この特集について
ボートレース特集 > THE ピット――切磋琢磨する「仲間たち」
この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
ライタープロフィール
カテゴリー
関連リンク
競艇サポーターズ
関連書籍

 ボートレース特集

THE ピット――切磋琢磨する「仲間たち」

2010_0118_506  昨日の朝に比べると、慌ただしく装着場を動き回る選手は減ったので、ピット内の雰囲気は落ち着いてきた気もするが、装着場の片隅にある「ペラ小屋」と「ペラ作業場(仮称・青空傍ペラ作業場)」は、1レース前の早い時間から、それぞれ大入り満員状態になっていた。
 前検、初日と2日間を過ごしたことで、選手たちも自分の作業をする場所をおよそ決めだした感がある(写真は後出の西野翔太)。

2010_0119_314 「銀髪鯉組」の麻生慎介、西野翔太、山口裕太の3人はペラ小屋で固まって作業をしていたし(隣県のよしみか、岡山の山田佑樹もその傍にいた)、ペラ作業場では、今井貴士、古賀繁輝、篠崎元志の九州勢が円になっていた。
 さらにその隣に位置していたのは、山口勢の大峯豊と海野康志郎だ(写真は海野)。
 こちらは遠目に見ていただけだったが、大峯が海野のペラを見て、アドバイスの言葉を掛けていたようだった。

2010_0118_552  整備室のギアケース組はひと段落ついたのか、今朝の早い時間帯にはいなかったが、真庭明志と永田啓二はモーター本体の整備をやっていた。
 エースモーターに手を付けるのは、なかなか勇気のいることだと言われるが、真庭は、整備台帳で過去の整備歴をチェックして、整備士さんのアドバイスも聞きながら、リング交換を考えていたようだった。これについては、実際にどうしたかは確認できてはいないので、展示情報などでチェックしてほしい。
 1レース後、真庭は、今井に整備の様子をちょっと見てもらってから、モーターを持って洗浄室の奥へと入っていってしまったのだ。
 その傍では永田も古賀に整備の様子を見てもらっていた。
 真庭は今井の1期上で、永田と古賀は同期だが、こうした「技術交流」は新鋭王座に限らず、SGなどでもよく見かけられる。

2010_0118_587  また、1レースの展示航走が行なわれているいる頃にペラ小屋から出てきて、試運転の準備をしようとしていたのが、初日は2連勝となった松田祐季だ。
「昨日の連勝で、その気になったり、逆にプレッシャーが出てきたりはしませんでしたか?」と声を掛けてみると、「全然そういうのはないですね。素直に嬉しいだけです。頑張ります」と答えてくれた。
 少年のような笑顔が眩しかったが、松田という選手は、いい意味での“天然気質”で、どういう条件の中でも自然体でレースに臨めるタイプかもしれない。
「僕も福井人なので応援してます」と続けると、過去の新鋭王座で同じように声を掛けても興味を示してくれなかったM選手に比べれば、少しは関心を示してくれたような気はする(もちろん、M選手のことだって、今でも応援している)。
「あっ、そうなんですか」と、お互いの出身市も確認し合ったのだ。
 いいヤツ、松田……、頑張れ!!

2010_0119_392  そうしているうちに迎えられた1レースでは、またもや水神祭選手が誕生した。1号艇の亀山雅幸が逃げ切ったのだ。
 ボートリフトで亀山の帰還を待つ同県同期の毒島誠に「水神祭ですね」と声を掛けると、「そうですね」とニッコリ。「水神祭は2走目のあとですかね」と、早くも、あとの段取りまでを考えだしていた。
 そして、当の亀山が戻ってくると、「カメ~、スタート判定中や!」「タッチやで!!」と周囲から声が掛かる。
 たしかにスタートはコンマ01のきわどいものだったが、ピット帰還時に判定中となることなどはあり得ない。
「いえ~い!」とバンザイする毒島に迎えられ、亀山もバンザイ!
 その毒島も、3レースでは見事に勝利した。“王座の先輩”として負けてはいられないところを見せた格好だ。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
コメント
コメントを書く




※メールアドレスは外部には公開されません