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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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THEピット――がんばれアラフォー!

2011_1221_0756 「頭、何かかぶらなければ、寒いでしょう?」
 三嶌誠司がにこにこと声をかけてきた。いえいえ、ハゲ歴は長いですから、ぜんぜん慣れたもんですよ~。と笑い合う、フサフサ頭とハゲ頭の43歳同級生。ついでに、中尾カメラマンも同い年です。中年に差しかかってしまった男たちが髪の毛談義か? いや、話題は「寒い」ほうで、すなわち気候の話なのだ。
 天気予報では、明日から一気に冷え込んでいき、荒れ気味の天候になるかも、と言っている。我々ももちろん寒いのは困ってしまうが、選手たちにとってはそれがモーター気配に直結するのだから、我々とは天候を捉える角度が違う。心優しい三嶌は、取材も寒そうですね、と気遣ってくれているわけだが、選手としての三嶌の脳裏には、調整の方向性などが描かれているだろう。ま、その後は「最近は疲れが取れにくくなった」「酒の抜けが遅くなった」「朝から酒飲んでしまうこともある」というオッサントークに移行した43歳トリオだったのですけどね(汗)。ちなみに、気候の話は平本真之からも出ていた。選手はみな、予報をきっちりチェックしているのだ。
2011_1221_0757  そうそう、実は43歳同級生は市川哲也もそうなのです。はぁ、ハゲは私だけですか……。その市川だが、最近のSGでは厳しそうな表情を見ることが多かったように思う。機力不足に喘ぐ節が多かったわけだ。特にレース後、首をひねったり悔しそうに唇をかみしめる姿をよく見かけた。同い年で、市川が昇り竜のように台頭していったのを目の当たりにしていた僕としては、寂しい光景であった。
2011_1220_0773  だが、今節は比較的、表情が柔らかいように感じられる。今朝は、同期の渡邉英児と談笑しており、それはけっこう長く続いていた。余裕を感じさせる瞬間だった。谷村一哉も加わると、ピットに声が響くほどの笑いも起こる。ミルキーフェイスの笑顔は、年輪を重ねた分だけ、シブく素敵になってますな。頑張れ43歳! 1歳下の渡邉も!
2011_1221_0502   そういえばこの人も40代に突入したのかあ、と感慨深いのが服部幸男。今年はやや不本意な成績で、SGで顔を見る機会も減っていたが、暮れの住之江にはなんとか間に合わせた。そして今節はなかなか快調な戦いぶりを見せている。
 今朝は、装着場でかなり長い時間、服部の姿が見かけられた。ボートの操縦席に乗っかって、微細な調整を延々と続けていたのだ。ピット内に響くモーター音にも取材を続ける報道陣にも気をとられることなく、鋭い目つきでキャブレターのあたりを覗き込んだりしていた。やっぱりカッコいいですな! こうしたときの選手はたいてい声をかけづらい雰囲気に包まれていて、服部ももちろん強烈なオーラをバリアのように発散させている。こうした雰囲気こそ、服部の真骨頂であり、好調の証。
 時代の波はたしかに押し寄せ、4000番台は増えたし、やまと世代も続々とSGに登場している。でも、単に時間の経過が世代交代を進めるだけなんて、つまらない。アラフォーたちが立ちはだかり、新世代とガチンコ勝負で打ち合わなければ、真の新時代は訪れないのだ。がんばれ、アラフォー! 同世代人としても、思い切り応援するぞ。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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