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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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芦屋チャレンジカップ優勝戦・私的回顧

 上瀧和則と原田幸哉の戦いだった。進入は15・26/34の2対2対2の隊形で、5コースのカドに引いたのは3号艇の向所浩二。インの上瀧は前付けした江口に煽られて100mのやや深い起こしに。楽な3コースの幸哉にも、十分に勝機はあった。
 そしてスリットも幸哉に追い風が吹く。上瀧と幸哉に挟まれた江口が半艇身以上凹んだのだ。勇躍、江口を叩いてまくり差しに入る幸哉。一目散に先マイを目指す上瀧。1マークの時点で、アタマを奪えるのはほぼこのふたりに限られた。
 どっちだ?
DSC00459 「ジョ~~!」
「行け、幸哉っ!」
 スタンドもヒートアップする。態勢は上瀧が有利だが、見た目の勢いは幸哉。逃げるか、差すか。上瀧は2着でも住之江・賞金王への切符を手にする。幸哉は優勝が絶対条件。幸哉の舳先が鋭角に旋廻する。
 だが、今シリーズの超抜機を擁したふたりのデッドヒートは、思わぬ伏兵によって一瞬にして遮断された。スリットで遅れた江口が少し無理な体勢から小回りし、そのままズルリと流れた。そして、今まさに上瀧の内フトコロに飛び込もうとする幸哉と接触してしまったのである(後に不良航法の裁定)。ガクンと失速して最後方までズリ下がる幸哉。この瞬間に、上瀧の1年半ぶりのSG制覇が確定した。
 あとは、2、3着争いを見守るわけだが、これが類を見ないほどの大混戦。ターンマークを回るたびにクルクルと猫の目のように順位が入れ替わる。1-4-6やら1-5-4やら、3456の4選手によってすべての2、3着の組み合わせが浮沈したのではないか、と思うほどの接戦だった。
DSC00462  もちろん、後続が競れば競るほど一人旅の上瀧はさらにぐんぐん差を広げてゆく。そして致命的な不利を受けた幸哉は、はるか彼方の最後方のまま……一瞬を境に勝者と敗者のに分岐したふたりの航跡は、皮肉なほど対照的だった。
 しかし、この両者の明暗は偶然に起こったことではない。発端は4日目の11レース。上瀧が圧勝したレースなのだが、大勢が決した後も上瀧は全速全力で走り続けていた。なぜか。この勝利で上瀧の節間成績は112431。すでに予選を終えていた幸哉は312141。つまり、まったく同じ着順&勝率になる。この場合、最高タイムの速いほうが上位になり、11レースで全力疾走した上瀧は幸哉の持ちタイムを抜いて暫定トップに立った。
 最終的には山崎智也が予選トップで上瀧は2位、幸哉は3位だった。どちらも準優では1号艇なので、この2位と3位は大差がないように見える。だが、よくよく考えてほしい。上滝と幸哉がともに準優を勝つと、優勝戦の枠順(抽選ではなく予選の順位が適用される)は上瀧が内で幸哉は外になる。そして、事実ふたりは準優を勝ち上がり、上瀧は1号艇をゲットした。4日目の11レースで上瀧がのんびり走っていたら、優勝戦の1号艇は幸哉だった。
 少し面倒な話で恐縮だが、わかってもらえただろうか。4日目の段階で、上瀧は優勝戦での1号艇をすでに視野に入れながら、全速力で走っていたのである。
「(山崎智也が脱落して)棚からボタ餅が降ってきたような1号艇でした。あとは拾うだけでよかった」
 優勝後のインタビューで上瀧はこう言って笑ったが、実は自力で奪い取ったポールポジションだった。上瀧のイメージは「怖い選手」「やんちゃな選手」「一本気なイン屋」など人それぞれだが、聡明な選手であることも忘れてはならないと思う。
 ウイニング・ラン。上瀧は満面の笑みでファンに向かって手を振った。
「へぇ、あげな嬉しそうな顔しとる上瀧は、はじめて見たわ」
DSC00464  やはり手を振りながら、スタンドの若者が言った。まあSGを優勝したのだから当然といえば当然なのだが、これほど少年のように顔をくしゃくしゃにして笑っている上瀧を見たのは俺もはじめてだった。そして、その理由は後のコメントで明らかになる。
「もちろん俺自身も嬉しいけど、瓜生と一緒に賞金王に行けるのがゴッツ嬉しい。瓜生が残るには1等獲るしかないと思ってた。ふたりの気持ちで走りました」
 さすが親分気質のジョー。泣かせる話だが、ここでも上瀧のクレバーさが顔を出す。幸哉が勝って自分が2着だったら、可愛がっている瓜生が13位で脱落してしまう。だから、瓜生のためにも優勝だけを狙っていた。
「(初戦のスタート)コンマ01で生き残った。あれが大きかった。優勝する人って、必ず一度はそんなギリギリのレースがあるじゃないっすか。あのとき、風が流れましたね。運命の境界線だったと思う」
 そう淡々と今節を振り返る上瀧だが、吹きはじめた追い風を強風に変えたのは上瀧自身だった。4日目の11レース、そして今日の優勝戦、上瀧は気力、機力、テクニックだけでなく頭脳戦でも他を圧倒した。瓜生とともに賞金王に行くためには、自分は何をかべきか。上瀧は日々それを正確に予見し、SG優勝戦という震えるような舞台で青写真を実現させたのだ。なんと優しく、クレバーな男! そんな男が次に作るべき青写真は、もちろん暮れの住之江、賞金王決定戦だ。
「賞金王……去年のリベンジです。瓜生とワンツー決めます。もちろん、1着は俺ですけど」
 記者インタビューの最後、上瀧はこう言ってまた豪快に笑った。(畠山)

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スーパー上瀧を見た!――優勝戦のピット

SANY0988 「一緒に賞金王、行けるぞーっ!」
 ピットに戻ってきた上瀧和則は、九州勢とガッチリ握手をかわしたあと、瓜生正義の姿を見るや、抱きついた。昨日の準優11Rが終了した後、瓜生と上瀧(と原田幸哉)は最終日の結果次第で賞金ランクがどう変わるか、計算し合ったという。だから当然、上瀧は11Rの瓜生の結果をふまえて、自分の勝利がどんな意味を持つのか、認識していたはずだ。SGを優勝したのだから、まずは何より自身の賞金王出場が確定したのだから、嬉しいのは当然。「やったーっっっっ!」と何度も言っていたし、岩崎正哉や鳥飼眞らとの握手が力強かったのも言うまでもない。だが、上瀧の声が明らかに上ずったのは、冒頭の言葉を叫んだときだった。かわいい後輩と一緒に賞金王へ。それが何よりも嬉しい。上瀧、お前は男の中の男だ!

SANY0887  上瀧の姿をピットでようやく発見したのは、午後3時を過ぎていた頃だろうか。スーパー上瀧に変身しているのか……とドキドキしながら近づいてみると、昨日までの上瀧とそれほど違ったところはなかった。あらら。ちょっと拍子抜けした。
 だが、よくよく考えてみれば、今節の上瀧はハナっからスーパー上瀧だったようにも思った。ひたすら明るく、上機嫌。しかし、一人でいるときには闘神が宿ったかのような顔つきになり、鋭利な刃物をも思わせる目をしていた。もはや、その姿がスーパー上瀧だったのではないか。思えば僕は、ピット関連の記事に、上瀧のことばかり書いてきた。賞金王勝負駆けの選手は9名を除いた全員だし、その誰もがスペシャルな気迫を胸に抱きながら、今節に参加したはずである。にもかかわらず、もっとも僕の印象に焼きついたのは、上瀧和則だったのだ。もしかしたら、僕はこの7日間、毎日スーパー上瀧を見ていたのかもしれない。

SANY0971  11Rがピットアウトして、入れ替わるように優勝戦のメンバーが展示ピットに入る。このときは上瀧だけではない、全員が闘神を憑依させたかのように、キレのある目つきになっている。11Rが終わる。展示航走のピットアウト。終わると、本番ピットにボートを係留させる。敬礼。ここから、彼らは己との闘いに突入する。闘志を高め、プレッシャーを必死で抑え込む。そんな時間帯だ。上瀧が、同期の倉谷和信を一瞥する。しかし、倉谷は視線を合わせようともしない。優勝戦のゴングは、とっくに鳴っているのだ。
 原田幸哉はバケモノかと思った。優勝戦に限らず、どのレースでも選手たちは、展示を終えると工具を整備室のほうに置きに行くのだが(それまでは何かあればすぐに調整できるよう、係留所付近に置かれている)、原田は口笛を吹きながらピット内を往復している。顔見知りの記者に声をかけられて、ニコッと笑ったその顔は、どう見ても平常心に覆われた人のそれだった。明らかに、原田の心のモーターは仕上がっていたのだ。気合を極限まで凝縮させ、平常心に蒸留させる。やはりこの男、王者の魂の持ち主である。そうとしか説明がつかん。そりゃあ上瀧の気合満々の顔つきは近寄りがたいくらいおっかないけれども、僕にはこの原田の笑顔もおっかなく映った。いわゆる、慄然とする、というヤツだ。
SANY0964  江口晃生の泰然自若ぶりには、もはや感心するしかなかった。言うまでもないことだが、ヘラヘラしてるわけでも緩んでいるわけでもない。気合乗りは申し分ない。それなのに、泰然としか言いようのない、突き抜けた穏やかさをたたえているのである。写真を撮っていたら目が合ってしまって、思わず会釈したら、江口も普通に会釈を返した。優勝戦前の選手に会釈をする僕もどうかと思うが、何の違和感もなく会釈し返す江口は凄すぎる。レース直前にも、秋山直之、笠原亮と談笑している姿を発見。はるか後輩の二人に先に声をかけたのは江口で、それが優勝戦前のひとコマとはとても思えないのだった。
 
 集合合図がかかって、選手たちが控室で時を待つ。原田は、一人外に出て、水面を眺めていた。リラックスはしているのだろうが、完全に戦士の顔になっている。それが原田の精神統一のスタイルなのだろう。
SANY0978  舟券の発売が締め切られ、6人がピットに向かう。一人だけ、ヘルメットをかぶっていなかったのは上瀧だ(これが彼のスタイルである)。ピットに近づくと、グッと目を閉じて、魂に最後のカツを入れていた。ピットでは、軽くジャンプして体をほぐした後、ボートに向かって一礼して、乗艇した。優勝戦のピットアウトだ!

 レースの模様は別稿に譲る。ともかく、1周1マークで上瀧は栄光を掴んだ。
 試運転用ピットに真っ先に降りたのは、瓜生だった。九州勢が続々と続く。戻ってきた上瀧がグングンと近づいてくる。九州勢が両手を挙げる。拍手が沸き起こる。上瀧が叫ぶ。仲間たちも叫ぶ。そして、冒頭のシーンとなった。
SANY0982  ちょっとしたハプニングもあった。上瀧は瓜生と抱き合ったあと、すぐに地上波放送のカメラの前に立った。九州勢では最若手の岩崎正哉が上瀧のボートに乗り、揚降機のほうに移動し、モーターとハンドルをつなぐワイヤーを外し始めた。あれ、ウイニングランは? と思った瞬間、競技本部から「ウイニングランがあるから、ボートを引き上げないで!」とアナウンスが。その事態に気づいた上瀧が、ボートのほうに駆け寄る。「ウイニングランなんて、聞いとらんがな」。いやいや、SG優勝戦ですから、あるでしょ、ウイニングラン。興奮のあまりのド忘れへの照れ隠しのように思えたのは気のせいか。とにもかくにも上瀧はカポックも脱いだ状態で、もういちど水面に飛び出していった。
SANY0992  戻ってきて、今度こそボートを引き上げる。インタビューに向かった上瀧の代わりに、やはり岩崎が揚降機に移動させると、鳥飼眞らが岩崎に「おめでとう!」と拍手(笑)。岩崎も「どーもー!」。上瀧の優勝に、全員が上気していたようだった。その姿を遠めで眺めていた植木通彦も、目を細めていた。

SANY0993  他の5選手の様子も。江口晃生は、上々の結果にサバサバとしているようだった。不良航法をとられてしまったけれども、1周1マークで意地は見せたと言っていいと僕は思う。それもあってか、悔しさはそれほど大きくはないように見えた。
 原田幸哉は、反対に噛み締めるべき悔やしさがたくさんあっただろう。ピットに戻ると、カポックを着たまま整備室に直行。しかも、驚くべき早足であった。そうやって憤懣を散らしているようにしか思えなかった。
 菊地孝平もまた、敗れたことにまるで納得していないように見えた。6コース発進、賞金王は当確、だからすぐに次の戦いに気持ちを切り換えていたとしてもおかしくはない。しかし、そうは見えなかったのは、意外でもあった。そして、これこそが一流の勝負師の生き様だとも思った。やはり菊地孝平、完全に一皮むけて、ステージを上げている。
 向所浩二からは、溜め息が聞こえてきたように思えた。もちろん悔しいに決まっている。クソッ、そんな思いがあって当然だ。ただ、彼の場合は何よりも、自分に向けられた腹立たしさではなかったか。口元を軽くゆがめて視線を落とす彼の顔は、結果的に力の足りなかった自分を責めているとしか思えなかった。そんな溜め息だったのだ。
 倉谷和信は、きっと3着という結果に満足はしていない、そう思った。ほとんど無言でモーターを返納し、ややうつむき加減で管理棟に向かう。同期の濱村芳宏がすれ違いざまに「おっちゃん、またな!」と声をかけると、「おぅ」と短く返すのみ。いわゆるタナボタの優出だったけれども、レースを迎えればそんなことは何の意味もない。ただただ、勝利を目指す魂を奮い起こすだけだったはずなのだ。3着に納得などできるはずがあるまい。

SANY0986  上瀧和則よ、おめでとう! 今節のあなたの戦いは素晴らしかった。戦士としてのたたずまいには、ただただ震えた。だから、最高の勝利だったと僕は断言できる。賞金王決定戦でも、スーパー上瀧を見せてもらおう。僕の中では、あなたに対するハードルは、このチャレンジカップの上瀧に勝手に設定させてもらう。成績ではない。魂を100%突きつけてくる男としての上瀧和則を、僕は最高だと思う。その上瀧を見たいのだ。
 とにかく、チャレンジカップ制覇、おめでとう。今夜は、瓜生とともに美酒に溺れてください。最高の酒が飲めるはずだ!(黒須田守) 


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賞金王決定戦出場者決定!

SANY0772 競艇王チャレンジカップは、上瀧和則が堂々のイン逃げで優勝! もちろん、Go to 賞金王だ! これで、賞金王決定戦の出場者12名が決定した。

昨日までの確定者が植木通彦山崎智也濱野谷憲吾太田和美江口晃生菊地孝平山本浩次仲口博崇笠原亮辻栄蔵の10名。そして今日、この切符をゲットしたのが上瀧和則瓜生正義! 12月20日から住之江競艇場で行なわれる賞金王決定戦(賞金王シリーズは18日から)は、この12名で争われます! 


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上瀧はどこに……――6日目、昼下がりのピット

SANY0847  後半のスタート練習が始まった。優出選手も、思い思いに参加している。向所浩二が、ダッシュからの練習を繰り返したあと、スローにも入った。カマシ想定だろうか? 倉谷和信も、ダッシュとスロー、両方を練習。原田幸哉は基本的にスローから。その後、菊地孝平も参加して、あら、スローからもやってるぞ? 実際はカマシだと思われるのだが……。

 ピットは、時間を追うごとに静けさに支配されていく。何と言うのだろう、「静けさ」という箱があって、それを1コずつ積み重ねていって、ピットを埋めていく、というか。何のことかわからんか。ともかく、静寂に包まれる優勝戦のピットに向かって、着々と形が整えられているという感じだ。
SANY0846 6R2着の秋山直之が、記者室内のモニターを室外からチェックしていた。ちょうどVTRが流れていて、自分の走りを確認しているのだろう。そこに、4号艇で2コースを取り切った岡本慎治が通りかかって、「秋山、進入ごめん」と右手をあげた。秋山は3号艇3コース発進だった。「いえ、ありがとうございました」と秋山は頭を下げる。すると2号艇で4コースに出た丸岡正典が通りかかり、今度は秋山が「進入ごめん」。前付けでコースを取ることに対して、皆がそれぞれを気遣っている。だからこそ、遠慮のないコース取りもできる、ということだろう。ともかく、だ。これが最後のレースだった岡本と丸岡の表情には、安堵の色があった。

SANY0870  優出選手。ちょうど出走ピットの後方のあたりでボーッと突っ立っていたら、右側から空気の圧力みたいなものを感じた。いや、もちろん錯覚には違いないのだが、思わずビクついてしまうような何かを覚えたのだ。ふと視線を向けると、江口晃生だった。「泰然自若」は変わらない。真っ直ぐに前を見ながら、粛々と歩いてはいる。しかし、その瞳には明らかに気合の塊が宿った。きっと心の中で、拳を握り締めている。僕にはそう見えた。
 菊地孝平も、戦闘モードに入りつつあるようだった。そんな彼を一言で言うと、「秀麗」。美しいまでのファイティングポーズが、彼の背後に透けて見えるような気さえしてくる。「スタートは無理できない」とか、賞金王当確で満腹状態とか、そんなことはもはや考える必要がないのではないかと思った。SANY0861 おそらく、本気で狙いにくる。菊地を見ていると、そんな確信も生まれてくるのだ。
 原田幸哉も、さらに気合を高めて、鋭い目つきになっている。一分一秒、すべての時間が、彼にとっては精神統一をはかるものではないのか。それくらいに、一歩一歩、牙がどんどんと鋭くなっていくように思える。雰囲気は最高である。

 朝と変わらない。向所浩二と倉谷和信は、やや緊張しているように見える。昨日までの向所は、もっと胸を張って歩いていたように思うのだが、今日は視線を下に向けていることが多い。もちろん、これもまた闘志を燃やしていくための方法のひとつではあるが、しかしこれまで経験したことのない最高の大舞台に立つことへの気後れのようにも思える。朝のピットでも書いたが、それが当然、当たり前であって、誰もが通ってきた道のはず。これを残り2時間ほどで乗り切ったとき、準優の快走が再現されるのだ。頑張れ、向所。おこがましいけれども、心の中でそう願った。
SANY0864  倉谷も、明らかにいつもと違う。7R、安田政彦のボートを兵庫勢とともに片付けていたが、一言も口を利かないし、笑顔もない。安田の1着に、本人はもとより兵庫勢は明るい表情で談笑しているのに、一緒にボートの端を引きながら、まるでその輪から外れているのだ。ただ、こうも思った。もしかしたら、これが大レースの優勝戦における倉谷流の調整なのかもしれない……。だとするなら、脅威であり、台風の目になるのはこの男しかいないということになる。
 で、この人、やっぱり見かけません、上瀧和則。まるで姿をくらましたかのように、ピット内には出てこないのだ。なぜだ? おそらくは、どこかでペラを調整しながら、心の火を大きく大きく燃やしているに違いない。だから、次に姿を現わす上瀧は、スーパー上瀧に変身しているだろう。それを楽しみに、優勝戦前のピットに向かいたい。

 さて、気になる山崎智也、最終走となった7Rは4着。ピットに引き上げてきた智也は、ひとまず笑顔を見せると、すぐにモーター返納。その作業が終わると、走ってピットを縦断し、荷物の整理に取りかかった。もしかしたら、帰ってしまうのか? 江口が優出しているので、最後まで残るのではないかと思っていたが、なんか急いで帰り支度しているようにも見えるし……。というわけで、智也ファンの皆さん、もし智也が管理解除されて帰郷していたら、今日は写真はございません。ごめんなさい。とりあえず、管理棟の外で着替え始めた智也に「お疲れ様でした」と言うと、「お疲れっした」と笑って返してくれた。残念な結果でしたが、とりあえずお疲れ様でした。(黒須田守)

SANY0855 ←瓜生正義と原田幸哉。同期の2人、今日はまさに勝負駆け!


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さあ賞典レースだ!~最終日一般戦終了~

DSC00448  11月の最終日曜日とは思えないポカポカ陽気の芦屋競艇場。優勝戦6戦士の気合いが気候にも伝わっているかのようだが、同時に湿度もやや上昇中。各選手のアシ色にも微妙な変化が生じることは、はたしてあるのだろうか……?
 
 さあ最終日の一般戦が終了。これより賞典レースに入ります。イン逃げが強い日、差しが強い日、何でもアリの日と、毎日その顔を変えた芦屋水面。今日の前半は“何でもアリ”の水面となった。1R、市川哲也の逃げで幕を開けたが、その後は4Rに先頭の笠原亮が1周バックで転覆(濱野谷憲吾の接触。濱野谷は妨害失格となった)するアクシデントで、寺田祥が勝ち星を拾う恵まれも出現するなど、決まり手は逃げ3/差し2/まくり、抜き、恵まれ各1となっている。差しや何でもアリが顔を出してくる芦屋水面になるのは追い風のことが多いが、今日はその通りの追い風模様。賞典レースもその傾向となるのか。

 優勝へ、そして賞金王決定戦へ。注目の残り4個レース。まずは9Rアシ夢選抜戦、まもなくピットアウト!
DSC00442 ←最終日の福岡支部選手サイン会には、田頭実が参加。SG選手の登場を知ったファンが長蛇の列を作っておりました


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優勝戦の賑わい――6日目、朝のピット

SANY0825  慌しい午前10時30分のピット。不思議と、この時間帯では6日間を通して、いちばん賑やかに感じる。で、もっとも忙しく動いているのは、6時間後に大一番を控えている優出選手たちだったりする。これは、JLCや地上波テレビのインタビューに応えるため。緊張感のピークはまだ先で、それほど作業に急がなくてもよい、この時間に集中してテレビ撮りが行なわれるのだ。スポーツ紙などのコメント取りも同時に行なわれていたりして、ようするに報道関係の人間が増えていることも、また賑やかに感じさせているのだろう。優勝戦の朝のこの賑わい、これでこそ優勝戦!という気がしたりする。

SANY0833  SG初優出の向所浩二は、やや緊張気味、だろうか。プロペラの微妙なところを調整するときには、集中した顔つきになるのも当然ではあるが、しかし昨日まで見てきた陽気さが影を潜めているような気がした。だが、SG初出場の向所なのだから、緊張しないほうがおかしいというもの。あと数時間のうちに、メンタルを作り上げていけば十分に間に合う。これからの過ごし方が大きなポイントで、準優で見せた快スリットのカギもここに尽きるはずである。
  意外だったのは、倉谷和信。僕の目には、ハッキリと緊張しているように見えたのだ。あるいは、あえて緊張感を高めて、優勝戦のメンタリティを構築していこうということなのか。顔見知りの記者さんに声をかけられて、微笑を見せはしたのだが、目が笑っていなかったので、僕は驚いてしまったのだった。昨日の準優前には、寄らば斬るぞ!の気合を見せていた倉谷だが、朝の時点の彼は明らかにそれとは違う。優勝戦までに、どう変化していくだろうか。
SANY0837  原田幸哉は、ヘッドホンを耳に当て、何かを聞いているようだった。間違いなく、コンセントレーションを高めるための行為であろう。その効果なのかどうかはわからないが、ものすごい気合を感じさせる表情で、目つきはギリギリまで研いだ刀のように鋭い。こうした表情が、レーサー・原田幸哉の真骨頂ではないか、と思う。このまま闘志をさらに煮詰めて、最高の状態で優勝戦に向かうだろう。
 菊地孝平は、昨日より少しだけ気合が上積みされたように見えた。それでも、涼やかな感じは変わらず。大仕事の予感がしないでもないが……。
SANY0836 昨日までとまーったく変わらないのが、江口晃生。 今日もやっぱり泰然自若だ。いやあ、尊敬します。賞金王当確、5号艇、プレッシャーがかかるような状況ではないということもあるのかもしれないが、それにしても「ここまで優勝戦を前に落ち着き払っていられるだろうか……」と訝しくもなってしまうほどに、ゆったりとしているのだから、むしろ戦慄を覚える。湯川浩司とすれ違うと、江口が優しく声をかけた。「いやあ、イヤになりますわ。日に日に出なくなってる」と苦笑いの湯川に、「シムやった? あれは?」とアドバイス。この余裕、すごいっしょ? というか、ほんと、優しい人なんだろうなあ。江口さん、ついて行きます!と言いたくなってしまった私でした。

 最後に、上瀧和則の姿、朝の時点ではついに見かけませんでした。もちろん、僕が別の場所にいるときにインタビューをやっていたのだろうし、九州の選手のボート上げには加わっていたのだろうが、僕はその姿を見ずじまい。ただ、モーターからペラが外れていた。その調整に励んでいるのか(ペラ室にはいませんでした)。午後にもう一度ピットに行くので、ジョーの気合の表情報告はその際に。

SANY0842  ベスト6以外の選手たちも。2Rで、今節ラスト走を終えた野長瀬正孝のボートを、笠原亮が片付けていた。洗剤などを使って洗おうとしていたのだが、どうやら係員の方たちが担当しているらしく、選手はそこまでしなくても良かったのだった。菊地らがそれを伝えるが、???という感じで言葉を返す笠原。後輩の湯川にもからかわれて、うるさいなあ、もう、といった表情で、湯川のケツをパチン。なんだか、かわいかったぞ、笠原。
 レースを終えた今垣光太郎が、静かに歩いていた。気のせいかもしれないけれども、心なしか覇気がない。賞金ランクは11位だが、もはや自力で当確を点けることはできず、しかも風前の灯と言ってしまってもいいほどに厳しい状況。SANY0845 自分の手で掴み取るチャンスがあるならともかく、相手の結果を待つしかないのは、いい気分ではないだろう。そんな今垣の姿は、本当に寂しい。まずは賞金王シリーズでリベンジを果たしてください。
 そして、寂しいといえば、昨日はかなり落ち込んでたのではないか……と気になってしょうがなかった山崎智也。今日は7R1回乗り、朝のピットにはすでに荷物を整理している智也の姿があった。優出をしていれば、ちょうどインタビューやら何やらで忙しい時間帯。それなのに……。寂しい後姿だった。ちょっとカメラを向けられなかったなあ……。とはいうものの、ボート引き上げに出てきた智也を見ると、もう切り換えはできている、と思います。(黒須田守)


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「“ジェンケン”から噴いてます」byジョー~優出選手インタビュー~

DSC00415  昨日の準優勝戦から今朝早朝まで、北九州の空にとどろいた雷鳴が嘘のような青空の芦屋競艇場。「毎日が勝負駆け」チャレンジカップもいよいよ最終日。といえば今日は「優勝戦出場者インタビュー」からスタートだ!

1・上瀧和則、2・原田幸哉、3・向所浩二、4・菊地孝平、5・江口晃生、6・倉谷和信

「ジョー!」「幸哉~!」「向所っ!」……と、選手が入場するたびに大きな歓声があがる夢リア。そのなかでもやっぱり1番人気は準地元の上瀧。その声援に応えるように、インタビューは上瀧のワンマンショー。司会の記者さんの「“ジェンケン”(前検)からモーターは出ていたようで……」との質問に、「“ジェンケン”じゃなくて“ゼンケン”ですから」と突っ込み、記者さんも含めて場内が大爆笑。最後の締めも「“ジェンケン”から噴いてます」というコメントで、再び場内を爆笑の渦に巻き込んでおりました。さすが歴戦の雄、余裕ですね。
 この優出インタビューの注目は、進入争いコメント。1号艇の上瀧は言わずもがなとしても、2号艇原田が「どこかわかりませんが、ハッキリ言えば2か3には」と言ったくらいで、他選手は「まだわからない」というニュアンスのコメント。5号艇江口の「スタート展示から、騙すような進入はしません」とのコメントもあり、スタート展示には要注目だろう。

 賞金王決定戦へ、すべてが決まる優勝戦は、場内16時25分締め切り!
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準優勝戦、私的回顧

10R/幸哉、賞金王決定戦へイン仁王立ち!

SANY0735  ファンはもちろん、ピットから今垣光太郎(賞金11位)も熱く見守る準優の第1戦。6人の戦士たちがピットから飛び出すと、いきなり目映い閃光が水面に乱反射した。少し遅れて雷鳴が轟く。出来すぎのタイミングだ。
 うわ、荒れるぞ、こりゃ!
 風雲急を告げる。そんな胸騒ぎを感じたのは、俺だけではないだろう。混沌とした待機行動もその胸騒ぎに拍車をかける。⑥仲口と⑤瓜生がコースを求めて早めに回り、最終形は12635/4。インの1よりも2と6が少し前になって、見た目に窮屈な隊形だ。④森高がスッと隊列から離脱する。空模様同様、いかにも荒れそうではないか。
 だが、インの①原田幸哉は雷にも仲口の前付けにも動じることはなかった。元々が合わせスタートより、己の勘を信じて踏み込むタイプでもある。コンマ15の1艇身スタートから森高や瓜生のまくりが届く前に、豪快なインモンキーで1マークを制していた。道中では準優に特有の競り合いもほとんどなく、ただただ大本命レーサーの長い引き波が際立つレースだった。
 2着には差して順走した②菊地、3着は地元の瓜生で1-2-5は1200円。荒れるどころか堅すぎるくらい堅い決着……あの出来すぎの稲光は波乱の予兆ではなく、ベスト18に残った選手を祝福する打ち上げ花火だったか。
 

11R/クルクル上瀧VSノビ~ル江口のガチンコ600m

 ブ厚い雲からかすかに陽射しが漏れ、穏やかなムードの中で11レースははじまった。①上瀧の逃げか②江口の差しか③熊谷のまくりか……内3艇は外3艇より明らかにパワー上位で、舟券的にもこの3艇の仕掛けどころを推理するレースだ。
 で、俺は1-2よりも2-1からの3連単を厚く買った。上瀧は落とさずに張り逃げするタイプ。2コースの江口には十分な差し場が与えられる。パワー比較は、回り足では上瀧、伸びでは江口がやや勝っている。総合的に五分五分なら、配当が付く方を買った方が面白いではないか。
SANY0767  そして、俺が頭の中で描いたレースとほとんど同じ光景が目の前で展開された。上瀧のモンキーが少し流れ、江口が狙いすまして差す。それでも抜群の回り足で1艇身ほど残す上瀧。が、伸びでは負けない江口がじわりじわりと迫って、ついに2マークの手前で内から上瀧を捉えた。
 2-1だ!!
 色めきだった俺だが、今度はふたりが1マークとは逆の立場で旋廻することになる。先マイを打つ江口、差す上瀧。回り足の差は歴然だった。あっさりと差し返した上瀧はまた1艇身ほど江口を突き放す。今度は伸びの勝負。江口が外からじわ~り差を詰めたが、しっかり外を封じた上瀧が2周1マークでケリを付けた。これが優勝戦なら江口も無理を承知で内に切り込むところだが、ここはまだ準優勝戦。江口は「はいはい、ほんじゃ2着だけはしっかり頂戴しますわ」みたいな風情で、安全に慎重に旋廻していた。
 3連単1-2-4は970円。10レースよりもさらに本命サイドの決着だが、なかなか味わい深いレースだったと思う。回り足の上瀧、伸びの江口。ふたりが接戦を演じた1周は、明日の優勝戦でも大いに舟券の参考になる600mだった。

12R/伝説になりそこねた凄まじい名勝負

 また真っ黒い雲が空を覆った。外は真っ暗くらのすけ、スタンドから肉眼で選手を追うのはもはや不可能だ。ファンファーレ。目をこらしてピットの方を見る。が、まるで見えない。そのとき、またまた閃光が水面を照らし、遅れて雷鳴が響いた。10レースとまったく同じタイミング。
 また1-2だな。
 現金なもので、10レースの雷とは正反対の思いを抱く。①智也と②植木。予選を見てきた限り、ふたりに死角らしい死角は見当たらない。そして、智也の方が植木よりもパワーは上なのだから、1-2の確率は90%ほどだろう。智也がスタートで遅れない限り、2-1の裏目は考えにくい。
 進入はやはり肉眼では確認できず、テレビのモニターで125/346であることがわかった。SG初出場で準優入りを果たした③向所が、テレビ画面の中で颯爽と舟を引いた。少しだけ胸がときめく。
SANY0823  俺が勝手に思い描いた、残り10%の波乱……それは、今節バチバチとSを決めている向所の捨て身のまくりだ。その「奇襲」以外に、1-2という鉄壁の城を崩す外敵は考えられなかった。俺は1-2流しの舟券とは別に、3-6流しや346ボックス、235ボックスなど、向所からスケベエな穴舟券をせっせと買いこんでいたのである。
 そしてスリット。薄暗い水面から、赤いカポックが視野に飛び込んだ。同じダッシュ勢でも、外の2艇とは明らかに位置取りが違う。はるかに突出している。慌ててテレビに目をやり、見た瞬間にこのレースを勝者を確信した。
「行ったああああっ!」
 スリット前で、すでに他の5艇を置き去りにしているのだ。あとはFかどうかが問題なだけで、この隊形から負けるA1レーサーはいない。向所はどの艇に触れることもなく、まるで1艇で試運転でもしているように1マークを旋廻した。こうなると、焦点は2着争い。向所の引き波を食った智也が遅れ、内から⑤倉谷、外から植木が伸びている。
 3-5-2!? って、300倍くらいじゃなかったっけ!!
 俺は動転しながら暗い水面を凝視した。確かに3-5-2の態勢ができあがりつつある。智也ははるか後方。
 そ、そのまま!
 心の中で叫ぶ。声が出ていたかもしれない。1周2マーク、内から⑥笠原が2艇に迫ったが、倉谷と植木が並んでWツケマイを喰らわせた。これで笠原は脱落。
SANY0801  で、できた、できちゃったのか300倍!
 ガッツポーズをしようとした瞬間、我が目を疑った。2段ツケマイでやや流れる2艇を尻目に、最内から存在しないはずのボートが目に飛び込んだのだ。白いカポック、智也だった。いつの間に追い上げ、いつの間に差していたのか。あんなに後ろにいたのに!
 などと驚いている間にも智也はスルスルと抜け出し、2艇身ほど抜け出している。テクとパワー差を考えれば、これはもうセイフティリードだ。悠々と2周1マークを旋廻する智也。
 だがしかし、これが準優勝戦の終わりではなかった。終わりどころか、大波乱の序章にすぎなかった。植木が、これはもう、信じられないターンスピードで超鋭角に智也の内側に差し込んでいるではないか。申し訳ないけれど、その凄さはちょっと言葉では表現できない。だって、あんな無理なターンをしたら、流れて智也の引き波に乗って転覆してもおかしくないのだ。体を残せるわけがないのだ。でも眼前の植木は智也の内側にへばり付いたまま、ジワッジワッとにじり寄っている。信じられないことばかり。いないはずの智也が現れて、転覆してもおかしくないはずの植木が智也を捕えようとしている。
 あんたたちって、何者? 人間?
 そんな感じなのである。2周2マークがまた圧巻だった。先マイした植木を差そうとする智也。このふたりのターンの速いこと速いこと。ブイに到達するはるか前から舳先が前方を向いていて、まるで倍速のVTRを見ているようだ。そして、この倍速ターン合戦は先マイした植木が制して、今度こそ大勢は決した。と思った。本当に思った。
 3周1マーク。この想像を絶するデッドヒートは、さらに想像を絶する結末を迎える。再逆転を遂げた植木がぬかりなく旋廻しようとしたとき、内に切り込んで突進した智也とガチンコ衝突した。智也の艇は植木艇に少し乗り上げ、バウンドしてまた着水する。失速する植木とそのまま前進する智也。後味の悪すぎる再々逆転劇……明らかにこのアクシデントの非は智也にあるのだが、あえて弁解するなら、植木の旋廻がまたしても鋭く速すぎたためではないか、とも思えるのだ。智也の突進はよく見かけるが、どれも紙一重で接触しないよう、計算されつくした突進ばかり。相手の舳先をギリギリで通過して引き波を浴びせる、または急ブレーキで衝突寸前でしっかり止める、そんな超高等技術ばかりなのだ。
SANY0793  だが、植木のターンは智也が想像していたより速く鋭かったのではないか。それが両者の悲劇を生んだのだと思う。逆転また逆転の歴史に残るべき死闘は、両者のレベルがあまりにも高すぎたがゆえに闇に埋もれたのだはないか。「矛盾」という言葉の語源を思い出さずにはいられない。
 ゴール。2着に入線した智也は、不良航法と待機行動違反(!)で優勝戦から離脱。繰り上がりでメンバー入りしたのは植木ではなく、3着で入線した倉谷だった。植木にとっては災難としかしか言いようがないが、あの事故までの競り合いは今年最高のレースだったと思う。俺は、死力の限りを尽くした選手たちがゴールを通過するまで、いつのまにか舟券の存在を忘れていた。それほど凄いレ,ースだった。(畠山)


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気合と笑顔とオーラと憮然……――5日目、準優勝戦のピット

DSC00378  まず、いちばんビビビッと来た男のことを書く。
 菊地孝平だ。
 MB記念の準優の日、菊地からは立ち上る炎のようなものが見えていた。緊張もあったかもしれないが、いつも爽やかな菊地が“戦う男”になっていたのだ。優勝戦の日は、前半はどちらかといえば悪い意味でテンションが上がっており、しかし本番が近づくにつれて、前日のような戦士のオーラに転換させていた。ここ一番で見せる、闘争心。そして、菊地はMB記念を優勝した。
 では、今日の菊地はどうだったか。それが、MB記念とはまるで違っていたのだ。目に見える闘志は、まるで感じない。どこまでも爽快で、どこまでも涼やか。しかし、たしかに体全体から溢れ出る迫力のようなものは感じられるのだ。澄み切った瞳と、光を発射しているかのような顔つき。それがまた、眩しいほどのオーラを発射している。足がいいということもあるだろう。乗れているということもあるだろう。だが、僕は思った。菊地は超一流の領域に足を踏み入れたのだ、と。
DSC00370 もはや、大レースをイワしたとしても、殊勲でもなければ、もちろんフロックでもない。今の菊地は常に大仕事をやってのけそうな何かを持っている。だから、10R、2着に入って優出したことも、何一つ不思議なところはない。菊地、頑張ったなあ、なんてことも思わない。実力通りの仕事をした、そういうことだと思うのだ。
 明日は、4号艇で優勝戦を戦う。外2艇が前付けを表明しているから、6コースに出され、アウトからの戦いを強いられる可能性が高い。しかし、今の菊地にはそれでも一発カマすだけの雰囲気がある。賞金王当確で満腹状態、などということもない。「(賞金ランクが下位の優出者には)この次、頑張ってもらって、僕は優勝を狙います」と言い切ってもいるのだ。「この次、頑張ってもらって」という言い方が(ちょっと小声で、申し訳なさそうでもあったが)、素晴らしいと僕は思った。 この男を侮るな!

SANY0734  その菊地に10Rで勝ち切ったのが、原田幸哉。結果的には、インから外の艇を寄せ付けずに逃げ切る完勝劇だった。ピットに戻ってくるや、ボートに乗ったまま菊地とガッチリ握手。出迎えた山崎智也が祝福すると、目を細めながらそれに応える。ただし、上気した感じはまるでなく、「インに入った以上、勝つことはすでに決まっていたのだ」と言わんばかりのたたずまいで、堂々たる足取りを見せていた。やはり、この男は強い! H記者も書いていたが、絶対に折り目正しい好青年というだけの男ではない。時には冷酷なまでに強くなれる、真の王者の魂を持った男のはずだ。そうでなければ、優出を競うだけでなく、賞金王出場のラストチャンスとなる戦いを勝って、あれほど“何事もなく”という雰囲気を出せるわけがない。原田幸哉は、もしかしたら我々が想像している以上に怪物なのではないか。そう思わざるをえないほど、堂々たる振る舞いだったのだ。
 10Rで敗れた4選手は、基本的には皆サバサバとしていた。ただし、少し落胆しているように見えたのは、仲口博崇。賞金王確定という事実はたしかに大切なことだろうが、彼にとってもっと大切なのは、やはり「悲願のSG制覇」のはずだと思う。どうしても届かない夢を前に、彼の中には苦悩が渦巻いているのではないか……仲口には失礼な言い方かもしれないが、そんなふうにも思えて仕方なかった。

SANY0712  11Rは、とにかく上瀧和則と江口晃生の雰囲気が抜けていた、と思う。ピット内を闊歩する上瀧の足取りはとにかく力強く、キッと結ばれた口元には闘魂が宿っている。一方の江口は、いつもどおりの泰然自若ぶりなのだが、しかし一点を見据えている目の力は相当に強力だった。さらに、この二人は、よく笑っていた。仲のいい選手に出会うと、一気に顔がほころんで、最高の笑顔を見せる。倉谷和信がボートのところでモーターをチェックしていたのを見つけた江口は、渋みすら漂わせる微笑で倉谷に目配せし、声をかける。今度はそこに上瀧が現われてニコーッ。そのまま通り過ぎると、「しゃちょーっ(社長?)、頼むでーっ!」と声をかけた。倉谷と江口のどちらに言ったのかはわからなかったけれども……。
SANY0777  その雰囲気どおりに決着した11R、上瀧は神妙な表情のままピットに戻ってきた。絶対ノルマとして自分に課した結果、しかも最高の結果をグッと噛み締めているように見えた。瓜生正義、鳥飼眞の拍手を聞いて、やっとニッコリ笑った上瀧は、実に嬉しそうに後輩たちと会話を交わした。共同会見ではぶっきらぼう(これが上瀧流)だったが、記者の質問にはキッチリ応えていく上瀧。優勝戦の進入を聞かれて、「それは言えない。相手にわかっちゃうから」と言って、「そんなこと、聞きなさんな」と苦笑いだ。これは、12Rで山崎智也が1着なら、上瀧は2号艇になるため(予選順位が智也のほうが上)。結果は1号艇ゲットで、当然インから行くと宣言し直しているが、おそらく智也が優出したとしてもインを狙った、ということではなかったのか。賞金王を見据えてのレース?という質問には「(賞金王に)行きます」とキッパリ言い切っているだけに(瓜生と一緒に行く、とも言った)、明日は究極のメイチ駆けを見せるはずだと思う。今節は気合満点だった上瀧の極上の気迫は、明日、爆発する。
SANY0779  江口は、終始にこやかなレース後で、菊地同様に「賞金王確定は関係ない。SGはいつでも、いくつでも勝ちたい。後悔のないレースをします」と会見で語った。優出にホッとしたのか、それともそれこそが江口の人柄か、他の優出者に「おめでとう!」と声をかけまくってもいた。いやいや、江口選手こそ、おめでとうございます。明日も、笑顔を見せてください!

SANY0798  憮然としていた。12R後の植木通彦である。2周2マークで2着に浮上した植木は、逆転したはずの山崎智也に3周1マークで突っ込まれ後退。優出を逃した。その智也は、不良航法をとられ(待機行動違反もとられて、Wの制裁……)賞典除外。憮然としないほうがおかしい状況であった。智也は、ピットに上がると植木のもとに直行し、本当に申し訳なさそうに頭を下げた。植木は、それ以上言うな、という雰囲気で、やはり厳しい表情を崩さなかった。智也はさらに、カポックの脱着所でも頭を下げたが、植木はほとんど視線を合わせることなく、軽くうなずくだけだった。納得いかない。いくはずがない。当たり前だった。
DSC00414  とはいっても、切り換えも早かった。倉谷和信が脱着所にやって来ると、笑みさえ浮かべながら、レースをともに振り返る。さらに、着替え終わって、宿舎に帰るバスの発車を待つ間には、職員の方に「泣いちゃうよ~~~」とおどけてもいた。職員の肩にぶら下がって、落胆しながらも顔は笑っている植木。これもレース。これが準優。日常的にハイレベルな舞台で戦っていれば、こんなこともある。そう自分を納得させているようでもあった。
SANY0821  対照的に、笑いが止まらないのは、初SGで初優出! 向所浩二! ピットに戻ってきた瞬間、同期の西村勝が「向所選手、カッコいい~~~」と祝福。さらに、やはり同期の濱野谷憲吾、安田政彦らが声をかけると、もう笑えて笑えてしょうがない!というくらいに、大きな大きな笑顔を見せた。正直、レース直前には緊張しているようにも見えたのだ。果たして、実力をそのまま発揮できる状態なのか……そんな心配もしてしまったくらいだった。しかし、スタートはコンマ04! 雷鳴と豪雨のなか、他の5選手がやや遅れぎみのスタートとなったにもかかわらず、ただ一人、快スリットを見せたのである。しかも、自信を持って踏み込んだというのだから、僕の目は節穴だったのかもしれない。レース後も、優出への歓喜を表わしてはいるものの、うろたえたりオドオドしたり、あるいは浮かれたりする様子はまったくない。十分に大仕事をやってのけそうな様子なのだ。ともかく、優出おめでとうございます。明日も平常心で、激走を見せてくれ!
SANY0817 繰り上がりで優出が決まった倉谷和信は、レース前にはもっとも強い気合を感じた一人だった。顔つきが、とにかく怖い! いや、笑うと目がくにゃりと曲がって、人の良さそうではあるのだが、真剣な表情のときはややコワモテな倉谷ではある。しかし、レースの時間が迫るにつれて、ド迫力の顔を見せていて、ピットにいるからもはや舟券は買えないものの「穴ならこの人?」とまで思ったくらいである。もちろん、繰上げ優出だから、その気合が結果に結びついたとは言いがたいわけだが、それでもこの気合が明日もグググッと浮き立ったりしたら……。「ラッキーボーイやね」を繰り返した倉谷は、だからこそプレッシャーもないはず。本当に怖い存在かも……。

 最後に、気がつけば「なんとか優出を!」と心から思い入れて応援していたほど気になる山崎智也。実は、ピットからレースを観戦していたため、3周1マークの出来事がまったく見えず、2マークに近づいてきたときに2番手を走っているのを見て、「うぉぉぉぉ!」と小声で叫んで、小さくガッツポーズをしていた僕である。ところが、ピットに帰ってきた智也は、まったく笑っていなかった。SANY0791 とりあえずホッとしているのか……と思いきや、先述したとおり、植木のもとに駆けていった智也。脱着所でもついに笑顔は見せず、後で考えれば、すでに何かを悟っていたのかもしれなかった。「山崎選手、競技本部へ」というアナウンスがあって、階段を駆け上がっていった智也は、先述のとおりの制裁を受けて、優出資格を剥奪された。その後の智也も、僕が見た限りでは、やはり笑顔はなく、心の傷を必死で隠そうとしているようにも見えた。反則を取られたのだから、誉められたことではない。だが、あの走りは智也の勝負師としての魂もまた、表現されていたと僕は信じる。今日のことはきっちりと総括して、明日からもまた頑張れ! やっぱり笑顔のない智也は寂しすぎるぞ!(黒須田守)


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速報!芦屋チャレンジカップ優勝戦6ピット確定!!

DSC00379  雷鳴とどろくなか行われた12R、2着入線の山崎智也が賞典除外(準優での待機行動違反、不良航法のため)となる大波乱もあった準優の3個レースが終了。明日の優勝戦の枠順は以下のように決定した。

12レース・優勝戦
1号艇・上瀧和則
2号艇・原田幸哉
3号艇・向所浩二
4号艇・菊地孝平
5号艇・江口晃生
6号艇・倉谷和信

 念のため主催者発行の出走表をご確認ください。


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イン逃げ強し!~5日目一般戦終了~

DSC00281  1R前から上空には薄い雲が広がっていたが、8Rの最中にそこからサーッと雨が降ってきた。空は明るく、止みそうで止まないという状況が続いているが、この突然の雨は、準優勝戦になんらかの影響を及ぼすのだろうか……?

 さて、今日の芦屋水面は、1Rで6コース矢後剛の大外まくりが炸裂し、2Rも田村隆信のまくり差しで決着。今日も“豪快レース”が目立つことになるのか……と思いきや、その後は差しが2本あった以外は、逃げがなんと5勝。すっかりイン逃げ天国化してしまった。まるでこの後の準優、強力メンバーの1号艇3人死角なしと芦屋水面は告げているようだが、はたして。

 チャレンジカップ優勝戦へ、そしてその先の賞金王決定戦へ。大勝負の準優勝戦3個レースがはじまる!


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ラストチャレンジ、間近……――5日目、午前のピット

SANY0675  戦いは始まっている、のだと思う。準優勝戦に出る選手たちは、一様に思い思いの準備を重ねている。静かに、粛々と、来る時を待ちながら、それぞれの作業に没頭している。もはや最終調整段階に入っているわけだから、大きな動きを見せている選手はいない。この期に及んでドタバタしても仕方がない、悔いのない戦いをするために今は、淡々と気合を腹の底に溜め込んでいる。そんな風情にも見えた。

SANY0638  整備室を覗くと、笠原亮の姿があった。逆転準優進出は、たしかにツイている部分もあった。だが、ベスト18に残った以上、遠慮などする必要もないし、逆にこのツキを最大限に活かすべきだろう。思えば、笠原を整備室で見かけた記憶は、モーターを格納するとき以外は、ほとんどない。笠原といえば、ペラと試運転の往復、というのが僕の中の認識だ。その笠原が、今日は整備室にいる。どうやらギアケースの調整らしかったが、満を持してモーターをいじったのだ。予選18位の滑り込みで6号艇、それでも侮るべきではないだろう。このチャンスをモノにしてやろうと、笠原は牙を研いでいる。

 あとの選手は、ペラ調整あるいは控室で時間を過ごしていた。試運転に出ていたのは、烏野賢太、秋山直之、原田幸哉、瓜生正義といったあたり。それでも、1~2周でいったん引き上げて、ペラやモーターのチェック。やはり大きな動きはない。
 というわけで、ここは僕が見た18選手の様子を記しておきたい。ダービー、MB記念の時にも記したが、今回もまた独断と偏見であることをお断りしておく。

●10R●
SANY0652①原田幸哉=非常にリラックスしている。賞金王ラストチャレンジに闘志メラメラ……と想像していたのだが、まったくそんなことはなかった。
②菊地孝平=ペラ調整。これまた、実にリラックス。MB記念のときは、強いオーラを感じたのだが、SG制覇が生んだ余裕だろうか、落ち着いてペラに没頭している。
③烏野賢太=おおいに感じるものがあった一人である。試運転のあとは、ひたすらペラをチェックしていたが、その表情に極限の集中力を感じるのだ。
④森高一真=午前中の時点では、SG初準優への緊張は感じない。これからの時間をどう過ごすかがポイントだろう。
⑤瓜生正義=試運転以外では、いつもどおりピット内を走り回っている。プレッシャーを感じている様子も見えなかった。
⑥仲口博崇=目に力がみなぎり、鋭い気合が乗っている。これは、SG準優で常に見かける仲口の姿。

●11R●
SANY0683①上瀧和則=やはりもっとも何かを感じるのは、この男だ。今日は透明感すら覚える崇高な気合乗り。あとは、その気合をいかにマックスにもっていくかだけだろう。
②江口晃生=泰然としている。まったく、いつもの江口である。
③熊谷直樹=鋭い目つきで歩いてはいるが、肩に力が入っているわけではなさそうだ。
④柏野幸二=心地よい緊張感、といっておわかりいただけるだろうか。それを感じているのではないか、と見えた。
⑤寺田祥=SG準優に動じる男ではないだろう。予選道中とまるで変わらぬたたずまい。
⑥安田政彦=明るい。穏やか。平常心。ペラの調整もそれほどしておらず、動き出しはこれからだろうか。

●12R●
SANY0672 ①山崎智也=後述。
②植木通彦=悠然たる表情、としか言いようがない。まさに艇王の貫禄を感じる。
③向所浩二=レース後のボート片付け以外は、姿を見かけなかった。ボート片付け時も、すぐに消えてしまう。ペラ室の死角にでもいたのだろうか……。
④秋山直之=平常心を欠いている、というわけではないが、予選道中とは違う雰囲気を感じたのはこの人である。ただし、視線は強く真っ直ぐ。
⑤倉谷和信=彼ほどのキャリアならば、変化があろうはずもない。自然体が、なかなかカッコいいと思った。
⑥笠原亮=先述したとおり。

SANY0674  さて、今日はズバリ一言、気になる山崎智也。ペラ調整が基本で、あとは控室にいるようだったが、その表情からは満ち満ちた闘志を感じる。最高の状態の智也がいる、僕にはそうとしか見えなかった。(黒須田守)


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芦屋チャレカ4日日のベスト・パフォーマンス

 やはり勝負駆けデー、進入はもつれ、スリットは近づき、道中では様々なアクシデントがありました。その一方で「強い選手はやっぱ強いなあ」と呆れるようなレースも多かった。植木通彦の3コースからのまくり差し、原田幸哉の強烈インモンキー……なんだかんだで主役を張っていたのは銘柄級のスター選手だったようです。
 ではでは、第3位は近い将来ブランド品になるであろうこの新鋭に。

5R/18番目の切符をもぎ取った炎のまくり差し!

SANY0393  うむむぅ、これぞ勝負駆けぢゃ! と唸らせる名勝負が5レースでした。まずはピン勝負の瀬尾達也が渾身のトップSからツケマイを打ちましたが、コンマ01痛恨のF。そうとは知らず、インの坪井康晴が条件反射的に飛びつきます。坪井も②②条件なので、潰されるわけにはいかなかったのです。大競りの1マーク。
 もらった!
 そんな気合いでぽっかり開いた空間に割って入ったのが北海の熊さん。③条件の熊谷もコンマ03の際どいスリットでした。本当に行くときはとことん行く男なんです。で、熊谷と残した坪井とで4-1が完全に出来上がったと思った瞬間、芦屋の水面を閃光が走り抜けたのです。緑色の閃光が。
 笠原亮は6コースからコンマ19という平凡なS。いくら内の艇がもつれたとはいえ、熊谷にまくり差しを決められた以上、絶好の差し場は消えています。それでも笠原は舳先をほぼ真横に向けるようにしてターンマークに直進し、わずか2mほどの間隙を見つけて突っ込みました。完全な決め撃ちのまくり差しで、ほんの一瞬でも躊躇すればその隙間は消滅していました。
 針だらけの壁が両側から迫り、前後の扉が下りてゆく。で、串刺しになる寸前に扉のわずかな隙間から脱出する。そんな冒険活劇のシーンを思い出しました。まさに笠原が勝つには、この一瞬のタイミングしかなかったのです。
 前検からピット離れも伸びも回り足もワースト級で、昨日までの勝率は3・75の43位。今日がピンピンでも5・83と絶望的な状況でしたが、1レースで逃げきるや、返す刀でこの5レースでも凄まじい緑の閃光を放ったのです。
 そして、芦屋の水神もこのまばゆい光に感動したのでしょう。6・00前後の選手が次々に脱落して、準優ボーダーは5・83に。この火の吹き出るような「2段のまくり差し」が功を奏して、笠原は18番目のチケットを手にしたのです。明日もアウト確定の6号艇。向所や秋山が握って攻めれば……夕暮れの水面に再びグリーン・サンダーライトが瞬くかも!?

 5レースの笠原に続き、6レースでアウトコースからのまくり差しを決めたのがこのお方。でも、印象はかな~り違ったんです。全国のTOMOYAファンの皆様、第2位ですいません!

12R/当たり前の4連勝、もう誰にも止められない!?

SANY0626  実は、ちょっと当たり前に物凄くて、装飾すべき言葉がまったく見つからないのです。まずは6レース、枠なり5コース発進の山崎智也はいちばん遅いスタートを切りました。まあ、ほんの少しですが。で、内のガッツポン倉谷や上瀧和則や森秋光に好き勝手にやらせておいて、ガツ~ンと豪快にまくり差しです。凄い技だったし、凄いパワーでもありました。
 でも、なんとなく当たり前にしか思えないんです。あ、まくり差した、突き抜けた、勝った、みたいな。
 そして12レース、これも枠なりの2コースでしたが、インは強敵にして勝負駆けの今垣光太郎。ふたりの一騎打ちや大競りを期待したファンは多かったはずです。で、スリットは光太郎が一歩リードしました。コンマ07だから半艇身近い差です。後手を踏んだ2コースとしては、「インを先に回して差す。それからバックでどこまで追い上げるか」がセオリーのはず。そのインが光太郎でもありますし。
 ところが智也さんはスリットからス~ッと伸びてターンマーク前で光太郎と同体になり、そのままあっさりツケマイで沈めてしまいました。というか、同体になる前にすでにツケマイ体勢になっていたと思います。パワー差があったとはいえ、本当にあっけなく沈めてしまったのです。今垣光太郎を……。
 これってもちろん凄いことなんですけど、やっぱり当たり前なんですよ。でもって、当たり前に見えるってことが最強者の証なんでしょうね。朝青龍がどんな珍しい技や凄い技を繰り出しても「ああ強かったね」で済んじゃうのと一緒で。
 まあ、文に迫力がなくて智也ファンには申し訳ないけれど、こう淡々と書くことが逆に智也が優勝にいちばん近いっていうことなんですよ。当たり前の4連勝。当たり前の予選1位通過。で、このまま当たり前に2連勝しちゃって「ああ強かったね」という感慨しかなかったとしたら、ちょっと悲しい気はするけれど。とにかく、それくらい強いってことです。

 そしてそして今日のベスト・パフォーマンスは最強・智也に激しく肉薄するこの男、です。ああ、キーを打つ指にまた妙な力が入ります!

11R/これぞ天才の証明、算盤づくで?1号艇ゲットォ!

 競艇は6人の選手が勝利を求めて火花を散らすわけですが、11レースの上瀧和則は目に見えない敵と戦っていました。5号艇のジョーは例によって2コースまで前付けし、深い進入から鮮やかに差し抜けました。6着でも準優は当確だったのに、さすがに手抜きなんぞは考えません。しっかりと2マークを回って、早々に楽勝態勢に持ち込みました。
 ジョーのアタマ舟券を買っていた私は一安心しつつ「さあ、あとは2着争いか……」と後方に目を移したわけですが、何かいつもと勝手が違う。ターンマークごとに妙な違和感があるのです。
SANY0600  あれ、ジョー様?
 そう、後方をブッチギっているジョーが、なんだか鬼気迫るオーラを発して豪快なぶん回しモンキーを連発していました。
 ジョー様ったら、おとなしく慎重に回っていればいいものを、お茶目なんだから、もう。
 などと私はそのやんちゃなモンキーを見ながら笑っていたのですが、真相はまったく違ったんですね。勝利者インタビューを見て、私、鳥肌が立ちました。そのやりとりを再現すると(言葉は少し違うかも)
アナ「このレース、勝てば原田幸哉選手と同率に……」
上瀧「知ってました」
アナ「しかも着順もまったく同じに……」
上瀧「知ってました」
アナ「そうなると、今節の最高タイムで順位が……」
上瀧「知ってました」
 ぶっきらぼうに「知ってました」の3連発。そしてアナが「じゃあ狙って走っていたんですか?」とツッコむと、ジョーは真っ直ぐ前を見据えたまま「そういうことです」と言ったのです。そう、あの豪快なモンキーは「やんちゃ」とはまったく無縁で、目には見えない原田幸哉の最高タイムと競り合っていたのです。
 その結果、ジョーは1分47秒1の好タイムを弾き出し、幸哉の47秒4を上回りました。狙い通りに! そして、明日の準優の1号艇を不動のものにしたわけです。上瀧和則、狙った獲物は逃さない、というか、ただ勝つことさえ難しいSGでハナからタイムトライアルとしてこのレースを捕えていたとは……彼を天才と呼ばずして誰を呼べばいいのでしょう。恐ろしい男です。
 などと感心していた私は、そこではたと気づきました。
 このレース、ジョーは勝ちさえすれば、タイムとは無関係に明日の1号艇が確定していたはずでは? そう、そうだよ、最終レースの智也以外はふたりを超えられないのだから、勝つだけで1号艇じゃん。ふふ、これはジョーの計算ミスだったかな。無駄なモンキーだったかな。やっぱジョーはお茶目だなぁ。
 と心の中で微笑んだのですが、その瞬間にまた恐ろしい発想が浮かびました。
 ジョーは単に準優の1号艇が欲しかったのではなく、予選第1位通過を狙ったのでは!?最終レースで山崎智也が重い着を拾えば、ジョーは節間勝率ナンバー1になります。それだけを狙って、あの鬼気迫るオーラモンキーを連発していたのではないでしょうか。
 結局、最終レースは智也が勝って、上瀧は2位で予選を通過しました。1位でも2位でも、準優は1号艇です。それでもジョーは、1位を目指したのです。(畠山)


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歓喜と残酷の背中合わせ――4日目、午後のピット

SANY0392   やはり勝負駆けの日は、悲喜こもごもである。逆転で準優ピットを強奪した選手もいれば、そのおかげで転落した者もいる。歓喜と落胆が常に同居しているのだ。最大のドラマは、12R終了後、だっただろうか。今日、笠原亮がピンピンを決め、6走35点と1点足らずのところまで浮上した。懸命に続けた調整と試運転が実ったのだ、そう思いたくなる快走で、賞金王に向けて勢いがついた、と思った。これが5R終了時点のことである。
 陽が傾いていくにつれ、予想もしなかった展開になった。勝負駆けに失敗する選手が続出し、11R終了時点で笠原の予選順位はなんと18位に! 12Rの結果次第では、準優進出の目が出てきたのだ。12R前にも忙しそうにピットを走り回っていた笠原は、それを知っているのだろうか……。
 そして12R。笠原より順位が下の選手は2人いて、今垣光太郎(2着条件)はインから惨敗を喫した。そしてもう1人は……坪井康晴。結果は2着。得点は……35点! 笠原と並んだのだ。勝負の行方は着順点。笠原は1着2本、坪井は1着1本。そう、笠原は今日のピンピンで、一気の大逆転を果たしたのである! 準優進出、おめでとう!
SANY0623  しかし、である。2着でピットに引き上げてきた坪井を出迎えたのは……、そう、笠原である。坪井は同県の先輩なのだ。この時点で笠原が準優進出を決めたことを知っていたのかどうか、やっぱりわからない。ただ、一緒に坪井を出迎えに来た菊地孝平が、笠原の表情を撮影しようとしている僕を見て、「決まったんですか?」と尋ねたことから、その場にいた選手たちは結果を認識していなかったかもしれない。菊地の質問に「笠原さんが18位です」と答えた瞬間、笠原と菊地は喜びを爆発……させはしなかった。なんと、途端に複雑な表情になったのである。その瞬間、結果的に笠原が蹴落としたのが、今、レースから引き上げてきて目の前にいる同県の先輩なのだと、改めて認識した。
 黙々とボートを片付ける、坪井、菊地、そして笠原。18位と19位を分かつ残酷なラインが、たしかにそこに浮かび上がっていた。いや、坪井は2着で6点を切ることはわかっていたはずだから、あと一歩届かなかったそのラインが笠原であったことを認識していたかどうかはわからない。むしろ、それを知った菊地と笠原のほうにこそ、アンビバレンツな思いがあったに違いないのだ。
 結果は、時に残酷だ。しかし、だからこそ戦いは、美しく、そして神聖なのだと思う。笠原、明日は坪井の分まで頑張れ!

SANY0594  その12R前には、ちょっと微笑ましいシーンも見かけた。仲口博崇は、予選を終えて6・00。10Rあたりまでは、その後のレースの結果によっては、6・00でも予選落ちしてしまう選手が出る可能性があって、仲口はその候補だった。11Rを終わった段階でも、6・00の中では順位がいちばん下だったのだ。準優進出選手は、JLCのインタビューを収録するわけだが、仲口はそれを受けていいものかどうか、さんざん迷っていて、長嶺豊さんやスタッフの方たちと、得点表を突き合わせて、必死に計算をしていた。
 それだけでも十分微笑ましかったのだが、そこに田中信一郎がやって来て、仲口に抱きついた。そして、「どうなの?」と質問。仲口は、「12Rが6-1で決まったら落ちる」と返した。6号艇は坪井康晴。1号艇は今垣光太郎。坪井は1着で、今垣は2着で6・00を超えるのだ。それを知った信一郎、大声で仲口をからかった。
「よしっ、6-1来い! 6-1や! 6は誰? 坪井? よっしゃ、ツボ、頑張れっ!」
SANY0620 仲口、苦笑いしながらうつむいてしまった(笑)。もちろん、同期で仲のいい二人、信一郎はからかっているのだ。
「こりゃ、6-1や。残念っ!」
 ふんっとに、もぉ~~。そんな表情で、仲口は信一郎に笑いかけた。仲口としては気が気ではない状況、しかし信一郎の冗談が、仲口の気持ちをやわらげたようだった。結果は、仲口、準優セーフ! 明日は渾身の走りで、信一郎と心から笑い合うのだ!

SANY0578  勝負駆けだから、レースは必然的に激しくなる。それが4日目の醍醐味でもあるわけだが……。10R、1周2マークで3艇がもつれた。吉川元浩、白水勝也、鳥飼眞。全員が勝負駆けで、しかしこの時点で4~6番手。少しでも着順を上げるべく、メイチのターンを狙ったのだが、ここで吉川が失速してしまった。そのあおりを白水、鳥飼が受けて、白水は大きく遅れてしまう。結果、この3人は予選を突破できなかった。
 ピットに引き上げてきた鳥飼は、まず白水に駆け寄って、思い切り腰を低くし、顔をゆがめて「白水さん、すみません……」と詫びた。白水は、軽く右手をあげて、鳥飼に応える。しかし、次の瞬間、白水のボートの変形ぶりを見て、そのやり取りの重大さを思い知らされた。まるで交通事故に遭ってしまった自動車のように、激しくひしゃげたカウリング。その衝撃で、ボート本体にも穴が開いている。選手たちが、この勝負駆けにどれだけの思いを込め、どれだけの烈しさで戦っているのか……。戦慄を覚えるとともに、彼らの無事を願わずにはいられない。

SANY0605  今節はひたすら明るい上瀧和則。予選最終走を、見事1着で締めた。5号艇から前付けで2コースに潜り込み、1マークでは綺麗に差し抜けて、3勝目。予選順位は2位で、準優進出だ。
 その上瀧、意外にも、レース後に大きな笑顔は見られなかった。穏やかではあるものの、ピリリとした表情でピットに戻ってくると、その顔のまま濱村芳宏に「どもっ」。出迎えた鳥飼や瓜生正義も、とり立てて歓んでいるふうもない。当たり前の勝利、とも違う。すでに予選突破を決めていたからこその、素っ気なさとも違う。しかし、どこか神妙な雰囲気なのだ。ピットに上がってからは笑顔を見せてはいたが、これまでのレース後に見られた大声での談笑は、ついに起こることはなかった。上瀧にとって、賞金王進出のための、大事な大事な一里塚が、準優進出。これをクリアしたことで、鋭い気合がグググイッと乗ったように、僕には見えたのだが。

DSC00315  予選ラスト走を1着、予選3位の好成績で準優に向かう原田幸哉。モーターを格納してペラをチェックしていると、菊地孝平が「ユキヤさぁぁぁぁぁぁぁん!」と叫びながら、全力で走ってきた。何か用事があったようで、その内容まではわからなかったのだが、原田は「ああっ、ごめんごめん!」とダッシュで菊地のほうに駆け寄った。「ごめんごめん……めんごめんご」というギャグはどうかと思うが(笑)。それはともかく、菊地は先輩に走らせてしまったということで、「ああっ、こっちが行きますってぇぇぇ。すいませーん」と恐縮しまくり。それでも最後は、「明日はズブリと差しますけど(笑)」。準優10R、1号艇・原田、2号艇・菊地。結果は果たして……。

 7Rで準優進出を決めた烏野賢太。その後もペラの調整に余念がなく、試運転も最後まで繰り返す力の入りようだ。その姿を見れば、予選突破も通過点のひとつにすぎないのだという当たり前のことに、改めて気づかされる。今日で戦いが終わったわけではなく、むしろ本当の勝負駆けは明日にこそあるのだ、という烏野の気合。闘志を表に出すような雰囲気はまるでなくとも、胸の内の魂はビンビンと感じられる。
SANY0591  一緒に試運転をしていたのは、準優進出は逃してしまった田中信一郎。試運転を終えた後も、整備室に入ってギアケースの調整をしていた。これもまた、同じこと。すべての勝負が終わってしまったわけではないのだ。明日も直面しなければならない戦いに、信一郎は手を抜くことなく、全力を尽くす。帰り際、顔見知りの記者さんに「すいません!」と声をかけた信一郎。賞金王出場への道が絶たれたことを、詫びたようだった。しかし、続けて、「でも」と言った。「でも、(賞金王)シリーズで優勝しますから!」。その闘魂が素晴らしい!

SANY0617  津ダービーでSG初準優を果たした井口佳典に、同期の田村隆信が寄り添うようにしていたことを報告した。田村自身は、残念ながら予選敗退に終わったのだが、ならば同期の緊張をほぐすほうに回ろうとしているのではないか、そんなふうに見えた。そして今日の11R後、田村はSG初準優を決めた森高一真と一緒にいた。もちろん、同期だ。
 JLCのインタビューにともに現われた田村は、カメラの後ろに陣取って、森高を笑わそうとしている。明らかに、森高をリラックスさせているようにしか見えない光景である。森高は真剣な表情でインタビューを受けているが、時折、田村に視線を移して、頬が緩む。明日もきっと、森高と田村のツーショットが見られるのだろう。田村のさりげない優しさ、素晴らしいっす。

SANY0635  取材を終えて、記者室に戻ろうとすると、しゃがみ込んでいる植木通彦を発見。守衛室のヨコにある植え込みを眺めているのだ。???と思って近づくと、「これ、唐辛子かなあ」と尋ねてきた。どれどれ、と確かめてみると、たしかに唐辛子みたいですね。「唐辛子だよねえ」「食べてみたらどうです?」「食べられるのかどうかが問題だよねえ」。守衛室のドアを開けて、「これ唐辛子ですか?」と質問する植木。どうやら、守衛さんが植えて育てた、正真正銘の唐辛子のようです。すると植木、「食べたら?」。いやいや、植木さんもどうです?「レース前に食べようかな。ピリッとして、いいかも(笑)。涙流しながら、走ったりして(笑)」。植木、なんだか、実にリラックスしているのであります。で、植木のおかげで、守衛さんから二かけら、唐辛子をもらうことができました。今日の夜、うどんにでも入れて食べてみます(笑)。

SANY0634  さて、2日目後半から怒濤の4連勝で、気になるどころではなくなった山崎智也。堂々の予選1位! 優勝に向けて、驀進だ。12Rは2コースから、スタートでやや遅れを取りながら、ウルトラスーパーツケマイofキング智也! 痺れるぅ~~~……。ピット内記者室のテレビで見ていたのだが、思わず「おおっ」と声をあげてしまった僕である。ピットに戻った智也を出迎えた原田幸哉が、「顔はカッコ良くないのに、レースはカッコ良かったね」。なんだとーっ! でも、智也、ニッコリだ。先述した上瀧同様、浮かれることも破顔一笑することもなく、淡々としていたのは意外だったが、優勝がが視界に入ったのだ、と思いたい。JLCの勝利者インタビューを終えて帰る智也に「めちゃくちゃカッコ良かったっす!」と声をかけると、思い切り相好を崩して「ありがとうございます!」。明日もカッコいいレースを見せてくれ!(黒須田守)


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速報!芦屋チャレンジカップ準優ピット確定!!

DSC00315  3日目終了の時点で当確わずか2人、ボーダー上の6.00に8人が並ぶ大混戦となったチャレンジカップの準優争いは、最終的なボーダーは“得点率5.83の上位着順者”で決着となった。その準優18ピットは以下の通り。

10レース
1号艇・原田幸哉
2号艇・菊地孝平
3号艇・烏野賢太
4号艇・森高一真
5号艇・瓜生正義
6号艇・仲口博崇

11レース
1号艇・上瀧和則
2号艇・江口晃生
3号艇・熊谷直樹
4号艇・柏野幸二
5号艇・寺田祥
6号艇・安田政彦

12レース
1号艇・山崎智也
2号艇・植木通彦
3号艇・向所浩二
4号艇・秋山直之
5号艇・倉谷和信
6号艇・笠原亮

念のため主催者発表の出走表をご確認ください。


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波乱が続く勝負駆けデー!~4日目前半戦終了~

DSC00299 「毎日が賞金王への勝負駆け」である競艇王チャレンジカップの、さらに準優への勝負駆けなのが今日の芦屋競艇場。準優18席を巡る争いは空前の大混戦で、各選手前半から気合いほとばしるレースが続いている。それだけに今日前半も決まり手は多種多様だ。

 2R柏野幸二、5R笠原亮、6R山崎智也のそれぞれ外コースからのまくり差しに、4R向所浩二のまくりと、豪快なレースが4本も出現。対してイン逃げは3R鳥飼眞の1本のみ(その他抜き1本)。勝負のここでインとはチャンス、という選手を、そうはさせじとアウト勢が潰しにかかるような展開が続いており、とてもスリリングなレース、そして得点争いが繰り広げられている。
 なお、3Rで転覆した濱村芳宏が、不良航法と合わせてマイナス12点。5Rでフライングの瀬尾達也が、それぞれ終戦を迎えてしまった。両選手とも勝負がかかっていただけに、このアクシデントが準優争いに及ぼす影響は大きいと思われる。さあ、それを受けた後半ははたしてどんなレースになるのだろうか?

 勝負駆けの勝負駆け、最後の6個レース、いよいよピットアウト!


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静寂のなかの勝負駆け――4日目、午前中のピット

SANY0552  勝負駆けの朝は、静かである。試運転に出ている選手もいるが、水面がそれほど混雑しているわけではない。整備室には菊地孝平の姿があるのみ。ペラ室を覗いてみても、満員御礼状態には程遠い。どうやら控室で過ごしている選手が少なくないようで、予選突破に向けて、全体的にガツガツしている感じはまったくないのだ。そういうもの、なのだろうか。
 かと思うと、昨日の時点でたった二人の準優当確組、原田幸哉と菊地孝平は忙しく動いていたりする。先述したとおり、菊地は整備室。装着場に出てくると、原田とバッタリ出会って、会話を交わしながらペラをチェックしていた。好枠確保という命題もあるとはいえ、すでに準優に目が向いているようにも思えたりするのだが……。

SANY0553  賞金王ボーダー組は、それぞれの午前中を過ごしている。瓜生正義は、とにかく走り回っている。辻栄蔵は、ペラ調整に余念がない。上瀧和則は、試運転。今節、上瀧が水面に出ているシーンをいつものSGより多く見ているような気がする。いったん引き上げてきたとき、少し離れたところにいた熊谷直樹が声をかける。上瀧は顔をパッとほころばせて、「やっと良くなってきた」と叫んだ。もともと足が悪かったわけはないのだが、どこか気になるところがあり、それがようやく解消された、ということだろう。ひたすら陽気な今節の上瀧だが、その言葉を聞いたからか、満足そうな表情にも見えた。さらに気合充実、か。もう一人、今垣光太郎は整備室にもペラ室にもいなかった。試運転ピットにボートが係留されているので、試運転には出るつもりがあるのかもしれないが、他選手のボート片付けに出てきたあとは、控室へと戻っていく後姿を見た。あの今垣が、ゆったりと過ごしている! 完全に手応えを得たのか?

SANY0548  明と暗、である。2R、池田浩二は、3着で6・00。1号艇からイン発進、それほど厳しい条件ではないと思われた。ところが、前付けで3コースに入った田中信一郎がヘコんだ。2号艇から4カドに引いた池上裕次が、一気に絞って池田に襲い掛かる。抵抗した池田は1マークで大きく膨れ、そこを池上の外につけていた柏野幸二が差していった。池田はバックで、大きく後退した……。ピットに戻ってきた池田は、さすがに渋い表情だ。5着だから、ほぼ準優はアウト。勝負駆けを絶好の艇番で迎えながら、活かせなかった屈辱。いろいろな感情が入り混じった、後悔の顔だった。最後は、もはや笑うしかない、という感じで、笑みを見せてはいたが……。一方、柏野は2回乗りで1・2着条件。第一関門を、見事に1着で乗り切った。表情は、まさに池田とは好対照。もちろんまだ後半が残ってはいるが、最高の形で生き残れたことは大きい。4日目に起こる運命の落差と残酷さ。池田と柏野の表情は、それを表現していた。

SANY0567  もうひとつ、明暗があった。3R、鳥飼眞がインから逃げを決める。今日は2回乗り2・2着条件。前半で1着を取れたということは、後半のレースが若干楽になるということ。ピットに帰ってきた鳥飼は、とにかくスマイル、スマイル、スマイル! 上瀧、岩崎正哉らと話しながら、頬は緩みっぱなしだ。もちろん、後半に向けて気は緩まない。3着でよくなったとはいえ、6号艇だから油断はまったくできないのだ。それでも、サバイバルに成功したことを、ひとまず今は喜びたい! 上瀧や岩崎も、ともに笑っていた。
 一方、不運に遭遇してしまったのが、濱村芳宏だ。2回乗り3・3着で6・00に到達するということは、6着さえ取らなければ後半に望みをつなぐことができる。それなのに……まさかの転覆。SANY0561 2、3番手を争っており、順当に走り切れば準優に一歩近づくことができたのに……。救助艇が戻ってきると、上瀧、烏野賢太、植木通彦、瀬尾達也、田村隆信らが、全力疾走で駆けつける。左腕を押さえながら救助艇を降りた濱村を、心配そうに覗き込む仲間たち。大きなケガはなかったようで、「左腕はちょっと痛みますけど、大丈夫です」ということなので、その点についてはひと安心だが……。痛んだのは、もちろん腕だけではなかったはずだ。

SANY0574  さて、昨日のフリーズ事件(?)が尾を引くほど気になる山崎智也。午前中はのんびり過ごしていたようで、控室→他選手のボート引き上げ→控室→……の往復を繰り返すだけだった。ただ、一回も笑顔を見ていない! 黙々と引き上げをヘルプし、黙々と一人、控室に戻っていく。どう見ても、気合指数が上昇していっているようにしか見えないのだが……。6Rでは見事に1着。完全に勢いに乗ったと見た!(黒須田守)


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勝負駆け情報! 明日はどうなる?

3日目終了で、明日は勝負駆け! チャレンジカップ制覇への勝負駆けでもあり、賞金王出場への勝負駆けでもあるという、スーパー勝負駆けデーであります。

予選順位は、現時点でのボーダーがハイレベルというわけではないものの、得点率6・00に12~19位まで8人も並ぶという大混戦。さらに、準優当確は1位・原田幸哉、3位・菊地孝平のたった2人! 原田にしても、明日2回乗りで2点が必要であり、前半のレースで万が一完走できなかった場合には、当確が取り消しになってしまう。全体的に、まったく予断を許さない状況なのだ!

SANY0491 ボーダーを6・00と想定して、ひとまず上位選手を。①原田幸哉(2回=6・6着)②山崎智也(2回=5・6着)③菊地孝平(1回=当確)④上瀧和則(2回=5・5着)⑤江口晃生(2回=4・4着)⑥安田政彦(1回=5着)⑦辻栄蔵(1回=5着)⑧今垣光太郎(2回=3・4着)⑨秋山直之(2回=3・4着)⑩瓜生正義(1回=4着)⑪白水勝也(1回=3着)………………おおっ、賞金ランク10~12位、さらに実質時点の14位が、全員入っているぞ! いずれも大敗さえしなければ、という状況だから、予選突破の可能性はかなり高いと見ていいのではないだろうか。「群馬3人で賞金王が夢!」の秋山も、好位置につけている。賞金王当確組は3人の顔が見えるだけで、うぉぉぉぉ、これがチャレンジカップだぁぁぁぁ!

SANY0418 8人も並んでいる6・00組は以下の通り。⑫寺田祥⑬熊谷直樹⑭森秋光⑮森高一真⑯仲口博崇⑰植木通彦⑱池田浩二⑲濱村芳宏…………ちなみに着順点、タイム差を加味した順番になっております。1回乗りなら3着以上、2回乗りなら1・5着、2・4着、3・3着以上が必要な組、もちろん油断はできないぞ。20位以下では、倉谷和信、向所浩二、烏野賢太らが1走2着、湯川浩司、山崎義明、西村勝らが2回乗りで2・3着、吉川元浩、野長瀬正孝らが1走1着、最大の逆転劇は40、41位の室田泰史、日高逸子がピンピンで6・00へ! 昨年の賞金王・田中信一郎は……うーむ、1回乗り1着でも29点と1点足らず。相手待ちの状態だ。平石和男、服部幸男、笠原亮、市川哲也らも終戦……。

さあ、明日は見逃せない戦いが続くぞ! この剣が峰を乗り切るのは、いったい誰だ!?


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芦屋チャレカ3日日のベスト・パフォーマンス

 はい、今日も好プレー珍プレーの嵐でしたね。8レースの智也と池田のデッドヒートも素晴らしかったし、11Rの秋光と熊の2着争いも凄絶を極めました。が、そんな中で私が第3位に選んでしまったのは、こんなお笑いネタなんです。すいませんフォ~~ッ!!

9R/芦屋の水面に「こだま・ひびき」旋風が!?

SANY0472  ことの発端は7レースでありました。2コースから鮮やかに差しきった湯川浩司が、上機嫌でレジャチャンの勝利者インタビューに登場。レースを振り返った後、「最後に意気込みをファンの皆様に」という定番のフリに突入しました。そこでニンマリと不敵な笑みを浮かべながら、湯川は親指一本を立てて……
「明日からも、チッチキチィ~~!」
 その突き出した親指の先には「チ」の文字が書かれたシールがぺったりと。さっすが大阪支部、勝負駆けの真っ最中でも笑いのツボは抑えとるわい。などと腹を抱えて笑っていると、それから1時間後の9レース。やはり2コースから差しを決めた兵庫支部の向所浩二が、インタビューの最後に親指を突き出すではありませんか。
「(明日は)準優に向かってチッチキチ~~~ッ!」
 もう、インタビューのテレビ画面は「こだま・ひびき」の大旋風です。いや、あんた「こだま・ひびき」ならぬ「浩司・浩二」やおまへんか、いや、あんた、それじゃどっちがどっちかわからんやん、などと勝手にひとり時間差ボケ・ツッコミをかましながら、爆笑を抑えることができませんでした。
 そしてそして、次のレースではまたまた大阪支部の田中信一郎が逃げきっちゃったから、さあ大変。まさか信一郎までがチッチキチ~~!? プププなどと勝手に想像してほくそえんでいたのですが、さすがに2年連続の賞金王は落ち着き払った表情で「明日もがんばります」と静かに頭を下げたのでありました。チッ。

 吉本系・お笑いネタの後は、『オールウェイズ 3丁目の夕日』(1作で7回泣きました)系ハートウォーミングなこのエピソードに第2位をプレゼント。他の記事とも重複しますが、嬉しい話は何度でも伝えたいものです。

2R/水の上にも16年、長かった~水神祭!

SANY0425  やりました! 昨日の向所浩二に続いて、今日の2レースでもSG初勝利の水神祭です。1号艇でインをキープした吉岡政浩は、コンマ11のスリットから渾身の先マイ。まくり差しから伸びた平石和男にバックで抜かれましたが、1周2マークでこれまた渾身のツケマイを打って逆転。その破壊力は半端じゃなく、ツケマイを喰った平石が思わず振り込んで4着までズリ下がるほどでした。
 向所は32歳でしたが、この吉岡はなんとなんと38歳での水神祭! さぞや長い道のりだったことでしょう。元々がコツコツと地に足を付けながら成長したタイプなんです。デビューから半年ほどで初勝利。それから約1年後に初優出。さらに4年以上の歳月を経て初優勝。GⅠで初優出したのが、それから10年近くも経った今年2月のことでありました。
 まあ、なんだかんだでデビューからちょうど16年。向所もそうでしたが、今シリーズではじめてSGに参戦しての初勝利でした。ゴールを通過したときにどんな思いが去来したことでしょう。ご自宅には5人のお子様もいらっしゃるようで、本人にとっての宝物は「家族」とアンケートに答えています。人生の年輪、みたいなものを勝手に感じてしまいました。
 水神祭では同じ広島支部の後輩!市川哲也や辻栄蔵に胴上げされつつ、冷たくも暖かい水面に投げ出されたようです。38歳の水神祭。本人としては、ちょっぴり照れくさかったかもしれませんね。

 そして、栄えある今日のベスト賞は、やはりこれでしょう。私、ホントは思い出すのも避けたいほどのレースなんですが、でも、やっぱこの人以外にはいないんですっ!

12R/風が変わって幸哉、ヤマンバに変身!?

SANY0139  つ、つくづく怖い。最終12レースの原田幸哉を見て、そう思わずにはいられませんでした。このレースは追い風が急に収まったせいか、どの選手もスタートの目測を見誤ったようです。
 インの烏野賢太はF持ちもあってコンマ26。
 すでに賞金王決定戦の切符を持っている2コース植木通彦もお付き合いしてコンマ25。
 3コースの今垣光太郎も「同体ならいいか」とばかりにコンマ24……。
 よくあることです。本人たちはスリット1艇身のつもりでも、追い風が弱くなったために届かなかったのでしょう。
 スリット線 みんなで遅れりゃ 怖くない。
 お粗末。ま、とにかくSGでもままあることなんです。しかも、しかもですよ、あのミクロSの天才・瀬尾達也までが絶好の4カドから届かなかったわけですよ。届かないどころか、コンマ32! 勝負駆けの瀬尾としては、ビビッたというよりも完全に目測を誤ったんだと思います。あの瀬尾がへぐるくらいSの難しいレースだったんです。
 そっれっなっのっに!! 5コースの原田幸哉ときた日にゃあ、すぐ脇を走る天才・瀬尾には見向きもせず、内艇のブランド選手たちの隊形も軽~く無視して、コンマ16で一気に突き抜けちゃいました。スリットでの瀬尾との差はちょうど1艇身ほど。どんなに自分のS勘に自信があったとしても、平均Sがコンマ12前後(SGではコンマ10ほどだと思うぞ)の瀬尾から1艇身飛び出すのは、震えると思うんですよ。スロットルを握る左手がシビレると思うわけですよ。それが、おそらくはウルトラ全速で、瀬尾から1艇身飛び出してのひとまくり…………。
 ダービーの準優が嫌でも思い出されます。幸哉の怒涛のSで断然人気の植木がぶっ飛んだあのシーンが……。植木のアタマから全財産を投じていた私は、ただただ呆然と水面を見ることしかできませんでした。
 そう、あのときも書きましたよね。きっと皆さんは原田幸哉という選手を、いつもニコニコ爽やかな好青年と思ってらっしゃることでしょう。でも、ホントはとてつもない怪人なんです。あのインの鬼・西島義則にもヒケをとらない孤独な怪獣なんです。そうでなきゃ、あんな凶悪な……あ、いや、つい今日も植木のアタマから決め撃ちしていたもので……あんな強烈な単独Sは切れませんってばさっ! 幸哉ぁぁぁ、あんたはホンマの鬼や、ヤマンバや、ナマハゲやあぁぁぁぁ!!
 教訓/風が変われば、幸哉という名の鬼が来る。(畠山)


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静かに、しかし高まる気合で勝負駆けへ!――3日目、後半のピット

SANY0461  メンテナンス後更新のため、午後のピットに到着したのは、11R展示終了直後。一通りピット内を徘徊してのファースト・インプレッションは「意外と静か」。3日目もあと2レースを残すだけ、ということは正真正銘の勝負駆け間近! という段階であるにもかかわらず、整備室には柏野幸二のみ、ペラ室にも室田泰史ら2、3名の姿があるだけ。試運転には何人か出ていたのだが、11R前の終了合図とともに全員が引き上げて、ボートを片付けた。ちなみに、試運転組は上瀧和則、田村隆信、太田和美、勝野竜司、野長瀬正孝などなど。今日は6R1回乗りだった上瀧、4着に敗れて気になる部分でも生じたのか、今日はギリギリまで調整していたことになる。ともかく、その後のピットは選手の動きこそあるものの、空気は妙に落ち着いていた。明日の大勝負を控えて、ピットまでグッと気合を腹の底に溜め込んでしまったようだった。

SANY0413  最高に澄み切った表情をしていたのは、菊地孝平。10Rは2着、準優当確が出たせいだろうか。同R1着の田中信一郎に、元気いっぱいに「ありがとうございましたっ!」と微笑みかけて、レースを振り返る。足もさらに上向いているようで、気分が良くなければおかしい、といったところだ。12Rでは、東海地区の若手仲間である原田幸哉と池田浩二がワンツーを決め、我がことのように歓びながら出迎える。「おいおい、そこのお二人さん!」とふざけて指を差しながら、好走を絶賛していた。「でも、並びが反対だったら、危なかったよん」と池田をからかってもいて、池田も顔をほころばせながらウンウンとうなずいている(原田がトップスタートから絞りマクリ。池田は原田の外だった)。つられて、他の東海勢もニカーッと笑っていた。選手たちがいいムードで笑い合っていると、こっちまで嬉しくなってしまいますな。とにかく、菊地、いい雰囲気だ。

SANY0530  賞金王ボーダー組の今垣光太郎が、12Rでまさかの6着。1、3、1着と順調に得点を重ねてきていたので、予選8位に踏みとどまってはいるが、これで明日はまた整備室でその姿を見ることになるのか。ただ、レース後は思ったよりもサバサバしていて、ちょっと首を傾げたりしている以外は、いたって冷静であった。得点的なメドが立っていることとは別の次元で、大敗を悲観していないように見えたのだ。その姿の意味するものは、いったい……?
 上瀧は、先述したとおり、ギリギリまで試運転。着替えたあとは、比較的穏やかな表情でモーター格納に向かった。それを終えると、倉谷和信と談笑しながら控室へと向かう。明日は5着2本(4点)で準優当確。もちろん、それで緩める上瀧ではない。心地よい気合に包まれている上瀧は引き続き要注目である。

SANY0512  吉川元浩もまた、静かな気合を感じる一人。吉川元浩。前半で1着が出たものの、後半は6着。明日はピン条件の勝負駆けになってしまった。しかし、慌てず騒がずが吉川流。昨日も一昨日も、穏やかに闘志を燃やしている感じだったが、崖っぷちに立たされてもなお、様子が変わったようには見受けられない。これもまた、強さ、である。明日は10Rの1回乗り。午前中からどんな動きを見せるのか、注意してみたい。H記者によれば、昨日までは隠れ超抜とも言える気配だったが、今日は周りも機力を上昇させてきて目立たなくなっている、とのこと。だとするなら、明日は上積みを狙って何かするのでは、と期待したいのだ。

SANY0526  もう一人、烏野賢太もまた、ギラギラとたぎるものはないけれども、軽やかな闘志を感じさせている。今回に限らず、ピットでの烏野はドタバタすることもなく、またはしゃぐこともなく、粛々と自分の仕事をこなしていくタイプ。「グレートだぜ!」とおどける開会式の面影は、あまり感じることができないのだ。ただしそれは、超一流の職人の姿。彼がこれまで積んできたキャリアと実績が、自分を高めていくパターンを作り上げているのだろう。そこからジワジワとにじみ出る何かが、今回は特に強いように感じるのは気のせいか。明日は2着条件と、やや厳しい勝負駆けだが、もしチャレンジカップの4日目というシチュエーションが皆の目の色を変えさせるのであれば、烏野の確信に満ちたたたずまいは必ずや武器になる。一昨年、チャレンジカップを制し、賞金王への勝負駆けを成功させた烏野だけに、戦慄すら感じる穏やかさなのだ。

SANY0499  あ、森高一真だ。近づいてみると、JLCの撮影スタッフの後ろから何かを見つめています。その先には、湯川浩司と長嶺豊さん。展望番組のインタビューですね。湯川と同期の森高、カメラの後ろ側から笑わせてやろうとしていたのでありました。長嶺さんが一発目のインタビューをすると、いきなり“マキ”の合図を出したり……。湯川は、チラチラ森高を見つつも、なんとか大先輩のインタビューに応えていました。
 このインタビュー中には、湯川が開会式で「僕のニックネーム募集します」に寄せられたアイデアを見せられる場面も。すると、たまたま通りかかった瀬尾達也が足を止め、そのアイデアに見入っていました。最初、森高の姿を見てニコッと微笑んでいたのだが、さらにニックネーム候補を見てニコニコッ。今節の最ベテランが、最若手(湯川は登番もいちばん若い)を温かな眼差しで見つめる。いいシーンでした。

SANY0520  さて、「俺って、実はメチャクチャだらしない男なのではないか……」と自己嫌悪に陥ったシーンが、12R近辺に次々とやって来た。ピット内記者席のモニターを外から見ていたら、隣にやって来たのは新美進司。僕の持っていた出走表を一緒に見ながらの観戦になった。進入のときには「4号艇って……? あ、瀬尾さんか」。5号艇が好スタートで飛び出すと、「おっ、幸哉」。結局、3周2マークを原田が周ったところで、ボート片付けに向かったのだが、私、その間、一言も口利けず……。ハッキリ言って、めっちゃ緊張していたのでした。せっかく選手と一緒にレース見てるんだから、何か聞けよ……。
 続いては、12R終了後の選手の様子を撮影していたときのこと、僕が持っていた明日の出走表を仲口博崇が覗き込んでいた。それに気づいて、「あ、どうぞ」と出走表を渡すと、「あ、どうも」と仲口がそれを手にとって眺め出す。そのときも、私、一言も口利けず……。だから、せっかく選手が寄ってきてくれたんだから、何か聞けよ……。しかも、他の選手も集まってきて、仲口と僕を取り囲む。ぐぁぁぁぁぁ、どうすりゃいいの……って、だから何か聞け! フリーズしてしまった自分が、つくづく情けないっす……。
DSC00285  そして、最大の「俺って……」は、「明日は6Rと12Rに出走です」と即座に答えることができるほど気になる山崎智也。ピットのいちばん隅っこに喫煙できる場所があるのだが、そこに一服しに行くと、うがぁぁぁぁぁ、と、と、智也がーっ! 緊張しつつも、近くに行ってタバコを吸い始めると、智也が僕のほうに寄ってくるではありませんか。これもまた、出走表を見せてくださーいということなのだが、智也が「明日は……」と言った瞬間、「6Rと12Rです!」と即答した私なのでした。すると「えっ、12R……」と絶句する智也。その理由? はい、まーったく、わかりませんっ! だって、まったく話しかけられなかったもん!……って、だから話を聞け、黒須田っ! ようするに、こちらから声をかけて話を聞くのはできても(それも、すっげえ緊張してるんですけどね)、突発的に選手との接触が生じると、僕、何もできないんです……。単なるミーハーなのか、それとも尊敬のあまり固まってしまうのか、いずれにしても、情けないオッサンです、私……。というわけで、今日は智也のまともな写真が撮れませんでした。ファンの皆様、すみません。ただ、ひとつだけ付け加えると、智也もまた、いい気合が乗っていると、少しだけの接触ですが、感じました。推測すると、絶句の理由は、すでに準優を見据えているから、というもの。レースでモーターやペラに何か感じても、12R後に作業はできませんからね。明日は5、6着条件とほぼ当確だが、そんなことは関係なく、智也の目は一歩も二歩も先を見ている。そうとしか思えなかったのだが……。(黒須田守)


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気合のち笑顔――3日目、前半のピット

SANY0437 「毎日が勝負駆け」といっても、ほとんどの選手にとっては優勝のみが賞金王出場の条件。だとするなら、選手にとっては他のSGと大きな違いはないのかもしれない……昨日までのピットの空気に触れてみて、そんなことを考えた。もちろん、全員の視界のなかに「ここが賞金王のラストチャンス」という意識はあるはずだと思う。当確組は、その一点に限って言えば、プレッシャーは他の43人より小さくて済んでいるはずだ。だが、どのSGにしても優勝するのは至難の業。賞金王うんぬんの前に、まずは通常のSGと同じだけの厳しい戦いがある。選手たちの姿を見て思うのは、結局は見ているこちらのほうが肩に力が入っているのかなあ、なんてことだったりするのだ。

SANY0442  そうは言っても、この4人だけは、賞金王を強く意識しなければならない地点にいるのもまた、間違いのないこと。辻栄蔵、今垣光太郎、瓜生正義、上瀧和則。ボーダー上というポジションで、チャレンジカップに臨んだ面々だ。
 3日目を迎えて、今日も上瀧は気分上々! 2Rで2着に入った倉谷和信にニコニコ顔で近づくと、「おっちゃ~~ん。やるのぉ~」とからかうように声をかけた。道中逆転の2着への、上瀧流の祝福だろうか。3R終了後には、5号艇・鳥飼眞のボートから水を掃除機で吸い取ってもいて、わりと力が抜けた状態である。そうはいっても、一人になると、唇がキュキュッと結ばれる。瞳に力が宿り、力強い足取りで歩を進めている。文句なしの気合乗り。思わず目が惹きつけられるほどの雰囲気をたたえている。

SANY0411  気合乗りに関して、僕がもう一人目につく選手をあげるなら、服部幸男だ。もともと醸し出すムードにはただならぬものがある男だが、一日一日、炎が大きくなっているように見えるのだ。とにかく目力がすごい。思わずたじろいでしまいそうになるほどで、左の写真を撮影するために声をかけるときに、ちょっと口ごもってしまった僕である。「写真撮らせてください」に、小声だがキレのよい「ハイッ」という返事。キッとカメラを見据えた目の力は、やっぱり強い! 機力も上昇している印象だし、目の離せない存在になってきたのは間違いない。

SANY0431  準優への道がほぼ絶たれてしまった田中信一郎。昨日のレース終了後には「今節は終わってしまった」という言葉も聞かれて、賞金王2連覇男としては寂しいシリーズとなってしまった。それでも、実際はまだ戦いは終わっていない! とばかりに、朝から試運転を繰り返していた信一郎。いったん引き上げてからはペラ室にこもって、鋭い目つきで調整だ。昨日、Fに散ってしまった濱野谷憲吾もそうだが、大目標を果たすことができなくなっても、レースがそこにある限り、彼らは勝利を目指さずにはおれない。それが一流の勝負師なのだ。彼らに言わせれば、「当たり前でしょ」ってなことになるのかもしれないが、僕はそこに彼らの魂を見出さずにはおれない。その姿勢は、どこか人生訓にも似ているとすら思う。

SANY0412  いやあ、本当に悠然としているなあ……。その日初めて植木通彦を見かけて僕が思うことは、まずそれだ。昨日ボートが破損してしまい、足色の変化が気になるところだが、慌てることもなく、ゆったりとした“艇王ウォーク”を見せている。たとえば上瀧のように、たとえば松井繁のように、見ているだけで圧倒されそうなオーラを発散しているわけではないのだ。しかし、これこそが頂点に立つ男のたたずまいであると思うしかない、クッキリとした輪郭を常に持っているのが植木通彦。ライバルといわれる上瀧とは方向性が違うけれども、クオリティの高い迫力があるのだ。現在賞金ランク1位。だが、戦いの場にいる植木には、それはオプションでしかない。あえて言うなら、植木はいつ何時でも、毎日が勝負駆け、ということなのかもしれない。

SANY0433  さて、気にしながら歩いていたら、ピット内の記者席にいたのでギョッとしたほど気になる(?)山崎智也。なんだか、何を言ってるのか、よくわからなくなってきたな。それほど気になるわけだが、とっても緩やかで穏やかな空気に包まれている、そんなふうに見える今日の智也である。向所浩二と談笑し、菊地孝平と談笑し、熊谷直樹と談笑し、内田和男さんと談笑し……って、談笑しているところしか見かけなかった午前中だった。それなのに、笑顔の写真が撮れずにすみません。ようするに、ソフトでありながら、近寄りがたいムードもあるという、不思議な感じなのです。今日は9Rに登場、その後の様子に注目してみます。

 最後に、本日はメンテナンスのため更新が遅れてしまい、申し訳ございませんでした。また、手違いによりH記者の予想も更新されていませんでした。こちらも申し訳ございませんでした。本日後半より、フル回転で頑張りますのでよろしくお願いいたします。(黒須田守)


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3日目9Rまで終了!~今日は“混沌水面”~

 雲はやや多いものの、青空とのバランスがなんとも気持ちのいい今日の芦屋競艇場。“2コース差し”水面の初日、“イン逃げ”水面の2日目と、ここ2日間とも傾向が違う水面状況だが、今日3日は多様な決まり手が飛び出す混沌水面と化している。
 サーバーメンテナンス終了直前の9Rまでを一気に見てみると、オープニングの1Rで森高一真がまくり差し、2R吉岡政浩が抜きでうれしい水神祭。3R岡本慎治が逃げ、4R瓜生正義がまくりと、ここまでまったく決まり手が被らなかった。その後、5、6Rは逃げが続いたが、7R湯川浩二の差しで、“恵まれ”以外の決まり手が勢揃い。最終的に9R終了まで、イン逃げ3/抜き、差しが各2/まくり 、まくり差しが各1という決まり手となっている。
イン逃げがあまり信用できないだけに、舟券的にはもちろん、レースを見ているだけでもおもしろい状況で、3日目の残り3個レースに突入だ!

DSC00253 ←本日のお出迎えの様子です


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吉岡政浩、水神祭!

SANY0429   昨日の向所浩二につづいて、吉岡政浩も水神祭!
 本日の2R、1号艇からSG初勝利をあげた吉岡。1マークを回ってバックで差してきた平石和男に並ばれたが、1周2マークでは豪快なツケマイ炸裂! 今節の出場メンバー中「1着時の決まり手が“まくり”」率ナンバーワンの真骨頂だ!
 同県の市川哲也が2号艇で出走していたため、初勝利の吉岡をバンザ~イっと出迎えたのは森秋光、柏野幸二の岡山勢。あ、同地区でありつつ、同期なんですね。柏野、森、ともに「ええ“かかり”しとったのぉ~」とからかうと、ヘルメットの奥で吉岡の目が笑った。ボートを片付け終わると、市川も駆けつけてニコッ。さらに、昨日水神祭をあげたばかりの向所が、すれ違いざま「パチパチパチ!」と大拍手。SG初出場の二人が、そろって水神祭とは、めでたい!
SANY0450  水神祭は、吉岡の後半レース、7R終了後。市川と森が待つなか、なかなか現われない吉岡。待ちきれなくなったか、市川が呼びに行くと、別の場所から吉岡が照れくさそうに現われた。とりあえず水神祭のメッカ、ボート揚降機に向かう二人。ともに7Rを戦った柏野を連れ立って、市川が全速力! ちょっと待ってーっ。到着した柏野は「ま、(7Rは)俺のほうが前走ったから許したるわ」と大笑いだ。
 というわけで、許してもらった吉岡選手、最後に駆けつけた辻も交えた4人に担ぎ上げられる。SANY0454 「わーっ、リフト降ろしてーっ」「ダメダメ」「えーっ、後ろ向き? やばいよー」「やばくない、やばくない」「うわーっ」と、吉岡、ぜんぜん許されてません。というか、吉岡、騒ぎすぎ(笑)。もちろん、これこそが祝福の儀式。吉岡も笑顔のまま、水面にドッボーンと放り投げられて、「さむーっ」と言いながらもやっぱり笑顔だった。そして、拍手が巻き起こったのだった。
 38歳のSG初勝利。たしかに遅咲きかもしれないが、勝負はまだまだこれから! これからも頑張ってください!

SANY0457


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更新再開! 申し訳ございませんでした

SANY0417
本日は、申し訳ございませんでした。ただいまより、更新を再開いたします。現在、ここまでに取材したものを、鋭意執筆中でございます。もうしばし、お待ちくださいますよう、お願い申し上げます。
さあ、チャレンジカップ3日目、残りのレースを楽しみましょう!


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申し訳ございません――11月24日は……

いつもSports@Nifty「競艇特集」をご覧いただきまして、ありがとうございます。取材班一同、感謝感謝の毎日でございます。

しかし……今日はお詫びしなければならないことがございます。11月24日(木)の午前9時から午後3時まで、サーバメンテナンスに入ってしまい、記事が更新できません。本当に申し訳ございません……。

SANY0127 ページ自体は11時ごろからご覧いただくことができ、我々もメンテナンスに入る前に、いくつかの記事は更新いたします。ですので、その時間帯に新しい記事が皆無ということはございません。それでも、たとえばピット情報やイベント情報は、少し遅くなってしまうかも……。もちろん、メンテナンスが終了しましたら、速攻で記事を更新してまいりますし、更新できない間も、取材はいつも通り、いや普段にも増して気合を入れて行ないます。大変恐縮ではございますが、明日はそんな具合でひとつ、ご了承くださいませ。

本当に申し訳ございません。(取材班一同)


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芦屋チャレカ2日日のベスト・パフォーマンス

 負け虫さん、コメントありがとうございます。ご忠言をありがたく頂戴して、今日から選手への「さん」付けをやめることにします(ちなみに、あれは平和島の名物予想屋「研究社」のパロディでした)。

 というわけで芦屋チャレカの2日目。今日もいろいろな好プレー珍プレーが鈴なりでした。不運だったのは、濱野谷憲吾と平尾崇典。憲吾は6レースでわずかコンマ01のFに散って賞典除外に。勝った白水勝也がコンマ00のタッチですから、まさに100分の1秒が隔てた天国と地獄でした。平尾は昨日に続いて、今日の4レースでも11月の冷たい水面に浸かってしまいました。負傷で即日帰郷……Fといい落水といい、競艇の厳しさを見せつけられる思いでしたね。
 嬉しい話題もありました。9レースで向所浩二が豪快にまくりきり、32歳にしてSG初勝利! デビューから13年半、はじめてのSG参戦でのこの勝利。さぞや格別な思いであったことでしょう。水神祭、おめでとうございます!

 さてさて今日の第3位は、そんな嬉しいイベントがあった9レースから。向所が活躍する陰で、「あの艇王が、まさかっ!?」という珍プレーが生まれました。

9R/奇策「ハカイダー掃除大作戦」失敗!

DSC00224  場内にファンファーレが高らかに鳴り響くと、6号艇だった艇王・植木通彦は「そこのけそこのけ王様が通るぞ」とばかりに前付けに出ました。が、内の艇も屈強に抵抗してすんなりとは入れてもらえません。いたくプライドを傷つけられた?艇王は「ふん、ならば貴様らをまとめてワシの引き波に沈めてやる~!」とばかりに群れから飛び出し、回りなおしました。
 と、その先にいたのが天上天下唯我独尊、チルトを1・5に跳ね上げてアウトダッシュを決め込んでいた矢後剛。「王様、どうぞ5コースにお入りくださいませ」とのんびりやり過ごそうとしておりました。そのとき、艇王はピ~ン!ときたのでしょう。5カドを選ぶかと思いきや、矢後の先回りをしてアウトゾーンを占拠してしまったのです。
 さあ困ったのは矢後剛。艇王が外から見守っている以上、5カドから仕掛けないわけにはいきません。加速を付けてスリットに向かいます。艇王は「さあ行けっ、もっと行けっ!」矢後にハッパをかけるようにして併走しています。
 自分でまくるよりも、破壊力抜群の矢後に内の艇を大掃除させてしまおう。
 賢明なる艇王の秘策は、見事にはまりつつありました。矢後はコンマ09の快スリットからぐんぐんぐんぐん内の艇を呑み込んでいきます。艇王にしてみれば、あとは間隙を突いてまくり差すだけの美味しい展開に……。
 しかし、艇王の足にはまだ鋭角に引き波を超えるパワーはなかったようで、水神祭へとひた走る向所から置き去りにされました、とさ。
 なんだか童話風に書いてみましたが、矢後や阿波勝哉などの「チルトマッドマックスアウトサイダーハカイダー」(なんのこっちゃ)のさらに外に潜り込む「後付け漁夫の利大作戦」は、かなり効果的な戦法として多くの選手に採用されるようになりました。そして、ついに艇王・植木までがSGで採用した今日、この戦法はインディーズからメジャーデビューへと出世したような気がします。あ、結果は植木4着、矢後5着ではありましたけど……。

 第2位にはサーカスのような曲芸&ウルトラE難度の技を見せてくれた菊地孝平に捧げましょう。

3R/1艇身遅れのイン戦から奇跡の生還!

SANY0101  それはそれは、恐ろしい半周の出来事でした。3レース、枠を主張してインから発進した菊地孝平のスリットタイミングはコンマ31。はっきり一般シリーズでもやばいタイミングです。F持ちで賞金王行きの切符を持っている身、少しビビッたのでしょう。
 でもって2コース仲口博崇のスリットがコンマ15。スリットでの1艇身差、それはSGでは∞ともいうべき差なんです。仲口がナチュラルにまくりきったところで、普通なら万事休すですよ。仲口に頭を叩かれた菊地は流れながら舳先をブイに向けました。こうなるともうまくられるわ差されるわ、ボッコボコに凌辱されるのみ。仲口だけでなく外の艇はほぼ菊地艇を追い越していたのです。
 とっこっろっが! 窮屈そうにモンキーを打った菊地の艇はググッと水面を噛み、さらに外からまくり差しに入った岩崎正哉の艇側にビタッと貼りつき、そのわずかな接触の反動を利用して前方へと推進していくではありませんか。狙ったかどうかはわかりませんが、これっきゃないっというタイミングでの窮屈モンキー&ダンプ。まるでサーカスを見ているようでした。
 もちろん、さすがにそれでも先頭は奪えません。やや離れた前方には、仲口と鮮やかな差しを決めた安田政彦がおりました。ところがところが、2マークで元気一杯にほぼ全速で旋廻した2艇を、菊地はなんだかもうワケがわからないような角度からズブ~~~~~~~~ッとまとめて差しきっちゃったんです。凄まじいスピードでした。
「SGを獲って一皮ムケたんだろ」
 などという安易な解説では絶対に認められない逆転劇! どなたか、菊地のあの半周を物理的にわかりやすく解説してください。私には無理です。まあ、とにもかくにも『アンビリーバボー!』に投稿したくなるような奇跡の生還でありました。

 そして、さらなる『アンビリーバボー!』がここにも。この人の手って、実は「神の見えざる手」なのではないでしょうか。今日の「ベスト・パフォーマンス賞」は、我々の目には見えない摩訶不思議な出来事に贈ります。

10R/2時間の大手術、芦屋の水面にサイババ出現!?

 今垣光太郎、36歳。彼は第4レースに出走し、スタートで後手を踏みながらも3着に入線していた。前日は1回走りで1着。とりあえず予選道中で8・00の節間勝率をマークしているのだから、よしとすべきだろう。それに、4レースでは出遅れているのだから、3着もやむなし。モーターのせいにはできないはずだ。
 今日は2回走り、次は第10レースである。4レース~10レースといえば、かなり時間に余裕がありそうだが、実はスタート展示などもあって整備時間は2時間ほどしかない。
「もういちど、このままの状態で走るか。それともペラをいじって試運転するか」
 大方の選手にとっては、その程度の選択しかできない間隔なのだ。
 ところが、今垣は決意する。
「このままでは納得できない。徹底的に整備しよう」
 2時間ほどがたち、今垣はスタート展示のピットにいた。シリンダーケースとピストン2本とピストンリングを4本換えて……。
 やるべきことはすべてやった。これでダメなら仕方があるまい。
 今垣は汗を拭いながら、わずかな満足を感じていた。

SANY0365  な~んてハードボイルド調に書いてる場合ぢゃないんですって! シリンダーケースはともかくピストン2本とリング4本って、全トッカエでしょ? もう、4Rとはまったく別のモーターになっちゃってるんじゃないっすか!? そんなあなた、SGの予選で勝率8点の男が、たった2時間しかない間に全トッカエするだなんて。もしその交換がハズレでも、戻す時間なんかないと思うんですけど。そんな大冒険するほど最悪のパワーとも思えなかったんですけど~。せめてもう1回だけ走らせて、レース後から明日のレースまでにたっぷり整備した方がいいと思うんですけど~~~。だいたいが2時間ぽっちでそれだけ大手術するのは時間的にも内容的にも精神的にも危険すぎると思うんですけど~~~~!! うう、頭が痛くなってきた。
 そして、10レース……光太郎は2コースからインの江口晃生をズッポリ差して、あっさり勝ってしまいました。おそらく、成功だったんですね、2時間の大手術。おめでとうございます。わけわかんないけど。サイババを凌ぐほどの奇跡を起こした当の本人は直後の勝利者インタビューで、とてもぼんやりとした表情で「はあ、まだちょっと伸びがないですね~」と申しておりました。(畠山)


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水神祭と試運転――2日目、午後のピット

SANY0333 やはりまずは、この話題から。
 向所浩二、水神祭おめでとう!
 9R、3号艇から見事に1着。SG2戦目にして、初勝利をあげた。2コースからまくり一発。午前中は整備室にこもっている姿を見かけたが、レースにはピストンリングを1本交換して臨んだ向所。整備がうまく当たった、ということだろうか。
 SG初1着、ということは、当然ながら手ぐすね引いて待ち構える面々が。同県の安田政彦に吉川元浩、そして同期の西村勝、白水勝也。嬉しそうな、そして悪戯っぽくもある笑みを浮かべて、向所をどう水面に投げ込もうか、相談している。 SANY0337そこに、JLCのインタビューを終えて、向所が登場。おっと、前検日に仲良さそうに話していた山崎智也も試運転用ピットからダッシュで駆けつけてきたぞ。その面々にボート揚降機に導かれた向所は、あっという間に担ぎ上げられた。仰向けの体勢だから、水面が見えないわけで、これはなかなか怖いのでは……。
 せぇーのっ! ドッボーン! おめでとう! パチパチパチパチ!
 周りの笑顔と拍手がはじけて、ずぶ濡れになった向所が嬉しそうに笑った。
「さっむぅ~~」
SANY0342  たしかに11月下旬ですから! しかし、気持ちいいでしょ、向所選手!
「風邪ひいて、途中帰郷になったりして(笑)」
 おどけてみせるが、明らかにテレですよね、その言葉は。なんでも、今日は奥さんの誕生日だそうで、向所自身もあさってが誕生日。最高のバースデープレゼントだ! 準優への望みも生まれる貴重な勝利。この勢いで、さらに上を目指してください!

SANY0382  もう一人、笑顔爆発は、上瀧和則! 昨日もそうだったが、今日もとにかく明るい! 11Rで2着に入り、ピットに引き上げてきた上瀧は、勝った仲口博崇以上の笑顔。出迎えた九州勢に大声で歓喜を表明した。その後も、身振り手振りでレースの様子を周囲に伝えながら、やっぱり笑顔。控室に向かって歩き出した3着の濱野谷憲吾には、「憲ちゃ~~~ん! ごめん!」とレース後の挨拶。憲ちゃんって呼んでたのか!ってなことはともかく、超ご機嫌、超陽気の上瀧なのである。3走して1、1、2着で28点。6回乗りだから、あと8点で準優進出……いやいや、もはやこのノルマはクリアして当然、一気に優出、ということは賞金王決定戦へ王手!まで突き進みそうな勢いである。もちろん、明日も要注目!

SANY0346  上瀧とは対照的に、表情が冴えないのが市川哲也。2着のあと6、5着と惨敗を喫し、苦しい戦いを強いられることになってしまった。試運転・足併せをガッチリ見ているH記者は、「市川はモーターをおかしくしてしまったのでは……」と見立てていたが、実際、市川を見かけたのは整備室。しかも、整備士さんとかなり長い時間、話し込んでいたのだった。室内には入れないため、内容まではわからなかったが、市川は唇を尖らせるような表情で、神妙に整備士さんの説明を聞いている。眉間にシワすら寄っていて、溜め息も聞こえてきそうな顔つきなのだ。果たして明日の巻き返しはなるか。2Rに登場だから、時間が短いが……。
SANY0387  同じく整備室にこもっていながら、表情はむしろ明るいくらいなのが烏野賢太。ギアケースを調整しているようだったが、12R前に作業を終えると、淡々とした表情で整備室を出た。2日目終了時点で予選9位。ピンは出ていないが、上々の成績だろう。そのうえで、気になるギアケースを納得いくまでチェック。手応えを得た、ということだと思う。H記者も「烏野は文句なし。出てるよ」と証言している。明日は1着が出るか。

SANY0375  試運転から上がってきた菊地孝平。その前に上がっていた瓜生に声をかける。菊地が「回って押してく感じがしないんですよ」と言うと、瓜生もそれに同意した。すると、たまたま通りかかった江口晃生が目を細めながら、「俺は今節、それをまったく思わないんだよ」と言った。菊地と瓜生は、思わず羨望の眼差し。江口の目はさらに細くなった。泰然自若の男、江口も足色には手応えアリ、か? 5、1、5着と成績にムラがあるし、賞金王当確という満腹状態ではあるが、無視できない存在と見た。それにしても、江口の笑顔って、ほんと、人格者のそれだよなあ、と思う。素敵です。

SANY0371  もういちいち感心するなよ、といわれるかもしれないが、やっぱり頭が下がってしまう、競艇選手の姿を今日も見た。先の瓜生が試運転から上がった際には、森竜也、室田泰史も一緒に上がってきた。ところが、他の選手たちは自分の作業に没頭していたり、控室に戻っていたり、試運転ピットにいたりで、装着場に一人も姿がなかったのだ。3人は、まず自分のモーターを外せる状態にして、お互いに協力し合って片付けようとした。すると、たまたま控室のほうにいた熊谷直樹が猛ダッシュ! 100mくらいを走り寄って、手伝い始めたのである。同地区の選手は一人もいない。今節は登番が上から5番目の彼にとっては、全員が後輩である。しかし、そんなことは関係ないのだ。レースでは激しくぶつかり合うが、陸の上では助けられるところは助け合う。麗しい! 熊谷の全力疾走には、感嘆するしかありません。素晴らしい!

 感心といえば、これもまた何度も書いていることなのだが、最後の最後まで熱心に試運転を繰り返している選手を見ていると、やっぱり唸ってしまう。今日は、笠原亮、池田浩二だ。12R発走前も試運転をしようとしていた笠原と池田、ところが係員の方々は、まさかこの時間まで試運転に出る選手がいるとは思わなかったようで、燃料がすでに片付けられていた。試運転はしないながらも係留所でモーターの回転をチェックしていた太田和美が声をかけて、係員の方が燃料を補給する。「すみません」と頭を下げる笠原。そこに、12Rに出SANY0391走する服部幸男が、展示を終えてピットに戻ってきた。笠原のほうに近づくと、微笑みながら話しかけた。弟子の姿に、服部も満足そうだ。
 12R終了後、先輩のボート片付けを手伝い、その後に自分の片付けを終えた笠原に声をかけた。いつも最後まで試運転をやっている姿に感心しているんです。
「いや、センスがなくて……」
 笠原はそう言った。少し顔が歪んだ。慌てて、SGも獲ってるし、賞金王にも行く選手が、センスないわけがありませんよ! 
「賞金王行くというのに、恥ずかしいです」
 だから、そんなことないですって! すると、笠原は続けた。
SANY0407「これまではペラに頼ってばかりというところがありましたからね。賞金王でも、ファンに納得してもらえる走りを見せたいですから」
 こんなに早くSGを制し、SGの常連となり、しかも賞金王に出走できるとは、本人も想定はしていなかったのだろう。もちろん慢心などしてはいないし、向上心も抱き続けているし、いや……むしろ、今でも気後れしてしまいそうな自分がいるのかもしれない。だが、そんなことで怯んではいられない。自分に力が足りないのなら、その分を埋めるべく努力しなくては! その思いだけで、笠原は水面に出る。ターンを繰り返す。もちろん、今節を戦うための手応えを得る目的もあるのだが、それよりも笠原は自らにスキルアップを課し、ストイックに努力を重ね、現時点でのすべての力を尽くして戦う準備をしているのだ。その姿勢が素晴らしいと、やっぱり僕は思わずにはいられない。
 前にも書いたかもしれない。それでも繰り返す。
 この男、絶対にもっともっと強くなる! 応援してるぞ!

DSC00205   さて、記者席からピットに向かう長い道のり(記者席は1マークの正面、ピットは2マークの100mくらい奥です)を歩きつつも気になってしょうがない山崎智也。先述したとおり、9R後には向所浩二の水神祭に参加した。ニッコニコで向所を水面に放り投げた智也は、もちろんその後もニッコニコ。びしょ濡れになった向所が引き上げられるのを見て、ニッコニコのまま「おめでとう!」と言って拍手をした。期は向所が1つ上、地区も違っていて、仲良しなのが不思議な感じなのだが……。もっとも、智也、誰とでも仲良くしてますけどね。それでも、水神祭にも駆けつけるのだから、堅い友情を結んでいるのでしょう。
SANY0338  それよりも、12Rで智也、今節初1着! インから華麗に逃げ切り勝ち。やっぱりニッコニコ……かと思いきや、ピットに戻ってきたときには、不思議と淡々としていた。予選道中の1着は、単なる途中経過でもある、ということだろうか。もちろん、目元口元に笑みは浮かんではいるのだが、それ以上の笑いはなかった。ようやくニッコニコになったのは、熊谷直樹とおどけあったとき。ダービーの最終日にもふざけあっていたこの二人、今日の智也はなぜか「すみませ~~~~ん」と謝って(?)いたんですが……。それを見た江口晃生は大爆笑。そして熊谷、智也、ともに「アハハハハハハ!」。すみません、それ以上は意味がわかりませんでした。
 JLCのインタビュー後に「1着おめでとうございます!」と声をかけると、「ありがとうございます!」とスーパー智也スマイル! くぅぅぅぅ~~~。痺れました。というわけで、現時点ですでに気になっていたりする私でありました。(黒須田守)


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芦屋チャレカの「節一パワーは誰だ!?」①

 2日目の前半を終えて、自分なりのパワー番付を記しておく。

◎節一候補
森 秋光……向かい風での伸びが強烈で引き波を超えるパワーもある。
吉川元浩……回ってすぐの伸びが力強く、競ったら負けない足。
向所浩二……スリット付近でグ~ンと伸びる。今日が正念場だ。
烏野賢太……回り足トップ級。まくり差しで突き抜けるパワー。

○抜群候補
坪井康晴……回ってすぐの足は吉川に負けるが伸びは一緒。
上瀧和則……自慢の出足に伸びも付いて張り逃げ向きのパワーだ。
田中信一郎…どんどん上昇し、回って押し上げる力は随一。

×ワースト級
市川哲也……壊したか、と心配するほど道中で置かれていく。
岩崎正哉……伸びは上位だが回ってからズリ下がってしまう。
笠原 亮……必死に整備しているがターンになっていない。

 前検ではワースト級だった野長瀬と吉岡はアップして中堅クラスになった。穴で狙っておもしろそうだ。


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極貧記者Hの「どグサレ3連単紀行」2日目後半

 前半はしょぼい的中がひとつと憲吾の返還のみ。単純回収率は93%と健闘の部類だが、信一郎の頭が鉄板と踏んで5Rで勝負したため金額的には大赤字。またまた後のない後半勝負になった。
 今日はドリームに出た4選手が1号艇を割り当てられている。前半3Rの菊地は見事にインから逆転勝ちを収めたが、太田、江口、智也の3人はどうか。この取捨選択が勝敗の鍵を握っているような気がする。

7R
①熊警報。昨日は水面を這ったが、回って押す足は力強くイン向き。熊のインは2着も多いので、出ている②幸哉とハイテク⑥智也への裏表で勝負。
3連単1=26-26

8R
①太田。着は悪いが悲観する足ではない。連率100%のイン戦で仁王立ちする。穴は⑥吉川で、パワー(特に伸び)は森秋と並んで節一候補だ。
3連単1-26-236

9R
③向所。伸びは超抜で人気のないここで大穴をゲットしたい。前半スローだった矢後の動向が微妙だが、粘り強い①山崎義とドリーム男⑥植木の2着争いだ。
3連単3-16-156

10R
③坪井。足は吉川に肉薄するほどいい。①江口と②光太郎が2、3着向きのパワーなので、バックで逆転できる。
3連単3-12-124

11R
②瀬尾。前付けから張り逃げする④ジョーだが、①仲口も黙ってはいない。進入からもつれたところを楽なカド受けから瀬尾がトップSで突き抜ける。
3連単2-13-134

12R
①智也。強豪が揃ったが前付けのない枠なり進入なら逃げきってしまう。ヒモは足が急上昇した⑤信一郎とエースモーターを少しずつ引き出しはじめた②辻。
3連単1-25-245

 しかしまさか、お腹いっぱいの憲吾がFの第1号になるとは……競艇は難しい!


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静かに勝負駆け……――2日目、午前のピット

SANY0294 昨日に引き続いて、今日もなんだか静かな午前中のピットである。装着場にはほとんど選手の姿がなく、ときどきチラホラと見かける程度。もっとも、1Rの前というのはそういうものでもあり、時間を追うごとに賑わっていくのは間違いない。実際、3~4Rの間くらいからは、試運転に出る選手も増えてきて、慌しくなる兆しのようなも のが見えつつもあった。
 ペラ室を覗き込むと、多くの選手が調整中。入り口付近で見かけたのは辻栄蔵、田村隆信、湯川浩司、室田泰史など。辻はモーター的には良好らしいのだが、「パワーにもてあそばれてる感じ」というのが昨日の弁。機力を完全に引き出すべく、ペラを叩いているわけだ。
 一方、整備室には向所浩二の姿があるのみ。手前のベンチに山崎義明がいたが、整備士さんと話し込むだけで、モーターをいじろうとはしていなかった。
 整備室の手前、ペラ調整室には植木通彦と原田幸哉。植木はかなり長い間、ここにこもっていた。みな、徐々に戦いの準備が整ってきたようだぞ。

SANY0299  1Rを制したのは、秋山直之。インからトップスタートで逃げ切った。出迎えた山崎智也が微笑むと、秋山もニッコリ。ピットに上がると、すぐに他の5選手のもとへ走っていって、頭を下げている。秋山、礼儀正しいのだ。賞金ランクは現在26位。賞金王出場を決めるには、優勝しかない。それでも、群馬の先輩二人がすでに当確、「群馬三人で賞金王に殴り込み!」を期待したいところ。
「そうなりたいですよね。それが僕のいちばんの夢です。実現できるよう、頑張ります!」 夢! ニッコリ、そしてハキハキと語った秋山の瞳には光があった。秋山よ、夢はかなえるためにある。突き進むのだ!

SANY0304  2R、激しい2番手争いを演じたのは、瀬尾達也と池田浩二。最後は瀬尾が2着を確保した。ピットに戻ってきて、瀬尾は「ごめん」と池田に右手をあげる。池田は会釈しながら、笑顔を見せた。モーターを片付けている間も、東海勢と笑顔で話す池田。悔しくないはずがないのだが……と思っていたら、やっぱり! 一人、控室に向かっていると、同期の寺田祥と顔を合わせた。その瞬間、「クソッ!」という表情を見せて、寺田とレースを振り返り始めた。同じ釜の飯を食ってきた友にだけ見せた、戦いの後の本音。この借りは、明日からのレースで晴らせ!

SANY0311  池田よりもっと悔しさを露わにしたのは、同じく2Rで4着に敗れた笠原亮だった。いったんは2等がありそうな展開ながら、3連複圏内にも残れず、厳しい予選道中となってきた笠原。ピットに戻ってすぐ、ヘルメットの奥の目が悔恨に燃えていた。眉間にシワすら寄っていた。そこに駆け寄ったのが、師匠の服部幸男。ヘルメットを脱いだ笠原は、やはり露骨に感情をむき出しにしていた。それをクールダウンするかのように、穏やかに微笑みながら話を聞く服部。ともにレースを回顧しながら、アドバイスを送っているようでもあった。だんだんと、笠原の表情に落ち着きが戻っていく。まるで、服部が笠原に魔法をかけたようだった。それにしても、笠原は絶対に強くなる、と思う。悔しさを隠さないこと、先輩たちの言葉に耳を傾けること、つまりこうした素直さは間違いなく「一流の資質」のはずだからだ。賞金王当確を決めた今年は笠原にとって飛躍の季節だったが、いやいや、彼はまだまだ上に行く。僕はそう信じる!

SANY0303  一方で、いつも淡々としている新美恵一。これもまた、プロの姿だと思う。胸の内に闘志を秘めて、粛々と仕事をこなしていく。なかなかできることではない。初日はゴンロク発進で、かなり苦しい状態ではあるが、1Rは3着、巻き返しの可能性をなんとか残した。渋い走りで、逆転賞金王を目指せ!

SANY0278  さて、山崎義明選手の後姿を見ても、思わず気になる山崎智也(SGジャンバーにローマ字表記がありますからね)。ゆったり過ごす、2日目の午前中である。秋山を出迎えるときには、撮影中のJLCのカメラをこっそり覗き込んだりして。1R1着の秋山がカポックを脱いでJLCの勝利者インタビューに向かうときにすれ違うと、満開度180%くらいの笑顔で「ヤッタァー」と祝福だ。その後は控室に戻っている時間も多く、あとはペラ調整に時間を費やしているようだった。とにかく柔らかい空気を感じるたたずまい、今日の2回乗りに注目!(黒須田守)


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濱野谷がF……~2日目前半戦終了~

DSC00128  昨日前半は“インは残るも、1着は2コース差し”という状況の芦屋水面。今日はインに陣取った選手が連勝を続けていたと思ったら……前半終了間近に大波乱が起こった。
 秋山直之が逃げ切った1Rから始まって、2R勝野竜司、3R菊地孝平(決まり手は抜き)、4R田村隆信と、インがまず4連勝。完全にイン逃げ傾向かと思った矢先の5Rで6号艇江口晃生のまくり差しが炸裂、さらに6Rは濱野谷憲吾がフライング(勝ったのは白水勝也)と、大波乱が起きて前半が終了した。これを受けて後半の流れはどうなるのか、じっくり見極めたいところだ。

 なお、昨日転覆した平尾崇典が、今日の3Rでも落水の不運。今日は1回乗りで終了だが、明日以降の整備状況などに、どうぞご注意ください。


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極貧記者Hの「どグサレ3連単紀行」2日目前半

 昨日はなんとかプラス収支だった(回収率200%)。惜しかったのは8R、光太郎-逸子-山崎義で万シューができあがったのに、逸子のターンミスで2、3着が逆転……まあいい。昨日の朝は2千ちょいだった軍資金が今は8606円(あと銀行に5円)。この調子で毎日4倍に増やしていけば最終日には100万を超えるのだw。今日も頑張るぞ~!
 今日の前半戦はとりとめのないカードで難解。風は昨日よりかなり弱いので、インが強くなると思う。

1R
吉岡。回り足は苦しいが伸びだけは付いた。本来がピンロクのまくり屋で、秋山の遅れSを豪快に叩く。番組的には「瓜に勝たせたい」という親心が満載で、カドから一撃の瓜まくりもある。
3連単3=4-26

2R
勝野。回り足はさっぱりだが他艇もどんぐり足。なんとか逃げられそう。番組的には「選手代表の逸子に勝たせたい」という親心が満載で、2コースからズブ差しもある。
3連単1=3-56

3R
菊地。F持ちがネックだが、まくりきる選手がいない。消去法的発想で逃げきり。問題は相手だが、②岩崎はワースト級。ならばその外の安田か前付け仲口が自在にさばく。
3連単1-36-346

4R
矢後。これはもう予想ではない。アウトからカッ飛ばすかブッ飛ぶか。朝特訓で憲吾と田村を2艇身やっつけたドメスティック・バイオレンス・パワーに賭ける。
3連単4-25-256

5R
信一郎。昨日までは中堅レベルだったが、今朝の足は中の上~上位級。ここまで仕上がれば自力で差し抜ける。インの野長瀬も全検からかなり良化しており要注意だ。
3連単2-13-134

6R
秋光。昨日の7Rでわかるとおり、なんだか凄い足。今朝も市川をボコボコにしており、F持ちでもバック勝負でなんとかなる。憲吾は中堅上位でテク勝負。
3連単3=4-25、3-2-45

 後半は後ほど。ではではGOOD LUCK!


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上瀧の笑顔、平石も笑顔!――初日、午後のピット

DSC00134  試運転。プロペラ調整。
 今日、多くの選手たちが熱心にやっていたことを、大きく分ければこの2つになる。午後ともなると、ほとんどの選手はすでに一走を終えて、良くも悪くも足色に何らかの手応えを得て、気になる部分を調整する、という段階になっている。ペラを叩いて、水面に出る。試運転に出ない者は、細部まで丁寧にチェックを続ける。今日の成績が良かった者も悪かった者も、明日からの戦いを見据えての作業が行なわれていく。レースが終わり、ボート片付けのヘルプに出てきた選手たちは、それが終わると吸い込まれるようにペラ室へと入って行き、一方では列を成すかのように一斉に試運転ピットに向かう。SG初日の光景としては、今までにも見てきたものである。

SANY0243  そんななか、整備室にこもったのは、やはり今垣光太郎! 午前中もそうだったが、8Rで勝利をあげたあとも、延々と整備を続けていた。成績は良くても、今垣はまるで納得していなかった、のである。
 今垣はとにかく、整備の手を止めようとしなかった。いつの間にか、水面ではドリーム戦が始まっていたが、それでも彼の整備は終わらない。先頭の植木通彦が3周2マークをターンしても、まだ終わらない。ドリームの選手が引き上げてきて、今垣はやや遅れてボート揚降機にダッシュでやって来た。やっと終わったか……いや、まだ終わらない。彼はその後もう一度整備室に入っていって、バラしていたモーターを組み上げていた。
 午後4時40分。整備室から出てきた今垣に声をかけた。「外回りを中心に点検ですね」。点検をあそこまで根を詰めてやっていたというのか! ただ、僕には本体を割っているようにも見えたので、その旨を問うと、「いえ、やってません。準優とかで、明らかに足が弱めだったらやりますけど、そうでなければやりません」。うーん……。ただ、8R時はキャブレターを交換して出走したのだが、「スローの利きが悪かったんですが、キャブを換えたら直りました」とのこと。この言葉は素直に受け取っておきたい。
 いずれにしても、“整備の鬼”、凄すぎ! 賞金王勝負駆け、今垣はハンパではない気合で臨んでいるのだ。
 なお、今垣のほかには日高逸子、安田政彦、秋山直之、そして白水勝也が整備に励んでいた。

SANY0239  試運転を熱心にやっていた代表格は、鳥飼眞、田村隆信、熊谷直樹だろうか。12R発走前まで、水面に出ていた3人だ。 
 鳥飼は、6Rを白星発進。湯川浩司の逃げをズバリと差し切った足は、それほど悪くないようにも思えたのだが……。もちろん、この「もっともっと!」の思いは買い!であろう。ヘルメットの後頭部に書かれた「悪」の文字。悪というのは、実は「強者」を意味する言葉でもある。芦屋の水面に「悪」旋風を!

SANY0231 上瀧和則、ピンピン発進! 前半は6号艇で前付けイン奪取、渾身の逃げ。後半は1号艇で、柏野幸二に差されながら、1周2マークで渾身の差し返し。絶品の走りで初日を終えたと言えるだろう。
 後半11Rを終えて引き上げてきた上瀧は、鳥飼眞、瓜生正義と笑い合う。前半5Rはコンマ01のきわどいスタートで、後半も相変わらずスタートはあまり見えていなかったらしいのだが、2コースの柏野が半艇身以上後ろにいたから、かなり肝を冷やしたようだ。それでも、魂の走りで勝利を挙げられたのだから、まずはご機嫌。11Rを一緒に走ったメンバーに一通り「どうもっ!」と声をかけ、腹の底に気を溜めているようだった。このまま突っ走れ!
SANY0234  敗れた柏野は、上瀧とは笑顔でレースを振り返りあって、声も明るくはあったが、その上瀧と別れたあと、笑いが苦笑いへ、さらに顔がグシャリと崩れて、実に悔しそうな表情となった。レースが終わればノーサイドだから、感想戦は笑みのなかで行なわれる。しかし、一人になったとき、敗戦への後悔が襲ってくる。あそこでこうしていれば……、そんな思いにとらわれる。2着だから、好発進? とんでもない。逆転負けを喫して、悔しくないわけがないのだ!

SANY0207  この背中を見てください。この迷彩服は平石和男。まさにトレードマークでありますが、それよりも僕が気になったのは文字のようにも模様のようにも見える黄色のワンポイント。これはいったい? 「梵字(サンスクリット語)の“タラク”ですね」。えっと、調べてみました(笑)。五大如来のひとつ、宝生如来を表わすもので、干支では丑年、寅年の守護神となる。あれ? 平石選手、午年ですよね?「うちの嫁さんと、娘、あと嫁さんのお母さんが寅年なんですよ。トラ・トラ・トラなんです(笑)。それで、御守みたいな感じで、背中に入れたんですよ。家族を背負って戦う……みたいでしょ(笑)」。みたい、じゃない。SANY0223平石は常に家族を、家族の思いを背負って戦っているのだ! カッコいいっす、平石選手! あ、平石選手、最後に「別に宗教上のなんとか、なんてことじゃないからね」とニッコリ。そう、ここで大事なのは、「家族を背負って」ということなのだ。なんだか、俄然、応援したくなりました。頑張れ、平石和男!

SANY0210 さて、かなり冷え込む午後のピットでも気になる山崎智也。ペラ調整が基本的な過ごし方、というのが初日午後の智也であった。余裕タップリ、というわけでは決してないのだが、とにかく自然体。他の選手と会話を交わすときの表情はひたすら穏やかで、どこか突き抜けたものすら感じずにはいられない。なんか、ひとつ上のステージに進んでませんか、智也選手?
 ドリーム戦は4着、しかし同県の尊敬すべき先輩・江口晃生ともバッチバチにやり合った智也は(江口も)本当に素敵だと思う。レース後、智也は江口に駆け寄って「すみません」。江口も右手を上げてニッコリ。二人とも、ナイスファイト! 明日もいいレースを期待してます!(黒須田守)


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ミッション2-1-4、いきなり的中!

SANY0248  今日からはじまったミッション「2-1-4大作戦」は、さっそく第6レースで的中。配当は2670円と本命サイドでしたが、今日1日の回収率は200%超とまずまずの成果でありました。3R、4Rでは一瞬「2-1-4か!?」と思わせる見せ場もあったのですが、両レースとも2-1-3に……。また1R4-1-2、9R1-2-4、11R1-2-4など同スジの目も多数出現して、今後に期待を抱かせてもくれました。
 まあ、とはいえまだ収支はプラス1470円。最終日まで全72レースもあるわけですから、早く50倍以上をゲットして節間収支をプラスにしたいと思っております。明日以降のさらなる活躍を見守ってくださいまし!(玄界灘の珍魚「アシ夢」君を守る会)


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芦屋チャレカ初日のベスト・パフォーマンス

 はい、ドリーム戦は植木さんがインから圧勝しましたね。2コースから順走した憲吾さんが2着に入って味気ない結果とも思われますが、なんのなんの道中の競り合いはさすがにトップレベルのテクがてんこ盛りでありました。智也さんがギリギリの突進を見せると、それを皮一枚の差でかわして外から抱き込み引き波にはめた江口さん、さらにその間隙を突いて内から鋭く差し込んだ菊地さん……下位争いでもまったく無駄や凡ミスのないレースでありました。
 まあ、このドリームは全員が賞金王当確なので、今日のベスト3は勝負駆けのニオイがプンプン漂う予選レースから採取します。まず3位はこのおふたりに。

7R/場内アナも思わず絶叫、テク総動員の死闘!

SANY0094  さっすが初日から勝負駆けのチャレカ、7レースで凄絶な勝率2ポイントの争奪戦がありました。このレースは1周バックで最内からスルスル伸びた森秋光さんが2マーク先取り、争点は2位争いに絞られました。濱村さんと栄蔵さん。とことんやりあいましたね。もう、差すわツケ回るわ切り込むわ。互いのテクを総動員して追いつ追われつのデッドヒート。
「火の出るような競り合いが続きます!」
 場内アナも興奮しまくりで絶叫しておりました。最後の最後にパワーの差もあって濱村さんがなんとか振りきりましたが、初日からこれですから。賞金王への残り3議席。誰も諦めてません。歴史はいちばん新しいけれど、チャレカって実はいちばんエキサイティングなSGなのかもしれませんね。
 第2位は、まさに生死の境目に立つこのお方です。

8R/5カドに引いて神業のまくり差し!

SANY0195 賞金11位でお尻がアッチッチの光太郎さん、モーター抽選でも恵まれずに凡機を頂戴しましたが、やるときはやっちゃいます。8レース、4号艇を得た光太郎さんは絶好の4カドに居座るかと思いきや、後輩・田村さんの前付けを「はいどうぞ」とばかりにやりすごして5コースへ。そのまま5カドに引いて、コンマ09のスリットから超鋭角モンキー。内の艇を抱き込むまくり差しで、一気に頭まで突き抜けてしまいました。モーゼの十戒、平成バージョン。芦屋の水面が真っ二つに切り裂かれたように見えたのは、私だけでしょうか。ところが本人ときたら。
「う~ん、足はまだまだなんです」
 凄まじい大技を決めたというのに、直後のインタビューではきょとんとした顔で泣き言をポツリポツリ。もうレースのことなんか忘れてしまって、頭の中は整備と明日のレースのことで一杯一杯になっちゃってるんですから。ま、それがこの人の魅力というか才能というか、人間離れしたところなんですけど。
 どんなボロ楽器でも、奏でる人によっては名器に変わる。そんなお手本のようなマエストロ・光太郎さんのまくり差しでありました。

 そして芦屋チャレカの「ベスト・パフォーマンス賞」第1号は……もっちろん、近寄りがたい眼力(めぢから)で周囲を圧倒し、ついでに魅了してしまうあのお方です。

11R/張り逃げジョー、無敵モードに突入!

SANY0226  ジョー様、あんたは凄い!! まずは前半の5レース、6号艇から一目散に艇をブン回してインを強奪。そんでもってコンマ01のタッチSを切ったのですが、これがなんとスリット全速。そのままターンマークなんか無視しちゃって全速モンキーでブン回しちゃうんですから……「差されたらしゃ~ない、けど、なんぴとたりともまくらせね~~ぜ!」という気迫のターンに、他艇がすべて止まって見えました。
 後半の11レースは1号艇なのでゆっくりと指定席へ。しっかりと助走距離をとって、今度はコンマ12の無難なスリットだったのですが、ここでもまたターンマークなんぞはお構いなしの全速ブン回しモンキー。
「まくりに来るヤツァ、誰でもぶっ殺す!!」
 またしてもそんな気迫なんです。あの、そ、そこまで突っ張らなくってもだいじょぶですって! 皆さん自分がかわいいから、まくりになんか行きませんってば! 思わず心の中でツッコミを入れる私です。
 すると案の定、「あの~すいませんけど、ぽっかり開いたその内側を、ちょこっとだけ通らせてもらいます~」みたいな感じで柏野さんの小差しが入りました。ああ、これってジョー様がインで負けるときの定番パターンなんです。
「よかよか、差されて負けるのはイン屋の宿命ったい」
 なんてことは言ってませんけど、ジョー様、差し屋にはちょっぴり甘いんです。でも、今日は違いましたね。そろ~り引き離そうとする柏野さんの背中にぴったり貼りついたジョー様は、2マークで容赦なくお返しの差しをブッ込んで引き波に沈めちゃいました。柏野さん、きっと悔しかったけれど、ほんの少しだけホッとしたかもしれません。
「気合いだけは負けん。明日からも、気合いだけで走る」
 インタビューでこう宣言したジョー様。はいはい、言葉にしなくても今日のふたつのレースで怖いくらいに伝わりました。気合いの張り逃げ、明日も楽しみにしてますよっ!(畠山)


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インは好調も、1着は2コース差し!?~初日前半戦終了~

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 1R、寺田祥が4カドからスタートを決め、一気のまくり勝ちで幕を開けた芦屋チャレンジカップ。水面特徴としては「イン強しも、追い風だと差しが浮上」という傾向があり、まさに追い風の今日は3R坪井康晴、4R倉谷和信、6R鳥飼眞がそれぞれ2コース差しを決めて勝利を上げている。
 とはいえ、5Rで上瀧和則が6号艇からインコースを奪取、スタートタイミング.01で逃げ切ったなど、インはインでしっかり6戦2勝2着4回のオール連対。「インは強い。でも、差しもまくりも決まる」という、舟券推理的にはとてもおもしろい状況になっているといえるだろう。
 今度は1号艇になる上瀧(11R)や、ドリームの植木通彦など、1号艇に強者が並ぶ後半ははたして? 初日後半戦、まもなくスタート!


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静かに勝負駆けのゴングが鳴った――初日、午前中のピット

SANY0148  すーっと清涼な空気に満ちている、そんな初日1R発走前のピットである。昨日の慌しさとは正反対、一夜にして突如違う顔になってしまった。ピットが広々としているせいもあるだろう。晩秋の空気がひんやりとしていることも関係しているかもしれない。とにかく、どこまでも透明なピットだった。
 1R出走選手たちが乗艇した。それを境に、選手たちが次々と姿を表わす。モーターが始動されて、発走! その瞬間に、少しだけピットが賑やかさを増したように思えたのは、「毎日が勝負駆け!」と必要以上に意識して取材しているがゆえの、気のせいだろうか。とにかく、チャレンジカップが始まった!

SANY0185  オープニング・バトルを制したのは、寺田祥。4コースカドから見事なまくりを決めた。クールな表情で引き上げてきた寺田、JLCの勝利者インタビューを終えると、すぐにボートに走り寄って、モーターのチェックを始めた。勝利にひとまずは満足しても、まだ戦いは始まったばかり。足色に完全に満足したわけではない。今日は5Rで2走目を迎えるわけだから、なおさら気持ちを緩めるわけにはいかない(5R、キャブレター交換で出走)。我々が取材してきたSGで、寺田はもうひとつの成績であることが多かったが、今回は好スタート。それでも、勝負に臨む表情はいつもと変わらない。凛々しい。

SANY0193  凛々しいといえば、上瀧和則もまた、凛としている。1R発走前には、試運転に励み、いったんボートを引き上げると、ペラ室に直行。迫力のある表情だ。とはいっても、ピット内を歩いている姿は、爽快さをまとっている。1Rで2着となり、着替えに向かう平石を「平ちゃ~~~ん」と大声で呼び、振り向いて近づくと笑顔で語りかけた。さらに、2Rで5着に敗れてしまった瓜生正義のボート片付けを手伝いながら、今度は優しく話しかける。その隣には植木通彦がいて、瓜生を挟んで何事か会話をかわした。地元SG+賞金ランク12位の瓜生を、先輩二人が気にかけている、といった様子だったが、上瀧は自身も勝負駆けなのに、こうして周囲に気を配る。一人で歩いているときには、相変わらず近寄りがたい雰囲気をたたえてはいるが、仲間と接するときには笑顔が目立つ上瀧。なんだか、どんどんファンになってきたぞ。

SANY0157 倉谷和信と田中信一郎の大阪コンビが、ニコニコ顔で話し合っている。倉谷はペラ室にこもっていたが、信一郎はやや落ち着いたたたずまいで、控室で過ごしている時間が長いようだった。早くもそれなりの手応えを得たのか、それとも9R出走にあわせて気合を高めようという、セルフコントロールの課程だろうか。ともかく、信一郎、非常にいい雰囲気であるのは間違いない。もちろん、4Rで1着を獲った倉谷も悪くなさそうだ。

SANY0179  2R発走前、ピット内に聞きなれた声が響いた。あっ、蔭山会長だ! 開会式に来場された会長は、選手たちの激励にピットを訪れたのだ。ペラ室や整備室などにも入っていって、選手に声をかける会長。選手たちも、会長とすれ違う際には挨拶をかわす。おおっ、我らが山崎智也も挨拶してます。会長は、我々取材陣にも、声をかけてくださったのでした。帰り際、試運転用ピットにいた植木通彦が会長の姿を発見し、ほぼ同時に植木に気づいた会長が駆け寄って、声をかけた。植木も会長もにこやかに、話し込んでおられました。

SANY0166  さて、ここ芦屋でも言うまでもなく気になる山崎智也。その姿を見かけないなあ、と思っていたら、整備室に発見! ギアケースの調整をしていた。モーターに取り付けたあとは、控室へ。その姿はまさに自然体であった。気合をこめるのは、まだこれからということだろう。(黒須田守)

SANY0187


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「この社会は“タテ社会”ですので(笑)」by智也~ドリーム戦インタビュー~

 開会式後のお楽しみといえば「ドリーム戦出場インタビュー」。すっかりセットとなったこのイベントに、会場である夢リアは引き続き満員御礼。お目当てのドリーム戦士にみな釘付けでありました。

1・植木通彦、2・濱野谷憲吾、3・山崎智也、4・太田和美、5・江口晃生、6・菊地孝平

 賞金順位1~6位の順に並んだ出場選手。イメージとしては「あまり進入に動きはないかな?」というメンバーかと思いきや、司会の松岡アナウンサーが最ベテラン・江口をあおります。「動いてこられたら? ……まあしょうがいないですねえ(笑)」、「江口さんですからね。この社会は“タテ社会”ですので(笑)」と関東の後輩である濱野谷、山崎が答えるたびに江口は苦笑い。当の江口は「まあ、今後の調整次第ですよ」とのことで、スタート展示に注目だ。ちなみに江口さん、「6コースだけは……まあここは“タテ社会”を適用しましょう(笑)」と絶妙に返しておりました。
 最後に6号艇の菊地孝平の「この中に入ると自分はまだまだかと思いますが、勝ちに行きます。応援してください」とのコメントに場内大拍手で幕。いや、本当ににいいお客さんたちです。

 初日の大一番、ドリーム戦は場内16時25分締め切り!

DSC00124


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さあ開会式だ!

 やや肌寒くなったとはいえ、昨日と変わらぬさわやかな空気の芦屋競艇。しかし昨日と180度変わるのは、賞金王に向けた“毎日の勝負駆け”がいよいよ始まることである。
18年ぶりの芦屋SG開催を待ちわびたファンが詰めかけて、競艇王チャレンジカップ開幕! まずはみんな大好き開会式!!
 
DSC00095  最初の登場はSG史上初の女子選手代表、日高逸子。艇界最強のママは、全国どこでも大歓声が上がりますが、ここは地元・福岡。「19年ぶりに芦屋にSGがやってまいりました」の挨拶に、いつも以上の歓声と拍手が上がっておりました。優勝の大金星ならもちろん賞金王に届く日高さん、地元のファンのためにも頑張ってください。

 いつもは「応援してください!」など実直系挨拶が多い植木通彦も、ここは地元です。「芦屋で19年ぶりのSG。出場できてうれしいです」に、“野太い声援”のいつもと違って黄色い声援も(失礼!)。そういえば昨日のピットでは「前回のSGの年に選手になったんだよなあ。ここで勝って名前を残そうかな」と真顔で言っていた艇王。いやいや、あなたはもうあらゆるところで名前を残していますから(笑)。でも、こんなところが植木の人気のひとつかもしれませんね。

DSC00096 「せっかく北海道から来たんですから頑張ります」。遠く北海道から、九州の地へ。今回いちばん遠くからの参戦となった“バッケンレコード選手”が熊谷直樹。そんなご褒美か今回の10号機は前回の完全優勝機。熊さんの優勝戦での大暴れ、久しぶりに見られるかもしれません。

「おはようございます!(ファン「おはようございます」)……おはようございます!!(「おはようございます!」)“おはようございます”と“いただきます”だけは元気いっぱいです! 頑張ります!!」。いつも元気な辻栄蔵は今節も元気いっぱい。好調機であるモーターも、元気いっぱい吹いてくれるのではないでしょうか。

DSC00106 「同期の向所くんがSG初出場です。応援してあげてください」。白水勝也、自分も地元で大声援を受けての登場でしたが、登番1番違いのSG初出場・向所浩二にパス回し。「初めての出場です!」に、白水の分をプラスで2倍の歓声となっておりました。同期で、そして水神祭目指して頑張れ、向所!

「今年は不調でして、“12時は”……? あ、“一時は”どうなることかと思いました。チャレンジカップは一度優勝しておりますので、今回は“化石を”……? いや“奇跡を”起こせるように頑張ります」(烏野賢太)。

DSC00112「大阪の選手と言いますと、みなさんニックネームが付いております。野中(和夫)さんはモンスター、太田(和美)さんは怪物くんとか……僕にも付けてください。ご応募は(自分の目の前を指さして)こちらへ!」(湯川浩司)。今回のボケ倒しはこのふたり。ウノケンはダジャレですが(←解説は気の毒です……)、湯川はテレビのスーパーインポーズですね。ファンのみなさん、ウケてましたよ。いや、ホント(笑)。

 
「ここを勝てば賞金王に出られます。優勝できるよう頑張ります」。田中信一郎のコメントですが、今日の芦屋のファンのみなさん、こういう実直なコメントには大拍手を送るなど、非常にマナーがいい、気持ちのいい開会式でした。選手も話しやすそうでしたよ。ナイスお客さん!(松本)

DSC00114 ←辻に負けずに元気いっぱい! おなじみ蔭山幸夫会長です


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さあ、勝負駆け!――前検のピット

SANY0068  芦屋のピットは、どわーーーーっと縦長である。そして、広い。前回の津と比べれば、2~3倍はあるだろうか。整備室がいちばん奥にあって、選手控室や管理棟は逆にいちばん手前。端と端だ。「○○選手、競技部へ」などというアナウンスがあったとき、その選手が整備室のあたりにいると、猛ダッシュ! 今日はもっとも慌しい前検だから、移動の際にもダッシュ! とにかく、駆け足の選手を頻繁に見かけた、前検日であった。

SANY0125  やはり注目は、ボーダー近辺の選手。瓜生正義については「特注選手」に譲るとして、まずは今垣光太郎の動向だ。モーターは複勝率30%を切る低調機で、展示タイムももうひとつ。スタート練習から上がってきた際の表情もいまいち冴えず、その後は整備室にこもった。前検日から“整備の鬼”今垣光太郎、登場! 選手が整備を行なう場所は、取材班が立ち入れるリミットの場所からさらに奥にあるため、その様子はハッキリとは見えないものの、どうやらギアケースを確認している様子。今日の作業時間は午後4時までなのだが、今垣が整備室から出てきたのは、3時40分だった。もちろん作業がすべて終わったわけではなく、ペラのチェックを丹念に行なう。早くも、足色向上に向けて、気合がパンパンのようだ。明日は8Rに登場、魂の走りが見られるか。

SANY0142  今垣、瓜生に比べれば、やや楽な条件だろうと思われる、賞金ランク10位の辻栄蔵。好モーターを引き当て、その点でもプレッシャーはかなり軽減されたはずだ。その辻は、実に明るかった。スタート練習を終えて、同班の選手たちと大声で会話をかわす姿からは、勝負駆けの悲壮感は少しも感じられない。笑顔もこぼれており、今日のところは平常心でいる様子である。カポックを脱ぎ、着替えて整備室に向かう足取りも、実に落ち着いて見えた。僕が声をかけたときも、ピリピリとした雰囲気は皆無。きっと、いい状態でレースを迎えることだろう。期待しても良さそうだぞ。

SANY0049  ランキング14位の上瀧和則は、スタート練習を終えたあとは、プロペラ調整室で大半の時間を過ごしていた。今春からペラ基準が変更になったのは皆さんご存知の通りだが、従来よりも基準が「厚く」なったため、今までの感覚でペラを叩いていると、審査を通らなくなってしまう可能性もある。それを、選手たちは前検日に自主チェックしており、「薄くしすぎて、レースで使えるペラがなくなっちゃった」なんて事態が起きないようにしているわけだが、選手会の役員でもある上瀧は、そのチェックの監査役みたいな感じで、他の選手たちに指示を出していたのだ。やはり役員である濱村芳宏、選手代表を務める日高逸子、さらに池上裕次も、ともに選手たちの様子を見守っている。彼らは自分の仕事を犠牲にしてまでも、すべての選手が万全に戦えるよう、選手たちの自主チェックを促しているのだ。選手の輪の中で、時にジョークを飛ばしながら、ムードメーカーになっていく上瀧。慕われているんだろうなあ、そう思えるたたずまいであった。それにしても、上瀧自身、今節は大切な大切な勝負駆け。なのに、自分の整備などは後回しにしてでも、他の選手たちを温かく見守る(もちろん、スタート練習前にテキパキとペラ調整などしておりました)。そんな上瀧を、心から応援したくなりました。頑張れ!

SANY0088  さて、スタート練習を終えて、ほとんどの選手が口にしていたのが、「スタートがまるでわからない」ということ。F連発で、勘よりも速くなってしまうらしいのだ。ドリーム6戦士も、「比較はまるでできない。みんな、放ったり握ったりしながらだったから、足色の差はわからない」と口を揃えていた。明日も朝特訓が行なわれるが、そこでいち早くスタート勘を修正してきた選手が有利になるのは間違いない。あるいは、走り慣れた地元選手を狙うか……。ちなみに、植木通彦も「Sは合ってないね」とのこと。地元とはいえ、それほど頻繁に芦屋を走っていないからだろうか。ともかく、足色よりはスタート勘、ということなのだろうか、それほど機力に暗い表情を見せている選手はいなかった。ドリーム組も、軒並み明るかった。まあ、彼らにはすでに賞金王当確の余裕があるから、なのかもしれないが……。あ、あと有力情報として、江口晃生が「芦屋は桐生に似た水面。だから、僕も智也も相性がいいのではないか」と証言していた。群馬支部からは、もう一人、秋山直之も参戦。この3人は軽視できないぞ。

SANY0123  さてさて、今節ももちろん気になる山崎智也。なんだか非常に陽気だった。向所浩二と談笑したり、原田幸哉と密談(?)したり、最高の笑顔を惜しみなく振り撒いていた。かと思うと、ボート揚降機の前で一人、ストレッチ。体調を整えることにも余念がない。とにかく、ひたすら穏やか~~に過ごす前検日であった。モーターのほうは「よくわからないけど、悪くないほう」とのこと。賞金王当確でも緩める男ではないだけに、この余裕が逆に怖いと見たぞ!(黒須田守)

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今節のミッションは「2-1-4大作戦!!」

 写真を見ていただきたい。

DSC00093 このデータは芦屋の過去1091レースの集計結果なのですが、なんとなんと2号艇が頭になっての2-1-4が22回も飛びだして第2位に入っているではありませんか! 普通は1-2-3やら1-2-4やら、1枠の頭が上位を独占するものですよ。それが2-1-4ったら、22回も! さらに平均配当も7000円を超えていて、回収率でいうなら150%強!! もう、この「黄金の出目」で攻めまくるっきゃないでしょ!? 

 毎回毎節、この1点追っかけコーナーは大赤字を喰らっておるのですが、今度は間違いなく大勝利。ええ、ええ、今から「2コースズブ差しにインが粘ってカドから順走」というありがちなパターンで電光掲示板に踊る2-1-4という数字が我々にははっきりと見えます。し、しかも1万2560円という太い太い数字まで……ああっ、もうっ!!(玄界灘の珍魚「アシ夢」君を守る会)


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一番時計は「アウトサイダー・矢後」

 前検が終わった。9班に分かれたスタート練習は、どの班もフライングを連発。あまり参考になりそうにない。前検タイムの方は、おそらくチルトを目一杯に跳ねたであろう(未確認ですが)矢後がブッチキリの一番時計を叩きだした。速い順にベスト10を並べておくが、ドリーム選手でベスト10入りしたのは植木だけ。やはり、混戦シリーズといえるだろう。
①矢後 剛 6・59DSC00025
②吉川元浩 6・64
③坪井康晴 6・65
③田村隆信 6・65
⑤森 竜也 6・66
⑤向所浩二 6・66
⑦森 秋光 6・67
⑦寺田 祥 6・67
⑨植木通彦 6・68
⑨仲口博崇 6・68
⑨平尾崇典 6・68

 まあ、展示も含めて矢後のタイムが出色なのはいつものこと。今節もツボにはまればアウトから一撃まくりを決めることだろう。
 前検の足合わせで目立った選手を紹介しておく。
◎(抜群級)/坪井、寺田、向所
○(上位級)/吉川、鳥飼、瓜生、辻
×(ワースト級)/吉岡、野長瀬
 これは俺の勝手な見立てなので過信は禁物だが、前検タイムと付け合せをして少し自信をもった。明日は自分の目展示を信じて勝負レースを選びたい。(畠山)


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瓜生と辻が好機をゲット!

SANY0062  前検日の定番イベント、モーター抽選会が12時すぎから行われた。賞金王ベスト12の椅子を賭けて、毎日が勝負駆けの今シリーズ。特に、ボーダー付近の辻、今垣、瓜生、上瀧にとっては、かなり重要な抽選になる。今節の目玉モーターは、複勝率トップ(50・6%)の52号機だ。平石が51号機を引くと、すかさず上瀧が冷やかした。
「お、惜しい、1番違いや。52なら良かったんになぁ」
 その直後にガラポンを回した辻が52番をゲット。
上瀧「ひ~~、出た~~っ!」
 場内からもおおお~っとどよめきが起こる。さらに地元の瓜生も上位級の2号機を引いて、とりあえずサバイバル戦での機先を制したといえるだろう。
 複勝率上位機をピックアップすると
52号……辻 栄蔵
48号……坪井康晴
58号……倉谷和信
12号……烏野賢太
50号……市川哲也
2号……瓜生正義
SANY0060  この6選手はすべて「勝負駆け」の選手ばかり。ただでさえ熾烈な下克上シリーズに拍車がかかりそうだ。ちなみに今垣と上瀧は中堅モーターを引いた。これからの整備と気配に注目したい。
 一方、植木や山崎智也、濱野谷などの当確選手たちは終始リラックスムード。だからといって手を抜くようなメンバーではないが、気持ちにゆとりがあるのは間違いないところ。
 平常心で臨む当確組VS命がけで挑む勝負駆け組。
 どちらが有利なのかは微妙なところだが、とにもかくにも大混戦のシリーズになりそうな気がする。

PS/モーター面で注目したい選手がもうひとり。10号機を引いた熊谷だ。このモーターの複勝率は37%で中堅上位レベルなのだが、前節、吉田隆義が乗って111111①の完全Vを達成。A1の吉田とはいえ、パーフェクトVは簡単にできることではない。まだあまり知られていないこの10号機。初日から狙い撃ちたいモーターだと思うぞ。(畠山)

SANY0061 サービスショット。智也&憲吾が仲良く並んで抽選。


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快晴の芦屋に選手到着!

SANY0003 さあ、チャレンジカップが始まった! 快晴の芦屋競艇場に、選手たちが続々と到着!「毎日が勝負駆け」ムードが高まってきたぞ!

一番乗りは、現在賞金ランク12位、まさに勝負駆けの地元・瓜生正義! さすがの人気で入り待ちのファンに取り囲まれて、笑顔を振り撒いていた。我々取材班も、今節の瓜生にはとりわけ注目しております。頑張れ!

SANY0017 徳島の60期コンビ、濱村芳宏と烏野賢太がタクシーでやってきた。すると、その後ろの車でやって来たのは倉谷和信。偶然にも、60期軍団が揃い踏みとなった。倉谷がニッコリ笑って「おはよう!」と声をかけると、濱村、烏野がやはり笑って歩み寄る。同期の絆、素敵ですなあ。3人とも頑張れ!

SANY0024 60期といえば、もう一人、上瀧和則は佐賀から単独で競艇場入り。我々が「おはようございます!」と声をかけると、「おいっす」と軽く会釈して、荷物検査に向かった。上瀧は賞金ランク14位。13位が松井繁だから、現時点では実質次点。昨年は賞金王優出2着、しかも道中逆転されてのものだった。そのリベンジを果たすためにも、ここは負けられない! 表情には闘志が宿っていると見たぞ。頑張れ!

SANY0033 これまた偶然だが、人気者3人衆、山崎智也、濱野谷憲吾、今垣光太郎がほぼ同時に到着した。タクシーを降りるや、「ともやくぅぅぅぅぅんっ!」「けんごさぁぁぁぁぁぁぁんっ!」「こーちゃぁぁぁぁぁぁんっ!」と黄色い声が飛ぶ。荷物を置いた瞬間に、ファンがどどどどどーっ。一斉に3人を取り囲んで、大サイン会状態とあいなった。人だかりが3つ、その中心に智也、憲吾、光ちゃん。なかなか壮観な光景だ。智也と憲吾は賞金王当確、そして今垣は11位と勝負駆け! 3人とも頑張れ!

いつも書くことだが、選手のファンへの対応、少しでもふれあいをもとうという姿勢には、本当に頭が下がります。江口晃生は、荷物検査の途中で外にいったん出てきたところを、「江口さーん」と呼ばれ、「荷物開けっ放しだけど……いいの?」と関係者に確認して、ファンのもとに向かった。こうした距離感が、競艇というジャンルの魅力のひとつだと、毎度思わされる。もちろん、ファンの方々もマナーを心得ているから可能になっていることなのだろう。ほんと、いい光景です。ともかく、今節もみんな(選手は勝負駆け、そしてファンは舟券!)、頑張れーっ!(黒須田守)

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いよいよチャレンジカップ!

SANY0553 おはようございます! 取材班、芦屋競艇場に到着いたしました! 芦屋では19年ぶりのSG開催、7月に完全オープンされた新スタンドもピッカピカに輝いて、「毎日が勝負駆け」賞金王チャレンジカップの開幕を待っております!

本日から最終日27日まで、ここ芦屋から記事を更新してまいります。今日もこのあと、選手到着、モーター抽選、前検の様子を取材、レポートいたしますので、お楽しみに! それでは、今節もよろしくお願いいたします。


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