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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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GI浜名湖賞 準優ダイジェスト

深緑の三の矢、命中!

10R  進入順      st
①大嶋一也(愛知)  26
④佐々木康幸(静岡) 31
⑤湯川浩司(大阪)    38
②峰 竜太(佐賀)     19
③井口佳典(三重)    12
⑥白井英治(山口)    18

2011_0704_r10_0508  進入からスリットから1マークから、しっちゃかめっちゃかなレースだった。進入はピットアウト同体から湯川が強引に回り込み、これを佐々木がブロックしての145/236。そして、スリットでは上記のように内3艇がドカ遅れ。時々刻々と強くなっていく向かい風に、スロー勢はうまく対応できなかった。
2011_0704_r10_0576  ならば、軽く1艇身は覗いた4カドの峰が必勝態勢に持ち込めるはず。
「よっしゃ、峰ぢゃーーーッッ!!!!」
 ◎峰のアタマだけを買っていた私は、3秒だけ脳汁を噴き出した。3秒で枯渇したのは、その外の井口が1マークのはるか手前で峰を2段ロケットで叩き潰したから。峰ぢゃーーーーッッの「ッッ」のあたりで、私はもうガックリ肩を落としていた。はやっ><
 井口の圧勝か。
2011_0704_r10_0528  3秒の糠喜びが終わって、呆然と1マークを見る。が、峰の舳先と大嶋の舳先をかすめた井口はそれで消耗したか、突き抜けるようなまくりではない。代わって井口マークの白井がその内にズブァッと舳先をねじ込んだ。一の矢(峰)が折れ、二の矢(井口)も力尽き、最後の三の矢が的に命中。そんなイメージが浮かぶ目まぐるしい1マークだった。
2011_0704_r10_0537   ただ、バック直線では小回りした大嶋と息を吹き返した佐々木が猛追して、これまた混戦模様。明らかにストレートではこの2機が白井を上回っている。ずんずん伸びる大嶋の舳先が白井に届いて、逆転したかに見えるほどだった。
 ところがどっこい、2マークで大嶋がターンマークを外したところを白井が冷静な差しハンドルを入れて、一気に大勢が決した。真っ先に優勝戦のチケットを入手したのは、なんとなんともっとも人気のなかった緑のカポックだった。もちろん、3連単27170円の大波乱だ。
 1着・白井、2着・大嶋。

2011_0704_r10_0557  今日の白井は風と展開を味方に、最後は艇界屈指のターンスピードで先頭に踊り出た。正味のパワーは前検ファミリー9人の中でも弱いほうだし、優勝戦でも威張れる足ではないと見ている。ただ、この1着で明日の3号艇をゲットしたのは大収穫、大嶋を入れての4カドなら自慢のスピードとテクを存分に生かせるはずだ。
 大嶋のパワーは、誰もが知っているけど素晴らしい。井口まくりのダメージをいちばん最後に受けたというのに、バック直線では何食わぬ顔(スピード)で先頭争いに加わっていた。この修復力(=出足)、加速度(=行き足)、追い上げ力(=伸び)どれも上位だと思って間違いない。ただ、なぜか飯山のようなスッと反応する機敏さはあまり感じないのだが。とにかく、トップ2と見ている飯山、池田を脅かす強力パワーであることは疑う余地がない。

嗚呼、憲吾……

11R                      st
①濱野谷憲吾(東京)31
②重野哲之(静岡)   29
③松本勝也(兵庫)   29
④平石和男(埼玉)   20
⑤今垣光太郎(石川)18
⑥花田和明(愛知)   17

2011_0704_r11_0717  スタート展示ではコンマ12をバッチリ決めていた憲吾が、ま、またしても……。まあ、他艇もそれほど早いスタートではなかったので、コンマ31などとは思わず私はレースを見ていた。が、今日の強烈な向かい風水面(ここまでイン逃げ1本)は、そんな穏便なSを切ったイン選手を許す水面ではなかった。4カドから半艇身ほど覗いた平石が、あっという間に内3艇を呑み込んでしまった。実になんとも、今日のカドはよく伸びた。
 あああああっっっっ!!
2011_0704_r11_0724  スタンドの悲鳴と私の悲鳴が完全にシンクロした。私の勝負舟券1-4が簡単にまくられてゆく。で、裏の4-1どころか、憲吾が圏外へと去ってゆく。鮮やかにまくりきった平石は早々に一人旅。ややもつれた2着争いは、重野がわずかなアドバンテージを大事に大事に守りきって地元選手としてのノルマをクリアした。

2011_0704_r11_0742  1着・平石、2着・重野。3連単10950円と連続の万太郎に。
 今節の平石は何よりも伸びが素晴らしい。スリット付近の行き足より、満遍なく伸びるタイプで追い上げが利く。出足や回り足は元より重視するへーちゃんのこと、こちらも問題はなさそうだ。が、今日のスリット一撃はしつこく書いてきたように、強烈な向かい風が幸いした。明日も大嶋を入れて3コースから同じ展開になるか、といえば?マークが付く。展開的には美味しい3コースではあるけれど。
2011_0704_r11_0750  重野は、今垣や憲吾の粘っこい追い上げをきっちり退けた。今節はこちらも「伸びが強烈」という印象が強かったが、今日のチェイスを見た限りではバランス型にシフトしていたように思う。2号艇という枠・コースに対応したセッティングだったのだろう。明日の6号艇ではどんな仕上げを目指すか、いちばん変化に注目したい選手ではある。

同期の駆け引き

12R                      st
①池田浩二(愛知)  09
②石野貴之(大阪)  12
③飯山 泰(神奈川)04
④服部幸男(静岡)  02
⑤毒島 誠(群馬)   05
⑥岡崎恭裕(福岡)  04

2011_0704_r12_0917  さすが、走る精密機械! 今日の全レースで、ただひとりゼロ台のスタートを決めたイン選手が、この池田だ。スタート展示ではコンマ20だったから、こちらは強まる風を念頭に置いてキッチリと補正してきた。責任重大な記念準優の1号艇としては、最高級のスタートだ。
2011_0704_r12_0921  が、さらにその上を行ったのが飯山・服部のセンター2艇だった。特にスローからでも飯山の行き足は凄まじく、一気に石野を叩き潰すと「同期の池田まで呑み込んでしまうぞっ!」という勢いで攻め立てた。この1マーク、池田は実に冷静に対処した、と思う。じりじり伸び返しながら、飯山に合わせる戦法ではなく、強引にターンマークを先取りして「飯山、お前も握ったら一緒にぶっ飛ぶぞ」と牽制した。私の目には、半ば恫喝のようなモンキーに見えたぞ。
 この動きを見て、まくり屋気質の飯山がハンドルを池田の内へとねじ込んだ。それは冷静沈着にも見えたし、池田によって誘導されたようにも見えた。ここで折り合った同期2艇がバックで抜け出し、コンマ02!から飯山マークで出し抜けを狙った服部の2段まくり差しはわずかに空を切った。飯山があのまま池田まで攻め立てれば、ほぼ間違いなく服部の割り差しが突き刺さっていただろう。
2011_0704_r12_0932  2マークでも服部は池田の内から、渾身の全速合わせターンで見せ場を作る。それはそれは凄まじい気合で、ターンだけを見れば「逆転2着か?」と思わせたものだ。が、ストレートでは、やはり1艇身ほど池田に届いていない。こと直線に限れば、行き足~伸びの差は歴然だった。
 1着・飯山、2着・池田。3連単は池田の頭脳プレーによって?準優で唯一の4ケタ配当に収まった。
2011_0704_r12_0939  飯山のパワーは、スリット付近の行き足~伸びが文句なしの節イチ。去年の当地記念を制覇したときに近い仕上がりになったと思う。ただ、去年は4号艇だったが、今年は1号艇。大嶋の前付けも見える中で、その行き足~伸びを持て余す可能性も考える必要があるだろう。もちろん、回り足も強そうなので「穏やかなSから強烈に伸び返して先マイ一撃逃げ」も十分だし、大嶋を入れて一撃ジカまくりもありえるけれど。

2011_0704_r12_0959  池田の足は、すべてがトップ級のバランス型。今日は1マークでサイドの掛かりの強さを見せ、バックで服部を退けるレース足を見せ、2周ホームで服部を置き去りにする伸びを見せた。どこをとっても死角なし。ただ、バランスが良すぎて、飯山のような一撃決着の行き足には欠けるという気がしている。その足を、明日の4号艇でどう生かすか、ちょっと微妙な違和感もあるのだがどうか。贅沢を言わせてもらえば「イン・池田VS4カド飯山」という、それぞれの持ち味を120%生かせるポジションでの同期対決が見たかった。(Photos/中尾茂幸、text/H)


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コメント

コンマ02…やっぱカッチョイイ〜!!

服部サマ、優出は惜しくも逃しましたが最終レースまで頑張ってください

あ〜、やっぱステキ〜o(≧∇≦)o

投稿者: 月ちゃん (2011/07/04 20:21:34)
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