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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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 ボートレース特集

6コース二段ツケマイ炸裂!――新鋭王座ダイジェスト 初日

●ベストパフォーマンス
西川真人(滋賀)

2010_0119_1135  いやはや、お見事でした。11R、6コースからのツケマイ一閃!
 コンマ00のタッチスタート、薄氷の一撃ではあったものの、5コースからのぞいて攻めていった渡辺浩司のさらに外を思い切って握った果敢な姿勢には拍手を送るべきだろう。
 ご存知の方も多いはずだが、今年から「1日2走乗りの艇番=足して7」が撤廃された。1号艇と6号艇、2号艇と5号艇、3号艇と4号艇という番組は姿を消したわけだ。原則的に、2走乗りの選手には「内と内」「外と外」の艇番が割り当てられることとなり、同じ日に1号艇と2号艇、5号艇と6号艇という組み合わせで出走するケースも見受けられている。
 個人的に、「足して7」をやめたことに関しては賛成なのだが、しかし選手にとって現状の運用の仕方は大変だろうと思う。初日に5号艇と6号艇でゴンロクとなれば、特に4日間の短期開催の場合は巻き返しが難しくなる。あるいは初日に1号艇と2号艇でゴンロクならば、翌日の外枠2回に巻き返しのモチベーションを保っていられるかどうか。もちろん、それを乗り越えて勝ち進むことに大きな意義はあるわけだが、時に同情したくなるような状況も起こりうるわけなのである。
 西川は今日、5号艇と6号艇だった。この「初日=外と外」を、西川は2着1着で乗り切った! これはデカい。実にデカい。西川は最終日に2走乗りの予定だが、ここで1号艇2号艇と入ることになれば、センター枠となる2日目3日目をしのぐことで、グッと準優好枠に近づくことができる。すなわち、11Rの二段ツケマイは、この一節間を戦ううえで大きなアドバンテージをもたらすものだった。いやあ、本当にデカいな、この1勝は。タッチスタートで残した幸運というのも忘れちゃいかん。
 ともかく、素晴らしい走りだったぞ、西川!

●舟券に役立てたい若武者の個性

初日の決まり手
逃げ=3 まくり=1 差し=2 まくり差し=4 抜き=2
初日のコース別1着
1コース=3 2コース=1 3コース=2 
4コース=2 5コース=3 6コース=1

 減音モーター導入以来、1コースの強さは全国平均並みとなっている浜名湖だが、もともとイン優位のコースである。
 しかし、初日はイン受難! 逃げがわずか3本、1コース1着も3本である。イン1着率25%。決まり手ではまくり差しに負け、コース別では5コースと同数。コースが広大な分、外からはターンマークが遠いはずの浜名湖なのに、1コースと5コースの1着数が同数とは! 
 そりゃあ、マンシュウ5本も出るわけだわなあ。
 そのマンシュウをぜひ獲りたい! というわけで、ここで注目したいのは「まくり差し=4」である。
 BOATBoy2月号の新鋭王座特集では、「この若武者がスゴい!」と銘打って、選手の個性に注目しているのだが、これがなかなか参考になるのである。
 たとえば、「まくり差し巧者」の中には「馬場貴也」の名前がある。そう、6R、5コースから見事なマクリ差しでマンシュウを叩き出した馬場貴也! 6号艇ながら5コースを獲れたのも大きかったが、まさに馬場の真骨頂とも言うべき走りだったわけである。
2010_0119_294 「一発大穴」に名前がある古川健。昨年9月の児島での初優勝が、松井繁らをマクってあげたものだったわけだが、8Rでは4カドからやっぱりマクリ! これが内の抵抗を受けたことで、小坂尚哉が5コースから教科書通りのマクリ差しをぶち刺している。
 このマクリ差しパターンは、明日からも穴を出す! ちなみに、まくり差し巧者に名前があるのは、ほかに中越博紀、鈴木勝博ら(全員の名前を出すのはご勘弁くだされ)。中越は明日は6号艇。5号艇の岸本雄貴はけっこう握っていくタイプだけに……。

●本日の機力診断
節イチ=該当なし

 正直、「超抜!」と声を大にして訴えたくなるほどの気配を見せた選手はいなかったように思う。飛び抜けたパワーはまだ見当たらない、そんな初日であった。
 前検の見立てをざっと総括すると、エース機・真庭明志は展開も向かなかったが(先の8Rで2号艇)、ダッシュ向きの見立ては間違ってなかったかも。2010_0119_0997 大峯豊、馬場貴也、吉川喜継の好気配もまあ正解。馬場のマクリ差しは先述のとおり、大峯は6コースから引き波をググイと乗り越え、伸びも上々。吉川はコース動いていたが、どちらかというと伸び型のような気がする。
 西川真人は、文句なしでしょう。しかし超抜というまでではないと思う。2010_0119_368 池永太は1Rで展示タイムが飛び抜けており、オッズもぐいぐい下がってましたな。堀本泰二は水神祭、しかしイン逃げ一発では評価は難しい。庄司孝輔はレース足が良さそうで、2着3着とまあまあの発進。3着は松村敏を逆転のもので、追い上げも利いている。中越博紀、大串重幸は特筆するほどではないが、そこそこ。山田佑樹はやはり良さそうで、生粋のマクリ屋が差しで1着を獲っているのだから、ターン系は文句なし。後半の5着は、インから先マイ先頭に立っており、突進ぎみに逆転されてのもので、気にする必要はない。
 見立て違いは青木幸太郎に西野翔太。西野はまだしも、青木はまるで見せ場がなかった。明日も引き続き注目してみるが……。また、苦しいほうにあげた平本真之も完全に見立て違い。というか、今日は前検よりかなり上昇しているように見えた。ピンピンという結果に対して言っているわけではない。ぐっと良くなっていると見えたのは、下條雄太郎も同様。正直、今日はお客さんだと思っていただけに、3着2着には驚いた。
2010_0119_470  万全とは思えないとか書いてた松田祐季がピンピンじゃねえか! という声も聞こえてくるが、正直、松田のピンピンはパワー勝ちではないと思う。前半の差しはテクと展開、後半のイン逃げは枠とテク。それだけに、人気をかぶるようなら軽視してみる手もあるのではないか。2着に入った永田啓二も同様。前検ほど悪くはないが、アシ的には中堅あるかないか、であろう。

2010_0119_767  その他から名前をあげると、坂元浩仁がかなり気配アップさせている。9R、山田佑樹を逆転したのがこの坂元。2M突進ぎみに先マイを放って山田の進路をふさいだものだが、バックでは3番手だったのだから、この追い上げはすごい。また、8Rでカドから一気に絞っていった古川健の行きアシもそこそこか。
 ドリームを勝った安達裕樹は、アシ自体はそれほどでもないと思う。というか、レース間の足合わせでは煽られたりもしていたので、新田雄史をつかまえたのを見てめちゃくちゃ驚いたものだった。むしろ、安達に食い下がった新田のほうが強めと見えたし、ドリーム勝ちで人気が偏るなら、狙いを下げたいところだ。

2010_0119_751_2  といったわけで、現時点での節イチ候補は大峯か山田ユー、あるいは新田あたりと見ているのだが……。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)


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コメント

やはり「1日2走乗りの艇番=足して7」というルール(というか暗黙の了解?)は無くなったのですね?
どうも年明けから変な番組が続くなぁとは思っていたのですが・・

でも、これってどうなんでしょうかねぇ?
K記者は賛成のようですが、僕は反対ですね

決まってしまったものにブツクサ言うのはなんなのですが、なんというか、選手の力よりも、運/不運の部分のウェイトが大きくなってしまうような気がしますので。

当該節間だけをみても、風が真逆になったりして、イン有利とかイン不利になる日があるでしょ?こうした影響が、枠順の組まれ方だけで今まで以上に反映されてしまうのってどうなんでしょうねぇ・・

まぁ長~い目で見れば、こうした枠順等の運/不運とかは平均化され収束するのでしょうが、これをきちんと運用するなら、全選手予選は1~6枠で1走づつ、というのを徹底して欲しいですね。

投稿者: Show (2010/01/20 13:20:13)
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