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ボートレース特集 > 2006競艇王チャレンジカップ
この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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優勝戦回顧

2006_1126___404  それまで一日中雨が降る曇天だったというのに、レースが終わった瞬間、瀬戸内海に綺麗な夕陽が浮かんだ。大粒の雨が、オレンジ一色に染まった水面を激しく叩く。
 ウイニングラン。立てている1本指は威勢がいいが、ペコペコとスタンドにむかって頭を下げる姿は、三嶌の誠実な性格をあらわしているようだ。そんな親しみ深い地元のスターに、スタンドからは割れんばかりの拍手。珍しく記者席からも拍手が起きた。三嶌の艇に、夕陽がピンスポットライトのように当った。

 

 競艇王CCは全レース勝負駆け。そのなかでも、「勝負駆けオブ勝負駆け」といった風情の優勝戦の舞台は、緞帳が開くと同時に激しく動き出した。ピット離れで、2艇が大きく出遅れたのだ。
 ひとりは中村有裕。彼のエンジンは伸び主体に仕上がっており、もともとピット離れが悪い。スタート展示でも、ピット離れで遅れて6コースになっていた。だからこの遅れはある意味で想定内だ(実際にレース後のインタビューでも、遅れは想定内と中村は語った)。でもまさか、艇王・植木が遅れるとは思わなかった。進入は132/465になった。

 

Photo_19  2号艇・植木通彦の好きな言葉は「努力」。競艇に革命を起こしたモンキーターンを引っさげて艇界に登場したイメージのある植木だけに、どちらかというと似合う言葉は「天才」のような気がする。でも、昔から彼を知る人によると、植木こそ努力の人だというのだ。 大怪我からの復帰。モンキーターンを完成させるまでの試行錯誤。頂点に立っても慢心することなく、その地位を維持し続けた力……。復活や、試行錯誤や、継続力は、才能よりも努力を要するものだと、その人はいう。あらためて指摘されると、たしかにそのような気がする。
 植木は昨年の新ペラ導入以降不振に陥り、今年は悪い流れでSG優出はゼロ。ラストチャンスの競艇王CCでも、抽選で平凡なエンジンを引いてしまい、絶望かと思われていた。しかし、連日スタートをキッチリと決め、道中は上手く裁き、優出を決めた。
 ピット離れでの遅れは、異常回転が原因だ。もし2コースを取れていれば勝っていたかどうかなんてわからない。でも、カド受けの3コースよりは2コースのほうが、賞金王決定戦への道は開けやすかっただろう。
 努力の人が努力を積み重ねて、最終幕の舞台に上がったというのに、それでも運は味方しなかった。勝負の世界は、努力をすれば報われるわけではない。
 しかし努力はムダにはならない。今年の賞金王決定戦に出場できなくなった植木だが、そろそろ何かを掴んできたようにみえるのだ。途中帰郷ではじまった今年のSGシリーズも、秋になると準優出、そして初冬の競艇王CCは優出と、実際に徐々に上向いてきている。この努力は、来年に花咲く。そう思いながら、3番目にゴールをする植木を見ていた。

2006_1126___271  3号艇・平石和男。彼が競艇選手以外になりたかった職業は一風変っていて「ハードロックギタリスト」。GⅠ初優勝に9年、SG初優勝に17年かかった姿は、むしろ遅咲きの演歌歌手のような気もするんだけど、迷彩勝負服、ヘアスタイル、ヒーローインタビューでみせる「応援ヨロシク!」はロックかも。
 植木の出遅れにより、平石の掌に2コースが転がり込んできた。今日の丸亀もあいかわらずインが強く、まくりは1本も出ていなかったので、ひとつでも内のコースに入るほうが基本的には有利。三嶌の66号機と同じように、平石の3号機も出ている(ちなみに三嶌が抽選で引きたかったのが3号機だったとか)。2コースなら互角の差し勝負を演じられる可能性も高い。
 しかし、レース前の平石の腹の内は「インか3コース」だった。2コースは想定外だったのだ。植木が遅れたので思わず体が反応して2コースに入ってしまったが、そのぶん起こしの位置が難しくなった。で、コンマ26の出遅れ。衝動のままに体が反応するのは、やはりロックだ。
 03年笹川賞以来、ひさしぶりのSG優勝戦というビッグステージにあがった平石。残念ながら、今回は結果を出せずに終わったが、賞金王決定戦シリーズでは彼のギターの早弾きのようなエンジン音が、住之江に響くことだろう。

 

Photo_20  4号艇・鳥飼眞の好きな言葉は「己に恥じぬ生き方」。
 鳥飼は4カドからコンマ10のトップスタートを決めた。1コース三嶌がコンマ16、2コース平石がコンマ26、3コース植木がコンマ17だったので、スリットで鳥飼は半艇身ほど出ていた。
 鳥飼のエンジンも悪くない。ふつうの水面なら、絞りまくりが成功するし、ハコまくりだって上手くいったかもしれない。でもココは潮の高い丸亀だ。まくりにトコトン厳しい。優勝戦まで71レースが行われたが、まくりが決まったのはたった4本。しかもそのほとんどが、「内の艇が出遅れたので普通にターンをするとまくりになってしまった」というようなまくりだ。
 つまり、半艇身ほどのスタートアドバンテージでは、まくりは決まらない。これが今節の丸亀の常識だった。だから鳥飼は、そのまま真っ直ぐ進んで、まくり差しを狙うものと思っていた。だが、スリットを通過すると、鳥飼は一気に内を絞りにかかった。
 まくりは競艇の華。自力で勝負するまくりがあるからこそ、レースが動き出すのだ。
「たとえまくりに不利な水面でも、外の艇が自力で優勝するにはまくりがベスト」
 おそらく鳥飼はそう判断したのだろう。結局のところ、ターンマーク前に植木に受け止められて、差しに切り替えて、突き抜けることができず4着に敗れることとなった。でも、まくりの決まらない舞台で、まくりを演じようとした姿は、まさに己に恥じぬ生き方を魅せていた。

Photo_21  5号艇・中村有裕の好きな言葉は「がむしゃら」。
 ピット離れで遅れをとり、中村は6コースに入ることとなる。丸亀の6コースなど、よほどのラッキーがないと勝負にならない。
 1マーク。1号艇の三嶌が逃げる。その内には植木がいる。スタートで遅れた平石はターンマーク付近の内にいる。この植木と平石の、狭いスキ間に飛び込んだのが、4カドの鳥飼。さらに鳥飼と平石の狭い狭い間に飛び込んだのが、辻。
 どこにも差し場なんて、ないようにみえた。でも、さらに狭い狭い狭い……って、もうこの表現はやめます。なんだか逆にうそ臭くなってしまうので。とにかく、差し場なんてないようにみえたのに、スルリとすり抜けて、中村は2番手にまで上がった。
 暮の大一番は確定しているのだから、ムリに突っ込んで、転覆したり、レースを壊したりすることを恐れなかったのだろうか。いや、一般的にはムリにみえた隙間も、中村にとってはムリではなかったのかもしれない。
 がむしゃらの意味を辞書で調べると「後先を考えないで強引に事をなすこと」とあるが、彼のいう「がむしゃら」は、強引とはちょっと違うような気がするのだ。
 中村にとっての「がむしゃら」、それは「後先を考えないで一生懸命やること、諦めない」ことだと、勝手に定義したい。そう思えるほど、諦めなど微塵も見えない1マークだった。
 このシリーズで、賞金王決定戦の初日2号艇を手に入れた。住之江の水面は、丸亀とは違い2コースからのまくりも決まる。年末の大舞台で、がむしゃらにターンをする中村は、現場に出向いて見るだけの価値がある。

Photo_22  6号艇・辻栄蔵。記者席に置いてある辻のプロフィール「自己PR・その他欄」には、「もっと上手に競艇をPRしてください」
 と書いてある。
 これを読むたびに、自分の記事が競艇を上手くPRできているかどうか不安になったりするのだが、これは別の話。
 今日の辻は5コースから鳥飼と同じくコンマ10トップスタートを決めるも、残念ながら展開がむかなかった。結果も6着で、いいところはなかったかもしれない。でも、こういうときもあるのが競艇だ。辻は優勝戦に至るまでの過程で、競艇の面白さをファンに伝えたことだろう。

 

 

Photo_23 そして1号艇の三嶌誠司。
 完璧なイン逃げだった。
「66号機さまさまです」
 と三嶌はいうが、エンジンにただ連れていってもらったわけではない。地元のプレッシャーは当然あっただろう。大金が投じられる1号艇のプレッシャーもあっただろう。それに、地元だけに、フライングを絶対に犯すことができないというプレッシャーもあっただろう。それらのプレッシャーを乗り越えて、まったくの想定どおりの「1艇身余しの全速スタート」を決めた。
 2割の緊張と、8割のリラックス。三嶌は今日の心理状況をこう分析する。適度な緊張感は、大仕事を成し遂げるにほどよい。勝てる自信もあった。7回目のSG優勝戦で、初優勝。年末のグランドフィナーレへの、最後のチケットを手に入れたのは、誠実なオトコ、三嶌誠司だった。
 そうそう、記者席でおこなわれた優勝戦インタビューで、
「郵便局員だったぼくを、育てていただいた競艇学校の先生たちに感謝する」
 という謝辞を、三嶌は述べた。
 ちなみに、彼の好きな言葉は「初心」である。

Photo_24  とにかくインが強かった丸亀の舞台だが、レース内容は激しかった。節間で、コンマ00のタッチスタートが複数本、コンマ05以下のギリギリスタートも多発。攻めに攻めた結果、フライングに散った選手もたくさんいた。昨日も書いたが、本当に毎日が勝負駆けだったのだ。
 勝負駆けに成功したのは、地元の三嶌誠司。そして川﨑智幸と、瓜生正義。最後の最後にキップを手に入れたこの3人が、1カ月後、本当の、真の勝負の舞台に立つ。

(PHOTO/中尾茂幸:1・3枚目 池上一摩:それ以外 TEXT/姫園淀仁)


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終戦、そして開戦――優勝戦、後半のピット

R0011386b  11Rが終わったあと、ものすごい笑顔を爆発させて、上瀧和則がボートリフトのところにぶっ飛んできた。
 それを見た瞬間に、“賞金王決定戦に向けての勝負駆け”が持つ意味の大きさを改めて実感させられたものだった。
 もちろん、これは、弟分ともいえる瓜生正義(11R1着)が、賞金王決定戦出場に大きく近づいたことを喜んだものである。このレースで敗れた同期の川﨑智幸にしても、賞金王決定戦に出られることになっていたので、上瀧の喜びは二重のものになっていたのだろう。
 片づけの作業が始められると、上瀧は川﨑と話し込み、川﨑の顔にも笑みを浮かべさせていた。そして、その後は隣りの瓜生のもとへ行き、「よくやった」と背中をバシバシ! 手荒い祝福といえるものだったが、それはいかにも上瀧らしく、周囲までもが幸せな空気に包まれたのだ。
 ……ただし、その瓜生が複雑な表情を浮かべたのは、その30分ほどあとだった。

Img_8272b  競艇王チャレンジカップ優勝戦、12R――。勝ったのは三嶌誠司である。
 表彰式のあとのインタビューでは「面と向かってはなかなか言えないんですけど、僕を産んで育てててくれたお父さん、お母さん、ありがとうございました」と話していたが、そんな言葉もじつに三嶌らしいものだった。ピットでの様子を見ているだけでも、どれだけ実直な人であるかがすぐにわかるのが三嶌という人なのだから(ちなみに元郵便局員である)、この勝利にはやはり、丸亀じゅうが祝福ムードに包まれたのだ。
 森高一真や、運営の手伝いに駆けつけていた香川支部の若手選手などが、ウィニングランを終えた三嶌を出迎えた。

Mishima2window  今日一日の三嶌の動きは、機力云々というよりは“気持ちとの闘い”といえたのかもしれない。お昼あたりに試運転やペラ調整はしていたものの、整備らしい整備はほとんどすることなく一日を過ごしていたのだ。
 あいにくの雨のため、いつもの“虫干しポジション”から装着場の隅へとボートを移していたが、その後はほとんどボートの傍にも現われず、優勝戦の午後特有の寂しいピットの中で、1号艇はずっと取り残されているような状態になっていたのだ。
 9R後、スタート特訓のため、ほかの選手たちが慌しく動き出しても、やはり三嶌は現れないままだった。そして10Rが始まる頃になってようやく、香川支部の若手選手と笑って話しながら控室から出てくるところが見かけられたのである。
 その後の動きをチェックするため、こちらが少し離れてあとを尾けていくと、こちらを振り向き、「これ(このレース)が済んだら、ボートを降ろしますから」と、わざわざ教えてくれる余裕ぶりで、午前中と変わらずリラックスできている様子が窺えたのだ。
 その後も三嶌は、検査員室で係員と笑って話しながらペラを拭いていたり(このとき三嶌は、整備室にある保温機のような意味を持つ電気炉からペラを取り出していた)、ボートを下ろす際にもやはり係員と笑って話しながら水面に出て行くというように、その顔から笑みを絶やすことはなかった。
 待機ピットにボートを移したあとは、同支部の小松原恵美の姿を見つけて、「ドキドキや! やばい!!」と話していたが、それが本音と受け取るべきかも難しいところだった。なにせその顔にはやはり、“いい人”ならではの満面の笑みが浮かんでいたからだ。

R0011399b  だが、実際はこの頃から、緊張感との闘いが始まっていたようなのだ。
 刻々と本番が近づいている4時5分頃、三嶌はピットの隅にある競技棟のワキのものすごく狭いところで正座をして精神集中する時間を3分ほど取っていた。これは、今日に限らず見られる光景とのことだが、これで気持ちを集中できたのだろうと思っていたが、じつは違ったのだ。
 レース後、本人に「あれで、気持ちを落ち着けられたんですか?」と訊いてみると、「いえ、あのときはずいぶん、迷いがあったんです」とのことだったのだ。展示航走でのピット離れが悪かったこともあり、どうするべきかという迷いが出てきていたということである。
 ただし、実際のレースでスタートするときには「緊張感はなかったです」とも話してくれたので、レースが近づくにつれて膨らんできたプレッシャーや迷いは、直前までに振り切ることができていたことになる。
 本番のピットに向かう三嶌は、後続の5選手とは大きく距離を空けて、ひとり力強い足取りで先を進んでいたが、ああした短い時間の中で、気持ちを固めることができていたのではないかと思われる。

Img_8212b  地元の競艇場で、自分が引いたモーターに絶対の自信を持っていた男が、1コースからきっちり逃げてみせる――。
 こんな勝ち方をした三嶌は、やはり芯が強い男なのである。
 表彰式後のインタビューでは、その締め括りとして三嶌はこう言っている。
「まだ実感はなくて、夢の中にいるような感じですけど、住之江では勉強してきます。そしてあわよくば、1億円を持ち帰ります」と。
 SG初制覇を果たしたここまでの道のりを、「遠回りしたといえば遠かったし、早かったといえば早かったんですけど、どうなんでしょうか」とも語っていたが、その“新たな闘い”は、すでに始まっているわけなのだ。

Img_6723b  三嶌を除いた5人は、ペラ調整を中心にして精力的に動いていたが、そのなかでもとくに気になっていたのはやはり植木である。
 基本的に、午後の植木も午前中と変わらず、リラックスした様子を見せていた。自分から取材陣に声をかけて笑みを浮かべたりもしていたが、10R頃に優出メンバーがペラ小屋に集まっている状態になったときにも、最後までペラと向き合っていたのが植木だったように、調整に関しても余念はなかったのだ。
 10R後、待機ピットから展示ピットへとボートを移すときには、周囲の時間が止まっているのかと錯覚するほど、ゆっくりボートを動かしながら水面を一回りして、最後の確認をしていたが、そこから引き上げてきた植木の顔には、やるだけのことはやった、という充実感が浮き出ていたものだった。

Img_8260b  だが、その植木は、賞金王には一歩届かぬ3着に敗れた(2着は中村有裕)。
 レース後、瓜生が複雑な表情を浮かべていたのも、同県の植木がこうした結果で終わったことにより、12番目の椅子を手にできたからなのだろう。
  レースから引き上げてきた植木が大きく天を仰いだ姿を見かけたときには、その悔しさがはっきり伝わった。だが、この一瞬で気持ちを切り替えられたのかどうかはともかくとして、その悔しさを表には出さないようには切り替えられていたのだろう。その後の植木は笑みを絶やさず、鳥飼眞とレースを振り返ったり、記者陣に答えたりしていたのである。
 レース後すぐには「終わったわ……」とも笑った植木だが、記者陣の質問に答えたあとには「今年1年はお客さんに悪かったなあ、と。それだけです」とも締め括っていた。不調の春を過ごしたあと、夏頃からピットにおける植木の表情は明らかに変わってきていたが、その背景のひとつとしては、こうした言葉からもわかる“ファンに対する真摯な想い”があったのかもしれない。
 賞金王決定戦出場は逃した植木だが、まだ賞金王シリーズというSGが残されている。そして、地元・福岡で開催される“来年の賞金王決定戦”に向けての闘いも、すでに始まっているのはいうまでもない。
 賞金王決定戦に向かう選手たちと、それを逃した選手たち――。その闘いは、終わることなく続いていくのである。
(PHOTO/山田愼二、池上一摩=三嶌2枚目、内池久貴=上瀧、三嶌3枚目   TEXT/内池久貴)


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本日の水神祭 三嶌誠司、おめでとう!

 競艇王チャレンジカップは、三嶌誠司がSG初優勝! お初といえば、もちろん! 水神祭であります。地元で行なわれる水神祭、三嶌にとってはこれ以上ない祝典となりましたね。三嶌によれば、「水神祭は初めてちゃうかなあ? 初勝利のときとかも、やった記憶がない」とのこと。その記憶が正しければ、水神祭の水神祭!……って何言ってるのかよくわかりませんが、とにかくめでたい!のであります。

Suijin  表彰式、共同会見、JLC番組出演と、SG覇者のレース後の仕事をすべて終えると、すでに晩秋の空は漆黒の闇。しかし、そんなことはもちろん関係ありません。めでたい儀式をやめるわけにはいきませんわね、はい。
 集まったのは、この日、もろもろの片付け補助+三嶌の応援に来ていた地元・香川支部の若手選手たち(若手じゃないけど、小松原恵美もいましたよ)&チャレンジカップをともに戦った山﨑昭生と森高一真。そのチャレカコンビが先頭を切って、ニッコニコ顔の三嶌をボートリフトにいざないます。三嶌はクツを脱いで裸足になって、「それじゃ、お願いします!」と仲間に一礼。それじゃ行きますか!と仲間が三嶌を持ち上げました。スタイルは、ウルトラマンスタイルです!
 なぜか、なかなか息が揃わずに、投げ込むタイミングが取れないでいると、「俺が合図出すから」と自分で「1、2、3」と掛け声をかけています。その声にあわせて、せーのでドボーン! 真っ暗な水面に、勢いよく吸い込まれていく三嶌誠司でありました。おめでとうございます! ちなみに、三嶌の後を追って、若手が3人、飛び込みました。ご苦労様です。

Cimg1864  水面からピットに救い上げられた三嶌は、集まった報道陣などに「ありがとうございました!」と深々お辞儀。さらには、僕を見つけると、「クロちゃん、ありがとう!」と、私、名指しでお礼を言われてしまいました。いえいえ、三嶌選手、ほんとにおめでとうございます! びしょ濡れにもかかわらず、JLCのインタビューに応えた三嶌でしたが、嬉しさが寒さを感じさせなかったかもしれないですね。でも、風邪ひかないようにしてください。賞金王決定戦は、すぐにやって来ますから。
 というわけで、三嶌選手、おめでとうございます。賞金王も頑張れ!(PHOTO/池上一摩=1枚目 黒須田=2枚目 TEXT/黒須田守) 


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三嶌と瓜生が「一発逆転」で賞金王決定戦へ!

2006_1126__121  地元の三嶌誠司が渾身のイン逃げを決めて、「一発逆転」の丸亀チャレカが終わった。詳細レポートは後に任せるとして、取り急ぎ賞金王決定戦ベスト12の行方を報告しよう。賞金ランキングのベスト12位は……

1位/山崎智也
2位/松井 繁
3位/中村有裕
4位/坪井康晴
5位/魚谷智之
6位/濱野谷憲吾
7位/辻 栄蔵
8位/三嶌誠司
9位/上瀧和則
10位/中澤和志
11位/川﨑智幸 7035・4万円
12位/瓜生正義 7003・4万円

 以上の12選手がめでたく賞金王決定戦に進む。次点も含めて15位までは
13位/菊地孝平 6934・8万円
14位/今垣光太郎6846・3万円
15位/植木通彦 6844・3万円
15位/西島義則

 あるいは30日までメンバー決定はお預けか、とも思われたが、植木が3着に敗れたことですんなりと決まった。菊地は30日の浜名湖ドリームを勝っても瓜生に及ばないため次点止まり……。
2006_1126__087  昨日から言い続けてきたが、特別選抜A戦の結果が天国と地獄ほどの明暗を生んだわけだ。結果的に1着条件の勝負駆けだった瓜生にとっては、まさに「一発逆転」。優勝に匹敵するほどの値千金の1着だったのである。川﨑、瓜生、三嶌、最後の3議席獲得、おめでとう! そして菊地、植木、今垣(Fがなければ……)、お疲れさまでしたっ!!(Text/畠山)


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優勝は、三嶌誠司! そして気になる……

競艇王チャレンジカップ、優勝は三嶌誠司選手です! 地元でのSG初優勝、おめでとうございます! まさに見事なイン逃げ、1マークで決着をつける素晴らしい勝利でした。これで賞金王決定戦の切符も手にしたわけです。住之江でお会いするのを、楽しみにしております!

さて、賞金王決定戦メンバーは以下の12人で確定しました。山崎智也/松井繁/中村有裕/坪井康晴/魚谷智之/濱野谷憲吾/辻栄蔵/三嶌誠司/上瀧和則/中澤和志/川﨑智幸/瓜生正義となります。みなさん、頑張ってくださいね!

さてさて、最後に少しだけ書かせて! 気になる森高一真。三嶌選手が表彰式に向かったあと、バッタリ顔を合わせると、森高はいつものように「クロちゃん!」と声をかけてきました。そして、すれ違いざまに、こう言ったのです。

「来年や! 見とってくれや!」

森高一真、まったく気持ちは折れておりません! SGで待ってますから! 僕がそう言うと、森高力強くうなずきました。森高一真よ、一日も早くSGのピットに戻ってきてくださいね。SGに出られない間も、言われたとおり、ずっと見てるぞ!(黒須田守)


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前半戦を終わっての「賞金王」争いは?

 賞金王10~13位の前半戦が終わった。瓜生が6R4着、菊地が7R3着、8Rで3度目の直接対決となった川﨑VS光太郎は川﨑1着、今垣5着。この賞金をそれぞれに加算すると……
10位・川﨑 
11位・今垣 6844・1万円
12位・菊地 6732・6万円
13位・瓜生 6651・2万円
 
 今垣は昨日Fのため、今日はこの1走のみ。これにA戦の賞金を加えるとどうなるか。
A戦  川﨑    菊地   瓜生  今垣(8R)
1着 7223・2  7082・6  7001・2  6844・1
2着 7123・2  6982・6  6901・2  
3着 7073・2  6932・6  6851・2  
4着 7033・2  6892・6  6811・2  
5着 7013・2  6872・6  6791・2  
6着 6993・2  6852・6  6771・2  
事故 6873・2  6732・6  6651・2  
※単位/万円

 30日の浜名湖&大村記念(初日)の成績を加味すると、川﨑はA戦1着で文句なしの当確。2着の場合は、菊地が3着以下なら当確。菊地が1着でも、川﨑が30日に完走さえすれば賞金王入りが決まる。
 逆に菊地が1着で川﨑が4着だったりすると、打って変わって菊地に当確ランプが点る。瓜生は例によって1着を取っても相手待ちという他力の状況。最悪でも3着は取って今垣よりも上にいなければならないな。(Text/畠山)


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勝負駆けの朝――優勝戦、前半のピット

R0011316b  優出選手の公開インタビューが終わったあとピットに行くと、まず目に入ったのが装着場の隅でモーターをチェックしている植木の姿だった。これはおそらく検査を受けるための作業だったと思われるが、その後、植木はピットの水面近くのベンチで、JLC解説者の清水克一さんと話し込みはじめた。
 清水さんといえば、93年の総理杯で植木がSG初優出・初優勝を決め、モンキーターンの新時代を切り拓いたときに差し切った相手である福岡支部の先輩である。つまり、植木が“艇王”としての歩みを始めた、まさにそのレース、その瞬間に立ち会っていたのが清水さんというわけだ。……と、そんな因縁めいた話を書いても仕方がないが、この二人が話している場面が実に良かったのだ。
 植木の顔はリラックスしきっており、ときどき身振りを加えながら、最高の笑顔を見せていたのである。二人の話はじつに長く、30分以上に及んだと思われる。それは、植木が作業に追われる必要もない状態になっている証左といえる。午後にはペラ調整などを行なうものとは予想されるが、いろんな意味で、いい状態でレースを迎えられるのは間違いないだろう。
 昨日の植木は「奮い立つように気持ちがあまりないまま初日から来ていた」と言い、「最終日にいきなり奮い立つこともないと思います」と続けていたが、瀬戸際での賞金王出場がかかっていながらも、最高の精神状態になっているものと窺えた。ある意味、これが艇王の“ゾーン”というものなのかもしれない。

Img_6616b 優勝戦の朝としては、優出メンバーの動き出しはかなり早いほうだった。
 1Rあたりにペラ小屋を覗くと、まず見かけられたのは中村有裕の姿だ。なぜか、赤岩善生のジャンバーを着ていたが(おそらく深い意味はなく、寒くてちょっと借りた、などということだと思われる)、作業を終えると、1R後にカポックを着て、水面に出て行った。早くも試運転に行なうのかと思われたが、このときはボートを待機ピットに着けて、いったん引き上げた。
 だが、ちゃんと自分のジャンパーに着替えたあと、3R前にはやはり試運転を行なっている。そして、引き上げてきたときには、一点を見つめるような目になっていて、早くも集中力を極限近くまで高めているように受け取れたのだ。
 その後は、ペラを外して、再びペラ小屋へ……。こうした有裕の行動は、SG優勝戦の日には見慣れてきたわけだが、大切な一日を少しのムダもなく過ごすのが有裕スタイルといえるだろう。

R0011319b 続いて目に入ったのが平石和男である。渡邉英児に「頑張ってください」と声をかけられ笑顔で応えたあと、ペラを外しだす。そのとき、植木と長話を始める前の清水さんが声をかけていくと、丁寧に機力の状態についてを話していた。
 迷彩柄の服がよく似合う「裏ダンディー」の平石も、ピットでの行動を見ていると、じつに誠実で、落ち着いた様子なのである。その後、平石はペラ小屋に行き、同支部の中澤和志と何かを話しながら調整を始めた。

 少しだけ表情が硬いようにも受け取れたのは鳥飼眞だが、鳥飼は2R前にボートからペラを外すと、そのまま整備室に行き、丹念にペラを磨きはじめた。
 その後、平石はその隣の席に移り、レーザーポインターにも似た器具を使い、ペラの厚みを入念にチェックしていた。合流した瞬間は見逃したのだが、作業をしているあいだは互いに声を掛け合うようなこともなく、それぞれに自分の作業に集中しているようだった。

 いつもの様子と変わらなかったのは辻栄蔵である。こちらも やはり1R頃にはペラ小屋に行き、その後は長い時間、作業を続けていた。今回の開催では賞金王を睨んだ新ペラを持ち込み、「最高」の手応えを掴んでいるとのことだが、今日一日も、このペラと向き合い、その精度をさらに上げていこうとするのだろう。辻によれば、スタンダード(丸亀)も減音(住之江)も「基本はいっしょ」とのこと。すでに賞金王のことを考えだしているといっても、今日の動きやレースに対する気持ちに影響を与えることはないはずだ。

R0011326b  動きそのものは目立たなくとも、その表情に目を引かれたのが三嶌誠司である。
 1R後にもボートの引き上げの手伝いに出てきていたが、表情は明るいうえに、動きもきびきびしていた。その後、丸亀の関係者や森高一真と話していたときには、植木と変わらないほど最高の笑みを見せていたのだ。
 昨日の時点では「緊張2割、リラックス8割」と言ってはいても、当日の朝を迎えれば緊張感がふくらんでいくようなケースは少なくないが、今朝の三嶌を見ている限りは、そんなことはまったくないようだった。
 3Rが始まる頃に、ボートを動かしだしたときには、さっと引き締まった表情になったが、ピットにいたカメラマンたちが一斉にレンズを向けると、すぐに人のいい笑顔を浮かべていたほどだ。

Img_8078b  その後は、昨日もそうしていたピットの隅にボートを動かし、エンジンとペラの具合を入念にチェック。その確認作業は5分ほど続いたが、最後には「よしっ」と声を上げて、両手を打っていた。
「この場所にボートに置くことには何か意味があるんですか?」と声をかけてみると、「いっぱいボートがあるまぎらわしい場所に置くのは嫌いなんで、丸亀ではいつもこうしているんです」とのこと。
「天気がいいときは気持ちいいんですよ」とも続けてくれて、面識のない筆者に対しても最高の笑顔を向けてくれた。
 今日の丸亀は、ときどきポツリポツリと雨も落ちてくるあいにくの空模様だが、三嶌の心には一点の曇りもないのは、はっきり伝わってきた。

 なお、賞金王に向けての勝負駆けも当然、今日も続いている。今節は、比較的ピットでの作業が少ない川﨑智幸は、今日も変わらない様子だったが、菊地孝平や瓜生正義は、早い段階からボートをチェックして、試運転に出て行くといった精力的な動きを見せていた。
(PHOTO/山田愼二=中村、三嶌2枚目  TEXT/内池久貴)


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本日の特注選手 最終日

おはようございます。いよいよ優勝戦。でくりんさん、本当にチャレンジカップってすごいですよねえ。昨日は、増員したスタッフ全員が興奮して酒を浴びるように飲み、へべれけになりました。それがチャレンジカップ!

2006_1123_01r_001 さて、本日の特注選手……もう言うまでもないですね。賞金王ボーダーの川﨑智幸、今垣光太郎、菊地孝平、瓜生正義。さらに優勝戦出場の6選手ですね! ベスト12のイスが、本日埋まる。そのアツいバトルに、思いっ切り興奮しましょう! みなさんの舟券勝負賭けも応援します!


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全レース勝負駆けはダテじゃなかった(準優戦私的回顧)

10レース

2006_1125_10r_071  オーラなんて見えないけれども、もし見えるのであれば、今日の森高一真からは燃えるようなオーラが出ていたんじゃないだろうか。気合を声に出しているわけでもないし、表情に変化があるわけでもない。いたって無口に歩いているだけなのだが、フツフツと闘気のようなものが湧き上がって、まとわりついているような気がしたのだ。

 気のせいでなかったのは、レースがはじまってすぐにわかった。
 ピット離れでワンテンポ遅れるも、インを奪うような勢いで森高が大きく回りこむ。中庸を選ぶのであれば、4コースあたりで折り合うのが正解だっただろう。しかし森高は極北を選んだ。たとえ進入が深くても、自力で勝負ができる、内に進路を取ったのだ。1号艇の渡邉も、インを譲るわけにはいかない。結果、渡邉と森高は100mを切るような起こし位置になった。

 

2006_1125_10r_135  充分に助走距離をとった3コースには、伸び抜群の3号機を操る平石和男が構えている。いくらまくりが決まらない丸亀水面とはいえ、この体勢なら平石が内2艇を掃除するだろう。そしてそれに乗っかる今垣にもチャンスが生まれる。セオリーどおりなら、そうなるはずだった。
 しかし。大勢を裏切って、速いスタートを切ったのは森高。スリットですでに内の渡邉を1艇身以上突き放しており、しかも艇は1マークにむかうにつれ伸びていく。このままターンマークまで進んで、左にハンドルを切れば、優勝戦への道は開ける。
 スロー4コースの今垣も速いスタートを決めていた。平石をマークするのではなく、今垣も思いっきり踏み込んで自力で勝負にいったのだ。中堅エンジンを気合でカバーしながら、賞金王決定戦への糸を紡いできた今垣。まくりにいくのはキビしそうだが、差し場があれば2着はある。
 1マーク。何の問題もなく森高がまくった。森高と渡邉の狭い間に、超抜平石と今垣が突っ込む。狭い場所取りゲームを制したのは、平石。
 バック水面。アタマまで突き抜けたのは平石。2番手は自力で動いて、優出を決めにきた森高。3番手に内を差してきた鳥飼。わたしの隣で黒須田編集長が小さくガッツポーズを取っている。「よし! 森高だ!」記者席から声があがる。
 その瞬間、
「3号艇5号艇、フライング欠場!」
 無情のアナウンスが流れた。

2006_1125_10r_158  このレースを勝ったのは、バック2番手を走っていた平石。2着は鳥飼。どちらも好素性機を背景にここまで進出してきた。フライング2艇に挟まれながらも、釣られることなく自分のスタートを決めた平石は冷静だった。同じく自分のスタートを決めて、1マークの展開を見ながら差し場を探した鳥飼も冷静だった。
 燃えるように熱い闘気や気合よりも、凍るような冷静さが勝ったレース。準優10レースはそんなレースだったような気がする。オーラなんてみえないんだけれども、だ。

 

 

11レース 

2006_1125_11r_118  準優11レースは、ひさしぶりに植木の強さをみた。
 出ないエンジンをカバーするにはスタートしかない。とばかりに、初日からのスタートタイミングが、02、15(トップS)、03(トップS)、12(トップS)、17。そして準優もコンマ12のしっかりしたスタート。
 3番手のスタートだったが、潮が高い今日の丸亀ならこれで大丈夫だ。1マークをしっかり回り、他艇に差し場も、まくるチャンスも与えない逃げを決めた。
 総理杯は途中帰郷。笹川賞も途中帰郷。グラチャン、オーシャンは予選敗退。MB記念とダービーは準優敗退。賞金王決定戦へのラストチャンスで、植木はようやくSG初優出を決めた。

 

 植木の強さよりも、目を引いたのは壮絶な2着争い。
 1マークを回った時点では、中澤2着で大勢は決していたのだ。ところが、最内からスルスルと辻栄蔵が伸びてきて、2マークに突っ込む。マイシロが少ないのだから、当然のように辻は外へ飛んでいく。そして中澤はこれを冷静に交わした。この時点でも、まだ中澤の優出権利は揺るぎないものにみえた。
 2周目1マーク。中澤はスピードを落として、ターンマークを締めて回る。ただでさえ丸亀はまくりが決まらない(ちなみに今日は0本)。しかも11レースが行われていた時間は、満潮から1時間しか経っていないので潮位も高い。この難水面を握って回るのは、まさに至難の業だ。だから中澤の選択は大正解なのである。
Photo_16  しかし、ひとつだけ誤算があった。相手が昨年の賞金王・辻だったことだ。なんと辻は、スピードを落とした中澤を見て、一気に握って回った。最悪なら転覆、よくても外に流れて終了だったはずなのに、辻はターンを決めた。中澤に追いついたのだ。
 バック水面は併走状態だったが、あのターンが決まるのであれば辻に流れがきている。2周2マークでは、中澤に「もう一度ツケマイいくぞ」というプレッシャーを与えながら、手前で差しにスイッチ。ホーム水面では艇をブツけあい、3周1マーク。中澤がターンマークをハズして、レースは決まった。3周2マークを回ると、辻はガッツポーズ。やはり乾坤一擲のターンであったのだろう。

 総理大臣杯でSGを制したニュースターを、艇王と賞金王、ふたりの王者が翻弄したレース。それが11レースだ。
 麻雀でいうと、高い手をテンパイしそうなんだけど、いつまでたってもキー牌を引いてこない、リャンシャンテン地獄のようなシチュエーションを、植木はようやく抜けた。テンパイすれば、一発でツモってこれる自力はある。明日の優勝戦は、植木らしいレースを魅せてくれることだろう。やはり、賞金王決定戦に「植木通彦」の名がないのは寂しい。 忍術のようなターンを決めて、優勝戦の椅子を奪い去った辻栄蔵。ちなみに明日の優勝戦の潮位は、今日の11レースと同じくらいになりそうだ。

 

12レース

 4日前には52人にチャンスがあった賞金王決定戦への特急券も、あと2人にしか得られる権利がない。
 進入からもつれにもつれた。
 ピット離れで3号艇の菊地孝平が遅れをとる。スキあらば斬られるのだ。6号艇の川﨑が回りこんで、ひとつでも内をガメようとする。ところがいったん斬られたかにみえた菊地も、早めに艇を動かして3コースを死守しようとする。このままだと、スロー3・4コースが深くなる。早めに見切ったのは、川﨑。回りなおして6コースに入って、3対3の枠なり。

 スリット。コンマ07のトップスタートを切ったのは、3コースを取り返した菊地孝平だった。他5艇よりもキレイに1艇身出ている。一気に絞りにいくと、外の艇に漁夫の利をさらわれる可能性がある。菊地は一瞬待って、それから絞りにいく。
2006_1125_12r_112  2コースの魚谷はすぐに飲み込んだが、想定外だったのは三嶌の伸び。スリットではちょうど1艇身の差をつけていたというのに、1マーク手前では同体まで盛り返してきている。それだけ三嶌のエンジンは出ている。
 結局、コースを死守し、スタートも思いきって行った菊地。ここまで一番いいレースをしていたのは間違いなく彼だ。しかし、運悪くそれが仇となった。1マークでは三嶌と同体なのでまくりにいくのも難しく、かといって差しにいくには絞った2号艇が邪魔という最悪の形になってしまった。
 仕方がない。とばかりに、菊地はまくり差しに出る。しかし1号艇と2号艇の間は極端に狭く入れない。さらに差し場がどこにもなかった中村有裕が、菊地ひとりでも狭いスペースに突っ込んでくる。

 
2006_1125_12r_132  バックで先頭に立ったのは、三嶌。地元の若大将・森高は残念ながらフライングに散ったが、地元の重鎮はしっかりとイン逃げを決めて、優勝戦に進出した。
 もうひとつの優出切符を握り締めたのは、1マークでひとりだけ違う艇跡を描いて、最内を突き抜けて、2番手に躍り出た6号艇の川﨑。以下、勝負に出た菊地はかなり厳しい3番手。4番手以下は勝負権なし。
 ところが。やはりというか、なんというか、このレースにも逆転劇がまっていた。2周1マーク。川﨑がターンマークをハズす。菊地も流れる。そこにズバッと入ったのが、1周1マークで勝負権を失ったはずの中村有裕であった。

 ところが、しかし、なのに、だが、だったはずなのに。この準優戦回顧で何度、逆接を使っただろう。
 全レース勝負駆け。そのキャッチコピーはダテじゃなかった。残る勝負駆けは、優勝戦。それに、今日勝負に出て敗れた、菊地、川﨑、瓜生、賞金王のキップを争う特別A選抜。明日は、どんなレースを魅せてくれるのだろうか。

(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩<辻選手の写真> TEXT/姫園淀仁)


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静かな男たち――準優勝戦、後半のピット

 準優勝戦10R。長い審議のあとに、森高一真と今垣光太郎がピットに戻ってくることになった。……フライングである。両者の気持ちが痛いほど伝わるフライングだった。
 ボートの引き上げを手伝いに向かう湯川浩司は顔をしかめ、丸亀の整備員さんたちの表情も暗くなっていた。
R0011236b  レースが終わったあとには、優出選手のもとへと駆けつけたため、二人のその後はチェックしきれなかったが、11R間近になって、選手の姿がほとんどなくなった整備室で、ひとりモーター収納をしていた今垣の顔には焦燥の色が強く滲み出ていた。トライした結果のことだから仕方がない――。そんなふうに自分に言い聞かせているようにも見えたものだが、周囲の空気までが重くなっているように感じられたのもまた確かだ。とはいえ、まだ賞金王決定戦の出場できる可能性はあるので、ここ数日の気迫を明日にもつなげたいところである。
 また、11R後に森高がボートの引き上げに出てきたときには、中野次郎がその肩を抱くようにしていたのも印象的だった。後ろから見た光景なので、そのときの表情までは確認できなかったが、それだけで心が晴れるわけではないほど森高の悔恨が大きかったのだろう。その後に何度か見かけても、その表情はやはり硬いままだった。

Img_8928b   10Rの勝者は平石和男である。この丸亀の地に駆けつける際、なにか飛行機のアクシデントがあったようで「飛行機が羽田に引き返して、これは丸亀に来るなということかと思っていたんですが……」と、公開記者会見で笑いはとっていたのだが、レース後の表情や、会見への回答などは、全体として淡々としていた。
「ペラを変えてから勘は合ってきている」と言いながらも、優勝戦ではペラ交換をする可能性があることも示唆して、機力の状況などを冷静に語っていたのだ。
 その風貌に似合わず、前面に闘志はあらわさない感もあるのだが、6人にしか与えられない「このチャンスを活かしたい」とも言っていた。
 この会見のあと、すぐにペラ小屋に向かって、短い時間ながらもペラ叩きをしていた平石である。この“静かなハンター”が、明日は、どんな動きを見せるのかが気になるところだ。

Img_7971b  2着の鳥飼眞も、公開記者会見では、不思議なほど高揚感が伝わってこない受け答えをしていたものだった。「1マークの感じはよかったけど、競ったらちょっと……」と機力を冷静に解説していたのだ。ただ、そうは言いつつも、「そういうことは明日は考えないですけど」とも付け加えている。
「優勝しか狙っていません」「勝ちに行きます」と落ち着いた口調で話していたように、鳥飼もまた静かなハンターと化している。
「ピット離れは人並み」と言いながらも、「(コース取りでは)動きたいとは思っています」とも言っていたので、注意が必要だ。

Img_8026b   11R。こちらは1号艇の植木通彦がきっちり勝っている。久しぶりのSG優出を決め、ほっとしているようにも見えたが、実際に植木の安堵感は大きかったはずだ。
 公開記者会見の席でも、「他に質問はないですか?」という司会者の問いに記者たちが反応しないでいると、植木自身、笑って「ないんですか?」と言ったあと、「何か訊けるのも最後かもしれませんよ」と付け加えていたほどサービス精神旺盛だったのだ。
 公開インタビューでも公開会見でも、最近の成績の不甲斐なさを振り返ったうえで、この優出がファンへの恩返し、罪滅ぼしのようなものになるのではないかとも繰り返していた。「賞金王のことはあまり考えずにやってきた」「奮い立つような気持ちはないままやってきた」とも話しているが、ここ最近の植木は、誰より黙々とピットでの作業を続けている一人であるのは間違いない。
 今日にしても、満員御礼のペラ小屋から笑い声が聞こえてきたときに、中の様子を窺ってみても、植木は表情も変えずにペラと向き合い続けていたのだ。今村暢孝と話しているときなどには笑顔も見かけられたが、こうした集中力の高さが植木のすごさのひとつなのだろう。
 明日のピットでは、久しぶりにSG優出を果たした植木が、どんな一日を過ごすかに大いに注目したいところである。

Img_8975b  11R2着の辻栄蔵のレースぶりもすごかった。詳しくはレース回顧の記事に譲るが、レース中にガッツポーズのようなものを見せたというのも珍しいことだし、それだけ会心のレースができたということなのだろう。
 その辻が公開記者会見では、今節は「賞金王を見据えたペラ調整をしてきた」と話していたのはちょっと意外な気がしたものだ。
「賞金王出場は決まっているので、この優出はご褒美」とも続けていたが、それが本音なのかどうかはわからない。
 本質的にどこまでもストイックな男が辻である。明日の優勝戦においても、欲を見せないレースをするようなことはあり得ないだろう。目線の先には賞金王があるのは当然としても、明日もやはり、目いっぱいの辻の姿が、ピットでもレースでも見られるはずだ。

 12R。こちらも意地と意地とがぶつかった激しいレースになっている。レース後の6選手の表情でもはっきり明暗が分かれていた。そのなかでも個人的に気になったのは“勝負駆けの男”川﨑智幸だったので(道中2番手を走りながらも、結果は4着)、まずはそちらに駆けつけてみた。
 引き上げてきたときは、さすがに俯き加減に見えたものだが、市川哲也と並んで、レースのリプレイをモニターで観ながら自分で展開を解説しているうちに、納得の表情になっていた。
 その後に着替えをしていると、上瀧和則から「なにしとんねん、おっさん」と声をかけられ、にっこり笑った川﨑は、上瀧のほうへと駆けていった。おっさんと呼ぶには若すぎる(筆者と同じ年齢だ)、どこまでも気持ちのいいサバサバしたこの人が私は大好きだ!
 また、レース前のピットにおいても川﨑は、引き締まった表情をほとんど崩すことなく作業をしていたことを付け加えておきたい。

Img_9003b  12Rを勝利して、優勝戦の1号艇をゲットしたのは“地元・香川の雄”三嶌誠司だ。
 三嶌の場合、午後の早い時間帯から、ボートを虫干ししているかのように、ピットの隅っこにずっと放置してあったのが印象的だった。それくらい作業のやり残しがない状態になっていたということなのだろう。
 なかなか姿も見かけられなかったが、9R前になってようやく、虫干しのボートを待機ピットに下ろすと、かなり長い時間、ピットでエンジン音を聴き続けていた。取材者が近づけない場所なので表情までは確認できなかったが、「聞く」と書くよりは「聴く」と書くのが適しているような雰囲気だった。モーターなどをいじることはほとんどなく、それを繰り返したあと、最後に納得したような頷きを見せると、ピット周辺をさっとひと流ししてから、待機ピットのほうへとボートを移していった。
 この時点で三嶌は、かなりの自信を持てていたのだろう。レース後の共同記者会見においても「本当は3号機(平石機)が欲しかった」と笑いをとりながらも、66号機に対する「絶対の信頼」を何度も繰り返していたのである。
 地元代表の立場を考えてのことだろうが、明日のスタートについてを訊かれると、「返還はできないんですけど」と答えながらも、やはり「66号機を信用しているんで大丈夫です!」と言い切った。
 前回の地元SG優出では「緊張9割」だったのが、今回は「緊張2割、リラックス8割」になっているとのこと。とにかく“いい人”という印象が強い三嶌だが、明日は“強い男”としてのレースぶりが楽しみである。

R0011267b  12R2着は中村有裕だ。これでSGでは3場所連続の優出となったのだから、その充実ぶりには目を見張る。
 有裕の公開記者会見は、辻と対照的な受け答えになったのも興味深い。インタビュアーの話が少しでも賞金王に向けられると、「ぜんぜん考えていません!」と口調を厳しくして答えていたのだ。「決定戦のことは忘れて、明日もゼロからの気持ちで行きます」というのも有裕らしいところだ。
 いま、もっとも熱いレースをする男、有裕は、明日も「らしさ」を失うはずがないのである。
(PHOTO/山田愼二 + 内池=森高&次郎、中村  TEXT/内池久貴)


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気になる森高一真……

 ピットレポートはU記者に託すとして、やはり書いておきたい気になる森高一真。準優勝戦10R、フライングに散った。
 果敢な前付けで2コースを取った森高は、コンマ02、スリットオーバーを喫してしまった。インの渡邉英児がスタートを遅れていたこともあって、1マークは出たなりのマクリを放つ。平石和男のマクリ差しに遭って先頭は譲っていたものの、バックではほぼ危なげのない2番手をキープしており、何事もなければ優出を決めていたはずだった。しかし……。4コース発進の今垣光太郎とともに、勇み足を咎められる結果となったのだった。

Mori  実は、そのレースはスタンドから観戦していた。森高が1マークを真っ先にターンした瞬間は、思わずガッツポーズが出たものだった。平石に差されても、優出をほぼ手中にしたように思えたから、小さく「ヨシッ」と声が漏れた(2・3・5の3連単ボックスを買ってもいましたしね)。しかし、スタート審議中の表示に気づき、やがて「3」「5」が返還だと告げられて、腰が砕けた。本当は、そのままピットに向かう予定だったのだが、なんとなく森高の顔を見るのが怖くて、しばらく記者席で別の仕事を進めた。

Simg_7906  12R直前にピットに向かい、U記者やカメラマンに話を聞くと、やはり森高の表情には落胆の色が浮かんでいたようである。落ち込んで当然。気持ちが折れても仕方がない。控室のイスに座り、無言でじっとしているところを目撃したとの証言もあって、森高はけっこうな時間、自分と向き合いながら、悔恨を噛み締めていたのだと思う。
 しかし、森高よ、後ろを振り向くな。前付けで内寄りのコースを取ったこと。結果はともかく、スタートを踏み込んだこと。本気で優出を目指したからこそ、挑んだ勝負。フライングの瞬間にうなだれていた関係者の姿も見ているから、ちょっと言いにくいことではあるが、森高がピットを出るときにある思いを抱えて飛び出していったことは、尊いことだったと僕は信じる。そこに勝負師の魂が宿っていたことは、崇高だったと思うのだ。結果に対しては、おおいに悔やめばよい。関係者にもひたすら謝罪すればよい。だが、競艇選手・森高一真が準優で見せたチャレンジは、決して否定すべきものではない、むしろ称えてもいいもののはずである。

 気になる森高一真のチャレンジは、ひとまず終わった。しばらくSGのピットで会うことはできないが、一日も早く戻ってくることを願っています。これだけは堂々と言っておくぞ。今日の、そして今節の森高一真は、めちゃくちゃカッコ良かった!(PHOTO/1枚目=池上一摩 2枚目=山田愼二 TEXT/黒須田守)


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速報 優勝戦メンバー決定!

 激しい準優の末に、優勝戦のメンバーが決まりました。ポールポジションは地元の三嶌誠司。明日、しっかりとインモンキーを決めれば、SG初Vはもちろんのこと賞金王決定戦のチケットを手にすることになります。

競艇王チャレンジカップ06 優勝戦

①三嶌誠司(香川)
②植木通彦(福岡)
③平石和男(埼玉)
④鳥飼 眞(福岡)
⑤中村有裕(滋賀)
⑥辻 栄蔵(広島)


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運命の朝――5日目、前半のピット

Cimg1849  SG準優勝戦、そして賞金王勝負駆けとはいえ、朝一番からピットがヒリヒリしているというわけではない。まだまだ時間はたっぷりある。今から鼓動を高鳴らせていたら、身がもたないだろう。もちろん、明らかにここ4日間とは違う戦いが待っている今日、いつもと同じ心持ちかといえば、それもまた違うだろうが、今はまだ静かに戦いの準備を整えているといったところである。
Cimg1851  あ、そうそう。今日はピットの人口密度がひときわ高くなっている。もちろん、報道陣が一気に増えているのだ。賞金王勝負駆けのムードが、こういった形でも高潮してきている。ま、選手たちはなかなか大変そうでもあるけれども。地上波番組のインタビューを受けている中村有裕を目撃したが、それが終わると今度はJLCの番組のほうに声をかけられて、再びカメラの前へ。明日も同様だろうが、早い時間帯はこうした仕事も選手たちには待ち受けているのである。

 さて、準優メンバーについては、それぞれ一言ずつ、朝のピットで感じたことを記しておきたいと思う。
2006_1122_01_434 10R
1号艇・渡邉英児……笑顔が見えていたのは、なかなかの好感触だと思う。レースの合間にはペラ加工室にこもっていたが、作詞家であり競艇評論家でもある喜多条忠さんは、「プレッシャーを感じてるんじゃないかな。だから合間はあそこから出てこない」という見解を話してくれた。気持ちはわかる。
2号艇・平石和男……表情がグッと引き締まった感じがする。いわゆるイレコミでなければいいのだが。ペラ調整に励んでいた。
3号艇・今垣光太郎……ズバリ、最高の表情! 挨拶を交わすことのできた一人だが、目が輝いていましたぞ。気合も程よく乗っていると見えた。特に作業はしてませんでした。
4号艇・鳥飼眞……エンジン吊りの際には、仲間と話しながら笑顔を爆発させている。リラックスできているようだ。
5号艇・森高一真……後述。
6号艇・瓜生正義……いつもと変わらない感じではあるが、ちょっとだけ目つきがキツいかな、と。そうはいっても、十分に優しい顔つきではあるんだけど。

11R
2006_1122_01_208 1号艇・植木通彦……好調のときの植木を一言で言うなら、「悠然」。このところはそんな風情が見られないことが多かったのだが、今回はまさしく「悠然」である。ペラ叩きに集中していたが、エンジン吊りからペラ室へ戻るときなどの足取りは、実に力強く、それでいて穏やかである。ズバリ、いい感じです!
2号艇・中澤和志……ペラ加工室にほぼこもりっきり。表情はほとんど伺えず。
3号艇。白井英治……植木に負けず劣らずいい感じなのは、この人。リラックスしつつ、うまく緊張感をコントロールしている感じ、といえばいいのかな。
4号艇・服部幸男……哲人の面差しが、さらに思索を深めている、という感じか。基本的には、いつもと変わらぬ平常心に見える。ペラ叩きのあと、試運転に出ようとしていた。レースが始まってからは、服部が試運転一番乗りではないだろうか(ハッキリ確認はできなかったが)
5号艇・池田浩二……まったくいつもと変わらない雰囲気。もちろん、いい意味で。
6号艇・辻栄蔵……準優の戦い方は知り尽くしている、ということなのだろうか。緊張と弛緩を完全にコントロールしているように見える。これも賞金王の風格なのだろう。

2006_1121_01_455 12R
1号艇・三嶌誠司……昨日までと比べて、顔つきが厳しくなっている。プレッシャーなのか、気合乗りなのかは、ちょっと判断がつかなかった。後者ならいいのだが……。
2号艇・魚谷智之……この人、化けたなあ、と思う。もちろん、ダービー王の風格と、そこで得た自信の発露。はい、実にいい雰囲気です。
3号艇・菊地孝平……ちょっと元気がないように見えたのが気がかり。もちろん、ここから闘志を高めていくだろうとは思うのだが。
4号艇・湯川浩司……リラックスしてます。笑顔はいつも通りで、透明感すらあるように思える。一発の匂いが漂ってくるぞ。
5号艇・中村有裕……準優勝戦だから、緊張感も高まる。この至極当然の心の動きを、率直に表に出しているのがユーユー。このピュアさが、彼の武器だろう。
6号艇・川﨑智幸……唯一、ほとんど姿を見かけなかった。すでにやることはやりつくした、ということだろうか。

2006_1122_01_048  さて、いよいよ準優、地元でのSG優出なるか、気になる森高一真。ズバリ、朝見たなかではもっとも緊張感があるように見えたのが、森高だった。カタくなっているわけではないようだが、表情はいつもよりほぐれていないように感じるのだ。僕の思い過ごしであればいいんだけど。これが午後の時間帯になってどう変わってくるか、おおいに注目してみたい。(PHOTO/黒須田=ピットの様子など それ以外は中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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本日の特注……!?

おはようございます! チャレンジカップ準優の朝です! いやあ、考えれば考えるほど、準優はとんでもないバトルの連続だよなあ。昨日の「住之江へ行こう!」を見れば、これがどんな状況か、ひしひしと伝わってくるわけであります。昨夜は取材班、日本酒を酌み交わしながら、「すげえすげえ」を連発して酩酊したわけであります。

Cimg1846 というわけで、本日の特注選手というよりは、本日の特注レース、でしょうか。3つの準優勝戦、すべてにご注目! といったところであります。そのなかでも、賞金王ボーダー選手が直接対決する10R(今垣光太郎vs瓜生正義)、12R(菊地孝平vs川﨑智幸)が特に気になるかなあ……。11Rも、なんと賞金王覇者が3名という、実に贅沢なカードとなっていますし……。これは舟券予想にも熱が入ろうというもの。9Rまでの一般戦で、しっかり資金を稼いでおきたいですね。H記者は、「俺は一般戦が得意」と言ってますので、こちらもご注目ください。

それでは、超必見カードが揃った準優勝戦、おおいに楽しみ尽くしましょう! 


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本日のベストパフォーマンス 4日目

いやはや、今日の勝負駆けには痺れましたな~。渾身のレースの連続に、とにかく見入るばかりでした。そのなかでも、当ベストパフォーマンス委員会にオドロキの声をあげさせた、この人に本日のベストパフォーマンスを!

3R 川﨑智幸、賞金王へ捨て身のダイブ!

2006_1121_01_742 畠山の選定
「1周1マーク、もう6着と決めつけて『かわいそうに』などと呟きながら、よそ見をしていたのだが、その間に4番手に! K記者から『すごい突っ込みでしたよ~!』と聞いて納得。今節の川﨑はまるで賞金王のトライアルを見ているようだ。反則&事故スレスレの突進あり、ツケマイ連発あり。その姿には「今年を逃せば、もう賞金王のチャンスはないかも」みたいな、悲痛なまでの決意が感じられる。アクシデントがちょっぴり心配だが、明日の12Rでも大暴れしてくれるだろう」

黒須田のツッコミ
「いや~、今日はすごいレースばっかりでしたね~。私のツッコミよりも、選手たちの突っ込みは壮絶にして豪快。痺れまくりましたよ~。というわけで、今日はもう、全面的に賛成です、はい」

畠山の逆ギレ
「なんだよ、そのアッサリした態度は! 赤岩の上瀧との一騎打ちや、ユーユーの前付け2コース→強引なツケマイ、植木vs魚谷のガチンコぶつかり合い……たくさん凄いヤツがあったじゃないか! 簡単に納得するなよ!」

黒須田の冷静
「はいはい、おっしゃる通り。というわけで、名前のあがった人たちはまとめて、ナイスプレー賞ということで。とにかく今日は、素晴らしいパフォーマンスの連続でした!」

決定 本日のベストパフォーマー 川﨑智幸(岡山)
    ナイスプレー賞 赤岩善生、上瀧和則、中村有裕、植木通彦、魚谷智之


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不思議な1日――4日目、後半のピット

 不思議な1日だった。意外にも静かな顔をしていたピット、前半はそう書いたが、後半も陽が傾いてきた以外はそれほど変わらない空気だった。9R後、原田幸哉が整備室に長い時間いたことに、彼の執念の凄まじさを見た思いがしたけれども、整備室、ペラ室、装着場での目立った動きはそれくらい。時間帯からすれば、なんだか優勝戦のようなピットだったのである。
2006_1124_02_428  12Rが始まる直前に、中村有裕が自分のボートを磨きに出てきたが、目につく作業をしている場面を見たのはこれが最後。やがて12Rがピットアウトする頃には、選手の姿はほとんど消えていた。それにしても、ユーユーはSGを獲ったあとも、本当に変わらない。もちろん、いい意味で、だ。ボート磨きはその日のレースをすべて終えた後のルーティンのようであるが、これはMB記念以前もずっとやって来たこと。驕ることもなく、弛むこともなく、自分のやるべき仕事をきっちりこなしていく芯の強さや純粋さは、誰にでも得られるものではない。SG制覇以来、ダービーで優出、チャレンジカップも準優出。大きな勲章をゲットしたことが、ピュアなユーユーを一気に本格化させたのだ。

2006_1124_02_222  静かなピットとは言っても、戦いはもう、最高潮に激しかった。ボーダーは二転三転し、最終的には6・00と収まるべきところに収まったが、実は12Rはかなり痺れる局面で迎えたレースであり、着順がひとつ変わっただけで準優勝戦はまったく違う様相を見せていたのだった。主役は瓜生正義。1着で6・00、その時点で18位にいた仲口博崇を超えるには勝つしかなかった。瓜生は1号艇、イン水面である丸亀においては大きなアドバンテージではあるが、この場面での1号艇はプレッシャーの種にもなりうる。賞金ランクは13位、10~12位の準優出がすでに決まっていたから、瓜生が賞金王への道をさらに進もうとするなら、予選突破は絶対条件。つまり、絶対に負けられない戦いなのだ。その局面を1号艇で迎えたのだから、震えて当然。しかも、準優当確の植木通彦が6号艇からインをうかがって動いてきたりもしたのだから、瓜生はスリットを抜けるまで、ただならぬ心境のなかにいたに違いないのだ。
 瓜生は、でっかいでっかい1着。引き上げてきた瓜生のヘルメットの奥の目は、くにゃっと曲がっていた。ここで笑わないほうがおかしいよなあ。歓喜のなかにいるにしろ、安堵感に支配されているにしろ、意識せずとも笑顔がこぼれる瞬間だろう。ピットでの瓜生は笑顔が多いが、そのなかでもとびきりの笑顔が、ヘルメットのわずかな隙間から覗いていた。ひとまず、準優勝戦進出おめでとうございます!

2006_1124_01_347  その瓜生のすぐそばに寄り添って、パチパチパチ!と大きく手を叩く男がいた。上瀧和則である。瓜生の勝負駆け成功を、誰よりも喜んだのが上瀧だったのだ。
 上瀧自身は、渾身の勝負駆けを見せたが、着には恵まれず、ボーダークリアはならなかった。10R後くらいだっただろうか、すでに静けさが漂っていた装着場から一人、歩み出てきた上瀧は、ちょっと不機嫌そうに目を伏せながら歩を進めていた。僕が、お疲れ様でした、と挨拶をすると、「お疲れっす」と小さな声で言いながら会釈を返してくれたのだが、決していい気分には見えない上瀧だったのである。
 こうなったら、俺の分まで頑張ってほしい。上瀧は、そう気持ちを切り替えたのかもしれない。瓜生の横で拍手をする上瀧の顔には笑みはなく、むしろ気合がこもっているような表情だった。つまり、言葉こそ発していなかったが、快哉を叫んでいたのである。いやあ、カッコ良かったです。昨年のチャレンジカップ、優勝した上瀧はピットに戻ってくると、「一緒に賞金王行けるぞ!」と瓜生に抱きついた。今年は、すでに上瀧は賞金王行きを決め、瓜生のほうは明日から戦いが佳境を迎える。去年は優勝戦の結果待ちだった瓜生だが、今年は自力でベスト12のイスを掴み取る戦いだ。その瓜生に気を送り込むかのような上瀧の拍手。彼の男気には、やっぱり魅かれるものがあるよなあ。

2006_1124_02_028  4、6着という最悪の序盤戦から、1、1、2着と鮮やかすぎる巻き返しを見せた今垣光太郎。レース後の表情は、さすがに少し穏やかになっていた。お疲れ様でした、そう挨拶すると、しっかり僕の顔を見て会釈を返す。もちろん、今日はすべてのレースを終えているということもあるわけで、レースの合間や作業の最中には完全に自分の世界に入ってしまう光ちゃんなのだが、それにしてもその顔つきは実に優しげなものであった。とはいうものの、予選突破に安心し切っているわけではあるまい。何しろ、当面のライバルである川﨑智幸も菊地孝平も瓜生正義も、準優に駒を進めているのだから、明日は再び研ぎ澄まされた今垣光太郎が現われるのだろう。朝を迎えるまでのわずかな時間、気を溜めるためにも今はリラックスが必要。その意味で、光ちゃんの穏やかな姿は、最高に好ましいものに思えたのだった。

2006_1124_03_105  カポック着脱所で、ペロリと舌を出した。11R後の池田浩二である。2着で勝負駆け成功。「やっちゃったよ~」といった感じの悪戯っぽい笑い。うむむむ、キリッとした表情のときの池田とは、実に好対照である。で、ピットでの池田はこうしてにこやかな笑顔を見せることも多く、なんだか皆に慕われている感じなのである。それも後輩に。このときも、カポックを脱ぎながら横澤剛治に耳元で何かジョークを飛ばしたらしく、横澤はアームガードで池田の頭をぽかりと叩いていた。横澤がヘルメットをかぶっていて、表情がわからなかったため、一瞬ドキッとしたが、池田はなおも目を細めて笑っていたため、どうやらじゃれ合っているようであった。……って、横澤のほうがたった1期だけど後輩じゃん。それでも、叩かれた池田は嬉しそうに笑っていたのだから、つまりはそういう関係なのだろう。そういえば、前検の日、赤岩善生が「池田浩二、見ませんでした?」と僕に尋ねてきていて、さらにちょうど競艇場入りした菊地にも「浩二は?」と質問、菊地も「浩二?」と聞き返していたのだった。赤岩も菊地も、やっぱりたった1期だけど後輩じゃん。つまりは、そういう間柄なのであり、池田の人柄なのである。池田、いいなあ。久々のSG制覇、思い切り応援しちゃうぞ。

2006_1124_02_288 「なんかさあ、1日1日、どんどんカッコ良くなっているように見えるんだよ」
 中尾カメラマンがそう証言するのは、白井英治である。ファインダー越しだからこそ見えるオーラ、気づく真実。中尾カメラマンと話していると、唸らされることがたびたびあるのだか、今節の白井には日々大きくなっていく光が見えるようなのだ。ピットで見る白井は、尋常ではないほど鋭い目つきでいることが多々あり、その男っぽさ満載ぶりに痺れることもあるのだが、たしかに今日の白井はその目がいつも以上に光っているように思えた。11Rを逃げ切って、勝負駆け成功。ピットに引き上げてきて、今村豊や辻栄蔵と笑い合っていたときも、瞳は妖しく光っていた。うむ、たしかにカッコいいかも。明日も豪快に握るレースで優出を決めて、ギラリと輝く瞳を見せてください!

2006_1124_02_245  勝負駆けは、歓喜の表情ばかりがピットに溢れるわけではない。まさかのシンガリ負けで、一転して奈落に突き落とされたのは、11Rの松井繁である。5着条件を王者が取りこぼすなんて、誰が予想しただろうか。レース後、松井は誰よりも早く、カポック着脱所に戻ってきた。レースを終えてピットに戻ってくるのは、いちばん遅かったはずなのに、ピットを後にしたのはいちばん早かった、のである。松井は、顔を歪めることもなく、哀しい笑顔を見せることもなく、ただただ淡々とヘルメットとカポックを脱ぎ、表情をいっさい変えずに控室に戻っていった。近寄りがたい空気をかもし出していたわけでもなく、しかし誰もが近寄れずに、松井は一人、去っていったのだ。松井にはほんと、申し訳ないのだが、その姿は松井繁にしか表現することができない、壮絶な敗者の姿だったと思う。悔しさをいっさい表に出さない。もちろん、敗北をごまかすこともない。言い訳もしない。誰をも責めない。敗れた事実を一人で背負って、心の奥で唇を噛み締める。すげえよ、やっぱすげえよ。負けたのに、悔しいのに、称えるようなことを言うのは絶対に松井は不本意だろうが、あえて言うしかない。敗れたときにこんな表情を見せられる松井繁は、やはり王者の名が誰よりもふさわしい男である。松井がいるということが、競艇の誇りだと僕は思う。

2006_1124_02_255  淡々としているという意味では、同じ11Rで勝負駆けに失敗した白水勝也も、実に淡々とレース後を過ごしていた。松井以外の選手もカポック着脱所にやって来て、レースを振り返る感想戦で賑わう中、白水は一人離れたところで、ヘルメットを粛々と磨いていた。表情に変化は見えず、それがレース前だと言っても、いや、家でヘルメットを磨いていると言っても、違和感がないたたずまい。これが白水スタイルではあるが、心中はどんな思いなのかと想像してしまった。悔しくないわけがなく、愚痴のひとつも吐きたかったりするのかもしれないが、でも白水は粛々。そんな白水が興奮した表情を見せるのは、やはりタイトルを手にした時、なのだろうか。いつかぜひ見てみたいぞ。

2006_1124_03_118_1 2006_1124_03_116_1   といった勝負駆けの合間の、柔らかな瞬間。坪井康晴、赤岩善生、そして長嶺豊さんが、揃って水面を凝視している。やがて、そこには人の輪ができて、ともに水面を覗き込む。なんだなんだ? 僕も近寄って覗き込み、長嶺さんが指差す先を見てみると……あ、何かいる! 見たこともない生物が、水面をひらひらと漂っているのだ。そのすぐそばでは、展望番組の準優進出選手インタビューが始まった。それでも動かない坪井に赤岩、長嶺さん。インタビュアーを務めたJLCキャスターの小林亜里紗さんが、「長嶺さんたちが動かないから、すごく気になっちゃいましたよ~」と苦笑いしていたが、収録が終わるとその小林さんも一緒に覗き込む。そしてみな口々に、「あれ何?」「わからん」「見たことないぞ」「クラゲか?」と、その正体を探り当てようとしていた。たしかに、あんな気味の悪い生物、初めて見たぞ。
2006_1124_03_148  で、正体はウミウシだそうです。丸亀の水面ではよく見かけるとのこと。ちなみにウミウシとは、いわゆる巻貝類(腹足綱とか言うらしい)に属するもので、殻が退化している軟体動物。雌雄同体なんだって。へ~。ダイバーの間では最近人気だそうですが、ここ丸亀では競艇選手や報道陣にも大人気でした(笑)。
 ちなみに、そのとき小林さんがインタビューしていたのは白井英治。展望番組をご覧のみなさん、白井選手の後方では坪井や赤岩や長嶺さんがウミウシをじーっと見ていたんですよ。

2006_1124_03_073  さて、今日は着順を落としてしまったが、それでも準優進出おめでとう、気になる森高一真。準優進出選手インタビューでは、“相方”湯川浩司も同席して、クールに決めている森高の横で笑いを取っておりました。銀河系軍団85期、やっぱり仲いいなあ。カメラが止まると、森高もニッコ~。地元SGで準優進出を決めて、気分が悪かろうはずがないですわな。しかし森高よ、もちろん仕事はまだ終わっていない。初のSG優出を目指し、明日は激烈な闘志を見せるのだ!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守) 


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特別企画「住之江に行こう!!」4日目

①モーター番付

 昨日までの番付と今日の成績をアップしておく。

     東      西
横綱 平石和男①  三嶌誠司③
大関 中野次郎③⑥ 湯川浩司①  
関脇 中澤和志①  仲口博崇①③
小結 鳥飼 眞③⑥ 森高一真⑥
前頭 服部幸男⑥  松井 繁③⑥

2006_1124_02_516  前半戦を終了した時点では「10人全員が準優に乗るかも」とわくわくしていたのだが、後半戦で5着条件の次郎と松井が6着に敗れてまさかの予選落ち。さらに最終レースまで18位だった仲口も瓜生の逃げきりで次点になってしまった……基本的に生き残った選手だけをピックアップするので、この3人は番付から除去する(もちろん、明日の敗者戦ではトップ級のパワーではあるぞ)。
 生き残り組では平石が、まさに横綱相撲のまくり差し。三嶌も素晴らしい追い上げを見せての3着で評価を下げるものではない。湯川も2日目までの鬼足が戻ったようで一安心。限りなく横綱に近い白鵬のような存在だな。休場中だけど。それから、和志の足がほぼパーフェクトに仕上がった。伸びはイマイチでも回り足はトップ級、粘り強いレースが身上の和志にピッタリのパワーだと思うぞ。
 で、新たにベスト10入りしたのは渡邊と魚谷で、白井が返り咲き。渡邊は回り足が抜群、魚谷はバランスの良さが自慢、白井は回ってすぐのレース足に迫力があるな。新番付はこのとおり。

     東      西
横綱 平石和男→  三嶌誠司→
大関 湯川浩司↑  中澤和志↑
関脇 渡邊英児↑  鳥飼 眞↑
小結 森高一真↑  白井英治↑
前頭 服部幸男→  魚谷智之↑

②気合い番付

 勝負駆けだけに、どの選手もパンパンの気合いではあったな。中でもバカに目に付いたのがこの5人。

2006_1124_02_211 5位/中村有裕(10R・2着)…今までコース取りには淡白だったが、3着条件のここで6号艇から意表を突く2コース奪取! しかも1マークでは内から伸び返す坪井を強引にツケマイで沈めようとした。差せば2着は確実という展開での強ツケマイ。坪井にとっては不運としか言いようがないが、「迷ったら握る」というユーユーの野性味が全開のレースだった。
4位/赤岩善生(5R・2着)…1着が絶対条件だったが展開がなく大差の3番手に。それでも諦めない。2番手の上瀧をストーカーの如くに付け回り、2周2マークでは捨て身の突進、さらに最終ターンマークでは渾身の全速モンキーで上瀧を沈めた。勝率5・83ではさすがに準優には届かなかったが、最後まで諦めない力走は鳥肌が立った。お疲れさまでした!
3位/今垣光太郎(9R・2着)…前付けを捨てて5カドを選択。昨日の連勝よりもさらに踏み込んでコンマ03!から2着をもぎ取った。それにしても、ほぼ絶望的な得点順位から1・1・2着を決める精神力。賞金ランクでシノギを削っている川﨑、菊地がともに予選を突破したから、もしこの勝負駆けが不発に終わっていたら、賞金王への道も閉ざされたはず。ただただ敬服するしかない。
2位/植木通彦(12R・2着)…すでに当確ランプが点っているのに、魚谷と艇をぶつけ合いながらの壮絶バトル。ひとつ間違えば転覆まで考えられるほどの競り合いで「な、何もそこまで~!」と叫んでしまったが、これこそが艇王の意地。さらに追走する三嶌もキッチリと面倒を見て2着を死守した。ただ準優に乗ることがノルマではない。そんな孤高の精神を感じさせてくれた。
1位/川﨑智幸(3R・4着)…4着で6・00だったが、1マークで後手を踏み絶望的なシンガリ追走。が、必死に追走し続けて、3周1マークで全身全霊の突っ込みを敢行。奇跡ともいうべき4着をもぎ取った。今節の川﨑は何度も反則ギリギリの突進で順位を上げており、まさに気迫だけで準優のキップを手にしたといえるだろう。

③賞金番付

 1位~20位まで、今日も変動なし。だが、予選を終えて賞金王決定戦への争いがさらに熾烈になってしまった!! まずはランキングを見てほしい(☆は予選突破、●は予選落ち)。

賞金       予選結果
1位/山崎智也→(不参加)
2位/松井 繁→ ●
3位/坪井康晴→ ●
4位/魚谷智之→ ☆
5位/中村有裕→ ☆
6位/濱野谷憲吾→●
7位/辻 栄蔵→ ☆
8位/上瀧和則→ ●
9位/中澤和志→ ☆
(以上、賞金王当確)
10位/今垣光太郎→☆
11位/川﨑智幸→ ☆
12位/菊地孝平→ ☆
――賞金王ボーダー――
13位/西島義則→(不参加)
14位/瓜生正義→ ☆
15位/原田幸哉→ ●
16位/江口晃生→ ●
17位/吉川元浩→(不参加)
18位/烏野賢太→ 賞典除外
19位/井口佳典→(不参加)
20位/市川哲也→ 賞典除外

2006_1124_02_195  15位の幸哉は脱落したが、今垣・川﨑・菊地・瓜生のボーダー付近の4人がすべて予選を突破してしまった!! とりあえず、この4人にスポットライトを当ててみよう。
       賞金     準優
10位 今垣 6834万2000円 10R3号艇
11位 川﨑 6819万4000円 12R6号艇
12位 菊地 6687万2000円 12R3号艇
14位 瓜生 6607万9000円 10R6号艇

 光太郎と川﨑の差は14・8万円、光太郎と瓜生は226・3万円。4人ともに準優に乗った以上、この差は微々たるものでしかない。たとえば瓜生が最終日の特別選抜A戦を勝ち、光太郎が同じレースで6着なら、あっさりと逆転してしまうのだ。ともに優勝戦に乗って瓜生2着、光太郎3着でも逆転(この場合は2人とも賞金王入りが決まるけどね)。
 とにかく、この大接戦から自力で生き残るには、優出が絶対条件といえるだろう。明日の10Rと12Rはともに直接対決があるだけに、当面の敵を叩き潰しておきたいところ。単純比較では、枠番のいい今垣と菊地が一歩リードしていると言えるかもしれない。
 では、賞金ランク12位のボーダー金額はいくらくらいになるのか。これはまったく予測できない。上記4人が揃って優勝戦に乗れば、7700万円くらいに跳ね上がる可能性もある(こうなると7585万円の和志にも落選の危機が……)。逆に4人とも準優で散ったら7100万円程度になるかもしれない。
 まあ、その先の計算は明日の準優が終わってからにしよう。明日の今頃にはそれぞれの条件がより鮮明に浮かび上がっていることだろう。

2006_1124_02_051  次に、上記4人以外の「賞金王勝負駆け選手」の状況はどうか。これは、かなりはっきりしている。21位の植木と22位の湯川は優勝戦2着、他の渡邊、平石、鳥飼、森高、白井、服部、池田、三嶌は優勝がほぼ絶対条件となる。とにもかくにも優出しなければ話にならないわけで、各選手とも開き直って明日の準優に臨むことだろう。個人的には怪我で苦しんできた服部を、もう一度住之江の最終レースで見てみたいのだが。(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)


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速報 準優勝戦18ピット確定!

 準優勝戦メンバーが確定しました。

10R
1号艇 渡邉英児(静岡)
2号艇 平石和男(埼玉)
3号艇 今垣光太郎(石川)
4号艇 鳥飼眞(福岡)
5号艇 森高一真(香川)
6号艇 瓜生正義(福岡)

11R
1号艇 植木通彦(福岡)
2号艇 中澤和志(宮城)★
3号艇 白井英治(山口)
4号艇 服部幸男(静岡)
5号艇 池田浩二(愛知)
6号艇 辻栄蔵(広島)★

12R
1号艇 三嶌誠司(香川)
2号艇 魚谷智之(兵庫)★
3号艇 菊地孝平(静岡)
4号艇 湯川浩司(大阪)
5号艇 中村有裕(滋賀)★
6号艇 川﨑智幸(岡山)

(★は賞金王当確です)

 一発逆転を狙う選手が実に14名! しかも、ボーダー付近の10~13位の全員が準優に駒を進めるという、強烈な準優勝戦となりました。すごい準優だ! 絶対に負けられない戦いが、確かにここにある!

※念のため、枠順は主催者発表をご確認ください。


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不気味な静けさ――4日目、前半のピット

2006_1120__007  なぜか閑散としている勝負駆けのピット。整備室をのぞけば、服部幸男のみが本体を開けているだけ。すでに準優当確が点きながら、本体をやりますか……と感服しつつも、この静けさが不思議でならなかった。ペラ室を覗く。あら、4~5人がいるのみではないか。艇王・植木通彦が一心不乱にペラと向き合っていて、こちらも当確なのにすごいなあ……と感動しつつ……なんだか不気味な静寂に思えてきた。嵐の前の静けさ、なんて陳腐なものではなく、この静けさのなかにそれぞれの闘志が緩やかに蠢いている、そんな感じだろうか。いずれにしても、静かだからこそかえって震えがくるような、前半のピットなのである。

2006_1124_01_076  やはり目が向いてしまうのは、賞金王ボーダー組である。3R出走の川﨑智幸が、1Rが終わった直後に展示ピットにボートを移動させようとしていた。その背後にそーっと回る影がある。そして、何かちょっかいを出そうとしているではないか……今村豊でした。今村の悪戯には見向きもせずに、緩やかにボートを発進した川﨑。今村が「ちぇっ」とばかりに、川﨑にいちゃもんをつけ始めた……って、何をやってるんですか、ミスター競艇は! でも、振り向いた川﨑は、目を細めてニッコリと笑顔を今村に向けた。今村、川﨑を上手にほぐしてあげたのかもしれない。ちなみに、その後の今村は試運転用ピットで市川哲也、都築正治、赤岩善生、山﨑昭生に囲まれていた。どうやら、今村青空教室を臨時で開講していた様子。誰もが耳を傾けてしまう含蓄があるんだろうなあ。

2006_1124_01_366  菊地孝平は、やはり試運転用ピットにいた。昨日と同様、何かを考え込みながら。ボートの脇に座り込んでいるのだが、魚谷智之がやって来て、かなり長いこと話し込んでいる。その顔つきは、かなり厳しいもので、まったく会話は聞こえてこないのだが、機力への不満を魚谷に訴えている、といった感じ。魚谷はしゃがみ込みながら聞き役に回っているようにも見えて、菊地の穏やかならぬ心中がそんな姿からも見て取れる。ここまでの成績は、まさに気合一本、ということか。この後、菊地はどこまで機力を納得の域まで近づけることができるだろうか。

2006_1121_01_159  姿が見えません、今垣光太郎! 試運転用ピットの奥のほうに「今垣」のネームプレートがついたボートは係留されていて、試運転に出て行く腹積もりはあるようなのだが、少なくとも3Rまでは姿が見えず(エンジン吊りのときに見逃している可能性はあります)。この“不在”に何か意味があるのか。後半に注目してみたい。
 瓜生正義は、菊地と試運転用ピットで会話を交わしている姿を目撃している。別れると、ペラを外して、おもむろにダッシュ! 走って装着場のほうに向かうと、そのままペラ室へと駆け込んでいった。何かするべきことが発見されたのだろうか。4Rは5着で、後半12Rはピン勝負になってしまった。まだ時間はある、やれることをやり尽くせ!

2006_1124_01_009  2R、辻栄蔵が見事に勝負駆け成功! 3コースから今節2本目に飛び出したまくり決着で、1着条件をクリアしてみせた。さすが昨年の賞金王! ピットに戻ってきた辻を出迎えた山下和彦が、左手の人差し指を天に突き上げて見せた。辻はボートリフトの死角に入ってしまっていて見えなかったけれども、きっと同じポーズをしていたはずだ。陸に上がると、ヘルメットの奥に笑顔が覗いている。山下はもちろん、市川哲也や今村豊もにこにこ顔だ。一発逆転へのひとつの関門はぶち破ってみせた。あとは明日の一発勝負! たっぷり残っている時間を、辻はどのように過ごすのだろうか。

2006_1123_11r_003  4Rを1着で、後半に望みをつないだ仲口博崇。その直前に見かけた仲口は、「あれ、今日って準優だっけ?」と一瞬思ってしまうほど、準優や優勝戦の日に見る仲口博崇に酷似していた。つまり、すごい気合乗りなのだ。だから、インがスタート遅れを喫したとはいえ、4Rをしっかり勝ったのは、僕的にはおおいに首肯できることだった。このまま気合が途切れたりしなければ、8Rでも一気に突き抜けてみせるものと信じる。

2006_1121_01_750  さて、予選突破は決まっていても気になる森高一真。1R後に行なわれた山本隆幸の水神祭にはじめは姿を現わさず、松井繁も「カズマはいなくてええんか?」と気にしていたのだが、山本が皆に担ぎ上げられた頃に登場! しっかり足をつかんで、山本を思い切り水面に押し出していました。もちろんにこやかな表情でしたが、ちょっと緊張感のようなものが伝わってきたように思えたのは、気のせいだろうか。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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本日の水神祭!

 チャレンジカップ4日目、ついに水神祭が出ました!
 1Rを1周2マーク逆転で制した、山本隆幸! 銀河系85期のSG初出場戦士が、6戦目にして初1着であります! おめでとうございます!

Cimg1821_1  今日は1回乗りということで、さっそく行こう、水神祭! ボートリフトに集うのは、もちろん兵庫勢に、松井繁、中村有裕ら近畿勢、さらに坪井康晴、横澤剛治、そして同期も集結します。せーので持ち上げられた山本、これはウルトラマンスタイルですね。ただし、この形に収まるまでがひと悶着。松井や湯川が、「後ろ向け(ワッショイスタイル)」だの、「いや、こっちがええ」だの、山本をどうやって投げ込もうか、意見噴出。ようするに、できるだけ山本を怖がらせようという魂胆のようなのです。Cimg1823 さらに、金子龍介が「脱げ」と命じて、上半身裸に。今日はいい天気ですけど、さすがに寒いっすよねえ(笑)。
 持ち上げられたあとは、今度は山本が大騒ぎ。やっぱり、そうとう怖いようです。もちろん、そんな懇願など聞く連中ではございません(笑)。叫ぶ山本にはかまわず、せーのでドッボーン! 山本は思い切り腹から落ちていきました。

Cimg1833  泳いで岸まで辿り着いた山本を救い上げたのは坪井。その坪井が引っ張りあげると……うがぁぁぁぁぁぁぁ、ケツ丸出しじゃぁぁぁぁ! 泳いでいるうちに脱げたのか、それとも自分で脱いだのか、まあ不明ということにしておきましょう。リフトに残された近畿勢はもちろん大爆笑。松井もめっちゃウケてました。この模様はもちろんJLCも撮影していて、ケツ出して陸に上がった山本を見ながら、「こりゃ編集しなきゃあかんやないか」と金子が叫ぶ。2006_1124_01_137a すると、湯川が「こらぁ、ふ○りが見えとるやないかあ」と、さらに「ピー」を入れなければならない一言を大声で。こらこらこら(笑)。というわけで、昨日のよしもと新喜劇にも匹敵する大爆笑の水神祭となったのでありました。あっ、着替えに向かった山本、まだケツ出してるぞ! まったく……。

 ともかく、山本隆幸よ、水神祭おめでとう。勢いに乗る兵庫支部のヤングパワーを、今後もSGで発揮してくださいね!(PHOTO/中尾茂幸=ケツ 黒須田 TEXT/黒須田)


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本日の特注選手

おはようございます。昨日の午後から降り出した雨は、すっかり上がりました。ただ、風はやや強く、今日も波乱の予感がヒシヒシとしますぞ……。準優勝負駆けとなる今日、賞金王ボーダー組の戦いからは目が離せません。

2006_1122_01_330 今日の特注選手は、原田幸哉! 勝負駆けの4文字が彼ほどふさわしい人はいないでしょう。ここ一番の勝負強さは天下一品。勝負どころで見せる集中力や気迫は、いまや艇界屈指ではないでしょうか。準優勝負駆け&賞金王勝負駆けの大勝負駆けデーである今日、彼の闘魂が火柱を立てて燃え上がるのを期待したいと思います。ピンピン勝負と厳しい条件ですが、奮闘してください!

それでは皆様、本日もよろしくお願いします。今日はほんと、すべてが見逃せませんよ!


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もういちど、本日の勝負駆け情報!

 おはようございます。本日の勝負駆け情報、昨日アップしたものをもう一度アップします! 

全レースが勝負駆けの競艇王チャレンジカップ。3日目を終えて、明日はシリーズの勝負駆け。勝負駆け×2で、超激烈な一日になることは確実です!
 現在、予選18位は6・00。19位は5・75で、やはり6・00が大きな大きな分水嶺となりそうだ。ここをボーダーとすると、準優当確は4人。
1位 三嶌誠司
3位 服部幸男
4位 植木通彦
7位 森高一真
 予選1位は地元の三嶌! そして地元からは当確が2名! あとの2人は賞金王V経験者の銘柄級と、なかなか強烈なメンバーが早くも予選突破を決めている。
 以下、予選順位(同率の場合は、着順点の順番になっています)と勝負駆け条件を。
2位 鳥飼眞   5・5着
5位 渡邉英児  4・5着
6位 魚谷智之  3・6着
8位 中野次郎  4・4着
9位 松井繁   4・4着
10位 菊地孝平  2・6着
11位 白井英治  3・4着
12位 平石和男  4着
13位 白水勝也  3・4着
14位 中澤和志  4着
15位 川﨑智幸  4着
16位 今垣光太郎 3着
17位 山﨑昭生  3着
18位 瓜生正義  3・3着
19位 池田浩二  2着
20位 山下和彦  2・3着
21位 湯川浩司  2着
22位 上瀧和則  2・3着
23位 赤岩善生  1着
24位 横澤剛治  2・2着
25位 坪井康晴  2・2着
26位 中村有裕  2・2着
27位 辻栄蔵   1着
28位 仲口博崇  1・2着
30位 金子良昭  1・2着
32位 原田幸哉  1・1着
 すでに賞典除外が6人も出ているように、何が起こってもおかしくないチャレンジカップ。ボーダーが下がることもありうるわけで(去年も6・00を割りましたね)、いちおうピンもしくはピンピンで相手待ちとなる選手をあげると、29位・吉田徳夫(1点足らず)、31位・江口晃生(2点足らず)、37位・星野政彦(1点足らず)の3名。このあたりまでの動向を注意したい。とにかく、予断を許さない1日となる明日、しかと注目してください!


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本日のベストパフォーマンス 3日目

ベストパフォーマンス委員会が結成されて3日目。なんと、本日は畠山と黒須田の意見が完全に一致しました! ということで、今日は短くビシッと。

3R 光太郎、気合一本のマクリ差し!

2006_1122_01_404 畠山の選定
「今垣光太郎で文句なし! 5コースから4カドの重野(コンマ25)には見向きもせずコンマ10発進。そこからまるで伸びない艇にムチを打つようにして内を絞っていった姿には、鳥肌が立ったぞ! SGを制するにはパワーが必要だが、パワーだけでは勝てないと改めて思い知らされた気合一本のマクリ差しだったな。やるときゃやります、光太郎!」

黒須田のツッコミ
「さすが、舟券取ったときは、ノリが違いますねえ。でも、大賛成! あのマクリ差しには痺れました。このところSGでは元気のなかった今垣が、復活のノロシを上げるかのような渾身の走り。この人の勝負強さを改めて痛感した次第です」

畠山の歓喜
「ということで、今日は光ちゃん一本で決まりだな」

決定 本日のベストパフォーマー 今垣光太郎(石川)


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さらに寒い午後――3日目、後半のピット

Nu2r0192_1  11R直前、だっただろうか。中道善博さんが装着場のほうに現われて、僕の顔を見るや、笑いかけながら言った。
「冷えてきたなあ」
 いやあ、まったくです。今日はずっと寒かったけど、雨も落ちてきてさらに寒くなりましたね。中道さんはうなずきながら、早足で去っていった。
 ピットをうろうろしていたら、展望番組でインタビュアーを務める長嶺豊さんが、選手を外で待っていた。
「クロちゃん、寒いなあ~。ここでじっとしてたら、寒い寒い、やで~」
2006_1122_01_353_1  いやあ、ほんとですよね。体重100kg超の僕でもこたえます、この寒さは。丸亀競艇場からいただいたスタッフジャンパーのジッパーを閉めなきゃ、寒すぎますよ。そしたら長嶺さん、「クロちゃん、ジャンパー……ちっちゃいで」。ダハハハ、ぴちぴちなんですよねえ。身体がデカいというのは、着られる服があんまりなくて、困りもんなんですよ。でも、見た目を気にしている場合ではない。きっちり防寒対策しなくちゃ……。
 えーと(笑)。ピットで何をしてるんでしょうか、という感じだが、ほんとに寒いのである。そして、時間を追うごとに寒さは増していき、ピットは閑散としていった。12R前になると、ほとんど選手の姿は見かけられず、ペラ室も隙間がぐっと多くなっていた。あ、選手たちは別に寒いから仕事してない、ってわけじゃないですよ。予選も3日目を終え、いろいろな意味で状況が明らかになっていくにつれ、やることはすべてやった選手が増えているということである。ただ、この寒さと静寂に包まれたピットが、まさしく熱い熱い明日への“溜め”のように思えて、さらに寒さは身に沁みるのである。この冷たい空気感こそ、激烈な一日のプロローグ。アツく盛り上がるためにも、今はこうして寒さに身を委ねて、楽しみに明日を待とうではないか。
 それにしても、寒いなあ……。

2006_1123_10r_041  そんななか、ペラ室に最後の最後まで残っていたのは、王者・松井繁だった。こんなこと、口にするのもアホらしいのだけれども、今節は予選落ちしたってかまわないのである。というと語弊があるが、ようするに、賞金王へのラストチャレンジというチャレンジカップの性質には、関係のないところにいる松井なのだ。しかし、王者のプライドには、そんな性質こそが関係ない。勝たねば満たされぬ極上の魂は、レースを取り巻く環境などとは無縁のところで、ひたすら勝利を目指す。4・4着で準優進出という、比較的楽な条件で明日を迎える松井は、そんなことももちろん関係なく、いまひとつ不完全燃焼であるここまでを挽回するべく、ペラを向上させようと最後まで粘り抜いていたのだ。
 そんな姿を見たからかもしれないが、12Rが終わり、すべての選手が帰宿準備を始めた頃に控室へ戻る松井を見たら、実に充実した表情になっているように思えた。一気に噴射され始めたぞ、王者のオーラが。やっぱり、この人はすげえよなあ。

 松井とほぼ同じ時間までペラ室にいたのは、植木通彦と服部幸男。手元の出走表で得点状況を計算すると……おいおい、二人とも準優当確じゃないか! それに気づいて、ただただ慄えるしかなかった。寒くて震えていたわけではない。
2006_1123_06r_008  今日の植木は6R1回乗りで、午後はタップリ時間があった。そのすべてを見たわけではないけれども、おそらくかなり長い時間ペラを叩いていたのだろう。他の選手が「植木さんは出ている」と証言しようとも、「いやあ……」と首を傾げる男だから、この動向もかくや、と言うしかない。レースを見ていると、たしかに上位級の足色というわけではなさそうだから、なおさら調整には熱が入るところ。これぞ艇王のアティテュード。どんなに近況が振るわなかったとしても、植木はやっぱり艇界の頂点に君臨する男なのである。
2006_1121_01_405  服部は、11Rで2着。まずまずの成績だと思ったのだが、レース後の服部は少しも表情を崩さずに、哲人の面差しを保っていた。着替えた後は、モーターからペラを外して、速攻でペラ室へ。時間はほとんど残されていないから、短い時間でできるだけのことをしようと、急いで動いていたのだろう。その表情は、ああ、これが服部幸男だよなあ、と思わされる哲学的なもの。彼の底を貫く強固な芯は、どんなときにも捻じ曲がることはない。これぞ、我らが服部幸男。今節は、そんな基本形のうえに「強い服部」が戻ってきているのだから、本当に嬉しい。明日も、彼に会えるのを楽しみにピットに足を運ぼう。

2006_1121_01_718  ペラ室といえば、平石和男と星野政彦が談笑しながらペラを叩いているのを見かけた。この二人は58期の同期生。58期は、ほかに池上裕次、田頭実、三角哲男などを擁する個性派集団であるが、平石&星野という組み合わせを見るのはこれが初めて。もちろん、星野をSGのピットで目にするのが初めてだからなのだが、なんかいいっすね、このコンビ。決して派手ではない星野のたたずまいがファンキーな平石を包み込んでいるような感じで、平石の笑顔がキラキラして見えるのだ。同期と一緒にいる安心感というのは、どの期にもあって当然だが、すでに中年(失礼)になっても切れることのない絆が、かなり若返ってきているSGのピットで渋く輝く。星野には、これを機にSGにもバリバリ参戦してほしいと思う次第である。

Cimg1812  閑散としていた整備室、よくよく見ると、重野哲之が一人、ペラを磨いていた。重野は今節、すでに予選突破の目は消えていて、一発逆転のチャンスを逃してしまっている。ダービーでSG初出場初優出を果たし、一躍スターダムにのし上がってきた重野は、この1カ月間に何を感じただろうか。この場にいること自体が重野にとっては糧となっているはずで、そんななか、一人黙々とペラを磨き続ける姿には自信みたいなものが、そこはかとなく漂っているように思えた。来年からはぜひSGの常連として、この姿をピットで見せてくださいね!

2006_1123_09r_022  毎日ヒリヒリした緊迫感を覚えているであろう、賞金王ボーダー付近の選手を。10位・今垣光太郎は、本日ピンピン! 勝利選手インタビューで「やることはすべてやった」と言っていたように、レース後にモーターを格納した後は姿をほとんど見かけなかった。展望インタビューで長嶺さんの質問に応えるところを偶然見かけたが、表情はかなりスッキリしたように思える。予選突破には3着が必要な明日、下に続くライバルも好ポジションにつけているだけに、まだまだ予断を許さぬ戦いが続くが、今の光ちゃんなら苦もなくクリアするのではないかという気がしてきたぞ。やっぱり、強い光ちゃんはカッコいいです。
2006_1123_11r_017  11位・川﨑智幸は11Rを逃げ切った。前半3Rでの今垣との直接対決は敗れていたが、ピッタリと追走する粘りはさすがである。ピットに引き上げてきた川﨑……むむむ! まったく笑顔がない! カポック着脱所で着替えているときも、表情は引き締まったままで、鮮やかな勝利や今垣に離されなかったことに酔っている様子はかけらも見えないのである。その心中やいかに。正直、僕にはちょっと判断がつかなかった。ただ、そんな川﨑もまた、カッコ良かったのは確かである。
2006_1122_01_365  12位・菊地孝平。7Rでやっと1着が出て、明日は2・6着が予選突破の条件。それほど困難ではないだろう。11R前、ピットで静岡勢のボートにスポンジを配って歩いている菊地を発見。僕が明日の出走表を手に近づくと、「さっすが~」と言って受け取り、それを見ながら今度は艇旗艇番を配り始めたのだった。菊地選手に誉められて、クロちゃん光栄であります。今節、静岡からは9人が参戦しているから、全員分の艇旗艇番を用意するのも一苦労。かなり長い時間かかって準備を終えると、装着場からちょっと離れていた僕を探して、「ありがとうございましたっ!」と元気に控室に戻っていった。うむ、明るい。いい笑顔だ。やはり1着というのは、何よりのクスリなのか……と思いきや、その後、考え込みながら一人歩く菊地を発見。12Rのエンジン吊りの際も、思索に耽りつつ、遅めの足取りでリフトへと歩いていったのだった。一人になれば、考え込んでしまう。菊地、かなりの本気モードに突入したと見た。人と接する際には明るく振舞う、これは彼の聡明さがなさしめることなのだ。現在の本音中の本音は、この「考え込む菊地」に間違いない。
2006_1121_01_157  14位の瓜生正義は、11Rを3着。ピットに上がってくるときも、カポックを脱いで着替えるときも、まったくいつもと変わらず、明るく爽やか。この優しい表情こそが瓜生の魅力であり、そしてもしかしたら突き抜けきれない要因なのかもしれない。今年も賞金王はボーダー付近、この高値安定は超一流の証なのだが、毎年この時期に“話題”になることは、実際は本意ではないはずだ。今節の得点状況は……おっと、6・00で18位と、こちらもボーダー。2年連続の賞金王出場を自力で決めるためにも、明日はきっちりと結果を出したいところだろう。といっても、瓜生のたたずまいが変わるとは思えないし、そんな瓜生はたまらなく素敵だと僕は思う。

2006_1122_01_055  さて、準優当確おめでとう!の気になる森高一真。地元若頭としての責任を果たす予選突破確定、実に立派である。それでも、今日のところはまったく表情を緩めていないのだから、明日も準優の好枠ゲットのため全力投球の心積もりだろう。SG初優出も見えてきた今、さらにキリリとした表情でみんなを酔わせてください!(PHOTO/中尾茂幸 黒須田=重野 TEXT/黒須田守)


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特別企画「住之江に行こう!!」3日目

①モーター番付

 まずは昨日までの番付と今日の成績を。

     東        西
横綱 湯川浩司④⑤  平石和男④①
大関 中野次郎③   三嶌誠司①③
関脇 森高一真②②  仲口博崇③
小結 鳥飼 眞②   中澤和志②
前頭 白井英治④   松井 繁②

2006_1123_02r_008 1着こそ少なかったが、湯川の後半以外は4着以内と安定しており、この10人が上位パワーであることは間違いない。ただ、唯一の大敗を喫した東の横綱・湯川の回り足がかなり落ちているように見えた。ペラか、気温の冷え込みで回転が上がり過ぎたか、湿度が上がってブルが入ったか……原因はわからないが、今日のパワーは横綱とは呼べないものだった。
 西の横綱・平石は後半にペラを換えてやっと本来の超抜ぶりを発揮した。もう迷いはないはずで、明日以降も期待のできる仕上がりだ。8Rでその平石に競り負けたが、大関・三嶌の足も完調の域。スリットから1マークまでの伸び足はトップ級で、横綱に昇格。次郎もしっかり追い上げのきくパワー。森高はバランスの取れた足で着をまとめたが、ややパンチ不足か。伸びがきた和志の方が上かもしれない。
 上記ベスト10以外では、初日からトップ級の伸びを誇っていた服部に、サイドの掛かりもきたな。現状は白井よりも上と見て、入れ替えることにする。坪井、辻、上瀧も遅ればせながらパワーアップ。艇王・植木と光太郎はまだ中堅の域を出ないが、ともにサイドの掛かりがくるようになり、なんとか戦える足にはなったようだ。
 で、3日目を終えての新番付は……

     東      西
横綱 平石和男↑  三嶌誠司↑
大関 中野次郎→  湯川浩司↓  
関脇 中澤和志↑  仲口博崇→
小結 鳥飼 眞→  森高一真↓
前頭 服部幸男↑  松井 繁→

②気合い番付

2006_1123_03r_006  今日のレースで気迫溢れるレースを見せてくれた選手をピックアップしておく。
1位/今垣光太郎(3R・1着)…伸びがさっぱりないのに5コースから強烈な絞りまくり。さすがにインの山﨑昭生までは届かなかったが、機敏にまくり差して待望の1勝を挙げた。まさに乾坤一擲、気迫の勝負駆け。この勢いのまま9Rでもインから圧勝し、明日へ望みをつないだ。恐れ入りました!
2位/川﨑智幸(3R・3着)…その光太郎と激しく賞金10位の座を争っている川﨑は、道中4番手から先行する重野に艇をぶつけて逆転の3着。全身を投げ打つような差しには鬼気迫るものがあった。折り返しの11Rでは豪快なイン逃げ。光太郎の背中を必死に追走している。
3位/市川哲也(5R・F)…得点率トップでありながら、慢心することなく怒涛のS。が、痛恨のコンマ01フライングに散った。「もったいない」と誰もが思うFではあるが、初日から「伸びがない分をスタートで補う」という信念を貫いた精神力は素晴らしい。SG戦士として誇るべきFだと私は思うぞ。
4位/三嶌誠司(8R・3着)…2Rで2番差しから一気に突き抜けるという驚愕の足を披露。この時点で準優当確をほぼ決めたが、6号艇の8Rでも進入から攻めに攻めて2コースを奪取。「地元ファンのためにすべて勝ちに行く」というファイティング・スピリッツは明日以降も脅威だ。
5位/上瀧和則(8R・2着)…今節は目立たないレースぶりだったが、今日になって目の色が変わった。3、4番手争いだった2周1マークで、火花が散るような全速差し。一気に2番手の三嶌まで抜き去ってしまった。気合い一本で走る「火の玉ジョー」がついに覚醒したぞ!

③賞金番付

 1位~20位まで、今日も変動なし。賞金ランキングと予選得点順位をアップしておく。
賞金       予選得点
1位/山崎智也→(不参加)
2位/松井 繁→ 9位
3位/坪井康晴→ 25位
4位/魚谷智之→ 6位
5位/中村有裕→ 26位
6位/濱野谷憲吾→36位
7位/辻 栄蔵→ 27位
8位/上瀧和則→ 22位
9位/中澤和志→ 14位
(以上、賞金王当確)
10位/今垣光太郎→16位
11位/川﨑智幸→ 15位
12位/菊地孝平→ 10位
――賞金王ボーダー――
13位/西島義則→(不参加)
14位/瓜生正義→ 18位
15位/原田幸哉→ 32位
16位/江口晃生→ 31位
17位/吉川元浩→(不参加)
18位/烏野賢太→ 賞典除外
19位/井口佳典→(不参加)
20位/市川哲也→ 賞典除外

2006_1123_07r_041  偶然か必然か、苦しい展開だった菊地、川﨑、光太郎がそれぞれ得点を伸ばして、賞金王のボーダー付近の選手が大混戦状態になったぞ。10位の光太郎~15位の幸哉が自力で賞金王のキップを獲得するためには、準優進出が絶対条件。西島を除く5選手すべてが明日の勝負駆けをクリアできるか、それとも明暗が分かれるのか? 嗚呼、明日が待ち遠しい!!
 さらに光太郎と川﨑による「他力本願での賞金王行き」も考えられる10位争いは、今日も熾烈を極めた。3Rの直接対決を制した光太郎がピンピン連勝。川﨑も後半に盛り返して3着1着。これで両者の獲得賞金は
10位・今垣光太郎 6817万3000円
11位・川﨑智幸  6808万1000円
 で、その差は9・2万円。8000円差だった昨日よりも水が開いたが、予選1レースの結果で入れ替わることに変わりはない。まあ、両者ともにここまで得点をアップしたからには、他力などは見向きもせず予選突破に全力を尽くすことだろう。明日も、ふたりの身を切るような勝負駆けは続く。

●3日目を終えての脱落者
2006_1123_07r_006  深川、烏野、金子龍、後藤、市川、新美(以上F)、平尾、作間(以上負傷による帰郷)、田村、石渡、太田、今村暢、山本、今村豊、重野、堤、都築、徳増、江口、吉田(得点不足でほぼ絶望)の20選手。賞金王当確の9選手も除くと、残り23選手によって3議席を争うことになる。もっとも厳しい勝負駆けは原田幸哉で2走19点、つまり連勝のみが賞金王につながる唯一の手段となった。(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)


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明日の勝負駆け情報!

 全レースが勝負駆けの競艇王チャレンジカップ。3日目を終えて、明日はシリーズの勝負駆け。勝負駆け×2で、超激烈な一日になることは確実です!
 現在、予選18位は6・00。19位は5・75で、やはり6・00が大きな大きな分水嶺となりそうだ。ここをボーダーとすると、準優当確は4人。
1位 三嶌誠司
3位 服部幸男
4位 植木通彦
7位 森高一真
 予選1位は地元の三嶌! そして地元からは当確が2名! あとの2人は賞金王V経験者の銘柄級と、なかなか強烈なメンバーが早くも予選突破を決めている。
 以下、予選順位(同率の場合は、着順点の順番になっています)と勝負駆け条件を。
2位 鳥飼眞   5・5着
5位 渡邉英児  4・5着
6位 魚谷智之  3・6着
8位 中野次郎  4・4着
9位 松井繁   4・4着
10位 菊地孝平  2・6着
11位 白井英治  3・4着
12位 平石和男  4着
13位 白水勝也  3・4着
14位 中澤和志  4着
15位 川﨑智幸  4着
16位 今垣光太郎 3着
17位 山﨑昭生  3着
18位 瓜生正義  3・3着
19位 池田浩二  2着
20位 山下和彦  2・3着
21位 湯川浩司  2着
22位 上瀧和則  2・3着
23位 赤岩善生  1着
24位 横澤剛治  2・2着
25位 坪井康晴  2・2着
26位 中村有裕  2・2着
27位 辻栄蔵   1着
28位 仲口博崇  1・2着
30位 金子良昭  1・2着
32位 原田幸哉  1・1着
 すでに賞典除外が6人も出ているように、何が起こってもおかしくないチャレンジカップ。ボーダーが下がることもありうるわけで(去年も6・00を割りましたね)、いちおうピンもしくはピンピンで相手待ちとなる選手をあげると、29位・吉田徳夫(1点足らず)、31位・江口晃生(2点足らず)、37位・星野政彦(1点足らず)の3名。このあたりまでの動向を注意したい。とにかく、予断を許さない1日となる明日、しかと注目してください!


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寒い朝――3日目、前半のピット

 ピットで顔を合わせた、浜名湖競艇で実況を務める工藤さんと、開口一番「寒いですね~」。急に気温がガクンと下がった3日目。昨日までと似たような格好でピットに立つと、寒風が身に沁みるほどである。賞金王が近づいてきたなあ……気候がそんなことを感じさせたりもする。
  こうなると、選手は大忙しだ。昨日までの調整にズレが出るからだ。気温、湿度、気圧など、気象条件のほんの少しの変化でモーターの機嫌が変わる、競艇の繊細な部分である。昨日まで、あれほど賑やかだった整備室は、今日は閑散としている。これだけ気候が変わると、モーター本体の問題ではないということだろう。レースとレースの合間には、ほぼ選手の姿は見られなかったのだから、選手たちの溜め息が聞こえてきそうな静かなピットである。
2006_1121_01_324  そのかわり、ペラ室は昨日以上に満員御礼。まずはペラの微調整で対応しようということだろう。2Rを終えた三嶌誠司が艇運の手伝いに来ている地元若手選手とペラの話をしているところを目撃している。選手たちは、ペラ室を出ると試運転用ピットに急ぐ。ほんの1、2分の間に、鳥飼眞、辻栄蔵、池田浩二、白水勝也、植木通彦……さらにそれ以上の選手を見かけた。ふと試運転用ピットに目をやると、初日並にたくさんの艇が係留されていた。
2006_1122_01_242  試運転用ピットの様子を眺めていると、あれ、みんななかなか試運転に出ないなあ。モーターはブルンブルンと始動していて、しかし艇は動かない。つまり、回転数のチェックをしているわけだ。なるほど、気候の変化は回転数を狂わせる。回転を会わせるために、チェック作業は非常に重要になるわけだ。多くの選手がブルンブルンと噴かしているから、ピットにはけっこう大きな音量が響いている。多くの選手がいったんモーターをストップさせても、なおもチェックをしていたのは太田和美。あ、太田もペラ室で見かけた一人だ。僕が目を離している間に試運転用ピットに向かい、ひたすら回転数を確認していたというわけである。
2006_1122_01_318  動きとしては、もちろん逆もある。試運転用ピット→ペラ室という動きだ。奥のほうの係留所で作業をしていた原田幸哉がペラを手に、魚谷智之と話しながら橋を渡ってきた。目が合ったので挨拶をすると、歯切れよく「おはようございます!」。そのあとはすぐ、魚谷との会話に戻って、そのままペラ室へと向かっていった。で、その10分後くらいだろうか。ありゃ、原田が試運転用ピットにいるではないか。そう、彼はほんのわずかな時間に手早くペラを調整し、再びチェック作業に向かったのである。その素早さに感心しつつ、きっと今日はこうした往復を続ける選手がたくさんいるんだろうなあ、と想像する次第であった。

2006_1122_01_161  整備室は閑散としていた、と書いたが、たった一人、渡邉英児の姿があった。作業テーブルで、リードバルブの調整をしていたようである。かなり長い時間、たった一人で整備室に陣取って、黙々と整備を続ける渡邉。多くの選手がペラ調整に時間を費やすなか、輪から離れて自分の世界に没入する姿は、味わいのある渋さをたたえていた。

2006_1121_01_332_1  3R、注目の一戦が行なわれた。5号艇・今垣光太郎、6号艇・川﨑智幸。賞金ランク10位と11位、しかも8000円差でしのぎを削る二人の直接対決である。しかも今節二度目。そして、外枠というなかなかに厳しい戦いである。結果、今垣が1着! 川﨑は道中逆転で3着となった。両者、賞金をしっかりと積み上げて、今垣は少しだけ引き離すことができた。
 レース後、先にカポック着脱所に戻った川﨑は、今村豊や後藤浩と笑いながらレースを振り返る。
「スリット超えて、ふっと見たら、(今垣が)もうすっげえ行ってたよぉ~」
 今垣はスリットで内を出し抜くと、一気に絞っていったのだった。それに乗っかれればよかったのに、川﨑、一瞬だけ動きが遅れたようである。これが勝負を分けたか。
2006_1122_01_114  その今垣は、ピットにはいちばん最初に上がってきたのに、カポック着脱所に戻ってきたのはいちばん最後。装着場でボートやモーターの簡単なチェックをしてから(本格的なチェックは、着替えたりした後でしょう)着替えに向かったのだろう。今垣はいつもそうだから、着脱所で待っていた僕は見ていないけど、たぶん間違っていないと思う。他の5選手は着替えてその場を後にしていたから、たった一人での着替えとなった今垣。その顔つきは……来た、光ちゃんモード! お疲れ様でした、と声をかけても、決して目を合わせることなく、早足で会釈するのみ、というのは、勝負が懸かったときの今垣光太郎。前検とか最終日に管理解除となった後などは、実に爽やかに、しかも腰低く対応する今垣は、戦いの最中は鬼になって、ブリンカーをつけたように勝負だけを見据えるのだ。この勝利はデカい! そして、鬼に変身した今垣は怖い! 反撃開始のノロシは確実に上がったと言えるだろう。

2006_1122_01_007 さて、今節気になる森高一真。競技棟2階にあるピット内記者席は、選手食堂の隣なのだが、その食堂から山本隆幸と一緒に出てくる森高と、4R前に記者席に向かうときにバッタリ出くわした。「おはようございます」と挨拶をすると、山本は「おはようございます」と野太い声で返してきたが、森高はもちろん「クロちゃん!」。とは言いながら、その顔つき、その声には、えもいわれぬ気合を感じさせられた。1Rは2着、得点率7・00となり、後半は2号艇。2着以上で準優は当確となるだけに、闘志がみなぎっているのも当然だろう。後半は、笑顔で「クロちゃん!」と言ってくれることを信じてますぞ!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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本日の特注選手 3日目

おはようございます。競艇王チャレンジカップ3日目、今日は今にも雨が降り出しそうな曇天、風も強く吹いております。なんだか荒れそうな予感……。今日は少し早起きして、四国八十八箇所七十五番札所・善通寺におまいりにいってまいりました。皆様のご健勝と舟券大勝ちをお祈りいたします。もちろん取材班も!

2006_1122_01_247 さて、本日の特注選手は仲口博崇。昨日は1着のあとに転覆、一気に得点率を下げてしまいました。それだけに、今日は気合が一段と違うはず。減点を帳消しにするためにも、渾身の走りを見せてくれるものと信じます。賞金王への勝負駆けを成功させるべく、11R6号艇をクリアするはずです。

本日は祝日ですね。みなさん、チャレンジカップでいいホリデーを!


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本日のベストパフォーマー 2日目

今節、急遽誕生したベストパフォーマンス委員会。激闘が続いた2日目、ベストパフォーマーに選ばれたのは……。

5R 過激派イン屋の誕生

2006_1120___018 畠山の選定
「植木の前付け&コンマ03のトップスタート、池田浩二のマクリ差し、市川の連日コンマ08スタートなどが候補にあがったが、パフォーマンスという意味では5Rのスタート展示。2号艇の上瀧兄ィを押しのけて、5号艇からインを奪取した金子良昭。驚いたのなんの。「あんたは西島か~!?」と叫んでしまった。いやはや、ここ数年は西島でも上瀧は叩きまへんがな。本番では2コース止まりだったが、スタ展だけでも上瀧を出し抜いた気合はあっぱれ。枠なりばかりが目立つSG戦線で、新たな「過激派イン屋」の誕生を祝福するぜ~!!」

黒須田のツッコミ
「たしかに、最内に黄色いカポックを見たときは目を疑いました。あれがあったから、本番で上瀧はインへの固執を強化しなければならなかったわけで、仲口のマクリ差しを演出したのは金子だったかもしれません。でもなあ、私は池田浩二のマクリ差しに痺れましたけど……。あんた、また舟券外したから、池田浩二を落選させたのでは!?」

畠山の図星
「う、うぐっ、バレたか……。でも、5Rも外してるよ……」

黒須田の首肯
「あ、たしかにうなだれてましたね。では、池田より金子を上位にしたのは?」

畠山の強気
「パフォーマンスというのは、テクニックだけの問題ではないだろ!? 闘志や意地とかの内面に燃える炎があって、それとテクニックが噛み合ったときに感動するパフォーマンスが生まれる。その意味では、池田のテクも凄かったけど、上瀧を叩いて見せた金子のガッツと進入テクニックのほうが上だと俺は思うんだよ!」

黒須田の許容
「なるほど。それは同感です。でも、池田にもスーパーターン賞をぜひ!」

決定 本日のベストパフォーマー 金子良昭(静岡)
    スーパーターン賞 池田浩二(愛知)

(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/ベストパフォーマンス委員会=畠山&黒須田)


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プロフェッショナルということ――2日目、後半のピット

2006_1122_01_399  選手に言わせれば「当然だろ」ということになるのだろうが、すげえなあと唸ってしまうのは、たとえば今日の烏野賢太や深川真二だ。烏野は今日の前半レースで、深川は昨日、フライングを切っている。今節は、すでに終戦。賞金王への道も閉ざされてしまった。
 だというのに、烏野は9R、深川は12R、きっちり勝ち切ってみせた。1号艇だった烏野はインを取り切って逃げ切り、2号艇だった深川はやはり2コースを死守して綺麗に差し切った。そりゃあ、6日目までレースは続くのだし、それぞれに手など抜くはずもないのではあるが、モチベーションが下がってしまうのは仕方ないところであり、しかしそこで決して投げ出さず、全力投球で勝利を収めるのは、素晴らしいことだと思う。これぞレーサー魂。そこに戦いがある限り、勝利を全力で掴みにいく。そして結果を出す。プロフェッショナルとは、こういう姿のことを言うのではないかと思う。
 12R後、JLCの勝利選手インタビューに呼ばれた深川は、スタッフの方に「俺、(準優戦線には)関係ないのに、出なきゃいけないの?」とジョークを飛ばして、周囲を笑わせていたが(奥のほうで、王者も笑顔を見せていました)、その勝負師魂をファンに披露してくれなきゃ困ります。だって、素晴らしく見事な勝利だったんだから! 烏野も深川も、明日からも爽快なレースを期待しています!

2006_1121_01_360  烏野や深川が汚名をそそいだとするなら、魚谷智之は前半の屈辱を見事に晴らした、ということになるだろうか。6R、1マークでイン発進の作間章が転覆し、大外から差しを狙った魚谷は巻き込まれてしまい、転覆の憂き目にあった。選手責任外とはいえ、0点は痛い。ドリーム3着のアドバンテージを一気に失った格好となってしまった。その悔しさを水面にぶつけたのが、11R。上瀧和則の前付けをかいくぐってインを死守すると、見事な逃げ切り。10点をゲットして、前半を帳消しにして見せている。
 レース後、カポック着脱所で上瀧と笑顔でレースを振り返る魚谷の目は、キラキラに輝いていた。実は、魚谷はスリット前でやや放っていたようで、上瀧は「(魚谷が)下がってくるような感じやったから、やっぱりなあ(スタートがやや早いと思っていた)思うたわぁ」と笑っていたが、魚谷は上瀧を戸惑わせたことを申し訳なく思ったのか、「すいません」と苦笑いを見せつつ、しかし表情全体には充実感すらうかがうことができたのである。つまずきにも心を折ることなく、挽回を果たす。これもまた、プロフェッショナルの姿であろう。

2006_1121_01_972  ドリーム組で昨日後半に取り上げた辻栄蔵と濱野谷憲吾。辻は3R1回乗り、濱野谷は8R1回乗りだったが、なんと、いちばん最後まで整備室にこもっていたのが、この二人だった。辻は3R後は整備室と試運転の繰り返しで、午後の時間帯は整備室の主状態に。濱野谷も、8R後に本体を開けると、12Rのピットアウト直前まで整備を続けていた。2006_1122_01_248 辻は2着とはいえ、大量Fに恵まれていて、濱野谷はまさかの6着大敗。安穏としている場合でないのは確かである。それでも、こうして素早く、そして妥協なく動くことができるのが、トップレーサーたる所以だと思えば、その姿は神々しくもある。この整備が、明日はどのような効果を引き出すのか、注目してみたい。

2006_1121_01_149  超抜モーターを駆って、きっちり着をまとめている平石和男。2連対にまでは至っていないものの、スリットやターンマークなどで見せる足色は、たしかにかなりいいセン行っているように思える。万全と言い切れるほどではなくとも、現時点で上位級なのは間違いない。
 その平石を、ピットではあまり見かけないなあ、と思っていたら、かなり遅い時間帯になって、ペラ室にこもっている姿を発見。装着場からは死角になりやすい位置にいて、整備室に目を奪われがちな今節、僕は見落としていたのだった。かなり真剣な目つきでペラを見つめる平石は、遠目にも気合が宿っているのがわかるほど。機力なんて良ければ良いほどいいに決まっているが、心から納得できるまでは休もうとしない平石に、頭が下がる思いであった。僕も明日は妥協せずに取材に励まねば。

2006_1121_01_918  今節は、もう何度も書いているように、すべてのレースが勝負駆け。今日、たくさん起きてしまった事故は、そんな闘志がレッドゾーンを超えてしまったがゆえのものなのかもしれないが、ともかく当確の9名以外にとっては、ひとつも落とせない、落としたくない背水の陣。特に、ボーダー前後の選手は着順ひとつでランキングが上下しかねない状況だから、痺れる毎日であろう。
 前半、考え込む姿を見かけた菊地孝平は、10Rを2着と上々の成績で、その後の表情はさすがに明るかった。川﨑智幸は、後半はあまり姿を見かけることはなかったが、おそらくペラ調整に集中しているのだろう。そして、とにかく忙しいのは今垣光太郎。今日の後半は、ペラ調整に大半の時間を費やしており、しかしペラを手に早足で動き回る姿を何度も見かけている。もちろん、これこそが今垣らしさであり、そしてまた彼自身のリズムでもある。僕など、そんな今垣を見るとむしろ安心するし、改めて敬意を抱く。ここまでは、ハッキリ言って最悪の序盤戦、明日からの戦いが大きなカギとなってくる今垣。予選5回乗りの彼にとって、2走を戦う明日は本当に大事であり、最低でも15点は取っておかなければ、自力でのベスト12はかなり厳しいところに追い込まれてしまう。今日の仕事ぶりが、なんとか明日につながれば、そう願わずにはいられない、今垣の姿なのだった。

2006_1121_01_706   さて、本日1着!の気になる森高一真……の前に、こちらも非常に気になりだした三嶌誠司。競技棟2階の記者席からピットに向かおうと階段を降りると、三嶌とバッタリ。「あ、クロちゃん」と声をかけられ、どもどもと近寄ると、「明日の出走表持ってる?」。はいはい、持っておりますです。お役に立てて、光栄であります。出走表で明日のレースをチェックしていると内田和男さんもやって来て、「何号艇が残ってる?」「3と4と6ですわ」「6が残ってるのかあ」「でも、明日だから。早いほうが助かる」などと会話を交わしておりました。で、三嶌の表現が面白かった。「まだ飛車角が残ってるから。飛び道具が残ってるのはラッキー」。これ、つまりはセンター筋が残ってるってことですよね。「あともう1つは桂馬か香車」とも言っていて、これは6号艇のことかと。ダッシュをつけて、自力で仕掛ける破壊力十分の飛車角=センター戦。動きには制限があって、だから時に相手を幻惑させる駒となる桂馬や香車=6号艇。なるほどなあ。じゃあ、イン逃げを決めた1号艇の今日は、さしずめ王道の動きで攻守の中心格である金将ってとこでしょうか。2号艇はマクリか差しか、攻撃のカギを握る銀将かな。じゃあ、5号艇は何だろう、歩はどこだ…………などと、三嶌と内田さんの会話を聞きつつ考え込んだ私でありました。
 その出走表、10R頃に発表される概定版と呼ばれるものなのですが、その時点で7Rの5号艇には作間章が入っていて、これが今日の12R次第では明日からの欠場の可能性もあるということで、三嶌はしきりと変更があった場合のことを気にしてました(結局、作間は右ひざ打撲で欠場。7R5号艇には服部幸男が入りました)。ただ、変更があったとしても、自分が7Rに入る可能性は低いと考えた様子。「一真がいるから、一緒のレースに組まれる可能性は低いんちゃうかな」とのことでした。
2006_1121_01_748  というわけで、名前の出た森高一真であります。今節初1着が出て気分も上々の森高、後半の遅い時間帯には雑用で走り回っている姿を見かけました。よくよく考えてみれば、森高は最若手の部類に入るんですよね。SGのピットでは、田村隆信や井口佳典らと、モーター架台の準備をしているシーンをいつも目撃できるのであります。かいがいしく働いている森高も、なかなかクール。地元でもあり、気を配らねばならないことも多いでしょうが、明日からも好レースを見せてほしいと願うものであります。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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特別企画「住之江に行こう!!」2日目

①モーター番付

2006_1122_01_278 今日の着順と、昨日からの番付の変動も記しておく。

     東        西
横綱 湯川浩司①→  平石和男③→
大関 中野次郎⑤→  三嶌誠司①↑
関脇 森高一真①↓  仲口博崇①転↑
小結 鳥飼 眞③②→ 中澤和志②④↓
前頭 白井英治①→  松井 繁④④↓

 昨日の10人とメンバーは変わらないが、昇格降格はあった。両横綱は磐石。平石は勝ちきれないでいるが、道中5番手から3着まで追い上げた足は見事。大関・次郎の5着も進入とスタートで後手を踏んだためで度外視していい。インから植木の追撃を振りきった三嶌のパワーもかなりのものだな。同じく地元で勝った森高より上と見た。まあ、この10人で5勝を稼いだのだから、見立てはさほど間違っていないだろう。

2006_1121_01_811  続いてシノギを削る賞金ボーダー付近の選手の着順とパワー診断。

10位/今垣光太郎⑥C→展示時計も悪く道中の追い上げがまるできかない。ワースト級。
11位/川﨑智幸B④?中堅のままか。今日の成績は作間の妨害をモロに受けて参考外。
12位/菊地孝平B②→気合い一本。依然として伸びがなく、まくり屋には厳しいパワー。
14位/瓜生正義A①③↑ツキも味方したが引き波を超えるパワーが付いた。やや上昇。
15位/原田幸哉⑥A→今日は展開に泣いたが勝負になる足。ただ、やはり引き波に弱い。
16位/江口晃生⑤C↓起こしがこなくてドカ遅れ。伸びは捨てて出足をアップしたい。

 瓜生がややアップした程度で、昨日から大変身した選手はいない。このままでは17位以下の選手の突き上げの方が、ベスト12に近いような気がする。明日に向けて、さらなる整備に期待する。

②気合い番付

 今日から新たに、気合いが抜群の選手を独断でピックアップしたい。パワー&気持ちが揃ってこそ、賞金王への道が拓けるのだよ。

2006_1122_01_270 1位/植木通彦(10R・3着)…強引な前付けで5号艇から2コースを奪取。さらにコンマ03のトップSで逃げる三嶌に肉薄した。最後はパワーの差で3着に負けたが、「艇王」の意地を嫌というほど感じさせた。昨日も02のSがあり、今節の植木は気合いだけで走っている。
2位/仲口博崇(5R・1着)…上瀧と金子にコースを譲るも、3コースから強烈なまくり差し。しかも、その直前にまくってきた平石とガチンコ衝突してからハンドルを切っていた。「気持ちの弱さ」を取りざたされるが、今節の気迫は凄い。ただ、12Rの転覆は気合いが入りすぎての勇み足か。減点もあって一気に予選30位まで落ち込んだが、まだまだ諦めるポジションではない。
3位/金子良昭(5R・6着)…昨日は4号艇から1号艇の今村豊を押しのけてイン強奪。今日のスタート展示でも5号艇から2号艇の上瀧の上を叩いてインを奪った。さすがに本番では2コース止まりだったが、連日の気迫溢れるコース取りは西島以上!悲しいかな非力なパワーで惨敗したが、このイン屋魂には拍手、また拍手!
4位/池田浩二(4R・1着)…とにかくVTRを見てほしい。3コースから針に糸を通すようなギリギリのまくり差し。パワーが万全なら「さすが浩二!」と叫んで終わりだが、どう見ても中堅なのである。インタビューで「気合い一本のまくり差し」と認めていた。SGウイナーの意地だ。
5位/市川哲也(11R・2着)…こちらもパワーは中堅下位。特に伸びがさっぱりで今日の展示でもワーストタイの6秒87を叩いているのだが、だからこそのS勝負。昨日はコンマ08、今日もコンマ08! 精密機械のようなミクロS連発で先手を奪い、1・2着をもぎ取った。ひとつ間違えば惨敗もある足だが、このS力がある限り市川に終戦はない。

③賞金番付

 2日目を終えて以前1~20位に変動はない。念のためにランキングをアップするとともに、2日目までの予選順位を併記しておこう。
1位/山崎智也→(不参加)
2位/松井 繁→ 15位
3位/坪井康晴→ 34位
4位/魚谷智之→ 17位
5位/中村有裕→ 18位
6位/濱野谷憲吾→37位
7位/辻 栄蔵→ 12位
8位/上瀧和則→ 28位
9位/中澤和志→ 19位
(以上、賞金王当確)
10位/今垣光太郎→43位
11位/川﨑智幸→ 24位
12位/菊地孝平→ 21位
13位/西島義則→(不参加)
14位/瓜生正義→ 9位
15位/原田幸哉→ 25位
16位/江口晃生→ 35位
17位/吉川元浩→(不参加)
18位/烏野賢太→ 賞典除外
19位/井口佳典→(不参加)
20位/市川哲也→ 1位

 コイツはやばいぞ。予選1位の市川~8位の中野次郎まで成績優秀者はすべて賞金ランキング20位以下なのだ! このまま賞金ランク下位の選手が活躍すると、賞金王争いはまさに下克上。ボーダー12位付近の選手はみな微妙な位置におり、残りの3議席はまったく予断を許さない展開になっている。明日以降のレースは、死闘に次ぐ死闘になることだろう。
2006_1121_01_332  もうひとつの焦点、生死の境目ともいうべき10位争いが大変なことになってきたぞ。
10位・今垣 6775万9000円
11位・川﨑 6775万1000円
 よく目をこらさないと、この差がわからないだろう。なんとなんと8000円差!! 昨日も書いたが、たとえばこの両者がともに予選落ちしたとき「最終日の一般戦が終わった時点で10位だったからギリギリ賞金王に乗れた、11位だったから落選した」という可能性が少なからずあるのだ。そして、明日の3レースでは、初日に続いて2度目の直接対決が……! 番組さんが意図したものかどうかはわからんが、このレースは必見。単なるSGの予選を超えた、「賞金王のキップを賭けた予選」でもあるのだ。

●2日目を終えての脱落者
 深川、烏野、金子龍、後藤(以上F)、平尾、作間(以上負傷による帰郷)、田村、石渡、太田(得点不足でほぼ絶望)の9選手。賞金王当確の9選手も除くと、残り34選手によって3議席を争うことになる。(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)


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イン逃げ一本!?――2日目前半終了

屈指のイン水面といわれる丸亀、昨日は7本のイン逃げが飛び出したわけですが、今日の前半戦はなんと、イン逃げ1本! どうしてしまったんでしょうか?

Cimg1771 とはいえ、2Rでは重野哲之が道中逆転を喰らっての2着、3Rの辻栄蔵はF艇に巻き込まれ、5Rで前付けイン奪取の上瀧和則は進入がやや深く、6Rの作間章は転覆と、それぞれに理由があるわけであります。ということは、見限っていいのかどうかはまだ微妙。もう少し様子を見つつの勝負ということになるでしょう。ちなみに、潮はこれから引いていきます。H記者はセンター狙いといいますが、果たして……。


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リスクを背負うということ――2日目、前半のピット

 フライングというのは、もちろん戒めるべきものである。Fを切って歓ぶ人は誰もいない。主催者は頭を抱え、選手自身も重い罰則と責任感に苛まれる。ファンとしても、関係する舟券は全額返還となるけれども、たまさか的中舟券があれば配当が安くなってしまったりする。フライング防止は、関係者全員の願いであるのは間違いない。
Cimg1764  だが、僕はどうしてもFを責める気にはなれない。そうでない場合ももちろんあるけれども、勝負を懸けたがゆえの勇み足も多々あるわけで、その姿勢やプライドはむしろ競艇選手のあるべき姿のように思えるからだ。歴史に名を刻んできたスーパースターが、実は生涯に数多くのFを切っているという事実は、覚悟を背負って勝利をもぎ取らんとする魂こそが超一流の証であることをハッキリと示している。
 ましてや、すべてのレースが賞金王への勝負駆けとなるチャレンジカップだ。主催者には本当に申し訳ないのだけれども、Fを切った選手たちは競艇選手の凄みを表現したのだと僕は言いたい。言うまでもなく、選手たちにはFを切らないよう、注意をしてほしい。売上に関してはもちろん、その時点で勝負駆けは終戦となってしまうのだから、Fはないほうがいいに決まっている。それでも、ここまで早くも飛び出してしまった4本のF、これは真剣勝負を強烈な思い入れで戦った足跡である。3R、金子龍介、後藤浩、烏野賢太が散ってしまったが、彼らのチャレンジは尊かったと僕は思う。ピットに上がってきた彼らの表情は一様に曇り、肩を落としているようにも見えたけれども、彼らの評価には何ら傷はつかない。
Cimg1766  それにしても、Fってアンビバレンツだなあ、と思う。ほんのコンマ数秒が分かつ天国と地獄。この痛ましさをリスクとして背負っているからこそ、競艇の戦いは崇高なのだ。僕はあえて、そう言いたい。(写真はF切らずにホッとする白井英治と、スリットを確認する今村暢孝)

Cimg1767  さて。前半の整備室には、おぉ、今日も市川哲也の姿。昨日に引き続き、本体を懸命に調整している。今日は11R1回乗りだから、じっくりと機力向上に力を注ぐ腹だろう。4R終了後、いったんモーターを装着していたから、まずは試運転で手応えをつかむ。そして、その後も整備室に戻って微調整をはかるのだろう。ほんと、この努力が報われてほしいなあ。整備室には他に、石渡鉄兵、新美恵一、渡邉英児、そして原田幸哉が長い時間こもっていた。新美は1Rを走った後、すぐに整備室に向かっていて、今日はその1回乗りだから、納得がいくまでタップリと作業を続けていくはずだ。

Cimg1765  試運転用ピットへと渡る橋の手前で、菊地孝平が足を止めていた。手をあごのあたりに当てて、何事か考え込んでいる様子である。考えがひとまずまとまったのか、小さくうなずくと橋を渡ってボートのもとに向かっていったのだが、ふと目を離したあとに菊地の姿を探すと、回転数をチェックしていた赤岩善生と話し込みながら、時に頭を抱えながら考え込む素振りを見せていた。賞金ランク12位であり、ある意味もっとも熾烈な勝負駆けを強いられている菊地、それだけに機力アップへの悩みは今節の間じゅう尽きることはないのだろう。普段は、明るく振舞っていることの多い菊地だが、こんな姿の菊地も、たまらなく魅力的である。

Cimg1772   4Rを終えて引き上げてきた山本隆幸を、近畿勢が出迎える。この日は1回乗りだが、午後も試運転をする予定らしく、ボートに入った水は掃除機で吸い取ることに。先に吸い取り作業を行なっていた鳥飼眞が終わるのを、山本と仲間たちは後ろで待っていた。すると、松井繁が山本に何か話しかけているではないか。おっ、しかも松井は笑顔です。山本も顔がほころんで、魚谷智之や太田和美、湯川浩司らもニコニコ顔。すいません、掃除機の音が大きいため、何を話しているかはまったく聞こえなかったのです。でも、なんだかいい光景であった。SG初出場の山本の気持ちをほぐそうとする大先輩たち。こうした仲間意識は麗しいと思う。あ、その横でただ一人、今垣光太郎が話の輪に加わらずに何か考え込んでいるぞ。光ちゃんらしくて、これもまた素敵です。

2006_1120___116  さてさて。何レースだったか、エンジン吊りの様子を眺めようと、選手の邪魔にならないようにリフトのほうへ歩いていると、後ろから声がかかった。「カズマをよろしくお願いします!」。振り向くと、ニッコリ笑う三嶌誠司であった。「ほんと、クロちゃんクロちゃん言ってねえ。雑誌とかも楽しみにしてますよ」と、楽しそうに話しかけてくるのだ。いやいや、そんな。こちらこそ、よろしくお願いします。と、そこに現われたカズマ、そう今節とっても気になる森高一真。三嶌に、ほら、クロちゃんやで、と指を差されて僕に気づき、ニカーッと笑った。その後、つかつかと僕に歩み寄って、「クロちゃん、その“いかつさ”、俺にくれ!」とまたニッコリ。いやはや、たしかに僕はいかついですけど、森高選手も十分、迫力ありますって! 僕はいかついというより、デヴなんです! ともかく、今日は7R1回乗りの森高、ポイントアップで明日以降につなげてください! そして三嶌選手は10R1号艇での登場、このチャンスをモノにしてください!(PHOTO/中尾茂幸=三嶌 黒須田 TEXT/黒須田守)

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本日の特注選手 2日目

おはようございます。丸亀は薄曇、なんでも明日は雨が降るとかいう話ですね。昨日のポカポカ陽気、明日の雨、気候が変われば気配も変わる。チェックをお忘れなく!

Cimg1763 さて2日目の特注選手は、今村豊。昨日はもうひとつの成績に終わってしまいましたが、足はそれほど悪くないように思えました。整備もがっつりしたようで、さらに上昇する余地は十分にありそう。何より、今村自身が元気一杯。顔見知りの記者さんと冗談を交えながら(というか、7割冗談だったような気も……)談笑している姿を目にしています。今日は7R1回乗りで、4号艇。1マーク捌いて連対、というパターンかと。一発逆転のためにも、ここでポイントアップを期待します!

それではみなさん、チャレンジカップ2日目、戦いの行方にご注目ください!


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急遽結成 ベストパフォーマー委員会 初日

今節は何よりも賞金王への勝負駆けが見どころなわけですが、やはり個々のパフォーマンスにもスポットを当てたい!というわけで、急遽、ベストパフォーマー委員会が結成されました。畠山&黒須田で、本日のベストパフォーマーを決定いたします。初日は、超抜機の威力を早くも見せ付けたコレ!

3R 平ちゃんの5カドまくりに、へ~~~!

2006_1120___073 畠山の選定「連勝発進した次郎、突進&ツケマイ連発と鬼気迫る闘志を見せた川﨑、コンマ00タッチで逃げたチッチキ湯川などが最終候補に残ったが、3号機・平石の5コースまくりにはビックリ仰天。あの平和島・笹川賞のように単騎アウトも辞さない姿勢(結局、服部が回りなおして6コース)、スリットから一気に内を絞りに出た気合、そしてそれらを後押しする3号機の壮絶パワー。結果は流れて3着だったが、今節の平石はひと味もふた味も違う!と唸るしかなかったぞ~!」

黒須田のツッコミ
「基本的には賛成ですが、川﨑が最後にツケマイで沈めた相手は今垣光太郎。賞金ランク10位vs11位の戦いではありませんか! しかも11位が勝って、賞金差を詰めたのであります。ベストパフォーマーは平石和男で異論ありませんが、川﨑の健闘に特別賞を差し上げたいと思う次第です」

畠山の返答
「あぁぁぁぁぁ~、そうだったぁぁぁぁぁ! 俺、川﨑が光ちゃんをツケマイで沈めたおかげで、舟券外したもんだからさあ……」

決定 本日のベストパフォーマー 平石和男(埼玉)
    特別賞 川﨑智幸(岡山)


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特別企画「住之江に行こう!!」初日

 競艇王チャレンジカップは単体でのSG決戦のみならず、住之江・賞金王決定戦を見据えた過酷な血闘でもある。今節は獲得賞金ボーダー12位に照準を当てて、日々の推移と明暗をリアルタイムに伝えていきたい。
 初日の今日は、参加52選手のすべてに住之江行きのチャンスがあった。優勝オンリーという厳しい条件も多いが、たとえ1%でもチャンスはチャンス。すでに当確ランプが点っている9選手も含めて、V戦線&賞金ベスト12位を占っていくことにする。

①モーター番付

2006_1121_01_799  K記者の前検番付は横綱の白井英治が勝つなどなかなかの見立てではあったが、実戦を見た限りではかなりの修正が必要だな。
     東     西
横綱 湯川浩司  平石和男
大関 中野次郎  森高一真
関脇 三嶌誠司  中澤和志
小結 鳥飼 眞  松井 繁
前頭 白井英治  仲口博崇

 としておく。両横綱の足はすでに超抜。湯川は回って一気に加速するレース足、平石はスリットからグンと伸びる中間速が自慢で、それぞれ持ち味は違うがとにかく他艇とは格段の差があるように見えた。連勝発進した中野次郎はサイドの掛かりが抜群で、森高は引き波を一気に突き抜けるパワーが魅力。
 番付以外では服部幸男と重野哲之の伸び、赤岩善生の回り足、深川真二のレース足が目立っていた。深川はFに散ったが、いつでも穴を提供できるパワーだ。

 

2006_1121_01_598  続いて、1万円でも10万円でも賞金を上乗せしておきたいボーダー付近の選手にスポットを当ててみよう(評価は上からSABCの順)。
10位/今垣光太郎C…川﨑のツケマイを喰らうなど散々。大手術が必要なワースト級。
11位/川﨑智幸B…中堅。前半は突進、後半はツケマイと気迫だけで着を拾った。
12位/菊地孝平B…回り足はソコソコも、まったく伸びない!握り屋にとっては致命的。
14位/瓜生正義B…伸び・回り足ともに何の特長もない中堅。このままでは厳しいぞ。
15位/原田幸哉A…中堅上位で伸びは強め。ただ引き波を超えるパワーはなさそう。
16位/江口晃生B…前付け&Fの恵まれで3着もまるで目立たない足。整備に注目。

 と、揃いも揃って冴えない気配ではあったな。ただ、レースではトップS、突進、まくり、ツケマイと攻めに攻めているので、この6人に関してはパワーを度外視して常に狙える素地はある。いちばん心配なのは光太郎で、気迫だけでは補えないほどの劣悪パワーだったなぁ。

②賞金番付

2006_1121_01_233  記者席には1位~25位までの賞金ランクが届くのだが、今日のところはすべて据え置き。25位までひとつの変動もなかった。一応、20位までの番付をアップしておく。

1位/山崎智也→(不参加)
2位/松井 繁→
3位/坪井康晴→
4位/魚谷智之→
5位/中村有裕→
6位/濱野谷憲吾→
7位/辻 栄蔵→
8位/上瀧和則→
9位/中澤和志→
10位/今垣光太郎→
11位/川﨑智幸→
12位/菊地孝平→
13位/西島義則→(不参加)
14位/瓜生正義→
15位/原田幸哉→
16位/江口晃生→
17位/吉川元浩→(不参加)
18位/烏野賢太→
19位/井口佳典→(不参加)
20位/市川哲也→
2006_1121_01_691  なんといっても焦点は10位~12位で、光太郎と川﨑の差が2・9万円! さらに川﨑と孝平の差が43・4万円で、明日以降も目が離せない大接戦だ。たとえば13位以下の選手から2人が優出などで一気に躍進したとき、前日10位(12位で当選)と11位(13位で落選)ではまさに天国と地獄。予選道中から賞金を上積みして、10位の座は確保しておきたいところ。この3選手は「勝負駆け」の意味がちょっと他とは違うのである。
 ちなみに12位の孝平と14位の瓜生の差は、84・9万円。瓜生の場合は最低でも準優進出が絶対必要条件で、イチかバチかのS勝負よりも粘り強く着を拾うレースに徹するかもしれないな。それから、気になる植木は中堅上位のパワーか。2コースから全速で握っての2着確保は、好感の持てる内容ではあった。(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)


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笑顔と気迫――初日、後半のピット

2006_1121_01_512  丸亀のピットでレースの展開をしっかり見ようとすると、装着場内に設置されているモニター下に陣取ることになる。11R、一人そのモニターに見入っていると、大時計の1分針が動き出した頃に山本隆幸もモニター下にやって来た。ひとまず僕の持っていた明日の出走表を覗きこんで、兵庫勢の艇番を確認すると、オレンジの針が動き出す頃には再びモニターを見上げた。
 うわっ。6艇がスリットを抜けて、画面の端に「スタート審議中」の文字が現われたとき、山本がそんなふうにうめいたように聞こえた。そして……。
「湯川や~っ!」
 1号艇の湯川浩司は、山本と同期生。仲良し軍団85期生ということもあって、仲間の痛恨の予感に悲痛な声をあげた。たしかに、湯川がトップスタートを切っていたようにも、モニターからは見えていた。長い審議。1周2マークを回っても、消えない「審議中」の文字。こうした場合、えてしてタッチスタートで助かっていたりするもので、山本も「正常やろ」と祈るように呟いていた。
 次の瞬間、フライングコールがかかる。4番。Fを切っていたのは、深川真二だった。湯川、セーフだ!……とはいうものの、山本はまったく歓喜の声をあげることはなかった。内心では、仲間が生き残ったことを歓んでいたかもしれないが、Fは他人事ではないし、ましてや誰がFを切ろうとも痛ましいものであることに変わりはない。山本は、複雑な表情でエンジン吊りに向かうのだった。一足早くピットに引き上げてきた深川はたしかに痛ましく、やはり誰のFだろうと仲間もまたツライ思いをするのは間違いないようだった(上瀧和則が無言で、しかし優しい空気で深川に寄り添っていたのが印象的だった。あれが上瀧流の慰めなのだと思う)。

Nu2r0251  その11R、湯川が1着、植木通彦が2着。以下、江口晃生、原田幸哉、石渡鉄兵と続いた。カポック着脱所に集った5人は、誰もが苦笑いである。それもそのはず、11Rは全員がほぼ横一線のスタートだったのだ。つまり、「スタート審議中」の文字は、まったく他人事ではなかったのだ。「ああいうときは、みんなヒヤヒヤで走ってるもんや。もしかしたら、自分がFか?ってなあ」と長嶺豊さんも言っていた通り、誰もが「ひょっとして、やっちまったか……」と胸締め付けられる思いだったのである。
 スリット写真が張り出される。うわっ。植木、02。江口、03。原田、03。石渡、02。そして湯川、00。タッチスタートや~! 5人の苦笑いはいっそう深くなった。
湯川「全員、審議だったんやなあ」
原田「お前だけだよ!」
 たしかに、湯川が審議されていたのは鉄板でしょう(笑)。
 植木もスリット写真を覗き込んで、
「うわ~、1番(湯川)、切っとけよ~」
 と冗談めかして大笑いだ。1号艇Fなら、恵まれ1着ですからね、植木さん。湯川も一緒にニッカ~と笑った。とにもかくにも、セーフで一安心。笑顔もこぼれようというものである。すると、植木がさらに笑いながら言った。
「まあ、残ってよかったな。切ってたら、カミさんに怒られるところだぞ。30日にしといてくれ、あと60日はやめてくれ、って」
 湯川が現在F1。もしFだったらプラス60日だったわけだ。そして、今月の18日、つまり3日前、湯川は結婚したばかりなのであります。湯川浩司、ご結婚おめでとう! もしF2になってたら、新婚早々、3カ月の失業となるところなのだった。植木、先輩としてありがたい忠告をしたというわけであります(笑)。ともかく、深川は残念だったが、残った5人は明日に希望を残した。いや、むしろこのツキが怖いわけであります。湯川、今節はかなりいいところまで行くかもよ。

2006_1121_01_305 初日を連勝発進という最高の形で終えた中野次郎。こんなに序盤を好調に突っ走る次郎は、久々のような気がするなあ。きっと表情も明るいだろうと、その顔を見るのを楽しみに後半のピットに向かったのだが……めっちゃ忙しそうでした、午後の次郎は。2連勝にも奢ることなく、ペラと向き合っていたのだが、その作業を終わらせたのは12R発走数分前。もちろん、今節最若手として、それぞれのレース後にはボート片付けのヘルプを率先してやっているから、走り回って仕事→駆け足でペラ室へ→また走り回って仕事→駆け足でペラ室へ、の繰り返しとなっていた。ペラ加工を終わらせた後に、近寄って声をかけてみたのだが、「やりましたね!」の声に、次郎はなぜかビックリ顔! 驚かれましたか、はい。そして、「ありがとうございます!」と一言だけ言って頭を下げると、実はほかにも雑用が残っているのか、小走りで控室のほうに向かったのだった。お急ぎのところ、失礼しました。そんな次郎、応援せずにはいられませんです、ハイ。

2006_1121_01_257  初日ということもあって、多くの選手が遅い時間帯まで作業を続けていた今日。今まで統計とか採ったことがないし、記憶がしっかりしているわけでもないのだが、今日はこれまでのSG初日と比べて、ペラ室よりも整備室で多くの選手を見かけるような気がする。このクラスは、ペラを重視する選手も多く、だからシリーズ序盤のペラ室は満員御礼状態になるわけだが、もちろん今節もペラ室は盛況ではありながらも、整備室のほうでも多くの選手が作業に励んでいるのだ。
 たとえば、赤岩善生。今日は2回乗りで、後半は7R。しかし、12Rの発売中にも整備室で姿を見かけている。本体を開けていたようで、パワーアップに必死の様子がうかがえた。4着2本の今日を挽回するためにも、妥協なき整備で明日からの準備を万端に整えている感じだった。同じレースで1着を獲った市川哲也も、今日の白星に満足することなく、熱心な整備を続けていた一人だ。赤岩とほぼ同じ時間まで頑張っていたから、明日はさらに期待できるということか。
2006_1121_01_046  ほかでは、上瀧和則、菊地孝平もギアケースをかなり深い時間帯まで。そして、ドリーム戦出走選手がレースを終えて引き上げてきても、まだギアケースと向き合っていたのが、金子良昭! この執念、素晴らしいです。同県の坪井康晴がドリームに出ていたから、大慌てでボートリフトに駆けつけていましたが、何よりもその姿勢が尊敬に値するもの。なんだか金子選手、断然ファンになってしまった私であります。

Nu2r0404  ドリーム戦で気になった選手を。まずは辻栄蔵。ここをご覧いただいている方に特別にお知らせ。BOATBoy次号の巻頭インタビューは、辻選手です。先日、江戸川MB大賞に出走の折、取材をしたのだが、今節初めて顔を合わせたこともあって、まずは取材のお礼とご挨拶。ただし、これが11R締め切り数分前で、辻は展示の準備に追われています。あっ、と思った瞬間には、すでに辻に声をかけてしまっていた私でした。
 ところが、辻はぱーっと顔をほころばせて、「ああ、この間は!」と明るく応えてくれた。インタビューでは、「作業に集中しているときは、邪魔されたくない」というようなことも言っていたのだが、そこは好青年・辻栄蔵。いったん足を止めて、ほんの二言三言、言葉を交わしたのだった。
 レース後。辻は5着。いまひとつの出だしに、さすがに顔は曇っている……かと思いきや、意外にもサバサバとした表情で、市川たちと言葉を交わしているのだった。精神状態にはかなり余裕があると見える。これはおそらく、賞金王当確の余裕ではない。手応えがあるからこその余裕ではないのか。まずは明日の3Rに注目。1号艇、きっちり逃げた時に、余裕の真相は明らかになるだろう。

2006_1121_12r_033  もう一人、濱野谷憲吾。こちらも、非常に余裕があるように見えて、思わず目を見張ってしまった。というのは、去年の賞金王決定戦に似た感じのたたずまいなのだ。その賞金王は、言うまでもなく優勝には届かなかった。優出は果たしたものの、枠も遠く、辻の渾身の逃げを許してしまっている。だが、あのときの濱野谷には、末恐ろしさも感じたものだ。「俺は賞金王を勝てる」と疑いもしていないかのような、余裕。今年は勝てなくても、いつか必ず勝てる。だから、肩に力を入れる必要なんてどこにもない。超一流だけが持つことのできる、最上級の自信がそこにはある。BOATBoy8月号のインタビューでも、濱野谷はそれを否定しなかったのだが、その“賞金王勝てるぜ”モードに一足早く突入したかのように思える今日の濱野谷だったのだ。もちろん、チャレンジカップも狙っていないわけではないが、すでに長期的大仕事ムードが漂う濱野谷。やっぱりこの男、ファンタジスタである。

 さて、1マーク上にスタンド記者席からピット(当然2マーク奥)に向かうには、客席を大縦断して行くことになるわけだが、皆様、本当にありがとうございます。何人もの方に、「クロちゃん!」と声をかけていただきました。正直、かなり照れ臭く、うまく笑顔を返せているのかまるで自信がないのですが、本当に嬉しいです、ハイ。で、12R後にピット取材を終えて、通用門を出ると、中学生くらいでしょうか、男の子に声をかけられたのでした。彼は「森高君の記事をたくさんお願いします!」とのこと。よっしゃ、そのリクエストにお応えして、今節は「気になる森高一真」でいきましょう!
Nu2r0181  昨日、競艇場入りする際に顔を合わせたときには、「クロちゃん、クロちゃん」とかまってくれた森高。しかし、今日は違う。予選が始まると森高は、決して気楽な顔を見せることはないのである。10R後、時間が許す限りモーター整備をしていた森高と、バッタリ出くわしたのは12R後。作業を終えて、控室に戻るところだった。「お疲れ様です!」と声をかけると、森高は鋭い表情を崩さず、しかし少しだけ目元に笑みをたたえて、「お疲れっす!」と返してきた。その顔つきは、実に男っぽくて、カッコ良かったっす。初日2走で得点率は5・00。明日もポイントアップのために全力投球だ!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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穏やかなゴング――初日、前半のピット

Cimg1744  レースをすると、特に2着以下のボートには水が入る。ターン時の絡み合いで水しぶきを受けるからだ。ピットに引き上げてくると、この水をまず取り去らなければならない。2回乗りの後半レースを控えている場合は、大型の掃除機でギュイギュイと吸い取る。その日のすべてのレースを終えた場合は、ボートをひっくり返して水をぶちまける。で、ひっくり返し方は場によって違って、選手や職員が協力し合って、いっせのせでひっくり返すこともあれば、重機を使ってひっくり返すこともある。ここ丸亀は後者、ひっくり返し用の重機が導入されている。
Cimg1745  ところが、他の場とはちょっと違う点がある。他の重機導入場の場合、ピットの片隅に設置されていて、そこにボートを運んでいってセッティング、ぐるんとひっくり返すのだが、丸亀の場合はなんと重機自体が自走できるのだ。3R終了後、装着場で選手たちの様子を眺めていると、向こうから重機登場! おぉぉ! 思わずのけぞった僕である。ボートのところまで辿り着くと、アームでがしっと挟んでクルリンパ! ボートからは水がどひゃーっと勢いよくぶちまけられたのだった。うーん、文明の利器(大げさか)。
 ……えーっと、運命の決戦・チャレンジカップの初日の初っ端から何を書いているのでしょうか、って感じですが、これがまた何と言うか、ピットは意外にも穏やか~な空気に包まれているのである。

Cimg1732  秋晴れに恵まれて、気温も上昇。陽射しが気持ちよく直撃するピットは、そこにいるだけで爽快である。気候が穏やか、なのだ。いや、本当に気持ちいいんですよ、これが。そんななか、選手たちが忙しそうに動いているのは通常の初日と変わらないけれども、そこには“勝負駆け”という雰囲気は希薄だ。想像していた激烈なムードは、それほど感じられないのである。去年のチャレンジカップはもう少しピリピリしていたような気もしていたのだが、もしかしたらそれは記憶違い(というか、日を追うごとに、ということだったか)かなあと思ってしまうような秋晴れのピット。うむ、こんな開戦も悪くはないな。

Cimg1743  とはいっても、もちろんどの選手も初日の慌しさからは逃れられない。試運転用ピットは満艇状態、レースの合間には先を争うように水面に飛び出していく。吉田徳夫など、試運転用ピットで10分以上も回転数を確かめていたりもした。ペラ室も、もちろん満員御礼。姿のある選手をいちいち挙げていたら、30名ほどになってしまいそうだ。
 整備室にも、何人かの選手が作業をしている。松井繁はギアケースを調整。辻栄蔵、上瀧和則も同様だ。松井は厳しさも感じる顔つきだが、辻と上瀧は比較的余裕が感じられる。その斜め後ろでは……今垣光太郎! 出た、整備の鬼! エンジンを開いて、懸命な表情で調整をしている今垣、最近のSGではあまり見られなかった姿が、そこにはあった。光ちゃん、本気モードだ!

Cimg1747 地位が人を作る、という。その伝でいえば、魚谷智之に感じる風格は、やはりダービーチャンプの称号がもたらしたものなのだろう。ま、こちらの視線も変わってきてるんでしょうけどね。大きな定規をもって、モーターの取り付け状態をはかっている魚谷は、貫禄十分。この人も、賞金王当確だからといって、緩めることなどないんだろうなあ、と感心して見入ってしまった。勢いに乗って、ここでも大仕事を果たすかも、と思わされる何かがあるぞ。

Cimg1734 「おはようございます!」
 ハツラツとした声で、後ろから挨拶をされた。ん? 若手選手かな……と思ったら、うががっ! 金子良昭選手じゃありませんか! ベテランに声をかけられてたじろいだ僕は、必要以上にデカい声で、「お、おはようございますっ!」と最敬礼。金子の横顔がキラリと輝いた。秋の陽を反射したのかな。
 今年絶好調の金子は、その面差しは風格タップリで、そして精悍。彫りも深くて、それはそれはナイスミドルなのであります。そのうえ、こちらが挨拶をすると、実に快活に返してくれる好人物。菊地孝平の師匠としても知られていますが、そういえば、菊地も非常に気持ちのいい好青年。この師匠にしてこの弟子あり、ということだろう。今日は金子選手のほうから声をかけられて、ほんとに恐縮でした。優勝条件となる今回の勝負駆けですが、応援していますぞ!

Cimg1741   さて、今日の気になる選手は服部幸男。3R出走前は、いつもの哲学的な表情で気合充実と感じさせられたが、6コースから勝利を決めたレース後は、出迎えた坪井康晴や重野哲之とニッコリ笑い合って、その笑顔が渋い! 実に渋い! カッコええなあ。その後も坪井と長いこと会話を交わして、時に坪井が大声で笑ったりもしていた。6号艇をピンでクリアしたのだから、気分よく予選を戦えそう。一発逆転、服部幸男にそのサブタイトルを現実化してもらいたいと思わされる次第であります。(PHOTO&TEXT/黒須田守)


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勝負駆けと前検――チャレンジカップ前検のピット

Cimg1672  前検とは何か、と考えてみる。
 前日検査、それが前検であるから、割り当てられたモーターとボート、あるいは持ち込んだプロペラなどを検査するという意味合いがあるのは言うまでもない。本来は、これが主眼なのであろう。
 とはいえ、選手にとって、単に検査を受けるだけに留まるものであるわけがない。翌日から始まる激烈なバトルに向けて、相棒となるモーターやペラの手応えを掴むための航走を行なう場でもあるわけだ。しかも、手応えをつかんで「ふむふむ」とうなずくだけではない。少しでも万全に近づけて戦いに臨むため、不満があればそれを解消するべく、早くも調整に入る。何しろ、前節まで他人が思い思いに整備をして、そのままの状態でモーターを受け取るのだ。自分なりのセッティングに組み直す作業だって必要だ。
Cimg1677  それなのに、作業時間は非常に限られているのも前検だ。今日でいえば、試運転のスタートが1時半頃。1班(ドリーム出場の6選手)のスタート練習が2時前には始まって、最終的な作業終了時刻は3時50分。2時間半弱だけが、前検日の選手に与えられた時間なのだ。開催が始まれば、9時には競艇場入りして4時半くらいまでピットにいるわけだから、前検日はその3分の1程度しか時間がないことになる。すなわち、選手は必然的に慌しい時間を強いられることになる。
 さて、そんな前検に、「競艇王チャレンジカップ」というスパイスを振りかけてみる。どんな化学反応を引き起こすのか……それとも、何も変わらないのか……。

Cimg1689  レースの時と同様に、前検航走から引き上げてきた選手を仲間が出迎える。エンジン吊りと呼ばれる、ボートやモーターの片付けを手伝う作業だ。ボートリフトの周辺では、スタート練習を眺めながら仲間を待つ選手の姿が目撃できる。静かに水面に目をやる選手たち。基本的には、普段のSGと変わらぬ風景が広がっている。とりたてて、チャレンジカップ特有の空気があるわけではない。Cimg1683 ところが、ふと横を見ると、ベンチに腰掛けていた服部幸男に菊地孝平が真剣な顔で話しかけている。一言で言い表すとするなら、相談、そんな図である。菊地といえば、賞金ランク12位。まさしくボーダーライン上に、彼は立っている。白いキャンバスに墨を一滴たらしたかのような、小さな緊迫感がそこにはある。

Cimg1691  前検の整備室が盛況なのは、やはりいつものことだ。整備というよりは、点検と自分に合ったセッティング。さらに、短時間で格納作業が行なわれるから、選手と選手の距離が小さくなるのは当然とも言える。それもあって、会話を交わしながら作業している選手も見かける。たとえば辻栄蔵と仲口博崇――昨年の賞金王決定戦のワンツーコンビではないか――が、時に笑い合いながら、話し込んでいたりする。黙々と作業をしている選手にも、やはりまだ悲壮感はない。一走も走っていないのだから、これもまた当然だ。Cimg1692 そんななかに、思い詰めた表情の今垣光太郎を見つけたりする。整備に集中しているときの彼は、機力にかかわらず、求道者のような雰囲気だから、その顔つきだけで足色を推し量ることはできない。ただ、今年に入って“整備の鬼”としての顔を封印していたように見える今垣が、今節は前検から「今垣らしさ」を発揮しているのだ。今垣の賞金ランクは10位。まだ賞金王は当確ではないし、それどころかごくわずかな差で追われる立場でもある。宝石箱の中に、特別な輝きを持つ珠玉を見つけ出したようなときめきを、モーターと向き合う今垣を見ていて感じた。

2006_1120___146  カンカン、カカン、カンカン、カカン。整備室の選手たちは工具を使って作業をしているから、金属音が響くのは、これまたやっぱり当然のこと。選手たちは他の選手たちに注意を奪われることなく作業をしているのだから、観察者からすれば不協和音にも似た多くの金属音を耳にすることになる。そんななかに、かなり正確なリズムを刻んでいる音が聞こえていた。ふとみると、今村豊がドライバーのような工具を両手に持ち、金属の部分を叩いて音を鳴らしながら、装着場から整備室内を移動していた。まるでドラムを叩くようにカンカン、カカン。今村はたしか、ドラムを演奏するのではなかったか。今村が奏でているリズムは、かなり心地よいものだった。今村は、賞金王に駒を進めるには、ここを優勝するしかない。だというのに、この余裕。大一番だからこそ光る、百戦錬磨の天才のメンタリティ。

Cimg1688  前検日の恒例といえば、ドリーム戦出場選手の共同会見。初日の12Rを走る選手たちが、一人ずつ記者室に現われ、集まった報道陣を前にインタビューに応えていく。通常、どの選手も前検で感じた思いを、粛々と述べていく。時にジョークを交えながら。気になったのは、松井繁だった。どこか不機嫌に見えたのだ。質問には「いつも通り」を繰り返していた。ただし、「出てない感じ」とも言った。「ゆっくり頭の中を整理して、プロペラを考えます」。ダービーの際、松井は言っている。「自分で動ける足があれば、負けたときにはすべて自分の責任」。出足がいいとか伸びがいいとか、逆に回り足が足りないとか、そんなことはどうでもいい。レースができるだけの足に仕上がれば、あとは自分の問題。それが王者の魂であり、スタンスなのだろう。もしかしたら、今日の時点でそのレベルまで達していないのではないか。だからこその不満顔であり、「プロペラを考える」ではないのか。松井は賞金ランク2位で、賞金王は当確。しかし、緩めることなくチャレンジカップを戦う。松井は決して、満腹など感じず、常に飢餓感を抱き続けるのだ。そこから発散されるトップレーサーとしての凄み、これもまたチャレンジカップらしさだと思う。

 さて、チャレンジカップでも気になる山崎智也…………は、今節、おりません! F休みなのであります。賞金ランクは1位ですが、チャレンジカップは不在。というわけで、若干寂しくもあるのですが、たぶん明日あたりには誰かを気にしているのでしょう。とりあえず、今日のところは森高一真の厳しい表情にかなり目を奪われました。地元の意地をかけて、いっそう目つきが鋭くなる明日、ではないかと思われます。(PHOTO/中尾茂幸=今村、その他は黒須田 TEXT/黒須田守)

Cimg1679


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前検チェック!

 勝負駆けはすでに始まっている!
 というわけで、前検であります。H記者が前検遅参で、スタート練習がちょうど終わった瞬間に丸亀に現われたため、K記者が代打で試運転などの様子をチェックしました。ピットにスタンドに駆けずり回って、まるで私が勝負駆けのようでありました。H記者は今、呑気に弁当食ってます。まったく……。

2006_1120__049 さて、試運転の様子ですが、モーター抽選の記事で「数字に惑わされないように」などと書いておきながら、やはり2連対率81・8%の湯川浩司に目が行ってしまいます。試運転を見た様子では、伸びというよりは回り足に秀でている感じで、いろいろな選手と足合わせをしていましたが、やられている様子はありませんでした。前検タイムは抜けたものではありませんが、まずまずの前検かと思われます。
 同様に、2連対率73・9%の3号機を引いた平石和男も気になるところでしたが、なかなかいい足色を見せていました。関係者によれば、このモーターは「ウワサの3号機」と早くも話題になっているようで、2節使用して優出こそありませんが13勝をあげているという好調機。横綱級かはともかく、三役クラスの評価はゆうにできると思われます。

2006_1120__215  伸びを中心に見ているH記者とは違って、回り足を中心にチェックした私ですが、特に目についたのは金子龍介と白井英治、菊地孝平。特に、金子と白井は足合わせした相手をことごとくやっつけていて、水面にきれいな引き波を描いておりました。菊地はむしろ出足がいいのか、回ってキュイッと出て行く走りが印象的でありました。そのほかでは、瓜生正義もいい感じ。逆に、田村隆信あたりが厳しいように見えましたが、果たして。
 もう一人、深川真二もあげておきたい。スタート練習では、スリットからクククッと伸びる行き足を見せていました。スローからでもダッシュからでも同様の足で、スタートが揃う前、つまり初日あたりは一気のマクリもあるかも。ちょっと注目しておきたい一人です。

 というわけで、前検タイム。
①平尾崇典 6・64
②平石和男 6・65
 三嶌誠司
④今村豊  6・66
⑤重野哲之 6・67
⑥吉田徳夫 6・68
 鳥飼眞
 石渡鉄兵
 横澤剛治
 以上が上位ベスト9。6・70を切った面々であります。
 一方、ワーストというか、6・80よりも遅かったのが
堤昇   6・80
作間章  6・80
田村隆信  6・80
植木通彦 6・81
中村有裕 6・81
原田幸哉 6・82
 およ、やはり田村は良くないようですねえ……。モーター抽選でちょいとボヤいていた原田もタイムは芳しくありません。ここからどこまで引き上げられるか、これもまた注目であります。

2006_1120__222  といったあたりを勘案して、今日の暫定番付は以下のとおり。明日からはH記者にバトンタッチですので、がらりと変わる可能性もありますが、ご了承ください。
           東          西
横綱   白井英治 深川真二
大関   金子龍介 平石和男
張出大関 菊地孝平 湯川浩司
関脇   瓜生正義 三嶌誠司
小結   坪井康晴 重野哲之

 これがどう変わっていくのか……H記者の診断にもご注目ください!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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モーター抽選――チッチキ湯川に81・8%のモーターも……

 全レースが勝負駆けの競艇王チャレンジカップ。当確組ももちろん気合が入るが、賞金王への残されたイスをゲットしたい多くの選手たちにとっては、モーター抽選がすでに勝負駆けのスタートとなる。少しでも好機を引き当てたい。整備に心奪われることなく、勝負に集中したい。そんな思いが交錯するモーター抽選。この場で勝負の何割かが決する。暮れの住之江に笑顔で乗り込むための、最初の戦いがこの場なのだ。全身全霊を込めて、ガラポンを回す。さぁ、俺の引いたモーターは何号機だ!?
 ……などという緊迫感は、なぜかまったくなかった(笑)モーター抽選。意外にも淡々と抽選は進み、選手たちも大きな動きを見せることなく、終わったのでした。

2006_1120___103 それもそのはず、なのだろうか。実を言えば、丸亀のモーター相場はハッキリ定まっていない。降ろしてから最多で2節しか使われていない、ほとんど新品モーターなのだ。 たとえば、湯川浩司が引いた59号機は2連対率81・8%! 数字だけ見ればウルトラ超抜モーターだが、このモーターが使われたのはたった1節。前節の新鋭リーグで吉永則雄が11戦9勝(優勝)という成績を残したがゆえに、この数字になったわけだ。これは、徹底的に内コースにこだわった進入と、新鋭では一枚上である吉永の腕によるところも大きいと考えるべきだろう。伸び型仕様に仕上げる湯川が、引き続き超抜に仕立て上げられるか、非常に注目される。
 同様に、太田和美の55号機も2連対率63・6%は、前節優勝機で使ったのは近況好調の鎌田義。やっぱり格上選手が使用しているからこその好成績なのである。もちろん、彼らの仕上げによって、早くも超抜の兆しを見せている可能性もあるから、注意が必要なことは確かではあるが。

2006_1120___134  そんななか、ちょっとボヤキが入ったのは、原田幸哉。引いた49号機の2連対率は20%で、数字だけならワースト級である。賞金王出場へのノルマは、最低でも優出。それだけに、いい数値を示しているモーターを引いて、気分良く戦いを迎えたかったということもあるのだろう。もっとも、大村周年での原田は、正真正銘のワースト機を引いたのに、きっちり1号艇で優出している(2着)。夏以降の好調ぶりをもってすれば、今回もしっかり仕上げるような気がしてならない。

 というわけで、今回はモーターの数字よりも、毎日の気配をしっかりチェックする必要がありそう。したがって、2連対率ベストテンなども、ここには記さない。そうした数字に縛られないほうがいいからだ。前検遅参のH記者が明日からしっかりチェックしてくれると思うので、日々のモーターの動きに注意を払ってほしい。さあ、試運転が始まった。それぞれのモーター、今日はどんな動きをしているだろうか。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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選手、丸亀に到着!

 全レースが勝負駆け、競艇王チャレンジカップに出場する選手たちが、運命の地へ続々と登場であります!

Cimg1651  一番乗りは、東京支部。濱野谷憲吾、石渡鉄兵、作間章、中野次郎が2台のタクシーに分乗してやってまいりました。すでに賞金王当確の濱野谷、いやはや、さすがの人気であります。すぐにファンに取り囲まれて、笑顔を振り撒いておりました。ほかの3人は優勝条件の勝負駆け、ひとつも落とせない戦いに気合十分と見ましたぞ。

Cimg1664  人気といえば、今垣光太郎。ダービーはまさかの不出場で、こうしてその姿を見ると、やはり前回SGは異常事態だったのだな、と改めて思わされます。非常に明るい表情で現われた今垣、賞金ランキングは10位と、予断を許さないポジションであります。少し話しかけたのですが、精神状態は良好の様子で、ヘンな気負いはないように思えました。今垣らしさを発揮するために、今節は全力疾走を期待します!

Cimg1662  もっとも新しいSGチャンプ、魚谷智之は笑顔で登場。気力充実、勢い最高潮の魚谷、もちろんここで緩めるような男ではありません。「おはようございます!」と声をかけると、「おはよっす!」とキレのいい挨拶。うむむむ、心なしか風格すら感じるたたずまいですな。これがSGウィナーの貫禄でしょうか。記憶に新しいダービー制覇の再現も、おおいにありえそうです。

Cimg1657 その魚谷が所属する兵庫支部を長く支えてきたのは、星野政彦。大村周年を制覇して、ここに乗り込んできました。意外や意外、その優勝が記念初V。SGで姿を見るのも久しぶりです。内寄りから渋く捌く巧腕・星野の存在感は、世代交代が進む艇界においてはキラリと光るいぶし銀の魅力をもつものであります。記念初Vの次に目指すのは、もちろんSG初V。その達者な走りを楽しみにしましょう!

Cimg1654  今回、静岡支部は大挙9人を送り込んできました。さすが、新競艇王国。その重鎮的存在が、金子良昭であります。表情も、歩く姿もシャープな金子、今年の好調ぶりをこのSGにも思い切りぶつけてほしいものです。それにしても、金子選手の立ち居振る舞いは実に男っぽく、カッコいい。巷のチョイ不良オヤジなど、目じゃないのであります。

Cimg1652  あっ、入口でバッタリ顔を合わせた82期コンビを発見。作間章と中澤和志であります。中澤はすでに賞金王当確のポジションにはおりますが、衝撃の総理杯以来、どうにも精彩を欠いてしまっています。初の賞金王に向けて、この流れはなんとか断ち切らなければいけない。そのためにも、このチャレンジカップは重要な一戦であります。今節は、赤岩善生、菊地孝平、坪井康晴らの同期が参戦しており、うち坪井も当確組。82期が賞金王を席巻するためにも、まずは中澤の奮起に期待します!

Cimg1655  今節、もっとも気合が入る男、それは彼でしょう。地元の若頭、森高一真! 丸亀は俺の庭、他県勢に譲るわけにはいきません。銀河系軍団では、すでに田村隆信が賞金王を経験しましたが、超ハイレベル期の名にかけても、田村に続きたい森高。地元水面で行なわれるチャレンジカップは最大のチャンスなだけに、いつも以上の闘志を燃やして走ることでしょう。といっても、最近は「クロちゃん、クロちゃん」と私をかまってくれる森高、今日もさっそく笑いかけてきて、「クロちゃん、黒のジャケット(を私、着てたのです)、似合っとるで!」と言いながら、エリを直してくれました。ダハハ、気合はもちろん、平常心も忘れておりません! 森高、今節の主役は君だ!(PHOTO&TEXT/黒須田守) 


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運命の地!

Cimg1645 おはようございます! 取材班、丸亀競艇場に到着いたしました! といっても、私、Kは昨日の夕方に「まるがめスマイル号」で丸亀入り。鳴門でバッタリ会った関係者の車に便乗させていただき、この運命の地にやって来たのであります。丸亀Kさん、ありがとうございました!

Cimg1646 さて、賞金王決定戦へのラストチャレンジ・競艇王チャレンジカップは本日前検、明日21日に開幕します。今のところは曇り空ですが、爽やかな秋晴れになることを期待しましょう! 本日はこの後、選手の競艇場入りからモーター抽選、前検などを取材、即日更新してまいります。ROAD to 住之江の最終章となる丸亀チャレンジカップ、おおいに盛り上がってまいりましょう! それでは、今節もどうぞよろしくお願いいたします!


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チャレンジカップ壮行会!――賞金王の地で湯川浩司がチッチキチー!

 ラストは、賞金王決定戦の舞台となる住之江競艇場! 最近ダイエットに成功されて素晴らしい痩身を披露、K記者としてはかなり羨ましいⅠ特派員がイベントに駆けつけました。登場したのは、湯川“チッチキチー”浩司選手!

Suminoe1  湯川選手、昨日が結婚式だったそうです。おめでとうございます! 朝までドンチャン騒ぎとなり、それにもかかわらずイベントに登場してくれたそうで、最後の4次会までお祝いをしてくれた山本隆幸、井口佳典、丸岡正典、森高一真、村上功祐らの同期勢話で会場を暖めます。森高一真は、真っ赤なスーツに白い靴で登場しで、「紅白で祝いや!」などと言い張っていた模様。地元チャレンジカップに向けて、絶好調のようですね、森高選手。ともかく、湯川選手、ご結婚おめでとうございます!

Suminoe2  湯川選手は、「展示タイムが良い時はエンジンが出ている!」とのこと。というのも、モーター調整は伸び型にするのが湯川スタイルだから、とのこと。湯川選手の魅力といえば、やはり強烈なマクリ! インが強い丸亀だけに、湯川選手の持ち味がどこまで発揮できるのか、チャレンジカップでは展示タイムに注目しましょう。
 その丸亀との相性は、抜群だという湯川選手。ノーマルエンジンのほうが得意という湯川選手にとって、減音エンジンでのSGが続いたのは、実はビハインドを背負っていたわけですね。待ちに待った減音エンジン、しかも相性のいい丸亀、賞金王に向けてますます気合が入るというものです。ご結婚とWのおめでたも、十分あるかもしれませんぞ!

Suminoe3  トークショーは7、8R発売時、そして9Rにはトークショー時に湯川選手が投げたカラーボールを受け取った方のサイン会&ポラロイド撮影会が行なわれました。湯川選手が抱っこした子供は、あぁ、泣き出しちゃったぞ……。結婚した湯川選手ですから、いずれお父さんになったときには、エンジンを伸び型にきっちり調整するがごとく、立派な抱っこができるようになっているでしょう。東京や浜松からも来場したファンがいたとのこと、人気者・湯川浩司の面目躍如というものです。その期待に応えるべく、丸亀ではチッチキチー!とマクり爆発を期待したいものです。

 というわけで、Ⅰ特派員のレポートをKがまとめました。さあ、いよいよ開幕する競艇王チャレンジカップ。壮行会に登場した選手も、登場しなかった選手も、賞金王へのラストチャレンジ、頑張ってください! 取材班、明日の前検から取材&更新してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします!(PHOTO/Ⅰ特派員 TEXT/K)


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チャレンジカップ壮行会!――宮島に賞金王覇者コンビ登場!

 チャレンジカップ壮行会、宮島競艇場の巻であります。特派員は、紅一点、T特派員であります。本来でしたら、山下和彦選手も参加の予定だったのですが、都合により欠席。ただし、ダービー欠場を強いられた負傷のほうは治っているようで、すでに先週の常滑でレース復帰しております。というわけで、宮島に登場は市川哲也&辻栄蔵! 辻選手はすでに賞金王当確ですが、市川選手もなかなかの位置につけています。

Miyajima3  市川選手が好位置をキープしているのは、なんといってもGⅠ2Vが効いています。しかし……。「今年はあまり良くなかったか、と。でも、自分の中では、ちょっとずついい感じになってきています」。それなりの成績を残していても、自分で納得ができなければ心から笑うことはない。さすがの賞金王制覇経験者であります。チャレンジカップではすっきり笑いたいですね!
 一方、辻選手もGⅠ2Vですが、こちらは笑わせてくれました。「GⅠ2つと言わず、SG7個くらい獲りたかったかなー」。辻選手、今年はSG、まだ6回しかやってません(笑)。すると、すかさず市川選手が「当確選手には遠慮してもらって、僕みたいなランクの選手が頑張ったほうがいいですよねー」。辻選手も負けてません。「僕は遠慮するけど、他の当確選手はしないので……僕もしない、かな(笑)」。ぬはは、息ピッタリですね、広島コンビ!

Miyajima4  どの会場でも取り上げられていた質問「好調なときの見極め方」には、市川「乗りやすいとコメントしている時かな」、辻「展示タイムがよい時。乗りやすいってことですので。ターンして暴れてないような時も調子よいかも」とのこと。コメントとか展示タイムって、選手によってはっきりしたスタンスや傾向があるものなんですね。ちなみに、コメントでは辻選手が「僕は出てなくても、出てるって言いますからね」とのこと。選手にとっては、コメントも駆け引きのひとつ。そのあたりも、研究して見極めたいところです。

Miyajima5_karaoke  さて、その後は非常にリラックスした話も続々と飛び出したトークショー。突如、長渕剛の「巡恋歌」、河島英五の「酒と泪と男と女」がBGMとして流れたりして……はい、前者が市川選手、後者が辻選手のカラオケの十八番だそうです(辻選手は「時代おくれがいいんですよ」と言っていましたが)。写真は、歌ってくれとリクエストされて照れまくりの市川選手であります。もし優勝したら祝勝会で歌うと約束してくれましたから、市川&辻両選手の美声が聞きたい方は、しっかり応援してください!
   
Miyajima1  最後に、チャレンジカップへの意気込み!
市川「ペラは正直自信がないけど、気合は十分。出場する限りは優勝を狙いますので、応援してください」
辻「賞金王では、いつも5号艇6号艇なので(トライアル初戦。獲得賞金順に枠順が決まります)、1つでも上を目指して、1号艇で出場できるようがんばります」
 広島コンビで暮れの住之江を賑わせる。そんなシーンにぜひ期待したいですね!

 というわけで、T特派員のレポートをKがまとめました。壮行会レポート、残すはあと1場。賞金王の地です!(PHOTO/T特派員 TEXT/K)


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チャレンジカップ壮行会!――瓜生正義を蛭子さんが激励?

Dscn0196  本日の「競艇王チャレンジカップ壮行会」イベントは、全国6カ所同時開催。取材班がすべてをカバーすることができないため、なんと、特派員を3カ所に送り込みました! まずは福岡競艇場! 植木通彦選手も登場予定でしたが、残念ながら急遽欠席に。現在賞金ランキング14位の瓜生正義選手のみの登場となりました。7R発売中と10レース発売中の二度、イベントホールでの開催であります。

Dscn0215_1  瓜生選手といえば、毎年ボーダー付近で11月を迎える、チャレンジカップ男としても有名です。7R発売中のPART1では、自身の狙い時やコメントの信頼度などについて話した瓜生選手ですが、蛭子能収さんが飛び入り参加したPART2では、その蛭子さんのツッコミもあって、今年こそ自力での賞金王出場を実現させるべく、意気込みを語ります。
蛭子「SGが獲れていないのがイライラするんですよね。インを取って、さぁ~っと逃げるようなレースをしてほしい。丸亀はインからガリガリ行かないと勝てないよ」
瓜生「わかりました。頑張ってインに入ってみます(笑)」
蛭子「でも本音は、インからだと配当が少ないので、5コースあたりから内の艇を全部差して、高配当を作ってほしいね」
 蛭子さん、ちっとも激励になってませんがな(笑)。それでも瓜生選手は、「優出しないと意味がないので、頑張りたい」と力強い言葉を語っていました。

Dscn0218  さらに蛭子さんは「瓜生選手は優しそうで人が良すぎる感じがする。もっと悪役になって迫力をつけたほうが勝てると思う」。これもいまいち、激励色が薄いっすね(笑)。ファンからは「ヒゲはやして貫禄つけろ」と声がかかり、瓜生選手も「今年終わって考えてみます」と笑っていました。うむ、たしかに瓜生選手は優しすぎる面があるように思えるし、自分でもそれは自覚しているとのこと。それが瓜生選手らしさというものですが、ニュー瓜生選手も見てみたい気がしますね。
「僕もSGのタイトルホルダーになりたいです。そういう意味でも丸亀のチャレンジカップは、必死に走ります。ぜひ応援してください」
 最後に決意を語った瓜生選手、あなたはいつでもSGを獲れる男です。来年はここ福岡で賞金王決定戦が開催される、地元代表として出場するためにも、今年はチャレンジカップですっきり賞金王出場を決めておきたいところですね。

 というわけで、W特派員からのレポートをK記者がまとめました。(PHOTO/W特派員 TEXT/K記者)


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チャレンジカップ壮行会――東京支部の3スター登場!

 日本トーターカップ3日目が行なわれている平和島競艇場でも「チャレンジカップ壮行会トークショー」が開催された。

R0011114b  ここで登場したのは、賞金王決定戦出場はすでに当確となっている濱野谷憲吾選手と、11月18日終了現在で、賞金ランク34位の作間章選手、同32位の中野次郎選手だ。
 5R前にはすでに会場となるイベント広場の椅子は8割方が埋まっていたが、7Rの発売開始ともにトークショーが始まると、超満員になっている。3選手を迎える拍手も温かく、壮行会ムードは一気に高まった。

 とりあえず近況報告ということで、まず濱野谷が「今年は減音型ではなくノーマルエンジンで稼がせてもらいました」と謙虚に語った。
 そして作間が「SGでは自分で気持ちを盛り上げていくほうなんで、興奮しているといえば、興奮しています。でも、それをあんまり出さないほうなんです」と言えば、中野次郎は「いい年だったと思います。ただ事故が多かったんで、今回は事故をしないようにしたいです」と続けている。
 実直な回答が多く、淡々とした進行にはなりかけていたが、司会の黒石加恵さん(JLCキャスター)が「後輩二人はクールなんですか?」と濱野谷に振って、「そ、そうですね。クールです」と、言葉に詰まりながらの回答を引き出したあたりから、場内の笑い声も大きくなってきた。「アドバイスなどもされるんですか?」「うん!? アドバイスは僕がもらいたいです」と濱野谷がまた笑いをとって、場内は完全にヒートアップ! しかし、7Rの締切が近づいてきたため、第一部はここで終了……。8R発売中に行なわれる第二部が待たれることとなった。

R0011130b 第二部では、3選手がそれぞれチャレンジカップへの意気込みなどを語ってくれている。

 第一部でも「プロペラもいけていると思います」と話していた濱野谷憲吾は「調整の幅も少なくてすみそうです」とコメント。好調かどうかを見分けるポイントを訊かれると、「展示タイムは基本的に出ないんですけど、タイムが出てるときはいいし、“乗りやすい”というコメントが出たときは、だいぶいいということです」と教えてくれた。
 そして、「初日からビシッとスタートいって、魅せるレースができたらいいと思います」との意気込みを語った。具体的目標を尋ねられると、ちょっと間を空け、「準優に乗れるよう頑張ります」と、やはり控えめなコメントをして場内の笑いをとっている。そんな反応からもわかるように、濱野谷の場合は、準優進出が本当の目標だとは誰も思ってないわけなのだ。

R0011122b  続く作間章は「丸亀はペラが合うんで、行く前から安心してます」と頼もしいコメントを出しくれたうえ、好調かどうかのポイントを訊かれると「やはり展示はアテにならないほうなんですが、出ているときは出てるとコメントします」と約束してくれた。
 そして、さらに頼もしいコメントといえるのが、「ちょうどよく江戸川(MB大賞)でフライングを切れたので……」というものだ。このフライングによって、賞金王シリーズは除外になってしまうため、もはやチャレンジカップ優勝で、賞金王の椅子を狙うしかないわけなのだ。当然ながら、それを自覚している作間は「優勝しかなくなったということでも、ちょうどよくフライングが切れたので、狙っていきます」と、力強く優勝宣言をしてくれた!

R0011144b  一方、「元気がないですね」とのツッコミも入れられていたのが、中野次郎である。ただ、こちらは元気がないというよりは、先輩二人の横で、控えめにしていたというのが正しいだろう。
 丸亀は「新基準ペラになってからは初めてなので、よくわからないですね」と言葉を濁したが、ペラ改正以前は得意としていたことを話して、「準備は万全です」とも言っている。
 やはり好調のポイントを尋ねられると、「コメントはあんまり信用できないかもしれないですね」と、先輩二人とは違うかたちの回答をしていたが、これはもちろん、ウソをついているわけではなく「自分でもよくわかってないんです」とのことだった。
「SGでは成績が良くないんで、頑張ります」と話したあとで「準優に乗りたいです」とアピール! 若手らしい回答といえるだろうが、賞金王に出るためにはやはり優勝したい位置にいるので、ぜひ、それ以上を目指してほしいところである。

 9R発売中には、サイン色紙のプレゼントやポラロイド撮影会が行なわれ、その後は慌しく会場を後にした。この三人は、これから同じ飛行機に乗って現地に向かうとのことである。
 競艇王チャレンジカップまであと2日! 濱野谷の開幕ダッシュを期待したいのはもちろん、作間か次郎が賞金王の椅子をもぎ取ることを祈りたい。ここに集まったファン全員がそう思っていたことだろう。 (PHOTO&TEXT=U・H)


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チャレンジカップ壮行会!――静岡三銃士が丸亀に進撃!

Dscf1648  もはや競艇王国といっても過言ではないです。なにが? ってあなた、静岡ですよ、静岡。
 今年は坪井康晴選手が、地元の浜名湖で行われたグランドチャンピオン決定戦競走に優勝。菊地孝平選手は桐生MB記念優勝戦で6コースから2着に入線。上半期に徳増秀樹選手が一般戦で快進撃を続ければ、重野哲之選手はダービー優出、服部幸男選手もまだまだ健在――。日本を代表する選手層の厚い支部、それが静岡なのです。
 層の厚さを象徴しているのが、チャレンジカップの出場者。静岡支部から、なんと9人も出場しているんですよ。この9人を代表して、横澤剛治・坪井康晴・菊地孝平、82期静岡三銃士の壮行会が、浜名湖競艇場で今日開かれました。

 

 

Dscf1654  まずは、各人の尊敬できる点が3人に質問されました。

横澤:「キクは計画性があるところ。ツボは落ち着きがあるところかな」
坪井:「ヨコのいった一言のアドバイスがヒントになってエースペラができたりする。アドバイスも上手い。キクは……(※うんうん、とうなずきながら。すると、インタビュワーの女性から〝ウンウンとうなずかれてもわからないですよ!〟とのツッコミが入る)勝負強さ、頭の良さ」
菊地:「ヨコは親分肌。先輩からも一目おかれている。(坪井は)レース場に入ると集中力が出る。坪井ワールドができているって感じ」
 3人のコメントを総合して勝手に分析すると、静岡若手株式会社では、社長役が横澤選手、腕利き専務が坪井選手、名参謀役が菊地選手、といったところでしょうか。ちょっと違うかな。

 

 

 

Dscf1655  つぎの質問は、ゲンを担ぐかどうか。
横澤:「(成績が前日によくなかったら)昨日使ったトイレは使わない」
菊地:「Tシャツを何着か持っていって、着替えたりしています」

 静岡支部の好調の秘訣は? と問われると、
横澤:「みんな我が強いから(頑張る)」
坪井:「競艇王国になってきたかな、と思います。みんな頑張って先輩を抜こうとし、先輩は先輩で後輩に負けていられるかと頑張る。そういった感じで支部全体が底上げされているムードがあります」
菊地:「浜名湖はファンが温かくて、いい環境でレースをさせてもらっています」
 選手のヤル気と、いい先輩と、ファンの声援。水と二酸化炭素と光がないと植物は育たないといいますが、競艇選手もまさに同じなのでしょう。

 

 

Dscf1656  本題の競艇王チャレンジカップについて。

坪井:「少しでも賞金を上積みしたい。初日の枠にも関係があるので。しっかりレースをするだけ。勝つレースがしたい。丸亀は1年以上行っていないですけど、苦手じゃないですよ」
菊地:「いつもどおり、平常心でいくだけです。ここ最近減音エンジンの場ばかりで、ノーマルは先日の児島くらい。自信はないけど、手ごたえは掴んだと思っています。丸亀は1コーナーが広いというイメージがある。ボクも何年か行っていないんで。得意か得意じゃないかに二分すると、得意な方じゃない。でも気にしないです」
横澤:「丸亀は1マークが広い。6コースだとターンマークが遠いので、ちょっとテンションが落ちる。潮の干満も大きくて、潮が高いとセンター、低いとイン。難しい水面ですよね。先日も一般戦で飛んで、かなりお客さんに怒られて帰ってきたんで……。やるしかないですね」

 

 

 

Dscf1660  さて最後に、「浜名湖の壮行会に来られたお客さんのために、特別に、各選手自身の買い時を教えてください」という質問の回答を、コッソリとnifty読者のために公開しちゃいます。

菊地:「自分で『出ている』とコメントするときは、間違いなく出ている。あと顔が緩んでいたら、調子がいい。でも、いつも笑っているんで、ソコはお客さんが見極めてください(笑)」
坪井:「展示はかなり気合を入れてやっています。だから展示タイムが他の選手と一緒、もしくは悪ければ出ていない。いいときはブッちぎりますから」
横澤:「ボクも展示です。ほかの選手よりもコンマ15くらい違うときはいい証拠。でもチャレンジカップのメンバーではそんなこともないかも。あと新聞のコメントは素直に応じるタイプです」

 競艇王チャレンジカップまで、残り2日。82期・静岡三銃士を含めた、静岡勢の躍進に注目しましょう! 当然、菊地選手はコメントと表情、坪井選手は展示タイム、横澤選手は展示タイムとコメント、に要注目です。

(PHOTO&TEXT/ひめ)

 


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チャレンジカップ壮行会!――鳴門は烏野賢太でグレイトだぜ!

Cimg1620  競艇王チャレンジカップ壮行会トークショー、本日は6会場で開催! 私、K記者は鳴門競艇場にやってまいりました!!
 開催場である丸亀競艇場のお隣であり、同じ四国地区にある鳴門競艇場。地元地区開催のSGですから、盛り上がりもやっぱり違います! 私、今日は高松からやって来たのですが、1時間半ほどで着くんですねえ。明日、前検を迎えるチャレンジカップ、四国は早くもSGムード爆発中でございます!

Cimg1621  鳴門競艇場をホームとするチャレンジカップ出場選手は、グレート烏野賢太! 鳴門競艇場内のなるちゃんショップ隣の特設ステージは、うぉっ、イベントが行なわれる7R発売中の時間にはすでに大盛況であります。ファンの方々を見渡すと、老若男女、さまざまな層のお客さまが数百名! 「ケンターッ!」と叫ぶ小学生ファンが最前列に陣取っていたりして、きっと将来は烏野選手の弟子でしょうなあ、彼は。それはともかく、丸亀でのイベントに引き続き露の慎悟師匠の司会で始まったトークショー、烏野選手の登場で一気にイベント会場は熱狂の渦であります。トークの内容は、7R発売中=一節の戦い方、コース取り、展示タイムについてなど、烏野選手の選手スタンスに師匠がグググッと迫ります。
「僕の場合、エンジンが出てるときは、展示タイムもいいですね。参考になるはずです。ま、同期にはいつもタイム悪いヤツがいるんですけど(笑)」
 師匠がさっそく「上瀧ですね」と突っ込んでおりました、あはは。ちなみに烏野選手、新聞などのコメントは「ええときはええって言いますよ」とのこと。コメントも展示タイム同様、おおいに参考にしてよさそうです。

Cimg1642  そして8R発売中=お待たせしました、チャレンジカップへの意気込み! 実は烏野選手、丸亀水面は大の得意! チャレカ出場選手中、勝率は2位、2連対率はトップ! 出走回数も多いそうですが、素晴らしい結果を残している水面なのです。「根拠はわからないし、得意という感覚はないんですけど、成績はいいですよね。だから、走る前から、活躍できるんじゃないかって思えるし、気分良く走ってますね」。チャレンジカップは3年前にすでに一度制している烏野選手、相性のいい丸亀で2度目のVも十分ありそうです。
 チャレンジカップといえば、もちろん賞金王決定戦への勝負駆け。現在18位につけている烏野選手は、優出で当確ラインに届く可能性があります。
「普通のSGでは、準優に乗れるように、って言いますけど、今回はそれでは意味がない。だから、最低でも優出。もちろん優勝を狙っていきますけど、まずは優出を目指します」
 優出ノルマを背負って丸亀に乗り込む烏野賢太。うむ、気合十分と見ましたぞ!

Cimg1639  イベントでは、烏野選手の投げたカラーボールをキャッチした方に、サイン色紙プレゼントorポラロイド撮影会というプレゼントも! 先ほどの「ケンターッ!」の男の子はサイン色紙をゲットしてました。おめでとう!
 イベント後、控室に烏野選手を訪ねて、ちょっとだけお話を聞いたのですが、「ファンの前に出るこういうイベントって、開会式くらいじゃないですか。地元では、周年記念くらいですよね。だから、こういうファンサービスをやって、気合入りますよね。ほんと、ありがたかったです」と、いい気分で丸亀に出発できそうな様子。これぞ壮行会!ですよね。地元の星を直接応援できるファンも嬉しい、地元から気合を分けてもらったケンタも嬉しい。うむ、鳴門競艇場は実に清々しい空気に満ち満ちておりました。

Cimg1630 「丸亀でチャレンジカップをやることは、1年前にはすでにわかっていたから、ここに出ることを目標にしてきました。今年はFも切らないでおこう、って思ってて、実際に完璧な状況でチャレンジカップを迎えることができたんですよ。だから、結果を出しに、丸亀に行きたいですね。四国での開催ですから、よそでいじめられている分(笑)、みんなをいじめてやろうと思います」
 力強い言葉を残して鳴門競艇場を後にした烏野選手。明日の前検、さらに気合のこもった表情でお会いしましょう!
 
 この壮行会、本日は6カ所で行なわれました。それぞれの模様を、この後も順次、更新していきます! それにしても、いいイベントっす! 是非またどこかのSGでやってほしい!(PHOTO&TEXT=K)


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チャレンジカップ壮行会――埼玉支部からは3選手が!

S2006_11180028  Road to 住之江。賞金王決定戦へのキップをもぎ獲るのは誰か!? 年末の大一番にむけて熾烈な争いが繰り広げられる、「競艇王チャレンジカップin丸亀競艇場」の開催まで、残すところあと3日となった。
それにさきがけ今日18日は、戸田競艇場で埼玉支部所属の3選手を送り出す壮行会が開催された。

 イベントホールに集った観客の前に登場したのは、富士山の刺繍が入ったワイルドなスカジャンを着た平石和男選手、エリートサラリーマンのようなスーツをビシッと決めた後藤浩選手、ジーンズとノースフェイスのダウンベストをラフに着こなした中澤和志選手。 服装こそ三者三様だが、チャレンジカップへ対する思いはひとつのようだ。

 

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「ペラに関しては迷いなし」
 キッパリ言い切ったのは平石選手。なんでも昨年12月から当たっているエースペラを持っているらしい。
「スタンダード(のエンジン)は手ごたえアリ」
 いわずもがなだが、丸亀は減音エンジンではない。
「引き当てたいエンジンはあるんですけど、言わないで心の中にとっておきます。もし希望どおりのエンジンだったら、発表しますよ」
 本人は「波が激しい選手である」というが、今年の成績はかなり安定しているように思える。
 気力は十分、迷い無し。コメントの歯切れも良い。丸亀の地で、03年平和島・笹川賞以来になる、平石選手の役満が見られるかもしれない。

 

  

 

Goto 「春先まではよかったけど、気温の上昇とともに悪くなった」
 こう語るのは後藤選手。たしかに成績を調べてみると、1月から4月までの4カ月間に4優出3優勝しているのに対し、5月以降は優勝がない。でももう気温は充分に下がった。そろそろ後藤選手のペラが、ピッタリとハマる時期かもしれない。
「前節の常滑で新ペラを煮詰めて手ごたえをつかんでいる」
 さらに新ペラも、ある程度の手ごたえを掴んでいる様子だ。
「チャレンジカップに出て賞金王決定戦に出るのが選手の目標。ジャンピングチャンスなので、がんばります」
 落ち着いた表情で、淡々と抱負を語る後藤選手。私は期するものがあるからこその、落ち着きのように感じた。

 

 

 

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「下降気味です。夏は苦労しました」
 3月の平和島・総理大臣杯を制して、一躍スターダムにのし上がった中澤選手。しかし5月以降の成績は、16節走って優出が戸田のお盆開催1回だけ。もう少しがんばってほしいというのが、正直な気持ちだ。
「ペラとけんかしてばかり。丸亀にもいい印象はない。集中して自分なりに頑張ります」
 なんとかしなければという思いはあるが、成績がついてこない。中澤選手には、闇の中でもがいているような印象を受けた。
 ちなみに丸亀でのペラ調整は、乗りやすさ重視で考えているという。もし展示航走やレースで、中澤選手のターンがスムーズに見えたら、闇を抜けた可能性があるかもしれない。近況の不調で人気を落としていそうなだけに、舟券的にも妙味アリだ。

 

 

 平石選手曰く「いまの埼玉支部は、選手層も厚く、馴れ合いじゃなく(切磋琢磨する)一番いい状態」 とのこと。実際に2日前には、飯島昌弘選手が江戸川MB大賞を制しており、また新たなスターが誕生した。この勢いを駆って、埼玉支部の選手が丸亀で大暴れを魅せてくれることだろう。

(PHOTO&TEXT/ひめ)

 


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チャレンジカップ応援トークショー!

いよいよ開幕まで1週間を切った競艇王チャレンジカップ。先週、丸亀競艇場で行なわれた壮行会の様子をアップしましたが、今週末には全国7競艇場でドドーンっと一気に壮行会が行なわれます。皆様、ぜひ足を運んでみてくださいね。

さて、その7場では、チャレンジカップ開催中にも選手が登場するイベントがあります。チャレカ出場選手は丸亀で激闘中ですから、もちろん登場できませんが、その同県の仲間を応援するトークショーが開催されるのです!

戸田競艇場  11月23日(祝) 第9R・第10R終了後~ 池上裕次選手(第10R終了後~) 滝沢芳行選手(第9R終了後~)
平和島競艇場 11月26日(日) 第7R・第8R発売開始~ 池田雷太選手・角谷健吾選手・山谷 央選手
浜名湖競艇場 11月26日(日) 第7R・第8R発売開始~ 伊達正利選手・今坂勝広選手
住之江競艇場 11月23日(祝) 第7R・第8R発売開始~ 野添貴裕選手・五反田忍選手・濱崎 誠選手・石野貴之選手
鳴門競艇場  11月26日(日) 第7R・第8R発売開始~ 濱村芳宏選手・丸尾義孝選手・近藤稔也選手・淺田千亜希選手
宮島競艇場  11月26日(日) 14:10~       島川光男選手・宮武 準選手・正木聖賢選手
福岡競艇場  11月26日(日) 第6R・第9R終了後~  日高逸子選手・藤丸光一選手

遠く丸亀の地まで届け、我らの声よ! とばかりに、続々と登場するトップレーサーたち。本場となる丸亀に参戦できない方には、見逃せないイベントであります。もちろん、イベント当日は場間場外が行なわれていますから、舟券勝負+トークショーというお得な一日になること間違いなし! 壮行会だけでなく、こちらにもぜひご参加を。「来年のチャレカには、君たちが出場するんだぞー!」と、彼らにも声援を送ってください!


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チャレンジカップ壮行会スタート!――初回は運命の地・丸亀!

Sany0135a  艇界の11月といえば、一大決戦・賞金王決定戦に向けてのラストチャレンジになる競艇王チャレンジカップの季節。12の椅子に座るのは誰か、ファンとしては一発逆転のかかるチャレンジカップが待ちきれないなか、このページでも再三お伝えしているとおり、「競艇王チャレンジカップ出場選手壮行会」が全国の競艇場で行なわれる。おらが街の競艇場からSGタイトル、そして賞金王への切符を目指して出場する選手を送り出すこのイベントが、今日からスタート。一発目に相応しく、チャレンジカップの開催地である丸亀競艇場で香川支部選手が登場したぞ。

Sany0156 8日は「スポーツニッポンカップ」の初日となる丸亀競艇場。抜けるような青空の下、スタンド内のイベント広場に、チャレンジカップに出場する三嶌誠司、森高一真の両選手が登場。さすが開催地、そしてもちろん地元。おらが街の選手にSGタイトル&賞金王への切符を手にしてもらいたいというファンが大勢詰めかけました。平日というだけあってご年配のファンが多い……と思いきや、最前列には森高に熱い声援を送る若者たち(男性でしたけど)の姿も。とにもかくにも平日とは思えない数のファンのみなさんが地元両選手に力を与えておりました。
 壮行会=トークショーは8Rと9Rの発売中に2回行なわれ、司会は関西エリアの競艇場でトークショーといえばこの人・露の慎悟師匠。師匠のハイテンポかつ軽妙トークを受け止めたのは先輩の三嶌。好きなコースなどの質問をぶつける師匠に「勝ちやすいのはもちろんインコースですけど、7Rでインの選手が立ち後れましたよね(インの青山登がドカ遅れだった)。ああなるとどうしようもなくなりますから、一段とスタートに気を遣います。ですから、同じようにスタートに気を遣って、いいスタートを決めるならば、やはり外から一気にマクったほうが気持ちいいです。それこそ阿波勝哉くんのようなレースができれば最高ですね」と、例を挙げて丁寧に説明する三嶌。それにウンウンとうなずく森高(そしてお客さん)と、実直な三嶌&寡黙な森高というイメージどおりのトークにお客さんも笑顔です。
Sany0165  9R発売中の2回目は、本題ともいうべきチャレンジカップへ向けての意気込みを。前日まで両者揃って出場していた児島の記念で観察していた三嶌曰く「(森高)一真のプロペラは児島で見た限り、いいところにきていると思います。僕のはまったく新ペラになるんですけれども、大化けする可能性はあると思いますので、そのつもりで調整していきます」とのこと。森高のペラは仕上がるだろうし、新ペラの三嶌にしても、何を言おうと勝手知ったる地元水面。絶対にチャレンジカップはここ丸亀本場に来るだろう地元のお客さん、真剣にこのペラ情報をメモっておりました。
 最後に「出るからにはやります!」(森高)、「気合いが入ると、どうしてもスタートの設定は早くなるんですね。なので、目一杯早くして地元のSG、頑張ります。優勝戦で僕がマクって、一真が差してワンツーを狙います!」(三嶌)に、会場はヤンヤの歓声。それを受けて「どっちが“ワン”かは……? あ、それは言いっこなしね。でも、(地元からもうひとり出場の山﨑)昭生さんは?」という師匠の突然のツッコミに「もちろん昭生さんとのワンツースリーです!」と三嶌がもう一度締めてのお開きとなりました。

 頑張れ、地元選手! いよいよチャレンジカップが目前に迫る来週末は、全国7カ競艇場で開催されるこの壮行会。その模様ももちろんこちらでアップいたします。お近くの方はぜひとも会場へ。壮行会当日とチャレンジカップ開催日のダブルチャンス抽選チラシも配布されていますよ!(PHOTO&TEXT=M)

Sany0171 ←トークショー終了後はボールを受け取ったお客さん限定ながら、色紙と写真撮影のプレゼントも。そこでの握手にも笑顔で応えていた三嶌&森高両選手でした


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壮行会でWチャンスあり!

先日、チャレンジ戦士の壮行会!スケジュールをアップしましたが、続報が届きました。なんと、それぞれの壮行会当日と、チャレンジカップ開催中(場間場外発売中)の1日の指定レースで、「3連単払戻金額の下3ケタと同じラッキーナンバー」のチラシを持っていたら、プレゼントが当たるというのです! チラシはもちろん、壮行会当日に場内で配布され、しかもWチャンスですから、その日は外れたとしても捨てちゃイカン!のであります。

Marugame というわけで、あさって8日に丸亀競艇場で行なわれる壮行会のチラシ画像を入手しました(もしかしたら、当日配布されるものはデザインが多少変わっている可能性もあります)。あさって丸亀にお出かけの方はもちろん、他の会場にお出かけの方も、このチラシをゲットしましょう! そして地元選手に熱い声援を!

なお、Wチャンスのチャレカ開催中チャンス日については、さらなる続報をお待ちください!(チラシ内にある丸亀=11月25日は予定です。正式決定したら、またここでアップします!)


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チャレンジ戦士の壮行会!

11月に入って、いよいよ賞金王決定戦の出場権利争いもあと1カ月弱。暮れの住之江に向けて、ますます熱くなる競艇の秋、であります。そのラストチャレンジこそ、11月21日から丸亀競艇場で開催される競艇王チャレンジカップ。11月1日には選出選手も発表され、早くもワクワクしてまいりましたね。

さて、そのチャレンジカップに出場する選手の壮行会が、全国8競艇場で開催されることが決定いたしました!

戸田競艇場  11月18日(土) 第6R・第8R終了後~ 平石和男選手・後藤浩選手・中澤和志選手
平和島競艇場 11月19日(日) 第7R・第8R発売開始~ 濱野谷憲吾選手・作間章選手・中野次郎選手
浜名湖競艇場 11月19日(日) 第7R・第8R発売開始~  横澤剛治選手・坪井康晴選手・菊地孝平選手
住之江競艇場 11月19日(日) 第7R・第8R発売開始~ 湯川浩司選手
鳴門競艇場  11月19日(日) 第7R・第8R発売開始~ 烏野賢太選手
まるがめ競艇 11月8日(水) 第8R・第9R発売開始~ 三嶌誠司選手・森高一真選手
宮島競艇場  11月19日(日) 14時20分~    市川哲也選手・辻栄蔵選手
福岡競艇場  11月19日(日) 第6R・第9R終了後~ 植木通彦選手・瓜生正義選手

開催場である丸亀は来週の水曜日、それ以外はチャレンジカップ直前の週末に開催される、この壮行会。地元から賞金王目指して艇界最大の勝負駆けに臨む選手たちを応援しに、ぜひ競艇場に足を運びましょう! 我々取材班も、この8壮行会、すべて取材し、ここで報告していく予定でございます!


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