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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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3日目のベストパフォーマンス

 1日早い勝負駆け。今日3日目は、実に激しいスリット争奪戦でした。フライングに散った選手が2名。全12レースの勝者のうち、7人がコンマゼロ台! 施行者は生きた心地がしなかったことでしょう。でも、選手たちの勝ちたい気持ちが、際どいスリット写真に鮮やかに映し出されておりました。 哀しい知らせもあります。植木通彦が途中帰郷、今垣光太郎が落選確定とドリーム戦士がふたり脱落。濱野谷憲吾も当落ライン上で、予断を許さぬ情況です。 そんな大混戦の予選が続く中、のらりくらりと得点を上乗せしたドリームレーサーがおりました。第3位は、長~い裏街道からやっと帰ってきたこの方に。

5R、9R/いつの間にやら節間9位!?  

2006_0525__3_05r_023 やっぱり来ました、王者・松井繁! 初日、2日目は連続4着。ほとんど見せ場もなく道中の真ん中あたりを走っておりました。今日の5レースも全艇ほぼ同体から、あっさりすっきりの楽な逃げきり。実は戸田ではこんな逃げきりこそが至難の業なんですが、あまりに流麗すぎて記憶に残らないほどでした。 そして、後半の9レースでは道中で鈴木賢一に競り負けての3着。「え、松井が!?」と多少驚きことすれ、そんな逆転負けに好印象を抱くわけもありません。つまり、私の目には、今節の松井はまったり目立たずに走っているように映っていたのですよ。 ところが、全レースが終わって節間成績を見たとき、ドキリとしました。 いつの間にやら、節間9位!?  ドリームの上乗せポイントがあったとはいえ、あれよあれよの第9位……連日、地元の12人が目一杯の走りでシリーズを盛り上げていますが、まったり走ってきた松井より得点上位の地元選手はたったの2人だけ。なんだか狐につままれたような9位なわけですよ。 でもって、驚きながらも私、「嗚呼、王者がSGに帰ってきたんだなあ」としみじみ思いました。これが松井繁なんです。予選ではピンを量産するというより、極端に5、6着が少なくて、ふと気がつけば予選の上位に名を連ねている。予選を終わってみれば、準優の1、2号艇をゲットしている。そして、鬼のような強さで準優を突破する。その繰り返し……。 怖い人です。だからこそ、王者なんです。慎重にして大胆、平凡にして非凡。明日も最終レースが終わってから、「あれ、松井が準優のこんなところに……?」と驚かされることでしょう。

 続いて第2位は、「えっ? これがホントにあの人なの?」と我が目を疑ったこのスピード狂に捧げましょう。

8R/私、差しても凄いんです!

2006_0525__3_08_023  あの上瀧和則をツケマイ一撃で仕沈めるなど、連日スピード違反ともいうべき全速ブン回しでスタンドを沸かせている秋山直之が、新たな一面を見せてくれました。まずはスタート。なんと、コンマ05のトップSです!! まあ、Fに散った赤岩に引っ張られたのかもしれないけれど、あの秋山がコンマ05。「あの」の意味は、皆さんわかりますよね。秋山といえばコンマ25くらいのひとり凹みがトレードマーク。誰も早いスタートなんか期待してません。 その凹んで当然の秋山が、今節はコンマ17、10、18ときて、コンマ05……!? ホントに別人のようなんです。 しかもしかも、1マークでは2コースからのズッポリ差し!! 目が覚めるような冷静沈着鋭角俊敏迅速的確な差しでした。まあ、いつもSで遅れる秋山のこと、1マークで差すのは常套手段なんですが、差し抜けるというよりも「バックで差を詰めて、そっから全速勝負」みたいな控えめな差しが多いんです。アウトから最内差しでバック3、4番手に付ける。そんなシーンを何百回見たことか。 そ、それがスリットから先行する赤岩(F)の外に張り付いて、得意のツケマイもできる態勢から、一気に差し抜けてしまったのですよ。元々ターンスピードは先輩の山崎智也に匹敵するほどなんですから、この「トップS→俊敏差し」は凄まじい武器になりえます。そして、今節の秋山はその理想形に近づいているんです。ストロークあり、サーブ&ボレーあり、みたいな。これは怖いぞ。「地元選手の勢いが凄すぎて、アウェーは押されっぱなしです。なんとかして、その勢いを抑えたい。今節はスタート、行くつもりで行ってます」 インタビューまで「らしくない」武闘派のノリだった秋山。今まではどことなく甘えん坊っぽい一面も感じられましたが、いよいよトップレーサーとしての自覚と責任感が芽生えたのでしょう。Sといいテクといい、本物の予感、プンプンです。

 そして今日のベスト・パフォーマンスは、もうここまで暴れてもらったら避けて通るわけにはいきませぬ。伏兵の下馬評からシリーズリーダーに駆け上がったこの好漢に贈ります。

4R、9R/頂点に立った「無骨なシンデレラ」

2006_0525__3_09r_020  失礼千万ですが、鈴木賢一が3日目を終えて節間トップに立つなんて、想像だにできませんでした、はい。確かに初日からモーターは出ています。スリットからキュッと半艇身ほど飛び出すパワーは圧巻なんです。「自分ではなく、モーターをほめてください!」 本人も、謙虚にこう言ってましたね。でも、まくり3連勝は、モーターの力だけではできません。並々ならぬ気持ちがボートに乗り移っている。そんな感じなんです。「これが生涯最後のSG」 開会式で茶目っ気たっぷりにこう言った鈴木ですが、単なるジョークじゃないんですね。次にSGを走れる保証は何もない。トップレーサーたちと同じピットを飛び出す今この瞬間を、大切にしよう。もう、そんな喜びというか愛しさというか刹那さというか、ひっくるめると「一期一会の尊さ」みたいなものがスリットに1マークに溢れ出ちゃってるんです。 4連勝がかかった9レースは、惜しくも2着でした。でも、あの1周2マークを見ましたか? 先行する王者・松井を、差して逆転しちゃった2マーク。あの瞬間も、何か得体の知れないオーラが見えたような気がしました。パワーだけでも、テクだけでも、それが両方揃っても、あんな差しはできないっすよ。 今、自分はSGの大舞台で松井と競っている! そんな嬉しさが、そのまんまボートに伝わって背中を押しているようでした。「顔もテクニックも無骨ですが、この素晴らしい舞台に連れてきてくれたファンの皆さんのために頑張ります!」 明日は1号艇の1回走り。準優の予行演習などではなく、鈴木は2分足らずの「今」を楽しく懸命に走るのでしょう。(PHOTO/中尾茂幸、TEXT/畠山)


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2日目のベストパフォーマンス

 今日の戸田水面は、気まぐれな風がレースを左右しましたね。ほぼ無風だった前半戦はイン逃げが4勝。平穏なレースが続きました。そして向かい風が吹きはじめた後半からは、イン逃げはゼロ。まくりやまくり差しがポンポン飛び出す、戸田らしい水面に変貌しています。今後も風の悪戯には注意を払う必要がありそうです。
 さてさて、今日も3連勝するなど地元埼玉旋風が吹き荒れましたが、第3位は遠く佐賀から単身やってきたこのお方に。

11R/来た来た、出足が来たジョ~!!

2006_0524__2_11r_024  喧嘩屋ジョーがいよいよ本格化です。11レースの上瀧和則は枠なりの2コース。インの後藤とまったく同体のスリット(コンマ10)から、迷わず抱き込むようなまくりを打ちました。このまくりが決まるかどうかが、パワーの測りどころ。体を入れ替えて再び同体になった状態から、どちらが伸びるか。後藤も中堅上位のパワーがあるので、私は興味深く両者の足色を観察しておりました。
 スーーーッ。
 伸びたのは上瀧。それも競り合う間もなく、あっさりと後藤の艇を引き波に沈めたのです。こりゃもう、本物です。
「出足も来ましたね。若干昨日よりも伸びは落ちたけど、自分向きの仕上がりになりました」
 上機嫌に振り返る上瀧。そう、単なる伸びよりも、この回ってすぐに押す力がイン水域にこだわる上瀧には必要なのです。それが来た。となれば、怖いものなしですよ。って、元々怖いものなんかなさそうだけど。
2006_0524__2_11r_031 「これでもう秋山(直之)君のツケマイを喰うこともないです」
 茶目っ気たっぷりに笑う上瀧。昨日、秋山流ブン回しを喰らって逆転されたことがよほど悔しかったのでしょう。できれば、もう一度ふたりのマッチアップを見たいものです。
 とにもかくにも、この勝利で1・2・1着のオール2連対。あれよあれよとシリーズリーダーになってしまいました。明日は5号艇と1号艇の2回走り。私はそれぞれのレースに、こんな視点を当てるつもりです。
前半の5号艇/進入でどこまで入るか。納得のゆく出足が来た以上、いつもの上瀧ならインまでガメてきます。インの弱い戸田だけに微妙ですが、準優の1、2号艇を想定するなら、少しでも内側でのレースをしておきたいはず。その心構えを確認しておきたいのです。
後半の1号艇/どんなレースをするか。前半と連動するのですが、この予選で1度しかない1号艇こそが準優のシミュレーションになるはず。戸田のイン水域に苦手意識のある上瀧は、ガムシャラに1着を狙ってくると思います。
「もうちょっと(戸田のインを)好きになるので、もう少し待っててください」
 こうファンに語ったときの不敵な笑みが、明日の激走を約束しているのです。

 第2位は見ているこちらまで「へっ?」と目を疑うような必殺技を決めたこのグレートなお方に捧げましょう。

12R/摩訶不思議、4次元転送まくり差し!?

2006_0524__2_45r_105  時おり、不思議な選手だな~とつくづく思うことがあります、烏野賢太。2コースや外寄りのコースでは差し差し差し差しの生粋の差し屋なのに、こと3コースでは捨て身のツケマイを放つ。しかも、それが天才的なまくり差しになっちゃうのですよ。
 今日の最終レースがまさに、その天賦の才が閃いたレースでした。3コースからスタートは遅れ気味。トップSの濱野谷憲吾は早々に先マイ体勢に入っています。まくれないし、差しても届かない。そんなポジションだったのですよ。ところが……
 エイヤッ!
 みたいな気合いで、賢太は2コースの赤岩善生に飛びつきました。で、ツケマイを放ちながら180度反転するような超鋭敏なモンキーで、一瞬にして憲吾の内フトコロにピッタリと艇を捻じ込んだのです。一見、狭い範囲での技なので地味っぽく感じるのですが、これはあなた、実は滅多やたらに見られない超高等テクなんです(一般戦ではA1級の選手がB級相手にあっさり決めるけど)。そして、賢太はこんな離れ業を、年に何度かSGの大舞台でやらかしてるんです。今日にしても、先に逃げた相手が憲吾なんですから。憲吾もさぞや驚いたに違いありません。
「いや~、なんだかわかんないうちに先頭に立ってましたね」
2006_0524__2_12r_008  レース後、賢太自身も首をかしげてましたが、本音なんでしょうね。3コースになると身体が勝手に動いてしまう。獰猛に果敢に、そして緻密に……なんだか満月の夜の狼男みたいですが、そんな不思議さが賢太にはあるのですよ。
「よくわからんけど、これで(憲吾の内側に)入ってるっていうことは、エンジンが出てるってことなんでしょう。出てなきゃ無理でしょう」
 まるで他人事のように振り返る賢太。確かに強烈な回り足がなければできない芸当でもあるのですが、そんなパワー云々で説明できるレベルじゃないんですってば! 
 差し屋の賢太を、捨て身のまくり屋に変身させる3コース。その理由はまったくわからないのですが、とにかく賢太の身体と心の奥底には「まくり屋の野生」が眠っている。私はそう思っています。いっそのこと、どこからでも強ツケマイを放つまくり屋になってみたらどうでしょう、賢太クン!!

 そして今日のベスト・パフォーマンス賞は、誰がなんと言おうとこの苦労人に。とにもかくにも、おめでとうございます!

8R/全国の競艇ファンに捧げる1勝!

2006_0523__1_01_049_1  この2日間、秋田健太郎が走った3つのレースが、「笹川賞」の縮図なのだと私は思います。競馬でいうなら宝塚記念や有馬記念のような最高峰のレースに、健太郎はファン投票で選出された。健太郎はこの結果をどう受け止めたことでしょう。もちろん、嬉しかった。気合いも入った。でも、それ以上に「俺がいてもいい舞台なのだろうか?」という戸惑いや不安に襲われたはずです。
 視点を変えましょう。秋田健太郎という選手がこの笹川賞に選出されたことを、読者のあなたはどう思ったか。地元ファンや健太郎のファン以外の方は、???だったのではないでしょうか。
「笹川賞の質が問われる」といった過激な意見も、私の耳に届いています。いや、それ以前に守田俊介の追っかけである私自身が「なんで俊介より健太郎なんだよ!!」などとヤケクソ気味に叫んだことを白状します。今回落選したSG常連選手のファンは、おそらく一度は私と同じような罵詈雑言を吐いたはずです。健太郎や関口智久には何の罪もない。わかっていても、その矛先が彼らに向いてしまう。
 そして、それら全国津々浦々の???を、秋田健太郎は肌身で感じたことでしょう。この重圧は、ただ悪口を吐いていた私には想像すらできません。
 初日、出走表をつらつらと眺めた私は、ハッと息を呑みました。秋田健太郎が60㎏前後の「重量級レーサー」であることは以前から知っていました。が、その健太郎の体重欄に載った数値は54! 並々ならぬ減量をしてきたことが、一目でわかります。どんな思いで減量したか、それもある程度は伝わってきます。
 そして実戦。まず1レースで関口が、あっさりと水神祭を果たしました。健太郎はどう思ったか……。続く2レースの健太郎は、アウトコースからトップSで一気に内を絞った末に、無茶な突っ込みで不良航法の罰則……。是非はともかく、健太郎の全身から「早く勝ちたい!」という思いがひしひしと伝わってくるレースでした。
 2日目の2レース、ここでも健太郎は鬼気迫るまくりで一度は先頭に立ちます。バックで上体を前後に激しく揺らす健太郎。が、焦りからか蛇行したところを矢後に咎められ、一瞬にして逆転を許してしまいました。痛恨の2着。
 そしてそして、後半の8レース。健太郎は絶好の4カドからトップSを決めてひとまくり。一時は山﨑昭生に先頭を譲りましたが、粘り強い追走で逆転でついに1勝をもぎとったのです。
 恥ずかしながら、私は昨日今日の凄まじい3走をすべて見て、秋田健太郎がこの戸田の水面に来るまでに抱いてきた様々な思いをはじめて実感できたのです。凄絶な減量~死に物狂いで勝ちに行くレース……選出してくれたファンの期待に応えたい。そんな単純な衝動だけでなく、「恥ずかしい成績で地元ファン、地元の同僚、笹川賞というレースをおとしめたくない。絶対に後ろ指を差されるような情けないレースはできない」そんな思いをてんこ盛りにして、健太郎は減量し、走っているのです。単なる推測ですが、私はそう確信2006_0524__2_9r_044 しています。健太郎だけでなく、関口や鈴木賢一も同じような思いのはず。だからこそ、彼らのレースぶりからは、頑固で強烈な意志まで伝わってくるのです。
 秋田健太郎の執念ともいうべき1勝。それは笹川賞だからこそ、の重い重い1勝です。SG常連相手とも対等以上に闘っている、という証でもあります。この2日間のレースを見続けて、私は胸を張って宣言したい。
 秋田健太郎のようなレーサーがいるから、笹川賞は面白いのだ、と。(PHOTO/中尾茂幸、TEXT/畠山)


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今日のベスト・パフォーマンス・初日

 はい、初日から見所満載の笹川賞でしたね~。5コースからのまくり(決まり手は抜きですが)で水神祭を遂げた関口智久、おめでとうございます。「ドリーム・オブ・ドリーム」を制した山崎智也は初日にして完全V宣言! あのゴッツイ足なら十分にありえます。劣勢パワーをモノともせずにコンマ05で逃げきった西島も凄かったし、4コースの不利な態勢から中澤和志を強ツケマイで沈めた瓜生も天晴れでありました。もう、どれもこれもベスト・パフォーマンスに選びたい!
 そんな中、第3位は笹川賞ならではの大所帯になった、この12人の仲間たちに贈ります。

戸田の2マークは俺の庭。地元戦士、大暴れ!!

2006_0523__02_038  地元ファンの大量投票に支えられて、大挙12人を送り込んだ埼玉支部。中には「SGにそぐわない選手まで選出されるのはどうか?」などと疑問を抱く人も多いようですが、今日のレースを目の当たりにしたら沈黙するしかないでしょう。まさに地元レーサーの独壇場。のべ15回参戦した地元選手の成績は4勝・2着3回・3着4回で、着外はわずかに4回! 3連複率は約80%という荒稼ぎです。
 特に素晴らしかったのは、2マーク旋廻。水神祭の関口、久々にSGを勝った鈴木賢一、4番手から2着に入った平石和男、そしてドリームで3着を死守した池上裕次……みんな2マークのターンで順位を上げているのです。全国でも屈指の難水面といわれる戸田ならではの「ウルトラスーパー地元の利」。
 さらに、気持ちの面でも大きなメリットがある、と長嶺豊親分が指摘してくれました。「笹川賞はファン投票で決まるから、初日から気合いそのものが違うんや。特に地元はハンパやない。今日は1レースで関口がいきなり凄い勝ち方をしたから、一気に勢いが付いたな。地元で最初に出た選手の成績が、その後の支部の成績を左右するものなんや」
 2マークのテク&選んでくれたファンの期待に応えようとする気合い、そして核融合のように連鎖する勢い……埼玉支部の選手は、明日もノーマークにはできませんぞ!

 続いて第2位は、勝利者インタビューで「久々出てるんで、頑張りますわ」と力強く宣言したこのお方。

3R/まくり屋をぶっ飛ばしてからひとまくり!

2006_0523__08r_012  兄貴~~! と抱きつきたくなるような、豪快な勝利でした。3レースの上瀧和則は無理な前付けをしない2コース発進。コンマ06という快ショットを放ちましたが、5コースから原田幸哉が強引なまくりを打って出ました。もちろん、そのまくりをミスミス浴びる兄貴じゃござんせん。
 ガシッ!
 火花が散るような勢いで内から艇を合わせ、はるか彼方まで幸哉を連れ去ります。インでも2コースでも、売られた喧嘩は買うんです。で、これだけしっかり幸哉の面倒を見れば、自身も大きな不利を被るもの。上瀧の艇は消波装置の近くまで流れましたが、それからの行き足が凄かった。体勢を立て直した瞬間にキュインと前進し、そのままバックで先頭に立ってしまったのです。
 まくり屋を飛ばして、インの菊地をひとまくり。
 格闘技でいうなら、背後に来た敵に回し蹴りを食らわせながら、同時に前方の敵をアッパーで沈める。そんなド迫力の1マーク~バックでありました。
 上瀧は後半の8レースでも、インから粘り強い走りで2着をキープ。「今節はインにはこだわらない。センターからでも勝負になる」と回り足だけでなく伸びにも相当な自信を持っており、いつもとはひと味違った兄貴の勇姿が拝めそうです。

 そして、今日のベスト・パフォーマンス賞は、そんな絶好調の上瀧を強ツケマイで引き波に沈めたこの若武者に捧げましょう。

8R/大花火3連発で兄貴も轟沈!

2006_0523__08r_025  その布石は、すでに前半の2レースに見え隠れしておりました。例によってスタートでやや後手を踏んだ秋山直之は、バックでは差のある4、5番手。普通はさらに長い隊形になって行くものてすが、この男にそんな常識は当てはまりません。ドッカ~ン、ドッカ~ンとコーナーのたびに大きな半円を描く「ぶん回しツケマイ」を連発。はあ~、いつ見ても気持ち良さそやの~、などと感心して見ている間に3着をもぎ取っておりました。
 そして圧巻はこの8レース。珍しくトップSを決めた秋山でしたが、まくりきるだけの展開はなく1周2マークで上瀧兄貴の全速差しを喰らいます。先にも触れたとおり、上瀧のモーターは間違いなく上位級なんです。差は2、3艇身ほどなのですが、おいそれと追いつける相手ではありません。それが、あなた……。
 2周1マークで大花火のようなドッカ~~~~ン! 

 巨大な弧を描く引き波が、上瀧の艇を捉えました。さらに、必死に食い下がる上瀧を2周2マークでドッカ~~~ン! これで一気に5艇身ほど突き放しておりました。
 凄いっす。見ていて本当に気持ちのいい大花火なんです。でも、やっぱり何度見ても不思議なんですよ。だって、あんなぶん回しを連発する選手は、新鋭でもそうはいません。よしんば真似できたとしても、SGレーサーには通用しません。勝手に流れて転覆するのが関の山なんです。そんな大きなリスクがあるからこそ、SGでも秋山のようなぶん回しをする選手がいないんです。
 嗚呼、なぜ秋山直之だけに、こんな「差をどんどん詰めるぶん回し」ができるのでしょうか。わかりません。わかりませんが、気持ちがいい。きっとこうして、多くのファンが「直之中毒」にはまって行くんでしょうね。はい、私も翌日の出走表を見るときに、必ず秋山の名を探すようになってしまいました。禁断症状が出る日も近そうです、はい。(PHOTO/中尾茂幸、TEXT/畠山)


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H記者の「笹川賞・前検を斬る!!」

 特訓開始ィィィ~ッ! ということで1周年を迎えたこのH、明日の美味しい舟券を拾うために前検の特訓をレポートしますぞ。
 足合わせの番付発表!

     東      西
横綱  山崎智也  平石和男
大関  日高逸子  濱野谷憲吾
関脇  今村 豊  上瀧和則
小結  服部幸男  後藤 浩
前頭  烏野賢太  中村亮太

2006_0522___078  こんな感じでしょうか。バカに良く見えたのは40号機の智也でした。足を合わせたのはたった1度! 服部と合わせて、1マークを回った瞬間にグググ~ンと突き放してしまいました。その服部は矢後を2艇身ほどブッチギリ。かなり出ている方だと思います。その服部を、子ども扱いしたのです。とにかく伸びよりも、回ってすぐの行き足が凄まじい。バックを走る背中から、真っ赤な大オーラがメラメラと湧き出してましたぞ!
 女傑・日高の伸びも目を瞠るものがあり「これも横綱じゃ~」と思ったのですが、その日高を半艇身ほどやっつけたのが地元の平石。台風の目ですよ~。憲吾は智也によく似た感じで回ってから押し出す足が強烈。今村は完全な後伸びで、実戦では?ですが調整すればすぐに上位級になりそう。上瀧もやや伸び型ですが、出足もかなりのものと見ました。
 ドリーム組では、植木がこのままでは苦しい足色。今垣、松井、池上はほとんど足合わせをしていないため、未知数です。
 ワースト級は、矢後、菊地、秋田あたり。このままでは水面を這いそうな気配でした。
 いま前検タイムが届きました。私の目展示にまずまず比例していて一安心ですが、時計=レース足とは限りません。明日からの本番をしっかりチェックしたいと思います。
 前検タイムベスト10
①服部幸男 6・48
②滝沢芳行 6・53
②後藤 浩 6・53
④烏野賢太 6・54
④松本勝也 6・54
⑥山崎智也 6・55
⑦今村 豊 6・57
⑦今垣光太郎6・57
⑨上瀧和則 6・58
⑨太田和美 6・58

2006_0522___117  また、スタート練習でFを切らずにキッチリ3本まとめたのは有裕、亮太の中村コンビ。
中村有裕…①0・14②0・06③0・02
中村亮太…①0・14②0・01③0・00
 最後は踏み込みすぎとも思えますが、初日からしっかり行ってくれそうなムードでしたよ~。(PHOTO/SHIGEYUKI NAKAO)


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智也に金棒、40号機ゲット!

2006_0522___016  天は二物を与えないはずなのに、山崎智也にとんでもないモーターを与えてしまった!
 12時過ぎから行われたモーター抽選会。13人もの地元・埼玉支部の選手たちが賑やかに雑談しているせいか、いつも以上に雰囲気は明るい。みんな思い思いにタバコを吸ったり、ジョークを飛ばしあったり。誰がどのモーターを引いたか、ほとんど気にすることもなく笑っている。
 そんな陽気なムードの中で淡々と抽選は進み、好素性の44号機や14号機などが早々とガラポン抽選機からこぼれ落ちた。が、肝心カナメの「怪物候補モーター」40号機がなかなか出てこない。40号機。複勝率こそ第4位だが、前節の新鋭リーグで三井所尊春が211111121①という凄まじい成績で優勝したモーターだ。このウルトラパワーには三井所本人も呆れたほどで「文句なしの節イチです!」と言い放っていた。その40号機が、まだ抽選機の中に眠っている。
2006_0522___004  松井か……ハズレ。
 植木か……ハズレ。
 西島か……ハズレ。
 選手たちは相変わらず40号機なんぞ歯牙にもかけないように淡々とガラポンを回し続けて、いよいよ残り5人。山崎智也が飄々と抽選機を回した。ポロリ~ン。
「モーター、40番」
 その瞬間、ポーカーフェイスだった智也の顔がにわかに崩れ、もうこれ以上はないほどご機嫌な笑顔になった。ムハハハ~っという感じ。やっぱり内心は狙っていたのだな。しかし、これはヤバイ。ドリーム1号艇でハナから優勝候補だった天才レーサーの手に、超抜モーター。まさに鬼に金棒で、今節のシリーズリーダーは約束されたようなものだ。席に戻ってからも、智也はニッコニコ。6日間ほどタイムスリップして、表彰式のステージに立っているような笑顔だったぞ。

2006_0522___017  複勝率上位のモーター&選手をアップしておく。
①14号機…池上裕次
②44号機…田村隆信
③36号機…瓜生正義
④40号機…山崎智也
⑤3号機…松本勝也
⑥39号機…赤岩善生
⑦28号機…秋山直之
⑧15号機…笠原 亮
⑨17号機…濱村芳宏
⑩59号機…今垣光太郎

 40号機以外で特に注目したいのは、上昇中の3号機。前節の新鋭リーグでB級レーサーの星栄爾が2164311②という好成績で準優勝している。抜群の伸びをカマシ屋の松本勝也が生かしきれば……穴に狙ってみたい。(畠山)


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Sports@nifty「競艇特集」の船出を終えて……

SGは7日間のドラマである――今回、前検から優勝戦まで選手たちに密着して改めて強く感じたのが、競艇ファンなら誰もが心得ているはずの、そのことだった。一週間の間、ピットが同じ顔をしていた日は一度としてない。優勝戦に向かって刻まれる時が、常にピット、そして水面を次々と塗り替えていったように思えた。

DSC00066 モーターとボートが割り当てられ、あわただしく選手が動き回る前検日。忙しい空気は初日にも引き継がれるけれども、レースを実際に走って結果と手応えが出ると、選手たちはそこで得た課題に取り組み始める。

予選が進んでいくということは、個々の準優進出の可否についてが見えてくるということである。ピットは次第に緊迫感を増してくる。その一つ目のピークが、予選最終日。勝負駆けの選手たちの闘志が、ピットに渦巻く。

準優勝戦は、一般戦周りの選手が半分以上だから、一方で落ち着いた空気がある。もちろん、ただのんびりしているというわけではなく、そこには予選落ちへの悔恨も織り交ぜられている。午後になって準優が近づくにつれ、ラスト3レースに出走する選手たちの緊張感が一気に増大し、その二つ目のピークがやってくる。

DSC00371 最終日、意外というかむしろ当然というか、この日こそ、もっとも穏やかな空気が流れている日である。ただし、優勝戦の頃にはピットに人影はごくごくわずかとなり、だからこそ優出6人の緊張感、闘志、気合、魂が、ストレートに突き刺さってくる。むき出しの高揚感がピットを支配する。そしてそれは、水面にも強く、太く、真っ直ぐに照射される。レースが名勝負になるのは、間違いなく選手たちの魂が発露されるからだ。

笹川賞、そんな我々の感覚を、うまくお届けすることができたでしょうか。次回のグランドチャンピオン決定戦でも、7日間のドラマ、選手たちの魂を追いかけ、お伝えしていく所存です。

Sports@nifty「競艇特集」、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

あ、最後に個人的なお話になってしまいますが、4日目、野中和夫選手会長が記者席にやって来て、我々に「舟券、当たっとるんか?」とお声をかけてくださったお話は掲載しましたが、会長、我々、惨敗でした(笑)。次回は舟券もバシバシ当たって、野中会長に胸を張れますように……。(黒須田)


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戦い済んで……

 12R優勝戦。展示が終わると、ピットはすでに戦いの後のようにシーンとしている。係留所につながれた艇は、6艇のみ。もはや整備やペラ調整をしている選手などいるはずもなく、人の姿はほとんど見えない。ただただ、静謐な空気だけが漂っている。
 もちろん、最大の決戦は数分後に控えている。嵐の前の静けさ。そんな言い古された言葉が自然と頭に浮かぶ。

DSC00374  優勝戦に出場する選手たちは、それぞれの表情を見せている。植木通彦は、やはり変わらぬ悠然としたたたずまい。濱野谷憲吾は、テレビ番組のクルーに笑顔さえ見せている。瓜生正義も、爽やかな顔つき。対岸のオッズ板に目をやって、人気のほどを確かめていた。モーターが苦戦ぎみかと思われていた今垣光太郎は、思ったほどの悲壮感を見せていない。やることはすべてやった。そんな腹の据わり方がうかがえた。佐々木康幸は、淡々としていた。緊張しているようにも見えるし、気合が高まっているようにも見えるのは、午後2時と同様。ただ、胸にたぎるものがあるのは間違いないようだった。
  もっとも印象に残ったのは、三嶌誠司である。瓜生同様、オッズ板にじっと目をこらしていたが、その瞳には明らかに炎がある。しかも、立ち止まったまま、なかなか次の歩を踏み出そうとしない。無意識にだろうか、右手は拳を作っている。たぶん、僕の錯覚だろう。三嶌の肩のあたりから燃え上がるオーラが僕には見えた。明らかに一発狙っている……間違いなかった。
 スタート展示時の枠なりを崩したのは、三嶌だった。レース後、「イン逃げばっかりじゃ面白くないでしょ?(ここまでイン逃げ7連発)だから僕が動いた」と語った三嶌は、オッズ板を凝視しながら1号艇に集中した人気に思いを至らせたのだろうか。4コース・スローに入った三嶌の前付けは、ピットでの気合のこもった表情と符合していた。結果は伴わなかったが、魂の前付けだ。

DSC00380   優勝は、別項の通り、植木通彦だった。艇王復活。2年5カ月ぶりのSG制覇に、植木はピットで喜びを爆発させた。
 他の5選手は、ピットでは意外とサバサバした表情を見せていた。というより、モーター、ボートの片付けに奔走しており、悔しさをあらわにするヒマはないといった感じだ。作業が終わって、整備室から出てきたとき、濱野谷がちょっとだけ苦い顔を作った。外からレースを作ったのは、5カドから捲り差しを打った濱野谷である。さらにその内を今垣がまくり差して3着に終わったが、濱野谷らしさは見せたはずだった。しかし、負けは負け。納得はしても、悔しさは消えない。勝負師の風情が漂っていた。今垣、三嶌、佐々木からも、決して笑顔は見えなかった。瓜生は相変わらずの明るさだったが、1マークで行き場をなくしての敗退に納得しているはずがあるまい。1人の笑顔と5人の悔恨。それがどんなレースであれ、もちろんSGの優勝戦ならなおさら、それが競艇の真理なのだと思う。

DSC00388  帰り支度を整えた選手たちは、一様にリラックスした表情に変わっていた。植木以外の選手はみな、胸に敗戦への苛立ちを多少なりとも抱えているに違いないが、戦いが終わってひとまずは一息つく。選手代表としていちばん最後まで残っていた原田幸哉に、阿波勝哉が「ありがとうございました」と声をかける。原田は「これからもお互い頑張ろうね」と優しく返す。瓜生を待っていた鳥飼眞が、着替えを終えた瓜生に笑顔を向ける。阿波、濱村美鹿子らの東京勢と一緒に帰郷するのか、濱野谷は猛ダッシュで控室からの階段を駆け下りてきた。三嶌は、「今節もありがとうございました。お疲れ様でした」と我々にも丁寧に頭を下げた。そこに関係者が声をかけて、呼び止められる。彼らとの挨拶が終わると、三嶌は再び我々への挨拶をして、去って行った。
 戦いは終わった。

DSC00391  植木は共同会見で、「このタイトルを持って、MB記念に出られるのは大きい」と、地元SG、そしてグランドスラムがかかる大一番を見据えた。「上出来です」と言いながら、自信に満ちた表情を見せる植木。賞金ランキングも1位にジャンプアップして、暮れの最強決定戦にもリーチをかけた状態だ。次のSG、グランドチャンピオン決定戦でも強い艇王を見せ付けてくれるだろうか。(黒須田守)


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最終日のイベント~優出者インタビュー~

本日は優勝戦ということで、連日続いた常滑イベントももちろん優勝戦関連。
イベントの殿堂(勝手に認定)マーメイドホールでは朝イチから優勝戦出場選手インタビューが行われた。DSC00341

選手登場系イベントということで、開会式を思い出すほどの人、人、人! 1号艇・植木の登場から、6号艇・三嶌の登場まで飛び交い続ける大歓声。まあ“黄色い声援度”は4号艇・濱野谷と5号艇の今垣が高かったですけども(笑)。

「インからスタート0.10で全速」(植木)
「瓜生くんにまくってもらって差し(笑)。スローでもダッシュでもいいです」(濱野谷)
「誰かが6コースにはならなければいけないわけで……まあ、僕の可能性が一番高いわけですけども(笑)。腹は決まっています」(三嶌)

など、おのおの意気込みを語った後、「笹川賞はファン投票で選ばれます。そこで選んでいただき、またこの6人に残ることができて、本当に嬉しく思います。皆様のご声援、よろしくお願いします」という、三嶌の性格のにじみ出る実直な挨拶で幕を閉じた。

優勝者表彰が行われるのも、このマーメイドホール。この場に戻ってくるのは、はたして誰か!?(松本伸也)

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←光ちゃん大人気です。お嬢ちゃん思わずステージに上がってしまいました。


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準優ピット、その崇高なる空間――明日は優勝戦!

 準優勝戦が終わった。一言、激戦だった。

DSC00284  午後になり、準優が近づくにつれて、ピットは穏やかな空気とピリピリした雰囲気が同居し出す。残念ながら予選落ちしてしまった選手たちは、落ち着いた様子で時を過ごし、準優進出選手たちは緊張感に包まれる。
 昨日、冗談を飛ばし合っていた田中信一郎と仲口博崇も、ソファに並んで座りながら、神妙な表情を見せている。仲口は今日、そのソファで過ごす時間が長かった。モーターもペラも納得のいく仕上がりになったのか、一般戦のボート片付けに加わる以外の時間の多くを、じっと気合を高めることに使っているようだった。先に準優を勝ち上がった瓜生が、展示から引き上げてきた仲口に話しかける。優勝戦の艇番は内から予選ランク順に並ぶが(準優1着グループは1~3号艇、2着グループは4~6号艇)、瓜生は予選16位。このままでは3号艇が濃厚。そこで、予選17位の仲口に、半ば冗談を込めた激励を送ったのだった。「仲口さんがピンなら、僕は2号艇ですから(笑)。頑張ってくださいよ」。仲口は笑顔を見せた。しかし……目は笑っていなかった。もちろん瓜生の言葉に気分を害したわけではない。10数分後に控えた剣が峰の戦いに気合が集中していたのだろう。その表情は、カッコ良かった。崇高だった。

DSC00276  今節の選手代表として動き回っていた原田幸哉は、やはりソファに座って、ジッと目を閉じる。ピット全体に気を配り、率先して仕事をこなしてきた原田、こうして精神、闘争心を煮詰めていく作業を思うように取れたわけではあるまい。しかし、準優という大きな大きな勝負駆けを前に、原田はレーサーとしての自分に完全に戻った。心を落ち着かせようとしているようにも、気合をグッと胸に溜め込んでいるようにも見えるその姿は、仲口と同様、崇高という言葉がふさわしいものだった。
 準優のピットには神々しさが宿っている。爽快だった。

DSC00320  10R。展示から引き上げてきた瓜生の表情が、やけに明るかった。ペラ調整がうまくいって、かなり足が上向いたようだ。一方、今垣光太郎は表情が渋い。「整備士さんに頭を下げてスリーブを交換したけど、回り足が皆目なくなってしまった」とレース後に語っているが、準優を前に不安を抱えてしまったようだ。結果は、瓜生が6コースから最内を差して1着、今垣が原田の猛追をなんとか凌ぎ切って、2着を確保した。「明日も一通りエンジンをやります」とは今垣の弁だ。
 結果は4着に敗れてしまったが、原田のレースぶりからは炎が立ち上っていた。1マークを周ってバックでは今垣の外に併走。そこからはすべてツケマイで攻めた。地元SG、選手代表、原田は優出を最低ノルマに設定していたに違いなかった。何が何でも2着に上がらなければならない……そんな気合がピット内のモニターからも伝わってきた。レース後、関係者に「申し訳ない」と頭を下げていた原田。地元の期待に応えられなかった悔しさがにじみ出ていた。

DSC00217  11R。ここでも気合が目立ったのは、地元勢だった。先述の仲口だけでなく、新美恵一もまた凛とした表情を見せている。新美が5号艇、仲口が6号艇と枠は不利でも、諦めるわけにはいかない。進入でも積極的に内を狙いにいった姿勢に、彼らの意地を見た。結果は伴わなかったが、その戦いぶりに拍手を送りたい。
 2着の濱野谷は、レース後「普通に回ればよかった。新鋭戦のイン逃げをやってしまった」と苦笑い。しかし「明日勝てば、いいんです。それで今日の悔しさは晴れるんです」と気合を入れ直した。コースはカドよりスローの3コースのほうがいいとのこと。「まあ、カドでもいいです」と笑顔を見せたが、センター水域のキーマンは間違いなくこの男だ。

DSC00229  12R。松井繁のリラックスした表情に、超一流の風格を見た。もちろん、闘志は胸の中で湧いていただろう。だが、準優でも慌てず騒がず、自然体でいられる強さが、修羅場を何度も何十度もくぐってきた王者らしさと見えた。そして……。バック2番手を走りながら、三嶌誠司に逆転を許してしまった松井は、レース後、痛恨の表情を見せた。自分に苛立っているように見えたその顔に、理想の自分を追い求める王者の魂を見た。

 さて、昨日、今村豊と中道善博氏のピットでの会話を掲載した。昨日の全レース終了後、すべての記事をアップして記者席でボケーっとしていると、その中道氏が登場。すると、今回おおいにお世話になっている全モ連・水谷氏が、「中道さんのこと、載ってるんですよ」と記事を中道氏に見せた。ヤ、ヤバッ! 今村に中道氏がからかわれているかのような内容だったから、「怒られるんじゃ……」と冷や汗が流れた。ところが……。
「アハハハハハッ!」と中道氏、大笑いしてくださった! それどころか、「明日は誰と話すればええの?」と、優しく笑顔で語りかけてくれるではないか!

DSC00322  そして今日、ピットでお会いした中道氏は、やはり優しく声をかけてくれた。「あの記事、今村にも見せようかと思ってな」。そして、「JLCの収録ブースにおいで。準優を勝った選手だから、ニコニコしとるでしょ。話が聞きやすいと思う」と僕を案内してくれる。そこでアナウンサーの内田和男氏にも紹介され、内田氏も「ああ、見てますよ」と笑いかけてくださった。
 中道氏と内田氏のご尽力、JLCさんのご厚意で、私、準優の勝利選手インタビューのスタジオに潜入してしまいました。

DSC00324  本番前、内田氏の「常滑は記念初優勝だよね」と瓜生に声をかけると、瓜生は「SG初優勝もさせてくれるといいんだけど」と満面の笑みを見せる。瓜生に対してだけなく、内田氏は上手な質問を繰り出しながら、テレビ出演前の選手の緊張をほぐしているようにも見えた。12Rを勝った植木通彦は「松井くんの前を走ったのは久しぶりだなあ」と大笑い。「でも、2マークで松井くんに迷惑をかけたかも」と反省も忘れない。佐々木康幸の充実した表情もまた印象的だった。内田氏は、師匠・服部幸男の名前を出して、「ここ一番では冷静になれるのが師匠。彼のように頑張って」と熱くエールを送っていた。
 本番が終わると、中道氏が現れて、選手に祝福の言葉をかけながらハイタッチ。準優という大関門を突破した者たちの幸福なオーラがスタジオに充満しているようにも思えた。巨大な緊張感を乗り越えた者たちの高揚した思い……と書いていたら、今、中道氏が記者席まで激励に来てくださいました。本当にありがとうございました。ハッキリ言って、感激です。

 さあ、明日はいよいよ優勝戦。選手たちも、ファンの皆さんも、悔いなきご健闘を祈ります!(黒須田守)

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さあ準優だ!午前中のピット情報

DSC00272  1レース、石野貴之がインから押しきって嬉しい水神祭(後ほど詳報します)。
「おめでと~」
「やったな!」
「おめでとさん」
 ピットに戻った石野に、行き交う選手たちが声をかける。この光景は2日目の阿波勝哉SG初勝利の直後と寸分も変わらないのだが、ピット全体の雰囲気はあのときとはまるで違う。ビリビリ、痺れるような鋭利な空気がたちこめている。
 もちろん、この空気を作っているのは、準優に駒を進めた選手たちだ。ペラ室には植木、濱野谷、大嶋、田中、川﨑……予選落ちした選手もふたりほどいるが、セミファイナリストたちで鈴なりの室内に笑い声はない。立ったまませわしなく両手を動かし続ける植木。しゃがみこんでペラとニラメッコしている濱野谷。みな無言でそれぞれのペラと向き合っている。
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いつもは陽気で女性記者を茶化したりしている田中の顔も、険しく厳しい。ペラ室から出てテレビのマイクを差し向けられても、二言三言、ボソリと話しただけで立ち去ってゆく。
 モーター整備室には、今垣光太郎ただひとり。背を向けて作業しているので表情はわからないけれど、背中から必死さが伝わってくる。ライバルたちがすでにペラの微調整に専念している中、今日になっても本体に手を付けざるをえないのか。それとも、単なる最終確認作業なのか。パワーが劣勢なのは間違いないところ、あるいは起死回生を狙って大がかりな整備をしている可能性もある(後で話を聞けたら、また続報します)。

DSC00270  とにかく、誰もが同じように真剣な顔でそれぞれの作業に取り組んでいるため、焦りや余裕や満足の度合いはまるでわからない。「少しでも上積みしたい」という18人の強い意思だけが、ピットを完全に支配している。準優勝まで、あと3時間。(畠山)

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準優も“エビス買い”炸裂!?~28日のイベント②~

本日のイベント、もう一丁は「準優勝戦の展望」。

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地上波テレビ中継でおなじみの蛭子能収さんや立川談春師匠、“クワマン”こと桑野信義さんらが登場し、準優3レースの展望を語った。
予想に立った蛭子さん、いつもの大穴狙い+とんでもない多点買い(通称“エビス買い”)を談春師匠に突っ込まれるなど、多くのお客さんの笑いを誘っておりました。
ちなみに午前中からピットにいた談春師匠からの情報をひとつ。「“着はまとまっているから(モーター)出てないことはないけど、ホントに並”との今垣光太郎。朝からガッチリ整備してました」とのことです。

イベント、明日の最終日は優出者インタビューと優勝者表彰。インタビューは朝10時からでーす。(松本伸也)


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B&Bにマーメイド、爆笑~28日のイベント~

DSC00255 ふれあいイベントは昨日で終わりましたが、常滑競艇、いつもイベントやってます。

本日はいつものマーメイドホールにて、「吉本大爆笑ステージ」。大御所・B&Bに、テレビでもおなじみ森三中、あさり・かつおの3組が登場。
トリとして登場したB&B、いやあ、やっぱ凄いね。前2組を軽く凌いでドカドカとウケてましたよ。個人的には「まったく素晴らしいお客さんで」「そんなことない!」という掛け合いにやられました(笑)。

格が違うっていうんですかねえ。うーん、今日の準優も格の違いが明確に出る、という暗示なのでしょうか。なんか無理やりな話ですけども。(松本伸也)


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予選が終わった!――準優直前のピットから

 予選終了。悲喜こもごものキリキリしたピット……と思いきや、むしろ清々しささえ感じる空気が漂っている。4日間の予選道中、全員が力を尽くして戦った。結果は結果、ウダウダ振り返っても仕方がない。これで戦いは終わったわけではない。今日の悔恨は、次の機会に晴らせばいいのだ……そんな潔さが、そこにはあるような気がした。選手の皆様、まずは予選バトルお疲れ様です。

 前半戦まではなかなか下がらなかったボーダーは、結局6・00まで下がった。といっても、4人の6・00選手のうち、着順点により吉田徳夫と太田和美が落選。太田は、9レースの1号艇で3着に終わってしまったのが痛かった。

DSC00210  ただし、11Rがピットアウトした時点では、6・00では準優突破は厳しい状況だった。10R終了後、宿舎に帰るバスの第一便が出て、すでにレースを終えた者や仕事がなくなった者は一足先に帰宿する。この便に、6・00だった仲口博崇が乗り込んだ。準優進出は諦めていたのだ。その直後に、「6・00近辺の選手は、第一便で帰らずに残るよう、協力お願いします」のアナウンスが管理棟に流れた。JLC展望番組のインタビューに出演するためだ。まだ準優進出の可能性が残されている選手は、18位以内に入ったときに備えて、帰宿を待ってくれということだ。

  関係者に連れられて、仲口がピットに戻ってきた。12Rを控えている田中信一郎がからかうように叫んだ。
「お前、(準優進出は)無理なんやから、帰れ(笑)」
 仲口がちょっとスネたような表情を見せる。
「俺も、そう言ったんだけどさあ……」
 田中はさらに追い討ち。
「じゃあ、インタビューだけ受けて帰れば?」
 仲口は困ったような苦笑いを浮かべた。
 ところが……。

 仲口、おめでとう! 準優進出です!
 11Rで西島義則、寺田祥が勝負駆けに失敗。これでボーダーが下がって、仲口は17位まで順位を上げたのだった。仲口選手、宿舎に帰らないで残った甲斐があったね!

DSC00201  なお、地元からは仲口のほか、原田幸哉、吉田隆義、大嶋一也、新美恵一、伊藤誠二がベスト18に残った。新美は勝負駆けとなった12R、2周2マークで見事すぎる逆転を決めて3着に浮上し、準優進出を決めたのだった。川崎智幸の内に舳先をねじ込んで、強引に先マイを決めた気合は、常に穏やかな表情を見せている男とは不釣合いとも思えるほど、魂が立ち上る走り。「うおりゃぁぁぁぁ!」とでも声が聞こえてきそうなターンだった。準優勝戦は11R5号艇。1号艇に濱野谷憲吾、2号艇に伸び~~~~~~~る佐々木康幸がいて、楽なメンバーではないが、注目してみたい。

DSC00217DSC00214  予選1位は、3勝をあげた植木通彦。回り足が抜群だ。ピットでは、静かな闘志というか悠然というか、とにかく風格を漂わせている。「(この結果は)出来すぎ」と本人は語っており、モーターの仕上がりには満足していないようだが、節間を通してインが幅を利かせているだけに、準優も渾身の逃げが期待できる。予選2位の濱野谷憲吾も、表情は明るい。植木が「濱野谷くんには分が悪い」と言っているように、モーターは万全と見ていいだろう。

DSC00208  さて、今日もやっぱり気になる山崎智也。8Rで待望の勝利を挙げた。そのせいなのか、あるいは準優進出が完全に消えて諦めの境地か、今日はサバサバとした表情。お茶目な笑顔すらのぞかせていた。ある意味、肩の荷が降りたのだろうか。やっぱりその心の奥底は謎としか言いようがないのだが、これはむしろ明日以降の大爆発の兆しと見たい。(黒須田守)


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笹川賞・準優勝戦のピット確定!

5月28日・常滑競艇場

10レース
1・今垣光太郎
2・田中信一郎
3・原田幸哉
4・金子良昭
5・今村豊
6・瓜生正義

11レース
1・濱野谷憲吾
2・佐々木康幸
3・川崎智幸
4・鳥飼眞
5・新美恵一
6・仲口博崇

12レース
1・植木通彦
2・松井繁
3・吉田隆義
4・大嶋一也
5・三嶌誠司
6・伊藤誠二

出走表は念のため主催者発表のものをご覧ください。
準優ボーダーは6.00に落ち着き、6.00の同点は上位着順の差となった。

なお、恒例の決まり手は逃げ6、差し4、抜き2でまくりは完全不発。しかも抜きはともにイン戦の山崎智也、濱村美鹿子のもので、実質逃げが8勝。
明日の準優も1号艇……すなわちインが強そうだなあ。(松本伸也)


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前半戦ピットから

迎えた予選最終日。前半戦では、勝負駆けの吉田徳夫、仲口博崇、瓜生正義が見事に1着、得点率を6・00に届かせた。7レースでも今村豊が鮮やかに逃げ切り、こちらは6・33だ。見事、勝負駆け成功! 

……と言いたいところだが、7レース終了時点で、準優ボーダーとなる18位は6・40の伊藤誠二。今村でさえ、20位なのだ。気合の走りで、普段なら準優進出を決めているはずの4人は、後半戦の結果を待たなくてはならなくなった。これからも胃がキリキリする時間を過ごすこととなる。

DSC00152 と言いながら、7レースを終えた今村は、テレビの勝利者インタビューに出演した後は、中道善博氏と冗談を飛ばし合っていた。体調がいまひとつの今村を、中道が「お前もはよ、こっち(解説者)に来ればええ」とからかったのだが……。
「そしたら、中道さんはクビだな」
「そんなことない」
「“ご意見番”とか言いながらぜんぜん当たってないんだもん。すぐにその席を奪ってやるから」
 中道氏、「もうええ。はよ行け!」と笑うしかなかった。

DSC00197  準優当確の濱野谷憲吾は、この日ようやく1着の出た石田政吾と並んでモーター整備室から出てきた。予選最終日ともなると、エンジン本体をいじっている選手は少なく、対照的にペラ調整室が大盛況。石田は数少ない整備室にこもっていた一人で、やや余裕のある濱野谷が石田と合流した形だった。
 穏やかな表情で控室前に差し掛かった二人、そのとき、濱野谷がスッテンコロリ! 足を滑らしたのだ。それを見た石田は、満面の笑みで「おおっ、大丈夫ぅ!」と絶叫。ピットにいた全員が振り向くほどの大声だ。アンビリーバブルとでも言いたげな表情でゆっくりと起き上がった濱野谷。まったく慌てた素振りもなく、またイラだった様子もなく。そんな姿にも、好調を維持しているご機嫌ぶりがうかがえるのであった。

 さて、初日の明るい表情から「成績は悪かったが、今後も注目」と書いてしまった上瀧和則。ごめんなさい、その後、這いまくってますな。この日も、超余裕そうな表情でピットを闊歩する上瀧。ピリピリしたところはまるで感じられなかった。もしかしたら、調子の悪いときのほうが、穏やかに見えるのだろうか。気合の男だけに、勝負がかかっているときほど近寄りがたくなるのが当然かもしれない。初日は私の不明でした。失礼。(黒須田守)


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4日目前半戦終了~どうなった勝負駆け!~

予選最終日の注目のひとつ、明日の準優への勝負駆け。4日目前半戦終了では……

準優ボーダーを6.00とした場合、吉田徳夫、仲口の地元ふたりがピン勝負に成功したほか、瓜生も2着条件を1着でクリア。2走10点が条件の松井は、5レースの1着で当確となった。

そのほか、地元・吉田隆義、太田和美、伊藤誠二らが2走目へ勝負をつなげている。

なお、ピンピン勝負だった森竜也や、阿波勝哉はともに1走目6着で、2走目を待たずに終戦。田頭、守田らも及ばなかった。(松本伸也)


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モンスター野中トークショー開催

本日はお楽しみイベントがもうひとつ。お出迎えの列に加わっていた(?)選手会長・野中和夫のトークショーである。
野中といえば記念すべき地元・住之江の第一回など、笹川賞は通算6回の優勝を誇っており、今回の登場はピッタリだ。

会場は開会式と同じマーメイドホール。開会式とは打って変わって、観客のみなさん、おじさん度満点(笑)。まあ、みなさんモンスターとともに舟券生活を送られた人たちなわけで、当然おじさんばっかりになるとは思いますが、若いファンもいっぱいいていいと思うんだけどなあ。トークの内容だって今に繋がるものばかりでしたぜ。

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「第一回の笹川賞は、その年の1月1日、私の誕生日なんだけども、その日から減量を始めましてね」
「コースは“勝てるところ”に入るの。展開がこうなってああなるから、インより6コースってことは当然あるんだわ」
「選手はヤジられてなんぼですよ。……まあ最近のお客さんはおとなしい、いや、おとなしすぎますよね」
「(予選最終日などで)得点が足りているからって、緩めちゃうような選手はダメですよ。そういう選手は準優でも危ない」
「ファンのみなさんと選手がふれあえるようなことも考えないと。まあ、ここ1年でけっこう変わってくると思いますよ」

おお、さすが“勝ち師”(モンスター曰く「“勝負師”には“負け”も入っているやろ。ワシは負けることは考えん。だからワシは“勝ち師“”や」)らしい凄みのある発言。やっぱり年齢関係なく、聞いておきたい話ですな。

トークの後はわずか10個の野中レースDVD(非売品)とサイン色紙のセットを賭けた大じゃんけん大会。まず8名決定のあと、残り2個を争って2回戦。そこでどうしても欲しかったのか負けてもこっそり居残るおじさんが登場し、3人でのじゃんけんまで潜り込むが、そこで敗れてゲットはならなかった。うむ、天が許さなかったのだろう。おじさん、インチキはいけません(笑)。

DSC00192さらに色紙とペラ型キーホルダーがもらえる30個のボール投げを行い、イベント終了。「いやあ、嬉しい~」と色紙を受け取ったご夫婦の横を、さっきの“じゃんけんおじさん”がボールを持って通り過ぎる。おお、よかったなおじさん、と思ったら、おじさんは嬉しそうにボールを持ってどこかへ行ってしまった。おじさん、そのボールと色紙、変えてもらわないと~!

余談。トークショー終了後、突然僕らのアジト(記者席)に現れたモンスター。「一生懸命やっとるようだが、ちゃんと当たっとるのか」と声をかけられたが、モンスター来襲に気が付かなかった僕らが驚いて「ふわっ、いえ全然!」と慌てて答えると、「そうやろうなあ」とだけ呟いて去っていった。
すみません、次回にお目にかかるときには当てておきます!(松本伸也)


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今日のふれあいイベント~ビッグゲスト登場!?~

DSC00166 連日行なわれたふれあいイベントも本日が最終日。

撮影会in指定席はドリーム2号艇、1号艇の植木、今垣が登場。いやあ、さすがのお二人。昨日の濱野谷、山崎智也という奇跡の組み合わせに負けない数のファンがやってきておりました。まあ、女性比はグッと落ちて男性ばかりになっておりましたが(笑)。智也の横では緊張の面持ちの人が多かったおじさんファンも、植木の横では一様にニッコニコ。うーむ、なんかその気持ち、解るような解らんような……。

東門のお出迎えにも今日の多くのファン、そして選手が参加。選手代表・原田幸哉がトリ……のはずが、ん?その隣にも人だかり……。
DSC00170おおおっ、野中和夫選手会長がいるではないか! 目ざとく気がついたファンのフラッシュを浴びつつ、おじさんファンと普通に談笑しているモンスター(笑)。「もう走らないんですか?走ってくださいよ~」と懇願しているようなファンもいる。いまだに人気健在の選手会長でありました。

最後はビッグゲスト登場で幕を下ろしたふれあいイベント。大好評間違いなしなので、次回グラチャンのみならず、いろいろな場での開催を期待しています。

余談。撮影会取材のために乗ったエレベーターでモンスターと乗り合わせました。モンスターは僕らの顔を見るなり「前検からそのままおるんか?」。おお、覚えていただいている! その後なんと「(黒須田の薄い頭を見て)髪、生えてこんのう」というお言葉までいただいた。
すみません、次回お目にかかるときには生やさせておきます!(松本伸也)


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3日目のピット情報

kyotei_149  9レースで佐々木康幸に競り負けた濱野谷憲吾がピットに戻ってきた。簡単にツケマイを食らったシーンを思い出しているのだろう。
「変だなぁ……まだちょっと重いのかなぁ」
 首をかしげてボヤくことしきり。確かに直線で1艇身近くやられていたわけで、エース機の威信は感じられなかった。憲吾はすぐにペラ室に入り、口をとんがらせながらゲージを当てていた。
 原田幸哉もまたやや暗い表情で、ソワソワと落ち着きなくピットを歩いている。12レースの1号艇を残している身、昨日までの爽やか笑顔は影をひそめ、地元(しかも選手代表)のプレッシャーを背に負っている風情だった。
 対照的だったのは仲口博崇。こちらはモーター室横の検査室で野球のグラブをはめ、伊藤誠二と仲良くキャッチボール。とにかく嬉しそうで、スタッフの面々と爆笑しながら何事かを話している。イン逃げを決め、3日目にして初白星を挙げたのが6レース。やっと地元選手としての責任を果たせた、みたいな安堵感がこの笑顔につながっているのだろう。だが、まだ節間勝率は4・75でランキング27位。明日も胃をきしませるような勝負は続く。

kyotei_125  10レースが終わると、やはり地元の大嶋一也が豪快な笑顔でピットに帰還した。こちらも渾身のイン逃げ。インタビュー室から出てくると、全速の2段飛びで階段を駆け上がり、ものの数分で同じ階段を駆け下りてきた。上半身は裸。その全身から嬉しさが滲み出ている。地元選手のプレッシャーがどれほどのものか、ふたりの笑顔が物語っている。
「おい、待ってくれ~~!」
 宿舎に戻る第1陣のバスへ、大嶋は裸体を汗で濡らしながらやはり全速で駆け去ったのだった。
 

kyotei_127    ペラ室からは、ゆっくりとした足取りで植木通彦が出てきた。昨日まではペラ室と水面上のボートをダッシュで往復していたのだが、今日はまったく急ぐ気配がない。2連勝で準優当確になった余裕、そして「モーターがほぼ仕上がりましたよ」といった自信が背中から感じられた。
 11レース終了後に周囲を爆笑させたのが、西島義則。スリット写真を見ながら「いや、阿波がまくりに来たら観念して落として回ろう思ったんに、(三嶌)誠司やったから思わず張ってもうた」。結局、三嶌のまくりを食ったわけだが、その顔はサバサバしている。道中、追い上げて3着を拾った足に満足しているのだろう。
 最後に、あまりにも不調でかなり気になる山崎智也なのだが、表情にどんより翳りが差している。11レースも見せ場なしの4着。明日ピンを取っても5・50で、準優突破は難しい。上半身裸で控え室に引き上げる智也に取材陣があれこれ質問したが、「はあ、苦しいです」とお手上げ顔で虚ろに答えるばかりだった。(畠山)

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3日目終了〜明日は予選最終日〜

まくり天国化したかと思われた常滑水面、後半戦は何ごともなかったようにイン強しの水面に戻った。差しとまくりが各1レースの他は、逃げがしっかり4レース。中でも9レースの佐々木康幸は、外の艇がいずれも0.2台後半のスタートでありながら、0.03の超絶スタートで一気の逃げ。他艇とのあまりの差に、スタンドからは「フライングか!」とどよめきが起こったものです。
明日の予選最終日、特に後半は1号艇が実力者揃い。穴党が出る幕となる、まくり天国化はあるのでしょうか……?

気になる3日目までの得点率は、川崎と植木がトップの9.00で、18位の吉田隆義が6.50(13~18位まで同じく6.50だが、上位着順の差で吉田が18位)。現状やや高めのボーダーとなっているが、毎度並みに6.00になるとすると、地元の大嶋、原田など8人が当確。注目選手は松井3・4着、今村豊2着、女子トップの日高が1・2着、注目の阿波は2・3着で、それぞれ6.00をクリアする。山崎智也は1着でも5.50で、予選落ちが濃厚。ちなみに最大の大駆けが可能なのは35位の森竜也。1・1着のピンピン勝負で6.17となる。森の1走目は2レース6号艇、枠は不利だが渾身の勝負!かも!?(松本伸也)


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3日目前半戦終了~インはどうした!~

3日目の前半戦が終わって、レース結果に異変が起きている。1~5レースではまくり3に差し、恵まれがそれぞれ1と完全にイン不発。差しの1も、4レース鳥飼の6コースまくり差しなので、実質まくりが4。前日までのイン天国からまくり天国へとシフトしたと言っていい結果となった。前半のラスト・6レースこそ、3号艇でインを取った仲口の逃げ切りだったが、はたしてこれが再びイン天国への入り口となるのか? 後半戦も注目だ。
なお、恵まれとなったのは植木が勝った3レース。ここで市川、海野、花田の3艇がFを切り、明日を待たずに終戦となった。(松本伸也)


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撮影会に濱野谷、智也が!

常滑笹川賞も今日で3日目。昨日もお届けしたふれあいイベントが今日も行われた。

注目はポラロイド撮影会in指定席。参加選手はドリーム戦のファン投票順に2名づづなのだが、見事な天の配剤というべきか、本日はファン投票4位、3位に並んだ濱野谷、山崎智也の組み合わせ。のぞいてみればまあやっぱり、というか、主催者側も「まあ薄々わかってはいました」という大盛況っぷりであった。
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参加者はもちろん女性中心だったが、この二枚目ふたりの横におじさんたちも並んでしまうのがやはり競艇。女性はニコニコ笑顔ばかりだが、おじさんの多くは妙に緊張した顔で一緒に並んでいるのがおかしかった。まあ中には蔭山会長ばりに「おはよう! 頑張ってくれ!!」と大声で激励し、智也が目を白黒させていたおじさんもいましたけどね。
参加者全員の撮影後、本来なら選手退場の予定だったが、二人並んでの写真撮影会をやってしまう大サービス。実はイベント主催者、「濱野谷、山崎でしたから、ハナからやるつもりでしたよ」というこの隠し玉で、さらにもう一段盛り上がった。選手も主催者側も素晴らしいサービス精神でありました。

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明日の撮影会は植木、今垣の両選手が参加します。あと、東門のお出迎えも明日までやってますよ!(松本伸也)


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予選折り返し〜イン・イン・イン!〜

開催2日目が終了し、予選の前半戦が終了した。

今日もとにかくイン強し! 決まり手はイン逃げ5に抜き4、差し2、まくり1となっているが、抜きの1回は11レースでイン・今村豊の道中逆転でのもの。つまりはインに入った選手が半分は勝っているのである。
まくりの1はもちろん阿波のものだが、やはり競艇の華はまくり勝ち。明日からはイン逃げ攻勢を抑えて、阿波以外でも豪快なまくりが決まってほしいものである。

ちなみに得点率トップは濱野谷、西島の9.00。気が早い準優ボーダーは現在6.67。なお、総理杯覇者の笠原は7レースで、周回展示に参加できないアクシデント(スタート展示には参加した)で減点を食い、得点率−0.67となり予選落ちがほぼ決定。ディフェンディングチャンピオンの上瀧も得点率1.67でほぼアウトとなった。(松本伸也)


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2日目のピット情報

 午後3時の常滑ピット。前検日、初日に比べると選手もまばらになった。それなりに納得してモーターを早々に格納する選手が増えたのだろう。こうなると、張り付く方も暇になる。暇だから、最近めっきり女らしくというか、きれいになった横西奏恵をぼんやり眺めたりする。トレーニングウェアの背中に裸の女性のイラスト。そこに「イカシテサス!」と書いてある。イカシテサス。もちろん競艇用語だが、これが「サシテイカス!」だったらかなりヤバイ服になるな。などと考える。つまりは暇なのである。

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 が、いざペラ室を覗くと、中にはチントンシャンと鍛冶屋のごとき集団が。ペラを叩く植木がいて、熊谷と濱野谷がペラの見せ合いっこをしている。時折、笑みを交えながら「どれどれ」とペラを交換する姿は、仲のいい師弟のようだ。

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その横では守田、鳥飼、花田の74期組が、こちらは兄弟のように仲良く情報交換。俺はこのシーンに閃きを覚えた。 明日の守田俊介は狙える。
 まあ、俊介を「我が息子」と勝手に言いきる俺は、いつだって盲目的に俊介舟券を買っているわけだが、明日はひと儲けするチャンスだ。なんたって、超抜の噂が絶えない花田が俊介のペラを手に取り、自分のゲージでチェックしているのだから。花田のモーターは凡機の類だったから、地元水面にマッチするペラで仕上げきっているはず。そのお宝ゲージが「整備下手」の呼び声高い俊介のペラをお宝に変える。変えてくれる! 花田が俊介に何事かをボソボソ話し、俊介がうんうんとうなずくたびに俺は決意を固める。明日は、俊介と心中するぞ。どのみち勝率4・50で1日早い勝負駆けなんだし。

 と、10レースで見事に逃げきった日高逸子がピットに帰還した。意気揚々とした日高。嬉しそうにそのボートを運ぶ寺田千恵や濱村美鹿子。今節、やっと女子レーサーから勝者が生まれたことで、女子組全体のムードも変わった。そう実感させられる笑顔だった。

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 一方、捌いて2着を死守した今垣はまだまだ不満顔。「まあ(複勝率)35%くらいの出来ですかね。まだまだですよ。45%くらいの人は、やっぱりスゴイ。1艇身くらい負ける人が何人もいますから。でも、前検のときは正直25%くらいでしたからね。あの日は不安で放心状態になるくらいだったから。それに比べたら、かなりマシですけど……もう本体はこれ以上の上積みはムリそうです。まだ2枚のペラを試してないから、明日はペラ中心にいろいろやります」と親しい記者に本音トーク。ペラが当たれば、明日は40%級までアップするかも。今垣も狙い撃ちしてみようか。

「あ、ちょっと明日の番組見せて~」
 女性記者のもとに歩み寄ったのは、三嶌誠司だ。三嶌は記者が持っている3日目の出走表を覗き込むと、「えっと、山﨑(昭生)さんは6レースで……横西はどこ? うん、2レースね」と、まずは同支部の面々に目配り。優しい人柄がにじみ出る。それから「俺は……11レースか。ゲッ、阿波がいる、ヤベッ!!」と叫び、首をすくめて立ち去ったのだった。阿波勝哉については別記事で書くが、阿波と同じレースになることは、ほとんどの選手にとって脅威なのだろう。

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 最後に、やっぱり妙に気になる山崎智也なのだが、3着5着の成績もあってか今日は少し塞いで見えた。ペラ修正室で金子良昭とボソボソ話し、たまに笑顔を見せるのだが、その笑みに力がない。調整途上は明らかで、キリリと引き締まった顔でペラとニラメッコする姿が印象的だった。(畠山)


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競艇場内ぶらり旅

ここ常滑競艇場、水面レベルから見ると回りに高い建物がなにもなく、また水面は広々としていて、非常に気持ちがいい。青空にセントレアからの飛行機雲が伸びていたりもして、一瞬なにをしに来ているのか忘れてしまう。まあ、次の一瞬、周りからの歓声と怒声で思い出すのだけれど……。

そんな競艇場の施設内を歩いてみて感じたのは、“とてもまとまっている競艇場”ということである。舟券売り場あります、払い戻しはこちらです。どて丼はここで食べましょう……と、きちっと整理整頓されているのだ(どて丼が食えるのは昨日紹介したところだけでした)。見事に舟券に集中できる環境、といえるかもしれませんね。
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そんな場内で待ち合わせスポットとなるのは、競艇場のキャラクターにもなっている招き猫の巨大版(2M付近)。常滑競艇場といえば……というような記事でよく紹介されているので、これは有名かも。

スタンド内で見つけたのは2回のモニュメントホールにある、こちらも巨大な常滑焼の大皿。こちらはかの笹川良一氏の揮毫があるもので、制作に4年もかかった一品とか。展望イベントなども開かれるこのモニュメントホール、足を運ばれた際には大皿にも注目してみよう。(松本伸也)

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ふれあいイベントやってます!

初日には開会式があって、5日目には準優勝戦。そして最終日はもちろん優勝戦という見所があるSGレース。で、その合間にある2~4日目。とてもとても重要な予選道中があるものの、この3日間はなんとな~くすごしてしまうファンも多いのではないだろうか。

そんな“なんとな~く”間を吹っ飛ばすイベントがこの3日間に組まれているぞ。開会式の熱狂を見るまでもなく、競艇ファンが若者からおじさんおばさんまで選手が大好きだということは、そんな競艇ファンにうれしい、選手と触れ合えるイベントが二本立てで行われているのだ。

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まずは「ドリーム戦出場選手とのポラロイド撮影会」。指定席に入ったファン限定になってしまうが、毎日二人の選手が指定席にやって来て、ツーショットのポラロイド撮影と、記念品まで直接手渡してくれる。本日は今村豊、松井繁の両選手が登場し、お目当ての選手の列にファンが並ぶ。満面の笑顔の女性もいれば、並んでいる最中に「昨日のドリームで今村からやられちまった」と不穏当な発言をしながらも、いざ自分が今村の横に立つとニッコニコになってしまっていたおじさんもいるなど、皆さん大満足の様子。

浜松から今朝やってきたという松井ファンのご夫婦は「下関で行われたら行きますか?」という質問に、ご亭主は「いやそれは遠い!」と言っている横で、奥さんは満更でもないお顔をされてました。さらに、大阪と千葉(!)からやってこられた今村の大ファンという近藤さん、今村さんのご両人は、「大村でやっても行く! 毎回やってください!!」と関係者と僕(?)に熱烈アピール。主催者のみなさま、どうぞよろしくお願いします(笑)。

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もうひとつのイベントは競艇場にやってくれば誰でも参加できる(撮影会参加の人は時間が被るので×ですが)「出場選手が握手でお出迎え」。今年の大村女子王座で行われて以来、全国でブームになりつつある「お出迎え」が、今回は1日10人前後の選手が参加して行われている。本日は原田幸哉、大嶋一也、新美恵一など地元選手を中心にファンをお出迎え。こちらもみなさん満面の笑みで入場していきました。

この両イベント、撮影会は明日26日が濱野谷、山崎智也、27日が植木、今垣が登場する。指定席入場時に整理券が配布されての先着式で、時間は8時50分~9時10分(選手など、変更となる場合もあります)。お出迎えは9時~9時10分、東入場門で27日まで。

明日の指定席は混雑必至!?の顔合わせ。近隣のファンのみなさんはぜひご参加を……いや、千葉以北とか遠方のみなさんも、セントレアまで飛べば競艇場は目の前ですよ!(松本伸也)


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開会式ハイライト 

 いよいよ笹川賞の開幕。午前9時半から行われた開会式に行って参りました。会場のマーメイドホールは500人か1000なのか、まるで数えきれないほどの超満員! 5分前に駆けつけた我々は、はるか最後方での展開待ち、みたいな盛況ぶりでありました。

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 もちろん、ファンのお目当ては選手紹介。印象に残ったコメントをピックアップしておこう。

今村豊「ちょっと体調悪いスけど、最後まで頑張ります」この人の頑張りにはほんと、いつも頭が下がります。難病を克服し、中年の星として輝き続けてくだされ。

日高逸子「モーターはいいんですけど、ペラが合ってません。ごめんなさい!」ごめんなさいって謝られても……舟券は買わないでねってことっすか?

熊谷直樹「来年はよろしく!」ってあんた、今節はまだ始まってないのに……モーターは厳しそうだけど、北海道の星として輝いてちょ。同郷の身、応援してます。

寺田千恵「来年は夫の立間充宏と一緒に来れるよう、応援よろしくお願いします」う~ん、テラッチは来年も当確だろうから、応援すべきは旦那の立間選手ですなぁ。

仲口博崇「みんなの力は、ボクの力!!」この絶叫に割れんばかりの大歓声。地元の応援をパワーに変えて、無冠の大器が開花するか。モーターは文句なさそうです。

花田和明「ボクを育ててくれた常滑です!」こちらもピュア地元。35歳、千載一遇の地元SG参戦に気合い入りまくりの顔でした。モーターは超抜クラス!

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今垣光太郎「特に……今日は逃げたいです」(ドリーム選手インタビューにて)いつもは寡黙だが、いざ口を開けば本音をズバリと言う男。逃げると言ったら大競り覚悟で逃げる。今日のドリームはピンロク勝負とみた。

 

でもって独断の「声援が多かったベスト10」を挙げると

1位/原田幸哉 2位/植木通彦 3位/今垣光太郎 4位/山崎智也(イエロー&ピンク系)5位/上瀧和則(ブラック系)6位/池田浩二 7位/阿波勝哉 8位/濱野谷憲吾 9位/今村豊 10位/花田和明

 中でも上瀧への声援は「ぃよ、ジョ~タキッ!」などやたらと歯切れの良いものが多く、歌舞伎を連想させてくれました。ちなみにいちばん花束や贈答品をもらったのは全モ連の蔭山会長さんでした。生しいたけの詰め合わせとかねw(畠山直毅)


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前半戦――やっぱり内寄りが強い!

 いよいよ笹川賞がスタート、前半戦を見ると、やはり内コースの強さが目立っている。外からの1着は、6レースの阿波勝哉のみ。阿波の大外一気マクリについては、畠山が別項で書くはずなので詳しくはそちらに任せるが、外からのマクリは基本的には届いていない。SGは、スタートが見えてくる後半にしたがってインが強くなっていく傾向にあるが、今節は初日からいきなり、インの強さが際立っている。

DSC00120  3レースで横西奏恵が転覆。僕がピットに着いたのはその直後だったが、全力疾走でモーター整備室に駆け込む横西を発見。ケガはなかったようで一安心だ。しかしながら、モーターのほうはかなり厳しくなってしまったようで、6レースで5着に敗れた後も、必死で整備する姿が見られた。準優ロードもほぼ絶たれてしまったが、モーターを直して、どこかで穴を出してもらいたい。

DSC00128  5レース4着の寺田祥。モーターの手応えは「まだわからない」。表情はいまひとつ冴えず、もう少し上積みがほしいところだろう。4レース5着の上瀧和則だが、レースから引き上げてきた表情は、なぜか明るい。6号艇6コースからのスタートということで、半ば覚悟していた結果なのだろうか。ボートを片付けに出てきた田頭実、植木通彦らと談笑していたのがちょっと不思議だった。その後も、上瀧の表情はそれほど渋くもなく、どちらかというと悠然とピット内を闊歩。今後、ちょっと注目してみる価値はあるかも。

DSC00133DSC00117  最後に山崎智也。昨日同様、原田幸哉と爆笑しながら話し込んだり、阿波勝哉の水神祭に参加したり。あるいは、管理棟の1Fにあるソファで田中信一郎と談笑したり。かと思うと、ペラ加工室にこもってペラ叩きに専心したり、小走りでペラ加工室とボートを往復したり。見ているだけでは、やっぱり手応えはさっぱりわからないのであった。(黒須田守)


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前検は濱野谷がスゴイ!?

   前検のピットと水面を見て、見たこと感じたことを独断で書かせていただく。

DSC00066  午後1時すぎ、モーター抽選を終えた選手たちが、ゾロゾロとピットに現れた。いちばん表情が明るかったのは原田幸哉で、先輩後輩の元に寄り添っては終始ニッコニコ。ただ、これは地元の責任感からくるホスト的な明るさか。実際、引いてしまったモーターはワースト級なので、内心では焦りこそあれ余裕などまったくないはず。それでも笑顔を絶やさない原田の姿に、感動すら覚えた。

 ちなみに前検後のコメントは「モーターもひどいけど、それ以前にぺラがまるでダメっス……(涙)」 原田クン、頑張って!!

DSC00044  瞬く間に整備を終えて、真っ先に水面に向かったのは西島義則。1周2周3周……ひとりでブルンブルンと全速モンキー周回している。それだけ見ていてもモーターの良否はさっぱりわからんが、やはりこの男がいなきゃSGは寂しい。そう思わせるブン回しのひとり旅ではあった。

 さて、思い思いの試走~前検展示~スタート練習を終えて、強烈に印象が残ったのが濱野谷憲吾の笑顔だ。もう、山崎智也の腕を引っ張って話しかけるわ、阿波勝哉となにやら楽しそうに小声で話すわ、とにかく明るいこと明るいこと。

DSC00098 忘れもしない、2000年の平和島・賞金王決定戦で最悪のモーターを引いた濱野谷は、まるで笑うことなくひたすらモーターとニラメッコしていた。あまりの悲惨なオーラに、近くに寄ることさえできなかった。あのときの表情とは、540度ほども違うこの笑顔。試走でもマッチアップした相手を半艇身~1艇身ほどやっつけまくってたし、かなりの手応えを感じとっているのだろう。

「う~ん、足合わせでは良かったスけど、スタート練習はなんか重くて……まだまだっス」と長嶺豊氏にコメントしていたが、その直後にもニッコリ。いや、ニンマリと言うべきか。俺はこの不敵な笑みを見ながら確信した。とりあえず予選シリーズを引っ張るのはこの男だ、と。濱野谷の引当てたモーターがエース機だと聞いたのは、その直後だった。

 で、その濱野谷が一目置くほどの素晴らしい動きを見せたのが、花田和明。濱野谷の言葉を借りると「ビュ~ンってきてる、ビュ~ンって」。花田のモーター素性は中堅以下なのだが、俺のイチ押し選手が「ビュ~ン」と言っているのだから放置はできない。もちろん、その噂を聞いた報道陣が花田に群がっていたから、初日の5レースは人気になるだろう。とりあえず、何がどれくらい「ビュ~ン」なのか注目してみたい。

DSC00074  この他、足合わせでかなり良く見えたのは浜村美鹿子、今垣光太郎、佐々木康幸あたりか。松井繁も競って負けない足色で、表情にもゆとりが感じられた。

 一方、思いきり泣きが入ったのは、先の総理大臣杯覇者・笠原亮で「もう、ぜんぜんダメっス!」。熊谷直樹は「出足に力を入れると伸びがさっぱり、伸び型にすると出足がさっぱり、困ったモーターだよ」と悪戦苦闘の顔。さらに艇王・植木通彦も「まあ、やるだけやってダメなら仕方ない」みたいな苦しいコメントを吐露していた。

DSC00054  最後に、誰もが気になる?山崎智也なのだが、こちらは相変わらずマイペースで濱野谷と談笑してみたり、原田幸哉と肩を組んで話してみたり……まったくその神出鬼没にしてお茶目な言動からは、モーターの良し悪しなんぞはわからないのであった。(畠山直毅)


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前検注目のモーター抽選結果!

 前検日、やっぱり気になる情報といえばモーターの抽選結果。好きな選手がいいモーターなら思わずニッコリだが、もちろん逆もあるわけで……。

 ではさっそくモーターの方から。全機最高の複勝率47.4%(平成16年12月1日~前節まで)、44号機をゲットしたのは……優勝候補の一角である濱野谷憲吾!実際に展示航走での動きなど、ライター畠山の見た印象もすこぶるよく、さらに整備時間中に快く読者プレゼントのサインをしてくれたのは余裕のあらわれ? 4号艇で登場する明日のドリーム戦に注目だ。

DSC00064  2位15号機=45.6%は今村暢孝が獲得。前回は転覆のほか最高3着と、やや下降気味となっているようだが、それだけにベテランの腕と整備が見ものである。

 3位23号機=45.0%は地元・仲口博崇が……おお、なんとこのモーターは前走者も仲口ではないか。前回は優勝こそ逃したものの、4勝をあげて3着以下なしの好成績。手馴れた地元に手馴れたモーター。これは優勝戦1号艇で敗れた3月の多摩川総理杯のリベンジ、そして悲願のSG制覇への呼び水となるのか!

 以下、4位43号機=44.0%が静岡の若手・佐々木康幸、5位9号機=43.7%がベテラン山崎昭生。前回の優勝機、13号機(30・5%)はドリーム2号艇から出撃の艇王・植木通彦がゲットした。

DSC00073  なお、前検タイムの1番時計は佐々木康幸の6.57で、以下、埼玉から一人参戦の平石和男(6.63)、地元の吉田隆義(6.66)、昨年の覇者・上瀧和則、大阪の新鋭・湯川浩司(ともに6・68)となっている。(松本伸也)


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選手到着!

笹川賞参加52選手、続々と常滑競艇場に到着!

前検日の今日、午前10時30分頃より、地元・愛知の選手たちは自家用車などで個々に、他地区の選手はおおむね同県の選手同士で、続々と競艇場入りした。

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大阪勢――松井繁、田中信一郎、太田和美が到着すると、通用門付近の塀に鈴なりになっていた約100人のファンから、一斉に歓声が上がる。松井がファンのそばに近寄り、サインなどに応じていると、今度は植木通彦が到着。やはりファンの歓声に応える植木、予期せぬ松井-植木のツーショット実現!

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そこに山崎智也がタクシーで登場。降車する前に「智也だーっっっ!」の黄色い歓声が爆発する。その頃、原田幸哉は塀の端から端まで、一人一人丁寧に、ファンのサインや撮影に応じている。原田は率先して愛知の先輩の荷物運びなどもしており、実に好青年である。

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そんな光景を鋭い眼光で眺めていたのは……野中和夫選手会長! その迫力は、第一線 を退いた今も健在で、圧倒的なオーラを発していた。我々も写真撮影をお願いしたのだが、大緊張のあまり口ごもってしまった次第だ。その野中に対して、「野中さーん、こっちこっち」と気軽に声をかける強者女性ファン登場。野中も「ワシは猫か」と笑顔でサインするのであった。

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  11時頃、濱野谷憲吾阿波勝哉とともに到着。さらに、今村豊、今垣光太郎らのドリーム組が相次いで到着。今垣は石田政吾とともに登場だ。11時10分には、三嶌誠司、山崎昭生の香川勢が到着し、女性ファン(おばちゃん)の「今日は普通車で来たから、大変だった。今度はグリーン車で来させてな」という粋な激励に笑顔で応えていた。11時15分には、西島義則、市川哲也、辻栄蔵、海野ゆかりの広島勢が一緒に登場。なかでも辻と海野が、長い時間ファンのリクエストに応えてサインをしていた。

さあ、まもなく前検です。熱き戦いはすでに始まっている!(黒須田守)

yukiya ←地元SG制覇に気合の入る原田幸哉


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よろしくお願いします!

おはようございます。黒須田です。

さあ、いよいよ本日より、笹川賞リポートを開始いたします!

我々は先ほど、常滑競艇場に到着いたしました。ただいまより取材を開始し、情報を更新していきます。本日は前検の様子を中心にお伝えいたします。どうぞよろしくお願いいたします。

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