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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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常滑名人戦TOPICS 3日目

イン、なんとか3勝

2011_0421_0763  今日は風が穏やかになってイン天国になるかと思いきや、昨日の2勝にひとつ上積みしただけの3勝に終わった。しかも、そのうちの2勝は前付けした西田靖、鈴木幸夫というイン屋ふたりのサポート勝ちという感じで、相変わらず1号艇のイン選手には苦難の水面だった。実になんとも一筋縄ではいかない常滑水面ではあるな。
 レース全般の印象としては、名人戦名物の前付けが増えた感がある。西田、鈴木、原由樹夫、大嶋一也はもちろんのこと、原田順一、亀本勇樹、平野勇志などもどんどんコースを奪いに行っていた。明日は勝負駆けだけに、さらに意外な選手までが動く可能性もあるだろう。
 で、そんな中からパワー出しに苦しんでいる西田&大嶋について触れておきたい。今日のふたりは両極端だったと私は思う。西田の足はまだまだ苦しいまま。レース間の足合わせはやられ続けで、特に回った瞬間の出足~レース足がこない。それでもなんとかスタートを張り込み、今日の1・3着でボーダー18位まで持ってきたのは流石の一語。明日の9R、2号艇の一発勝負に命運を賭ける。
2011_0421_0509  一方の大嶋は出足、回り足、伸びともに2割くらいアップしたと思う。今日の11Rも例によってコンマ06と奮発したが、スタート勝ちというより差しハンドルがすんなり入ってバック突き放すという、それなりに強い勝ち方だった。まあ、それでも全体では中堅上位レベルか。すでに予選突破は決めたけれど、準優に入ったときにどうか、という不安がある。それまで2日間、あの3月MB大賞の超抜イメージにどれだけ近づけるか、大いに注目したい。

連載企画/今日の「やんちゃカルテット」③

 2011_0421_0623 ついに飛び出した伝家の宝刀!! 「ピストン倉尾」こと倉尾良一が4Rで満を持してチルト3度に跳ね上げた。初日はピットにいたK記者を捕まえて「いいピストンがないよ~」と泣いていたらしいがw、ついにチルト3度にマッチするピストンが見つかったのか?? いえいえ、単に風が止んで静水面になったから、ってことらしいけど、とにもかくにも還暦チルトサンダーの面目躍如! 期待の展示タイムは……6秒59って、跳ねてない田上晋六6秒49よりはるかに遅かったけど。
2011_0421_0692_2  さあ、待機行動では伸び~~る①田上がインをあっさり捨てて、4カド選択。なんでも昨日、倉尾から「ワシゃ明日チルト3にするばい、アンタはどうするね?」と挑発されたらしく、その回答が4カドだった。そして5コースにピストンサンダー倉尾、そしてそして6コースには昨日Fに散った「火の国アウトサイダー」北岡敦!!!! 肉食まくりタイプのウルトラ個性派3人が颯爽と艇を引いたからたまらない。私はスタンドで興奮しっぱなし、コレって何年かに1度の惑星直列みたいなレア進入じゃん、とか鳥肌立てつつ「じゃあじゃあいったい誰が真っ先にまくるのか??」なんてことを考えたら体中がサブイボだらけになった。
 そして、本番で敢然とまくりに行ったのは……3コースの中村裕将だったw 結局、還暦チルト3度の2段まくりは不発に終わったけれど、こんな風に進入からドキドキワクワク鳥肌まで立ってしまうレースこそが、真の競艇の醍醐味だと私は常々思っている。
2011_0421_0446  12Rでは岡孝が大仕事をやらかした。4コースの今村豊がコンマ05から絞りまくりに出ると、それを見計らったかのように徹底マークしまくり差し一閃、ドリーム組の日高逸子と今村をまとめて蹴散らした。展開一本という勝利ではあったが、見た目にはド迫力の割り差し。今節の岡には強運と引き波をモノともしない強パワーが味方についている。この貴重な1勝で古場輝義に次ぐシリーズ2位まで浮上した鳴門渦潮の暴れん坊将軍、明日の2戦はシリーズリーダーを狙う勝負駆けとなった。
2011_0421_0470  カルテットの4人目は「進入のマジシャン」こと原由樹夫なのだが……今日も5号艇から3コースに潜り込むのがやっと、道中は見せ場も作れずに5着に敗れ去ってしまった。明日は勝負駆けにもならない2走が残された。ま、元々が神出鬼没なタイプだけに、こうして人々から忘れられたときこそ怖い存在ともいえるのだが、どうか。

節イチは、誰??

2011_0421_0948  勝負駆けを迎える前に、今節はじめてのパワー評価を記しておきたい。SSランク・節イチは……やはり古場輝義だ。なんだよ、シリーズリーダーかよ、と嗤われそうだが、そう思うのだから仕方がない。とにかく足合わせで負けることなし、特にターンしてすぐ、出口からスリット付近までの出足~行き足が図抜けている。その先の伸びはやや売り切れ感があるのだが、準優~優勝戦にかけて外枠外コースになる可能性は低く、現状の足で十分優勝を狙えるはずだ。
「でも、今日の9Rは2コース差しが届かず、逆に3コース北川幸典の2番差しにやられたじゃないか」と反論する人もいるだろう。しかしあのレースの古場は、スタートで北川に半艇身煽られたために一撃まくりを警戒し、一度握ってから差しハンドルを入れている。苦肉の遅れ差しで、さらに外から割り差した中村裕将の引き波も浴びた。つまりはパワーを引き出しきれない1マークだった。むしろ、1周2マークからのシーンを思い出してほしいし、できるならVTRを観ていただきたい。バックで後手を踏んだ古場は2マークで前を塞がれ激しく減速している。6着大敗までありえる減速だったのに、そこからエンジンをフル稼働させると直線だけで2番手・森脇徹に1艇身まで肉薄していた。その後、森脇のキャビテーションで2着になるわけだが、私は森脇がキャビらなくても2着になっていたと思う。あの2周ホームの直線はヤバい、ヤバすぎます! このレース、私は古場VS森脇を勝手に「節イチ決定戦」と銘打っていたのだが、あの光景を見せられては雌雄が決したと言わざるをえない。
2011_0421_0127 これに比べてどうにも苦しいのがV候補ナンバーワンの今村豊だ。前半8Rはなんとか差しきり勝ちを決めたが、12Rで欠点を露呈する。4コースからコンマ05の素晴らしいスタートを決めて、あれほど素早く絞りはじめたのに、2コースのコンマ13田上晋六にあっという間に追いつかれた。まくりを諦めて差しに転向するしかなかった。ひとつには田上の行き足が素晴らしすぎた。もうひとつには今村の行き足~伸びが弱すぎた。この両方がなければ、あの態勢から今村がまくりきれないわけがないのだよ。はっきり言って、中堅まんま。昨日の古場との直接対決もそうだったが、今日に至っても古場とは大差の劣勢だと断言しておく。
 2011_0421_0058ド リームを勝ったグレート日高逸子ママは……頑張って同体のスタートを心がけているが、やはり全速では行ききれていない。FL持ちがネックになって、パワー云々以前に1マークの展開に苦労しているという感じ。正味の足は良さそうだけど、その本性はまだ見切れていないのが正直な感想だ。私の当てにならない勘では、上位の下レベル。
 あ、伸びだけでいうなら田上と北岡、平野勇志、この3人がトップ3だ。(photos/中尾茂幸、text/H)


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共に『鳴人』と名乗ろうぞ

H記者

投稿者: 濱崎憲吾郎 (2011/04/22 4:17:21)
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