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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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THEピット――緊張感がめちゃ増してきた!

 シリーズ記事で、ピットがピリピリしている旨を記したが、その空気を作っている最大の要因は、やはり決定戦組がピリピリしているからなのかな、とも思う。
_u5w6153  たとえば、佐々木康幸だ。初戦を快勝して、今日は1号艇。気分ノリノリで今日を迎えていてもおかしくはないと思うのだが、そうした様子は少しも見当たらない。むしろ、昨日以上に緊張感をもって過ごしているようにも思えるのだ。ネガティブな要素だとは少しも思わないが、もっとも透き通ったメンタリティであって当然の男が、表情を硬くしつつ、時には深く考え込むそぶりを見せている。その姿を見ているだけで、こちらも否が応でも身が引き締まる。
_u5w6496  重野哲之も、ずいぶんとピリピリしているな、と思える。彼の好青年ぶりはさまざまなところで確認していて、今朝でも声をかければ、普通に応えてはくれる。ただ、もちろん作業に忙しいということもあるのだろうが、表情からは“ちょっと放っておいてくれ”的な雰囲気も伝わってくる。言葉が悪いかな。つまり、集中力が高まっていて、第三者の接触にはつい生返事をしてしまう、っていう感じ。いや、決して重野がこちらをないがしろにしているのではない。重野の集中ぶりを感じて、声をかけたことを恐縮してしまうという感じか。ともかく、意識してか無意識でかはわからないが、重野は通常のSGにも増して、強く一点を見据えているようだ。
_u5w6647  松井繁は、日を追うごとにピリピリ感が増していると思う。前検ではリラックスした様子を見せていたものが、今日は朝の挨拶をすることすらためらわれるほどの強烈なオーラを放っている。ポケットに手を突っ込んでピット内を悠々と歩いている姿も見かけていて、むしろマイペースの調整をしているようにも思えるが、その表情はズバリ言って怖い。午前中の時間帯に、決定戦組でもっとも多く水面に出ていたのも松井だった。
_u5w6458  もっともピリピリしているのは、今垣光太郎である。状況を考えれば、当然だ。とにかく、動きが慌ただしい。焦燥感がSGジャンパーを着て歩いているように見える。好調なとき、あるいは自分のレースがすべて終わった後など、今垣はこちらを見かければ彼のほうから声をかけてきてくれることも多い。だが、今日の今垣にはそうした余裕もないようだった。会釈することも今垣には迷惑なのではないか、と思ってしまって、こちらも早足で通り過ぎる今垣を黙って見送るだけ。まあ、賞金王での光ちゃんは毎年こんなだったかもしれないなあ、という気もするのだが。

_u5w6506  決定戦組の動きとしては、やはりペラ調整に励む選手が多い。重成一人の坊主頭も見かけたし、田中信一郎がペラ室に駆け込んでいくのも見た。峰竜太は、今日は一人でペラ調整に励んでいて、エンジン吊りで見かけた表情はやはりちょっとだけカタい。緊張は今日も峰の心を占めているようだ。エンジン吊りでは瓜生正義も見かけていて、福岡支部の面々と談笑していたりした。比較的リラックスしているほうだろう。
_u5w6524  唯一、完全にリラックスしていると見えたのは池田浩二。ペラ室で見かけたのだが、笑っていた(笑)。原田幸哉、石橋道友と並んで、ペラを叩……いていない!? いや、単に手を休めていただけかもしれないが、ゲージを真剣な表情で翼面に当てている原田とは対照的に、手には何ももたず、ただしゃがんで笑っていただけだったのだ。石橋は1R快勝の報告だろうか。池田と石橋は実に仲良しで、秋に池田が道友に「幸哉さん家に遊びに行くぞ!」と呼び出したら速攻で駆けつけて、ともにオフを過ごしたことがあったそうだ。もちろん、沖縄で。えーと、ともかく池田は余裕の表情でにっこにこ。万全、ということであろう。
2011_1222_0663 で、ただ一人、整備室にこもっていたのは、篠崎元志だ。本体をバラして、整備に取り組んでいた。エンジン吊りにはもちろん参加するが、終われば全力で走って整備室に戻っていた。もっとも忙しそうに見えるのはもちろんこの男である。ただし、今垣に感じたような焦燥感はあまり伝わってこなかった。もしかしたら瓜生のアドバイスでもあったのかもしれない。(PHOTO/中尾茂幸=篠崎 池上一摩=それ以外 TEXT/黒須田)


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