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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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THEピット――いつもの前検

2011_1221_0102  現地取材でおそらくいちばん忙しいのがこの日だ。賞金王決定戦の前検日。シリーズは2日目となっており、こちらの取材はいつも通り。だというのに、決定戦の12名はまるで違う行動をしており、それを追いかけていかねばならない。取材したらそれを原稿にする必要もあるわけで、気づけばもうこんな時間……? 明日からはまだ楽なのだ。レースの種類が2つあるだけで、ピットでの作業やらレースの準備やらに違いはない。つまり、通常のピット取材をしていれば、一網打尽なのである。でも今日は……いや、いったい何の言い訳をしているかというと、それだけに選手の様子を拾い切れなかったりするのである。特に、スタート練習とタイム測定のあとには全選手の会見がある。これを取材していると、その間はほぼピットの様子を見ることができない。結果的に、特に決定戦組の表情は、会見時のものをチェックするのが中心となってしまうわけだ。ほんと、すみません。

2011_1221_0254  まず、触れておきたいのは、松井繁、太田和美、田中信一郎の“大阪賞金王トリオ”だ。帰宿バスの第1便は10R終了後に出発。シリーズ組ですでにレースや作業を終えた選手たちはこれに乗っかってピットを後にするわけだが、大阪トリオはおそらくこれに乗っている。
 おそらく、というのは、乗り込むシーンは見ていないから。ただ、①10R前には松井がすでに通勤着に着替えていた②バス出発後、ピットのあちこちを見て回ったが、この3人は見つからなかった、という状況から、「1便に乗ったのかも」と推測する次第だ。
 他の9人はそれぞれの“前検作業”をしており、これを通常の前検だと考えれば、大阪トリオはずいぶん早くに作業を終えたということになる。それを「余裕あり」と捉えることも可能だと思うのである。
2011_1221_0326 実際、スタート練習とタイム測定後に整備に取り掛かっていた松井が、それを終えたあとは妙にゆったりとした雰囲気だったり、太田が会見で手応えの良さを語っていたり(「瓜生くんより分がいい」とのこと)、好気配のタネは散見されたように思う。もちろん、今年の決定戦では古株的存在となる彼らがジタバタとするはずもなく、三人のふるまいを風格と受け取ることもできよう。そのあたりはまた明日判断するとして、個人的にこの3人がピットで非常に目を引く存在だったということは言っておこう。なお、田中はコースについて「わかりません。あまり言うと警戒されるし」とのことだった。たしかに、会見などでコメントを出すのは、作戦をバラすことと同義になってしまうこともあるのですよね。難しいところだ。
2011_1221_1219_2  一方、もうひとりの古株である今垣光太郎は、表情に勢いがなかった。会見でハッキリと「良くない」とは言っていたわけではないが、「早く気温が下がってほしい」などの後ろ向きな発言も出ていた。まあ、「肩の力は抜けているが、気合はパンパン」と微笑むなど、光ちゃんらしい言い回しが出ているのは、吉兆だとは思うが。

2011_1221_0495_2瓜池”だ。
 2011ぶっちぎりツートップで、表情が間違いなく明るかったのは、池田浩二だ。エース機80号機に手応えあり、と見た。作業は1便バス出発後も続いていたが、合間には石橋道友とじゃれ合ったり、星野太郎の水神祭に駆けつけたりと、余裕の笑顔も見せている。何より会見では「悪いところはない」と言っているのだ。泣きコメント男の池田から前検にこの言葉が出ているのは、かなりの好材料であるはずである。
2011_1221_0639  一方の瓜生正義は、なんとなくだが、微妙な表情に見えた。コメントも「普通くらい」「なんとかリラックスして臨みたい」「気になるところ? ペラが合っていないので、すべてが気になる」「けっこうズレてると思う」と、思い切りネガティブではないが、ポジティブでもないというようなものが多かった。絶好調時は、前検からモーターが動いていたことが多いと語っていただけに、大一番でのこのコメント連はちょいと気になる。

2011_1221_0246  初出場組は、おおむね好感触のようである。
重野哲之「いいと思います。ストレスのない足」
篠崎元志「特別出てることはないけど、下がることはない。ペラはどれをつけてもそこそこいくので、悩んでいる」
佐々木康幸「特訓ではみな同じくらいだったのでホッとしている」
峰竜太「元志、太田さんとは変わらなかった」
 とそれぞれ前向きな手応えを語っていた。
2011_1221_0212  重成一人は「なんとも言えない」とも言っていたものの、意気込みを聞かれると「一言で言ったら、優勝するしかない」とカッコいい一言。丸坊主にして(本人いわく「エンターテインメント」)、体重をギリギリに絞って(チャレカ初日は54kg、今日は49・9kg)、気合がもっとも伝わるのは、たしかに重成である。
2011_1221_0783  あと、田村隆信は「伸びがいい。そこを伸ばしていきたい」とのこと。こちらも好感触で、結局のところ、あからさまに厳しい発言をした選手はいなかったってことだな。上位モーターを使う決定戦とはいえ、ペラと合わなかったりして泣きを入れる選手がいたりもするものだが、今回はそれはナシ。あえて言えば、瓜生と今垣がやや気になる、という感じか。

 会見などが終わったあとは、篠崎と峰が、西山貴浩と輪になって、ペラたたきに没頭。瓜生、田村らはギアケースの調整に取り掛かっていて、重野は早くも本体をチェックしていた。そうした様子を眺めていて、それが特別な舞台の前検とはあまり感じられなかった。いつもの前検、というか。つまりは、舞い上がっていておかしくない初出場組にせよ、経験者組にせよ、それなりの手応えを感じつつ、明日に臨めそうだということだ。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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『しげ爺の賞金王決定戦予想 (3日目)』 2011/12/22 【しげ爺の競艇予想】
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