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ボートレース特集 > 2011賞金王決定戦
この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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THEピット――2011年、幸せな賞金王決定戦

2011_1225_0458  展示が終わったあと、重成一人がメモを取っている姿があった。この最高最大のビッグバトルを前にしても、おそらくルーティンであろうデータ収集は欠かさない。感心して見ていると、重成がこちらに気付いて、視線を合わせてきた。ぴょこんと頭を下げる重成。その表情は……明らかに緊張している人間のものだった。
 やはり展示が終わったあと、それもけっこう時間が経ったあと、佐々木康幸が一瞬だけ、装着場に姿をあらわした。覆面姿で。F1レーサーなどもかぶっている、目の部分だけが開いているレーサーマスクだ。展示後、ずっとその恰好をしていた? まだ本番レースまでは間があるのに。ゆえに表情はうかがえないが、それもある種の緊張感ではなかったか。あるいは緊張の表情を隠すため?
 賞金王決定戦初出場で優勝戦に駒を進めた二人が見せた、レース直前の表情。緊張して当たり前だ。この特別な舞台を前にして、初体験の者が平常心でいられるほうがおかしい。
2011_1225_0099  結果はそろってゴンロクに名を並べてしまった。緊張が原因などとは思わない。展開や機力やさまざまなものが彼らには流れを作らなかった。そういうことだと思う。そして、レース後には、解き放たれたような表情に見えたことは印象的だ。重成は持ち前の爽やかな微笑を浮かべてもいたし、佐々木も笑みこそないがどこかスッキリとした顔つきになっていた。悔しい気持ちがないわけはないし、もちろん初出場での快挙を狙ってもいたはずだが、この独特の空気のなかで戦ったことが、彼らの心中に何かを生んだのではないか。佐々木の初戦の快勝、重成の昨日の感動を含めて、一節間彼らを追い続けられたことは、外野の観戦者としても幸福なことだったと思う。

2011_1225_0383  では、すでに賞金王を3度も制し、この舞台に馴染んでもいる松井繁と田中信一郎が、平常心で戦えたのかといえば、決してそうではあるまい。田中は変わらずテンションが高めだったし、松井も時間を追うごとに表情がどんどんと迫力を増していっていた。賞金王の戦い方をよく知っていたとしても、やはり特別な舞台だし、もっとも勝ちたい一戦であることには変わりはない。「いつも通りに戦うだけ」という言葉を用意していたとしても、見ているこちらがため息をついてしまうくらいに威圧感を覚える雰囲気をまとっていくのは、当然であろう。
2011_1225_0298  実際、松井も田中もレース後には強烈な悔恨をのぞかせている。レース前より恐ろしく思えるくらいに。ただ、今日は、と言えばいいのかなんともわからないところだが、そうした表情は意外なほど、長くは続いていなかった。松井は仲間らに対してちょっとおどけたポーズを見せたりもしたし、田中もおそらくは不本意な思いを胸に秘めながらだろうが、わりと淡々とレース後のさまざまな作業をこなしていた。そういえば松井にとって今年は苦しい時期のあった1年だったし、田中は昨日の優出会見で「SGにほとんど出ていなかったから、一時はチャレンジとか賞金王とかもまるで意識になかった。だから、ここにいるのが不思議な気持ちもある」と語っていた。そうしたなかで、ファイナルでここまでの戦いを繰り広げられたことは、満足とは程遠くても、少しくらいは充実感を与えるものになったのだろうか。
 私情込みで言わせてもらえば、やはりこの二人(太田和美や今垣光太郎も)に目が奪われることが多かった一節だったと思う。彼らの濃厚な戦いをファイナルまで堪能できたことは、やはり幸せであった。

2011_1225_0506  瓜生正義については、正直に言って、優勝戦から3時間近くが経った今でも、確たる言葉を見つけられないでいる。もちろん、悔しそうな表情は見せた。モーター返納後には、いつもの優しい笑顔も見えた。報道陣には、実に丁寧に物腰柔らかくこたえていた。いつもの瓜生といえば、まったくもってその通りなのだ。
 しかし、二強体制=瓜池時代をことさらに煽ったほうとしては、その先入観をどうしても捨て去ることができない。しかもその一方が、我々の恣意的な書き方としては、「二強対決を制して」年間チャンピオンに輝いたことを、瓜生にとっても特別なことだとして考えてしまう。そうすると、瓜生の表情がやや力弱く映ってしまったのである。それが、本当にそうだったのか、単に先入観がこちらの視界にフィルターをかけたのか、結論が出ない。単なる推測として、じわじわと“瓜池”の“池”が日本一になったことの悔恨が湧いてくるのかもしれない……と無難にまとめておく。
 ともかく、この1年を通してめちゃくちゃ強い瓜生を見ることができ、さらにはこのスーパーステージで二強の直接対決を見せてもらったことは、どう考えても幸せだった。また来年も強くてどうしようもない瓜生に、その幸せをさらに感じたい。

2011_1225_0199  というわけで、二強体制と言われるようになってから初めてSGの優勝戦で実現した瓜池対決を制し、さらには王者&ミスター賞金王を寄せ付けずに、圧倒的な強さで優勝したのは、池田浩二だ! 今年はこれでSG3V。松井ですら達成していない、02年の植木通彦さん以来の偉業を、圧勝で達成したのだ。まずは、強くて強くてどうしようもない池田浩二を最高のかたちで目撃できたことは、絶対的にハッピーなことである。
 池田は、ふだん見せるクールな表情とは裏腹に、ピットでは実に茶目っ気のある男である。後輩には「そんなことしてるSGウイナーなんて見たことないですよ」なんて言われるほど、はしゃいだりふざけたりしているのだ。ピットで見かける池田は、感覚としては5割くらい、笑っているように思う。
 だから、こうした勝利のあとには、出迎えた仲間にオーバーアクションで応えることが多く、池田がゴールした瞬間は「今日はどんなパフォーマンスが見られるのか」と期待したほどだった。だが、これが意外なほど淡々。いや、ボートの上に立ち上がってガッツポーズをしていたから、淡々ってことは本当はないのだけれど、こちらの想像よりはずっと下回る、勝利後の様子だったのである。
_u5w1113「実感がないんですよね」
 共同会見で池田はそう語っている。そう、もしかしたら、あの池田浩二にとっても、賞金王決定戦を勝つということは、巨大な結果だったのではないか。無意識のうちに、かもしれないが、猛烈な感動が腹の底にズシンと溜められたのではないか。
 だとするなら、この味を知った池田浩二が2012年にどんな池田浩二であるのかは、おおいに注目される。そして、期待するのは今年よりもっと強い池田浩二だ。それが見られるとするなら、2012年はさらに大きな幸せを我々は味わえるだろう。
 池田浩二、おめでとう。いろいろあった今年は、あなたの年だった。来年、我々をもっともっと幸せにしてくれることを信じているぞ。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)


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賞金王ファイナル 私的回顧

2011_1225_r12_1366クールランニング

12R賞金王決定戦
①池田浩二(愛知)  17
②田中信一郎(大阪)19
③重成一人(香川)  18
④松井 繁(大阪)  17
⑤瓜生正義(福岡)  17
⑥佐々木康幸(静岡)18

 池田が勝った。王者と信一郎、賞金王トータル6Vの猛者を従えて、クールに完璧に逃げきった。

2011_1225_r12_1336  うん、これでもう書くべき言葉がなくなってしまう。池田の速さ、上手さ、強さは誰もが知っている。優勝候補がエース80号機をゲットし、その機力を余すところなく引き出して予選トップ通過、フィナーレは鮮やかな逃走劇。そのクールなシナリオを訂正するだけの筆力が、私にはない。
「だったら、そんなクールなシナリオを塗り潰そうしなかった他の面々を批判しろ」

2011_1225_r12_1300 と思うかもしれないが、今日の枠番ではそれも難しいのだ。他の5人が5人とも、それぞれの持ち味を生かせる艇番だった。唯一、6号艇の佐々木だけは「勝つために動く」(今節は6コース勝ちがゼロ)という選択もあったが、佐々木は重成のように闘志を剥き出しにするタイプではない。松井や重成が6号艇だったら、私は進入からの大混戦を期待しただろう。
 5人それぞれが、自分のスタイルで勝てると信じて走り、結果として池田を負かすことができなかった。そんな潔い賞金王だった。

2011_1225_r12_1418うなると、やはり池田の強さを讃えることになるわけだが、今さら、何を書く必要があるのだろう。
 池田が勝った。王者と信一郎、賞金王トータル6Vの猛者を従えて、クールに完璧に逃げきった。

 もう一度だけ、書いてみた。それを「世代交代の象徴」などと切り取ることもできるが、書くだけ野暮だろう。ごくごく自然に、その流れは目の前でなされている。今日、池田がはじめて賞金王になったという事象は、結果ではなく過程のひとつでしかないのだ。今日は敗れた瓜生も、同じだと思う。(Photos/中尾茂幸、text/H)

2011_1225_r12_1438


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H記者の『グリーンサンタがやって来る!?』予想

 さあ行こう、W優勝戦!

11Rシリーズ優勝戦
★①勝野竜司(兵庫)
★②湯川浩司(大阪)
★③服部幸男(静岡)
 ④寺田 祥(山口)
 ⑤吉田俊彦(兵庫)
◎⑥山崎智也(群馬)

進入123/456

 Xマス決戦といえば……4年前の智也の6コースまくり差しが忘れられません。まだ6コース勝ちのない今節、やらかすとしたらこの男なのか? 1・2着決め撃ちでHシステム発動です!

3連単★6-123-123、123-6-123

12R賞金王決定戦
①池田浩二(愛知)
②田中信一郎(大阪)
③重成一人(香川)
④松井 繁(大阪)
⑤瓜生正義(福岡)
⑥佐々木康幸(静岡)

進入123/456

 昨日の重成のような前付けはなさそうで、池田は110m起こしか。ならば95%逃げきります。それでも波乱があるとすれば、パワーを信頼しすぎてのスタート遅れ。そのときは重成の全速マイが魅力的です。
 3日目から負け続けて本命サイドを買えない身、「ボートレースは何が起きるかわからん」というセオリーに乗っかって佐々木のヒモ付けで逝ってみましょう。本人のコメントより、パワーは噴いていると思いますよ。松井か瓜生の捨て身の全速戦に乗れば……!!

3連単★勝負1-6-全、穴3-6-全
ミリオンアタック★3-6-4を2000円(買えれば……)

 サンタ様、どうか私に緑色のプレゼントを~!! 今節も、ありがとうございました!!


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“本紙予想”賞金王決定戦&賞金王シリーズ戦優勝戦

11R シリーズ戦優勝戦
1コース想定=勝野 まくられ率6.7% 差され率8.3%
2コース想定=湯川 逃がし率35.0%
展開のカギ①勝野1コース時1着率=83.3%
展開のカギ②湯川2コース時まくり/差し=5/4
勝野の1コース1着率は、なんと8割超! インの信頼度は絶大で、勝野で仕方ないと思われる方はアタマ決め打ちで勝負するしかない。だが、穴党がすがるとしたら、湯川の逃がし率が低めなこと。さらに、2コース時の1着はまくりと差しがほぼ同数で、まくりのほうが多い。2コースから差し構えとは限らないのだ。穴は湯川がまくって出たとき。スリットから出切ればまくり切るが、半艇身程度なら勝野が張って、差し場ができる。差すのは服部だ。思い切って2着3着総流し。
◎服部   
3連単3-全-全

12R 賞金王決定戦 ★勝負レースです!
1コース想定=池田 まくられ率6.7% 差され率13.3%
2コース想定=田中 逃がし率32.8%
展開のカギ①重成3コース時まくり/差し=4/8
展開のカギ②松井4コース時まくり/差し=3/1
田中のピット離れも含めて、進入がややもつれる可能性はあるが、基本は枠なり想定。池田は1コース1着率76%で信頼度高い。機力も含めて、基本的には本命視するのが妥当だろう。重成は時に奇襲ぎみのツケマイも放ち、松井の4カド戦はまくり一撃が怖い。池田のまくられ率は低いので、これらを張っていけば、瓜生が5コースから浮上し、瓜池の一騎打ちが濃厚となる。ただ、田中の逃がし率が低いのが気になり、穴党の出番もありそう。重成がまくりにしろまくり差しにしろ先に仕掛けていけば、松井に展開突く技術はある。王者の意地にも懸けたい。
◎池田 ○瓜生 ★松井  
3連単1-5-全 4-125-全


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THEピット――聖なる戦い、聖なる朝

2011_1224_0615  今朝、やっぱりどうしても気になったのは、重成一人である。昨日の余韻は、まだ残っている。
 インに入ったときにスタンドからとどろいた大歓声は、もちろん聞こえていたそうである。そして、嬉しかった、とも。
「今節、住之江を盛り上げよう。ボートレースを盛り上げよう。それをテーマにして僕は住之江に来たんですよ」
 アクション付きで重成は言う。重成は「プロフェッショナル」として、賞金王決定戦に乗り込んできたのだ。それをまっとうした。しかも結果まで出した。重成にとっても昨日の12Rは大きなものとなったし、何よりもボートレースにとって、今日という特別な日を盛り上げるためにも、また今後への教訓という意味でも、とてつもなく大きな名場面となった。
 ちなみに、重成はスタートに絶対の自信があったから、コースを取りにいったそうだ。フライングを切らずに速いスタートを行ける確信があった。つまり、本気で勝ちに行ったのだ。その気持ちがファンにも強烈に伝わったから、我々は興奮した。やはり尊き前付けだったのだ。公開インタビューを聞く限り、今日は前付けに動くことはなさそうだが、どのコースからだろうと、重成は昨日と同じ気持ちを、最高の舞台の水面に叩きつけようとしてくれるだろう。

_u5w8383  決定戦組で、真っ先にボートを水面に下ろしたのは、佐々木康幸だった。1Rが始まる前には着水し、試運転や調整の準備に取り掛かっている。実は、シリーズ戦で記した服部幸男への挨拶の際、すぐ後ろに佐々木もいて、連続で頭を下げることになっている。ところが、佐々木は目でうなずいただけで、足早に去っている。ふだんは、好青年の柔らかな表情を向けてくれるのに、今日は深刻にも見える表情だったのだ。服部との違いは明らかで、愛弟子のほうには余裕のようなものが少しも感じられないのであった。
_u5w6865 同じ頃に、松井繁がモーターをボートに装着していた。「ペラに迷っている」という松井は、さっそくその迷いを取り払うために、水面に出ようとしていたわけだ。点検と検査を終えると、さっそく松井はボートをリフトに運んでいる。2Rの発走時刻が迫っていたため、すぐには着水することはできなかったが、使える時間は目いっぱい使って、忙しい一日を送ろうとしているようだった。
2011_1223_1002  その少しあとに、瓜生正義がモーターを装着。ところが、すぐに整備士さんや検査員さんが瓜生を取り囲んでいる。7~8人の輪が瓜生の周りにできたのだ。そして、モーターを何やらチェックし始めた。瓜生のモーターに異変? 瓜生の顔には微笑が浮かんでいて、大きな問題とは思えないのだが、最強戦士がそうした囲まれ方をしていると、異変としか思えないではないか。
「大丈夫!」
 整備士さんの一人が宣言すると、瓜生は「あ、そうですか。ありがとうございます!」と笑顔。懸念が完全に取り払われて、瓜生はファイナルに臨む。
2011_1223_1012  同じ頃に、田中信一郎もモーターを装着。JLCのテレビカメラが3台も取り囲んだ。すると田中は、そのうちの一人のカメラマンに声をかけて、ときおりカメラ目線まで向けている。装着作業を雑談しながら、という体になっていたのだ。もちろん、ゴキゲン。同時に、この舞台で戦う高揚感も伝わってくるのだった。たぶん、テンションがもっとも上がっているのは田中だろう。それが自分を見失わせる場合もあるだろうが、百戦錬磨のこの男にとっては、むしろ好材料のように思えた。
_u5w8199  もっとも遅い動き出しは、ポールポジションの池田浩二! とはいえ、整備室に姿はあり、調整に取り掛かるのにそう時間はかからないだろう、という雰囲気だった。ちょっと気になったのは、昨日まで頻繁に見かけた笑顔をいちども見かけなかったこと。あえて先入観を取り除かずに言うと、いちばん緊張感を感じさせられるのは、池田である。レース前の池田がどんな表情となっているのか、今はかなり気になっている。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)


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優勝戦公開インタビュー!

9時40分から、優勝戦出場者の公開インタビューが行なわれました。もちろん、今日は2本立て! まずは賞金王シリーズ戦から。

_u5w0016 1号艇 勝野竜司(兵庫)
「行き足、マイ足、出足、乗り心地もいい。上位はあると思ってます。インコースしか考えていません。10目標です」

_u5w0019 2号艇 湯川浩司(大阪)
「シリーズの中ではかなりいい部類。伸び型ですね。回り足はターンの仕方によってスカ食ったりかかったりする。スロー水域から。10くらいで。住之江で特別競走勝ったことないので、目指します」

_u5w0031 3号艇 服部幸男(静岡)
「今節通して伸び型。日によって乗り心地が違うので、しっかり調整したい。何もなければセンターから。コンマ10全速で。優勝目指してベストを尽くします」

_u5w0044_2 4号艇 寺田祥(山口)
「ペラが回転上がっているので、押さえたい。出足一本の足です。ピット離れも。出るようなら、内を取りにいきたい。ハナを切られると伸びがない分苦しいので、がんばってスタート行きたい」

_u5w0047 5号艇 吉田俊彦(兵庫)
「納得できる足になっている。全体的に底上げできてますね。バランスとれて上位級。5コースからいきたい。前付けはないです。スタートが見えていないので、特訓でつかみたい」

_u5w0053 6号艇 山崎智也(群馬)
「後半戦はペラ合わせられて、いい足に仕上がった。バランスとれて全体的に悪くない。コースは普通にいけば6コース。普通でなければ、昨日の重成みたいなことも(ニヤリ)。6コース得意なんで3連単で買ってみてください」

つづいては、賞金王決定戦。智也は「重成みたいなことも」と言いながら「6コース得意なんで買って」って言っちゃってますが(笑)、こちらはなかなか微妙な表現が並びました。重成効果か!?

_u5w0080 1号艇 池田浩二(愛知)
「いい流れできていると思います。アシは全部そろってると思います。今年1年の中でいちばんいいと思います。コースは1コース。スタートはみんなと一緒くらいで(笑)」

_u5w0111 2号艇 田中信一郎(大阪)
「ここまできたら舟足はそんなに影響はない。いかに落ち着いてレースするか。昨日一昨日とピット出で遅れているので不安ですけど、基本は2コース。スタートは自信ないです。全選手の中で黄金のヘルメットがいちばん似合うのは僕だと思っています」

_u5w0119_23号艇 重成一人(香川)
「人事を尽くすのが僕のモットー。足は一緒くらいかちょっと分が悪いくらいで、池田君が突出している。コースは、オーソドックスで。昨日は重成達郎の魂だったので、今日は重成一人でいきたいので。でも、ゆっくりした進入だったら、遠慮はしません。黄金のヘルメットがいちばん似合わないかと思いますけど、頑張ります」

_u5w0134 4号艇 松井繁(大阪)
「ヘルメットの話題? そんな話になっとったの? 誰がいちばん似合うかって、まあね、みんなわかってるんじゃないですか(ニヤリ)。足は本当に普通です。ペラは本当に迷っている。基本4カド狙いですけど、相手次第で内に行くかもしれないし、本能でいきたい」

_u5w0144 号艇 瓜生正義(福岡)
「モーターは一緒くらい。2日目までは不安要素がたくさんあったけど、昨日はなくなったので大丈夫です。コースは行き当たりばったりで。5コース近辺にはなると思いますけど、進入の流れに乗っかっていきたい。スタートはズレてる感じがします」

_u5w0163 6号艇 佐々木康幸(静岡)
「昨日は思い切ったレースができなくて、気持ちとは違って操縦不能になって悔しかった。モーターは昨日整備してみたけど変わってない。一緒くらいです。乗りにくくなったくらいですね」

(PHOTO/池上一摩)


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本日の“本紙予想”賞金王決定戦最終日

メリークリスマス。Kです。いやはや、ひどい。しげ爺さん、H記者とのバトルロイヤルは昨日、どえらい大外しをしてしまいました。H記者の大キャビりは想定内ですが、まさか私まで引き波にずっぽりとハマろうとは……。泣いても笑っても、2011年最後の“本紙予想”。笑って締められるよう頑張ります。

1R
1コース想定=大嶋 まくられ率14.0% 差され率19.7%
2コース想定=谷村 逃がし率40.7%
大嶋が最後にイン屋の意地見せる。
◎大嶋 ○山地 ▲中里 △谷村 
3連単1-342-全

2R
1コース想定=川﨑 まくられ率6.3% 差され率19.0%
2コース想定=赤坂 逃がし率48.1%
赤坂は逃がし率高く、川﨑の逃げ狙い。
◎川﨑 ○荒井 ▲岩崎 
3連単1-34-全

3R
1コース想定=鎌田 まくられ率7.8% 差され率28.6%
2コース想定=須藤 逃がし率45.5%
鎌田が渾身の逃走劇。
◎鎌田 ○吉永 ▲須藤 
3連単1-42-全

4R
1コース想定=渡邉 まくられ率13.0% 差され率21.7%
2コース想定=今村 逃がし率28.9%
進入もつれそうで、カドに引く秋山の全速戦に妙味。
◎秋山 ○今村 ▲石橋 △渡邉
3連単3-261-全

5R
1コース想定=森高 まくられ率8.5% 差され率22.0%
2コース想定=飯山 逃がし率31.8%
飯山の逃がし率の低さを重視して、平本のまくり差し狙い。。
◎平本 ○森高 ▲吉田
3連単3-16-全

6R
1コース想定=平田 まくられ率20.0% 差され率10.9%
2コース想定=魚谷 逃がし率45.5%
魚谷は逃がし率が高く、平田のイン逃げを狙う。
◎平田 ○魚谷 ▲石渡
3連単1-25-全

7R 住之江選抜
1コース想定=岩崎 まくられ率9.8% 差され率19.7%
2コース想定=中野 逃がし率40.0%
岩崎が中野をカベにして逃げ切る。
◎岩崎 ○赤岩 ▲三嶌  
3連単1-34-全

8R 特別選抜B戦
1コース想定=吉田 まくられ率7.4% 差され率24.1%
2コース想定=横澤 逃がし率52.2%
吉田が準優敗退の借り返す逃走。
◎吉田 ○横澤 ▲秋山   
3連単1-24-全

9R 特別選抜A戦 
1コース想定=魚谷 まくられ率25.5% 差され率21.6%
2コース想定=荒井 逃がし率46.8%
魚谷が荒井をカベにして逃げ込みはかる。荒井との一騎打ち。
◎魚谷 ○荒井  
3連単1=2-全

10R 順位決定戦
1コース想定=峰 まくられ率18.4% 差され率12.2%
2コース想定=田村 逃がし率38.2%
篠崎のカド豪快まくりを狙ってみたい。
◎篠崎 ○峰 ▲田村 △太田
3連単4-123-全

W優勝戦はのちほど!


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“聖戦”最終日! さあ、ファイナル!

おはようございます。第26回賞金王決定戦最終日。2011年の総決算の日がやってまいりました! 11Rには賞金王シリーズ戦優勝戦、そして12Rはファイナル! 賞金王決定戦であります。今年は本当にいろいろあった。大変な1年でした。まだまだご苦労されている方はたくさんいらっしゃるわけですが、だからこそ、この最後の大一番を大きな感動をもって見つめたい。そして力強く来年へと踏み出したいものです。皆様、舟券も頑張りましょう。そしてファイナルを満喫しましょう!

2011_1222_0156 王者も今年はいろいろあった年だと思います。最後の最後に王者らしい強さで締めることができるのか。4号艇であろうと、やはり主役のひとりであることは間違いありません。(PHOTO/中尾茂幸)


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賞金王トライアル第3戦 私的回顧

哀しき逃走

11R  
①田村隆信  10
②松井 繁  14
③田中信一郎 14
④瓜生正義  15
⑤佐々木康幸 20
⑥重野哲之  13

2011_1224_r11_1138  枠なりの120m起こしから、田村隆信が完璧なイン逃げを決めた。昨日の佐々木康幸はターンマークを大きく外したが、こちらはブイを舌で舐めるほどのギリギリの旋回。鮮やかな弧を描いて、10点のポイントを加算した。結果的に、遅すぎる10点ではあったが。
 どれほど完璧な逃走だったかは、勝ちタイムの1分44秒5が証明してくれる。5日目までのシリーズレコード。トライアル初戦の池田浩二よりコンマ2秒速く、田村はゴールを通過した。「たとえファイナルには届かなくても!」という意地と開き直りが、この快走を生んだのだろう。
2011_1224_r11_1182  2コースの松井繁は、いつものように差し回り。昨日と違ってインには届きそうにない差しではあったが、2着は十分ありそうに見えた。しかし、王者が信じられないミスを犯す。ターンマークに接触して、大きく外へと流れてしまったのだ。百戦錬磨の王であっても、やはり賞金王という舞台は心を惑わす存在なのか。松井と直角に交差するように、田中信一郎と瓜生正義が突き進んでゆく。

2011_1224_r11_1159  徐々に縦長になってゆく隊形の中、最後まで競り合っていたのが4番手の重野哲之と5番手の松井だった。たかが4着争い、されど4着争い。松井がこのまま5着に終われば、21点でファイナル当否のボーダーに乗る。首筋の寒いゴールになってしまう。追って追って追って、最終ターンマークでギリギリ重野を捕まえた。舟券の範囲に留まらないのが、賞金王の凄まじいところ。松井は貴重な6ポイントを加算して、ファイナルへの安全圏に到達した。田村の意地と王者プライド。それが、このレースのハイライトだった。
 ただ、結果論として思うことがある。松井には悪いのだが、もしも追い上げが届かず5着のままだったら……松井は明日のファイナルで6号艇になっていた。緑のカポックの松井繁が何を思い、何をするのか。何をしてくれるのか。そんなファイナルも見てみたかったなぁ。

祭りの中

12R 進入順
⑥重成一人   08
①今垣光太郎 15
②太田和美  13
③峰 竜太  15
④篠崎元志  20
⑤池田浩二  19

2011_1224_r12_1261  スタンドの空気がいっぺんに変わった。本当に、いっぺんに変わった。重成一人が真っ先に舳先をスタート方向に向けた瞬間。
「よっしゃぁぁっ!!」
「シゲナリ、やったぁぁ!!」
「イマガキ、何やってんだぁっ!!」
 歓喜の声と怒声と罵声と、さまざまな叫びが入り乱れて、凄まじい大音響になった。私はそれを、2マーク寄りのスタンドで聞いていた。聞くだけでなく、私も「うわっ」「やったー!」とか叫んでいたと思う。重成がどこまで動くのか、それを見届けるために記者席からスタンドに走った。そして、それを見た。それを聞いた。

2011_1224_r12_1262  誇張ではなく、周辺はお祭り騒ぎだった。みんな、ギラギラの目で何事かを叫び続けていた。
「イマガキィ、怒りのジカまくり行けーーーっ!!」
 と、隣のオヤジ。
「シゲナリィ、そのまま行っちまえ~!!」
 と後ろの若い衆。

 己の舟券に忠実ないろいろな声が耳に届いたが、それだけではない、「とんでもないことを重成がやらかした」という思いが、ぐおおおぉという轟音となってスタンドを覆い、それはずっと止むことがなかった。私も含めて、スタンドの全員が日常から非日常へと一気に連れ去られた。そんな轟音。
2011_1224_r12_1290 12秒針、もちろん声は止まない。お祭り騒ぎそのままに、新たなるステップに突入する。重成のスタートがいい。大歓声。重成の先マイ。大音響。バック~2マークの激しい2着争い。メーターが振り切れそうなほどの轟音。

2011_1224_r12_1309  このあたりから私は、自分だけの世界に没入する。アップした予想フォーカスの他に、私は三四郎(346)ボックスを買い足していた。どれも300倍以上の大穴。バックで634の隊形になったとき、私は狂人のように叫んだ。池田浩二が凄まじいパワーでその間に入ってくるまでは……。
 6-5態勢が固まって、私はやっと我に返った。まだスタンドは祭りの真っ只中にいた。峰竜太や太田和美や篠崎元志の競り合いに、一喜一憂の叫びを発していた。重成のアタマ舟券はすべて万シューだから、買っている人は少なかったはずだ。むしろ、応援している選手を賞金王ファイナルに! という思いで叫んでいるのかもしれない。
 だが、それだけではない、と私は思った。これだけの観衆がこれだけ熱狂的になっているのは、このお祭り騒ぎをとことん最後まで楽しみ尽くしたいのだ、と思った。
 観衆(と私)は、こんな競艇をずっと待ちわびていたのだ。

2011_1224_r12_1346  ゴールが過ぎても、立ち去る人はいなかった。変わらぬ大音響のまま、誰もが重成の帰還を待ち構えていた。そして、重成が2マークを回って近づいてきたとき、観衆は……断じて大袈裟ではない、SGのウイニングランと同等か、それ以上の歓声と拍手が重成に注がれた。私も、拍手、拍手。私は重成の大ファンというわけではない。周囲も重成ファンだらけだったはずもない。ほとんどの人々は、舟券を外したことだろう。そんなことではないのだ。
 我々は、素晴らしい競艇を見たのだ。
 最高峰の舞台で己の心(意志や闘魂や決断や勇気やあれやこれや)を貫き通し、しかもギリギリの「勝負駆け」を自力で成功させた。そんな素晴らしい競艇ヒーローを、祝福せずにはいられないのだ。いや、祝福というより、感謝だったか。
「ありがとーーー、シゲナリィ!!」
2011_1224_r12_1265  ピットへと消え去る重成に、「おめでとう」よりはるかに多く「ありがとう」の声が飛んだ。重成ファンの心、舟券を当てた者の心、それらも多々あっただろうが、どちらでもなかった私も「ありがとーっ」と心の中で叫んでいた。きっと、重成が大敗したとしても、同じ言葉を投げかけただろう。
 忘れかけていた、待ち焦がれていた、命がけの賞金王トライアルをありがとう!
 住之江に来れなかった読者には悪いが、今日、この住之江の2マークにいた私は日本一の幸せ者だった。今日の12Rは、水面も観衆もすべて一体の奇跡的な祭りだった。(Photos/中尾茂幸、text/H)


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THEピット――重い最終戦

2011_1224_0503  明日の優勝戦がどんな結果となろうとも、第26回賞金王決定戦のMVPは重成一人である。
 その尊き前付けについてはH記者が書いているはずなので割愛するが、その瞬間に住之江のマンモススタンドを揺るがしたであろう大歓声は、ピットにも大音響で届いていた。ナイター照明に光る緑のカポックを見、ファンの熱狂を肌で感じ、僕はこの場にいることができたことの幸せをただただ感じていた。立ちまくっていた鳥肌は、寒さのせいでは絶対にない。
 それでも、レース後の重成は歓喜や“してやったり感”をあらわにしたわけではない。出迎えた香川支部の面々の祝福に小さく応えたあとは、まず5選手すべてに頭を下げて回っている。特に、1号艇の今垣光太郎に対しては入念であった。
_u5w9213_2  ようやく喜びを爆発させたのは、同期の鎌田義の祝福を受けたときだ。それはもちろん、渾身の勝負駆けを成功させて、優勝戦のイスを手にしたことへの喜び。だが重成には、ファンの熱狂を呼び起こし、絶叫を満身で受けたことも同時に誇りに思ってほしい。とにかく、カッコ良かった。感動した。

2011_1224_0068  レース直後から歓喜を隠さなかったのは、田中信一郎だ。11Rは2着と敗れはしたものの、それが優勝戦進出を意味するものをはっきりと自覚していたのだろう。ヘルメットの奥に光る目はただただ力強く、マイクを持って待ち構えていた長嶺豊さんへ向けたガッツポーズは強い思いががっちりとこもっているものだった。
 1号艇となった池田浩二以外で、はっきりと優勝を意識しているのは、田中だと思う。
「(新記録となる賞金王4Vは)僕と松井さんしかできないことなんで、12人に入ったときから意識している」
_u5w8971_2  こうした質問には、「別に意識していない」と本音を隠して言葉を濁してもおかしくないし、むしろそうした回答のほうに出会うことが多いと思う。しかし田中は違う。てらいなく、確たる口調で「意識している」と表明したのだ。有言実行は、プロフェッショナルの証。たとえそれが実現できなかったとしても、そう言葉に出して見る者の心に何かを植え付けるのが、真の勝負師のプロである。

2011_1224_0412  トライアル最終戦、歓喜らしい歓喜は、その2つだけと言ってよかった。1号艇をゲットした池田浩二は、原田幸哉らに祝福された時こそ、おどけた表情で大喜びしていたが、会見ではなぜか仏頂面を貫いた。そのギャップはちょっと謎だった。ただ、原田が「キてるよ!」と興奮気味に口にしていたことにはまったく同感で、今回の賞金王のテーマのひとつを「瓜池時代の賞金王」とするなら、その直接対決でアドバンテージを握ったのは、間違いなく池田のほうだろう。
 その他の選手については、優勝戦に進んだ者にしても、痛い敗戦を喫した直後。優出を逃した者はもちろん、ひたすら悔恨にまみれるのが当たり前である。それもあってか、ピットにはやや重々しい空気が生まれている。もっともそれは、トライアルがすべて終わった直後には、毎年のように感じるものでもある。
_u5w8957_2  先に優出選手について触れておくと、松井繁、瓜生正義、佐々木康幸らは、レース後はむしろ痛恨のほうを強く感じさせていた。松井は4着に敗れており、明らかに納得していない様子。原田幸哉が寄り添って話しかけたときには、どこか脱力感が見える表情になっていた。王者には珍しいことだ。控室への道中、服部幸男が歩み寄って、松井の尻をポンと叩く。それでやや表情に精気が戻ったか。そんなかたちで松井を癒せるのはやはり服部しかいない。ちなみに、会見で見せた様子は、昨日の会見時とよく似ていたように思う。
2011_1224_0494_2  瓜生の場合は、結局1着がないままの優出である。勝利を手にできなければ、満足など得られようもないのが勝負師の本性。最高の人格をもつ瓜生にしたって、先頭ゴールのない3日間を過ごさなければならないことは、目を吊り上げさせ、頬をひきつらせるものなのだ。
2011_1224_0284_2  佐々木の場合は、11Rが終了した直後には優出が確定していなかったのだから、強気でいろといっても無理な話か。完走当確だったはずが、相手待ちの時間を彼に強いることとなった6着大敗。結果的に優出したとしても、会見での声が弱々しく聞こえるのは当然だった。なにより、1着→3着→6着という軌跡は、勝負師を陽気にさせるはずがない。
 ただし、松井にせよ瓜生にせよ佐々木にせよ、もちろん優出を喜んでいないわけがない。手にしたチャンスを活かすべく、3人ともに明日の健闘を誓う言葉を会見でも語っている。おそらく池田に人気がかぶる優勝戦となろうが、外枠勢を、重成を、田中を、侮ってはならない。

2011_1224_0620 順位決定戦に回らなければならない者たちは、それぞれに沈痛であった。太田和美はうなだれたように視線が下を向いていたし、重野哲之は表情をバリバリにカタくしていた。田村隆信は逃げ切って溜飲を下げたものの、大きな歓喜はとても伝わってこなかったし、今垣光太郎からはついに憂鬱な表情が消え去ることがなかった。とりわけ今垣は、1号艇ながらインを奪われているのだから、最後まで悔いの残る賞金王決定戦となってしまったことだろう。
2011_1224_0483_2  篠崎元志は、表情はそれほど大きく崩れてはいなかった。だが、強い悔恨が渦巻いていることは明らかだった。着替えを終えて、帰りのバスへと向かい際のこと。篠崎はやはり平静を装うように淡々としていたが、視線が落ち着きなく中空をさまよっていたのだ。目が合って、お疲れさまでしたと頭を下げても、篠崎の視線は定まることなく、小さく会釈を返すことしかできなかったようだった。力を出し切ったとはいえない3日間に、さまざまな後悔が心を埋め尽くしていたのだろう。
2011_1224_0452_2  峰竜太は逆に、悔しさをまったく隠していなかった。仕方ないことだ。ただでさえ感情の動きをあらわにする峰である。いったんは2番手を走り、そのポジションをキープすることさえできていれば、優勝戦に名を連ねていたのだ。届きかけていた栄光を寸前で逃すことほど、悔しいことはない。レース直後にはガックリとうなだれて、瞳は潤み、時折ぎゅっと目を閉じる。峰のような負け方をすれば、きっと誰でもそんな悔しがり方をする。着替えたあとの峰は、本人は否定するかもしれないが、懸命に涙をこらえているように見えた。峰の涙を、もしかしたら誰よりも多く見てきた僕である(僕の前でだけ泣いたこともあった)。峰が涙をこぼしてしまわないよう耐えるときに出る仕草をたしかに僕は見た。こうして全身で悔しがることができることは、ある意味で才能だと僕は思っている。
 やまとの若武者にとって、この賞金王決定戦はどんな経験になっただろうか。彼らにとってはこの挫折が、未来へはばたくためのクリスマスプレゼントとなるように、この巨大な悔恨をしっかりと心に刻んで、月並みだが来年のこの舞台にまた帰ってきてほしい。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)


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速報② 賞金王ファイナルの枠番決定!!

 重成一人のイン強奪逃走で、沸きに沸いたトライアル第3戦。ついについに、賞金王ファイナルの6戦士が確定しました! ポールポジションはエース80号機を駆る池田浩二です!

12R賞金王決定戦ファイナル

①池田浩二(愛知)
②田中信一郎(大阪)
③重成一人(香川)
④松井 繁(大阪)
⑤瓜生正義(福岡)
⑥佐々木康幸(静岡)


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H記者の「最後はW1-6で万シュー連発!?」予想

 さあ行こう、トライアル最終戦! 今日は、今節の教訓と博打打ちの感性で予想します。どちらも狙いは、「イン逃げ」です。

11R         得点率 順位 条件
◎①田村隆信  4・50 10位 ―
 ②松井 繁    8・00 3位  ⑤
 ③田中信一郎 7・50  4位 ④
 ④瓜生正義   7・50  5位 ④
△⑤佐々木康幸 8・50 2位 ☆
★⑥重野哲之  4・50 11位 ―

進入123/456

 昨日の松井の2コース差し、信一郎の3コース握りマイの印象がファンに植えつけられています。4号艇は今をときめく瓜生。そして、1号艇には勝っても絶望的な田村。当然、人気は割れる。しかし、田村は絶望的だからといって諦める男じゃありませんよ。むしろ、開き直って乗れる分だけ完璧なターンができるはず。
 そうなると、松井の差しハンドルは不発に終わり、信一郎の握りマイも届かない。2マークから後続がポイント争いでもつれれば、無欲無心の重野が浮上してもおかしくありません。
「田村と重野はもう終わってる」
 そんなファンの先入観が、1-6をとんでもないオッズにしています。現実に起こりうる可能性は、もっともっと高いレースなんです。田村から重野の2、3着付けと、今日も抜群の気配だった佐々木への1-5。

3連単★1-56-全、1-全-6

12R        得点率順位 条件
◎①今垣光太郎 4・00 12位 ―
 ②太田和美    7・00 6位 ③
 ③峰 竜太     6・50 7位 ②
 ④篠崎元志    6・50 8位 ②
 ⑤池田浩二    8・50 1位 ☆
★⑥重成一人   6・00 9位 ②

進入162/345か123/456

 これも1-6狙い。11Rは「人気の死角を突く」という手法ですが、こちらは重成の気迫に賭けてみたい。丸坊主にして力石徹のようにガリガリに減量した男が、6コースから何もしないで終わるわけがありません。前付けで2コース、ダメなら回りなおして有利な6コース……なりふり構わず進入から攻めまくると信じます。第1戦の今垣に続いて賞金王を盛り上げるのは、ジュニア、お前だっ!!

3連単★1-6-全、1-全-6


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“本紙予想”賞金王決定戦トライアル第3戦

11R トライアル第3戦
1コース想定=田村 まくられ率10.0% 差され率16.0%
2コース想定=松井 逃がし率39.1%
1、2、4号艇はチャレンジカップ優勝戦と同じ組み合わせ。その3人のボックスだ。
◎田村 ○松井 ▲瓜生
3連単1・2・4BOX

12R トライアル第3戦 ★勝負レースです!
1コース想定=今垣 まくられ率17.9% 差され率17.9%
2コース想定=太田 逃がし率43.5%
重成がコース動くか。進入もつれれば、逃がし率の高さは割引。攻めっ気強いやまと世代の外から池田が突き抜ける。
◎池田 ○今垣 ▲峰 △篠崎
3連単5-134-全


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THEピット――静かにたぎる

2011_1223_0672  整備室で、重成一人が本体を割っていた。トライアル最終戦の渾身整備か……と思いきやそうではなかった。
 目撃はしていないのだが、朝の試運転で転覆したらしいのだ。
 そういえば、整備室入口付近が、なぜか水浸しになっているのだった。これは水をかぶったモーターを持ち込んだ形跡である。つまり、重成の整備は転覆整備。ファイナルへの勝負駆けの朝、とんだアクシデントに見舞われてしまったわけである。
 レース以外での事故といえば、すぐに初戦の峰竜太を思い出す。しかし、あれは落水だった。モーターは無事だったのだ。重成は、調整に費やしたかった時間を転覆整備に使わねばならなかった。これがどう出るのかはわからないが……。
 表情はむしろ明るく、これは峰を思わせる変化ではあった。身体も基本的には問題なさそう。これで開き直って、思い切ったレースを見せてほしいものだ。
_u5w7146  整備室には、佐々木康幸もいた。長嶺豊さん情報だと、ピストンリングを4本交換したそうだ(それでレースを走るかどうかは、直前情報をご確認ください)。ボーダーを21点とすればファイナル当確、順位も2位につけている佐々木が、大きな整備を敢行したのだ。これがどう出るのかは、やっぱりわからないが……。
 それにしても、佐々木は本当に素敵な人柄だ。整備後のモーター装着を手伝ったのははるかに後輩の平本真之で、平本は空いた架台を置き場に持っていこうとしたのだが、佐々木はこれを固辞しようとしていたのだ。しかし、平本もまた好青年。先輩を動かすわけにはいかないと、架台を手放そうとしない。まるで飲み代払う時に譲り合ってる酔客……は言いすぎだが、佐々木は「おい、もってっとけ」って言ったっていいと思ったりするのである。結局、平本が譲らずに架台を運んで行ったのだが、佐々木はそんな平本に丁寧に頭を下げるのであった。そんな佐々木だから、大きなタイトルを手にしてほしいと肩入れしたくなる。

_u5w7602  シリーズ戦記事でも記した通り、ピットは静かで、ということは当然、決定戦組の動きもそれほど大きくないということである。ただ、水面に出ていた選手は、シリーズの準優組よりも決定戦組のほうが多く、松井繁が頻繁に試運転を繰り返していたのは、さすがだと思えた。ほかには今垣光太郎、重野哲之も試運転をしていて、二人とも2R前にはいったんボートを陸に上げている。その後の重野は、ギアケースの調整に入っていた。
2011_1223_0552  重野といえば、太田和美が歩み寄った際、重野が声を弾ませて会話をしていた。太田も試運転組のひとりだ。重野からは「昨日よりずっと良くなってます」という声も聞こえてきていて、もしかしたら太田との足合わせや太田の言葉にヒントがあったのだろうか。2011_1223_0199 ライバルに情報を隠して戦うのももちろん真剣勝負。そして、ライバルの力を引き出したうえで叩こうとするのも真剣勝負。とにかく太田の粛々としたたたずまいは実にシブく、淡々とした様子がかえって迫力を感じさせるのだった。
2011_1223_0390  ペラ室には、池田浩二、篠崎元志&峰竜太、田中信一郎。田村隆信はエンジン吊り時にしか姿を見ていない。瓜生正義は、ペラを叩いている現場そのものは見ていないが、ペラ室から出てくるところが遠目に見えた。そういえば、装着場の隅で1Rのエンジン吊りを眺めていたら、「こんにちは~」と声が見えないところから飛んできて、これが瓜生。選手にはこちらから挨拶をするよう心掛けているのだが、瓜生に関しては7対3くらいで先に声をかけられてしまう。これが今もっとも強い男の一人なのだから、後輩選手じゃなくたって、尊敬してしまうわけである。
_u5w7091  トライアル最終戦の朝は、そんな具合に大きな動きはあまりなかった。こちらもまた、静かに静かに闘志がフツフツとたぎっているのだ。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)


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“聖戦”5日目! トライアル最終戦&シリーズ準優!

おはようございます。賞金王決定戦、5日目でございます。本日はクリスマスイブですね。住之江は、スーパーバトルファイナルイブです! 賞金王決定戦トライアルはいよいよ最終戦、賞金王シリーズ戦は準優勝戦。明日の優勝戦への最終関門が繰り広げられる一日です! 皆様、万全で明日を迎えられるよう、本日の戦いに熱視線を送りましょう。北日本では天気が大荒れとか。全国的にも冷え込んでいるようですので、皆様くれぐれもお気をつけて。

2011_1223_0893 シリーズ戦準優勝戦には山口支部から3名が進出しています。ミスター、水神祭を達成した谷村一哉、そして寺田祥です。同期の池田浩二、佐々木康幸が決定戦ファイナルへの進出をかなり濃厚としている中、シリーズはテラショーが優出して盛り上げたいところでしょう。(PHOTO/中尾茂幸)


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賞金王トライアル 私的回顧

王者の逆襲

11R
①佐々木康幸 12
②松井 繁   13
③篠崎元志   11
④太田和美   11
⑤田村隆信   14
⑥峰 竜太   15

 2011_1223_r11_1120きた、きた、王者が来た! 今節4日目にして、はじめての「2コース差し」決着。前検からターンしてすぐのレース足がいいと踏んでいたが、今日の松井繁はそのパワーを如何なく発揮してバック突き抜けた。この圧勝で、昨日の7位から一気に3位までランクアップ。1位の池田浩二、2位の佐々木康幸ともに明日は5号艇だけに、同じ2号艇で同じようなレースができれば……白いカポックと4度目の栄光も見えてくる。
 ただ、今日の勝利をもって「節イチ級のパワー」と断じるのは早計だろう。まず、インの佐々木が、1マークで思いっきりターンマークを外していた。あの外し方は、外からまくり艇が見えたときの戦法だと思うのだが、スリット同体から強引にまくりを打つ選手はいなかった。
2011_1223_r11_1134  さらに、ターン回りもややギコチなく、ハンドルの入りが甘かった気がする。これが、賞金王決定戦の試練なのか。おそらく、緊張がそのままターンに反映されたのだろう。辛口の表現を使えば、「どうぞ、差してください」というターンだった。松井は、イン逃げのようなマイシロで、そのぽっかり空いた間隙に艇を向けている。
 風向きも、2コースの王者に味方した。今日の水面は強めの追い風で、それが10Rあたりからさらに強まった。追い風はインにも有利だが、強くなるとインモンキーが流れ、落として回る2コース差しがより優位になる。松井にとっては、絶好の「差し風」だった。

2011_1223_r11_1143  それらの要素がパワー評価を難解にしているわけだが、12人のメンバーの中で上位の足であることは間違いなさそうだ。勝ち時計の1分45秒0は、風を考えれば上々。ほぼ無風だった昨日の池田の1分44秒7より、価値は高いかもしれない。
 そしてそして、松井には地元の利もあり、すでに3Vの経験と実績もあり、元より強い精神力もある。1戦ごとにピットと水面が緊張の色を深める中、より重要になってくるのは、パワーよりハート。史上初の賞金王4Vの偉業が、徐々に現実味を帯びてきた。
 1着・松井、2着・太田。
 ゴールを過ぎたとき、近くにいた記者が「結局は賞金王決着か」と呟いた。道中で2番手を走っていた篠崎元志は4着までずり下がり、峰竜太は6コースから何もできずに大差の6着。賞金王のべ7Vを誇る大阪支部の分厚い壁が、初出場レーサーの前に立ちはだかった。

“瓜池”を従えて

12R
①今垣光太郎 15
②池田浩二  13
③田中信一郎 17
④重成一人  15
⑤重野哲之  15
⑥瓜生正義  15

2011_1223_r12_1216  ファイナルへ……一縷の望みを抱いて、今垣光太郎が逃げる。1マークでツケマイを放った田中信一郎が追いすがる。こちらもまた、経験豊富な“賞金王常連コンビ”が、他を圧倒した。

2011_1223_r12_1235  そして、その後方で激しいデッドヒートを繰り広げたのが瓜生正義と池田浩二だった。実に見ごたえのある攻防だった。スタンドのファンも燃えに燃えていた。もちろん舟券の当否もあるのだろうが、「瓜生と池田、どっちが強い??」という光景が嬉しくてたまらないのだ。少なくとも、私はそこにワクワクしていた。現在の艇界を「瓜池時代」と称する我々取材班だが、実は今年の大一番(記念の優勝戦など)でふたりの直接対決は一度も実現していない。また、ドリーム戦などで同席しても、ふたりが激しく競り合うようなレースにはなっていない。今年、はじめてのガチのマッチアップ。

 2011_1223_r12_1240瓜生が先行し、池田が追い回す。観衆は思い思いに好みの方の名前を叫んでいた。136か132か、ではなく、瓜生か池田か、だった。
 1艇身の差があれば、池田とて瓜生を捕まえられない。
 私はそう見ていた。が、3周1マーク、池田の凄まじい全速差しが瓜生を捕えた。勝負に集中する瓜生には、油断も緊張もなかっただろう。テクニックは互角。だとすれば、この逆転はやはりパワーなのか。
2011_1223_r12_1256  ふたりの展示タイムは、他を圧倒していた。とりわけ、池田の時計は怪物級だった。が、回り足では瓜生が上ではないかと見ていた。その評価が、根底から揺らぐ逆転劇ではあったな。

2011_1223_r12_1254  観衆とともに瓜池対決に酔いしれた2周半、ふと我に返ると、今垣が、信一郎が、そのはるか先でゴールを通過していた。10年以上も前から、何度も何度も何度も賞金王を盛り上げてきた猛者コンビ。そう、瓜池のデッドヒートは単なる3着争いなのだ。
「まだまだ、ヒヨッコの背比べだな」
 今垣と信一郎の雄姿が、そう嘯いているような気がした。松井、太田、今垣、信一郎……今日、この登番の古い4人が1、2着を独占したのは、単なる偶然ではない。そう思った。(Photos/中尾茂幸、text/H)


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THEピット――深刻。充実。

2011_1223_0645  ここまで深刻な表情の今垣光太郎は、さすがに見たことがない。「平常心」を座右の銘にするということは、実はブリンカーをかけたように視野が狭くなりがちで、眉間にシワが寄ることが多いということ。本人もそれを自覚していて、以前BOATBoyに笑顔の写真を掲載したことに対して、お礼を言われたことがあったほどだ。家族が喜んでいた、と。モーターが噴かないとき、結果がなかなか出ないとき、必死な表情、神妙な表情、沈鬱な表情をたしかに何度も何度も見てきた。
 だが、今日のレース直前の今垣の顔は、それらの比ではなかった。戦う前に、そこまで鬱々とした表情を見せるのは、今垣に限らず、ほとんどありえないことだ。
「エンジンに自信がなかった。決定戦の人と合わせると1艇身はちぎられた」
 会見でそう語っていた今垣は、ただただ不安を抱えてレースに臨んでいたのだ。それでも条件に合わせて考え抜いた懸命の調整を施し、12Rはきっちり逃げ切っているのだが、レース前にはそんな想像を頭に描くことができなかったのだろう。
_u5w8039  レース後も、笑顔は見られていない。枠番抽選ではふたたび1号艇をゲット。他の選手は「おぉ、力強い」などとどよめいていたのに、今垣はまるで表情を変えていなかった。もちろん、状況は相当に厳しい。今日の再現を明日果たしたとしても、優勝戦には届かない可能性も高い。笑えるはずはたしかにないのだが……その表情が一変する事態が起こることを、光ちゃんファンの方は心待ちにしてほしい。もちろんそうなれば、しっかりとここでお伝えしたいと思う。

2011_1223_0179  レース前はいつもどおり穏やか、篠崎元志にペラの相談をされると、丁寧にアドバイスしていた瓜生正義だったが、レース後はさすがに険しい顔つきをしていた。心優しき最強戦士も、勝負師の炎はたぎっている。結果が出なかった一戦の後に、笑っていられるはずがない。
 それも、池田浩二との3番手争いに競り負けての4着という結果だったから、勝負における悔しさと同時に、明らかとなってしまったパワー差への懸念も生まれていただろう。エンジンの調子は、選手の精神状態に直結するもの。穏やかな人格者・瓜生といえども、今日のレース内容では不機嫌になってしまっても仕方ないところだ。
2011_1223_0555  瓜生でもそうした表情になるのだから、不本意な結果に終わってしまっている初出場組が冴えない表情になるのは当然である。もっとも激しい顔つきだったのは重野哲之で、それは怒りの表情にすら思えたものだった。佐々木康幸は、ただただ溜め息。表情には力がなく、インから勝つことのできなかった不甲斐なさをひたすら嘆いているようだった。篠崎元志も、得意のセンター戦をまるで活かせていないのだから、頬を緩める材料が何もないということだろう。端正なマスクがゆがむシーンは見られなかったが、心中は穏やかであろうはずがない。
_u5w6368  峰竜太は、あまりに沈痛な表情であった。6コースから何もできずに6着。条件を思えば、仕方ないと割り切れてもおかしくないような気が外野からはするのだが、峰は優勝戦の1号艇をフイにしてしまったかのようにも見えるくらい、心に傷を負っているようだったのだ。これはちょっと心配である。トライアルはまだ3戦目を残しているのに、そこまで重く受け止めていたら、ポジティブに次の歩を踏み出すのに時間がかかるのではないかと思えるからだ。明日、この敗戦(あるいは勝負駆けの状況となってしまったこと)を引きずっていなければいいのだが。

2011_1223_0206  そうしたなかで、大阪賞金王トリオからは、充実感しか伝わってこなかった。
 11Rで松井繁の差しが決まった瞬間、ピットでは鎌田義が歓声をあげている。さらに、太田が2番手を取り切った場面では、「ワンツー!」と叫んでいた。そうか。大阪のワンツーなのだ。賞金王覇者のワンツーなのだ。そう気づいた瞬間、12Rの田中信一郎もこの流れに乗るのではないかと、なんとなく思った。
 12R、現実となった。勝ったのは今垣だが、田中は2着に入っている。ここでも、鎌田は拍手を送って、仲のいい同地区の先輩の好結果に歓喜している(レース後、鎌田はやはり近畿の先輩である今垣にも「ナイス!」と祝福を送っているのだが、今垣はまるで表情を変えずに「ありがとうございます」と頭を下げただけだった。カマギーのほうが断然、嬉しそうにしていた)。
 実績上位の地元トリオが、新世代に対して貫録を見せつけた、と言うことはもちろんできるだろう。賞金王の厳しさと、その戦い方を圧倒的に誇示した、でもいい。だが、それでもまだ足りないというような気もするのだ。うまい言葉が見つからないが、たしかに2011年を貫いてきた(2010年から引き継がれてもきた)新時代の潮流など、まるでなかったことのようになっている。そんな錯覚をしてしまうほど、今日の松井、太田、田中はたくましかったし、巨大な存在だったのである。
2011_1223_0149   田中は会見で「あと何度賞金王に出られるかわからないし、今回が最後なのかもしれない」という言葉を口にしているが、それはまるで肯定する気にはなれない。「人間ですから、レースにも人生にも満足することはありません」という言葉のほうには迫力と説得力を感じたけれども。
 ごくごく素直に、簡単な言葉で思いを吐露しておけば、この人たち、やっぱりすげえよなあ、である。

 さてさて、最後の枠番抽選。昨日と同様、トップバッターの今垣光太郎が1号艇をいきなり引き当てるというスタートで、その今垣以外は和やかに、笑顔混じりに、運命のガラポンが進んでいった。
_u5w8078 「おぉっ!」と歓声が上がったのは、松井繁が2号艇を引き当てた瞬間で、とかく抽選運の悪さが喧伝されてきた王者に、2日続けて内枠が与えられたことは、大きなトピックのように感じる人も多かったのだろう。しかし、当の松井はそうした声にジョークを返す。
「おぉっ、ちゃうやろ。おぉっ、は1号艇当たったときに出る言葉や(笑)」
 その後の松井は、最後まで会場に残って笑顔とともに全員の抽選を見届けていた。松井自身「おぉっ」というほどではないけれども、連続2号艇にゴキゲンだったのでしょうね。
_u5w8117  で、もう一人の1号艇は、田村隆信。選手班長として立ち会った湯川浩司が、「こいつ、こういうときに1号艇引くで」と予言すると、そのとおりに白玉がポロリ。「ほらっ」と自慢げだった湯川だが、同期に絶好枠が回ったのは別にあなたの手柄ではありません(笑)。
_u5w8133  最後の最後に、6号艇しか残っていない状況でガラポンを回したのは重野哲之だったが、回せど回せど、なかなか玉が出てこない。「6号艇が(僕が入るのを)嫌がってる(笑)」とジョークを口にしていたが、残り物には禍しかない状況ではさすがに口調にも元気はなく……。重野がんばれ!
 抽選が終わり、人の輪がほどけていくと、最前列にしゃがんでいたらしい鎌田義の姿があらわれた。カマギー、特別リングサイドで観戦していたわけですね。カマギー、賞金王決定戦を満喫中の図、でありました(笑)。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩=峰、抽選会 TEXT/黒須田)


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速報② 賞金王トライアル第3戦のメンバー&勝負駆け状況

 賞金王決定戦トライアル第3戦のメンバーと勝負駆け状況をお伝えします! ボーダー7・00想定で完走当確ランプが点ったのは池田浩二と佐々木康幸のふたり。王者・松井繁も5着条件とファイナルがぐっと近づきました。逆に、1号艇の田村隆信と今垣光太郎は1着を取ってもかなり苦しい状況に追い込まれています。

トライアル第3戦

11R      得点率 順位 条件
①田村隆信   4・50 10位  ―
②松井 繁   8・00  3位  ⑤
③田中信一郎 7・50  4位  ④
④瓜生正義   7・50  5位  ④
⑤佐々木康幸 8・50  2位  ☆
⑥重野哲之   4・50 11位 ―

12R       得点率 順位 条件
①今垣光太郎 4・00 12位 ―
②太田和美   7・00  6位 ③
③峰 竜太    6・50  7位 ②
④篠崎元志   6・50  8位 ②
⑤池田浩二   8・50  1位 ☆
⑥重成一人   6・00  9位 ②

※ボーダー想定21pt=7・00


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H記者の「信一郎がイン逃げ??」予想

 やっぱり鬼門の勝負駆けデー。当たらない、カスリもしない>< このまま丸坊主でトライアルに突入なのか??? 

11R
①佐々木康幸
②松井 繁
③篠崎元志
④太田和美
⑤田村隆信
⑥峰 竜太

進入123/456か1245/36

 直前のスタート特訓で、田村がインから80m起こし! もしも前付けに動けば、太田が黙っているわけもなく、スローが深くなっての1245/36もありえます。穏やかな進入なら、勝つのは佐々木か松井。前付けがあれば篠崎のカド一発。そして、どちらの展開でも全速まくり差しで2、3着の展開があるのが峰リューなんです。今年マイブームの6ヒモシステムを発動してみましょう!

3連単★123-6-123、123-123-6

12R
①今垣光太郎
②池田浩二
③田中信一郎
④重成一人
⑤重野哲之
⑥瓜生正義

進入123/456か312/456!?

 地元・信一郎のイン強奪はないか。今垣が1号艇のときって、意外な選手のイン奪取劇が起こるんですよね。まぁ、確率は10%程度ですか。なかったとしても、信一郎の気合のS駆けに期待します。モーター抽選会で「機力やペラより、賞金王Vは精神的な部分でしょ」と自分に言い聞かせるように言っていた、その言葉を実践するはず。まくり差しなら今垣が残し、まくれば重成が連動します。

3連単★3-14-全


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“本紙予想”賞金王決定戦トライアル第2戦

11R トライアル第2戦
1コース想定=佐々木 まくられ率7.8% 差され率11.6%
2コース想定=松井 逃がし率39.7%
佐々木のイン戦は信頼度高く、逃げ切り濃厚。穴は篠崎のまくりに乗る太田。
◎佐々木 ○太田 ▲松井
3連単1-42-全 4-12-全

12R トライアル第2戦
1コース想定=今垣 まくられ率18.4% 差され率18.4%
2コース想定=池田 逃がし率53.7%
池田の2コースは壁になるタイプで、今垣が初戦転覆のうっぷん晴らし。瓜生頭も少々。
◎今垣 ○池田 ▲重成
3連単1-24-全 6-24-全


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THEピット――緊張感がめちゃ増してきた!

 シリーズ記事で、ピットがピリピリしている旨を記したが、その空気を作っている最大の要因は、やはり決定戦組がピリピリしているからなのかな、とも思う。
_u5w6153  たとえば、佐々木康幸だ。初戦を快勝して、今日は1号艇。気分ノリノリで今日を迎えていてもおかしくはないと思うのだが、そうした様子は少しも見当たらない。むしろ、昨日以上に緊張感をもって過ごしているようにも思えるのだ。ネガティブな要素だとは少しも思わないが、もっとも透き通ったメンタリティであって当然の男が、表情を硬くしつつ、時には深く考え込むそぶりを見せている。その姿を見ているだけで、こちらも否が応でも身が引き締まる。
_u5w6496  重野哲之も、ずいぶんとピリピリしているな、と思える。彼の好青年ぶりはさまざまなところで確認していて、今朝でも声をかければ、普通に応えてはくれる。ただ、もちろん作業に忙しいということもあるのだろうが、表情からは“ちょっと放っておいてくれ”的な雰囲気も伝わってくる。言葉が悪いかな。つまり、集中力が高まっていて、第三者の接触にはつい生返事をしてしまう、っていう感じ。いや、決して重野がこちらをないがしろにしているのではない。重野の集中ぶりを感じて、声をかけたことを恐縮してしまうという感じか。ともかく、意識してか無意識でかはわからないが、重野は通常のSGにも増して、強く一点を見据えているようだ。
_u5w6647  松井繁は、日を追うごとにピリピリ感が増していると思う。前検ではリラックスした様子を見せていたものが、今日は朝の挨拶をすることすらためらわれるほどの強烈なオーラを放っている。ポケットに手を突っ込んでピット内を悠々と歩いている姿も見かけていて、むしろマイペースの調整をしているようにも思えるが、その表情はズバリ言って怖い。午前中の時間帯に、決定戦組でもっとも多く水面に出ていたのも松井だった。
_u5w6458  もっともピリピリしているのは、今垣光太郎である。状況を考えれば、当然だ。とにかく、動きが慌ただしい。焦燥感がSGジャンパーを着て歩いているように見える。好調なとき、あるいは自分のレースがすべて終わった後など、今垣はこちらを見かければ彼のほうから声をかけてきてくれることも多い。だが、今日の今垣にはそうした余裕もないようだった。会釈することも今垣には迷惑なのではないか、と思ってしまって、こちらも早足で通り過ぎる今垣を黙って見送るだけ。まあ、賞金王での光ちゃんは毎年こんなだったかもしれないなあ、という気もするのだが。

_u5w6506  決定戦組の動きとしては、やはりペラ調整に励む選手が多い。重成一人の坊主頭も見かけたし、田中信一郎がペラ室に駆け込んでいくのも見た。峰竜太は、今日は一人でペラ調整に励んでいて、エンジン吊りで見かけた表情はやはりちょっとだけカタい。緊張は今日も峰の心を占めているようだ。エンジン吊りでは瓜生正義も見かけていて、福岡支部の面々と談笑していたりした。比較的リラックスしているほうだろう。
_u5w6524  唯一、完全にリラックスしていると見えたのは池田浩二。ペラ室で見かけたのだが、笑っていた(笑)。原田幸哉、石橋道友と並んで、ペラを叩……いていない!? いや、単に手を休めていただけかもしれないが、ゲージを真剣な表情で翼面に当てている原田とは対照的に、手には何ももたず、ただしゃがんで笑っていただけだったのだ。石橋は1R快勝の報告だろうか。池田と石橋は実に仲良しで、秋に池田が道友に「幸哉さん家に遊びに行くぞ!」と呼び出したら速攻で駆けつけて、ともにオフを過ごしたことがあったそうだ。もちろん、沖縄で。えーと、ともかく池田は余裕の表情でにっこにこ。万全、ということであろう。
2011_1222_0663 で、ただ一人、整備室にこもっていたのは、篠崎元志だ。本体をバラして、整備に取り組んでいた。エンジン吊りにはもちろん参加するが、終われば全力で走って整備室に戻っていた。もっとも忙しそうに見えるのはもちろんこの男である。ただし、今垣に感じたような焦燥感はあまり伝わってこなかった。もしかしたら瓜生のアドバイスでもあったのかもしれない。(PHOTO/中尾茂幸=篠崎 池上一摩=それ以外 TEXT/黒須田)


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“聖戦”4日目! 勝負駆け!

おはようございます。賞金王決定戦も後半戦、4日目をむかえました。今朝の住之江は実に好天。天気が崩れる予報もあったわけですが、このあと天候が急変していくのかどうか……。水面にも影響する問題なので、気になるところです。本日、決定戦トライアルは第2戦、シリーズ戦は予選最終日の勝負駆け! トライアルはすべてが勝負駆けのようなものですから、激しい闘志が水面に叩きつけられる1日となるわけです。

2011_1222_0223 SG初出場の谷村一哉。赤岩や菊地と同期生の82期です。今日は1号艇が回ってきました。水神祭の大チャンスです!(PHOTO/中尾茂幸)


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賞金王トライアル第1戦 私的回顧

本番オトコ

11R
①池田浩二 19
②重野哲之  12
③田村隆信  23
④松井 繁  14
⑤峰 竜太  09
⑥重成一人  11

2011_1222_r11_1072  逃げた池田については、多くを触れる必要もないだろう。いつものように、強かった。スリット、田村が凹んで怪しいムードだったが、それを得意の快速インモンキーで蹴散らした。あとは、ターンマークごとにぐいぐい腰を持ち上げ、美しいモンキーの連発。3戦目に同点だったケースを考えて、タイムアタックをしていたに違いない。ゴールまで手抜くことなく、艶やかな流線型の航跡を描き続けていた。時計は1分44秒7。シリーズ戦も含めて、節間2位タイのスピードで駆け抜けた。
2011_1222_r11_1078  ここで書くべきは2着の峰竜太だろう。開会式ではカチッカチならぬコチッコチに緊張し、モーター抽選会でもありありと緊張の表情を浮かべ、今日の9R前のスタート特訓では1マークを回って勝手に落水してしまった。足合わせならともかく、スタート練習の合間のターンで、なぜ落水する、峰リュー!?
「緊張しすぎやろ」
 記者席から落水の瞬間を目撃した中尾カメラマンが、こう言って苦笑した。もちろん、私も同意する。緊張によるターンミスでもなきゃ、説明がつかないじゃないか。
「11Rは、消し、だな。練習でコレなのに、本番でハンドルが入るはずがない」
 私は呟いた。足合わせでも、乗りにくそうに見えたし。
2011_1222_r11_1116  そして本番、長身から繰り出される峰のモンキーターンは完璧だった。4カド松井のまくり差しに連動し、松井よりひとつ内の隙間を冷静的確に差し抜けた。引き波を超えるパワーも上々だ。
「ハンドル、完璧に入るやんか~~~!!」
 私は泣きべそ顔で、水面の峰リューに詫びた。この若者は今まで何度もポカをやらかしてきたが、勝負駆けや準優など、ここ一番では底知れぬ力を発揮してきた。だから、このトライアルの場にいるのだ。緊張をパワーに変えるのが、峰リューという男の最大の武器ではなかったか。
 明日も6号艇という厳しい試練を与えられた峰だが、私はもう二度と先入観でこの男を切り捨てることはしない。たとえ明日、彼がスタート特訓で沈没したとしても……。

水上の格闘技

12R
①瓜生正義   16
②太田和美   17
③篠崎元志   21
④今垣光太郎 14
⑤佐々木康幸 15
⑥田中信一郎 27

2011_1222_r12_1159  今垣のことを書きたい。レースから3時間が過ぎた今、彼は反省しているだろうか。悔いているだろうか。
 その必要は、ない。
 私は、断固として今日の4カド絞りまくりを支持する。これが1億円を賭けた男たちの勝負のあり方だろう。
 今垣はスリットで半艇身ほど覗いた。今日、これくらいの“覗き”は何度もあったし、11Rの松井はさらに覗いていた。だが、誰一人として、イン選手を本気で攻め潰しに行ったセンター選手はいなかった。イン10連勝になるはずである。

2011_1222_r12_1210  今垣は行った。トップSとはいえ、1、2コースとはほぼ同体。それでも、やや凹んだ篠崎を迷うことなく絞り込み、瓜生を上から叩き潰そうとした。篠崎はこの煽りで艇が左右にバウンドした。さらに玉突き状に太田が弾かれ、戦列から離脱した。今垣はそうして内2艇を潰しながら、イン瓜生にも襲い掛かる。瓜生が抵抗し、波乱が生まれた。今垣マークの佐々木が、ズッポリ差し抜けた。

2011_1222_r12_1203  そして今垣本人は……瓜生に弾かれ、体勢を立て直すべくハンドルを入れた瞬間、バランスを失って転覆した。転覆は残念だったが、これが今垣光太郎という男なのだ。
 今垣とは走りたくない、と思っている選手は多いだろう。嫌っている選手もいるだろう。
 だが、誰のための競艇(ボートレース)か??
 多くの選手が、この命題の答を見失いはじめている。競艇が「水上の格闘技」と呼ばれた時代、ファンは水上での魂と魂のぶつかり合いに一喜一憂していた。だから、人々は競艇場に足しげく通い詰めた。そこに、つらい日常を忘れさせるドラマとエンターテイメントがあった。そのニーズを知り尽くしている選手たちも、進入から命がけで戦った。もちろん、それは己のためでもあった。
 そして、「水上の格闘技」の最高峰が賞金王決定戦だった。
2011_1222_0925  もちろん、今日スタンドがもっとも沸いたのは、スリットからの「あの瞬間」だった。ダントツの盛り上がりだった。歓声と悲鳴が入り混じり、大音響になる競艇にこそ未来がある。それが失われつつある昨今、今垣光太郎が獰猛に果敢にその道標を記してくれたのだ。
 やられたら、やり返せ。
 格闘技の原則だ。明日からのトライアルも、例年よりエキサイティングなものになるだろう。そうなってくれ。目の前に1億円と栄光の二文字がぶら下がっている水面で、無為無策にインを勝たせるレースを見せるのは、その1億円を支払うファンに対する冒涜だと私は思う。(Photos/中尾茂幸、text/H)


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THEピット――アクシデントの明暗

 9R発売中に行なわれたトライアル11Rのスタート練習。その2本目、にわかにピットが騒然となった。
_u5w6608  峰竜太が落水!
 波乱万丈のレーサー人生を送ってきたこの若武者に、この大舞台でも災難が降りかかってしまった……。レスキューで戻ってくる峰竜太、体のほうは大丈夫だろうか……。
 着替えを終えた峰は、ボートの引き上げ作業にダッシュ! ひとまずケガはなかった様子だ。「大丈夫?」と問いかけるこちらに、峰は満面の笑顔。「これで今節はイケますよ!」と顔をほころばせて、ボートリフトのほうへ駆けて行ったのだった。
 そうか。昨年のダービー、初戦転覆でSG初準優。今年の笹川賞、初戦転覆でSG初優出。峰にとって、この手のアクシデントは不吉どころかゲンがいい。しかも今回はレースでの事故ではないから、減点はつかないし、得点も0点ではない。体が無事なら、落水ということでエンジンも水をかぶっていないなら、むしろ厄落としのようなものかもしれない。というより、これは緊張気味だった峰をほぐすものになるはず。昨年のダービーも、初戦の転覆で肩の力が抜けたことが、その後の好成績につながったのだと峰も言っていた。
_u5w6278 「田村さん、すみません!」
 一緒にスタート練習に参加していた田村隆信への謝罪も、元気いっぱい。「寒かったやろ?」とおかしそうに笑う田村に返した照れ笑いも、実に爽快なものだった。
 それが11R2着の原動力だったとは言わないが、峰はたしかに平常心に近い状態でレースに臨めたようだ。そのメンタルは、間違いなく峰にとって武器のひとつとなるだろう。

 11Rのスタート展示を、木村光宏が水面際に陣取って見守っていた。重成一人の様子が気になったのだろう。その5mほど左には吉田徳夫。こちらは池田浩二が気がかりだったか。さらに15m左には、銀河系軍団with太田和美。湯川浩司、井口佳典、森高一真は田村隆信への声援で、太田は松井繁に念を送っていたか。シリーズ組は、己の戦いをまっとうしたあとは、仲間の応援団となる。もちろん、決定戦組でも、自分のレースでなければ、身近な存在に勝ってほしいと願うだろう。
2011_1222_0294  そうした一群の20mほど右のほう、ピットのいちばん端では、佐々木康幸が地べたに座り込んで、この様子を眺めていた。佐々木は重野哲之の様子に注目していたか。いや、佐々木の場合はもしかしたらそれだけではないかもしれない。というのは、スタート展示が終わった後もそこに留まり、水面を眺めつづけたのだ。
 さらに佐々木は、展示準備のため係留所のほうに移動したあとも、今度は角度を変えて水面を眺めつづけた。ポツンとひとり、柱の土台に腰掛けて、じっと見つめていたのである。
 それが12R快勝の原動力だったとはもちろん言わないし、佐々木自身もそうは思っていないだろう。だが、今日の午後の時間帯にもっとも「この舞台で戦う特別性」が伝わってきたのは佐々木だった。水面を眺める行動も、これまでに見た記憶はない。何かを胸に秘めるかのように強い視線を下に向けて歩いている姿も、ふだんの佐々木とは違うように思えた。賞金王取材をするようになって6年、僕は「普段通り」では賞金王は勝てないのではないかと思うようになっている。むしろ緊張気味のほうがいいと思ったりもするし、強く勝ちたいと願う気持ちも必要ではないかと考えたりする。これまでの勝者には、常にそうした“ただならぬもの”を感じてきたのだ。今日に関しては、それは佐々木にいちばん強く見えたような気がした。別に佐々木の勝利を見通していたなんて言うつもりはまったくないけど(舟券は大外れだし)、佐々木康幸がウイナーにふさわしいたたずまいを見せていたことだけはたしかなことである。

2011_1222_0660  敗者の表情で印象的だったのは、まず太田和美か。1マーク手前で行き場をなくした太田は、事故を回避する意味もあったか、自らもみ合いから引いているのだが、全力を出し切れたとは言えないレース展開に、憤然とした表情を見せていたのだ。敗れて苛立つのは勝負師として当然のこと。そんな雰囲気を隠していなかった太田を、僕はカッコいいと思う。田中信一郎もレース後の目つきは戦慄を感じさせるほどのものだったが、それもまた同じ意味で、素敵である。賞金王決定戦という舞台に立つ者は、そうであってほしいのだ。
2011_1222_0700  松井繁は、そうした憤りをあらわすことはなかったが、ぐっと悔恨を噛み締め、孤独に耐えているような表情に、王者の色気を感じずにはおれなかった。敗戦後にこうした松井を見るのは、いつ以来だろう。強い松井繁は、敗れたあとにも象徴をそうしたかたちであらわすのである。
2011_1222_0563  初戦の1号艇を活かせなかった瓜生正義は、さすがに顔がひきつっていた。これは悔しい一戦だろう。「不甲斐ないです。実力が足りないですね」。それは瓜生のいつもの“謙遜”にも聞こえるが、今日ばかりはそれだけではないだろう。そう言葉にするしかない、というか。そうとでも言わなければ、自分を納得させるすべはない。もちろん、そう言ったとて納得などできるはずがないのだが、やや吐き捨てるようなニュアンスが彼には珍しく見えたことは、悔しさのやり場を見失っていることをあらわしていたのだと思う。

2011_1222_0799  なお、H記者の見立てはどうか知らないが、節イチは池田浩二だとピット班は思います。あの池田が機力の手応えを問われて「いいと思います」と言ったのだから。BOATBoy1月号の池田インタビューでは、“泣きコメントの秘密”が明らかになっている。それをふまえれば、池田が「いい」と言ったということは、「最高」に近い意味が込められているのである。足合わせをした瓜生も、直線では完全に分が悪かったそうだ。それなのに、「どっちかといえば出足型」と池田は言う。すべての足がいいとしか思えないのだ。

 さて、12R終了後には、第2戦の枠番抽選会が行なわれている。これが半公開のようなかたちで行なわれるのは、すっかり恒例となった。今年も多くの報道陣、テレビカメラを集めて、行なわれた。
_u5w6979  まずB組から行なわれた抽選会。トップバッターは12R1着の佐々木康幸で、神妙な表情で祈るように引くと、出てきたのは白玉。会場にどよめきが巻き起こる。佐々木は表情を変えずに、ひとつふたつうなずくのみだったが、おおいなる流れを実感したことだろう。2番手の峰竜太は、緑玉。平静を装っているかのように笑いが引きつっていたのが気になった。ここはおどけるように悔しがるくらいのほうがいいような気がする。毎年、抽選運に泣く松井繁は、2号艇! 例年、6号艇を引いたときには苦笑くらいはするが、それ以外では淡々とふるまっている松井。今日も特に表情は変えなかったが、満足感はあったはずだ。
_u5w7029  A組では、池田浩二がトップバッターで2号艇をゲット。なかなか出なかった白玉を引いたのは、ラストで引いた今垣光太郎! 初戦転覆を喫してしまった今垣に、誰もがほしがる1号艇が転がり込んだのだ。しかし今垣は、抽選会場に着いたときからカタかった表情をいっさい緩めることがなかった。もし6着であっても完走していたら、笑顔も出たのだろうが……。まだ完全に終戦したわけではない。明日しっかり今日の借りを返して、笑顔の光ちゃんを見たいぞ。(PHOTO/中尾茂幸=佐々木、太田、松井、瓜生 池上一摩=峰、田村、抽選会 TEXT/黒須田)

_u5w7017 3号艇ではあったが、残っていた白玉を引けなかった田中信一郎はガッカリ……。


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速報② 賞金王トライアル第2戦の枠番決定!!

 抽選により、賞金王トライアル第2戦の枠番が決定しました。大事な大事な1号艇をゲットしたのは、今日の12Rを勝った佐々木と、転覆に散った今垣。明暗が分かれたふたりがインからどんなレースを見せてくれるのか! 池田2号艇、瓜生6号艇とこちらも明暗が分かれましたが、いかに?

11R
①佐々木康幸 10点
②松井 繁 6点
③篠崎元志 7点
④太田和美 5点
⑤田村隆信 4点
⑥峰 竜太 9点

12R
①今垣光太郎 -2点
②池田浩二 10点
③田中信一郎 6点
④重成一人 7点
⑤重野哲之 5点
⑥瓜生正義 9点


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速報! 賞金王トライアル得点率

 賞金王トライアル初日の得点率が発表されました! トップは今節2位の好タイムで逃げきった池田。12Rで展開を鋭く突いた佐々木が同点の2位(タイム差)に付けています。その12Rを大いに盛り上げた今垣は……><

①池田浩二 10点
②佐々木康幸 10点
③峰 竜太 9点
④瓜生正義 9点
⑤重成一人 7点
⑥篠崎元志 7点
⑦松井 繁 6点
⑧田中信一郎 6点
⑨重野哲之 5点
⑩太田和美 5点
⑪田村隆信 4点
⑫今垣光太郎 -2点


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H記者の『12Rは10万ギガトン??』予想

 8Rの極選、やっぱ狙いすぎっすか>< 146の60倍超え……美味しい配当でした。
 さあ、トライアルで盛り返します!!(しげ爺さん、これは通常の扱いでいいっす)

11R
◎①池田浩二 80号機(49%)A
 ②重野哲之 54号機(40%)C
 ③田村隆信 21号機(45%)B
★④松井 繁 35号機(39%)A
 ⑤峰 竜太 23号機(45%)C…スタート特訓中に落水……
★⑥重成一人 6号機(36%)B

進入123/456

 池田は前検時計通りストレートが強力です。ただ、瓜生と合わせて回り足はやや見劣った気が……伸び型に特化しているかも? それでも艇界きってのイン巧者、1マークを握って回ってもバックで突き抜ける可能性は大ですね。相手はターンの出口から加速する松井と、坊主頭の気合&6号機の上昇度を買って重成へ。

3連単★1-46-全

12R
 ①瓜生正義 11号機(42%)A↑
 ②太田和美 55号機(39%)A
◎③篠崎元志 18号機(48%)A
 ④今垣光太郎 15号機(38%)C
○⑤佐々木康幸 8号機(47%)A
★⑥田中信一郎 10号機(40%)A

進入126/345か123/456

 昨日のCランクから一気にA評価になったのが瓜生。池田と互角、シリーズ組には圧勝気配でした。もう、すっかり逃げきれる足です。が、今の私は「艇聖・瓜生を蹴飛ばして10万舟を獲る!!」が最大目標なので、それを実戦します。良いこの皆さんは絶対に真似しないでくださいね。
 今垣以外はしっかりした足色のこのレース。狙いは自力で攻める篠崎と、今垣を叩いて勢いが付きそうな佐々木です。ウラオモと前付けが怖い信一郎のボックスも買っちゃいます。もちろん、バラ買いですけどね!

3連単★3=5-全、356BOX


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“本紙予想”賞金王決定戦トライアル第1戦

11R トライアル第1戦
1コース想定=池田 まくられ率6.7% 差され率13.3%
2コース想定=重野 逃がし率34.1%
池田がゆるぎない先マイでトライアルオープニングを飾る。
◎池田 ○田村 ▲松井 △峰
3連単1-345-全

12R トライアル第1戦
1コース想定=瓜生 まくられ率4.3% 差され率18.6%
2コース想定=太田 逃がし率44.4%
瓜生がしっかりとインから逃げる。信頼度は高い。
◎瓜生 ○今垣 ▲太田 △佐々木
3連単1-425-全


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THEピット――艇聖が……!?

2011_1221_0342  というわけで、決定戦もアラフォーなのである。
 太田和美のたたずまいが素晴らしい。淡々と、粛々としている。落ち着き払っていて、まるであわてた様子がない。しかし、動き出しは早い。決定戦組では佐々木康幸と田中信一郎だけが朝から試運転していたが、その次に着水したのは太田である。メラメラヒリヒリの闘志が発散されているわけではないが、気合は入っているのだろう。「気持ちをこめて走る」と開会式で太田は言っている。たぶん、その準備段階ですでに、しっかり気持ちのこもった戦いを太田はしている。
2011_1221_1024_3  昨日までリラックスしているとしか見えなかった松井繁が、松井らしい迫力を放出し始めた。早い時間帯から精力的に動き、1Rが始まる前にはギアケースを外して整備室へと向かっている。ギアケース調整は選手なら誰もが手をつけるものではあるが、賞金王で松井がギアケース調整、というのはとりわけ数多く見かけてきたように思う。やはり地元水面だけに、調整のポイントをつかんでいるのだろうか。
2011_1221_1144  一方、心配になってしまったのは今垣光太郎だ。朝から整備室にこもって本体に手をつけていた今垣だが、表情にまったく余裕が見えないのだ。2Rの直前に整備を終えて、モーターをボートに装着していたが、焦燥感がありありと伝わってくるふるまいで、あえて言うなら太田とは実に対照的だったのだ。その後は水面でも姿が見られており、トライアルの時間帯まで懸命の調整は続く。なんとか間に合わせることはできるだろうか。
 田中は朝の試運転のあとは、比較的ゆったりしていたのか、エンジン吊りで姿を見た程度。落ち着いた様子であった。

2011_1221_0823  さて、その他の選手について駆け足で。
 篠崎元志と峰竜太は、昨日と同様、西山貴浩とともにペラ調整をしていた。真剣な顔で語り合ってもおり、初めての大舞台に向けて着々と戦闘態勢を整えている。二人とも、朝の段階ではそれほどカタくは見えなかったが、どちらがより緊張しているように見えるかというと、峰のほう。エンジン吊りから赤坂俊輔と会話しながら控室のほうに戻る際、赤坂のほうが明らかに柔らかな笑顔を見せていたのだ。
 重成一人もペラ調整。若武者たちとは違って、名前通りに一人、黙々とペラを叩いていた。もっとも、森高一真や木村光宏、三嶌誠司は試運転をしていた時間帯だったので、彼らが陸に戻れば隣にすわることもあるだろう。実際は、一人で戦っているわけではないのだ、重成は。
2011_1221_1039  池田浩二、重野哲之は、おもに見かけたのはエンジン吊り。整備室に入っていくところも目撃しているので、調整作業はもちろんしているはずだが、切羽詰まって動くような様子はまったく見られなかった。田村隆信は、ボートの操縦席に乗っかっての調整。シリーズのピット記事の服部幸男と同じように、細かな調整をしているようだった。
2011_1221_1274  で、気になるのは、瓜生正義が整備室で本体を整備していたことだ。もっとも、瓜生はエンジンが出ていようが出ていまいが、本体を割ることが多い選手である。多くは点検、洗浄程度なのだが、だから瓜生が整備室にいることはまったく不思議なことではない。だが、まだ初戦を走る前の段階で、ここまで長い整備は珍しいことのように思う。しかも、今垣が整備を終えたあとも、瓜生の整備はまだ続いていたのだ。H記者にはぜひともその後の足合わせなどをチェックしてほしいのだが、この整備がどんな意味をもち、瓜生の足色をどう変えていくのか、トライアルのゆくえを占う意味でもかなり重要になってくるはずだ。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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“聖戦”3日目! トライアル開幕!

おはようございます。賞金王決定戦、3日目です。本日よりトライアルが開戦! いよいよ1年の総決算が近づいてまいりました。とにかく、このスーパーバトルを目に焼き付けましょう。その感動を胸に、新しい年を迎えましょう! そういえば、今週後半は全国的にかなり冷え込むとか。みなさん、くれぐれも風邪などにはお気をつけてくださいね。元気に賞金王を満喫しましょう!

2011_1221_0963 04年賞金王決定戦、田中信一郎は賞金ランク12位で出場しました。そして、優勝! 今年も12位で駒を進めてきた田中は7年前の再現を果たせるのか。これもみどころのひとつですね。(PHOTO/中尾茂幸)


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THEピット――いつもの前検

2011_1221_0102  現地取材でおそらくいちばん忙しいのがこの日だ。賞金王決定戦の前検日。シリーズは2日目となっており、こちらの取材はいつも通り。だというのに、決定戦の12名はまるで違う行動をしており、それを追いかけていかねばならない。取材したらそれを原稿にする必要もあるわけで、気づけばもうこんな時間……? 明日からはまだ楽なのだ。レースの種類が2つあるだけで、ピットでの作業やらレースの準備やらに違いはない。つまり、通常のピット取材をしていれば、一網打尽なのである。でも今日は……いや、いったい何の言い訳をしているかというと、それだけに選手の様子を拾い切れなかったりするのである。特に、スタート練習とタイム測定のあとには全選手の会見がある。これを取材していると、その間はほぼピットの様子を見ることができない。結果的に、特に決定戦組の表情は、会見時のものをチェックするのが中心となってしまうわけだ。ほんと、すみません。

2011_1221_0254  まず、触れておきたいのは、松井繁、太田和美、田中信一郎の“大阪賞金王トリオ”だ。帰宿バスの第1便は10R終了後に出発。シリーズ組ですでにレースや作業を終えた選手たちはこれに乗っかってピットを後にするわけだが、大阪トリオはおそらくこれに乗っている。
 おそらく、というのは、乗り込むシーンは見ていないから。ただ、①10R前には松井がすでに通勤着に着替えていた②バス出発後、ピットのあちこちを見て回ったが、この3人は見つからなかった、という状況から、「1便に乗ったのかも」と推測する次第だ。
 他の9人はそれぞれの“前検作業”をしており、これを通常の前検だと考えれば、大阪トリオはずいぶん早くに作業を終えたということになる。それを「余裕あり」と捉えることも可能だと思うのである。
2011_1221_0326 実際、スタート練習とタイム測定後に整備に取り掛かっていた松井が、それを終えたあとは妙にゆったりとした雰囲気だったり、太田が会見で手応えの良さを語っていたり(「瓜生くんより分がいい」とのこと)、好気配のタネは散見されたように思う。もちろん、今年の決定戦では古株的存在となる彼らがジタバタとするはずもなく、三人のふるまいを風格と受け取ることもできよう。そのあたりはまた明日判断するとして、個人的にこの3人がピットで非常に目を引く存在だったということは言っておこう。なお、田中はコースについて「わかりません。あまり言うと警戒されるし」とのことだった。たしかに、会見などでコメントを出すのは、作戦をバラすことと同義になってしまうこともあるのですよね。難しいところだ。
2011_1221_1219_2  一方、もうひとりの古株である今垣光太郎は、表情に勢いがなかった。会見でハッキリと「良くない」とは言っていたわけではないが、「早く気温が下がってほしい」などの後ろ向きな発言も出ていた。まあ、「肩の力は抜けているが、気合はパンパン」と微笑むなど、光ちゃんらしい言い回しが出ているのは、吉兆だとは思うが。

2011_1221_0495_2瓜池”だ。
 2011ぶっちぎりツートップで、表情が間違いなく明るかったのは、池田浩二だ。エース機80号機に手応えあり、と見た。作業は1便バス出発後も続いていたが、合間には石橋道友とじゃれ合ったり、星野太郎の水神祭に駆けつけたりと、余裕の笑顔も見せている。何より会見では「悪いところはない」と言っているのだ。泣きコメント男の池田から前検にこの言葉が出ているのは、かなりの好材料であるはずである。
2011_1221_0639  一方の瓜生正義は、なんとなくだが、微妙な表情に見えた。コメントも「普通くらい」「なんとかリラックスして臨みたい」「気になるところ? ペラが合っていないので、すべてが気になる」「けっこうズレてると思う」と、思い切りネガティブではないが、ポジティブでもないというようなものが多かった。絶好調時は、前検からモーターが動いていたことが多いと語っていただけに、大一番でのこのコメント連はちょいと気になる。

2011_1221_0246  初出場組は、おおむね好感触のようである。
重野哲之「いいと思います。ストレスのない足」
篠崎元志「特別出てることはないけど、下がることはない。ペラはどれをつけてもそこそこいくので、悩んでいる」
佐々木康幸「特訓ではみな同じくらいだったのでホッとしている」
峰竜太「元志、太田さんとは変わらなかった」
 とそれぞれ前向きな手応えを語っていた。
2011_1221_0212  重成一人は「なんとも言えない」とも言っていたものの、意気込みを聞かれると「一言で言ったら、優勝するしかない」とカッコいい一言。丸坊主にして(本人いわく「エンターテインメント」)、体重をギリギリに絞って(チャレカ初日は54kg、今日は49・9kg)、気合がもっとも伝わるのは、たしかに重成である。
2011_1221_0783  あと、田村隆信は「伸びがいい。そこを伸ばしていきたい」とのこと。こちらも好感触で、結局のところ、あからさまに厳しい発言をした選手はいなかったってことだな。上位モーターを使う決定戦とはいえ、ペラと合わなかったりして泣きを入れる選手がいたりもするものだが、今回はそれはナシ。あえて言えば、瓜生と今垣がやや気になる、という感じか。

 会見などが終わったあとは、篠崎と峰が、西山貴浩と輪になって、ペラたたきに没頭。瓜生、田村らはギアケースの調整に取り掛かっていて、重野は早くも本体をチェックしていた。そうした様子を眺めていて、それが特別な舞台の前検とはあまり感じられなかった。いつもの前検、というか。つまりは、舞い上がっていておかしくない初出場組にせよ、経験者組にせよ、それなりの手応えを感じつつ、明日に臨めそうだということだ。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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THEピット――12戦士、登場!

 10時30分にピットに降りていくと、すでに12戦士はモーターを受け取ったあと。整備室ではいっせいに点検に励むトップスターたちの姿があった。瓜生正義と重成一人はリードバルブを入念にチェックしており、他の選手たちは着々と装着準備をしている。
Cimg5871 真っ先に整備室を出たのは、田村隆信だった。早々にモーターを装着し、カメラの放列に囲まれる。スチールにしろテレビにしろ、決定戦組の登場を装着場で待ち構えており、一番乗りとなった田村にはその場のすべてのレンズが向けられたという次第なのだった。
Cimg5864  二番手は田中信一郎。さらに松井繁、重野哲之らが装着作業を始める。それをきっかけとしたかのように、整備室からはモーター架台を押す決定戦組が続々と姿を現わすのだった。カメラマンは右へ左へレンズを向ける。
 11時5分。田村隆信が着水。水面一番乗りも田村隆信であった。思えば、決定戦出場をいちばん最後に決めたのが、田村。しかし決定戦の舞台でいちばん最初に舞台に飛び出たのが、田村。不思議な因縁を感じる。
Cimg5874_2  11時5分といえば、2R発売中。1Rのエンジン吊りには、もちろん決定戦組も参加している。1着となった赤坂俊輔のエンジン吊りにあらわれた峰竜太が、こちらの目の前を通るとき、両手を広げて賞金王ジャンパーを披露してくれた。「似合う!」とほめると、嬉しそうに顔をほころばせて「ほんとっすか!?」。賞金王出場を喜び、楽しみ、誇りとしているかのようなピュアな笑顔。現時点では、ひとまずカタさは感じない。
Cimg5869  2Rが終わると、松井や太田和美、重野らが次々とボートを水面に下ろした。さあ、いよいよ決定戦組も試運転を始める。その頃、装着場では重成一人が丁寧に装着作業。その姿を見て、目を丸くしたのは服部幸男だ。「シゲ! なんで坊主にしたんだ!」。頭をきれいに丸刈りにしてやって来た重成を、服部は嬉しそうにおかしそうにからかったのだ。重成もまた、嬉しそうに笑顔を向けていた。
Cimg5875  やがて、佐々木康幸、篠崎元志、瓜生正義も装着を始めて、決定戦組が出揃って……はいなかった。もちろん、今垣光太郎だ。もうほとんど織り込み済みなのであるが、今垣がそんなに早く装着を始めるわけがない。どのレースでだって、最後の最後まで入念な点検をするのが光ちゃん流。決定戦組が誰もいなくなった整備室で、相棒とじっくり向き合っていた。原稿を書くためにピットを後にしたのは12時。光ちゃんはまだ、整備室のヌシのままだった。(黒須田)


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エース機は3年連続で池田の手に!!

2011_1221_0038  さあ、トライアルだ! 9時半から住之江のイベントホールで、賞金王決定戦12人による公開モーター抽選会が行われた。どれを引いても超抜エンジン、ということもあって選手たちはリラックスムード。田中信一郎はスポーツ紙の賞金王特集号を開いたりと余裕たつぷりだ。

2011_1221_0134  そんな中、お洒落なヘアをバッサリ切って闘志を剥き出しにしていたのが重成一人だ。

「住之江寺に出家しに来ました!」

 昨日の開会式から『明日のジョー』の力石徹の如きオーラを放っていたが、体重も「49・9キロにしました」と見事に減量も成功させた。雰囲気だけでいうなら、重成がダントツでV候補かっ!?
 

2011_1221_0046 で、不動のエース80号機を引き当てたのは、池田浩二。なんとなんとなんと、3連連続でエース機ゲットだ。この強運を、今年こそ120%生かしきれるか!?

2011_1221_0087  場内を大いに笑わせたのが王者、松井繁だ。「毎年、くじ運が悪くて……今年は23号機がいいって聞いてたんですけど」と言うか言わないかのうちに思惑違いの「35号機」と判明し苦笑い。ホールの観客もつられて大爆笑となった。
司会「でも、このモーターも悪くないです。初下ろしでいきなり優勝してますから」
松井「初下ろしって、だいぶ前やないっすか~」

2011_1221_0099   またまた爆笑。今年もくじ運が悪かったか、というムードで席に戻った王者だったが、抽選会の途中でいきなり本人が大笑い。このハプニングにすかさず司会者がマイクを向けると「このモーター、宮杯のときと一緒でしたわ。めちゃめちゃ伸びてました!!」と一転してゴキゲンになった王者だった。松井、おもろすぎっ!

2011_1221_0160  ラストバッターの田中信一郎は、前ふりコメントもないままに番号の書かれた封筒をそそくさ摘みあげて、これまた場内爆笑。そりゃ、1枚しか残ってないんだから、もったいつけても意味がないのだ。そして、「10号機」と聞いた瞬間、「ヨシッ!」と叫んでガッツポーズ。ボートも「11号艇」の瞬間に力こぶで「ヨシッ!!」。最後の最後までファンを笑わせていた。
 重成の鬼気迫るムードか、地元勢の余裕綽綽ムードなのか……賞金王V戦線の明日はどっちだ!?

トライアル別モーター一覧

11R
①池田浩二 80号機(49%)2連率トップで不動のエース機
②重野哲之 54号機(40%)お盆シリーズから急上昇中
③田村隆信 21号機(45%)安定感あるバランス型
④松井 繁 35号機(39%)初下ろしでいきなりV。
⑤峰 竜太 23号機(45%)王者も渇望していた評判機。
⑥重成一人 6号機(36%)2連率最低も上昇度トップ、節イチの評判。

12R
①瓜生正義 11号機(42%)安定感抜群、ドン長嶺氏も推奨。
②太田和美 55号機(39%)ぐんぐん上昇している不気味なパワー。
③篠崎元志 18号機(48%)2連率2位で何度も節イチ評価に。
④今垣光太郎 15号機(38%)凡機から抜群機へ、短期間で上昇。
⑤佐々木康幸 8号機(47%)初下ろしから5節で4優出。最多3V。
⑥田中信一郎 10号機(40%)バランスがとれて常に上位級に。


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“聖戦”2日目!

おはようございます。賞金王決定戦2日目でございます。昨日開幕したシリーズ戦は予選2日目、そして決定戦は本日が前検であります! このあと公開モーター抽選が行なわれ、いよいよ戦いがスタート。もちろん、抽選から前検までレポートしてまいりますので、よろしくお願いします。

2011_1220_0443 昨年の最多勝男・勝野竜司は今年も最多勝争いを演じております。現在2位で、1位は瓜生正義。今日からは同じ現場で1着の数を競い合うわけですね。瓜生は最大で4勝まで、勝野がそれを上回る活躍を見せられるか、おおいに注目したいものです。(PHOTO/中尾茂幸)


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THEピット――悔恨

 笑顔を多く見かけた午前中に比べて、夕刻の時間帯には悔恨をたくさん見かけた。とびきりの負けず嫌いが集うのがレース水面、6分の5という圧倒的な確率で敗者が生まれているレース後には、悔しがる顔がずらりと並ぶのが必然ではある。それでも、気温が10℃を切って冷気が身に染みる午後には、なぜか彼らの姿ばかりが目についた。冬の空気がこちらの顔も固まらせているからだろうか。
2011_1220_1204 もっとも強く印象に残ったのは、須藤博倫だ。最高のナイスガイの表情が凍り付いていたのは、まさか寒さが理由ではあるまい。1号艇だった前半で痛恨の転覆。後半11Rはまくり差す展開があったように見えながらも5着大敗。転覆は選手責任だったから、得点的にはマイナスからのスタートとなってしまっているのだ。地元総理杯への勝負駆けと強い思いを抱いて臨んだ今節、初日に内枠が回ってくるという絶好のチャンスをこんなかたちで棒に振るとは、いくらヒロリンでも笑顔が浮かぶはずがない。落胆ばかりが心中を占めて当然だろう。
2011_1220_1195  レース後の整備室では、同じレースで敗れている藤丸光一と並んで格納作業をしていた。藤丸もレース後には呆然とも見える力ない表情を見せていたが、そうした二人が顔を合わせれば、レースの感想戦も陽気なものにはならない。快哉であれ苦笑であれ、レース終了から少し時間を置いてからのこの作業では、笑みがこぼれる場面のほうを多く見かけるものだが、須藤と藤丸からはほとんど見ることができなかった。代わりに、首をひねる場面を何度も見た。
2011_1220_1206  その11Rでシンガリに敗れたのは、白石健である。「シライシタケシですっ!」の開会式でもおなじみのシラケンは、普段は生真面目で折り目正しく快活な好青年である。しかし、大敗を喫したあとには陽気でいられるわけがない。沈痛なまでに、表情を硬くしているのだ。視線も下を向きがちで、ボートリフトから控室に戻る際には、待ち構えていたカメラマンの輪の中に突っ込んでいた。レースでの反省が脳裏を埋め尽くし、そこに人の群れがあることに気付かなかったのだろう。もちろん直前で気配には気づいて、人と人との狭い間隔をすり抜けている。頭を下げながら身をよじって通り抜けるあたりはシラケンらしいと思えるものだが、きっとそこまで全身で悔しがるのも、もうひとつのシラケンらしさなのであろう。
2011_1220_0392  ドリーム戦では、井口佳典の様子が目についた。12Rのあとには、当然のことながら展示航走がない。だから、エンジン吊りが終わって控室へと歩き出す頃、対岸のビジョンにはリプレイが流れている。歩を止めてその映像に見入る選手たち、というのが最終レース後のよくある光景。今日も、原田幸哉や魚谷智之が、レース時の姿のまま、ビジョンに目を向けていた。井口もその一人だったわけだが、原田と魚谷と違っていたのは、歩き出そうとしては立ち止まって振り返り、また歩き出そうとして振り返り、というアクションを繰り返していたことだ。なにしろ、道中は3番手を走っていながら、最終周で魚谷に逆転されて4着。気になる局面はいくつもいくつもあったのだろう。早く控室に戻ろうという思いもありながら、しかしどうしても気になってしまってビジョンを振り向く、といった風情の井口。気づけば、最後まで装着場にヘルメットとカポックを着けたまま残った選手となってしまっていた。
 レース前の井口の表情は、絶頂時のものに見えていた。気合がほとばしる鋭い表情と、こちらに気付いた瞬間に見せる最高の笑顔。これが、SGウイナーとなり賞金王を制した頃の井口のふるまいだった。その井口に戻ったと、こちらには見えた。その笑顔が作り笑いになればなるほど、気合が高まっている証しで、そうなる瞬間が楽しみでもあったのだ。今日の敗戦を経て、明日は表情にどんな変化があるのか。ある意味、もっとも気になる存在になった。
2011_1220_0527  悔恨ではないが、ドリーム戦後に神妙に語り合う赤岩善生と今村豊、というシーンも印象に残っている。ドリームの1、2着が、レースの感想を述べ合っている場面だ。赤岩も今村も、けっこう饒舌な二人だと思うが、眉間にシワを寄せて気合と集中力を高めていく赤岩と、目尻に笑いジワを作って朗らかに己の空気を作っていく今村は、タイプが違う。そのせいか、二人の絡みはあまりピットでは見かけないのである。しかし、やはりレース後ともなれば、戦友として言葉を交わし合う。当たり前の光景といえばそのとおりだが、珍しい組み合わせだったので、何かいいものを見たような気になったのだ。二人とも戦士らしい顔つきでいたこともまた、真っ向勝負の後らしい風景。これもまた、ノーサイドのひとつのかたちなのであろう。
2011_1220_0836  最後は笑顔で締めよう。11Rをボートリフト付近の水面で見届けようと歩を進めていた三嶌誠司に声をかけた。すでにピットアウト後だったため、進入のゆくえなどが気になっていたのだろう。型通りの挨拶に終わっている。三嶌には本当によくしてもらっていて、ピットで会えば朗らかに声をかけてくれる。優しく接してくれる。しかし、自分が走っているわけではないとはいえ、レースが始まれば勝負師の顔が前面に出るのだろう。そう解釈して、悪いタイミングで声をかけたな、と思った。今節、近くで顔を合わせるのは初めてで、しかも三嶌は久々のSGで、そんなこんなでちょっと調子に乗ってしまったか、と。
 すると12R終了後、今度は三嶌のほうから満面の笑顔で声をかけてきてくれたのである。クロちゃん、ども、と言いながら、実にゴキゲンな様子で、再会を喜んでくれたようであった。だはは、自慢かよ。ともあれ、こうしたメリハリもまた、選手たちの素顔であり、また魅力である。今日、悔恨にまみれた者たちも、あした勝利をつかめば、きっと最高の笑顔を見せてくれるだろう。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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ドキドキウキウキの開会式だ!

2011_1220_0005 三嶌誠司
久しぶりのSGで、少しドキドキウキウキしています。

 私はめちゃくちゃドキドキウキウキしています! と、誰もがドキドキ、そしてウキウキする賞金王決定戦が、今年も開幕するのであります! 

2011_1220_0100 石渡鉄兵
断固たる決意で走ります。

 そう、我々も断固たる決意でレースを注視し、舟券で勝負します! それが賞金王!

2011_1220_0110 吉田俊彦
メイチでいきます!

 そうです、メイチで舟券買うのです! それが賞金王!

2011_1220_0120 湯川浩司 
選手生活12年、初の選手代表です。気合入れて、みなさんの世話をしたいです。

 そうです、気合入れてみなさんのお世話……??? H記者に注射しまくれってことかな……。いやいや、気合入れて舟券買います。それが賞金王! 湯川選手も、お世話だけじゃなくって、気合入れて熱いレースを見せてくださいね。

 というわけで、選手紹介。チャレンジカップから続いて、艇界の誇るエンターテイナー2人が揃い踏み。そこに、今回は意外な人が絡みました。

2011_1220_0047 赤坂俊輔
西山じゃないです。赤坂です。

 あ、そういえば、似てるかも。で、その西山選手はといえば……。

2011_1220_0059 西山貴浩
この間のチャレンジカップで、稼いで整形すると言いながら、整形するほど稼げなかったので、プチ整形しようと思ったんですが、父親が「貴浩、プチ整形じゃすまんぞ」と。そんな父親は僕とそっくりです

 えーっと、赤坂選手もプチ整形したほうがいいんでしょうか……。ただひとつ、このコメントからハッキリとわかることは、赤坂選手と西山選手のご父上もそっくりだということですね。
 で、もうひとりのエンターテイナー!

2011_1220_0077 鎌田義
みなさん、寒かろう? それはね、気合が入ってないからだぞ……っつってね。……さすが住之江や、冷えとるわ。湯川の息子のすばるよ、5歳になったら自分で歯を磨くんだぞ。

 つぶやき漫談みたいでしたな。このコメントからはっきりわかることは、湯川選手は息子さんの歯を磨いてあげてるってことですね。
 シリーズ組の個人的ベストコメントはこれ!

2011_1220_0071 川﨑智幸
まだまだ進化します!

 クールガイからアツく力強い言葉が飛び出た! 老いも若きも進化に終わりはないと信じて、頑張りましょう!

 さてさて、賞金王決定戦組は全員をご紹介! 登場順(賞金12位→1位)でどうぞ。

2011_1220_0155 田中信一郎
久しぶりにこの最高の舞台に帰ってくることができました。もう1回だけ黄金のヘルメットをかぶりたいと思います。

 もう1回だけと言わずに、何度でも!

2011_1220_0168重成一人
この日本にボートレースがあってよかった!と思えるほどアツいレースをしたいと思います。

 決定戦組の個人的ベストは重成。口調も実にアツかった。この舞台に立つ気合をヒシヒシと感じましたね。最終日、ぜひ叫びたいものですね。「この日本にボートレースがあってよかった!」

2011_1220_0177 峰竜太
たくさんの経験、挫折をして、この舞台に立てるのが夢のようです。

 この人には、本当にいろんなことがありました。そんな数々が、この男を強くしたのですね。

2011_1220_0189 佐々木康幸
最後に勝負したいと思います。

 この人もアツい口調だった! 我々も勝負しましょう!

2011_1220_0201 今垣光太郎
優勝を目指し、もてる力を
すべて出し切ります

 そう、光ちゃんにとって、100%を出し切るのが「平常心」ですよね。

2011_1220_0216 松井繁
みなさんの声援を力とし、優勝したいと思います。

 王者の走りは、我々にとっても力となります!

2011_1220_0233 田村隆信
てっぺん目指して無事故完走で頑張ります。

 無事故完走のうえで、アツく激しいレースを!

2011_1220_0246 篠崎元志
たくさんの方の支え
があって、夢の舞台に立てました。

 けっこう省略しましたが、多くの選手が周囲への感謝を口にしていましたね。この舞台に立てば、自然と湧き上がる感慨なのかもしれません。

2011_1220_0260 太田和美
優勝目指して、気持ちをこめて走りたいと思います。

 その気持ち、ぜひとも感じ取りたいと思います!

2011_1220_0272 重野哲之
いろんな方の支えがあって、ここに立てました。感謝を忘れず、直感で勝負します。

 彼の直観といえば、やっぱりまくり攻勢!

2011_1220_0282 池田浩二
1年間ご声援ありがとうございました。最後は優勝して帰りたいと思います

 開会式の池田浩二といえば、わりとあっさりコメントが多かった記憶がありますが、今日は力強かった! 気合を感じましたぞ!

2011_1220_0298 瓜生正義
最後まで全力で走ります。

 我々も最後まで全力で賞金王を味わいましょう! というわけで、聖なる戦いのゴングは華々しく打ち鳴らされたのであります。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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“聖戦”初日!

おはようございます。いよいよ開幕です。2011年賞金王決定戦! クリスマスに優勝戦を迎える聖なるビッグバトルでございます! もっともアツい一週間をともに過ごしましょう! 本日は賞金王シリーズの初日。開会式にはもちろん、ベスト12戦士も登場します!

2011_1219_0655 今節の紅一点は三浦永理。昨年のシリーズ戦最終日での水神祭はまだ記憶に新しいところです。暮れの住之江に女子たった一人で乗り込んできた彼女は、まさしくレディース代表。今年の流行語大賞は「ナデシコJAPAN」、住之江の流行語は「ナデシコERI」!? 女子ファンは熱烈な声援を!(PHOTO/中尾茂幸)


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シリーズ組が住之江入り!

 住之江の通用口付近に立つと、今年ももうすぐ終わるのだなあ、としみじみする。当コーナーが始まってから、07年以外はすべて住之江が舞台。今日はベスト12戦士はやって来ないのだけれど、シリーズ組の到着を待っていること自体が、賞金王決定戦の開幕を実感させてくれる。
2011_1219_0004  10時20分頃、タクシーが2台到着。前方車には森高一真、後方車には山崎智也。この2人が、本日の一番乗りだ! めっちゃナイスガイの森高は、いつも通りしかめっ面で剣呑な雰囲気を演出して(そう、演出なのです)レース場入り。挨拶の声を飛ばすと、ちらりと一瞥して険しい表情を変えず、目で挨拶を返しただけで私物検査へと向かっていった。いつも通りの森高一真がやって来た、ということは、いつも通りのSGが開幕するということなのだ!
2011_1219_0008  森高が消えたあとに登場したのは、奥様のさやか選手が運転する自家用車で登場の平本真之。相変わらず仲睦まじいご夫妻である。平本がファンに声をかけられ、即席サイン会をしている間、奥様は荷物をトランクから降ろしながら、サイン会が終わるのを待っている。ファンから離れて荷物を受け取った平本は、さやか選手が帰っていくのを「気を付けて!」なんて言いながら見送っている。アツいぞ、若夫婦! ということで43歳独身のオッサンは、指をくわえて眺めていたのでありました。

 さて、賞金王シリーズには、フレッシュな顔ぶれの参戦があったりして、これがなかなか楽しい。
2011_1219_0022  今村豊、寺田祥の山口勢タクシーからともに降りてきたのは、谷村一哉。これがSG初出場である。SG覇者4人輩出のハイレベル82期からまた一人、SGスターが生まれたわけだ。タクシーを降りた谷村は、とにかく笑顔。今村、寺田が淡々としていたのと比べれば、初SGの喜びにあふれているように見えたものだった。
2011_1219_0142  岡山勢とともにやって来た山地正樹もSG初出場だ。今年の浜名湖周年では、そのエンターテイナーぶりを目の当たりにしていて、ぜひともSGでその姿を見たかった選手。というか、6月にたまたま新幹線で一緒になって話し込んだとき、SGで走ってみたいという強い思いを聞かされていたから、ついにその舞台に到達したこと自体が感慨深いこと。表情も実に明るく見えたから、初SGのピットでも彼らしいふるまいを見せてくれることだろう。
2011_1219_0099  SG初出場ではないが、久々の登場となる星野太郎。谷村や山地と比べて、やや神妙に見えたのは気のせいか。後輩の井口佳典とともに住之江入りして、ニコニコボートレース部の永島知洋氏にカメラを向けられると、井口が肩を抱いて「応援してやってください」的に紹介しているのがおかしかった。その間も表情をほとんど変えないタローは、レースが始まればどんな顔を見せてくれるだろうか。

2011_1219_0132  11時近くになると、選手たちは続々と到着。大阪勢や兵庫勢は、自家用車で乗り付ける選手も少なくない。湯川浩司がでっかいトラックみたいな車でやって来たので、後を追うと、左ハンドルなのに日本車!? とにかくスゴそうな車でした。その後部座席からは鎌田義が登場。カッコいいコートを着て颯爽とあらわれたカマギーは、湯川ジュニアと戯れて笑顔満開なのであった。いろいろあった今年の、最後にして最大の大一番。選手もファンの皆様も、カマギーのように笑顔いっぱいで激闘を見つめていきましょう! 我々はもちろん、舟券当ててさらに笑顔といきたいものですね。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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暮れの住之江!

Scimg5857 おはようございます。取材班、暮れの住之江に到着いたしました! 毎年のようにこの時期、ここにやってくるわけですが、込み上げてくる思いは毎年変わりませんね。

賞金王決定戦です!

というわけで、本日より決定戦、シリーズ戦ともに、ここ住之江から取材更新をしてまいりますので、今節もどうぞよろしくお願いします。本日はシリーズ戦の前検、明日からシリーズ戦の戦いが始まり、明後日が決定戦の前検(&シリーズ戦2日目)、木曜日からはトライアルが始まります。

というわけで、今節もよろしくお願いします!


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いよいよ!です

今年もいよいよ! 最高峰の大一番であります。賞金王決定戦! ボートレース住之江で行なわれる年間最大の一戦が、いよいよ始まります! まずは明日が賞金王シリーズの前検。22日には賞金王決定戦トライアルが始まり、その前日が決定戦の前検であります。取材班はもちろん、決定戦もシリーズも詳報してまいります。まずは明日のシリーズ前検から、現地より更新してまいりますので、年末でお忙しいところとは存じますが、今節もよろしくお願いします。

皆様、最高の感動に酔いしれましょう!


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