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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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THEピット――トップレーサーの動き

2010_0923_0440  1Rを終えた落合敬一が、着替えを終えると速攻で整備室へ。本体の整備を始めた。絶好の1枠を生かせず敗れたとはいえ、2着。徳増秀樹がカドから好スタートを決めているのだから仕方ない結果……などとは、考えないのだろう、落合は。気になる部分があれば、すぐに手をつけなければいられない。これが、一流レーサーの心性なのであろう。ということは、仮に1着だったとしても、同じ動きをしていたのかもしれないな。
2010_0924_0008  同じく、高橋勲もレース後すぐに本体を割っていた。こちらは落合以上の大整備で、整備士さんもつきっきりでアドバイスしている。高橋は5着と大敗、落合よりもさらに重症ということか。10Rに二走目が待っているため、時間はいくらでも欲しいところ。ということで、高橋はレース後の休息もそこそこに、整備室にこもるわけである。
 これが記念クラスの選手の動きなのだな。一般戦をみっちり取材したことがないので比較はできないが、自分の怠慢で緩慢な行動を振り返れば、彼らがいかに迅速に行動に取り掛かっているかは簡単にわかる。頭が下がる。彼らにしては当然の動きなのだろうが、当然だからこそそこに一流選手たるゆえんを見るわけである。今節中にある選手にインタビューをすることが決まっているのだが、取材後は速攻で原稿をまとめよう……ととりあえず決意だけはしておくことにした。決意だけは、ね。

2010_0923_0121  3R、1マークで今坂勝広が転覆を喫した。開幕して間もない段階で、地元選手が転覆。ピットに緊張が走る。レスキューが1マーク地点に停泊しているということは、大きなケガではない証。実際、レース後それほど時間も経たない頃に今坂は走ってピットに姿をあらわしていた。まずは一安心。
 転覆後は、水に濡れたモーターをばらして洗浄し、組み直す作業が必要となる。いわゆる転覆整備だ。今坂は10Rに出走するから、試運転や場合によっては部品交換などの時間が必要とされる。本当は転覆後はまずは体を休めたいところだろうが、そんなことは言っていられないのだ。整備室に飛び込んだ今坂は、仲間の手を借りつつ、即座に整備を始める。これもまた素早い動きと感心させられる。そのかたわらには、服部幸男と坪井康晴がピタリと張り付き、ヘルプをしながら今坂に声をかける。服部は優しい微笑を浮かべつつ、後輩を気遣う様子を見せていた。
2010_0923_0341  3Rが終わって数分、石塚久也が装着場のいちばん隅っこに姿を見せていた。ありゃ、さっきカポックを脱いでいるのを見たような気がするのに。瞬間移動!? もちろん、移動しているところを見逃しただけであるが。ようするに、彼もまたレース後に休憩しようともせず、試運転に飛び出そうとしていたわけである。出走表をチェックすると、石塚は今日1回乗り。何も急いで作業を始め、水面に飛び出す必要はないのである。ようするに、そんなことを言っているような僕は、レーサーになったとしてもきっとこの場にはいられないんだろうな、と思うわけだ(そもそも0.1トンのブタが選手になれるかよ)。
 最近の今坂はともかく、落合も石塚も、一昨年あたりはまるで違う状況だったけど今の高橋も、SGでは姿を見かけない選手たちである。だが、SGとGⅠを分かつものは、おそらくほんの些細なことで、ここにやって来られる者たちは皆、胸の奥にたたえるトップレーサーのソウルという部分ではほとんど違いなどないのだ。昨日のピットの続きというわけではないが、浜名湖賞開幕一発目のピットはそんなことを表現していたのである。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)

2010_0923_0701 ※4R後、勝った峰竜太がこちらの顔を見るなり「勝っちゃった!」と嬉しそうに笑ってきました。この素直な自己表現が、この人の強みだと僕は思います。


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コメント

今日は2走とも1着とれると思ったんだけどなぁ^^←峰選手♪
よーし明日からも応援するぞー。
頑張れー。

投稿者: hiyo (2010/09/24 17:03:21)
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