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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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発祥地グラチャン前検チェック

2010_0621_0236  SG前検日、水面一番乗りは田中信一郎――このルーティンはほぼ変わることはない。西島義則というパターンもあり、かつて両者が先を競うように着水をしていたこともあったっけ。ともかく、まだ誰も引き波を立てていない水面に、ブルルンとエンジン音をとどろかせて、田中信一郎が封切りを果たす。これを見ると、いよいよSGが始まるのだなあ、と実感したりするわけである。
 というわけで、本日も午後1時30分頃、水面からエンジン音が聞こえてきた。おぉ、今日も行動が早いぞ、田中し……ん~~…………いちろ? むむっ!? 今、水面を走ってるアナタ、田中信一郎さんで間違いないっすか?
 3年前の新鋭王座や名人戦を思い出した。大村の前検は、カウリングにネームプレートをつけないんだった。「●R」と、実際には班を表わすプレートがつけられ、艇番と突き合わせると「●班◆号艇」が判明し、選手が確定する。水面一番乗りのボートは「3R」「6」、3班6号艇は…………おぉ、やっぱり田中信一郎。
 ともかく、だ。前検日の水面をただ眺めているだけでは、走っているのが誰なのかほとんどわからない。ということは、ですよ、皆様。次から次へと足合わせを見ていても、その段階では誰と誰のマッチアップなのか、まるでわからんのである。単走であっても同じこと。必死で「●R」と「◆号艇」をメモし、後で答え合わせをして、ようやくそれが誰だったのかわかる。まあ、実際は「1R」がついていればドリーム戦のメンバーだし、ヘルメットやカポックから覗くウェアの色などで推測がつく選手もいるんですけどね。

 というわけで、数字を必死に追いかけることとなった前検チェック。まあ、それだけに妙な先入観なく、判断ができているのかもしれないですけどね。
 それでは、目についたところをピックアップしていこう。

●前検横綱候補
2010_0621_0646 赤岩善生
 足合わせは抜群でしたね。足合わせの本数は全選手中でもかなり多いほうでしたが、その9割方、明らかに強めのアシ。特にターン回り、回ってからのアシは相当なもので、早くも節イチ指名してしまいたいほどのインパクトだったのです。初日は3号艇1回乗り(6R)。インから売れるのは必至なだけに、妙味もあるかもしれませんね。

2010_0621_0432 湯川浩司
 いったん調子に乗り出したら、手がつけられないっすね、この人は。笹川賞でも相当のパワーでしたが、今回もやっぱり節イチ候補。足合わせはもちろん、スタート練習でも軽快な行きアシを見せていました。こちらも明日は3号艇(ドリーム戦)。センターから攻められる湯川向きのアシ色と見ました。

●前検大関候補
2010_0621_0651 今村豊
 ミスター競艇も、笹川賞から引き続き、好調気配。ただ、足合わせを見る限り、行きアシや伸びといったミスター向きの部分よりも、ターン回りのほうがよさそうに思えました。このあたりがどうでるか。

田中信一郎
 ターン系の気配が素晴らしかった。足合わせでは、回った瞬間に相手をちぎる場面多数。華麗なターンを武器とする田中らしい気配です。ただ、間を置いてからの、ということはおそらくペラを換えてからの足合わせは、それほどの気配ではなかった。まあ、手応えのいいほうを使ってくるでしょうが、もうひとつ上積みの余地がありそうです。

今坂勝広
 足合わせは数回でしたが、基本強めのアシ色。さらに、スタート練習で軽快な行きアシ~伸びを見せており、上々の前検でした。ただ、後でチェックしてみると、合わせた相手が他の足合わせでもやや苦戦気味の選手だった(坪井、横西、平石など)。そのあたりが若干気にはなります。

白水勝也
 足合わせではあまり姿を見ませんでしたが、スタート練習が好気配だった。特に、センターからアウトに入ったときに、スリットからいいアシで伸びていました。明日は1R6号艇と8R5号艇。こりゃ人気薄必至かな~。それでも穴で少々狙ってみたい雰囲気であります。

●前検関脇候補
2010_0621_0609 中島孝平
 印象深い前検だったというわけではないのですが、横綱候補に推した赤岩とのマッチアップで、ほぼ互角のアシ色を見せたのが1回。旋回後期でやや突き放されぎみになるのですが、ターン回り自体は赤岩に迫っていた。その部分を強調しておきたいと思います。

井口佳典
 足合わせではおおよそ強め。赤岩にはやっつけられましたが、これは相手が悪かった。2班のスタート練習で、三角が上々の伸びを見せていたのですが、井口はこれを足合わせでちぎっています。さらにパワーアップの可能性はありそうです。

佐々木康幸
 足合わせは(見逃していなければ)2回。笠原亮と吉川元浩をちぎっています。ただ、この2人が決してよくは見えなかった点が気がかりではある。関脇候補までにして、明日の気配に注目しましょう。

●謎の前検
2010_0621_0290 中野次郎
 足合わせでは勝ったり負けたり。ただ、決して抜群には見えなかったのです。ところが、いったん間を置いて登場した際、なんとなんと、赤岩をやっつけてしまったのであります。赤岩が足合わせで負けた唯一のケースでした。もしかして、ペラが合えばバツグン? と思ったのもつかの間、吉田弘文にはあっさりやられてしまうのだから、わからない。負けるときは、ターン系でやけに簡単に負けていたように思います。で、タイム測定では、石橋道友とともに再測定を言い渡されている(二度目で合格しています)。もう、すべてが謎。まったくもって謎。レースで判断するしかないかもしれませんね。

 ピックアップは以上。足合わせではっきりと苦しそうだったのは、坪井康晴と寺田祥。誰と合わせても弱めでした。明日は忙しくなりそうな二人です。

 さあ、ここで前検タイムが届きましたぞ。
1 中野次郎 6・53
2 吉川元浩 6・55
  重成一人
  井口佳典
5 太田和美 6・57
  魚谷智之
  赤岩善生
8 西島義則 6・58
  森高一真
  森永淳

 じ、次郎……。一番時計かよっ! まったくもって、前検は「謎の次郎」であります。
 ワーストもそろりと。
菊地孝平  6・73
今垣光太郎 6・71
横西奏恵
平田忠則
笠原亮
坪井康晴  6・70

 ふむ、エース機がこちらに入ろうとは……。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)


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