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ボートレース特集 > 若松女子王座 準優ダイジェスト
この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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若松女子王座 準優ダイジェスト

恐るべきリハーサル

2012_0804_r09_11669R
①鵜飼菜穂子(愛知)17
②田口節子(岡山)  11
③横西奏恵(徳島)  12
④池田浩美(静岡)  10
⑤細川裕子(愛知)  15
⑥守屋美穂(岡山)  21

 節子様、V3に王手!! 本人もビックリしていたが、凄い2コース差しだった。珍しく、インの鵜飼が目一杯に握ったせいもある。それにしても、2連覇中の現役女王は、鵜飼を先に行かせたのと同時に舳先をバック進行方向に傾け、ターンマークを掠めるように旋回した。

2012_0804_r09_1206その間、コンマ数秒か。その航跡はまるで、正確無比なイン逃げのようだった。回り終わった瞬間、3艇身差。2コース差しなのに、バック中間で独走。断じて言うが、これはパワー差しではない。田口節子というレーサーの身体能力、動体視力、ハンドルワーク、それらがフル稼働して生まれた圧勝劇だった。まいった。脱帽。

2012_0804_r09_1226 はるか後方の2着争いは、準優らしい泥仕合となった。鵜飼が必死に粘り、そこに守屋が差しやらツケマイやらあの手この手で肉薄し、ふたりが競りになったところを4番手の池田浩美が冷静に差し抜けた。

2012_0804_r09_1250結果的に徒労ではあったが、守屋の猛追は必ずや明日につながるはずだ。水神祭、予選突破、優出への執念……今節のミポリンは、「経験値を200上げた」くらいの成長を遂げた。
 1着・田口、2着・浩美。

2012_0804_r09_1208_2 田口の足は、上位レベルではあるが超抜にはほど遠い。明日も同じ2号艇だが、相手は「やまとの皇女」ともいうべき平山智加。今日と同じ差しハンドルが入るかどうかは、単なるスピードだけではない頭脳プレー(駆け引き)の戦いになるだろう。もちろん、平山にそれだけの余裕があれば、の話だが。
 池田浩美の足は、初日・2日目あたりがピークで、そこから急下降した感がある。ただ、今日の逆転劇を見る限り、再浮上の気配も少々。まだまだ、6コースからでは苦しい気はするのだが……。

一瞬の差し

10R
①平山智加(香川)    09
②日高逸子(福岡)    07
③海野ゆかり(広島)  10
④山下友貴(静岡)    15
⑤廣中智紗衣(神奈川)14
⑥宇野弥生(愛知)    12

2012_0804_r09_1248 結果的に、田口が明日の予行演習(2コース差し)を完璧に済ませたのに対し、平山のイン戦は盤石には程遠いものだった。差した日高の舳先が、一瞬だけ届いた。つまり、平山は差された。そこから200mの直線で抜けきったのは、明らかに伸びの差によるもの。平山の伸びが良かったというより、日高の伸びが弱かったというべきか。今日の平山は、パワーの差に助けられて、なんとか逃げ切ったのだ。

2012_0804_r10_1383 2着争いは、日高と海野の元女王コンビが、若い4~6号艇を置き去りにした。2周1マーク、海野が日高に渾身のツケマイを浴びせた。艇を外に張ってギリギリこらえる日高。どちらも、万全のパワーではないからもつれる。もつれているのに、後続の若手たちは追いつけない。修羅場を重ねた元女王のオーラが、4000番台のスピードを封印した。そんな風に見えた。
 1着・平山、2着・日高。

2012_0804_r10_1398 パワーでは圧倒しているはずの平山が、一瞬でも日高に差しを許したのは何故か。現在の私にはわからない。ターンが甘かったか、今日の回り足が一息だったか、やはり元女王のオーラのなせる業なのか。これを解き明かすのが、明日の夜8時までの宿題になる。平山本人にとっても。明日は、日高に代わって田口とのマッチアップになるだろう。足的にもスピード的にも、より厳しい攻めが飛んでくる。それをどう凌ぐのか。宿題の答えを見出し、その答えをインモンキーに応用できたとき、平山は去年の三国のリベンジを果たすことになる。

飛躍のターンミス??

11R
①山川美由紀(香川)18
②香川素子(京都)  21
③西村美智子(香川)17
④角ひとみ(広島)  19
⑤寺田千恵(岡山)  19
⑥長嶋万記(静岡)  29

2012_0804_r11_1483 断然人気の山川が飛んだ。比喩ではなく、1マークでターンマークを外し、明後日の方向に飛んでいった。同郷の後輩・美智子が握っていたとはいえ、あんなターンになるほどの脅威ではなかった。単に力が入りすぎたか、ナイターでの距離感が掴みにくいのか。とにかく、回ってすぐに、差して突き抜けた香川との差は逆転不能なものになっていた。

2012_0804_r11_1501


 が、そこからジワジワモコモコと追い上げた山川の足は、やはり節イチと呼ぶに相応しい。他の4艇をどんどん引き離しながら、何度か逆転を狙うターンで香川を脅かした。準優は2着まで。その意味では、今日の山川はミスをしただけで敗れ去ってはいない。ファンにとっては、優勝戦をより難解かつ味わい深いものにする2着だったかもしれない。
 1着・香川、2着・山川。

2012_0804_r11_1525 山川の足は全部が良い。今日の2着によって、明日の優勝戦の4号艇に恐るべき地雷が埋め込まれた。それが爆発するかどうかは、平山VS田口の頭脳戦とはまったく別の次元で考える必要がある。ドカーーンがあれば、他艇は一瞬にして吹き飛ぶのだから。
 香川の足は、いちばんわかっていない。前検から軽視し続けていたし、今もまだ過小評価?している気がする。毎回、優勝戦にはだいたい1人こんな選手がいるのだが、今回はこの滋賀支部のチーママ素子様だ。これは、明日までの宿題ということで、ひとつ。(photos/シギー中尾、text/H)

2012_0804_r11_1509


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コメント

11Rは1着香川、2着山川ですね。

投稿者: 宗弘 (2012/08/05 11:32:14)

失礼いたしました! 訂正いたしました。宗弘さま、ご指摘ありがとうございました。

投稿者: 取材班 (2012/08/05 13:02:49)

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

投稿者: マナー (2012/08/23 21:35:57)
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