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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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THEピット――ドリーム組が早い!

2011_1004_0141  開会式記事をアップし、急ぎピットに向かう。ちょうど2R発走前だ。まず目に飛び込んできたのは、今垣光太郎の気分よさそうな表情だった。長嶺豊さんと会話していたものだが、好手応えを得たときに見せる柔らかな笑顔が絶えずあふれている。1Rを逃げて快勝し、しかもパワーにも自信を得て、上々のスタートが切れたようだ。蒲郡オーシャンカップの初日も、こんな感じだったっけ。あのときは優出していたぞ。
 ただし、光ちゃんはこんなときでも決して手を緩めることはしない。長嶺さんとの会話のあいだもずっと、ボートを磨き続けていたし、その後、藤堂ミッチーみちえさんと話し込みながらも、作業の手を止めていなかった。さらには、艇修理の方に頼み込んで、ボートの操縦席の板を外して、内部の水分を隅々までふき取る。今日は雨だから、そこまでこだわってボートを磨くのだ。長嶺さんに聞けば、昔は当たり前の行動だったようだが、最近はここまでやる選手はほとんどいないとのこと。たしかに、SGのピットでは光ちゃん以外に見たことがない、ここまでやってる選手は。

2011_1004_0646  2Rが終わって気になったのは、赤岩善生の落胆ぶりだ。6号艇でコース動いたものの5着。もちろん、その結果に対しての気落ちもあるだろう。だが、おそらくそれだけではないはずだ。スリットで赤岩は、外の篠崎元志にあっさりと伸びられて叩かれている。機力劣勢、あるいは篠崎との機力差は明らかだったのだ。現在の赤岩の苦悩はとにかく、エンジンを仕上げきれないという点にある。整備巧者と言われている赤岩が、自信を失いかけているのだ。今回はいきなり初戦で厳しい状況が見えてしまった。それが赤岩の表情を暗くするのは当然だろう。もちろん、ここであきらめるような赤岩善生ではないのだが。
2011_1004_0954_2  整備室を覗くと、木村光宏が本体整備をしていた。というか、ボルトを締めているところだったから、終わったところだった、が正確なところだろうか。赤岩もとことん追い込んで整備していくタイプだが、木村もそうした部類の一人である。
2011_1004_0431  その隣には山川美由紀。奇しくも香川支部が並んで本体を調整していたわけだ。その山川は、木村はもちろん、森高一真とも仲が良さげに話し込んでいる姿も見かけており、さしずめ“讃岐の姉御”といったところか。
2011_1004_0704  整備室にはほかに、荒井輝年がリードバルブ整備をしている姿も。荒井とSGで会うのは久しぶりだなあ。前回は好青年的ルックスだったという印象があるのだが、すっかり個性的になられて(笑)。でも、ハゲたおっさんからすれば、丸坊主の選手には勝手に親近感が沸くというもの。じろじろ眺めていたら、気づいた荒井がペコリと会釈してきて、さらに親しみがじんわりと来たのであった。
2011_1004_0963  市川哲也はちょうど整備室から出ようとしているところだった。手にはギアケース。市川は、表情で機力の手応えや調子が比較的わかりやすい選手の一人。最近のSGでは苦戦することも多かったから、しかめツラの市川を多く見てきたものだった。でも、今日は力強かったぞ、表情が。こちらに気付いて会釈をしてくれたのだが、それが会釈というよりは「キてます」という強い頷き方にも見えたのだから、おそらく市川は好感触を得ている。実際、市川が引いたモーター、前節は噴いてたからなあ。

2011_1004_0557  特徴的なことがあったとすると、ドリーム組の動き出しが早いことだろうか。ドリーム戦インタビューが終わったあとの6人というのは、12Rまでたっぷりとある時間を活用して調整に取り組んだり、あるいはゆっくりと動き出したり、というケースが多いように思うのだが、僕がピットに到着したころにはすでに白井英治と原田幸哉が試運転を行なっており、2R終了後には中野次郎も着水している。3R終了後には魚谷智之、池田浩二も相次いで水面に向かっていて、瓜生正義以外は序盤戦のうちに水面を走っているのだ。3R前には白井と原田はいったんボートを陸に上げて、それぞれの調整へ。これも天候が変わった(雨が降り、気温が急降下)影響だろうか。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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