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ボートレース特集 > 2010女子王座決定戦
この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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優勝戦私的回顧

2010_0307_0001  女子王座決定戦最終日には波乱の空気が漂っていた。
 1レースで1号艇の池田明美が敗れて3連単5万シュウが飛び出すと、その後もインが次々と負けていく。7レースでは「本日のレースで一番堅いのでは?」と思われた田口節子がイン戦で敗れて、ふたたび3連単5万シュウが飛び出した。11レースまでに決まった逃げは3本しかなかった。

 インを弱くしていた原因は、2マークスタンド側から吹き付ける風速7m前後の強風であった。強風の影響でスタートが決まりにくい。さらにスタートが決まっても、この風と波が先に1マークを回った艇を外へと押し流してしまう。流れた分だけ差す艇の絶好の餌食になる。11レースまでに差しは6本も入っていた。

_u4w2934  この波乱の空気は優勝戦にも伝播する。
 発売締め切りのベルが鳴り、ファイナリストが乗艇。あとはエンジンを始動させて水面へ出て行るだけという段階になって、なぜだか寺田のエンジンがかからないのである。

 始動ロープを1回、2回、3回、4回、5回……10回……20回……、何度も何度も力いっぱい寺田がロープを引くが、エンジンは始動しない。
 整備員が寄ってきて、寺田のエンジンの状態を確認しはじめる。場内のモニターには「しばらくお待ちください」の文字が映る。それでもエンジンはかからない。場内がざわつきだす。
_u4w2932  正確な時間を計ったわけではないが、だいたい4分くらいエンジンと格闘していただろうか。ひょっとして寺田は欠場になるのでは!? 不穏な気配が漂い出したところで、ようやくエンジンがかかった。

 私は直感的に「寺田は負ける」と思った。エンジンは始動しても、動揺がすぐに収まるはずもない。
 インコースの最大の敵は己の心の乱れである。

2010_0307_r12_0877_2   ところが、驚くべきことに、寺田はトップスタートをしっかりと決めたのである。

 しかもタイミングはコンマ02!

 私の直感がアテにならないのは今にはじまった話ではないが、スタートが難しい強風、しかもエンジンが始動しないというトラブルの中、本日一番のスタートを入れてみせたのである。これが驚かずにいられるだろうか。

2010_0307_r12_0888  1マークもきわめて冷静だった。
 最初に書いたとおり、本日の下関はイン受難の水面であった。それは先に回った艇が外へと流れるためである。

 なので、寺田は待った。2コースから同体のスタートを切った向井美鈴の差しを封じ込めるため、ギリギリまで握るのを待ったのである。
 日高が捲りの初動を入れたのにあわせて、ようやく寺田はレバーを握る。向井には差し場を与えず、日高の捲りをも押さえ込む。この日のイン受難の風を、優勝戦でしっかりと克服してみせたのである。

2010_0307_r12_0899 「水面が悪かったので、先に握ると差されると思って、誰かが来るのを待ってから握りました」
 寺田はレース後にこう述懐している。
 口で言うのは簡単だが、この作戦にはリスクが伴う。競艇でインコースが有利なのは、他艇に関係なくターンマークを先に回れるからである。それを他艇をいったん引き付けてから回るのだから、タイミングを間違えれば捲りに潰されてしまう。
 また、エンジンの裏づけがなければできない作戦でもある。抜群の加速感を持ったエンジンに仕上げていたからこそ、成功したともいえる。

_u4w3326  優勝戦の結果だけを見れば、実績上位の格上選手がイン逃げを決めただけのレースに見えるだろう。しかし、今年の女子王座決定戦はイン逃げにいたるまでに、ドラマがあったのである。

 もう一度書く。あの逆境のなか、トップスタートから逃げ切った寺田の強心臓には驚かされる。

 寺田選手、お見事でした。2週間後、ふたたび平和島で我々をあっと驚かせてほしい。

(PHOTO・中尾茂幸<1456枚目> 池上一摩<237枚目> TEXT・姫園淀仁)
 


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THEピット――女帝たちに腰砕け

2010_0307_0415  11R前、展示ピットにボートをつけて、待機室に向かうために装着場にあらわれる。その表情を見て、「余裕だね」とチャーリー池上カメラマンが声をかけると、鎌倉涼はニコニコニコッと満面の笑みを見せて、オッサンを腰砕けにさせるほどプリティに言った。
「えぇぇ~、どっこが余裕なんですかぁぁぁぁ~」
 オッサンから言わせてもらえれば、それを余裕というのである。数十分後にGⅠ優勝戦を控えた20歳の女の子が、どうしてこんな表情を見せられるのか。その少し前に話をしたとき、「昨日、(田口節子に猛追されて)がむしゃらに走ってたら、そういうの(緊張感など)は吹っ飛んじゃいました」とオッサンの心を射抜くような笑顔で言っていたが、きっとそれだけでは説明できないハートの強さが彼女にはあるのだと思う。鎌倉涼はかわいいだけではない。大物感をしっかりと発散できる若者だ。
2010_0307_0326  鎌倉の数分後には、魚谷香織も同様に装着場にあらわれた。「ものすごく気合入ってる。いつもと顔つきがぜんぜん違う」と、公私ともに彼女と親しい都築あこちゃんが心配そうに言った。つまり、気合が入りすぎているのではないか、というのだ。「それがいいほうに出ればいいんだけど……」、あこちゃんはさらに心配そうに続ける。なるほど、魚谷の目つきは相当に厳しく、頬もギュッと締まっている。今節、そうした魚谷を何度か見たように思うが、たしかに緊迫感はずっとずっと増している。優勝戦だから、といえばその通りだが、地元という部分への意識が、オッサンをへなへなにさせる持前のプリティな笑顔をすっかり消してしまっているのであろう。魚谷香織はかわいいだけではない。心意気のようなものをしっかり表現できる若者である。
 96期24歳。100期20歳。未来を担っていく若者二人が、対照的な表情を見せていたレース前。実はレース後も、鎌倉は五反田忍や高橋淳美に囲まれて笑顔、魚谷は仲間とともにいても淡々、と対照的だったのだが、他の4選手以上にその姿を目で追い、ずっと多くの印象を刻みつけられたのは、何も僕がオッサンであるというだけではあるまい。結果は残念だし、いきなり結果が出なくて当然ではあるが、しかしやっぱり彼女たちが勝ち、歴史が変わる瞬間を目撃し、潤んだ笑顔を目の当たりにして胸をときめかせたかったなあ……って、やっぱりオッサンか。いやいや、オッサンがどうこういう以上に、魚谷と鎌倉が優出し、健闘を見せたことは大きな大きな意味があったと心から思う。間違いなく、彼女たちは第23回女子王座決定戦の、もう一方の主役であった。

 とは言いつつも、テラッチの優勝は実に嬉しいことでもあった。
_mg_1284  皆の衆、寺田千恵の優勝は、不肖ワタクシのおかげであったということをご存知か? 知らない? 知らないのですか? ならばお教えしましょう。テラッチがワタクシの半艇身ほど出っ張ったデカ腹をさすると、あら不思議、その日のテラッチは1着を獲るのである。今節、最初に触ったのは2日目。それから連日、朝一番で会ったときにすりすりとさすり、出走表をご確認ください、以降テラッチは毎日、1着を獲っているのである。昨日のレース後など、テラッチは「クロちゃん、明日もいる? いるよね?」と優勝戦前にもワタクシの腹を求める意思表示をし、もちろん今朝、ピットで突っ立っていたワタクシの背後からすりすりすりと触ってきた。ワタクシは今節、テラッチの福の神となっていたのであります。賞金の1割くらいもらってもバチは当たらんかな、うん。
2010_0307_0156_2   なーんちゃって。もちろんすべてがジョークのようなものであります。勝負師ならではのゲン担ぎ、ということで毎日すりすりしていた部分はあっても、言うまでもなく、この優勝は寺田千恵の実力によるものである。当たり前だ。
 僕は毎日腹を触られながら、そのメンタリティについて、感心させられてきたのだ。テラッチはおそらく、下関入りした瞬間から闘争心のスイッチを入れていた。実際、ペラを手にしたとき、出走直前に待機室に向かうとき、頭の中のコンピュータをフル回転させているとき、険しく思いつめたような表情で、何者をも寄せ付けないような雰囲気でいるところも目撃している。そんななかで、たとえばアドバイスを求めてくる後輩だったり、コメントを求めてくる報道陣だったり、他者が接触を求めてくれば即座に笑顔を引き出しの中から取り出せる。メンタルが仕上がっている証拠ではないか。
_mg_9861  もちろん、機力の仕上がりの良さも大きく影響していたと思う。モーターがまるで言うことを聞いてくれない状態だったら、さすがに険しい顔の割合が激増していたはずだ。これについては、ご主人である立間充宏の尽力も大きく、「主人の頭の中の考えが正解した」と昨日の会見でも今日の会見でも、強調していたものである。それも含めての節イチ級の仕上がり、それがテラッチのメンタルをさらに充実させていた。モーター始動の際になかなかエンジンがかからないというハプニングに見舞われても、かえって冷静になれたというのだから、その精神力も節イチだったと言うほかない。
 というわけで、優勝後に「クロちゃん、毎節来てよ」と無茶なことも言われたのでありますが、そうしたやり取りができるテラッチのバイタリティがとにかく最高なわけである。テラッチ、次は総理杯で会いましょう。平和島は僕のホームプール。毎日、腹を洗って駆けつけます。ここ一番の勝負では、ぜひまたすりすりしてくださいね。

_mg_9939 最後に、向井美鈴のレース後の笑顔がとっても素敵でした。あまりに素敵で、悔しさをその裏に隠してる?と深読みもしたものだが、それはおそらく考えすぎ。スタ展で日高逸子に獲られた2コースを本番では獲り切り、今節3度目の超絶スリットを決め、準Vという結果を出した。地元のプレッシャーもありながら、納得のいくレースができたのだとすれば、あの笑顔も当然であろう。日高逸子と濱村美鹿子のレース後の淡々とした様子にも貫禄を感じて鳥肌が立ったが、それ以上に 向井の笑顔には腰砕けにさせられた。(PHOTO/山田愼二=ウイニングラン、向井 中尾茂幸=鎌倉、魚谷、寺田2枚目 池上一摩=寺田1枚目 TEXT/黒須田)


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ブラックH記者のファイナル極貧プラス

さあ行こう、優勝戦!

12R女子王座ファイナル
 ①寺田千恵
★②向井美鈴
 ③日高逸子
 ④濱村美鹿子
★⑤鎌倉 涼
 ⑥魚谷香織
進入123/456

 私の中の理性・良識、つまり白Hは「寺田か日高が勝つ」と今朝からしきりに耳元で囁いています。が、私の中の野生・本能、つまり黒Hは「昨日の10Rを思い出せ」と言うのです。海野、横西、岩崎……歴代女王がこぞってFに散った。その流れが何を意味するか、頭ではなく皮膚と心眼で考えろ、と。下関の潮は、新たなる女王を生み出そうとしている、と。今日の私は、黒Hに従います。昨日のFでこの好枠を得たツケマイ姫・向井か、完全なる下克上アップセットをやらかしそうな鎌倉か。きっとおそらくなんとなく、このふたりのどちらかが勝つでしょう。で、2着は誰でもありですけど、点数を押さえたいという理由でこのふたりのウラオモ勝負! もし濱村か魚谷が勝ったら? それは単に私の博才がゼロってことで、はいw

3連単★2=5-全


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“本紙予想”女子王座決定戦優勝戦

12R 優勝戦   
S遅れさえしなければ、寺田がイン先マイで押し切る。試運転で気配大幅上昇と見える魚谷と日高が相手として有力。鎌倉の思い切った走りにも一票。
◎寺田 ○魚谷 ▲日高 △鎌倉
3連単1-635-全 


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優出選手インタビュー

 5レース発売中に、下関競艇場の中央スタンドイベント広場で優出選手インタビューが行われました。ホール自体があまり広くないということもあるのでしょうが、会場は立錐の余地がないほどの人人人でした。

 

_u4w2300 寺田千恵

 冷え込んでいるので回転が上がり気味ですが、ターン回りだけは悪くしないようにペラを調整していきたいと思います。スタートはエンジンが連れて行ってくれるので、いいスタートをイケています。下関は大好きな水面。もう1回女王になりたいと思います。みなさんたくさん買って応援してください。

 自然体な感じで受け答えをするテラッチ。インタビューの途中で少し噛んだりしたのも、べつに緊張しているわけではなさそう。今日はまだ水面ではあまり見かけていません。足に自信があるので、いまさらジタバタしなくてもいいのかもしれません。

_u4w2312 向井美鈴

(地元の女子王座で優勝戦に乗れて)サイコーの気分です。舟足はこのメンバーに入ると出足に劣るので寂しい感じです。スタート勘は行き足がきていないので合っていないですが、行くことはできます。本当は捲り屋なので2コースは好きではないですが、この風と水面ならば2コースを死守します。

 中央ホールにびっしりと埋まったファンに少し気おされたのか、やや堅い印象を受けました。ちなみに向井は朝イチから毎レース間のように、魚谷香織と足あわせをしているのですが、足あわせあほぼ魚谷の全勝。「寂しい感じ」というのは本心からの言葉だと思われます。

_u4w2329 日高逸子

 今日は冷えたせいか感じがいいです。時間があるのでエンジンを分解して点検しています。(乗り味は)乗ってみないとわからないです。エンジンは伸び型な感じで出足は人並みですね。コースは3コースになると思います。苦手なコースなんですけどね。
 この中では私が一番リラックスしていると思います。(自分の)子供みたいな年齢の人と走りますが、負けないようにがんばります。

 グレートマザーは緊張とは無縁。インタビューも手馴れたものでした。「冷えて感じがいい」とのことでしたが、実際にインタビュー後の足あわせでは、鎌倉涼よりも少し分がいい気配をみせていましたよ。

_u4w2336 濱村美鹿子

 とくに伸びる感じはないが、回り足はいいです。伸びをつけようとしてもつかないのですが、乗りやすさはきています。スタートは速いのがイケていませんが勘は合っています。展開を突くレースをしたいですね。
 一生懸命走りますのでご声援よろしくおねがいします。

 バンビ濱村さんもリラックスしているように感じました。彼女もいつ女子王座を勝ってもおかしくない力を持っていながら、無冠のままここまで来てしまいました。本人の談話どおり、展開があれば突けるだけの足は持っているので、そろそろ女王戴冠も。

_u4w2342 鎌倉涼

 全体的にイイです。スタートは外からなら大丈夫です。下関は相性がすごくよくて、3回来てすべて足もいい。スタートもイケています。
 気持ちを入れて一生懸命走ります。よろしくおねがいします。

 カワイイっす。おそらく昨日の下関の夜は、あちこちの飲み屋で「涼ちゃんカワイイ」との話題が持ち上がっていたのではないでしょうか(ニフティ取材班も、そんな話をしてました)。挑戦者の立場ですので、悔いの残らない思い切ったレースをしてもらいたいです。

_u4w2363_2  魚谷香織

(優出できて)すごくうれしいです。去年はこの舞台で走ることを夢見て1年間がんばってきました。
 足はいい足に仕上がりました。今日の朝の試運転が一番いいです。今節はずっと苦戦をしてきましたが、今日の足ならば戦えまるレベルにまできました。
 展開が開くことを信じて、外から思い切ったレースをします。

 カワイイっす。でも、カワイイだけじゃないんです! 朝の試運転を見ていましたが、本当に6日間で一番いい足をしています。向井をまったく寄せ付けない足。6号艇なので人気はまったくないはずです。穴なら魚谷です!

(PHOTO・池上一摩)


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THEピット――テラッチ&涼ちゃんのゴキゲン

2010_0306_0222  1Rのエンジン吊りを眺めていたら、背後からそーっと顔を覗き込んできた人がいる。寺田千恵だ。にこにこっと笑って、静かに一礼。今朝もテラッチはゴキゲンだ!
 早朝のピットで撮影をしていた中尾カメラマンが、「千恵ちゃんが、なんだか緊張してきたって言ってたよ~」と報告していたので、さすがのテラッチも優勝戦1号艇ともなれば身震いするのか、と思ったのだが、僕が見た範囲ではそんなことはない。まあ、レース直前ともなればいろいろ考えるだろうが……。中尾Cによれば、ようするに「朝からカメラ(テレビカメラも含めて)が殺到していた優勝戦1号艇。その雰囲気に気圧された」ということらしい。1~2Rの時点でも報道陣が昨日までに比べて相当増えているもんなあ。1号艇うんぬんというよりは、優勝戦ならではの異様な雰囲気に対して、普段とは違う思いを抱いたに過ぎないのだろう。

2010_0306_0131  ゴキゲンといえば、ある意味、優勝戦でもっとも注目を集めている鎌倉涼も、にこにこにこにこと笑顔をふりまいていた。昨日の会見では「チャレンジャーなのでプレッシャーはありません」と言っていたものだが、それにしてもここまでリラックスできるものなのか。高橋淳美や中谷朋子が寄り添っており、この先輩たちが鎌倉の心を支えてもいるのだろう(師匠の五反田忍は3R出走なので、その準備に大忙しの様子だった)。昨日のピット記事では、鎌倉優出に対する妙な静けさを記した。だがやはり、時間が経てば、特に近しい間柄にある先輩たちは、かわいい後輩のサポートに回る。それもあって、鎌倉は朝の時点では平常心で過ごせているのだろう。ま、ともかく。朝からプリティスマイルを見ることができて、昨日から参戦の山田カメラマン(とっくに名人戦世代)は鼻の下を伸ばして大喜びしておりました。ま、僕も嬉しかったけど。

2010_0306_02412010_0306_0086  地元の二人――向井美鈴と魚谷香織は、1R発売中から試運転をしていた。優出メンバーの動き出しというのは比較的ゆっくりしがちなものだが、地元コンビは一般戦組に混じって、早くから水面を駆け巡っていたのだ。僕はそれを、悔いを一滴たりとも残したくない思いのあらわれ、と見たい。魚谷は「昨年1年間、今節のために頑張ってきた」と言っていたが、それくらい下関女子王座への思い入れは他の誰よりも強い地元勢。もちろん結果を出すために彼女たちは頑張るわけだが、それ以上に納得のいく戦いをしたいと考えるのが当然だろう。2R発売中にも、3R発売中にも、試運転可能の合図とともに係留所を離れた2人。今日はほぼ1日じゅう、水の上でも陸の上でも、向井と魚谷が駆けまわる姿を見られるはずである。
2010_0306_0088_2   で、本当にゆっくりした動きだしなのは、先の鎌倉と濱村美鹿子である。3R発売中までピットにいて、調整なり試運転なりをまったく見かけなかったのが、その2人なのだ。寺田も実は1R発売中にはボートが係留所にあって、1R後にいったん引き上げているのだ(そのあとペラ調整に向かった)。鎌倉の余裕はやはり驚きだし(仕上がりは100点満点だそうです)、濱村の淡々とした様子にはMVPウーマンの貫禄を感じる。ボートを確認すると、プロペラは外されていたから、そのうちにペラ室にこもるようになるはず。その落ち着いた様子はむしろ優出メンバーらしいとも言える。

2010_0306_0296  そんななか、日高逸子が本体整備に着手したぞ。装着場にあるボートから本体だけを取り外し、腕に抱えてえっちらおっちらと整備室へ。昨日の会見で「今節は1回も本体を見ていないから、明日見てみる」と言っていたので、予定通りの行動だろう。準優はアシ落ちしていたということで、その改善策として本体をチェック。大がかりな整備になるかどうかはともかく、優勝戦に向けて上積みをはかろうというわけだ。表情にはまったく焦りはなく、整備士さんには笑顔を見せてもいた。展示などの気配にはぜひ注目してほしい。上昇気配が見えたとしたら、結果はともかく、それは日高スタイルの結実である。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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今日の下関グルメ

Cimg4984 イベントホール脇の売店にあるくじらバーガーです。くじらカツがさくさくで柔らかくて、からしマヨネーズがよくからまって、柔らかいパンにとってもよく合っていて、とってもおいしいです。


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本日の“本紙予想”女子王座決定戦最終日

 おはようございます。Kです。最終日、出走表を眺めていたら、いやはや今日は1号艇の信頼度が妙に高い。準優組が多くのカードで白いカポックを着ることになります。こりゃ、堅い1日になりそう?“本紙”向きの1日と考えて、いつも以上のイン主体予想でございます。

1R 
池田明がインから軽快に逃げ切る。アシいい廣中が相手本線。
◎池田明 ○廣中 ▲片岡 
3連単1-35-全

2R 
初日2Rの再戦となる①鵜飼④佐々木。今度は鵜飼がきっちりと逃げる。
◎鵜飼 ○佐々木 ▲武藤 
3連単1-45-全

3R 
五反田が徐々にパワーアップも、三浦の差しが強烈に入る。
◎三浦 ○池田紫 ▲五反田 
3連単2-41-全

4R 
香川がガッチリと逃走決める。谷川が1M捌いて追走。
◎香川 ○谷川
3連単1-5-全

5R 
準優以外はS揃っている平山がカドから一撃。定野イン残しを本線に。
◎平山 ○定野 ▲新田
3連単4-12-全

6R 
角が機技確かに先マイ。金田が上昇気配。。
◎角 ○金田 ▲池田浩 △土屋
3連単1-346-全

7R 
ここは田口が負けられない一戦。F後でも岩崎を警戒。
◎田口 ○岩崎 ▲佐々木
3連単1-63-全

8R  
山川がS決めて逃げ切る。F後でも海野を警戒しつつ、道上も脅威。
◎山川 ○海野 ▲道上 △平山
3連単1-653-全

9R  
池田浩の逃げ切り有力と見るも、F後でも横西に猛警戒。
◎池田浩 ○横西 ▲新田 
3連単1=6-全 16-4-全

10R 特別選抜B戦 
三浦が他艇押さえて逃走劇。香川が差して追走。
◎三浦 ○香川 ▲中谷
3連単1-24-全

11R 特別選抜A戦     
池田紫が準優の借りをここで返す。田口が差して迫る。
◎池田紫 ○田口 ▲定野 △角
3連単1-234-全

優勝戦は後ほどアップします。


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最終日! 女帝戴冠するのは誰だ!?

おはようございます。女子王座決定戦もいよいよ最終日、優勝戦の日を迎えました。今日の下関は昨日に比べると少し寒いですねえ。追い風が強めに吹いてもおり、こうした気象条件が選手のハンドルワーク、機力にどう影響を与えるのか。優勝戦までの流れをしっかりと見極めていきたいところであります。

2010_0306_0112 昨年の最優秀女子選手・濱村美鹿子がきっちりと優出を果たしました。MVPウーマンの面目躍如であります。準優と同じ4号艇、少なくとも外枠は枠なり濃厚となれば、レースぶりも準優と同じカドツケマイで展開を作るか。波乱のカギを握っているのはこの方でしょうね。あ、今日の優勝戦、日高逸子以外は準優と同じ枠番だ……。(PHOTO/中尾茂幸)


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準優勝戦私的回顧

【10レース】

 1号艇は第17代女王の海野ゆかり。
 4号艇は第15代女王の岩崎芳美。
 3号艇は女王の座に3度輝いた横西奏恵。

 準優勝戦10レースには3人の歴代女王が出場していた。

2010_0306_r10_0476   優位な立場にいたのは海野である。
 枠なり想定の1号艇。機力上位。インが強い下関で、おあつらえむきに追い風まで吹いている。全速トップスタートさえ決めれば、海野の勝利はほぼ確実であった。
 人気を背負ってはいたものの、難しい立場にいたのが横西だ。初日よりも持ち直したとはいえ、機力はまだ劣っていた。優れたテクニックで低調機をカバーして予選を勝ち上がったが、準優メンバーが相手となるとさすがに骨が折れる。機力差を埋める最大の武器はスタート。確実に勝つためには内2艇よりも速いスタートを決めるしかなかった。
2010_0306_r10_0474  岩崎の作戦は同県の横西マーク。横西がスタートを決めて攻めれば、展開が開ける可能性が高い。逆に岩崎が避けなければいけなかったのはスタート遅れ。スリットで後手を踏んで外に叩かれてしまうと、横西の外という絶好位が不意になる恐れがあった。
 優位な立場の海野も、難しい立場の横西も、そして岩崎も、立場こそ違えどスタートだけは絶対に遅れたくなかったのだ。

 本番。スリット手前50mあたりで、横西の艇が出て行こうとする。彼女が勝つために必要なのはトップスタートなのだから、少々速くともギリギリを攻めていく。
 海野も引くに引けない。速いとわかっていても、放った瞬間に潰されてしまうのだからギリギリまで付き合わざるをえない。カドの岩崎も横西に追いつこうと伸びていく。

 海野、横西、岩崎、3女王がほぼ同時にスリットを通過する。
 そして、3女王が共倒れ。
 まさかまさかの3艇フライング失格である。

2010_0306_r10_0497  3艇が水面から消えると、向井美鈴と魚谷香織が優出の椅子にスッポリと納まっていた。人気薄の地元選手2人が、3艇フライングという大波乱の結果、優勝戦へと進出したのである。

 決まり手は「恵まれ」。だが、単なる棚ボタではない。
 向井はコンマ01のスタートでフライングの難を逃れたが、もしもフライング艇がなかったとしても、2着は確保していたであろうレース内容だった。ある意味、自力の優出といっても過言ではない。
 魚谷は内側の速いスタートが目に入ったにもかかわらず、よくガマンできた。不利な6コースからの競走なのだから、本当ならばもっと踏み込みたかったはずなのに。この冷静さが優出につながったのである。

 勝負の結果なので3女王のフライングを非難はしない。ただ、残念である。もしもフライングがなければ、バック水面で、海野、横西、向井、魚谷の4艇が横一線に並ぶ壮絶なレースが繰り広げられていたはずだったのだから。

 

【11レース】

 前のレースでフライングがあったにもかかわらず、内5艇がコンマ09~12のスタートを入れてきた。見事! 
 ただし、スリットがそろった分だけ攻め手に欠いた。残念。
 2コースの田口が差し、3コースの山川が二番差し、4コースの三浦が捲り差しと、内に艇が殺到する。
2010_0306_r11_0675  スリット同体ならば、たとえ誰かが捲くってきても押し切れるだけの機力が寺田にはある。攻め手がいなければ逃げ切るのは必然。1マークで後続を突き放して、早々と優出を確定させた。

 人の行く裏に道あり花の山。2~4コースが内に殺到してゴチャついたために、外にチャンスが生まれた。差し場がないのでイチかバチかで外をブン回した鎌倉涼の握りマイが、2番手にまで届いたのである。徒手空拳の若き思い切りは、ときとして堅い鎧を貫く。とくに相手が技巧に走れば走るほど。

 ただし、ここからの鎌倉のレース運びは薄氷を渡るがごときものだった。
 エンジン差のあった山川美由紀は、2周1マークで何とかツケマイに沈めた。だが、その後は田口節子が執拗に2着を付け狙ってくる。
2010_0306_r11_0706  先マイ、切り返し、突進気味のターンと、各コーナーごとに田口はあらゆる手を使って鎌倉を脅かす。田口の技が繰り出されるたびに、舟券を持っているであろうファンの唸り声がスタンドにこだまする。
 すわ逆転か。そんな場面ばかりだったのだが、寸前のところで鎌倉は田口を交わすのだ。最終コーナーで田口はイチかバチかの突っ込み。それをギリギリ握って交わして勝負あり。この瞬間、鎌倉が100期以降の選手として、はじめてのGⅠ優出を決めた。

 わざわざ説明するまでもないが、田口はトップクラスの女子選手である。その田口と互角に渡り合って最後までしのぎ切った鎌倉には恐れいる。
 この準優勝戦は後々まで語り継がれる一戦になるのかもしれない。平成生まれのスターが競艇界に誕生した瞬間として。

 いや、この言葉は明日まで取っておいたほうがいいのか……。

【12レース】

2010_0306_r12_0882_2   21優出0優勝。しかも優勝戦1号艇の経験なし。あと一歩のところで優勝を逃したことも何度か……。そんなあと一歩のところで優勝し切れない池田紫乃が、女子王座決定戦の大舞台で、予選トップ通過の準優勝戦1号艇を手に入れた。

 緊張するなという方が無理である。
 最大の難関であったスタートは決めた。トップタイスタートだ。しかし1マークで、カドから攻めてきた濱村を牽制するあまり、外へと流れてしまう。しかも艇がハネる。そこを歴戦の兵である日高逸子にズッポリと差される。

 冷静でいろという方が無理である。
 池田はバック水面で2番手を走ることになる。もちろん2着でも優出は可能であったが、2マークで自分を差した日高にツケマイを放とうとする。その結果、外へと流れていく。そこを待ってましたとばかりに濱村が差す。
 あとは2周1マークで、濱村に合わせて回られて万事休す。悲願の初優勝が女子王座決定戦という池田の偉業はここで潰えた。

2010_0306_r12_0894  勝ったのは日高逸子。きわめて冷静な競走であった。濱村の捲りには見向きもせず、池田が流れるのを見越すかのように差しを入れた。
 濱村も思い切りがよかった。1マークでキップよく握らなければ、池田が外へと流れることはなかっただろう。

 結局、このレースから優出したのはA1の2人。11レースとは対照的に、12レースは経験がモノを言った一戦となった。
 ただ、惜しくも3着に敗れた池田も、これが大きな経験となるはず。この敗戦を糧に、さらに大きく成長してほしい。

 明日の優勝戦は、地元あり、歴代女王あり、平成生まれあり、名人世代ありのバラエティ豊かなレースとなる。

(PHOTO・中尾茂幸 TEXT・姫園淀仁)

 


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THEピット――静けさ

10R 痛い静けさ

2010_0306_0029  何度立ち会っても慣れない。
 この沈痛な空気は、いつだって疲れをドッと引き出してしまう。ましてや、それが勝負どころであったり、また大きな大きな期待を背負う超大物によるものだったりすると、心に巨大な岩石を抱えたような気分になる。
 海野ゆかり、横西奏恵、岩崎芳美がフライング。
 そう書き記すこともツラくなってしまう。
 1号艇で人気を背負った海野。女子の圧倒的第一人者として艇界の期待を一身に担う横西。この二人がそこに名を連ねたことが、さらにピットの空気を憂鬱なものにしていた。岩崎も女子王座優勝経験者。10R出走組のなかでは実績上位の3人が戦線離脱したのだから、衝撃は大きくて当たり前だった。
2010_0306_0206  ピットに戻ってきてからの3人の表情は、まったく記す必要がないだろう。一言で記せば、硬直。それが当然だし、それぞれが責任の重さを自覚していることもあってか、正視するのもためらわれるものだった。海野には角ひとみ、横西には池田浩美らがそっと寄り添ったりもしていたが、凍りついた表情はそう簡単には解けない。11R後のことだが、中里優子が優しく岩崎の肩を揉んで慰めても、岩崎はやるせない表情で力なく笑うことしかできないでいた。
_u4w1053  そうした空気の中だから、優出を果たした地元のヤングレディースたち=向井美鈴も魚谷香織も、喜びを爆発させることなどとてもできない。笑顔はあっても控え目だし、片岡恵里や佐々木裕美もそっと祝福する程度。あまりに痛い思いを強いられてしまった3人を前にしたら、そうすることがひとつの礼儀でもあろう。
_u4w1390  とはいえ、共同会見などでは二人とも満開の笑顔を見せてはいた。何より、念願の地元女子王座の優出なのだ。誰よりも強い思いで下関入りしたはずの彼女たちが、結果をきっちり出したのだ。二人とも、単なる女子王座初優出にはとどまらない歓喜があって当たり前である。
「もう地元での女子王座は二度とないでしょうから……えっ、そんなことない?(笑)そうですね、まあ地元女子王座の優勝戦に乗れる機会はなかなかないでしょうから(笑)、できればここで獲りたいですね」
 向井は会見でどえらく大げさな物言いをして報道陣を笑わせていたが(もちろんいつか下関や徳山で女子王座を開催する可能性は充分にあります・笑)、それに合わせて笑った向井の顔には艶やかな花が咲いていた。どんなかたちであれ、最高にうれしい結果だったことには違いないのである。

11R 不思議な静けさ

2010_0306_0079  不思議な光景だと思った。
 弱冠20歳、女子王座初出場、GⅠも初出場の鎌倉涼が2番手を走っているのだ。当然、それを見ていた我々は心を躍らせていた。これを書いている今、記者席では史上最年少のGⅠ優出はないかと懸命の検索が行なわれているが(結果がわかればどこかでご報告します)、レコードでなくたって、それが快挙であることは間違いない。ピットの空気もざわめいて当たり前、そう思っていた。
 しかし。どういうわけだか、ピットの空気は静まり返っている。いや、正確ではない。選手たちの空気が静まり返っている。10Rのような沈痛さは皆無だが、なぜかしらじらしささえ感じさせるほど、空気が止まっているのだ。
 第一感で書きます。やっぱり悔しいのだろう、はるかに後輩の、いわばポッと出に優出ピットを獲られたのが。そしてそれは、下関に集う女子選手たちが、やはり勝負師であるということの証明だと思った。もちろん、険悪な心持になっているわけではない。ただ、素直に祝福もできないのだろう。誰もが声を失っているという感じで、それは関係的に近いはずの近畿勢にしても同様だった。
 僕は、今節初めてと言っていいほど、その不思議な光景に感動していたのだ。それでこそ競艇選手。みーんな、負けず嫌いなのだ。それでこそ勝負師、だろう。これはあくまで第一感。見当違いの可能性もあるが、僕は自分の感覚を信じておきたい。そのほうが彼女たちをもっと尊敬できるから。
 もちろん、僕たちはこの快挙を徹底的に称えればいい。思い切り興奮すればいい。今節、取材陣などの男どもをトリコにし、カメラマンは圧倒的な枚数を費やすほどレンズを向けられてきた鎌倉が、優勝戦にまで駒を進めたのだ。興奮しないほうがおかしいだろう。
_u4w0953  そして、選手たちにしても、エンジン吊りが進むにつれて、鎌倉に向けられる笑顔も増えていった。なにより、師匠の五反田忍は最初から笑顔だったし、選手たちの輪がばらけてくると、その笑顔を隠す必要もなくなっていく。世代が近い平山智加は、12Rの展示から戻ってきて鎌倉を見つけると、躊躇なく抱きついている。選手たちも心のなかでは、鎌倉をおおいに認めているのだ。きっと、今夜の宿舎や明日のピットでは、鎌倉を支えようとする仲間の姿がそこにあるだろう。

_u4w1024  おっと、勝ったテラッチのことも。12Rの結果を受けて、優勝戦1号艇となった寺田千恵は、共同会見でペラのことを問われ、「主人の頭の中のものが正解しました。あ、それ書いといてくださいね。宣伝になることだから」と笑った。そして、テヘヘ、と笑った。
 ようするに、ゴキゲンなのである。たぶん、このポールポジションに震えることなどありえないだろう。

12R ツラい静けさ

_u4w1018  見ているだけでツラかった。
 前の2つと同様、レース後は静けささえ漂っていたピット。勝った日高逸子が貫録たっぷりに淡々としていたこともそうだし、2着の濱村美鹿子にしても大はしゃぎするタイプだということもあるのだが、その空気を作っていたのは何よりも、3着に敗れた池田紫乃だった。
2010_0306_0347  前半の記事で、宇宙一女子リーグを見ている男・森喜春のコメントまで引用して、池田紫乃がいつもとは違う雰囲気である、ということを書いた。少なくとも悔いなき戦いはできるであろうと。ところが、12Rが近づくにつれ、彼女は明らかにカタさを見せるようになっていた。森が目撃したものなのだが、池田浩美に「大丈夫?」と肩を揺すられたりもしていたらしい。やはり予選1位の準優1号艇、勝てば優勝戦も1号艇という状況、プレッシャーに襲われないわけはなかった。展示準備に向かう際、たまたますぐ近くをすれ違ったのだが、視界がぐっと狭くなっているような様子にしか思えなかった。
 だが、レースぶりは立派だったと思う。トップタイのS。カドから豪快にツケマイを放ってきた濱村をがっちり受け止め、しかも前に出させない。1コースのレースとして、何ら瑕疵はないし、堂々たるハンドルだったと思う。2Mで差した濱村に前に出られてしまったあとも、外マイで攻めて猛追。決して諦めることなく優出の切符をつかみにいった走りっぷりも、迫力があった。3着に敗れたが、彼女は自分には負けなかった。そう確信する。
 しかし、結果として優出を逃してしまったことは、特に彼女の思いをよく知る仲間たちにとっては、悲しい出来事に違いなかった。ヘルメットとカポックを着けたままなのに、落胆しているようにしか見えない紫乃の肩をそっと抱いたのは、池田明美。自身も11Rで敗れて優出を逃がしているのに、紫乃の悲しみを癒すことしか頭にないようで、その優しいまなざしにも胸を打たれた。
 池田紫乃には胸を張ってほしい。もし来年、同じ状況になっても、今度はもっと力強く戦いに臨むことができるはずだからだ。ヘルメットもカポックも脱がずに控室へと消えて行った紫乃。そこに涙があろうがなかろうが、僕はヘルメットの奥にある表情を見ようとは思わなかった。いつか嬉し涙を見せてくれ。それがこの先の女子王座であれば、その涙に酔わせてもらおう。(PHOTO/中尾茂幸=海野、横西、鎌倉、池田 池上一摩=向井、魚谷、平山、寺田、日高 TEXT/黒須田)


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優出メンバー確定!

大波乱あり、ニューヒロイン誕生ありの準優勝戦。これを勝ち抜いた6名による優勝戦メンバーが確定しました。ポールポジションはテラッチ! グレートマザーも優出し、昨年の最優秀女子選手も。そして4000番台が3人。まるで世代闘争の様相ですね。女帝戴冠するのは誰だ!?

①寺田千恵(岡山)
②向井美鈴(山口)
③日高逸子(福岡)
④濱村美鹿子(東京)
⑤鎌倉涼(大阪)
⑥魚谷香織(山口)

※念のため主催者発表をご確認ください。


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今日の下関グルメ

Cimg4982 イベントホール脇のラーメン屋さんの中華丼です。あんかけがたっぷりかかって、濃厚な味わいだけどあっさりしていて、エビがぷりぷりしていて、とってもおいしいです。


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“本紙予想”女子王座決定戦準優勝戦

H記者とダブリがあるかもしれませんが、仕方ありません。準優予想です。

10R 準優勝戦 
パワーも気迫も上位の海野が、横西の渾身の攻めを凌いで逃げ切る。基本、この1点だが、定野のヒモ付けに妙味。
◎海野 ○横西 △定野
3連単1-3-全 13-5-全

11R 準優勝戦     
S同体でさえあれば、寺田がスリットから軽快に伸びて先マイ逃走。田口が差して追走する。基本、この1点だが、田口が握る場面あれば池田明の最内差し浮上も。
◎寺田 ○田口 △池田明
3連単1-2-全 1-6-全

12R 準優勝戦   
気後れがなければ、パワー的にも池田紫が逃げ切れる。万が一プレッシャー強ければ、濱村のカド一撃が怖い。
◎池田紫 ○濱村 ▲日高 △平山
3連単1-426-全 4-26-全 


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THEピット――女子番の鳥肌とオッサンのドギマギ

2010_0305_0384  とにかく気になったのは池田紫乃の様子だ。今日のトップ記事に書いたように、宇宙一女子リーグを知る男・森喜春によれば、プレッシャーに強いタイプとは言えないという紫乃。大舞台の経験のない者がカタい表情を見せる場面はこれまで何度も見ているだけに、朝の気配が準優のカギを握るだろうと思われた。
 一言で言えば、朝の時点では心配ない。挨拶を交わしたときには力強い表情を見せてくれたし、ピットを動き回っている表情を見てもカタくはない。2R前には今井裕梨を激励したりもしていて、程よいリラックスと程よい気合がうまく融合している様子なのだ。
「紫乃さんが優勝しますよ」
 森がやって来て、いきなりそんなことを言う。森によれば、話をした感じがいつもの紫乃とまったく違う、というのだ。もちろん、ポジティブなほうに、である。森は話をしながら鳥肌が立ったとも言っていた。
 準優直前にメンタルがどう変化するのか。メンタルは仕上がっていたとしても、レースをミスなく乗り切れるのか。それは神のみぞ知るところだ。しかし、森の感覚を信じてもいいのではないか。少なくとも、準優を悔いなく戦うことはできるはずだ。

2010_0305_1058  弱冠20歳にして女子王座初出場、そして初準優の鎌倉涼も、まるでカタくなっている様子はなかった。一節間、まるで物怖じせずに、むしろ余裕のたたずまいで過ごしていることに、たいしたもんだと感心していたのだが、準優でも変わらないのだから立派なものである。おはようございまーす、なんて笑いかけられると、オッサンはちょっとドギマギしてしまうぞ。そりゃあ中尾カメラマンの今節の写真ファイルが鎌倉だらけになるわけである。そのプリティな部分も、大舞台に怯まない芯の強さも、大物選手としての資質には違いない。平成生まれ初のGⅠ優出、なんて快挙もぜひ見てみたい。
2010_0305_1184  一方、対照的に忙しい朝を送っていたのは、魚谷香織である。本体整備に手をつけていたのだ。
 ペラ室で準優組は何人か見かけたし(寺田千恵、横西奏恵、岩崎芳美など)、三浦永理と池田明美、平山智加は一般戦組に混じって早くから試運転をしていたけれども、本体に着手していたのは魚谷のみ。装着場に置かれたボートから本体だけを外し、それをよっこらと抱えて整備室に運んでいたのだが、オッサンは手伝ってあげたいと思っちゃいました(ほんとに手伝ったら違反になっちゃいます)。実際にどんな部品交換をしたのかは直前情報で確認していただきたいのだが、ピストンとピストンリングをいじっていたので、おそらくはそのあたりの整備か交換。以前、今垣光太郎が「準優で一発勝負するときにはピストンリング交換」というようなことを言っていて、魚谷にもその匂いが漂う。なにしろ地元の期待株だけあって、整備士さんたちも心配そうに見つめており、とびきりのアドバイスも送られていたはずだ。ともかく、魚谷は渾身の思いで準優に臨む。
_u4w0623 同じく地元の期待をになう向井美鈴は、魚谷に比べれば余裕がうかがえる表情だった。おそらくはアシの手応えの差、であろう。整備室のリードバルブ調整テーブルに、佐々木裕美、片岡恵里らと肩を寄せ合ってすわっていたとき、一瞬だけ突っ伏すような姿勢をとっていたあたり、地元女子王座の準優を戦う緊張感はあるのかも、とは思った。しかし、慌てて整備をしたりすることはなかったし、決して手足が縛られたようにカタくなっているわけではない。むしろ表情は柔らかで、自信をもって準優に臨める状態であるようには思えたものだ。

_u4w0542  百戦錬磨の実績組は、さすがのたたずまいというか、準優の日の過ごし方をよく知っているというか、とりたてて目立った動きをしていたわけではない。寺田千恵が考え込んでいる姿を見かけてはいるが、深刻な何かがあったというよりは、戦略をじっと練っている感じ。SGでいえば、菊地孝平がよく見せる姿に似ていた。
_u4w1403  印象的だったのは、横西奏恵がSGジャンパーを着用していたことだ。少なくとも僕の知る限り、今節はその装いをまったく見ていない。今日になって初めて着用した、と思われるのだ(あとで確認できたらしておきます)。SG出場経験のある他の選手も着用しているのを見てはおらず、つまりは今節のSGジャンパー初見。きっと僕の裏読みだし、本人も「まあ、なんとなく」とか言うんだろうけど、その姿はある種の威嚇のように見えたのだが、どうか。(PHOTO/中尾茂幸=池田紫、鎌倉、魚谷 池上一摩=向井、寺田、横西 TEXT/黒須田)


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H記者のセミファイナル極貧プラス

 相変わらず穴予想はツンドラ極貧のままのHです>< 今日の一般戦で気になるのは、もちろん5Rの③智紗衣ですが、さすがにここでは穴人気で万太郎になるかどうか。とりあえず準優予想に徹し、11Rに極貧地雷を仕掛けておきましょう。

10R
①海野ゆかりB
②向井美鈴 B
③横西奏恵 C
④岩崎芳美 B
⑤定野久恵 B
⑥魚谷香織 C
進入123/456

 買えば来ない、切ると来~る。こんなチグリス裏目選手が節間に2、3人はいるものですが、今節の“喧嘩相手”は海野なんですよ。今日はどうしようか。「私が消せば圧勝、◎にすると飛んで大穴」という可能性が高いのですから責任重大です。パワー的には五十歩百歩の面々で逃げきる可能性は十分。今日のところは◎にしておきましょう。ならば2着は奏恵で決め撃ち。この人のいない優勝戦はちと考えにくいし味気なくもありますから。平凡パワーをあれこれ駆使して2着を死守するとみます。1-3-全(妙味は3着名人久恵さんを付けての1-3-5)と、奏恵2着・久恵3着固定を遊びで買ってみます。

3連単★本線1-3-全、遊び全-3-5

11R 穴・極貧指名レース
★①寺田千恵 S
 ②田口節子 A
 ③山川美由紀C
◎④三浦永理 A
★⑤鎌倉 涼 A
 ⑥池田明美 A

 おお、うりちゃんのコメントどおり、コーナーごとに着順がぐるぐる替わったあの徳山ファイナルの伝説3人娘が一同に会しました。この3人のボックスはうりちゃんに任せるとして、初日から目をかけてきた永理ちゃんで穴を狙います。「美由紀姐さんの外」は穴党の金科玉条、今日も美由紀さまは田口が差した瞬間にぶん回すはず。ただ、どうにも伸びが足りないのが今節の美由紀さま。超抜テラッチまで届かないか、届いてもガチンコ大競りまでか……どちらにせよ、その間に永理差しが突き刺さるとみます。インで残すテラッチとくるくる回って2着ならありえる20歳の涼ちゃんへ。本命党は1-4が美味しいと思いますよ~。

3連単★本線4-1-全、大穴4-5-全

12R
①池田紫乃 A
②日高逸子 A
③角ひとみ A
④濱村美鹿子B
⑤香川素子 B
⑥平山智加 C
進入123/456

 5日目12R1号艇……このとんでもない座席に紫乃ちゃんが耐えられるか。気持ちでは応援しても、舟券師としては斬るのが常道なんです。昨日の極貧とまったく同じ日高-香川でもう一回勝負してみましょう。理屈は単純、日高の差し抜け(またはジカマクリ)に、マクリ屋・濱村マークの素子が追走するという構図です。とにかくヒモが難しいのですが、このレースで日高が勝つ可能性は相当高いと考えています。2-5勝負ですが、18番目の席に滑り込んだウルトラ智加ちゃんの強運をちょっぴり押さえてみましょうか。

3連単★本線2-5-全、押さえ2-6-全

 もし私の予想通りの決着なら、明日のファイナルは①海野②日高③三浦④寺田⑤横西⑥香川(または平山!)というなかなかおもろいメンバーになるのですが、どうか!!


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本日の“本紙予想”女子王座決定戦5日目

 おはようございます。Kです。昨夜は某関係者たちとの狂乱の宴で飲みすぎ笑いすぎ、完全にグロッキー状態で競艇場にやってまいりました。脳みそも悲鳴をあげており、不安ばかりがつのりますが、かえってこんなときのほうが当たったりして。

1R 
機力苦しい永井だが、ここは格上の意地で逃げ切る。長嶋が上昇気配。
◎永井 ○長嶋 ▲松本 
3連単1-54-全

2R 
機力は相当に苦しいのはわかっているが、今井の水神祭に声援。
◎今井 ○武藤 ▲西村歩 △西村美 
3連単1-356-全

3R 
新田がまさかの予選落ちの鬱憤を晴らす。一般戦なら土屋もパワー上位。
◎新田 ○土屋 ▲片岡 
3連単1-34-全

4R 
中谷が減点とられた鬱憤を晴らす。谷川のパワーも上々。
◎中谷 ○谷川 ▲鵜飼
3連単4-62-全

5R 
H記者とかぶるかもしれないが、廣中は一般戦では明らかに機力上位。
◎廣中 ○垣内 ▲長嶋
3連単3-14-全

6R 
細川がチルト跳ねて一気に内を叩く。藤崎の水神祭にも期待したい。
◎細川 ○藤崎 ▲中里
3連単4-51-全 5-4-全

7R 
土屋と池田浩が機力的にここでは抜けた存在。一騎打ち。
◎土屋 ○池田浩
3連単1=3-全

8R  
道上のカド戦に注目したい。宮本のイン残しも。
◎道上 ○宮本 ▲垣内 △永井
3連単4-123-全

9R  
中谷のセンター戦に期待。久保田の粘りを本線に。
◎中谷 ○久保田 ▲武藤 △細川 
3連単3-145-全

準優勝戦は後ほどアップします。


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5日目! 準優勝戦です!

おはようございます。春の細い雨が舞うように降る下関、女子王座決定戦は準優勝戦の日を迎えました。今節はどうにもパッとした天気にならないですね。気温の上下などもあり、選手たちも調整に忙しくなりそうな5日目であります。

_u4w0922 予選1位は池田紫乃。優勝未体験であり、初優勝が女子王座という快挙にジワジワと近づいてまいりました。ひとつ外にグレートマザー、おそらくカドには昨年の最優秀女子選手、大外には昨年の最優秀新人と、大きなプレッシャーをかけられそうな12Rであります。BOATBoyが誇る、宇宙一女子リーグを見ている男(昨年、一昨年は全節全日程を取材しているのです)、森イケメン喜春によれば、紫乃選手は決してプレッシャーに強いタイプではないそうです。しかし、女子王座準優1号艇という重圧がかかる場面だからこそ、これを乗り切ることが次への大きなステップにつながる。ぜひとも殻を打ち破り、パープル・センセーションを巻き起こしてもらいたいものです。(PHOTO/池上一摩)


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THEピット――プロフェッショナル!

_u4w0875  今だから言えるのだが、昨日、長嶺豊師匠が道上千夏の勝利を我がことのように喜んでいた意味が、正直あまりよくわかっていなかったのである。Fがかわいそう→その後に1着を獲れた、ということはもちろんわかるが、実はもっともっと深い意味がそこにはあった。
2010_0305_0912  1R、鵜飼菜穂子が1着を獲ったあと、長嶺さんは「あとは長嶋選手だけだ」と言っていたのである。そのときは、この言葉の意味もよくわかっていなかった。あとは長嶋万記だけ? なぜそこで長嶋の名が? その長嶋は、4Rで逃げ切って1着。11R前に長嶺さんに会うと、やはり長嶺さんは「長嶋選手も勝ったな!」と大喜びだ。「いや~、本当によかったわ~」と感嘆した、その後に続いた言葉が長嶺さんの思いの本意だった。
2010_0305_0944 「開会式で盛り上げてくれた選手たちが1着を全員獲れて、本当によかった!」
 迂闊であった。ぜひ初日の開会式記事を参照してほしい。道上も鵜飼も長嶋も、思い切り弾けて、開会式をおおいに沸かせている。その3人以外では、岩崎芳美、松本晶恵らも爆笑(?)パフォーマンスを見せてくれており、2人とも1着をあげている。
 勝負の世界というのは、たしかに非情。ましてギャンブルである競艇だから、勝てなかったりすれば「おちゃらけてるからダメなんだよ」などと批判を受けることもあるだろう。だが、僕はそうは思わない。競艇は同時にプロスポーツなのだ。プロスポーツということは、興行である。すなわち、単なる競技ではないのだ。もちろん最大の本義はレースで、さらにはそれ以外の場面でも、ファンを盛り上げるのが仕事。全員がパフォーマンスをする必要はまったくないが、しかしだからこそ、パフォーマンスで楽しませようとする選手たちを高く評価しなければならないだろう。
 とはいえ、繰り返しになるが、それで成績が這ってしまったりすれば、「あんなことしてるからだ」などと言われてしまうのもまたギャンブルスポーツの宿命(Fなら、なおさらだろう……)。だから長嶺さんは、心から彼女たちに頑張ってほしいと願ったし、道上のFに心を痛めたし、彼女らの1着に心から喜んだ。彼女たちも長嶺さんもサイコー! そして見習わねばと思った。なぜなら、そこにプロフェッショナルの精神があるからである。
_u4w0712  結局、パフォーマンス組で準優に駒を進めたのは岩崎のみである。だから岩崎には声援を送りたいし、予選落ちを喫した選手たちも残り2日でさらに好成績を!

 言うまでもなく、水面で、その走りで、その好成績で(それが舟券を当てさせてくれればなお)、ファンを沸かせることは最大限に称えなければならない。すなわち、予選を突破した面々には大拍手!
 そして、それを実現させるために執念を燃やす者についても、思い切り称賛するべきだと僕は思う。
 9R終了後、である。2着で予選突破した魚谷香織が、ふたたびまた水面へと飛び出していった。終盤カードを走って、さらにその後、試運転へ。ピットには何度も入り、おおむね終盤戦はその場に留まっている僕でも、こうしたシーンはほとんど見かけることはない。普通はレースを終えればモーター格納、というのが当たり前なのだ。
2010_0305_0334  しかし、魚谷は水面に向かった。長嶺さんによれば、引き波を超えるアシに気になる点があるようだ、とのことだった。施行者推薦枠でドリーム戦に乗り、ということは地元の期待を一身に浴びて、道中は苦労しながらも予選突破。普通なら、そこでホッと一息つくところであり、まずは喜びと安堵が胸中を締めて当たり前の場面だ。しかし、魚谷はそうではなかった。明日のために、つまりは準優のために、さらに上積みをすることしか考えていなかったのだ。準優のためということは、優出のため。魚谷は予選突破よりもっと大きな視点で戦っていたのである。
 ちなみに、終盤レースを走った直後に試運転に出ていく選手で、僕の記憶にはっきりと残っているのは2人。昨年の総理杯の松井繁、そして先の新鋭王座の毒島誠である。あえて言う必要もないだろうけど、王者と呼ばれる男、そして新鋭王座を優勝した男、である。(PHOTO/中尾茂幸=鵜飼、長嶋、魚谷 池上一摩=道上、岩崎 TEXT/黒須田)


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女子王座TOPICS 4日目

予選1位は池田紫乃!

 激しい勝負駆けだった。
 ボーダー争いもそうだが、予選トップ争いがまた熾烈だったのだ。
_u4w0107  10R、まず池田紫乃が2着に残し、8・33で予選を終える。このレース、池田浩美が1Mで振り込んで転覆しているが、もし鮮烈な差しが突き刺さり(実際、差しが入りそうな勢いだった。その外を行った田口節子を気にしたのかも)、紫乃を3着以下にしりぞけていれば、浩美は8・17。1位の可能性もあった。選手責任の転覆でマイナス5点、結果として予選落ちとなってしまっているが、誰がこの渾身のチャレンジを責められようか。そして同時に、内を攻められながらも2着に残した紫乃の思い切った逃げも(アシも相当だぞ)見事だった。
 11R、その時点で予選トップだった寺田千恵が3号艇。寺田は3着で8・50。紫乃を上回ることになっていた。スリットからぐいぐいと伸びていくアシはやはり超抜。マクリでもマクリ差しでも、充分に先攻めできそうな態勢を作っていく。インの向井美鈴も伸び返してきていたので、おそらくマクリ差し狙いか。ところがその瞬間、2コースの池田明美が前をカットするようなかたちでツケマイを敢行する。明美も3着条件の勝負駆け。寺田に叩かれたら大敗もあるだけに、ここは抵抗するしかなかっただろう。寺田はまるで虚をつかれたかのように行き場をなくし、後退。道中、捌いて捌いて岸恵子を抜いているが、それでも4着が精一杯。8・17と、紫乃の後塵を拝することになってしまったのである。
_u4w0443  12R、日高逸子は1着なら8・33、着位差で紫乃を上回る。山川美由紀は2着でも8・40、日高と紫乃をまとめて追い抜いていく。また、日高は2着で8・00だから、山川の着順によっては準優1号艇も充分。予選ラストは予断を許さない状況で行なわれたのだった。勝ったのは、海野ゆかりである。渾身の逃げで4日目はピンピン。外に何もさせない、堂々たる圧逃劇だった。その2番手に続いたのは、最内を差した山川。このまま順位をキープすれば、予選1位である。ところが2M、香川素子の強烈なツケマイが決まり、山川はずるりと順位を下げてしまう。香川は3着条件の勝負駆け、だがそれは結果的に、であって、香川は一時6・00の得点率で19位だったりもしたのである。ひとつでも上を、と全力で走り、2着で予選突破。この時点で、予選1位は池田紫乃と決まった。香川の現住所は「京都」とあるが、支部は長崎。そう、紫乃はまぎれもない同僚だ。これも結果的に、ではあるが、紫乃の予選1位を同支部の仲間が後押しした、のであった。
 予選2位は寺田千恵。そして3位は、この12Rを勝った海野ゆかりである。1位の可能性を残していた日高や山川を置き去りにする怒濤の逃走が、自身に準優1号艇をもたらしたわけだ。

ボーダー18位はスーパールーキー!

_u4w9712  一時は、ボーダーが6・00を上回りそうな雰囲気があった。2回乗りのランク上位が前半を無事に乗り切り、後半は無事故完走で当確に持ち込んでいた。また、3日目終了時点で17位だった横西奏恵が快勝で順位を上げるなど、18位前後の選手も好成績。さらに、18位以下でも鵜飼菜穂子や魚谷香織など、前半でポイントを上積みし、後半に可能性を残す選手がいた。このままでは、6・00以上が18人で収まらないのではないか、そう見えた瞬間がたしかにあったのである。
 だが、波乱は起きた。6Rで4着条件を2着とした中谷朋子が不良航法をとられて減点されたのがきっかけだったか。7Rでは今日の2走を6着2本でも予選突破のはずだった新田芳美が5着のうえに不良航法で減点。一転、2着勝負となった12Rは6着大敗で、前年度覇者が優勝戦線から消えている。8R、鵜飼菜穂子は3着で6点に届かず。9R、鎌倉涼と魚谷香織がノルマをクリアしたが、10Rでは先述のとおり池田浩美が転覆。11Rは18位内にいた土屋千明がシンガリでポイントを落とし、いつしかボーダーはぴったり6・00に収まっていたのだった。
 結果、18位は平山智加。スーパールーキーが3度めの女子王座にして準優出を果たした。5R、チルト3度の細川裕子に競り負けての4着、というのが気にはなるが、もし先に記した波乱がなければ予選落ちしていた可能性も大きかったのだから、この幸運がさすが全国スター候補!と考えたい。今度は平山自身が波乱の目となり、新風を巻き起こす場面も充分に考えられる。

泣くな、中谷朋子!

_u4w9188  先述のとおり、6Rで2着だった中谷朋子は、不良航法をとられてマイナス7点、予選落ちを喫するはめになってしまっている。これは、マクってきた谷川里江に抵抗し、張り飛ばしてしまったもの。接触もしており、谷川は6着に大敗していることもあり、減点のジャッジがくだったのだろう。
 しかし、中谷はまったく下を向く必要はないし、間違ってないと信じるし、むしろ1コースの選手の戦い方として責任を果たしたのだと僕は思う。マクリが飛んできたら張るのは、インの責任であり使命。もちろん、勝つための常套である。しかも勝負駆けなのだから、中谷の航跡は当然のものだったと信じる。何度もリプレイを見たが、谷川を危険に陥れるものではないように思うし、競艇が「水上の格闘技」を標榜するなら、僕は絶対にこの中谷の走りを否定したくないのだ。もし何も抵抗せずにマクられていたら、きっと罵声を飛ばしてたな(中谷からしこたま買ってたし)。でも、あの走りで2着に敗れ、僕の舟券が紙くずになったことには納得。繰り返しになるが、中谷は1コースの責任を果たしたと確信するからである。
 くだってしまったジャッジは仕方ない。だが、泣くな、中谷朋子。別に本人は望んでなんかいないだろうけど、僕は今日の中谷を絶対的に評価したいと思うぞ。(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)


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準優メンバー確定!

予選が終了して準優メンバーが確定しました。予選トップは池田紫乃!

10R
①海野ゆかり(広島)
②向井美鈴(山口)
③横西奏恵(徳島)
④岩崎芳美(徳島)
⑤定野久恵(静岡)
⑥魚谷香織(山口)

11R
①寺田千恵(岡山)
②田口節子(岡山)
③山川美由紀(香川)
④三浦永理(静岡)
⑤鎌倉涼(大阪)
⑥池田明美(静岡)

12R
①池田紫乃(長崎)
②日高逸子(福岡)
③角ひとみ(広島)
④濱村美鹿子(東京)
⑤香川素子(京都)
⑥平山智加(香川)

※念のため主催者発表をご確認ください。


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今日の下関グルメ

Cimg4981 今日も「福寿」さんのカツカレーです。ルーがスパイシーで、また家庭的な味わいもあって、トンカツにもよくからんで、とってもおいしいです。


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“本紙予想”女子王座4日目後半

あら、後半は1号艇本命のほうが少なくなってしまった。H記者にヤキモチ焼いてるのかしらん。でも、本命予想には変わりなく。

7R 
寺田のカドまくりが強烈に。佐々木も意地見せたい。
◎寺田 ○佐々木 ▲西村 △新田
3連単4-316-全

8R  
鵜飼の前付けで内深くなれば、横西の技量がモノを言いそう。
◎横西 ○鵜飼 ▲金田
3連単2-51-全

9R  
廣中の差しが鎌倉の逃げを捉える。
◎廣中 ○鎌倉 ▲魚谷 △道上 
3連単2-145-全

10R 
田口の強攻が決まりそうな一戦。池田紫のイン残し本線。
◎田口 ○池田紫 ▲池田浩
3連4-13-全

11R     
向井が地元の利活かして逃げる。寺田の攻めが肉迫。
◎向井 ○寺田 ▲三浦
3連単1-36-全

12R   
海野が予選ラストを軽快に逃げる。山川の迫力の攻めを本線に。
◎海野 ○山川 ▲日高 △新田
3連単1-534-全 


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THEピット――貫録!

_u4w9208  いやはや、痺れた。1R、鵜飼菜穂子がイン逃げ! 4号艇からイン強奪。2コースに引いた濱村美鹿子のツケマイをしのいで、鮮やかな逃走劇を見せたのだ。いやはや、痺れた。
 ピットに戻ってきた鵜飼は、オーラの塊。背筋をぴんと伸ばしてしゃきしゃきと歩く姿には、どう頭をひねっても、風格の二文字しか浮かんでこない。はしゃぐこともなく、必要以上に胸を張ることもなく、悠然とふるまうその姿には、びしょびしょに濡れた装着場の地面にひざまずいてひれ伏したくなるほどの貫禄がある。そのとき僕は間違いなく、女子競艇のリビングレジェンドを目にしていた。
 エンジン吊りに出てきた若手たち――永井聖美や細川裕子も、鵜飼さんの手をわずらわせてはならないとばかりに、きびきびとした足取りでボートを引っ張る。鵜飼はその後ろを粛々とついていくだけ。今日は2回乗りでモーターを外す必要がなく、また先頭を走ったのでまったくボートが水を浴びていないので、若手たちがボートを空いたスペースに運んでエンジン吊りは終了。鵜飼は最後までボートに触れることなく、控室へと向かうことになったのだった。その様子もまたド貫禄! オッサンとしては時についつい若いコに目が向いたりもしてしまうのだけれど、心震えるような空気を味わわせてくれるのは、やっぱり百戦錬磨のベテランたちだ。

2010_0304_0101  いきなり鵜飼さんの迫力を見せつけられると、その後も自然とベテランたちに目が奪われる。たとえば、整備室と装着場の自艇のもとを何度も走って往復していた山川美由紀。その必死に調整の方策を模索する様子にもまた、頭は下がる。やがて山川は本体を取り外して、整備室へ。整備士さんと話しながら、時に満面の笑みを見せつつ、本体整備を始めたのだった。
2010_0304_0201  係留所からは、谷川里江と高橋淳美が並んで歩いてきた。そうか、この2人は60期の同期生だ。その直前には二人とも試運転をしていたから、おそらく情報交換をしていたのだと思う。だが、そうした雰囲気を感じさせない何かがこの二人にはあって、それは長く築き上げてきた信頼関係を裏付けとして醸し出される自然な空気なのだろう。これは若手には出すことのできない人間力とでも言うべきものだ。_u4w0714 僕は二人とはそれほど年齢に違いはないが、こんな柔らかな中に強さも感じさせるような空気が作れるだろうかと、思わずわが身を省みたものだった。
_u4w9321 2R後には、渡辺千草が廣中智紗衣に優しく何かを語りかける場面を目撃している。廣中は勝負駆けで、しかし2Rはシンガリ。もう1走を戦うが、状況的にはかなり厳しくなってしまっている。それを慰めているのか、それともパワー的な部分を心配しているのか、渡辺の目つきはどこまでも優しいものだった。もちろんそんなことは関係ないに決まっているのだけれど、廣中はもともとは愛知支部で、結婚して神奈川に移って支部も移動した。渡辺にとっては、デビュー以来の後輩というわけではない。そんな関係性を考えれば、あの渡辺の優しい視線は、やはり彼女の人間性のあらわれだというべきだろう。後輩たちにとってはあまりにも心強い、大先輩の優しさである。

 3日目を終えて、得点上位には女子リーグ卒業組が数多く並んだ。若く華やかな女子リーグ組の活躍もおおいに期待しているところだが、内面からも湧き出てくるようなベテランたちの存在感は、競艇とは何ぞやという命題に答えてくれるもののように僕は思う。それを見せつけられるのは本当に幸せなことだし、だからこそ世代闘争的な若手の奮起を楽しみにしたい。(PHOTO/中尾茂幸=山川、谷川 池上一摩=鵜飼、高橋、渡辺 TEXT/黒須田)


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H記者の『穴・極貧』4日目

 ども、12倍を6点で的中したら「神様」になってしまい、ちょっと背中がこそばゆくもありつつひとりほくそ笑んでいるHです。K記者も◎○△の大本線なんですけどね、フフ。いっそ、本命党になっちゃおっかにゃあ。私の秘蔵っ子3人娘が揃い踏みした9Rの124BOXとか(④魚谷がちょっと心配で私の前検の見立てよりはるかに悪かった)……
 ウソです。極貧人生に本命舟券なし、常にワンコインで夢を見られる舟券を買い続けます!あんまり本命サイドに踏み込むとK記者がヤキモチ焼くしなw 今日の極貧予想はやや人気を落とした偉大なるママさま勝負。

12R
 ①海野ゆかり
 ②松本晶恵
◎③日高逸子
 ④新田芳美
▲⑤山川美由紀
★⑥香川素子
進入123/456

 この2日間の4・3着でファンの評価を下げたであろう逸子ママ。ここは問答無用でチャンス。この2敗は1マークで展開がなく、かなり不利な態勢になってのものですから、気にする必要はありません。あの初日のピンピンの行き足~伸びは節イチ級だし、センター枠がピッタリだというのも明らかでしょう。2Rで節間3勝目を挙げた海野は実は中堅級と見てもいます。ならばスリットから一気にまくってバック独走でしょう。できれば、5Rもこっそり3・4着が嬉しいのですが。
 さらに、ヒモで狙いたいのが人気薄の香川。内の美由紀様が80%がた握って日高の上をぶん回してくるでしょうから、美味しい差し場が80%がた生まれるはずなんです。こりゃ、買うっきゃないっしょ。3-6勝負に、美由紀姐さんが逸子ママを叩ききったときの5-6を少々押さえます。

3連単★本線3-6-全、押さえ5-6-全

 嗚呼、穴予想でも「神様」と賞賛されてみたい、早く「穴・極選」に戻りたい~!!


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本日の“本紙予想”女子王座決定戦4日目

おはようございます。Kでございます。H記者の本命極選はおみごとでしたね。今日のH記者は、いつもどおりの穴なのか、今日も本命なのか……。“本紙”は言うまでもなく。

1R 
鵜飼の前付け必至も、濱村がしのいで逃げ切る。
◎濱村 ○鵜飼 ▲垣内 
3連単1-43-全

2R 
武藤がインから勝負駆け。海野が攻めて追う。
◎武藤 ○海野 ▲佐々木 △廣中 
3連単1-325-全

3R 
岸の差し技に注目したい。池田浩がカドから攻めて迫る。
◎岸 ○池田浩 ▲魚谷 △福島 
3連単2-431-全

4R 
長嶋が意地の逃走。向井の差しが相手本線。
◎長嶋 ○向井 ▲藤崎
3連単1-24-全

5R 
日高がカドから自在に抜け出す。池田紫のアシも上々。
◎日高 ○池田紫 ▲平山 △細川
3連単4-326-全

6R 
中谷が先マイして突き放す。谷川のカド戦も怖い。
◎中谷 ○谷川 ▲濱村
3連単1-43-全


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4日目!

おはようございます。女子王座決定戦、4日目の朝です。昨日は強い追い風が吹いていた下関ですが、終盤レースの頃には風もやみ、今朝は緩い追い風で水面も安定しています。薄日も顔をのぞかせており、今日はいい気候のなかでレースが行なわれそうですね。勝負駆け模様も激しくなりそうです。

2010_0304_0285 あ、あやしい二人……密会!? 長嶋万記選手とチャーリー池上カメラマンです。チャーリーとの名付け親は、長嶋選手だったりするんですね、これが。本人の希望により、チャーリーには目線を入れさせていただきました。かえってあやしいか……。(PHOTO/中尾茂幸)


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女子王座TOPICS 3日目

F後は割引……そんな先入観は粉砕せよ!

 フライングを切ってしまった選手は、スタートが慎重になる――それはまあ、セオリーとしては間違っていない。フライングを切ってしまった選手は、モチベーションが低下する――それもまあ、あると言えばあるだろう。実際に、今日のように予選3日目ともなれば、準優進出に可能性を残している選手たちの気合が何割か増しになるのは当然。相対的には、モチベーションに差はあるはずだし、Sを張り込むのは勝負駆けの選手のほうと考えるのは自然なことだ。
 だが、フライングを切ったからといって、選手は勝負から降りてしまうのかといえば、それは違う(そういう選手もいるだろうけど)。そして、先にあげた先入観によってオッズは高騰しているから、彼ら彼女らが絶好の狙い目になることもある!
 それを如実に証明したのが、道上千夏と谷川里江だ。7R、道上1着! 9R、谷川1着! 谷川は5Rでは2着。昨日までにFを切っていた2人が、今日は3戦2勝、2着1回なのだ!
2010_0304_0501  道上は、田口のマクリに乗るかたちでのマクリ差し。お見事! ではあったのだが……3-4(田口-道上)をしこたま持っていた私は、千夏やめて~~~、と叫びつつ……いやいやいや、エスペランサー千夏、お見事です。はい……。谷川は、5Rは寺田のマクリを猛追して2着。そして9Rはマクリ差しを突き刺しての勝利。お見事! ではあったのだが……5-4-6(谷川-角-武藤)をしこたま持っていた私は、2周バックまではご機嫌で谷川の軽快な走りに拍手を送っていたのだが、2周2Mで武藤がキャビって逆転され、こら武藤なにしとんじゃ~~~、と叫びつつ……いやいやいやいや、里江姐さん、お見事すぎます! えー、本日の私は昨日までH記者の座っていた席で仕事をしているのですが、昨日のH記者といい、本日の私といい、この席は呪われてるのでしょうか……うぇっ、テーブル番号が44番だ……。明日は席を移動しよう。
 2010_0304_0299 本日も、藤崎小百合、森脇まどか、栢場優子がFに散ってしまった。しかし、F後だからという理由で単純に割り引いてはならない。アシ的に、展開的に狙い目があると読んだのなら、目をつぶって狙ったほうがいい。私は明日からもF組の選手を(オッズ次第で)積極的に狙うぞ。

女王たちの渾身

 結果に結びつこうが結びつくまいが。実績者たちはやはり、キラリと光るものを見せてくれる。我々を興奮させてくれる。先の谷川ピンピンもそう。2年連続女王となった経験をもつ谷川、Fなんぞに怯んではいない。実力上位の意地を見せて、我々を総毛立たせる。
2010_0303_0087  4Rの鵜飼菜穂子もそうだった。そりゃ鵜飼さんなんだから当たり前、などとは言わせない。3号艇から深イン覚悟の前付けは、間違いなく目を見開かされるものだった。2号艇や3号艇は外枠よりも動きにくく、だからスローで折り合うパターンも多いなか、ミス競艇は渾身のイン獲り。内枠の片岡恵里や長嶋万記に抵抗する気も起こさせない凄烈なコース獲りは、まさしく貫禄と意地と気迫がなさしめたものだろう。
2010_0303_0007  5Rの寺田千恵のマクリも鮮やかだった。5コースからトップS、ぐぐっと伸びていって内4艇を叩き切る。今日は追い風が強くなり、3艇Fの3Rもその影響が大きかったと思う。スタートはもちろん、影響を受けるのはマクリ攻撃。追い風はイン有利、あるいは差し有利というのは、セオリー中のセオリーである。それでも、テラッチは握っていった。そして突き抜けた。それもまた、貫禄と意地と気迫の結晶である。もちろんテクも。
 それにしても、スリットからのアシ、ずいぶん目立ってましたな。そのあたりのアシは、テラッチが節イチかも。

やっぱり横西奏恵だ!

2010_0304_0472  2日目、まさかの6着2本。想像もしていなかった“一日早い勝負駆け”を強いられた横西奏恵である。絶対的主役が予選落ちなどという事態になったらどうしよう……そんなふうに気をもんだ方も少なくなかっただろうが(私もです)、まったくの杞憂でありました。やっぱり横西奏恵は横西奏恵なのだ!
 前半3R、1Mで行き場をなくし、3番手争いのポジションとなった瞬間は、肝を冷やしたものだ。だが、本人はそんな思いを抱くよりも、闘争心スイッチを思い切りオンにした。まずは2M、鬼気迫る捌きで2番手浮上。このターンは、機力よりも気力、そしてSGで揉まれて身に着いたテクニックによるものだろう。凄かったのはそのあとだ。先行する中谷朋子との差は決定的に見えており、3周目に入っても中谷-横西の隊形に変化が起きるとは思えなかった。実際、テレビ画面も焦点は3着争いに移しており、中谷と横西の旋回は早々に画面の隅にもっていかれている。だが、横西は諦めていなかった。その3周1M、中谷のターンが流れるスキを横西はガツンと突いた。そして、舳先をかけて逆転態勢に持ち込んでしまったのである。これもまた、機力よりも気力、そしてSGで揉まれて身に着いた勝負への執着心によるものだろう。この態勢になれば、もう横西が負けるわけがない。横西はどえらいアップセットをやってしまった!
 横西奏恵とは何か。それを説明するには、このレースを見せれば充分。そんな気さえしてくる大逆転劇。「たまたまです」と本人は勝利者インタビューで言っていたが、そんなわけがないではないか。横西以外に誰がこんなシーンを演出できるというのだ。
 で、12Rは1号艇。イン圧勝劇である。2コースがヘコんで日高逸子が3コースから軽快に攻めていく気配を見せていたが、問題ではなかった。ぐっとサイドをかけての全速逃げ。強い逃げ切り勝ちってこういうものだというお手本を見せられたかのような、完璧な勝利であった。
 6着2本の翌日は、意地のピンピン! やっぱり横西奏恵は横西奏恵。これで6・40まで得点率を戻して、明日は1走4着条件となっている(ボーダー6・00として)。もちろん、本人は4着でいいなどと思っているはずがない。パワーも上昇しているようだし、気づいたら準優好枠、なんてことも充分にあるんだろうなあ……と、ゆうゆうゴールした横西を見ながら唸った次第である。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)


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本日の水神祭! 最年少!

 本日の水神祭は1本。8Rで1着をもぎ取った鎌倉涼です! 弱冠20歳の今節最年少が、3日目にしてGⅠ初1着。12Rとの2回乗りだったため、全レースが終了し、モーター格納なども終わったピットで、多くの仲間の注目を浴びながら執り行なわれました。

_u4w9373 中心となるのはもちろん近畿勢。特に、師匠でもある五反田忍は欠かせない人物。すでにボートリフトの電源が切られた後ということもあり、試運転用の係留所で行なわれることになったのですが、渡り橋を降りていく五反田師匠が何やら妙な雰囲気で……。
_u4w9916 鎌倉の手足をもってぶら下げる形のいわゆる「ゆりかごスタイル」で投げ込む準備完了。ぶーらぶらと鎌倉を揺らして、1、2の3でドボン! 鎌倉が笑顔で顔を出すと、やっぱりというかそりゃそうだというか、五反田師匠も自らドボン。_u4w9925 これがまた、めちゃくちゃかわいい飛び込み方で(両手を胸の前でしなりと結んで、派手なアクションもなく、ちょこりと水に落ちていった)、主役よりも師匠のほうに目が行っちゃったなあ……。いやいや、今節、取材班の目をハートにしているプリティな鎌倉選手も、水もしたたる聖少女でありました。

_u4w9942  鎌倉選手、おめでとうございます。来年からは女子王座の常連ですね。明日の勝負駆けも頑張ってください。そして、五反田選手も頑張れー!


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明日の勝負駆け情報!

 予選3日目を終えて、明日が勝負駆け。現時点での予選1位はテラッチ! 当確は7位の田口節子まで7名で、女子リーグ卒業組が優勢模様ですね。そんななか、三浦永理や土屋千明、平山智加ら90期台もいい位置につけており、新旧世代闘争の様相!? 18位は片岡恵里の6・25で、6・00の池田明美が19位。ボーダー想定は6・00としておきますが、もうひとつくらいは上の着順が欲しいところかもしれません。

1 寺田千恵  当確
2 池田紫乃  当確
3 山川美由紀 当確
4 新田芳美  当確
5 岩崎芳美  当確
6 角ひとみ  当確
7 田口節子  当確
8 日高逸子  4・5着
9 向井美鈴  4・5着
10 池田浩美  3・6着
11 海野ゆかり 4・4着
12 三浦永理  4着
13 土屋千明  4着
14 平山智加  4着
15 香川素子  3・4着
16 中谷朋子  4着
17 横西奏恵  4着
18 片岡恵里  1・6着
19 池田明美  3着
20 松本晶恵  2・3着
21 濱村美鹿子 2・3着
22 西村歩   2着
23 廣中智紗衣 2・3着
24 細川裕子  2着
25 宮本紀美  2着
26 鎌倉涼   1着
27 定野久恵  2・2着
28 垣内清美  1着
29 魚谷香織  2・2着
30 武藤綾子  1着
31 渡辺千草  2・2着
32 佐々木裕美 1・2着
33 鵜飼菜穂子 1・2着
34 岸恵子   1・2着


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“本紙予想”女子王座3日目後半

7R 
香川が荒れ水面を乗りこなして逃走。田口が握って続く。
◎香川 ○田口 ▲道上 △佐々木
3連単1-345-全

8R  
前走Fの森脇がS慎重になれば堀之内のジカマクリが。鎌倉がカド差しで続く。
◎堀之内 ○鎌倉 ▲濱村 △池田浩
3連単2-456-全

9R  
魚谷が渾身差しで連勝へ。茶谷がイン残す。
◎魚谷 ○茶谷 ▲角 △谷川 
3連単2-145-全

10R 
渡辺の逃げを海野がきっちり捉えそう。新田も好調。
◎海野 ○新田 ▲渡辺 △平山
3連単2-315-全

11R     
気配もう一息だが、永井が意地で逃げ切る。田口が差し追走。
◎永井 ○田口 ▲中谷 △池田紫
3連単1-234-全

12R   
横西が逃げて圧倒する。三浦本線も妙味は宮本か。
◎横西 ○三浦 ▲宮本 △日高
3連単1-326-全 


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THEピット――MCテラッチ

_u4w0086 「美鈴ちゃ~ん、突き刺さってたね~」
 2R、大量Fをタッチスタートで切り抜けて1着となった向井美鈴に、寺田千恵が満面の笑みで声をかける。おそらく「スリットラインに舳先が突き刺さっていた」ということだと思うのだが、すなわち向井をからかい気味に祝福したわけである。支部や年齢は関係なくアドバイスを送るテラッチのこと、勝利をあげた選手とはともに快哉を叫ぶというのも当たり前の行動であろう。苦笑い混じりにニコニコとテラッチに歩み寄っていく向井の様子を見ると、寺田千恵という人の人格というのは簡単に察せられる。
「クロちゃ~ん、おっはよ~~」
 そう、テラッチは取材陣に対しても、分け隔てがない。アリーナ席で3Rを観戦しようとしていると、寺田はかなり遠くのほうから声をかけてきて、ニコニコと近寄ってきた。彼女もアリーナ席で観戦しようと考えたようだ。ちょうどそのとき、海野ゆかりと岩崎芳美が、やはりアリーナ観戦のために控室からやって来ていて、テラッチの隣に座り込む。アリーナ席には強い風が吹きこんでいた。
「ほらぁ、ピット(係留所)もうねってるもん。こりゃあ、大変だぁ」
_u4w0373  寺田は3R出走組を気の毒がっていた。しかし、海野は、これくらいの波が何よっ!と言う。
「4年前の地区選に比べれば、こんなのベタベタの水面ですよ」
「あぁ、あったあった。あのときは一世一代のポカしたからな~」
 調べてみたら、下関で開催された06年の地区選。最終日に向かい風13m、波高13cmでレースが行なわれていて、1号艇イン発進のテラッチは、コンマ85という大ヘコミをやらかしている。もちろん海野も同様のコンディションで走っているわけで、これくらいの風と波(3Rは追い風4m、波高4cmでした)なんか、あのときのことを考えたらへっちゃら、と海野は言っているわけである。経験というのは、やはり大きいものなのだ。
_u4w0821  その3R、1マークで横西奏恵が先攻めを見せる。しかし、行き場を失ってしまい後退した。
「あぁっ、あれはいいハンドルが入った! でもいいハンドル過ぎたなあ」
 テラッチが叫んだ。おそらく、横西のハンドルはかなりレベルが高いものだったのだが、混合戦GⅠとはイン選手のターンスピードが違う、その感覚の違いが、行き場をなくさせてしまった、ということなのだと思う。つまり、横西の腕が飛び抜けている、ということだ。バックで先頭に立ったのは中谷朋子。
「うわぁ、朋ちゃんのアシ、いいね~」
 中里優子が2Mでもたつく。
2010_0303_1055 「優子ちゃぁぁぁぁぁん!」
 2周1Mでは岸恵子の差し場が開かない。
「あぁ、1の前が詰まったぁぁぁ」
 テラッチの実況&解説を聞かせてもらっているようなものである。
「あ、変わった」
 そう言ったのは、海野である。3周1Mでのことだ。対岸のビジョンは3番手争いを映し出しており、一瞬テラッチも何のことかわからなかったようだ。実はその前方で横西の大逆転差しが中谷を捉えており、海野は画面の端に映し出されたその瞬間をキャッチしていたわけだ。
「あぁぁっ!」
 ビジョンから目を離しバック水面に目をやると、ほんとだ、横西の舳先が中谷に掛かっている! 中谷と横西の間隔は普通なら逆転不可能のもののように思えたし、だからテラッチも我々も(おそらくビジョンのスイッチャーさんも)ノーマークだった。
「先頭が入れ替わるとは思わなかったもんね~~」
 感嘆の声をあげながら、同時に横西奏恵の凄さを称えたテラッチ。感心した表情を見せながら、海野らとともにエンジン吊りに向かったのであった。
2010_0302_0429  いやはや、こんな贅沢なレース観戦、初めてだ。(PHOTO/中尾茂幸=中里、寺田 池上一摩=向井、海野、横西 TEXT/黒須田)


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本日の“本紙予想”女子王座決定戦3日目

 おはようございます。記者席のアテンドをしてくださるお姉さんに、「かわいらしい~~」と言われて朝から上機嫌のKです。H記者が「本命・極選」をアップしていますので、“本紙予想”としても負けられないところ。

1R 
魚谷がイン速攻劇で今節初勝利。H記者推奨の廣中が続く。
◎魚谷 ○廣中 ▲堀之内 △福島 
3連単1-245-全

2R 
平山がカドから自在に捌く。藤崎との折り返しで勝負したい。
◎平山 ○藤崎 
3連単4=1-全

3R 
横西が意地の全速戦で抜け出す。岸も小回りで対抗する。
◎横西 ○岸 ▲大山 
3連単3-15-全

4R 
鵜飼の進入がどうなるか。枠なりなら片岡が逃げる。もつれれば武藤に出番か。
◎片岡 ○武藤 ▲池田明 △濱村
3連単1-456-全 4-56-全

5R 
宮本が先マイで押し切る。寺田を相手本線に。
◎宮本 ○寺田 ▲谷川 △垣内
3連単1-564-全

6R 
岩崎がアヒルの行進にピリオド。永井が握って追走する。
◎岩崎 ○永井 ▲山川
3連単1-36-全

後半は後ほどアップします。


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3日目!

おはようございます。本日は女子王座決定戦3日目……って、昨夜にうなだれつつ帰郷したH記者がすでに記事をあげていますね。ともかく、おはようございます。雨がパラつき、追い風がかなり強めに吹き荒れている下関でございます。何やら波乱の予兆にも思えるのですが……。

_mg_1146 松本晶恵の初1着を思い切り祝福する寺田千恵。支部も年齢もいっさい関係なく親身にアドバイスを送ったりしているテラッチらしいシーンでした。大先輩に笑顔を送られ、松本も嬉しかったでしょうね。(PHOTO/池上一摩)


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H記者の『本命・極選』3日目

 2日目にして矢折れ刀尽き、K記者から旅費をもらって逃げるように帰京したHです。人生の喜怒哀楽ってすべて紙一重なんですね。昨日の1R4-1-3(60倍10枚)と6R1-3-5(250倍10枚)が2マークで決まっていれば、昨晩は小倉あたりで朝まで猛ハッスルしたことでしょう。それが、手土産ひとつ持たず、背中を丸めてエコノミークラス。ANAのコンソメスープが腹に染みたなあ。
 で、ヒマに任せて前夜版をチマチマ見ていると、やっぱりどうしても目につくのは「12R①横西奏恵」の文字。2日目の足はあまりにもひどく、とても1日じゃ直らんのじゃないか。で、当然人気は被るんじゃないか……ならば「うりちゃん、斬り捨て御免><」ってマジで思ったのだよ、うりちゃん!!

 だがしかしっっ、背中を丸めてさらにしばらく考えているうちに、私はまったく逆の境地に到達したのであります。

『本命・極選』発動!
12R
◎①横西奏恵
 ②宮本紀美
★③三浦永理
 ④土屋千明
★⑤鎌倉 涼
★⑥日高逸子
進入126/345

 去年の女子王座、F2持ちの奏恵ちゃんは3回インから戦いました。4日目1着、準優1着、ファイナル2着。強靭な精神力には驚かされっぱなし。あの3日間の光景を思い出したのですよ。ま、今回は気力より機力の問題だからしてちょっとハードルは別だけど、「奏恵ちゃんの精神力ならワースト機をも制圧し逃げきってしまうのではないか」と思いました。いや、必ずできるんですよ、奏恵ちゃんなら。こう考えてしまうと、むしろ昨日の6・6は買い材料。少しでも人気が下がるここが絶好の本命・極選なのです!
 2着争いは初日極貧◎永理&2日目極貧◎涼にグレートマザーを加えましょう。

3連単★1-356-356

※今日の奏恵ちゃんはまず3Rに登場します。本当はそれを見てからアップしたかったのですが朝から用ができて無理。読者の皆さんは奏恵ちゃんのレースっぷりをしっかり見届けてください。で、もし3Rで圧勝するようなら12Rはやや買い控え(人気が回復する)、負けた場合はガツンと張りこみたいっすね。機力じゃなく気力に賭けるんですから。このフォーカスが外れたら、こっちも『本命・極貧』か~~>< ま、どうせうりちゃんは199、sh0wさんは一捻りで356-1-356、憲吾郎どのは二捻りで23-5-全、丼口さんはシカトするんでしょうけどw

 ってなわけで、今日の穴・極貧はお休み。なんとも不気味なのは、F一本でゼロに等しい人気になった千夏総統と、Fの翌日でも一発やらかしそうな里江姐さんですな。ヒモに絡めといてくださいまし。


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女子王座TOPICS 2日目

 谷川姐さんがFに散り、千明&晶恵の群馬コンビが嬉しい水神様の水を浴び、女王復権を狙う奏恵ちゃんがまさかまさかの……?? 2日目の泣き笑い劇場をちょっぴりおすそ分けしよう。

シリーズ初のイン強奪!

2010_0303_1231  6R3号艇の角ひとみが意表のイン強奪でスタンドを沸かせた。まあ正直なところ、“強奪”はちと言い過ぎかもしれない。ピットアウトから角が追っつけ気味に攻めると、1号艇の廣中智紗衣がスッと艇を引いた感じ。一番驚いたのは、まんまとインにありついた角だったかもしれない。だから“強奪”はちと言い過ぎなのだが、初日から「1日丸ごとオール枠なり」という単調な待機行動を見続けた目には、実に鮮烈なイン奪取劇に映った。そして、私はといえば
2010_0303_0896「こ、こりゃ、チサエ~!!」
 叫んでいた。1から即日帰郷覚悟の勝負をしていたのだ。その、逃げきりに期待した智紗衣が、まさかまさかまさか2コースとは……。が、隣にいた女子リーグ番のウッズ記者がポツリ呟いた。
「これでいいんです、智紗衣はインより2コースのほうが巧いくらいですから」
 この一言で勇気百倍、俄然盛り上がる私。
「よしゃ、だったら差せ、差すんだチサエ~!」
 1マーク、私の声が届いたかのように、超抜・智紗衣の差しが突き刺さった。バックで1-3態勢、しかも3番手は……超人気薄の久保田美紀!! この最終オッズ250・7倍の1-3-5を私は10枚握り締めている。財布が5秒は立ちそうなロングショットだ。
「う、うっしゃーーーーーー!!」
 2マーク、智紗衣は突進気味に切り込んだ久保田をやり過ごして……やり過ごさなかった。一瞬、ツケマイに行こうとしてから差しハンドルに切り替えた。この判断ミスで差しが遅れ、挙句久保田の艇に接触して先頭から消え去った。私が叫んでから、わずか5秒の悪夢。5秒間だけ鷲掴みにした25万円。
 あ、話題が大幅にズレてしまった。そう、角のイン強奪だった。鮮やかにインを強奪し、展開を巧みに突いての2マーク逆転の……逆転の……もう、やっぱ悔しくて書けません、はい。

咲いた咲いた、万太郎の花が。

 火事と喧嘩が江戸の華なら、マクリと万シューが女子戦の華。今日のマクリ数は4本で昨日と同数だったが、凄まじく一変したのが万シューだ。2Rで180倍の穴が飛び出すと、4Rは428倍のウルトラ配当、6Rも442倍、7R104倍、10R223倍ときて、万太郎ラッシュの最後は11R112倍……昨日の1本を嘲笑うように6本もの万シュー台風が吹き荒れたのだ。
 原因は多々考えられるものの、ドリーム組などの銘柄スター選手が人気を被ってぶっ飛んだ。このケースが最大の要因だな。該当するレースは
2010_0303_0133 2R…地元の魚谷香織がまさかの6着大敗
6R…人気の日高逸子が行き場を失って4着完敗
7R…断然人気の寺田千恵が3着敗退
10R…5Rで6着に敗れた横西奏恵がまさかまさかの連続6着惨敗
11R…断然アタマ人気の山川美由紀が2着の苦杯
2010_0303_1106  上記の選手たちは枠の良否を問わず高い支持率を誇っていた。昨日はドリーム戦があった分だけ接戦カードが多かったわけだが、今日は銘柄級が満遍なく散らばり「まあ、この相手なら勝つのはもちろん、最悪でも舟券から漏れることはないだろう」というファン心理を増長させたのだろう。結果、今日はほとんどのレースで彼女たちが苦戦した。
 逆に、「銘柄級が勝って万太郎」というレースは6号艇の海野ゆかりが強烈な絞りマクリを決めた4Rのみ。今日に限っていえば、人気のスター選手を嫌って伏兵狙いに徹した人たちの中から御大尽が誕生したことになる。
 え? はい、私も2Rの魚谷香織以外は人気どころをすべて蹴り飛ばしたんですけど、な、なんで私には…………嗚呼、もう、これ以上は書きたくないっす><

女子王座4Vに黄信号??

2010_0303_0085  女子王座の新記録4Vを狙うふたりのナデシコが、2日目にして窮地に立たされた。まずは選手代表の鵜飼菜穂子。昨日は5・2着でなんとかボーダー近くに留まっていたが、今日の3Rで見せ場なく最下位(Fがあったので5着)に沈んだ。抽選時に「ボロ引いちゃった」と顔を曇らせた54号機、やはり素性どおりの凡パワーのようだ。回るたびに置き去りにされていく足は、悲惨の一語。節間勝率も4・00まで下降し、明日の4R3号艇が1日早い勝負駆けになる。
 鵜飼姐さんより、もっと深刻かもしれないのが横西奏恵だ。今日の5Rはまさに地を這うような惨敗ぶり。道中でキャビるわ、アタックしてもまったく届かないわ、最後は5着の道上千夏から置き去りにされる6着だった。
2010_0303_0570  その足がどれほどひどかったか、続く10Rまでにピストン2個・リング1本にシリンダーケースまで交換したことでも痛いほどよくわかる。で、その10Rの展示タイムは6秒63とメンバー中のトップ時計。「お、当たりがきたか!?」と思ったものだが、実戦ではまた完全に後手を踏んでしまった。1マークで前の艇にドン突きしてあっという間に最下位だ。不運だった展開がなかった、というより、入りたかった空間まで舳先が向かずに追突したように見えた。つまり、「伸びだけは付いたがサイドの掛かりがまったくないに等しい」という状態なのだろう。こりゃマジでヤバイ。横西が今までの女子戦で6・6着を並べた日なんかあっただろうか。きっとないと思うぞ。昨日はドリームの点増しで上位にいたが、この信じられない惨劇で節間勝率は4・00。鵜飼と34、35位を分け合う危険ゾーンまで下落してしまった! 明日までにワースト級の14号機(地区選でやはり這い続けたテラッチに「今回、あのモーターを引かなくて正直ホッとした」と言わしめた魔のエンジン)をどこまで建て直せるか。もちろん、中堅近くまで引き上げられれば、3R3号艇&12R1号艇の好枠を利してこの危機を軽々と回避できるはずなのだが……頑張れ、奏恵ちゃん!!(Photo/中尾茂幸、Text/H)


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THEピット――こんな横西奏恵、見たことない

2010_0303_0366  異変、であろう。
 横西奏恵が2回乗りを6着2本。SGならばともかく、女子戦でのこの成績は、どう考えても異常事態である。
 前半5Rの6着後、横西には声をかけている。BOATBoy3月号の女子王座特集に登場してくれたので、そのお礼を言うためだ。本来、6着のあとにそうした言葉をかけるのはふさわしくないと思ったし、表情も明らかにカタかったので、少しためらいもしたのだが、一瞬だけ目が合ったので、あえて駆け寄ったのだ。あえて、というのは、悔恨を噛み締めた強者がどんな表情を見せてくれるのかという、少し意地悪な興味を抱いた、ということである。
 ニッコリと笑ってお礼を返してくれた横西の顔には、カタさが残っていた。無理して笑みを作ったのは明らかだった。礼儀として笑顔を見せても、胸の内には悔恨がたぎったまま。だから別れるとすぐに、厳しい顔つきに戻った。笑みも当然、あっという間に消えた。大きな後ろめたさを感じつつ、横西奏恵の横西奏恵たるゆえんを見せてもらったと思った。

 それでも、10Rの展示に向かう際には5Rの悔恨は消えているようにも見えた。ひとつ前を歩く西村歩と談笑していたからである。出走直前とは違い、展示に向かうときというのはリラックスした表情を見せる選手も少なくない。会話を交わしつつピットへと向かう選手を見かけるのも珍しいことではない。とはいえ、このときの横西のように、まるでカフェで語り合っているかのような笑顔を見せる選手は、決して多くはない。その様子を見れば誰だって、リセットが完了していると思うにきまっている。
 まさか、そのレースでも6着を取ってしまうとは。
2010_0303_0856  レースぶりも、待って差して行き場をなくして……なんだか横西らしくないものだった。
 ピットに戻ってきた横西には、精気がなかった。ヘルメットとカポックをつけたままでも、その憔悴ぶりは伝わってきた。エンジン吊りをしながら、岩崎芳美がヘルメット越しに横西の顔を覗き込む。岩崎も心配そうな表情だ。2010_0303_0480 佐々木裕美は、苦笑いするしかない、といった様子で、カタい笑顔で横西に寄り添っていた。モーターを取り外す手つきもなんだか覚束ない感じの横西は、モーターが架台に乗せられて運ばれていくのを見送ると、岩崎に二言三言、言葉をかけて、そっとボートから離れたのだった。
2010_0303_0289  そこに深刻な顔つきで歩み寄ったのは、池田姉妹である。ヘルメットを脱いだ横西の顔が、少しホッとしたような表情に見えたのは気のせいだっただろうか。明美も浩美も、横西にとっては信頼できる存在。その二人の前で横西は、きっと本音に近いことを口に出せたのだと思う。時に苦笑いも浮かび、二人に語り続ける横西。浩美が横西の右頬に手を当てて(一瞬、カツ入れのビンタにも見えたのだけれど)、口元についていたらしい糸くずか何かを払っていた。二人と別れると横西は浩美が払ったあたりを少し気にしつつ、ふたたび硬直した表情に戻る。スリット写真を確認に向かうと、そこには向井美鈴がおり、写真を見ながら苦笑いを向けながら首をかしげてみせた。

 当サイトで女子王座を扱うのは、これが5回目である。過去の4回、うち2回は優勝であり、昨年は予選1位だったから、当然と言えば当然ではあるが、それにしても、こんな横西奏恵の表情を女子王座で見るのは、初めてである。これはやはり異変なのだ。
_u4w9127_2   着替えを終えた横西は、速攻で整備室に駆け込み、ギアケースの調整を始めていた。整備をする横西奏恵というのはおそらく初見ということはないはずだが、しかしここまで慌てた様子で、険しい表情で、整備をしているのはやはり見たことはない。
 明日は3日目にして早くも勝負駆け、である。そんな状況に追い込まれる女子王座の横西奏恵、やっぱり見たことはない。どう考えてみても、下関に今、大異変が起こっている、のである。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩=ギアケース調整中の横西 TEXT/黒須田)


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本日の水神祭! 3連発!

_mg_1173 本日はGⅠ初1着が3本。すなわち水神祭も3本、だったわけですが、これが巡り合わせによって、10R後に3連発で行なわれました。まず、3Rで1着を獲ったのが土屋千明。今日は9Rと2回乗りだったので、そちらを走った後に、と決定。すると5Rで松本晶恵も1着。群馬勢が続けて初1着ということで、じゃあいっしょにやろう、ということに。土屋は9Rも1着で、勝利者インタビューなどがあるからか、10R後にW水神祭という手はずになったのですが、その10Rでは西村歩が初1着。群馬勢に続けて一気にやっちゃえっ! というわけで、怒濤の3連発となったわけです。いやあ、ボートリフト周辺には山ほど選手が顔を見せていたなあ。メモを取ろうとしたのですが、途中であきらめました。写真は、主役の若手たちより大はしゃぎだった関東ベテラン軍団です。ストレッチかなんかの話をしてました。

_mg_1203 それでは行きましょう、水神祭。まずは群馬のWドボンです。一緒にリフトにいざなわれ、前・土屋、後・松本の並びで同時に担ぎ上げられる2人。土屋のほうは群馬の重鎮的存在である久保田美紀が中心となり、松本は渡辺千草が中心。やっぱりベテラン軍団、ノリノリです。まずは土屋がドボボーーーーンと投げ込まれ、続いて前方に送り出された松本が、ドボボボーーーーーンと投げ込まれた。その様子は、まるで二段ロケット発射!でありました。_mg_1220 水中に咲いた2つの花は、笑顔満開でバンザーイ! 土屋は3度目の女子王座でようやく果たした水神祭、喜びもひとしおだったでしょうね。なお、投げ込んだあとも大はしゃぎの関東ベテラン軍団、リフトの上で軽快なステップのダンスを見せておりましたぞ。だはは、先輩たちサイコー。

_mg_1225 土屋と松本が陸に上がると、即座にリフトに連れて行かれたのが西村。こちらはもちろん大阪勢が中心となりつつ、群馬勢にして西村の同期・今井裕梨は連続参戦となっておりました。かなり高く持ち上げられて、ドボボボボーーーーンと投げ込まれた西村は、こちらも笑顔の花! 女子王座初出場だった昨年はFに泣いただけに、この勝利はやはり格別でありましょう。

_u4w9099

最後は、水神祭3人娘でハイ、ポーズ。土屋選手、西村選手、松本選手、おめでとうございます! さらにさらに先輩たちを苦しめ、競艇ファンの心を華やかにするような走りを期待しておりますよ!

_u4w9109 で、土屋と松本はズブ濡れのまま、試運転を終えた選手のエンジン吊りにも参加。風邪ひいちゃうから、早くお風呂へ! と先輩から気遣われつつ、祝福を受けておりました。(PHOTO/池上一摩)


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本日の下関グルメ

  • 201003030959000 「福寿」さんのチャンポンです。コクがあるのにあっさりしたスープが太めのチャンポン麺によくからんで、とってもおいしいです。

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“本紙予想”女子王座2日目後半

桃の節句に憲吾郎氏のバースデー。ほほぉ、年男ですか。そりゃおめでとさんです。それはそうと、後半“本紙”です。

7R 
寺田がハンドルワークで捌いて浮上。山川との連動が有力か。
◎寺田 ○山川 ▲高橋 △向井
3連単2-315-全

8R  
佐々木が渾身の逃走劇。三浦が差して追う。
◎佐々木 ○三浦 ▲濱村
3連単1-23-全

9R  
土屋が外の攻め押さえて2連勝へ。海野が格上の捌きで本線。
◎土屋 ○海野 ▲池田紫 
3連単1-42-全

10R 
横西が前半シンガリの借りを返す。細川のイン残しを本線に。
◎横西 ○細川 ▲定野 △垣内
3連単4-156-全

11R     
山川が力強くインから押し切る。田口が肉迫。
◎山川 ○田口 ▲長嶋 △鎌倉
3連単1-436-全

12R   
寺田がインから圧勝劇。池田ツインズの追走も。
◎寺田 ○池田明 ▲池田浩 △平山
3連単1-456-全 


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THEピット――今日もまた静寂

 今日もまた静寂――。
 本日よりU記者と入れ替わりでピット入りしたわけだが、そのU記者が書いていたとおり、2日目の朝も穏やかな空気が流れていた。装着場で姿が見られる選手は少なく、試運転用の係留所にも空きがある状態。序盤特有の慌ただしさは、ほとんど感じられない。
2010_0302_0701  もちろん、選手がのんびりと過ごしているというわけではない。レース後のエンジン吊りともなれば当然、選手たちはボートリフトから装着場にあふれることになるわけだが、その作業を終えると、ほとんどの選手が整備室に消えていくのだ。ペラ室も整備室の奥にある下関ピット、すなわちペラにせよ本体にせよ、多くの選手が熱心に調整をしているのである。整備室の入口から覗き込んでみると、ペラ室はまさしく満員御礼。本体整備をしている選手も、永井聖美や福島陽子など、何人か見かけることができた。
 装着場で姿を見かけない、というのは、下関のピットの形態にも関係がありそうだ。整備室を出て左に行くと係留所があるため、調整→試運転の流れのなかで装着場を横切ることがないのである(係留所は2マーク寄りにもう1カ所あって、こちらは装着場を通ることになる。だが、こちらにボートを係留している選手の多くは、装着場の端っこを歩いていることが多かった。だから、こちらも目立ちにくい)。
2010_0302_0678  ペラ室で後姿を見かけた寺田千恵が、装着場ではまったく姿を見なかったのに、まるでワープしたように水面に飛び出していったのを見て驚いたりもするわけだが、ほんの1~2秒ほども整備室付近から目を離せば、その間に余裕で係留所に降りていくことができるのが下関ピット。静寂、そんなふうに感じるのも納得というわけなのである。

2010_0302_0629  そうしたなか、装着場で姿を何度も見かけた面々はといえば、中谷朋子、垣内清美、堀之内紀代子、細川裕子、岩崎芳美といったあたりか。なかでも中谷はモーターのもとにしゃがみ込み、装着の微細な点検をかなり長い時間かけて行なっているのが印象的だった。ということはつまり、遠目からはボートの死角に入って見えないのに、中谷のボート付近に行くと、突如真剣な表情の中谷が座り込んでいて驚く、という繰り返しなのである。驚くというのは、「まだそこにいたの!?」的な感覚である。
2010_0301_0230  堀之内と細川は、試運転を繰り返していた二人である。堀之内に対しては途中、永井聖美が心配そうに駆け寄って、係留所へと降りていく渡り橋の途中で「どう?」と話しかけているシーンもあった。2010_0302_0529 また、細川の表情が昨年などに比べて、ずっと明るく見えたのも印象に残った。A1昇級を果たし、自信を得たこともあるのかもしれない。

 というわけで、あまり大きな動きが、装着場を眺めている範囲では見られなかった前半戦。それくらい選手たちは、作業に励んでいる。勝つために。……ちなみに、6R前にほんの5分ほどピットに顔を出したのだが、このときは山ほどの選手たちが動き回り、試運転にスタート特訓にと駆け巡っておりました。テラッチにぽんぽんとお腹を触られてとっても嬉しかったです。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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H記者の『穴・極貧』2日目

 大山博美を狙った1R、4-1-3なら1・5秒ほど財布が立つくらい儲けたはずが、2Mの永理差しで1-4-3に……押さえのプラス1000円だったHです。ほんっに惜しかった~><
 次なる狙いは6Rの智紗衣ちゃん。日高と田口に人気が集中して、もし逃げたら美味しい配当になりまっせ~。万太郎になるかどうかは微妙なので極選、いや極貧予想にはしませんが、2Rでソコソコのパワーアップを感じさせた五反田、上位の足ある角への1-23-全で勝負します。
 そして今日の極貧は、ヒモ巧者の美女がいる11R。

11R
 ①山川美由紀
○②香川素子
○③長嶋万記
 ④田口節子
 ⑤新田芳美
★⑥鎌倉 涼
進入123/456

「山川姐さんはセンターで買い、インは消し」が私の隠れ鉄則。インでもガンガン握るんで取りこぼしもあるのです。昨日連勝した新田もパワー自体はまだ万全とは思えません。狙いは鋭い回り足ある鎌倉の2着付けです。昨日の1R、後方からクルクル回って2着まで追い上げた足は侮れませんぞ。ドリーム娘・田口には目をつぶり、差し巧者の香川、マクリ差し得意な長嶋のWヘッドから美少女・涼ちゃんへ!

3連単★23-6-全

 showどの、せっかくの舟券をコロシてすんません>< そして憲吾郎どの、誕生日おめでとさんです。バースデー舟券(3-3)が買えないのがタマに疵っすなw プレゼントはお任せあれ。6R→11R転がしまで付きあってくれれば、尼崎センタープールの隣に蔵が建ちますぞ~!!


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2日目!

おはようございます。本日はひな祭り。桃の節句に、女子王座決定戦2日目です。昨日は比較的穏当な結果が目立ちましたが、本日は果たして。実力上位のドリーム組が分散して、さらに順当な1日になるのか。それとも。取材班は全員オッサン、桃の節句はまるで関係ありませんが、本日も頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。


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女子王座TOPICS 初日

 道上エスペランサー千夏が『バッドラック!』のFに散ったり、女子王座初の「1日全レース枠なり進入」が起こったり、2-1が4連続で出たり……そんな初日に、たったの3人で半分の勝ち星を独占してしまったぞ~!!

現役女王、連覇へピンピン発進!

2010_0302_0491  去年の優勝をフロックとは言わせない。
 そんな気合のほとばしる走りで、新田芳美が1着1着のロケットスタートを決めた。前半4Rは2コースから角ひとみを鮮やかに差しきり。舳先をギリギリ突っ込んでの2マーク先マイは迫力満点だった。
 続く8Rは文句なしの逃げ。直前の7Rまで2-1が4回続くというちょっと不思議な流れ(最初の仕掛け人は4Rの新田本人)だったが、2コース鵜飼菜穂子の差しをまったく寄せ付けずに一人旅を決め込んでいる。
 客観的には「すげぇ出てるなぁ」といった感じはなく、中堅上位レベルの足を余すところなく生かしきっての連勝に見えた。やはり去年の大乱戦の末のVが自信につながっているのだろう。女子王座の連覇といえば鵜飼の3連覇(3~5回)があまりにも有名で、あとは谷川里江の2連覇(7、8回)なのだが、この流れなら「GIになって初の連覇」も十分にありえるぞ!

グレートマザー、復権へピンピン発進!

2010_0301_0450  第2回と第18回の女子王座に輝いている日高逸子が貫禄の連勝発進だ。7Rでインの池田明美を豪快にのまくりきり、返す刀で11Rのイン戦を圧倒。「今節は楽しみがある」と本人も自信のコメントを披露していたが、その表情どおりの連続圧勝劇だった。展示タイムも6秒58、6秒54と出色のスピードを見せており、前検からさらに上積みして完調の域に達した感もある。
 まくって逃げて、この暴れっぷりを見ると女子王座V3(歴代タイ記録)はもちろんのこと、「女王&名人の同年制覇」なんていうとてつもない快挙もありえるのではないか。名人世代になってさらに強くなる女傑。こりゃもう、『グレーテストマザー』の称号がピッタリだな。

私もいるぞ、女帝初戴冠へピンピン発進!

2010_0302_0257  さらにもうひとり、2本の1着をもぎ取ったのが駿河ツインズのひとり、池田浩美だ。6Rはスタートで後手を踏んだイン定野久恵を頭ごなしに叩き潰してのまくり完勝。続く1号艇の10Rでは垣内清美の差しを喰らって2着濃厚になったものの、道中で目の覚めるようなえぐり差しをブッ込んで逆転勝利を飾った。見方を変えると6Rはツキ、10Rは辛勝とも言えるわけだが、とにかく初日の連勝は大きなアドバンテージ。15人目の女帝へ、しっかりトップ集団に食いついた。ちなみに池田明美も2着で姉妹揃ってオール2連対の好発進だ。

 以上、3人の連勝選手をピックアップしたが、実のところこの3人には大きなリスクが待ち構えてもいる。そう、1号艇&2号艇という絶好枠を初日で消費しきったのだ。明日以降の3~6号艇でどれだけ得点を上乗せできるか……舟券を買う側とすればこの連勝を「超抜の証だ」と過信することなく、冷静に取捨すべき存在だとも思うぞ。
 明日、同じように1&2号艇の“確変セット”を与えられるのは三浦永理、高橋淳美、五反田忍、土屋千明の4人。この枠を生かして何人が連勝できるか、も注目しておきたい。

初日は万太郎1本、明日こそ穴党の出番だっ!!

2010_0302_0243  2連複の1=2が8本…3連単3ケタ配当も2本飛び出すなど、穴党には実に厳しい1日だった。理由としては①内に有利な追い風②大潮の時期でこれまたイン有利③女子戦にしてはSの揃うレースが多かった④オール枠なりで楽イン続きだった。などが考えられ、明日もまた同じ環境、状況になる可能性も少なくない。じゃあ、明日も1と2から買っておけばいいのか?
 それはない!! と私は勝手に推測するのである。まず3Rの6号艇に鵜飼さんがいて、オール枠なりは99・9999%ありえない。同じく6号艇に組まれたドリーム組の海野ゆかり、横西奏恵もとりあえず動くかもしれないし。
 それから今日連勝発進した新田、日高、池田浩美の3選手が正当なパワー評価より人気を被ったりもするだろう。逆に外枠セットで苦戦を強いられた選手たちが不当に人気を落とすはず。人気に妙な偏りが出る明日こそ、その盲点を突くチャンスだと思うぞ。

2010_0302_0753  パワーからの狙いは廣中智紗衣、鎌倉涼、魚谷香織の若手3人。特に5&6号艇の不利なセットで3・3着とまとめてみせた廣中の足は間違いなく超抜だ。明日の6R1号艇は4号艇にピンピン日高、6号艇にドリーム田口がおり、この強敵をインから蹴散らせば……万太郎も夢ではない。
 さらにもうひとり挙げるなら、今日はまったく見せ場を作れなかった大山博美だ。「な~んだ、たいした足じゃなかったな」と軽視される明日が狙い目。1R4号艇の大山で、まずは軍資金を増やしたい。(Photo/中尾茂幸、Text/H)


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THEピット――交流する選手たち

2010_0302_0530_2  午後のピットに入っていったとき、ピット内にはモーター音が鳴り響いていたうえ、記者陣の姿もかなり増えていた。静かだった朝とは打って変わっての喧噪を感じたものだが、それもタイミングの問題に過ぎなかったようだ。
 選手たちは熱心な作業を続けていたが、選手同士が会話をしているところはそれほど多くは見かけられず、やはり基本的には静かなピットのままだったのだ。
 作業をしている選手でとくに目についたのは、整備室で本体整備をしていた永井聖美だ。
 隣のテーブルでは、同期の茶谷桜も本体整備をしていたが、見ていた範囲でいえば会話はなかった。朝も艇庫で一緒に作業をしていた2人だが、いざ作業を始めれば それぞれに集中している。
 永井の本体整備は、かなり長い時間をかけてのものだった。

2010_0301_0449  ピット内を小走りしている姿を何度か見かけたのは日高逸子だ。
 藤崎小百合のエンジン吊りを手伝ったしばらくあとに、「ありがとうございました」と藤崎に礼を言われると、サササと近づき、ひと言ふた言、声を掛ける。
 その後すぐに小走りで待機ピットに行くと、係留していたボートからプロペラを外した。そして整備室奥のペラ作業場へ行くと、何かを思い出したのか、また、ササササと移動。
 選手控室のほうへと行って、戻ってきたとき、手にはメモ帳を持っていた。「整備メモ」だと思われるが、中身が濃いメモであるのは疑いようがない。
 少しの時間もムダにしない作業ぶりは「日高スタイル」とも言えるもので、見るたび、本当に頭が下がる。

2010_0302_0893  そんな日高は、「宣伝です」と、開会式で競艇名人戦(徳山)のTシャツを着ていたが、午後のピットで、そのTシャツを着ていたのは、鵜飼菜穂子だ。
 エンジン吊りの際に、それを見かけた日高は、「あっ、鵜飼さん、着てますね」と目を輝かせていた。「宣伝してくださいね」とも付け加えていたのだから熱心である。
 鵜飼と日高はともに、女子王座→名人戦と、全国発売GⅠの連続出場となるので、どちらの大会においてもいい結果を出してもらいたい。

2010_0302_0252  静かなピットといっても、日高-鵜飼のような和やかなシーンは他にも見ている。
 横西奏恵と寺田千恵が装着場で並んで作業をしていたときに、顔なじみのベテラン記者に声を掛けられると、しばらく話をしていて、3人で笑い合っていた。
 また、装着場の真ん中で、偶然出くわした池田明美、浩美の姉妹と長嶋万記は、しばしの3者会談……。お互いの手応えなどを伝え合っていたようで、それぞれにいい表情を見せていた(写真はその後に10レースを制した池田浩美)。

2010_0302_0727  9レース後には、試運転に出ていた選手たちが一斉に引き揚げてきた時間帯があったが、その際に五反田忍と話をしていた高橋淳美は、よく通る声でケラケラと笑っていた。
 そのしばらくあとに五反田は、山川美由紀とも試運転の感触を伝え合っていた。
 そこに弟子の鎌倉涼が近付いてくると、鎌倉を呼び入れ、こちらも3者会談。
 山川が離れていったあとにも、しばらくの間、鎌倉にアドバイスを送っていた。

2010_0302_0509  その他では、エンジン吊りでボートリフトが上がってくるのを待つあいだに、佐々木裕美と田口節子の「銀河系軍団コンビ」が話をしていた場面も見かけた。
 何を話しているかは聞こえてこなかったが、調整関係などのまじめな話のようだった。
 ……その後、10レースの際にはピット内にある“アリーナ席”へと行ってみた。
 そこは、客席の水面前ゾーンの延長にあたる場所で、250メートル標識の近くだ。そこにはベンチまであるので、レースを観るには最高の場所になっている。そのアリーナに目をつけたときから、選手はここに来ないのかな、と思っていたが、10レースのときには、やはり、いた。

P3020010b  地元の佐々木と、寺田と長嶋、そして競艇リポーターとしてもお馴染みの「お先にどうぞ」の永島智広さんが固まってレースを観ていたのだ。
 そのなかでも長嶋の目がとくに真剣で、途中で小さな喜びの声をあげていたのは、1号艇が池田浩美で、このレースを制したからだろう。
 寺田と佐々木はその後、何かを話しながら、エンジン吊りの手伝いへと装着場に戻っていった。
 それからしばらくしたあとの整備室では、寺田と佐々木に福島陽子を加えた3人で、リードバルブの調整をやっていた。もしかしたなら、アリーナからの帰り道などに寺田からのアドバイスがあったのかもしれない。
 ピット内では、同期・同県・師弟といった範囲にとどまらず、そうした会話や技術交流があるものだ。選手たちはそうやって強くなっていく。
(PHOTO/中尾茂幸 +内池=アリーナ席写真のみ  TEXT/内池久貴)


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H記者の『穴・極貧』初日

 大森のエウレカセブン(スロット)で爆勝して「旅打ちでさらに増やしたる~!」と2日前に飛行機に乗り込み、小倉駅前と下関駅前でその9割を失ったHです。今回も遅刻するんだった~~>< で、昨夜カメラマン中尾から「お前が極選を名乗るのは100年早い、単なる極貧予想だ~!」となじられ、実にその通りだと思ったので的中するまでタイトルを変えることにしました。
 ま、ってなわけで初日から後のない勝負駆け。11Rにメイチ張り込み脱・極貧&極選復活を目指します。
「ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん!」
 付いてきたまえ、憲吾郎どの。

11R
 ①日高逸子
 ②岩崎芳美
 ③香川素子
◎④三浦永理
★⑤廣中智紗衣
 ⑥今井裕梨
進入123/456

 前検時計は平凡でも、スタート練習で軽快な行き足を見せた永理ちゃんに賭けます。もちろん天下のグレートマザーを簡単にまくり切れるとは思っていませんが、この時刻は干潮に近く4カドに引けばダッシュも乗るはず。一本被りの大本命を引き波に沈め、マーク差しの廣中を連れてきてくれ~~!!

3連単★4-5-全、4-全-5

 あ、ヨッシーどの、貴重なパワー情報をありがとさんです。この極貧予想はやや筋違いですが、今後大いに活用させてもらいますぞ~!


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THEピット――朝の静寂

2010_0302_0236  開会式のあと、ドリーム戦出場選手のインタビューが行なわれているとき、水面には次々と選手が試運転に飛び出していった。
 最初に目に入ったのは、佐々木裕美、平山智加だったのだから、これは1、2レースの勝者2人だ。
 あくまで、後から思えば……ということでしかないのだが、気合いの表われがそのまま結果に出たともいえるだろう。
 1レース後、勝った平山の姿を目で追っていたが、あまりに無表情だったのには驚いた。1レースの1号艇ということで、落とすわけにはいかないというプレッシャーも強かったはずだが、ホッとしているような感じはしなかったのだ。すたすたと歩いていって、途中で立ち止まるとスリット写真を確認。競艇場のスタッフから勝利者インタビューに行くことを求められると、すぐにそれに応じた落ち着きぶりは、彼女の「成長」と受け取っていいだろう。

2010_0301_0456_2  1レース前にピットに入ったときには、装着場の静けさにも驚かされた。
 間もなくレースが始まるタイミングだったこともあるのだが、選手がひとりもいないように思われたのだ。
 よく見てみれば、長嶋万記がモーターにプロペラを取りつけていたが、それにしても、初日の朝としては「動き」の少ないピットであった。
 艇庫では、永井聖美と茶谷桜の83期2人が並んで作業をしていたが、そんな暗いところでやらなくてもいいのに……などとも思ってしまった。
 1レースがスタートした頃、整備室を見てみると、壁の傍のカウンターに10人ほど選手が並んでいた。それも珍しいな、と思ったが、そこからモニターが目に入るので、選手たちは並んでレースを見ていたわけだ。
 ただ、それにしても歓声が少ない。
 SGでも新鋭王座でも、選手たちが集まりレースを見ていれば、「行けー」とか「行ったぁ!」とか、歓声や応援の声、悲鳴などがあがってくるものなのに、今朝はそれがほとんど聞かれなかった。
 なんだか静かな女子王座なのである。

2010_0302_0503  選手同士が会話をしているシーンもほとんど見かけなかった。目撃したのは、福永達夫選手会長と海野ゆかりが歩きながら話をしていたところくらいか。
 あ、そういえば、1レース後に鎌倉涼は、五反田忍の言葉に耳を傾けていた。
 五反田は、鎌倉の師匠なので、レースのアドバイスを受けていたのだろう。そうして師匠が傍にいてくれることが、鎌倉にとっては最高に心強いはずである。

2010_0301_0305  1レース後、待機ピットに留めてある自分のボートに向かう途中で、池上カメラマンの構えているレンズに向かって、廣中智紗衣が両手でVサイン! 池上カメラマンは「バッチリ、押さえましたよ」と廣中に報告していたが、これまでに廣中とはほとんど話をしたことがないという。それでいながら、そんなことをしたのが意外で、そういうことをする人なんだ、と少しだけ驚いた。
 しかし、そのしばらくあとにもう一度、見かけた際には、そのときとは一変して、真剣な表情で口を結んでいた。誰かが傍にいるわけでもなければ、それも当然のことだが、女子王座の緊張感が伝わってくるような顔つきだった。

2010_0302_0329  そういえば、1レースを勝った平山が無表情だったなら、2レースを勝った佐々木も無表情で、喜びを前面に出すようなことはまったくなかった。
 地元ビッグの初戦で、4号艇で勝てれば喜びも大きいはずなのに……とも思われたが、それだけ彼女は謙虚なのだろう。
 エンジン吊りを手伝っていた堀之内紀代子に対しては、何かひと声かけられたあとに、そっとハグ。
 そのハグもいかにも遠慮がちなものだったので、遠目で見ているこちらも、ついつい頬をゆるめたものである。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


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女子王座・開会式ダイジェスト

2010_0302_0008

鎌倉涼
「お父さん、お母さん、がんばりま~す♪」

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松本晶恵
「晶恵、なんか最近、イライラする」(以下、土屋千明先輩への恨みつらみ??)

2010_0302_0017

平山智加
「晶恵ちゃ~ん、今日もスベッちゃいましたね、残念!!」

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土屋千明
「つっちっや~ちあきだよ~~アキちゃんごめんね~~」

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長嶋万記
「女の中の女たち、出て来いよ~~!!」

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佐々木裕美
「私を支えてくれる、すべての人たちのために頑張ります」

2010_0302_0101

岩崎芳美
「去年もおととしも、2回も開会式でスベッちゃいまして……エヘ」
3年連続の直滑降……?

2010_0302_0108

武藤綾子
「同期↑の責任は取れませんけど、レースではしっかり頑張りたいと思います」

2010_0302_0115

道上千夏改めザ・エスペランサー総統
「ところでそこのキミ、私の名前がわかるかな? 言ってみたまえ。ん? みちがみちなつぅ?? 違う、エスペランサー殿下さまだ~!!」
「まあいい、今年はこれで終わりにしよう。バッドラックだ!!」

2010_0302_0124

大山博美
「筑豊の女王様から日本の女王様になります!」

2010_0302_0132

高橋淳美
「久しぶりです。こんにちわ」

2010_0302_0152

鵜飼菜穂子
傘を杖にヨボヨボ老人歩き

「1メートル走るだけでも疲れるのぉぉ」

2010_0302_0163

横西奏恵

「エンジンあんまり出てないみたいですけど、女王を取り返しに来ました!」


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本日の本誌予想――女子王座初日

 本日はUが担当。えっ、Uで大丈夫なの?と心配される方もいるかもしれませんが、大丈夫! 昨夜のうちに、BOATBoy女子番のMに予想を聞いて、それを参考にしています。2連単を中心に、勝ちにいってます。コメントよりも「目」を見てください。

1R
平山で鉄板……と思うでしょうが、鎌倉涼はかわいいです。
2連単 1-3、2=4

2R
鵜飼さん登場です。
2連単 1-345、2-4

3R
あ、大山さんですね。
2連単 1-34、3-4

4R
角さんがいます! 谷川さんもいます!
2連単 1=3

5R
これはね。皆さん、お悩みですよね。
2連単 2-45、1-2

6R
うちのスタッフには定野さんファンが多いです。
2連単 1-4、4-23

7R
ここは獲りたいですね。
2連単 2-1 
3連単 2-1-35

8R
あ、女王がいます。大山さんがいます。鵜飼さんもいます。
2連単 1=3

9R
谷川さんは強いですよ。
2連単 4=2

10R
穴が出るかもしれません。
2連単 2=4

11R
グレートマザーは軽視できません。
2連単 1-3、3-2

12R
ドリーム戦は2点で獲りましょう!
2連単 1-3、2-5


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初日!

P3020002b  本日は、待ちに待った女子王座決定戦初日です。
 昨日は雨だったように、天気が心配されましたが、快晴です。
 水面もキラキラ輝いています。
 張り切って、まいりましょう!


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H記者の「女子王座前検を斬る!」

 さあ、前検です! 足合わせとスタート練習を見ながら、今節は好パワーをふたつに分けて考えよう、と思ったHであります。
①Xチーム…女子王座はスリットが命、スタ練での行き足が良かった選手をXチームとしてアタマ中心に狙う。
②Zチーム…逆に足合わせで回り足がよかった選手をZチームとしてボックス主体に狙う。

 つまり、スタートで凹凸のできやすい女子戦のこと、行き足X型はスタート一撃狙い、回り足Z型は混戦を捌いて着を拾う、という考え方であります。
 で、まずはXチームですが、スタ練から以下の選手が浮上しました。

2010_0301_0507_2 XS…細川裕子、寺田千恵、三浦永理
XA…山川美由紀、森脇まどか、中里優子、鎌倉涼

 この7人。特に細川の行き足がとんでもなく凄まじく恐ろしく見えて、思わずメモ帳に「SSS」と書き込んだほどでした。が、興奮しまくっていた私に、女子リーグ番のウッズ記者がポツリ。
「あ、細川ってスタート練習ではチルト3を使うことが多いんですよ。今日もそうじゃないですかね」
 ひーーーー、あのウルトラ鬼足は、チルト3だったのかーーーー>< スタート練習ではチルトを公表しないため、完全に盲点になっておった。もちろんこれが阿波勝哉なら当たり前のことなんだけど……ガクッ(※後にコメントからチルト3だったことが判明)。
 ってなわけで、SSSからSに格下げしたわけですが、明日の8Rでもチルト3を使うようなら、怖~い存在ですぞ!!

2010_0301_0330_2  テラッチはスリットを過ぎて半艇身~1艇身ほど覗く行き足。でもってインからのスタートはさっぱり伸びなかったので、完全なる行き足型伸び型といえるでしょう。明日のドリーム戦3号艇は微妙な枠ですが、内の奏恵ちゃんの気配がまだ一息だっただけにS一発があるかも?

2010_0301_0468  もうひとりのXS三浦も半艇身~1艇身の突き抜け。明日の11R4号艇は文句なしの狙いどころでしょう。インのグレートマザー様を引き波に沈めれば……とんでもない配当が転がり込みますぞ~!!

 XA指定の4選手は半艇身ほどの行き足に見えました。スリット同体なら絞りきるまではどうか、という気もしますが、ツボにハマれば常に圧勝がありそうです。

2010_0301_0234

 特に鎌倉は1Rの1回走り。宿敵の智加ちゃんを一気に呑み込むシーンまで想定しておきましょう。

 続いて回り足、レース足がよく見えたZチームは……
ZS…魚谷香織
ZA…大山博美、廣中智紗衣、武藤綾子

2010_0301_0217_4   圧巻だったのは魚谷VS奏恵という注目のカード。外の魚谷がくるん回ると、一気に2艇身ほど奏恵ちゃんを置き去りにしてしまったのです。その後、何人かとマッチングした魚谷はターン回り~出口の行き足で誰にも負けることなくピットに帰還していきました。この強烈なレース足があれば1~3着を優勝戦まで並べられる。そう確信させる鬼足でしたぞ~。文句なしのS指名。
 ZAに指名した3選手は高いレベルでバランスのとれていると感じました。特に大山はスリットからの行き足もXAに入れるか迷ったほどで、総合力なら節イチなのかもしれません。

 さてさて、前検タイムが出ました。ベストとワーストをアップしておきます。

前検ベスト10

①細川裕子 6・49
②新田芳美   50
③福島陽子   51
④大山博美   54
⑤片岡恵里   55
 田口節子
⑦寺田千恵   56
 角ひとみ
⑨山川美由紀  57
 谷川里江

前検ワースト5

①岩崎芳美 6・70
 香川素子
 長嶋万記
 土屋千明
⑤西村美智子  69

 女子王座の新記録V4を狙う鵜飼菜穂子姐さまは6・63、横西奏恵は6・65……平凡なタイムでありますが、実戦や如何に??(Photo/中尾茂幸)


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THEピット――爽やかな前検

2010_0301_0216_2   スタート練習前のピットに行くと、まず目に入ったのが魚谷香織だ。ドリーム戦にも出場する地元選手でもあるためか、多くのカメラマンや記者たちに取り囲まれていたが、1年前と比べても大人っぽくなったな、という印象を受けている。
 この魚谷は、特訓後の共同会見にも「よろしくお願いします」と笑顔で登場! 会見場にも爽やかな風を吹かせてくれたが、ドリーム戦出場の感想を聞かれた際の回答には驚いた。「すごい嬉しいです」とニッコリ笑ったあとに、こう続けたのだ。
「気合いを入れて、コース獲りからいきたいです」
 この言葉によって会見場の空気が一変したのは言うまでもない。
「ピット離れが出れば、行きます!」
 と、条件付きながらも、再度、魚谷は言い切った。
「せっかくドリームに乗せてもらったんで、舟券に絡めるところから行きたいです」と締めた魚谷には期待したい。

2010_0301_0251  また、平山智加も、過去2度の出場時に比べれば、ずいぶん落ち着いて時間を過ごしているように見えていた。昨年1年間は、SGなどでも揉まれてきているので、女子王座への接し方も変わってきていると言えるのかもしれない。
 そして、初出場とは思えないほどの落ち着きが感じられたのが今井裕梨だ。
 ルックスの可愛らしさとは裏腹に、すでに「風格」といえるようなものまでを身につけているふうだったのだ。
 今井の傍で、カメラマンが佐々木裕美を撮影していると、カメラマンの隣りでポーズを取って、佐々木を笑わせようとしていたのだから、たいしたものだ。

2010_0301_0226_2  今年のニューフェイスのなかで、一押しの存在となるのが鎌倉涼だ。
 若手選手のなかでは、かなり長い時間をかけて、特訓前の装着場でボートの各所をチェックし、調整していた。
 その注目度はやはり高く、入れ替わり立ち替わり、カメラマンから撮影を求められていたので、集中しにくいだろうな、と気の毒になったほどだった。
 第1班のスタート練習が始まるちょっと前には、装着場で作業しているのが、鎌倉と今井、土屋千明、道上千夏の4人になっていたのだから、頑張り屋である。
 鎌倉には、昨年夏にインタビューをしているので、ひと段落ついたところで、そのときのお礼を言いに行った。すると鎌倉は、「あのときはありがとうございました! 今節も頑張ります!!」とニッコリ。
 その笑顔はとにかくキュートで、昨年夏の笑顔に比べても、20%増しの魅力になっていた。そんな笑顔を見せられたなら、鎌倉か鵜飼菜穂子か、どちらを応援すればいいかわからなくなってしまう。……こうしたときは迷わず、両方応援することにしたいと思う。

2010_0301_0517  応援といえば、目についたのが横西奏恵の作業時の格好だ。昨年の女子王座では、岩崎芳美とお揃いのピンクの阪神タイガース・ユニフォームを着ていることが多かったが、今日、横西が着ていたのはガンバ大阪のユニフォーム! それも明神智和の17番だったので、横西が応援している選手なのかもしれない(写真は、その後に着替えてからの撮影)。
 この横西は、ドリーム戦の記者会見で、魚谷以上に会見場をどよめかせてくれている。
 F2で臨んだ昨年と違い、今年は「Fマーク」がついていないことを振られて、こう言ったのだ。
「それはそうなんですけど、ちょっと休みすぎてお金がないんで(笑)。稼がないといけないけど、フライングも切れない、という去年と似た状況ですね。とにかく底をつきかけているんで、お金が」
 そうして記者陣を爆笑させた横西であるが、「スタートは見えすぎて怖いくらい」と言い、会見の締めくくりにはこう言った。
「落ちないように頑張ります」
――落ちないようにというのは?
「前節、優勝戦で落水したようにツメがあまかったので。最後まで気を引き締めて頑張ります」

2010_0301_0592  この会見では、「雨のせいで重かった」というコメントがとにかく目立った。そのようなことを言ったのは、田口節子と海野ゆかり、寺田千恵の3人で、魚谷にしても「回転を上げていきたい」と言っていた。
 とくに田口は「行き足が悪い」という言葉を繰り返し口にしていた。それでも、「それが来れば……」とも続けていたように、一定の感触は掴んでいたようだった。
 田口に限らず、6選手それぞれがそんな感じで、キーワードは「方向性は見えています!」。
 これは最初に魚谷が「方向性は見えてるんで」と言った際、会見場の入り口で順番待ちをしていた海野が「早っ!」と、素早いツッコミ!
 その後、海野も、自分の会見の中で「方向性は……見えてます!」と記者陣を笑わした。そのうえ、その後に登場した寺田までも「魚谷さん同様、方向性は見えています」と続けてみせたのだ。
 う~ん、さすが、テラッチ! 「笑い」というものをよく知っている。

2010_0301_0192  とにかく、ところどころで笑いを散りばめられていた今日の会見は面白かった。
 そんな会見が終わったあとピットに戻ると、スタート練習の後半が始まっていたが、その時間帯には「選手のすし詰め状態」となる整備室を見ていても、バタバタしていたり、焦りの色を見せたりしている選手はいなかった。
 こちらの印象でいえば、とくにいい笑顔を見せていたのが谷川里江だ。
 整備室で整備員の人と話しているときや装着場で同期の定野久恵と話しているときに見せていた笑顔は、コンディションの良さがよく伝わってくるものだった。
 昨年の女子王座を盛り上げた立役者の一人、谷川には、今年も活躍を期待したい。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


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手探りのモーター抽選

2010_0301_0118 『女帝戴冠』の第一関門、モーター抽選会が競技棟の選手控室で行われた。横長の畳敷きにズラ~リ並んだ52名の女帝候補たち。その顔はどれものんびり穏やかで、談笑の声があちこちから漏れている。そりゃそうか。モーター自体は2月の中国地区選から減音に変わり、まだ3節しか使用されていない。まだまだ素性の知れぬパワーばかりなのだ。
 しかし、宮本紀美が11番を引き当てると「オーーッ」の歓声。続いて20人くらいが一斉に拍手した。
 そ、そんなに凄いのか、11号機????
 と目を丸くしたものだが、拍手したほとんどの選手たちは誰が何号機を引いたのかも知らずに余興で手を叩いていたようだ。「で、何番引いたの?」という声があちこちから聞こえてきたのだった。
 この「オーーッ」&拍手&「で、何番?」のセットはすっか2010_0301_0119_3  り選手たちのツボにハマッたようで、65号機(大山博美)、17号機(寺田千恵)、21号機(森脇まどか)、でも同じように盛り上がっていたな。ま、この4機はすべて複勝率50%以上だから、いいかげんと決め付けるわけにもいかないのだけど……。
 とにかく、相場云々はまだ手探りの段階なのだが、「もしかしたら超抜かも?」と思えるものをいくつかピックアップしておこう。
◎65号機=大山博美/地区選で前本泰和が圧倒V。優勝戦コメントは「行き足よく前に押す感じ」と絶賛。
◎53号機=廣中智紗衣/前節で後藤正宗が21311111⑥11の安定感。優出こそできなかったが節イチ級の動きだった。
◎21号機=森脇まどか/前節の中岡正彦が後半怒涛の6連勝V。勢いならコレか!?
○55号機=向井美鈴/地区選で大峯豊が優出。「バランスとれて上位」と好評価。
○29号機=角ひとみ/地区選で魚谷香織が準優出。「足は◎」と自信を見せた。
▲51号機=田口節子/前々節でB1高山哲也が優出2号艇。
▲48号機=日高逸子/前々節でB1大田誠が優出3号艇。
▲38号機=岩崎芳美/前々節でB1早川尚人が優出6号艇。
 もちろん過信は禁物だが、◎の3機は前検から注目しておきたい。

2010_0301_0123  女子王座の新記録(4V)がかかる横西奏恵は複勝率28%の14号機。同じく4Vを目指す選手代表の鵜飼菜穂子も25%の54号機と、ちょっとしょっぱい第一関門になってし2010_0301_0146 まった。54の数字を引いた鵜飼姐さん、馴染みの記者に「また、やっぱりボロ引いちゃった」と泣き真似を見せてから、「でも、まだ全然わかんないもんね」とニッコリ。そう、下ろして3節のモーター勝率なんか、気にしちゃいけませんぜ、姐御!!(Photo/中尾茂幸、Text/H)


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雨の中、選手たちが到着

2010_0301_0092_2  ちょうど10時頃、最初に目にした選手は横西奏恵だった。
 ボックスカーを運転して、そのままピットイン!(といっても、もちろん、ピット手前の駐車場に車は停めています)
 助手席には長嶋万記が座っていて、はっきりとは確認できなかったが、後部座席には池田明美、浩美の姉妹が乗っていたものと思われる。
 続いてやって来たのは、やはりマイカー組の海野ゆかりだ。助手席に乗っていたのは同県の角ひとみ。
 最初から実力者ばかりを目にしたことになる。この6人のなかから女王が出る可能性も充分なのだから、のっけから縁起がいい。

2010_0301_0031  マイカー組は地元山口勢や九州の選手などで、それ以外の多くの選手はタクシーだった。
 ただ、少し気の毒だったのは、早い時間から選手の到着を待っていたファンの人たちだ。ファンが待てる門からピットまでは距離があるうえ、かなりの雨が降っていたため、マイカーであれ、タクシーであれ、選手たちは、車でそのままピットまで入っていくことになったのだ。そのため、選手とファンが交流する場面はほとんど見かけられなかった。
 そんな中、堀之内紀代子は、車から荷物を下ろしたあとすぐ、傘をさして門のほうへと走っていったのだからファン想いだ。長い時間ではなかったので、知り合いを見かけたということだったのかもしれないが、周りにいたファンたちも嬉しかったに違いない。

2010_0301_0080  地元の佐々木裕美もやはり、車を運転して登場。助手席に乗っていたのは三浦永理で、この2人は普段から仲がいいようだ。
 その佐々木は、ピットに荷物を下ろしたあと、もう一度車を運転して門のところへ。
 しばらくのあいだ、ファンと交流をしていたので、地元の彼女に接近できたファンたちは、それぞれにエールを送っていたものだ。

2010_0301_0096  ピットのところで、池上カメラマンが選手にレンズを向けていると、“私なんかを撮ろうとしているの?”といったニュアンスで、「えっ、私!?」と声をあげたのは、藤崎小百合だ。
 また、そのしばらくあとには岩崎芳美が池上カメラマンに対して「久しぶりやねえ。1年ぶり? 一般戦ばっかりやもん、私」と声を掛けていた(写真は岩崎)。
 池上カメラマンといえば、長く女子リーグを撮っている女子番カメラマンでもあるので、こうした交流があるわけだ。
 女子王座に来ると、ほとんど門外漢となる私などからすればちょっとうらやましい。

2010_0301_0088  しかし、池上カメラマンに藤崎小百合や岩崎芳美がいるなら、私には鵜飼菜穂子がいる!
 控室と整備室を往復しているところを見かけて私が頭を下がると、「あっ!?」という顔になって、笑って頭を下げ返してくれたのだ。傍にいた池上カメラマンも「鵜飼さんとアイコンタクトしてましたねえ」と、うらやましがっていたほどである。
 鵜飼……さんは、BOATBoyでインタビューをしたことがあるが、それも2006年10月のこと。その後、2007年徳山女子王座などで、少し話はしていたが、そんなに前のことを覚えていてくれたのだろうか。やさしい笑顔を向けてくれて、こちらもとにかく嬉しかった。
 他にも取材したことがある選手は何人かいるが、今朝、アイコンタクトまでできたのは、とりあえず鵜飼さんだけだった。
 これも何かの縁ということで、今節は、鵜飼さんを応援していきたい。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


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下関です!

P3010002b  取材班、下関競艇場に到着しました!
 本日は、「女子王座決定戦」の前検日。あいにくの雨になってしまいましたが、早くも選手の入りを待つファンの姿も見られています。盛り上がっていくことは間違いのない一週間です。
 本日は、いつものように選手到着や前検の様子などをリポートしてまいります。
 今節も、よろしくお願いいたします!!


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