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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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THEピット――朝なのに夕方のよう

2010_0122_0695  整備室奥のペラ室から並んで出てきた松田祐季と毒島誠。ニコニコ松田は、毒島の肩をモミモミ。
「毒島さ~ん、今日はマクってこないでね~」
 などと言っているわけはないが、10Rで対戦する二人が陸の上では仲良く笑い合っている。ピットではよくある風景ではあるが、若者同士の笑顔は実に爽快である。
2010_0122_0334  2RでGⅠ初1着の永田啓二を、大挙参戦の福岡勢がズラリ並んで出迎える。篠崎元志も岡崎恭裕も今井貴士もみな笑顔。同期の小坂尚哉もやっぱり笑顔。そして、「顔はフレッシュじゃない(by開会式)」の渡辺浩司も、シブ~く笑顔。そして、なぜかダンシング! えっ? どうしたどうした。両手を握って、ツイスト風味に体をひねる。渡辺浩司、そんなキャラだった? それにしても、準優組がズラリと揃う、豪華なお出迎えでありました。

 そんな和やかな場面が印象に残るほど、今朝のピットはとっても静か。準優組もゆっくりした始動で、ペラ室にも整備室にも装着場にも、準優組の姿は少ない。いや、選手自体があまり見当たらず、まるで夕方近くのピットのようであった。
2010_0122_0671  整備室奥ペラ室には、先述の通り、松田と毒島。中越博紀もこちらで作業をしているようだった。装着場内ペラ室には、平本真之と坂元浩仁。愛知同士の二人は、声を掛け合いながら、ペラを微調整している。青空ペラ場は、珍しく選手皆無の時間が長く続いた。3Rのピットアウト直前になって、大峯豊がここを訪れ、ゲージを手に整備室奥に移動する姿が見かけられた程度だった。今日は風も強くて寒いからな~、暖かい屋内で調整をしようということかもしれない。
2010_0122_0604  装着場で見かけたのは、安達裕樹。さすがのドリーム男、作業を始めるとテレビカメラやスチールカメラがずらりと取り囲む。西川真人が、そのすぐそばで淡々と作業。最初で最後の新鋭王座で、お見事の準優進出。硬くなっているかもなあ、と思って表情を覗き込むと、特別そんな様子もなく、穏やかな顔つきで作業に集中していた。
2010_0121_0189   整備室には、まず馬場貴也。入口付近のテーブルで、ペラをコシコシと磨いていた。4日目に崩れて2号艇となってしまったことに忸怩たる思いはあるだろうが、しかしかえってリラックスしているのか、むしろ昨日よりも透明な存在感があるように思えた。
2010_0122_0798   本体整備をしていたのは、藤岡俊介だ。18位での準優入り、失うものは何もないのだから、本体を割って、大がかりな整備で一発を狙う心づもりだろう。その藤岡の隣に陣取ったのは、岡崎恭裕。劣勢な機力に苦しんできたスーパールーキーも、ここへきて一か八かの本体整備を選択したようだ。正直、やや淀んだ雰囲気を感じさせてもいた今節だが、今日ははじめて前向きな闘志を見たように思った。この男が本気を出せば、とてつもない脅威であるのは当然である。

2010_0122_0301  静かな準優朝のピット。そんななかでひときわ存在感が際立っていたのは、新田雄史である。特に何をしていたというわけでもなさそうだが、金髪を光らせて、ゆったりと歩いている姿を何度か見かけている。そのたたずまいといい、自然体の雰囲気といい、すでに大物の相を見せている。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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