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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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THEピット――風に負けずにがんばれナデシコ!

2012_0731_0764  すごい風です! 2マーク方面から吹く強い追い風。装着場やリフト、係留所へと続く広めのスペースがちょうど風の通り道で、体重90kgの僕でさえ体が揺らぐ。ま、面積が大きいので抵抗も大きいだけかもしれませんけどね。2R前、ボートを着水しようとリフトに向かった鵜飼菜穂子が、風にあおられてボートごとよろよろ。ちょうど正面で写真を撮っていた中尾カメラマンに激突しそうになる場面もあった。ちっ、惜しい……じゃなくって、まったくもって厄介な風なのだ。ちなみに、鵜飼さんも中尾カメラマンもキャッキャ言ってて、なんだか楽しそうでした。
2012_0731_0401 この風のおかげで、寒暖計が31℃を示しているほどの暑さも、いくぶん和らいで感じられる。湿度も59%と高くなく、さすがに快適というわけにはいかないけれども、汗がダラダラという感じではない。ま、この時期、暑くもなく風もなく爽やか、なんてわけにはいかないわな。ただ、それにしても、日高逸子はどうしてカポックと勝負服を着たままなんでしょうか。展示から帰ってきた選手は、ほとんどがいったん勝負服とカポックを脱ぎ、身軽になってレースを待っているものだが、日高は2Rの展示のあとも、まったく装備を解いていないのだ。さすがに暑いと思うのだが、グレートマザーは涼しい顔。それがルーティンなのだろうが、ちょっと驚いた。ちなみに、男子では前本泰和が同様のタイプですね。

2012_0731_0684  その2R、1マークで危ない場面があった。落合直子が2コース差しを決めようとしてキャビったのだ。後続が乗り上げるような場面もあったから、ヒヤリとさせられたが、落合はレースに復帰して6着ながらも完走している。強風による荒れ水面に足を取られてしまったわけだが、今日の水面は本当に厄介なのである。
2012_0731_0494  レース後、落合は他5選手に駆け寄って、頭を下げて回っていた。ただし、他の選手たちはむしろ落合を気遣っていて、この水面では仕方がないといった様子。堀之内紀代子のエンジン吊りに参加していた寺田千恵が、落合の様子を遠くから心配そうに見つめてもいて、この荒れ水面ではまったくもって他人事ではないし、自分も含めて全員の無事を祈っているわけである。
2012_0731_1128  そんな水面で、3R、大バトルを繰り広げた佐々木裕美と西村歩に大拍手! あと福島陽子にも。1マークでは佐々木が差し抜けたが、2マークで福島が全速戦で追撃、西村も差して接戦に持ち込んだ。2周1マークでは西村が切り返してバック併走に持ち込み、佐々木vs西村の一騎打ちとなって佐々木が競り勝った。いやあ、凄い。この水面での大接戦、凄すぎる! 水面を恐れることなく、勝利だけを目指して果敢に戦ったナデシコたち。本当に素晴らしい!2012_0731_1105  レース後、佐々木は田口節子とエルボーを交わし合って笑顔! そこに西村が歩み寄ってお礼を言うと、佐々木は深々と頭を下げていた。素晴らしい戦いをありがとう、という感じだろうか。西村はそれを受けてニッコリ。苛酷な状況で剣を交えあった二人だけに芽生える充実感があったようだ。
 
 おそらく今日一日、この水面状況はあまり変わらないのではないかと思う(これから満潮に向かうので、さらに荒れるかも?)。本当に選手たちは大変な状況だが、そんななかで全力で戦っている! 事故のないことを祈るのはもちろんだが、健闘する女子選手たちを熱く見守りたいもの。風にも荒れ水面にも負けず、がんばれナデシコ!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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