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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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平和島ダービーTOPICS 初日

 初日の水面で、際立って見えた選手を3人挙げておこう。

①強い、強すぎるっ!!

2011_1005_0179  まずはなんといっても、ドリーム戦をインから圧勝した艇聖・瓜生正義。ド派手な逃げっぷりだった。このレースは、最アウトの原田幸哉がコンマ02のドッキリスタート。すぐに半艇身遅れの池田浩二を絞りはじめたが、池田の伸び返しが凄まじい。グイッと舳先を捻じ込み、完全ブロックしながら瓜生を攻めに行った。もちろん幸哉も、負けじとその上を握って攻める。
2011_1005_0294_2   こういう「玉突き状のまくりブロックまくり」は勢い仕掛けのタイミングが早くなるので、イン選手にとっては厄介な展開だ。瓜生の右視野には、猛烈な勢いで襲い掛かる池田と幸哉の姿が映ったはず。並みのイン選手なら、連鎖反応的に握ってまくりを防ごうとするだろう。

2011_1005_0645  が、瓜生のターンはどうだ。握りすぎず落としすぎずターンマークを1ミリも外さず、芸術的なインモンキーで2人の刺客を完封してしまった。その艶やかな流線型の航跡に、5-6などという舟券を買っていた私は、ただただ息を呑むしかない。そして、今日も瓜生に喧嘩を売って轟沈した自分を、虚しく嗤うしかなかった。
「エンジンさまさまです」
 レース後、瓜生は清楚な表情でこう言った。それはどうか。今日の瓜生は何度も何度も水面に繰り出し、念入りに足合わせをしていた。様々な選手と合わせたが、私の目には勝ったり負けたり、全体的にはイーブンという印象だった。つまり、中堅ソコソコ。
 今日のドリーム、絶対的本命が負けるかも?
 記者席でひとりほくそ笑む男がいた。その結果が、これ……瓜生の一人旅を見終わった今も、私は「エンジンさまさま」の圧勝とは思っていない。レースタイムは1分45秒7。後続をぶっちぎったときの瓜生は、いつもシリーズレコードかそれに近い時計を叩き出す。が、2Rで6コースから5本の引き波を超えてまくり差した石野貴之のそれは、1分44秒8。あのドリーム戦の展開で、1秒ほど遅いとなれば「エンジンさまさま」なわけがない(もちろん、「瓜生は道中で手を抜く男ではない」というのが大前提)。性格が良すぎるほど良い瓜生の謙遜なのだ。そして、私のポンコツ脳みそがここで導き出した結論は?
 だから、今の瓜生正義はヤバイ、ヤバすぎる。
 ということになる。瓜生のテクは、最高峰の芸術の域に達した。比喩や誇張ではなく、まんまそう思う1マークの航跡だった。

②怪物×怪物クン=?

 2011_1005_0694 初日トップの瓜生を、背後からぴったりマークするのが太田和美だ。今日は4号艇と5号艇でピンピン2連勝。どちらも豪快かつ俊敏なまくり差し。この2連勝を見届けたファンの多くは、「さっすが50号機」と口にしたことだろう。確かに、問答無用のエース機の反応は素晴らしかった。引き波を超える瞬間、さらに加速するように見えた。
 が、それを御す乗り役のリズムとテクがあってこそ、エース機はエース機たる輝き放つ。今日の太田の割り差しに入るタイミング、ハンドルを小刻みに入れて間隙に突っ込むテク、そのどちらも完璧だった。サイドの掛かりと引き波での反応を、100%信頼しきっているように見えた。デビュー早々に「浪速の新・怪物クン」と呼ばれた男が、「怪物級かも?」と噂されるエンジンと出逢って、どんな化学反応を見せるのか。昨日からそれがひとつの楽しみでもあったのだが、まさか、ここまでとは……。
『ド派手に見えた開幕2連勝は、単なる序章に過ぎなかった』
 5日後、そんな新伝説が生まれてもおかしくないモンスターコンビにも思えるのだが、どうだろうか。

③元志がまくる!

2011_1005_0216  最後は福岡のイケメン若武者、篠崎元志だな。デビュー当時からガンガン握って攻める荒武者ではあったが、記念戦線の常連になってもそのマクリングスピリッツは変わらない。いや、むしろ獰猛になっているような気もするぞ。
 今日も元志は気持ちよく攻めた。2Rは5コースから、7Rは4カドから、握るわ握るわ。2Rなんか、2コースの横西奏恵がジカまくりに行ってくれて、「絶好のまくり差しパターンか!?」と見てたら、さらにその上をぶん回した。SGではごくごく稀な2段まくり敢行。
 さすがにその攻めは流れて3着に終わったが、続く7Rでも迷うことなく握って4カドまくり圧勝。その気合やよし、また、その気合を勝利に近づけるだけのパワー(特にスリット付近の行き足)もありそうだ。正直、前検での私の評価は、トータル中堅レベル。スタート練習で半分近く覗く行き足に魅力は感じたものの、足合わせでの回り足~ターン出口の足がもっさりしすぎているのが気になった。評判機だけど、競ったら弱そう、と思って軽視した。が……
 そっか、このやんちゃな若者にとって、その部分の足はあまり関係ないのか。
 派手な空中戦を連続で見せられ、やっとそう気づいた。スリットからの行き足さえあれば、この男は天まで駆ける。まくれやまくれ、地味な枠なり横一線逃げて差しての近代ボートレースに風穴を開けてくれ、元志クン。ただ、接戦に弱いと勝手に思っている私は、やっぱその外選手から助兵衛な穴を狙うけど、ね。今日の石野アタマ369倍、獲りたかったなぁ。

★独断のパワー診断

 まず、前検の評価と初日成績は

2011_1005_0209 ★★Sランク…石野貴之①
★Aランク…山川美由紀③、太田和美①①、山口達也③④
上位級…井口佳典②、丸岡正典②、湯川浩司②、森高一真⑥
超抜かも??(要観察)…池田浩二②、松井繁③⑤、白水勝也④、須藤博倫④、横西奏恵④⑤

 上々の滑り出しか。石野は篠崎まくりの展開がズッポリはまったとはいえ、今日のトップタイムなのだから文句のない勝利。Aランクや銀河系組も粘り強い足を披露してくれた。森高以外は……。
 冴えなかったのは「超抜かも?」組で、昨日手放しでSやAにしなくて正解だったな。やはり、その相手役だった重野哲之⑥⑥、赤岩善生⑤②、木村光宏⑥が、かな~り弱かったということだろう(赤岩は中堅くらいまでアップしたと思う)。とりあえず、ドリームで伸び返しが際立った池田のみA昇格。あ、あと、魚谷の足がかなりいい。初日だけなら、瓜生以上だ!(Photos/中尾茂幸)

2011_1005_0345


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『しげ爺の全日本選手権予想(2日目)』 2011/10/06 【しげ爺の競艇予想】
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