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ボートレース特集 > 2010競艇名人戦
この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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優勝戦 私的回顧

_u4w6186  何年か前に会ったとき、西島義則は嬉しそうにこんな話をしてくれた。
「本栖で初期訓練をしとるとき、水面を見ているとひとりだけ図抜けて凄いターンをする先輩がいたんじゃ。うわ、なんだあの人、あんな人が生徒でおるんか~ってビックリしてね。それが今村さん。あれから、ワシは今村さんの背中ばっかり見てきたような気がする」
 その今村が新鋭王座を制し、後を追うように西島も新鋭王座になってから21年。ふたりは競艇名人戦の水面で1、2号艇を分け合った。

12R           st
①今村 豊(山口・48)15
②西島義則(広島・48)30
③日高逸子(福岡・48)23
④川名 稔(千葉・50)24
⑤山来和人(千葉・48)27
⑥篠原俊夫(香川・49)17

_u4w6172_2   西島がどんな秘策を練ってくるのか。レースの焦点はそれに尽きると思っていた。今村はインを死守して逃げるのみ。3~6号艇は内2艇の動きを見て、展開を突くのみ。もちろん競艇にはS一撃の魅力が付き物なのだが、この優勝戦に限ってはそれは難しい。今村と西島のスタート勘とスリットからの行き足があまりに素晴らしすぎるのだ。
 だから、キーマンは西島。進入で動くか、1マークで秘術を尽くすか。とにかく、何かコトを起こさない限り、インの今村を負かすのは難しい。私はピットアウトから、それだけを見ていた。優出インタビューでの「スーパースターをやっつけます!」という力強いセリフが浮沈した。
 ファンファーレが鳴る。西島が待機行動で選んだ戦法は、正攻法だった。ちょっと肩透かしを食うほどの正攻法の枠番主張。今村が向こう流しでゆっくりと艇を運ぶ。西島もゆっくりと。
 これでどうやって今村に勝つつもりだ、西島。
_u4w6198  しかも、西島はスリットで後手を踏む。トップSの今村とは1艇身もの大差。110m起こしの全速でスリットを通過した今村は、外からの強襲だけを警戒すればいい。私の視線は西島を捨てて、3コースの日高にロックオンした。この展開ならズッポリのまくり差しもあるかも? 中凹みができた以上、打倒・今村の一番手は日高になるはずなのだ。
 だが。こうして視線をぶらしている間に1マークが過ぎ、気づいてみたら今村の内に西島の舳先がズッポリと突き刺さっていた。いやあ、驚いた。死人がゾンビになって走っているような感覚。何度か書いてきたことだが、2コース差しは同体よりも少し遅れた方が決まりやすい。舳先が抜けやすく、早めにハンドルが切れるから。とはいえ、今村相手に1艇身遅れの差しが届くなんて……。いくら差し巧者の西島でも……。
 真相はこうだ。まず、今村にミスがあった。いつもと同じようなタイミングでハンドルを入れたら、あまりの静水面でサイドが掛かりすぎ、ターンマークに追突しそうになったのだ。今村はそれを避けてハンドルを切りなおした。追突は避けられたが、スピードは半減する。
_u4w6222  そして、西島は「イチかバチかの全速差し」でその内側を旋回していたのだ。西島は今村のミスに気づいてはいなかった。ただ、「今村に勝てるとしたら、落としマイではなく全速差し!」と心に決めていて、それを決行した。全速差しには、それなりのリスクが伴う。ハンドルを入れるタイミングが難しいし、少しでも間違えば艇が流れて惨敗につながる。それに耐えうるだけの回り足も要求される。一方、落としマイは逃げを許す可能性は高まるが、安定して勝ち負けに持ち込めるメリットがある。ホームランバッターとクリーンヒッターという感じだろうか。
 で、今節、西島にはある“勝負駆け”も課せられていた。優出2着以内ならオーシャンカップに当確ランプが点るのだ。
「もちろん、それはわかっていたし、意識もしていた」西島だが、この優勝戦では迷うことなくリスキーな全速差しを選択した。スーパースターに勝ちたい一心で。
 今村のターンミスと、西島の全速差し戦術。このふたつの要因が、見事に合致して奇跡的な逆転差しが生まれたわけだ。今村にミスがなければ西島の全速差しは届かなかったし、西島が落としマイを選んでいればミスをした今村が息を吹き返していたはずだ。今日の西島の勝利は50%の運と、50%の勇気(今村に勝ちたいという執念と置き換えてもいい)によってもたらされた。
_u4w6249  ゴールを過ぎても、西島の上体は動かなかった。1マーク付近まで来たとき、おもむろに右手を突き上げた。3年ぶりのGI制覇、「今村と並ぶ大本命」というプレッシャーからの解放、そしてそして、今村との一騎打ちを制した喜び……ゴールから右手が挙がるまで、様々な思いが去来したことだろう。
「これで今村さんに追いついた? とんでもない、何十回も走ってればこうしてマグレで勝つこともある。それだけのこと(笑)。まだまだ大差だし、一生追いつけないかもしれない。でも、日々少しでも近づこうと努力している。それだけは間違いないです」
 西島義則、今村よりも早い「名人」襲名、おめでとう!!(photos/チャーリー池上、text/H)


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THEピット――48歳、まだまだ若い!

 優勝戦の直前。ピットの様子は、というと……特に動きはない。いや、本当になかったのだ。
_u4w6030  朝もまったく同様のことを記しているが、後半も同様だったのだから仕方がない。もちろん、優勝戦出場6戦士の姿は、朝と違って頻繁に見かけた。そうは言っても、日高逸子以外は落ち着いた様子を見せており、日高は相変わらず新兵仕事。11R前、展示ピットにボートを移動しなければならないというのに、モーター架台の準備に走りまわる姿があり、こうした真摯な姿が報われてほしいと、心から願ったほどだ。準備を終えると、係留所まで全力疾走で向かって、ボート移動。展示ピットにつけたあとは、またもや全力疾走で橋を駆け上がって、控室へと入っていった。干潮16時54分の本日、水位は相当に下がっており、橋は急勾配になっており、それを駆け上がらなければかった日高には、本当にご苦労様でしたと言いたい。
 とまあ、特筆することがあるとするなら、その程度。優勝戦前のピットは静謐な空気になるものだが、ここまで閑散とした雰囲気になることは、それほどない。すでに管理解除となって帰郷した選手も続出していたようで、11Rのエンジン吊りは少人数で行なわれており、獅子奮迅の活躍を見せる地元の新良一規にも頭が下がったわけだが……ともかく、そうしたこともまた、ピットに静けさを装わせた一因だったのかもしれない。

_u4w6260  そんな静かなピットだったというのに、はっきりと悲鳴が聞こえたような気がした。今村豊がターンマークを外す。西島義則の全速差しが突き刺さる。ターンした後の西島の艇のスピードといったら。話題豊富だった今年の名人戦、しかし明らかに絶対的主役だった今村が、1Mで敗色濃厚となった。気のせいかもしれない。あるいは自分の内なる声を聞いただけかもしれない。しかしあのとき、ピットが一瞬にして悲鳴(のような空気)に包まれたのは確かなことだった。
 レース後、真っ先に出迎えたのは松野京吾。ボートリフトが完全に上がり切らないうちに、松野は「今やん、どうした?」と声をかけている。明らかに異変が見えた1M。松野はいてもたってもいられなかったのだろう。ヘルメットの奥で、今村が「水面が良すぎてかかりすぎた」とくぐもった声を出した。そう言い終わった頃にやっとリフトは上がり切って、松野はボートの舳先を持って引っ張りながら、「あぁ、そうやったんかぁ」と得心がいったような、しかし無念が詰まった声をあげた。そのとき、松野の顔は曇っていたし、今村の目もヘルメットの奥で悔恨にゆがんでいた。
 ヘルメットを脱いだ今村は、意外にも柔らかい表情だった。苦笑ではあるものの、モーターを外す周囲に笑みを振りまいていたし、敗因を聞こうと集まった報道陣にも明るく受け答えをしている。だが、それが本心からの笑みであるわけがない。
_u4w6278  長嶺豊さんが、心配そうに声をかけた瞬間、今村は立ち止まって眉間にしわを寄せている。こちらが本音に間違いない。そして、「水面が良すぎて、かかりすぎたんですよ。それでターンマークに当たる所だったんで、ハンドルを切り直して」。松野にも伝えていた敗因を、長嶺さんにも話していた。一流レーサー同士、それだけで何があったのか微細なことまで分かり合えたのだろう。今村はもういちど顔に笑みを取り戻して、モーター返納へと向かっている。
_u4w6350  返納作業中も、松野や新良や整備士さんたちと、今村は笑顔でレースを振り返っていた。返納が終わり、控室へ。ちょうどそのとき、ウイニングランを終えて戻ってきた西島と顔を合わせた。「水面が良すぎて、かかりすぎちゃったんだよ。ターンマークに当たりそうだったからハンドル切り直してさあ。それでターンマークにも少し当たったし」。今村はふたたび、同じことを西島に言っている。西島は「ああ、そうやったんかぁ。でも、ありがとうございました」と言って、冗談っぽく今村に笑みを投げた。今村も、それを受けて悪戯っぽく笑っていた。
 悔しかったんだろうな。たまらないほど悔しかったんだろうな。人は心が動いたときには、それを誰かに話したくて仕方なくなるものだと思う。それが、ポジティブな感情でも、ネガティブな感情でも。いつだって饒舌で、人を笑わせていて、穏やかな人当たりの今村だから、こういうシーンもそりゃあ想像がつくけれども、そういう今村だからこそ、悔しさを爆発させるのではなく、自分の思いをそういう形で表現しようとしたのではないかと、勝手に邪推した次第である。そんな今村が、せつなかった。たまらないほど、せつなかった。

_u4w6331  それにしても、西島義則は強かった。思い切り自慢してしまう。昨日のピット記事をご覧ください。記者会見で見せた西島の充実感、力強さに言及している。それが結果に必ず直結するなら、優勝は西島と断言する、とまで書いている。どうだ。そんなこと言いながら、西島アタマの舟券は押さえ程度しか買ってないんだけど。まあ、結果に必ず直結するなら、ということだったんだけど……ブツブツ。
 まあ、本当は自慢できるほどのことではない。あの西島を見た方なら、誰もが完全に仕上がったハートを感じたはずだ。今村以上に仕上がったハートを。
「今村さんは普通は差せないんです。でも、ほんの少しでも流れてくれれば、と、全速差ししか考えていなかった」
 戦略も最高にハマった。西島自身、まさかと思っただろうが、今村は壮絶にターンマークを外してしまったのだから。仕上がり切ったハートが、西島の読みを冴え渡らせたのだろう。スタート遅れに少し悔いは残るが、と言いながらも、西島は最高のメンタリティで完璧なレースをした。
_u4w6394  だからだろう、レース後の西島に見えたのは高揚感だ。ビッグの優勝者が高揚していないわけはないけれども、ここまで上気している西島を、あるいは他のビッグ覇者を、あまり見たことがない。ずっと憧れ、仰ぎ見てきた1期上のスーパースターに、追いつけないかもしれないが少しでも差を埋めたいと努力を重ね、大舞台での真っ向勝負に辿り着き、そして勝った。すべての過程が、ここにつながった。これで興奮しない人はいない。少なくとも、勝負師だったら誰もが自分をほめてやりたい思いになるだろう。
 そんな西島を見ることができたのは、本当に愉快なことだった。西島が心から嬉しそうに笑っている、それがこちらの頬も自然と緩ませる。今村が控室に消えたあとは、表彰式、共同会見と西島だけを見続けたわけだが、この大きな明暗は非常に爽快な感動を与えてくれていたのだった。
 表彰式が終わり、会見場にやってきた西島は、その直前で出迎えていたH記者と堅く握手を交わしている。何度か西島を取材したH記者、実は二人は同い年で、再婚して小さな子供がいるという境遇も同じ。それで意気投合した西島とH記者は、何しろH記者はピットにほとんど行かないので顔を合わせる機会も少ないけど(だから西島は「お久しぶりです」と声を弾ませた)、心を通わす間柄となったわけである。H記者の顔を見て、西島の頭に何がオーバーラップしたのかはわからないが、そばで見ていた僕には、西島が盟友に出会ったような思いになったとしか見えなかった。そして、おそらく。「俺たち、まだまだ若いよな」と無言で語り合ったのだと思う(H記者がそう思ったかどうかは知らない)。
_u4w6467 「(3人の)子どもは3歳、1歳、8カ月。それくらいの子供がいるって、30歳くらいでしょ?(笑)気持ちは30歳。まだまだ頑張るし、加藤峻二さんの記録を塗り替えるのを目標にします(笑)」
 H記者の顔をちらりと見たら、嬉しそうに笑っていた。もちろん、あんたらまだまだ若い。少なくとも、こんな充実感、力強さ、高揚感をここまでうまく表現する自信は、西島(とH記者)より7つも若い僕にはない。(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)


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H記者の「1=2だけはありえない!!」予想

 最後の最後まで入院費も交通費も呑み代も捻出できなかったHです。す、すんましぇん>< い、いや、まだ残っているではないか、この素晴らしいレースが!! 最後っ屁の3Kを余さず注ぎ込みます。

12R
①今村 豊(山口・48)S
②西島義則(広島・48)S
③日高逸子(福岡・48)A
④川名 稔(千葉・50)SS
⑤山来和人(千葉・48)S
⑥篠原俊夫(香川・49)A

進入123/456か213/456

 ん~~~~~~悩ましい。理性は今村を、心情は西島を、野心は川名を、うりちゃんは日高を(笑)本命に推しています。この多重人格をどうする、俺??
 枠なりか、西島が昨日の大嶋のように出し抜けイン強奪するのか。8対2くらいで前者になると思います。西島はスタ展でガンガン攻めて警戒させ、今村の進入を深くする作戦か。9R後のスタ練では2回とも枠なりで今村が100~110起こし、西島が120起こしという感じでした。
 で、枠なりでもそうでなくても、私は1-2はない!!と思っています。「スーパースターをやっつける」と宣言した西島が、届かないような小差しをするはずがない。マイシロを作ってえぐるような全速決め差し、または強ツケマイを打つと思うのです。ピンロク勝負の攻め。西島に頭あって2着なし、と伝えておきましょう。で、西島が勝つにしても捨て身で今村にアタックするのだから2-1も味の悪い舟券ですよね。
 迷いに迷った末の結論。今村・西島のWヘッドに節イチ指名の川名ヒモ付け。本当は川名アタマも考えていたのですが、昼特訓で今村と合わせて半分ほど弱かった気が……元々行き足では内3艇より弱く、さらに伸びでも苦しいとなると、さすがの無理筋男でも腰が引けます。まあ、2-4なら十分にウルトラ万太郎ですけどね。
 そ、そして……これは本当の間抜け舟券ですが、ひっそりと456ボックスを1枚(爆)。今節のテーマは「スーパールーキーを蹴飛ばして超大穴を召し取る」なので、最後の最後も買っておきたい。はい、それだけです。

3連単★12-4-全


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“本紙予想”競艇名人戦優勝戦

12R 優勝戦 進入123/456   
今村が地元で名人位に就く。西島はピンロクのレースと見てあえて消し。本線は川名。
◎今村 ○川名 ▲日高 △山来
3連単1-435-全 


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優出選手インタビュー!

 3R発売中、イベントホールで優勝戦出場者公開インタビューが行なわれました。1~3号艇の銘柄株は、さすがに大人気! 全員がすなっちのぬいぐるみを投げ込んだのですが、3人のすなっちはみんなが本気で欲しがっていましたね。そんな様子を見ていた4~6号艇が燃えないわけがない。山来は手を伸ばした子供にやさしくそっと手渡していましたぞ。

_u4w5507 ①今村豊(山口)
「アシはいい感触です。バランスが取れてますね。白色なので、1コース死守したいと思っております。地元でこういった舞台に1号艇で立てるわけですから、期待に応えたいですね」

コース獲りの質問に、やけに丁寧な言い方で応えたのがちょいと気になりましたが……。準優を引きずってる?

_u4w5529 ②西島義則(広島)
「気持ちは最高潮ですね。エンジンも予想以上に仕上がって満足している。勝てるのはインコースだと思いますので、今村さんにスキを作らないように言っておきます(笑)。はい、ちょっとでもスキがあれば、獲ります。スーパースターを絶対にやっつけたいです」

スキがあればインを獲る! 今村はどんな気持で西島を迎え撃つのか。少なくとも、気持ちでは西島のほうが挑戦者的な分だけ、強いように思えました。

_u4w5550 ③日高逸子(福岡)
「昨日まで不安だったピット離れも、どうすればいいかがわかったので大丈夫です。今朝、今村さんに足合わせをしてもらったら、同じくらいでした。優勝に向けての意気込み? それは厳しいと思うので(笑)、舟券に絡めるよう頑張ります」

なぜか謙虚な物言いに終始しているグレートマザー。今村と同じアシ色ということは、内の3者、パワー的には互角のようですね。

_u4w5555 ④川名稔(千葉
「本当にツイてました。ピット離れが良くないんで、コースはよくわからない。理想はカドですが、それもわかんないですけど。スタート勘もバラバラで、もうひとつですね」

これが優出者のコメントでしょうか(笑)。ミスター自虐と呼ぼう。ただし、アシは「なんでしょう?」とトボけながら、「全部良かったです」とのことでした。

_u4w5558 ⑤山来和人(千葉)
「昨日はセッティングも合って、乗り心地もよく、競ってて楽しかったですね。でも、この中だと分が悪い。コースは5コースで。何気に川名さんがすごく出てるんで、千葉の先輩、よろしくお願いします(笑)」

ほら、やっぱり川名は噴いてるんです。ともあれ、川名マークが山来の戦略となりそう。展開を突くアシはありそうだ。

_u4w5576  ⑥篠原俊夫(香川)
「コースですか? あんまり何も考えてないです。まあ、ひとつでも内からいきたいですね。誰をマークするつもりか? みんなマークしなきゃいけないでしょう」

何も考えてない、という人ほど、深く考えてたりするもの。昨日のピット記事でも書いたとおり、将棋指しのように手筋を読み尽くす戦略家なのだ。ひとつでも内、が本音なのは間違いないです。
(PHOTO/池上一摩)


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THEピット――選手がいない

 優勝戦の朝。ピットの様子は、というと……特に動きはない。いや、ほんとにないのだ。
 これまで優勝戦の朝を何十度も取材してきた。いつだって静かではある。激しい動きを見せているのは、主に一般戦組であって、優勝戦組の始動は遅くなるのが普通のこと。大きな動きがないほうがむしろ自然であって、そういうなかでの選手たちの表情を注意して観察するようにもしてきた。
 だが、今日の静けさは一味違う。選手たちの表情ったって、SG優勝戦とはやはり違うのだ。いちばんの違いはやはり選手のキャリアということになろうか。今さら優勝戦の朝に慌てふためくような選手はこのなかには一人もいない。外枠3人はGⅠ優勝未経験だが、1号艇ならともかく、緊張しすぎて動きも顔つきもおかしい、なんてこともありえない。だから、空気がピリピリするようなこともないし、こちらに緊張が伝染するなどということもない。個人的に今朝のピットでいちばん緊張したのは、野中和夫さんと植木通彦さんがあらわれたとき。この二人は今でもやっぱりスーパースターだ。

_u4w5318  レース間で姿を見かけたのは、まあ、1R前と2R前に限るが、二人のみ。日高逸子がボートリフトから上がってきたところと、山来和人が控室から自艇のもとに向かい、ペラを外しているところ。日高は朝の試運転のあと、係留所に残って調整作業を続けていたようで、こっそりモーターをチェックすると、調整用の白いペラがついていた。これがついているということは、回転数の調整をしていたはずである。_u4w4790 山来は、モーターのキャリアボディーを布きれで拭きながら、ペラをゆっくりと外していた。優出インタビューによると、川名稔マークの公算が大きいようだから、チルトを跳ねる可能性は低いだろう。その山来は、作業を始めると一気にTVカメラやスチールカメラのレンズを向けられていた。何しろ装着場に優出組がいないので、姿をあらわすや、飢えた獣のようにカメラは“獲物”に襲いかかるわけである。にわかに注目が集まったことに気づいた山来は、ちらちらとカメラに視線を向けながら、やりづらそうに作業を続ける。これがビッグ優出ということなのだと、山来は改めて知ったに違いない。

_u4w5027  整備室を覗いても人がいない。ペラを叩いている選手もいない。というわけで、必然的に姿を見かけるのは、エンジン吊りの時のみ、ということになる。優出組の顔色を眺めたが、篠原俊夫も昨日までと変わらない様子だし、西島義則は笑顔が輝いている。川名稔も関東勢と笑いあったりしており、こちらも特に変わった様子はない。
_u4w4968  いちばん変化があったように思えたのは、今村豊である。もちろんカタくなっているというほどではないのだが、予選道中に見られた余裕をあまり感じることができなかったのだ。笑顔もやや浅くなっているように見えた。やはり地元ビッグの1号艇、しかも優勝を運命づけられている名人戦、ミスター競艇でも少しは意識してしまうところがあるのだろう。まあ、これがレースを左右するほどのものとは思えないが、今村豊でも責任感の大きさと戦う瞬間があるということなのだろう。

_mg_2033 というわけで、あまりに優出組を見かける時間が短かったので、優出インタビューに向かう6人の列の最後尾にこっそりくっついて、そのままイベントホールまで向かったのでありました。少しでも空気を感じたかったからなのだが、いざてこてこと歩いてみると、自分が7人目の優出者になったみたいで、気持ち良かったです。(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)


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H悲鳴人の『穴・極選』ファイナル

 昨日12Rの今村アタマを1-2=4の2点に突っ込んで残金300円、ついさっきAV監督から10Kを注射してもらったHです(←トイチ返済)。憲吾郎どのの入院費どころか、徳山でホームレスになっちまうかも? 背水の陣で優勝戦資金&入院費&交通費&呑み代を作り上げてみせます!!
 まず今日の特注選手はといえば、A1期末勝負駆けの皆さんでしょう。
●山口哲治…ほぼボーダー付近
●山﨑 毅…ほぼボーダー付近
●原田順一…苦しい位置だが頑張れば!
●山﨑昭生…苦しい位置だが頑張れば!
 優出漏れした準優組のモチベーションが下がるかもしれない今日、メイチの気合で走る彼らは狙い目だと思いますよ~。
 昨日は極選を休んで大正解。万太郎ゼロでは的中するはずがなかった(showさん、「メイ人」の漢字が思いつかなかったからじゃないっすよw)。その反動で今日は……ニヤリ。2日ぶりの極選は「銘柄選手を消して万太郎狙い」という初日からの方針を貫きます。とすると、デスノートに記すべき銘柄級はあのイン屋ふたりでしょう。

5R
○新井敏司
○古場輝義
 大嶋一也
 木下頼房
 山口博司
★板谷茂樹

進入132/456か312/456

 気落ちはあっても、もちろん大嶋は動きます。ただ、昨日の12Rほどの迫力は?スローがすんなり132なら新井の逃げ、大嶋が攻め切っての312なら古場のまくりが決まるとみます。それだけでは万太郎にはなりませんが、成績よりも間違いなく上位パワーある板谷が2着に突っ込めば大波乱。内がもつれるだけに、アウトからでも展開はあるはず!!

3連単★12-6-全

6R
 西山昇一
◎吉田 稔
 占部彰二
 西田 靖
 水野 要
★原田順一

進入1426/35

 今日、いちばん狙って面白いのが吉田。中間着が続いていますが、パワーは上の下はあります。で、さらなるセールスポイントはA2級の勝負駆けなんです。気落ちしているはずの西田(今節、機力より気力で走り続けてましたから)を内に入れて、鬼気迫る関東ガマシを見せてもらいましょう。相手もA1勝負駆けの順ちゃんで。吉田のすぐ外まで動いてガッチリ連動してくれるはずです。「最終日はモチベーション重視」の私のモットーが生きるかどうか。生かしてくれ~~稔と順ちゃん!!!!

3連単★2=6-全

 めっちゃ楽しみな優勝戦予想は10R頃にアップします。それまで負け続けなら、無理クリ極選456ボックスにしちゃうかも??


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本日の“本紙予想”競艇名人戦最終日

 おはようございます。Kです。昨日は、ドタバタにまぎれて準優予想をアップできませんでした。あぁ、準優は3つとも的中だったのに。いや、これホント。まあ、やっすい配当でしたけどね。

1R 進入1423/56 
鵜飼は動かないケースもあるが……。原由が逃げて有終の美。木下頼の全速戦怖い。
◎原由 ○木下頼 ▲金井 
3連単1-23-全

2R 進入142/356
鈴木動くも新良がイン死守。踏み込んで逃げ切る。加藤がカドから続く。
◎新良 ○加藤 ▲鈴木 △中尾  
3連単1-346-全

3R 進入152/346
諏訪がイン狙うが、木下も主張する。石川に展開利ありそう。
◎石川 ○諏訪 ▲木下繁 △占部 
3連単2-516-全

4R 進入123/456
ここは枠なり。瀬尾がもうひとつ冴えず、高橋を狙ってみたい。
◎高橋 ○松野 ▲瀬尾 △富山
3連単2-315-全

5R 進入123/456
大嶋はもちろんイン狙うが新井も古場も譲らない。古場が差し切る。
◎古場 ○新井 ▲大嶋 △木下頼 
3連単2-134-全

6R 進入1426/35 
西田はもちろん前付け。深くなれば、吉田に展開利ある。
◎吉田 ○西山 ▲西田 △原田
3連単2-146-全

7R 進入123/456 
枠なり想定。北川がS決めて逃げる。山﨑毅差して順走。
◎北川 ○山﨑毅 ▲村上 △山﨑昭
3連単1-235-全

8R 進入6153/24  
関はインまで奪い取る。山口と競れば、諏訪の行きアシがモノを言う。
◎諏訪 ○石川 ▲山口 △小林
3連単4-315-全

9R 進入142/345  
池上がイン狙って動くが、荘林が死守して逃げ切り。
◎荘林 ○池上 ▲尾崎 △板谷 
3連単1-423-全 

10R 特別選抜B戦 進入1426/35 
大嶋が前付けするも、原田が気合のイン。押し切り濃厚と見る。
◎原田 ○大嶋 ▲山口博 △松野
3連単1-436-全

11R 特別選抜A戦 進入123/456      
西田がイン狙う可能性も。山﨑昭がインキープなら逃げ切れる。小林のカド戦も脅威。
◎山﨑昭 ○小林 ▲富山 △古場
3連単1-435-全

優勝戦は後ほど、忘れないようにアップします。


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6日目!

おはようございます。熱戦激戦の連続だった競艇名人戦も、いよいよ最終日を迎えました。本日は優勝戦。今朝乗ったタクシーの運転手さんも「今村のもんじゃろねえ~」と言ってましたが、果たして。16時35分、本場締切の予定です。

2010_0417_0381 若手が揃った優勝戦。準優12Rは還暦を迎えたこの方に注目したのですけどねえ……残念。今日の2回乗りでまだまだ若いということを見せつけてください。(PHOTO/中尾茂幸)


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名人戦 準優ダイジェスト

  2010_0417_r10_1066 10R(コース順) ST
①日高逸子(福岡)12
②山﨑昭生(香川)18
③古場輝義(富山)20
④山来和人(千葉)17
⑤松野京吾(山口)24
⑥水野 要(兵庫)22

 スタート展示は日高の出が悪く2314/56。が、本番ではしっかり加速が付いて、大方の予想どおり穏やかな枠なりに。そして日高は110m起こしからコンマ12のトップS。握って攻めたい古場が半艇身遅れでは、日高に襲い掛かる脅威はひとつもなかった。クルンと回って1艇身、シュッと出足が付いて2艇身。バック半ばで、すでに焦点は2着争いだ。
2010_0417_r11_1183  一番差しの昭生と二番差しの山来、これにぶん回した古場の3艇が併走。足色では古場がやや劣っている。昭生と山来がもつれるように2マークを旋回。握った昭生と差した山来が大きく左右に離れる。一見、自力で攻めた外の昭生が優位かと思えたが、引き波を超えてからの山来の足が力強い。グイグイと舳先を昭生の内に捻じ込み、1周2マークでケリを付けてしまった。1着・日高、2着・山来。

2010_0417_r10_1095 今日の日高パワーがどれほどか、S一撃のイン速攻だっただけに正味の足はわからない。わかったのは行き足の良さ。スリットでは半艇身にも満たなかった昭生との差を、1マークまでに1艇身まで広げた。これが楽勝の要因だが、今日の昭生は予選前半より全体的に気配が落ちていたと思う。私の勝手な推測では、節イチ候補の川名、今村、西島の次。明日は3号艇=3、4コース想定とすると、何よりもスリット付近の行き足が重要になるはずだ。
 山来は回り足がかなり強い。4カドからスリット付近でさほど覗けなかったところを見ると、伸びより出足型。ターン出口の力強さで昭生に競り勝ったのもその証だろう。引き波を難なく超える姿は迫力満点だったな。課題はやはりスリット付近の行き足。明日の5号艇でまさかチルト2度は履かないだろうが、どう調整しどう攻めるつもりなのか見守りたい。同県の川名が捨て身で攻めてくれれば、もちろん今日と同じ設定でも突き抜ける足はあるのだけど……。

2010_0417_r11_1164 11R(コース順)  ST
①西島義則(広島) 08
②西田 靖(神奈川)09
③小林昌敏(山口) 18
⑥山口博司(長崎) 19
④篠原俊夫(香川) 21
⑤村上信二(岡山) 32

 昼のスタート特訓で80m起こしを練習していた西田だったが、ピットアウトから西島が常に西田の鼻先を遮るようにしてスキを与えなかった。あるいは、西島は西田の特訓を察知していたのかもしれない。最終隊形は6号艇の山口だけが動いて1236/45。そして、泣く子も黙る上記のスタートである。西田を警戒して100m弱のやや深い起こしになったのに、コンマ08トップS!! そこからの行き足も上々とあっては、西田とて影も踏めぬ展開だ。これまた1マークを回ってすぐに、焦点は2着争いに絞られた。
2010_0417_r11_1183_2  まだ結果を知らない読者は、STタイミングを見て「こりゃ1-2しかないでしょ」と思われるだろう。が、差した西田の足色が今ひとつ冴えない。冴えないどころか、コンマ21からぶん回した篠原に一気に抜き去られてしまった。昨日「この足でよくこの成績が取れた」と自嘲気味に笑っていたが、やはり準優では一足も二足も足りなかったのだろう。旋回するたび篠原との差を広げられ、西田の最初の名人戦は終戦を迎えた。1着・西島、2着・篠原。

2010_0417_r11_1190  西島の足はといえば、これまた一撃逃げだっただけに掴みにくい。篠原を置き去りにしたのも、パワーなのかテクなのか。その両方と見るべきだろうが、当面の敵である今村が昨日「同じくらいじゃないですか」と言っていたな。で、「同じくらい」ですんなりの枠なりなら、今村を攻めきるのは至難の業だと思うのだが……この男のことだから、もちろん明日への秘策を携えることだろう。
 篠原はサイドの掛かりがトップ級とみる。あれだけぶん回して西田に追いつき追い越したのは、まったく失速せずにスムースに回れたから。伸びそのものは見た目ほど強くはないはずで、6号艇の明日は抜群の掛かりを生かせるかどうか、が勝負どころか。

12R(コース順) ST
③大嶋一也(愛知)17
①今村 豊(山口)19
④原田順一(福岡)18
②川名 稔(千葉)20
⑤富山弘幸(大阪)33
⑥山﨑 毅(熊本)28

2010_0417_r12_1250 スタンドがもっとも沸いたのがこのレース。スタート展示で2コースに甘んじた大嶋が、本番では凄まじい気迫でインを奪ったのだ。あまりの速攻に、今村は何も抵抗できなかったという感じ。恨めしそうに?内を見つめながらゆっくり艇を流す。地元の英雄にして不動の大本命が、まさかの2コース……スタンドが沸かないわけがない。
 が、1マーク付近の喧騒は数秒ほどで、すぐに静かになったような気がする。大嶋がどんどん深くなる。110m、100m、90m……一方の今村は、まだターンマーク付近。
 これだけの差があれば、必ず今村がなんとかしてくれるさ。
 そんなムードだった。結局、大嶋の起こしは80mほどだったか。さすが艇界最強レベルのイン屋、これだけ深くなってもトップSを決めた。わずかに遅れて今村がスリットを超える。ここから先のスピードの差といったら……助走距離の差と行き足の差が核融合反応して、あっという間に今村が半艇身覗く。文字どおり、「あっ」という間。見る間にその差は広がっていく。1艇身以上の差がつくのも時間の問題だったが、今村はその前に絞りはじめた。
2010_0417_r12_1265 「早いな、このまま直進してもハコまくりになりそうなのに」
 内に内に進路を取る今村を見ながら、私は危険な匂いを感じていた。これだけ接近すれば、大嶋も張らないわけにはいかないだろう。そうなれば、とんでもない“事件”になるぞ。正直、2-4-全という大穴舟券を持っていた私は、ちょっとワクワクしていたのだった。
 そして、事実、2艇は1マークの手前で衝突した。事件は起こったのだ。
 すべて500倍以上の2-4-全が生まれる!? 所持金300円しかない俺が、起死回生の500倍的中で生き返る????
2010_0417_r12_1276  なんて思った時には、すでに今村は大嶋を内に弾き飛ばして1マークを回っていた。普通、こういう場合って今村が弾き飛ばされるんじゃないのか? なんて思った時には、すでに今村はバックで独走態勢に入っていた。要は、2艇のスピードの差が違いすぎたということか。大嶋は接触の勢いもあってブイに接触し、完全に脱落した。それまでの2レースとはまったく違う大荒れの進入&スリットだったのに、気がつけばバック半ばで焦点は2着争いに。間隙を巧みに突いた富山が2着を取りきったかに見えたが、川名が凄まじいパワーで猛追して大逆転の2着をもぎ取った。1着・今村、2着・川名。
2010_0417_r12_1318  今村のパワーは、イン逃げした2艇より明確にわかる。いくら助走距離が違ったとはいえ、大嶋が止まって見えるほどの凄まじい行き足だった。さらに大嶋に艇を当てながら、それでも1マークを回ってすぐに独走態勢に持ち込んだ回り足とレース足。それらの足のすべてが上位レベルであることは間違いない。
 川名の足も文句なし。昨日は日高を子供扱いし、今日も上位級の富山をボコボコにやっつけた。それだけで多くを語る必要はないだろう。今村とは競っていないので比較はできないが、私は舟券の妙味も加味して「節イチは川名だ」と断言しておく。
「それにしても、今村の怒りの接触ツケマイ、凄かったなぁぁ」
2010_0417_r12_1283  レース後にこう呟いていたのだが、K記者によれば本当に怒っていたのだな。そりゃそうか、怒ってなきゃ、あんな絞り方はしない。ハコまくりでもっと安全に勝てたはずなんだから。プリンスの意地と本性、とくと見せていただきました!(photos/中尾茂幸、text/H)


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THEピット――名勝負だ!

_u4w5180  9R前のことである。係留所後方の控室前、水面際の手すりにもたれかかって、山﨑毅と占部彰二が話し込んでいた。12R6号艇で出走する前年度覇者を、後輩である占部がほぐしているという風情。やがて小林昌敏が合流し、3人で水面を眺めながら語らい始める。今日の徳山は快晴。おそらく24場のなかでベストビューを誇る徳山水面。春の日差しに照らされた景色を眺めていれば、それだけで気持ちが軽くなっていきそうだ。
_u4w5247  それから数十分が経って、真下の係留所では原田順一がやはり水面を眺めていた。原田が水面を眺めている場面を見るのはこれが初めてではない。原田は水面のあちこちに目をやりながら、思索をめぐらせているのである。いや、水面を見ているときだけではない。時には、モーターを見つめながら動きを止めて、長い時間、考え込んでいるときもあった。おそらく、今も係留所から水面を見つめつつ、レースでの戦略などを練っているのだろう。係留所の柱に背をもたれさせ、あぐらをかいて座っている原田。ふわぁ~。おっと、あくびがひとつ。脳みそフル回転でも、春のあたたかな日差しを浴びていれば、あくびも出ようというものだ。
 原田が動いたのは、10Rの展示が終わった直後。カポックを着込み、ヘルメットをかぶって乗艇し、合図とともに水面に飛び出したのだ。12Rの特別スタート練習。原田はこれを待っていたわけである。
_u4w5198  ふと、先ほど山﨑毅がいた場所に目をやると、占部、小林、そして西田靖が水面を眺めていた。山﨑と西田が入れ替わったわけだ。麗らかな景色に目を凝らし……ていたわけではないようだった。彼らの視線の先にはスタート練習がある。そして、このスタート練習で大嶋一也が一目散にイン水域に向かい、今村豊は2コースからの練習になっていたのだった。控室前の3人はさらに眺め続ける。特別練習は2本行なわれるから、2本目に注目していたのだろう。バック水面を先頭で走っているのは今村。もちろん、2本目はインを譲らないぞ、という意志表示だったのだろう。2マーク前で減速し、くるりと廻ると、やはりインコースへ。大嶋は2コースからのスタートとなった。
 それを確認した瞬間、控室前の3人はそれぞれの方向に歩き出している。12Rの進入は、選手たちもみな注目していたというわけだ。

_u4w5238   10Rは日高逸子が1着。スタート展示ではピット離れに失敗して3コース回りを余儀なくされていたが、本番はしっかりインをキープして逃げ切り。展示後、11Rのスタ展準備をしていた篠原俊夫と顔を合わせた日高は、長めの時間、談笑していた。二人は同期、登番もひとつ違い。不安を口にした日高を篠原が慰めた、なんてこともあったのかもしれない。おそらく日高は、これで心をほぐすことができたはず。本番のレースぶりは、揺るぎのないものであった。
2010_0417_0233  2着は山来和人。ピットに戻ってきた関東勢が笑顔で出迎え、大西英一はサムアップして山来を祝福していた。共同会見によると、6号艇ならチルト2度(徳山のマックス)を考えてもいるという。実際は5号艇で、その場合は「宿舎で同部屋の西田靖さんに相談します」とのこと。今晩、西田はどんな秘策を山来に授けるだろうか。

2010_0417_0466 11Rは西島義則が快勝。危なげない逃げ切りだった。会見で発せられた意外な言葉としては「昨日までは一杯一杯だった」というもの。ピットで見る限り、そうとは見えなかったのだが、実は必死で自分と戦いつづけていたようだ。なぜ余裕がなかったのかといえば、「準優には絶対に乗らなきゃいけないと思っていた」から。西島は、自分がどんな立場でこの名人戦に出場しているのか、理解し、受け止め、覚悟を決めて参戦していたのだ。ドリームを勝ち、3日目まで予選トップを快走していても、結果を出すことを自分に課していた西島。準優進出を決め、そして今日、優出も決めた。つまり、西島はノルマをきっちりと果たした。ということは、完全に吹っ切れた。
 会見の様子が必ず結果に直結するのなら、優勝は西島、と断言してしまう。それくらい、西島は充実感にあふれていた。力強かった。圧倒的なオーラを放っていた。その部分だけでいえば、今村をはるかに凌駕していたのだ。もちろん勝負はそれだけでは決まらない。枠番も、内に最大のライバルが控える並びとなっているのだ。しかし、この西島の雰囲気だけは、明日もしっかり覚えておきたいと思った。まだ12Rの結果が出る前、西島は「今村さんも優出してもらって、思い切り戦いをしたい」と語っている。優勝戦が名勝負になるかどうか、最大のキーを握っているのは、今村ではなく西島だ。
_u4w5375 篠原俊夫の2着は、日高との絡みを見ているだけに嬉しかった(舟券も当たったし)。本人は「優出なんて、やりすぎちゃいましたね」と笑っていたが、そんなことはない。日高は会見でも、篠原に支えられた部分があることを口にしているのだ。グレートマザーが頼る男が、優勝戦メンバーにふさわしくないなんてことはありえない。
 で、優勝戦は日高を頼りたい、そうです(笑)。会見で枠番について問われると、「山来さんのほうが内なんですか?」と聞いて目を丸くした。12Rが終わっていないから確定はしていないが、予選順位が上の山来のほうが内枠になることは決まっている。ということは、5号艇から6号艇。「日高さんを使おうかな、と思ってたのに(笑)」と、4号艇なら(3号艇濃厚と思われていた)日高の外に陣取り、日高にマクらせて自分は……という戦略を描いていたようなのであった(笑)。長嶺豊さんによると、篠原はまるで将棋指しのように作戦を練り上げてレースに臨む選手だという。自力にせよ、他力にせよ、対戦する5名の動きをじっくりと読んで、自分の勝ち筋を見つけようとするのだそうだ。その篠原が出した答えのひとつが「日高マーク」。4号艇はとれなかったが、結果的にはもっとも動きやすい6号艇に篠原は入っている。優勝戦、枠なりと決めつけないほうがいい。

_mg_2005 さて、12R。スタ展は1コース今村、2コース大嶋だったが、本番ではこれが入れ替わっている。今村はどこまで付き合ってもイン死守を決意していたようだが、大嶋の回り込みはそれはそれは早かった。
 今村はこれに闘志を燃やした。「張って飛ばされたとしても、大嶋選手だけは潰すつもりでマクっていった」。これぞ勝負! これぞ競艇! 燃える闘魂でマクり切った今村も、ミスター競艇の激しさを引き出した大嶋もアッパレだ! こんな競艇が見たかった。それを見せてくれたのが今村と大嶋だったのだから、これはまぎれもない名勝負である。
2010_0417_0583  その今村は、レース前、「最近になく久しぶりにバクバクだった」そうである。あのミスター競艇もド緊張していた! そう、西島同様、今村もまた自分がどんな立場でこの名人戦に出場しているのか、理解し、受け止め、覚悟を決めて参戦していたということになる。昨日まではピットでも本当に余裕たっぷりに見えていたのだが、そして実際にそうではあったのだろうが、しかし決してそれだけではなかったのである。
 10R前のことだったか、今村は突如として装着場にあらわれている。怪訝に思っていると、今村は整備士控室へと入って行った。その瞬間、4年も前のことを思い出した。06年、唐津で行なわれた新鋭王座。地元から唯一の優出となり、しかも1号艇に入った、当時はA2で優勝経験もなかった岡部大輔が、同様の行動をとっていたのである。あのときの岡部は、必死に襲いかかるプレッシャーと戦っていた。まさか今村ほどのキャリアを誇る選手が、新鋭世代のA2選手と同じ心境になっているわけはないと思ったが、しかしそれはあまりにも意外な行動だったのである。ま、整備士さんの前で表情をカタくしていた岡部とは正反対に、今村は談笑していたんですけどね。しかし、今村も気楽にこの舞台に立っているわけではない。責任感をがっしりと抱えて、明日もファイナルのピットに立つのである。
2010_0417_0671  最後に2着の川名稔。「もうこれが最初で最後になるんじゃないですか」「ピット離れは不安。良ければカドを獲りたい。でも、どこでもいい。100mでもいい。ピット離れにも神経は使いません」「やっぱりスタート勘が悪いですね」「ペラは一回もハンマーで叩いてない。だから、ここまで来れたのは運」。なんともまあ景気の悪い言葉を並べたものだが、これが会見場を笑いの渦に叩き込んでいた。ようするに、自虐ネタのオンパレードだったのだ。こんなおもろい人でしたか。大駆けを果たしてもらって、明日もまた会見で笑わせてもらいたいなあ、とちょっと思った。H記者が節イチ指名する川名。可能性はきっとある。(PHOTO/中尾茂幸=山来、西島、今村、川名 池上一摩=山﨑&占部、原田、占部&小林、日高&篠原、篠原、今村&大嶋 TEXT/黒須田)


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速報! 第11回名人戦の優勝戦メンバー確定!

 徳山・名人戦の優勝戦メンバーが決定しました! やはり、と言うべきか、1~3号艇は鳴り物入りのスーパールーキー軍団。このままSG常連トリオが桁違いのスピードで上位を独占するのか。はたまた、千葉ラインはじめ同世代の伏兵外枠軍団が123断然ムードに風穴を開けるのか。もう、今から待ち遠しい!!!!

12R
①今村 豊(山口・48)
②西島義則(広島・48)
③日高逸子(福岡・48)
④川名 稔(千葉・50)
⑤山来和人(千葉・48)
⑥篠原俊夫(香川・49)


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H記者のプチ極選付 準優予想

 さあ、準優です。

10R
①日高逸子(福岡)A
②山﨑昭生(香川)S
③古場輝義(富山)B
④山来和人(千葉)S
⑤松野京吾(山口)B
⑥水野 要(兵庫)B
進入123/456

 準優の中でいちばん進入が穏やかそうなレース。インの日高も120m起こしあたりで落ち着きそう。だったら楽逃げ? 私はそうは思いません。古場が脅威の存在で、今節はとにかく強ツケマイで攻めまくっています。ここも昭生が差しハンドルを入れた瞬間にぶん回すはずで、その姿が視界に入った日高はどうするか。当然握ります。勝つのはズッポリ差し抜ける昭生。古場にはまくりきるだけの足がないとみて、インで残す日高とパワー上位の山来へ。ちなみに、昭生はメイチのA1勝負駆けでもあります。

3連単★2-14-全

11R
①西島義則(広島) A
②西田 靖(神奈川)B
③小林昌敏(山口) A
④篠原俊夫(香川) A
⑤村上信二(岡山) B
⑥山口博司(長崎) B
進入123/456か213/456!!

 内2艇の並びは12で固い。とは思うのですが、西田が自主特訓で80m起こしを連発していたのが気になります。スタ展は死んだふり、本番強奪の「やらず・やり作戦」が飛び出すかも? すんなりの123/456なら西田に差しきるだけの足があるとは思えず、西島の逃げにパワーある小林、篠原が追随しての1-34が筋。そして、出し抜けの213/456になったら西西コンビの80起こし、または大競りになって3-4の穴が生まれます。

3連単★1-34-全、穴3-4-全

12R
①今村 豊(山口)A
②川名 稔(千葉)SS
③大嶋一也(愛知)B
④原田順一(福岡)A
⑤富山弘幸(大阪)B
⑥山﨑 毅(熊本)B
進入1324/56か3124/56

 進入からいちばん楽しみかつ難解なのがこのレース。大嶋が得意の「やらず・やり作戦」でインを強奪するか、逆にスタ展だけ今村にプレスをかける「やり・やらず」で楽な2コースを狙うのか。2着条件の準優だけに、私は後者の可能性が高いと思います。穏やかな進入なら今村が圧勝し、節イチパワー川名と元気な順ちゃんが付け回っての1-24。
 そしてそして、内2艇が深くなるようなら、今節の極選ミッションが発生します。節イチ川名がまくり、順ちゃんが付け回っての2-4です。
3連単★1-24-全、大穴2-4-全

 もし私の本線予想どおりの決着なら、明日の優勝戦は①今村②西島③昭生④日高⑤川名⑥原田というメンバーになるのですが、いかに!


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THEピット――静

   実に静かであった。いや、ざわつきはあった。報道陣が格段に増えているのだ。だが、選手に注目点を置いてみれば、やはり静かというしかなかった。装着場に選手の姿はなく、整備室も閑散。ペラ調整場を一瞥すれば、目に入ってくるのは一般戦組ばかりだ。
 準優の日の過ごし方を知っている匠ばかりの名人戦。こんな早くから動いても仕方ない、ということなのか、準優組はまるで見当たらないのだ。
2010_0416_0939  水面からエンジン音が聞こえてきたので、ボートリフトのあたりまで走る。いた。準優組だ。時は1R発売中。試運転をしていたのは、大嶋一也だった。ベスト18が不在の空間でただ一人、水面を駆け回る大嶋。その意味は……と考えると、実は機力に不安ありか、と邪推せざるをえない。試運転後は係留所で調整作業に入った大嶋。プライドにかけても、できるだけ万全にもっていかねばならないのだ。
2010_0415_0800 実はもうひとり、係留所で回転を合わせている選手がいて、これが古場輝義。大嶋が控室へいったん引き上げたあと、その後ろから姿をあらわしたのだ。ゆったりと歩く古場の表情は、実に淡々としたもの。慌てている様子はひとつも見えず、これは大嶋とはやや対照的ではあった。

2010_0416_0400  1Rが始まった。加藤峻二vs万谷章ということもあってか、整備室のモニター前は選手で鈴なりになっていた。最年長ワンツー記録保持者の金井秀夫が、モニターの下でケブラーの余分な糸を必死に切っているのが、なんだかおかしい。そっちのほうに懸命で、金井はレースの模様には目もくれていなかった。
2010_0415_0119  ふと見れば、水野要がいるではないか。水野は壁際のテーブルで、懸命にペラを磨いていたのだ。さっきは気がつかなかったなあ。あら、奥の作業テーブルでは、日高逸子がギアケースの調整をしている。なんで日高さんに気がつかなかったんだ?モニターに見入っている選手のなかには、山﨑昭生もいた。手にはペラを持っているのだから、今の今まで叩いていたのだろう。これまたどうして気付かなかったんだよ。ふが。篠原俊夫までいるじゃないか。まあ、篠原は大きなマスクをしていたので、見落としていたのかもしれない。
 そう、実は静かに静かに、準優組は動き始めていたのである。バタバタすることもなく、ことさら自分をアピールすることもなく、マイペースで準優への準備をスタートさせる。これこそ、匠たちの成熟した動きなのであろう。
2010_0415_0214  エンジン吊りが終われば、またピットは静かになった。だがもう見落とさない。整備室の隅で、山来和人がモーター装着を丁寧に丁寧にしているところを発見。その隣では原田順一も調整を始めていた。山来は艇運係の方たちに、対岸のほうを指さして質問をしてもいた。山来はしばらく徳山を走っておらず、今日は昨日と風向きも変わり、どうやら水面特性を尋ねていた様子。ありがとうございました、と丁寧に頭を下げた山来は、ふたたび作業へと戻っていくのだった。
2010_0415_0365   原田順一は、ボートを離れるとペラ調整所へ。オープンスペースだから、その様子がよく観察できるのだが、原田はペラを指差し、弧を描くように動かしながら、ふんふんとうなずいている。ゲージにペラを合わせるというよりは、ペラの理論を確認しているように見えた。「こう回ると、ここで水をつかんで、こう押し出すから、こうなるよなあ」という感じだ。よく見れば、口元はブツブツと何かを呟いているようであり、その独り言はペラを見つめている間、延々と続いていた。
2010_0416_0318  その様子を眺めていたのは、たまたま川名稔のボートのそば。ふと右から小走りの影が見え、それが川名だったことでそれに気づいたのだ。川名は操縦席をひょいっと覗き込むと、踵を返して控室へ。今度はゆったりゆったりと歩いて戻っていったのだった。何か気になることでもあったんですかね?

 準優組で、主な動きを記せるのはここまで。他の準優組もエンジン吊りで姿を見かけてはいるが、終了後は控室へ戻ったり、動いたとしてもペラを叩きはじめた選手ばかり。準優を前にカタくなるなんてことのありえない百戦錬磨ばかりだから、そりゃもう、落ち着いたものだ。
2010_0416_0980 そんななか、ちょっとだけ気になったとすれば、今村豊か。1Rのエンジン吊り、小林昌敏や松野京吾は見かけたのに、今村の姿はそこにはなかった。ようやく姿を見たのは2Rのエンジン吊り。今朝のピットは昨日に比べるとずっと寒いから、身を縮めるようにしており、それもあってか、昨日までの陽気な今村とは少し違う。もちろんこの人もカタくなることなんてないはずなのだが、表情にやや変化が見えているのだから、やはり気になってしまうというものだ。エンジン吊りを終えると、ふたたび控室へ。始動はもう少し先になりそうだ。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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今日の極選はお休みします><

 ついに諭吉さんが消え去り、相棒は5人の野口英世さんだけになったHです。貧乏すぎてビビリが入ったわけではありませんが、今日の極選はお休みにします。今節のテーマは「脅威のスーパールーキーなど若い銘柄級をジジレーサーが蹴散らす」。その銘柄級がこぞって準優に乗ってしまっては、狙うべき一般戦が見当たらない。もちろん、準優予想ではいくつか地雷を仕掛けるつもりですけどね。勝負処は、銘柄級とジジ様たちが一般戦で同居しそうな明日でしょう(←銘柄たちがすべて優勝戦にのらない限り……)。明日は、久々の『極選祭り』=人殺しデーになるかも??
 さてさて、準優予想は8R頃にアップするとして、今日の推奨レーサーを記しておきます。

北川敏弘(3R)…昨日の道中の足は見所たっぷり!!
佐藤幸子(5R、8R)…昨日はS負け、足は準優レベル。
西山昇一(5R)…妨害失格の気落ちがなければ怖~い上位パワー。
吉田稔(5R、8R)…待機行動違反がなければ…足は文句なし!

 とりわけ人気が下落した佐藤幸ちゃんが不気味なムードで、8Rの3-56あたりは狙い目かも?


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本日の“本紙予想”競艇名人戦5日目

 おはようございます。Kです。準優ですね。

1R 進入162/345 
原由が内うかがうか。万谷が逃げて、加藤が差す。最年長ワンツーしか見えない。
◎万谷 ○加藤 
3連単1=5-全

2R 進入152/346
鈴木の前付け必至だが、新良も連動する可能性も。新井がセンターから捌く。
◎新井 ○鈴木 ▲中尾 △林  
3連単3-521-全

3R 進入1423/56
池上動くも関はもちろん譲らない。S決めて逃走だ。
◎関 ○高橋 ▲池上 △北川 
3連単1-546-全

4R 進入124/356
金井がスローに入るか。岡がきっちりと逃げ切る。
◎岡 ○諏訪 ▲佐藤 △西山
3連単1-256-全

5R 進入123/456
枠なり想定。占部が先マイ押し切り。吉田が好パワー。
◎占部 ○吉田 ▲木下 △万谷 
3連単1-352-全

6R 進入125/346 
石川が動くと見る。亀本はF後でさすがに? カドから高橋が攻め切る。
◎高橋 ○中尾 ▲石川 △沼田
3連単3-154-全

7R 進入1235/46 
鵜飼はどこまで入れるか。4コースまでと見て、池上の逃げ切り狙う。
◎池上 ○荘林 ▲原由 △加藤
3連単1-234-全

8R 進入123/456  
枠なりか。新良のカド戦に注目。板谷も残せるアシ。
◎新良 ○板谷 ▲吉田
3連単4-15-全

9R 進入132/456  
鈴木がイン狙うが尾崎が死守か。鈴木は2コースから差しで抜け出す。
◎鈴木 ○尾崎 ▲若女井 △山口哲 
3連単2-146-全 

準優は後ほどアップします。


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5日目!

おはようございます。競艇名人戦5日目です。快晴です! 準優勝戦、勝ち上がるのははたして……。

2010_0416_01972010_0416_0567_3 今日はまず1Rに注目! 待望の加藤峻二vs万谷章! 徳山の番組さん、ありがとう! ワンツーを決めればもちろん、最年長ワンツー記録の更新です。取材班としては、この組み合わせしか買えませんなあ……。(PHOTO/中尾茂幸)


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名人戦TOPICS 4日目

 フライングあり、転覆あり、不良航法あり、妨害失格あり、待機行動違反あり……勝負駆けならではの悲劇が相次いだ徳山水面。そんな中、見事にピンピン連勝で厳しい条件を乗り越えた富山弘幸、同じくピンピンで予選トップに立った今村豊には賞賛の拍手を贈りたい。
 そして、今日の私の脳裏に鮮やかに焼きついたふたつの光景を記しておく。

5R/凶暴な差し足

2010_0416_0309  エース52号機の日高が3コースから一気にまくり、それで先頭は決まった。この5Rの1マークは、誰もがそう思ったはずだ。同じく握って追いすがる木下頼房との差は、すでに3艇身。日高の引き波を直撃した若女井とは大差。日高も回った瞬間に勝利を確信したはずだ。
 が、伏兵はとんでもないところから現れた。6コースからかなり遅れて最内を差した川名稔。ターン出口で日高との差は5艇身ほどにも見えたものだが、そこからグイグイッと伸びるわ伸びるわ。瞬く間に日高との差を縮め、バック後半ではついに捕え切ってしまった。相手はエース機で、しかも軽量48キロなのに!? ただ、最内を進んだために、2マークでのマイシロはわずか。勢いまかせに先マイした川名の艇は、少しバウンドしながら流れた。外の日高は射程距離をたっぷりとって、俊敏な差しハンドルを入れる。再逆転があってもおかしくない展開だったが、そこから川名のサイドがググッと掛かって一気に日高を2艇身突き放していた。
 昨日までのレースを観ていて「川名が節イチかなぁ」などと値踏みしていた私も驚いた。凄い足だ。間違いなく節イチだと断言しておく。今村豊も西島義則も十分に上位級だが、パワーだけなら川名が上。ほとんどの人がこの半周で気づいてしまったとは思うけれど、明日も十分に警戒が必要だと思うぞ。

7R/国宝の真価

2010_0416_0282  今日のベストバウトを選べ、と言われたら、私は迷わず7Rを選ぶ。しかも、勝負駆けとはほとんど無縁の3着争いに。
 このレースはインを奪った西島義則がまんまと逃げきり、展開を突いた尾崎明男が追随して早々に4-3態勢が固まった。のっぴきならないのが3着争奪戦だ。バック中間では4艇が横一線。2マーク、パワー上位の山﨑昭生が抜け出し、しぶとく差した加藤峻二がその内に喰らい付く。差は半艇身。山﨑はこの大先輩に艇を預け、力任せに絞った。勝負駆けには無縁と書いたが、山﨑がここで競り勝てば準優1号艇にぐっと近づく。一方の加藤は1着でも準優の目がない境遇だ。
「加藤さん、早く引いてください、どこまでも攻めますよ!」
 そんな気合だ。が、加藤は一歩も引かずにじっと山﨑の圧力に耐え続けている。そして、内から逆に山﨑を押し返しはじめた。何度艇が接触しただろうか。そして2周1マーク、半艇身ほど不利な態勢のまま、加藤は山﨑を外に弾き出してしまったのだ。なんという闘魂。なんという68歳。

2010_0416_0567  なぜか死闘のようになっている3着争いは、まだ終わらない。この大競りの間に、一度は千切れた北川敏弘(1着条件)も息を吹き返す。そして最終ターンマーク、凄まじいまくり差しで3着を奪い取ったのは……加藤だった。私は身震いしながらその光景を見続けていた。峻ちゃん、凄い。今まで何度も思ったことだが、また鳥肌を立てていた。
 68歳で、勝負駆けでもないレースで、こんな凄まじいレースがなぜできる、峻ちゃん??
 サブイボを立てながら、私はその疑問をすぐに打ち消した。逆だ。こんな凄まじいレースができる人だから、今もこうして水面にいるのだ、と。
 走る人間国宝・加藤峻二は、あと10年は現役でいると思う。きっと。(photos/中尾茂幸、text/H)


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THE進入――名人戦4日目――

 今日4日目の枠なりは2、3、11レースの3つのみ。そして、スタート展示と本番が同じだったのは、わずかに4つ。勝負駆けも手伝って、ピットアウトから激しい駆け引きの連続だった。その中から、アッと驚く奇襲をふたつピックアップしよう。

1R/荘林拳法!?「寝たふりイン強奪作戦」

2010_0416_1006  朝もはよからやってくれました、荘林幸輝。1Rのスタート展示は穏やか~な123/456。「こりゃ本番も枠なりか」。そんな寝ぼけマナコのファンの眼前で、ファンファーレとともに緑のカポックが動く動く。一瞬にしてインを強奪してしまった。今日の荘林は2走②③着条件の勝負駆けだから、前付けしても不思議ではない6号艇ではあった。が、猫っかぶりのスタート展示で、対戦相手もファンも完全に出し抜かれたわけだ。
「スタ展は6コースで本番は1コース? そんな奇襲をやられたら安心して舟券が買えんだろ。ファンに対する裏切り行為だ」
 などと心の中で猫パンチを繰り出した方もいるだろうが、これも立派な“勝負駆け”の駆け引きなのである。スタ展の通りにしろ、などという論理がまかり通るなら、日モ競は全選手に「スタ展と同じ進入にしなさい」と通達すればいい。そんな予定調和の競艇がおもろいか? おもろいわけがないぞ。スタ展がある限り、選手はそれを逆用していいのだし、ファンも裏読みを楽しまなければならないのだよ。スタ展がある限り……。
 見事に敵を欺いた荘林は、さほど深くないイン水域から2着をもぎ取った。残念ながら6Rで大敗して予選突破はならなかったが、勝負駆けの一形態をしかと見せてもらった。

8R/やんちゃ大将、スタ展で強ツケマイ!?

2010_0416_0229  まっこと、やんちゃすぎるぜよ~関忠志! 8Rのスタート展示、5号艇の関は素晴らしいピット離れからぐんぐん加速した。あっさりインを奪うほどの勢いだ。が、1号艇の山口哲治、3号艇の金井秀夫も黙ってはいない。ふたりがかりで関の進路を遮るようにして2マークに向かった。
 ここまで抵抗されたら、もう3コースで妥協するしかないか。
 なんて思っていたら、関の行動は違った。なんと、金井の外から艇を擦り付けて引き波に乗せようとしたのだ。その激しい波動で金井の艇が左右にたっぷんたっぷん揺れた。それは、どう見てもツケマイ、ちょっと大げさに言うなら強ツケマイだったぞ。「艇界の重鎮64歳の金井様に何てことをぉぉぉ」と思わなくもなかったが、大先輩だろうが同僚だろうが、誰にでも喧嘩を売るのがイン屋の心意気。こうして関は他の選手たちから睨まれたり畏怖されたり敬遠されたりしながら、何十年も己の道を貫いてきたのだ。

2010_0416_0230  スタート展示は3コースの関だけが深くなり、80m起こしでスリットへ向かって行った。で、本番はというと、金井が「こんなやんちゃ坊主には付き合い切れん」とハナから大人の対応で3コース選択。関が無理を通した形で、楽な2コースを奪い取ったのだった。
 穏やかな1536/24の待機行動を見ながら、私は思った。
 もしスタート展示がなかったら、きっと本番であのやんちゃな進入ツケマイが炸裂したんだろうなぁ。と。
 1Rの荘林はよりドラスティックに、8Rの関はより穏やかに……スタ展のワンクッションは、本番レースを嫌が上にも変えちまうんだなあ。(photos/中尾茂幸、text/H)


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THEピット――順当

2010_0416_0190_2   泣き真似をする日高逸子。
 その姿はとってもお茶目。そしてキュート。グレートマザーにそんな表現を使うのは失礼か? いや、しかしそのときの日高は、たしかにかわいらしかったのだ。
 泣き真似の真意は、10R1号艇で2着に敗れてしまったこと。2着でも準優1号艇は確定だったのだが、しかし白いカポックを棒に振るのはやはり悔しいことに違いない。2日目から1着は1本だけ、2着はこれが4本目。ここはなんとしても、の思いが強かったはずである。
 もちろん、泣き真似はいわばジョークであって、気分に明るさがあるのもまた確かなこと。報道陣に声をかけられての泣き真似であったことは、かえって手応えを得ているからこそのアクションであろう。事実、日高はレース後は大きな作業をしてはいなかった。むしろ新兵としての仕事をしている姿のほうが多かったくらいだ(まあ、これは今日に限ったことではないけど)。予選3位で準優1号艇。今日の10Rの鈴木幸夫のように、徹底イン屋はメンバーにいない。明日こそ……だ。

2010_0416_0720  憮然とする西島義則。
 12Rは今村豊との予選1位決定戦の性格ももっていた。今村は9・67で予選を終えており、西島がその上を行くには1着しかなかった。9・67と同率になり、着位の差で今村を上回るわけである。ただし西島は6号艇。コース動くのは必至とはいえ、簡単な枠番ではない。1号艇には西田靖、前付けしても抵抗されるのはこれまた必至だ。スタート展示は3コース、そして本番では原田順一にも抵抗されて4コース。その時点で暗雲が見えていた、ということになろうか。
 レースでは、1Mでまたもや原田の抵抗を浴びて、結果5着に敗れた。ピットに戻ってきて、明るい表情などできるはずがなかった。あっという間にエンジン吊りの輪から離れると、速足で控室に一直線。ヘルメットの奥の目は、身震いしてしまうほどに、厳しいものだった。予選1位を外してしまったことになのか、激しい抵抗を浴びたことになのか、大敗を喫してしまったという結果に対してなのか、それともそれらすべてが混じっていたのか、ともかく怒りを宿した恐ろしい目つき。西島は、シンガリに敗れていたとしても、予選2位は確定だったのだ。準優1号艇は戦前にわかっていたことだったのだ。だが、それを振り払って勝負に臨むからこそ、西島はいつまでも強者でいられるのだろう。
 明日はふたたび西田靖との対決。厄介な相手だが、たとえ競り合いを演じることになっても、きっと強者のふるまいを見せてくれるはずだ。
2010_0416_1005  余談だが、さっさと控室に消えた西島を追うように、原田順一が猛ダッシュで控室に向かったのも印象的だった。仙人のようなたたずまい、柔和な顔つき、目がなくなってしまうほど細くなる笑顔など、陸の上の原田は本当に優しい。しかし、水の上では彼も鬼だ。西島と進入、レースで競り合ったのは、原田のなかの闘争本能が目覚めたからにほかならない。しかし、レースを終えれば、はるか後輩の西島に悪いことをしたと考えたのかもしれない。実際に二人が接触する様子は目撃できなかったが、あの慌てた走りぶりは西島を追いかけたものとしか思えなかった。

2010_0416_0966  余裕綽々の今村豊。
 まったくもう、この人はなぜこんなにも柔らかく、にこやかな空気を振りまくことができるのか。いちばんの先輩として参戦しているSGでも、後輩を相手に大はしゃぎしている。大先輩に囲まれている今節でも、にこにこと誰かに声をかけては、リラックスした表情を見せている。もちろん、成績の良さ、機力の好調さなども今村の心を軽やかにはしているだろう。何しろ今日はまくり2連発で連勝。暗くならねばならない要素なんて、ひとつもない。
 それでも、その余裕たっぷりの雰囲気を見ていると、すでに優勝のゆくえが決していると錯覚してしまうほどだ。11R、原由樹夫に伸びの鋭さを称えられると、「いやぁ、幸ちゃんがS遅れてただけですよ」と軽く謙遜。たしかに1艇身以上ものぞいているが、それを差し引いても、というのが原の評価だったのだろう。さらに今村は言う。
2010_0416_0177「そんなことより、幸ちゃんは進入違反とられてないですかねえ。それが気になって気になって」
 今村のひとつ内、3コースに入った佐藤幸子が自分よりあとに見透し線を越えたのではないかと見えたようなのだ。ちなみに、佐藤は勝負駆けであった。そこに佐藤が合流する。
「幸ちゃん、進入違反じゃなかった?」
 ちょっと意外な顔をしてみせた佐藤は、まずかったですかねえ、と今村に問い返す(待機行動違反はとられてませんでした)。今村は「とられてたらかわいそうでさあ、それが気になってたんよ」と佐藤に笑い返して、控室へと入っていった。
 どうですか、この余裕。佐藤のことを心配しつつ、強烈なまくり一閃。タダゴトではない。明日の準優メインカードでは、強い強い大嶋一也と対戦する。今日のような余裕をもてるのかどうか、ちょっと注目だ。

Poster1024  結局、1号艇はこの3人である。ただし、今日の戦いを終えて、それぞれが見せた表情はまるで違うものだった。この表情が明日、どう変わっていくか。そして、ファイナルで直接対決となれば、どう化学変化を見せるのか。ともあれ、実に順当な結末で、徳山名人戦予選は終わった。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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速報! 徳山名人戦の準優メンバー決定!

 第11回競艇名人戦の準優18ピットが決まりました! 戦前の予想どおりと言うべきか、予選トップの今村はじめ、1号艇は「脅威のスーパールーキー」が独占。このまま優勝戦でも1~3号艇を分け合うのか。先輩たちが意地の一太刀を振るうのか。楽しみなメンバーが揃いましたね。ちなみに予選18位にはディフェンディング名人の山﨑毅が滑り込んでいます。

10R
①日高逸子(福岡)
②山﨑昭生(香川)
③古場輝義(富山)
④山来和人(千葉)
⑤松野京吾(山口)
⑥水野 要(兵庫)

11R
①西島義則(広島)
②西田 靖(神奈川)
③小林昌敏(山口)
④篠原俊夫(香川)
⑤村上信二(岡山)
⑥山口 博司(長崎)

12R
①今村 豊(山口)
②川名 稔(千葉)
③大嶋一也(愛知)
④原田順一(福岡)
⑤富山弘幸(大阪)
⑥山﨑 毅(熊本)


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“本紙予想”名人戦4日目後半

7R 進入4513/26 
西島と諏訪が動けば加藤は入れるか。西島がインから全速逃げ。
◎西島 ○山﨑昭 ▲加藤 △諏訪
3連単4-615-全

8R 進入512346  
今村アウトでオールスローの公算。それでも今村が内を一飲み。
◎今村 ○関 ▲板谷 △山口哲
3連単6-541-全

9R 進入123/456  
池上と松野の動き微妙も枠なり想定。石川がイン有利に先マイ。
◎石川 ○松野 ▲山口博 △富山 
3連単1-465-全 

10R 進入123/456 
誰が動いても日高がインを死守。そのまま押し切る。
◎日高 ○山来 ▲西山
3連単1-56-全

11R 進入1234/56      
今村は4コーススローか。古場が今村制して逃走。
◎古場 ○今村 ▲原 △佐藤
3連単1-423-全

12R 進入162/345   
西田と西島のイン争い。深くても西田が意地の逃げ切り。
◎西田 ○西島 ▲原田 △小林
3連単1-253-全 

 


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THEピット――癒

2010_0415_0661  試運転係留所で西田靖が回転チェックをしている。ニードルのあたりを触っていたから、適正な回転数が来る箇所を探していたのだろう。ピットに、西田のエンジン音が響く。西田は凛々しい目つきでモーターを見つめながら、じっと音の質に耳を傾けているようだった。
 ちょうどそのとき、加藤峻二が係留所への渡り橋を降りてきていた。係留所に着くと、まず西田を一瞥。当然、何をしているところなのかすべてを理解できる加藤だから、一瞥しただけで通り過ぎる。加藤の艇が係留されていたのは、西田の2つ左。間には松野京吾のボートがあって、松野の姿はなかった。
 西田のエンジンがいったん停止される。ひとまず別の調整に入るのか。そのとき、加藤が自分のボートの上から西田に語りかける。西田は大きな声で、加藤の言葉に丁寧な回答を返していく。加藤がうなずく。また言葉をかける。どうやら質問のようで、西田は「○○です、はい」と大先輩への敬意を込めて言葉を返していた。さすがに、詳しい内容までは聞こえてこなかったが……。
2010_0415_0417  その頃、万谷章がボートリフトから水面に降りていった。ゆっくりと艇を進めて、係留したのは西田の右隣。新人の西田を現役最年長コンビが挟んだ格好だ。もちろん、それは西田を怯ませるものでもなく、装着場から眺めているこちらが勝手にその構図に興奮しているだけだ。西田はふたたびエンジンを回し、万谷もモーターのあちこちをチェックしてからスターターロープに手をかけた。
 時間的には、ちょうど1Rが終了した直後。展示も終わって、ピットは一時的な静寂に包まれている。そんななか、西田と万谷のモーター音が響いていた。やがて、試運転OKの緑のランプが点灯する。その瞬間、加藤もモーターを始動し、係留所には3つのエンジン音がアンサンブルのように響き渡った。そして……。
 係留所を同時に飛び出したのは、加藤と万谷! 134歳コンビの足合わせだ! 一気にエンジンを噴かせてホームストレッチに差し掛かった二人は、そのまま2周ほど足合わせ。ピットからはどんな様子かまるでわからないが、二人がバックストレッチを戻ってくるのを見ただけで、わけのわからない鳥肌が立つのだった。西田は自分の点検を続けていたわけだが、まるで最年長コンビに係留所に取り残されてしまったかのような錯覚に陥った。それくらい、二人の足合わせには迫力があった。
2010_0415_0335 加藤と万谷は、同時に係留所の同じ場所に戻ってきた。ボートを降りた二人は、どちらからともなく歩み寄り、ちょうど西田のボートの真ん前で会話を始めた。目前に見上げる大先輩の会話の様子は、西田の目にどのように映っていただろうか。時折、二人は西田に一言二言と質問を投げ、西田が若者らしい(?)ハキハキとした答えを返してもいた。とにかく、加藤御大と万谷オヤビンのツーショットは最高に魅力的で、僕は二人を失礼にも見下ろしながら(装着場のほうが高い位置にあるので仕方ないのだ)、しばらく硬直したように動けなくなった。
 そこに、長嶺豊さんもやってくる。「僕にとっても、あの二人だけが先輩ですわ」と、ともに最年長コンビを眺める。二人が足合わせをしていたことを告げると、長嶺さんも目を見開いて嬉しそうに微笑んだ。
 会話を終えた二人は、万谷はボートのもとへ、加藤は装着場へと別れている。「万ちゃんと合わせてどうでした?」。すかさず長嶺さんが問いかけると、「まあ、一緒くらい」と加藤は微笑み返した。そして、爽快な笑顔を見せてから、そのまま整備室へと向かっていった。あとで覗きに行くと、ペラ調整に入った様子。そして万谷は西田がいったん装着場にボートを上げたあとも、しばらく一人でその場に残り、モーターのあちこちを点検していた。

 名人戦のピットは、不惑を少しだけ超えたばかりの若造を、本当に癒してくれる。
 
2010_0415_0733  長嶺さんと並んで、2Rを観戦しようとモニターの前に陣取っていたら、鵜飼菜穂子がやってきた。口元に笑みをたたえながら、しかし長嶺さんに何かを言いたくて仕方がない、といった風情。
「もぉ~~、長嶺さぁ~ん、荘林さんに怒っておいてくださいよぉ~~」
 1R、鵜飼は荘林幸輝と対戦している。荘林は6号艇、スタ展は枠なりだったが、本番は意表を突くイン獲りを見せた。
「荘林のあんな前付け、初めてみたわ~」
「勝負駆けでしたか? そうかぁ~、もぉ~、私、3コースをめちゃくちゃ練習したのにぃ~~」
 鵜飼は3号艇、しかしひとつ押し出されて4コースとなっていた。
「そんなこと言ってるけど、戸田のダービー(1993年)で同じようなことがあったやないか~」
 長嶺さんが1号艇のときのことだそうだ。朝のスタート特訓を見ていた仲間の一人が、長嶺さんに「鵜飼が80mから練習しとったぞ」と囁いてきたそうである。
「それで僕、イン獲れんかったんですわ」
 長嶺さんがまるで告げ口でもするように、僕に語りかける。
「ああ、あったね~。しかもタッチスタートに近いスリットだった」
「そうそう」
2010_0415_0818  長嶺さんも鵜飼もおかしそうに笑い合っている。それはまるで戦友の会話だった。
「でも長嶺さん、いいじゃない。あのダービー、優勝したんだからぁ~」
「あはは、そうやな」
「……よぉ~し、荘林さんにハッパかけよう。優勝しなかったら許さないわよぉ~って」
 そう言い終わるころには、2Rが3周目に差し掛かっていた。鵜飼が走りだしたので、エンジン吊りのためボートリフトへ向かうのかと思ったら、モーター架台を準備していた日高逸子を手伝いに走ったのだった。その横を荘林がたまたま通ったので、ハッパをかけるシーンを目撃できるかと思ったのだが、残念ながら二人は無言ですれ違ったのみだった。

  名人戦のピットは、不惑を少しだけ超えたばかりの若造を、本当に癒してくれる。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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H瞑人の『穴・極選』4日目

 残高5万のshowさんが羨ましくてしょーーがないHです(←全財産2万)。さあ、徳山にやって参りました。本場の風をしっかり身体に感じながら舟券を買っていくとしましょう。今日の注目選手を羅列しておくと
●原由樹夫(3R④、11R②)…成績より明らかにパワーが上。しかも上昇中。
●小林昌敏(4R⑥、12R④)…K記者の節イチ指名
●川名稔(5R⑥)…私の節イチ指名
●山来和人(6R⑥、10R⑤)…明らかに上位級。

 ほとんど外枠なのがミソで、今日はこの4人を臨機応変に絡めて穴を召し取るつもりです。そして極選は、ウルトラ無理筋の12R!

12R
 西田 靖
 岡  孝
◎原田順一
★小林昌敏
 板谷茂樹
 西島義則

進入126/345

 すんなりの126/346ならほぼ1=6で何もないレース。そうなる可能性は高いんですけどね。でも、スロー3艇がゴチャつき深~い126//345なら話は違います。今節攻めに攻めている山笠アイドル順ちゃんがまくり、K記者推奨・コバビンがマーク差しで3=4決着!
 すんなりの126/345が90%、深~い126//345は10%程度だと思われますが、その10%に賭けてみます。いや、すんなりでも今節の順ちゃんなら……!
 私は開催前から「脅威のスーパールーキーがぶっ飛び、どこかで500倍級の大穴が一度は出る」と予言していました。西田&西島が揃ったここが狙いどころ。この両雄が喧嘩しても、4=5が筋だと思います。競艇は、いつだって何があるかわからんのぢゃーーー!!

3連単★3=4-全

 憲吾郎どの、手術の経過はどうですかな。順ジジ様が手術代を作ってくれるといいのですが\(;゚∇゚)/


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本日の“本紙予想”競艇名人戦4日目

 おはようございます。Kです。日々傾向が変わる徳山名人戦。勝負駆けの今日は果たして。。

1R 進入123/456 
勝負駆けの荘林が動く可能性も、枠なり想定。瀬尾を壁にして林が逃げる。
◎林 ○荘林 ▲瀬尾 △富山 
3連単1-624-全

2R 進入123/456
諏訪が動き見せても新良も譲らず枠なりに。沼田ががっちりと逃げる。
◎沼田 ○諏訪 ▲新井 △占部  
3連単1-346-全

3R 進入1462/35
原と松野が前付けに。2コース獲って原が差し切る。しつこく吉田も注目。
◎原 ○吉田 ▲松野 △岡 
3連単4-563-全

4R 進入241/356
大嶋と関のイン争い。競り合えば山﨑毅に展開ありそう。
◎山﨑毅 ○小林 ▲大嶋 △中尾
3連単3-621-全

5R 進入123/456
ここは枠なりか。日高が差して突き抜ける。川名が好気配で相手本線。
◎日高 ○川名 ▲石川 △若女井 
3連単2-641-全

6R 進入142/356 
西田はインまであるかも。出足軽快に西田が抜け出す。
◎西田 ○山来 ▲高橋 △荘林
3連単2-615-全

後半は後ほどアップします。


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4日目!

おはようございます。競艇名人戦も4日目、早くも予選最終日です。日替わりでさまざまなドラマが生まれている徳山で、今日はどんな輝かしいシーンが見られるでしょうか。

2010_0415_0081 昨日は1着3着と活躍した森脇徹選手ですが、残念ながら帰郷となってしまいました(写真右です)。地元期待の一角でしたが、きっとご自宅で先輩たちの(地元勢ではいちばんの後輩なのですね)活躍を応援しているはずです。(PHOTO/中尾茂幸)


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THEピット――動きは早く、諦めは遅く

2010_0414_0585  11Rが終わって素早く着替えを終えると、大嶋一也は整備室に駆け込んだ。そのスピードたるや、寝坊したサラリーマンが通勤電車に飛び乗るために起きて5分で家を飛び出るが如し(違うか)。ともかく大嶋は、驚くべき速さで整備を始めようとしていたのである。
「あれはスリーブ交換やな」
 今日からピット入りした名人戦宣伝部長の長嶺豊師匠がそっと教えてくれる。スリーブ交換とは、発表される部品名でいえばシリンダーケース交換。大整備だ。
 もういちど書く。11Rが終わって素早く着替えを終えると……そう、整備の時間はもう12Rが始まるまでの20分ほどしか残されていなかったのだ。
 僕なら、そんな大きな整備は明日に回す。ピット入りが朝9時、大嶋の出番は4Rだから2~3時間も整備の時間がある。しかし、思い立ったらすぐ動くからこそ、大嶋一也の今がある。そうした姿勢が人物を作り上げるのだ。反省しよう……というのはどうでもいいが、11Rでの手応えにはっきりと物足りなさを感じた大嶋は、即座に大手術を決意し、またたく間にスリーブ交換をやり遂げてしまった! 僕だったらえっちらおっちらと整備しているであろう明日の午前中は、この整備を受けての手応え確認と微調整となっていくのだろう。なぜ大嶋が強いのか。そのひとつの答えが間違いなくそこにあった。

2010_0415_0523  大嶋に限らず、匠たちは諦めるということを知らないとしか思えない。終盤の時間帯、オープンスペースのペラ調整所でもっとも姿を見かけたのは新井敏司と諏訪馨だった。得点率を計算してみれば、二人ともに予選突破は厳しい状況(新井は1着で相手待ちではあるけれど)。しかし、新井も諏訪も、まるで諦めてはいないのだ。報道陣も増えてくる終盤の時間帯は、ペラ調整所の周りに常に人影がある。僕もその一人で、相当に目ざわりだろうと自覚はしているのだが、整備室を覗き込むためにはどうしてもその付近に2010_0414_0267 とどまらざるを得ず、心の中で詫びつつ、そこにいるわけである。だがきっと、新井も諏訪も、こんなデヴなど意識の隅にも入っていないのだろう。ひたすら、ただひたすらペラと向き合う姿は、崇高ですらあった。こんな機会もめったにないので、諏訪のペラ調整を約1m半の至近距離からじーっと見させてもらったが、それも諏訪は意に介さず。集中力なんて言葉すら軽く感じるほどの、プロの姿勢だと思った。

2010_0414_0195  そうした作業に特化できない“新兵”たちは、やはり大変だ。彼らも後輩がいれば、きっと同じ顔を見せるに違いないのに、10~20年ぶりの雑用に追われてしまう。ならば楽しまねば損、と考えているのか、亀本勇樹や北川敏弘には実に笑顔が多いのである。
2010_0414_0208  登番ひとつ違いの二人は、まさしく仲良しコンビ。整備室の清掃をしながらも、時に肩を組んで笑い合っていたりする。エンジン吊りに向かうときも、肩を並べて向かうことも多く、リフトの前でも談笑が続いていたのだった。
 だというのに、12R前、亀本の顔がなんとなく憮然としているので、驚いた。亀本は手にヒモのついたマグネットを持っており、これはピット内の金属片を集める道具。SGなどでも若手がこれを手に、地面を注視しながら歩いている姿がよく見られる。亀本はそれをもって係留所へ。ペラの装着や取り外しがよく行なわれる場所なので、金属片もたくさん落ちているのだ。で、それを見送る北川は満面の笑顔。どっちが係留所掃除をするかで揉めたんですかね? じゃんけんでもして、亀本が負けた? 明日確認してみたいが、改めて質問することでもないしなあ……。そうだ、明日の同じ時間、二人の動きをストーキングしてみよう。
2010_0415_0569  と、係留所に降りていく亀本を眺めていたら、2mほど先を風のように日高逸子が疾走! 日高といえば、女子王座でもSGでも、常に走りまわっているという印象があるのだが、新兵でもある今節は当社比150%くらいの割合でさらに走り回っている。そのときも、あかくみのスポンジを手に先輩たちのボートの間を飛び回っており、それを終えるとダッシュで控室へ。これがまた本当に大変そうなのだ。だというのに、目が合うとニコッと笑ってもくれるのだから、さすがのグレートマザー。その笑顔を亀本選手にも分けてあげてくださーい。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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競艇名人戦TOPICS 3日目

無冠の帝王がキターーーっ!

2010_0415_0889  見どころ満載の名人戦。進入から道中まで、競艇の醍醐味がめちゃくちゃ詰まっている。3Rの西山昇一vs中尾英彦vs北川敏弘の三つ巴2着争い。4Rの万谷オヤビンのカドマクリに、それを思い切り張り飛ばす山﨑昭生。5Rの西田靖のスーパーピット離れに、インを奪われた木下頼房のド根性ジカマクリ。8R、進入で駆け引きを繰り広げた鈴木幸夫と西島義則の壮絶な2着争い(西島の切り返し連発も凄かったし、3周2M、素早いハンドルを入れた西島を牽制しつつ進路をふさいだ鈴木の捌きも凄かった)。舟券はちっとも当たらないけど、心から満喫できる名人戦、である。
 そんななか、ここでクローズアップしたいのは、10Rの荘林幸輝である。派手さはなかったものの、渋いプレーを見せているのだ。
2010_0415_0411  荘林は2号艇で、1号艇は地元の松野京吾。スタ展は枠なりで、本番もピットアウトから大きな動きはなく、小回りブイに到達する頃には枠なり濃厚の隊形となっている。ただ、松野がやけに早めにレバーを落とし、ゆっくりゆっくりと艇を進めている。ネトロンの中間地点に差し掛かった頃には、すでに他5艇はターンマークあたりにおり、大きく間隔が開いていたのだ。
2010_0415_0338  すると、荘林はターンマークをほとんど空けることなく、つつつっとに艇をホーム側に動かした。このまま舳先を向けてしまえば、1コースが獲れる態勢である。昨年のダービー準優で、1号艇の今垣光太郎から2号艇の吉川元浩がインを奪ったシーンによく似たシーン。しかし地元水面での1号艇、松野もインを明け渡すわけにはいかない。そこからスピードアップした松野は、ターンマークをなめるように進んで、荘林の前に艇を出した。インをキープできたわけだが、そのとき荘林は、まるで「インなんかまったく考えてなかったよ」といった風情でそのまま艇を流していたのである。
 THE進入で書くべき原稿のようだが、結果を思えば、これはまさしく荘林の戦略勝ちだと思うのだ。あのまま松野がゆっくりとインを獲るのを許していたら、助走距離タップリの1コースとなっていた。しかし荘林は松野を自ら誘導して、早めに1コースを獲らせた。つまり、荘林は駆け引きのなかでインを少しでも深くしようとし、それを実現させたわけである。そして1M。逃げる松野の内に峻烈な差し一閃。回ったあとの一瞬の加速もすごかったが、もし松野が楽なインになっていたら、その差しも届いていただろうか。
 私は、この差し切りは、まさしく自力の差し切りだったと思う。無冠の帝王と呼ばれ続けた荘林だが、無冠はきっと運が向かなかっただけなのだ。このレースっぷりを見れば、艇界の七不思議の筆頭は荘林の無冠としか思えない。

機力的妙味はやっぱり吉田!

2010_0415_0349  機力相場は予選順位の通り――そう言ってしまいたくなるほど、上位陣のモーターは確実に出ている。しかもほとんどが銘柄級なのだから、もはやお手上げ気分。小林昌敏のストレートが節イチで、出足系は山﨑昭生。今村豊も強力で、西島義則は言わずもがな。二人はともに伸び型に見える。日高逸子もいいアシで、山来和人も好気配……なんて、昨日のコピーみたいなもんじゃないか。
 もちろん、明らかにパワーアップが見える選手もいないわけではない。松野京吾は日増しに強くなってきているし、古場輝義も前検あたりから比べれば大幅に上向いている。あ、これはドリーム組、やっぱり銘柄級か。先述の荘林幸輝も出足が鋭くなっていると見えるし、西田靖はピット離れ、出足ともに上位級に仕上がってきた。って、やっぱり銘柄級だ。
2010_0415_0342 そんななか、やはり妙味として取り上げたいのは、エース機・吉田稔だ。今日は結果を出せなかったし、準優進出も絶望的だが、だからこその妙味。ターン回りを中心にパワーは上位に劣っていないので、4日目の3R5号艇は面白い存在になると思う。イン主体、本命予想の“本紙”は◎にはしないけど、こっそりアタマ流しも買っちゃおうかな、と考えている。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)


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THE進入――競艇名人戦 3日目

非枠なりレース=8コ
枠なりレース/1R、4R、6R、10R

 枠なり:非枠なりの割合は、2日目と同じ。ただし、非枠なりであっても穏やかな並び(123/546とか)になったレースが増えた3日であった。先に「今日いちばん動いた人」をやってしまうと……

●今日いちばん動いた人/4号艇→2コース=鈴木幸夫(愛知)●
2010_0415_0738  これがもっとも大きな動き。あ、12R6号艇→4コースの沼田嘉弘も枠-2という点では同じことか。それを言うなら、9Rと11Rの4号艇→6コース、森脇徹と岡孝も枠+2で動いた分はおんなじ。まあ、いちばん内に入った鈴木を筆頭とはしておくが、その程度しか目立った動きがなかった、ということである。

 ただし、みなが折り合った1日であったかというと、決してそうとも言い切れない。
 7コ。
 これが何をあらわすかというと、「スタート展示と本番の並びが変わっていたレースの数」。スタ展と本番が変わるとファンは予想しにくい、なんてことも言いますが、しかしスタ展からレースが始まっていると考えれば、これも選手たちの駆け引き。こうなると、スタ展を見たうえで、本番はどうなるのかなー、と進入を読むのが面白いわけで、個人的には大歓迎なのであります。
 そして、その醍醐味が詰まっていたのが、8Rでありました。スタ展と本番が変わっただけではなく、うおぉぉぉっと叫べる出来事も起こりましたね。

●8R/これぞ駆け引きの妙! そして3カド!●
“本紙予想”で私は、1426/35と進入予想をしています。鈴木幸夫がインを狙うだろう、西島義則は自在に立ち回るか、石川正美も6コースはないだろうなあ……というのが推理の根拠。146/235とか、4126/35とか、1246/35とか、まあいろいろなパターンは考えましたが、推理の方向性は同じです。そして、まあ無難な読みだとも思う。
2010_0415_0758  スタート展示でひっくり返った。西島がインを強奪! ここはイン屋の顔を見せますか、西島さん! それから数十秒後、もういちどひっくり返る。幸夫さん、動かないの!? まさかの4カド発進はまったくの想定外で、石川までもが6コースへ。ふむぅ、本番で山来がインを主張すれば、ここは枠なりの可能性が大ですかな……。
 本番は、そんな想像など浅薄だとばかりに、強烈な駆け引きが見られている。ピット離れが互角となったことで、山来がイン主張の構えを見せると、西島は強引なイン獲りはせずに山来に艇を並べるかたちでバック水面へ。すると、これを見た鈴木は「西やんが行かないんなら、俺が行かせてもらうよ」とばかりに、ギュイーンと噴かせて前方へ! もし西島が最低でも2コースは確実と考えていたとしたら、まさしくスタ展の死んだふりが奏功したわけで、これぞ本物の進入争いと言うべきもの。まあ、山来にとっては前門の西島、後門の幸夫、大変な1号艇に組まれたことを呪いたくなったことだろう。
 せっかく西島を押さえたのにインを獲られてはたまらないと、山来は1コースを死守。鈴木が2コースに入って、西島は3コースか。スタ展通りに若女井正と石川は動く気配がなく、ならばと板谷茂樹は4カドに引く構え。ターンマーク付近で艇を横に流していく西島を見れば、まあ妥当な動きではある。
2010_0415_0542  しかし、板谷が後ろに引くタイミングは少し早かった。いや、近代競艇では普通のタイミングか。ゆるい3対3が慣習のようになっている昨今、普通なら板谷はもくろみ通りに4カドを獲れただろうが、これは名人戦なのである。そして、3コースに入りそうなのは進入に強い思い入れを抱いている西島なのである。
 西島は板谷が後に引っ張ったのを見て、自分も敢然と艇を後に下げた。3カド! これで、このレースの並びの正解は「14/2356」に。スタ展と本番で、おもに西島と鈴木が駆け引きを繰り広げた結果(あと山来がさんざん神経を使った結果)、想像もしていなかった並びになってしまった! 何度も言うが、これこそが本物の進入争いである。これを読めなかった私は、まったくもって甘い。相当に難解ではあったが、ありえない並びではないのだ。そして私は、幸夫さんが動いたときには心底痺れ、西島がカドに引いた瞬間、鳥肌がぞわっと立った。次にこの2人が戦うレースでは、絶対に並びを当ててやろうと強く思った。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)


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明日の勝負駆け情報!

 予選3日目が終了して、明日はいよいよ勝負駆け。混戦です。ボーダーは6・00と想定して明日のノルマを計算していますが、現在18位の荘林が5・75。現実のボーダーラインは下がる可能性もあります。そうなると、勝って1点足らずという選手も何人かいて、これが届いてくる可能性もあることになる。4日目の戦いは、相当に熾烈となりそうです。
 予選上位は、さすがのあの2人。

1 西島義則  当確
2 今村豊   当確
3 山﨑昭生  当確
4 小林昌敏  5・5着
5 西田靖   5・5着
6 日高逸子  5・5着
7 松野京吾  3・6着
8 山来和人  4・4着
9 篠原俊夫  5着
10 古場輝義  当確
11 大嶋一也  当確
12 川名稔   5着
13 水野要   4着
14 山口博司  4着
15 原田順一  4着
16 池上正浩  3着
17 板谷茂樹  3・3着
18 荘林幸輝  2・3着
19 関忠志   2・3着
20 西山昇一  2・3着
21 山﨑毅   2着
22 佐藤幸子  1着
23 鈴木幸夫  ※1着相手待ち
24 新井敏司  ※1着相手待ち
25 占部彰二  2・2着
26 原由樹夫  2・2着
27 中尾英彦  1着
28 尾崎明男  ※1着相手待ち
29 若女井正  ※1着相手待ち
30 金井秀夫  ※1着相手待ち
31 富山弘幸  1・2着
32 加藤峻二  -
33 村上信二  1・1着
33 沼田嘉弘  -
35 北川敏弘  1・1着
36 木下頼房  1・1着
37 岡孝    1・1着


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グルメ屋台大集合!

今節、東スタンド脇、中央入場門入ってすぐの広場ではグルメ屋台大集合!と銘打って、全国のうまいもんに舌鼓を打てる企画が開催されております。競艇グルメ評論家を自認する本紙グルメ班としては、行かねばなるまい~~~。

Cimg5075ということで、行ってまいりました。まずは、B級グルメとして全国的にも認知されている富士宮焼きそば。甘めのソースに魚粉がかかる絶品な焼きそば。太めのメンもいい感じです。

Cimg5078 この焼きそばに、浜松餃子をつければ、立派なランチだよな~。具にもしっかり味のついた浜松餃子もまた絶品です。

Cimg5079 もちもちした食感のイカ焼き。写真はスタンダードなものですが、うどん入りやもやし入りもあって、そっちもうまそうだったなあ~。

Cimg5076 テレビなどでも紹介されているというオリジナルバーガー。たしか福岡にも出てたことがあると思います。博多めんたいバーガー、喰った記憶があるもんな~。最高級のフォアグラバーガー1450円にチャレンジしようと思ったのですが、舟券負けてるワタシは泣く泣く見送り……。

ほかにも、サーターアンダギーやピッツァサンド、たこ焼きなど、うまそうな屋台が並んでいます(明日以降チャレンジしてみます)。皆様、匠の祭典を観戦し、舟券にまみれ、そしてうまいもん食うために、徳山競艇場にお越しくださいませ~。


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“本紙予想”名人戦3日目後半

7R 進入125/346 
池上動きそうで、新良も動く可能性。古場の捌きに期待。川名も好気配。
◎古場 ○川名 ▲万谷
3連単4-12-全

8R 進入1426/35  
鈴木と石川の前付けに西島はどう対処するか。センターからの全速戦期待。
◎西島 ○山来 ▲板谷 △石川
3連単2-136-全

9R 進入126345  
原田が動いて今村はアウトか。ならばオールスロー。諏訪の逃げ切りを狙う。
◎諏訪 ○今村 ▲原田 
3連単1-56-全 

10R 進入123/456 
枠なりと見るが原義の動き注意。松野がインから押し切る。
◎松野 ○中尾 ▲荘林 △山口哲
3連単1-625-全

11R 進入153/246      
大嶋動くも、山﨑昭が主張して逃げ切る。妙味は吉田。
◎山﨑昭 ○吉田 ▲大嶋 △岡
3連単1-654-全

12R 進入123/456   
動くとするなら新良だが……。西島がインモンキーで勝利を積む。篠原も好パワー。
◎西島 ○篠原 ▲佐藤
3連単1-253-全 


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THEピット――先輩と後輩

2010_0414_0182  静かな朝である。1Rのスタート展示が終わると、ピットにはほとんど音がなくなっていた。ペラを叩いている選手は数人いるが、その音も大きくは響かない。ときどきコンコンと聞こえてくるのみで、勢いのいい金属音はほぼ聞こえてこなかった。装着場にも選手の影はほとんど見当たらず、本体整備を始めた山口哲治が整備室と自艇を行き来するのが目立つくらい。SGなどでも4日目にこうした不思議な静けさが見られることはあるけれども、名人戦はそれが3日目の朝。どの選手も、すでに大きな調整は必要なくなったということなのか。百戦錬磨の達人たち、手応えをつかむの2010_0414_0598も、方向性を見つけ出すのも、お手の物なのだろう。
 それでも、1Rの発走が近づいたあたりから、選手たちの姿が徐々に増え始めていた。1Rが終わり、そのままエンジン吊りに向かった選手たちが、ふたたび自艇のもとで作業を行ない始めたのだ。そのとき、不思議な動きを見せていたのは、今村豊である。何と言うか、ヒマそうなのだ。1R直前に整備室にいるところを見かけていたのだが、そのときも腕を組んで室内を歩きまわるばかりで、作業をしている雰囲気ではなかった。1R後は、まず着水の準備を始めた新良一規のもとに歩み寄って、雑談風味の会話をかわす(仕事の話だったらごめんなさい)。しばらく経つと、佐藤幸子に近づいて、笑顔を交わし合う。これはたぶん雑談でしょうな。さらには小林昌敏をつかまえて、やっぱりニコニコと二言三言。ピット内を、まるで花から花へと渡り歩く蝶々のように、右へ左へさすらっているのである。余裕たっぷり、なんでしょうね。もはやすべてが仕上がったということか。1Rを勝った森脇徹を笑顔で出迎える様子も印象的だった。

2010_0414_02582010_0413_0810  今村の様子にほのぼのしながら整備室を覗きに行くと、石川正美に真剣な表情で話しかける鵜飼菜穂子を発見。石川は整備室奥のテーブルで作業をしており、鵜飼はそのテーブルに浅く腰かけながら、何かをせつせつと石川に訴えている様子だった。石川はこちらに背中を向けているので表情は見えないが、鵜飼の顔を見上げながら、ふんふんとうなずいては一言二言返している。後輩が先輩を頼っている図、であり、その後輩が鵜飼菜穂子なのだから、女子王座を1カ月半前に見たばかりのこちらとしては、不思議な光景である。
2010_0413_03242010_0412_0451  そういえば、1R後には、ボートリフトの前ではしゃいでいる関忠志を見かけたのだった。どうはしゃいでいたかといえば、万谷章と談笑しており、万谷の言葉に爆笑している、というもの。二人の会話を盗み聞きするために近寄りたかったが、さすがにエンジン吊りの場にずかずかと入っていくわけにはいかない。関の笑顔は、大先輩の貫禄ある冗句に浸って嬉しがっている後輩、といった感じで、その後輩が関忠志なのだから、よくよく考えれば不思議なのである。
 大ベテランが後輩としての自分を楽しむことができる場所。加藤峻二以外、ですけどね。それもまた名人戦の魅力と言えるかもしれない。

2010_0414_0103  2R、6コース発進の高橋二朗が、1Mを思い切った握りマイで攻めた。今節の二朗さんは、外からの果敢な攻めが印象的である。しかし、これに5コースの川名稔が抵抗した。まるで二朗に合わせるように握り返して、先マクリを狙っていったのだ。川名は3番手に取りついたが、二朗はこれで展開をなくしてしまう。外に流れて万事休す。強攻は実を結ばなかった。
 先にカポック脱ぎ場に帰っていたのは二朗のほうで、川名は遅れて合流している。二朗の顔を見ると、ペコッと頭を下げる川名。
「もぉ~~~、あそこは落としとけよぉ~~~」
2010_0414_0282  二朗がニコニコ顔で言った。川名の表情は見えなかったが、二朗の顔つきを見れば、川名も笑っていたに違いない。ま~ったく、もぉ~、という感じでさらに川名に向けた目はどこまでも優しく、そりゃあそこは握り返すよな~、と顔には書いてあった。でも、少し先輩を立ててくれてもいいんじゃないの、千葉在住同士の川名くんよ? 
 そう、この競り合いは千葉勢同士で行なわれたものだったのだ。しかも後輩が先輩を飛ばした。そんなことなど関係なく、ガチンコ勝負するのが競艇。そして、レース後には優しい笑顔で語り合うのが名人戦。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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H冥人の『穴・極選』3日目

 憲吾郎どのの入院費を捻出するどころか、身上潰して強制退院を食らわす勢いのHです。あ、showさん、ま、まさか特券買ってませんよね∑(=゚ω゚=;) 

 ま、それでも虎穴に入らずんばの気合で攻めまくるどーーー! 昨日は大嶋先輩潰しを画策して失敗。今日は私と同い年の天才レーサーに喧嘩を売ってみます。

9R
 ①諏訪 馨
 ②新井敏司
 ③瀬尾達也
★④森脇 徹
 ⑤今村 豊
◎⑥原田順一

進入126345か12345/6

 予選2日を終えた時点で「中間MVPを選べ」と言われたら、私は迷わず山笠アイドル順ちゃんに一票を投じます。スリットから道中から握って握って握り潰そうとする還暦の姿は、もう拍手とともに涙するしかないっす。そして、この9Rは今村さえどうにかできれば(もち、これが難しいんだけど><)シリーズ初勝利の大チャンス!
 番組的には「F2の瀬尾と森脇をひとまくりしてくださいな、今村さん」という楽勝ムード。が、そう簡単に収まるかどうか。今村のスロー&ターンマーク起こしはほぼ確定しているので、進入は順ちゃんの腹積もりひとつ。オールスローの3コースあたりまで攻めるか、単騎ガマシにするか。で、そのどっちになったとしても、今節の順ちゃんの気合とパワーなら一気に突き抜けることができます。3コースならジカまくり、6コースなら今村マークの(割り)差し。ヒモは「F翌日レーサーに激走あり」の鉄則に則って森脇の2、3着付けで攻めましょう。

3連単★6-4-全、6-全-4

 え、ゴタク並べる前に、今村の死角をきちんと客観的に述べてみろ? そ、そんなもんないっす。ないけど、5、6コースではどんな名選手でも取りこぼすのが競艇(=ボートレース、ねぇ)なんですーーーーヽ( )`ε´( )ノ!!!!


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本日の“本紙予想”競艇名人戦3日目

 おはようございます。Kです。いやはや昨日はインが弱かった。初日と気候ががらりと変わっていたことが

影響したのでしょうか。今朝は曇り空、ゆるやかな追い風。昨日とも風がまた違うんですよねえ……。

1R 進入123/456 
まずは枠なり想定。インなら鵜飼が押し切れるアシ。
◎鵜飼 ○亀本 ▲大西 △林 
3連単1-436-全

2R 進入1235/46
金井がスローにもぐりこみそう。それほど深くなければ山﨑毅がインから粘る。
◎山﨑毅 ○新井 ▲川名 △高橋  
3連単1-346-全

3R 進入123/456
枠なり濃厚の一戦。西山がインから先マイ。古場に上昇気配。
◎西山 ○古場 ▲中尾 
3連単1-54-全

4R 進入123/456
ここも枠なりか。伸びの小林に出足の山﨑昭。両者の一騎打ち濃厚も、山﨑を厚めに。
◎山﨑昭 ○小林
3連単2=1-全

5R 進入231/456
木下頼が主張すれば枠なりだが……。F2でも瀬尾のカド戦に妙味か。
◎瀬尾 ○西田 ▲木下頼 △山口哲 
3連単4-216-全

6R 進入132/456 
関と大嶋のコース争いが見もの。深くても大嶋がもたせる。
◎大嶋 ○関 ▲加藤 △佐藤
3連単3-145-全

後半は後ほどアップします。


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3日目!

2010_0414_0279 おはようございます。競艇名人戦、3日目です。昨日はイン壊滅の一日でしたが、今日ははたして。12R、シリーズリーダーの西島義則が1号艇で登場しますが、ここは華麗なるインモンキーを期待したいですね。(PHOTO/中尾茂幸)


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競艇名人戦TOPICS 2日目

2010_0414_0009 新記録! 133歳ワンツー!

 その記録は、加藤峻二が4カドマクリを炸裂させたところから始まる。
 1R。スロー3艇がSで後手を踏み、1艇身のSを決めていた加藤が内を叩いて先頭へ。この時点でも、スタンドは沸きに沸いていたし、僕も「キたーっ!」と鳥肌を立てていた。我らが競艇国宝が勝利をあげたのだ。もうそれだけで興奮の極み。舟券はすでにただの紙切れになっていたけれども、峻ちゃんの1着はただただ嬉しい。
 2番手は林貢で、加藤のマクリに乗ったかたち。そうだよなあ、峻ちゃんアタマに据えれば買える舟券だよなあ。なんで買わなかったんだろ……と自問自答していたそのとき、3周1Mで事件が起こる。壮大な記録が俄然、現実味を帯びてきたのだ。
 内から突進気味に林にアタックしたのは金井秀夫。これが林のふところをきっちり捉え、バックでは併走状態となったのである。
 ひゃ、ひゃ、132歳の1、2着!? 加藤峻二、68歳。金井秀夫、64歳。何か月まで計算すれば、二人あわせて133歳2カ月。このままゴールすれば、まず加藤峻二はもちろん史上最年長1着。そして、ワンツーフィニッシュでの年齢もレコードだ!
2010_0414_0322 3周2M、加藤は危なげなく先頭をキープし、金井も林を捌き切って2番手確保。かくして、競艇史に残る偉大なる記録が誕生したわけである。我々は歴史の証人となった! 峻ちゃん、金井さん、おめでとう!
 青山登さんによれば、加藤に記録更新の祝福を送ったところ、「ぜんぜん関係ない。今日明日辞めるわけじゃないんだから」と語ったとか。くぅ~~、カッコいい! そしてまだまだやる気マンマンだ。そんな加藤峻二を目の当たりにできることは(もちろん同様に健闘を続ける金井秀夫も)、ボートレースファンの至福である。我々は、今後も最年長1着を更新し続ける峻ちゃんを眩しく見つめていくことだろう。
 ところで、最年長ワンツー記録は、今節にも別の選手によって更新の可能性が残されている。もちろん、加藤峻二=万谷章だ。実に134歳7カ月のコンビによる1、2着独占はいつの日か。徳山の番組さん、今節中にぜひ二人の対戦を組んでくださーいっ!

あぁ、感動の対決よ……

 本日のメインエベントは、8Rしかない。加藤峻二vs今村豊。誰が何と言おうと、平成22年4月14日はこの対決に尽きる。
Sn3_2884  感動的なレースであった。先に攻めたのは、加藤峻二だった。インの原義昭がコンマ30のスタート。加藤はコンマ26。少しのぞいてはいたものの、そこからの行きアシは明らかの加藤が上。原をじわじわと置き去りにしていくと、ジカマクリを放ったのだ。今村を押さえての先マクリ!
2010_0414_0117  スリット隊形も、行きアシの差も、原より加藤のほうが上だった。しかし、このマクリはそんな理屈で語っても仕方がない。「今村くんと一緒になったら前を走りたい」と開会式で宣言した加藤の、衰えることない「今村に勝つ!」という強い思いが表現された走り――それこそがこのシーンの正解だと僕は確信する。仮に本人が否定しようとも、それは本音ではないと信じる。信じたい。
 しかし、今村は凄かった……。スリットはコンマ18のトップSと、さらに内を覗く隊形。3コース150m起こしから、さらりと全速スタートを決めてみせている。そこから軽快に行きアシを伸ばす。この水域のスペシャリストにはお手の物の、必殺戦法である。
2010_0414_0646  すでに書いたとおり、加藤は先マクリを放っている。スリットでの半艇身差をものともせずに、今村より先に攻めたのだ。だが、今村はその上を握った。そう、全速二段ツケマイ。そして、その攻撃は鮮やかに決まった。今村は猛スピードで加藤を交わして先頭へ。リビング・レジェンド対決は、今村に軍配が上がって幕を閉じた……。
 ふと思う。30年近くも前、こんなシーンが競艇界を席巻したのではなかったのか、と。今日の今村は3コースだが、当時は6コース。若き加藤峻二がマクリで活躍するなか、さらにその外をマクっていく全速ターンで競艇という競技を変えてしまった今村豊。まだド田舎の子供だった僕はそのシーンを生で見てはいないが、今たしかにその再現を生ける伝説にまでなった二人の走りに見せてもらったのではなかったのか……。
 U記者も書いていると思うが、レース後の加藤は本気で悔しがっていた。30年前の加藤も同様だったのだろう。あぁ、これだから名人戦はやめられない。たったひとつのレースに、「歴史」と「リアル」を同時に見せてもらったのだ。これは名人戦でしかありえない感動だろう。
2010_0414_0684  徳山の番組さん、もういちど二人の対決を組んでください……と言いたい気もするが、そんなに軽々しく組んでいいものではないだろうとも思うし……いや、優勝戦で実現すればいいではないか!と期待したいところだし……複雑だ。しかし、どんな形であれもういちど加藤vs今村が実現したなら、もう一度、目を見開いてその対決に身をゆだね、感動に思い切り浸らせてもらおう。そして今日は、この感動に浸りつつ夜を過ごそう……。

節イチは昌敏か昭生か

2010_0414_0237  30号機パワーが爆発しましたな~。9R、小林昌敏は5コースからマクリ一発。スリットで半艇身のぞいてはいたが、それも強烈な行きアシが連れて行った鋭発に見えましたな。あとは伸びなりに内を飲み込んで爽快決着。ストレート系のアシは、文句なしに節イチであろう。
2010_0414_0051  出足系ではやはり山﨑昭生か。3R、1Mを回って4~5艇が先頭争いという混戦になり、2Mでは最内からポジション有利に佐藤幸子が先マイ。いったんは、これで決着かと思える差をつけて、先頭に立っている。しかし、そこからぐんぐん追い上げた山﨑は、3周1Mのターンでついに佐藤のふところを捉え、勝利を強奪してしまったのである。追い上げの利くアシ、というのはもちろんだが、1周2Mのツケマイにターン足の凄さが凝縮されていたようにも思う。佐藤には届いていないのだが、流れることなく、きっちり水をつかんで、しかも前に押していく。ターン足が良さがなせる業で、これが大逆転への布石となっていたと考える次第であります。
 そのほかでは、エース機・吉田稔も快パワー。待機行動違反で減点があるだけに、3日目は気合もパワーを後押ししそう。諏訪馨も、彼向きかどうかはともかく、好気配だし、加藤峻二も今村豊も上位ではないかと思う。あ、西島義則も忘れてはいけないし、外マイ連発が印象的な原田順一も上位級。あとは川名稔、篠原俊夫、山来和人といったあたりが目立つ面々。ぼちぼちみな人気サイドとなるだろうが、妙味は吉田稔だと思う。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)


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THE進入――名人戦2日目

非枠なりレース=8コ
枠なりレース/3R、4R、8R、9R

2010_0414_0670  名人戦2日目は、枠なりレースが1つ増えて、非枠なりは8コ。これだけイン屋が多いと、枠なり率が低くなるのは道理というもので、前付けはもちろんのこと、それに抵抗する選手の繰り出す駆け引きが確実に見どころのひとつとなっている。あと、鵜飼菜穂子のまさかの6コースも見どころでしたかな。2R5号艇、7R6号艇はともに動かず、今後見られることはないかもしれない、鵜飼菜穂子の1日6レース2回。これもまた鵜飼流の駆け引きだったか。
 そんななか、5Rでは1号艇の吉田稔が待機行動違反をとられたりもしている。6号艇の関忠志にインを明け渡し、あわせて動いてきた5号艇の石川正美が舳先を向けるなか、ゆっくりと2コースを主張した吉田は割り込みとジャッジされてしまったのだ。そしてこの後……。

●5R/タテ並び●
2010_0414_0275  正直に言えば、吉田の進入は明らかに待機行動違反だろうと思えるものだった。石川が見透し線に達しているのに、まだ舳先をスタートラインに向けていなかったからだ。その後も慌てる様子もなく、石川の内に入っていく吉田。おそらく、何かの勘違いがあったのだろう。
 おそらく、石川も気づいていたはずである。本来は自分に2コースの権利があるということを。だからなのか、石川はぐいぐいと内へ進入していく。見透し線にははるか先に入っていたから、これはまるで吉田の進路をふさぐようなかたちとなっていった。吉田にしてみれば、自分のスペースがどんどんと狭くなっていくわけであり、なぜ石川がそんな動きをしているのか理解できなかったかもしれない。
2010_0413_0378  気づけば、「どっちが2コースなの?」と言いたくなるタテ並びが完成。前に石川、後ろに吉田でダブル2コース……!? 06年の蒲郡GⅠオールジャパン竹島特別優勝戦で、森高一真と上瀧和則がインを奪い合って同様の隊形になったことがあったが、あれを彷彿とさせるようなコース争いが2コースで起こっていたわけである。まあ、こっちは吉田が待機行動違反なんだけど。
 もちろんそのままではスタートが切れないので、石川が譲るかたちで3コースとなり、そして2コースを獲り切った吉田が差し切り勝ち。まあ、反則絡みのレースになってしまっているので、若干の後味の悪さはあるけれども、めったに見ることのできない進入として、エキサイティングではあった。イレギュラーな起こしになったはずなのに、吉田がきっちり勝ち切ったのにも驚いた。

●今日いちばん動いた人/6号艇→1コース=関忠志(岡山)●
2010_0412_0453  で、5Rの不思議な進入を演出したのが、関忠志。6号艇から果敢に1コースを奪いに出たことで、5号艇・石川=6コースは勘弁、1号艇・吉田=関さんは仕方ないけど2コースは譲らん、そして2コースの奪い合いとなった次第である。もっとも、艇番がどこだろうと、関がインを奪いにいくのはもはやボートレースの常識。外枠ではむしろ激しい前付けとなるわけで、やっぱりこの人がいるレースは面白すぎ! そして過激! イン屋の存在が、というより、強烈な個性の持ち主がレースを熱くするということを体現している男として、大拍手を送る次第である。
2010_0412_0428  本日、1号艇以外で1コースに入ったのは、7R5号艇の西島義則と10R4号艇の池上正浩。昨日は3号艇で4カドの西島は、今日はインを奪って逃走勝利(決まり手は抜き)。池上は日高逸子にマクられてしまっているが、明日からもその動きに注意したい。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)


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THE ピット―最高の瞬間!

Sn4_2018  午後のピットで何が起きていたのか。
 いろいろとメモは取っていたのだが、すべてが吹き飛ぶ瞬間があった。
 8レース後。
 1周1マークで加藤峻二をマクリで沈め、勝利していた今村豊は控室に戻りかけたが……、数歩進んで踵を返した。
 そして、加藤のもとへと行くと、「加藤さん、どうもすみませんでした」と頭を下げたのだ。
 そのときの加藤のリアクションを見て、鳥肌が立った。
 今村に謝られた加藤は、“くっそおっ!”という気持ちを全身で表現するように、右手で拳をつくり、その拳を大きく斜めに振り下ろしてみせたのだ。それは、ケンカで負けた子どもが取ってみせるポーズそのものだった。
 68歳の選手に対して「子どものように」という表現を使うことには疑問を持たれるかもしれないが、私がそこで、かつてなかったほどの感動を覚えたのがなぜといえば、そのときの加藤が、子どものようだったからに他ならない。
“くっそおっ!”という気持ちを全身で表現したあと、加藤が浮かべた満面の笑みは最高だった。

Sn3_2992  その後、今村は勝利者インタビューを受けに行ったが、戻ってくるとまったく休むことなく、小走りでボートを水面に下ろした。
 12レースの準備をするためのことだが、今村はその12レースでイン逃げを決めている。
 それはそうだろう。最高の敬意を払ったマクリで加藤に勝利したあと、1号艇に乗るレースでは誰にも負けられない。

 一方の加藤はどうかといえば、今村が8レースの勝利者インタビューから戻ってきたときにはすでに整備室でモーターの分解を始めていた。
 作業の中心は電気系統の点検だったが、相手が今村でなければ、「マクリ2連勝」を決めていてもおかしくない足になっていながら、上積みを求めて、休まず作業をしていたのだから凄すぎる。
 今村に対して見せた、“くっそおっ!ポーズ”は単なるポースではなく、心の底から湧き上がる感情そのものだったともいえるのだろう。
 こんな凄い68歳は、どこの世界を探してみても、いるはずがない。

Sn4_2120  その後、加藤が整備を続けている中で、少し離れた場所で原由樹夫と話をしていると、つかつかとこちらにやってきた加藤は「ジャマ、ジャマ」と言って、私たちを払いのけるポースをしたのだから、驚いた。
“えっ、怒られたのか……な”ぽかんとしたが、原ユッキーは困った顔をして笑いながら僕に言った。
「加藤さんにはいつも、こうして、いじめられるんよぉ」
 なるほど、そういうことなのか。

 とにかくだ。いいもの見ちゃった……というか、凄すぎる場面を見せてもらった最高の午後だった。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


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“本紙予想”名人戦2日目後半

7R 進入1256/34 
鵜飼動けば、さすがの“自在派”西島も動くか。原田の逃げを本命視。
◎原田 ○西山 ▲西島 △高橋
3連単1-254-全

8R 進入123/456  
枠なりで加藤vs今村。150起こしなら今村が伸びて攻め切る。
◎今村 ○加藤 ▲原義 △占部
3連単3-214-全

9R 進入123/456  
枠なり想定。亀本が深い引き波作って逃走。
◎亀本 ○篠原 ▲小林 △古場 
3連単1-453-全 

10R 進入123/456 
ここも枠なりか。荘林が苦戦気味で、吉田の差しを狙う。
◎吉田 ○新良 ▲日高 △荘林
3連単2-351-全

11R 進入124/345      
大嶋動いて内深くなるか。それでも大嶋が捌きそう。
◎大嶋 ○原田 ▲新井 △万谷
3連単4-213-全

12R 進入152/346   
西田動くも今村がイン主張。山来の攻めに魅力感じつつ、今村を本命視。
◎今村 ○山来 ▲西田 △石川
3連単1-253-全 


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THE ピット―イン屋連

2010_0413_0265  今朝は、「朝のスタート特訓」が行なわれている時間帯にピットに入ってみたが、その時間帯から多くの選手たちが様々な作業をしていた。
 たとえば万谷章は、装着場のボートのもとで細かい点検をしたあと、整備室へと移動してギアケース調整をスタート。
 今村豊と小林昌敏も装着場で合流したあと、プロペラを見せ合いながら、やはり整備室へと入っていった。

2010_0414_0268  整備室前のオープンスペースでペラ調整を行なっていたのは、昨日と同じく原義昭ひとりだったが、整備室内では、7、8人がペラを叩いていた。
 その中で思わず目がとまったのは、関忠志、鈴木幸夫、諏訪馨、西島義則が固まっていた一角だ。互いに声を掛け合っている場面などは見かけられなかったので、単なる偶然だったのだろうが、そこに「イン屋連」が形成されていたことになる(西島に関しては「自在派転向」との見方もできるが……)。
 この中で諏訪が最初に立ちあがり、オープンスペースのほうへと作業の場を移していたが、ペンを口に咥えながらペラを見つめる眼光は鋭く、“職人スナイパー”といった雰囲気だった。名人戦初出場の諏訪をピットで見るのは今節が初めてだが、その佇まいはとても魅力的だった。

2010_0414_0402  イン屋連形成といえば、水面でもそう。
 スタート特訓をしている中で、6号艇が2艇並んでやけに深い位置からスタートを切ろうとしていたので、よく見てみると、西田靖(2レース6号艇)と大嶋一也(6レース6号艇)だったのだ。
 その後、西田に対して声を掛けると、「そんなに入れ込んで、ガンガン行く気はないです」と話していたが、2レースでは、2号艇・諏訪が2コース、6号艇・西田が3コースとなり、西田が1着を取っている。
 このような駆け引きを見ても、今節においては、イン屋たちが進入でどこまで動くかが重要なカギを握る。

2010_0414_0258  インの鬼姫・鵜飼菜穂子に対しても、「女子王座より気合いが入っている表情に見えますが、どうですか?」と訊いてみた。
 すると鵜飼は「いや、F2なんで気合いは全然入ってないですよ」と苦笑。
「女子王座では、いばって立っていてもいいけど、ここでは先輩ばかりなんで、顔を引き締めているだけなんです」と笑いながら話してくれた。
「コースは動いていかないんですか?」とも尋ねてみると、「次は6コースになりそうなんで(西田たちと同じ2レースに5号艇で出走)、6コースは久しぶりだし、どうしようかと悩んだんだけど、特訓で行ってみたら、フライングは切らずに行けるかな、という感覚は掴めたんで……」とのことだった。
 その2レースで地元の森脇徹が、4カドからフライングを切ってしまったのは本当に残念だったが、それに釣られなかった鵜飼は、掴んだばかりの自分の感覚を信じられていたということだろう。

2010_0414_0118  話は遡るが、1レースでは加藤峻二が4カドからのマクリで勝利!
 1レース、2レースに関東勢が多く出走していたため、エンジン吊りを手伝ったのは、山来和人(千葉)のほかは、山﨑昭生(香川)、日高逸子(福岡)という顔ぶれになっていた。
 その際に加藤は、喜びの表情を見せることもなく、彼らにボートとモーターを託して淡々と引き上げていったが、ヘルメットを脱いだあとには、思わずニッコリ。
 この勝利にホッとした顔を見せていた。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


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H迷人の『穴・極選』

昨日の11R、まさかの枠なり進入でshowさんの見立てどおりの惨敗を喰らい、今日は居残り原稿を書いている間に私の峻ちゃんが激走万太郎(68歳のGI勝利はもちろん、金井との計132歳ワンツー決着は間違いなく史上最高齢記録でしょうな)、走る人間国宝の一人旅を指咥えて見ていたHです。本当は8Rの峻ちゃんを昨日に続いて極選指名するつもりだったんですけどね。かなり味が悪くなったので変更します。最古参レーサーに替わって狙うのは、その次にお歳を召されているジジ様です。

11R
 新井敏司
★原田順一
◎万谷 章
 大嶋一也
★水野 要
 山崎 毅
進入124/356

「脅威の48歳組」を蹴飛ばして穴を召し取る。それが今節の基本攻略法です。いくら強くても新人の若造(失礼!)が全部勝つことはありえませんからね。まず、このレースの大嶋に飛んでもらいましょう。そのためには順ちゃんに頑張ってもらわないと。大嶋の前付けをガッチリ受け止めて、スローが深くなったところで万谷親ビンの4カド一気まくり。「峻二先輩にできて、ワシにできないわけがないぢゃろ」の気合で攻めてくれます。66歳の心意気に酔いしれましょう! 差し粘る順ちゃんと親ビンマークの水野へ。

3連単★3-25-全

 憲吾郎どの、この極選で入院費用を作ってあげますからね。心安らかに看護師さんと戯れておりなはれやーー!!


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本日の“本紙予想”競艇名人戦2日目

 おはようございます。Kです。2日目も進入から悩ましい、すなわちチョーおもろいレースが山ほどありますね。

1R 進入126/345 
金井が動きそうだが、比較的穏やかな進入か。大西がインから押し切る。
◎大西 ○高橋 ▲加藤 △金井 
3連単1-236-全

2R 進入1256/34
鵜飼、西田の前付け必至。深くなっても岡がS決めて逃げる。
◎岡 ○諏訪 ▲西田 △鵜飼  
3連単1-265-全

3R 進入123/456
ここは枠なり濃厚か。鈴木が先マイ先制。若女井の強攻に乗る山﨑昭にも注意。
◎鈴木 ○山﨑昭 ▲中尾 △佐藤 
3連単1-536-全

4R 進入123/456
ここも枠なり想定。F2でも瀬尾がS決めて逃走。日高が捌いて追走。
◎瀬尾 ○日高 ▲山口博 △篠原
3連単1-346-全

5R 進入6123/45
関がインまでと見る。F2でもS遅れは考えられず、逃げ切りか。
◎関 ○吉田 ▲松野 
3連単6-13-全

6R 進入162/345 
大嶋動くが、原由がイン主張か。捌いて大嶋が抜け出す。
◎大嶋 ○山口哲 ▲原由
3連単2-31-全

後半は後ほどアップします。


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2日目!

2010_0412_05872010_0412_0548 おはようございます。競艇名人戦2日目。8Rに注目です! 2日目にして早くも実現した“競艇国宝”vs“ミスター競艇”。2号艇に加藤峻二、3号艇に今村豊。待望の一戦が実現であります!

昨晩、U記者と中尾カメラマンと宇佐川水産さんのうまくて安くて豪勢すぎる刺身を突つきながら、この対決はどーなるのかなー、と語り合ったわけですが、前の晩から酒が進むほどに魅力的な一戦。そりゃあ今村さんがマクっちゃうっしょ、いやいや峻ちゃんにも意地がある、とさらに想像を膨らませつつ、8Rを迎えたいものです。(PHOTO/中尾茂幸)


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競艇名人戦TOPICS 初日

道中も熱いぞ、名人戦!

 名人戦の醍醐味は数々あげられるが、道中の捌き合戦、あるいは激しい突進合戦も見どころのひとつ。初日は荒れ水面ということもあり、ターンしづらそうな場面も見られたが、だからこそコーナー戦の迫力は凄まじいものがあった。
2010_0412_0347  たとえば2R。木下繁美の逃げ切りはほぼ確定していたが、佐藤幸子と山口哲治が2番手を争った。佐藤は終始有利な態勢で、山口のアタックを凌ぎ切って、2着はほぼ確定しそうな勢い。山口も執拗に追ったが、3周2M、最終コーナーでは1-2-3で決着するものと思われた。山口はやや開き気味にターンマーク際を回ろうとし、これは佐藤に対する最後のアタックだったか。ところが、その内からは、2つの影が忍び寄っていた。4番手争いをしながら、岡孝と村上信二が、ダブルで突っ込んできたのである。これが、もろに山口の航跡と重なった。山口は揉まれるような形でずるりと後退し、気づいてみれば大西英一にもかわされてシンガリに。2番手を狙っていたものが、一気に6番手まで押しやられてしまったのだ。
2010_0413_0648  7Rの3番手争いも熱かった。トップSから俊敏なマクリ差しを放った西山昇一が逃げた佐藤に並びかけ、この1-2着はほぼ確定。しかし、その後ろがもつれにもつれた。まず、3番手追走の山﨑毅に、2周1Mで原由樹夫が内から襲いかかる。この突進がものの見事に決まって、原が3番手をもぎ取っている。ところが2周2M、今度は先に回ろうとする原の内に高橋二朗が猛然とアタック。この突っ込みを受けた原は高橋ともども流れ、内を突いた山﨑が3番手を取り返した。すると3周1M、最内からエース機パワーで伸びていた2010_0413_0643吉田稔が山﨑の内にゲリラアタック。往年の必殺技を繰り出して、吉田が一気の逆転を狙ったのである。原→山﨑、高橋→原、吉田→山﨑と登場人物が目まぐるしく変わっての突進3連発! 結局、山﨑が吉田のアタックを凌いで3番手を獲り切ったのだが、いやはや興奮の3番手争いだった。なお、3周2Mでは吉田に高橋が突進しており、最後は4番手争いまで激アツとなったのであった。
 舟券を握っていると、えてして自分の買い目を追ってしまいがちであり、たまたま「デキた!」なんてことにもなれば、どうしても先頭、2番手を眺めながら快感に酔いしれてしまうものである。しかし、名人戦はその後ろにも激戦あり! もちろん先頭争いで同様のシーンになろうものなら、もっとヒートするだろう。舟券当たればなおよいが、レース全体を前のめりになって見ていれば、それだけでもお腹いっぱいになれる。それが名人戦なのである。

30号機・昌敏が快パワー!

 朝から強めの追い風が吹き、11Rからは安定板も装着された初日。1Mでは荒れ水面にアシをとられて攻め切れない、なんていうシーンも散見され、機力的にも非常に判断が難しい1日だった。
2010_0413_0667  そんななかで目を引いたのは、伸びが評判となっていた30号機=小林昌敏のストレートのアシだ。特に6R、川名稔、山﨑昭生と2番手接戦となっているのだが、明らかに2者よりは強いアシ色。前検では川名の直線系も悪くないと見えていたのに、小林とはハッキリとした差があったのだから、この30号機はタダモノではない。まあ、明日からは人気になってしまうのかなー?
 ただし、やはりターン回りはその分だけ弱い。いや、弱くはないが、伸びの強さに比べると目立たない。その6R、小林は当然、優勢に2番手争いを進めていたのだが、3周2Mで差されて一気に4番手まで落ちてしまっているのだ。この部分をどう埋めてくるのか、明日はそのへんにも注目だな。
 逆に言うと、4番手から一気に2番手にまで浮上した山﨑昭生の出足から回り足にかけてが強烈である。勝利者インタビューを聞いていると、伸びの弱さを嘆いている感じだったが、ターン回りのアシだけで充分に戦えるはず。10Rも展開が向いたとはいえ俊敏な差しで突き抜けており、これに伸びがついたら超抜級になる可能性すらありそうだ。

2010_0413_0405 前検チェックで好気配として名前をあげたなかでは、山来和人が軽快なアシ色を見せており、引き続きピックアップ。諏訪馨も悪くないのだが、伸び型っぽく、イン屋のこの人には向かないのか? 西山昇一も7Rのマクリ差しはお見事で、テクニックに拍手を送りつつ、出足系は良さそうだった。新井敏司もよく見えるのだが、外枠2走の今日は結果には結びつかなかったなー。
2010_0413_r12_1037  ドリーム組で名前をあげた西島義則と今村豊。西島は4カドからのマクリ差しという“自在派”チックな勝利をあげたわけだが、マクって展開を作った日高逸子ともども、感触は良さそうだ。問題は、後方から追い上げて大逆転2着の今村豊。追い上げが利いた、と考えれば、もちろんこれは快パワーの証。そして、たしかに上位ではあろう。ただし、4→3番手、3→2番手は、いずれも前を走る艇がターンを失敗したスキを突いたもの。このあたりの評価は難しいところだろう。必要以上に人気となるのであれば、疑ってみる手もある、というか(機力に関係なく人気になる人ですけどね)。もちろん、逆転できる位置に取り付けたこと自体はやはりパワーの証であるので、今村を疑え!と大きな声で言うわけにはいかないんだけれども。
2010_0413_r12_1047  明日は12R1号艇で出走する今村。8R(加藤峻二と対決!)の走り次第では、裏目千両を狙ってみる手もあるかなあ、と漠然と考えている初日の夕暮れであります。
 あ、あと、11Rでツケマイ連発で2着を確保した原田順一も好気配だぞ。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)


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THE進入――名人戦初日

非枠なりレース=9コ
枠なりレース/8R、9R、11R

2010_0413_0680 名人戦は進入から面白い! まあ、改めて言うまでもないし、あまり強調しても陳腐な物言いになるばかりなのですが、しかしそれこそが名人戦のアイデンティティのひとつ=競艇の醍醐味の表現であるのも間違いない。
 ましてや、今年はいわゆるイン屋が昨年に比べて激増している。西島義則、西田靖の新人勢、3年ぶりの出場となった大嶋一也、こちらも名人戦復帰の鈴木幸男に鵜飼菜穂子、さらには初出場の諏訪馨と、昨年不出場のイン大好き選手がズラリと顔を揃えているのであります。もちろん、インにこだわらずとも、内寄りスローが主戦場の選手も多数いるわけで、コース獲りが激しくならないわけがない。
 というわけで、1Rからイン屋の一人(最近は変幻自在屋と言ったほうがいいかもしれませんが)原由樹夫が5号艇で登場し、そりゃあ枠なりになるはずがないだろ、という組み合わせがオープニングとなった徳山名人戦。その原の4カド発進には腰が抜けそうになりましたが、ともあれ“激・進入バトル”の幕は開いたのであります。

●11R/まさかまさかの並び……●
2010_0413_0573  前夜版でこの組み合わせを見たとき、初日のメインはむしろコレではないか、と思った。昨日の夜H記者と酒に溺れることができなかったのが残念だったし、当然、H記者は興奮して極選に指名するだろうと思った。真夜中に一人、幾通りもの並びを想像するのは本当に楽しかったし、だから逆に1号艇イン主張からの逃げ切りを“本紙予想”とした。6R、鈴木幸男が6号艇からインを強奪するのを見て、約2時間後がさらに楽しみになった。U記者が西田靖から「枠は死守」というコメントを取ってきて、まさか自在に戦うのかと、さらに進入予想を楽しんだ。

 誰が枠なりになると思ったってんだ、11Rを。

 実際は、特に鈴木幸夫がスタート展示で内をうかがう動きを見せているし、関忠志にしても西田靖にしても虎視眈々と狙っていたはず。一方、新良一規は地元戦である以上、3人の誰が来ても譲らない決意を抱いていただろうし、原田順一も簡単には内を取らせないと考えていただろう。
 そしたら、枠なりになっちゃった。
 スタート展示も枠なり、本番も枠なり。鈴木幸男が5カド発進だもんなー。昨日のスタート練習1本目の前付けは何だったんだ!?
 初日の12コのレースのなかで、もっとも枠なりになる可能性が低そうだった、そして誰もがそう考えていたはずだった、この11Rがまさかの枠なり! もし「進入当て舟券」が発売されていたのなら、この枠なりは100マンシュウになっていたことだろう。これは大波乱である。
 しかし、もちろんこれもまた競艇の醍醐味。3人のイン屋が揃ったなか、他の3人は当然、戦い方を考える。前付けを入れる手もあるだろうし、絶対に入れるもんかと反発する手もある。水面に飛び出せば、その戦略を遂行すべく、牽制をし合ってマイポジションを築こうとする。すなわち、駆け引きの妙、である。
 このレースの枠なりは、単に枠番通りに入った枠なりではなく、6名が力を尽くした結果の枠なり。こんな並びになった11R、むしろ面白かったぞ! 動くばっかりが進入ではない。動かさない(動かない、ではない)ことだって進入なのだ。これぞ競艇、ですよね。
 というわけで、進入はまるっきりハズれたけど、“本紙予想”は的中。これもまた競艇、なのである。

●今日いちばん動いた人/6号艇→1コース=鈴木幸夫(愛知)●
2010_0413_0254  6R、6号艇から果敢なイン獲りを見せた鈴木幸夫が、本日の“いちばん動いた人”。まあ、これは想定内ではある。そのうえ逃げ切ってみせた鈴木には、拍手を送ろう。
 惜しかったのは5Rの原義昭である。スタート展示で意表を突くイン獲りを見せており、本番も当然、動いている。ところが、5号艇の亀本勇樹が「新兵だからって6コースは嫌じゃ」とばかりに一緒に動き、スタ展でインを獲られていた1号艇の金井秀夫も主張。原ギーは3コースまでしか入ることができなかった。スタート展示がなければねえ……というのは、まあ別の話ですね、はい。
2010_0412_0178  原ギーは結局、深い3コースは美味しくないと回り直して6コースに出ている。待機水面を走った距離は、ナンバーワンだったかもしれないな。物理的には“いちばん動いた人”であったのだった。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)


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THE ピット―気になる役者たち

2010_0413_0292  午後のピットでは、その作業ぶりが目についた選手が何人かいた。
 たとえば原義昭。今日は5レースの1回乗りだったが(6号艇2着)、レース後はずっと整備室前のオープンスペースでペラを叩いていた。
 今日のピットは風が強く、装着場で立っているのがつらいくらいに寒かった。その影響があったのかはわからないが、ほとんどの選手は整備室内でペラ調整を行なっていた。それでも、原義昭はただひとり、黙々とオープンスペースでペラを叩いていたのだ。
 多くの選手や報道陣がその周囲を行き来していたが、そうした動きは目に入らないように集中して作業をしていた。途中でTVインタビューが入ることもあったが、そうした求めには普通に応じたうえで、収録が終わると、すぐに元の場所に戻って作業をしていたのだ。

2010_0413_0700  原義昭と同じく今日は5レースの1回乗りだった金井秀夫(1号艇3着)は、長い時間をかけて本体整備をやっていた。
 途中で整備士を呼んで話を聞いたり、手を止めかけたりしながらも、最終的には1時間以上、作業をしていたのではないかと思う。
 ようやくモーターを格納庫に運び入れたあと、「ずっと本体をやっていましたが、どうですか?」と尋ねてみると、「点検程度ですね」との短い解答だった。
「名人戦の出場に関しては勝負駆けを意識しましたか?」とも質問してみたが、「勝負駆け? ああ、もう出られないもんだと思っていたので、全然意識はしていませんでしたね。たまたま運よく出られただけです」と、静かに笑った。
 ただ、そんな言葉がすべてとはいえない。06年にインタビューをした際に金井は「いつまで行けるかはわかりませんが、次の名人戦に出ることをまず目標にして、それで出られたらその次の出場を目標にするような感じです。出ること自体がだんだん難しくなってくるでしょうから」とも話していたのだから、今回の出場も、本人にとっては大きな意味を持っているのに違いない。
 モーター格納後もすぐにペラ調整を始めていたのだから、機力出しを重要視している金井としては、全力投球の姿勢を見せていたのだ。

2010_0413_0521  また、1日を通して、とにかく休まず作業をしていたのが新良一規だ。
 新良と今村豊が一緒にいるところもよく見かけられた。たとえば、8レース後のスタート特訓を終えて、新良がピットに戻ってくる際は、それより早く今村が現われてボートリフトのところで待っていた。そして今村は、引き揚げを手伝いながら、新良の言葉に耳を傾けていたのだ。2人はともにSGスーツを着ているが、“お揃いの2人”が寄り添うようにしているところは昨日から何度も見かけている。
 その少しあとに「調子はどうですか?」と新良に声を掛けてみると、「いやあ」と苦笑。
「エンジンはいいはずなのに良くなくて。そのためにずいぶんバタバタしてしまいました。いろいろやった中でとりあえずいちばん良かった状態で、レースには行きます。一度、レースをしてみるしかないですからね」と答えてくれた。
 今日は11レースの1回乗りで、厳しいメンバーが集まった中でのイン逃げを決めたが、明日以降の動向にも注目される。

2010_0413_0603  ピットでの作業の様子だけでなく、スタート特訓の様子も、今日は気になった。
 たとえば、先に挙げた8レース後のスタート特訓では、11レース出走の選手が多く集まったが、そこで鈴木幸夫は1本目にダッシュスタートを選択。2本目こそスローから行ったが、前検のスタート練習でも3本すべてスローから行ったことを思えば、かなり意外な選択だった。結局、11レースは、展示も本番も枠なりになったのだ。
 イン屋同士が集まった結果として科学反応が起きた結果といえるかもしれない。考えてみれば、今年1月に西田靖をインタビューした際、「イン屋同士って意外と折り合いがつくものなんですよ」との言葉も聞いていたのだ。

2010_0413_0532  9レース後に行なわれた12レース出走メンバー6人によるスタート特訓にも注目された。1本目は枠なりになるも、日高逸子がスローからスタート。2本目では125/346となって西島義則がダッシュに引くなど、本番の並びのヒントとなる動きが見られていたのだ(本番は124/356の並びとなり、4カドの西島が1着)。
 そして、このスタート特訓後に大きな動きがあった。
 顔をしかめた今村は「いまはだいぶいいけど、特訓のときはすごかったよお!」と、悲鳴に似た声をあげていたが、このときの風は、かなり強いものになっていた。
 この特訓の直後から、選手と係員がバタバタと行き交い、11レースの展示航走から「安定板」を着けることが発表されたのだ。

2010_0413_0688  その発表がされるとすぐに、11レース、12レースに出走する選手たちが、整備室に安定板を取りに行った。
 その誰もが落ち着いた動きをしていて、慌てる様子を見せたりはしていなかったのだから、「さすが……」とうならされたものだった。
 とくに11レース出走の原田順一は、まったく何事もないかのような涼しい顔で、安定板をボートのもとへと運んでおり、その表情を見たときには、ついこちらも、ぷっと笑いたくなったほどだった。
 思い返してみれば、朝からどしゃ降りになってしまった07年大村名人戦優勝戦の日にも原田は、「雨もまた楽しいものですよ」と言いながら、スタート特訓にも出ないで「こういう日には乗らないほうがいいんです」と笑っていたのだ。
 何事にも動じない男、原田順一。
 その凄味のない凄味が、「新世代名人戦」の行方のカギを握ってくることだってあるかもしれない。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


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安定板

強風が吹く徳山水面。白波が立つ場面も見られるようになってきました。これにより、11Rから安定板が装着されます。


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“本紙予想”名人戦初日後半

7R 進入1256/34 
前検タイムよかった高橋はダッシュもあるか。佐藤が男子制して逃走。
◎佐藤 ○吉田 ▲山﨑 △西山
3連単1-425-全

8R 進入123/456  
ここは枠なり濃厚か。水野がイン利して先マイ。板谷が順走。
◎水野 ○板谷 ▲占部 △森脇
3連単1-234-全

9R 進入123/456  
亀本はここはアウト戦か。村上がきっちりと逃げる。木下頼の強攻も注意。
◎村上 ○木下頼 ▲新井 
3連単1-45-全 

10R 進入1625/34 
諏訪がここもインまで狙って動く。深くなればカド山﨑昭の出番。
◎山﨑昭 ○諏訪 ▲富山 △荘林
3連単4-615-全

11R 進入1235/46      
進入から大注目。もつれるだろうが、ならばあえて新良から。
◎新良 ○原田 ▲加藤 △西田
3連単1-463-全

12R ドリーム戦 進入123/456   
ここは枠なり濃厚も、松野の動き注意。大嶋がインからしっかり押し切る。今村が差して続く。
◎大嶋 ○今村 ▲西島 △日高
3連単1-234-全 


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THE ピット――早い朝

2010_0413_0232  開会式のあと、選手たちの動き出しはやはり早かった。
 整備室内の片隅にあるペラ作業場では加藤峻二、荘林幸輝ら5、6人がペラを叩いていた。
 加藤と荘林といえば、大嶋一也が勝った07年大村名人戦でともに優出していたメンバーだ。その2人が並んで作業をしているところを見ているだけで、あのときの進入やレース後のそれぞれの表情など、いろいろな記憶がよみがえる。
 整備室の入口脇にもペラ作業場があり、比較的オープンなスペースになっている。そこでは最初、川名稔ひとりがペラを叩いていたが、新井敏司もすぐにその場所での作業を始めた。

2010_0413_0451  ドリーム組の動き出しも早かった!
 ドリーム戦出場選手は開会式のあとに残って、公開インタビューを受けていたのだが、ピットに戻ると、休む間もなく西島義則が装着場のボートのもとへ行って作業を始めた。
 最初はヘルメットのシールドを締め直していたのだが、モーターに手を付けると、すぐに本体を分断。キャリーボディ調整などを入念に行なっていた。
 その作業ぶりにはムダがないばかりか、調整に関して妥協はしない徹底ぶりが見て取れた。

2010_0413_0126  西島が作業を始めてそれほど時間を空けずに、今村豊も整備室でモーター調整を始めた。
 それとほぼ同じタイミングで古場輝義も本体整備。
 日高逸子はあいかわらず新兵の仕事に忙しそうだったが、大嶋一也、松野京吾も装着場での作業を始めていたので、誰もが準備に余念がなかった。

2010_0413_0238  とくに大嶋は、訓練時代にお世話になっていた競走会幹部に挨拶をしておきながら、その後に同期の西島たちが話を続けている横でも、話にはほとんど加わらず、立ちながらペラを眺め続けていたのだから、その集中力はすごかった。
 ペラのことが気になりだしていたので、それを中断してまで会話に加わることもできなかったということだろう。

2010_0413_0479  西田靖も開会式後すぐに装着場のボートのもとで整備作業を始めていた。
 西田が今日、出走するのは、「穴・極選」でも取り上げられている11レース。
 関忠志(2号艇)、鈴木幸夫(5号艇)ら、今節を代表するイン屋たちと同じレースで、3号艇となっている。
「イン屋ばかり集まったすごいレースに組まれましたね」と声を掛けると、「枠番を死守できればいいですね」と、やさしい顔でニコリ。
「枠より内を狙わないんですか?」と尋ねてみると、「ピット離れ用のペラでは、出ないんで……。まだ時間があるんで、これからいいペラを選んでいくことにはなりますが……」と、ものすごく気になる言葉を聞かされた。ペラの選択によって、枠番死守か前付けかの選択も変わってくるわけだ。
 今日のドリーム戦がすごいレースになるのはもちろんだが、11レースからも目が離せない。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


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名人戦開会式ダイジェスト

 ベテランの言葉には重みがある。同じ単語を使ったとしても、若者が使うそれとは深さが違う。それが年輪のなせる業、なのであります。
 というわけで、競艇名人戦の開会式。新鋭王座や女子王座のようにはしゃぐわけではなく、しかしサービス精神旺盛に、匠たちは言葉を連ねてくれました。充実度の高い選手紹介でしたね。

 まずは新人たちから。脅威の新人とも言われるデビュー組ですが、やはり先輩たちへの敬意を表する選手が多かった。

2010_0413_0003 亀本勇樹
「先日、徳山レース場から敬老会の参加状が届きました。昨日から、こらカメ、こら新兵、もっと動け!と言われております。今節は雑用係で終わりそうです」

 昨日、整備室の掃除をしている亀本選手を目撃していますが、何と言うか、えっと、はい、その姿が新鮮でした(笑)。

2010_0413_0004 北川敏弘
「先輩のみなさん、お手柔らかにお願いします」

 お手柔らかにしてくれそうな先輩がいないのが、名人戦であります。

2010_0413_0005 日高逸子
「新人の日高です。加藤峻二さん、万谷章さんの半分しか選手してないので、まだまだやれそうな気がしています」

 もちろんまだまだやれますよー!

2010_0413_0017 占部彰二
「業界を築いてきた先輩たちに失礼のないように、前を走りたいと思います」

 うはは、前を走ってる時点で失礼!? いやいや、勝負の世界では前を走ることが礼儀なのです。

2010_0413_0022 西田靖
「いつもはイヤ~~なオヤジですけど、今節はイヤ~~な新人になりたいです」

 イヤ~~なオヤジだろうが新人だろうが、ファンにとっては最高なオヤジor新人です!

2010_0413_0028 西島義則
「新鋭リーグに参加した時の気持ちを忘れず頑張ります」

 新鋭王座を制している西島選手。W優勝もあるかも!?

2010_0413_0088 今村豊
「加藤先輩、長い間お待たせしました
(走ってすなっちぬいぐるみを渡す)。初めての参加が地元で嬉しいです」

 03年笹川賞の開会式で交わされた「今村くん、名人戦で待ってるよ」「あと15年ですので、それまで頑張ってください」というエールの交換。7年後についに両者が名人戦で邂逅!
 その加藤御大はこう言ってます。

2010_0413_0092 加藤峻二
「今村くんと一緒になったら勝ちたいです」

 素敵だ!
 名人戦ということで、年齢をネタにしたコメントも多数。自嘲ギャグも聞かれましたぞ。

2010_0413_0013 佐藤幸子
「名人戦なのに、髪の毛フサフサですみません。抜け毛は山口博司さんにあげます」

2010_0413_0014 山口博司
「佐藤幸ちゃんが言ったように、髪の毛もっとほしいです」

 名人戦に出られる年になるまであと7年、私(K)も髪の毛ほしいです……。

2010_0413_0057 大西英一
「みなさんは加齢臭、気になりませんか? 最近、私は気になりだしてるんですけど、競技(ピット)はその匂いがぷんぷんしているので、安心してレースできます」

 ドリーム戦インタビューで日高選手が「そんなに気になりませんよ」と言ってましたが……。ちなみに私も最近、気になりだしてます。

2010_0413_0064 高橋二朗
「最近、家ではじいさんやと言われます」

 いやいや、白髪ポニーテールはめちゃくちゃカッコいいっす!

2010_0413_0032 若女井正
「この年になると、多かれ少なかれ、持病をもちながら戦っているものです。体調予想をするなら、いつも元気な加藤峻二さんから買います」

 私も腰とヒザと首が痛くて……若女井選手や加藤選手を見習わねば。

2010_0413_0097 新良一規
「子供6人、もうすぐ孫が4人になります。じいちゃん、まだまだ頑張ります」

 ちなみにH記者も子供6人です(孫はゼロ)。みんな頑張れー!
 楽しいコメントが続く中、やっぱりこの人はカッコ良かった!

2010_0413_0062 原由樹夫
「俺は黙って頑張ります!」

 ともかく、名人戦出場の選手の皆様、頑張ってください! そして我々も舟券頑張りましょう!(PHOTO/中尾茂幸)


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H名人の『穴・極選』初日

 東京で居残り特訓中のHです。おお、関西の雄・藤原記者も飛び入り参加で盛り上がっているようですな。が……名人戦の心は名人世代にしかわからないんですよ、K記者&藤原記者。私を差し置いて予想バトルとは、片腹痛いっすわ。ぷぷぷ。
 ではでは、K記者のリクエストにお応えして、もっとも難解かつスリリングな11Rの解答をお見せしましょう。

11R
 ①新良一規
 ②関 忠志
○③西田 靖
○④原田順一
 ⑤鈴木幸夫
★⑥加藤峻二

 まず、K記者のようなヒヨッコには進入さえ読めないでしょう。いいですか、スタート展示は1253//46で本番は25・3//146になるんです。スタ展では抵抗した新良が「こりゃ付き合いきれん、何考えてるんだ、この大先輩たちは……トホホ」ってな感じ。
 もちろん展開的にチャンスなのは4カドの新良ですが、関・鈴木・西田は名うての「張り飛ばし名人」でもありますからね。どこかでコツーンとやられるはず。こうなると、無心で外から攻める博多のアイドル順ちゃんと永遠のアイドル峻ちゃんに展開が生まれます。128歳アウトセット? 特に峻ちゃんの2着付けは味がよく、2連単の全-6という手もあるかも。
 極選では128歳4-6と地力ある西田アタマの3-6に絞ります。峻ちゃん、道中ではかな~りしぶといですよーー。

3連単★34-6-全


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本日の“本紙予想”競艇名人戦初日

 おはようございます。Kです。名人戦サイコー! というわけで、進入からドキワクさせてくれそうな一節です。11Rなんて、めちゃくちゃ楽しそうな一戦ですよね。今年から名人戦世代、すなわち“脅威の新人”と同い年のH記者は、これを極選にしそうだなあ……などと余計な予想もしつつ、今節も“本紙予想”を担当させていただきますので、どうぞよろしくお願いします。

1R 進入125/346 
好機・小林がカドになりそうで、伸びてのマクリを狙う。占部のイン残し本線。
◎小林 ○占部 ▲山来 
3連単3-14-全

2R 進入123/456
岡が動く可能性も、枠なり想定。木下繁がインから先マイ逃走。
◎木下繁 ○村上 ▲山口哲  
3連単1-43-全

3R 進入136/245
同県とはいえ進入ゆるめない関。もつれれば新井に展開向きそう。
◎新井 ○板谷 ▲西山 △中尾 
3連単6-145-全

4R 進入142/356
諏訪はインまであるかも。前検気配信じて本命視。篠原が粘って残す。
◎諏訪 ○篠原 ▲林
3連単4-13-全

5R 進入123/456
新兵・亀本の進入がどうなるか。枠なりならば金井が逃げる。
◎金井 ○山来 ▲富山 
3連単1-32-全

6R 進入162/345 
鈴木がインまでうかがい内は深くなるか。川名と山﨑昭の連動を。
◎川名 ○山﨑昭 ▲小林 △岡
3連単3-425-全

後半は後ほどアップします。


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初日! 

おはようございます。競艇名人戦、初日を迎えております! 昨日は雨模様だった徳山も、本日は薄曇りではありますが天気が回復、いい日和のなかで戦いが繰り広げられそうですね。あ、福の神さま、出張先につき詳細は調べられませんが、佐藤勝生選手は早い段階で欠場が決まっていたと思います。その時点で予備1位だった高橋二朗選手が繰り上がりになっていますね。それにしても、発表時は予備5位だった鈴木幸夫選手まで繰り上がるとは……。

2010_0412_0249 中尾英彦選手も予備からの繰り上がり。しかし出場する以上は、そんなことは関係ない。ヒモ巧者の中尾選手ですが、1着ゴールも期待しています!(PHOTO/中尾茂幸)


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THE ピット―いつもどおりに

2010_0412_0588  明日のドリーム戦に出場する選手たちの共同会見では「いつもどおりです」といった類いの言葉が何度か聞かれたが、前検の様子も、“ごく一部の選手”を除いていつもどおり、だったといえるはずだ。
 ほぼ13時ジャストに一番に水面に飛び出していったのは西島義則だったが、これも本人にとってはルーティーンのようになっている「いつもどおり」のこと。会見の最初に名人戦初出場の感想を訊かれても「普通のレースに出るのと変わらないですけどね」と答えていたが、このクラスになると、そんなに簡単に自分のスタイルが変わることはないのだろう。
 会見が終わると、駆け足で会見場をあとにして、その後はすぐに整備室で本体を割っていた。
 私は目撃しなかったのだが、中尾カメラマンによれば、その途中で、隣りにいた今村の周りをカメラマンが取り巻くと、それが作業の妨げになったのか、「今やん、外行って、外」と笑って言っていたそうである。

2010_0412_0194  13時頃、正方形に近い装着場にほぼ50艇のボートが並べられている中で、選手たちが作業をしている様子は壮観だった。
 次々とボートが水面に下ろされていき、気が付けば、あっという間にボートが残りわずかになっていくのも、見ていて気持ちが良かった。
 名人戦というと、同窓会的なイメージもあるのだが、今日のピット内では、選手同士の会話はほとんど聞かれず、選手それぞれが自分の作業を淡々とこなしていった。そこにもやはり、選手それぞれのいつもどおりが集約されている。
 昨日には尼崎で準優を走っていた鈴木幸夫は、山室展弘の出場取消(私傷病)による繰り上がり出場となったため、尼崎6日目には出場せず、急遽、徳山にやって来ているが、そんな鈴木も、そうした選手の輪の中に普通に溶け込んでいた。
「急なことで戸惑いはないですか?」と尋ねてみたが、「いえいえ、問題はないです」とニッコリ!
 本当のプロならではの「いつもどおり」がそこにある。

2010_0412_0366  いつもどおりでなかった一人は日高逸子か。
 共同会見でも「新兵の仕事が忙しすぎて、何もできませんでした」と笑っていたが、ピット内を足早に動き回っているところはとにかくよく見かけられた。ピット内を駆け回っているのはいつもどおりのことだが、何のために駆け回っているかの理由がいつもどおりでないわけだ。
 装着場がもっとも混み合っていた13時過ぎのことでいえば、佐藤幸子が自分のボートにモーターを取り着けようとしていたのを、隣りにいた原義昭が手伝うと、それに気付いた日高がどことからともなくダッシュで駆けつける。そして、モーター架台を引き取り、それを片づける役目を引き受けていた。スタート練習が始まってからも、献身的にエンジン吊りを手伝っているところがよく見かけられたものだった。

2010_0412_0210  もちろん、佐藤幸子にしても、今節は“新人”の一人。
 中尾カメラマンによれば、今村豊から「お嬢ちゃん」と呼ばれて怒ったりもしていたそうだが、何枚ものアカクミ(巨大スポンジ)を抱えて、それを各ボートに配る作業をしているところなどを何度か見かけた。
 う~ん、初々しい。

2010_0412_0489  共同会見では、大嶋一也の言葉にも注目された。ドリーム戦は1号艇だが、それ以降のレースでコース獲りをどうすかを訊かれるとこう答えたのだ。
「先輩のほうが多いんでわかんないですけど、ピット離れと行き足を良くして、いつもどおりのレースができればと思います」
 大嶋の言ういつもどおりのレースというのは、当然、積極的な前付けから「イン屋としてのレース」をしていくことである。
 徳山競艇場とは相性がいいことを指摘されると、「昨年もシニアレースで優勝させてもらったし(5月、水上のダンディ選手権)、今節もシニアレースなので、また優勝できればとは思います」と笑いをとっていた。

2010_0412_0584_2   徳山との相性でいえば、「日本一苦手で最悪」と言っていたのが古場輝義だったので、そのことも頭に入れておいたほうがいいかもしれない。
 また、地元の松野京吾は「(今節は)徳山なんで、とくに一生懸命走りますので、応援……してほしいですね」と、ずいぶん遠慮がちに言っていた。

2010_0412_0400  会見で、地元名人戦で初出場となったことを聞かれた今村豊は「いつものレースに参加するのと一緒です」と、やはりいつもどおりをアピール。
「(期待の大きさは)感じてますけど、できることしかできませんので」と、記者陣を笑わせた。
 記者の一人から「プリンスからおっさんになりましたけど……」と言われると、「誰がおっさんですか」と即座にかわしたあたりも、今村節の真骨頂だ。
「節間通してスローですか?」との問いには「当然です」と即答。
 ダッシュ戦はないか、と念をおされると……。
「ないと思います。ダッシュ戦は無理です。全速で行ける自信があればダッシュからでも行きますけど、全速で行く自信はないですから」
 と、“今村流”を貫きとおす宣言もしている。
 コース取りに関していえば、日高の言葉も頭にとどめておきたい。
「(節間を通して)コースを簡単に譲るつもりはないですが、徳山は深いと、もたないので、付き合わないときはあるかと思います」
 急きょ駆け付けた鈴木幸夫も含めて、艇界を代表するイン屋が集まった今回の名人戦。進入から目が離せない最高の戦いが、まもなく始まる。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


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Kの前検チェック!

2010_0412_0566  モーター抽選後、記者席に戻って原稿を書いていたら、西島義則が水面に出てきた。処女水面一番乗りは、西島のルーティン(SGでは田中信一郎で、両者参戦のときには一番乗り争いがチョーおもろい)。名人戦でもやっぱり誰よりも早く水面に飛び出すのだから、徹底している……などとPCに向き直ったら! うがっ、次から次へと選手が試運転を始めているではないか。西島に続いたのは加藤峻二。二人は焦るこちらをよそに、ブインブインと足合わせをしている。ひぇ~~~、原稿が間に合わん!
2010_0412_0518  というわけで、原稿をひぃひぃ言いながらアップして、1M側のスタンドに向かう。記者席には2Mの真ん前なので、足合わせのチェックがしにくいのだ。息を切らせてスタンドに到着し、水面を眺める。……ん? なんか様子が違うなあ?
 スタート練習はまだ始まっていないのに、スロー水域に漂う艇が目に入ったのだ。よく見ると、大時計が回っているではないか。そうなのである。選手たちは試運転とか足合わせとかよりも、スタート勘を合わせることに主眼を置いているようなのだ。だから、ホームストレッチを3~6艇が併走していることになり、1Mでは足合わせの体をなさず、バックでも先行した艇が後続艇を待ってから合わせ始めたりしており、普段のSGやGⅠの足合わせとはまったく別の光景が広がっているのである。時折、時計と関係なく2艇で合わせて走っている選手もいるにはいるが、これはむしろ少数派。どうにもチェックがしにくいわけである。

2010_0412_0180  ……言い訳ですか、そうですか。いろんな理由で、足合わせによる機力比較が非常に難しかった名人戦前検。目についたのは、山﨑昭生がターン足で合わせた相手を次々とやっつけていたことくらいか。明日は2走ともにセンター枠の昭生さんを狙ってみることにしよう。
 というわけで、必然的にスタート練習をがっつりとチェックすることになったわけだが、ここで好気配(主にスリットからの行きアシをチェックしました)に見えた選手をピックアップしておく。

西島義則/今村豊/万谷章/新井敏司/林貢/小林昌敏/諏訪馨/板谷茂樹/西山昇一/川名稔/占部彰二/山来和人/森脇徹

2010_0412_0378  前検は、自分のセッティングを施す前に、すなわちモーターを受け取ったままの状態で乗らなければならないため、特にモーター調整に長けている名人世代の前検での気配がどこまで本番に直結するかはわからないが、ひとまず明日は名前をあげた選手を中心に狙ってみるつもり。でも、人気になりそうな名前も見られるな。10R6号艇の諏訪、ってのはなかなか妙味がありそうだが。
 ちなみに、現時点では不安ありかと思われたのは、大嶋一也、関忠志のイン屋勢。ともにターン足が苦しそうに見え、このままでは先マイしても……といったところ。まあ、大嶋はドリーム1回乗りなので、充分に整備する時間はあるわけだが。

2010_0412_0197  ひとつ、強調したい選手は鈴木幸夫である。山室展弘の欠場で、昨日は尼崎を走っていたのに急遽、徳山までやってきた男だ。
 スタート練習は、各班3本ずつ。班分けはドリーム組(1班)以外は登番順で、艇番も同様。たとえば2班は「①加藤峻二②万谷章③金井秀夫④原田順一⑤石川正美⑥関忠志」となるわけである。これはもちろん、初日の番組とはまったく関係ない(ドリーム組=1班は除く)。しかも、前検中は前夜版も出ていないから、選手たちは翌日に自分が何R何号艇かはいっさい知らない。だから選手たちは、この3本をさまざまなコースから練習し、スタート勘の確認にあてるわけだ。加藤でいえば、今日は「①1コース②5コース(ダッシュ)③6コース(ダッシュ)」と練習していた。
 で、暗黙の了解なのかどうかわからないが、1本目はおおむね枠なりとなるのが普通だ。どうせいろいろなコースから練習するわけだから、1本目は艇番通りのコースを試すのである。2班でいえば、関忠志でさえ、1本目は6コースから行っているのである。
 ところが。4班5号艇だった鈴木は、1本目でいきなり前付け! インを奪い取ってしまったのである(1号艇は大西英一)。これはなかなか見ることがない光景だ。つまり鈴木は、今節オールインの気合! まあ、2本目3本目はともに3コースから発進しているが、本日3本すべてをスローから起こした選手は鈴木と諏訪馨のみ(1班は除く。ドリーム組はレースの艇番通りに入るので、これが翌日に向けてのスタート練習となる。だから本番を想定した並びになることも多く、大嶋一也と今村豊もオールスローであった)。諏訪ももちろんだが、鈴木は今節もっとも激しい進入を見せる選手となるかもしれない! アシ色のほうは目立つところは感じられなかったが、その闘志に注目するべきだろう。

2010_0412_01902010_0412_0188  ということで、前検タイムが到着しました。
1 高橋二朗 6・67
  山来和人
3 新井敏司 6・68
  大西英一
  富山弘幸
6 林貢   6・70
  吉田稔
  小林昌敏
  新良一規
10 今村豊  6・71
  村上信二

 ふむ、私の見立てで好気配の選手が何人かベスト10に入っていますね。
 一方のワーストは……
鈴木幸夫 6・90
関忠志  6・88
原義昭  6・87
石川正美 6・86
若女井正

 ひぇ~、幸夫さん(汗)。まあ、幸夫さんのレーススタイルに伸びは不要。やっぱりその闘志に期待させていただきます!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)


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日高逸子がエース機ゲット!

2010_0412_0171  千両役者がズラリと揃った控室。その威容を眺めているだけで、心が弾む。
 いや~、名人戦はいいなあ~。
 ここにいるすべての選手が自分より年上。大先輩。先日のGⅠ浜名湖賞のように、一人を除いて全員が年下か同い年というのも悪くはないが、年輪の刻まれた顔に囲まれていると不思議な安心感があるものだ。そしてそれは、期待感という名の胸の高鳴りに変わっていく。
2010_0412_0116 もっとも登番の若い亀本勇樹が、ニコニコニコニコしている。きっと、この場にいることがおおいなる喜び。加藤峻二とじゃんけんして勝ったことで、モーター抽選はこの亀本からということになったが、早々にガラポン前に陣取ると、そわそわしているような素振りを見せており、抽選が始まるのを待ち切れないようだった。いちばん最初に抽選するのは、今の亀本にとってはおそらく非日常の出来事であろう。
 その亀本が、44号機を引き当てると、抽選会場はドッと沸きあがった。おっと、いきなり好機が出たのか? 調べてみると、2連対率27・8%? ようするに、先輩たちがいちばんの後輩をからかっていたわけである。本当に不思議な光景ですね。
2010_0412_0149  場が盛り上がったのは、このときだけ。あとは、淡々と進んで行ったモーター抽選。エース機が出たとか(日高逸子が引きました)、超抜の伸びを誇る30号機が出たとか(選手班長の小林昌敏が引きました)、みな意に介さずに淡々と。おぉっ、と唸るのはモーター抽選を見守る報道陣や関係者だけであった。唯一、2連対率トップの66号機がなかなか出ず、それに気づいた岡孝が「66番、隠しちゃってよ」と関係者に笑いかけていたのが、目立った程度。運を天に任せる余裕も、ベテランならではであろうか。

 モーター2連率上位を引いたのは以下のとおり。

2010_0412_0154 66号機 51・6% 吉田稔
52号機 51・5% 日高逸子
68号機 43・1% 篠原俊夫
30号機 42・9% 小林昌敏
26号機 42・5% 諏訪馨
67号機 42・3% 林貢
58号機 42・2% 高橋二朗
11号機 42・1% 若女井正
14号機 40・2% 原義昭
18号機 39・5% 石川正美

2010_0412_0147  徳山モーターは今節が使い納め。つまり1年使ってきての数字だから、信頼度はそこそこ高いと見ていい。上位機を引いたのが、伏兵的存在の選手が多いというのは、舟券的には面白そうですね。また、2月のGⅠモーターボート大賞を優勝した平尾崇典が乗っていた53号機は地元の新良一規が引いている。
 注目選手では、今村豊が29号機で、2連対率18位とまずまずのモーター。西島義則は64号機で、2連対率29・5%と数字は低い。大嶋一也は12号機で35・1%。加藤峻二は13号機で31・9%と、残りものに福はなかったか。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)


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千両役者たちが到着!

2010_0412_0018  10時過ぎ、最初に姿を見せたのは小林昌敏だった。
 地元選手らしく、自分で車を運転しての到着。JLCスタッフがすでにカメラを用意しているのを見ると、「早いですね」と一言。
 早いのはそう言う自分のほうでもあるわけだが、「中の方(スタッフ)が変わられてるんで、挨拶もかねて、早めに来ました」とのことだった。

2010_0412_0027_2   その後すぐ、松野京吾、日高逸子という「7点台レーサーズ」がタクシーで到着。
 荷物置き場から10メートルほど離れた門のところからはファンが「日高さ~ん」と声を掛けていた(ファンはそこまでしか入れない)。それに気付いた日高は「ちょっとお待ちを!」と返して、宅急便で先に届けられていた荷物をゴロゴロ……。控室のほうへと運び入れたあと、ファンのところに戻って、握手をしていた。
 女子王座からそれほどの時間も空けずに、この場で姿を見るのは不思議なものだが、その様子はいつものグレートマザーと何も変わりはなかった
 ちなみに書いておけば、日高とほぼ同じタイミングで佐藤幸子も到着したが、周りの選手たちに挨拶している様子はなんだかウキウキしているようにも見えたものだ。

2010_0412_0002  その少しあと、御大・加藤峻二が到着!
 スーツ姿で歩いているところを見ると、すぐに『ブラックレイン』の高倉健を連想した。なんともいえずダンディな佇まいで、その存在に接することができただけでも感動的だ。
 そんな“走る人間国宝”とほぼ同じタイミングで「Mr.ダンディ」大嶋一也も到着。今回の名人戦には「ザ・広島」の西島義則もいるのだが、大嶋を見ればやはり『仁義なき戦い』が連想される。
 ああ、人間って、ここまでダンディになれるものなのか……。
 その姿を見ているだけで、つい、ため息が洩らされる。

2010_0412_0052  その後には西田靖、若女井正、金井秀夫、新井敏司……と、次々に選手が到着(写真は金井秀夫)!
 西田も“脅威の新人”の一人だが、これまでの名人戦を盛り立ててきた“常連組”“個性派”の面々を見ていると、これから「日本一楽しい競艇」が繰り広げられるのだと期待がふくらむ。
 そんな中、一人の年配の男性が車を降りると、周りの報道スタッフからカメラを向けられる前に、「あっ、わしゃ違うよ」と、ノンノンポーズ! どうやら、その方はドクターのようだったので、名人戦ならではの一幕といえる。これが新鋭王座や女子王座であれば、この方もわざわざ「わしゃ違う」と断ることはなかったはずだ。

2010_0412_0064 「おはようございます!」
 と、少しハスキーな大きな声を聞いただけで、顔を見なくても誰だかわかるのが大西英一だ。
「わあ、なんかカメラがいっぱいいるよお! SGみたいだあ」
 と、陽気な語り口はあいかわらずだ。
 名人戦では、大西の姿を見るのも楽しみのひとつなので、勝負駆けをクリアしてここに来てくれたことが本当に嬉しい。
 勝負駆けクリアといえば、金井秀夫もそうで、大の金井ファンでもある私は、嬉しくてしょうがない。
 あ、そういえば、今朝はあの格好いいしわがれた声を聞いてなかったな。

2010_0412_0107  そして、10時50分頃。今節の“超目玉”今村豊が、やはり地元選手らしく車で到着!
 通勤着姿で、ひょうひょうとした様子は、いつもどおりのマイペース!
 今節の徳山は「今村色」に染められていくのが予感された。
 ……ただ、そうはいっても、ここに集まっている選手たちは、黙ってそれを許してしまうようなヤワな者たちではないのはもちろんだ。名人戦がこれまでとは“異質な戦い”になっていくのだろうことには複雑な部分もあるのだが、これほどワクワクする名人戦はこれまでになかったのも確かなことだ。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


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名人戦です!

Cimg5074_2  おはようございます。取材班は、雨の徳山競艇場に到着いたしました。

競艇名人戦です!

今年は話題豊富な名人戦。“脅威の新人”こと名人戦デビュー組が、今村豊をはじめ超豪華なメンバーであること(山室展弘選手の欠場は残念!)はもちろん、競艇国宝・加藤峻二の参戦や、大嶋一也の3年ぶり名人戦登場など、見どころ満載の一節です。本日の前検から最終日まで、現地より取材更新してまいりますので、今節もどうぞよろしくお願いします!


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匠たちの祭典!

さあ、競艇名人戦! 脅威の新人たちの参戦で、話題豊富な今年の名人戦、4月13日に徳山競艇場で開催です!

取材班は徳山入りしました。明日より、現地から取材更新してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。


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