この特集
ボートレース特集 > 2011賞金王シリーズ戦
この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
ライタープロフィール
カテゴリー
関連リンク
競艇サポーターズ
関連書籍

 ボートレース特集

THEピット――シリーズ戦も特別な戦いだ!

2011_1225_0813  湯川浩司の固まり切った表情が、ひたすら印象的だった。
 レース後、ヘルメットの奥で目がうつろだったのだ。
 賞金王決定戦の濃厚なる味を知っている湯川としては、賞金王シリーズ出場は不本意だろうし、優勝戦であろうとも薄味と感じてもおかしくはない。だが、湯川は本気で優勝をもぎ取りにいった。選手班長として忙しい時間を過ごしながらも、このタイトルを心から欲して、11Rのピットに入っていたのだ。
 鎌田義が、いつものように陽気に湯川に声をかける。振り向いた湯川の目は、やはりうつろなまま。顔面は蒼白となっていたが、強烈な冷気の中を駆け抜けたためだけではないだろう。カマギーの優しい明るさも、湯川を癒すことはできないようだった。
 モーター返納の間も、湯川の表情は固まったままだった。心ここにあらず、とはまさにこのこと。整備室を覗き込んでいたこちらと、目が合った。1ミリくらい頭を上下して、どうやら会釈を送ってきているらしいのだが、とてもそうは見えない。しかも、視線をしばらく外さない。僕は、僕の背後に誰かいるのではないか、あるいは背中の先に見える対岸のビジョンがリプレイを映し出しているのではないかと思ったが、振り向いてみるとそこには誰もおらず、ビジョンは12Rの競技情報を映しているのだった。
 結局、話をすることはかなわなかったので、実際に湯川の心中を何が埋めていたのかは、わからないままだ。だが、ここまで激しく(しかし静かに)悔しがる湯川浩司を見られたのは、嬉しい収穫であった。陽気でひょうきんな湯川浩司が、実は胸の内にもっている熱いものを、残念な形ではあったが、あらわにしていたのだから。来年はふたたび、12人のうちの1人として、同じ場所で会える予感がしてきた。

2011_1225_0328  湯川以外の敗者は、わりとさばさばとしているように見えた。
 服部幸男と寺田祥は、笑顔で語り合っていた。進入も含めてセンター枠で展開のカギを握っていた二人が、まさにその進入からレース展開までを振り返り合っている様子。それは、ピットに帰還したボートリフトの付近から始まって、モーター返納の整備室でも続いていた。つまり、その間の二人には、笑顔しか見られなかったというわけだ。
2011_1225_0440  ツケマイで攻めた服部、強力な出足を活かすためにスロー水域をうかがった寺田にとって、ともに不発には終わってしまったけれども、やるべきことはやったのだという思いがあったのかもしれない。もちろん無念の思いはあるはずで、控室では溜め息のひとつも漏らしたかもしれないが。
2011_1225_0775  吉田俊彦は、笑顔こそ見えていなかったが、淡々とした様子ではあった。モーター返納の間、整備士さんらと終始話をしていて、鎌田義が隣でヘルプをしながら、それに耳を傾けていた。喋りつづけることが悔しさを紛らすこと、などと書いてみることもできるわけだが、断言はできない。ただ、敗れたことに納得などしているわけはないだろう。
2011_1225_0086  山崎智也は、ピットに上がると、疾風のように全力疾走だ。電車の時間とか迫ってたのかな? その途中、勝者をたたえて握手を交わしたりもしていたが、とにかく急いでいるようだった。4日目、勝負駆けを成功させたときとよく似た光景であった。
 その間じゅう、智也の顔には笑顔が浮かんでいた。だが、この男の敗戦後の笑顔は、曲者だ。勝ったときより負けたときのほうが笑顔を見せることが多い男だから。実はメラメラと燃えている悔恨の思いを紛らすための笑顔。あまりにも疾風のようすぎて、実際どうだったのかはマジマジと確認できなかったが、当然、3着という結果に満足することなどないだろう。

_u5w0813 さて、優勝は勝野竜司! これがSG初優勝だ! さらに、この勝利で最多勝争いも単独トップに立った。競っている瓜生正義も勝野も、年内はあと2日間レースを走る。さらに競り合いは続くわけだが、アドバンテージをSG優勝でとったのは、価値の高いことだろう。
 多くの選手が勝野に祝福を送っているのが印象に残る。先述のとおり、智也も全力疾走の途中でいったん足を止め、勝野とガッチリ握手しているのだ。正直、決して派手な存在ではなかった勝野が、シリーズ戦とはいえ華やかな勝利を飾ったことを、仲間たちはみな素敵な出来事ととらえているのかもしれない。
「次はシリーズ以外のSGを獲りたいですね」
 しかし勝野は、この優勝を心から喜びながらも、満足できる勝利とはしていない。まだまだ上があるし、来年は1つ後ろのレースを走りたい。そんな野望を胸に「来年は今年以上に努力をしたい」と語っている。もしかしたら、この真面目さも仲間たちの祝福の思いに拍車をかけている可能性がある。
_u5w0833_2   で、SG初優勝だから、当然あるぞ、水神祭。賞金王決定戦ファイナルの出走を待つ住之江の水面に、勝野は近畿勢の手によって投げ込まれている。今日は節イチの寒さで、水もどんなにか冷たいことだろう。だが勝野は寒さなど感じていないかのように、彫りの深い笑顔を見せていた。2年連続で最多勝を獲るかもしれない“ミスター・ピン”にとって、この1勝はやはり特別な1着だったのだ。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)

2011_1225_0737


| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)

賞金王シリーズ優勝戦 極私的回顧

16年目の結実

11R賞金王シリーズ優勝戦
①勝野竜司(兵庫)11
②湯川浩司(大阪)14
③服部幸男(静岡)16
④寺田 祥(山口)12
⑤吉田俊彦(兵庫)13
⑥山崎智也(群馬)18

2011_1225_r11_1089  コンマ11のトップSで、勝野竜司が逃げきった。デビュー戦でフライングを切ってから、16年8カ月でのSG初制覇。74期生では、辻栄蔵に続くふたり目のSGレーサーだ。私が競艇にのめり込んだ14年前、すでに勝野はバリバリのA1だったが、目立つ存在ではなかった。74期には守田俊介(当時は中川俊介)という名前どおりの俊英がいて、記念戦線の常連だった。そう、私は平和島で俊介の美しいモンキーターンを見て、競艇に埋没したのだ。
「近い将来、SGを獲る」
2011_1225_r11_1115  そう確信しつつ、俊介がどこかしらの優勝戦に乗るたび本場に向かった。息子のように思ってもいた。だから、同期や近い期の存在も気になりはじめる。勝野には申し訳ないが、俊介とは天賦の才が違うでしょ、なんて思っていた。最大のライバルは、2期下の瓜生正義。
 やがて、辻栄蔵がSGを獲った。俊介が常にエンジン出しに苦しんでいる間に、獲ってしまった。悔しかった。息子の同級生が、同じ会社で先に出世したような気分。
 次は、絶対に俊介だ。
 鳥飼眞に警戒の目を向けつつ、そう自分に言い聞かせた。勝野は、まだライバルリストに入っていなかった。

2011_1225_r11_1156  そして今日、“息子”の同期がふたり目のSGウイナーになった。GI初出場に6年、SG初出場に9年、GI制覇に11年……地道に地道に成長し続け、16年目の快挙。もちろん、堂々と逃げきる勝野の姿を見ても、私は驚きはしなかった。去年の最多勝利レーサーで、今年も瓜生とそれを争う男。SGを獲っても、何の不思議もない実力者なのだ。
 それでも、ちょっぴり悔しかったけど。
 おめでとう、勝野竜司。素晴らしいクリスマスになったね。2年連続の最多勝利にぐっと近づく1勝でもあったし。これからもどんどん活躍して、地味だと言われる74期を世に広めてくれ。そうすれば、整備ベタでグルメが過ぎて太り気味のあの同級生も、もちっと本気にシャカリキに……ねっ!(Photos/中尾茂幸、text/H)

2011_1225_r11_1172


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)

THEピット――気分上々!

_u5w8466  ピットに降りたのは1R終了後。いきなり、ヘルメットをかぶった服部幸男と出くわした。おはようございます。服部に声をかける。こうしたとき、服部は必ず挨拶を返してくれる。あ、別に服部だけじゃないけど。で、ヘルメットをかぶっていたということは、これから試運転に向かうということ。作業に取り掛かろうと移動している服部は、思考を巡らせながら歩いているのか、たいていの場合、会釈を返す程度である。そして、それはモーターなりペラなりに納得していない点があるケースの場合が多く、だから礼を欠いたりはしないけれども、それよりも調整のほうに神経が向かっているのである。
 だが、今日の服部は違った。こちらにしっかり顔を向けて、目を細めて「おはよっす」と声を返してきたのだ。ヘルメットをかぶったままだったから、くぐもった声として届いてきたけれども、僕ははっきりと服部の声を聞いた。ちょっと感激したりもして(汗)。
 これは、気分上々のときの服部幸男である! 久々のSG優出に気分が悪かろうはずがないが、同時に足的にもある程度納得のいき仕上がりとなっているのだろう。哲人の面差しになっている服部もカッコいいが、笑顔の服部もまた魅力的。さらにはじけた笑顔がレース後にも見られるだろうか。
 その服部が、どうやら優勝戦組の水面一番乗りであったようだった。湯川浩司、寺田祥、吉田俊彦のボートにはまだモーターが装着されておらず、着水されているボートは赤い旗がついた服部のものだけだった。
2011_1224_0104  勝野竜司のボートにはモーターはついているが、ペラがなく、当然のようにその姿はペラ室にあった。最終日の今日もペラ室の人口密度は高いわけだが、そうなると勝野の表情の変化はペラ室の外からではちょっと読み取りにくい。シリーズ戦とはいえ、SG優勝戦1号艇。プレッシャーの大きさは、作業の様子からはうかがい知ることはできなかった。
2011_1220_0680   2R後には、寺田が動いている。整備室へと入っていったのだ。常にクールな寺田は、やっぱり表情の変化が読み取りにくい。というよりも、この時間帯にすでに動じているような男ではない。それからモーターの装着までには時間を要していたが、これをアップする頃には水面で姿が見られるはずだ。
 吉田については、エンジン吊りで姿を見た程度。5号艇ということもあってか、とりたてて緊張感に包まれているようには見えない。湯川にいたっては、ピットにいる間にはついに姿を見かけなかった。ペラ室だとしても、外からは死角にいたのか、目撃できていないし、整備室でもついに確認できなかった。単なる見落としだとは思うが、いずれにしても余裕があるのだということが推測される。
_u5w8450  で、6号艇でも「6コース得意なので」気になる山崎智也だが、ピットにいた間に見たのは、花束などが入った段ボールを運んでいる姿だけだった。モーターやペラの作業の前に、帰郷のための作業をしていたわけだ。つまり、こちらもまた余裕。
 実は、この時間帯にはすでに決定戦組のボートにはすべて、モーターが装着されていた。つまり、シリーズ組のほうがゆっくりした始動になっているのだ。その意味は果たして?(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

H記者の『予想BATTLE ROYAL』最終日

 3日目7Rから29連敗!!!!のHです。我が最強の敵(とも)しげ爺さん、K記者との『予想BATTLE ROYAL』も……パンツも脱いでお詫びしますっっ><

1R◎中里○谷村
3連単★4=2-全

2R◎川﨑○荒井▲三浦
3連単★1-36-全

3R◎鎌田○吉永▲須藤
3連単★1-24-全

4R◎木村○渡邉▲今村
3連単★5-12-全

5R◎森高○平本▲松本
3連単1-35-全

6R◎菊地○石渡▲魚谷
3連単★4-25-全

7R◎山口○岩崎▲中野
3連単★6-12-全

8R◎拡郎○吉永▲森高
1-36-全

9R◎魚谷○今村▲荒井
1-25-全

10R◎峰○重野▲今垣
1-56-全

W優勝戦予想は9R頃にアップします。


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

賞金王シリーズ準優ダイジェスト

逃走王子

8R
①湯川浩司(大阪)15
②寺田 祥(山口)18
③平本真之(愛知)14
④谷村一哉(山口)13
⑤吉永則雄(大阪)13
⑥赤坂俊輔(長崎)10

2011_1224_r08_0773  湯川が逃げて、寺田が差して……後ろからは何にもこない。格上のふたりが余裕のイッタイッタでファイナルに進んだ。湯川はスリットから1マークまでの伸び返しが文句なし。回り足にやや不安があって、寺田の差しが届きそうなムードがあったが、そこからのレース足~行き足が寺田の比ではなかった。

2011_1224_r08_0778 寺ショーは昨日から「差しに徹する。それ以外は考えない」と伸びよりも回り足の強化に全力を注いだ。その作戦は見事に当たり、平本の握りマイも同県・谷村の差しも寄せつけなかった。センター枠になる明日は、どんな戦略を練ってくるか。長州の策士の動向に注目したい。

兵庫独占

9R 進入順
①勝野竜司(兵庫)04
⑥森高一真(香川)08
②魚谷智之(兵庫)11
③吉田俊彦(兵庫)10
④横澤剛治(静岡)11
⑤今村 豊(山口)11

2011_1224_r09_0877  森高が果敢な前付けで2コース奪取。好枠を占める兵庫支部トリオに割って入ったが、その3枚の壁は厚かった。まずはインの勝野がコンマ04!! 怒涛のトップSから1マークで早くも独走態勢を築く。

2011_1224_r09_0894  焦点は大事な大事な2着争いへ。2コース差しの森高、3コースからまくり差しを狙う魚谷、2番差しの俊彦が、勝野の航跡の内サイドに殺到。勢いは魚谷に見えたが、これを森高がブロックする形で接触。一気に俊彦が突き抜けて、1-3態勢が固まった。3着も兵庫の魚谷。鬼のような足色とテクニックで追い上げたが、同県の先輩と後輩を捕えることはできなかった。明暗くっきりの兵庫ワンツースリー独占決着となった。

SGスター

10R
①吉田拡郎(岡山)17
②荒井輝年(岡山)21
③秋山直之(群馬)29
④服部幸男(静岡)07
⑤山崎智也(群馬)15
⑥鎌田 義(兵庫)08

2011_1224_r10_0949  スタートタイミングを見れば、一目瞭然。昨日、3コースからコンマ09でまくりきった秋山が、ドカッと遅れた。4カド服部のアドバンテージは1艇身半。焦らずハンドルを入れると、秋山も、荒井も、インの拡郎まで服部の引き波に呑み込まれていた。

2011_1224_r10_0957  2着には、5コースから服部の上を全速でぶん回した智也。マーク差しという選択もあったが、ここは準優である。差せば何が起きるかわからない。二段で付け回っていれば、何の不利も受けずに2着以内を確保できる。準優の戦い方を熟知している男の選択だった。

2011_1224_r10_1037  服部幸男と山崎智也。艇界のスター街道を歩んできたSGレーサーが、その貫禄を見せつけた。あまりボートレースを知らない者なら、名前だけでこの4-5を買っても不思議ではない。それで3連単の配当は470倍。それほど、拡郎の一本かぶりだった。それほど、今節の住之江はインが強い。選手の格や個性より、コースに重きが置かれる時代……服部と智也は痛快だったろうし、同時に複雑な思いが去来したかもしれない。


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

THEピット――仲間との対決

 準優勝戦は、なかなか興味深い組み合わせになっていた。
 8R。大阪支部から湯川浩司と吉永則雄。山口支部から寺田祥と谷村一哉。もちろん、それぞれにワンツー決着を願う一戦。しかし、優出は湯川と寺田。それぞれから一人ずつがワンツーを形成していた。
2011_1223_0823  谷村は惜しい3着。レース後、寺田がまず駆け寄ったのは、やはり谷村であった。二人並んで、語り合いながら控室へと戻る。SG初出場の谷村であるが、だから準優3着で上出来などとは思っていないだろう。宿舎に戻ってひとっ風呂浴びた今頃にはそう思えていたとしても、レース後の谷村は悔しそうに溜め息をついていた。同支部で同世代の寺田とは和やかに接してはいても、だからこそ寺田の踏んできた修羅場の数というものを痛感したはずである。
_u5w8600   寺田は、いつものとおりにクールな装いを崩さなかった。優出への歓喜も、2着に敗れたことの悔いも、ほとんど伝わってくることはなかった。まあ、それがテラショーの自然体。ということは、明日の優勝戦も自然体で臨めるということのはずで、それが大舞台では脅威になることは言うまでもない。
_u5w7229  1着となった湯川は、派手なオーバーアクションで出迎えた鎌田義に応えてハイタッチをするなど、笑顔あふれるレース後となっていた。会見では淡々と受け答えをしていて、ジョークのひとつも飛ぶことはなかったが、しかし節イチであることを否定しないなど、仕上がりの良さに気分は悪くなさそうだった。メンタルの良さは、しっかりと伝わってきた。
2011_1224_0139  一方の吉永のレース後は、湯川とは正反対に、ただただ顔を歪ませていた。結果的には、ほぼ見せ場を作れなかった一戦で、外枠であったとしても、それが敗れた悔恨を癒す理由にはなりえていないようだった。
 大阪も山口も、明と暗を味わったレース後。もちろん明日は、それぞれが先輩たちの最大の応援団となることだろう。
_u5w8746  9R。1~3号艇が兵庫支部。三つ巴の同支部決戦となっていた。もちろん願いはワンツースリー。だが、これはなかなか複雑な状況でもある。ワンツースリーが実現したとしても、スリーは優勝戦に駒を進められない。一人は必ず脱落してしまうのだ。そして、実際にワンツースリー決着となった。涙を飲んだのは、もっとも実績の豊かな魚谷智之であった。
_u5w8726  このレースで、6号艇の森高一真が前付けに出て、2コースに入っている。レース後、森高はまず魚谷のもとに向かい、ヘルメットを取り直立不動で数回、頭を下げていた。魚谷は2号艇だった。前付けはもちろん誰にも責められる必要のないれっきとしたルール(ボートレースのアイデンティティ!)。それでも、コースを奪った者は内枠の者にこうして礼を尽くす。それがあるから、ガチンコ勝負に打って出られるという一面もあるのだろう。魚谷も、森高に対しては逆に気遣いを見せていた。
 ただし、魚谷の表情が晴れていたわけではもちろんない。兵庫勢でただひとり優出を逃したことではなく、自分が敗れたことが悔しいのだ。一方で、仲間の優出をたたえる姿も見かけている。そこでは、やや引きつっているようにも見えはしたが、爽快な魚ちゃんスマイルも見せていた。
_u5w8754  優出を決めた吉田俊彦は折り目正しい受け答えで会見に臨んだ。人柄があふれ出ていた。外枠でも前付けはしない方針だと言うが、それでも「勝つつもりで走らせてもらう」と野望をにじませている。
2011_1224_0103  結果的に優勝戦1号艇となった勝野竜司は「出足、行き足、かかり、ターン回り、すべてがいいです」と、ようするに全部すごいのか!?と突っ込みたくなる景気のいい発言をしている。よく見ると、伸びが含まれていないのだが、1号艇に不可欠な要素は確実に揃っている。今日の勝利で瓜生正義との最多勝争いでも肩を並べた。SG制覇が瓜生を逆転する一戦になる可能性はおおにある。
_u5w8838  10R。1号艇と2号艇に岡山支部。3号艇と5号艇に群馬支部。インが強すぎる今節なのだ。岡山勢は二人揃ってのSG初優出を願っていただろう。しかし、彼らはこの準優でもっとも悔しいコンビとなってしまった。揃ってまくられてしまったのだ。
_u5w8824 特に悔しさをあらわにしていたのは、もちろん1号艇の吉田拡郎である。予選トップの準優進出。間違いなく、大仕事の大チャンスだった。それをフイにしてしまったのだ。レース後の表情はあまりにも沈痛で、正視するのもはばかられたほどだった。荒井輝年ももちろん、悲しさをあらわにしていた。泣き顔に見えた瞬間もあった。
_u5w8811  一方、群馬支部からは山崎智也が優出を決めた。予選道中は苦しい戦いを強いられたりもしたが、気づけば優出を果たした前年度覇者。レース後はもちろん、智也スマイルが爆発している。
_u5w8806  勝ったのは、このレースでは同支部がいなかった服部幸男! 豪快なカドまくりで、内の岡山支部&群馬支部のもうひとり=秋山直之を沈めていった。レース後は静岡支部が大熱狂。服部はピットで真っ先に出迎えた菊地孝平に、両人差し指をキュイッと突き立てて、会心を表現していた。ヘルメットを脱いだ表情は、神々しくもあった。
2011_1224_0443  たまたまなのだが、僕の5mほど横では、中里英夫が観戦していた。端正で落ち着いたたたずまいの中里は格別に高揚した気配は見せなかったが、このワンツーは同期と同支部の後輩のワンツーなのである。きっと、胸の内には喜びがあふれていただろう。服部と山崎がピットに戻ってくると、中里は2つの祝福をそれぞれに送ることになった。それは中里にとっても、幸せなことだったに違いない。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)


| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)

速報① 賞金王シリーズ戦の優勝戦メンバー決定!!

 服部のまくり一撃が飛び出した準優の末、賞金王シリーズ優勝戦6ピットが確定しました! 断然有利な1号艇にはSG初Vを狙う勝野。その外に控える湯川、服部のSGレーサーを抑えきれるか? そしてクリスマスの優勝戦といえば、4年前の……不気味な智也が虎視眈々と連覇&通算3Vを狙っています!

11R賞金王シリーズ優勝戦

①勝野竜司(兵庫)
②湯川浩司(大阪)
③服部幸男(静岡)
④寺田 祥(山口)
⑤吉田俊彦(兵庫)
⑥山崎智也(群馬)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

H記者の『怒涛の23連敗中だよん』予想

 3日目7R的中から、怒涛の23連敗中のHです。今日はまたインがベラボーに強くなり、とても喧嘩できる水面じゃありません。初日からの教訓通り「インから人気薄、または裏目千両のヒモ付け」で好配当を召し取ります。

8R
◎①湯川浩司(大阪)A伸びS
 ②寺田 祥(山口)B
○③平本真之(愛知)A
 ④谷村一哉(山口)A
 ⑤吉永則雄(大阪)A
 ⑥赤坂俊輔(長崎)B

進入123/456

 決め差し宣言をしている寺ショーですが、今日の向かい風では届かない。逃げる湯川と平本の戦いになるとみます。1-3でほぼ大丈夫も、伸び型の湯川が流れると平本の俊敏まくり差しで3-1の小波乱に。

3連単★1=3-全

9R
◎①勝野竜司(兵庫)A
 ②魚谷智之(兵庫)A↑
 ③吉田俊彦(兵庫)A
 ④横澤剛治(静岡)A
○⑤今村 豊(山口)B(伸びA)
▲⑥森高一真(香川)B

進入12345/6か162345

 森高が動くのか単騎ガマシか。激しく動くと波乱の要素になりますが、それ以外は勝野のイン逃げでしょう。朝特訓では魚谷がターン回りから伸びまでゴキゲンな動きで、ほぼ1-2? いや、同じく朝特訓でぐいぐい伸びが来ていたミスター今村と、(枠なりなら)それに連動する森高のヒモ付けで中穴を買います。本命党は1-2を忘れずに。

3連単★1-56-全

10R
◎①吉田拡郎(岡山)
 ②荒井輝年(岡山)
 ③秋山直之(群馬)
○④服部幸男(静岡)
 ⑤山崎智也(群馬)
 ⑥鎌田 義(兵庫)

進入123/456

 拡郎のアタマは当然として、相手が難解なレース。万太郎をプレゼントしてくれた荒井も勝負強い智也も気になりますが、服部に絞ります。朝特訓の伸びが出色で、4カド向きと見るからです。昨日、3コースからスタートを決めすぎた秋山がやや凹んだところを、伸びなりに握って攻めるでしょう。拡郎との折り返しで。

3連単★1=4-全

 またまた小出しですが、トライアル予想は9R頃にアップします。


| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)

THEピット――静かに高まる

_u5w7702  今朝のピットからは、昨日の午前中のようなピリピリとした空気は感じられない。何より、実に静かだった。朝の特訓には多くの艇が試運転していたものだが、それが終わって1Rが始まるころには、装着場で見かける選手の姿は実に少ないもの。ことにシリーズ戦の準優組の顔はほとんど見かけられず、鎌田義が試運転を続けている姿が見られた程度だった。試運転中だから当然、ヘルメットをかぶっている。したがって、鎌田の顔や表情自体は確認できていない。
_u5w7778  1Rがピットアウトし、レースを水面で観戦するために、予選1位の吉田拡郎があらわれた。いつもどおりに笑顔で挨拶をしてくるカクローに、シリーズリーダーの重圧は感じられない。腕組みをし、表情がやや固まったりもしているが、これは緊張とかではなく、単に「寒い!」ということであろう。つまり、その様子からは心中は伝わってきづらいのであった。少なくとも、挨拶の様子は普段とまったく変わりないと言っていい。
_u5w7678  カクローの背後からは、赤坂俊輔がやってきて、肩を並べて歩き出した。90期同士だ。赤坂は6号艇で準優進出。枠が遠い気楽さもあってか、カクローよりは笑顔が柔らかい気がする。二人を比較すれば、カクローに少し硬さが、ということになるわけだが、ここは断言は避けておく。ともあれ、90期コンビは揃って準優に臨む。優出して、同期の石野貴之に続きたい二人だ。
2011_1219_0379  岡山勢では、むしろ荒井輝年のほうに少しだけ異変を感じないでもない。荒井は風貌からのイメージとは違って、実に爽やかで礼儀正しい。ピットの隅でぼけーっとしていると、少し離れた先から大声で挨拶をしてきてくれたりして、恐縮してしまったりすることもある。今日も、顔を合わせた途端に、荒井はぺこりと頭を下げた。しかし、その顔に笑みはない。微笑すらない。これは普段の荒井の様子ではないのだ。勝負懸かった日の朝というのは、案外当たり前の挨拶のような部分に、なんとなく感じられるものがあったりするものである。さまざまな選手と挨拶を交わして、普段と比べての違和感があったのは、今朝に関しては荒井くらいだった。
2011_1219_0321  逆に、まったく変わらないのは平本真之だ。SG優勝戦1号艇を経験している若武者にとって、準優3号艇くらいでは動じる材料にはならない。青山登さんと話していたら、挨拶がてら平本のほうから話に加わってきたほど。総理杯の権利をもっていない平本に、青山さんが「どこで獲るんだ」と振ると、意味ありげにフフフと笑ったりもしている。もちろん青山さんは「ここ、か」と煽るわけで、平本は否定もせずに「あと新鋭王座」と返す。平本は賞金王シリーズか新鋭王座で権利を絶対に獲る心づもりなのだ。その意気込みが、若者らしくて頼もしい、と思う。
2011_1223_0075  エンジン吊り以外での動きが確認できたのは、それくらいか。かように静かな朝だったわけである。あ、もちろんペラ室では準優組も数多く見かけている。整備室の奥では吉田俊彦の姿も。ピットが静かだったのは、この寒さに合わせての調整で室内にこもっている選手が多いからであって、準優への闘志は静かに高まっていっているということだ。2011_1223_0333 あ、そういえば、湯川浩司とは数回すれ違ったな。余裕もあり、しかしちょうどいい緊張感もありそうな、いい表情だったぞ。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

H記者の『予想BATTLE ROYAL』5日目

 初日の回収率200%~2日目99%~3日目50%弱ときて、ついについに伝家の宝刀「丸坊主Hの姿焼き正宗」を抜いてしまったHです。我が最強の敵(とも)しげ爺さん、K記者との『予想BATTLE ROYAL』も初日の貯金が底を尽きそうですが、もうこれ以上の下降はありませんからね。あとは上がる一方、得意の5日目でガンガン的中させてみせますっ!!!!

1R◎木村○渡邉▲山地
大嶋を入れて木村の3コースまくり。トップ級の行き足をご覧あれ!
3連単★3-45-全

2R◎石橋○飯山
昨日の石橋の足なら十分に逃げきれる。飯山がアウトからしぶとく食い込む。
3連単★1-6-全、1-全-6

3R★◎菊地○松本▲石渡
藤丸の前付けで深くなったところに、菊地がカド一撃まくり。
3連単★3-24-全

4R◎中里○原田
最後まで中里を追いかける。今節のキーフォーカス5-1頼む!
3連単★5=1-全

5R◎山口○木村
初日からこだわり続けている山口と木村の一騎打ちだ。ピンサロ勝負。
3連単★1=3-全

6R◎中野△市川、松本、山地
足はいい中野の逃げ鉄板。伏兵、山地が絡んでの中穴狙いだ。
3連単★1-346-346

7R◎西山○赤岩
赤岩の逃げでほぼ大丈夫だが、気落ちあれば西山のカドまくり差しを喰う。
3連単★4=1-全

シリーズ準優とトライアル3戦の予想は、6R頃にアップします。


| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)

本日の“本紙予想”賞金王シリーズ戦5日目

おはようございます。Kです。いやはや、昨日はひどかった。H記者だけでなく、しげ爺さんもキャビりっぱなしだった5日目予想バトルロイヤルでありました。気温が急に下がって、回転を合わせられなかったって感じっすね。H記者は丸坊主に、私としげ爺さんは一枚刈りという厳罰を与えられているわけですが……しげ爺さん、一枚刈りって何?

1R
1コース想定=福島 まくられ率14.6% 差され率14.6%
2コース想定=木村 逃がし率42.6%
木村逃がし率高いが、大嶋前付けで割引必要か。その木村を狙う。
◎木村 ○福島 ▲渡邉 △山地 
3連単2-134-全

2R
1コース想定=石橋 まくられ率9.1% 差され率16.4%
2コース想定=平尾 逃がし率36.8%
石橋がS決めて先マイ逃走。
◎石橋 ○平尾 ▲今坂 
3連単1-24-全

3R
1コース想定=三嶌 まくられ率11.8% 差され率26.5%
2コース想定=藤丸 逃がし率29.6%
アシ上向いた菊地がカドから自在に攻める。
◎菊地 ○三嶌 ▲石渡 △松本 
3連単3-142-全

4R
1コース想定=原田 まくられ率1.3% 差され率18.7%
2コース想定=西山 逃がし率24.6%
原田はイン1着率高く、西山は逃がし率低い。ならば二人の一騎打ち。
◎原田 ○西山
3連単1=2-全

5R
1コース想定=山口 まくられ率5.6% 差され率22.2%
2コース想定=石橋 逃がし率32.6%
センターに強攻派揃い、井口の豪快まくり差しに出番あり。
◎井口 ○山口 ▲石橋 △須藤
3連単5-126-全

6R
1コース想定=中野 まくられ率4.7% 差され率7.8%
2コース想定=福島 逃がし率31.6%
山地前付けで内深くなりそう。市川のカド一撃を狙う。
◎市川 ○中野 ▲山地
3連単3-16-全

7R
1コース想定=赤岩 まくられ率9.1% 差され率13.6%
2コース想定=三嶌 逃がし率44.2%
赤岩が予選落ちのうっぷん晴らすリベンジ逃げ。
◎赤岩 ○平尾 ▲西山  
3連単1-34-全

8R 準優勝戦
1コース想定=湯川 まくられ率18.2% 差され率25.0%
2コース想定=寺田 逃がし率34.1%
寺田が逃がし率低めで、平本のまくり差しを狙ってみたい。
◎平本 ○湯川 ▲寺田   
3連単3-12-全

9R 準優勝戦 
1コース想定=勝野 まくられ率6.8% 差され率8.5%
2コース想定=魚谷 逃がし率45.5%
勝野のイン信頼度高く、2年連続優出へ。
◎勝野 ○横澤 ▲森高  
3連単1-46-全

10R 準優勝戦
1コース想定=吉田 まくられ率5.7% 差され率24.5%
2コース想定=荒井 逃がし率47.8%
吉田がS踏み込んで先マイし、SG初Vに王手。
◎吉田 ○秋山 ▲服部 △山崎
3連単1-345-全

トライアルはのちほど!


| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)

THEピット――一転、穏やか

2011_1223_0984  午後も寒いぞ、住之江ピット。日の当たる場所を探し、水面際で日向ぼっこ。太陽を浴びていれば、さすがに暖かさを感じる。ぼーっと舟券予想をしていたら……誰かが背後から突進してくる気配!
「うぉぉぉぉっ!」
 振り向くと、山地正樹が僕を水面に落とそうと突っ込んできた! うわぁぁぁぁぁ、やぁめてぇぇぇぇぇっ! ようするに、こちらを見つけて驚かそうとしたわけですね。まったく、山地さんったらぁ。一見いかつい風貌にも見える山地だが、めちゃくちゃ茶目っ気のある人なのである。
「水の中に落とそうと思ってさあ」
 えっ、まさか本気だった!? もちろん冗談なわけだが、ちょっと待て。水神祭だったら、あなたがしなきゃいけないでしょうが!
「え、やだやだ。さぶいもん」
 いやいや、1着を獲ったあかつきには、仲間がしっかりと水の中に落としてくれるでしょう。今日はレース後、ひたすら試運転を続けた山地。それはもちろん、明日以降への気合の証だ。
「あと2日、頑張りますよ!」
 力強く締めて第1便バスへと乗り込んでいった山地に、5日目6日目も期待させていただこう。ほんと、水神祭を見せてくださいよ!

2011_1223_0896 とまあ、午後のピットに足を踏み入れたら、朝からの緊張感はかなり和らいでいたのだった。シリーズの勝負駆けが次々と終わっていったことで、悲喜こもごもはそれぞれにありながらも、切羽詰まったものは水面に溶けていったのだろう。
 8R終了後の段階で得点率20位となっていた森高一真も、彼らしい最高の笑顔を見せていた。まだ予選突破の可能性はぜんぜんありますよ。ボーダーが微妙になっていたのでそう告げると、「もう腹はくくっとるわ。ま、ヘソ押さえて待つわ」。選手の間では、ボーダー付近で相手待ちの状況のときに「ヘソを押さえる」という俗語を使う。ようするに、自分がクリアできるよう祈る、というような意味である。実際にヘソを押さえるわけじゃないだろうけど……。ともかく、森高はスッキリした表情でそう言ったのだった。
2011_1223_0971  9R、3着条件だった鎌田義は、道中は3番手を走りながらも、逆転されて4着に。ボーダーを割ることとなってしまった。レース後の鎌田はさすがに苦笑いだったが、控室へ向かう最中、前方に井口佳典を見つけると、つかつかと歩み寄って、難癖(?)をつけ始めた。6号艇だった井口はピット離れで飛び出して3コースを奪取。鎌田は4コースとなっていたのである。鎌田の口撃(?)に井口はもちろん応戦(?)。やがて二人は大声で言い合い(?)を始めたのだった。それを見ていた森高一真はニヤニヤニヤ。2011_1223_0085 そうです、鎌田と井口は単にじゃれ合っていただけなのであった(笑)。ニッコリ笑い合ってカマギー&井口劇場は終了。ただ、鎌田が内心は相当に悔しがっていたのは間違いないだろう。仲のいい後輩とはしゃぐことで、その思いを紛らしていたのかもしれない。
 ともかく、そんな具合に笑顔あふれる、午後のピットだったという次第である。

2011_1219_0819  シリーズの予選最終レースとなる10R。山崎智也が逃げ切って、勝負駆けを見事に成功させた。エンジン吊りを終えると、智也は控室と猛ダッシュ! 何事かと思ったら、智也は第一便バスにのって宿舎に帰るつもりだったようだ。しかし、1着で準優進出を決めた選手は、すぐには帰してもらえないのである。まずは長嶺豊さんがマイクを持って待ち構え、それを発見した智也は「あぁ、そっか」と苦笑いでスローダウン。長嶺さんのインタビューに答えている。終わるとふたたび猛ダッシュで控室に戻り、着替えをすませているが、次はJLCの勝利者インタビューがある。スタジオに駆け込む智也。それが終わるとふたたび全速力で控室に荷物を取りに行き、発車を待つバスに乗り込もうとするが、お次は展望番組の準優インタビュー。「あぁ、そうだった」とばかりにカメラの前に立った。智也選手、ご苦労様、これでおしまいです。ということでインタビューを終えた智也は、爽やかすぎる笑顔を残して疾風のようにバスへと走っていったのだった。まあ、勝負駆け成功の嬉しいドタバタである。
2011_1223_0962  そして……この10Rの結果、森高は準優進出決定! ヘソを押さえた甲斐があったぞ。それを森高に伝えると、「マジ!? 滑り込みか!」「そのとおり!」「鎌田さんは!?」「森高さんのひとつ上。準優っす!」「よっしゃ!」と表情が力強くなった。お気づきの方もいるかと思うが、実は僕の報告は間違っていて、鎌田は森高のひとつ下。算数ができないワタクシ、森高には18位で通過と伝えてしまっていたのだ。森高は最後に言った。
「前付けじゃっ!」
 滑り込みの18位通過で大ラッキー、負けても失うものはないんだから動く、という意味で言ったかもしれないのだが……17位でも6号艇は一緒、進入から大暴れしてくれることを期待しているぞ!(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)


| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)

賞金王シリーズTOPICS 4日目

THE勝負駆け①群馬コンビ躍動!

2011_1223_0875  今日のシリーズ戦で八面六臂の活躍を見せたのが群馬勢だ。まずは2走15点(②②着)という厳しい勝負駆けだった「水上のスナイパー」秋山直之。今節の秋山は日によってエンジンの好不調が極端だったのだが、寒くなった今日は大当たり。
 前半5Rでは、5コースから目の覚めるようなまくり差しでバック突き抜けた。自分と同じく超人気薄だった星野太郎を引き連れて、3連単は750倍のウルトラ万シューだ。
 続く後半8Rは、なんとなんとなんと3コースからまくり圧勝。SG常連ではもっとも平均スタートの遅い男が、コンマ09の快速スリットで1艇身ほど突出してしまった。今節4日間で唯一の「まくり」決着! 直前のスタート展示ではピットアウトで置き去りにされ、平然と艇を引いて6コースに構えたのに……それでかえってスタート勘がいい方に狂ったかも?(←失礼!) とにもかくにも、やりたい放題、ノリノリの秋山デーだったわけだ。
2011_1223_0910  群馬といえば、もうひとり。弟分の激走を間に当たりにして、メイチ1着条件だった「皇艇」山崎智也も燃えないはずがない。シリーズの予選ラストレースをコンマ04で通過し、そのままインから押し切った。はっきり言って足は中堅、準優5号艇で勝ちきるのは厳しそうだが、とかく「持ってる」のがこの男。2年連続Vの記録もかかっているし、4年前の福岡でクリスマス決戦を制したのも智也だ。「シリーズ男」と呼ばれるのは不本意だろうが、今年もまたサンタさんからメリークリスマスの祝福を受けるのかも?

THE勝負駆け②拡郎が来た!!

2011_1223_0835  激しいボーダー争いを尻目に、予選をトップ通過したのがやまと軍団の吉田拡郎だ。本人は5R3着で早々に予選過程を終え、7・60の暫定2位で相手待ち。暫定トップの勝野竜司が10Rで4着以内なら、そのまま勝野がトップ当選という状況だった。

2011_1223_0374  が、その勝野が5号艇の遠さを克服できずに5着敗退。最後の最後にシリーズリーダーの座が拡郎に転がり込んだ。
 90期は、やまと学校で入学~卒業まで過ごした最初の期。同期にはすでにSGを制した石野貴之がいて、こちらはやまとのエリート生徒だった。一方の拡郎は訓練での転覆やポカがいちばん多く、ほとんど毎晩のように教官室に呼び出されていたという(担当教官談)。いわば「純粋やまと1期生の劣等生」だった男が、SGにもっとも近い位置まで這い上がった。あとは、ふたつのレースを逃げ切るだけ。それは実に難しいことでもあるのだが、大きく成長を遂げた今の拡郎なら十分に可能だろう。ちなみに、90期生はやまと在学中から自分たちを「コンマ20全速軍団」と呼んでいるという。コンマ20では、おそらく逃げきれないぞ、カクロー君!(笑)

2011_1223_0238  さてさて、予選順位は拡郎が1位で勝野が2位、そして3位の座を奪ったのは湯川浩司だった。湯川のパワーは伸び一本、回り足は中堅だったと思うのだが、それでも準優の白カポックをゲットしたのはさすがの実力。優勝戦が終わってみれば、銀河のプリンス……というシナリオも生まれつつあるな。

THE勝負駆け③今日の赤岩

 モーーーーッ…………来年こそはっ!!!!!
(Photos/中尾茂幸、text/H)

2011_1223_0331


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

速報① 賞金王シリーズ準優メンバー決定!

 賞金王シリーズ戦の準優18ピットが確定しました! 予選トップ通過で10R1号艇をゲットしたのは、岡山の新星・吉田拡郎。第4のやまとSGレーサーへ、舞台は整いました!

8R
①湯川浩司(大阪)
②寺田 祥(山口)
③平本真之(愛知)
④谷村一哉(山口)
⑤吉永則雄(大阪)
⑥赤坂俊輔(長崎)

9R
①勝野竜司(兵庫)
②魚谷智之(兵庫)
③吉田俊彦(兵庫)
④横澤剛治(静岡)
⑤今村 豊(山口)
⑥森高一真(香川)

10R
①吉田拡郎(岡山)
②荒井輝年(岡山)
③秋山直之(群馬)
④服部幸男(静岡)
⑤山崎智也(群馬)
⑥鎌田 義(兵庫)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

本日の水神祭!

_u5w7398 本日4R、谷村一哉が1着! SG初出場、5戦目にして初勝利をあげました。しかも谷村はこれで準優も当確。逆転での1着ということもあって、実に充実した一戦となったわけであります。初1着と言えば、水神祭! 気温が急降下の今日に初1着とは、お気の毒というかなんというか(笑)。いやいや、やはり待望の勝利なのだから、おめでとう!なのであります。

_u5w7477 レース直後に行なわれた水神祭は、今村豊をはじめとする山口勢、赤岩善生をはじめとする82期勢が参加。中国地区の選手たちも加わっています。ワッショイスタイルにするか、ウルトラマンスタイルにするか、今村や赤岩がケンケンガクガクと議論する中、結局はウルトラマンで冷たい冷たい水の中に放り込まれた谷村でありました。もう、見ているだけでこちらも寒くなってしまう今日の気候なのですが、しかし水の中で谷村は満面の笑み! 水の冷たさとともに、この瞬間を永遠に記憶に刻むのでしょう。

_u5w7500 おめでとうございます、谷村選手! これからもSGでその雄姿を見せてください!(PHOTO/池上一摩)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

H記者の『予想BATTLE ROYAL』後半

 勝負駆けデー名物「丸坊主Hの姿焼き」が濃厚なムードです。こんなに荒れてるのに、筋違いの予想ばっか。唯一、2Rの2マークで3-6ができた!!と思ったら、先頭の赤坂が原因不明の振り込みをやらかすし……。ただ、今日は進入から道中から波乱万丈でレースそのものは面白いっすね!

7R◎川﨑○赤岩▲森高
川﨑のイン戦は信頼できる。2着勝負駆けの赤岩、森高へ。
3連単★1-56-全

8R◎中里△平尾、秋山、吉永
予選落ち確定でもしつこく中里の追っかけ。気温下がって秋山急上昇?
3連単★4-136-136、13-4-136

9R◎寺田◎横澤○鎌田
4Rはヘグッた鎌ギーだが、やはり2着向きの足とみる。内寄り決着。
3連単★12-3-全

10R◎山崎◎湯川○今村
気温↓で気配↑があるミスターの2着付け。頭は①勝負の智也か伸びる湯川。
3連単★13-6-全

※トライアル予想は9R頃にアップします。


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

THEピット――緊張感が増してきた!

 めちゃくちゃ寒い! 全国的にどえらい寒さになっているようだが、住之江も気温がガクンと下がった。昨日まではおおよそ10~13℃くらいで推移していたものが、今朝はいきなり7℃。もっと寒い地域はいくらでもあるだろうから、この程度の気温でブー垂れている場合ではないかもしれないが、寒いものは寒い!のである。風が吹き込んできたら、もうたまらん。水際ということもあるからか、体感温度はとても7℃じゃ収まらない。その寒さに耐えて作業に励む選手たちは、本当に大変である。
_u5w6526  いや、選手にとって大変なのは、寒さではないのか。その寒さがもたらすモーター気配の変化、それに伴う調整こそが、今日の選手たちの大きな課題であろう。ペラ室を覗き込むと、選手選手選手! 満員御礼となることが多い場所ではあるものの、人口密度は今節一番のように感じられた。水面もまた多くの選手たちのエンジン音を響かせており、寒風などものともせず水面を何周も走る選手たちは少なくなかった。ざっと名前をあげると、鎌田義とか渡邉英児とか服部幸男とか。もちろん、松井繁ら決定戦組もそこに混じっている。
2011_1221_0480  そうした多忙ぶりが集合体となっているからなのか。それとも、決定戦組が発散しているものにつられているのか。今朝のピットは今節でいちばん、ピリピリとしたものを感じさせられた。決定戦組もそうだが、シリーズ組も、である。試運転に向かう鎌田とすれ違った時、彼はいつも通りに笑顔を向けてくれているのだが、よく見るとその目が笑っていない。1Rを装着場のモニターで一緒に観戦することになった西山貴浩も、いつものハツラツぶりはやや影をひそめており、少し神経質になっているような感覚があった。エンターテイナーたちでも、勝負師としての顔をより強く表に出す。今日はそんな日になっているのだ。
2011_1220_0616  湯川浩司がリードバルブの調整をしているのを見かけた。今節、湯川を圧倒的によく見かけるのは、装着場の真ん中くらいにある“小屋”で、ここは選手や関係者の休憩所・喫煙所となっている。別に湯川は休憩しまくっているというわけではなく、ここは選手班長として全体に目配りするにはふさわしい場所なのだろう。もちろん、整備や作業をおろそかにしているというわけではないが、時にはいろいろな選手と談笑している姿をよく目撃するのである。特に、午前中の時間帯には。
 その湯川が、かなり早くから整備室に入ったのだから、これもまた勝負駆けデーのなせる業か。真剣な表情でリードバルブと向き合う湯川からは、やはり気合のようなものを感じずにはいられなかった。シリーズ勝てば、SG5冠か……。

 そういうヒリヒリした雰囲気のなかだから、癒される瞬間があったりすると、嬉しくなってしまう。
2011_1222_0761  1R、石橋道友が鮮やかなまくり差しで1着。JLCの勝ち上がり選手インタビューを担当している長嶺豊さんがマイクを手に進路上で待ち構えているのを見つけた石橋は、意味もなく水面に目をやったりするなど、急にソワソワ。石橋、めちゃくちゃ照れ屋なのだ。8月に彼をインタビューしたときにも、髪の毛をずっといじったり、視線を泳がしたりと、まるで落ち着かない様子が実にかわいらしかった(笑)。長嶺さんに勝利を讃えられて照れ笑いを見せる石橋は、本当にシャイボーイだ! そしてナイスガイである。
_u5w6164 H記者は、「シュー長」なる別名をもっているわけだが、今朝、吉永則雄が突然「なんでシュー長なんですか?」と訊ねてきた。ご愛読ありがとうございます! 実はシュー長のシューは「臭」で、ほんと臭いんすよ、あのオッサン。と話すと、吉永はおかしそうに高笑い。「だったら“臭長”のほうがいいじゃないっすか!」と笑いながら去っていった。雑誌の品位ってものがありまして……といいつつ、せっかくなので検討してみます!(PHOTO/中尾茂幸=西山、湯川、石橋 池上一摩=鎌田、吉永 TEXT/黒須田)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

H記者の『予想BATTLE ROYAL』4日目

 12Rの2マーク、5→3→6の順番で旋回したときに数万リットルの脳汁が噴き出したHです。3秒後(瓜の激差し)に止まったけど>< 光ちゃん、束の間だったけど、素晴らしい夢を見させてくれて、ありがとーーー!!
 さて、昨日の『予想BATTLE ROYAL』はついにというか、やはりというか、キャビりにキャビって選手責任減点付き最下位。我が最強の敵(とも)しげ爺さんとK記者の足音が、ひたひたと近づいてきました。さらに今日は私の苦手な勝負駆けデーですが、なんとか二の足を使って突き放してみせましょう!!

1R◎山口○中里△山地、川﨑
節イチ山口がまくり差しで勝負駆けPART①成功。中里を絡める。
3連単★5-146-146、6-5-14

2R◎徳夫◎赤坂○飯山
このパワーメンバーなら中堅・飯山でも2着ある。3-6なら美味。
3連単★13-6-全

3R◎岩崎○須藤▲森高
ここは中堅ある岩崎の逃げ。機力アップの森高&ヒロリンへ。
3連単★1-45-全

4R◎谷村◎西山○鎌田
突き抜けない程度に伸びる鎌ギーの2着付け。3-4に色気。
3連単★13-4-全

5R勝負レース①
◎木村△中野、秋山、吉田
木村が一気にまくって外を引き連れる。
3連単★3-456-456

6R勝負レース②
◎山口○俊彦▲松本
元気ない福島を叩いて山口の一撃まくりだ。回り足いい俊彦&松本へ
3連単4-25-全

 後半戦&トライアル予想は後ほどアップします。


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

本日の“本紙予想”賞金王シリーズ4日目

おはようございます。Kです。しげ爺さん、H記者との予想バトルロイヤル。3日目はいちおう1位だったわけですが、あまり威張れた成績とは言えませんね。H記者もキャビりましたが、私も振り込み気味の予想が多かったような。インがあまりに強い今節ではありますが、今日もスタンスを変えずに攻めていきましょう。

1R ★勝負レースです!
1コース想定=山地 まくられ率11.9% 差され率26.8%
2コース想定=藤丸 逃がし率29.9%
川﨑が4カドから差して突き抜ける。
◎川﨑 ○山地 ▲山口 
3連単4-15-全

2R
1コース想定=吉田 まくられ率10.4% 差され率27.3%
2コース想定=三浦 逃がし率30.4%
平田が4コースから展開を突く。
◎平田 ○吉田 ▲赤坂 
3連単4-13-全

3R
1コース想定=岩崎 まくられ率10.0% 差され率20.0%
2コース想定=平尾 逃がし率34.2%
須藤が意地の全速戦で突き抜ける。
◎須藤 ○森高 ▲岩崎 △平尾 
3連単5-412-全

4R
1コース想定=谷村 まくられ率10.2% 差され率18.4%
2コース想定=大嶋 逃がし率30.9%
市川がコース動いて自在の捌き。
◎市川 ○谷村 ▲西山 △鎌田
3連単6-134-全

5R
1コース想定=藤丸 まくられ率8.6% 差され率25.7%
2コース想定=星野 逃がし率48.1%
藤丸がしっかりと先マイして逃げ切る。
◎藤丸 ○星野 ▲中野 △秋山
3連単1-245-全

6R
1コース想定=平田 まくられ率20.4% 差され率11.1%
2コース想定=吉田 逃がし率33.3%
山口がカドから一撃決める。
◎山口 ○松本 ▲平田 △渡邉
3連単4-516-全

7R
1コース想定=川﨑 まくられ率6.3% 差され率20.6%
2コース想定=服部 逃がし率42.6%
川﨑がしっかりと逃げ切って予選突破へ。
◎川﨑 ○服部 ▲森高 △赤岩 
3連単1-256-全

8R
1コース想定=平尾 まくられ率2.0% 差され率21.6%
2コース想定=今坂 逃がし率38.2%
平尾がしっかりとイン先マイ決める。
◎平尾 ○中里 ▲魚谷   
3連単1-45-全

9R 
1コース想定=寺田 まくられ率7.0% 差され率30.2%
2コース想定=横澤 逃がし率51.1%
横澤の逃がし率高く、寺田の逃げ切りを本命視。
◎寺田 ○横澤 ▲鎌田  
3連単1-23-全

10R 
1コース想定=山崎 まくられ率10.2% 差され率20.4%
2コース想定=平本 逃がし率43.6%
山崎が意地の逃げ切りで準優進出へ。
◎山崎 ○平本 ▲市川 △勝野
3連単1-245-全

決定戦トライアルはのちほどです。


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

THEピット――険

2011_1222_0253  飯山泰がこんなに険しい顔をしているのを見たのは、初めてではないだろうか。
 今日、飯山は1着を獲っている。レース直後は確認できなかったが、それから数十分が経った頃にピットにあらわれた飯山は、思い切り眉間にシワを寄せて、憤怒の表情となっていたのだ。昨日までの大敗が響いて、飯山は1着を獲ったとはいえども、準優進出はかなり厳しい状況にある。笑っていられないのは当然ということはできる。だが、そこまで厳しい表情となっているのは、なぜなのだろう。飯山はその顔つきのまま、ペラ室に飛び込んでいったため、話をすることはかなわなかったが、好青年を絵にかいたような飯山が見せた激烈さは、勝負師としては実に好もしいもののようにも見えていた。
2011_1222_0240  菊地孝平の表情も、なかなか険しかった。菊地は今日、2着1着。ゴンロクを並べた昨日から、一気に成績を上向かせているのだ。にもかかわらず、菊地の表情は晴れていなかった。それどころか、7R後は速攻で自艇のもとに向かって、ふたたび着水。試運転へと飛び出していくのだった。
 その後、いったんピットから記者席に戻った時間帯がある。10R直前、ピットへと戻ると、菊地はまだ試運転を続けていた。10R後には帰宿バスの第1便が出発するのに、それに乗るつもりは毛頭ないらしい。実は菊地は、今日のピンリャンでも、明日の勝負駆け圏内には届いていない。準優進出は相当に厳しいというか、ほぼ絶望状態にある。それでも、菊地は努力をやめようとしない。成績うんぬんよりも、納得できない状態であること、不本意な走りを強いられていることが、許せないのだと思う。
2011_1222_0230  前半のピット記事で、円熟味を増したミルキーフェイスと書いた市川哲也が、表情をガチガチに硬くしていた。10R終了後だ。市川はこのレース、5着に敗退。菊地とは反対にややリズムダウンとなっている。
 市川に寄り添ったのは、やはり渡邉英児だった。朝も見かけた同期コンビ。渡邉は、憤然とする市川に笑顔を向けて、気持ちを癒そうとしているようだった。しかし、市川の表情はまるで変わらない。渡邉の言葉にうなずき、自らも言葉を返してはいたけれども、表情は凍りついたまま、動く気配を見せなかったのだ。朝とのギャップが、その胸の奥に渦巻く悔恨を際立たせる。どんなに穏やかな人柄であっても、負けるということを許すことのできない部分が、彼らにはある。

2011_1221_0788  というわけで、最後は笑顔。10Rを走る前の山崎智也が、実ににこやかに笑っていたのだった。やっぱりこの人の笑顔は、人を癒す力がある。緊張感が増していくピットにあって、これはやはり清涼剤のようなものなのだ。それだけに、突き抜けきれない今節の成績はやや残念。明日は爽快な勝利で、誰をも幸せにする智也スマイルを見せてほしいぞ。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

賞金王シリーズTOPICS 3日目

今日のイン成績
③①①①①①①①①①/①②
1着率83% 2連率92% 3連率100%

2011_1222_0405  強い強い強い! 呆れるほどインが強い住之江水面。今日は1Rでいきなりインの三浦永理が3着に敗れた。5カド須藤博倫の豪快なまくり差しを喰らい、さらに道中で今村豊に抜かれての3着。
 流れが変わったか!?
 基本、穴党の私は色めきたったが、2Rで昨日転覆した中里英夫が逃げ、森高一真が逃げ、今坂勝広が逃げ……結局11Rまで10連発で逃げが続いた。万太郎ハンター壊滅の1日だったとお伝えしておこう。最終Rを除いては……(別記事にて)

“勝つの”はどっちだ!?

2011_1222_0637  そんなイン天国の水面で、第5Rをすいすいと逃げきったのが勝野竜司。シリーズ3日目が終わってみたら、なんとなんと予選トップのご褒美が待っていた。さらに、年間勝数争いでも、トップ瓜生正義の120勝に1差まで迫る貴重なイン逃げだ。去年、同タイトルを手にした勝野だが、口さがないボート雀たちから「一般戦ばかり走っていたからね」などという声が漏れ聞こえた。が、今年はバリバリ記念戦線も走りつつ、この成績である。2年連続の「勝利キング」へ、残り3日&暮れの2日(日数は瓜生も同じ)のカウントダウンに突入だ。その貴重な勝ち星の中に、待望の「SG優勝戦1着」も加わるかどうか。明日の5号艇1回乗りが、大きな正念場になりそうだ。

2011_1222_0073 “節イチ”の山口が……

 初日の夜から勝手に節イチ指名している山口剛が、9Rでまたまた転覆失格してしまった。2マークで普通に差そうとした瞬間、艇が暴れてドボン……。
「またかよ、オイ」
 いつものように、山口アタマの舟券をビリビリに破る私。いつどこでやらかしたかはすぐ忘れるのだが、とにかくよく転ぶ子なのだな。それも、私が節イチ級の評価をしたときは、ほぼ毎回と言っていいほどドボン。こうなったら、いっそのこと「平成のドボンキング」の“称号”を授けてしまおう。昭和の元祖ドボンキングは、やがて「ミスター競艇」と呼ばれる選手になった。私は山口のことを「アタマ決め撃ちで厚く張れる数少ないレーサー」と高く評価している。転ぶたびに、強くなってほしいぞ。とりあえず、減点をモノともせずに、明日の厳しい勝負駆けをクリアしてくれ、GOGO山口!!

今日の赤岩

2011_1222_0250  昨日、私の期待を思いきり裏切ってくれた赤岩善生。
「見立て違いだったか……」
 反省しつつ、今朝の特訓に注目したのだが、これがまたバカによく見えること。よっしゃ、今日こそは!! と、予想でも舟券でもアタマ決め撃ちにしたところ、5着2着とやはり煮えきらず。節間成績も次点の19位に甘んじている。明日はどうすべきか、すっかり頭を痛める存在になってしまったが、また特訓を凝視して取捨を決めるとしよう。期待も込めて、赤岩に一言だけ苦言をば。
「賞金王シリーズまでミスターボーダーでどうするっ!!」
(Photos/中尾茂幸、text/H)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

賞金王シリーズ勝負駆け情報!

賞金王シリーズ、明日は予選最終日です。そう、勝負駆け! 明日からは濃ゆい勝負が目白押しですよ! 3日目を終えて予選トップは勝野竜司。最多勝勝負駆けの勝野ですが、こちらは悠々と当確。2年連続の優出を目指します。ボーダーは5・80と想定していますが、例によってこれはいくらでも変動しうるのでご注意を。当確は5名。

1 勝野竜司   当確
2 吉田拡郎   当確
3 荒井輝年   当確
4 吉永則雄   当確
5 湯川浩司   当確
6 平本真之   5着
7 魚谷智之   5着
8 渡邉英児   4着
9 鎌田義    2・6着
10 横澤剛治   4着
11 今村豊    4着
12 吉田俊彦   4着
13 松本勝也   4着
14 井口佳典   4着
15 寺田祥    4着
16 木村光宏   3着
17 服部幸男   3着
18 谷村一哉   3着
19 赤岩善生   2着
20 中野次郎   2着
21 中里英夫   2・3着
22 森高一真   2・3着
23 市川哲也   2・3着
24 赤坂俊輔   2着
25 今坂勝広   2着
26 西山貴浩   2着
27 山崎智也   1着
28 秋山直之   2・2着
29 岩崎正哉   2・2着
30 平尾崇典   2・2着
31 山口剛    2・2着
32 星野太郎   1着
33 三嶌誠司   1着
37 川﨑智幸   1着


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

THEピット――がんばれアラフォー!

2011_1221_0756 「頭、何かかぶらなければ、寒いでしょう?」
 三嶌誠司がにこにこと声をかけてきた。いえいえ、ハゲ歴は長いですから、ぜんぜん慣れたもんですよ~。と笑い合う、フサフサ頭とハゲ頭の43歳同級生。ついでに、中尾カメラマンも同い年です。中年に差しかかってしまった男たちが髪の毛談義か? いや、話題は「寒い」ほうで、すなわち気候の話なのだ。
 天気予報では、明日から一気に冷え込んでいき、荒れ気味の天候になるかも、と言っている。我々ももちろん寒いのは困ってしまうが、選手たちにとってはそれがモーター気配に直結するのだから、我々とは天候を捉える角度が違う。心優しい三嶌は、取材も寒そうですね、と気遣ってくれているわけだが、選手としての三嶌の脳裏には、調整の方向性などが描かれているだろう。ま、その後は「最近は疲れが取れにくくなった」「酒の抜けが遅くなった」「朝から酒飲んでしまうこともある」というオッサントークに移行した43歳トリオだったのですけどね(汗)。ちなみに、気候の話は平本真之からも出ていた。選手はみな、予報をきっちりチェックしているのだ。
2011_1221_0757  そうそう、実は43歳同級生は市川哲也もそうなのです。はぁ、ハゲは私だけですか……。その市川だが、最近のSGでは厳しそうな表情を見ることが多かったように思う。機力不足に喘ぐ節が多かったわけだ。特にレース後、首をひねったり悔しそうに唇をかみしめる姿をよく見かけた。同い年で、市川が昇り竜のように台頭していったのを目の当たりにしていた僕としては、寂しい光景であった。
2011_1220_0773  だが、今節は比較的、表情が柔らかいように感じられる。今朝は、同期の渡邉英児と談笑しており、それはけっこう長く続いていた。余裕を感じさせる瞬間だった。谷村一哉も加わると、ピットに声が響くほどの笑いも起こる。ミルキーフェイスの笑顔は、年輪を重ねた分だけ、シブく素敵になってますな。頑張れ43歳! 1歳下の渡邉も!
2011_1221_0502   そういえばこの人も40代に突入したのかあ、と感慨深いのが服部幸男。今年はやや不本意な成績で、SGで顔を見る機会も減っていたが、暮れの住之江にはなんとか間に合わせた。そして今節はなかなか快調な戦いぶりを見せている。
 今朝は、装着場でかなり長い時間、服部の姿が見かけられた。ボートの操縦席に乗っかって、微細な調整を延々と続けていたのだ。ピット内に響くモーター音にも取材を続ける報道陣にも気をとられることなく、鋭い目つきでキャブレターのあたりを覗き込んだりしていた。やっぱりカッコいいですな! こうしたときの選手はたいてい声をかけづらい雰囲気に包まれていて、服部ももちろん強烈なオーラをバリアのように発散させている。こうした雰囲気こそ、服部の真骨頂であり、好調の証。
 時代の波はたしかに押し寄せ、4000番台は増えたし、やまと世代も続々とSGに登場している。でも、単に時間の経過が世代交代を進めるだけなんて、つまらない。アラフォーたちが立ちはだかり、新世代とガチンコ勝負で打ち合わなければ、真の新時代は訪れないのだ。がんばれ、アラフォー! 同世代人としても、思い切り応援するぞ。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

H記者の極選付き『予想BATTLE R0YAL』後半

 さあ、後半予想です!

7R◎湯川○菊地
スリットごっちゃ?? 菊地のS勘と湯川の伸びが生きるレースだ。
3連単★5=1-全

8R→下欄の穴・極選へ

9R◎山口○平本▲中野
次郎の回り足なら山口の差しがズッポリ入る! 握る平本不気味。
3連単★2-13-全

10R◎赤岩○山崎▲服部
魚谷のイン戦は落としマイ。赤岩よジカまくりで行け!!
3連単★2-34-全

穴・極選

8R
 ①吉田俊彦
★②荒井輝年
 ③原田幸哉
◎④木村光宏
★⑤今村  豊

 ⑥横澤剛治
進入12345/6か1235/46

 前検横綱の木村がここでやってはくれまいか。朝の特訓でもしっかり伸びていたし、展開一本で突き抜ける足は絶対にありますよ。ミスター今村に急かされる形で先まくり、または1Rのヒロリンのように5カドに引いてのまくり差しが見込めます。昨日99倍をプレゼントしてくれた荒井とミスターへ。

3連単★4-25-全

 頼んだぞーミッチー!!

※トライアル予想はさらに足合わせとスタート練習をじっくり見据えてから、9R頃にアップします。しげ爺さん、小出しにしてすいまっしぇん!!><


| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)

H記者の『予想BATTLE R0YAL』3日目

 99倍ゲットで回収率99%……詰めが甘かったHです>< 今日も頑張って『予想BATTLE R0YAL』3連勝→パーフェクト優勝を目指すとしましょう!! 絶対にキャビらないぞ~!
1R◎川﨑◎今村○須藤
川﨑の回り足絶品。まくる今村との競り合いに人気の盲点・ヒロリンが迫る。
3連単★23-4-全 2=3-4

2R◎中里○湯川
中里に転覆の影響なし。湯川を引き連れすっきり逃げます。
3連単★1-6-全、1-全-6

3R◎森高○拡郎
迷わずイン森高とカド拡郎の一騎打ちを買う。
3連単★1=4-全

4R◎赤岩○吉永▲今坂
赤岩の足はやっぱりよく見える!今日はイケるはず。
3連単★4-13-全

5R◎勝野○須藤▲渡邉
イン勝野の足信頼。人気の盲点になりそうな内艇を狙う。
3連単★1-23-全

6R◎赤坂◎山地○飯山
伸び型・飯山のイン戦は2着付けが妙味。伏兵の赤坂・山地で大穴!?
3連単★25-1-全

 トライアル、極選も含めた後半戦は後ほどアップします!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

本日の“本紙予想”賞金王シリーズ戦3日目

おはようございます。Kです。しげ爺さんとの予想バトルロイヤルは、またしてもH記者の勝利ですか……。私は減点こそ免れたものの、どうにも冴えない2日目でありました。まあ、あれだけインが強いとねえ……。もちろん、本日もゆるぎなく頑張ります。

1R
1コース想定=三浦 まくられ率10.6% 差され率7.6%
2コース想定=川﨑 逃がし率41.5%
大嶋前付けで内深くなれば、今村のまくり一閃。
◎今村 ○須藤 ▲川﨑 △三浦 
3連単3-421-全

2R
1コース想定=中里 まくられ率21.8% 差され率5.5%
2コース想定=中野 逃がし率40.0%
寺田がセンターから強攻一撃。
◎寺田 ○吉田 ▲中里 △中野 
3連単3-412-全

3R
1コース想定=森高 まくられ率8.5% 差され率23.7%
2コース想定=吉田徳 逃がし率28.6%
吉田徳が逃がし率低く、森高の2着付けが妙味だ。
◎吉田拡 ○原田 ▲森高 
3連単46-1-全

4R
1コース想定=今坂 まくられ率11.9% 差され率16.9%
2コース想定=谷村 逃がし率40.4%
今坂がガッツ見せて逃げ切る。
◎今坂 ○吉永 ▲赤岩
3連単1-34-全

5R
1コース想定=勝野 まくられ率6.9% 差され率8.6%
2コース想定=渡邉 逃がし率42.0%
勝野のイン戦は信頼度絶大。逃げ切りを狙うしかない。
◎勝野 ○渡邉 ▲井口 △山崎
3連単1-246-全

6R
1コース想定=飯山 まくられ率10.7% 差され率26.8%
2コース想定=赤坂 逃がし率46.2%
飯山がスタート踏み込んで速攻決める。
◎飯山 ○赤坂 ▲魚谷 △山地
3連単1-245-全

7R
1コース想定=菊地 まくられ率4.0% 差され率18.0%
2コース想定=大嶋 逃がし率31.2%
菊地にとっては実に厳しいイン戦。松本から穴狙い。
◎松本 ○湯川 ▲菊地 △大嶋 
3連単4-513-全

8R
1コース想定=吉田 まくられ率17.0% 差され率12.8%
2コース想定=荒井 逃がし率45.7%
吉田が渾身のイン先マイで外を封印。
◎吉田 ○荒井 ▲今村   
3連単1-25-全

9R 
1コース想定=中野 まくられ率4.8% 差され率7.9%
2コース想定=山口 逃がし率53.7%
山口はカベになりやすいタイプで、中野の逃げ切りを狙う。
◎中野 ○山口 ▲平本  
3連単1-23-全

10R ★勝負レースです!
1コース想定=魚谷 まくられ率26.0% 差され率22.0%
2コース想定=赤岩 逃がし率32.6%
山崎が3コースから過激にツケマイ決める。
◎山崎 ○魚谷 ▲服部 △赤岩
3連単3-142-全

トライアルはのちほど!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

賞金王シリーズTOPICS 2日目

今日のイン成績
①①①①①①①②②①①①
1着率83% 2、3連率100%

2011_1221_0949  ある程度、予測はしていたが、ついについに、ここまで来た。私は昨日、「2日目の1~5Rが今後の試金石」みたいなことを書いた。初日に大敗した選手たちが1号艇を占めた5個レース。つまり、パワーに?が付きそうなイン選手だったわけだが、ことごとく逃げきってしまった。
 こりゃ、このままイン12連勝もあるな。
 私はそんなことを思っていたわけだが、8Rでその快進撃は崩れた。インで敗れたのは、私が前検横綱に指名した木村光宏……(汗)。まぁ、これは敗因が明確で、早めに起こしすぎた木村が、スリットの50m付近から状態を完全に直立させてアジャストに終始したのだ。加速が一気に止まり、それでも強引に先マイしたところを勝野竜司に差された。むしろ、あのアジャストから2着に残したほうが不思議。それくらい、今節のインは強いということだろう。

2011_1221_1352  続く9Rでも5コースの荒井輝年が目の覚めるようなまくり差しで、インの平本真之に土を付けた。昨日の吉田拡郎はスピードで、今日の荒井はパワーと度胸を駆使して数少ない穴を提供した。
 昨日も書いたが、今日もまた書くしかない。イン選手にめったやたら喧嘩を売ったら、最終日まで資金はもたない。穴党はインから薄め(今日は86倍と105倍が出現)、または裏目千両の2着付け(前出、71倍と99倍)を狙うべし!!

2011_1221_1329 2日目のパワー評価

 昨日、節イチ候補に抜てきした赤岩善生と山口剛が、ともに大敗した。申し訳ない。赤岩は前半も後半も追い上げが利かなかった。ひどい足というほどではないが、バリバリの中堅に見えた。本人は「ペラの失敗」と分析しているようだが、それにしても……明日の気配をしっかりチェックすることを約束しつつ、怒りのファーム降格! まぁ、節イチに指名した自分自身への怒りだけど。

2011_1221_0899  山口は、やはりコースが遠かった。それが最大の敗因だと思うが、スリットの行き足~伸び、道中の追い上げはやはり不満の残るものだった。こんなはずじゃない!!という思いとともに、SS級に残留させておく。

2011_1221_0765  Aランクで明らかに降格させるのは、中野次郎だ。1マークから道中から、ネッキリハッキリのフツーの足。気力の問題もちょっぴり疑いつつ、Aから斬り捨てさせてもらう。木村と中里英夫は、A残留でまだまだ追いかけたい。今日はインで負けた木村、転覆した中里。ともに人気が凋落すれば、それだけ万太郎に近づく。どこかで一発、を信じるとしよう。
2011_1221_0501  最後にもうひとり、服部幸男がしぶといレースでしっかりポイントを稼いでいる。昨日のイン逃げは当然として、今日は6号艇と5号艇でともに3着。パワー自体は中堅上位レベルだと思うのだが、粘り強い今節の服部なら残りの2~4号艇でさらにポイントを加算できるだろう。そしてそして、シリーズ優勝戦の1号艇が服部で、賞金王ファイナルの白カポックが松井繁なんてことが……??(Photos/中尾茂幸、text/H)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

H記者の『賞金王:決定戦 前検を斬る!!』

トライアル別パワー評価

2011_1221_0495 11R
①池田浩二 80号機(49%)不明 6・42①足合わせ見られず、スタ練も普通?
②重野哲之 54号機(40%)C  6・51④出足、ターン回りが重そう
③田村隆信 21号機(45%)不明 6・50③足合わせ見られず、スタ練も普通?
④松井 繁 35号機(39%)A  6・51④ターン回り~レース足軽快
⑤峰 竜太 23号機(45%)C  6・55⑩回りにくそうで乗り心地×?
⑥重成一人 6号機(36%)B  6・52⑥ターンでキャビり気味

12R
①瓜生正義 11号機(42%)B  6・46②ターンの直後が重い、後伸び気配
②太田和美 55号機(39%)A  6・55⑩スリットからの行き足に迫力
③篠崎元志 18号機(48%)B  6・54⑧瓜生よりターン直後が強め
④今垣光太郎 15号機(38%)C 6・63⑫回ってバウンド、乗りにくそう
⑤佐々木康幸 8号機(47%)A 6・54⑧ターン直後の加速度がGOOD
⑥田中信一郎 10号機(40%)A 6・52⑥全体的に強めに見えた

佐々木、松井が節イチ候補!?

2011_1221_0384  スタンドでちまちま12人の動向を見ていたHです。最初に断っておきますが、普通の前検と違いレースの合間(約5分程度)での足合わせ&前検作業……足合わせの本数も少なく、ほとんど私の直感で評価してみました。信頼度は20%程度と思ってください。明日の朝特訓などで、さらにしっかり判定するつもりです。悪しからず><
 少ない材料の中で、なかなかの好気配に見えたのが大阪支部トリオ。松井繁はターン回りが実にスムースで、そこからスッと押していく足もありましたね。
 太田和美はスリットからシュッと伸びてゆく感じ。田中信一郎は足合わせもスタ連も軽快に動いていたと思います。ちなみに、スタ練では2コース発進もありました。本番でも動く可能性は十分?

2011_1221_0239_2   もうひとり、佐々木康幸がよく見えましたね。佐々木は短時間に何度も足合わせを行い、すべてターンの出口から相手をキュッとし引き離す軽快さを披露。伸びよりもセカンドの足(レース足)が抜群だと思います。

2011_1221_0624_2  気になる瓜生正義は、最初の足合わせは篠崎元志などに煽られてました。ターン回りもギコチなく「大丈夫??」という怪しいムード。ただ、二度目に出てきたときにはターン回り~出口もそれなりにしっかりしてましたね。それでも、このメンバーではバリバリの中堅に見えましたけど。ストレート後半の伸びだけはよさげで、ちょっと後伸びなのかも?
 池田と田村は足合わせを見られず、スルーしておきましょう。池田は前検タイムがダントツのトップなので、悪くはなさそう?

2011_1221_1219  一方、つらそうに見えたのは今垣光太郎、峰竜太、重野哲之などで、特に光ちゃんは石橋道友と合わせたとき(おそらくこの1回っきり)にターンで激しく上下にバウンドしてました。これをもって「悪い」は早計と知りつつ、「かなり乗りにくそうだなぁ」という印象を評価に代えておきます。(Photos/中尾茂幸、text/H)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

THEピット――夕暮れの住之江

2011_1221_0507 「木村さ~ん、ありがとうございました!」
 そう言って木村光宏に駆け寄ったのは、菊地孝平。この組み合わせはあまり見かけないもので、何もなければ不思議なコンビと思えていただろう。木村は今日もレース後は試運転に励んだ。そして、菊地も今日は遅い時間帯まで試運転を続けた。そこで足合わせが実現していたからこその、木村&菊地組。二人は身振り手振りつきで手応えについて話し合っていた。アクションの大きさでは、木村のほうがまさってたな。
 菊地は、機力に相当苦しんでいるようである。昨日も今日も、表情が冴えないのだ。結果も出ていない。レース後にはうつむく様子もあった。調整に懸命なのはいつもどおりだが、焦燥感すら見える今節なのだ。ここ一番では“菊地モード”とでも言うべき強烈な集中力を見せ、己の世界に没入していく菊地だが、今日の午前中など、表情自体はそれと似ていても、眉間や頬にまるで力がないのだから、似て非なる表情。そしてそれは、現状の苦悩によるものだろう。
2011_1220_1057  それでも木村との会話では、ずいぶんと菊地らしい陽気な笑顔も見えてはいた。“居残り試運転”で状況を好転させる兆しくらいは感じられたのか。応える木村も、優しい微笑を浮かべていた。

2011_1220_0759  菊地とともに試運転をしていたのは、三浦永理である。静岡コンビの足合わせ……これで思い出すのは、まさに昨年の賞金王シリーズである。三浦と坪井康晴が、毎日毎日、薄暗くなるまで試運転を続けていたのだ。あのときの三浦はSG初出場。坪井は前年は決定戦出場ながらシリーズ回りで、そのシリーズも苦戦気味だった。二人はなんとか結果を出そうと、懸命に足合わせと調整を続けた。たいてい坪井のほうが先に上がって、三浦が最後は単走で走ったりもしていたっけ。今日も坪井と菊地をチェンジすれば、まったく同じ光景。菊地が上がったあと、三浦は一人で水面を疾駆している。昨年のことをまざまざと思い出させられた。
 思い出したといえば、三浦は最終日に涙の水神祭を果たしている。そう、努力が報われたのだ。ならば今年もどこかでこの試運転が結実するときがくると信じたい。きたら穴になるしね(笑)。ともあれ、紅一点の三浦の努力する姿は、夕暮れの住之江を美しく彩っていた。

 なお、白石健が7R待機行動中において工具を使用しモーターの振り止め板の調整を行なったため、検査指示違反に該当し、即刻帰郷となっている。出走表など、ご確認をお願いします。

2011_1221_0749  ところで、10R終了後に星野太郎の水神祭が行なわれた。5Rのイン逃げがSG初1着だったのだ。大変申し訳ないことに、取材班はまったくのノーマーク。カメラマンはピットを後にしており、僕もピットの隅に人が集まっているのを見て「何事? 水神祭? 誰の水神祭なんだ?」なんて首をひねる始末。長嶺豊さんに教えてもらって、星野の水神祭だと知った次第だが、いくら久しぶりのSG出場だとはいえ、SG未勝利だったとはまるで想像していなかったのだ。
2011_1221_1300  というわけで、画像はございません。すみません! 水神祭に参加したのは、同県の井口佳典をはじめとする東海勢に、同期の平尾崇典。佐々木康幸、池田浩二、重野哲之の決定戦組も駆けつけている。ワッショイスタイルで思い切り投げ込まれた星野は、ムーンサルトで着水しようとしたようだったが回転が足りず、中途半端なブリッジのまま水面に沈んでいったのでありました。
 星野を救い上げたのはやはり井口で、その井口を突き落そうとしたのが赤岩善生。「ちょいっ! て・ん・じっ!」。井口は12R出走で、展示準備をしなくてはならない時間帯。赤岩も、それを知らされて、ちょっとバツが悪そうでありましたとさ。
 そんなこんなで、嬉しいSG初勝利でズブ濡れの水神祭タローでした!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)

※井口の後ろに移っている“ニセ銀河系”は山地正樹です。田村隆信のを拝借2011_1221_1324 して着ていたようです(笑)。


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

THEピット――シリーズ組、がんばれ!

2011_1220_0861  吉永則雄が、右へ左へと走り回っている。今節、大阪支部の最若手であり、その大阪支部からは偉大なる先輩が3人も賞金王決定戦に出場している。お世話をするのは必然的に吉永ということになるのだろう。
 モーターをボートに装着する際には、誰かがお手伝いとして一緒にモーターを持ち上げて、ボートの後部にセットする。一人でできる作業ではないのだ。田中信一郎がモーターを装着する。吉永が駆けつける。松井繁がモーターを装着する。吉永が駆けつける。太田和美が……吉永が……こうなるのはやはり当たり前のことということなのだろう。
 もちろん、これは吉永にとっては得難い経験ではあろう。決定戦の空気をこうしたかたちで間近に感じるのは、きっと刺激になっているはず。そして、それがシリーズを戦う吉永のパワーにもなるかもしれない。激しく動く吉永を見ていたら、この後のレースでちょっと注目してみようかという気になった。
2011_1220_0640  SG初出場が賞金王シリーズというのは、山地正樹にとってどんな経験なのだろう。さまざまな選手とにこやかにひょうきんに絡んでいる山地だが、今日からは決定戦組との接触も出てくるわけである。整備室をのぞくと、峰竜太に寄り添って、笑いかけている山地がいた。意外な組み合わせではあるが、山地にはまったく不思議なことではなく、こうして一見関係が薄そうな相手とも笑顔で接していることが多い。峰も山地に笑顔を返しており、もしかしたらリラックスさせる効果があったかもしれない。
 池田浩二がモーターを装着する際には、山地も駆けつけて手伝っている。そう、二人は同期だ。最強戦士となった仲間を、この最高の舞台で目の当たりにすることは、山地に何を刻み付けるのだろうか。まるでそうすることが嬉しいかのように、池田のもとに駆けていった山地だが、もしかしたら胸の奥に何かが湧き上がったかもしれないな、と思った。

2011_1220_0813  決定戦組を取り巻く喧騒に背を向けて、秋山直之が係留所で調整を行なっている。モーターをブルンブルンとふかして、ニードルのあたりをいじっていて、その作業はかなり長く続いた。
 秋山といえば、いつもいちばん端っこの係留所に陣取って調整をするのがスタイルとなっている。大村では、いちばん奥の奥にいたし、今日もいちばん左端の係留所をマイポジションとしていた。今垣光太郎も同タイプで、光ちゃんは「ゲン担ぎ」と笑っていたものだが、秋山にもこだわりはあるようだ。
「場所はどこでもいいんです。ただ、一節間、同じ場所で調整をしたいんですよね。そうすると、いちばん端っこは空いていることが多い。真ん中とかの人気のある場所は埋まっていることがありますからね。とにかく同じ場所で、と考えると、端っこがいちばんいいんですよ」
 秋山の豪快ターンは、定点での入念な調整から生まれている。それがうまく行った時、水面はスペクタクルに包まれるのだ。
2011_1220_0765  ところで、今日からピットに姿をあらわした田村隆信が、あの“銀河系アニマルジャージ”を着ていた。やはり、彼らのおそろいユニフォームだったのだ。ただし、森高一真だけが着ていない。「あれは着れんやろ」と森高が言うので、いやいやいちばん似合うでしょ、と振ったら、大笑いしていた。「実家に送られたんやろうけど、最近実家には帰ってへんからな」がジャージ不着用の理由。来年のSGでは、猛獣系の森高一真をピットで見ることができるだろう。
「そんなことより、腹立つわ!」
 3番手争いに敗れた1Rを、森高はそう言って悔しがった。アシはいいそうだ。調整は難しいけれども、合えば感じはいいという。それだけに、1Rの4着は痛かった。笑顔でいても、すぐに勝負師の顔へとチェンジするのも森高の魅力だ。もちろんまだまだ諦めていないとのこと、レース後はすぐに試運転に向かっている。ちなみに、「足パンパンや。ボートってこんなに脚力使うんか?」。そんなん僕に訊かれても、ってお話なのだが、F休み明け後最初のレースが今節。筋肉痛になるくらい、森高は乗り込んでいるわけなのである。
2011_1220_0643  そうこうしているうちに、アニマルジャージの湯川浩司が、モーターをボートに装着しようとしていた。え、今頃? 決定戦組も今垣光太郎以外はとっくに装着をすましているんですけど。いやいや、決定戦組がピット入りする今日、選手班長は実に多忙なのである。班長としての仕事をきっちりこなしつつ、自分の作業にも向き合っていく。応援したくなるってものだ。湯川も含めて、シリーズ組がんばれ!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

“本紙予想”――賞金王シリーズ2日目後半

7R
1コース想定=横澤 まくられ率8.5% 差され率17.0%
2コース想定=市川 逃がし率33.3%
吉田が動いて内深くなれば中野がカド一撃。
◎中野 ○山地 ▲横澤 △白石 
3連単3-415-全

8R
1コース想定=木村 まくられ率15.9% 差され率12.7%
2コース想定=勝野 逃がし率28.8%
赤岩が3コースから豪快まくり。
◎赤岩 ○平尾 ▲木村 △勝野   
3連単3-512-全

9R 
1コース想定=平本 まくられ率13.0% 差され率21.7%
2コース想定=魚谷 逃がし率45.5%
平本が気合一発の逃げ切り決める。
◎平本 ○魚谷 ▲福島  
3連単1-23-全

10R ★勝負レースです!
1コース想定=原田 まくられ率1.4% 差され率18.9%
2コース想定=吉田 逃がし率35.1%
原田が渾身の逃走劇。差す吉田との一本勝負!
◎原田 ○吉田
3連単1-2-全

11R 
1コース想定=今村 まくられ率16.4% 差され率14.9%
2コース想定=飯山 逃がし率31.8%
湯川が持ち味のカド一撃決める。
◎湯川 ○今村 ▲山口 △三嶌
3連単4-164-全

12R 
1コース想定=井口 まくられ率4.8% 差され率11.3%
2コース想定=吉永 逃がし率29.5%
吉永の逃がし率低いが、井口の闘志が上回る。
◎井口 ○吉永 ▲横澤 △山崎
3連単1-245-全


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

H記者の『予想BATTLE R0YAL』2日目

 昨日、万太郎を2本的中し、『予想BATTLE R0YAL』(詳細はしげ爺さんの予想ページにお任せです!)のトップに立ったHです。我が最強の敵(とも)しげ爺さんも素晴らしい的中率(2連単は90%強!?)でしたね、さすが!! でもって、K記者は回収率50%以下で選手責任の減点1って……弱すぎて、片腹痛いですわ、まったく!(←大天狗) しかし、万太郎2つもゲットしながら、手元にもう諭吉さんがひとりもいないのは、なぜ!?

1R◎赤坂◎山地○森高▲吉田俊
幸哉に機力気力感じられず、勝つのは赤坂か山地。森高の2着、俊彦の3着付け妙味。
3連単★1-36-356、3-16-156

2R◎西山○中野
イン巧者の西山が圧勝。菊地の回り足苦しく次郎の2、3着付け。
3連単★1-6-全、1-全-6

3R◎松本◎今村○荒井
アタマは逃げる松本かまくる今村。伸び凄い荒井の2着付け!
3連単★14-6-全

4R◎中里○赤岩
今日も中里にこだわってみる。赤岩の連絡みはほぼ間違いなし。
3連単★2=5-全

5R◎吉永○魚谷
大嶋の前付けでスリットぐちゃぐちゃに?センター筋から魚谷&吉永が連動。
3連単★4=3-全

6R◎拡郎○鎌田
拡郎の逃げ鉄板。ヒモ難解なら伸びる鎌ギーの2、3着付け。
3連単★1-6-全、1-全-6

 う~ん、時間がないっす。とりあえず、ココまで!><


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

本日の“本紙予想”賞金王シリーズ2日目

おはようございます。Kです。しげ爺さん、H記者との予想バトルロイヤル、初日の私は……0点!? 回収率ポイントが減点されてる!? んあぁ~~~。しかもH記者が7点と独走状態、昨日はとなりでマンシュウ当てて浮かれるH記者を目の当たりにしておりますから、血圧も上がろうってもんでございます。ま、どうせH記者はどこかでキャビるでしょうから、すぐに逆転してみせましょう。まずは本日、気合入れ直しての予想です。

1R
1コース想定=赤坂 まくられ率11.3% 差され率24.2%
2コース想定=原田 逃がし率48.3%
原田をカベにして赤坂が逃走。
◎赤坂 ○原田 ▲山地 
3連単1-23-全

2R
1コース想定=西山 まくられ率8.2% 差され率21.2%
2コース想定=菊地 逃がし率38.5%
西山のイン信頼度は高い。また川﨑にも展開向きそう。
◎西山 ○川﨑 ▲勝野 
3連単1-54-全 5-14-全

3R
1コース想定=松本 まくられ率10.2% 差され率20.4%
2コース想定=石渡 逃がし率55.1%
石渡は逃がし率激高。松本が逃げ決める。
◎松本 ○今村 ▲今坂 △荒井 
3連単1-456-全

4R
1コース想定=渡邉 まくられ率13.2% 差され率22.1%
2コース想定=中里 逃がし率41.2%
渡邉がしっかりと先マイして粘る。
◎渡邉 ○赤岩 ▲福島
3連単1-54-全

5R
1コース想定=星野 まくられ率16.7% 差され率16.7%
2コース想定=大嶋 逃がし率31.2%
進入もつれれば魚谷のまくり差しに展開向く。
◎魚谷 ○星野 ▲平田 △吉永
3連単3-124-全

6R
1コース想定=吉田 まくられ率5.6% 差され率24.1%
2コース想定=井口 逃がし率38.2%
吉田がスタート決めればきっちりと全速逃げ。
◎吉田 ○井口 ▲三嶌
3連単1-24-全

後半は後ほど!


| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)

賞金王シリーズTOPICS 初日

今日のイン成績
②①①①①転①②①①①①
1着率75% 2連率92% 3連率92%

2011_1220_r12_1266  予想はしていたが、やはり住之江のインは強かった。ドリーム戦の赤岩善生はじめ9勝、2着2回の固め撃ち。唯一舟券から漏れた6Rの須藤博倫にしても、1周2マークのツケマイが普通に決まっていれば2着以内を確保できたはずだ(←転覆……)。正味、2連対率は100%だったわけだな。
2011_1220_0817  この傾向は、もちろん明日以降も続くと考えたほうがいい。もし波乱があるとすれば、①前付け艇があってインが深くなる(今日の6R)、②4カドの選手が1艇身近く覗いて攻める(今日の1Rと8R)、③ドカ遅れなどがあった場合だけか。「パワー不足」はこの条件に該当しないのかも? 明日の1~5Rの1号艇は初日に大敗した選手ばかりで、ここが試金石だな。彼らがインから5連対するようなら……パワー不問のイン天国水面が確約となる。穴党にはとりあえず、無理やりのアウトセットより、「インから薄め」か「裏目千両インの2着付け」をおススメしておきたい。

完熟やまと

2011_1220_0503  4~6コースでイン選手に勝てるのは、やまとだけ?
 1Rでイン石渡鉄兵を負かしたのは、4カドの平本真之だった。スタートを決め、「まくるぞ」というスピードで攻めてのまくり差し。足もいいが、ターンも速かった。平本はピットで出逢った中尾師匠(カメラの師匠です)に、ボソリ小声で「優勝します」と囁いたそうだが、大風呂敷では済まされないパワー&スピードだったぞ。後半9Rでは接触があって無念の大敗も、壊していなければ十分に挽回できるはず。むしろ、今日の6着で、明日の9R(1号艇)が美味しくなったかも!?

 6Rで万舟を演出したのが、やはり4カドの山口剛だった。これは自力勝ちには程遠い2番差しでの勝利。数本の引き波を軽々と超えたパワー勝ちではあったが、1マーク&2マークの旋回スピードには唸るものがあった。
2011_1220_0889_2

 圧巻は、8Rの吉田拡郎。5コースからスリットでやや後手を踏んだ拡郎だったが、前を行く4カドの飯山泰の上を迷わず握り、豪快に全速でぶん回してバック突き抜けた。アウト戦の峰竜太がよく使う戦法だ。マーク差しではなく、自力のまくり差し。これを何度もできるベテラン選手は、重成一人など数えるほどしかいない。やまと軍団では峰、拡郎、茅原悠紀などなど、五万といる。他では劣っても、全速マイのスピードだけならSG常連に負けない。そんなやまと軍団の特性(若さの特権?)が、今日も如何なく発揮されたわけだ。
 前述、イン選手が負けるべき条件に、もうひとつだけ付け加えておこう。
④やまと卒業生が4~6コースにいるとき。
 スリットも展開も不問で、いつでも自力で突き抜ける意外性が、彼らにはある。

独断のパワー診断

 前検でS・Aランクを付けた選手たちの成績は……。

Sランク
2011_1220_0415 ★木村光宏…⑤③
★中里英夫…②④

Aランク
★中野次郎…DR⑤
★荒井輝年…①
★森高一真…⑤③
★白石健…③⑥
★今村豊…DR②
★吉田拡郎…①

2011_1220_0368  まあ、成績的には可もなく不可もなく。威張れたものではないが、それなりにキラリ光る足を魅せてくれた選手も多かった。Sランクの中里と木村も、スリットからシュッと覗く伸びはあったな。ただ、回り足など苦しい面も露呈したので、Aランクに降格しておく。
 明らかに評価の修正が必要なのは、森高か。ストレートは見立てどおりに軽快だったが、回り足が苦しすぎる。かといってスリット同体から一撃で勝てるほどの伸びもなく、残念だがファーム行きにさせてもらう。

2011_1220_0622  代わって節イチ候補に挙げるのは、ピンピン連勝の山口剛とDR勝ちの赤岩善生。2番差しでバック突き抜けた山口の足は、回り足もレース足も伸びも抜群。つまり、ほとんど全部がいい。

2011_1220_0707  赤岩のドリーム逃走劇も文句の付けようがなかった。回ってすぐに2艇身突き放したレース足は、鳥肌が立つほどのド迫力。勝ち時計こそ山口と同じ3位タイだが、今日の9本のイン逃げで一番強い勝ち方だったと思う。まあ、今さらこの2人をSランクにしても、バレバレで何の意味もないのだけれど……「無為無策な喧嘩は禁物」という意味で、あえて書かせていただく。

2011_1220_1209   他では湯川浩司、山崎智也、鎌田義らが2走まとめて好成績を残しだが、艇番も有利だったので過信は禁物だ。舟券の妙味でいうなら、4・5着ながら道中でしぶとい回り足を魅せていた川﨑智幸かも?(Photos/中尾茂幸、text/H)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

THEピット――オープニングは笑顔で!

2011_1220_0142  さあ、賞金王の開幕!!!!と意気込んでピット入りすると、まず目に入ったのは赤岩善生の裸のボート。モーターが装着されていないボートは、ざっと見渡してみて、これだけだった。
 やはりか。
 整備室を覗き込むと、当たり前のように赤岩の姿。さっそく本体整備にとりかかっている。本体はもちろん、キャリーボディーも入念に調整しており、それが赤岩にとってはルーティンであるとはいえ、初日のこの時間帯からの渾身整備には鬼気迫るものを感じる。
 といっても、表情が厳しいわけでは決してなく、4R前にようやくボートに装着する際には、手伝いに駆けつけた平本真之に会心の笑顔を見せていた。表情が柔らかいという感想は、昨日から何も変わらないのだ。
 ピットでの様子が結果に直結するわけではない。だが、現時点での優勝候補最右翼は、この男だと言うしかない。ピットに入ってそうした予断はもたないほうがいいのはわかっていても、赤岩から伝わってくる雰囲気は突き抜けている。

2011_1219_0304  黄金の1週間のオープニングを飾ったのは、平本真之! 4コースからの鮮やかなまくり差しだった。レース後の平本の表情はさすがに明るく、笑顔が深い。来月発売のBOATBoy2月号の新鋭王座特集で、平本にはインタビューをさせてもらった。そのなかで、近況の不本意さを彼は語っていた。やや苦しい時期だ、とも。だが、東海地区選の優出はひとつのきっかけになったのだろう。明らかにリズムは変わり、そして平本の表情に力強さと濃厚な笑顔が戻った。今節は間違いなく台風の目となってくれるだろう。
「えっ、舟券獲ってないんですか? 僕の関係者はみんな獲ったって言ってましたよ」
 すみません、取材班は誰も獲ってませんでした……。まあ、そんな冗談を交わせるということは、平本のメンタルも絶好調に向かっているということだろう。
2011_1219_0576 笑顔といえば、秋山直之。4Rを逃げ切ってピットに戻ってきた秋山は、同期の須藤博倫に祝福されて、爽快な笑顔を見せた。須藤は展示準備に向かおうと係留所におり、そこから秋山に声をかける。立ち止まった秋山は、けっこう長い間そこに留まり、須藤に何事かをまくし立てていた。2011_1219_0355須藤がエルボータッチしようと腕を突き出したのに気付かないくらい、秋山は笑顔で話しかけつづけたのだ。もう話さずにはおれない! という感じで、嬉しそうな会話は続いた。須藤もずっと笑顔を返しながら、同期トークを楽しんでいるようだった。

2011_1219_0398  さてさて、昨日のドリーム共同会見で気になる発言があった。中野次郎が、こんなことを言ったのだ。
「最近流行りの整備があるので、やってみるかも」
 この頃流行りの女の子……じゃなくて、最近流行の整備!? 今朝、中野をつかまえて聞いてみた。
「マフラー洗浄ですね」
2011_1219_0384  初めて聞いた。マフラーは自動車などと同じで、排気関連の部品。これをきれいに洗浄するというのだ。具体的にいえば、こびりついたカーボンを削ぎ落す。これが気配を一変させることがあって、最近はこれを行なう選手が増えているそうだ。ただし、「イチかバチかの整備なんですよね」とのことで、これをやれば必ず良くなるとは限らないらしい。しかも、レースや試運転で走ればふたたびカーボンは付着するわけで、良化が維持されるというものでもないとのこと。実際、前節で次郎もやってみたのだそうだが、次第に足色は落ちていったそうだ。というわけで、よほどパワー劣勢の際のダメモトに近い整備のようである。もし気配がガラリと変わった選手がいたとしたら、マフラー洗浄が奏功したというケースが今後も増えるのかもしれない。
 で、次郎は今日はこれをやらないことに決めたそうだ。そのココロはもちろん、コレ。
「乗ってみたら、思いのほか感触がよかったんですよね」
 次郎はニッコリ笑った。ドリーム戦、どんな気配、どんなレースを見せてくれるだろうか。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

H記者の『宗右衛門町一本どっこ』予想

 6Rで万太郎を召し取り、一躍『予想BATTLE ROYAL』のトップに躍り出たHです。このまま一度も先頭を譲らず、最終日まで突っ走るどーー! 今日の勝負舟券は、もちろん前検横綱のふたりです!

9R 穴・極選ファースト
★①服部幸男
 ②岩崎正哉
 ③川崎智幸
 ④秋山直之
◎⑤木村光宏
★⑥平本真之

進入123/456

 2Rで大敗した木村ですが、スリットからの行き足は見立て通り上々でした。4カドの秋山が少しでも凹めば、一気の絞りまくりかまくり差しでバック突き抜けます。逆に回り足が苦しいので、突き抜けなければ大敗も。アタマ決め撃ちでOKです! まくれば連動する平本との56、まくり差しなら服部が粘って51になります。

3連単★5-16-全

10R 「宗右衛門町一本どっこ」予想
◎①山口 剛
 ②寺田  祥
 ③石渡鉄兵
 ④菊地孝平
○⑤中里英夫
 ⑥吉田俊彦

進入123/456

 ここは山口の頭でほぼ鉄板。4カド菊地が1艇身覗かない限り逃げきります。で、人気の盲点・中里をヒモに付けて中穴狙い。菊地の攻めに連動しても、自力で攻めても2着は十分にありますよ。1-5大本線に、菊地と山口がもつれたときの穴5-1も買っておきます。(山口頭決め撃ちの方は、1-全-5を押さえてみては?)

3連単★1=5-全

 最近の記念は5-1で大穴になることが多い気がするのですが、今日もひとつっ!! あ、このタイトル「宗右衛門町一本どっこ」予想は特に意味がないっす><


| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)

“本紙予想”賞金王シリーズ初日後半

7R
1コース想定=鎌田 まくられ率7.8% 差され率29.9%
2コース想定=山崎 逃がし率53.8%
今の智也は2コースで巨大なカベになるタイプ。鎌田逃げ切りだ。
◎鎌田 ○森高 ▲山崎 
3連単1-32-全

8R
1コース想定=市川 まくられ率10.4% 差され率24.7%
2コース想定=石橋 逃がし率32.6%
今坂が自在な捌きで抜け出す。
◎今坂 ○市川 ▲飯山 △石橋   
3連単3-142-全

9R 
1コース想定=服部 まくられ率9.7% 差され率27.4%
2コース想定=岩崎 逃がし率34.5%
好調川﨑が巧みなハンドルワークで差し切る。
◎川﨑 ○服部 ▲秋山 △木村  
3連単3-145-全

10R  ★勝負レースです!
1コース想定=山口 まくられ率5.7% 差され率22.6%
2コース想定=寺田 逃がし率32.5%
菊地がS決めて攻めれば中里に展開向くか。穴狙い。
◎中里 ○山口 ▲寺田 △吉田
3連単5-126-全

11R 
1コース想定=湯川 まくられ率17.8% 差され率26.7%
2コース想定=藤丸 逃がし率29.2%
藤丸前付けで内深くなれば、須藤が豪快に攻め切る。
◎須藤 ○湯川 ▲平尾 △山崎
3連単2-134-全

12R ドリーム戦
1コース想定=赤岩 まくられ率10.4% 差され率13.4%
2コース想定=今村 逃がし率28.2%
赤岩のイン1着率は再上昇中だが、今村の2コース戦脅威。一騎打ちだ。
◎今村 ○赤岩
3連単2=1-全


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

H記者の『battle royal開幕!!』予想

 初日から、メイチ勝負駆けのHです。我が最強の敵(とも)しげ爺さん、今節は私も全レース予想で受けて立ちますよ。
★『パーフェクトデータ主義』しげ爺
★『新概念データ』K
★『水面主義』H

 現場で水面を見つめる男が、データに負けるわけにはいかない、負けるわけがない!! そんな気合で臨みます。ふたつの“勝負レース”を除いて、まずは10個レース分の予想を記しておきましょう。

1R◎森高○石渡▲平田△平本
開幕は平穏に。逃げる鉄兵と差す森高の一騎打ち。
3連単★2-13-134、1-23-234

2R◎中里○木村
ここでドッカーーン!? 前検横綱2艇で大穴だ!
3連単★3=6-全

3R◎白石○吉永
行き足いい白石と逃げる吉永がバック併走に。
3連単★3=1-全

4R◎秋山◎市川★菊地
ソコソコ伸びる菊地の2着付け。頭はイン秋山か好調の市川。
3連単★13-5-全

5R◎荒井○湯川
湯川を壁にしつつ、荒井が1マークまでぐんぐん伸びる。
3連単★1-2-全

6R◎山口○須藤▲勝野
スリット伸びる山口が突き抜ける。穴は不気味パワー勝野。
3連単★3-16-全

7R◎鎌田○森高
逃げる鎌ギーと足いい森高のデッドヒート。
3連単★1=3-全

8R◎市川○拡郎
すんなり先マイの市川に、アウトから拡郎が強襲する。
3連単★1=5-全

※9Rと10Rは後ほど。

11R◎湯川○白石
湯川逃げ圧勝にアウトから白石がしぶとく食い込む。
3連単★1-6-全、1-全-6

12Rドリーム戦◎今村○赤岩▲中野
ターン出口で一瞬の足ある今村が老獪な差し。逃げる赤岩、足いい中野が追走。
3連単★2-15-全、押さえ1-2=5

 勝負レース予想は6R頃にアップします。


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

本日の“本紙予想”賞金王シリーズ初日

おはようございます。Kです。賞金王ですね! 今節も頑張りましょう!

日曜日には前乗りで尼崎に参戦、めちゃ勝ちして住之江に乗り込んでまいりました! その勢いで勝ちまくるぞ~。チャレカ最終日には5マンシュウ当ててますし、上り調子なのであります。そしてもちろん、打倒しげ爺さん! 勝負、受けて立ちます! で、気合入れて予想したら、なんか①以外が本命のレースが多くなっちゃったんですけど……。

1R
1コース想定=石渡 まくられ率4.2% 差され率18.8%
2コース想定=森高 逃がし率41.9%
イン信頼度高い石渡が逃げ切って、大一番ウィークの幕開け。
◎石渡 ○平本 ▲森高 △平田 
3連単1-423-全

2R
1コース想定=大嶋 まくられ率14.2% 差され率20.0%
2コース想定①=鎌田 逃がし率42.6%
2コース想定②=藤丸 逃がし率29.2%
藤丸、木村の動き次第で様相変わりそう。穴気配あると見て、中里狙う。
◎中里 ○大嶋 ▲鎌田 △木村 
3連単3-126-全

3R
1コース想定=吉永 まくられ率6.6% 差され率9.8%
2コース想定=福島 逃がし率29.7%
福島の逃がし率低いが、吉永はイン1着率80%超。逃げ切り狙う。
◎吉永 ○白石 ▲寺田 
3連単1-34-全

4R
1コース想定=秋山 まくられ率23.4% 差され率12.8%
2コース想定=三嶌 逃がし率42.0%
秋山が豪快な全速戦で逃げ切る。
◎秋山 ○三嶌 ▲市川 △平尾
3連単1-234-全

5R
1コース想定=荒井 まくられ率8.7% 差され率15.9%
2コース想定=湯川 逃がし率33.3%
湯川は2コース成績上昇中。狙い目だ。
◎湯川 ○荒井 ▲横澤 △岩崎
3連単2-154-全

6R
1コース想定=須藤 まくられ率10.9% 差され率15.2%
2コース想定=大嶋 逃がし率31.5%
山口がカドに引けば全速戦炸裂。山地コース主張なら壁にして須藤逃げ切りも。
◎山口 ○須藤
3連単3=1-全

後半はのちほどアップします。


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

H記者の『賞金王シリーズ前検を斬る!!』

 昨日、前乗りの尼崎でボッコボコにやられたHです。賞金王シリーズの前検が終わりました。美味しいモーターは決定戦組へ、ということで「どんぐりパワー」と思われがちですが、それなりに目立った選手もおりましたぞ!

Sランク

2011_1219_0825 ★★木村光宏…珍しく?スリットからの行き足→伸びがゴキゲン。ダッシュで1艇身、スローで半分ほど覗くので、1マークまでに主導権を握ることができそう。元々が意外性たっぷりの選手なので、センター~アウトでアタマ狙いが妙味。

2011_1219_0765 ★★中里英夫…これもスリットからの行き足がGOOD。1号艇以外では人気の盲点になりやすいレーサーでもあり、常に穴を警戒しておきたい。「節間に、どこかで必ず万太郎に絡む!」と予言しておきます。狙うなら初日?

2011_1219_0382 Aランク

★中野次郎…回り足が強めでストレートも力強い。スリットからの行き足がやや不満も、全体のバランスではいちばんよさげに見えた。2、3コース想定でのアタマ狙いが面白そう。

★荒井輝年…スリットからの行き足→伸びはかなりのもの。全速で行ければ、アウト一撃まくりもできそうな迫力を感じた。反面、回り足は苦しそうなのでピンロクの両極端タイプかも?

2011_1219_0486 ★森高一真…ターン出口からのセカンドの足がお気に入り。スリットからの行き足は一息なので、1マーク混戦を捌いてバックで抜け出すレースになりそう。イン戦も含めてスローで狙いたい。

2011_1219_0551 ★白石健…ダッシュ時、スリットからの伸びがいい。同体の5、6コースでは一撃までは苦しそうで、4カドが絶好の狙い目とみる。その際は外のマーク選手のアタマも忘れずに!

2011_1219_0617 ★今村豊…全体に平凡な感じなのだが、回ってすぐの一瞬の足だけキラリ光った。本来は差し向きの足? まくり屋の今村としては、ツケマイ気味に攻めてこの一瞬のレース足を生かしたい。

★吉田拡郎…どれも半分ずつ強めで好バランス。これだけのパワーがあれば、得意の全速ターンで穴を演出できる。ダッシュ戦で1~3着まで、相手関係を考えつつ臨機応変に狙ってみたい。

 以上、8選手をピックアップしておきます。続いて前検タイムは……

前検時計TOP10

2011_1219_0332 荒井輝年 6・41
②須藤博倫 6・42
 湯川浩司
④吉永則雄 6・45
 吉田拡郎
⑥平田忠則 6・47
⑦木村光宏 6・49
 勝野竜司
 魚谷智之
 平本真之
 西山貴浩

 
 A指名の荒井がトップ! やはり怖い存在になりそうですな。他ではA拡郎とS木村がランクインしています。

前検時計ワースト5

①吉田徳夫 6・77
②石橋道友 6・64
③谷村一哉 6・62
 秋山直之
⑤藤丸光一 6・60
 中里英夫

 うぅ、S指名の中里が気になりますが、こんな足じゃないっすよ!!(Photos/中尾茂幸、text/H)


| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (1)

THEピット――ミスター劇場!

2011_1219_0612 「もう喋れんわぁ~」
 部屋の外から、冗談めかした声が聞こえてきた。この声は、あの人しかいない。今村豊だ。ドリーム戦共同会見に出るため、整備室にいたところを関係者に呼ばれたのだろう。
「年寄りが走ったら、喋れんわぁ~。息上がって」
 会見場に姿をあらわすなり、おどける今村。100mほどをダッシュして、おまけに階段を駆け上がる(会見場は2階)。最後の階段がけっこう急であることは、ここを上り下りしている報道陣は先刻ご承知。そこで今村は、出会い頭に記者さんたちを笑わせたのだ。
 テーブルに就くと、いきなり言い放つ。
「ということで、ノーコメントでお願いします!」
 湧き上がる大爆笑。10秒ほど息を整えるそぶりを見せると、お次は。
「じゃあ、長々といきましょうか!」
 もはや会見場は今村の独壇場。まるでミスター劇場である。
「抽選の時は(モーターの2連対率がシリーズ組では第2位)やれるかな~~~と思ったんですが、乗ってみたらダメそうだな~~~~」
 ふたたび爆笑が巻き起こる。実際は、「スタートで後手さえ踏まなければ、もちそうな足」だというのに。シリーズ前に突如欠場し、持病再発かと心配させた前節の中国地区選についても、
「歯茎がケガしたようなもんです」
 と笑わせる。抜歯のための手術の日程が中国ダービーとかぶってしまったための欠場だったようで、ようするに元気いっぱいなのである、ミスターは。
 あぁ、こんなミスターを決定戦で見たかったなあ……などと思いつつ、しかしこの人がシリーズをきっと盛り上げてくれると確信。暮れの住之江で今村豊を目の当たりにできる幸せを満喫するとしよう。

2011_1219_0362  で、その今村が会見で証言したのが「須藤がすごかったですよ~」。足合わせで、須藤博倫がめっちゃ出てたのだそうだ。実は会見が始まる前、須藤が永島知洋氏に親指をぐっと立てるところを目撃しており、手応えの良さが伝わっていた。ミスターのお言葉がそれを裏付けてくれたということか。
 会見後、ピットに戻ってみると、ヒロリンの周りに記者さんが集まるわ集まるわ。あっという間に大きな輪ができあがっていて、その中央で須藤は神妙に受け答えをしていた。なにしろ、今節は須藤にとっての勝負駆け! 地元総理杯への出場権を持っていない須藤としては、ラストチャンスなのだ。それがSG制覇というのはなかなか高いハードルだが、悲願を達成すれば地元SGへの切符もつかめるのだから、気合が入るところ。強力な相棒を手に入れたとあらば、今節のヒロリンからは目が離せない。
2011_1219_0707  あと、目を引いたのは、湯川浩司&井口佳典の服装! チャーリー池上カメラマンが「銀河系軍団がすごいことになってる」というので、姿を探したら、わぉ、アニマルプリント!2011_1219_0888  湯川と井口はおそろいのヒョウ柄&ゼブラ柄の上着である。近づいてみたら、どうやらフリース地。暖かそうではあるな。チャーリー曰く「いかついですね~」だが、私はなにわのおばちゃんチックと思ってしまったのだが……果たして。ただし、森高一真はこれを着ていなかった。銀河系でそろえたのか、それとも湯川&井口だけのペアルックなのか、明日以降に注目したい。あと、決定戦で田村隆信がどうなのかも。
2011_1219_0033  そしてもうひとつ、強く感じたのが赤岩善生の雰囲気の変化である。実は東海地区選の勝利者インタビューをテレビで見ていて少し感じていたのだが、かなり柔らかくなっているように思えるのだ。もちろん地区選ではエンジンが噴いていて、成績も絶好。ゴキゲンで当たり前なのだが、それ意外の部分で何かが違うように思えたのだ。前検後の赤岩は、整備室にこもっていつもの調整。前検ではギアケースを徹底的に合わせるのがルーティンで、話を聞くことはかなわなかったが、明日は注目したいし、直接問いかけてみたい。まあ、明日も一日、整備室にこもるのだろうから、つかまるチャンスがあるかどうかは微妙だけど……。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

のんびりムードの抽選会

2011_1219_0265_2  12時過ぎから、選手控え室でモーター抽選会が行われた。登録番号の端と端ということで、今村豊VS西山貴浩がジャンケン(勝った方の登番から、順にガラポンを回す。負ければ最後の余り物)。戦いの前にミスター今村が「オイッ!!」と西山を恫喝し、西山が怯えてみせる。が、結果は今村がチョキで、西山がグー。あえなく敗れ去った今村は、ブツブツ言いながら喫煙所に向かいはじめ、途中で今坂勝広の脇腹を「コンニャロコンニャロ」と蹴るような素振りを見せた。相変わらず、やんちゃなミスターである。
2011_1219_0208  まあ、こんな感じで、室内はいつものSGよりはるかに和気藹々、のんびりまったりモード。誰が何のモーターを引いても、周辺から歓声や溜め息が漏れることもなく、みんなそれぞれ勝手に談笑を交わしている。そりゃそうか。住之江の上位十数機は、明後日からのトライアル用に温存されている。「残り物」のモーターに、多くを望むのも酷というものだろう。
 それに……48人の選手はみんな、あえて自他の抽選に無頓着にしているようにも見えた。来年こそは、の思いが強いからこその和気藹々。誰もが、のんびり談笑を交わしながら、己の“今の境遇”を再確認しているような気がした。(Photos/中尾茂幸、text/H)

2011_1219_0253_2 ★シリーズ用モーター・2連対率TOP5
①68号機(39%)…松本勝也
②39号機(39%)…福島勇樹
③67号機(38%)…石橋道友
④76号機(38%)…今村 豊
⑤12号機(38%)…平田忠則


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)