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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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蒲郡MB記念TOPICS 2日目

★2日日の決まり手(カッコ内の数字は節間トータル)
逃げ6本(10)、まくり4本(7)、まくり差し1本(3)、差し1本(3)、抜き0本(1)

検証/ボー誌の診断で「蒲郡は逃げもまくりも利く珍しい水面」と書かれていたが、まさにそれを実証する数字。完全な地力タイプ水面だ。時間帯としては「昼間はまくりがバンバン決まり、照明が点ってからインが強くなる」という印象が強い。要因のひとつは気温の変化がモーターの回転に影響を与える。さらに2日連続で昼間はホーム向かい風でダッシュ勢が伸び、夜は風が止んで静水面になるという状況が関与していると思う。明日もイン選手とカド選手(行き足のいいダッシュ選手)の取捨選択が勝敗を分けるのでは?

★2日目の地区別勝利数(カッコ内の数字は節間トータル)
関東0勝(2)、東海4勝(10)、近畿2勝(4)、四国2勝(2)、中国3勝(5)、九州1勝(1)

地区対抗コンテスト

2010_0824_0456  昨日は2位に選んだ関東勢が、未勝利という壊滅的な成績に。昨日1位の東海勢も4勝に終わったが、9Rから三重の井口佳典、愛知の大嶋一也、静岡の服部幸男と各支部の大将格が3連続で逃げきって貫禄を見せた。無傷の3連勝で波に乗る服部が、どこまで連勝を伸ばすかが東海地区の最大の見所だろう。
 そして、今日の独断と偏見のベスト2地区は……?

第2位 四国&九州地区

2010_0824_0429  選手の絶対数が少ない両地区を、今日は連合軍として2位を授けたい。まずは2R、徳島の丸尾義孝が渾身の逃げを決めた。前検・初日ともにパワー劣勢は明らかだった丸尾。「このまま重い着を並べるのでは?」などと失礼な予想をしていたのだが、ピストン2個、リング4本、シリンダーケース、プロペラを交換する大手術でパワーアップに成功。さらにコンマ09のトップSで不足分を補った。整備力&気力の勝利。その底力を信じてアタマ買いしたファンにとって、2連単20倍&3連単69倍は実に美味しいボーナスだったはずだ。

2010_0824_0833  続く3Rでも、非力なパワーに苦しんでいた重成一人がきっちり逃げきり。6人全員がすべてコンマゼロ台(04~07!)という灼熱のスリットを、コンマ04のトップSで突き抜けた。しかも白井英冶、赤岩善生、辻栄蔵などパワー上位を蹴散らしたのだから価値が高い。3人しかいない四国地区に、やっと光明が射した2日目だった。あとは、エース格の田村隆信のパワー&リズムアップに期待したい。
2010_0825_0456  そして4R、やはり苦戦続きだった九州地区(6人)からひとつのレーザービームが放たれた。篠崎元志の5コースまくり! スリットではイン菊地孝平のデジタルS(コンマ06)が決まったかに見えたが、コンマ12の篠崎はスリットからぐんぐん伸びて菊地を楽々と叩き潰してしまった。凄まじい破壊力。この度胸満点のレースっぷりが篠崎の魅力であり、それはそのまま九州の地区カラーでもある。どのコースからでもやんちゃに握って攻める若武者は、後半も3着に粘ってシリーズ5位に。岡崎恭裕ばかりに美味しい思いはさせていられない。

1位 中国地区

 5Rの寺田祥から3連発のメイドイン中国(地区)の打ち上げ花火が炸裂した。まあ寺田祥の逃げきりは、パワー&テクともに順当な圧勝ではあったな。

2010_0825_0202  スタンドの度肝を抜いたのが続く6R。2コースの前本泰和が、イン毒島誠を軽々とハコまくりしてしまったのだ。「よくあることじゃんか」と呟いたあなたには、スタートタイムをお伝えしよう。
 毒島がコンマ15で、前本がコンマ14。
 ほぼ同体だったのだ。こんな隊形なら、2コース選手は7割がた差し。で、血の気の多い選手のみ強ツケマイを選択する。が、前本の選択はどちらでもなく、1艇身以上覗いてからの楽まくりだったのだ。これが意味するところは、モンスターパワー。私は初日5Rの前本(6コース2着)を見て、「こりゃヤバイ」と感づいた。その場で素直に節イチに抜擢したのだが、それでもここまで怪物級だとは思ってなかったぞ。2コース同体からの楽まくり……あっという間にシリーズ2位に立った前本が、明日以降どんな凄まじいレースを見せてくれるのか。服部の連勝街道とともに、私の最大の興味はそこにある。
2010_0825_0253  そして続く7R、中国地区総帥というより艇界の貌であるミスター競艇が、やってくれました。5号艇から3コースに潜り込んでのS一撃まくり! 今節の今村豊の機力はいまひとつと思っていたのだが、それをもっとも痛感していたのは今村本人だったようだ。シビアにコースを奪い、得意戦法の「スリット全速」で不足分を補う。その老獪かつ百戦錬磨の戦術は、若い平本真之&山口剛を引き波に沈めるのに十分だった。前本がパワーまくりなら、こちらは頑固まくり。元祖全速ターン男が今も高い勝率を誇っている理由のひとつは、「自分が勝てるスタイルを頑固にストイックに貫き続けていること」だと私は思っている。もちろん常に独創的なスタイルで。スリットから今村パターンで1艇身抜け出したとき、私の耳には「お前ら、100年早いぜ」という声が聞こえた。幕末、単独で幕府に宣戦布告し日本を変えようとした長州藩の心意気、いまだここにあり。(photos/中尾茂幸、text/H)


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