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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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THEピット――先輩後輩

2010_0925_0486  遅くまで試運転に励んでいた二人、山本光雄・38歳、今坂勝広・34歳。足合わせもしていた二人は、試運転を終えるとモーターを片づけながら、手応えを話し合う。
「体感はかなり良くなったよ」
「あ、そうですか」
「うん、良くなったね」
「あとは実戦でどうか、やね」
「そうだね」
「それにしても、今の水面は乗りやすかったですね」
「たしかに」
「ぜんぜんポチャポチャせんかったもん」
2010_0925_0829  体感が良くなったのが今坂、乗りやすかったのが山本、である。そう、38歳が34歳に敬語なのだ。ボートレースの世界は、とにかく先にデビューした(あるいは本栖ややまとに入った)者が年齢にかかわらず先輩。今坂=75期、山本=76期だから、今坂にとって山本は年上の後輩になるわけである。僕の知ってる世界では、プロレスも同じ。芸人さんもそうですかな。競輪は反対で、年齢が基準ですね。
 もちろん、個々の選手同士のつながり次第では厳密ではないわけで、かつて坪井康晴が「ヤマちゃん、ヤマちゃん」と呼んでいた選手がいて、誰のことかと思ったら飯山泰だったり(そこをとりますか・笑)。だから、山本も今坂に対して基本は敬語ながら、くだけた口調をしたりもしていて、1期違いの二人はそれなりに心やすいのだろうな、と想像されるわけである。

2010_0925_06452010_0925_0295 正真正銘の先輩と後輩、森秋光と吉田拡郎。二人は屋外ペラ調整場で、並んでペラ叩きをしていた。すると、森がゲージをペラの翼面にあてながら、カクローにその部分を見せるようにして、説明をし始めた。カクローはふむふむとうなずきつつ森の言葉に耳を傾け、森は穏やかに微笑みながら説明を続けていく。いったん話を中断した森は、トンカンと叩いて、もう一回ゲージをあててカクローに話しかける。森の蓄積してきたペラ理論について、惜しげもなく後輩に伝えているわけだ。さしずめ、アキミツ教室ですな。カクローも年もキャリアもかなり上の先輩に対して完全に心を許しているようで、時折「フハハハハハ」と笑いながら、森とのペラタイムを過ごしているのであった。
2010_0925_05682010_0925_0277  こちらも正真正銘の先輩後輩である川村正輝と萩原秀人。二人そろって整備室からあらわれて、報道陣の持つ前夜版を覗き込み始めた。翌日の艇番艇旗を準備するのは、若手の仕事。4名参戦している福井支部のもっとも後輩となるのは萩原秀人、彼はその準備のために前夜版を頼りにしたのである。で、萩原が艇番艇旗置き場に歩き始めると、川村もそれに追随。萩原の仕事を手伝い始めたのである。それもごく自然に。ピットで会うのはまったく初めての川村だが、人柄が想像される振る舞いであった。今年乗りに乗る萩原にとっても、信頼を置く先輩なのであろう。
2010_0925_02832010_0925_0103  おっと、こちらでは大賀広幸と寺田祥がニコニコと笑い合っている。寺田がときどき苦笑いに変わるところを見ると、敗れてしまった10Rについて、機力も含めて先輩に愚痴っている様子。大賀は後輩の無念をふむふむと聞き続け、二言三言投げかけて、テラショーの顔に笑みを浮かべさせていた。大賀は控室へ、テラショーはペラ室へと向かおうとしていたのだが、徐々に二人の間隔が離れていこうとも、会話は止まらない。最後は15mほど離れたところで立ち止まり、談笑を続ける二人なのだった。会話が終わり、別れたあとも、テラショーの顔にはしばらく笑みが残っていた(大賀は背中を向けてしまったので不明)。
2010_0925_07042010_0925_0781  最後に、地元静岡支部の最若手となる重野哲之。何しろホームプールの最年少だから、気遣いも半端ではなく、たぶんもっとも働いている男ではないかと思う。もちろん、やまと世代の新鋭たちもよく動いてはいるが、重野もまるで新人のようによく動く。その合間に自分の作業をこなしていくのだから、頭が下がるというものである。今日は、かなり遅い時間帯にギアケース整備を始めていて、ペラ以外での調整作業を見かけるのは、これが初めてのように思う。で、その横でともにギアケースを整備し、時に笑顔を向けるのは、渡邉英児。こちらは選手班長で、やっぱりたくさんの仕事をこなさねばならない人だったのであった。この調整が大当たりになりますように!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)

2010_0925_0209 ※ドリーム6着と大敗した峰竜太。道中キャビって失速し、着を落とした。レース後の峰は、悔しさにまみれた表情。「すみませんでした」も、昨日に比べてめちゃくちゃ小さい声になっている。やっぱり、この素直な感情の発露がミネリューらしさだ!……って、だんだん「本日の峰竜太コーナー」になってきたな。


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コメント

そうそう、放っておけないんですよね、峰選手。
純粋で繊細で壊れそうで守ってあげたくて・・・^^
(な~んて勝手に妄想してるアホ女ですけど)
だから、ついつい書きたくなるんですよね?
えっ、違う?
でも、この記事に喜んでいる人が最低1人はいますので^^;

投稿者: hiyo (2010/09/25 23:11:59)
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