳥飼眞①② 佐々木康幸①①

2009_1011_0136_2   ここもマジギリ崖っぷちの2人が登場。6号艇の佐々木が「アウトでは話にならん!」の気合で激しく前付けし、1号艇の鳥飼も「インは譲れん」と抵抗したからさあ大変。2人だけがどんどん深くなってしまった。こりゃ1=6だけはないな~と観ていたら、案の定深インの鳥飼がぶっ飛んだ。コンマ06のトップSだったが、行き足が付いてこなかったな。勝ったのは、進入から気合200%全開の佐々木。1Rの今村に続いて第一関門を突き抜けた。9Rは3号艇、この枠なら99%握って攻めるだろう。

3R 大賀広幸①② 市川哲也①⑥ 瓜生正義①①

 勝負駆け選手が増えてきた。もっとも条件のきつい瓜生が珍しく進入から攻めた。6号艇の“利”もあったが、あれよあれよの2コース奪取!! 水面から湯気が上がるような前付けだ。が、今節の瓜生にはパワーも運も与えられなかったようだ。1マークであえなく転覆……それを尻目に、パワー上位の市川がバックで素晴らしいスピードを見せる。減点がなければ予選トップ通過もありえたであろう圧勝。古豪復活の気配がプンプン漂う。インの大賀は市川に攻め潰される形で4着に散った。生き残ったのは市川のみ。

4R 丸岡正典②③ 木村光宏①② 今垣光太郎③⑥ 松本勝也☆ 山崎智也①⑥

2009_1011_0417  さらにヒートアップする勝負駆け。完走当確の松本を挟み、4人が星を潰し合う接戦カードだ。このプレッシャーを押しのけて、丸岡が鮮やかな逃げを決めた。11Rの6号艇で4着以上を目指す。2着の今垣は後半を待たずに当確ランプ点灯。逆に3着の智也は決着を付けられず後半戦へ。10Rの1号艇で3着条件……ここ2年、智也はこんなパターンがやたらと多いなあ。4着の木村は完全脱落、またすでに当確の松本は6着大敗して予選トップ争いから離脱した。

5R 辻栄蔵④ 山本寛久① 松井繁④⑤

 メイチ1着勝負の寛久(4号艇)がスタ展でインを強奪。スタンドが沸いたが、本番では1号艇・今坂と2号艇・辻がきっちり枠を主張した。レースもこの好枠両者の一騎打ち。行った行ったで後続を大きく引き離す。が2周2マークで両者が大競りとなり、辻がぶっ飛んで代わりに松井が2着に浮上した。泡を食ったのが辻だ。一時は先頭を走っていたのに、あっという間の3、4着争いに。この接戦をなんとかモノにし、松井とともに当確ランプを点した。進入で沸かせた寛久が無念の脱落。

6R 吉田弘文② 飯山泰③④ 守田俊介④ 吉川元浩☆ 今村豊①

2009_1011_0517  それぞれ条件が違う4人の勝負駆け。結果によっては4人とも生き残り、逆に4人ともに脱落する可能性もある過酷なレースだ。そんな中、唯一の当確レーサー吉川(5号艇)が動いた。狙うは準優1号艇、「ここはオラが水面や!」とばかりに3コースを分捕る。そして、スリットからキュッと覗いて自力で攻め立てた。すかさず4コースの守田が連動する。まくり差しを選択した吉川が、一気に抜け出した。と思った瞬間、吉川の艇が大きくバランスを崩した。準優1号艇をフイにする痛恨のキャビテーション。昨日「まだシックリこない」と漏らした不安はこの回り足だったのか。吉川の失速を尻目に、インの吉田が颯爽と抜け出す。守田が追随する。ともに当確ランプ点灯。さらに飯山が続き、12R5号艇へ4着条件とした。1Rで踏みとどまった今村だけが、ここで終戦。

7R 作間章③④ 山室展弘③ 井口佳典② 角谷健吾⑤⑤

2009_1011_0289  このあたりから勝負駆け状況に異変が起こる。6Rを終えて予選ボーダーラインがなんとなんと6・40に急騰! 話がややこしくなるので想定6・00のまま書き続けるが、選手心理としては上記の着順よりひとつ上を目指す戦いになったはずだ。この難解な一戦で突き抜けたのは3号艇の井口。初日から「パワーは悪くない」と言い続けてきた割に手間取ったが、凄まじいまくり差しでやっとボーダーを突破した。そして、もっとも楽な条件だったはずの角谷が、1マークで謎の振り込み転覆。しかも選手責任。準優1号艇どころか、11Rで1着を取っても6・17というのっぴきならない立場になってしまった。これがSGのプレッシャーなのか……。作間が2着に逃げ粘って12Rは5着(できれば4着)勝負に。惜しかったのは山室で、同期・岡本との3着争いで競り負けてしまった。転覆艇がなければ、まだ一山も二山もあったはずなのだが……残念!!

8R 安田政彦③ 今垣光太郎☆

 前半で脱落選手もいるため、勝負駆けの焦点は2号艇・安田のみ。西島を入れての3コースから、しっかり捌いて2着をもぎ取った。1着は5コースから機敏に差した今垣。前半の2着に続いて得点を大幅アップさせ、準優1号艇も夢ではない位置に到達した。さすが、光太郎。

9R 田中信一郎③ 佐々木康幸①

2009_1011_0501 「穴・極選」予想に指名したレース。佐々木が握って信一郎が抵抗する。その間に、佐々木マークの山口剛がズッポリ! う~ん、展開予想はほぼ私が頭に描いた通りだった。あとは自力で攻めた佐々木か5コースの木村光宏が2着に来れば……こ、来なかった>< インの瓜生正義が必死に粘って2着を取りきった。パワーは平凡でもさすがのターンテク。脱帽です。攻め切れなかった佐々木が脱落し、3着は信一郎。1着が1本もない6・00だけに、この時点では20位か。ボーダー選手の常だが、あとは神に祈るのみ。

2009_1011_0806 10R 山崎智也③ 坪井康晴☆

 1号艇の智也が逃げきるか。また、当確の坪井(3号艇)がさらに得点を伸ばして準優1号艇をゲットできるか。焦点はこのふたつに絞られたレース。舟券も1-3が売れに売れて2倍台のオッズを映し出していた。ただ、近年の智也は1号艇のメイチ勝負駆けで何度かドカ遅れをやらかしてもいる。今日もまた……? そんな不安がよぎったが、コンマ18でなんとか踏みとどまった。まあ威張れるSじゃないけど、スリットはほぼ横一線。こうなれば3着以下になる智也ではない。差した2コース田村と接戦になったが、2マークの差し一撃で当確ランプに華を添えた。一方の坪井は道中で2、3着争いに持ち込みながらズルズル後退して5着。これで準優1号艇を逃したわけだが、う~ん、ちょっと不可解なズリ下がりだったなぁ。単なるターンミス(というか、準優1号艇を狙って強気に攻めすぎた)か、自慢のレース足に翳りが差したのか……明日はしっかり足合わせをチェックしたい。

11R 角谷健吾① 吉川元浩☆ 赤岩善生③ 石渡鉄兵④ 石田政吾④ 丸岡正典④

2009_1011_0221  今日いちばんの接戦カード。吉川以外の5人がすべて勝負駆け!特に7Rの責任転覆でメイチのピン勝負(⑤⑤着でOKだったのに)になった角谷の胸中やいかに。角谷を節イチ指名している私は、「ここが勝負どころ!!」と角谷アタマ舟券をしこたま買った。転覆の影響など考えている場合ではない。節イチに指名した以上、彼は私のファミリーであり、準優漏れなど許されることではないのだ。スリットほぼ横一線から、インの角谷が先マイを打つ。よし、行ける! 思った瞬間、1号艇は間延びしたように流れた。転覆の影響かハンドルミスなのか、興奮している私にはまるで判別できなかったが、とにかくズルリと流れた。吉川が獲物に喰らい付くような獰猛なターンでその内をエグリ差す。6Rでは振り込んだ吉川だったが、ここでは差した瞬間に突き抜けた。準優1号艇もありえたはずの、角谷のV戦線がここで終わった。2着には赤岩。さすがの安定感だ。3着が無念の角谷。そして大事な4着争いは、アウトから粘り強い走りを見せた丸岡がもぎ取った。貴重な貴重な4着。石渡&石田のストーンコンビが脱落した。

12R 松井繁☆ 白井英冶☆ 中島孝平⑤ 市川哲也☆ 飯山泰④ 作間章⑤

2009_1011_0625  今節でいちばんの名勝負。6Rで6・40まで跳ね上がったボーダーが一気に下がり、結局は6・00で落ち着きそうな流れだった。このボーダー下落が、混戦に拍車をかけることになる。イン松井のスタートはコンマ20と慎重だったが、コンマ11の中島が仕掛ける前に伸び返していた。「今節でいちばん、全部いい」とレース後に胸を張ったパワーが唸る。1マークを回って松井の準優1号艇(予選2位以上)が決まった。続くのは白井と市川。白井は5着以内で予選トップ通過が確定する。一方の市川は1着なら準優1号艇なのだが、松井が抜けてしまった以上は良くて2号艇。さほど大勢に影響のない2艇なのに、火の出るような競り合いを演じた。ガツンと接触し、白井のネームプレートが外れてベラベラ風に揺れている。そこに4番手の作間も突進気味に襲い掛かってくる。
2009_1011_0362 「うわ、作間、5着条件のはずなのに凄い気合だなぁ」
 鬼気迫るこの突進は、作間にとって不利な戦法になった。無理をする分だけ多くの引き波をまともに喰らい、その煽りで徐々に後退しはじめる。4着条件の飯山が浮上する。最後方の中島がジワリジワリと作間に接近する。上位の3人は準優の1、2号艇争いで、下位の3選手は熾烈な生き残り争い。残酷なまでのヒエラルキーが水面に投影されている。作間と中島の5着争いはついに大接戦になった。普通、5着争いなんか誰も見向きもしない。が、舟券とは無縁のこの争いは、天国と地獄を分かつ争いなのだ。それを本人たちは知っていただろうか。少なくとも、作間は知らなかったようだ。ボーダー想定を6・40のままにしていた(K記者のピットレポート参照)。4、5着では苦しいと思っていた。だから道中でガンガン攻め続けた。攻めすぎて後退し、最下位争いになってしまった。3周目、作間のターンは明らかに精彩を欠いていた。本当は5着でも生き残れるのに、そんな気迫に乏しかった。中島の差しハンドルが突き刺さる。作間の思い知らぬところで、天国と地獄が入れ替わったのだ。う~ん、作間……ちょっと、かけるべき言葉が見つからない。(Photo/中尾茂幸、Text/H)
 


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THEピット――とにかく、予選が終わった……

2009_1010_0880 「マーくぅ~~~ん!」
 閑散とし始めたピットに、ちょっとだけ甘い声が響く。声の主は原田幸哉。マーくんって……瓜生正義か! 同期の2人の間では、瓜生はマーくんと呼ばれているらしい。球界のマーくんといえば楽天の田中将大だが、艇界のマーくんは我らが瓜生正義だ!
 そのマーくん、いや、瓜生、9R2着後すぐに装着場奥のペラ叩き場(ペラ室の外に屋外調整場が設けられている)でペラを調整していた。レース中に何か感じたことがあったのか、その行動はタッチスタート並みの素早さだった。
 10Rが終われば、帰宿バスの第一便が出発する。仕事を終えた選手の多くがこのバスに乗り込むわけで、原田もそのつもりだったようだ。そしてまた、すでにレースを終えているマーくん、いや、瓜生と一緒に帰ろうと考えたらしい。
2009_1011_0725 「マーくん、もういいよ~~」
 俺たち76期は準優勝負駆けはいっさい関係なくなった、今日は仕事を切り上げて、もう帰ろう、てなところか。
 ところが瓜生は、木槌をもった手を高速で5回ほど上下に振って、原田を招き寄せる仕草をした。それは、どうしても原田に話したいことがある、といった風情の、少し上気した感じの手招きだった。その様子を見た原田は、タタタタッと小走りで瓜生のもとへ。おそらく20mくらいは離れていたと思う。原田のスピードは展示タイム6・30秒くらいの好タイムに匹敵していた。
 それから、瓜生はペラの翼面を指さしたり、叩いて光にかざしたりしつつ、原田に何事か説明していた。なにしろこちらはやはり20m以上は離れた場所でそれを見ている。細かいことは何もわからないが、瓜生がウキウキした感じで原田に語りかけているように見えた。原田も、そんな会話を交わすのが楽しくて仕方ないというふうに笑っていた。
 ちなみに、マーくん、いや、瓜生に「もう仕事切り上げよう」と声をかけた原田も、その1~2分前くらいまで整備室にいたのである。実は行動パターンは二人に違いはないのであった。

2009_1011_0664  最後の最後まで作業をしていたのは、松本勝也と山本隆幸である。勝負駆けに関して言えば、松本は4R1回乗りを6着だったものの準優当確だったため、無事に予選突破。一方の山本は1R1回乗りで、すでに予選突破の目はなかった。そういう意味では対照的な二人なのだが、ともに早い時間にとっくにレースを終えていたのである。
2009_1011_0682  松本は、選手班長でもあるから、最後まで競艇場に残らねばならない。山本は地元の最若手として、雑用ももろもろあるのだろう。その意味では、そこに二人の姿があることに違和感があるわけではない。
 だが、もうほとんど作業の物音がしないなかで、懸命に試運転やらペラ調整などに励んでいる姿は、やはり目立つのである。そして、頭が下がる。兵庫支部の躍進の秘密は、こうした姿勢にあるのではないか、と言いたくもなる。
2009_1011_0258  同様の意味で、やはり最後の最後まで仕事をしていた面々を見て、充実ぶりに深く首肯させられた。12Rが始まる直前(たしかもう敬礼→乗艇が終わっていたと思う)、何気なく整備室奥のペラ室を覗くと、4名の姿があったのである。服部幸男、今坂勝広、佐々木康幸、坪井康晴。言わずと知れた王国静岡の面々である。そういえば、試運転を最後に終えたのは、一人は濱村美鹿子だったが、あとの2人は菊地孝平と横澤剛治であった。
2009_1011_0711  服部はいつ何時でも「ベストを尽くします」と口にし、その信条にしたがって行動する。そのイズムは後輩たちにもしっかり浸透し、支部全体を底上げする。王国と呼ばれるようになった源泉は、たしかにそこにあったのである。

 というわけで勝負駆けのシーンも少し。10R終了時点まで、ボーダーは6・40というハイレベルで、18位以下からジャンプアップできる可能性が残されていた選手はほとんどいなくなっていた。ところが、11Rで石渡鉄兵と石田政吾が大敗したことで、ボーダーは一気にガクンと下がった。6・00という想定標準ラインに落ち着いていたのである。ただし、田中信一郎は同じ6・00でも着位差で19位となっていた。
 ここで確認しておきたいのは、石渡と石田が大敗ゴールしたとき、12R出走組がどこにいたか、である。言うまでもなく、展示を待っており、すでに乗艇していた。すなわち、すでに自分のレースだけを考えている状況である。
2009_1011_0240  展示が終わった後、ピット内記者席あたりをうろついていたら、飯山泰がモニターを覗き込んでいた。そのとき、スピーカーからは得点状況のアナウンスが流されていた。実況の千葉さんは、たしかにこう言っていた。「ボーダーは6・00に下がっている。飯山は4着以上、中島孝平と作間章は5着以上」と。当然、飯山はそれを聞いていたと思った。ただ、アナウンスが終わっても、飯山は姿勢も視線の様子も変えることなく、モニターを凝視し続けてはいたが……。そのモニターが映し出していたのは、出走メンバーの前走リプレイであった。
 レースはとにかく激しかった。何しろ、1着の松井繁以外の選手はみな自然と歩み寄って「ごめん」「すみません」を繰り返していたほどである。白井英治のネームプレートが破損してヒラヒラとなびくほどの接触もあった。
2009_1011_0472 「俺、ネーム板のせいでだいぶロスしたよなあ」(白井)
「ですよね。直線でみるみる並びかけましたもん」(飯山)
 それでも飯山は白井を交わせなかったのであり、しかし4着は当確ラインではあった。
 飯山を報道陣が取り囲む。
「えっ!? 僕、3着までかと思ってた」
 こちらが「えっ!?」である。さっき、目の前で「飯山は4着以上」のアナウンスを聞いていたではないか! そう、おそらくそのアナウンスはまるで耳に入っていなかったのである。飯山は、レースで3着以上を獲るための作戦を考えて、リプレイだけに集中していたのだろう。そういえば、こちらの視線にもまるで気づいていないふうだった……。
 悲劇があったとするなら、作間章である。作間も道中、激しく上位を狙い、3番手を行く白井に切り返し気味のターンを浴びせようとしたりもしていた。しかし惜しくも及ばず、最後は力尽きたかのように6着に敗れた。
2009_1011_0359  ピットに戻ってきた作間を出迎えた石渡鉄兵が、作間に何か耳打ちをした。
「ウソーッ!」
 作間は目を丸くして叫んだ。
 間違いない。作間は「5着以上」という条件を知らなかったのだ。そして石渡は「5着でよかったのに」と言ったのに違いない。石渡自身も、勝負駆け失敗は悔しかったはず。それでも、弟子の条件が緩くなったことは少しは切り替えを早くしただろうか。しかし……。
 ボートから降りて、作間は言った。
「3着までだと思ってた」
 やはり。作間の溜め息を見ながら、なんだかとてもやるせない気分になってしまった……。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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速報 尼崎ダービーの準優メンバー確定!

尼崎ダービーの準優メンバーが確定しました!

10R
①今垣光太郎(石川)
②吉川元浩(兵庫)
③赤岩善生(愛知)
④守田俊介(京都)
⑤飯山 泰(神奈川)
⑥中島孝平(福井)

11R
①松井 繁(大阪)
②市川哲也(広島)
③坪井康晴(静岡)
④吉田弘文(福岡)
⑤辻 栄蔵(広島)
⑥丸岡正典(奈良)

12R
①白井英冶(山口)
②松本勝也(兵庫)
③山崎智也(群馬)
④井口佳典(三重)
⑤安田政彦(兵庫)
⑥田中信一郎(大阪)


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“本紙予想”ダービー4日目後半

7Rは失礼いたしました。まあ、◎作間だったのでハズレでしたが……。8R以降をお付き合いくださいませ。

8R 
西島の前付けがあっても、F後であっても、原田がイン逃げで一矢報いる。
◎原田 ○安田 ▲今垣 △西島 
3連単1-245-全

9R 
人気が下がるなら、瓜生のイン逃げで勝負したい。田中が本線。
◎瓜生 ○田中 ▲佐々木 
3連単1-23-全

10R  
山崎が渾身のイン逃げ決める。服部のマクリ差しが怖い。
◎山崎 ○服部 ▲坪井 △大賀 
3連単1-536-全

11R     
7R転覆が気になるが、角谷の逃げに賭けたい。赤岩の勝負駆けに注意。
◎角谷 ○赤岩 ▲吉川 △石渡
3連単1-324-全

12R  
松井が盤石のイン戦。白井が差して追走。
◎松井 ○白井 ▲飯山
3連単1-25-全

 


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THEピット――動き出し

 1Rのスタート展示が終わり、試運転開始のランプが点灯すると、係留所に停泊していたボートが次々と水面へと飛び出していく。装着場のスミで眺めていると、なるほど、と思うことがあったりする。
 2009_1010_0127 松本勝也、横澤剛治、市川哲也、瓜生正義、丸岡正典、今坂勝広、吉田弘文、吉川元浩……3~6Rに出走する面々のボートが係留所には圧倒的に多いのである。そりゃそうですよね。1R組はスタート展示後は本番ピットへ。2R組は展示ピットへ。必然的に係留所に残るのは3R以降の出走選手ということになるのは当たり前だ。しかも出走レースが近い3~6Rの選手なのだから、彼らが係留所を占めるのも当然のこと。今さら、なるほど、とか感心している場合ではない。
2009_1010_0049  ところが、そんななかに「服部」というプレートがついているボートがあったりするわけである。出走表を確認すれば、服部幸男は10R1回乗り。そして、ここを1着でも1点足らずという勝負駆け状況である。「ベストを尽くす」を信条にしている男だから、ここで投げ出すことなどあるはずがないが、それにしても改めてそのアティテュードには唸らざるをえない。ボートを降りてペラを外している横顔には、凡人には浮かぶはずもない風格が貼りついていた。
2009_1010_0549  そのすぐ隣の係留所には、「湯川」のプレートが見えた。今日の湯川は何Rかいな……おっと、こちらも10R1回乗りではないか。そして、1着で2点足らず。服部以上に苦しい状況だ。2R前だったか、試運転ランプ点灯と同時に、まるでレース本番のピット離れのような鋭さで飛び出したのが湯川。その湯川とともに係留所を離れ、足合わせを仕掛けていったのが田村隆信で、おいおい、こちらも10R1回乗り、1着で2点足らずなのである。湯川と田村の足合わせは延々と続いて、赤ランプ(試運転終了)とともに係留所に戻ってくると、歩み寄って延々と情報交換を続けるのだった。
2009_1010_0348  1R前に、5R出走の松井繁が着水する場面を見かけた。5R出走だから、まあ妥当なタイミング。というわけで、しばらく目を離していたのだが、2R前に係留所を眺めていると、松井の隣には赤岩善生がいるではないか。赤岩は……11R1回乗り。4着条件だからそれほど切羽詰まった状況でもないのに、赤岩はこんなにも早々と始動しているのである。2009_1010_0079BOATBoy11月号のインタビューで、赤岩は松井を尊敬すべき人間として仰ぎ見ている旨の発言をしていた。その松井と、係留所で長い会話を交わしている赤岩。その瞬間が、赤岩にとってはスキルアップの大事な時間となっているのだろう。赤岩の言葉に松井が「アハハハ」と笑ったりしていたが、決して冗談を飛ばし合っていたわけではないはずである。
2009_1010_0838 「うぃーっすっ!」
 係留所の様子を眺めていると、左のほうから背の高い影が。白井英治だった。立っていた場所がたまたま、白井のボートのすぐ横だったのだ。予選1位、悲願のSG初制覇に王手をかけようとしている白井は、とにかく表情が明るく、目元には優しげな笑みが浮かんでいた。モーターのもとにしゃがみ込んで、ペラを外した白井は、そのまま控室へと戻っていった。ボートのそばにいたのは、ものの1~2分。本格的な始動は、まだまだ先になるようだった。今日は12R1回乗り。早くから動き出している服部や赤岩のような選手もいれば、白井のように余裕の時間を過ごす者もいる。4日目の朝のピットはもう何十回も見てきたが、改めていろいろと考えさせられたのであった。

Scimg4853  おまけ! ピットからぼんやりと記者席に帰ってきたら、我々の部屋の3つほど隣の部屋の前に人だかりができている。なんだなんだと覗き込むと、おぉ、お父さん! ソフトバンクCMでおなじみのお父さん犬・カイくんが、今日はイベントに登場。その前に報道陣にお披露目されていたのでありました。今日の狙い目を聞こうと思ったら、CMと違ってぜんぜんしゃべってくれませんでしたがね。当たり前か。(PHOTO/中尾茂幸 カイくんだけ黒須田 TEXT/黒須田)


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H記者の『穴・極選』4日目

 昨夜、尼崎名物?のモツ鍋を堪能したHです(中尾のゴチ)。昨日の極選8Rは井口と奏恵ちゃんが絡んでトリプル万太郎になったのにTT……奏恵ちゃんのアタマは狙いすぎでしたか。6-5-全の最終オッズはすべて1000倍以上だったしw 憲吾郎どの、つまらんイタズラするくらいなら、抜け筋の5-全-6でも買っときなさいっっ!! さあ、今日は勝負駆けの盲点を狙ってみましょう。

9R
 ①瓜生正義
 ②田中信一郎 ③
★③佐々木康幸 ①
◎④山口 剛  1着で5・80
★⑤木村光宏
 ⑥今坂勝広

進入123/456か125/346

 同じピンピン勝負で迎えた前半戦、瓜生(転覆)と佐々木(1着)はくっきり明暗が分かれました。瓜生君、影響はないでしょうか。とにかく可愛そうなくらい出てませんね。こんなに水面を這う瓜クン、はじめてかも。この1号艇も、苦戦が予想されます。一方の佐々木はメイチ1着勝負でやる気満々、握る気満々でしょうな。そう、このレース、カド受けでも4カドでも佐々木は99%自力で攻めるとみます。
 そこで鍵を握るのが3着条件・信一郎の対応。佐々木が獰猛なマクリ屋であることは百も承知ですから、その攻撃をどう受け止めるか。
A…③条件だけに、早めに差しハンドルを入れてあえて佐々木と瓜生をガチンコさせ、その間にすたこら差し抜ける。
B…佐々木をブロックして先に瓜生を叩きに行く。

 Bの方がややリスキーで、7割型Aになるかもしれません。それなら2=3、2=1あたりの本命サイドで決まりますが、私はあえてBの可能性に賭けてみます。佐々木の絞りが早すぎて信一郎のマイシロを奪ったとき、信一郎も覚悟を決めてエイヤッの先マクリを敢行するはずなのです。
 こうなれば、もちろん狙いは佐々木をマークする山口ゴー。チャレカがF休みの山口は「おそらく今年最後のSG」(by開会式)なのですが、ここで勝てば5・80、準優→優出→優勝→賞金王へかすかな希望が生まれます。とにかく佐々木の背中にしっかり捕まってさえいれば、勝機は十分あるはず。アタマ決め撃ちで佐々木と、もひとつ外枠の木村へ。うりちゃん、斬り捨て御免>< ここでしっかり逃げきったら、詫びながら拍手を贈ります!!

3連単★4-35-全


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本日の“本紙予想”全日本選手権4日目

 どもども。Kです。今日は勝負駆けですが、この時期は単に「準優勝負駆け」だけではなく、いろんなものが勝負懸かってくるのであります。たとえば、今月はいわゆる期末です。また、チャレンジカップが選考期間の締め切りを迎える。そのチャレカがF休みとなってしまう、白井や智也、井口にとってはダービーが賞金王勝負駆け(ということは、今日の準優勝負駆けに失敗すると、賞金王への道が閉ざされます)。負けられない戦いがSGでも一般戦でも、繰り広げられるのであります。もちろん、我々にとっては、毎日が舟券勝負駆け。

1R 
大嶋の前付けを制して、今村がピンピン勝負駆けに挑む。
◎今村 ○太田 ▲横西 △白水
3連単1-246-全

2R 
鳥飼が渾身の逃げで後半に望みつなぐ。柏野のアシはいい。
◎鳥飼 ○柏野 ▲魚谷
3連単1-45-全

3R 
大賀がここは負けられない一戦。市川がパワーで追走。
◎大賀 ○市川 ▲原田 △瓜生
3連単1-346-全

4R 
ダービー連覇へ、丸岡が意地の先マイ。松本が快調に続く。
◎丸岡 ○松本 ▲今垣 △山崎
3連単1-436-全

5R 
今坂がどうにも苦しい。辻が差して突き抜ける。
◎辻 ○松井 ▲菊地 △今坂
3連単2-631-全

6R 
2着条件の吉田が逃げ切りで予選突破へ。順当に吉川が相手本線。
◎吉田 ○吉川 ▲飯山 △守田
3連単1-523-全

後半は後ほどアップします。


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4日目!

おはようございます。全日本選手権4日目でございます。今日は日曜日なんですよね。日曜日と4日目……まったく結びつかない両者に、不思議な感覚にとらわれてしまいます。3連休は中日、ダービーで素晴らしい休日を!

2009_1010_0218 昨年のダービー覇者といえば、丸岡正典。今日は6点ボーダーとすると2着3着の勝負駆け。あの歴史的名勝負を、ここ尼崎で再現してほしいですなあ。(PHOTO/中尾茂幸)


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ダービーTOPICS 3日目

 銀河帝国85期と自由惑星同盟76期が大苦戦し、SG無冠の白井英冶、松本勝也、角谷健吾がシリーズを引っ張る。3日目も「戦国ダービー」を思わせるレースが相次いだ。シリーズの折り返し地点として、まずは私なりのパワー評価をまとめておきたい。

節イチは角谷だ!と、思う……。

2009_1010_0526  節イチ指名は角谷健吾。これは譲れない。というか、譲らない。予選のトップ3が揃った12Rは3着と一息だったが、道中の大激戦で西島義則や菊地孝平を競り落とした足は高く評価できる。特長は回ってすぐに押すレース足と、引き波を軽々と乗り越える馬力(出足)。トップレベルの選手よりテクではやや劣るが、このレース足なら今後も互角以上に渡り合えるはずだ。
 もちろん1着の白井英冶、2着の松本勝也も相当なもの。ただ、白井はスタートと気合が凄まじく、パワー勝ちという印象は薄い。松本は明らかに上位級で、昨日「まだまだ伸びる余地がある」と言っていた通り、今日のほうが迫力があった。さらにアップするようなら、角谷と双璧のパワーになるだろう。

不気味すぎる吉川

2009_1010_0072  いや、もうひとり、恐ろしい可能性を秘めた選手がいる。吉川元浩。ドリームウイナーを掴まえて「何をいまさら」と思うだろうが、ちょっと聞いてほしい。私は今日から現地入りしているので、昨日まではテレビ観戦だけでパワー評価をしていた。吉川の足は、まあ上の下という感じ。
 それが今日の昼、足合わせを見てぶっ飛んでしまった。スリット付近から1マークからバックから、ひとりだけ怪物級のパワーを魅せていたのだ。瓜生正義と合わせてブッチギリ、安田政彦(今日の1Rを圧勝し「かなり上昇している」と自信たっぷりだった)を子ども扱いしていた。
「なんだぁ? 吉川の足、ヤバイ、凄すぎるっ!」
 思わず隣のK記者に叫ぶ私。この足合わせだけなら、角谷以上にも思えた。「昨日までもこんな足色だったのか、やっぱ現場で足合わせを見ないとわからんこともあるなぁ」などと思ったりもした。
 が、実際は違ったのだ。9Rの直前情報で、私は愕然とすることになる。
 吉川元浩――ピストン交換。
 はいっっ???? ピストンを換えた? 昨日までも上位レベルはあったはずなのに、なぜ? しかも、私の見た足合わせがピストン交換後だとしたら(時間的にも間違いないと思う)、交換してさらに上昇したってこと??
 私は今日発売のボー誌でこんな金言を記している。
『★ピストン交換に大化けなし……経験上、ピストン交換などの大手術を施して大幅に良化したケースは100にひとつくらいか。(以下略)』
 自信満々に書いたつもりだが、その発売日にいきなり「100にひとつ」が出現してしまったのか……。
 そして、私はそれを目撃した。スリットからヒュンと伸びて絞りまくり、大嶋に抵抗されて流れながら、強引に攻め潰してそのまま圧勝する吉川の姿を。節間を通じて2本目のまくり決着。普通、あれだけ抵抗されたら流れて苦戦するって。それが、強引すぎるほどの先マイだったのに、回ってすぐにぐんぐん加速して他艇を置き去りにした。つまり、スリットからの行き足も凄いし、サイドの掛かり、回ってすぐのレース足も超抜(ほぼ全部の足だな)ってこと。ピストン交換したのに……………………!?
 さらに……レース後のインタビューで吉川は小首を傾げながらこう言ったものだ。
「いろいろ整備してみたけど、まだシックリこないですね」
 はい~~?? アレだけの足を見せつけながら、なぜ泣く、吉川~!??? ってなワケで、ちょっと私の理解を超えたパワー&レースだったのだが、とにかく吉川の足はヤバイと思う。もしかしたら、角谷のそれを軽く超越するモンスターかもしれないなぁ。

穴パワーは作間

2009_1010_0266  ま、今までに書いてきた4選手は、そのまんま予選1~4位で配当の妙味は薄い。穴党にオススメしたい隠れ超抜は作間章だ。今日の7Rは3着も、2位の山崎智也にとことん喰らい付き、むしろ差を詰めていた。智也も中堅上位はあるから、あの追い上げパワーは間違いなく上位レベル。もう気づいた人も多いだろうが、外枠ならまだまだ妙味はあるだろう。あと、今日は3着でトリプル万太郎をアシストした横西奏恵の足にも一発の気配が漂っていた。

山室・オンステージ

2009_1010_0623 最後はほとんどパワーとは関係ないネタを。我らが艇界きっての傾寄(かぶき)者・山室展弘が10Rで逃げきり、今節2度目の勝利者インタビューの舞台に立った。昨日「松井、吉川、かかってこい!」と叫び、そのコメント通り4カドの松井を蹴散らしたからファンのボルテージも上がる。しかも、舞台に登場した山室は、なんとなんと長渕ばりのサングラス姿だった。
「どうも、ヤマブチです!」
 なんて言ったりして。期せずして湧き上がる山室コール。本当に、誰も煽っていないのに「ヤッマムロ、ヤッマムロ……!」の大合唱になって、それがなかなか鳴り止まない。その後のセリフ、客との掛け合いも抱腹絶倒すぎて、うむ、ここで文章にしても絶対に伝えきれない凄さだった。
客「山室、サングラス外せ~!」
山室(自分の髪を摘み上げて)「ん? サングラスとヅラとどっち外します? ヅラにしますか?」とかとかとか。ネットの使える方は、今後ニコニコ動画などにアップされるはずなので、絶対に絶対に観てほしい。観ればあなたも、間違いなく山室展弘のトリコになってしまうだろう。山室、アンタは艇界初のアングラスーパースターだよ、マジで!!(Photo/中尾茂幸、Text/H)


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THEピット――静けさのなか、笑顔

2009_1010_0078  山室展弘オンステージをライブで楽しんで、大爆笑しながら終盤戦のピットへ。見ると、装着場の奥のほうで吉川元浩が、対岸のビジョンに映し出されるインタビュー映像(録画されたものが放映されるのです)を眺めて、やっぱり大爆笑していた。音声は聞こえないけれども、グラサン姿の山室が大写しにされているのだから、そりゃ面白い。吉川は、ついにはしゃがみ込んでビジョンに見入って、いつまでも大笑いしているのであった。
 山室、サイコー!
 H記者も書くと思うので、オンステージの内容は割愛するが、まさしく質の高いエンターテインメントであった。毀誉褒貶のある人ではあるが、これが山室の本質なのだと僕は思う。
2009_1010_0257  インタビューを終えてピットに帰って来た山室は、実に眩しく見えたものだ。控室で様子を見ていたのか、展示ピットに向かう菊地孝平も大爆笑しながら、山室に何事か話しかけている。山室はニッコニコで後輩に言葉を返す。それはとても幸せな光景に思えた。
 11Rのエンジン吊りには、なぜかハチマキを巻いてボートリフトにあらわれた山室。山本寛久をなぜか仁王立ちで出迎えて、いそいそと後輩のヘルプに走り回るのであった。12R後には、ともにエンジン吊りに駆け回った辻栄蔵と爆笑含みの談笑。
 山室の周りには笑顔ばっかりだ!

2009_1006_0583  それにしても、終盤戦のピットは閑散としていた。山室のインタビューを思い出してニヤニヤしながらピットに入ろうとすると、正面に選手の帰宿バスがあって、すでに一便で帰る選手たちが座席を占めていたのであった。たぶん石渡鉄兵(フロントグラスが反射して、内部は見えづらかった)と目が合ってペコペコ会釈をすると、石渡は苦笑していたので、恥ずかしいところを見られたなあとも思って冷や汗をかいたりもしたのだが、それよりもバスの詰まり具合をちらりと見て、ずいぶん多くの選手が帰ってしまうんだなあ、という感想も抱いたのである。
2009_1010_0780  そして、ピットに入ってみると、前半の騒々しさとは正反対の静けさ。しばらくして山口剛が試運転を始めたが、その音がひときわ目立って響くほどに、他の音はほとんど聞こえてこないのだった。
2009_1010_0373   装着場奥にあるペラ室を覗くと、午前中は満員御礼だったのに、この時間帯は中島孝平のみ。トンカントンカンという音は、よほど近くにいかないと聞こえてこない。整備室奥のペラ室にも、吉川元浩、今坂勝広、赤岩善生くらいが確認できるのみ。佐々木康幸と坪井康晴が整備テーブルにいたのが目立っていたが、ようするにその程度の人数しかピットには見当たらないのである。
 帰宿する選手も多数、残っている選手も多くは控室、という状況。これまでの取材を思い出してみても、3日目の終盤にここまでひっそりとしているピットは珍しいように思う。

2009_1010_0295  そうしたピットだから、選手の声もよく通る。11R後には、田中信一郎が報道陣の取材に、非常にハキハキとした口調で応えている声が聞こえてきた。ボリューム自体も大きいのだが、それよりも静かな空気が声を響かせているのだろう。4着に敗れたものの、それなりの手応えを得ることができて、気分上々だったことも声量をアップさせた要因だったのかもしれない。
2009_1010_0354  12R後には、西島義則が大きな声をあげた。
「フライング切ったと思ったわぁ~」
 ちょうど対岸のビジョンでリプレイを見ていた松本勝也が応答する。
2009_1010_0947 「速かったですよね~」
 実際は、西島がコンマ09、松本がコンマ14だから、キワのスタートというわけではない。それでも、そう叫ばずにはおれないほど、感覚よりも届いていなかったということだろう。
 いや、そうではないかもしれない……と思ったのは、松本と笑い合ったあとの西島が、とたんに悔恨の表情を見せたからだ。今の一言は、悔しさを紛らすためのものだったのか。報道陣に声をかけられて、西島はすぐに笑顔に戻っているから、そのあたりの確信はもてないが、閑静なピットに響いた西島の一言には何らかの意味があると思わずにはいられなかった。
2009_1010_0834  その声が聞こえていたかどうかはわからないが、会心のレースにもかかわらず、白井英治にそれほど笑顔が見えなかったのは意外だった。エンジン吊りで出迎えた池田浩二に「起こし、遅くなっちゃったよぉ~」と話しかけたときと、4着だった菊地孝平と挨拶を交わしたときくらいだろうか、爽やかな笑顔を見せていたのは。
 闘志が高まっている――と書いてしまうと、あまりにも短絡的にすぎるが、しかしそんな白井からは、大仕事を成し遂げそうな空気はヒシヒシと伝わってきたのである。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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速報 明日のダービー勝負駆け!

 尼崎ダービーの勝負駆け状況をお伝えします。ボーダー6・00想定で、完走当確はトップの白井はじめ、吉川、松本、坪井の4選手。下位では40位の今村豊までギリギリ逆転突破の目が残されています。

3日目までの成績と当確条件

白井英冶  ☆
吉川元浩  ☆
松本勝也  ☆
角谷健吾  ⑤⑤
坪井康晴  ☆
松井 繁  ④⑤
今垣光太郎 ③⑥
中島孝平  ⑤
市川哲也  ②⑥
石田政吾  ④
飯山 泰  ③④
作間 章  ③④
辻 栄蔵  ④
石渡鉄兵  ④
赤岩善生  ④
守田俊介  ④
山崎智也  ①⑥
山室展弘  ③
――以上18位――
安田政彦  ③
田中信一郎 ③
井口佳典  ②
吉田弘文  ②
丸岡正典  ②③
山本寛久  ①
池田浩二  ―
山口 剛  ―
服部幸男  ―
大賀広幸  ①②
鳥飼 眞  ①②
木村光宏  ①②
田村隆信  ―
湯川浩司  ―
西島義則  ―
寺田 祥  ―
三角哲男  ―
佐々木康幸 ①①
白水勝也  ―
太田和美  ①①
瓜生正義  ①①
今村 豊  ①①

(ボーダー想定6・00、☆は完走当確)


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THEピット――轟音のなか、考え込む

 本日よりピット入り、である。尼崎のピットは今年の3月に来たばかり、もちろん初めてではないが、「尼崎SG」のピットは初体験。やや狭めで不思議な形状のピットにSGレーサーがずらり、という風景は見たことがないのであって、ピットへの入口のドアの前で、思わず足が止まった。身の置場が難しい尼崎ピットだけに、どえらいオーラの数々にきっとたじろぐだろうな、と思ったのだ。
2009_1009_0370  緊張しつつ、ピットに第一歩を踏み入れる。真っ先に顔を合わせたのは、なんたる偶然か、BOATBoy11月号でインタビューしたばかりの赤岩善生であった。係留所のほうから控室へダッシュで向かっているところで、赤岩の進路上に立って頭を下げると、赤岩の頬が一瞬緩む。さらに、右手を軽くあげて、この間はどうも、という合図。この邂逅一発で、緊張はほぐれた。
 ついこの間取材でいろいろ話したとはいえ、赤岩は戦いの最中に雑談に興じるような男ではない。すぐにキュッと頬を引き締めた赤岩は、そのまま無言で僕の横をすり抜けていった。その後も赤岩は、ピット内を駆け回って作業に集中していた。男・赤岩、この臨戦態勢はいつ見ても気持ちがいいものだ。

 それにしても、ピット内はなかなか騒々しい。いや、そんな言い方はないな。多くの選手が試運転に飛び出ており、さらに係留所で回転数のチェックをしている選手もたくさんいて、モーター音がピット内に響きっぱなしなのである。静かになるのは、レース本番のピットアウト直前くらい。だから逆に、その時間帯のほうが違和感を覚えてしまうほどだ。
 今節初ピットということもあって、できるだけ多くの選手にご挨拶を、と思うのだが、顔を合わせた選手にこちらの声が届いているのかどうか疑わしい。今節も報道陣はマスク着用が義務付けられているので、なおさら声がモーター音にかき消されているような気がするのだ。
2009_1007_0613  たとえば、整備室から出てきた井口佳典が、にこやかに顔をほころばせて挨拶してくれたりしたのだが、それに返すこちらの声が非常に心もとなくピットの空気に溶け込んでいってしまう。賞金王勝負駆けという瀬戸際の状況ながら、ピリピリすることもなくやわらかな空気を向けてくれているというのに、こちらが不義理をしてしまっているような気がしてならないのだ。
 その井口が、突如、大声を張り上げた。
「お疲れちゃんっ!」
 声の先には同期の田村隆信。田村の表情がぐっと緩む。ようするに、それくらい大きな声を出さないと、相手にはちゃんと届いていかないのである。

2009_1007_0588  整備室付近に立っていた時のことである。係留所から、服部幸男がひたひたと風格たっぷりに整備室に向けて歩いてきた。手にはペラをもち、途中立ち止まって光にかざし、その後も視線をペラから外さずに、服部は哲人の顔で歩を進めていた。2~3mくらいまで近づいたとき、少し大きめの声で挨拶をする。すると、服部はちらりとこちらを一瞥し、しかしすぐにペラに視線を戻したのである。そして、軽くぺこりと会釈を返す。僕はどうやら、思考の森をさまよっている服部に声をかけてしまったようだった。
2009_1009_0883  こうした「考え込んでいる」選手を、今朝は数多く見かけている。菊地孝平もそうだったし、今垣光太郎もそうだった。今垣は普段ならすれ違いざまには爽やかに挨拶してくれるというのに(実際、その10分後、10mほども離れているのに、大声で挨拶をしてきたのに)、眉間にしわを寄せて視線を一点に据えたまま、難しい顔で控室に入って行ってしまったりする。菊地はいちおう笑顔を向けてはくれたが、心ここにあらずといった雰囲気だった。
2009_1009_0227  西島義則は、ボートの縁に腰かけて、瞑想にふけったような表情を見せていた。くつろいでいるかのようにも見える姿ではあったが、明らかに意識は脳内をめぐっている様子である。足合わせのパートナーだった三角哲男が駆け寄ると、一気に相好を崩して優しい表情となり、そのギャップにも心惹かれた。三角が離れたあとはもちろん、ふたたび自分の世界に入り込んだ西島である。
2009_1009_0539   そのほかにも、鳥飼眞、湯川浩司、市川哲也、岡本慎治、中島孝平らが、印象的な「考え込む表情」を見せていた。そしてもう一人、気になる山崎智也も、だ。係留所付近でレースを観戦していると、目の前に係留されたボートのもとに智也があらわれた。ペラを装着し始めたので、それが終わるタイミングを見計らって挨拶の言葉を投げたのだが、これが見事に無視されてしまった。見ると、智也は怖いくらいの表情になって、じっと何かを考えている様子。レース中のモーター音と相まって、こちらの声が耳に届かなかったのだろう。智也の思考を邪魔しちゃいかんと、そっとその場を離れたのであった。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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“本紙予想”ダービー3日目後半

やっぱりインが強いですね……。

7R
カドになりそうな山崎が攻める。西島のイン残しも微差。
◎山崎 ○西島 ▲坪井 △山本
3連単3-621-全

8R 
菊地がS踏み込んで速攻逃げ。赤岩が差して追走。
◎菊地 ○赤岩 ▲魚谷 △井口 
3連単1-245-全

9R 
2号艇なら大嶋も2コースで折り合うか。寺田がインから先マイ。
◎寺田 ○大嶋 ▲吉川 △柏野 
3連単1-245-全

10R  
山室が、カド松井に「かかってこんかい!」と逃げる。
◎山室 ○松井 ▲石田 △三角 
3連単1-426-全

11R     
今垣が気合の逃げ切りで前進。アシいい田中が強敵。
◎今垣 ○田中 ▲辻 △吉田
3連単1-436-全

12R  
菊地の前付けがあるかも。それでも西島がインから踏ん張る。
◎西島 ○菊地 ▲角谷 △白井
3連単1-654-全


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H記者の『穴・極選』3日目

 尼崎の門をくぐって23秒後に100円「多幸焼き」をむさぼり喰ったHです。これで元気ハツラツ、充電もたっぷり、今日の極選が当たらないわけがない!! 地元の憲吾郎どの&れいこ様、災難続きの76期に肩を落としているはずのうりちゃん、一発大穴でも召し取ってシリーズ後半に弾みをつけましょう!
 今日、いちばん気になる選手は節イチ指名した角谷(12R5号艇)ですが、やはり穴人気で万太郎になるかどうかは微妙なところ。あくまで極選らしく、無理筋の三段論法予想で攻めてみます!

8R
○①菊地孝平
 ②赤岩善生
 ③白水勝也
 ④魚谷智之
★⑤井口佳典
◎⑥横西奏恵

進入123/456

 本日発売のボー誌に面白いデータが載っています(←さりげなく告知)。菊地がインで負けたときの決まり手は「まくり差し」が圧倒的に多いのです。

●新ルール(5月)からの菊地孝平のイン戦
勝率…59%
まくられ率…3%
差され率…10%
まくり差され率…24%

 つまり、菊地がインで負けるとき、まくり差されるケースが7割近くを占めるのですな。理由は「まくりが飛んできたら、握って抵抗するから」ということでしょう。まあ、この8Rであっさり逃げきってしまえばこのデータは無意味になるのですが、今節の菊地の仕上がりはまだ一息。盤石のイン戦とは言いがたい。で、不覚を喫するとすれば、相手は「まくり差し」で勝つ可能性が高いわけですよ。
 ではでは、誰がまくり差すのか。4カド想定の魚谷は前半でF……気落ちが心配です。で、井口は前半3着で早くもメイチ勝負駆け。スタートをぶち込んで、シャニムニ攻める姿が目に浮かびます。攻めるだけ攻めて井口本人がまくり差しというパターンもありえるけど、大穴党の狙いはその外! 井口マークでF2奏恵ちゃんが無欲のズッポリを決めてくれるのでは? 今節は散々な成績の奏恵ちゃんですが、「足は悪くない、いつでも穴を開けられるはず……」との姫園記者(2日目から失踪)の遺言、いやコメントを信じます。菊地と井口へ、それと菊地が逃げ粘ったときの1-6を押さえましょう。

3連単★6-15-全、押さえ1-6-全


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本日の“本紙予想”全日本選手権3日目

 おはようございます。Kです。いや~、尼崎はインが強いですね。もともとはセンターが強かったはずなのですが、いまやすっかりイン強水面。しかも、マクリが決まらない。昨日の決まり手まくりは1本で、1~2コースが遅れたものでした。そして、これが今節唯一のマクリ決着。昨日は2コース差しも3本決まっており、逃げvs差しが基本線になっているようです。

1R 
機力上向きつつある安田が地元逃げ。F後でも原田は侮れない。
◎安田 ○原田 ▲守田
3連単1-62-全

2R 
横西は機力もリズムも苦しそう。丸岡が2コースからずぶりと差す。
◎丸岡 ○飯山 ▲今坂 △横西
3連単2-341-全

3R 
大嶋の前付けは山口イン主張で2コースまでか。魚谷に展開の利がありそう。
◎魚谷 ○山口 ▲坪井 △池田
3連単3-152-全

4R 
07年福岡賞金王を思い出す②井口③湯川。今度は2人のワンツーを期待。
◎井口 ○湯川 ▲佐々木 △寺田
3連単2-316-全

5R 
石渡に逃げ切れるパワーあり。今垣が自在に捌いて追走する。
◎石渡 ○今垣 ▲柏野 △守田
3連単1-625-全

6R 
三角が渾身の逃げ切り決める。田中の捌きが相手本線。
◎三角 ○田中 ▲服部 △瓜生
3連単1-324-全

後半は後ほどアップします。


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3日目!

おはようございます。全日本選手権は3日目を迎えました。今日から12日まで3連休、ですね。競艇三昧にはもってこいの3日間、であります。行楽に出かけようという方は、ぜひとも尼崎競艇場へ! 6コ100円の多幸焼きやめちゃうまのお好み焼き、そしてダービーの熱戦が待っておりますぞ。

2009_1009_0871 宣伝です。BOATBoy11月号は本日発売。巻頭特集はH記者が渾身の筆をふるう「競艇名勝負物語」09年オーシャンカップ=菊地孝平、そしてK記者による赤岩善生インタビューです。皆様、どうぞよろしくお願いいたします。おぉ、本当にモロ宣伝ですな。失礼いたしました~。(PHOTO/中尾茂幸)


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THEピット――変わる空気と、変わらない者たち

2009_1007_0538  午後のピットはまた空気が一変していた。
 午前中は装着場や待機ピットで慌ただしく動き回る選手が多かったのだが、午後にはそれがかなり落ち着いてきていたのだ。
 水面に下ろす予定がなくなったボートは待機ピットでひっくり返しておくのだが、8レース前には10艇ほどがそうなっていた。
 ただ、だからといって選手たちの作業がひと段落していたのかといえば、そうではない。
 待機ピットには「試」のナンバーボートを着けたボートも少なくなかったし、2つのペラ小屋もやはり、それぞれに満員御礼状態になっていた。尼崎の調整では、他の場に比べても回転数が鍵を握ることになるので、レースや試運転で感触を掴めば、ペラやギアケースでの調整が中心になっていく。
 だが、前検日→初日→今朝と、待機ピットで回転数を確かめている姿などがよく見かけられた山川美由紀は、この時間帯には整備室で本体整備をやっていた。このように、選手によって方法や順序が変わってくることがあるのはもちろんだ。
 これまで書きそびれていたが、山川もまた、今節でも上位を争うほどの“働き者”として、休む間もなく作業を続けている一人である。開会式では、最近勝率は5.75にまで落ちているので、舟券購入は控えてほしいようにも話していたが、誰より懸命さが伝わってくる選手なのである。

2009_1009_0136  8レース。今節、好調に見えた原田幸哉がフライングを切り、1号艇の井口佳典が5着に敗れる波乱となった。
 レース中、原田が先にピットに帰還してくると、池田浩二が無言でモーター架台を用意した。そして、赤岩善生もダッシュで駆けつけ、後からやってきた大嶋一也もやさしく原田に声を掛けていく。
 こうしたときは、周囲の空気も重くなりがちなものであり、何度、こうした場に立ち会っても、やはり慣れない。
 原田にしても、今節は状態の良さを自分で感じていたはずなので、このフライングには相当なショックを受けたはずだ。仲間たちのもとを離れるときに、2度3度と首を傾げる場面も目にしている。
 それでも、しばらく時間が空いたあとには、すぐに整備室に向かっていき、ペラ調整をしていたのも付け加えておきたい。
 また、その作業のあとには、9レースで6着に敗れたあと、すぐにモーター点検をしていた魚谷智之に声を掛けていき(モーター抽選の関係で予選中は1号艇と6号艇が組まれないことが決まっている魚谷にとって、5号艇での6着はかなり痛かったはずだ)、お互いに気持ちを切り替えたような、さばさばした笑顔を見せていた。……といっても、魚谷の場合は、予選突破をあきらめたという意味ではないのはもちろんだ。

2009_1009_0207  8レースで1号艇5着となった井口も、賞金王決定戦出場を考えて優勝だけを狙っていたわけなので、この結果は痛かったはずだ。そのことはレース後の厳しい表情からも察せられたが、やはりレース後には、休むことなくペラ調整を始めていた。
 まだ2日目とはいえ、明暗が分かれ始める段階である。
 魚谷が5着に敗れた9レース後にしても、カポック脱ぎ場ではそのコントラストが強く感じられた。
 1―2―3―6―4―5という結果になったこのレース、4~6着となったアウト勢の湯川浩司、飯山泰、魚谷の表情は一様に厳しいものになっていた。
 対して3号艇の今村豊は、何かおちゃらけたことを話して、1号艇の辻栄蔵と2号艇の瓜生正義を笑わせていた。だが、その直後に後ろにいた飯山が笑っていないのに気がつくと、やさしい笑みを浮かべながら何かを話しかけて、飯山の顔にも笑みを浮かべさせていた。そんな気遣いができるあたりが、さすがミスター競艇なのである。

2009_1007_0746  午後のピットに入ってすぐに、空気が落ち着いているように感じたのは錯覚といえるだろう。そこはやはり、あきらめる者など誰もなく、誰もがベストを尽くして作業を続ける戦場なのである。
 10レース前には、水面で少しボートを走らせたあとに待機ピットで回転数を入念にチェックしている木村光宏の姿が見かけられた。
 木村が出走するのは11レースだったが、展示ピットにボートを移したのは10レースの発売を締め切る8分ほど前のことだった。
 この11レースでは6号艇で6着となってはいるものの、時間ギリギリまで作業を続ける「木村イズム」が今日の午後にも見られたのだ。

2009_1009_0383  10レース前後のピットでは、試運転を終えて引き上げてくる選手も増えていた。
 そこで、近くにいた選手は、モーター架台をボートリフトの近くに補充しておき、引き上げてきた選手のエンジン吊りを手伝うことになる。
 この時間帯に、そうした作業で動き回っていたのは、近くのペラ小屋(装着場の奥のペラ小屋)での作業をひと段落させていた井口だった。
 そこで井口は、地元の山本隆幸が手伝いに参加するのが遅れたことに文句を言っていた。もちろん、本気で怒っているわけではまったくなく、からかうようにしてわざと怒鳴っていたのだが、山本のほうも負けていない。
 ハッキリとは聞き取れなかったので、書くべきかどうかは少し迷うが、こんなふうに言葉を返しているようにも聞こえたのだ。
「わしは二流やぞ! そんなことは一流の選手がやっとかんかー!!」と。
 この言葉を聞き違いかもしれないが、そのしばらくあとには、井口に対してこうも言っていた。
「そんなことやから、1号艇で5等、取るんじゃ!」
 モーター音の鳴り響くピット内でのことなので100%の自信はないものの、こちらの言葉については聞き違いの可能性はかなり少なく、おそらくそう言っていたはずである。
 ……友である。
 莫逆の友であるからこそ、こんな痛烈な言葉を投げかけられるのだ。
 まったくもってうらやましい関係であり、素敵な男たちだ。そんな選手たちが集まったダービーで、最高の戦いが繰り広げられるのは当然だ。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


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“ダービー”トピックス2日目

●かかってこいや!
2009_1007_0173   前半ピット記事で内池が記しているとおり、2Rを制した山室展弘の絶叫は最高だった。
「松井、吉川、かかってこいや!」
 うぉぉぉぉっ! ま、「……って、言ってみてーーーっ!」と続くわけではあるが、あなたには充分、それを言う資格があると思います。
 今節最初のまくり決着は、1コースと2コースがSで遅れた分ではある。しかし、そうした場面に巡り合うのがエンターテイナー。迷わずマクって内を沈めにかかった獰猛さは、根っからのファイターらしさと言うべきであろう。
 それにしても、山室の勝利選手インタビューは最高だ。王者と地元エースへの挑発(?)もそうだが、実はサービス精神が旺盛なのではないかと思う。スポーツ紙などへのコメント不足が取り沙汰されることもあるが、ひとたびファンの前に姿をあらわせば、爆笑オンステージを繰り広げる男なのだ。
内田さん「それでは、最後に一言」
山室「えっ? 一言?」
 勝利選手インタビューでは、こんなやり取りもあったほどで(そして“かかってこいや”に続いていく)、決して口をふさいでファンに対して壁を作る男ではない。
 というわけで、もっともっと聞きたい(見たい)勝利選手インタビュー。明日からも1着を心待ちにすることにしよう。

●かかっていきまっせ!
2009_1006_0461  というわけで、山室から名前をあげられた初日ドリーム1、2着コンビ=このダービーの両巨頭。たしかに気配は、良い。
 吉川元浩は2着4着という成績だったが、前半5Rを見る限り、引き波を苦にしないターン足があり、地元ダービーを悔いなく戦えそうな雰囲気は十二分にある。後半の4着は服部幸男に競り負けてのものだが、機力的には互角かそれ以上であろう。
2009_1009_0560  松井繁は、もはや盤石ではないだろうか。12Rの差し切りもお見事だったし、6Rで山本寛久を捌いての3着浮上は名人芸であった。大事に回ろうとする山本の内に艇をねじ込み、後塵を浴びせるようにして前に出た場面は、機力と技力が高いレベルで噛み合った芸術品のようなターンであった。
 山室さん、いつでもかかっていきまっせ! といった感じの二人であるが、おぉ、明日の10R、山室1号艇、松井4号艇ではありませんか! イン山室にかかっていく王者……こりゃ必見であります。

●痛恨……だが、その気合は肯定したい!
2009_1009_0164 「これからが僕の人生の始まりです」と宣言して、このダービーに臨んだ原田幸哉。いきなりの躓きを、本人はどう捉えているのだろう……。
 8R、3号艇の原田幸哉は4カド。菊地孝平と田中信一郎がスタート展示から前付けに動いており、原田はこれに付き合うことなくダッシュを選択している。本番では菊地が回り直して、4コース。スリットでスロー3艇を完全に出し抜いていたのだから、このチョイスは功を奏したように見えた。
 放ったのか、それとも単に伸び返されたのか、内を叩き切ることはできずに1Mは揉まれた格好となっている。スリットでの勇み足を置いておいても、気合が空転してしまう結果となったことは否めない。
 それでも、なのだ。
 原田は1走目でもコンマ01のスタートをぶち込んでいる。この8Rも、深くなった内をマクリ潰してやろうと意気込んでの、スタート勝負だったはずだ。「これからが僕の人生の始まり」は、単なるラッパではなく、有言実行の決意として口に出されたものなのである。
 だからこそ、結果を問うことなく、その思いを肯定したい。ここでヘコんでほしくない。これは挫折ではない。“これからの人生”の起伏のひとつにすぎない。

●節イチ候補は!?
2009_1009_0654  H記者がつぶやいているとおり、角谷健吾のアシが相当にいい。3Rの差し切りは強烈で、ターン足は抜けた存在と言うべきであろう。
2009_1009_0740  伸びは井口佳典がナンバーワンか。展示タイムが物語っているとおり、なのだが、足合わせでも多くの選手をギュンギュンとやっつけまくっていた。着順には結びついていないが、それだけにむしろ美味しい狙い目となるかもしれない。
 気配良好の選手をざっとあげると、松井繁、吉川元浩の両巨頭に、吉田弘文、西島義則、辻栄蔵、作間章あたりが目についた。飯山泰も悪くはないが、持ち味を発揮するにはあと一息か。2日目ピンピンの白井英治は、展開利とイン逃げなので、判断がやや難しい。また、F後だからこそ、明日は原田幸哉を狙ってみたい。1R6号艇だ。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)


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“本紙予想”ダービー2日目後半

よぉ! Kです。ク●ちゃんと同一人物かどうかはノーコメントです。前半は4的中でした。後半ももちろんイン主体。 

7R
松本が渾身の逃げ切り。今垣が自在に攻めて追走。
◎松本 ○今垣 ▲吉田 △濱村
3連単1-536-全

8R 
賞金王勝負駆けの井口は負けられない一戦。センターから原田が攻める。
◎井口 ○原田 ▲田中 △菊地 
3連単1-354-全

9R 
姫園が機力を高く評価する飯山のカド一撃に期待。魚谷が連動する。
◎飯山 ○魚谷 ▲辻 △瓜生 
3連単4-512-全

10R  
服部が動いて内はやや深めか。吉川がセンターから自在に捌いて抜け出す。
◎吉川 ○山崎 ▲田村 △服部 
3連単3-416-全

11R     
坪井がインからがっちり押し切る。木村が動けば、三角に展開利あるかも。
◎坪井 ○三角 ▲中島 △木村
3連単1-346-全

12R  
赤岩が意地の逃走劇。松井が差して肉迫。
◎赤岩 ○松井 ▲柏野 △吉田
3連単1-245-全


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THEピット――再始動!

2009_1009_0128  1Rの展示航走が始まる前、装着場や待機ピットには、ボートがずらりと並んでいた。多くの選手が朝一番で、まずは一度走ってみていたからだ。
 この時間帯、整備室では瓜生正義がモーター本体を整備しており、今垣光太郎はギアケース調整をやっていたが、2カ所あるペラ小屋はともに大入り状態になっていた。
 一度走って感触を確かめたあと、ペラでの調整に入った選手が多かったということだろう。昨日の開催中止によって、1日空いた影響がこうした形で出ていたわけだ。
 ちなみに、三角哲男に対して「昨日はゆっくりできましたか?」と訊いてみると、「まあ……」と、苦笑にも近いような複雑な笑みを顔に浮かべた。
 さらに「こういうときは、ゆっくりできるものなんですか?」と尋ねてみると、「みんな、その辺はうまいもんですよ。……とくに昨日は、前の日からわかっていたのでそうですね」と答えてくれた。

2009_1009_0355  1Rの展示後も、わずかな時間だけ試運転が許されるので、選手たちは次々と水面に出ていった。
 とくに、2番手か3番手くらいに飛び出していった赤岩善生の動きは軽快だった。
 試運転から帰ってくると、待機ピットに着けたボートから降りながら、工具入れに手を伸ばし、その直後にはペラを外しはじめた。そうして、1秒の時間もムダにしたくない、といった感じで作業をしていたのだ。
 赤岩の場合、3レース出走で、ピストン×2本、リング×4本とシリンダを交換していたのだから、この短いあいだにも、いっさいの妥協をせず、できるだけのことをしようとしていたことになる(3Rの赤岩は、6号艇で4コースに入って4着だった)。

2009_1009_0243  1日空けたことでの変化が気になるからだろうが、朝のピットでは、いつも以上に選手同士が足の感触を伝え合う場面が見られていた。
 目についたところでは、服部幸男=太田和美、石田政吾=中島孝平、佐々木康幸=吉川元浩などが挙げられる。
 前検日から雰囲気が良かった服部は、今朝も明るい表情を見せていた。3Rでは6着に敗れたものの、足に対する手応えは悪くはなかったと思われる。
 また、佐々木は、吉川に礼を言ってから「まあまあ」と伝えていたので、尼崎流の調整方法についてアドバイスを受けていたのかもしれない。
 このように各選手が1日空けた影響を気にしていたものだが、焦った動きをしている選手は見当たらなかった。

Pa090007b  2レースでは山室展弘が勝利したが、レース後ピットに引き上げてくれると、ヘルメットも脱がないうちに、かなり離れた場所にいた湯川浩司のところまで歩み寄っていた(このレースで湯川は、1号艇1コースで5着。1、2コースのスタートが良くなく、3コース山室のマクリが決まったかたちだった)。そして、何かひと声だけ掛けると、ポンと湯川の肩を叩いて、踵を返した。
 どんな言葉を掛けたのかはわからないが、山室なりのエールを送ったのではないかと思われる。
 この後、山室は公開勝利者インタビューを受けている。
 TVで観られた人も多いだろうが、めったに見られないレアなインタビューは、最高だった。
「日頃から気の弱いボクなんで、酒の力を借ります」とペットボトルの液体をゴクゴクやると(当然、中身は普通のミネラルウォーター)、山室は声を張り上げ、こう言ってのけたのだ。
「松井! 吉川! かかってこいやあ!! …………って、言ってみてー!!」と。
(PHOTO/中尾茂幸 +内池=最後の写真のみ TEXT/内池久貴)


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Hのつぶやき

 初日、自宅でTV観戦していて「今のところ節イチは間違いなく角谷だな、2日目以降に外枠に入ったら極選ぢゃ~!」とひとり考えていたHです。が、今日の3Rであっさり差しきり……節間成績もトップ級だし、もう誰もが気づいてしまいましたな。残念><
 で、昨日から番組表をつらつら眺めても、何もインスピレーションが沸いてこない。初日の失態(2単、3単とも1番人気決着、憲吾郎どの、れいこさま、お見苦しい予想でごめんなさい)もあり、今日の極選はお休みします。ちょいと充電し、明日から現地で大暴れしまっせ~~!!


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本日の“本紙予想”ダービー2日目

 ども。Kです。本日より尼崎参戦です。昨日は福岡におり(BOATBoyカップ優勝戦。伊藤誠二おめでとう)、インが弱い競艇を満喫しましたよ~。というわけで、SGに来たからには今節もイン主体。H記者とは対照的に、白いカポック中心の予想でまいります。どうぞよろしく。

1R 
大嶋の前付けに濱村がどう出るか。突っ張れば今坂に展開の利。譲れば大嶋のイン逃げ。
◎今坂 ○大嶋 ▲濱村 △辻
3連単2-316-全 3-216-全

2R 
湯川が逃走劇決める。地元・松本が意地の追走。
◎湯川 ○松本 ▲横澤 △山室
3連単1-643-全

3R 
赤岩がどこまで動くか。センターまでなら木村の逃げ切り。
◎木村 ○角谷 ▲服部 △井口
3連単1-234-全

4R 
白井がS決めて速攻。鳥飼が自在に捌いて次位。
◎白井 ○鳥飼 ▲守田 △坪井
3連単1-346-全

5R 
吉川は動くのか、それとも枠なりか。石田の先マイにはそれほど影響ないか。
◎石田 ○吉川 ▲大賀 △池田
3連単1-634-全

6R 
西島、松井がいて進入微妙も、中島がイン主張して逃げ切ると見た。
◎中島 ○松井 ▲西島 △田村
3連単1-536-全

後半は後ほどアップします。


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2日目!

2009_1007_0544  台風による中止順延のため、1日、空きましたので、今日が2日目です。
 台風一過の尼崎は晴天で、多くの選手たちが早い時間帯から試運転をしています。
 一拍おいた影響がどう出るかが気になるところですが、エース機級モーターを引いている柏野幸二や木村光宏などにはとくに注目したいところです(もう一人のエース機級=飯山泰は初日に白星を挙げてます)。
 それでは今日も一日、よろしくお願いします。
(PHOTO/中尾茂幸)


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再度の確認です

すでにお知らせしておりますが、台風18号が接近しているため、明日(10/8)のダービーは全競走が中止となります
このnifty競艇特集も明日はお休み。ダービーが再開される10/9から再び記事をUPしていきます。
よろしくお願いします。


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尼崎・全日本選手権 初日トピックス

●地元の両横綱が順当に勝ち上がり

2009_1007_0797  尼崎・全日本選手権初日、まず書き記すことといえば、地元の両横綱がしっかりと勝ち上がったことだろう。

 いまでこそ兵庫支部には並み居る強豪選手たちがいるが、10年ほど前はそう強い支部ではなかった。今回のSGは、吉川元浩と魚谷智之が明確に兵庫支部の両横綱になった後、はじめて尼崎で行なわれるSG。おのずと気合は入ってくる。その気合が空回りしないように、自身のなかで昇華できるかが、カギになってくる。

2009_1007_0296  ドリーム戦1号艇のプレッシャーをものともせず、松井の追撃を振り切った吉川元浩は見事であった。松井のエンジンは機力上位にあるが、それと同等に吉川も仕上げていなければ、しのぎ切ることはできなかったはず。とりあえず初日終了時点でトップに立ち、悲願の地元SGタイトルへむけて視界良し。

 8レース、魚谷の2コース差しも鮮やかだった。コンマ05のトップスタートを切った大嶋が、1マークで少しだけ流れたところを見逃さずに差しハンドルを入れる。大嶋とのラップ状態に持ち込み、2マークで的確な判断をみせて突きぬけ。予選で1号艇がもらえないハンディをカバーする1勝となった。

●「まだ終わってません。これからがボクの人生のはじまりです」

2009_1007_0244  原田幸哉は選手紹介で高らかに宣言した。
 原田は勝利に貪欲な選手である。住之江笹川賞の優勝戦や、平和島笹川賞準優勝戦のように、目の前にひとつでも上に上がれるチャンスが見えれば、そこに獰猛に突っ込んでいく。ファンは「幸哉なら、何かやってくれるはず」と期待して舟券を買う。
 ファンのなかで「幸哉はもう終わった」と感じている人間は少ないだろう。だが、以前に比べると存在感が薄くなっているのは事実だ。記念優勝は07年の常滑周年記念以来なく、SG優勝戦からも1年以上遠ざかっている。世間を席巻した5年前ほどの勢いは失われているといってもいい。終わってはいないが停滞はしている。本人は忸怩たる思いでここ数年を過ごしていたのだろう。

 尼崎・全日本選手権7レース。それは原田の再生を思わせるレースだった。
 スタンダードエンジンと低気圧。回転が上がる条件がそろい、今節はどの選手も口をそろえて「スタートが難しい」と唱えていた。そんななか、原田が放ったスタートはコンマ01のタッチスタート。もちろん本日一番の速いスタートである。
 ひとつ隣のコースの山本隆幸がコンマ25のスタートなので、スリットで1艇身半以上のアドバンテージを得たことになる。正直、ここまでギリギリに踏み込まなくてもレースは組み立てられたような気もするが、再生を誓う原田は踏み込んだのだ。

 勝負スタートを決めたあとは、冷静なレース運びをみせた。山本を絞ったあと、獲物を狙う虎のように内の動きをじっくりと見据えたのだ。外に艇が流れそうな気配を感じたところで、最内に進路を取った。1マークすれすれに流れることなターンを繰り出すと、そのまま先頭へと突き抜けた。

 トップスタートからの二番差し。意外にありそうでない決まり手のように思う。スタートを踏み込む勇気と、冷静に展開を見極める目がないとあの勝利はない。

 この勝利は予選での静かな1勝にすぎない。だが、原田にとってはこれからの人生の第一歩になる。静けさのあとには、嵐がやってくる。

 

●もう一人、初日のレースで「復活」を感じさせてくれた選手

2009_1007_0367  かつては艇界のトップクラスに君臨していた山崎智也。だが、07年賞金王シリーズの優勝を最後に記念優勝から遠ざかっている。ファンの支持も下がってきており、「え、智也のアタマでこんなにオッズがつくの!?」というレースをよく見かけるようになった。

 山崎が低迷している一因は、機力にあるように思う。抽選運が悪いわけでもないのだが、モーターが以前のような仕上がりをみせてくれないのである。おそらくペラが原因なのか。
 それが、今年の夏あたりから、エンジンが出るようになってきた気配がある。今回のダービーも、前検から気配は上々。レースでみせた足も力強いものだった。

 山崎が出走したのは5レースと11レース。
 5レースは3対3の枠なり。内3艇がコンマ15~20のスタートなのに対し、外3艇はコンマ07~11のスタート。とくにピット付近まで艇を引っ張ったカドの赤岩善生が、コンマ07のスタートを踏み込んできた。
 しかも赤岩は躊躇なく絞る。1マーク到達前に3艇を切り倒しまくり成功! かと思いきや、2号艇の山崎智也が冷静な立ち回りを見せていた。赤岩に絞られた瞬間、すぐ外に艇を持ち出して、赤岩がまくりを打つのとほぼ同時にまくり差しのハンドルを入れていたたのだ。
 バック水面では捲った赤岩が先頭に立ったものの、巧みな立ち回りをみせた山崎が半艇身差のラップ状態に持ち込む。結果が出ていない時期は、ここで競り負けることが多かった。あと一歩の場所まで詰め寄るのに、残りの機力の一押しがなかったのだ。だが今回は山崎の伸びに分があった。2マークを先に回ると、山崎が先頭に立った。
 山崎の逆転が決まったかに思われた2周1マーク、今度は5号艇の中島孝平が強ツケマイを放って襲い掛かってくる。
 山崎はまくりを見切っていたのか、中島の強襲はいったん決まった。コーナーの立ち上がりでは、わずかに中島の方が先に出ているようにみえた。しかし、機力的には山崎の方が上。内から伸び返すと、内側にいる利を使って先マイ。ここでようやく後続を振り切ることに成功した。

2009_1007_0721  11レースも激しい競り合いになった。
 インの飯山が逃げて1着は確定。焦点は2番手争いとなった。6コースの山崎は行き場がなく、バックでは5・6番手。しかし最内からスルスルと伸びて、2マークを2番手集団のなかで真っ先に取ってしまう。
 マイシロが少なかったはずだが、そう外へは流れない。山崎はこのターンで2番手争いに浮上する。
 2周目のバックではふたたび5・6番手に下がってしまうが、そこからふたたび追い上げていって最終的には3着を確保。
 こちらも調子が上がっていないときは、流れて終了というケースだ。今節の山崎には機力の一押しがある。

2009_1007_0476  兵庫支部が注目を集めだしたキッカケは、魚谷が優勝し、吉川が2着になった、06年福岡・全日本選手権。原田が一躍スターダムへとのし上ったのは02年平和島・全日本選手権。山崎智也も97年唐津・全日本選手権が初SG制覇である。
 尼崎・全日本選手権初日は、奇しくも過去のダービーで耳目を集めた選手たちが活躍した。台風で一日水入りとなるが、予選2日目以降も彼らの走りに期待したい。

(PHOTO・中尾茂幸 TEXT・姫園淀仁)


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THEピット――台風接近!

2009_1007_0732_3    《14時18分、池上、安田さんに怒られる》
 とメモをしていたら、それを読んだ池上カメラマンは「お、怒られてないですよお!」と慌てて否定してきた。
 安田政彦が装着場のボートを水面に下ろそうとしていたとき、池上カメラマンは、自分の仕事に集中しすぎていたため、その進路をふさいでしまっていたのだ。
「安田さんは、怒ったんじゃなくて、『ちょっといい? ごめんね』と、やさしく言ってくれたんです」
 と、池上カメラマンは説明を続けたが、さすがは優しき職人、安田である。
 その後、安田は、待機ピットで回転数を確かめていたが、耳を澄ましてモーター音を聞いている姿は職人そのものだった。……短髪がよく似合う。

2009_1007_0667  午後のピットも、基本的には午前中と変わらなかった。
 52人の働き者たちが、それぞれに自分の仕事を続けている状況である。
 朝からピットで作業をしている姿が見かけられる松井繁にしても、いつもに比べれば、のんびりしているようにも見えたほどなのだ。
 松井の場合、普段の節中には「タイム・イズ・マネーの権化」のような存在であるのは言うまでもない。
 しかし、昨日の段階から「大きなことはしないでもいい」と話していたように、すでに焦った整備は必要のない足になっていたからこそ、今日のピットにおいては、比較的ゆっくりとしているようにも見えたのだろう。

2009_1007_0387  一方、朝から変わらず働き続けていた選手の代表としては、中島孝平が挙げられる。
 朝からというよりも、昨日から、というのが正確か。
 昨日のお昼頃には長い間、整備室でモーターを見ていたが、その後はずっと、待機ピットの端のほうを“マイ・ポジション”にして、回転を合わせる作業などを続けていたのだ。
 その中島がボートを装着場に引き上げて、モーターを外したのは14時20分頃だった。移動している途中の中島に「足はどうですか?」と質問してみると、できるだけ正確に解答しようと悩みながら、こう答えてくれた。
「まあ……まあ……ですけど……、まだちょっと足りないところがありますね」
 そこで、「数字よりは良さそうですよね?」と振ってみると(モーター2連対率は24.0%で、数字上は今節のワースト機)、それには迷わず「そうですね」と回答。
「これからモーターをやるんですか?」と訊くと「もう一回、ペラをやります」とのことだった。
 その後、中島は、格納前のモーターの各所を熱心にチェックして、少しも休まずペラ小屋へと向かっていった。
 中島に限らず、誰もがそんな感じなのである。

2009_1007_0711  この後、一度ピットを離れて10レース後に戻ってくると、ピット内は驚くほど閑散としていた。
 11Rと12Rに出走する12艇を除いたボートは綺麗に片づけられており、ピット内には選手の姿がほとんど見られなくなっていたのだ。時間帯的にいえば珍しいことではないのだが、これだけ「静けさ」を感じられるピットはこれまで見たことがなかった。
 この時点ではまだ、明日の開催の中止順延が確定していなかったのだが、そうなることが予感されるようだった。
 わずかなマスコミ陣がいるだけの装着場で、濱村美鹿子は自分のボートを拭いていたのだが、そのシーンもまた、映画から切り取った1コマのように象徴的に感じられたものである。

2009_1007_0738_2  開催の中止順延が決まって正式に発表されたのは、11Rが始まる前の15時50分頃のことだった。
 選手にも知らされたはずだが、それによって、ピット内には大きな変化は見られなかった。発表前から2つのペラ小屋ではペラ調整をする選手の姿が数人ずつ見られていたが、発表後にはむしろペラ調整をする選手が増えていたのではないかとも思われる。
 やはり気になる部分に関しては、丸1日、ピットを離れてしまう前に見ておきたいという想いもあるのだろう。
 それでも、さらに時間が経っていくと、装着場の奥にあるほうのペラ小屋では作業を終える選手が一人ずつその場を去っていった。そして、最後には辻栄蔵と山口剛の広島コンビ二人だけが作業をしている状態になっていた。
 その作業も終わり、山口が片付けを終えたあとに「中止が決まって、どうですか?」と訊いてみると、山口はこう答えている。
「明日はゆっくりできるなって(笑)。何かが気になって眠れなくなるといかいうタイプではないんで、明日はごろごろして、体を休めます」

2009_1007_0693 その後、12Rドリーム戦がスタートの時を迎えようとしている頃に、台風接近を知らせるように急に雨足が強くなってきたのだから、タイミングが悪い。
 そんな中、レースでは1号艇の吉川元浩が逃げ切った。
 レース後の吉川は、比較的淡々としているようにも見えたものだが、とりあえずはホッとしていたことだろう。
 また、対岸の大型ビジョンにリプレイが映し出されると、松井繁と瓜生正義が立ち止まって、じっとそれを見つめた。
 ヘルメットをしていた松井の表情は確かめられなかったが、瓜生はかなり複雑な表情をしていた。昨日の会見時から泣き系のコメントが多かった瓜生だが、どこかに光明が見出せたのか、午後には明るく笑っているところが何度か見られていた。
 そのギャップもあるからか、レース後の瓜生の複雑な表情は、苦虫を噛み潰した顔のようにも見えたのだ。
 それだけに台風一過後の「明後日」からの逆襲が期待される。
 瓜生だけには限らない。全選手が一拍空けての再出発となるのだから、いよいよ目が離せないダービーになってきた。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


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明日(10/8)の開催は中止順延に決定

 盛り上がっているダービーですが、台風18号が明朝、関西地方に最接近する予報になっていることから、明日の開催の中止順延が決まりました。
 明後日からは、もちろん再開される予定です。
 ご注意願います。


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THEピット――「仕事人」たち

2009_1006_0357  開会式のあと、ピットに行くと、整備室では坪井康晴がモーター台帳を見ていた。これまでの整備記録を確認し、調整の方向性を考えていたのだろう。
 整備室ではほかに、湯川浩司が本体整備をしており、田村隆信の17号機が置かれていた。
 1レース後には、田村が何かの部品を整備しており、井口佳典がギアケース調整をしていたが、ピット全体を見渡せば、「モーター組」よりは「ペラ組」のほうが多い状況になっていた(尼崎のペラ小屋は、整備室の奥と、装着場の奥の2カ所にあり、整備室の奥でどのような作業が行なわれているかは確認しにくい。だが、どちらのペラ小屋も満員御礼状態だった)。

2009_1006_0365  この時間帯に気になった一人は飯山泰だ。エース機級の48号機を引きながらも、昨日から「悪くはないけど、パンチも足りない」というようにコメントが冴えなかった。
 今朝にしても、JLC解説者の青山登さんが調子を尋ねていたとき、それほど良くない、といったニュアンスで答えていたのだ。
 ただ、開会式では「いいモーターを引いた」とも言っていったので、能力を引き出すことができれば一変させられるパワーがある手応えは感じているのかもしれない。
 表情そのものは昨日より明るく、1レース後に試運転に出るなど、朝から積極的に作業を続けていた。

2009_1006_0405  飯山に限らず、さすがはダービーだ!
 岡本慎治、柏野幸二など、職人的レーサーたちがムダのない動きで作業を続けているところを見ていると、さすがだなあ、と感心させられること、しきりなのである。
 1レースでは、1周1マークでいきなり横西奏恵が落水したが、救助艇で横西が戻ってくると、岡本慎治などはカポック姿のまま、ボートの引き上げを手伝い、その後にはすぐ自分の作業に戻っていった。

 また、このときは、四国勢、中国勢などが多く出てきて手伝っていたが、体は大丈夫だった横西がカポック脱ぎ場のほうへと行くと、ミスター競艇・今村豊がピットに響き渡るほどの大きな声で「横西~、(試運転に)乗るう?」と確認。それに対して横西が、迷わず「はい」と答えると、すぐに試運転用のナンバープレートに付け替えるなどの作業をやっていた。

Sn2_5325  その横西はといえば、引き上げてきて10分くらいで、すぐにボートの傍に現われ、ペラを外した。
 同じレースに出ていた三角哲男に「大丈夫だった?」と心配されると、「はい、すみませんでした」と返答。その直後にはペラを片手にペラ小屋へと駆けていった。
 最初のレースで大きく躓いてしまったとはいえ、まったくあきらめることなく前を向いている横西なのである。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


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ドリーム戦選手インタビュー

①吉川元浩
尼崎にダービーが決まって、最低でもドリームに乗りたいと思って戦ってきました。いつもどおりに走るつもりですが、いつも以上の力を出せると思います。(エンジンは)行き足から伸びがいい。あとは乗り心地を調整するくらいです。

②今垣光太郎
尼崎は優勝戦には何回か乗らせてもらってるんで好きな水面です。モーターは35%の率どおり、中堅くらいの足です。前検のペラは回りすぎていた。スタートが速いので特訓で勘を修正したいと思います。一節間、平常心でがんばります。

③松井繁
(今年の調子を聞かれて)自分ではいいと思っているんですけどね。ただSGを取っていないので、そこだけです。ペラはそんなに調整をしなくてもいいくらいにはあっている。尼崎は地元のつもりで走ってます。全力で燃えていきます。

④坪井康晴
(ダービーDR出場を聞かれて)大変うれしく思っています。9月くらいからちょっとペラが合わなくなってきている気がします。尼崎はいいか悪いかどっちかなんで、今節はいいようにしたいです。じつは今日が誕生日なんで、1等を取りたいです。

⑤瓜生正義
モーター芳しくないです。納得のいくところはひとつもない。スタート勘は合っていて、速いか遅いかはわかるんですが、イケるかどうかはわかりません。

⑥井口佳典
近況はかみ合っていなかった。スタンダードエンジンも不安しかない。でもね、今節はいいんです。大丈夫です。直前に関してもいい。妻がゲージを持たせてくれて(それがイイ感じに出ている)。進入はプライドを持って6コース死守です。


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尼崎全日本選手権・選手紹介!

2009_1007_0161  04年笹川賞以来の尼崎SG、ダービーにいたっては91年以来18年ぶりの開催。尼崎は毎年のようにSGが開催される住之江と近いという面はありますが、それでも尼ファンにとっては待ちに待ったSGといえるでしょう。
 ひさしぶりのSGということもあって、スタンド裏の特設ステージに多くのファンを集めて選手紹介はスタートしました! 

 いつものごとく、選手紹介のなかから印象に残った言葉をピックアップしました。

2009_1007_0005 吉田弘文
「尼崎に入る前に『しよクン』からガッツポーズの写メールが届きました。父ちゃんがんばるで!」

 競艇ファンにもっとも名前が知られているといっても過言ではない、吉田弘文の子息「しよくん」。ガッツポーズがきいたのか、吉田はオープニングカードで1着。幸先のいいスタートを切りました。

三角哲男
「台風が来ていて明日が中止になる可能性が高いので、舟券の購入額は2倍でお願いします」

 2倍といわれても……いっつもメイチで買っているので2倍にする余裕がない。そんなファンが多数という話もありますが(笑)。私も含めて。
 ただ台風は余談を許さない状況にあります。明日、尼崎に来場予定の方は開催情報で確認をとったほうが無難だと思われます。

2009_1007_0017 山口剛
「これが最後のSG…………いや、今年最後のSGになりそうなので頑張ります!」

 一瞬、引退するのかと思ってビックリしましたよ。これが最後といわず、ダービーをイワして賞金王決定戦に駒を進めるべく、がんばってみてください。

角谷健吾
「馬袋選手に尼崎の情報を聞いてきました。それをムダにしないようがんばります」

 前検日からあちこちでよく聞かれるのが「尼崎の調整は難しい」。回転が上がりすぎて、スタートも難しいのだとか。たしかに前検のスタ錬はF続出でした。前半レースでも、ちょっと放っている選手が目に付きました。今節は、いかに回転を落とすかの勝負になってくるのかも。

2009_1007_0051 山室展弘
「思い出作りのために精一杯走ろうと……思っているんですけど」

 アナウンサーに「池田浩二選手!」と間違えられてしまった山室。別の意味での思い出になってしまったかもしれません。

原田幸哉
「まだまだ終わってません。これからがボクの人生のはじまりです」

 原田のSG初制覇は02年の平和島全日本選手権。04年を最後にSG優勝から遠ざかっていますが、まだまだ原田は終わっていない。新しい人生のはじまりは、思い出深いダービーから。

2009_1007_0094 池田浩二
「おはようございます。ホンモノの池田浩二です」

 みんな知ってますって(笑)。現在、賞金ランクングトップなんですから。

石田政吾
「がんばります」

 定番フレーズです。尼崎は石田がSGを制した舞台。心なしか普段よりも「がんばります」の言葉に気合が入っていたような気がしないでもない!?

 そして選手紹介のラストは、選考勝率1位の地元の総大将。

2009_1007_0151 吉川元浩
「待ちに待った地元のSG。気合入れて優勝目指して走ります!」
 尼崎全日本選手権、台風を吹き飛ばすような走りを期待しております。

(PHOTO・中尾茂幸 TEXT・姫園)


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H記者の『穴・極選ブラック』初日

 東京ののっぴきならなくもない場所でのっぴきならないお金を失ってしまったHです。今日は本紙予想の姫園記者が、いきなりメイチ勝負駆けの気合ですな。邪魔をしないよう「H記者のつぶやき」に留めてレースをじっくり自宅観戦するつもりだったのですが、ちょっと気になる選手を見つけたので挨拶代わりの無理筋一発。

9R
 ①池田浩二
★②田中信一郎
 ③柏野幸二
 ④今坂勝広
★⑤今村 豊
◎⑥山川美由紀

進入12345/6

 池田のインの巧さ強さは百も承知。5対1の進入想定も池田に味方しそうですが、本当にそうでしょうか。キーマンはもちろん永遠のやんちゃプリンス今村豊。常にターンマーク起こしを心がける今村は、誰よりもSが見えているはず。ここもきっちり全速コンマ10あたりを決めて、伸びなりに握って攻めるとみます。前検タイムは上々で、「行き足はいいですよ」とコメントも心強い。3Rの追い上げ3着も見るべきものがあったし。
 で、今村がメイチ攻めればどうなるか。はい、単騎ガマシの美由紀姐さんの出番となります。前検タイムは3位、2Rでのスリットからの行き足もソコソコ、そしてインを奪われ展開がまったくなく6着大敗。穴党にとって買うべき材料は揃いました。目をつぶって今村マークの差し一閃に賭けてみましょう。相手は今村と、姫園記者が推奨している信一郎へ。「池田のアタマ鉄板」と決め込んでいる人は、遊びで1-6も押さえてみては?

3連単★6-25-全


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尼崎ダービー初日・本誌予想

 台風接近中の尼崎競艇場ですが、まだ風はそんなに強くなっておりません。推定2m程度の追い風といったところでしょうか。
 ただ、尼崎といえば通常吹いているのは向かい風。よりインが強くなる可能性も否定できません。本日はレースの傾向をより重視して、予想を組み立てていった方が無難であるように思います。

1R
横澤が抽選で引いたモーター自体の数字は良くないが、絶望的な足というわけではない。緩やかな追い風を味方につけ、インを利してそのまま逃げ切る。相手は地元の安田政彦とF2ながらも横西に妙味あり。
(3連単1→345→全)

2R
インの山川は前検気配からは伸び型の雰囲気。2号艇の大賀の足もそこそこ。ならばセンターにもチャンスがありそう。狙いたいのはカドの佐々木康幸。地元の山本隆幸を穴目で少々。
(3連単4→135→全)

3R
前検タイムが出ていないときの守田の初日は信用しづらい面がある。しかも大嶋が進入で動いてくる。漁夫の利を得られそうなのはスロー3コースから行く今村豊。エースモーターの木村は押さえて。
(3連単2→145→全)

4R
市川のS速攻が決まる。相手はセンター勢。池田も手堅く3着争いにからんできそう。
(3連単1→345→3456)※訂正済

5R
好気配の山崎智也が攻める。行き足よければ2コースツケマイまでありそう。相手はカドの赤岩と、素性以上の足はある中島孝平。押さえで岡本慎治も。
(3連単2→145→全)

6R
インの服部、好エンジンの飯山泰、地元で気合の入る松本勝也の三つ巴。絞るなら服部のアタマからだが、手広くいくならボックスが妥当か。
(3連単136BOX)

7R
西島が進入で動くも白水はインを譲らない。そして3コースがF2のや山本隆幸。カド想定の石田政吾に絶好の展開がまわってきそう。相手は原田幸哉、白水、山本隆あたり。
(3連単3→125→全)

8R
予選で1号艇がもらえない魚谷は、ある意味毎日がメイチ勝負。おおかたの想定では差しだろうが、ひょっとして2コースツケマイもありえるのでは? ヒモ穴は山本寛
(3連単2→345→全)

9R
池田浩二のイン戦はちょっとやそっとでは崩れないイメージがある。田中信一郎との折り返しで勝負。
(3連単1=2→全)

10R
岡本慎治が動くかもしれないが、インを奪うまでには至らない。ならば、四世代前のダービー王・太田和美がコースを利して逃げ切る。相手はスタート速い菊地と、1月の尼崎の周年を優勝した田村。
(3連単1→23→全)

11R
順当ならば飯山の逃げ切り勝ち。穴目を狙うなら、山崎智也の5コース決め打ちまくり差しの炸裂。どちらを選択するか悩むところなので、ここは折り返しで。
(3連単1=5→全)

12R
地元の吉川元浩が気合のイン逃げ。朝時点での風の様子だと、内寄りの選手に有利な気配あるので、今垣、松井、坪井、を相手にして。
(3連単1→234→234)


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初日!

2009_1006_0088  いよいよダービー開幕です!
 ダービーに出場できるだけでも選手にとっては名誉なことであるうえ、賞金王戦線も佳境を迎えているなかでの頂上決戦です。最終日まで、どのレースからも目が離せません。
 今日は、地元の吉川元浩が12Rドリーム戦に1号艇で登場!
 また、前検一番時計を出した、やはり地元の松本勝也(一番時計は6.50で、山室展弘と二人)は、6レースの一回乗り。どういうレースぶりを見せてくれるか、注目されます。
 選手紹介もまもなく開幕! 
 頂上決戦というものをとことん満喫してください。
 本日もよろしくお願い致します。
(PHOTO/中尾茂幸)


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明日のオススメ穴選手つき前検情報

2009_1006_0391  今回の前検担当は、いつものH記者やK記者ではなく姫園です。
 私事で恐縮ですが、昨夜、尼崎ののっぴきならない場所で、のっぴきならないお金を失ってしまいました。このままでは生活がたちゆかなくなるくらいに。

 尼の仇は尼で討つ。

 というわけで、今回の尼崎ダービーの前検の目標にしたのは、「お金になりそうな選手を探す」こと。純粋な機力上位下位ではなく、「機力と人気のギャップ」を重視しながら、目を皿のようにして前検を見ておりました。実績機がいいことがわかっても、あまり大儲けすることはできない。逆に低調機なのにそこそこ調子が良さそう、マイナス要因があるのに出ている、といった選手を見つけられれば、儲かる舟券につながるはずです。

 判断材料は私の主観のみ。ボロボロに負ける可能性も大ですが、よかったら少しだけ付き合ってみてください。逆に私の目が曇っていると思えば、逆神として利用してください。ただし、舟券は自己責任でお願いしますね。

2009_1006_0348 【1R】横西奏恵
 横西奏恵が良くみえた。
 足合わせでみせる伸びも力強い。中堅級はありそうな菊地孝平や佐々木康幸を足合わせでは負かしていた。回り足も鋭そうだし、スタ練での行き足・出足も良かった。
 女子選手は体重が軽いので、前検で際立って良く見えることは多い。だからいくらか下げぎみに評価しようとするのだが、それでもやはり良くみえるのだ。
 ただし、横西は現在F2の身。しかもトップ選手が集うSGである。機力が良くとも結果は出せないかもしれない。ただ、その分だけ舟券の魅力は大きいともいえる。
 初日の横西は1レース1回走り。5号艇ということもあり、ノーマークは必至だろう。しかし、四カドの三角の攻め次第では浮上のチャンスはあるはずで、今節の運試し的な意味合いで、一枚押さえておくのも悪くないはず。

2009_1006_0491 【2R】山本隆幸
 横西と同じくF2の立場にいる山本隆幸だが、前検の足が上々であるように感じた。出足・伸びともに中の上はありそう。2連対率35.6%のエンジンを引いたが、数字並みの足はすでに持っていそう。足合わせでは赤岩や吉田弘に勝利していた。
 ちなみに4号艇の佐々木康幸も中堅はありそうな足色であった。ダッシュ2艇の舟券が面白いか。

【3R】今村豊
 超抜機をゲットした木村光宏だが、前検の気配は普通程度。それよりも今村豊の行き足に魅力を感じた。前検気配がイマイチの守田はあまり信用できないのも、今村の舟券にとってはプラス材料となりそう。

2009_1006_0271 【5R】中島孝平
 ワーストモーター・19号機を引いてしまった中島孝平。ただし前検の気配は「どうしようもない」という感じではなく、むしろ「数字以上にはヤレているのでは」という内容。足合わせでも勝ったり負けたりだったが、田村隆信や山口剛には伸びで優っていた。初日のオッズは枠とモーター実績が決めるだけに、ここは狙ってみても面白い。
 またこのレースのメンバーでは、山崎智也も前検上々。上位級あるとみてもよさそう。行き足から伸びが鋭く、得意の2コースまくりでインを潰しにいけば、大波乱の結末までありえる。

【6R】飯山泰
 現時点で横綱候補を一人あげろといわれれば、飯山になりそう。数字ほどの強烈さがない木村光宏に対して、飯山はエンジンの数字がストレートに反映しているように感じる。足合わせでは中堅級の佐々木康幸や、中島孝平に競り勝っていたし、スタ展でのスリット通過後の足も鋭かった。1号艇で参戦となる11レースは人気になるであろうから、穴を狙うなら6号艇で出走するこちらのレースだろう。6コースでも何とかなるはず!

【9R】田中信一郎
 1号艇のレースが組まれない4号機を引いてしまった田中信一郎だが、戦えるだけの足はありそう。足的には4号機の2連対率42.2%が生きている形だ。6号艇の山川美由紀が動く可能性はあるし、今村だってスロー5・6コースでは面白くない。展開が乱れれば、田中が浮上してくる。

2009_1006_0554 【11R】山崎智也
 前述のとおり、山崎智也は行き足から伸びが鋭い。
 1号艇の飯山は手ごわそうだが、原田、白井、丸岡と、スキをみせれば一気に攻めていきそうな選手たちがセンターにそろった。
 スリット先制して、捲り差しハンドルを入れればアタマまでの突きぬけもありそう。
 最近の山崎は、ネームバリューが下がり、いっときに比べるとあまり舟券が売れなくなっているように感じる。
 唐津ダービーを制し一躍スターダムへとのし上ってから、ちょうど干支が一回りした。今節は復活へむけてかなり期待ができそう。

(PHOTO・中尾茂幸 TEXT・姫園淀仁)


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THEピット――特別なSG、特別な前検

2009_1006_0372  モーター抽選後のピットで、まず目についたのは田中信一郎だった。
 私がピットに入った13:30頃、待機ピットで西島義則と話をしながらも、手を止めずに作業をしていた。
 その後、ボートを離れた田中は、整備士さんに「それ、似合いますね」と、気さくにひと声かけて(帽子の傍に付けていたペンか何かを指して言ったようだった)、さらには傍にいたTVリポーターに軽くちょっかいを出すご機嫌なサービス! ……と、ボートに戻ってきて、しばらく確認作業をしたあと、すぐにブルルンとエンジンを始動した。
 それがピットにモーター音が鳴り響いた最初のものだったが、このモーター音を合図にしたかのように、装着場では急に多くの選手が慌ただしく作業を開始したのだ。
 さながら、合戦の始まりを告げるホラ貝のようだった。
 水面に出ていったのは、その田中と西島がほぼ同時で、試運転一番乗りは、やはり田中だ。これももはやSG前検日の決まり事のようにもなっている。

2009_1006_0258  SG前検のピットには独特の喧噪があるものだが、今日のピットの動きは、いつにもまして激しかった。
 尼崎の装着場は横幅が少し狭いので余計にそういう印象を受けやすいこともあるのだろうが、とにかく目まぐるしく選手たちがそこを行き来する。
 横西奏恵などは、ボートを一度、水面に降ろしながらも、ほとんど間をおかずに、ボートを元の場所に戻して、整備室でのペラ調整を始めていた。
 そうした行動は迷いの表われともいえるのかもしれないが、だからといって少しのマイナス材料にもなりはしない。
 動きの中で、ベストの手順を思いつき、すでに別の動きを始めていたからといって妥協はしてしまわず、それを選択したようにも見えたからだ。

2009_1006_0389  この後、スタート練習は明日のドリーム戦組を一班として開始され、ドリーム戦出場選手に対しては、共同会見も開かれた。
 最初に会見に臨んだのは1号艇の吉川元浩だ。
 受け答えは比較的淡々としており、地元のSGドリーム戦に1号艇で出走することに対する特別な気負いはないようだった。
 足に関していえば、「まだちょっとペラが合ってない」としながらも「まあまあ良かった」と、ある程度の手応えは得られているコメントを出していた。
 足に関するコメントとしては、坪井康晴が「(メンバーみんな)そんなに差はないかな」と言ったほか、今垣光太郎が「みんな、いっしょの感じ」、井口佳典が「班では変わらん感じ」と言っており、あまり差がない状況なのかとも思われた。

2009_1006_0566  ただ、最後に会見に臨んだ松井繁は、他の選手がそうしたコメントをしていることを告げられると、「ん?」という顔になり、こう言っている。
「僕と吉川くんがいいと思いますけど。あとは、ちょっと落ちると思います」と。
 松井の言葉が、真実を言い当てているのかどうかはわからないが、珍しいほどにハッキリした物言いだった。
 そんな松井は、この会見において、とにかく“いい雰囲気”を醸し出していた。
 いや、会見に臨む前から松井の雰囲気は良かったのだ。
 他のメンバーが会見に臨んでいる途中で、松井はギアケース調整を始めていたが(順番待ちのあいだに作業を始める選手は珍しくはない)、それがいつのまにか、ペラ調整になっていた。
 そこで係員の人が、記者会見に出てほしいことを告げると「(残っているのは)俺だけ?」と驚き、笑いながら小走りで会見場に戻ったくらいだったのだ。その場面を見ていて、ああ、今節の松井はいい感じだなあ、と思ったものだった。

2009_1006_0218  いい感じといえば、銀河系軍団もそう。
 記者会見が終わった頃はちょうど、スタート練習の「前半組」と「後半組」のあいだの中休み時間になっていたが、このとき待機ピットでは、山本隆幸、田村隆信、丸岡正典、湯川浩司が集まって、何かを話しながら笑い合っている場面が目撃された。
 私が見たのと時間帯としてはあまり変わらないはずだが、中尾・自称フォトアーティストはこんな会話を耳にしたともいう。
 今日の前検は、雨が降り続ける中で行なわれていたのだが、待機ピットにいてもボートが濡れるため、湯川が山本に「雨がかからんところはないんか?」と訊くと、山本はこう答えたというのだ。
「賞金王、獲ったら、屋根つけてやる」
 う~ん、男らしい発言!
 それに対して湯川は言ったそうだ。
「……頼むわ」
 さて、今年はまだ、決定戦行きの切符を得ている選手がいない銀河系軍団だが、このダービーでどうなるかが楽しみだ。

2009_1006_0282  決定戦といえば、ドリーム組の井口は、昨年の賞金王ウィナーでありながら、フライング休みのため、競艇王チャレンジカップには出られない。賞金王決定戦に出るためには、このダービーで結果を出すしかない状況になっている。
 ドリーム会見においても、今節に懸ける意気込みを聞かれるとこう答えていた。
「優勝しかないんで! それひとつしかないんで、そこを目指していきます!!」と。
 ――井口らしい言葉だな。
 そう思った私は、井口と同様、F休みがチャレンジCに重なる白井英治の言葉も聞いてみたくなってきた。
 そこで、スタート練習後に声をかけ、「今節に臨む気持ちはどうですか? 賞金王を考えれば、ここしかないわけですが」と訊いてみたのだが、そのとき白井はこう答えている。
「ここしかないのは確かにそうですけど、いつもといっしょです」
 白井の言葉もまた、白井らしい。
 私の質問の仕方も悪かったと反省したが、どの節であってもレースに臨む選手の気持ちは変わらない。
“常に全力投球!”
 それができない選手は、まずこのダービーという舞台に立つことも許されないのである。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


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尼崎・全日本選手権 エンジン抽選!

2009_1006_0119  尼崎のモーターは4月末のGWシリーズが初おろし。使いはじめから約5カ月が経過しており、モーター相場は固まりつつある状況である。注目機は2連対率トップ(56%)の48号機と、2連対率が55.5%で勝率トップ(6.92)の31号機だ。

 ピット内のミーティーングルームにて行なわれたモーター・ボート抽選会。登録番号がもっとも古い今村豊と、もっとも若い山口剛、偶然同じテーブルに座っていた親子ほども年齢の違う二人が、じゃんけんをして抽選がスタート。登録番号が若い順からの抽選となった。
 いの一番に抽選機を回した山口剛が引いたのは20号機。これは2連対率28%の低調機。口切りに良縁はなかったようである。
 山口のあとに続く銀河系軍団も、2連対率20%台後半から30%後半の低調~中堅機。その後にガラガラを回した中島孝平がワーストモーターの19号機を引いたりと、いいエンジンが抽選機の中で眠ったままの状態で抽選は進む。

2009_1006_0134  抽選順十数番目で、エースモーター48号機がポンッと飛び出した。引いたのは今年メキメキと頭角をあらわしてきている、長野県生まれの飯山泰だ。
 このモーターは2連対率56%の優良機。これまでの優出回数は4回、優勝1回を数える。5月に山一鉄也が乗ってオール3連対。その次節で烏野賢太が乗ってオール2連対で優勝。以降、安定した成績を残している。
 ダービーはSG優勝経験のない選手がタイトルを取ることの多いSG。整備力に定評のある飯山だけに、このエンジンのポテンシャルを引き出せれば、タイトル奪取も夢ではない。

2009_1006_0141  その後も淡々と中堅機が出続ける。地元の総大将としてドリーム戦1号艇に挑む吉川元浩は60号機。2連対率31%ながらも4優出をほこるエンジンである。
 そして、地元のもうひとりの大将・魚谷智之の順番が回ってきた。魚谷は自他ともに認める(?)「悪い抽選運」の持ち主である。 
 で、引いたのは2号機。
「なんでこんなことになんねん。いつも、オレ」
 自分の席に戻るなり、隣にいた安田政彦に魚谷はボヤく。
 2号機の2連対率は39%。数字的には悪くない。しかし、今回1~4号機を引いた選手は、出走回数の都合上、1号艇と6号艇が与えられないという取り決めがあったのだ。
 尼崎のインコース1着率は40%近くある。いくらエンジンの2連対率が39%あるとはいえ、1号艇がないのは、それを上回る大きなデメリットなのである。気合の入る地元ダービーで、確率約12分の1の悪いクジを引いてしまうのだから、そりゃあ、ボヤきたくもなるというものだ。

2009_1006_0155  そんな魚谷をなぐさめているかのようだった安田政彦も、
「やってもうた!」
 と言って席に帰ってくる。安田が引いたのは5号機。もしもドリーム戦出場選手が1~4号機を引いてしまうと、5号機を引いた選手が繰り上がって「1・6号艇なし」に指定されてしまう危険性があったのだ。
 結果的にドリーム戦出場選手が1~4号機を引くことはなかったが、5号機の2連対率は32%。誇れるような数字はない。

2009_1006_0156  安田の「やってもうた!」の声が聞こえるなか、次に抽選機を回した木村光宏が、勝率トップの31号機を引き当てた。
 こちらの2連対率は55.5%。伸びが強いエンジンで、6月の一般戦では福島勇樹が乗って1号艇ながら4コースを選択してマクリで優勝。次節の一般戦でも大神康司が乗って準パーフェクト優勝。ダービーの前節でも大久保信一郎が操って優出を果たしているように、調子落ちはない。

 前節の優勝エンジンで、2節連続優出中なのが1号機。優勝回数3回はトップで、2連対率も55%をマークしている。安定感もあり節を通して大崩れしたといえるのは、8月の寺本昇平だけ。A級選手が引けばまず確実に出てくる感がある。
 これを引いたのは柏野幸二。エンジン的には申し分ないのだが、1・6号艇なしの取り決めがどのような影響を与えてくるか。

2009_1006_0171_2  おおかたの目玉は出尽くして、より淡々と抽選は進む。しかしひとつだけ好エンジンが抽選機の中に残っていた。
 それは9号機。2連対率が50%あり、勝率も6.29ある。初おろしのGWシリーズで、吉川元浩が仕上げて、完全優勝を果たしたエンジンである。
 これが、出そうでなかなか出ない。引き当てたのは、ベテラン西島義則であった。
 ラスト3人での好エンジンツモに、西島は破顔一笑。

(PHOTO・中尾茂幸 TEXT・姫園淀仁)


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いざダービー! 選手たちが到着

2009_1006_0002  取材班が正門前に駆けつけたのは、10時頃。
 それ以前に到着していた選手もいたとのことだが、10時頃にはちょうど、昨年のダービー王・丸岡正典と山川美由紀が多くのファンに囲まれていた。ファンは熱心で、なかなか解放されずにいた二人だが、それぞれにファンの要望に応えながら笑顔を絶やさずいたのが、人柄を物語る。
 しばらくしたあと、サングラスをかけたヒットマンが登場!
 なかなかのコワモテだったが、それでもやはり、サインを求めに行く勇気あるファンはいたし、当のヒットマンも、やさしくそれに答えていた。……まあ、コワモテといっても、サングラスをとれば優しい目をしている西島義則なのだった。
 次にあらわれたのは光ちゃんこと今垣光太郎だ。こちらは言うまでもなく、正門前で車を降りた途端、ファン、ファン、ファン……。あっという間に人垣ができて、本人の姿が見えなくなってしまった。
 それでも光ちゃんは、一人ひとりのファンに対して、丁寧に対応。どこまでもファン想いな人なのだ。

2009_1006_0005  で、その次に登場したのは山崎智也だ。こちらも、ファンの多さでは光ちゃんに負けていない。
 が! 気がつくと智也は、ファンが入れない正門の内側にいたので、ファンが光ちゃんに気を取られているあいだのスクリーンプレーで抜け出してきたのかとも思ったが…………、そこはやはりファン想いの智也だ。荷物を置くと、すぐに自ら、ファンのもとへと戻っていった。
 荷物を置いたと思えば、次の瞬間、智也の手の中にいたのは、幼い子供だ。
 その子供を智也が抱いて、記念撮影! 子供のお母さんと3ショットのかたちになっていたので、将来、お母さんがその子に「あなたのお父さんよ」などと言ってしまわないかと心配になったが……、まあ、そんなことはないだろう。ただ、ついそういう心配もしたくなるほど、3ショットが絵になっていた。
 智也にしても、サインや記念撮影を求めるファンは後を絶たず、なかなかピットのほうへとは入っていけなかったのは言うまでもない。

2009_1006_0020  智也がファンサービスをしている最中、少し離れたところから「吉川さん、頑張ってください」との野太い声が聞こえてきたので、見てみると、地元・吉川元浩がいつのまにかファンに囲まれていた。
 なんとなくの印象として男性ファンが多いのではないかとも思われたものだが、いやいやそんなことはない。けっこう若い女の子も多く、そんな女の子たちに囲まれているのも、なかなか絵になっていた。
 宮島チャンピオンカップを優勝したあとには、ダービー制覇を誓っていた吉川だが、今朝の様子を見ている限りでは、過剰な気負いはなく、いい感じでリラックスできているようだった。

2009_1006_0054  その後、選手入りのピークが来たのは、11時頃だった。
 福井勢、広島勢、静岡勢などの到着が重なったため、正門前は、ちょっとしたパニック状態。
 そのためか、気がつくと、横西奏恵がファンが入れない正門の内側にいたので、ラッシュの中をかいくぐってきたのかと驚いたが、そこはさすがに奏恵ちゃん!
 智也と同じように、荷物だけ置くとファンのもとへと戻っていったのだから、今度はいつ正門をくぐることができるのかもわからない状態だった(もちろん、前検に遅刻しないように入るには違いないけれど)。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


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尼崎です!

 取材班、尼崎競艇場に到着しました!
 本日は、「全日本選手権」の前検日。
 賞金王戦線も佳境を迎えている中で開幕するザ・ダービーからは目を離せません。
 天候があまり良くない1週間になりそうですが、雨雲も台風も吹き飛ばしてくれるような激闘が繰り広げられるに違いありません。
 本日は、いつものように選手到着や前検の様子などをリポートしてまいります。
 今節も、よろしくお願いいたします!!

Pa060001a


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