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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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THEピット――整備室にて

Cimg5613  写真の真ん中あたりのピンクの細長い物体、おわかりでしょうか。軽く結んでありますね。これ、いったい何でしょうか?

Cimg5614  こちらの写真は結ばれておらず、黒い防水カバーのなかに引き込まれている。
 正解は、燃料管であります。タンクからこの管を通って燃料が本体に送り込まれる。ということは、この管の先にはキャブレターがあるわけで、最初の軽く結んである写真のほうはキャブレターが外されていて、だら~んと垂れ下がらないように結ばれているのであります。そう、最初の写真のモーターの選手はキャブレター調整中。22号機は、峰竜太の相棒ですね。
2011_0714_0711  というわけで、整備室を覗きに行くと、やっぱり峰がキャブ調整をしている。ここまで負けなしでありながら、峰はまったく油断も弛緩もしていない。外枠だから連勝が止まっても仕方ない、なんてことも考えていないのである。

 そういえば。3日目というのは、SGにおいては整備室が閑散とするのが通例。多くの選手がペラの微調整に集中していく時期である。だというのに、今日は整備室が混雑していた。
2011_0714_0024  峰のテーブルの隣、1mほど離れたあたりには瓜生正義がいる。機力は問題なさそうなのに、瓜生もまた立ち止まることなく、本体を割っていた。交換等の大整備ではなく、やすりのようなものでピストンをこすっていたのだ。焼きついたカーボンをこそぎ落としているわけだ。時折、峰に声をかけて快活な笑い声をあげていた。峰も応えて笑い、九州2人の間にはリラックスした雰囲気が漂っている。
2011_0714_0002  整備室奥のギアケース調整場には赤岩善生と白井英治。赤岩は2日連続のギアケース調整である。「SGだろうが、地元だろうが、評判モーターだろうが、いつも通りの調整をする」という赤岩だが、外回り系の整備とはいえ、ここまで執拗にモーターを調整するのは、なかなか見られない。よほどパワーが足りずに成績が這っているときか、あるいは特別な舞台で気合が入っているときか。「いつも通り」はその通りでも、やはり地元SGでは「いつも通り」に振り掛けられる気合はいつも以上。それが赤岩善生であろう。
2011_0714_1311   白井英治は、今節もっとも整備室で姿を見かける一人となっている。昨日も本体を調整していたし、今日は整備の個所をギアケースに移行して、早くからせっせとパワーアップをはかっていた。
2011_0714_1057 やがて、平本真之も本体を外して、整備室に持ち込み、テーブルの一角を占めていた。出番は11R1回だから、じっくりと本体のパワーアップに取り組むようだ。部品を換えようとしているかどうかは、見ている範囲ではそんな気配はうかがえなかったが、これは直前情報を確認してほしい。
2011_0714_1189  1R後には、平田忠則がボートを整備室に運び込んでいる。2走目が5Rと時間があまりないため、モーターをボートから外さずに調整、という意味もあるのだろう。ともあれ、そうそうある事態ではないので、瓜生が心配そうに覗き込んでいた。着替えを終えて、汗だくの平田は整備士さんのアドバイスを聞きながら大急ぎで整備を始め、手早く作業を進めていた。
2011_0714_0298  モーター整備をしていたわけではないが、岩崎正哉も整備室でペラを拭き拭きしていた。ここまで無傷の連勝をともに成し遂げてきた武器をいとおしむように、丁寧にペラを磨く岩崎。外枠でレースに臨む今日、さらに連勝を伸ばすことができるだろうか。
2011_0714_1050  1R前には、森高一真も整備室にいた。森高は検査員さんとともにペラのチェックなどもしており、整備室と工作室(ペラを削ったりする場所)を行ったり来たりしており、2Rが発走したころには整備室を拠点としていたのだ。
2011_0713_0867  その1Rは四国勢はいなかったが、平尾崇典がいた。エンジン吊りなどは中四国という枠組みで行なわれたりもしていて、四国勢は岡山の平尾につくことになった様子(市川哲也も出ていたが、こちらは広島勢で手が足りていた。寺田祥も山口勢で同様)。重成一人と田村隆信が、駆けつけている。ところが、そこに森高はいない。モーターを共同で外そうとした重成と田村は、整備室に森高の姿を見かけてフリーズ。二人揃って強烈な視線を整備室内に送り始めた。ようするにメンチを切った。はっと気づいた森高はメンチを切り返す……ことはなく、やべっという表情になって、バツが悪そうに全力疾走。重成と田村に視線で責められながら、そそくさと艇旗艇番を外し始めたのだった。森高、ちょっとかわいかったぞ。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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