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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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THEピット――銀河系の夏

 丸亀のピットは11カ月ぶり。ついこの間来たような気もするのだが、約1年も経てば忘れていることが多い。
2010_0713_0286  ボートの影に銀河系軍団の揃いのウェアがちらちらと見えて、???と近寄ってみると、そこには屋外ペラ叩き場が。そうそう、そうだった。屋内ペラ調整場の外に、じゅうたんのような布が敷かれた臨時(?)ペラ叩き場があるんだった。そしてここは、銀河系軍団の根城だったんだ。田村隆信、井口佳典が並んですわって、トンカントンカン。このシーンは昨年のMB記念でも一昨年のダービーでも、見かけられたものだ。
2010_0713_0350  そこに、丸岡正典がペラを手にやってくる。「ありがとうっ!」「おぉ、マルちゃん。よう伸びとったやろ?」「うん……」。そんな会話のあとは、声をひそめて秘密会議(?)。ここが銀河系の情報交換の場であり、武器を磨く場でもある。立ったまま、井口を見降ろすように話し込んでいた丸岡が、やがて隣に腰をおろして、会議がさらに続いていった。
 それにしても、人間っつーのは、本当にいい加減なものだ。ついこの間まで、「銀河系よ、世代交代を!」「銀河系が時代を変える!」などと騒ぎ立てていたのに、総理杯と笹川賞ですっかりやまと世代に気を取られてしまう。グラチャンで湯川が快勝すると「そうだ、銀河系がいるじゃないか」とふたたび銀河系にご執心。我ながら、調子がいいことこのうえない。本当にいい加減なものだよな、ワタシ……。
2010_0713_0762 1Rを終え、次のレースの準備をしている湯川浩司に、装着作業をしていた松井繁が声をかける。湯川は真剣な面持ちで数回うなずき、質問を投げかけ返し、それに松井がまた応えていく。大阪支部の先輩後輩のレース後の会話にすぎない、といえばそのとおり。しかし、それが王者と直近SG覇者の銀河系軍団だけに、深い意味を読み取りたくなる。現代ボートレースの覇権を握る者と、その覇権を奪わんとする勢力のやり取りなのだから、ついつい深読みをしたくなるわけだ。
2010_0713_0323  松井は、いったん装着を終えると、ペラ調整へ。それも、屋外調整場! にわかに王者と銀河系軍団の独占状態となった。松井は、銀河系戦士らに背中を向けるようなかたちで、ペラを叩きはじめた。もちろん深い意味などあるはずもないが、そのポジショニングにそわそわしてしまうワタシ。僕の脳内ではすっかり「王者vs銀河系が緊張感バチバチ」などと妄想が沸き起こっていたのだ。まあ、そのように眺めたほうが面白い構図だった、というわけである。
2010_0713_0572  1Rを終え、着替えなどもすませた山本隆幸が5Rの準備のために係留所に降りていった。粛々とした表情からは、焦りや苛立ちのようなものは見当たらない。そういえば、この人は銀河系軍団であって、松井繁の弟子でもあるんだよな。屋外ペラ調整場の様子を眺めたあとだったので、ついつい山本に何らかの意味を見出そうとしてしまうわけだが、こんなワタシって異常ですか?
2010_0713_0459  こうなれば、最後に高沖健太の様子を確認しておきたかったのだが、前半のピットではエンジン吊りでちらりと姿を見かけただけだった。それにしても、銀河系軍団は6人参戦か。改めて、彼らがボート界に及ぼしている影響の大きさを痛感したのだった。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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