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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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賞金王トライアル私的回顧 2日目

パワフル・レッド

11R         st
①濱野谷憲吾(東京)13
②山口 剛(広島) 14
③石野貴之(大阪) 17
④松井 繁(大阪) 21
⑤瓜生正義(福岡) 17
⑥今村 豊(山口) 13

2010_1221_r11_0906 「トライアル2日目の11Rって、いつも荒れるんですよ~!!」
 昨夜、K記者が自慢げに言った。確かに去年は1号艇の原田幸哉がFに散ったし、一昨年は井口佳典が4コースから差し抜けて143倍の万シューだった。石野から外狙いと決めていた私は、意を強くして本番に臨んだ。
 が、スリット付近で私の穴舟券は、限りなく紙屑に近づいてしまった。内2艇がズンと踏み込み、頼みの石野以下が届く態勢ではない。無印にした憲吾が、豪快なインモンキーで1マークを制圧した。

 2010_1221_r11_0935 頭を舟券からパワー診断に切り替える。私の◎石野は2コースの山口を叩き潰していた。これは明らかにパワーの差。態勢だけなら、明らかに山口が優位にいた。それを石野は外から背伸びするようにもたれかかり、ツケマイ気味のまくり差しで引き波に沈めた。石野が良くて山口が悪い。だから実現した極端な逆転劇だと思う。
 スタートで後手を踏んだ松井の差しに迫力はなく、今日はその外をまくり差そうした瓜生は流れる松井に接触して外に飛んだ。そして、アウトから得意の1艇身全速を決めた今村は、命綱の行き足がまったくといっていいほどなかった。行き足のない今村式スロー専門ターンマーク起こし1艇身全速戦法は、クリープを入れないコーヒーと同じなのだ。古すぎるか。
 憲吾の逃げはS駆けなので正味のパワーはわからない。ただ、足合わせを見る限り、例年の苦戦している憲吾パワーよりはるかに戦えると思っている。2着の石野は、文句なし。明日からチェックすべきは、パワーよりもメンタル面になってくるだろう。
 とにもかくにも、K記者の予言と私の予想は、木っ端微塵に砕け散ったレースだった。

ルナティック・レッド

12Rコース順    st
①湯川浩司(大阪)  12
②中島孝平(福井)  09
③岡崎恭裕(福岡)  08
④菊地孝平(静岡)  08
⑥今垣光太郎(石川)14
⑤池田浩二(愛知)  25

2010_1221_r12_1009 「12Rは皆既月食とほとんど同じ時間だから、絶対に荒れるぞーーーー」
 今朝、私はK記者に自慢げに言った。月=ルナは「ルナティック」(狂気)の語源。その月が怪しい赤銅色に染まるとき、何も起こらないほうがおかしいじゃないか。で、私は狂気と呼ぶに相応しいパートナーを見出していた。複勝率30%のモンスター5号機だ。
 生憎、月の見えない暗い暗い曇天の下、ファンファーレが鳴った。ピットアウトで遅れた池田が、今垣の真後ろにへばりつき、プレッシャーをかけ続けて単騎ガマシの権利を手にした。菊地マークの5コースもいいが、このほうがもっと美味しいかも。池田◎の私は、この単騎ガマシを大いに歓迎した。スタート練習でもスタート展示でも、ダッシュ時のスリット付近の伸びが抜群だったから。
 噴けよ5号機! スリット同体でも、お前なら絶対にまくり差しで突き抜けるはずだーーーーー!!
2010_1221_r12_1039 私のこの素敵な夢想は、12秒針と同じくらい短命だったな。コンマ25、ドカ。11Rより早く私の舟券が終わって、内に目を移す。次の楽しみは、湯川VS岡崎のリベンジマッチ観戦だ。1マーク手前の内3艇はほぼ同体。何をするにも岡崎にとっては動きにくそうな隊形だ。が、岡崎は迷わず握った。握ってから、今日はまくり差しを選択した。
 無理だ。
 私は思った。思った瞬間には、もう無理筋に見えた割り差しが、湯川の内フトコロに刺さっていた。
 げっ!?
2010_1221_r12_1068  あの湯川が、2度までも後輩の攻めに屈するなんて……素直に驚く。昨日のツケマイは出し抜けだから、仕方がない面もあっただろう。が、今日の岡崎の露骨なまくり差しにしてやられるとは? 同体の3コースまくり差しは、ただでさえ成功率が低い。それを、あの湯川がなんだか妙に簡単に決められてしまうなんて……。レース後に考えたことだが、その理由はあれこれ推測できる。
①昨日まくられた湯川が、隊形から「またまくる」とみて昨日より強めに握り、その分だけ余計に流れた。
②湯川のターン足がまだ完調とはいえない。
③岡崎の回り足がかなり良化した。
④岡崎のターンスピードが超人的。
2010_1221_r12_1043  私は、この全部の要素が揃って生まれたスーパーまくり差しだと思う。①については、できることなら昨日のVTR画像とぴったり重ね合わせて湯川の航跡の差を見てみたいぞ。
 で、外3艇は……ドカった池田はもちろん、2番差しの菊地も豪快にぶん回した今垣も、内3艇の影すら踏めずに終わった。菊地の足は平凡すぎ、今垣は攻めが遠すぎ、池田は何もできずに終わった。
 とにもかくにも、私の「荒れる」という予言は的中したのに、「荒れる」と信じて買った舟券は木っ端微塵に砕け散った。波乱の主役は池田5号機ではなく、暗天の下で赤銅のように鈍く輝く赤いカポックだった。(photos/中尾茂幸、text/H)


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『しげ爺の賞金王決定戦予想 (5日目)』 2010/12/22 【しげ爺の競艇予想】
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コメント

出目や強数、ジンクス

そんな舟券戦術は常日頃はクソ食らえ!なんですが、1つ気になることがありましてですね…

まだイン逃げ(1号艇)万太郎が今節出現しておらんのですよ

そろそろかなぁ〜と思いまして
明日から全レース、ちびちびと万太郎オッズのところ、狙って逝きたいと思います

どないですかね、Hさま…

投稿者: 濱崎憲吾郎 (2010/12/22 0:54:42)