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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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渾身の切り返し!――新鋭王座ダイジェスト2日目

●ベストパフォーマンス
岡崎恭裕(福岡)

2010_0120_0016_2   12R、1Mで馬場貴也に差されたのは、取りこぼしというべきかもしれない。あるいは2M、内から伸びた坂元浩仁に捌かれたのも、本人としては失敗ということになるのかもしれなかった。
 だが、この男はやはりタダモノではないのだ。
 2Mを回った時点で、岡崎は3番手に後退。しかも内から長尾章平、真庭明志が迫って来ていた。指をくわえて外を回っていたら、さらに着を落としてもおかしくない場面。2-3-1、すなわち馬場-坂元-岡崎を買っていた中尾カメラマンは「うわぁ、岡崎、粘れ~」と悲鳴をあげている。たしかにここは、岡崎がいかに捌いて着をキープするかが焦点と思われた。
 そのとき岡崎はどうしたか。まず、舳先をグイッと内に向け、長尾と真庭の頭を叩きに行った。すなわち、捌くのではなく、内から追う2人を沈めにかかったのだ。いや、それが岡崎の作戦の“本線”ではなかった。岡崎はそのまま坂元のふところに潜り込んでいったのだ。そう、渾身の切り返し! 隣でU記者は「おぉぉっ!」と感嘆の声をあげ、中尾カメラマンは「お、おかざきぃぃぃぃ~さかもとぉぉぉ~」と混乱しながら悲鳴をあげる。油断があったのか、それともまるで予期できていなかったか、坂元は岡崎に先マイを許し、さらに長尾と真庭に揉まれてしまって後退。岡崎の「内を叩きながらの切り返し」がものの見事に決まったのであった。
 2周1Mで岡崎は、一気に3人を面倒見てしまった!
 それはまるで「お前らなど顔じゃない」とでも雄叫びをあげているかのような、ド迫力の航跡。先輩である長尾と真庭に「お前ら」なんて言うわけがないが、しかし新鋭王座初出場の坂元に対しては、ハッキリと格の違いを見せつけるためのハンドルワークに思えた。
 やっぱり、タダモノじゃないんだよな、岡崎は!
 正直、ピットで見る岡崎は、闘志など少しも発散することなく、リラックスしまくっている。しかし、水面に出れば違う。後手を踏まされるような場面ではなおさら違う。こうして自然体を保ったまま、水面でテクの違いと気合を表現してしまう岡崎は、やっぱりスーパールーキーなのだなあ、と改めて実感した次第だ。
 

●舟券に役立てたい若武者の個性

2日目の決まり手
逃げ=4 まくり=4 差し=2 まくり差し=2
2日目のコース別1着
1コース=4 2コース=3 3コース=1
4コース=1 5コース=2 6コース=1

2日間のトータル
逃げ=7 まくり=5 差し=4 まくり差し=6 抜き=2
初日のコース別1着
1コース=7 2コース=4 3コース=3 
4コース=3 5コース=5 6コース=2

 2日目は決まり手=まくりが4本も飛び出した! 本来は差しコースであるはずの浜名湖で、逃げと同じ本数のマクリが決まったのだから、2日目はなかなか難しい1日であった。
 ただ、まったく予測できなかった傾向か、というと、そうでもない。
2010_0120_0189  2Rの山田哲也と8Rの松村敏だ。
 BOATBoy2月号の「この若武者がスゴい!」。このなかに「スタート巧者」の項目がある。新鋭世代の選手にはスタートが速い選手が少なくないが、そのなかでも特筆すべき3名の名前をあげているのだが、そのうちの2人がヤマテツとマツビンなのだ。まあ、ヤマテツのほうはお馴染みですがね。
2010_0118_362  2R、ヤマテツはただひとりゼロ台のSを決めてマクリ一閃。8R、マツビンはコンマ03のトップSで6コースから大マクリ。まさしく、スタート力でもぎとったマクリ勝ちなのである。ヤマテツもマツビンも初日は3連単にも絡めない大敗。枠もともに6だったから、人気をドカンと落としていたのだが、彼らにはいつだって、この「超絶スタート→マクリ一発」がある。2Rが約3万5000円、8Rが約5万円の配当になったことを考えると、あぁ、マークしておくべきだった……。
 ヤマテツもマツビンも好素性のモーターを手にしているだけに、明日からは人気になる可能性もある。あぁ、今日マークしておくべきだった……としつこく地団駄踏みたくもなるわけだが、もしどこかで人気を落としたとき、2日目2Rと8Rを思い出したほうがいい、かもしれない。

●本日の機力診断
節イチ=小坂尚哉 新田雄史

 まあ、成績を見れば納得ですね。
2010_0120_0694  無傷の3連勝で予選前半を終えた小坂尚哉は、誰が見たって、超抜でしょう。実際、ストレート系は完全に仕上がった。今日は2走乗りで1号艇と2号艇、内枠でどうなんだろうなあ……と考えていたのだが、まったく問題なかった。直線に向いた瞬間、グンッと前に出るからだ。圧巻は4Rだろう。インから逃げた小坂のふところに、2コースから今井貴士が鋭く差しのハンドルを入れている。刺さった……と思ったら、これがまるで刺さってないのだ。いや、たしかに刺さったように見えたのに、バックでは今井をまったく寄せ付けない。ターンの出口ではちょっとのぞいていれば、あとは盤石。今日はそんなアシ色だった。
2010_0120_0699  新田雄史も直線は上々。また、レース足も悪くないように見えた。10R、3番手だった新田は2周2Mで差して平本真之と併走に持ち込むのだが、平本が致命的なミスターンをしたわけでもなかったのに追いついてしまったのだ。平本だって、昨日は連勝しているのに……。直線でもあっさり平本をしのいで、逆転の2着。ここまで3戦オール2着と勝ち切れていないが、あくまでも展開のアヤと考えていいだろう。いつだって先頭に突き抜けるだけのアシはある。もちろん、テクは最上位級である。

 小坂と新田を「S」として、「A」ランクをざっとあげよう。昨日あげている選手では、吉川喜継、西川真人、坂元浩仁が依然として好気配。馬場貴也も成績が示すとおり、出てますね。平本真之ももちろん上々。大峯豊も悪くはないが、「A」のちょっと下くらいのように、今日は思えた。山田佑樹は8R、展開が向かずに大敗。行きアシは少し落ちたようにも思えるがどうか。ま、このレースはマツビンの6コースマクリのレースだったので、判断が難しいのも確か。庄司孝輔は、今日はチルトを跳ねて5コースからマクリ。届かなかったが行きアシは軽快で、気配は悪くない。あと、中越博紀も着をまとめてはいるが、まとまる程度に良い、という感じか。
2010_0120_0350  今日改めて目についたのは、長田頼宗の9Rの追い上げが見事。ただ、抜いた古賀繁輝がどうにも冴えないだけに……。着をまとめている川島圭司もレース足は良さそう。というか、滋賀支部が全体的に上々のようですなあ。毒島誠は好レースを見せたが

 安達裕樹と松田祐季が着順ほど出てない……と昨日書いたが、今日はまさしくそんな成績でしたね。明日もまだ人気になるようなら、さらに軽視の手も。ただ、特に安達は、今日のゴンロクに黙っているような男ではないよなあ……。
 あと、人気になりそうなところでは、濱崎直矢もずいぶんと冴えを欠いていたように見えた。2010_0119_700 hiyoさんが応援している青木幸太郎も、相変わらず苦しいですね。ピットではずーっとペラを頑張ってるんだけど……。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)


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コメント

返事ありがとうございました(^∀^)ノ 篠崎選手、怪我したぶん頑張ってほしいです!!福岡で見守りまぁ~す(^O^)

明日も更新楽しみにしてます!!

投稿者: めぐっち (2010/01/20 22:38:50)

K記者をはじめ、取材班の皆様お疲れ様です。

この欄にコメントさせていただきます。

1日目のダイジェスト記事、「まくり差しパターンは明日からも穴を出す。」「まくり差し巧者の中越は明日は6号艇、5号艇の岸本は結構握っていくタイプだけに……。」を参考に、本日の11Rは5=6-全で購入。結果を見てびっくりしました。ありがとうございました!!

まあ、見立てとは若干違いましたがね。
明日以降もおおいに参考にします!

あっ、明日以降はH記者復活かな??

投稿者: 豆券愛好者 (2010/01/21 0:47:35)
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