この特集
ボートレース特集 > 2012賞金王決定戦
この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
ライタープロフィール
カテゴリー
関連リンク
競艇サポーターズ
関連書籍

 ボートレース特集

賞金王ファイナル 私的回顧

出来すぎサンタ

12R賞金王決定戦
①松井 繁(大阪)22
②井口佳典(三重)18
③太田和美(奈良)21
④山崎智也(群馬)19
⑤瓜生正義(福岡)22
⑥平尾崇典(岡山)20

2012_1224_r12_2340  智也ァ、お前さん、ちょっとカッコ良すぎやしないか??
初日・開会式「今節はカミさんの力をもらってやって来ました。優勝します」
2日目・モーター抽選会「カミさんが舞台を整えてくれたんで、優勝しかないと思ってます。優勝します」
今日・優出インタビュー「1号艇が王者なんで、ここを勝って今年の主役になります」
 言うだけなら、誰でも言える。でも、それを実現させるのは、とても難しいことだ。賞金12位でギリギリ滑り込んだレーサーなら、なおのこと。

2012_1224_r12_2349  山崎智也は、クリスマス・イヴの夕刻にそれを成し遂げた。絶品のまくり差しで。4カドからわずかに覗くと、「まくらんかな」の勢いで太田和美を絞った。太田に、抵抗できるだけの伸び足はない。軽々と超えた。
 このまま松井まで叩きに行くのか、智也??
 と思ったところで、智也は舳先を左に向けた。逃げる松井繁と差した井口佳典のど真ん中に、その舳先は食い込んだ。振りほどこうとする王者。舳先を捩じ入れたままフルッ被りで直進する智也。

2012_1224_r12_2364 雌雄を決するバックの伸び比べ。舳先が抜ければ、松井の4度目の賞金王が決まる。昨日までの足だったら、そうなっていただろう。今日の智也の足は、節イチを自認する王者に負けなかった。
「いろいろ迷って、最後は自分の感性を信じて思いきって叩いてみた」
 その感性が生きた。舳先をしっかり掛けたまま、智也は2マークを先取りした。差しを狙った松井は、切り返し気味に攻めてきた瓜生とそれをブロックしようとした太田に進路を塞がれた。この瞬間、4度目の黄金ヘル戴冠の夢は絶たれた。

2012_1224_r12_2474  栄光のゴール。高らかに右手を突き上げ、さらに人差し指も天空へ突き刺す。1マークの手前、状態を後ろに反らして艇尾にもたれながら、今度は両手を高らかに突き上げた。スタンドの1マーク付近で見ていた私は、この一連のパフォーマンスがあまりにもサマになりすぎていて、ちょっとイラッとした。カッコ良すぎるにもほどがある。だが、周辺の群集は、みんなこのイケメンに魅了されていた。うっとりしていた。わかる。わかるが、カッコ良すぎるにもほどがある。

2012_1224_r12_2558  ウイニングラン。1マークの突き当たりまで行って反転するとき、智也はエンジンを唸らせ豪快なモンキーターンをやらかした。ターンしながら減速し、顔だけスタンドに向けて群集を見回した。そして、にっこり笑った。
「ウォォォォ!」
「キャーーー!!」
 男たちの雄叫びと女たちの黄色い声が、爆音となって響いた。やっぱりみんな、うっとりしていた。ロックアイドルのライブ会場みたいだ。わかる。わかるけど……あ。
 このとき、私は5年前のクリスマス・イブを鮮明に思い出した。あれは、住之江ではなく福岡だった。6コースからのまくり差しV。凄いレースだった。そして、カッチョ良すぎた。ウイニングランで、みんなうっとりしながら雄叫びと黄色い声を出していた。そして、私はカッコ良すぎる智也に、得たいの知れないジェラシーを感じていたのだ。

2012_1224_r12_2349_2  あのときと、同じじゃん。
 いや、大きな違いがあった。5年前はシリーズ優勝戦だったのだ。今日は……。
 記者席での共同会見。そこには、サプライズゲストのような感じで横西奏恵さん(正しくは「山崎奏恵」さん)がいた。ふたりは照れ照れの顔で、寄り添うように座った。「ご主人にひとこと」というリクエストに、奏恵さんは「はい? えーーーと、おめでとう、です。あとは、家に帰ってから(笑)」

2012_1224_r12_2360  さらに照れて、顔をくしゃくしゃにする旦那。くしゃくしゃでも、カッコ良すぎるぞ、智也。奏恵さんの傍らには、娘さんもいた。智也は笑いながら、ちらりと娘さんに目をやった。父親のような眼差しが、またカッコいい。要するに、智也のすべてがカッコ良く見えて仕方がないのだな。
 5年前にも書いたと思うのだが、今日もまた書こう。今日の智也にはサンタさんはいらない。智也自身がファンにとってのサンタクロースなんだから。いや、今年はファンだけではない、とても大切な人にとってのサンタさんでもあったわけだ。
 おめでとう、カッコ良すぎる有言実行のサンタさん。今年のプレゼントは、靴下の中にはとても入りきらないね。(photos/シギー中尾、text/H)

2012_1224_r12_2572


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

THEピット――「気になる山崎智也」よ!

Uu5w1290  おそらく、王者の胸中は誰にもわからないだろう。
 盤石と思われたイン戦を逃し、手に入りかけていた4度目の賞金王戴冠を逃してしまった松井繁。「差されるターンはしてない」と、自身は大筋では勝てるレースをしたはずなのに、青いカポックの後塵を拝してしまったことの“不条理”は、王者にしか味わえない……いや、王者だからこそ敗れたときに味わわねばならなかったものだろう。
 レース前も、その風格は慄然たるものだった。粛々と調整を重ね、淡々とふるまい、時に仲間との顔合わせでは“イケメン№2”らしい素敵な笑顔を見せる。その姿を見れば、王者に付け入るスキがあるとは、とても思えなかった。
2012_1224_0423 だが、王者は敗れた。レース後を一言で言うなら、脱力だろうか。敗れても顔を歪めることなく、ひたすら悔恨を噛み締める様子には王者の矜持を感じる。対戦メンバーと目礼を交わす表情にも、王者の意地が見える。だが、この敗戦に松井は落胆を覚えているのだろう。モーター返納を終えて整備室を出るときの松井には、普段の圧倒されるような力強さが感じられなかった。
 王者は孤独である。他の誰もが抱けない感情の湧き上がりに、一人で耐えねばならないのだ。悄然たる雰囲気はあった。だが、だからこそそこに、絶対王者を感じた。敗れたとはいえ、松井繁が堂々たる王者であることは絶対に変わることはない。

 最高峰に手の届くところにいた者たちが敗者になったとき、そこに悔恨がないはずがない。松井以外の4人も、やはりそれぞれに苦しさが見えていた。
2012_1224_0005  太田和美の表情がうつろに見えたのは気のせいだっただろうか。勝者が華麗にまくり差していくのを、いちばん最初に、目の前で見たのは太田である。敗れる予感を真っ先に抱かされたのは太田なのだ。
 モーター返納作業をしながら、田中信一郎がねぎらいの声をかける。同期の温かい言葉に、太田は笑みを返そうとしていた。だが、それはどうしても、心からの笑みにはならなかった。その悲しげで、苦しい表情は、もっとも悔しそうな敗者の表情だった。今年、あれだけ強かった太田が最後にそんな表情になっていたのを見て、僕はただただ切なさを感じていた。
2012_1224_0083  井口佳典は、レース前にも強烈な視線を見せていたが、レース後もやはりなんとも力のこもった目つきになっていた。もちろん、両者の意味は違う。気合と、敗れた自分に対する怒りのような感情が同じわけがない。これもまた、もっとも悔しそうな敗者の表情。圧倒的な強者が敗れたときの表情だろう。
 少しだけ顔つきが緩んだのは、レース場に駆けつけていた横西奏恵が、レース後にピットにあらわれたのを見つけたときだろうか。「姐さん、スター性の違いを見せつけられましたわ」。そう自嘲しつつ、勝者を称える言葉をその細君に投げかけたときは、さすがに目元が優しくなっていた。
2012_1224_0232  表情が相当に硬かったのは、平尾崇典である。6コースからのレースとなったわけだが、もちろんそこから黄金のヘルメットをかっさらうつもりだった。不利枠とか遠いコースとかは関係なく、平尾はやるべきことをすべてやって、この大舞台に臨んだ。そう、やるべきことをすべてやって、だ。展示ピットにボートを移すギリギリまでペラを叩いた平尾。そこまでやったからこそ満足感もあるだろうし、同時に悔恨は巨大になる。栄誉に近づけたという実感があればあるほど、後悔ではなく悔しさが募るものである。
Uu5w1386  もちろん瓜生正義も顔を歪めるシーンがあったが、それもわずかな時だけで、その後は穏やかな雰囲気にもなっていて、このあたりはお人柄というところか。シリーズ戦を後輩が制して、流れに乗って行きたいところだったが、黄金のヘルメットは今年も手の内には入ってこなかった。それでも、淡々とすら感じられるレース後。この人が賞金王を制したら、いったいどんな感情を見せつけてくれるのか。ますます、その瞬間が楽しみになってきた。

Uu5w0779  さて、優勝したのは、スーパースター! 山崎智也である。あざやかなまくり差しが決まった瞬間、ピットが一気に華やいだように感じたのは気のせいだったか。僕は智也は実は男っぽく、また豪快で、けっこう骨太の男だと思っているのだが、それでもやはり醸し出す雰囲気は華やかで、たぶん王者が勝っていたらまったく別のピットになっていたのだと思う。とにかく誰もが気持ちを弾ませている感じがあって、その中に身を置くのはなかなかに快感であった。
「だいぶドラマチックに仕上がったと思います」
2012_1224_0924  智也は会見でそう言ったが、個人的には「有言実行の凄さ」を僕は感じていた。前検日に僕に対して優勝宣言し、トライアル3戦では優出漏れの危機がありながら、ラッキーな逆転劇を見せ、そして優勝戦ではまさしく実力でもぎ取る形で優勝を果たす。その一連の流れが、ドラマチックと言うよりむしろ智也の力技にも思えて、彼の芯にある力強さを実感したのである。
 ピットには、横西奏恵が駆けつけて、智也の雄姿を見守っていた。ウイニングランを終えて戻ってきた智也は、正面に愛妻と愛娘の姿を見つけて、ピッと指さして言った。
「カッコよかった?」
 カッコいいパパになりたい。結婚したばかりの頃、智也は何度かそうコメントしていた。そして今日、“二人の勝利の女神”をうなずかせるカッコいいパパになった。これもまた有言実行。やはり智也は、最高に男らしいヤツである。
Uu5w1425  思えば、このNiftyボートレース特集がスタートした頃、ピット記事では徹底して「気になる山崎智也」を取り上げてきた。賞金王常連で、レースでもピットでも強烈な存在感を発揮していた時期の智也だ。その後、智也にしては低迷期を過ごし、この欄でも智也を取り上げることが減った。もちろん常に気になる存在ではあったが、あえて特別扱いをする必要性を感じなくなっていたのは確かだった。
 だが、最後の最後に、やっぱり特別な男だと思い知らされた! 当サイトは、この賞金王を最後にクローズされる。そのラストレースを、気になる山崎智也が劇的に優勝してみせるとは! 出来すぎという気もするし、なんとも感慨深い。そして、こうして山崎智也で当欄を締めくくれることは幸せなことだ。
 当サイトのピット記事はこれがラスト。「気になる山崎智也」と記すことはもうないかもしれない。だが、これからももちろん「気になる山崎智也」であることに違いはない。今日、改めてスーパースターであることを示した山崎智也が、気になる存在でなくなることは永遠にない。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)


| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (1)

H記者の『やっぱり松井は、止められない!!』予想

さあ逝こう、最後の最後の優勝戦! お昼、住之江の水面にはらはらと真っ白い雪が舞い降りました。ホワイト・Xマス……この白い白い細雪は、何かを暗示してるのでしょうか?

11Rシリーズ優勝戦
 ①篠崎元志(福岡)A
◎②石渡鉄兵(千葉)S
★③池田浩二(愛知)B
 ④湯川浩司(大阪)A(行き足S)
★⑤石野貴之(大阪)A(伸びS)
 ⑥西島義則(広島)A

進入162/345

石渡が西島を入れるか入れないか。これでレースの質が決まります。西島が穏やかな前付けで126になれば、ほぼ篠崎の逃げ。が、私は「西島がインまで奪いに行って、篠崎が激しく抵抗しつつインを死守する」という脳内進入を信じます。ふたりの起こしは75m。石渡は3カドにも近い115m起こし。同体からまくります。まくりきります。マークする池田、アウトでも展開ある石野へ。仮にスタ展が穏やかな126でも、西島は本番で行きますよ!!

3連単★2-35-全
ミリオンアタック★2-5-6に3000円(買えれば……><)

12R賞金王決定戦
◎①松井 繁(大阪)S(行き足SS)
 ②井口佳典(三重)S
 ③太田和美(奈良)B
○④山崎智也(群馬)A
 ⑤瓜生正義(福岡)B
★⑥平尾崇典(岡山)A

進入123/456

 本当は穴を買いたいのですが、トライアル2戦目から松井が優勝する姿しか思い浮かびません。黄金ヘル松井。インからあの行き足でスタート同体なら、誰も何もできません。唯一怖いのは4カド智也の一撃まくりですが、さすがに厳しいか。付け回っての2着までとみます。Vだけを狙って攻める井口は大敗もありえます。1-4勝負に、自然体が不気味な平尾への1-6で中穴狙い。

3連単★本線1-4-全、押さえ1-6-全
ミリオンアタック★1-4-6に3万円(99・999999%買えにゃい)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

“本紙予想”賞金王決定戦

“本紙予想”のフィナーレは、もちろん賞金王決定戦。もろもろ考えた結果……

12R 賞金王決定戦
1コース想定=松井 まくられ率6.5% 差され率14.5%
2コース想定=井口 逃がし率62.1%
展開予想のカギ①井口2コース時まくり/差し=3/1
展開予想のカギ②太田3コース時まくり/差し=10/4
展開予想のカギ③山崎4コース時まくり/差し=4/5
進入は枠なり想定。まず、井口の2コース逃がし率が激高。松井の1コース1着率は77%もあり、ただでさえ信頼度が高い。この組み合わせを見ると、機力も含めて松井鉄板と言うしかない。展開的には、3コース時にまくり1着が多い太田が攻め役になるか。これが届かないと見るなら、その外に構える山崎に展開が向く。井口は、2コース時の1着は実はまくりが多く、逆に言えば、2コース差しは近況は決まっていない。松井のイン相手で差し濃厚と考えるなら、人気をかぶる分、消しとしたい。もしジカまくりに出れば、松井は張り気味に逃げるから、開いた差し場に山崎が飛び込める。最後の“本紙予想”は松井-山崎の1点勝負だ。
◎松井 ○山崎  
3連単1-4-全

これまでお付き合いいただき、ありがとうございました!


| 固定リンク | コメント (3) | トラックバック (1)

THEピット――Golden Morning

Uu5w8455  朝イチで顔を合わせたのは、太田和美だった。ボートを整備室前に移動し、ギアケースを外す。「ここまできたらアシ云々ではない」と今朝の公開インタビューでも語っていたが、上積みがいらないという意味ではない。決定戦のなかではやや弱めだと認識している以上、諦めずにパワーアップをはかるしかない。
 これが公開インタビュー直後のこと。瓜生正義はまだ花束を抱えており、つまり太田のインタビュー後の動きは実に素早かったことになる。敬愛すべき先輩に人気があつまる状況の中でも、もちろん太田はその先輩を本気で打ち負かすつもりなのだ。
Uu5w8363  では、瓜生がのんびりと構えていたかというと、そういうわけではない。花束を抱えたまま控室に消えると、それから数分後には装着場にあらわれている。まずはプロペラ調整から始めるようだったが、もちろん5号艇だからといって勝利への思いは変わらない。表情はなんとも明るく、試運転で落水した西村拓也を見ながら大笑い。また、坪井康晴を望遠レンズで狙っていたカメラマンに気づき、「あ、すいません! 邪魔しちゃった」と足を止める“らしい”シーンもあった。最高峰に挑む日であっても、その人柄はなんにも変らない。
Uu5w8210  瓜生とは反対に、普段はあまり伝わってこない気迫がびんびんと伝わってくるのは、平尾崇典である。チャレンジカップの優勝戦の日も、もっと飄々としていた記憶があり、闘志を内に秘めるタイプと認識していたが、今日はなにしろ足取りが力強く、表情こそ普段とそれほど変わらないが、思いの強さは感じられる。それでも声をかけると、丁寧に受け答えしてくるあたりは変わらず、マイペースで過ごすなかでも自然と気持ちが前へ前へと向かっているのだろう。

Uu5w6856  ペラ室を覗き込むと、山崎智也が外から見て左奥の隅で、鋭い目つきになっていた。ギアケースが壊れて交換したと公開インタビューでは言っていたが、そちらには不安がなかったということだろう。隣には川北浩貴。ダービーでもチャレカでも見られた仲良しコンビは、ペラ室でも膝を突き合わせている。1Rが終わって数分後、智也はペラ室を出てモーターに装着を始めた。そこに、川北が歩み寄って言葉をかける。ダービーでは逆だった。川北に智也のほうから声をかけていた。結果は残念だったが、川北にとって大きな力となったはずだ。逆も同様。智也にとって、川北の存在がそこにあることは、心強いことに違いない。
Uu5w8004  井口佳典もペラ室にいたが、こちらは一人黙々と叩いていた。雰囲気などについては、今節通して変わらない。というより、そもそも気合乗りが強く感じられた一人だ。08年の優勝時には、ひたすら表情が厳しく、周囲には目もくれない様子があったものだが、あれから4年経って、やや余裕が生まれているか。寒い寒いと震えているこちらに気づいた井口は、目を見開き、軽い笑顔になって、ペコンと会釈をして通り過ぎて行った。4年前はこんなことなかったもんなあ。
Uu5w8010  で、王者。太田がギアケースを外している頃に悠然と闊歩している姿を発見。地上波中継のインタビューを受けると、ポケットに手を入れて風格たっぷりに控室に向かった。余裕綽々じゃないか。と思ったら、すぐに出てきて装着場にある自艇のもとへ。ハンドルとモーターをつなぐワイヤーをセット、調整すると、颯爽とボートをリフトへと運んで行ったのだ。動き出しが早かったわけではないが、動き自体は実に迅速。寸分も無駄がない。これもまた王者の強さなのかと唸った次第である。
 それにしても、表情にはなんとも艶がある松井繁。雰囲気は間違いなく節イチである。(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

H記者の『穴・極選』フィナーレ

 ついに断崖絶壁から転げ落ち、あと3秒ほどで地上に激突するHです。大村~大阪の長い長い16日間の長期遠征=死のロードもいよいよ最終日。この極選もNIFTYでのフィナーレとなります。最後に起死回生の一発を託す男は、やっぱりこの男!!

10R順位決定戦
 ①白井英治
◎②今垣光太郎
 ③馬袋義則
 ④峰  竜太
★⑤丸岡正典
★⑥坪井康晴

進入213/456

 トライアル1&3戦で凄まじいピット離れを披露した光ちゃん。あれは誰も止められませんね。白井を叩いて、今日こそはインに陣取ります。あとは評判機34号機を駆って逃げるだけ。来期からは一般戦回りになるのだから、ここで1600万円の貯金を作っておきましょう。4カド峰の攻めに便乗できる丸岡、今朝の気配がやけに良かった坪井へ。

3連単★2-56-全

 全国推定5人の極選ファンの皆様、長きに渡るご愛読、ありがとうございました。つか、無理筋心中ばっかりさせて、ごめんなさいっ!! W優勝戦予想は、この9R頃にアップします。


| 固定リンク | コメント (5) | トラックバック (0)

THEピット――節イチの寒さ

 寒いっ! 節イチの寒さである。気温3℃。風はキンキンに冷えて、一瞬で手がかじかむ。巷ではクリスマス寒波とか言われてますが、賞金王寒波ですよ、これは。
Uu5w8187  震えていたら、背後から「おはようございます~」と声がかかった。西村拓也だ。なんか様子がおかしいな。
「落水しました~」
 よく見ればビショ濡れ! 試運転で落水したそうだ。さ、さ、さ、寒ーーーーいっ! 西村選手、早くお風呂へ! こんな日に、レースでもないのに落水とは、気の毒な限りである。
Uu5w8142 そんな朝だというのに、池田浩二は横澤剛治を水面へ突き落とそうとするのである。1Rのエンジン吊り。池田は横澤の背後に忍び寄った。もちろん横澤もこんな寒い日に水に落ちたくなどない。というか、寒くなくたって突き落とされたくはないわな。横澤は池田にしがみつき、池田はそれでも寄り切ろうとする。大相撲住之江場所か! とにかく、池田はリラックスしている。
Uu5w8748  その1Rで1着の川﨑智幸に「やったな~」と西島義則が声をかけた。最終走で今節初1着の川﨑。先輩の祝福に目を細めていた。西島の次の言葉は……「さむーいっ」。ですよねえ、西島さん。安芸の闘将ですら口に出してしまうほど、本当に寒い! この気候の中、レースに調整にと戦う選手のみなさん、本当にごくろうさまです!

Uu5w8155  この寒風を切り裂いて、石野貴之は精力的に試運転を続けていた。1R発売中もそうだし、2R発売中の試運転OKランプが点ると即座に水面に飛び出して行ってもいた。勝つためには寒いなどとは言っていられない。というより、寒さなど二の次になるのが当然である。
 試運転後は丸岡正典、田中信一郎と手応えを確認。ボート操縦は全身運動だから、ヘルメットをとった3人の顔は赤く上気している。それがまた水面の風の冷たさを物語っており、ふたたび水面に飛び出していく石野には思わず「がんばれー」と心の中で呟いてしまう。
Uu5w8559  試運転をしていたのはシリーズ優勝戦では石野くらいだったが、もちろん他の選手も室内でただ暖をとっているわけではない。篠崎元志はペラ調整。もちろん温かいところを選んで作業しているわけがない。エンジン吊りにはもちろん真っ先に飛び出していき、積極的にお仕事。まだまだリラックスしている様子で、ハツラツと動き回っていた。
Uu5w8313  石渡鉄兵もペラ調整。1R後にプロペラを外して、作業を始めている。声をかけて少しだけ声をかけたが、その表情や雰囲気は普段とあまり変わらない様子。こちらもまた、緊張感に襲われることなく寒い朝を過ごしているようだ。足はかなりいいとのこと。H記者もシリーズでは節イチでは、と言っている。このまま落ち着いて過ごせれば、SG初制覇も充分!

Uu5w8688  で、2Rまでについに装着場で姿を見なかったのは、湯川浩司だ。このまま顔を見ずに朝ピットを去るのかな、と思っていたら、装着場のど真ん中にある控室へと入っていく姿を見かけた。室内では田中信一郎と談笑する様子も。この余裕が逆に不気味に感じたが、果たして。(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

賞金王決定戦 公開インタビュー

Uu5w0147 ①松井 繁(大阪)

(すべての客が松井選手を応援してる)それはどうでしょう。男前ナンバーワンの篠崎ちゃう? 僕はナンバーツーやから(笑) 足はいい。いちばん自分が出てます。当然1コースで、今日はスタートを行くつもり。(勝てば賞金王4V)自分の記録して、それは残しておきたい。強い大阪支部を見せたいと思います。

Uu5w0155 ②井口佳典(三重)

『絶対王者』を倒してこその賞金王。もちろん思いきっていきます。策はなんにもないですけど(笑)松井さんだけじゃなく、周りの先輩を倒したい。昨日の足は完璧。今日は冷え込んで回転が上がりすぎていたので、調整します。“絶品”は言いません。差しかまくるかふたつにひとつ、スタート行きます!

Uu5w0176 ③太田和美(奈良)

 目標はあくまで優勝、まだ何もクリアしてません。3号艇は好きな枠、3コースは好きなコースです。足は正直、威張れない。でも、ここまできたらエンジン云々じゃないので、気合い入れていきます。地元がふたり乗ってるので、井口君の前に差します。

Uu5w0185 ④山崎智也(群馬)

 バランス取れて勝負になる足。昨日、ギヤケースが壊れて交換したけど、今朝の感じは悪くなかった。あとはペラ調整で合わせる。4カドだったら十分勝負になります。スタートも自分なりに行けてるし、今日も行くつもり。1号艇が王者なんで、ここで勝って今年の主役になります。

Uu5w0202 ⑤瓜生正義(福岡)

 足はちょっとズレてる感じですけど、昨日はバランスが取れて自分なりに「キタッ」と思いました。今日もいかに合わせられるか、です。5コース近辺から。(4カドの智也が攻めてくれる?)はて、行っていただけるなら、はい。あとは自分のレースができるかどうか、だけ。今朝のスタート勘は合ってました。そこに(出足が)辿り着けるかどうか、だと思います。

Uu5w0224 ⑥平尾崇典(岡山)

夢の大舞台に来て、今日は勝負ができる立場。とても嬉しく思います。ここまでマイペースで来れてます。勝負事なので何があるかわかりませんが、このレースで小細工は通用しない。6コースから思いっきり行きたい。舟足はバッチリきてます!

(撮影/チャーリー池上)


| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)

本日の“本紙予想”賞金王決定戦&シリーズ戦最終日

おはようございます! Kです。いよいよ賞金王優勝戦です! なんとか舟券で勝って、いい新年を迎えたいですね。そして、こうして“本紙予想”と称して予想させていただくのも最後です。当てたいなあ……。

1R
1コース想定=川﨑 まくられ率14.5% 差され率14.5%
2コース想定=秋山 逃がし率35.6%
川﨑が外制して逃げ切り。
◎川﨑 ○秋山 ▲新田 
3連単1-25-全

2R
1コース想定=森高 まくられ率8.2% 差され率32.8%
2コース想定=石川 逃がし率36.1%
チルト跳ねる中村の6コースまくりを最後まで狙う。
◎中村 ○森高 ▲石川 △寺田 
3連単6-124-全

3R
1コース想定=田村 まくられ率8.8% 差され率17.5%
2コース想定=桐生 逃がし率28.6%
岡崎が3コースから自在な攻め。
◎岡崎 ○田村 ▲桐生 
3連単3-12-全

4R
1コース想定=齊藤 まくられ率3.1% 差され率21.5%
2コース想定=吉永 逃がし率35.6%
齊藤がS踏み込んで逃走。ヒモ妙味は柳沢、中辻。
◎齊藤 ○柳沢 ▲中辻 △今村
3連単1-453-全

5R
1コース想定=赤岩 まくられ率7.8% 差され率18.8%
2コース想定=田中 逃がし率41.0%
赤岩が不本意な一節を逃げて帳消しに。
◎赤岩 ○田中 △服部
3連単1-24-全

6R
1コース想定=山田 まくられ率6.0% 差され率14.0%
2コース想定=山口 逃がし率35.9%
山田がスタート決めてイン速攻。
◎山田 ○吉田 ▲岡崎
3連単1-35-全

7R 住之江選抜
1コース想定=西村 まくられ率10.0% 差され率16.7%
2コース想定=吉田 逃がし率51.9%
西村が吉田を壁にしてSG2勝目。
◎西村 ○笠原 ▲吉田 △渡邉
3連単1-325-全

8R 特別選抜B戦
1コース想定=中辻 まくられ率13.3% 差され率13.3%
2コース想定=新田 逃がし率50.0%
中辻が気合の先マイ逃走。
◎中辻 ○新田 △金子  
3連単1-24-全

9R 特別選抜A戦
1コース想定=服部 まくられ率6.3% 差され率22.2%
2コース想定=市川 逃がし率38.0%
今村の攻めに乗る秋山で穴狙い。
◎秋山 ○服部 ▲今村 △森高  
3連単5-146-全

10R 順位決定戦
1コース想定=白井 まくられ率5.1% 差され率15.3%
2コース想定=今垣 逃がし率45.2%
白井が次点の悔しさを晴らす逃げ。
◎白井 ○今垣 ▲峰 △丸岡 
3連単1-245-全

W優勝戦は後ほど!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

最終日! クライマックス!

おはようございます。賞金王決定戦はいよいよ最終日、W優勝戦です! 2012年のクライマックスです! この戦いを見ずして年を越すことはできません! 激戦の連続だった今年の賞金王、そのフィナーレを堪能しましょう!

Uu5w5761 Niftyボートレース特集としては、本日が最後のレポートとなります。取材班一同、頑張ります!(PHOTO/池上一摩)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

賞金王トライアル私的回顧 第3戦

6着争いまで……

11R 進入順
①井口佳典(三重)06
④平尾崇典(岡山)08
⑤馬袋義則(兵庫)10
③坪井康晴(静岡)09
⑥峰 竜太(佐賀)11
②山崎智也(群馬)07

Uu5w9426  これだから、賞金王トライアルってヤツは何があるかわからない。ピット離れで、山崎智也と坪井康晴が後手を踏んだ。完全なドカ遅れではない。普通のレースなら、外の選手が直進している間にそそくさと定位置に戻れるくらいの遅れに見えた。が、このレースは違う。平尾、馬袋、峰が申し合わせたように、レバーを握って猛然と加速した。こうなると、初速の違いが何倍にも膨らむ。

Uu5w9431  智也と坪井がズルッと滑り抜けた。進入は上記のとおり。坪井はなんとか4コースまで潜り込んだが、智也は潔く艇を引いた。最終隊形1453/62。こんな進入予想、世界中の誰が予想できる??
 スタンド騒然の中、12秒針が回る。外の“いざこざ”なんか関係ない、という風情でインの井口佳典がバチッと逃げた。コンマ06トップS。さすがの集中力で、決定戦ファイナル進出を決めた。

Uu5w9545  問題は2~6着争いだ。ボーダー21点想定で、石に噛り付いても②着が欲しい平尾崇典が差し粘る。これに、ほぼ絶望的な立場の馬袋が追随する。その真後ろに、③着条件の坪井。すこし離れて、1着でも苦しい峰竜太。最後方は、なんとなんと⑤着条件の智也! つまり、すべての着順争いにファイナル勝負駆けの機微が潜んでいた。
 2マーク、②着を死守したい平尾に突進気味の切り返しを仕掛けたのは、ほぼ勝負付けが終わっている馬袋だった。おそらく、同期の智也の援護射撃、などという思考はなかっただろう。まだ諦めてはいないし、最高峰の12人に選ばれたからには全力を尽くす。そんな切り返しに見えた。その横から坪井も同じような航跡を描き、平尾の進路を阻もうとした。欲しいのは3着、平尾よりも先着すれば俄然ファイナルが近づく。
Uu5w9512  窮地に立たされた平尾は、怯まなかった。馬袋と坪井の間の狭い狭いところに、全速で舳先を突っ込んだ。あまりに狭い間隙に、目を瞑って突っ込んだんじゃないか、と思えるほどの強襲だった。馬袋も、坪井も、平尾も死に物狂いで攻めた結果、軍配は平尾に上がった。この1周2マークのまくり差しは、岡山のファンの間で語り草になることだろう。

 次の焦点は、3着争い。2マークの攻攻(攻防ではない)で、坪井が優位な立場になったかに見えた。が、馬袋が食い下がる食い下がる。あの手この手の追撃で、2周目、ついに坪井を4番手に引きずりおろした。あまりのしつこさに、私は「まさか、やっぱり智也のために?」なんて思ったりもした。
Uu5w9555  馬袋優位の3周1マーク。坪井が決死の行動に出た。外から内へ、切り返しで馬袋の前を横切った。決まればファイナル、不発なら順位決定戦……「この1年、賞金王だけを目指してきた。3年前、ファイナル1号艇で惨敗したぐっちゃぐちゃの思いを晴らすことだけを考えてきた」と語ってくれた坪井の、渾身のギャンブル。ほぼ真横に流れる坪井の艇が、平尾が作った真っ直ぐな引き波とクロスした。硬いことで有名な住之江の水が、その衝撃を倍増させた。ボートが1mほども浮かび上がり、そのまま、くるりと反転して水面
に叩きつけられた。この瞬間、坪井の1年間の努力も水の泡と化した。
Uu5w9557  一方、この災難によって救われたのが、最後方に甘んじていた智也だった。転覆艇の真後ろにいた峰がもろに影響を受けて失速し、あれよあれよと4番手に浮上したのだ。坪井が完走していればファイナル出場も危うかったのに、結果的に明日の4号艇が転がり込んできた。智也の足はファイナル組では苦しいが、この強運は怖い。そうでなくても、「一度死んだ身」と己に暗示をかけて、タッチスタートをやらかしそうな男だし。強運+度胸=黄金のヘルメット。こんな等式を作ってしまう可能性もある。

世にも不思議な……

12R
①太田和美(奈良)  12
⑥松井 繁(大阪)  13
②白井英治(山口)  12
③丸岡正典(奈良)  18
④瓜生正義(福岡)  24
⑤今垣光太郎(石川)14

Uu5w9661  華々しく、激しく、切なく、そして不思議なレースだった。奇妙なファンタジー映画のようでもあった。その多くを演出したのが、艇界の魔術師・今垣光太郎。まずはピット離れで、今垣は他を1艇身出し抜いた。あのスーパーピット離れは、いったい何なのだろうか。まあいい。今垣は一気に内の艇を絞って、太田和美まで超えてしまった。このままの勢いで進めば、インまで奪えるかに見えた。が、そこで今垣は何か忘れ物でもしたかのように、ふと立ち止まる。

Uu5w9672  一度は出し抜かれた2~4号艇の3人が、コースを取り返すべく今垣の外に殺到した。なぜか、今垣本人は動かない。白井英治が、丸岡正典が、瓜生正義がホーム水面で舳先を向けた。それでも今垣は動かず、代わりに太田と松井繁がそろそろと静かにイン水域に入り込んだ。脱兎の如く飛び出し、インまで奪えたはず今垣の最終的なコースは……最アウトの6コースだった。

Uu5w9712 昨日も同じようなピット離れから4カドを奪い、私はそれをユニークだと讃えた。が、今日は6コースまで出てしまったのである。スーパーピット離れで前付けした選手が、回り直すこともなく6コースへ。こんな出鱈目な進入を、私は今まで一度も見たことがない。これからもないだろう。今垣が同じことをやらない限りは。

Uu5w9727  レースに戻ろう。6コース単騎がましをあえて?選択した今垣は、スリットから勢いよく飛び出した。そして、シャカリキに内の艇を絞りはじめた。私は、興奮しつつも、ちょっと呆れてしまった。ピット離れで内4艇を絞りきった男が、6コースにはみ出して、今度はスリットからまたまた内5艇を絞りきろうとしているのである。
 これは、何だ??
 この一連の光景が、不思議でならなかった。そして、今垣光太郎は、正真正銘の天才なんだ、と思った。真の天才のやるコトは、いつだって常人にはまったく理解できないのだ。
Uu5w9762  今垣の天才絞りまくりは、太田まで届かなかった。届かないどころか、松井にも白井にも抜き返された。今垣、このレースの1マークまでに何人を叩き、何人に抜き返されたことか……。
 バック直線、太田が完全に抜け出してファイナル当確。その後方では②着条件の白井とすでに当確の松井が舳先を並べていた。今垣は、このままでは赤信号の4番手。これは、非常にまずい。来期、B級落ちが確定している今垣にとって、決定戦に乗るか否かは天国と地獄の違いがある。B級でも来年のSGに参戦できるか、一般戦だけを走り続けるか……このレースの③着が、分水嶺なのだ。もちろん、今垣はそれを知っていたと思う。

Uu5w9801  2周1マーク、今垣は捨て身の突進を仕掛けた。11Rの坪井のように。今垣の攻撃は、よりわかりやすいものだった。2番手の松井には目もくれず、その松井を差しきろうとしている3番手の白井にダンプしたのだ。坪井がやった切り返しではなく、露骨に3番手をターゲットにしたダンプ。闘争心剥き出しのダンプ。今垣の平常心は、100%潜在的な闘争心でできている。それが私の持論なのだが、この大一番でも平常心が炸裂した。そして、白井に接触した今垣の艇は、大きくバランスを崩した。舳先が空に突き刺さりそうになった。何度かバウンドして立て直したときには、松井と白井は彼方の先にいた。今垣のレーサー人生にも関わるような賞金王決定戦が、事実上、ここで終わった。
Uu5w9747  そして、白井英治。今垣のダンプをなんとかこらえた白井だったが、ここでの接触の影響は小さくなかった、と思う。松井との差が開いた白井もまた、王者に切り返しや突進で逆転を狙った。どれも、わずかに届かなかった。次点の7位……機は熟していたが、ほんの少しだけ機力が足りなかった。そんな気がする。(photos/チャーリー池上、text/H)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

THEピット――運命の時

2012_1222_0694  まず、無念の涙を飲んだ戦士たちから。もっとも落胆が大きく見えたのは、今垣光太郎だっただろうか。あのピット離れで、まさか6コース単騎になろうとは。それでも攻めて、道中も粘って、なんとか優出圏内に潜り込もうと死力を尽くしたが、攻めが流れて万事休す。向こう1年間、表舞台に登場する機会が激減することがほぼ確定してしまった。一縷の望みを求めて、朝から徹底的に作業を続けた今垣。12R組で作業を最後に終えたのがまさに今垣で、ということは今日1日もっとも根を詰めていたのが今垣光太郎ということになる。それが実を結ばなかったことは、今垣の心に重い石を埋め込んだに違いない。レース後の様子を見てしまえば、声をかけたりすることもちょっとためらわれた。
Uu5w9842  白井英治は、たそがれた表情を見せていた。終わった……そんな心の声が聞こえてきそうな表情。3着で20点、これでは届かないことはわかっていただろう。すでに優出漏れを覚悟しきっているような、だからこそせつない顔つきなのだった。
Uu5w9626  不完全燃焼でトライアルを終えてしまった選手がいるとすれば、坪井康晴だろう。11R3周1マークでまさかの転覆。結果論だが、11R3着なら優勝戦に進出していた(山崎智也が6番手を走り続けたとして。だが、坪井の転覆がなかったら、順位に変動はなかったのではないか)。坪井は馬袋義則と3番手を争っていたのだ。競り勝っていれば、優勝戦のピットが手中に入っていたはずなのだった。
 転覆整備をしながら、坪井の表情は当然、晴れない。身体に関しては、問題なく歩いてはいるが、打撲はあったそうだ。おそらくカウリングに足を打ったのではないか、ということ。だが、軽傷で済んだ体の傷より、心の傷は深くて重い。転覆整備を終えると、坪井はやるせない表情で控室へと戻っている。明日はこのリベンジを!……などと気軽には言えそうにない、寂しい後ろ姿であった。

Uu5w8279  坪井の転覆は、山崎智也にツキをもたらした。3番手争いの後方を走っていたのは智也と峰竜太。智也は6番手だったが、この事故によって進路がふさがっている間に、峰を抜いて一気に順位を2つ上げたのだ。事故によるものだけに心から喜ぶことはできないが、しかしラッキーはラッキー。智也の顔も次第にほころんでいく。
「神様がドラマティックな結末を求めているのなら、僕が優勝すると思います」
 横西奏恵の引退発表が今節初日。当然、智也にも注目が集まり、智也自身、横西の思いも背負ってトライアルを戦った。第2戦では6年ぶりの賞金王1着が出て、ラストラウンドではアンビリーバブルな逆転劇。たしかに、智也のVは最高にドラマティックな幕切れを演出することだろう。それを引き寄せるのは、もちろん智也の自力にほかならない。4号艇という枠番も妙に気になるところである。
Uu5w8365  別にラッキーでも何でもないのに、そんな表情を見せていたのは瓜生正義。12R4着では優出がかなわないと思い込んでいたらしいのだ。22点なのに? ちょっと???だったりもしたが、究極の好青年は自分をかなり低く見積もったりもしているので、まあそういうことなのだろう。あるいは、好枠でなければ意味がないと思っていたため、細かい計算をしていなかったとか? だとするなら、まさしく強者である。このへん、本人に聞いても「本当にダメだと思った」で終わると思われるので、これくらいで止めておこう。
 好青年ぶりは会見でも見られた。シリーズ戦の1号艇が、後輩の篠崎元志である。
「篠崎くんが優勝すれば、いい流れで僕に…………いや、プレッシャーかけてしまいますね(笑)。一生懸命頑張ってくれれば、僕も一生懸命頑張れると思います」
 今頃宿舎で「福岡でW優勝だ! 元志が優勝して、瓜生さんにつなげろ!」とか岡崎恭裕あたりに言われているような気もするのだけれど(笑)、瓜生は後輩を気遣い、いらぬプレッシャーを排除しようとする。こんなにも優しくて、どうしてこんなに強いんでしょうか、瓜生正義は。
Uu5w8213_2   一方、11R後に「おそらく大丈夫!」と聞かされたのに、実は優出が確定ではなかったのは平尾崇典だ。平尾は2着で22点にポイントアップ、想定されるボーダー=21点を上回ったのだから、誰もが直感で「平尾も当確」と考えたと思う。平尾はレース直後には、嬉しそうに目を細めて、小さくガッツポーズもしている。しかし、12Rの結果次第では、次点に終わる可能性があった。たとえば、12Rが②-①-④で決まった場合など。けっこうありそうな目だったわけで、平尾は一転して崖っぷちで待たされる身になったわけである。
 結果、平尾は6番目で当確! 平尾が見せたのは、喜びというよりは安堵であった。そりゃそうか。もちろん、11R後の歓喜がその後にふたたび蘇ってはきているだろう。賞金王初出場で初優出。無欲で臨める6号艇で、大きな喜びを胸に戦う平尾。実は6コース成績がいいアウト巧者なだけに、怖い存在という気もする。

Uu5w8695  12R、思いもよらぬ進入をものともせず、太田和美が逃げ切った。今年、1年を通して大きな波もなく高いレベルで活躍し続けた“2012年の顔”が、「正直ちょっと足は弱い」という機力差を跳ねのけて、優勝戦に進出した。太田は言う。
「ここまできたらアシ云々の問題ではない」
 この言葉は実に頼もしいものであり、同時に賞金王決定戦が機力だけで決するような甘い舞台ではないということを表現したものでもある。明日は当然、その弱い部分を克服するべく作業に集中する一日になるだろうが、それ以上に太田に覚悟のようなものが備わっているのが心強いのだ。
Uu5w8448  一方で、井口佳典は「仕上がりは完璧です。はい、完璧です。全部のアシがいいです。◎です。全部いいです」と同じ単語を繰り返し使いながら、力強く言い切って見せた。もちろん、井口もアシだけで賞金王を勝てるなどとは思っていまい。だが、もちろん機力は技術とメンタルを後押しする。そして、ここがおそらく重要なのだが、井口は強く言い切ることで状況を劇的に自分向きに引き寄せようとしているのだろう。ビッグマウスは井口の持ち味。時間が合う方は、明日の公開インタビュー(朝にあります)をお楽しみに!

Uu5w9822  さて、優勝戦1号艇を手に入れたのは、松井繁である。とにかくもう、「今日の松井は真の王者だった」以外に書くべき言葉が見つからない。いや、「今日も」だろうか。今節の松井はとにかく強烈。アシも節イチ級の仕上がりとなり、メンタルも完全に仕上がって、醸し出す雰囲気も強烈に仕上がっている。10R発売中に、ペラ室では服部幸男とのツーショットが目撃されたが、神々しすぎて長く直視できないほど。これは間違いなく、過去のSG優勝戦1号艇での松井繁と寸分たがわぬものである。
 明日もきっと、僕は松井繁を目で追い、でも発散するものにおののき、う~んとか唸るのだろう。明日の松井繁は、その存在そのものが、極上のエンターテインメントである。(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

速報 賞金王ファイナルのメンバー決定!!

激しすぎるトライアル最終戦の結果、黄金のヘルメットと1億円を賭けた賞金王ファイナルの6PITが確定しました! 1号艇は、準完全Vの勢いで突っ走る王者・松井。この断然の本命に、他の5艇がどこまで迫れるか。いよいよ、世界最高峰の聖戦の時が来ました!

12R賞金王決定戦
①松井  繁(大阪)
②井口佳典(三重)
③太田和美(奈良)
④山崎智也(群馬)
⑤瓜生正義(福岡)
⑥平尾崇典(岡山)


| 固定リンク | コメント (5) | トラックバック (0)

H記者の『丸ちゃんが師匠を……??』予想

 最後のトライアルは12Rが荒れそうです!

11R
◎①井口佳典(三重)A(伸びS)
★②山崎智也(群馬)B
○③坪井康晴(静岡)A
 ④平尾崇典(岡山)A
 ⑤馬袋義則(兵庫)A
 ⑥峰 竜太(佐賀)B

進入123/456

 初戦のイン戦で失敗した井口が、今度は逃げきるか。ナーバスになっていると心配ですが、今度はしっかりターンできるとみます。スタートが揃うとみて、素直に智也、坪井へ。もしも初戦のようなことがあれば、気合いパンパンで決め差しにくる智也の頭。2-1=3も少々。

3連単★本線1-2=3、押さえ2-1=3

12R
 ①太田和美(奈良)B
★②白井英治(山口)A
◎③丸岡正典(奈良)A(伸びS)
 ④瓜生正義(福岡)B
★⑤今垣光太郎(石川)A
 ⑥松井 繁(大阪)A(行き足S)

進入1256/34か126/345などなど

 太田の出足が一息で、穴の匂いが漂います。進入も……松井が動くのは当然(スタート特訓は4本中2本スロー)として、それを今垣がどうするか。これが超難解で、進入はちょっと読めません。それでも、丸岡が4カドか5カドになるのは間違いなさそう。スタート同体ならトップ級の伸びで一気まくり、または行き足強烈な松井に連動してのマーク差し。師匠の太田をまくりきるだけの素養と矜持が、銀河系にはあります。展開を突けそうな白井と意外性の塊・光ちゃんへ。

3連単★3-25-全


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

H記者の『森高カズMAXのヒモ勝負!!』予想

崖っぷちで、ギリギリつまさき立ちしているHです。昨晩の鉄砲麻雀も惨敗、ジャラ銭で最後のお願い舟券を買いますーー!!

8R
◎①石渡鉄兵(千葉)S
 ②服部幸男(静岡)A
★③今村 豊(山口)B
 ④魚谷智之(兵庫)B
 ⑤赤坂俊輔(長崎)B
★⑥西島義則(福岡)B

進入1623/45か1263/45

 ミスター今村が「西島を入れる」と漏らしたいう情報もあり、西島の2、3コースが濃厚です。すでに戦略を固めたミスターのS攻勢が脅威ですが、シリーズで節イチ級のパワーを誇る石渡がしっかり受け止めて逃げます。相手はセンター速攻の今村と気合いパンパンの西島。

3連単★1-36-全

9R
◎①池田浩二(愛知)B
 ②中辻崇人(福岡)A
 ③日高逸子(福岡)A
 ④市川哲也(広島)B
★⑤石野貴之(大阪)A(伸びS)
★⑥秋山直之(群馬)B
進入123/456

 今節の秋山は隙あらば動こうとしています。要注意レーサーですが、ここは地元の石野がしっかりブロックして枠なりか。ならば、機力劣勢でも屈指の超高速インモンキーを誇る池田がギリギリ逃げきるとみます。相手は伸び節イチ級の石野と、それに連動して展開を突けそうな秋山へ。石野の一発5-1=6もこっそり買っておきます。

3連単★1-56-全

10R
☆①篠崎元志(福岡)A
☆②岡崎恭裕(福岡)B
☆③湯川浩司(大阪)B(行き足A)
 ④柳沢 一(愛知)A
 ⑤新田雄史(三重)B
★⑥森高一真(香川)B
進入162/345か126/345

 前付け宣言している森高が絶好のヒモ穴候補。イン篠崎と4カド湯川の攻撃はともに破壊力がありますが、成功するのはどちらかひとり。森高は2コースなら決め差し、3コースなら湯川が攻める前に得意の握りマイで2着に粘りきります。岡崎も含めたスリーヘッド体制で臨みます。

3連単★123-6-123

 もしも私の本線どおりの結果なら、明日の優勝戦は①篠崎②池田③石渡④今村⑤石野⑥森高ってな感じになるのですが、いかに??


| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)

“本紙予想”賞金王決定戦トライアル3戦

さあ、トライアル第3戦。気づいてみれば、1号艇に本命を売ったのは、第1戦の井口だけでしたね。外れてるし。もちろんここも1以外!

11R トライアル第3戦
1コース想定=井口 まくられ率10.6% 差され率13.6%
2コース想定=山崎 逃がし率30.0%
山崎が2コースから自在戦で井口を攻め込む。
◎山崎 ○井口 ▲馬袋     
3連単2-15-全

12R トライアル第3戦
1コース想定=太田 まくられ率5.1% 差され率22.0%
2コース想定=白井 逃がし率30.2%
進入からもつれそうな一戦。得点に余裕ある松井が自在に捌いて3連勝だ。
◎松井 ○太田 ▲丸岡     
3連単6-13-全


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

本日の水神祭! ニシタク!

Uu5w8131  シリーズ戦ピット記事でお伝えしたとおり、1Rで西村拓也がSG初勝利をあげました。その水神祭が、5R終了後に行なわれております。西村自身は4Rで2走目を終えたのですが、5Rには先輩の吉永則雄が出走していたため、1レース遅らせたという次第。というわけで、5R終了後には松井繁、田中信一郎、太田和美、丸岡正典、湯川浩司、石野貴之が集結して、若き後輩を祝福しました……あら、則雄は!?

Uu5w8770  ともあれ、とびきり豪華なメンバーに担がれた西村拓也は、ウルトラマンスタイルで冷たい水面に放り込まれました。すごいなあ、このメンバーに投げ込まれるなんて縁起いいなあ。大阪支部の新鋭は、SGで初1着をあげればこの特典がついてくるわけですね。こうして大阪支部の若手は強くなる。びしょ濡れになりながら笑顔を見せる西村も、この輪の中でSGを戦うのが普通のことになるんでしょうね。

Uu5w8792  で、水神祭が終わったころ、則雄が「ごめーん」とあらわれた。もし浪速のスピードヒーローが加わっていたら、日本レコードのゲンもついたかもしれないのですが……。ともあれ、ニシタク、おめでとう! またSGで会いましょう!(PHOTO/池上一摩)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

THEピット――柔らかな勝負駆け

2012_1222_0437  装着場のボートリフト方面から、笑い声が響いてくる。ぶっとい柱があって、誰の声かがわからないので、すすすっと場所を移動。目に飛び込んできたのは、大笑いする王者の姿だった。
Uu5w7110  松井繁と馬袋義則が、爆笑しながら話し込んでいる。試運転の手応えについて……ではなさそうだな。とにかく楽しそうだ。やがて二人は並んで控室へと歩き出しているのだが、爆笑は止まらない。松井は途中、ヘルメットを一時的に置いておくスチール製の棚を、バンと叩いてもいた。控室の前で立ち止まった二人は、さらに談笑を続ける。空気は冷たいけれど、とても穏やかな空気が二人をほかほかと包んでいた。
 優出確定の余裕? それはどうだろう。かたや馬袋は結果を出せずにいて、その後は試運転へと走っていく姿も見かけている。馬袋にはむしろ余裕がないだろう。それでも、2連勝と2連続シンガリの二人は、おかしそうに笑う。王者がそうして馬袋を和ましている、というのは考えすぎだろうか。
 
Uu5w6085  馬袋が試運転へ向かう際、併走するように走っていたのは平尾崇典だ。よく見れば、平尾のボートは係留所にあり、朝特訓後もボートを陸に上げず、速攻でペラ調整に走った模様。一日を目一杯使って、勝負駆けを戦おうとしているわけだ。表情は昨日までと変わらないが、淡々としつつも勝負モードに早くも切り替わっていると言っていいだろう。
Uu5w7187  朝特訓の後にボートを上げなかったのは、今垣光太郎も同様だ。こちらは平尾とは違って、必死な様子が伝わってくるたたずまいである。もし昨日の1号艇を活かしていたら、少しは違った雰囲気になっていただろうか。来期B2の今垣は、基本的には記念戦線からしばらく遠ざかる。ただ、SGに出場する手段はある。この賞金王で優勝戦に進むことだ。来年のSG優先出場権(チャレカ、賞金王は除く)を手にできる優出チケット。もし2戦目を逃げ切っていれば当確だったものが、今日は勝負駆けを強いられることになったのだ。視線に力がこもるのは、当然と言えるだろう。
Uu5w6858  もう一人、白井英治も思いが伝わる表情を見せていた。目つきがあまりにも鋭いのだ。険しいでも厳しいでもいい。とにかく、目に力がこもっている。いや、こもりすぎと言ってもいいほど、メラメラした視線なのだ。白井も今日は勝負駆けに挑む。メンバーはなかなか厄介だ。この時間帯からほとばしる気合が見えるのは、少々早すぎるような気もしないではないが、こうして自分を高めていくのが英治スタイルであるのなら、今からレースが楽しみである。

2012_1222_0632  そうしたなかで、穏やかなたたずまいを見せる太田和美には痺れますな。1号艇とはいえ、決して簡単な勝負駆けではあるまい。だが、おそらく胸に秘めるものはありながらも、涼やかな表情で、柔らかな空気を醸し出している太田の人間力には恐れ入るばかり。朝のピットを後にして考えてみれば、もっとも印象に残ったのは地元勢の柔らかさなのだった。
(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

5日目! 運命の一日!

おはようございます。賞金王決定戦は5日目です。決定戦トライアルは最終戦、シリーズ戦は準優勝戦。1年で最も濃密な一日と言えるかもしれません。W優勝戦のメンバーが決まる一日。わくわくしますね~。

2012_1222_0062 名無しさんご指摘の通り、3年前のシリーズ戦で5号艇の木村光宏選手と6号艇の藤丸光一選手が競り合うように前付けして、1号艇の西島義則選手が譲って3コース(まくりで快勝)ということがありましたね。森高一真の意表を突くイン獲りとは少しかたちが違いましたが、いずれにしても97年賞金王、09年シリーズ戦、12年シリーズ戦と、西島1号艇をめぐる衝撃シーンが暮れの住之江が起こるんですねえ……。その西島は準優6号艇。今日はこの人が動く番です。(PHOTO/中尾茂幸)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

賞金王トライアル 私的回顧

竜巻まくり

2012_1222_tr11_1832  11R
①今垣光太郎(石川)09
②白井英治(山口) 08
⑤松井 繁(大阪)  05
③平尾崇典(岡山)  08
④馬袋義則(兵庫)  09
⑥坪井康晴(静岡)  05

 センター筋から、真っ黄色の何かが飛んできた。
「鳥だ、飛行機だ、いや、王者・松井繁だ!」
 ベッタベタな表現で恥ずかしいが、私の驚きはそんな感じだった。それくらいの行き足だった。スリットほぼ横一線から、ぐーーーんと伸びた。スーパーマンみたいに。あるいは白井英治が放ったのかもしれないが、それにしてもの行き足だ。
2012_1222_tr11_1865  そして、松井は伸びなりに絞った。舳先の1/3を掛けて白井が必死に抵抗したが、王者に容赦はなかった。容赦というより、迷いがなかった。スリットで覗いた瞬間から、松井はインまで攻め潰すと決めていた。そんな強引なまくりだった。白井の舳先がソッポを向き、インの今垣光太郎は王者の引き波で進むべき方向を失った。人間ではない、たとえば竜巻のようなものが1マークを通り過ぎたような気がした。圧倒的なまくりだった。

2012_1222_tr11_1878  これは……決まりか。
 力ずくで他艇をねじ伏せ、独走となった王者の進軍。私は、早くも明後日に思いを馳せていた。昨日は絶品差しで、今日は竜巻まくりで1号艇を蹴散らした。誰が、この超人の如き男の進軍を止められるのか。誰も浮かばなかった。

2012_1222_0551  だが、天にまします神は、最強者にとびっきりの試練を与えるのがお好きらしい。明日の松井に与えられた艇番は6。2号艇で勝ち、5号艇で勝っても、まだ満足していないのだ。きっと、神様も見たいのだろう。黒・黄色・緑・白、すべての色で圧倒的に勝ち進む王者の姿を。私も、それが見たくなった。この試練をすべて打ち砕いて最後に4度目の黄金のヘルメットを頂いたとき、松井繁は生きる伝説となる。『絶対王者』の称号が、未来永劫まで語り継がれることになる。

極上の“展示航走”

2012_1222_tr12_2020 12R
①山崎智也(群馬)09
②瓜生正義(福岡)08
⑥太田和美(奈良)11
③井口佳典(三重)13
④丸岡正典(奈良)13
⑤峰 竜太(佐賀)17

 結果から先に記せば、1着から順に123456。いわゆる“展示航走”だ。が、道中の争いは、展示航走とは真逆のものだった。熾烈を極めた。逃げた山崎智也、差しが届かなかったものの2番手を取りきった瓜生正義。この1-2は安泰。

2012_1222_tr12_2040 その後ろだ。峰竜太と井口佳典と丸岡正典。この3人の3~5着争いが、ぐっちゃぐちゃだった。ツケマイ、全速差し、切り返し、まくり張り……そんな技の数々を、3人ですべて出し尽くした。ほとんど毎年のように書いているが、これがトライアルの醍醐味なのである。短期決戦で1点の価値が死ぬほど重いトライアルは、5・6着争いでも修羅場になるのである。

2012_1222_tr12_2065  本場にいてよかった。
 つくづく、そう思う。今日の死闘も舟券に関わらない4、5着まで絡んでいるから、テレビモニターでは部分的にしか映らない。本場にいる私の目は、ターンマークで秘術を尽くしあう3人の姿だけを追い続けていた。やや縦長になってはまた団子になり、団子になったかと思えば、また離れる。ターンマークごとに、寄せては返す波のような攻防。「人間は、本当の本当に必死になれば、こうなる」というド迫力の攻防を、とことん堪能することができた。

2012_1222_tr12_2109  競って離れて競って離れて、ゴールを通過した3艇の差は競馬で言うところのアタマ、クビ差程度だった。おそらく、この差がファイナル優出にも大きく影響するだろう。一時は3番手を取りきった峰竜太は、この激闘の末に僅差の5着に敗れた事の重大さを知っただろう。身体のすみずみで感じたはずだ。今年も、激痛とともに。この激痛が、来年以降の同じ修羅場で生きる。別次元のボートレースに、身体が自然に反応するようになる。
 結果は123456。いつもなら虫唾が走るような不快感を覚える“展示航走決着”なのだが、今日のレースはまるで違った。準優の醍醐味が2着争いであるように、今日の“展示航走”は賞金王トライアルの醍醐味そのものだった。しつこいようだが、本場にいて良かった、とつくづく思える隠れた名勝負だった。(photos/シギー中尾、text/H)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)

THEピット――Golden Smile

Uu5w7638  シリーズ戦ピット記事で書いた森高一真との長話。実は、その会話にいったん割り込んできた選手がいる。松井繁だ。
 会話の場所は選手控室前。松井は展示の準備のため、外に置いていたヘルメットか何かを取りに出てきたのだ。そして言った。
「ヤ×ザとヤ×ザやん」
 ダハハハハ! すかさず森高が返す。
「ちゃうちゃう。ヤ×ザとチ×ピ×や」
 どっちがどっちかは知らんけど、ま、森高も僕も一見コワモテです(笑)。それにしても、王者に突っ込まれるとは光栄の極みである。
 その松井は、連勝で優出当確となった。「今日も僕がいちばん出ていたと思う」と本人が言うとおり、インパクトのある前付け3コースまくりだった。あのレースを見せつけて、気分が悪かろうはずがない。レース後には笑顔が多く見られていた。
Uu5w7908  同時に、強烈な気合も感じさせられる。12R後の枠番抽選。A組の一番手でガラポンを回した松井は、賞金王の風物詩とも言える、「王者の緑」を引き当ててしまった。昨年などは苦笑いも見えていたが、今日は一瞬動きをフリーズさせはしたものの、ほとんど表情を変えずに会場を去っている。ガラポンを回す前も神妙な表情を見せており、連勝したことでさらに、松井の闘志は乗ってきたと言っていいだろう。
Uu5w7785  山崎智也も、12Rで勝利をあげたあとに、笑顔を見せている。「運がいいわ」と呟いたが、もちろん運だけで勝ったわけではない。
 智也は敗戦の悔恨を笑顔で隠す、ということは、本当にもう、何度も何度も何度も書いた。むしろ、勝った時ほど笑顔がなく、淡々としていたりする。しかし今日は笑顔爆発! やはりこの人の笑った顔には人を惹きつけるものがある。
「久しぶりの賞金王なんで、楽しいです」
 本来走っているべき場所から6年も遠ざかった。その場所に戻り、そこが自分のいるべき場所だったのだと改めて実感したのだろう。ピットでの雰囲気だけ見れば、松井vs智也の構図が浮き彫りになってきたように感じる。この二人を軸に、あと2日間も回っていくのではないだろうか。

Uu5w7644  11R、金子龍介が装着場にあらわれた。開会式で「馬袋義則の専属マネージャー」を宣言、しかし昨日はトライアル時にはすでに宿舎に帰っていたようで、「今日はおるで!」と山地正樹に向かって吠えていた。
 ピットアウト。4号艇の馬袋義則は松井繁の前付けにより5コースへ。3号艇の平尾崇典がスローに向けたことで「よっしゃ、カドや!」(金龍)。そこから金龍は「いけーっ、バタイ! いけーっ、バターイっ!」と一人応援団と化したのだった。
 馬袋の視界に後輩の姿が入っていたかはわからない。もし入っていたとするなら、気合がぐっとこもったであろう。しかし、馬袋は健闘むなしく6着。金龍は表情を暗くして、肩を落としていた。
 もちろん、本人の落胆はより大きい。ヘルメットを取った馬袋の表情は、絶望を感じているようなせつないもので、あえて言うなら、賞金王決定戦の壁に喘いでいるようでもあった。その後ろからは吉田俊彦も沈鬱な表情で続いており、馬袋の悲しい表情はより一層鮮明に胸に迫ったのだった。
Uu5w7673  その馬袋と同じくらい、もしかしたらそれ以上に落胆の表情を見せたのは、今垣光太郎だ。松井のまくりを浴びて1号艇を活かせず、5着に大敗してしまった。今垣は控室に戻りながら、何度も何度も首をひねり、がくっと肩を落としていた。あまりにもストレートな悔恨の表現である。
 落胆はこれで終わらなかった。枠番抽選はA組の5番手。その時点で残っていたのは白と黄色で、2分の1の確率で2戦連続の1号艇となる。祈りながらガラポンを回すと、出たのは黄色。それを見た瞬間、今垣は天を仰ぎ、眉間にシワを寄せた。エース機ゲット、初戦2着、2戦目1号艇と掴んだように見えていた流れは、突如今垣の脇にそれていき、手を離れていった。このくっきりとした明暗を経て、明日の今垣はどんな表情を見せるのか。どんな雰囲気で過ごすのか。どんなレースを見せるのか。ある意味、もっとも注目したい選手である。

Uu5w7856  枠番抽選は、昨日に引き続き神妙であった。ただし、ガラポンを回した直後には、それぞれに表情を変えていた。
 B組3番手で引いた井口佳典は、初戦に続いて1号艇! 白い球が出ると同時に会場にどよめきが起こり、フラッシュの雨のなかで井口はニヤリと一瞬だけ表情を崩している。
Uu5w7885  一方、5番手で引いた峰竜太は、その時点でもう5号艇と6号艇しか残っていないことに苦笑いを見せていた。せめて5号艇……の思いもむなしく、転がり出たのは緑の球。苦笑いはむしろ単なる笑顔に近くなり、ツキのなさに笑うしかない、といった表情なのであった。4号艇→5号艇→6号艇だもんなあ……。
Uu5w7937  A組では先述したとおり、5番手の今垣が引くときに残っていたのは5号艇と1号艇。今垣が黄色を引いて、1号艇は自動的にラスト抽選の太田和美のものとなった。井口同様に初戦に続いての白カポックだ。太田はもちろん笑顔だが、立会人の田中信一郎もまた笑顔。同期の幸運はやっぱり嬉しい! 太田は田中の声援を浴びつつ、明日は1号艇のピットに立つ。
Uu5w7613  で、たまたま僕の隣で今村豊が観戦しており、「エイジー、抽選に集中しろ―、とか野次飛ばそうか」となんとも楽しそう。その白井は2号艇を引き、白井自身は凛々しい表情を少しも変えなかったが、今村は「まあまあ」とか言いながら嬉しそうに笑っていた。ミスター、いいなあ。白井英治よ、明日は今村さんのもっともっと深い笑顔を快走で引き出してください!(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

速報 賞金王12戦士の勝負駆け状況

得点ランキングと勝負駆け条件

①松井  繁  20点  ☆
②山崎智也  16点 ⑤
③井口佳典  16点 ⑤
④瓜生正義  16点 ⑤
⑤太田和美  14点 ③
⑥今垣光太郎 14点 ③
  ――――
⑦坪井康晴  14点 ③
⑧白井英治  13点 ②
⑨平尾崇典  13点 ②
⑩丸岡正典  10点 1(相手待ち)
⑪峰  竜太  10点 1(相手待ち)
⑫馬袋義則   8点 ―
※ボーダー21点想定(勝率7・00)

 松井は他のメンバーの成績に関わらず、3着以内でファイナル1号艇が確定します!


| 固定リンク | コメント (3) | トラックバック (0)

H記者の『今日もインから人気薄』予想

ツヨポン、展開があったのに……1マークでハンドルを切りなおしたのがすべてでした(号泣)

11R
◎①今垣光太郎(石川)
 ②白井英治(山口)
 ③平尾崇典(岡山)
 ④馬袋義則(兵庫)
 ⑤松井 繁(大阪)
★⑥坪井康晴(静岡)
進入125/346か1235/46か512/346??

進入から難解。1号艇が無防備な今垣だけに、松井のイン強奪も十分にありえますよ。先刻のスタート特訓では、1・2本目がダッシュ、3・4本目が深めのスローでした。おそらく125/346だと思います。4カドの平尾が不気味も、スタートが揃うとみて今垣34号機を信頼します。相手は坪井。昨日は「スタートの失敗」と自認しており、同じ6コースで同じテツは踏みません。2、3着付け。

3連単★1-6-全、1-全-6

12R
◎①山崎智也(群馬)
 ②瓜生正義(福岡)
 ③井口佳典(三重)
★④丸岡正典(奈良)
 ⑤峰 竜太(佐賀)
 ⑥太田和美(奈良)

進入126/345

太田が前づけにきます(S特訓は松井同様ダッシュ②スロー②)。智也の起こしは軽く100を切りそうですが、今日の智也の出足はかなり強力。気合いもパンパンで、おそらくゼロ台で行きそうな気がします。相手は井口マークも自力まくりもある丸岡に決め撃ち。智也が井口の面倒を見て流れたときの4-1も少々押さえます。

3連単★本線1-4-全、押さえ4-1-全


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

“本紙予想”賞金王決定戦トライアル第2戦

トライアルはどちらも1号艇以外から! H記者ほどではありませんが、私もじわじわ崖のほうに押されつつあります……。

11R トライアル第2戦
1コース想定=今垣 まくられ率11.5% 差され率11.5%
2コース想定=白井 逃がし率31.0%
松井がコース動いて、自在な攻め見せて連勝だ。
◎松井 ○平尾 ▲今垣     
3連単5-31-全

12R トライアル第2戦
1コース想定=山崎 まくられ率13.7% 差され率25.5%
2コース想定=瓜生 逃がし率29.3%
井口の3コース強烈まくり差しに妙味。
◎井口 ○山崎 ▲太田     
3連単3-16-全


| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)

THEピット――ナーバス!

2012_1221_0586  シリーズ組は静かな動き出しだが、決定戦組はやはり様相が違う。優勝戦に乗るためにはあと2走のみ、時間にして14時間程度しかないわけだから(1日7時間作業として)、一刻も早く納得のアシに仕上げなければならないわけだ。まして今日は湿度が急上昇。ただでさえ調整が変わってくるわけだから、ピリピリとした空気が生まれて当たり前。挨拶の声をかけても、ナーバスな顔つきのままの選手も少なくなかった(白井英治、丸岡正典、井口佳典など)。
2012_1221_1802  そんななかで、今日も松井繁がゲージ擦りをしているのだから、驚かされる。昨日のレース後の会見では「今日は僕がいちばん出ていたと思う」と言っていた。そういうことなのだろう。もちろん、レースの時間帯が近づけば、懸命な調整作業をしている王者に会えるはずだが、朝の時点での動きについては、ともかく余裕に見えてしまうのである。
 今日は、峰竜太も同じテーブルにおり、ゲージを擦り擦りしていた。峰も何らかの手応えを得たということだろうか。

2012_1221_0075  1Rが終わったあと、山崎智也が本体を外している。智也といえば、基本はペラで仕上げていくタイプ。本体整備自体が実に珍しい。青山登さんによれば、智也の26号機は初おろし以来、一度も部品交換がなされていない。好素性だから誰も触らなかった可能性が高いが、住之江のモーターの中で交換履歴のないものは26号機だけなのだから(34号機も過去にリングなど交換履歴あり)、青山さんに言わせれば「バラしてチェックしてみる必要はあるだろうね」とのことだった。
 智也はピストンを取り出しており、交換があるとするならコレかピストンリングだろう。初交換が果たしてどう効果が出るのか、レースや試運転をチェックしておきたい。なお、瓜生正義も本体を外している。交換があるかどうかは直前情報を確認してください。
2012_1221_0051  智也が本体整備をしている頃に水面に飛び出したのは、坪井康晴と丸岡正典だ。初戦で大きな着順を取ってしまっている二人。坪井は2戦目を6号艇で戦わなければならないわけだから、少しでも……いやできる限り上積みしてレースを迎えたいところだ。表情はわりと柔らかいあたりは、いつも坪井康晴。しかし、心中には焦燥感も含めて、坪井の足を早足にしてしまう何かがありそうだ。

Uu5w5850  最後に、気になる雰囲気は今垣光太郎。エース機を引き、初戦は2着、枠番抽選で1号艇をゲット。流れを掴んでいるようにも思えるのだが、表情に余裕はうかがえない。もちろん精力的に作業をしており、まだまだ何も満足などしていないという風情だ。光ちゃんの座右の銘ともなっている「平常心」。僕には今日のような雰囲気こそ、今垣光太郎らしい平常心、だと思うのだが。もちろんポジティブな意味で。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

4日目! シリーズが勝負駆け!

おはようございます。雨模様の住之江、賞金王決定戦4日目でございます。巷では本日から3連休。しかしボートレースは休んでなどいられない黄金の3日間であります! 寒さ対策を万全にして、本場、場外などへレッツゴー!

2012_1221_0531 シリーズ戦予選トップ! 本日は勝負駆けのシリーズ戦。篠崎はSG初Vに向けて大事な一日であります。(PHOTO/中尾茂幸)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

賞金王トライアル第1戦 ダイジェスト

光艇サプライズ

2012_1221_tr11_1980 11R 進入順
①太田和美   16
②瓜生正義    15
③馬袋義則    19
⑤今垣光太郎 20
④峰  竜太     13
⑥白井英治    14

 地元の太田和美が逃げた。峰竜太がスリットから勢いよく飛び出してはいたが、5コースでは届かない。走り慣れた1マークを冷静に過不足なくターンして、申し分のない逃げを決めた。この航跡は、誰もが脳内で描いたそれと一致したことだろう。

2012_1221_tr11_1922  このレースで観衆にサプライズを与えたのは、やはり今垣光太郎だった。まずは待機行動。ピットアウトで、いきなり1艇身抜け出した。どこをどう調整するのか、この男にはこれがある。スーパーピット離れで、たちまち2号艇の瓜生正義まで呑み込む勢いだ。
 が、ここで逆にガリガリ行かないのも光太郎流。そこからスッと減速し、瓜生と馬袋義則を気前良く招き入れて、自身は4コースから艇を翻した。阿波勝哉などの例外を除いて「ひとつでも内へ」が一流選手の共通語になった現在、こんな待機行動は極めて珍しい。

2012_1221_tr11_1984 今垣は(おそらく)4カドを狙っていた。内へ内へ、ではなく、自分が勝てるコースから行くと決めた。このボート界随一の大舞台であっても。「カド取り名人」なる存在が多数いた昔ならともかく、現在のボート界では、やはり超レアな個性派レーサーだ。私は改めてこの男の斬新さ、ユニークさを再認識した。

2012_1221_tr11_2027  サプライズは続く。太田が逃げ、瓜生が差し、今垣が3番手に付けたバック直線。太田や瓜生の力量を加味すれば、この隊列はおいそれとは変わらないように見えた。むしろ、徐々に縦長になっていきそうな“景色”だった。こういう直感は、SGの最高レベルではほとんど間違えないとしたものだが、今日の“景色”は劇的に変わった。

2012_1221_tr11_2004 内から今垣がぐんぐん伸びて、瓜生よりも先に2マークに到達した。マイシロのないターンを見た瓜生が、すかさず外に開いて差しハンドルを入れる。だが、それが届かない。あっという間に景色が逆転した。実況アナも、今垣のただならぬ実戦足を、驚きの声色で伝えた。これが、今の住之江が誇る34号機だ、と言わんばかりに。
 このレースの主役は、太田和美で文句なし。そして、演出家は水上の魔術師・今垣光太郎だった。やはり、この神出鬼没の個性派がいる賞金王は、面白い。

絶品バトル

12R 進入順
①井口佳典 19
②松井  繁 19
③丸岡正典 24
⑥山崎智也 29
④平尾崇典 24
⑤坪井康晴 27

2012_1221_tr12_2133 公開モーター抽選の選手インタビュー。
松井繁「絶品差しで行きます」
丸岡正典「だったら僕は、絶品まくり」
井口佳典「絶品逃げをするので大丈夫」
平尾崇典「絶品まくり差しで展開を突き抜けます」
 この絶妙のやり取りで会場は大いに盛り上がったが、もちろん、4人の絶品攻撃がすべて成功することはありえない。少なくとも、3人の“絶品”が不発に終わる。
 多くの人々が支持したのが、井口の絶品逃げだった。穴党の私も支持した。それくらい、昨日からの井口の足は盤石に見えた。

2012_1221_tr12_2143 が、本番の井口のインコースは、絶品逃げには遠く及ばないものだった。この失敗の原因を、正確に検証するのは難しい。1マーク手前、まずは同期の丸岡が絶品まくりを狙った。松井の陰からいきなり襲い掛かる、3コース特有の「見えない全速ツケマイ」だ。井口は、この見えなかったはずの丸岡のツケマイに飛びついた。
 本当に、飛びついたのか。

2012_1221_tr12_2093  その判断が、難しい。だとすれば、丸岡の性格と戦法を知り尽くしている井口が、「絶対にマルは捨て身で握ってくる」と確信していて、それだけを警戒して強引に握ったことになる。井口の先マイは、ターンマークを軽く2艇身は外していた。松井に「差してください」と言わんばかりのオーバーターンだった。インが鬼のように強い水面で、そこまで丸岡のまくりを意識する必要があったか。単に、肩に力が入りすぎ、握りすぎてしまったのではないか。現時点の私には、その真相はわからない。

2012_1221_tr12_2153  とにかく、師走恒例?の“銀河競り”が今年も盛大に行われ、その瞬間に絶品逃げも絶品まくりも消え去った。王者・松井の航跡だけが、真っ直ぐに水を噛んでいた。実質的には“ごっつあん差し”のような展開ではあったが、その見た目の華々しさは“絶品差し”と呼ぶに相応しい。
「賞金王を獲るには、機力・気力・テクニックだけでなく、相応の運も必要」
 多くのスター選手の常套句を肯定するなら、王者が4度目の賞金王にググッと近づいた。そう予感させる絶品差しだった。(photos/シギー中尾、text/H)

2012_1221_tr12_2159


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)

THEピット――特別な……

   ピットの空気が変わっていた。一気に緊張感が高まったような気がした。
2012_1221_0893  10Rが終わった頃、丸岡正典とすれ違った。昨日は、背後から声をかけてきた。今朝は、鋭い視線で挨拶を返してきた。そしてこのとき。丸岡は視線を下に向けたまま、こちらに一瞥もせずに通り過ぎた。巨体のハゲに気づいていたかどうかは知らない。だが、丸岡は明らかに考え込んでいた。あるいは精神統一をはかっていた。レースが近づけば誰もが緊張に包まれるのは当然だが、この24時間ほどのなかでの彼の変遷を思えば、この舞台の特殊性は否が応でも実感させられる。
2012_1221_0615  いったんそんなふうに思ってしまえば、馬袋義則の表情も、なんだかカタく見えてしまおうというもの。馬袋については、今朝も普段とは違った雰囲気と思っていたが、レース前には闘志と緊張がごちゃ混ぜになったような、険しい顔を見せていた。その人柄を思えば、やはりここが特別な舞台だと改めて感じる。
 2012_1221_1838そうしたなかで、松井繁の笑顔を見てしまうと、やはりこの人にはかなわないのか、と唸ってしまう。装着場の真ん中あたりには選手が集う喫煙所があって、喫煙者でなくともここを休憩所のように使っていたりするので、選手の姿は多い。展示ピットにボートを移したあとに松井はこの部屋に入っていき、森高一真、湯川浩司らと談笑。賞金王の戦い方を誰よりも知っている男は、きっとメンタルのコントロールの仕方も知り尽くしているのだ。この感想は、決して12Rの結果を見て言っているのではない。

Uu5w6500  11R、もっとも悔しい負け方をしたのは峰竜太ではなかったか。ピット離れで飛び出した今垣光太郎が入ったのは、結局4カド。今垣自身は深くても内に入ることを考えていたらしいが、「峰くんが少し緩めていたので」無理をせずに、峰のひとつ内を選んだ。峰はただ緩めていたわけではないだろう。今垣が内に潜り込んでいくことを想定し、内枠の動きも見たうえで、カドを獲れると思い込んだ。つまりカドを譲ってしまったかたちになって敗れたのだから、不完全燃焼極まりない結果である。
 レース後の峰は、岡崎恭裕や篠崎元志に、まるで愚痴でもこぼすように語りかけ、顔をひきつらせながら歪めている。端正な童顔が激しく崩れる様子は、この敗戦がどんなものだったかをハッキリと物語っていた。
Uu5w6479  白井英治も、敗戦を重くとらえていたようである。前付けの意思もありながら、結局は6コース。そして4着。コースを獲れていれば、1マークに展開があれば、エンジンがもっと仕上がっていれば……数々の悔恨が白井の胸には去来しただろう。ヘルメットの奥の目は、白井が大一番で敗戦を喫したときに見せるものと同じ様相。それは泣き顔にすら見えるほど、深く眉間にシワを寄せたものだ。賞金王トライアルが、単なる予選ではないということを、白井の表情が教えてくれている。白井はすぐに師匠に駆け寄って、言葉をかけ始めた。こんなときに頼りになるのは、この舞台も知り尽くしている師匠。今村も真剣な表情を浮かべて、白井に言葉をかけていた。
2012_1221_0063  12Rでは、坪井康晴のレース後が気になった。勝った松井は悠然と歩き、報道陣が塞いでいる行く手をゆっくりと掻き分けて、貫録タップリに控室に向かっている。井口佳典は目に悔しさを称えながら、やや速足の歩き方で控室へ。平尾崇典はなんとも淡々とした様子で、もちろん歩いて控室へ戻る。丸岡正典と山崎智也は、お互いに何事か語り合いながら、ときに笑みさえも浮かべて、やっぱり歩いて控室へと向かっている。
 ところが、坪井は走ったのだ。全力疾走とは言わないが、決して小走りではなく、走ったのである。表情を見る間もないほど、疾風のように去ってしまったため、その真意はまったくわからない。リプレイを見たかった、という可能性もある。ともあれ、坪井だけが見せた“伸び”はとにかく印象に残った。ま、特に意味などなかったのなら、すみません。

 さて、トライアル初戦が終われば、枠番抽選! 今年も抽選会場を多数の報道陣が取り囲み、その中に選手の姿もちらほら。西村拓也が「3戦しかないんだもんなあ」とその特別性について嘆息すれば、今村豊が「俺は5、6ばっかり引いてたんだよ! 昔、6号艇がインを獲りやすかった時代には1ばっかり引いて、それが今のように変わったら5、6ばっかり!」と愚痴なのか自虐なのかを声高に語って、周囲を笑わせている。何にせよ、枠番抽選にはみなときめいている。これもまた、賞金王の醍醐味なのである。
Uu5w6645  で、ベスト12の表情を見ると、なんだか神妙だ。和気あいあいとした雰囲気で行なわれてきたという記憶があるのだが、今日はなぜか空気が凛としている。見ると、松井繁が気合のこもった表情をしており、これが方向性を決定づけているのか。
 その松井が抽選1番手で(B組)、黄色い球を出すと、特に表情を変えずに会場を去っている。抽選運の悪さは例年通りだが、そのことに苦笑も落胆も見せず、だからこそ気迫を感じさせられる。
Uu5w6665  続く今垣光太郎が1号艇をゲット! 白い球が出た瞬間、どよめきが起こった。
Uu5w6684 一方、A組の一番手は太田和美。ガラポンを回すと、出たのは緑色。今垣のときとは違う意味でどよめきがあがり、立会人の田中信一郎(選手班長)は同期の運のなさに苦笑しながらうなだれていた。
Uu5w6698  こちらの1号艇は山崎智也! 目尻をすっと下げた程度の喜び方だったが、内心、テンションは上がったであろう。穏やかな顔で、フラッシュを浴びながら会場を去っていく智也は、やっぱり気になる存在だぞ。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

速報 トライアル第2戦の枠番&得点率ランキング!

 レース後の枠番抽選の結果、明日のトライアル第2戦の枠番が決まりました! 垂涎の1号艇をゲットしたのは、今垣光太郎と山崎智也。今節、台風の目と見られていた個性派2人の1号艇によって、賞金王争いがますます白熱しそうです!

賞金王トライアル第2戦

11R
①今垣光太郎(石川)
②白井英治(山口)
③平尾崇典(岡山)
④馬袋義則(兵庫)
⑤松井  繁(大阪)
⑥坪井康晴(静岡)

12R
①山崎智也(群馬)
②瓜生正義(福岡)
③井口佳典(三重)
④丸岡正典(奈良)
⑤峰  竜太(佐賀)
⑥太田和美(奈良)

第1戦 得点率ランキング

①松井 繁  10・00
②太田和美  10・00
③井口佳典  9・00
④今垣光太郎 9・00
⑤瓜生正義  7・00
⑥平尾崇典  7・00
――
⑦白井英治  6・00
⑧山崎智也  6・00
⑨峰 竜太  5・00
⑩坪井康晴  5・00
⑪丸岡正典  4・00
⑫馬袋義則  4・00


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

H記者の『ヒモ穴で好配当狙い!!』予想

『穴・極選』レースがまったく見つけられないHです。硬い固い堅い!! 9Rまでイン選手が準パーフェクトVの勢いで勝ちまくっています。大村・賞金女王トライアルのイン6連勝の再現がありそうな……?? とりあえず、今日は大人しくこの流れに従いましょう。

11R
◎①太田和美
 ②瓜生正義
 ③馬袋義則
 ④峰  竜太
 ⑤今垣光太郎
★⑥白井英治

進入123/456

 インが強い強い今日の住之江。峰リュのカド一撃など穴目も夢想しましたが、地元の利&イン巧者&今日の水面を鑑みて、素直に太田のアタマで行きます。代わって連ヒモに、穴目の白井固定。「賞金王トライアルは道中で何が起きるかわからない」が持論なので、厳しい6コースでもズッポリ2、3着の展開があっておかしくありません。峰・今垣がWで握る可能性もあります。※と、ここまで書いたところ、11Rのスタート特訓で白井が4本のうち3本も「5コーススロー発進」!!! 前付けの覚悟を決めたのかも??

3連単★1-6-全、1-全-6

12R
◎①井口佳典
 ②松井  繁
 ③丸岡正典
 ④平尾崇典
★⑤坪井康晴
 ⑥山崎智也

進入126/345

 井口の足が素晴らしく、たとえまくり屋・丸ちゃんが4カドでも「絶品逃げ」が決まります。昼の特訓で井口と合わせた新田雄史がふたつほど千切られたのですが、終わってから井口に大興奮の様子で右手を振りかざし「凄いっす!!!!」みたいなゼスチャーを見せてました。今日の水面でスタート同体なら、何もさせません。相手は11Rと同じ理屈で、人気の盲点・坪井を抜擢します。昼特訓の足は上々でしたよ!

3連単★1-5-全、1-全-5


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

“本紙予想”賞金王決定戦トライアル第1戦

いよいよトライアルです! 第1戦の予想は、実はBOATBoyに掲載しております。基本そのままで、ちょいとだけアレンジして行きましょう。ここまでインがめちゃ強い流れ。11Rがちょいと不安……。

11R トライアル第1戦
1コース想定=太田 まくられ率5.2% 差され率22.4%
2コース想定=瓜生 逃がし率27.5%
瓜生の逃がし率はとにかく低い。差し切りを本命視。
◎瓜生 ○太田 ▲峰 △今垣     
3連単2-145-全

12R トライアル第1戦
1コース想定=井口 まくられ率10.6% 差され率12.1%
2コース想定=松井 逃がし率44.3%
井口がS踏み込んで逃走。外枠に流す。
◎井口 ○坪井 ▲山崎     
3連単1-56-全


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

THEピット――王者が! 智也が!

 動き出しが早い、という印象を受ける。たった3回しか戦えないトライアル。万全で臨むには少しでも時間を無駄にできないというのは当然だが、11R、12Rの出走であることを考えると、水面にある決定戦組のボートがやけにたくさんあるように思われるのだ。
2012_1220_0982  今垣光太郎は朝特訓後もボートを水面につけて、試運転とペラ叩き。かつては“整備の鬼”と称したほど、整備室で姿を見る機会が多かったものだが、今日はひたすらペラと向き合う心づもりのようだ。表情は凛々しい。
2012_1220_0350  異変というほどではないが、太田和美の本体整備というのは、最近のSGで見かけた記憶のない光景だ。優出したダービーやチャレカでは、その優勝戦の朝、ゆったりと過ごす姿に感じ入ったものだった。何もすることがないといった風情であり、それが好仕上がりを物語っているようにも思えた。それだけに、1R展示前から本体と向き合う姿は、なんとも珍しいものと映ったのだ。1R直前には装着し、その後、水面へと向かっている。もし整備の場面を見逃していたとしても、早い始動と見えたことだろう。なお、ほかに本体整備をしていたのは、平尾崇典と瓜生正義だ。
2012_1220_0505  その平尾の整備の様子を外から眺めていると、整備室の隅のほうに松井繁の姿があることに気づいた。隣には金子龍介。時に談笑シーンも見えるなか、松井がしていたことはゲージ擦りだった。平尾の本体整備と松井のゲージ擦り。なんとも対照的だ。「早い段階のゲージ擦りは出ている証し」。この新プロペラ制度以降のセオリーに当てはめれば、王者は……。JLC解説者の青山登さんが背後から忍び寄ってきて、そっと耳打ちしてきた。「朝特訓の松井、(エンジン)出てたぞ」。そういうこと、なのか。

2012_1220_0592  2R発売中になると、丸岡正典が試運転に飛び出した。昨日はナハハハっと笑いながら話しかけてきた丸ちゃんだったが、今朝は表情が一変。鋭い視線をこちらに投げてきている。
 井口由則、坪井康晴といったあたりも試運転の準備を始めており、決定戦組の動きはここから本格化してきた。
2012_1220_0764  気になる山崎智也も試運転に出るべく、カポックを着込んだ。ん? カポックにはオレンジベスト。昨日の体重は……50・4kg。1キロ以上落とした!? 過去1年、智也がオレンジベストを着たのは、笹川賞時の2走のみ! 52kg台で走ったこともあるし、智也の重量調整というのは珍しいことなのだ。やっぱり一味違う!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

3日目! トライアル開幕!

おはようございます。賞金王決定戦は3日目。本日よりトライアルが始まります! 今年の総決算たる戦いです。激戦を期待しましょう!

2012_1220_1970 A2級でシリーズ参戦の吉田弘文ですが、その実力はご存じのとおり。豪快ターンで大暴れを!(PHOTO/中尾茂幸)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

THEピット――気になる智也

2012_1220_0761  山崎智也が一味違う。
 会見でコース獲りを問われて、満を持した雰囲気で「おとなしく6コースには行かないと思います」と言った。つまりは、前付け宣言である。他の5人が黙って入れるとは思わないが、確実に内をうかがう動きに出る。
 そもそも、智也は6コースが苦手ではない。07年賞金王シリーズ戦での優勝は、舞台が福岡だったとはいえ6コースからのまくり差しである。智也の口から、6コースは嫌いじゃない、という言葉も聞いたことがある。
 だが、明日は6コースでいいとは少しも思っていないのだ。明らかに、いつもの智也ではない。
「いろいろあるから、気合は違いますよ。もちろん6年ぶりということもある。(賞金王の)経験もこの中では多いほうなんだから、その分有利でしょ」
 そう、松井繁の17回目出場は別格として、智也もこれが10回目の出場。今垣光太郎が11回目となっているが、1回は第3戦目からの繰り上がり出場だったから、それを除けば智也と今垣が2位タイの出場回数なのである。
 朝、「優勝してインタビューやるよ」と智也は言った。会見後、信じてるから、と伝えると「任せといて」と返してきた。やっぱり一味違う。そして、あの強い山崎智也が帰ってきた、と思った。

2012_1220_1234  井口佳典の断言も凄まじかった。
「明日は自信あります。勝ちます」
 もともとビッグマウスで鳴らす井口だが、ここまで言い切るとは。つまり、前検で好感触を得たということだ。いや、絶好の感触、かな。もともと自信をもってレースに臨むタイプの井口、その自信を後押しするだけの気配が相棒にあったということだ。
 その感触を反映してか、気分も上々の様子だった。10mほど離れた場所でこちらに気づくと、カッと目を見開いてニッコリ。すれ違いざまにはよくあることだが、距離がそれなりにありながら、その仕草が出ようとは思わなかった。明日は1号艇ということもあっての「自信あります」だったかもしれないが、2戦目以降、どの枠に入ろうと同じ言葉を口にするのではないか。そう思わせるだけの力強さが、井口には確固として備わっている。

2012_1220_0468  手応えを感じているようなのは、馬袋義則もそうだった。そのパワーを「暴れ馬」と称したのだ。「パワーを持て余しているのか、僕のパワーが足りないのか」と言って目尻を下げたが、ということはペラが合えばオルフェーヴルのような最強馬になるということではないか。「特別なレースとしみじみ感じてます。今のところは落ち着いていますが、舞い上がらずにひとつひとつ噛み締めながら過ごしたい」と賞金王決定戦の舞台の特殊性を自覚しているあたりにも好感。おそらくは伏兵という評価だろうが、決して侮れない存在になってきたぞ。
2012_1220_0806  そういえば、平尾崇典が賞金王ジャンパーではなく、普段から見かけるSGジャンパー着用の姿で前検を過ごしていた。何か意味があるのだろうか。
「いや、尻などにつける当て布をつけてないので、破れやすいじゃないですか。だから、今節は着ないつもりです。次が地元なので、そのときに着て、若い連中にオラオラって見せつけます(笑)」
 実は平尾とはこれまで言葉を交わした記憶はほとんどないが、なんとも丁寧で、そのうえ軽妙な会話が実に心地よかった。「もっと緊張してなければいけないと思ってるんですけど」というほどリラックスもしており、しかしその言葉に従えば、明日はまた違う平尾崇典に会えるのだろう。賞金王初出場の好漢2人の戦いぶりがなんとも楽しみになってきた。
2012_1220_0919  で、好漢といえば、丸岡正典。8R発売中に行なわれたトライアル11Rのスタート練習、タイム測定を眺めていたら、にこにこにこっと声をかけてきた。
「今回は飲みにいけないっすね、ナハハハっ!」
 実は昨年の賞金王決定戦の期間中、丸岡正典と取材班は酒席をともにしている。丸岡はフライング休みで、中尾カメラマンとは競馬を通して昵懇の間柄、一日くらい飲みに行きましょうということで、同席させてもらった次第だ。しかもぜーんぶ丸ちゃんの奢り! ほんとにご馳走様でした。丸ちゃん行きつけの店、美味かったなあ~。でも今年はそれができないですね、と丸ちゃんは言う。
 ぜんぜんいいじゃないっすか、そのほうが! なんたって、今年は賞金王決定戦に出場なのだ。一緒に飲めるのも嬉しいが、丸ちゃんが賞金王のピットにいることはもっと嬉しい。
「そうっすか。飲みに行きたいじゃないっすか、ナハハハっ!」
 ならば丸ちゃん、今節1億円稼いで、またご馳走してくださいな。次のSGは平和島、取材班の地元です。普段は行けないあの高そうな店に連れてってください(笑)。

 さて、会見の様子もふまえつつ、今日は全員に触れておこう。触れるのだが、ここまで記していない7人は、決して強気な言葉を口にしていない。
2012_1220_0887  峰竜太が「直線で気持ち余裕があった」と語ったが、ポジティブな言葉で自分を高めていくタイプだけに、額面通りに受け取っていいのかどうかはなんとも言えない。とはいえ、1月に生まれるという初めての子供のこと、今朝まで一緒だったという奥さんのことなどに話が及ぶと、照れもありながら、最高の笑顔。その表情を出せるのなら、テンパってはいないのだろう。
2012_1220_0364  太田和美は会見では「少し伸びられるな」とのこと。また、松井繁は「ペラが合ってない状態ですね」。この二人のことだから、明日のレースまでにはきっと合わせてくるのだろうが、前検時点では表情が冴えているとも言い難いところがある。
2012_1220_0508  二人は、スタート練習とタイム測定のあとも、モーターを格納しなかった。試運転を続けたのだ。決定戦前検はこれが許されるため、毎年何人かの選手が遅い時間帯まで走り続けているが、今年は松井と太田(と馬袋も)。太田は12R発売中まで走っていた。松井は、10R発売中に切り上げているが、その後はピットを駆けまわって作業は続行。池上カメラマンによれば「ギアケースやる時間あるかな~」と呟いていたそうで、ギリギリまで時間を費やして、準備を整える心づもりなのであった。
2012_1220_2309  白井英治の言葉で気になったのは、足合わせでは「今村さんのほうが良かった」だ。白井の気配がいまひとつなのか、今村豊が決定戦組以上に噴いているのか。白井自身は「決定戦組で見劣りする感じはない」とのことだが、やはり今村と同レベルにまでは引き上げたいところ。明日は一日、忙しく過ごす可能性が大きい。
2012_1220_0230  坪井康晴は「乗り心地と舟の向きが、いつもの住之江に比べてかなりよくて、そこは気に入っている」と言っている。だが、パワー自体のほうはまだハッキリと好感触とは言えない模様。もっとも、乗り心地と舟の向きさえあれば、坪井のテクは充分に生きるのではないかという気もするが。
2012_1220_0655  瓜生正義は「ターン回りが僕の好きな感じじゃない」と一言。だが、最近の前検での瓜生の常套句のようにも思えたりする。そして、それを初日にしっかり自分好みのアシにシフトさせるのが毎度のような気もする。瓜生のモーターは峰竜太が高松宮記念で優勝した好機。ただ、「最近の峰のラインと僕のラインは違いますから」と峰が見せた足色と同じになるかは微妙なところだ。明日の気配は要チェック。素性がいいのは間違いないのだから、急上昇していることもありうるだろう。
2012_1220_0990  最後に今垣光太郎。エース機34号機を引き当てて一躍注目を浴びているが、前操者がチルト0度で乗っていたものをマイナス0・5度に下げ、それでは重かったので明日は0度にするかも、でもマイナスで回転を上げたほうがいいかも……とまだハッキリした手応えを得ていない様子。そして、すでに気持ちは明日に向いていて、頭の中はどう仕上げていくかで埋め尽くされているようだ。
 住之江入りする前に神社にお参りにいったらしい今垣は、その神社の名前を問われて「…………度忘れしました」。必死に思い出そうとして思い出せず、スポーツ紙の記者さんが候補をいくつも提示してもまるで記憶が蘇ってこない、という和やかな光景があったのだが、僕は「今節中には思い出せないかも」と思ったりした。脳みそがそちら方面には働いていないように見えたからだ。それほどまでにレースに、モーターに、プロペラに思考が特化されている。そういうまったくもって光ちゃんらしい姿に僕には思えたのだ。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (1)

H記者の『賞金王決定戦 前検を斬る!!』

 賞金王12戦士の前検が、8・9Rの発売中に行われました。超の付く評判モーター34号機の今垣光太郎は、例によって足合わせなし。他のメンバーはそれなりに特訓を繰り返し、バカに良く見えたのがこの男。

2012_1220_0355 ★★井口佳典(12R1号艇)
ターン出口からターボエンジンが掛かったように突き抜けていく。惚れ惚れする出足~行き足だった。ほぼすべての相手が千切れる中、スタート練習後の松井繁だけはしぶとく食いついていたので、松井も上位級だと思われる。

 続いて、スタート練習で目立った動きを見せた3選手をピックアップしておきます。

2012_1220_0640 ★瓜生正義(11R2号艇)
2コースから3本行って、3本ともイン太田和美を煽る勢いに見えた(スタートタイミングも、太田より半艇身~1艇身突出してはいたのだが)。艇界屈指の2コース巧者だけに、この行き足は怖い。「太田の絶好の壁」と見るか「太田にとって脅威」と見るかは、読者にお任せする。

2012_1220_0482 ★馬袋義則(11R3号艇)
その瓜生の外にぴったり貼り付いて、千切れることなく1マークに向かった。つまりは瓜生と同じような足色で、行き足が強い。2、3号艇がこれだけ軽快だと、ダッシュ勢にとっては「目の上のたんこぶ」になる可能性は高い。

2012_1220_1036 ★山崎智也(12R6号艇)
足はトライアル組では中堅以下かも。だが、3本目のスタート練習で2コースを奪取。それでコンマ03のガチンコSを決めたあたりが怖すぎる。「奏恵ちゃんの引退に花を添える」という気合いは半端ないはずで、こうと思えばFも辞さずに踏み込む勝負師だ。今節の台風の目は、間違いなくこの男!

前検タイムです。

賞金王決定戦・前検時計
①井口佳典 6・44
②平尾崇典 6・47
③馬袋義則 6・50
④瓜生正義 6・52
⑤丸岡正典 6・54
⑥松井 繁 6・56
⑦峰 竜太 6・58
⑧太田和美 6・59
 坪井康晴
⑩白井英治 6・61
⑪山崎智也 6・62
⑫今垣光太郎 6・64

 今垣の時計はいつもワースト級なので、気にする必要はないでしょう。トップ井口の時計は、チルト1・5度の中村亮太より速かった!! 出足~行き足だけじゃなく、伸びまで凄い??  (photos/シギー中尾、text/H)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

“本紙予想”賞金王シリーズ戦2日目後半

7R 
1コース想定=渡邉 まくられ率21.4% 差され率24.3%
2コース想定=吉田 逃がし率28.0%
池田の華麗なまくり差しを狙う
◎池田 ○渡邉 ▲吉田
3連単3-12-全

8R 
1コース想定=新田 まくられ率8.6% 差され率17.2%
2コース想定=山口 逃がし率38.5%
服部、山地が動いて内はもつれるか。山川のカドまくりで好配当狙い。
◎山川 ○金子 ▲新田 △山口  
3連単3-412-全

9R 
1コース想定=田村 まくられ率8.9% 差され率17.9%
2コース想定=魚谷 逃がし率40.5%
石川動いても2コース死守して魚谷が差す。
◎魚谷 ○田村 ▲平田  
3連単2-13-全

10R 
1コース想定=辻 まくられ率9.5% 差され率17.5%
2コース想定=秋山 逃がし率38.6%
性懲りもなく中村の6コースまくり狙い。
◎中村 ○辻 ▲石渡 
3連単5-14-全

11R 
1コース想定=篠崎 まくられ率14.6% 差され率20.8%
2コース想定=今村 逃がし率41.9%
吉永の足色よく、妨害失格後でも狙いたい。
◎吉永 ○篠崎 ▲中島     
3連単4-15-全

12R 
1コース想定=池田 まくられ率3.8% 差され率17.0%
2コース想定=森高 逃がし率50.0%
池田が必勝のイン戦だ
◎池田 ○石野 ▲岡崎     
3連単1-35-全


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

公開モーター抽選会&インタビュー

11R出走メンバー

2012_1220_0012 ①太田和美…14号機(2連率43・6%)

1号艇なので気合いを入れて。1コース取って、逃げるだけです。

2012_1220_0019 ②瓜生正義…67号機(44・3%)

住之江の水面相性はいいです。(67号機は高松宮杯で峰竜太がV)整備はぜんぶ峰君に聞きながらやります(笑)。2コースからいきます。

2012_1220_0035 ③馬袋義則…63号機(40・6%)

味わったことのない雰囲気、いいですねぇ、特別です。絞ってきました、今朝は49キロ。スポンジみたいにすぐ増えるんで、気をつけます。自力で獲った3コース、死守します。

2012_1220_0050 ④峰竜太…60号機(42・2%)

本当は34号機が欲しかったけど……(高松宮杯Vから)体調は抜群です。4コースはいちばん好きなコースなので、思いきって行きたいです。瓜生さんには(整備を)いつも教えてもらってるんで、今回くらい何か手伝えることがあればお返ししたいです。

2012_1220_0084 ⑤今垣光太郎…34号機(52・2%)

去年の悔しさは、もう忘れました。(エースモーター34号機をゲット)今回も神社に行ってお参りに行きました。賞金王ではなかなかいいのが引けなかったんで、よかったです。深くなっても5コース以内。今回から内寄りで行きたい。

2012_1220_0089 ⑥白井英治…17号機(39・7%)

初出場の4年前より、今回のほうが余裕あります。体重は……言いたくないです。整備はエンジンと相談して、1日あるのでじっくり考えたい。僕も極力内のほうが好きなので……いろいろ考えます。

12R出走メンバー

2012_1220_0008 ①井口佳典…33号機(40・0%)

1号艇で緊張するタイプじゃないけど、たぶん緊張すると思います。体重は落としてきましたが、今朝は48キロ。落としすぎました。ベストの48・6キロにします。インコースから、自分を信じて起こしていきます。

2012_1220_0024 ②松井繁…62号機(47・5%)

SG獲れずに4位は上々、秋からリズムもいい。上位3機が欲しかったんですけど、その次のエンジンなので十分。2コースから、“絶品差し”で行きます! (2コースは153戦して109連対)それは、たまたま……じゃなくて、実力です。(それでは最後に)いやいや、体重のことを聞いてくれないと(笑)。今日は朝ごはんを食べず、しっかりトイレして、50キロでした。馬袋に負けた!!(馬袋「松井さんに勝てて嬉しいです♪」)
出すもの全部出して、エンジンも出して頑張ります!

2012_1220_0034 ③丸岡正典…64号機(38・4%)

34号機を引きたかったのに、「これだけはイヤやなぁ」と思ってるのを引いてしまった。体重は、いつもどおり50キロです。戦法は、3コースから“絶品まくり”じゃないっすか!(すかさず同期の井口にマイク「僕は“絶品逃げ“なんで、大丈夫です」)う~ん、じゃあ“絶品”の上はなんですかね?(笑) 数字のいちばん低いモーターですが、この逆境を乗り越えて優勝したいです。

2012_1220_0055 ④平尾崇典…51号機(51・1%)

体重は、50キロを超えてないです。10月に引いたモーターですが、あの時とは水面環境が違うので……4コースから“絶品まくり差し”で突き抜けるしかないですか!

2012_1220_0062 ⑤坪井康晴…36号機(44・5%)

体重は、まだ落としてないです。休み中に筋肉が付き過ぎて、なかなか落ちない。(内4艇がすべて“絶品”)だったら僕は、“めっちゃ”展開突きます! 賞金女王で静岡勢が大活躍したので、そのいい流れをコッチももらって頑張りたい。

2012_1220_0093 ⑥山崎智也…26号機(48・8%)

(奏恵さんの引退について)ま、ボクのことじゃないんで……嫁が凄すぎた分、プレッシャーが半端ないです(笑) 住之江には、いい思い出悪い思い出、いっぱいあります。戦法は……(“絶品”+“めっちゃ”の流れで)どんどんハードルが上がってきましたね。う~ん、いいです、“恵まれ”で(笑)。カミさんが舞台を整えてくれたんで、優勝しかないと思っています。優勝します。

(撮影/シギー中尾)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

2日目! 決定戦前検!

おはようございます。賞金王決定戦は2日目ですが、トライアルの前検であります! 運命のモーター抽選から前検の様子まで、シリーズ戦と並行してお伝えしてまいります!

2012_1219_0833 昨日のレース後、渡邉英児は本体整備に取り掛かっていました。こうしてコツコツと仕上げていくのが英児スタイル。目立たずこっそり、などと言わずに思い切り暴れてほしいぞ。(PHOTO/中尾茂幸)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

速報……奏恵ちゃんが引退!!

『絶対女王』として、長く女子レーサー界のトップに君臨してきた横西奏恵選手が、本日12月19日付けで引退しました(号泣)。1995年4月選手登録の76期生で、現役通算1101勝、優勝46回。「もっともSGに近い女子レーサー」と万人が認める女傑だっただけに、残念無念!! でも、相当の熟慮の上で本人が決めたことでしょうから、我々取材班は暖かい拍手で見送ることにします。お疲れさま、そして、今までたくさんの感動をありがとう、奏恵ちゃん!!

2012_1216_0181 横西奏恵選手のコメント
「今年いっぱい頑張って完全燃焼しようと決めていた。家事を優先したいと考えていて、今後は主人の仕事を支えていきたいです。これまで応援してくださった全国のボートレースファンの皆さまには、心から御礼申し上げます。長い間、ありがとうございました」

※この写真は、最後の実戦日となった大村賞金女王6日目のもの。心なしか、泣いているような…………。(撮影/シギー中尾)


| 固定リンク | コメント (6) | トラックバック (0)

賞金王決定戦12戦士 選手紹介!

2012_1219_0193 ⑫山崎智也

久々にこの舞台に帰ってきました。楽しみで仕方ないです。今節はカミさんの力を借りてやってきました。頑張ります。

2012_1219_0206 ⑪白井英治

機は熟してます!!

2012_1219_0222 ⑩今垣光太郎

優勝目指して、平常心で頑張ります。

2012_1219_0235 ⑨坪井康晴

3年ぶりに戻って来ることができました。優勝しか考えてません!

2012_1219_0252 ⑧平尾崇典

やっと夢が叶いました。こうなったら、競艇王国・岡山に賞金王を持って帰りたいと思います!

2012_1219_0278 ⑦峰竜太

今節は、頼りになる先輩もいらっしゃいますし、奇跡でもなんでもいいから優勝したいです。1月に生まれる新しい家族のために、頑張ります。

2012_1219_0295 ⑥馬袋義則

今年最初のSGを勝ったのは僕です。最後の優勝戦も、僕が取ります!!

2012_1219_0319 ⑤丸岡正典

自分を信じて頑張ります。

2012_1219_0343 ④松井繁

今年も、このレースのために1年間やってきました。

2012_1219_0360 ③瓜生正義

今年も、支えてくださった皆さんのおかげで、またここに来ることができました。一節間、全力を尽くして精一杯走ります。

2012_1219_0378 ②太田和美

24日、黄金のヘルメットをかぶることしか考えてません!!

2012_1219_0395 ①井口佳典

覚悟、決めて来ました。優勝します!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

初日! シリーズ戦開幕

おはようございます。さあ、賞金王決定戦の開幕です! 本日はシリーズ戦がスタートします。12人はいませんが、レベルが高いSGであることには変わりありません。黄金の1週間の皮切りです。思い切り堪能しましょう。本日よりかなり寒くなるとのことですので、体調にはご注意を!

2012_1218_0632 ニシタクこと西村拓也がSG初出場! 賞金王の空気を存分に浴びられることは大きな経験になるでしょう。(PHOTO/中尾茂幸)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

住之江に入りました!

Cimg6300 おはようございます! 今年もいよいよ賞金王が開幕! 取材班はボートレース住之江に到着いたしました。本日は賞金王シリーズ戦の前検。いつもどおり選手入りから前検の様子などをレポートしてまいります。賞金王決定戦の前検はあさってですので、それ以降はダブルSGをたっぷりとお届けしますよ! 今節もどうぞよろしくお願いいたします!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

明日から賞金王……

賞金女王決定戦の取材、レポートを終えまして、取材班は大阪に入りました。明日からは賞金王決定戦! ボートレース住之江より、賞金王決定戦&賞金王シリーズ戦を、お伝えしてまいります。

さてさて。

2005年笹川賞から7年7カ月にわたってご愛顧いただきました@Nifty「ボートレース特集」ですが、この賞金王決定戦で幕を閉じることになりました。ニフティさんがサイトを12月31日で終了するということになりまして、それに伴いまして当特集も終了するというわけでございます。

現時点で通算950万超のアクセスをいただきました。多くの方にご覧いただきまして、取材班一同、ただただ感謝の念しかございません。誠にありがとうございました。当サイトが終了するということに関しては、取材班といたしましても無念極まりないわけですが、皆様にご愛顧いただきましたことについては、ひたすら感謝申し上げます。ありがとうございました。

ただ、取材班がその活動を停止するわけではございません。取材班、と言いながら、そのスタッフがJLC発行の月刊誌『BOATBoy』のスタッフであることは周知の事実かと存じます。その制作と同時に、同様の内容のサイトを続けていく意欲は満々であります。現在、お引っ越し先については、検討、調整中でございますので、賞金王決定戦終了までに確定しましたら、改めて告知させていただきますので、賞金王決定戦を当サイトでアツく見守りつつ、次の展開をお待ちいただければと存じます。年内にお引っ越し先などが確定しましたら、もちろん当サイトでお知らせいたしますので、ご注目いただければ幸いと存じます。

ともあれ、明日にシリーズ戦の前検を迎える賞金王決定戦が「@Niftyボートレース特集」としては最後のレポートとなります。いつも通りに、ではございますが、取材班一同、奮闘する所存でございますので、変わらぬご愛顧のほどをお願いいたします。賞金女王決定戦は素晴らしすぎる売上をマークしました。賞金王決定戦においても、当特集へのご愛顧とともに、多くの舟券勝負を皆様、ぜひよろしくお願いします(そのためには、予想を的中させないとね)。

明日からの賞金王決定戦、どうぞよろしくお願いいたします!


| 固定リンク | コメント (17) | トラックバック (0)