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ボートレース特集 > 全日本選手権(ダービー)
この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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津ダービー私的回顧

太田和美VS烏野賢太、凄絶なる1周

SANY0503  2コースの山本浩次がスリットからキュッと伸びた。チルトを3度に跳ねたときの矢後を除けば、今節では山本が伸び~~るキング。展示タイムは田中信一郎の方が上だったが、スリット付近で一瞬にして伸びる「実戦伸び」は山本にかなわない。
 もちろん、山本と同期で何度も足合わせをしている太田和美が、その脅威の伸び足を知らないわけがない。
 ツケマイに来るか、差しに来るか。
 頭を伏せつつ山本を視野に入れながら、敵の出方を予測していたはずだ。実際、ふたりの体勢は微妙だった。山本が覗いたのは5分の1艇身ほど。ツケマイも差しも可能な状況でありながら、どちらを選択しても勝てるとは限らない。逃げる方も難しいが、捕まえる方も難しい。そんな体勢なのだ。
 おそらくは山本も少し迷いつつ内側に艇を寄せたと思う。ターンマークまで残り5mほどで、先に仕掛けたのは太田だった。ブイを外さない、ほぼ全速のモンキー。落とせばツケマイの餌食になるし、ツケマイを意識するあまり艇を合わせて握れば逆に山本が落としてズッポリと差される。この難しい状況の中で、太田は最善最良の戦法を選んだ。
 こうなると、山本だけに宿題が残された。まくるか、差すか。どちらを選んでも後で後悔するかもしれない哲学的選択。さらにはレース自体がまったく別のものに分岐する究極の選択。山本はスッと落として差しに回った。太田の先行は許すことになるが、バックの伸びで勝負。そう決意した。太田はほぼ全速で仕掛けた分だけ、やや流れている。もちろん覚悟の上だろう。
 山本にもまだ勝機はあるな。
DSC01685  そう思ったときだ。3コースの烏野賢太が、とてつもない大技を繰り出した。差しに回った山本を抱き込むように旋廻しつつ、太田と山本の狭い隙間に艇を捻じ込んだのである。びっくりした。目を疑った。3コースからのまくり差しはもっとも難しいテクだと言われるが、烏野の放った技はまくり差しなどという生やさしいものではない、強ツケマイ差しだった。烏野には失礼だが、これほど鋭いまくり差しができる選手は山崎智也か濱野谷憲吾くらいしかいないと思っていた。針の穴を通すような一瞬のタイミングとハンドリング。100分の1秒でもずれれば大事故になりかねない大技!
 あまりに鋭敏かつ大胆なツケマイを喰って、まずは山本の艇が引き波に沈んだ。さらに、烏野はやや流れながら前進する太田に迫る。ここで捕えきれば、競艇史にまたひとつの伝説が生まれることになる。
SANY0506  しかし、相手が太田だったことが烏野にとっては不運だった。パワー差が違いすぎた。やや流れながら全速の先マイを打った太田は、ヒュンッと瞬間移動するように伸びた。回ってすぐの伸び足が、今節の太田の持ち味だ。一瞬は並んだはずの2艇が、1、2秒ほどで1艇身半の差になっていた。それでも、必死に追いすがる烏野。直線の伸びはそれほど変わらない。
「どうして烏野さんが……!?」
 バックでかろうじて先行しながら、太田は俺よりもはるかに驚いていたことだろう。太田にとって山本が壁になっていた分、烏野の姿は完全に死角になっている。1対1のタイマン勝負と思い込んでいたところに、想像もできない角度から視界に飛び込んだのだ。そんな驚きと焦りが、2マークのターンに反映されたか。太田は烏野の前方を遮るように直進し、2マークで鋭く切り込んでターンした。が、早めにハンドルを入れすぎたために、かなり大きく流れたのだ。
DSC01704  その動きを見た烏野は、しっかりと落として2マークを回る。内外離れた2艇は、ほぼ同体か烏野の方が優勢に見えた。このまま艇を合わせれば、今度は烏野が主導権を握ることになる。2艇が近づく。近づいてみて、また太田の回ってすぐのパワーに驚くしかなかった。完全に入っていると思った烏野の艇は、太田のちょうど1艇身後ろだった。なんとか舳先を捻じ込もうとする烏野。振り切ろうとする太田。バックと同じような、平行線の追いかけっこ。だが、この手に汗握る攻防は2周1マークで雌雄を決した。冷静さを取り戻した太田は烏野を押さえ込みながら的確にハンドルを入れ、自慢の回り足で一気に突き放した。第52代のダービー王が誕生した。
 やはり、SGの優勝戦はひと味もふた味も違う。優勝戦でなければ、烏野はあれほどギリギリの強ツケマイ差しを敢行しなかった。太田は2マークでターンミスを犯しはしなかった。そう思う。強気と弱気、冷静と興奮、リスクと安全……勝ちたいと思う気持ちがとてつもなく強いからこそ、それらが交錯して有機的なドラマも生まれる。ただ、逃げてまくって差すだけではない、心のレース。それがSGの優勝戦なのだと思う。
SANY0525  太田和美選手、ダービー優勝と賞金王決定戦の当確、おめでとう。そして烏野賢太選手、素晴らしいレースをありがとう。(畠山)


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淡々と、しかし熱く……――優勝戦のピット

DSC01681  津のピットは珍しいことに、場内放送の音声がスピーカーを通して流されている。「締め切り5分前です」そのアナウンスの後に流れる音楽も、大型映像装置で放映されているVTRなどの音声も、もちろんレース実況もファンファーレも、すべて場内と同じように流れているのだ。これまで訪れたピットにはなかった津のピットの特徴、だからここのピットが静寂に包まれるということは、レース進行中はほとんどない。
 それでも、優勝戦が近づいてくるとさすがに寂寞感がある。理由は簡単で、人っ気が少なくなるからだ。すでに管理解除となって競艇場を後にした選手も少なくない。最後のレースを終えた選手たちは、もはや仕事もない。あれだけ賑わっていたペラ場にも、田中信一郎の姿がポツンとあるだけだった。優勝戦出場者たちでさえ、あとはレースを待つだけという時間帯、信一郎は一人黙々とペラを調整するのだった。

DSC01706  優勝戦の展示が終わった。山本浩次が、いつものように淡々と戻ってくる。オッズ板を見て、グッと唇を引き締めたときだけが気合を感じさせた瞬間。あとはミスター不動心らしく、悠々と歩を進めている。太田和美は、それまでとは一変しているように見えた。頬をグイッと引き締め、視線を少しも動かすことなく歩く太田。正直、少し堅くなっているようにも見えた。SG優勝戦の1号艇、プレッシャーを感じないほうが不思議である。それでもここまでの太田は余裕たっぷりの風情で、少しも悪い意味の緊張を感じなかったのだ。さすがに数十分後に本番を控え、平常ならざる状態に入ったか。あとの4人は、今日の前半と変わらぬ様子。それでも、大一番前の静かな闘志は、どの選手からも感じられた。
SANY0498  おそらく藤川芳宏さんがスイッチを押して、集合合図がかかった。まず出走準備に向かったのは山本。相変わらず淡々としている。江口と瓜生が、会話を交わしながら準備へ。江口の泰然自若ぶりも変わらない。そこに山崎智也がダッシュで現われる。「江口さーんっ! アリーナで応援してますから!」。アリーナとは、選手控室の前にある、水面に面したベンチのこと。スタート展示で6コースに入った江口からは、ごく間近に見える位置である。江口がニッコーと笑った。その後を太田がグッグッと音がするような足取りで追う。やはり、どう考えても前半に見た太田とは違っていた。烏野賢太は、汗なのか、直前に顔を洗ったのか、タオルで顔を拭いながら、余裕の表情。最後に準備に向かった田中信一郎は、ストレッチで体を伸ばしながらテンションを高めていた。
 全員が揃った! 藤川さんのスイッチがまた押されて、ヘルメットとカポックをまとった選手たちが整列する。テレビカメラが一斉に彼らに向けられる。優勝戦だ!

SANY0504  最後まで残った選手たちが、山崎智也の言う“アリーナ”に集結した。すでに自分の戦いを終えているからだろう、すっかりリラックスして雑談に興じている。笑い声も響き、声のトーンも高い。
 その声が一斉に止んだのは、モーター始動合図のブザーが鳴ったときだった。緊張感が支配した瞬間。出場選手でなくとも、神聖な気持ちにならざるをえない、それがSG優勝戦のピットアウトなのだ。

DSC01710  レースは、太田和美がインから押し切って、堂々の優勝。マクリ差した烏野賢太が2着に入り、山崎智也が声援を飛ばした江口晃生は智也の思い空しくシンガリに敗れた。
 烏野を出迎えたのは四国地区の選手仲間と、もう一人、同期の倉谷和信だった。大きな笑顔と拍手を烏野に送りながら、「追加選手としては、十分やな?」とからかう。昨日、上瀧和則も川崎智幸をからかうように出迎えたのだが、僕はやはりこれが彼ら流の慰め方なのだと思った(思えば、この4人、同期だ)。烏野も「まあな」といった感じで笑みを返す。悔しくないわけがない。SG優出2着は好成績には違いないが、やはり勝利を逃した悔恨が残らないわけはないのだ。それをよく知る彼らだからこそ、どうすれば心の糸がほぐれるのかもよくわかっているのだろう。烏野と笑い合うと、田中信一郎の出迎えのため、倉谷は烏野に背を向けた。そのときである。倉谷の顔から一瞬にして、笑顔が消えたのだ。優勝戦までに、どんな会話を交わし、どんな思いを交換しあったのかは知らない。しかし、倉谷が同期の桜の敗退を本人と同じような気持ちで悔しがっているのは、間違いないと思った。勝負の世界で生きる戦友同士の心のつながりを、見たような気がした。
DSC01701   ウイニングランを終えた太田和美も含めて、すべての艇が引き上げられ、残った選手も手伝って、モーターの返納作業が行なわれている。その最中に、整備室内のモニターがリプレイを映し出し、田中信一郎、瓜生正義、江口晃生がそちらに注目する。瓜生が苦笑いを浮かべると、信一郎が何事か声をかける。その後ろでは、江口も悔しさが入り混じったような笑顔を見せていた。烏野はやや呆然とモニターを見つめ、山本浩次はやはり淡々としていた。
 返納が終わると、ようやく着替えに向かう選手たち。表彰式のため、急いで着替える太田和美に、田中信一郎が「おめでとう!」と声をかけた。相好を崩す太田。やっと、太田の笑顔を見たと思った。
 太田が、用意されたワゴン車に乗り込む。ワゴン車が走り出す。敗れた選手たちも着替えにかかる。ピットが終戦の色に包まれた。ダービーは終わったのだ。

SANY0521 「淡々」な熱さに流れが傾いている、と今日の前半までのピットを見て僕は書いた。たしかに、太田も烏野も、そんな雰囲気で今日を迎えた男たちだった。だが、優勝戦直前、もっとも変わったように見えたのは、太田だった。また、前半のピットでもっとも忙しく動いていたのが烏野だった。勝負を決したのは、もちろんそんなことだけが理由ではない。機力、技術、展開、ツキ……さまざまな要因がひとつの結果を導き出す。僕がピットで感じ取ろうとしているのは、そうしたアイテムのごく一部でしかない。だが、もしかしたら些細なことかもしれない何かが、勝負に挑む者の背中を後押しすることだってあるのではないか。「淡々」とした熱を放出していた6人の戦いの中にあった、些細な何か。平常心と化学反応を起こしてパワーアップさせる何か……。太田と烏野の姿を見ながら、そんなことを考えていたのだった。(黒須田守)


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気になる山崎智也のダービー最終情報!

SANY0522  11Rを戦い終え、モーターを返納すると、山崎智也の顔からは緊張感が一気に抜け落ちた。本意とする成績ではなかっただろうが、何はともあれ、6日間の戦いが終了。とびきりの笑顔を見せて、控室へと向かった。
 尊敬する先輩・江口晃生が出場した優勝戦に関しては、別項の通り。たった一人で江口を出迎えると、てきぱきと江口のモーターを返納して、着替えのためにダッシュ! 顔つきはどこまでもにこやかだ。
 着替えを終えて、管理解除となった智也を、管理棟の出口でキャッチ。最後の写真撮影を敢行だ。「今節はたびたびありがとうございました」というと、ニッコリ笑った智也。実はまだ帰郷準備が完全には整っていなかったらしかったのだが、快くカメラに目を向けてくれました。「大丈夫? 撮れた?」とこちらを気遣う智也。「また芦屋に行きますので、そのときにもよろしくお願いします」と言うと、目をくにゃりと曲げるほどの笑顔で「こちらこそ、よろしくお願いします!」と管理棟に入っていった。というわけで、芦屋チャレンジカップでも気になることが決定した。なんだかストーカーみたいになってきている私ですが、嫌わないでね。(黒須田)  


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惨敗!ミッション6-1-3舟券!!

 初日1Rから買い続けてきた“ミッション舟券6-1-3”。71戦目となる特別選抜A戦まで連敗を続け、起死回生の優勝戦的中を期待しましたが、あっけなく1-3ー4と撃沈いたしました(ただしフライング返還2回)。津で6コースが勝つ確率は4.8%……なんて冷静なご意見は無用でございます。はああ……。
 次回芦屋チャレンジカップも続きます“ミッション舟券”、当たるまで継続の“6-1-3”か、新たなミッションとするかは、芦屋にて発表いたします。
 それではまた芦屋で会いましょう!(伊勢湾ミッション舟券研究所)

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選手食堂に潜入!!

SANY0475  津競艇の選手食堂に潜入しちゃいました。選手食堂。文字通り、選手たちがレースの合間に立ち寄る食堂です。もちろん全国24場のすべてにあって、そのメニューは各場によってまちまち。選手たちは「あの場は当たり、あそこははずれ」などと密かに話しているとか。中道善博大先輩にお聞きしてみると……。
「うんうん、美味いのは浜名湖やね。あそこのカツ煮とポークチョップは絶品やわ。それから尼崎のかす汁、大村のチャンポンもええ。それから唐津はメニューがたくさんあって楽しめるし、ああ、それから徳山も……」
 もう止まらない止まらない。選手たちにとっては、戦場に建てられた束の間の安息所なのでしょうね。
SANY0473  では、いざ出陣。津の選手食堂はピットのはずれにひっそりと建てられていて、「隠れ家」といったイメージ。中に入ってみると、森秋光選手がいそいそとカレーラーメンを食べています。今節最後のレースを終えて、くつろぎながらのランチタイム。とりあえず、減量の苦しみからも開放されたわけです。
 壁に貼られたメニューは、カツ丼、カレーライスなど定番モノがずらり。250円~500円くらいで、「定食」と書かれたメニューも500円。
「今日の定食は、うな丼ですよ~」
 と割烹着のお姉さん。うな丼が500円!? 全モ連の広報・渡辺さんが注文したので写真をパチリ。

SANY0474  ご覧のとおり、うな丼にサラダと奴(この小鉢はコロッケや野菜炒めなどに変更できます)、味噌汁などが付いて、かな~りのボリュームです。
「まあ、SGのときの選手たちってこんな栄養たっぷりのメニューはほとんど食べないですね。特に初日、2日目あたりは減量に専念する選手が多いので、何も食べないかサラダだけとか、そんな程度なんです」
 割烹着のお姉さんに選手の人気メニューを聞くと「カレーライスとかカレーラーメンとか、軽いものが多いわね~」とのこと。減量の苦労が偲ばれます。

SANY0477  ホール内を物色すると、さすが内輪の食堂らしく嬉しいサービスが山積み。オカカ入りのおむすびやトースト(焼くのはセルフ)、ジャム、ゆで卵などが食べ放題。バナナもひと房ポンと置いてあって、もぎり放題です。どの料理にも必ず野菜たっぷりのサラダが付いて、選手への心遣いが感じられます。
 あれこれ感心しているうちに、笠原選手や魚谷選手などレースを終えた選手たちが続々登場。ソバやらサンドウィッチやら、思い思いのメニューを頬張っています。ではでは私も。森選手が食べていたカレーラーメンに興味があったので、これをば注文。

SANY0479  で、この写真をご覧ください。ラーメンと名は付いていますが汁は一滴たりとも入っておらず、茹でた麺にたっぷりとカレールーをかけただけ。むしろ、カレー焼きそばという風情です。ここにラッキョ、福神漬、カッパのキューちゃんなどのトッピングを入れ、おむすびとゆで卵を頂戴してかな~り贅沢なランチの出来上がり。この時間を楽しみに朝飯を抜いていたせいもあって、とても美味しくいただきました。割烹着のお姉さま、どうもご馳走さんでしたっ!(畠山)


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淡々と迎えるバトルの時――優勝戦、前半のピット

 優勝戦の日の午前中は、意外なほど騒然としている。一般戦出場組が忙しく動き回り、最後の出走レースが終わった選手たちはボートの洗浄、返納、帰郷準備などに追われる。予選道中でもこんな時間帯は出現するけれども、やはりどこかゆったりした空気を感じる。
SANY0460 優勝戦の日だから、まずはこの人の話を最初にしてしまおう。気になる山崎智也だ。
 さすがに昨日に比べると、肩の力の抜け具合がまるで違う。レース前には気合の乗った顔つきを見せるが、それ以外の時間は、気のせいだろうが、黙っていても目尻が下がっているように見えてしまう。実際は優出を逃した忸怩を抱えているに違いないのだが、それでも切り換えはすっかり完了したような、そんな毒っけのない表情をしている(もともと毒のようなものは、予選道中も感じないけれども)。
SANY0484  ただし、やはり仕事と向き合ったときは、真剣な目つきになる。原田幸哉と話し込んでいるのを発見したので、そーっと近づいてみると、定規で引いたのではないかと思えるくらい真っ直ぐな眼差しで会話を交わしている。智也と原田は実に仲が良さそうで、笑顔でじゃれ合っている場面のほうが圧倒的に多いのだが、こと仕事に関してとなれば、お互いプロフェッショナルの顔になる。このメリハリも、強さの源か、とも思ったりする。
 かと思うと、突如おちゃめな智也がやっぱり現われたりもする。5Rを2着で終え、江口晃生、濱野谷憲吾らと談笑しつつカポック脱衣場へ歩いているときのこと、控室から熊谷直樹が歩き出てきた。それを見つけた智也は「クマガイさ~~~~んっ!」とピット中に響く声で叫ぶ。熊谷、思わず柱の影に隠れる。なぜかバツが悪そうに笑っているぞ。すると智也、「エンジン(? と言ったように聞こえました)ありがとうございま~~~すっ!」と笑いながらさらに叫んだ。江口、濱野谷は大爆笑だ。熊谷もなお笑っている。熊谷が何事か声をかけると、智也は「トホホ……」と、両手の人差し指を合わせる(「いなかっぺ大将の風大左衛門の「どぼじて、どぼじて」です)。熊谷さん、何かいけないアドバイスでもしたんでしょうか。熊谷、江口、濱野谷はさらに大爆笑。もちろん見ていた僕も大爆笑だった。智也、後半も頑張ってね!

SANY0483  さて、優勝戦6戦士。今書いたとおり、江口は智也のギャグに大笑いする余裕がある。昨日と変わらぬ泰然自若ぶりで、プレッシャーなど小指の先ほども感じていないようだ。昨日書いたように、今節は「淡々」な熱さに流れが傾いている、と思える。その見立てが正しいとするのなら、江口のこの落ち着きは脅威以外の何物でもない。智也と一緒にいないときでも、悠然とした風情でいる江口。オーシャンカップに続く大仕事を果たすか。
 淡々といえば、山本浩次。今日もまた、ミスター不動心らしい振る舞いで、淡々と過ごしている。しかも、前半のピット内ではほとんど姿を見かけなかったのだから、もはややることはやり尽くした、ということか。これを書いている途中、優出選手のスタート練習が行なわれていたが、そこにも2号艇は参加していなかった。これもまた、脅威である。

SANY0463  大阪支部、69期の太田和美と田中信一郎も、実に落ち着き払っている。逆に失礼な表現になるのかもしれないが、太田など「今日は一般戦1回乗り」と言われても納得してしまいそうなほど、昨日までと変わらないし、一般戦組と同じたたずまいを見せている。言うまでもなく、この自然体は大きな武器だ。優勝戦1号艇に心拍を乱されることもなく、普段どおりの走りで臨む。そうそうできることではない。
 田中信一郎は、ムードで言ったら一番だと思う。程よい気合乗り、とは今日の信一郎を指すのだろう。我々取材班が見てきたSGでは、いまひとつ精彩を欠いていた信一郎だった。たぶん、我々は本当の信一郎を見たことがなかったのだ。今日の信一郎が、真実の田中信一郎。勝敗は時の運だが、ピット内の様子だけで舟券を買うのなら、信一郎と心中してみたい気にさせられる。

SANY0466  瓜生正義も、基本的には昨日までとは変わらない。選手食堂の取材中、瓜生が現われて、食事中の選手らと(同期の魚谷智之とか)食堂内のモニターでレースを見ていたのだが、すぐに「ここにいると、腹減っちゃう」と笑いながら、食堂を出て行った。昼食抜きでレースに臨むのか。少しでも体重を減らして、いや、少しでも体重が増えることを嫌って、大一番に賭ける。プロフェッショナルの所業である。この思いが報われてほしいと、選手食堂に紛れ込んでカツ丼を食っている体重100kg超のデブは思わずにはいられなかった。
 もっとも慌しく動いていたのは烏野賢太。ギアケースの調整をし、それを終えるとペラ場に直行。熱心に調整を施している。昨日のコメントによれば、伸びはいいのだが、ピット離れが悪いとのこと。ただし、ピット離れを直すと、伸びがまるでなくなるのだそうだ(予選6着、4着のときがそのセッティングだったらしい)。そのあたりを、優勝戦前にもういちど見直したのか。8R前のスタート練習のあと、ただ一人試運転に励んでいたところを見ると、今日の朝、いったんひどいほうに転んでしまったのかもしれない。優勝戦までにどこまで立て直す(もしくはパワーアップする)ことができるのか。

 優勝戦の発走はまであと3時間弱。午前中の静かな闘志が、熱く燃えるまであと少しだ!(黒須田守) 


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最終日後半戦に突入!

 熱戦が繰り広げられてきた津ダービーも最終日となり、いよいよ前半戦を終了。9Rからは賞典レースに入り、12Rには大一番の優勝戦が控えている。
 
 この6日間、インの強さ・弱さに注目してきたが、最終日の今日はオープニングの1Rで田頭実のイン逃げが決まった後は、まくり差し→逃げ→まくり差し→差し→抜きと、インがやや弱しという結果が出た。まくり差しに抜きなど、豪快かつ最後まで目の離せないレースばかりで、後半戦もドキドキの素晴らしいレースが続くことが期待される。

 最初の賞典レース、ツッキー選抜は14時32分、優勝戦は16時25分に締め切られる。
 さあ、最後の戦いが始まる!

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「本気出せばこんなものです」by信一郎~優出選手インタビュー~

 さあ、津ダービーもいよいよ最終日。最終日にはお楽しみの選手登場イベント、しかもダービー王の権利がある6選手が登場する「優勝戦出場選手インタビュー」だけに、開会式に負けない超大観衆がツッキードームに詰めかけた。

1・太田和美、2・山本浩次、3・烏野賢太、4・田中信一郎、5・瓜生正義、6・江口晃生

 優勝戦の大舞台を何度も経験している6選手だけに、みな一様にリラックスしていたが、インタビューは田中信一郎のワンマンショー。「気合い、入ってますね!」という司会の荻野アナウンサーに「気合いではなく、これは本気ですね。本気出せばこんなものです。楽勝です」と淡々と返し、お客さんは大歓声&大爆笑。その後も「まくって!」や「スタート決めてや!」という歓声に「いやいや、そんなに伸びませんのでまくりはどうでしょう。ですからコースもスローのつもりです。スタートはなかなか行けませんね。大金が動いてますし、気が小さいですから。ええ、安全に行きます」と掛け合い漫才のようなやりとりを見せる。そして最後は「勝つつもりでいきます」と宣言して、今日最大の歓声を浴びておりました。次回SG・競艇王チャレンジカップは(無事故完走で出場が当確)賞金王決定戦連覇へ向けての勝負駆けとなる田中信一郎、これは要注目ですな
 ちなみにコース取りは5号艇の瓜生までは枠なりの雰囲気でしたが……6号艇の江口が「動いてもセンターまで。ダッシュもスローもありえる」とコメント。さて、センター勢に波乱はあるのか……?

 52代ダービー王が決まる注目の大一番、優勝戦は16時25分締め切り!

DSC01643 


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準優勝戦ドキュメント――5日目、後半のピット

SANY0398  雨が上がった午後2時。準優勝出場選手たちの動きが一気に慌しくなった。最初の準優勝戦を1時間後に控え、彼らのためのスタート練習も始まった。太田和美以外のボートはすべて着水されており、逆に準優組以外では高橋勲の艇が試運転ピットに係留されているのみ。ピット内は完全に準優モードに入った。
 午後2時16分。試運転ピットに係留したボートの前で、川崎智幸が何事かを考えながら立っている。けっこう長い時間ジッと一点を見据えており、その視線の先にはモーターがある。彼の周囲だけ時が止まっているかのように、動かない川崎。やがて、何かがひらめいたのか、しゃがみ込んでモーターを調整し始めた。準優を戦い抜くための方向性が見えたのだろうか。

SANY0400  その2分後、ひとつ置いた左隣に係留していた烏野賢太のモーターが唸りをあげた。烏野は水面のほうを眺めながら、レバーを握ってモーターをフル回転にさせている。音を確認しているのか、回転数をチェックしているのか、ともかく烏野は最後の調整に入ったようだった。表情に気負ったところはない。
 ふとピット内に目を戻すと、瀬尾達也と西島義則が通り過ぎた。瀬尾は、これから準優を戦う選手とは思えないほど、平常心を保っている様子。ベテランの精神コントロール法はやはり完璧だ。西島もまた、それほど強烈に数十分後の戦いを意識しているふうはなかった。ただ、静かな闘志は感じられた。
DSC01576  さらに2分後、上瀧和則が澄み切った表情で展示控室に向かう。今節の上瀧はとにかく明るかったが、今日もトゲトゲしたオーラはほとんど感じられず、実にいい表情で歩いている。瞳の力強さは変わらないが、グラチャンのときのような、あたりを睥睨する感じは見られない。その意味は果たして……。
 その直後、山本浩次が淡々と展示控室に向かった。いつもどおり、淡々。ただ、いつもと少し違うのは、ややうつむき加減に視線を下に向けていたことだ。淡々としていながらも、明らかに気合が入っている表情。ミスター不動心もこんな顔つきになるんだと、なぜか感心してしまった。
 それから1分ほど経って、気になる男・山崎智也が展示控室へ。実にリラックスした表情で、精神状態はパーフェクトと見えた。心なしか、体も大きく見えた。

SANY0408  9Rが終わって、スタート展示が始まった。山本浩次がやや遅れて、上瀧和則がインを奪取、西島義則も当然のように動いて内側に潜り込んだ。9R出走選手のボート引き上げに出てきた選手たちが、一斉に水面のほうに注目する。田中信一郎が「おいおい」と笑う。川崎智幸もニッカリ。少し遅れてやって来た江口晃生にいたっては、満面の笑み。「浩次ぃ、何やってんだよぉ」というところか。さらに山崎智也、そして瀬尾達也までスローに入り、瓜生正義の単騎ガマシの様相となったから、ボートを引き上げながらも多くの選手は水面から目を離さない。相変わらず、みなにこやかに笑っていた。
 そんななか、ただ一人笑顔がなかったのが、仲口博崇だ。仲口もスタート展示を見ていなかったわけではない。だが、目元が少し緩んだだけで、真剣な表情を崩さない。準優、優勝戦の際に見せる、仲口独特の緊張感。キリリッとした顔つきは、実に魅力的でもある。時に、少し入れ込み気味のようにも見える、そんなときの仲口だが、今日は余裕もあったようだ。ボート引き上げが終わると、試運転ピットへ。ボートの前でゴルフのスイングをブインとすると、艇に乗り込んで展示ピットへと移動させた。仲口、いい感じである。

DSC01593  2時44分、展示を終えた10Rの出場選手たちが、控室へと戻ってきた。各選手の様子だ。
①号艇・山本浩次/淡々。気合乗りも維持。
②号艇・上瀧和則/にこやかである。近くを通った江口晃生と顔を見合わせて、無言で笑い合う。悪戯っぽい笑顔だ。「イン取っちゃったよ~」って感じか。こんな上瀧、初めて見た。
③号艇・山崎智也/顔がグググッと引き締まり、凛々しい表情。
④号艇・瓜生正義/なぜか長い間、ヘルメットを脱がなかった。脱いだ後、サッパリした表情。
⑤号艇・西島義則/視線が一秒ごとに強烈になっていく。だが、オーラみたいなものは、MB記念やオーシャンカップほどではないように見えるのだが。
⑥号艇・瀬尾達也/まったく変わらぬたたずまい。凄いことだと思う。
 2時57分、最初に出走の準備に入ったのは、瓜生正義。対岸のオッズ板を確認すると、かなり速い足取りで準備に取りかかった。続いて、山本浩次が淡々と動き出す。首、腕を回して体をほぐしながら、気合を高めているようだ。西島義則は、厳しい顔つき。上瀧和則は、やはり明るい表情で、いい意味で肩の力が抜けているとしか思えない。そして気になる山崎智也は、やや下を向き、一点を見据えて歩いている。目からビームでも発射しているかのような、強い目線だ。ズバリ、カッコいい。

DSC01608   1着、山本浩次。2着、瓜生正義。スタート展示通り、上瀧がインを奪い、山本はなんと4カド。3コースを取り切った智也がスタートでへこんだことで、結果的に山本に流れが向いた。もちろん、足も抜群ではある。
 ピットに戻ってきた智也は、意外とアッサリした表情を見せていた。西島は、出迎えた広島勢と力なく笑い合う。瀬尾は、やっぱり変わらぬたたずまい。上瀧もまた、なぜか明るい。そして、山本は勝っても淡々。笑顔も見られないのだから、ある意味すごいことだ。破顔一笑は瓜生だ。出迎えた植木通彦が、「おめでとう!」と手を鳴らすと、日高逸子、鳥飼眞も続けて拍手。やはりなかなかヘルメットを脱がなかった瓜生だが、メットの奥で目が思いっ切り笑っていた。
 午後3時30分。智也が着替えを済ませて、モーター格納のためピットに戻ってきた。肩を落としているというほどではないが、わずかながら落胆が感じ取れる風情だ。同じ頃、西島も整備室に入っていったが、瞳の力が一気に減少していた。戦いの後だから当然かもしれない。しかし、寂寥感すら覚える姿でもあった。

SANY0419  その少し前、午後3時20分。11R出走選手が展示を終えた。各選手の様子。
①号艇・太田和美/実に力強い表情。充実感いっぱいだ。
②号艇・田中信一郎/上瀧とは違った意味で、にこやかだ。明らかにリラックスしている。
③号艇・辻栄蔵/口を真一文字に結んで、しかし飄々と歩く。
④号艇・柏野幸二/なぜか、歩様が遅い。ゆっくりゆっくりと歩いている。緊張しているふうはないのだが……。
⑤号艇・仲口博崇/いっそうキリリリッとした顔つきに。選手仲間とすれ違うと笑顔を見せたりもしているが、すぐにキリリリッに。
⑥号艇・井口佳典/まったく堅くなっている様子はないが、かといって普段見かける井口とも違う。気圧されているとは思わないが……。
 午後3地40分、田中信一郎がストレッチをしながら出走準備に向かった。たまたまカメラマンが原田幸哉を撮影している前を通りかかったのだが、その瞬間に腰をかがめて撮影の邪魔をしないように通過。余裕綽々といった感じだ。
 井口のもとには、田村隆信が駆け寄った。にこやかに会話を交わす二人。そういえば、今日のピットでは二人が一緒にいるところをよく見かけた。同期だから当然ではあるが、昨日よりもともにいる時間は明らかに長かったと思う。勝手な想像でしかないが、SGキャリアが豊富な田村が、SG2節目、初準優の井口をほぐそうとしているように見えた。地元から単身の参戦でも、田村が井口の心強い味方となっていたのだ。素晴らしい同期愛だ。

DSC01612  1着、太田和美。2着、田中信一郎。大阪支部の同期二人がワンツーを決めた。信一郎を真っ先に出迎えたのは、なぜか池上裕次。顔を合わせた瞬間、二人とも笑顔爆発だ。一方の太田和美は、特に表情を変えずに、勝利者インタビューに向かった。すでに優勝戦に思いを馳せているというよりは、優出はまったく特別なことではない、という風情に見えた。大物、と言うしかない。
 仲口は、つとめて平静を保とうとしているように見えた。ようするに、悔しさ爆発なのだ。しかし、それを露骨にはするまいと表情を保っている。それでも、カポック脱ぎ場に向かおうと歩を進めたそのとき、ポロリと苦笑いがこぼれた。

SANY0434  午後4時。12R出走選手が展示を終える。
①号艇・植木通彦/川崎智幸と並んで帰ってきた。何事かを川崎に確認しているようだ。さらに烏野賢太にも、同様に話しかける。何か気になることでもあったのか……。
②号艇・烏野賢太/まったくの平常心といった感じ。もはや迷いなし、と見える。
③号艇・原田幸哉/同県・赤岩善生と並んで歩く。目元に笑みがうかがえる。
④号艇・江口晃生/泰然自若。もうこの言葉しかない。
⑤号艇・赤岩善生/原田と話しながら、笑顔が見えた。驚いた。
⑥号艇・川崎智幸/植木と会話を交わす際の表情は、極めて普通。
 もっとも気になったのは江口だ。バッタリ顔を合わせた田中信一郎に「優出おめでとう!」と笑顔を投げかける。そこに菊地孝平が現われて、からかうように声をかける。ピットに響く大爆笑。準優を前にこれだけ笑えるのが不思議で仕方がない。間違いなく、この泰然さが江口の武器だろう。笑顔の余韻を残して、真っ先に出走準備に向かう江口。彼の中には、底知れぬ奥深さがあると思う。
 烏野も、出走時間が近づいても、リラックスしている。結果論でしかないが、この精神的パワーが、12Rの行方を決定づけたようにしか思えなかった。山本浩次とはまた違った意味での不動心。技術や機力を超えたところにこそ、勝負を分かつ重要な因子が存在しているのだ。

SANY0453  1着、烏野賢太。2着、江口晃生。レース後もまた、彼らは浮かれることがなかった。さすがに笑顔は溢れているが、過剰なものではない。優勝戦のキーマンがこの二人であるのは、もはや間違いなかろう。
 植木は、苦笑い2割くらいを含んだ笑顔だ。「最近、いつもこんなんばっかりや」。オーシャンカップ優勝戦、1号艇インから江口にまくられた。MB記念準優勝戦、1号艇インから市川哲也のまくりを浴びた。そして、今日もまた1号艇インから烏野賢太のまくりに屈した。たしかに、もう笑うしかない状況だ。
 川崎が引き上げてくると、出迎えたのは同期の上瀧。川崎と目が合うと、なぜか思い切り拍手をしながら、大爆笑だ。「ダッハッハッハ! よかったなあ!」。何が? 陽気な今節の上瀧、まったく不思議なことばかりです。ただ、川崎もなんとなく救われたような感じで破顔一笑していたのもたしか。これも上瀧流の慰めなのだろうか。その後、同地区・植木にもやや控えめながら、同様の拍手と笑み。植木もホッとしたように笑った。植木と上瀧のそんなシーン、なんだか嬉しくなってしまうのだった。

SANY0455  16時50分。ピットから人影が消えた。準優3個レース、これまでのSGに比べて、ずいぶんと穏やかな空気だったような気がする。そして実際、勝ち抜いたのは「淡々」な選手ばかりだった。溢れ出るような気合がレースを左右することもあるだろう。僕自身、熱き魂に触れるのは大好きだ。だが、優出者たちに象徴されるような空気もまた、形を変えた熱さなのかもしれない。ダービーは、「淡々」な熱さに流れが傾いている。そういうことだと思う。

SANY0439  最後に、準優でも、そして準優で負けても気になる山崎智也。12Rで江口が優出を決めると、我がことのように喜びを爆発させていた。ピットに帰ってきた江口に拍手喝采。抱きつかんばかりに、まだボートリフトの中の江口のほうに向かっていった。ボートを引き上げるのも率先して行ない、モーター格納の手伝いをしている際もニッコニコ。本当は、自身が優出してニッコニコの智也が見たかったけれども……。(黒須田守)


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ダービー準優勝戦・私的回顧

10レース/山本浩次、グラチャン流の4カドまくり!

 しずしずと降っていた雨が止み、急に向かい風が強くなった。ファンファーレが鳴っても、選手たちはピットから出ない。
「このまま、しばらくお待ちください」のアナウンス。「風雲、急を告げる」というか、明らかに怪しいムードが漂っている。
 こりゃ、荒れるな。
 俺は確信にも近い予感を抱いた。
SANY0430  再びファンファーレ。今度は勢いよく選手たちが飛び出した。特に2号艇の上瀧と3号艇の智也が出色のピット離れ。一気に1号艇の山本を呑み込んで、小回り防止ブイを先取りする。さらに外側からは5号艇の西島がぐる~り大きく回って、いちはやくスタート方向に舳先を向けた。その内側にくるり小さく回って上瀧。予想していたよりも、かなりすんなりと2・5の進入が決まった。風が変わったことで、西島が深い進入を嫌ったのかもしれない。智也が3コースに陣取り、ピットアウトで遅れた山本はやや恨めしそうに内の艇を見ている。
 だが、ここで開き直れるのが山本の強みだ。智也がしっかりと舳先を向き終えるのを待って、潔く艇を引いた。下関グラチャンの優勝戦が脳裏をかすめる。253/146の3対3進入。また一段と向かい風が強くなる。12秒針が動いて山本、瓜生、瀬尾のアウト勢が発進した。続いて智也と西島が初動を入れたが、明らかに遅い。風を読み違えたか。あっ、と思った瞬間には、山本がピットアウトのお返しとばかりに内の艇を呑み込んだ。
 極端すぎる2、3コースの中ヘコミ。インからまずまずのスタートを切った上瀧は、一瞬だけ山本に抵抗する素振りを見せた。だが、防波堤のない4カドまくりに歯が立つわけもなく、舳先がわずかに触れただけで山本の引き波を拝した。2着には、山本のマーク差しで漁夫の利を得た瓜生。典型的なセット舟券だったわけだが、この展開を予想して1-4を買ったファンはほとんどいないだろう。終わってみれば本命サイド決着。荒れると思った俺の予感は見事に外れ、山本の冷静さと強さだけが印象に残った。

11R/太田和美、コンマ06のモンスター逃走!

DSC01622  本人は中堅上位と言い続けているが、太田の足は節一級だと俺は思っている。確かに伸びなら山本、レース足なら植木、などパーツパーツでは見劣っている気もする。それでも足合わせや実戦を見ていると、他を圧倒するような迫力を感じるのだ。一言でいうならパワー。そんじょそこらの引き波なら軽々と超えてしまいそうな重厚感がある。
 そんな太田が枠なり3対3の楽なイン取りからトップスタート。極端にへこむ艇もなく、スリット後の隊形がやや右肩下がりの数珠つながりになってしまっては負けろという方がムリだろう。一瞬だけひやりとしたのは、2コース田中の差しがさすがに鋭角で太田の内フトコロに迫ったときだ。
「入ったかなと思ったけど、(同期の)信一郎が引いてくれたんですよ」
 レース後のインタビューで太田はジョークを飛ばしたが、内心では田中を完封したパワーに確かな手ごたえを感じたはず。逃げる太田、順走する田中で早々と大勢は決した。傍観者にとっては味気のないレースではあったが、それだけ太田が強かったという証でもある。また、その太田に突き放されることなく、ゴールまで5、6艇身差で追走していた田中の足もトップ級だ。69期から3人が参戦したこのレース。太田・田中のSGウイナー2人が貫禄を見せつけ、無冠の大器・仲口博崇は同僚の引き波に呑まれた。

12R/大波乱! 植木、幸哉の空襲に散る

SANY0438  今日、いちばん頭の堅いレース。誰もがそう思っていただろう。もちろん俺も植木の勝利を確信していた。このレースに西島や上瀧がいるのなら、波乱も想像できる。だが、その2人はすでに10レースで役割を終えている。伸び型の江口はコース取りに執着しない。さらに11レースの1-2-3決着が、植木絶対のムードを不動のものにしていた。進入はやはり前レースと同じ3対3で、4カドは江口。桐生オーシャンでは3カドからまくりきった江口だが、さすがにアウェーの4コースでは届きそうにもない。
 植木が落ち着き払った風情で加速した。ダッシュ勢の3艇には、植木に鈴を付けるだけの迫力は感じられない。
 楽逃げだな。
 俺はこう思い、思った瞬間に驚いていた。敵はダッシュ勢ではなく、植木と同じスロー勢だったのだ。完全に死角だった。赤いカポックが、スリットを超えて植木から1艇身ほども出し抜こうとしている。その内にいる黒いカポックも植木の脳天を叩く勢いだ。俺は驚きながらも、この絶体絶命の体勢からどうすれば植木が勝てるかを想像していた。その想像のレースと眼前のレースは、ほぼリアルタイムで進行してゆく。まずはとびっきりのスタートを切った3コースの原田幸哉がまくりの体勢に入る。それではたまらん、と2コースの烏野賢太が身体を張って抵抗する。2艇がぶつかって幸哉の艇がバウンドし、やや失速する。ここまでは想像レースとほぼ同じ。それから烏野が差しに回って、幸哉が無理っぽいつけまいを打てば、植木にも勝機が生まれる。そして、その通りになるだろう。
SANY0443  だが、実戦はまったく違うモードに突入した。体勢が不利だったはずの烏野が捨て身のツケマイを放ち、躊躇した幸哉が差しに回ったのだ。もし幸哉も二段のツケマイを強行すれば、2艇は思いきり流れて植木にもチャンスがあったはず。が、すぐ隣の烏野から強ツケマイを喰らった植木は、なす術もなく引き波にはまって最後方までずり下がった。まくりきった烏野に追随したのは幸哉ではなく、4カドから二段のまくりを打った江口。
 それでも植木は諦めない。艇を内に切り込ませながら、2マークで烏野以外の4艇の舳先をかすめるようにして先マイを打った。今節、何度か見てきた植木マジックともいうべき逆転劇がまた起きるのか……俺はその凄まじい切り込み先マイに目を奪われたが、植木のモンキーをもってしても立て直すことのできない入射角だった。軋むように艇尾が揺れ、振り込んで万事休す。大本命視されていた男が、V戦線から脱落した。
 それにしても原田幸哉という男、あの涼しげな風貌からは想像もできないほどの勝負師だ。スロー発進から他艇を無視して、1艇身ほども飛び出すようなスタート(実戦はコンマ05)を切るとは……並大抵の心臓ではない。この幸哉の奇襲ともいうべき大胆な作戦が、シリーズリーダーを失墜させ、500倍超の大穴を生み出したのだ。(畠山)


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速報!ダービー優勝戦6ピット確定!!

12R1号艇だった植木通彦が5着に敗れる波乱もあった準優の3個レースが終了。明日の優勝戦の枠順は以下のように決定した。

12レース・優勝戦
1号艇・太田和美
2号艇・山本浩次
3号艇・烏野賢太
4号艇・田中信一郎
5号艇・瓜生正義
6号艇・江口晃生

 念のため主催者発行の出走表をご確認ください。

DSC01627


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まもなく準優勝戦~5日目一般戦終了~

 朝からの雨も上がり、雲の隙間から時折光も差してくるようになった津競艇場。5日目の一般9個レースも終わり、いよいよ準優勝戦の10~12レースを迎える。

 今日ここまでの津水面は1R矢後剛、2R笠原亮とまくりが続いたかと思えば、3、4Rは今村豊と熊谷直樹がそれぞれイン逃げ。続く5Rは倉谷和信の差し切りと、バラエティに富んだレースになっている(9個レースのトータルでは逃げ4、差し2、まくり2、まくり差し1)。“イン天国”と言われる津にしては、外のコースにも充分チャンスがある状況と考えられよう。インが気になる本命党も、外からまくりを期待する穴党も、どちらも楽しめそうな準優となりそうだ。

 まず最初の10R、締め切りは15時7分。さあ準優だ!

DSC01575


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気温急降下、ペラを叩け!――5日目、前半のピット

SANY0367  昨日までの快晴と打って変わって、雨がしのつく準優の朝。ふと、吐く息が白いのに気づく。気温がぐっと下がって、寒いくらいの天候だ。陽が入ってこないピットは、妙に薄暗い。
 気候の急変で、足色にも変化が出る。だからだろう、準優進出の選手たちのほとんどがペラ調整に必死だ。試運転ピットに下ろされているボートは、一般戦出場選手のものばかり。ベスト18のボートが、装着場にズラリと並んでいる。しかも、ペラがついているモーターはほとんどない。ペラ場を覗き込むと、案の定、準優組がズラリと顔を揃えていた。右の写真は、今日更新したフォトアルバムで池上裕次と仲口博崇が座っていた場所だが、さすがに満席、選手代表の大嶋一也(検査員がここにいるからだろう、この場所にいるのをよく見かけた)と日高逸子以外は準優出場者だ。数分後に同じ場所を見てみると、メンバーが入れ替わっていても、大部分は準優組。その後にペラ場に目を移すと、さっきまでここに座っていた選手が木槌を振るっている姿が目につく。まずはペラをきっちりと調整して、天候の変化に対応する。今日の前半は、そういう時間帯だったのだ。

 MB記念のときのように、準優出場選手の様子を書き記しておく。もちろん、独断と偏見によるものだ。
SANY0362 10R
①号艇・山本浩次/今日もやはり淡々。準優1号艇のプレッシャーもなさそうだし、ドタバタもしていないし、とにかく淡々としている。結果はともあれ、普段通りの走りを見せてくれるはずだ。
②号艇・上瀧和則/今節、ご機嫌な姿を見せてくれた上瀧は、今日もやっぱりご機嫌。3Rで今村豊が1着を取ると、近寄って談笑していた。いいムードだ。
③号艇・山崎智也/気になる男は、穏やかな表情。いい時間の過ごし方を送っているようだ。
④号艇・瓜生正義/とにかくペラ、といった感じ。堅くなっている様子はない。
⑤号艇・西島義則/唯一、ペラ場で見かけなかった。装着場に置かれたボートを見てみると、やはりペラは外されていない。これも唯一だ。テレビのインタビューを受けると、控室へ。顔つきは比較的穏やか。
⑥号艇・瀬尾達也/やはりペラ。昨日までと変わったところがないのは、やはりベテランの貫禄。

SANY039011R
①号艇・太田和美/余裕の表情。取材陣やテレビのリポーターたちと談笑している。大物感タップリだ。もちろん、基本はペラ。
②号艇・田中信一郎/にこやかではあるが、気合を感じる顔つきで、11R組ではもっとも印象に残る表情だった。準優はもちろん、優勝戦に進出した場合でも、一発ある雰囲気だぞ。
③号艇・辻栄蔵/ペラに集中。顔つきは涼しげ。
④号艇・柏野幸二/やはりペラに集中。2R出走の森秋光がレース後に引き上げてきた際には、山本浩次と笑顔で話していた。硬くはなっていない。
⑤号艇・仲口博崇/やはりペラ。目つきは鋭く見える。
⑥号艇・井口佳典/準優組で、ただ一人、試運転に出ていた。その後にペラ調整。初準優にもそれほど緊張している様子はない。

SANY0384 12R
①号艇・植木通彦/堂々たるオーラを発散させて、その風格に圧倒されそうになるほどの貫禄を見せている。やっぱり艇王だ!
②号艇・烏野賢太/落ち着いた表情で、浮き足立ったところは皆無。やはり歴戦の強者は大一番でも動じない。
③号艇・原田幸哉/ペラ場から離れた奥のほうで、一人っきりになってペラ調整。遠目には、変わったことをしている様子はないが、あえて孤独を望んだのか。表情はちょっとわからなかった。
④号艇・江口晃生/泰然自若ぶりは、グラチャンで見た姿とダブった。
⑤号艇・赤岩善生/井口と入れ替わるように、試運転へ。準優組では二人目だ。今日が特別にというわけではないが、気合満点の表情。
⑥号艇・川崎智幸/もっとも熱心にペラを叩いていた一人。肩に力が入っているということはないが、動きに気合がこもっているように見えた。

SANY0381  さて、準優勝戦の日も変わらず気になる山崎智也。先述したとおり、穏やかな表情。気合が乗っていくのは、これからだろう。取材などにもにこやかに応えており、雰囲気的には昨日までと変わらない。今日は準優日ということで、ピットも報道陣でかなりの賑わいを見せているが、次々と囲まれる智也、さすがに人気は絶大ですね。それらに対して、礼儀正しく対応しているのも、実に好感です。(黒須田守)


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静かに天王山を迎える――4日目、後半のピット

 時間を追うごとに落ち着いた空気が支配していく。4日目、予選最終日のピットはそんな顔をしていた。勝負駆けに成功した者、失敗した者。勝負に勝った者は、もちろん笑顔を見せる。敗れた者は肩を落とす。それぞれの思いが交錯しても、すでに結果は着々と判明していく。今日のレースを終えれば、それを受け止めるしかないのだ。達観にも近い思いを、選手たちはおそらく抱いている。11R、12Rを迎える頃には静けさをたたえるピット、そこには祭りの後の静寂にも似た終息感が漂っている。
SANY0343  しかし、である。意外なことに(……なのだろうか)、その時間に整備場、及びペラ場に姿が見られるのは、ベスト18を逃した面々が多かった。たしかに戦いは終わった。準優勝戦に出場する選手たちは、最大のヤマ場を明日迎えるわけだが、一般戦回りになる選手たちにとっても明日は決して消化試合ではないのだろう。モーターを凝視し、ペラと向き合い、勝ち上がりに関係ないレースといえども、手を抜くことなく勝利を目指す。大挙5人の参戦となった静岡勢は、不本意なことに一人も準優に送り込むことはできなかったが、総帥・服部幸男を筆頭に、明日もまた“最強支部”の存在感を誇示せんと魂を燃やすのだ。

SANY0332   準優に届かなかった選手たちのなかで、少し様子が違って見えたのは、今垣光太郎である。“整備の鬼”であり、いつも忙しく動き回っている今垣が、妙にのんびりしているのだ。整備場では姿を見かけず、ペラ場でも視界に入る場所には見当たらない。かと思えば、レースを見に水面の近くまで出てきて、モニターが見づらいとなると、医務室のテレビを覗き込んでいる。近畿勢のボート引き上げに向かう姿は、すっかり落ち着き払っており、瞳にもやや力がないように見える。こんな今垣は、初めて見たような気がする。今節は、相当に苦しい戦いを強いられた、そういうことではないかと思った。

SANY0318  憮然としていたのは、新美恵一だ。12R3号艇で出走した新美は、4着で準優進出。足色や艇番を考えれば、それほど厳しい戦いではなかったはずだった。ところが、1周2マークでキャビって、シンガリ負け。まさかの予選敗退を喫してしまったのだ。もともとピットでは淡々とした表情でいることが多く、相好を崩したりネガティブな感情を露わにするようなタイプではないが、今回は体全体から憤りが発散しているように見えた。ピット内に設置されているモニターに、多くの選手が集まってリプレイを見ていたとき、新美はモニターの前を遮りながら早足で通り過ぎていった。たとえば、原田幸哉は通過しようとしながら、リプレイを映し出しているのに気づいて足を止め、じっくりと見入っていた。今村豊は、モニターを遮りそうになるのに気づいて、腰を低くして頭を下げながら、見ている選手の邪魔にならないように通過した。しかし新美はリプレイも見ようとせず、肩をややいからせ気味にしながら、スタスタと控室に向かったのだ。やり場のない悔しさをグッと噛み締めていた、そんなふうに思えた。

SANY0355  一方、予選通過組は、やはり表情に明るさが見える。10R終了後、予選18位は6・00の井口佳典。中道善博さんが得点順位表を井口に渡すと、井口はまさにボーダーが自分だと知って「ワァオッ」と叫んだ。あと2レースを残した時点だから、下位の選手が勝負駆けを成功させたら、自分がベスト18からこぼれ落ちてしまうのだ。4Rでなんとかなんとかノルマをクリアしていたはずだったのに、急転直下、崖っぷちに立たされたのだから、「ワァオッ」と叫ぶのも当然だろう。結果は、17位での予選通過で胸をなで下ろしたわけだが、最後までヒヤヒヤさせられたのではないだろうか。井口、とりあえずひとつの責任は果たした。
DSC01551  西島義則も、やや柔和な表情になっていた。スタート展示から一歩も引かない姿勢を見せた10R、本番では3コース発進となったものの、2着に食い込んでの予選通過だ。レース直後は戦いが終わったあとの興奮があったように見えたが、着替えてモーターを格納する頃には、かなり穏やかな顔つきに戻っていた。明日はまた、とびきり厳しい勝負師の顔を見せるに違いないが、まずは準優進出を喜んでいるといったところだろう。こういう西島も実に魅力的です。

DSC01532  ベテランの風格を漂わせていたのは瀬尾達也。得点率6・00の16位で予選通過、きっちり帳尻を合わせたというところか。何しろ、今節の最ベテラン。くぐってきた修羅場の数は、若手たちの比ではない。だから、ピットでの瀬尾は常に慌てず騒がず。きっちりと自分の仕事をこなし、一節間を戦い抜く準備を着々と重ねている、といった風情なのだ。渋い。実に渋い。というわけで、準優進出を決めたと言っても、いつもと変わらず穏やかな表情。準優は6号艇だが、今節の平均STコンマ12という、日本一のスタート屋の本領を発揮すれば、決して侮ることはできない存在だろう。
SANY0335  仲口博崇は、実にスッキリした顔をしていた。前検ではモーターの不調を嘆いてもいたが、初日2、2着と好発進し、ついには準優進出まで果たした。やるだけのことはやった、しかも結果が出た。爽快な気分になって当たり前だろう。12R終了後、原田幸哉とともにリプレイを見たあと、小声で何事か話し込み、突然声を張り上げて大爆笑。原田と大笑いし合うのだった。仲口といえば、準優、優勝戦では、こちらまで身が引き締まりそうなほどに、強い気合乗りを見せている。明日もおそらく、そんな仲口にお目にかかれるのだろう。このリラックスが、明日の気合のスパイスとなるのだ。
 
DSC01560  今日も明るい今村豊。4R出走後にペラの調整とチェックをし、それを終えるとのんびりと過ごしていた。12R前には、取材班がいつもお世話になっている長嶺豊さんとダブル豊で話し込んでいる姿を発見。MB記念の「特注選手・海野ゆかり」で長嶺さんに格別のご高配を賜った取材班・松本が写真を撮ろうと近づいた。すると長嶺さんが、近くにいた評論家の清水克一さんと福永達夫選手(選手会理事長として来場されてました)を指差して、「この人たち、指名手配犯だから撮ってやってください」と笑った。DSC01562 すると、今村、「僕は違うから、抜けなきゃ」と、その場から一歩後ずさり。松本が「せっかくだから、ご一緒にお願いします」と言うと、今村は笑いながら写真に収まった。写真は、左から今村、福永選手、清水さんです。で、今村、「これが未来の選手会ですから。僕が会長になって、この人たちを雑用で使ってあげます」。福永選手も清水さんも大爆笑。言うまでもなく、二人とも今村にとって大先輩です。元気いっぱいの今村、本当に素敵です。今節、登番は二番目に古いベテランなわけだが、いちばん冗談を振り撒いて、はしゃいでいるもんなあ。

  さて、更新のために記者席に戻ってキーボードを打っている間も気になって仕方がない山崎智也。1回乗りの10R、なんと6着に敗れてしまった。準優は当確だったから助かりはしたものの、さすがに肩を落とす智也。仲の良い原田幸哉と顔を合わせると、苦笑いしながらうなだれて見せた。笑いながら肩を抱く原田。智也のほうが先輩なのに、すっかり原田に慰められていたのでした。この二人、本当に仲良しで、よく談笑したりふざけあったりする姿を見かけます。
SANY0348  12R前、ボートに残った水分を拭き取っていた智也。僕はツツツツッと駆け寄って、声をかけた。「明日は3号艇になりそうですが(実際、10R3号艇になりました)」「はい、明日はしっかりコース取ります。頑張ります」。うぉぉぉぉぉ、コース取りますかぁぁぁぁ! 今日の10Rも3号艇だったが、スロー5コースに出されてしまった智也。同じ轍を二度と踏まないとの決意表明だ。明日の10R、うがっ、今日の10Rと同じく5号艇に西島義則、またもや前付けは必至だが、最低でも今日のように不利なコースを取らされるという事態はありえない。今日の失敗があったからこそ、むしろ明日の気合が膨らんだ、ということだ。心中しちゃおっかな、10R。
SANY0349  で、だ。話を聞いた後、またまた写真をパチリ。僕はお礼を言って、その場を離れた。そこに松本がやって来て、取材内容の確認をし合っていると、そこに智也が近づいてきた。そして!「もう一度、こっちで写真撮って」と、智也のほうから声をかけてきたのだ。つまり、先ほどの写真もいいんだけど、どうせだったら撮ってほしいカットがある、ということらしい。僕がもちろん「はいっ!」と返すと、智也はおもむろに来ていたシャツを脱ぎだした! Tシャツ姿になった智也は、デザインされたロゴが目立つように、胸を張った。そして改めてパチリ! これ、最近通い始めた整体所のオリジナルTシャツだそうだ。そういえば、グラチャンで腰を痛そうにしている智也を目撃した。再発しないよう、体の手入れをしている、というわけだ。控室に向かおうとした智也の背中に思わず、「腰、大丈夫ですか?」と聞くと、振り向いた智也は「はい、大丈夫です。ありがとうございます!」と最高の笑顔を見せて、立ち去っていった。よしっ、腰にも不安ナシ! 明日はすんごいレースを見せてくれるはずだ! それにしても、智也の笑顔、まさしく100万ドル級であります。(黒須田守)


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ダービー4日目のベストパフォーマンス

第3位/モンスター覚醒、怒涛のピンピン進撃!

SANY0914  今日は勝負駆けデー。さぞや大荒れのレースが続くのかと思いきや、インが滅法強い津とあって穏やかな縦長のレースが大半を占めましたね。そんな中で、アウトの6コースからブイ差しを決めた太田さんには驚かされました。5レースで勝負駆けだった6号艇の太田さんは、迷うことなくアウトを選びました。で、やや遅れ気味のスタートから、これまた迷うことなく最内差しに。普通は届きませんよ、なんたって津の6コース勝率は4%ちょいなんですから。それが遅れ差しからバックでぐんぐんぐんぐん伸びて、1周2マークで先マイしちゃうなんて……。
 最近はSGであまり活躍していない太田さんですが、今節はちょっと違うようです。後半の10レースでも瀬尾さんのまくりをがっちり受け止めてから一気に他艇を突き放して逃げきりました。今日のド迫力ピンピンで、明日の準優は1号艇。どうやら「浪速の怪物クン」が完全復活したようです。

第2位/忍法、隠れ身の術!?本番を超えたスタート展示

SANY0345 やってくれました西島さん、コンマ35の特大フライング! まあ、とはいってもスタート展示での話なんですけどね。凄かったです、メチャクチャです。10レースのスタート展示でした。例によって小回り防止ブイで強烈なモンキーを見せた西島さん、そのままインを強奪しようと一目散に舳先を向けます。ブイとの幅は1mくらいだったでしょうか。が、1号艇の太田さんも2号艇の田村さんも枠を主張して譲りません。
「いくらスタ展とはいえ、あっさり引き下がったら本番でもやられる」
 との思いがあったのでしょう。幅1mの中に太田さん、田村さんの順で捻じ込むように入り込みました。こうなってしまうと5号艇の西島さんは苦しい立場、普通なら諦めて外に持ち出し3コースで妥協するものです。しかし、西島さんは違いました。逆に内へ内へとにじり寄り、1、2号艇の進路を塞いでしまったのです。
「ワシャ西島じゃけ~の~!」というオタケビが聞こえそうな斜行。ついには5号艇、1号艇、2号艇が縦一列に並ぶという世にも珍しい待機行動隊列が発生しました。惑星一直線レベルの珍事です。このF2オヤジの気合いに、まずは田村さんが尻込みして3コースに持ち出しました。一方の太田さんは一歩も引かずに、こちらも内へ内へと寄っていきます。ふたりとも意地っ張りなんです。
 そして12秒針が回り、西島さんが問答無用のトップS!ってあんた、コンマ35のF切ったらいけませんってば。その西島さんの艇尾にへばり付いてインを死守した太田さんもコンマ24のF……子どもの喧嘩じゃないんだから、もうっ!! そうそう、スタ展のスリット写真には西島さんの艇は1ミリたりとも写っていませんでした。
 え、本番はどうなったか? さすがにF2持ちの西島さんは3コースで折り合い、2着をもぎ取って準優の権利を勝ち取ったのでした。いやはやなんとも、本番よりも白熱したスタ展を見せてくれた西島さん、とっても素敵でありました。

 そして、栄えあるベスト・パフォーマンス賞は、やっぱこれっすね。

第1位/差して差して奇跡の逆転勝ち!!

SANY0955  鳥肌が立ちましたね。艇王・植木さん。完全に2着でした。最終レースの1マーク、2コースの植木さんは小差ししたものの、バックでは逃げる柏野さんに引き離されての2番手。2マークではさらに水が開いて、完全に1-2-5が出来上がってしまいました。まあ、植木さんは1着でも2着でも明日の準優での1号艇は当確ですから、無理をする必要もない状況でした。その差は5艇身ほど。1-2-5を買っている人は足早に払戻の窓口に向かい、買っていない人は帰途につく。そんな大差だったのです。
 それがあなた、2周1マークで柏野さんがややターンマークを外したとみるや、超鋭角の全速差しで一気に1艇身差まで詰め寄ります。さらに内からジリジリとにじり寄り、ついに50センチほど舳先を入れてしまいました。必死に振りほどこうと内にもたれる柏野さん。で、柏野さんのマイシロがなくなるまで舳先を入れていた植木さんは、ツツツッと艇を引き離して瞬時に外に持ち出しました。2周2マーク、マイシロのない柏野さんの艇が流れます。一方の植木さんはその悪戦苦闘ぶりを横目で見ながら、強烈な全速モンキー差し! 計算し尽くされたこの差しはピッタリと柏野さんのサイドに貼り付き、ダンプのような形態で先頭に踊り出ました。こうなっては勝負あった。パワーの差も手伝って、終わってみれば植木さんの圧勝でした。こんな逆転劇、SGではそうそう見られるものではありません。
 最近の植木さんは「なんとなく着をまとめて優出する」みたいな安定感ばかりが目に付くのですが、今シリーズは破壊力抜群のレースっぷりが多いですね。きっと明日も明後日も「本当に強い艇王」を見せてくれることでしょう。(畠山)


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速報!津ダービー準優ピット確定!!

 3日目終了の時点で5.75だった準優ボーダーは、大激戦の末、最終的にはやや上昇して5.83となった。そして決定した準優18ピットは以下の通り。

10レース
1号艇・山本浩次
2号艇・上瀧和則
3号艇・山崎智也
4号艇・瓜生正義
5号艇・西島義則
6号艇・瀬尾達也

11レース
1号艇・太田和美
2号艇・田中信一郎
3号艇・辻栄蔵
4号艇・柏野幸二
5号艇・仲口博崇
6号艇・井口佳典

12レース
1号艇・植木通彦
2号艇・烏野賢太
3号艇・原田幸哉
4号艇・江口晃生
5号艇・赤岩善生
6号艇・川崎智幸

念のため主催者発表の出走表をご確認ください。

SANY0911


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多い?少ない?イン逃げ3本~予選最終日

DSC01534  2日目から猛威をふるっていたイン逃げが勢いを失い、逃げ切りは11Rのわずか1回のみで、3連単の万舟券も2本飛び出した昨日後半。予選最終日の今日、流れは逃げ不発に変わるのかと注目された前半6個レースが先ほど終了した。

 逃げが決まったのは3連勝を決めた瓜生正義の4Rなど半分の3本。その他は中野次郎が昨日からの連勝となった2Rのまくりと、5Rで太田和美が6コースから勝った際など差しが2本。逃げVSその他が拮抗している結果で、イン逃げ支持の本命党も外コースから一発を期待する穴党、どちらも楽しめた前半戦だったと言えるだろう。
 各選手、勝負駆けによる緊迫の度合いも増してくる後半戦。すんなりイン逃げに転がるか、豪快まくりや差しが頻発するのか、興味の尽きない後半戦はまもなくスタート!


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勝負駆けの朝は淡々と――4日目、前半のピット

   勝負駆けの朝。午前中から着条件を抱えた選手たちの苛酷なレースが組まれているが、ピットの様子はそれほどピリピリもしていない。まずは足を上向かせなければ、との思いが強いのだろう。試運転、ペラ調整。各選手は淡々と、それぞれの作業に集中している。

SANY0275  昨日の12Rで沈没の中村有裕から。一晩を越えて痛いところが出た様子はなく、元気に調整を進めている。試運転ピットでモーターをチェックしていると、長嶺豊さんが「ユーユー!」と声をかけた。「体は大丈夫か?」「はい、大丈夫です」長嶺さんは満足そうにうなずいた。「足落ちはないか?」。昨日までの使用ボートには穴が2つも空いてしまったため、今日からボート交換。ボートとモーターのマッチングに問題が生じることだってあるだろう。しかし中村の答えは「それも大丈夫です」。肉体的にも問題なし、足色にも気配落ちはなし。「まだチャンスあるもんな!」と長嶺さんが励ますと、中村は力強くうなずいた。6Rは2着。後半11Rは2着以上で予選突破だ。昨日の悪い流れを断ち切って、気合の走りを見せてくれ!

SANY0296  一方、昨日に続いて整備室にこもっていたのが濱野谷憲吾。ギアケースを懸命に調整していた。昨日の時点で予選18位とはいえ、ボーダー6・00とすれば今日は2着条件。厳しい戦いには変わりはない。ギアケースをボートにつけると、試運転に向かった濱野谷だが、正直のところ表情が明るいとはいえない。後半7R、乾坤一擲の走りが見られるだろうか。
 もう一人、笠原亮がモーターを整備中で、表情は濱野谷以上に深刻だ。まったく噴いてくれない今節の相棒47号機。今日ピンピンならわずかながら予選突破のチャンスがないわけではなかったが……。1回目、5Rには間に合わなかったようだ。深インから惨敗。熱心に整備を続けていただけに、頑張ってほしかったのだが……残念。

SANY0306  4R、井口佳典が勝負駆けに成功した。4着条件で4着。辛うじて、という感じではあるが、ひとまずホッと一息だろう。ただ、昨日の1着のときと同様に、井口はまったく浮かれた様子がない。4着という結果を悔やんでいるのか、それとも次なる戦いにすでに目を向けているのか、それはなんとも言えないけれども、キリリとした表情を崩さない。同期の田村隆信が祝福の声をかけたときも、田村に視線を向けて軽くうなずいただけだった。井口はこれがSG2節目。準優進出となれば、浅いキャリアのなかでは健闘と言えるはず。しかし、井口の力強い表情を見ていると、すでにSGを何十節も経験し、予選突破など当たり前の選手のように錯覚してしまう。それほど、井口の振る舞いはSG2節目の若手に見えないのだ。地元SGにただ一人参戦することへの責任感もあるのだろうが、ともかく井口のたたずまいには唸らざるをえない。

SANY0303  ミスター不動心といえば、山本浩次。今節も、やっぱり淡々としている。ピットを歩くときもゆっくりしたリズム。いつもの山本浩次が、今節も見られている。モーターのほうはかなり強力、成績も悪くなく、今日は2走8点で準優に届く。11Rは1号艇だから、まず大丈夫だろう。ただ、表情はやっぱり淡々。まったく変わらない。足がいいとか悪いとか、彼のたたずまいからはまったくわからない。今日の勝負駆けも、きっと淡々とこなしていくだろう。

SANY0294  似たようなかたちで印象に残ったのは、田村隆信。1Rで2着を取ったものの、すでに準優進出は絶望的だ。それでも、ピットでの様子はその若さが信じられないほどの風格をたたえている。黙々と作業をするときのピリッとした顔つき、仲間と話すときの柔和な顔つき、そのいずれもスターのそれだ。今節はやや機力的に苦しいようだが、いい意味で、そんな様子を感じさせないだけの落ち着いた雰囲気が田村にはある。右の写真を撮るために声をかけたときのハキハキとした礼儀正しさは、たしかに若手らしい振る舞いなのだが。だからこそ、末恐ろしさがこの男にはある、ということなのだろう。

SANY0292 さて、昨夜遅くに津に現われたH記者に3日間の関わりをしつこく話さずにはおれず、うんざりされるほど気になる山崎智也。今日もまた声をかけて、写真を撮ってしまいました。モーターのチェックをしていたのを中断して、立ち上がってカメラを見てくれた智也。お礼を言うと、今日もニッコリだ。うむ、痺れます。準優当確、足にも不安はないということで、実に落ち着いて作業をしているのだが、いい感じで肩の力が抜けていて、大仕事の予感がミリミリミリと立ち上ってくる風情。今日も緩めるわけないし、舟券的にもおおいに気にしておかなきゃいけないでしょうなあ。(黒須田守)


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“6-1-3作戦”いまだ不発!

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 今節の“ミッション舟券・6-1-3作戦”。4日目の2Rまで終了して……3連単の6-1-3、まだ一度も出現しておりません! フライング返還で2度は払戻窓口に並びましたけど、38レースで音沙汰なしです。とはいえ、1-6-3や3-1-6など、「3連複なら当たっている」という目は出現しております。外の艇がバンバン前付けに動いている今節、ワンチャンスで6-1-3も出現する!はずだ!!
 このあとも変わらぬ注目をお願いします!


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明日4日目は勝負駆け!

 3日目を終わって、準優勝戦18ピットを決める得点率が気になるところになった。今節はフライングと減点が多いため、現在の18位・濱野谷憲吾の得点率は5.75と、毎回おおむね6.00となるボーダーが、今回は下回る可能性もありますが、ここではいつもどおり6.00と想定しての勝負駆け情報をお伝えします。

 堂々の得点率1位は9.00の艇王・植木通彦。以下、山崎智也(8.25)、原田幸哉(7.60)、上瀧和則(7.50)、烏野賢太(7.00)の1~5位までが無事故完走で当確である。
 その他、注目の選手は、賞金王決定戦に向けてまずはチャレンジカップへ勝負駆けの田中信一郎(8位)が1走で5着、地元・井口佳典(11位)が1走4着、特注選手・赤岩善生(12位)が1走3着、3日目連勝の瓜生正義(16位)が1走2着。今垣光太郎(21位)1走2着、今村豊(23位)が1走1着となっている。
 なお、最大の逆転候補は32位の高橋勲(4.25)で、2走1、1着で6.16に到達する。

 さあ、明日の勝負駆けに注目せよ!

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激しいレース、ということ――3日目、後半のピット

DSC01502  12R、1周2マークで勝野竜司がキャビり、それを避け切れなかった中村有裕が接触した。エンストした勝野は、その時点で妨害失格。いったんはレースに戻った中村も、接触でボートに穴が空き、そこから水が入って2周1マークで沈没。悲しい事故が起こってしまった。救助艇に曳航されてきた中村のボートには、大きな穴が2カ所空いていた。ボートの底部(フィンのすぐ横)と右前のサイド部分。もしその衝撃を中村自身の肉体が受けていたら……想像して、思わず身体が慄えた。
DSC01503  幸い、中村は無事でピットに戻ってきた。ズブ濡れのまま、ピット内に設置されているモニターを覗き込む。リプレイを見るためだ。問題の1周2マークが映し出されると、中村は小さくうなずいて、濡れた体と衣服を乾かしもせずにボートとモーターの片付けに向かった。そんな中村に、田中信一郎が深刻そうな顔つきで「有裕、体は大丈夫か?」と声をかける。中村が「はい」と言うと、険しかった信一郎の視線もやわらいだ。誰にとっても他人事ではない。だからまず、身体を気遣わずにはいられない。中村にケガがないのは、本当に幸いだった。
SANY0257  ボートを引き上げる際、濱村芳宏が選手代表の大嶋一也に何事か訴えていた。濱村には、中村を救出に向かう救助艇の発動が遅く見えたらしい。そのことを関係者に伝えて欲しい、ということなのだろう。濱村の顔つきは真剣だった。僕がレースを見ていた位置からは、中村の沈没した場面も、救助艇が発動した場面も見えていないから、実際のところ、濱村の言うとおりだったのかはわからない。実際、結果的にかもしれないが、中村は無事に戻ってきたのだから、救助艇は仕事を果たしたのだとも思う。それでも、やはり他人事ではないのだ。中村にとって、濱村は大先輩で、しかも地区が違う。その濱村も、中村を気遣う。健康にかかわることで、少しでも気になることは追及する。当然のことであり、また彼らがいかに真剣に戦いに臨んでいるかの証左でもあると思う。本当に、中村が無事でよかった。
 競艇選手は常に危険にさらされている。改めて痛感するしかなかった。僕らは観戦者だから、彼らに激しいバトルを望む。無責任に声援を飛ばす。それが観戦者というものだから仕方がない。僕もここで、過激なレースを称賛するようなことを書いてきている。そこに感動があるのもまた、確かなことだからだ。だが、競艇という競技が実は危険と隣り合わせであることを忘れてはなるまい。僕らには、激烈な戦いに感動しながら、選手たちの無事を心から祈る義務があると思う。選手のみなさん、本当にケガのないよう、気をつけてください。

DSC01414  さてさて、それでも3日目の剣が峰、気合のこもった激しいバトルは繰り広げられる。10Rでは植木通彦が、2コースからスタートを踏み込んで、マクリを決めた。これでシリーズ3勝目。予選トップに躍り出て、準優当確となった。ピットではいつも悠然たる雰囲気で、風格を漂わせている植木だが、これまでのSGで見てきた印象では、勝利を重ねれば重ねるほど、たたずまいに重みが増していく。いつだって圧倒的な貫禄を感じさせられるが、成績のいいときにはさらに、オーラが強くなっていくのだ。今日もまた、近くを通るときには思わず後ずさりしてしまいそうになるほど、迫力をまとっていた植木。当確だからといって緩める男ではないし、明日もまた強烈な走りを見せるに違いない。

SANY0240  やや表情に翳りが見えるのは、濱野谷憲吾。7Rは3着に敗れ、予選勝率は6・00を切ってしまった。明日の勝負駆けを前に、レース後は整備室にこもった濱野谷。どうやら本体に手を入れた様子である。事故艇が多く出たこともあって、3日目終了時点では予選18位には入った。ボーダー6・00とすれば2着以上が必要だが、このまま推移すれば少しは楽になる可能性もある。だが、おそらくピットでの濱野谷はそんなことを意識していない。とにかくモーターを上昇させて戦える足にし、スッキリと予選を突破する。キツくも見える視線の先には、1着しか見えていないのではないだろうか。

SANY0260  上瀧和則がご機嫌だ。今日は2回走りで3着、2着。予選4位で、準優当確を果たした。12Rで見せた魂の前付けが功を奏した格好だ。ところで、笹川賞での上瀧は実にご機嫌で、それを見た僕は「今節の上瀧は脅威」と書いた。ところが、彼はゴンロクを並べ、僕の見立てはまるで見当違いであったことがわかった。次のSG、グラチャン。上瀧は常にピリピリとした雰囲気で、まるで近寄りがたいオーラを撒き散らしていた。とにかく尖っていた。そんな上瀧が、予選で好成績を並べた。明らかにモーターは噴いていた。僕は思った。上瀧は勝負がかりになればなるほど、不機嫌に見えるのだと。ところが、今節。僕はまたわからなくなった。実に明るく、笑顔を連発している上瀧が、レースではきっちりと結果を出している。たしかに乗れていると思うし、足も悪くない。でも、ご機嫌。わからない。まったくわからない。明日も引き続き、上瀧に注目する必要が生じた。それにしても、笑顔の上瀧、最高です。カッコいいっす。

SANY0229  整備室を覗き込んだら、意外なツーショット。選手代表の大嶋一也と、選手会長の野中和夫だ。野中会長は今日、トークショーに出演のため来津。ついでにピットに顔を出し、「信一郎にハッパかけた」のは先にアップしたとおり。その後もピットに現われて、大嶋と何事か話し合っていた。時折、真剣な表情になったりもしていて、けっこう大事な話だったのか。シリーズ的には、初日のFで終戦となってしまった大嶋だが、選手代表としてきっちりピットを仕切っている。12Rの項で書いたように、選手からさまざまな訴えも集まっているのだろう。上に立つ者だからこそ、話し合い、消化していかなければならないこともある。野中会長と大嶋代表の揃い踏みに、そんな大人物にしか出せない空気を感じた。

DSC01431  昨日、「艇番の色に合わせてズボンを換える」と書いた原田幸哉。本日は前半5号艇、後半2号艇……というわけで、黄色と黒のズボンです。明日は12R6号艇。ということは、緑のズボンの原田が見られるでしょう。枠は遠いが、緑の風となって水面を駆け抜けろ!SANY0247

SANY0230  さて、「俺はもしかしてホレてしまったのではないだろうか?」と自分を疑い始めているほど気になる山崎智也。今日は8R1回乗りで2着。予選2位で準優当確だ。その8Rは、既報のとおり、中野次郎の水神祭。同じ関東地区とあって、敗れはしたものの、中野のSG初勝利をニッコリと祝福だ。いい笑顔です。水神祭でも先頭で中野を水面に放り込んでました。その後は、比較的のんびりとした様子で、特に整備などもしなかった模様。他選手のボート引き上げに穏やかに出てくる以外は、ほとんどピットで姿を見かけなかった。足は仕上がったと見ていいのではないだろうか。明日も当然、気にします。(黒須田守)


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大波乱で3日目前半戦終了

 イン逃げがトータル9本と、日頃の評判通り、全国屈指のイン天国となった昨日の津水面。3日目の今日も変わりなく……と思われたが、5、6Rで風向きがガラリと変わりそうな出来事が起こった。
 1Rこそ2号艇の瓜生正義が1号艇・大嶋一也を差し切る結果となったが、地元の期待・井口佳典の今節初勝利となった2Rから4Rまでイン逃げが3連発。今日もここからインの大爆発か、と思いきや、5Rで1号艇の仲口博崇が、瓜生のまくり差しで6着に沈み、これがなんと今節わずか2回目となる1号艇の3着圏外。続く6Rも逃げ切ったはずの菊地孝平が痛恨のフライング(濱村芳宏との2艇F)の大波乱となった(なお、3Rで逃げ切った熊谷直樹は不良航法のためマイナス7点)。
 
 インのぶっ飛び&フライングで、“イン天国・津”の流れは変わるのか? 注目の後半戦、まもなくピットアウト!

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穏やかな気合――3日目、前半のピット

 決して静かなピットというわけではないが、少し落ち着きが出てきた、3日目前半。のんびりとしている選手は一人もおらず、みな懸命な調整を続けているが、空気は初日2日目に比べて穏やかなように思える。
SANY0201 明日の勝負駆けに向けて、今日は大事な戦い。その準備を万全に整えるべく、選手たちは気合を高める。パワーアップをはかるというよりは、ここまで練り上げてきた足色を確かなものとする、という意味合いが、各選手の動きに強いように思える。だからだろう、整備室はもはや閑散とし、ペラ場か試運転ピットに多くの選手の姿を見かける。熱心に試運転を繰り返しているのは、烏野賢太、川崎智幸、倉谷和信、田中信一郎、服部幸男、田村隆信といったあたり。田中はオール2着と好ポジションにつけてはいるが、1着が出なければ満足などできない、ということか。右の写真をお願いした際も、「え、いや、ちょっと……ま、いいか」とちょっと困ったような表情になって、撮影が終わると駆け足で試運転ピットに向かった。田中選手、忙しいところを呼び止めてしまい、すみませんでした。

SANY0186  閑散としていた整備室……しかし、いました、いました、今垣光太郎。いったん整備を始めれば、どんな時でも整備室にいるのが当然。もはやそんな印象を持たざるをえない。今節は必死の整備を続ける高橋勲も、今垣と並ぶようにモーターをいじっている。2人は、2レースが終わる頃にはいったん整備を終え、ボートに装着して試運転に出て行った。整備の成果は出ただろうか。
 入れ替わるように、整備室にやって来たのが植木通彦だ。大がかりな整備をしているわけでもなく、気になる部分の点検といった感じ。表情に切羽詰ったところもなかったから、深刻な事態というわけではないのだろう。後半10Rに向けて、足を煮詰めていく段階だろうか。雰囲気は非常にいいように感じた。

SANY0200  1R、瓜生正義に1着が出た。今節も非常ににこやかではあるが、成績が冴えないからか、もうひとつ笑顔に力がないように見えた瓜生。この勝利は大きかったか、やっと本来のスマイリー・キッド瓜生を見られたように思う。とはいえ、まだまだ気は抜けない。3走13点は安心できるポイントではなく、巻き返しのきっかけを1Rで掴んだ、ということに過ぎない。瓜生は勝利者インタビューから走ってピットに戻り、ボートに直行。5Rの出走に向けて、テキパキと作業を始めた。その表情を見ていたら、一発ぶちかますのでは、と思えたが……その通り! 4コースから見事なマクリ差しで連勝だ! 4走23点、完全にメドは立った。今日は瓜生スマイルデーだ。

SANY0196  2Rでは、地元の井口佳典もついに1着を取った。まさに待望の勝利。井口もホッとしただろう。出迎えた菊地孝平が声をかけると、井口は親指をグッと立てた。満足そうにうなずく菊地。笠原亮も、それを見てニッコリ笑った。とはいえ、ヘルメットを脱いだ井口自身は、決して満面の笑みというわけではなかった。むしろ、グッと引き締まった顔だ。4走で26点。予選6回走りだから、ノルマまであと10点。悪い成績ではないはずで、初勝利をもっともっと喜んでもいいはずなのに、井口は浮かれようとはしないのだ。後半は11Rに登場、6号艇は不利だが、この気合があれば十分上位を狙える。

SANY0210  さて、昨日少しだけだが接触をもち、その余韻が気分良く残るほど気になる山崎智也。前半は、ペラ場にこもっていたようだ。関東地区の選手のボート引き上げに出てくる以外は、姿をほとんど見かけることがなかったが、3Rで矢後剛のボートを片付けた後は、ペラ場にスタスタと戻っていった。表情はいつにも増して真剣だったが……。(黒須田守)→写真は、まさにペラ場に戻ろうとする智也選手です(右の後姿です)


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横溢する気合と頬緩むシーン――2日目、後半のピット

SANY0176  前半「本体に手をつけた」と報告した服部幸男。そこで服部が何をしたかというと、「クランクシャフト交換」。あれから大整備をしたわけだ。モーターの背骨とまで言われるクランクシャフト、それを換えることでモーターの大改造をほどこしたわけだが、これがどうやら当たったようだ。12R、インから力強い逃げ切り。「モーターにパワーが出た」と服部も証言している。もちろん、彼自身まだ万全とは考えていないらしく、明日からさらにパワーアップするべく調整をするわけだが、これで戦いにメドは立ったと見ていいだろう。5人が参戦している静岡勢は、ここまでやや苦戦気味。今日の1着で勝率6・00とした服部が最上位という状況だが、明日からの追撃体勢はこれで整った。大将格の服部を中心に、渾身の走りを期待したい。

SANY0161  その静岡精鋭部隊の一人、菊地孝平。勝率6・00で服部とタイ、1着がない分だけ服部より下のランクだが、きっちり着順をまとめて、上位をうかがうポジションにはつけている。まだまだ足には納得していない菊地、今日は遅くまで試運転を繰り返していた。引き上げたのは11R前。とにかく熱心に乗り込んだのだ。
 この菊地、朝特訓では常に一番乗り組で、レース間の試運転もいつだって懸命に行なっていた。優勝したMB記念はもちろん、モーターがまるで噴かず、苦戦を続けたそれ以前のSGでも、同様の姿を見かけたものだ。たとえ一般戦回りの5日目6日目であろうとも、である。この真摯さが、MB記念の優勝をもたらした一因だと僕は思い込んでいるが、今日の動きを見れば、それは確信に近いものになる。この男、まだまだ強くなるはずだ。

SANY0142  試運転といえば、昨日は西田靖と笠原亮がいちばん最後まで行なっていたが、今日は中野次郎だ。ピットに引き上げてきたのは、なんと12R前。本当に最後の最後まで水面に出ていたのだ。今節、登番がもっとも新しい彼は、陸の上でも大忙し。若手の仕事をこなし、そのうえで自身の調整もしなければならない。ピットで見かければ、移動の際はほとんど駆け足。新人だから、当然の宿命でもあるのだが、傍観者としては感心するしかない。試運転を終えたあとも、ボートとモーターの片付けもそこそこに、先輩のボートに翌日の艇旗と艇番板などを配り歩く。それが終わった後、ようやくモーターの格納。とにかく、汗をかきまくっているのだ。
SANY0168  試運転終了後、大急ぎで上がってきた中野を偶然見かけたのが、12Rを控えた高橋勲。神奈川の先輩だ。揚降機に駆け寄った高橋は、中野のボートを運ぼうと艇の先端についている取っ手を引っ張った。中野はまさか誰かが自分のボート引き上げをしてくれるとは予想していなかったらしく、素早くボートから降りようと立ち上がった瞬間、ボートが引っ張られてグラついた。「うわぁぁぁ!?」。ふと目を上げると、高橋が手伝おうとしているのを見つけて、慌てて「すいません」。驚いた声をあげた中野に、高橋は「ダハハハハハハハッ!」と大笑いだ。いいシーンだよなあ。中野よ、今節中の水神祭を期待してるぞ。我々の取材を取り仕切ってくれている全モ連・大野氏は、本栖の教官だった時代、86期を担当。つまり、中野は大野氏の教え子だ。大野氏も水神祭を見たがってるぞ。中野、頑張れ!

SANY0171 “整備の鬼”今垣光太郎が、8R後に整備室にこもった。その8Rも、電気一式を交換して臨んだ今垣。3着ともうひとつの結果だったこともあり、まだまだチューンアップをはかる心積もりのようだ。正直、表情はやや曇りがちに見える。すべてのレースが終わった後でも、晴れやかな表情には程遠い。しかし、鋭い眼光でモーターをいじる今垣は、まさしく“いつもの今垣”。今回はピストンとピストンリングは新品しか交換できないため、そこには手をつけないと言っていた今垣だが、ならばと思い切って手を入れたのが電気一式。今垣らしい、と言うしかない。この成果が出るかどうか、まずは6号艇と不利な枠に入った6Rに注目してみたい。

SANY0136  左の写真をご覧ください。11R1号艇で出走した原田幸哉を、展示航走の前につかまえて撮影させてもらいました。で、さらに。昨日アップした原田の写真も見てください(リンクをクリックしてください)。これは昨日の前半に撮影した写真。昨日の前半は5R4号艇です。それぞれの原田幸哉には違いがあります。さて、どこでしょうか?
 正解はズボン。今日は白で、昨日は青。そう、枠色に合わせた色を履いているのであります。毎回毎回だったかどうかはちょっと記憶が薄れているのだが、あるとき原田がレースで着るカッパと同色のズボンを履いていることが多いのに気がついた。2回乗りのときは、前半と後半でズボンを換えていたりするのだ。で、今日も白を履いていたので、思わず声をかけた次第。それを僕が指摘すると、原田は「遊び心です」とニッカリ笑った。たしかに、レースを見ているお客さんは原田のズボンなど注意して見てはいないだろうし、それは僕も同じこと。選手仲間だって、いちいち気にはしていないだろう。だが、美は細部に宿る、という。こんなところにも気を配る原田は、素敵だと思う。彼のスピード感溢れた華麗なレースを彩るのは、間違いなくその「遊び心」だと思った。

SANY0139  さて、ピットに行くとソワソワしてしまうほど気になる山崎智也。6号艇で出走した10Rは、スタート展示では5コースに入ったものの、本番では6コースに出されてしまい3着。まずまずのレースだったとは思うが、ピットに上がってきた瞬間、熊谷直樹に声をかけられて渋い顔を見せた。智也のこんな顔は初めて見たような気がする。6コースで3着、まずまず。こんな発想はないのだろう。勝負師としての一面を見た思いだった。
  で、次の11R。僕が水面のほうに出てレースを見ていると、隣に選手らしき人がやって来た。ちらっと見ると、うがががががっ、と、と、智也ーっ! 僕らは並んでレースを見ることになったのである。智也に気づいたのはレースが2周1マークに差し掛かったあたり、そこから先はもうレース観戦どころではありません。とりあえず写真を撮らせてもらいました。
SANY0163  さらに。12Rが終わってそろそろ記者席に帰ろうかと思っていると、智也が視界に入った。ん? ん?んんんんっ? こっちを見てる! 目が合った瞬間、智也が僕のほうに歩いてきた。会釈すると、智也は「明日の出走表ってある?」。あ、あ、あ、ありまーーーすっ! たまたま持っていた出走表を智也に渡し、一緒に覗き込む。当然、智也が探しているのは自分のレース。僕が先に見つけて指を差すと(8R4号艇。1回乗りです)、智也はざっとメンバーを見て、ちょっと顔をしかめたように見えた。ひとつ外の5号艇に尊敬する先輩・江口晃生がいるからか、と想像したが、真相は果たして。見終えた智也は「ども」と言って、去っていった。僕は智也の背中に向かって思わず、「明日も頑張ってください」。軽くうなずいて、控室に向かった智也だった。うーーーーーむ、昨日から緊張する瞬間の連続である。かなりたじろいでいる、黒須田なのでした。(黒須田守)


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インが連続4連対中!~2日目前半戦終了~

 昨日前半はイン逃げが1本と、全国屈指のイン水面としては不振と思われたが、後半はきっちり逃げ切るケースが4本と、インが本領を発揮して初日を終えた。
 そして迎えた今日、1Rが矢後剛の豪快な6コースまくり、2Rは昨日Fの日高逸子がしっかりスタートを決めて2コースからまくり切りと、まくりが2連発。今日の前半も再びインが利かなくなるのかと思いきや、3Rから逃げが3連勝。6Rこそイン濱野谷憲吾が流れて2コースの伊藤誠二が差し切ったが、濱野谷も2着に残り、インの連続4連対を果たしている。
 後半は7Rにはドリームを制した艇王・植木通彦が1号艇にスタンバイ。はたして今日一日、“イン天国・津”状態は続くのか。後半戦はまもなくスタート!

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さらなるパワーアップを目指して――2日目、前半のピット

SANY0111  慌しさのあった初日を終え、2日目になるとピットは(特に前半は)やや落ち着きを見せる。整備室に人影はあまり見当たらず、そのかわりペラ場が超満員。初日の戦いで見えてきた自身の足色を、まずはペラで調整していこう、2日目の午前中はそういう時間なのかもしれない。もちろん、試運転に出て行く選手も多く、一周しては戻ってきてペラを叩き、また装着して試運転、そんな姿も多く見られる。市川哲也などは、試運転→ボート引き上げ→ペラまたはモーター調整→ボートを水面に→試運転→ボート引き上げ……と、ボートを試運転ピットにつけるヒマもなく、忙しい動きだ。(写真→忙しい合間にも、ボート引き上げに出てくる市川。選手たちは実にテキパキと動くのだ)

SANY0107  市川と同様の動きをしていたのが、服部幸男。初日は3、5着ともうひとつの成績。モーターのパワーがやや弱めのようだ。試運転では烏野賢太と足併せを行ない、いったん試運転ピットにボートを係留して何事か烏野と話したあと、すぐにボートを引き上げた。常に強烈なオーラを発散しながら鋭い表情をしている服部、その顔つきからは手応えを掴むことはできないが、おもむろにモーターを外すと整備室に直行。本体に手をつけ始めた。今日は12R1回乗りと、時間はタップリあるだけに、一気のパワーアップをはかる目論見だろう。それにしても服部、まさしくトゥー・クール。ちょっと近寄りがたい雰囲気すらあります。

SANY0114  3Rでイン逃げを決めた辻栄蔵が、ニッコニコだ。スタートタイミングはコンマ04。次に速かったのが池上裕次、菊地孝平のコンマ16だから、1艇身近く飛び出したスタートだった。ちょっとヒヤヒヤものだったか、多少の苦笑いを含んだ笑顔ではあったが、結果としてはまさしく会心の一撃。ボート引き上げを手伝った西島義則や市川の広島勢らと笑い合う姿は、実に爽快だ。これで3、1着。後半6号艇も、余裕をもってレースに臨めそうなだけに、無視できないと思う。

SANY0109  昨日、12R終了後まで整備に励んでいた、と書いた柏野幸二。話を聞いてみると、「いや、特に整備というより、点検ですね。部品も換えてないし」とのことだった。1着を取ったものの、柏野自身は足的にまるで満足していなかったようで、「気になるところ? どこっていうより、全体的に気になるところがあったんで、点検したんですよ」とのこと。3コースから見事なマクリ差しで、レースぶりは素晴らしかったと思うのですが、と振っても「うーん、まだまだですね」。レース自体には納得しても、決して思考をそこで止めない。柏野だけに限らず、競艇選手の飽くなき向上心には頭が下がるばかりだ。最後に、もう一度、「うん、まだまだ」と言った柏野。前半ではもうモーターには手をつけていないが、後半8Rまでにさらなる上昇を目指すだろう。

SANY0100  さて、昨日声をかけたことで思いがつのるほどに気になる山崎智也。5Rに出走ということで、ちょっと忙しそうだった。その合間に、中村有裕に声をかけて、何事か話し込む。昨日の赤岩善生と会話を交わしているときもそうだったが、こういうときの智也選手、優しい先輩の顔をしております。カッコいいっす。5Rは見事にイン逃げを決めた智也。今節は実に快調だぞ。(黒須田守)


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心地よい騒々しさ――初日、後半のピット

SANY0054   すでにほとんどの選手たちが1走を終えた後半。レースでの足色を掴んだということもあってか、ほぼ全員が整備、ペラ調整に集中している。試運転に出て行く選手もかなりの数にのぼり、明日からの戦いに向けて牙を研いでいる雰囲気がピットに充満している。津のピットは、これまで取材した場に比べてやや狭いのだが、そのせいもあって、空気が慌しさをかなり帯びている。モーター音、ペラを叩く音、選手たちの話声、それらが和音のように響いてもいる。ダービーの初日を迎えているのだと思えば、実に心地のいい騒々しさだ。
SANY0092 初日1着2本と絶好のスタートを切った烏野賢太は、レースが終わってもペラ調整に余念がない。かなり細かい部分を一心不乱に叩いているのだ。ピンを並べても、まったく油断はない。その表情には崇高さすら漂っている。結局、ドリーム戦が終わるまでペラを叩き続けた烏野。この勢いは明日にも引き継がれる可能性大と見た。このペラ室(というか、整備室の隅のほうに設けられたペラ調整スペース、といった感じ)、今日はとにかく入れ代わり立ち代わり、選手がやって来てはペラを叩く。満員御礼状態だ。初日らしい光景、と言えるかもしれない。
SANY0989  奥の整備室でも、選手たちの姿が数多く見られる。長くモーターを整備していたのは、川崎智幸、佐々木康幸、中村有裕、柏野幸二といったところ。柏野は今日の6R、3コースから見事なマクリ差しで1着を取っており、そのレースぶりからは足的な不安はあまり感じられなかったのだが、本人的にはまるで納得がいっていないのか、やはり12Rが終わるまで整備を続けていた。中村も、今日は2着2本。それなりに好感触かと思いきや、こちらもまだ満足はしていない様子だ。整備を終えて、試運転をしないまま格納した彼ら。明日の気配には注目してみたい。

SANY0074  10レース、11レースともなれば、もはや試運転ピットにはほとんどボートが繋がれていない。すでにその日の出走を終えた選手たちは、とっくにボートを引き上げて、あとは動くにしても整備かペラ調整となるわけだが、今日の11レース前、その試運転ピットから2つの艇が勢いよく飛び出した。西田靖と笠原亮である。
 西田については、前半でもその姿勢を称えたばかりだが、後半でも同じ姿を見かけた、ということになる。先述の烏野や柏野、中村と同様、彼もまた7R1着と好スタートを切っているのに、そのことに安閑とすることなどないのである。そして、笠原もこれまで取材してきたSGすべてで、常に懸命なチューンアップをはかり、最後の最後まで試運転に励んでいた。その2人が、いちばん最後まで水面を走り続ける。ベテランにしてこの上昇志向の西田には尊敬の念しかないし、若くしてSGをイワしても慢心することなくレベルアップを追求する笠原には頭が下がる。心から、素晴らしいと思う。
SANY0082  笠原は、どうも「今日の朝はすべてが最悪だった」らしく、それを1日かけて少しは改善したらしいのだが、試運転を終えて二人してピットに戻ってくる際、アイドリング状態で併走しながら、西田が大声で「良くなった?」などと気にかけていた。笠原も大きな声で西田の問いかけに応える。西田も笠原も、応援せずにはいられなくなった。

SANY0037   10レース、見事に差しを決めて快勝した原田幸哉。めっちゃくちゃご機嫌でピットに戻ってきた。出迎えた東海地区の若手選手と笑顔でじゃれ合う。菊地孝平、赤岩善生、伊藤誠二(先輩だが)らの笑顔が弾け、ヘルメットの下で原田の目もくにゃりと曲がっていた。前半は不本意な走りとなってしまったが、これで胸のつかえも取れたのか。弾むように勝利者インタビューに向かう姿が印象的だった。
SANY0005  7レースで、激しい2着争いを制した池上裕次も、気分が良さそうだ。競った服部幸男と比べて、明らかに伸びが上回っていただけに、明日からの戦いにもメドが立ったということだろう。関東地区の選手のボート引き上げの際には、熊谷直樹らと会話を交わし、満面の笑顔を見せている。不惑を超えているとは思えない若々しい表情に、5年前のダービー再現の可能性を見たぞ。

DSC01325  とにかく明るい今村豊。某スポーツ紙の旧知の記者とふざけ合う。「俺が引退したら、入社させてよ」「給料安いですよ」「何言ってんの? 俺が入ったら、すごいことになるんだから。○○▲▲スポーツが、世界▲▲スポーツになるよ(○○には、某地名が入ります。○○から一気に世界に誇るスポーツ紙になる、ということでしょう)」元気いっぱいの今村は最高だけど、引退のことを考えるのは早すぎるって! たしかに体調不安は拭えない今村だけど、まだまだ走ってもらわなければ困ります!
SANY0097  無事故目標と言いながら、やっぱり今村豊、ドリームはきっちりと2着を守った。やはりモーターは好調のようだ。レース後、濱野谷とすれ違うと、「頼むよ~~~~」と濱野谷にいちゃもんだ。もちろん、顔は笑っていて、ジョークを飛ばしてじゃれついているわけです。「もう、やっちまったかと思ったよ~」と、Fを切ったかとヒヤヒヤした、ということなのか、それともマクってきた濱野谷を牽制したことで不良航法でも取られると思ったのか。ともかく、笑顔いっぱいでした。いやあ、ほんと明るい今村豊。この調子で、ぜひとも上位進出を!

DSC01295  さて、もう気になって気になって仕方のない山崎智也。午後の早い時間に試運転から上がると、あとはペラ調整をかなり入念に。ドリーム組のなかでは、ボートを水面に下ろして展示用ピットにつけるのがいちばん最後になった。ドリームでは敵となる赤岩とペラについて話し込むシーンも見られたが、近況好調の智也のノウハウを赤岩が質問しに来た、という感じだった。聞きに来れば快く教えましょう、でもレースでは手加減しないよ、ということだろう。そんな智也もまた、カッコ良し。
SANY0069  で、ですね、あまりにも気になりすぎて、私、ついに智也に声をかけてしまいました! 展示用ピットにボートを係留し、引き上げてきた智也とバッタリ出会った瞬間、思わず目線をもらう写真を要請したわけです。智也は「はいっ」と応えて、はいチーズ。僕がお礼を言うと、ニッコリ笑って会釈を返した智也。うがぁぁぁぁぁ、緊張したーっ! ともかく、これでまた明日も気になることが確定。ドリーム3着はまずまずの初戦、明日からは一気に突っ走ってくれ!(黒須田守)


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ダービー初日のベストパフォーマンス

 ダービー、始まりました。初日から激しく、熱いバトルの連発。4艇Fや坪井選手の転覆という悲しい事故もありましたが、幸い坪井選手もケガはなさそうですし、明日からも事故に気をつけつつ、スーパーバトルを見せていただきたいところであります。それでは、本日のベストパフォーマンス。もちろん、独断と偏見の、がくっつきますが……。

SANY0889第3位/オープニングを彩る豪快ツケマイ・平尾崇典
 ダービー開幕を告げる第1レース。1号艇・伊藤誠二選手がインから先マイで抜け出すところ、内をズバリと切り裂いたのが平尾選手でした。艇がほぼ並んだ状態で競り合い、1周2マークを周ったところでは伊藤選手が内、平尾選手が外。2周1マークに差し掛かったとき、平尾選手が選んだのは外マイでした。きれいな弧を描いた全速ツケマイ。伊藤選手をすっかり引き波にハメ込んで、一気の大逆転でありました。平尾選手、モーター出てますね。明日も要注目です。

SANY0942 第2位/ツイてる烏野賢太、初日ピンピン!
 第2レース、5カドに引いた烏野選手、スリットに近づいても内4艇との差がかなりあります(6コースの笠原選手ともども)。わっ、ドカ遅れか……と思いきや、1~4コースはFでした。いわゆる恵まれで1着となった烏野選手、コンマ21も決して速いスタートではなく、ラッキーな一戦となったわけです。2回走りの第9レース、今度は1号艇に入った烏野選手は、やはりコンマ25とやや遅めのスタートながら、速いスタートを切った選手が外にもおらず、堂々のイン逃げ。これで初日2連勝! 大一番でのこのツキは大きい! しかも初日のピンピンですから、予選6走の烏野選手、今後の戦いがグッと楽になります(オール4着で準優進出)。思えば、烏野選手は今節、追加選手。MB記念で菊地選手が優勝したことで繰り上げ出場です。烏野選手、ツキまくってる! 明日からの注目度も含めて、第2位です。

SANY0086 第1位/負けても胸を張れ! 西島義則の闘魂走
 これがF2の選手のレースでしょうか。第6レース、インからコンマ11のトップスタート! 3コースから好旋回を見せた柏野選手に差されてしまったものの、苦しい状況などまったく怖れない戦いぶりには拍手を送るしかありません。後半の第11レースでは、6号艇から果敢な前付けで2コース進入。深い進入になりながらも、コンマ16のスタートで、これもまた驚きです。ここからがまた、凄まじい! 1周1マークではやや流れて後手を踏みながら、激しい追い上げで濱村選手との2着争いに持ち込みます。そして、互いに艇をぶつけ合う壮絶な競り合い! 一歩も引かなかった濱村選手も素晴らしい走りでしたが、ひとつでも上位を奪い取ってやろうという西島選手の闘魂にはシビれるしかない! 結果は、濱村選手に競り負けたものの、もはや勝敗などどうでもいい。西島選手の魂に乾杯!なのであります。(写真:「他力本願」と書かれたTシャツが西島選手。その戦いぶりは他力本願なんて、とんでもないですよね。まさしく自力で道を切り開く、その最たる選手ですよ!)


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インがやや不振……~初日前半戦終了~

 2Rで4艇のフライングが出るなど、大波乱でスタートした津ダービー。本日前半戦の決まり手も、逃げ1、差し1、まくり差し1、抜き2、恵まれ1で、6Rでは楽にイン逃げかと思われた西島義則がやや流れ、柏野幸二のまくり差しが決まるなど、インが利いていない状況だ(唯一のイン逃げは4Rの佐々木康幸)。外の艇の豪快なレースを期待する穴党にはうれしい状況だが、西田靖、上瀧和則などが1号艇に構えてイン逃げを狙っている。さあ、後半戦はどうなる?

SANY0998


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代打K記者の「気になる智也さん、頼みます!」予想

 当たりません。2Rは全額返還となりましたが、当たったわけではありません。今さらながら、H記者の苦労心労に思いが至るわけですが……いえいえ、まだ前半戦が終わったところ。ここから一気に巻き返します。

7R/西田さんのイン逃げです。スタート決めて、一気に勝負を決めます。1Rを制した平尾さんも気配良しです。
3連単1=3-46 1=4-36 穴3=4ー16

8R/上瀧さんの気合駆けです。中村さんの伸び足も脅威です。
3連単1=5-46 1=4-56 穴5-4-16

9R/仲口さん、昨日は表情が冴えなかったのですが、4Rを見ると気配上昇したように見えます。瓜生さんの捌きにも警戒です。
3連単2=3-15  2=1-35

10R/足はいいと思われる坪井さんから。思い切って穴狙いです。
3連単6=1-23 6=2-13 押さえ1=2-36

11R/前付けでイン奪取と見て、西島さん。鬼の走りが目に浮かびます。
3連単6=1-23 6=3-12 穴6=4-23

12R ドリーム戦/イン今村さんが慎重なスタートと読んで、気になる智也さんが一気にマクると見ます。相手は今垣さん、濱野谷さんで。
3連単2-45-456 穴1=2-45

 もし当たらなかったら、今日でお役御免でしょうか……いやいや、弱気になってはいけません。気合入れて勝負します!(K)


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戦いが始まった――初日、前半のピット

SANY0022  ピットがざわっとした。2R、6艇がスリットを超えて、場内実況が「内側は速いスタートです」と流れた瞬間、嫌な予感がピット内を包む。
 4艇フライング。石渡鉄兵、大嶋一也、日高逸子、魚谷智之。ピットに戻ってきた彼らは、当然のことながら、苦い顔を作った。「すいませんでした」と石渡が3人に頭を下げた。大嶋は、身振り手振りで上瀧和則などに状況を話している。ただ、思った以上に苦しい空気は感じられない。ダービー初戦で終戦を迎えてしまったことは、彼らにとって痛恨事に違いないが、あと5日間、屈辱を晴らす走りを期待します。

SANY0001 1R、残念ながら3着に終わった井口佳典が、ピット内のモニターでレースリプレイをチェックしている。準優戦線を考えれば上々のスタート、道中で4等から3等に上がったこともあり、表情に暗さはなかった。だが、望んでいた結果は、間違いなく地元ダービーのオープニングを勝利で飾ることだったはず。モニターに見入る姿には、さらなる上昇を狙う力強さと真摯さがあった。リプレイが終わると、すぐにペラ室へ駆け込んで、微調整を始める。井口、いい気合が乗っている。

SANY0045  整備室を覗き込むと、西田靖が真剣な表情でリードバルブを調整している。下関グラチャンで見た、最後まで諦めずにモーターを出そうという尊敬すべき姿勢。同じ姿が、初日から見られたのだ。モーターをボートに装着した後、声をかけると、ハッキリと力のある視線が返ってきた。今日は7R1号艇。渾身のイン逃げを見せてくれるだろうか。ちなみに西田選手、右の写真を撮影してお礼を言って立ち去ろうとすると、「えっ? ニフティって、インターネットの? ああ、そうなんだぁ」と逆に声をかけてくれたのでした。ちょっと緊張した。なお、整備室にこもっていたのは、他に高橋勲、赤岩善生など。高橋、かなりモーターが苦しいか。

SANY0026  濱野谷憲吾が淡々としている。ドリーム戦まで時間があるせいもあるだろうが、わり落ち着いて見えるのは気のせいだろうか。ボートを水面に下ろし、試運転ピットに係留したあとも、チェックをすませるとボートを降りてのんびりと座り込み、井口と談笑したりもしている。足色にそこそこの手応えを掴んだと見たぞ。ドリーム組では、今村豊が熱心にペラ調整、植木通彦も同様だ。

SANY0009  さて、今日も気になる山崎智也。整備室でギアケースを調整している姿を見かけた。2R終了した頃に終わらせると、モーターを装着してから控室に向かった。表情は穏やか。清涼感もある。5R前くらいから試運転を行なっているが、感触は悪くないようだ。にこやかな智也を見ると、なんだか嬉しくなっちまうんだよなあ。(黒須田守)


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「コースは濱野谷次第だねえ……」by植木~ドリーム戦インタビュー~

 開会式に続いて行われたのは、こちらも初日のおなじみ「ドリーム戦出場選手インタビュー」。最高のメンバーとなったこともあり、開会式からほとんどのファンが席を立たずに見守った。

1・今村豊、2・山崎智也、3・赤岩善生、4・今垣光太郎、5・濱野谷憲吾、6植木通彦

「事故点パンパンで無理はできない」と昨日からお伝えしている1号艇は今村豊。やはり「イン逃げ決めます!……とは言えないですよ」と“泣き”ではあるが、「でもエンジンはいいですよ」とも。なんたって今村豊、簡単には負けないはずである。それを受けて2号艇の山崎智也は「先日、(F3の)田頭さんにまくられたくらいなので、スタート行けません。だからまくれません」と場内を笑わせた。こちらはまだまだリラックス、ということだろうか。
 レース前インタビューではもう恒例の進入予想は、3号艇の赤岩までは「枠なり」ながら、「5コースかも……」という珍しく弱気な今垣を端緒に「植木さんが動けば6コース……?」(濱野谷)、「濱野谷のアシ次第だねえ……」(植木)と煙幕と弱気のオンパレード。まずはスタート展示に要注目だ。

 注目のドリーム戦は16時25分締め切りです!SANY1113


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初日のお楽しみ、開会式!

SANY1090  津競艇場の周辺にやってくると、ひときわ目立つ銀色のドーム。その正体は3階までぶち抜きの立派なイベントホール“ツッキードーム”。3年ぶりに津にやってきたSGの舞台、それを待ちかまえていた大勢のファンが、そのぶち抜き部分に据えられた椅子を埋め尽くし、さらには通路も立錐の余地がないほど詰めかけた。そう、今日はお楽しみの開会式!

 登録番号の若い順、イケメンの中野次郎に若きSG覇者・田村隆信と黄色い声援が飛び交う中で、いちばん最初の盛り上がりはやっぱり井口佳典! 「真弓、頑張るぞ!」おお、昨日は競艇場まで送ってくれた奥様、新田真弓選手ですね。奥さんと地元ファンのみなさんのためにも、唯一の地元、頑張ってください。おじさん連中も声を張り上げて声援を送ってましたぞ。
「F2ですが……」7月のオーシャンカップでも同じ状況をネタにしていた中澤和志。「田頭さんを目標に頑張ります!」。先の若松GⅠでF3ながら優勝した田頭実ですね。F3に比べればF2なんて軽い軽い! の気持ちで好スタートを期待します。ちなみにその田頭は「これでしばらくSGも出られないので楽しんで走ります」。仮にここを優勝したら……あらら6000万円台。うーん、賞金王も厳しい……が、なんたって史上初のF3でGⅠ(SGも)優勝者。きっと侮れません。
SANY1060 「千葉ロッテの勢いに乗って走ります」。総理杯の三角哲男を端緒に、今年の千葉はロッテネタ続き。31年ぶりのリーグ優勝達成で、石渡鉄兵も乗りに乗って……のはずが、乗りすぎて2RでF。現在日本シリーズ中の本家・千葉ロッテの急停車が心配です。
「繁野谷くん、ペラ教えて!」。前回、繁野谷圭介で優勝したモーター19号を手にしている市川哲也。エンジンは出ているように見えますが……あ、抽選後に出ていた“困った笑顔”はペラのせい!?
「今回は女子ひとりですが、厚子と一緒に走ります」。ここ津競艇場の事故で亡くなった木村厚子選手の名前を挙げた日高逸子には、前に座るおじさんが感動して拍手しておりました。残念ながらFを切ってしまいましたが、最後まで頑張ってください。
「今回が52回(ダービー)。これまで切ったフライングが52本。なにか縁があるような、ないような」。F2でもバシバシスタートを決めまくる西島義則。目標の賞金王獲得のためにも、縁のありそうな52回ダービーでも、縦横無尽の走りを見せてくれそうだ。

SANY1080 ←「ベストを尽くします」の服部には野太い声援が。

 今回も“黄色い声援ランキング”は山崎智也、濱野谷憲吾、今垣光太郎がビッグスリーで、“野太い声援ランキング”は上瀧和則、植木通彦のいつもの二人に服部幸男が加わって開会式は幕……いや、最近は選手並に声援を浴びるこの人を忘れてはならなかった。選手に続いて登場した蔭山幸夫会長。「みなさん、おはよう!」という元気な挨拶に、お客さんはみなニコニコでありました。(松本伸也)

SANY1097


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すでにダービーは始まっている!――前検のピット

SANY0969 「モーター抽選」の記事の最後に、「『作業開始!』の合図で選手はおのおのピットへ……」とある。たしかに選手たちは一斉に行動を開始したわけだが、誰よりも素早く立ち上がり、誰よりも早足でピットに向かったのは、西島義則だった。誰よりも早くモーターを受け取り、誰よりも早くボートに装着し、誰よりも早く水面に下ろし、誰よりも早く試運転に出る。まだ誰も走っていない真っさらの処女水面に最初の引き波を描く西島。この光景は、西島の出場したSGで毎度見られたものである。西島は、常に水面一番乗りを果たすのだ。ブインブインと、静かな水面に西島のモーター音だけが鳴り響く。あたかも、SGのゴングを鳴らすのが彼の役割であるかのように、西島は一人、ターンマークを全速で周っている。
SANY1004  それを合図にして、次々と選手たちが試運転に出て行く。水面は一気に賑わいを帯びる。その頃、西島はすでに試運転をいったん終えて、ペラを熱心に叩いている。試運転の様子を眺めに水面のほうへ向かい、数分か数十分経って整備室を覗き込むと、西島はすでにモーターをチェックしている。テキパキという音が聞こえてくるような、そんな動きで西島は前検日を過ごすのだ。一分一秒でも無駄にしない。西島のその姿勢は尊い。

SANY0990  対照的なのは、今垣光太郎だ。もちろん、のんびりとしているわけではない。徹底的に、納得のいくまでモーターをチェックする。絶対に妥協することなく、自分のセッティングを追及する。その地点に到達しなければ、決してモーターをボートに装着しないのが今垣なのだ。だから、どんなに早く作業を始めても、水面に出るのはいつも最後のほうだ。おおむね、ベテラン選手は早々と試運転を始め、諸雑用をこなすため若手は試運転に出るのが遅くなる傾向があるのだが(スタート練習は登番が早い順に行なわれるため、ベテランが先に試運転を行なう必要性もある)、今垣がボートを水面に下ろすのはたいてい若手に混じって、ということになる。その姿勢もまた、尊いと言うしかない。
 今日もまた、今垣が試運転に出たのは、80期代の選手たちと同じ時間帯だった。今節は、新モーター使用から5節しか経っていないため、ピストンとピストンリングの交換については新品のみとなる。つまり、中古のピストンとピストンリングは出されない。満足できる部品交換ができないことから、今節の今垣は「ギアケースとプロペラの調整に専念する」という。整備の鬼が、ひとつの武器を封印せざるをえないわけだが、だからこそ今日の段階で手応えと今後の方向性を掴んでおきたかっただろう。試運転前の入念な調整で(もちろんその後の試運転でも)、今垣はおそらくそれを感じ取った。明日からの動きに注目するしかない。

SANY1000  笠原亮がタタタタタッとピット内を走っていた。どこに向かうのかと思ったら、試運転用ピットで調整に励んでいる熊谷直樹のところだ。熊谷の横にしゃがみ込んだ笠原は、顔中いっぱいの笑みを浮かべて、熊谷に何か語りかけ出した。熊谷の顔もほころんで、一見、談笑しているように見える。係留所まで取材者は降りていくことができないので、何を話しこんでいたのかはわからないが、笠原がアドバイスを請うているようにも見える。地区的な接点については微妙だし(北海道=東京支部と静岡)、何より静岡支部は今節、笠原を含めて5人が参戦、熊谷のもとに笠原が駆け寄るのがちょっと不思議ではあるが……。それにしても、二人の間からは何だかすごくいい空気が漂っていた。笠原、先輩にけっこう可愛がられてるんだろうなあ。いいシーンでした。

SANY0972  明るいのは、今村豊だ。「今日は何もしません」とのことで、スタート練習を終え、ドリーム戦共同会見に応えたあとは、あちこちでいろいろな選手(はもちろん、中道善博さんなど)と談笑する姿を見かけた。今年に入って彼の体調が話題にならないことはないが、今でも正直なところ不安はあるのだという。それでも今日は絶好調。このまま、元気に一節を終えることを祈らずにはいられない。
 ただし、ご存知の方も多いだろうが、現在の今村は事故点がパンパンな状況。だから、今節の目標は「とにかく無事にゴールインし、A級を確保すること」と今村は言った。会見では、ダービーはこだわりのあるタイトルでは、と聞かれて、「えっ、これ、ダービーなんですか?」と笑った。「僕にとっては、今節はダービーじゃないですから」と冗談めかして言ったあと、さらに冗談っぽく「でも、レースですから、何があるかわかりませんよね。勝っちゃったらすみません」とニッコリだ。モーターは悪くないと見たぞ。
SANY1010  今村の会見の終盤に、次にインタビューを受ける山崎智也がやって来た。それを確認した今村は「優勝候補が来ましたよ」と、また笑った。会見を終えて部屋を出る際には、智也に向かって「明日はマクらないでね」と、さらに笑う。たしかに、今節の今村は、とにかく無事故完走を命題として走るのだろう。それでも、この明るさは怖いと思う。予選道中、着を落としたりすれば人気は落ちるだろうが、決して侮れないはず。何より、彼はあの今村豊なのだ。無理ができないのは重々承知のうえで、僕は注目し続けたいと思う。頑張れ、今村豊!

SANY1020  ドリーム戦共同会見では、何人かが「植木さんが良さそう」とコメントしていた。それを聞いた植木、「え~~~~~~~っ!? マジぃぃぃぃぃ!?」と素っ頓狂な声をあげた。「どこを見て、良さそうって言うんでしょうね」と、本人は前検日の脚色にまるで満足していないのだ。「とにかくパッとしないね。合格点はつけられない? うん、そうですね」というから、明日は忙しい時間を過ごすのだろう。
 その植木が、「濱野谷くんは出てなかったね」とも言った。赤岩善生も、「濱野谷さん(と光太郎さんは、とも言った)は下がった感じでした」と。ドリーム戦、濱野谷苦戦か? ところが、濱野谷自身に言わせると、真相は違ったらしい。スタート練習は新ペラをつけて臨んだのだが、それがまだしっくり来ていないようなのだ。「いつも使っているのを明日から調整します。試運転では乗りやすさがあったから、思い切ったレースができそうですね」と、ペラさえ換えれば十分手応えあり、の様子である。植木は、「今のままの濱野谷くんなら、ドリーム戦では前付けします。濱野谷くんが元気になって、仕掛けてくれたら6コースでもいいんですけど(濱野谷=5号艇、植木=6号艇)」とも言っていたが、濱野谷、元気なレースできそうです。でも植木は、「濱野谷は出てない」と思っているわけで……。このへんの駆け引きがどうなるか、ドリーム戦の外枠の戦いから目が離せないぞ。

SANY1015  最後に、今節も気になるぞ、山崎智也。前検は、特に目立った動きもなかった。共同会見は強気でもなく、弱気でもなく。気合一杯ですか、という質問にちょっと苦笑いしていたが、決して否定的でもなかった。明日のドリームは、今村に「マクらないでね」と懇願されているわけだが(笑)、「はい、頑張ります」と冗談で返したものの、チャンスがあれば強烈なターンを見せるに違いない。明日も気にさせてもらいますよ、智也選手!(黒須田守)


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今回のミッションは“6-1-3”!

 特定の出目を当たるまで買い続ける“ミッション舟券”。スタートから的中まで苦節160レース(しかもその回収率は10%……)かかった『1-2-6作戦』に続く、今回のミッションは『6-1-3作戦』だ!
『1-2-6作戦』は、グラチャンが行われた下関競艇場にて、多く出現する出目の割には高回収率、ということで発動された作戦だった(下関→桐生→若松と3場持ち越したのはご愛敬)が、今回の『6-1-3作戦』は、もちろんここ津競艇場から。2001年11月~2005年8月に行われた全レースで、いちばんの高配当は6-5-3の191,330円。さらに6-4-3の144,660円(9位)、6-2-3の137,540円(10位)と、なんと高配当ベスト10の中に“6-★-3”の組み合わせが3つもランクインしているのである。そこで、“6-★-3”で唯一ランク外の『6-1-3』、これを一足先に追いかけてしまおう、ということである。姑息な作戦、なんてことは言わないように。
「6号艇に西島や西田がいる」とか「6コース6号艇がハコまくり」なんて場合には、決してないとは言い切れない!?出目だけに、明日の1Rから大いにご注目ください!

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菊地孝平からガッツポーズが!~モーター&ボート抽選~

DSC01247  ガラガラポンのひと転がりで、1節間の命運を分けてしまうモーター&ボート抽選。ダービー出場52名の選手が選手控え室に集まり、競艇場からの諸注意に続いて、運命のガラポンが回された。
 SGのモーター抽選ともなれば、選手一同固唾をのんで見守る……なんてことはなく、選手同士談笑したり、たばこを吸ったりと“ワイワイガヤガヤ”した中で毎回行われる。今回もそんな雰囲気の中、登録番号最古参の瀬尾達也とのじゃんけんに勝利した最若手・中野次郎からガラガラが回される。
「21!」
 51.8%の複勝率で好モーターとされている21号機がいきなり登場! ワイワイガヤガヤしていても、好調機の登場にはさすがに耳聡いSG戦士たち。しっかり「おおっ!」と声が上がっておりました。
SANY0875  続く田村隆信も前回優出3着(複勝率44.8%)の45号機、地元の期待を一身に背負う井口佳典も評判の69号機(42.1%)と、若手が次々と好調機をゲットする中、MB記念のチャンピオン・菊地孝平が53号機を引いてガッツポーズ! 笑みを浮かべる菊地に、他の選手も思わず周りに集まっている。この53号機、複勝率こそ24.0%だが、どうやら好素性機の様子。SG連覇へ向けて視界良好、といったところだろうか。 

 その後、淡々と抽選が進んでいくが、前回、繁野谷圭介の手によって優勝している19号機を市川哲也がゲット。これを聞いた西島義則がすかさず「おおっ、やるのう」と声をかけると、困ったような笑顔を見せた市川。同県の先輩にしっかりマークされてしまったようである。
SANY0942  こちらも前回、後藤浩によって優勝している73号機を引き当てたのは烏野賢太。ところがところが、「73!」の声が出たところで、多くの選手が口を揃えて「アウト!」と謎の宣告。前回の優勝機、はたまた烏野賢太になにが起こったのか!? 今後、鋭意調査する所存です。
 
 その他、好調とされるモーターは、34号機(58.8%)濱野谷憲吾、30号機(23.0%)田中信一郎、50号機(32.3%)日高逸子、52号機(73.6%)山本浩次がゲットしている。ただ、使用を始めてからまだ最長で5節目という状態なので、ここで挙げていないモーターも大変身があり得ることも覚えておいた方がいいだろう。

 モーター抽選の後、「それでは作業開始!」の合図で選手はおのおのピットへと消えていった。さあ、1節間の相棒とともに、戦いが始まったぞ!(松本伸也)SANY0911

 


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ドリーム戦の枠順決定!

初日12Rといえばドリーム戦。このダービーのドリーム戦は、ダービー勝率上位5名+施行者推薦1名(今村豊)により行なわれるが、その枠順は抽選で決定。モーター&ボート抽選終了後(その様子は後ほどアップ!)、選手代表・大嶋一也立会いのもと、6名による枠順抽選が行なわれた。

6名のなかでもっとも登番の古い今村ともっとも若い赤岩のジャンケン勝負により、抽選順は赤岩から登番の若い順に(赤岩→山崎→濱野谷→今垣→植木→今村)。ちなみにジャンケンは今村グー、赤岩パーで赤岩の勝ちでした。テーブル上の艇番が書かれた紙を順番に引いていく6人。その結果、明日のドリーム戦枠順は以下のとおりとなった。

1号艇 今村豊(推薦)
2号艇 山崎智也(ダービー勝率4位)
3号艇 赤岩善生(ダービー勝率1位)
4号艇 今垣光太郎(ダービー勝率2位)
5号艇 濱野谷憲吾(ダービー勝率3位)
6号艇 植木通彦(ダービー勝率5位)

SANY0976 引いた紙をそっと覗き見た植木、苦笑いを浮かべながら、近くにいた原田幸哉に数字を見せる。原田も思わず苦笑いで、これが6号艇。ジャンケンで負けて最後の抽選となった今村は、残り物に福、といった感じか。まあ、あくまでドリーム戦なので、それほど歓んでいるふうはなかったのですが。今村だけでなく、あとの4人も淡々。優勝戦ならともかく、予選1走目の艇番が決まっただけだから、感情の大きな動きはほとんどないようだった。ともかく、明日のメインカードの組み合わせが決定した。うーむ、早くもワクワクしてきたぞ!(黒須田)


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ダービー出場選手、津競艇場に到着!

DSC01206 津競艇場、午前10時。爽やかな秋晴れのなか、選手たちが続々とやって来た! まず、最初に登場は、地元からただ一人のダービー出場、若武者・井口佳典だ。通用門をくぐる前からファンに囲まれた井口は、きりりと引き締まった表情。ファンはもちろん、津競艇関係者の期待を一身に集める責任感をきっちりと受け止めているようだった。頑張れ、井口。重圧に負けず、迫力あるレースを見せてくれ。

DSC01208 これまで取材したSGでも、常に早々に競艇場にやってくるのが日高逸子。笑顔を振り撒きながら、ハツラツと登場だ。井口を送ってきた新田真弓選手(井口の奥様です)に声をかけ、昨年生まれたという井口ジュニアをあやす日高。「ダンナさんにいじめられないようにしなきゃ」とジョークを飛ばしつつ、明るい顔で管理棟へと向かうのだった。

DSC01217 濱村芳宏と一緒のタクシーで到着した今村豊。荷物を降ろしていったん建物の隅に置くと、即座に通用門で待っているファンのもとに向かった。それを見た津競艇の職員の方が、「あれだけの名選手なのに、立派だよねえ。素晴らしい」と、その姿勢を絶賛。もちろん今村だけではないけれども、ファンへのリスペクトを絶対に忘れることのない競艇選手には、本当に頭が下がります。

SANY0849 このダービーに大挙5人を送り込んできた静岡勢。MB記念を菊地孝平が勝ったばかりとあって、その勢いも見逃せないところだ。2台のタクシーに分乗してやってきた彼ら、そのなかでも目を惹いたのは服部幸男! 当取材班にとっては、SGの舞台では初めて間近で接するわけだが、黙っていてもあふれ出すオーラはやはり抜群。イッツ・クール。そんな言葉が自然と思い浮かんだのだった。

SANY0858 一番人気は、やはり山崎智也。同県の江口晃生とは別行動だったようで、一人でタクシーに乗ってやって来たが、降車する前からファンの「ともやくぅ~~んっ!」の黄色い声が爆裂していた。降車すると速攻で通用門に向かった智也、その瞬間にファンがズラズラズラ~っと列をなして群がったのでした。近況好調でもあり、今節もやっぱり気になっちゃいそうだなあ……。

DSC01242 すべての選手がタクシーで通用門を通過し、管理棟前で降車するなか、ただ一人、池上裕次は通用門前で降車し、歩いて管理棟までやって来た。池上といえば、5年前の戸田ダービー覇者。あれ以来、大一番での大活躍はご無沙汰になってしまっているが、ゲンのいいダービーでもう一度大仕事を期待したい。何より、取材班・松本の大のご贔屓選手。ここらで一発、激走を見せてくれ!

最後の到着は福岡支部。植木通彦が悠然とタクシーを降りて、出場全選手が出揃った。さあ、戦いの火蓋は切って落とされたぞ。6日間(今日も入れれば7日間)のドラマに乞うご期待だ!

SANY0811あ、ちなみに正真正銘の一番乗りは、野中和夫選手会長でした。いつもご苦労様です。お会いするたびに、我々に声をかけてくださる野中会長。たいがいワタクシの頭髪の薄さをからかって去っていかれるのだが、今回は「刈り込みが甘いのう」。もっと短くしろってことですか? モンスター会長のご命令とあらば、次にお会いする際はそうします(笑)。(黒須田)


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ダービー、始まります!

おはようございます! 取材班、津競艇場に到着いたしました!

SANY0804津は晴天、すでに選手の入り待ちのファンの方々も集結しており、津は盛り上がっております! 我々もなんだか興奮してきましたぞ! 

本日はこれより、選手到着、モーター抽選、前検の様子などを取材、随時更新していきます。最初の更新は選手到着、お昼頃を予定しております。

今節も1週間、渾身の記事をアップしていく所存ですので、皆様どうぞよろしくお願いします。それでは全日本選手権、おおいに盛り上がりましょう!


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