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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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THEピット――ニコニコニコ

2010_0928_0145 「ハダカでいいですか」by服部幸男
 お見せできないのが大変残念だが、見事にシェイプアップされた上半身をあらわにして会見場にあらわれた浜名湖天皇。レース直後で暑いから、ということでハダカのままインタビューを受けさせてほしい、とのこと。服部が「いいですか」と言って、「ダメだ」と言う人は少なくとも浜名湖には皆無である。というか、全国の服部ファンの皆様、我々だけ服部の芸術的なハダカを見ちゃってすみません。
 ようするに、ゴキゲンなのである。ピットに戻ってきた直後から、頬が緩みっぱなし。エンジン吊りの間も静岡の後輩たちに身振り手振りでレースの模様を伝え、それを見た後輩たちが爆笑する――なんてシーン、服部に関してはほとんど記憶にない。カポックを脱ぎながら深川真二とレースを振り返る間も、おかしくて仕方がないという様子で笑い続けていた。漏れ聞こえてきたところによると、「グググッと伸びてったよ」。たしかにスリットからの行きアシは、実に軽快であった。
2010_0928_0630  ゴキゲンだったのは、服部だけではない。
「久々の賞典レースですよ!」
 10R2着の飯山泰もニッコニコ。本当は久々ではないですけどね。たった今走り終えた準優勝戦も賞典レースですから、はい。しかし、ここしばらくはペラの調子がもうひとつだったという飯山には、好兆を感じられたことがとにかく嬉しかった。会見でも「自信を取り戻しましたね」と笑っていたのだから、明日の優勝戦はもちろん、今後の戦線を見据えるうえでも大きいレースだったのだ。
2010_0928_0852  もう一人の2着、吉田俊彦もそこそこゴキゲンだったが、こちらは少しだけ忸怩たる思いがあるようだ。1マークはまくり差しを突き刺し、1着で優出の展開。しかし2マークでやや流れたことで、佐々木康幸に差されてしまう。優出には変わりがないためのそこそこゴキゲン、しかし逆転されたこと、そしてその結果もたらされたことについて、惜しいことをしたという思いが沸いているのだ。
「スタートは、珍しく見えています。ただ……スローから、なんですよねえ……」
 吉田はそのときだけ、はっきりと顔をしかめたのだった。1着ゴールならば内枠だった、それならばチャンスも大きかった。その条件がこぼれ落ちたことが、吉田の顔から一瞬だけ笑顔を消し去ったのである。

 1着組は、そりゃゴキゲンに決まっているが、2着組とはどこか違った雰囲気であった。
2010_0928_0862  佐々木康幸はとにかく饒舌であった。エンジン吊りの間もずっと菊地孝平らとレースを振り返っていたし、カポック脱ぎ場では吉田俊彦と1マークの展開について、またお互いの手応えについて、けっこう長い間、語り合っていた。いずれも会話の主導権を握っていたのは、佐々木である。
 会見でも、言葉数はいちばん多かった。印象に残ったのは、次のくだりだ。
「静岡のみんなの活躍を見ていると、やっぱり悔しい。だから僕もアピールしたい。今期勝率8点台狙ってるし、何かアピールしていかないと記念常連にはなれないので」
 そう、佐々木は意外なほど記念あっせんが少ない。今年はこれがGⅠ初優出だと反省の弁のように語っていたが、出場機会自体、それほど多くはないのだ。それはまさしく静岡支部の層の厚さの証明であり、ある種の弊害ではあるが、佐々木はそのことに対して愚痴を言うでもなく、むしろ自分の責任だと感じつつ、その状況を自力で突破するべくもがいているのである。地元記念優出は、まさしくその第一歩。それを果たしたことが、佐々木に大きな充実感を与えているようであった。会見での雰囲気だけで言うなら、間違いなくこの人が節イチだ。
2010_0928_0648  坪井康晴は、比較的淡々としていたが、この人もまた近況はもがきの連続だったようだ。たしかに今年はなかなか爆発力を感じさせる活躍ができず、賞金レースでも上位に食い込めていない。そこで、坪井はある部分を変えたのだという。
「回転計に頼るのをやめました。体感だけで調整するようになって、それで調子が上がってきている」
 回転計とは、モーターの回転数を計測する機械。調整時には多くの選手がボートに装着しているが、坪井はそれをやめたというのだ。ちなみに、服部も使っていない珍しい選手。機械は正確な数字をはじき出してはくれるが、それを知ることで引きずられる、それよりも自分の感覚が重要、というある種の哲学である。
 それを実践し始めた坪井は(三国周年からだそうだ)、地元の記念でいきなり結果を出した。それは大きな手応えとなって、坪井の気持ちを高揚させたであろう。昨年の賞金王ファイナル1号艇の男が、逆襲のきっかけをつかんだ地元記念優出。淡々として見えるのは、まあいつものこと。内心では闘志を燃え盛らせているに違いない。
2010_0928_0091  で、予選トップ、優勝戦ポールポジションをゲットした大賀広幸は、まさしく淡々。というか、なんとなく照れ臭そうにしているように見えるのは、気のせいでしょうか。記念優勝は98年以降遠ざかっているのだが、それを会見で振られても、妙に素っ気ない。
「年齢的にそんなことは意識して走ってないですけどね。今節はたまたま結果が出てるだけで」
 まだまだ老け込む年でもないでしょっ! でも、そうした言葉はたいがい照れ隠しだったりするものである。出足、回り足、サイドのかかりはトップクラスだと(控え目に、だけど)豪語しているのだから、12年ぶりのGⅠ制覇、おおいにありうると見た。

 予想の参考になるように、それぞれの会見でのコメントも記しておこう。
2010_0928_0788 ●コース
 気になるのは、服部が動くかどうか、だろうが、「(メンバーを見ながら)入れてくれるのかなあ……入れてくれないだろうなあ……入れてくれるのなら、ひとつでも内だけど……外から若々しいレースをするのもいいかもしれないね」だそうです。2、3号艇が後輩だし、4号艇にはまくり屋がいるし、8割方枠なりだと思うのだがどうか。
 飯山は、「2コースだとちょっと自信がなかっただけに、外からのほうがいいですね」。絶好のカド! 吉田は、「バナレで出れば別ですけど、自分からゴイゴイ獲りに行くことはないです」。やはり枠なり濃厚か。ゴイゴイ獲りに行く、って言い方、いいなあ。
2010_0928_0516 ●パワー
 イン濃厚の大賀は先述のとおり。吉田は「グリップがいちばんいい」と出足型の様子。坪井と服部がともに「バランスがとれている」で、服部は「自分好み」と付け加えている。飯山は、今日は置きにいったスタートだったそうだが、「それでも出ていって、外を止めましたからね。カドから全速で行けたら、面白いアシ」だそうだ。で、佐々木は「回り足と出足」。佐々木はそもそも飯山と似た感じというか、行きアシから伸びを仕上げてまくっていくタイプなのだが、最近は出足、回り足系統の仕上げをするようにもなっているとか。そのおかげで「調整に幅が出た」とのことで、今回はまさしくその効果があらわれたわけだ。そのうえ、伸びもそれほど負けてないというのだから、手応え充分。ただし、突如思い出したかのように、「あ、イイヤマヤス! 伸びはイイヤマヤスと合わせて、伸びられてましたね。あと服部さんにも伸びられる」だそうです。4号艇と5号艇に伸び上位、かあ……。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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コメント

いやぁ〜っっ:O(≧∇≦)o:
服部サマの…は、は、ハダカ〜っっっ!!!!

ちょっとぉ〜、な〜んであなた方だけそんな素敵なもん見てるのよぉ!(`皿´)

それにしても今節の服部サマは饒舌ぢゃないですか?

浜名湖は地元だからいつもサービス精神旺盛ではあると思うんですけど…。

この精神的な余裕が優出につながったのかしらん(^m^)

あ〜、やっぱり服部サマはス・テ・キ!

明日の優勝戦

中辺りからの巧みなレースか、外からの若々しいレースか、どちらにしても『服部サマらしい納得のレース』をしていただければそれだけで…。

ガンバってくださいね。服部サマ!(* ̄▽ ̄*)


ところで…もちろんちゃ〜んとカメラに収めたんでしょうねぇ、服部サマのハダカ(^m^#)

投稿者: 月ちゃん (2010/09/28 20:59:07)

さすがに<今日の峰リュー>はないですね^^
でも今日は2走とも良かったです。
次(ダービー)につながる走りでした☆
あっ、明日も頑張れ~。


取材もあと1日頑張って下さ~い。

投稿者: hiyo (2010/09/28 22:04:20)
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