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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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THEピット――節イチの寒さ

 寒いっ! 節イチの寒さである。気温3℃。風はキンキンに冷えて、一瞬で手がかじかむ。巷ではクリスマス寒波とか言われてますが、賞金王寒波ですよ、これは。
Uu5w8187  震えていたら、背後から「おはようございます~」と声がかかった。西村拓也だ。なんか様子がおかしいな。
「落水しました~」
 よく見ればビショ濡れ! 試運転で落水したそうだ。さ、さ、さ、寒ーーーーいっ! 西村選手、早くお風呂へ! こんな日に、レースでもないのに落水とは、気の毒な限りである。
Uu5w8142 そんな朝だというのに、池田浩二は横澤剛治を水面へ突き落とそうとするのである。1Rのエンジン吊り。池田は横澤の背後に忍び寄った。もちろん横澤もこんな寒い日に水に落ちたくなどない。というか、寒くなくたって突き落とされたくはないわな。横澤は池田にしがみつき、池田はそれでも寄り切ろうとする。大相撲住之江場所か! とにかく、池田はリラックスしている。
Uu5w8748  その1Rで1着の川﨑智幸に「やったな~」と西島義則が声をかけた。最終走で今節初1着の川﨑。先輩の祝福に目を細めていた。西島の次の言葉は……「さむーいっ」。ですよねえ、西島さん。安芸の闘将ですら口に出してしまうほど、本当に寒い! この気候の中、レースに調整にと戦う選手のみなさん、本当にごくろうさまです!

Uu5w8155  この寒風を切り裂いて、石野貴之は精力的に試運転を続けていた。1R発売中もそうだし、2R発売中の試運転OKランプが点ると即座に水面に飛び出して行ってもいた。勝つためには寒いなどとは言っていられない。というより、寒さなど二の次になるのが当然である。
 試運転後は丸岡正典、田中信一郎と手応えを確認。ボート操縦は全身運動だから、ヘルメットをとった3人の顔は赤く上気している。それがまた水面の風の冷たさを物語っており、ふたたび水面に飛び出していく石野には思わず「がんばれー」と心の中で呟いてしまう。
Uu5w8559  試運転をしていたのはシリーズ優勝戦では石野くらいだったが、もちろん他の選手も室内でただ暖をとっているわけではない。篠崎元志はペラ調整。もちろん温かいところを選んで作業しているわけがない。エンジン吊りにはもちろん真っ先に飛び出していき、積極的にお仕事。まだまだリラックスしている様子で、ハツラツと動き回っていた。
Uu5w8313  石渡鉄兵もペラ調整。1R後にプロペラを外して、作業を始めている。声をかけて少しだけ声をかけたが、その表情や雰囲気は普段とあまり変わらない様子。こちらもまた、緊張感に襲われることなく寒い朝を過ごしているようだ。足はかなりいいとのこと。H記者もシリーズでは節イチでは、と言っている。このまま落ち着いて過ごせれば、SG初制覇も充分!

Uu5w8688  で、2Rまでについに装着場で姿を見なかったのは、湯川浩司だ。このまま顔を見ずに朝ピットを去るのかな、と思っていたら、装着場のど真ん中にある控室へと入っていく姿を見かけた。室内では田中信一郎と談笑する様子も。この余裕が逆に不気味に感じたが、果たして。(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)


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