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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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THEピット――12戦士、登場!

 10時30分にピットに降りていくと、すでに12戦士はモーターを受け取ったあと。整備室ではいっせいに点検に励むトップスターたちの姿があった。瓜生正義と重成一人はリードバルブを入念にチェックしており、他の選手たちは着々と装着準備をしている。
Cimg5871 真っ先に整備室を出たのは、田村隆信だった。早々にモーターを装着し、カメラの放列に囲まれる。スチールにしろテレビにしろ、決定戦組の登場を装着場で待ち構えており、一番乗りとなった田村にはその場のすべてのレンズが向けられたという次第なのだった。
Cimg5864  二番手は田中信一郎。さらに松井繁、重野哲之らが装着作業を始める。それをきっかけとしたかのように、整備室からはモーター架台を押す決定戦組が続々と姿を現わすのだった。カメラマンは右へ左へレンズを向ける。
 11時5分。田村隆信が着水。水面一番乗りも田村隆信であった。思えば、決定戦出場をいちばん最後に決めたのが、田村。しかし決定戦の舞台でいちばん最初に舞台に飛び出たのが、田村。不思議な因縁を感じる。
Cimg5874_2  11時5分といえば、2R発売中。1Rのエンジン吊りには、もちろん決定戦組も参加している。1着となった赤坂俊輔のエンジン吊りにあらわれた峰竜太が、こちらの目の前を通るとき、両手を広げて賞金王ジャンパーを披露してくれた。「似合う!」とほめると、嬉しそうに顔をほころばせて「ほんとっすか!?」。賞金王出場を喜び、楽しみ、誇りとしているかのようなピュアな笑顔。現時点では、ひとまずカタさは感じない。
Cimg5869  2Rが終わると、松井や太田和美、重野らが次々とボートを水面に下ろした。さあ、いよいよ決定戦組も試運転を始める。その頃、装着場では重成一人が丁寧に装着作業。その姿を見て、目を丸くしたのは服部幸男だ。「シゲ! なんで坊主にしたんだ!」。頭をきれいに丸刈りにしてやって来た重成を、服部は嬉しそうにおかしそうにからかったのだ。重成もまた、嬉しそうに笑顔を向けていた。
Cimg5875  やがて、佐々木康幸、篠崎元志、瓜生正義も装着を始めて、決定戦組が出揃って……はいなかった。もちろん、今垣光太郎だ。もうほとんど織り込み済みなのであるが、今垣がそんなに早く装着を始めるわけがない。どのレースでだって、最後の最後まで入念な点検をするのが光ちゃん流。決定戦組が誰もいなくなった整備室で、相棒とじっくり向き合っていた。原稿を書くためにピットを後にしたのは12時。光ちゃんはまだ、整備室のヌシのままだった。(黒須田)


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