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ボートレース特集 > 唐津53周年 全日本王者決定戦
この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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静かな戦場――優勝戦後半のピット

 前半のピットリポートをUPして、7R後にピットに戻ると、ちょうど上瀧和則が整備作業を終えたばかりのようで、ボートに付けられたモーターを最終確認して、「よしっ」と呟いていた。
2007_0118_02_072  この直後には、上瀧を除いた他の5選手が一斉に試運転から引き上げてきたが、足に対する不満はそれぞれなかったようで、作業はあまりすることなく、引き上げていった。
 ただ、服部幸男だけは、この後に恒例の「ペラ小屋籠もり」を敢行している。このペラ調整は3時10分頃まで続けられたが、いつもに比べれば、ちょっと早めの切り上げだったとはいえるかもしれない。
 これまでに取材していたSGでは、展示ピットにボートを着けるギリギリまで「粘りの整備」を行なう選手が一人や二人はいたものだが、今日はそれとはちょっと違い、「ピットに人の気配がなくなるのは少し早いな」とは感じたものだ。ただし、これはSGではないから起きた現象ではなく、それぞれの選手が、早い段階で「納得の仕上がり」にできたからだと見ていいだろう。

2007_0118_02_443 「お疲れ様です!」。
 8Rが終わったあと、人の動きが少なくなっていたピットにひときわ大きな声が響き渡った。なんだろう、と驚いたが、声の主は、昨日、この唐津競艇場でトークショーを行なっていた古賀繁輝だった。
 これはSGでもGⅠでも変わらないことだが、最終日になると、地元の若手選手たちがピットの片付けの手伝いにやってくるのだ。古賀のほかにも、若手選手たちが続々やってきて、ピットは一気に華やいだ。とくに古賀などは、積極的に選手や整備員の人たちに挨拶して回っていて、上瀧とも話をしたりしていたものだ。

Br0012219  とはいえ、時間がまた流れて10Rが近づいた頃には、ピットは『静寂』に支配されている。
 12R頃には他の記者陣たちもピットに姿を見せていたが、この頃には取材をしている人間の姿がまるでなくなっていたのだ。この時間帯に静寂が訪れるのはいつものことだが、今日の静けさはそれにも増したものがあり、レースに出るわけでもないこちらが、なんだかドキドキしてくるほどのものだった。

 10R後、優勝戦メンバー全員がボートの引き上げを手伝い、その後に自分たちのボートを水面に下ろして展示ピットに着けていった。
 それまでの時間は、優勝戦に出る6艇が装着場にきれいに並べられた状態になっていて、待機ピットに降ろされているボートは一艇もなかったのだから、「一斉水面下ろし」の現場を見られたのはなかなか新鮮だった。

 そして迎えた12レース――。
 最初に集合場所に姿を見せたのは上瀧だったが、気持ちを落ち着かせるように、なにか鼻歌でも口ずさんでいるような様子だった。展示航走のあとにも笑みを浮かべていて、レース後のコメントでは「足は完璧やった」とも語っていたので、今日のモーター整備とペラ調整の成果はきっちり出ていたわけだ。
 にもかかわらず! 実際のレースでは、その上瀧に“魔”が訪れてしまう。
Br0012244  レース後、上瀧自身も「1マークは俺にもワケわからん」と話していたように、1マークで上瀧のボートの舳先が浮き上がるようになってしまったのだ。これでエンストしてしまった上瀧は、なんとか走り直しているが、6着に終わっている。
 レースから引き上げてきた上瀧もやはり“何がなんだか……”という顔になっていて、ボートの片付けをしている選手たちに、様子を説明していた。レース中、検査員控室のモニターでレースを見守っていた佐賀勢たちは、1マークのところで「えっ!?」「あ~あ!」と大きな悲鳴を上げていたが、上瀧を迎える際には表情を暗くして、口数が少なくなっていたのは仕方がないことだろう。
 その後、2着の濱村芳宏は、1マークの様子を手振り付きで中嶋誠一郎に解説、4着の寺田千恵は横西奏恵に解説していたが、レースに出ていた選手たちもみんな、何が起きたのかを理解していなかったのだろう。まさに魔が訪れたとしか言いようがない出来事だったのである。

 そんなアクシデントと関係あったか、ないかは微妙なところともいえようが……、服部は貫禄の優勝を決めている!
2007_0118_02_373  夕日を背にして「美しきウィニングラン」を行なった服部が、静かにピットに引き上げてきた。
 そのとき、他の選手たちは片付け作業をしていたため、ピットにボートを着けた服部を、「おめでとう!」と出迎えたのは堤昇ひとりになっていたのはちょっと寂しいところだった。
 だが、「ありがとう」と答えた服部は、仕事を果たした男の威厳を醸し出していた。そして、表彰式に向かうため、力強い足取りでピットを歩きだしている。もちろん、その途中では、いろんな選手たちから「おめでとう」との声が掛けられていた。上瀧からは「ごめんな」との声があり、服部は「いえいえ」と返していた。
2007_0118_02_393  そうしてピットをあとにした服部の顔には笑みが浮かんでいたものの、この勝利に酔いしているような感じはなかったものだ。
 ――これが今年の出発点!
 今の服部にとってはそういうことなのだろう。昨年は出場を果たせなかった賞金王決定戦(服部は賞金王シリーズで優出2着)に向けて、“強い服部”が、1年の戦いに歩みだしたのだ。その足取りはどこまでも力強かった! そんな瞬間が現場で見られたことは本当に幸運だったといえるだろう。

 表彰式での服部は「唐津で優勝できて、本当に嬉しいです!」と言葉を締めていたが、服部をして、そう言わしめる何かが、この唐津競艇場にはあるようにも思われる。
 大挙参戦していた地元・唐津選手たちや、最終日の手伝いに来ていた若手選手を見ていると、誰もが明るく伸び伸びしていて、チームワークが取れているうえ、作業に対してもとても熱心なのがよくわかる。とくにプロペラに関していえば、佐賀勢のレベルは全体的にかなり高いところにあるはずだ。個人的には3日目からの取材となったわけだが、この4日間で佐賀の選手たちが大好きになった! 今後も佐賀の選手たちを応援していきたいし、再びこのピットに戻ってくる日は近いだろう。そう信じたい。
(PHOTO/中尾茂幸 +内池=3枚目、4枚目 TEXT/内池久貴)


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唐津優勝戦・私的回顧

嗚呼、幻想のリベンジマッチ

①服部幸男(静岡)
②坂谷真史(福井)
③寺田千恵(岡山)
④上瀧和則(佐賀)
⑤濱村芳宏(徳島)
⑥上平真二(広島)

2007_0118_02_317  唐津の優勝戦。上瀧和則と寺田千恵。思い出すのは、もちろん2001年の唐津グラチャンだ。テラッチは女子レーサーで初のSG優出。しかも1号艇。プレッシャーから一睡もできずに迎えた優勝戦で、楽なイン戦を阻んだのが上瀧だった。それでもインを死守したテラッチは、80mの深い起こしを余儀なくされた。結果、タイミングがまったくわからずにドカ遅れ……「女子レーサーSG初V」の夢は、植木と上瀧の引き波に埋もれた。
 あれから5年半。テラッチにリベンジの機会が訪れた。今回は1号艇ではない。上瀧が前付けにきたら、やりすごせばいい。パワーは節イチ級。得意のダッシュ戦で、上瀧に借りを返す時が来たのだ。何度も何度も俺の頭の中で幻想のファイナルレースが行われ、そのたびテラッチが先頭に立った。先頭に立たせていた。
 GIファンファーレがほぼ無風の唐津水面に鳴り響いた。上瀧が十八番のスーパーピット離れで服部幸男に迫る。唸る異常回転。スタート展示では、そのまま服部を呑み込むほどのパワーだった。が、服部も負けじと内から伸び返す。「楽インは無理」とみた上瀧は艇を大きくぐるりと回転させ、早々に舳先をスタート方向に向けた。どれだけ深くなるのか、見当も付かないほどの強引なイン奪取。
「上瀧、相変わらずアッホやな~」
「それでええ、上瀧にはこれしかないんじゃ!」
 スタンドから思い思いの声が漏れる。強攻策に出た上瀧を横目に見ながら、服部はゆっくりと艇を流した。インは奪われたが、申し分のない2コース。その外に濱村芳宏。スタート展示ではスローにこだわった坂谷真史が、颯爽と艇を引いた。テラッチと上平真二が続く。進入は4/15/236。
 その間にも、上瀧の艇は流れ続けていた。100m…90m…グラチャンのテラッチと、ほとんど同じような深さだ。俺はまたあのレースを思い出し、またまた幻想の優勝戦を走らせた。上瀧が遅れて、その上をテラッチが楽々と通過してゆく。ふたりの立場が逆転したデ・ジャ・ヴ。きっとそうなる。確信していた。
 上瀧が85mまで流れたとき、やっと12秒針が回転した。深すぎる。やはり5年半前のテラッチと同じ、80m起こし。が、そこからが違った。幾多の修羅場をくぐった上瀧は、完璧なタイミングで発進した。トップスタート(コンマ10)! むしろ、2コースの服部が半艇身ほど遅れている。(コンマ18)
「よっしゃ、逃げた!!」
「ジョ~~タキじゃ~!」
2007_0118_02_328  スタンドは騒然。俺は幻想のレースと決別しながら、ダッシュ勢に目を移した。カドからわずかに坂谷が覗いている。連動するテラッチ。坂谷が強引に絞れってくれれば勝機も生まれるのだが、3コースの濱村が力強く伸び返した。昨日よりも、はるかにパワーアップしているのだ。記念での優勝経験がないダッシュ勢3艇の前に、3人合わせて記念215優出49Vという巨人たちが立ち塞っている。勝者は限られた。上瀧が20回目の記念Vを決めるべく、舳先を1マークに向ける。勝負あったか。
 しかし、真っ先にターンマークを制したのは、上瀧ではなかった。上瀧のモーターに、何が起こったのか、わからない。レース後に本人も「あの1マークはわけがわからん」と吐き捨てているのだから、俺にわかるわけもない。とにかく上瀧の艇はターンマークから大きく外れ、明後日の方向にぶっ飛んでいた。そして180度ほど回転してから、自慢のエンジンが停止した。
2007_0118_02_341  2コースの服部が勝つのは難しいことではなかった。イン逃げと同じ。ただしっかりとターンマークを回るだけでいい。その外から襲い掛かろうとした濱村の眼前には、失意の上瀧がいた。危険回避の減速。坂谷、濱村、テラッチ、上平が上瀧の引き波を超えている間に、服部はひとり悠々とウイニングロードを突っ走っていた。
 上瀧はエンスト(その後に再起動して、なんとか完走)、テラッチはなす術なく敗退。俺が描いたリベンジマッチは、2艇が一度も競り合うことなく幻想のまま終わったわけだ。最終ホーム、服部は上体を起こしたまま飄々とゴールを通過した。史上最年少、21歳でダービーを制してから、通算20度目の記念V(GIは16度目)。実力と強運を兼ね備えた男にふさわしい、静かなゴール風景だった。(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)

2007_0118_02_258 1着 ①服部幸男
2着 ⑤濱村芳宏
3着 ②坂谷真史
4着 ③寺田千恵
5着 ⑥上平真二
6着 ④上瀧和則


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峰竜太、水神祭!

2007_0118_02_418  8R、峰竜太が2着に入って引き上げてくると、迎える佐賀勢には、水神祭(1RでGⅠ初1着を取っていた)の準備ムードが高まった。なにやら密談めいた話もされていて、「出る杭は打っとかなあかん」との笑い声も聞こえてくる。もちろん、冗談の言葉であるるには違いないが、それだけ峰の可能性の高さが認められたということなのだろう。
 モーター格納を終えたあと、いよいよ佐賀勢総出で水神祭! 「もっと高いところから!」との声も掛けられる中、ウルトラマンスタイルで峰が水面に放り込まれた! 勢いがありすぎて、途中でクルリと一回転半して背中から水面に落ちていくウルトラCである。
2007_0118_02_424  落下後には、峰の両足ピンと水面から伸びていて、まさに「犬神家の一族状態」を完コピ!!
 したたかに腰を打ちつけたダメージがかなり大きかったようで、なかなか水面から上がってこられず、「誰か、引き上げてやれよ」と“選手A”が笑って心配していたが、誰も峰のもとへは行こうとしなかったのだから、佐賀勢は実に温かい人たちである!? 結局、中尾カメラマンの手を借りて這い上がった峰は、「むちゃくちゃ痛かったです」と、赤くなった背中を見せてくれている。
 入浴するため、峰はいちど引き上げたが、ちゃんと体を暖められたのかと心配されるほど早く戻ってきて、挨拶回りに駆け回ったあと、すぐにペラ小屋に行って作業を開始している。こうした姿勢には本当に感心させられるばかりだ。
2007_0118_02_441  作業の合間を見計らい、「この節でいろいろ吸収できましたか?」と声を掛けると、「すごい勉強になりました! 後半良くなってきたのもよかったですね。いいペラもできたんで、いい感じで新鋭王座に行けます」と心強い回答をしてもらった。「新鋭王座には後半戦から取材に行くことになると思うので、準優には乗ってくださいね」と“注文”すると、「はい、頑張ります!」とニッコリ。どこまでも気持ちのいい若者、峰竜太の明日は、とことん明るい! (PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)

※優勝戦のレースリポートとピットリポートは、この後、編集作業をしてUPします。服部幸男の優勝です!


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静と動――優勝戦前半のピット

2007_0118_01_013  1R前にピットに行くと、ペラ小屋は相変らず大繁盛ながらも、優出メンバーの姿はなかった。ただし、整備室では上瀧和則と服部幸男がモーターに手を入れていた。
 上瀧は、モーターの全体をチェックしながら、まんべんなく調整しているようだった。朝のTVインタビューでは、「昨日は情けなかった」と悔しさを見せていたので、心に期するものがあるのだろう。
 モーターに向けられる目は厳しかったが、そうはいっても唐津は地元プールだ。整備員や岡部大輔らに見守られて整備をしながらも、時々、話をして笑い合うというように、いいムードになっていた。気配は上々であるのは間違いない。
 服部は、こちらが確認しただけではモーター整備を行なう時間は短く、なにか小さなパーツを見直しているだけのような感じだった。その後はペラ小屋に行っているが、こちらの作業も服部にしては短いものだったので、あとは、気温などに合わせた午後の微調整だけと、いう段階まできているものと予想される。

B2007_0118_01_019  優勝戦の注目選手筆頭の坂谷真史が動き出したのは1R終了後だった。山崎智也のモーター付けを手伝うなど、今日もやはり智也と行動をともにしている場面がよく目についたが、坂谷自身もボートをチェックしたあと、ペラ小屋へ行き、ペラを叩きだしていた。
 そうした作業の合間に「昨日はよく眠れましたか?」と尋ねてみると、明るい顔で「ぐっすり!」との回答。「緊張はしてないですか?」と質問を続けると、「ぜんぜんしてないです!!」と最高の笑顔を見せてくれた。
 昨日の会見中の言葉に偽りはなく、リラックスできているのに違いない。GⅠでは初優出でありながらも、気負った様子は少しもないのだから、大仕事を成し遂げる予感を強くした。

Br0012178  この記事をUPするため、3R頃にピットをあとにしたが、こちらが見ている範囲では、寺田千恵、濱村芳宏、上平真二は、ボートの引上げ作業の手伝いに出てくるところしか見かけられなかった。
 それぞれ一瞬しか表情を確認できなかったのでハッキリしたことは書けないけれども、印象としては、テラッチの表情が昨日までよりは少し硬くなっているようにも受け止められた。
 濱村芳宏は、まったくいつもと変わらぬ自然体で、上平は昨日と変わらず“整備員さんのような風情”を醸し出しながら、レース後のモーター収納のお手伝いをしていたものだ。

B2007_0118_01_044  ……さて、気になる峰竜太は1Rで、GⅠ初勝利を飾っている!
 ピットのモニターでそれを見守っていたが、1マークを先頭で駆け抜けると、その瞬間に検査員室からは「よっしゃ!」との声が聞こえた。それを聞きつけたのか、それまでモーター整備をしていた上瀧も検査員室にやってきて、ニコニコと峰の初勝利を見守っていたのだから(その後はまたモーター整備に戻っている)、ピットの空気は一気に華やいだ。
 レースから峰が戻ってくると、佐賀勢が拍手でお出迎え! 「やったな」と声が掛けられたり、“いま、飛び込め!”といわんばかりの指示が出されたり、ひやかしの声や蹴りが飛ぶなど、見ているこちらも嬉しくなるほどの歓迎ぶりだった。
Br0012166  汗なのか、涙なのか……、峰は顔を拭いながら、周囲に対する挨拶に駆け回る。それがひと段落つき、まだ顔が上気している峰に「おめでとうございます」と声を掛け、「ほっとしましたか?」と訊いてみると、「ほっとしたというか、嬉しい限りです」と顔をくしゃくしゃにしながら話してくれた。
 その後、峰はすぐにペラ小屋での作業に入っていったが、注目の「水神祭」は、2走目となる8Rが終わったあとに行なわれる予定とのことだ。その8Rで「もう一丁!」というには手ごわいメンバー構成にはなっているものの、気持ち良く水神祭を迎えられる健闘を期待したいところである。
(PHOTO/中尾茂幸 +内池=3枚目、5枚目 TEXT/内池久貴)


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最終日!

 からつ競艇・全日本王者決定戦もいよいよ6日目、最終日。これまでよりちょっと肌寒くはなってきてますが、朝日が水面を照らし、眩しいくらいです。
 今日の注目はもちろん、優勝戦ですが……、いきなり目を離せないのが1R! そう、気になる峰竜太が1号艇に入り、GⅠ水神祭を狙います。峰は8Rにも乗りますが、やはりここで決めておきたいところ!! 昨日の峰は、自分のレースが終わったあとも、試運転→ペラ調整を最終レース近くまで繰り返しながら、レース後の片付けには必ず駆けつけるという実に気持ちのいい仕事振りを見せていました。ゆくゆくは本家・峰竜太(タレント兼海老名美どりのご主人)よりも「有名になりたい」とも言っていた若武者の戦いぶりを見守りましょう。

2007_0117_02_539  優勝戦は「進入」から目を離せない一戦! 地元のトップレーサーとして上瀧和則がどこまで動き、同期の濱村芳宏はどう出るのか? 1号艇・服部幸男は全盛期の輝きを完全に取り戻した強さを見せつけており(写真は昨日の準優勝戦後、尚もペラ小屋で作業をしていたところ)、2号艇・坂谷真史、3号艇・寺田千恵は節イチを競うモーターで喰らいついていくはず。6号艇の職人・上平真二も侮れず……と、舟券的にもどこからでも狙える実に興味深いレースです。
 果たして誰が全日本王者になるのか? この戦い模様は絶対に見逃さないでください。

 なお、8R発売中には1階特設ステージでコンバット満の優勝戦予想会も行なわれるので、現地に来ている方はこちらもお見逃しなく!
(PHOTO/中尾茂幸)


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個性派たちの「それぞれの時間」――準優勝戦後半のピット

 準優が近づいていくとともに、ピットの空気がぴんと張り詰め、静寂が訪れた。こんな様子は、GⅠもSGも少しも変わらない。

2007_0117_02_532  そんな中で迎えた10Rでは、まず1号艇の服部幸男が貫禄の逃げ切り勝ちをおさめ、2着には3号艇・濱村芳宏が入っている。
 誤解を恐れずに書くなら、レースから引き上げてきた服部は、風呂から上がってきたような雰囲気にも見えていた。顔が上気していたというわけではなく、「当たり前の仕事」をこなしてきたというような風情を醸し出していたのだ。
 対して、2着の濱村に対しては、川崎智幸、寺田千恵らが笑顔で祝福していた。これがSGだったとしても、きっと同じようなコントラストが描かれていたはずだ。

2007_0117_02_535 レース後の会見は、選手食堂の隅で行なわれたので、こうしたところはSGとはちょっと違うところといえるだろう。普段のレース後にコメントするのと変わらない感じで、服部はモーターの現状を淡々と語り、「明日は気温にあわせた調整くらい」と締め括った。
 超抜とはいえなくても、納得できる仕上がりまではきているということなのだろう。ただ、そうは言いながらも服部は、会見を終えたその足でペラ小屋に向かった。そして、短い間だったとはいえ、作業をしていたのだから、こんな姿勢には頭が下がるばかりだ。
 濱村の会見では、この節のうちにも「いい時と悪い時」が気温などでかなり変わるという話がされていた。悪い時にガクンと落ちるわけではないようだが、いい時には「ポーンと抜ける足」になるというのだ。明日は初日のペラに戻すことも考えるとのことだが、明暗がどう出るかは気になるところだ。
 進入やレース展開については、「ジョウ次第(同期の上瀧のこと)」と笑っていたのも印象的だった。

 11R。このレースにおいて、1号艇・山崎智也と2号艇・坂谷真史の対決がどうなるかが、個人的にはかなり気になった。今節では、一緒にいるところがよく見かけられたが、今日の午後にもそれは変わらなかったのだ。
2007_0117_02_556  9R後、並んで話しながら片付け作業に出てきて、その後にそれぞれボートの最終チェックを済ませると、やはり一緒にボートを水面に降ろし、待機ピットでもボートを並べて作業を続けていたのだ。その雰囲気はとっても良かったが……、「レースはレース」「戦いは戦い」というのが競艇の世界! そして注目のレースでは、二人にとってのハッピーエンドとなるW優出は飾れず、坂谷1着、智也5着と、普通に考えれば意外な結果で明暗が分かれたのだ。
 レース後も並んで引き上げていったが、どちらが勝者なのかもわからぬように、坂谷が顔をしかめていたのは不思議な光景だった。
 これがGⅠ初優出となる坂谷だが、会見において「気負いはないか?」と質問されると、「まったくないです!」と即答していた。同じ福井県人として、明日も陰ながら応援したいところである。

2007_0117_02_123  11Rで2着に入ったのは上平真二だ。こちらはレース後、同県の市川哲也らが「やったな」と控えめに祝福していた。控えめにする理由などはないはずなのに、控えめな祝福がよく似合うのが上平といえるのかもしれない(ちなみに坂谷もレース後、超控えめに同県の金子貴志にハイタッチしていた。福井県人や広島県人は謙虚な気質なのだろう?)。
 ……とにかく、昼間の作業をしているときでも、ジャンパーまでが地味なため、「整備員の人なのか」とも誤解しかねないようなところがあるのが上平という人なのだ(失礼な表現で、すみません)。
 会見においても、狭い食堂でありながら、声があまりに小さく、聞き取るのにも苦労したほどだから、その謙虚ぶりは徹底している(?)。何度か「まあまあですね」という謙虚な言葉を繰り返していた上平だが、レースになれば、ガラリと人柄が一変するタイプと推測される。こうした職人肌の選手は、個人的に大好きなので、明日はその動きをよく見ておきたい。

2007_0117_02_431  12R。このレースに関しては、先にUPされている『準優ダイジェスト』を参照していただきたいが、もつれにもつれた一戦になっている。1周2マークまでは白水勝也が先頭で、1号艇・上瀧和則の準優出は消えるか!……という展開でありながら、最終的には1着・寺田千恵、2着・上瀧和則、そして次点の3着が濱野谷憲吾という結果になったのだ。
“個性派選手”が揃ったこの一戦は、今日一日の過ごし方も対照的な選手ばかりだったので、午前中→レース直前→レース→レース後と、とても興味深く見ていられたものである。
 テラッチは、11R直前に展示航走に出て行くのを待ちながらも、中尾カメラマンと談笑していたので驚いた。「わたしって、写真撮られると、いつも口開けてるのよね……」という話から始まり、なぜだか少女時代からこれまでの人生を振り返った話をしていたのだから、まさに“女傑”といえるだろう。そうして自分をリラックスさせていたとも考えられるが、あくまで自然体でレースを迎えられていたには違いない。レース後も、手伝いに来てくれた横西奏恵といいムードで話しながら、堂々の引き上げを見せていた。
 明日は3号艇となるうえ、“インの鬼”上瀧も4号艇となるため、「外からも練習しときます」と話していたが、「エンジンがいいんで、連れていってもらえると思います」と、最後まで彼女らしさを貫いていたものだ。

2007_0117_02_420  上瀧はといえば、ひと言で書けば、「まったくいつもどおり」で一日を過ごしていた。地元・佐賀の後輩たちがレースに出れば、モニターで様子を見ながらニヤニヤ。そうしていながらも、自分の作業はきっちりしていくという感じだったのだ。
 佐賀の後輩たちのレースを見守るのが、「責任感」だとしたなら、このレースで2着になったのもやはり責任感だったのだろう。
 それを考えれば、この結果にはホッと一息つけてもいいはずなのに、レース後の表情はあまりに複雑なものだった。「ああ、疲れた……」と憔悴を滲ませているようにも見えれば、悔しさを噛みしめているようにも見えたのだ。
 ここで、地元のトップとして準優進出を果たしながらも、ただ安堵しただけではいなかったのが、上瀧が上瀧たる所以といえるはずだ。明日の優勝戦がどうなるかの鍵は、この男が握っているのは間違いないところである。

B2007_0117_02_427  3着の濱野谷は、どの節においてもペラ小屋にいる時間が長い選手だが、今日はいつもに輪をかけてその傾向が顕著になっていた。まさに“ペラ小屋の住民”とは彼のこと! 10Rが次第に近づいてきても、ペラ小屋を離れなかったので、「いつまでいるつもりなんだろう?」と注意して見ていたが、ペラ小屋を離れたのは10Rのファンファーレが鳴り出したのと同時だったのだ。そうして、やれる限りの作業ができているからなのだろう。レース後の表情にもサバサバしたものがあり、見ていて実に気持ちよかった。
 そして、レース直後、濱野谷のもとへと寄っていき、白水の動きなど、レースを細かく振り返って話していたのが服部だったので、アレッと意外に思われた。たしかに“ペラ小屋仲間”ともいえる二人であり、空間を共有している時間はとても長いのだが、これまでは二人が話しているところはあまり見たことがなかったので新鮮だったのだ。

 ……そんな発見もありながら5日目が終わり、明日はいよいよ優勝戦! 新春の記念にふさわしく、面白い顔ぶれが揃い、ドラマの行方がますます楽しみになってきた。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


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唐津・準優ダイジェスト

10R 服部、文句なしのインモンキー

2007_0117_02_161  進入は123/456の枠なり。楽な進入からスリットでほぼ横一線になっては、服部幸男に負けるべき要素はなかった。わずかに覗いてまくりを放った濱村芳宏に少しだけ挨拶(チラリと右を見た程度だが)をしてから、豪快なインモンキー。もう、振り向く必要はなかった。
 バックでは早々に2着争いに。こちらは火花が散るデッドヒートだ。2艇身ほど先行する濱村に、1周2マーク、2周1マークと金子貴志が強烈なツケマイを見舞う。2周のバックでは完全にテイル・トゥー・ノーズ。頭の先からシッポまで、ぴったり重なる併走だ。
2007_0117_02_226  さあ、あと1周半勝負! と思った瞬間に、後方で鳥飼が転覆していた。こうなると、内に陣取る濱村が圧倒的優位。金子を牽制しながら、“最終関門”の2周2マークをしっかり先取りする。GⅠ初優出に燃える金子は3度目の強ツケマイでラストチャンスに賭けたが、大きく外に流れて万事休した。
 ひとり旅の服部は優勝戦につながる水面を楽しむように、喜びを噛みしめるように、ゆっくりと減速して最終ターンマークを回った。これで去年暮れの浜名湖周年(優勝)、鳴門MB大賞(5着)、賞金王シリーズ(2着)に続いて、記念は4連続の優出。もう、完全復活したと宣言しても、誰も異論をはさみはしないだろう。
 終わってみればGⅠ優出53回15Vの服部と、同優出56回10Vの濱村のワンツー決着。SGウイナー2人が格の違いを見せつけて優勝戦のチケットを手にした。

11R 智也が遅れたっ!!

2007_0117_02_087  スリットを通過する前に、大波乱は約束されていた。大本命・山崎智也の起こしタイミングが、明らかに遅かったのだ。スタートはコンマ43! 意表の前付けから2コースに入った伊藤宏がコンマ16だから、その差は約2艇身……これはひどい。それでも、智也は1マークに舳先を向けて、強引に先マイを打った。インなのに、「イン替わり」のような玉砕戦法。流れた。とことん流れて、智也の唐津周年は終わった。
 こうなると、他の選手のすべてにチャンスがある。真横に引かれた智也の航跡を、真っ先にまたいだのは伊藤。突き抜ければGⅠ初優出だ。が、その内を狙った白井英治が智也の引き波にもたれて伊藤と接触。その内を冷静に差し抜けた坂谷が、伊藤に代わってバック独走。GⅠ初優出を決めた。
2007_0117_02_348_1  2番手はまだまだ混戦。坂谷のさらに内側から差した上平真二が一歩リードした。必死に追いすがる伊藤と英治。が、届かない。上平には昨日の勝負駆けを2着1着で成功させた勢いがあった。今日も展開一本の最内差しで2着。運も味方に付けた上平が、6度目のGI優出を果たした。3連単配当は6万とんで300円。
 終わってみれば、GⅠ優出66回20Vの智也と、同優出27回6Vの仲口博崇が消えていた。競艇は格だけでは決まらない。智也のドカ遅れが引き金となって、展開の利を得た伏兵の2選手が優勝戦のチケットを手にした。

12R 男前すぎる2マーク強襲!

2007_0117_02_476  凄絶な1周2マークだった。
 進入は穏やかな枠なり。申し分のない助走距離を得たインの上瀧和則が、少し遅れ気味でスリットを通過した。が、瞬く間に伸び返す。スリットから最大半艇身ほど覗いいていた寺田千恵は、まくる構えを見せてから差しに入った。その牽制が効いたか、それともトップSの濱野谷憲吾が視野に入ったか、上瀧は握って回った(いつものことではあるが)。勢い、艇が流れる。そこにズッポリと割り差しに入ったのが白水勝也だ。バックで2艇身ほど突き抜けた白水2007_0117_02_481 は、早くも5枚目の優勝戦キップを手にしたように見えた。
 内にテラッチ、外に上瀧。節イチパワーを争うふたりが、艇を併せて白水に喰らい付いてゆく。もちろん、どう見ても2着争いなのである。2艇が競れば競るほど、白水は楽になる。1周2マーク。白水が慎重に回った。後ろの2艇が競っている以上、この旋回で突き放せるはずだった。
 だが、その瞬間にテラッチが信じられない行動に出た。外の上瀧(やや態勢は有利だった)との競り合いなどお構いなしに、真っ直ぐ白水の内側に艇を滑り込ませたのだ。競輪なら「番手を切り替えた」で済む話だが、水面では別物。真横に流れてさらに不利な態勢になってしまう。あるいは、衝突して大惨事になってしまうかもしれない。
 ところが、テラッチ41号機の超絶パワーは、苦もなくこの奇襲を成功させてしまったのである。あまりにあっさりとインをすくわれた白水は、ちょっと驚いたように減速しながら外へ流れた。その内を、サイドがググッと掛かったテラッチが突き抜けてゆく。奇襲成功。やや危険なプレーではあったが、41号機のパワーを信じていればこそのダンプ(ほとんど接触もしていないので、ダンプとも呼べないのだが)。実に男前な、いや、男前すぎる強襲だった。
2007_0117_02_283  2周ホーム。この間隙を突いて憲吾も浮上し、4-1-2だった隊形は、ほんの数秒の間に2-3-1に変わっていた。先行さえすれば、おいそれと抜かれる憲吾ではない。これで決まったか……と思っている間に、今度は上瀧が憲吾を追い抜いていた。テラッチも凄いが、上瀧の回り足も凄かった。
 終わってみれば、節イチを争っているテラッチと上瀧のワンツー決着。競艇は格だけでも、展開だけでも決まらない。不利な態勢をモノともせず、自慢のパワーを余すところなく生かしてテラッチが2度目、上瀧が63度目のGⅠ優勝戦のチケットを手にした。(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)


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速報 唐津・優勝戦メンバー決定!

 唐津GⅠ全日本王者決定戦の優勝戦メンバーが決まりました! ポールポジションの1号艇は去年後半から完全復活の兆しが見える服部幸男。ただ、地元のキング上瀧が黙ってイン逃げを許すはずもありません。さらに紅一点のテラッチ、GⅠ初優出の坂谷(ふたりとも噴いてますぞ)などなど、賑やかなメンバーが出揃いました。

優勝戦メンバー

①服部幸男(静岡)
②坂谷真史(福井)
③寺田千恵(岡山)
④上瀧和則(佐賀)
⑤濱村芳宏(徳島)
⑥上平真二(広島)


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新星登場の予感――準優勝戦前半のピット

1_16 準優まで来ると、整備もひと段落つくことが多いものだが、今朝もペラ小屋は相変わらずの大繁盛! 準優メンバーかどうかを問わず、ひっきりなしに選手が出入りしていた。「ペラ小屋の主」ともいえる服部幸男や濱野谷憲吾はもちろん、準優メンバーの姿はほとんど見かけられたのだ。
 なかでも、精力的な動きが目についたのは冨田秀幸だ。JLCのインタビューに対しては「緊張してよく眠れませんでした」と答えていたが、とてもそうは見えない気さくな笑みを見せていた。作業中には、鋭い目でペラに向かいながらも、こうした場面では、実に気持ちのいい笑顔を見せる。円熟の38歳! 唐津についてすぐに気になり始めた選手だが、やっぱりボク好みの選手なんである。
2_12

 大混雑のペラ小屋に対して、整備室は人が少なかったが、早朝からモーター整備に取り組んでいたのは白水勝也だ。どの節においても寡黙に作業に取り組む姿が印象に残る白水だが、今節もそうした姿勢はまったく変わらない。地味な存在とはいえるのかもしれないが、どこに行っても軽視はできない男だ。

 金子貴志も白水に似たタイプといえ、作業に励んでおり、ペラ調整を中心に黙々と作業していた。その様子を撮っておこうとカメラを向けると、「そっちを向いたほうがいいですか」と言ってくれた朴訥な感じが、なんともたまらない(注・金子は福井出身)。つい、「いえ、そのまま作業を続けていてください」と答えたが、装着場の隅の暗いところでの作業だったので、写真はピンボケになってしまったのが残念だった。

 整備室で作業をしていた選手としては、他に白井英治が挙げられる。こちらも長身を折り曲げて作業している姿が常日頃からよく見かけられる選手であり、今朝もモーターの各所を細かくチェック・調整しているようだった。
 その白井の傍で何度か姿が見かけられたのは、同じ山口の寺田祥だ。昨日まではその存在を見過ごしがちになっていたのだけれども、ボートのチェックをしているときなどの視線は本当に鋭い。
 朝の作業の様子を見ていると、10Rから12Rまで、どこでダークホースが飛んでくるかはわからないという気になってきた。

 午前中には、あまり作業をしている様子が見かけられず、レース後の引き上げの際だけ現われていたのが山崎智也、坂谷真史の11R、1・2号艇コンビだ。智也の場合、慌ててやることはなくなっていると判断していいのだろうが、昨日の12Rで転覆した坂谷は、ボートにモーターを装着したままになっていたので(もちろん再整備は済んでいたはずだが)、大丈夫なのだろうかと心配された。
3_12 ところがだ。2R終了後になり、坂谷は動き出している。ボートの各所をチェックしはじめたので、「転覆の影響はないですか?」と、初めて声を掛けてみると、「これから乗ってみますが、大丈夫だと思います」との返答だった。
「そうですか。ボクも福井出身なんで、頑張ってください」と続けてみると、「ホントですか?」と途端に坂谷の表情が明るくなったのには驚いた。 ボク自身もそうだが(?)、性格はソフトでユーモアがありながら、人見知りをして、いつも謙虚でいるのが福井県人の気質といえる! 「福井のどこですか?」と逆に訪ねられたので、出身を答えると、出身市まで同じということが判明している。そうであれば、坂谷が素晴らしい人間であり、素晴らしい選手であるのは間違いないことだ!!
 試運転から帰ってきたあと、「どうでしたか?」と改めて尋ねてみると、「異常なしです!」との明るい返事! 「体も大丈夫ですか」と訊き忘れていたことも尋ねると、「体も大丈夫です!!」と、福井県人らしい、実にすがすがしい回答をしてもらった。1号艇に構えるのは“皇帝”智也だが、坂谷の一発にも、期待したい。
 
 

 さて、今節気になる峰竜太だが、今日からは白いレーシングスーツに着替えたためではないだろうが、目つきが昨日までより鋭くなっていて、なんだか雰囲気がよくなっているように窺えた。
 ペラ小屋では、これまでは同じ節になっていたときくらいしか話す機会はなかったという上瀧和則にアドバイスを求めるように寄り添いながら作業をしていた。
4_9  そして、試運転から帰ってきたあとには、自ら“因縁の相手”仲口博崇のもとへと駆けて行き、「伸びはいいですけど、出足がちょっと……」と状況を説明していた。それに答える仲口も当然、“良き先輩”としての素敵な顔になっていた。 峰が出走する6レースは、この記事のUP前後になりそうだが、結果はどう出るか?
 ……峰も上瀧も仲口も、みんな最高の選手たちなんである。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


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H記者の「今日はインが8勝します!?」予想

 おはようございます、Hです。K記者、すまん。しげ爺さん、かたじけない。昨日は3本的中もすべて1000円台配当で回収率は44・7%……K記者の奮闘で80%を維持していた節間回収率を70%まで落としてしまいました。しかし、5、6日目は私の得意分野。優勝戦に向けて、そろそろスパートをかけますぞよ。
 今日の番組意図はわかりやすいですね。「インで勝ちそうな選手を並べ、本命党のフトコロを満遍なく潤わせる。でもって、準優~明日に資金的余裕を与える」。もちろん、番組の思惑通りにいかないのが競艇ではありますが、今日は半分以上がイン逃げで決まると思います。特に準優を含めた後半戦は1号艇の6連勝までありえるかも、です。

1R
進入126/345
①冨成で逃げられます。朝特訓ではかなりのパワーを披露していました。相手はここではパワー上位の③誠一郎と前付けに出る⑥倉谷。
3連単1-36-流し

2R
進入123/456
ここも①田頭の気合い逃げ。④市川の気配がよく、ほぼ1-4で決まると思います。一騎打ち。
3連単1=4-流し

3R
進入123/456
ダッシュ戦法の連続だった①久田はSが見えるでしょうか。頭が難しい。むしろパワーがアップした⑥信一郎を2着に固定するのが妙味かも。3着足は③次郎と⑤賢太。
3連単12345-6-35

4R
進入123/456
パワーのある選手が揃って難解な一戦。自力勝負は①深川と④幸哉。どちらかが頭で、超抜級の②玄馬が2着に粘るとみました。
3連単14-2-流し

5R
進入123/456
①倉谷は昨日から気配がアップしています。このメンバーならギリギリ逃げ込めるはず。相手は1走希望でも手抜きはしない③川﨑と穴娘⑤奏恵ちゃん。
3連単1-35-流し

6R
進入123/456
胸騒ぎがしますね。逃げる①熊谷とまくる③市川がゴツンコしそうな気がしてならないのです。展開の利は市川に乗る④誠一郎。俊敏にまくり差します。
3連単4-35-流し

7R
進入123/456
横一線からまくれる選手はいません。①賢太の逃げきり濃厚ですね。相手は人気でもしぶとい②野長瀬とカドから攻められる④次郎。
3連単1-24-流し

8R
進入123/456
鍵は③幸哉でSが届くかどうか。それで①信一郎が逃げきるかどうかが決まります。妙味は玄馬の2着付けですね。
3連単13-6-流し

9R
進入125/346
このイン戦で①瓜生は負けるわけにはいきません。逃げ圧勝で相手はパワーある②草場と前付けに出そうな⑤深川で決まりです。
3連単1-25-流し

 準優は8R頃にアップします。ではではGOOD LUCK!


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5日目!

1_15いよいよ今日は準優勝戦! 3つのレースそれぞれの1号艇選手を見ただけでも、10R・服部幸男、11R・山崎智也、12R・上瀧和則と、SGに劣らぬ豪華な顔が揃っています。……また、10Rでは、昨日の粘りが光る佐賀の若大将・三井所尊春にも注目! 11Rでは、智也との距離をぐっと縮めているようにも見える絶好調福井県人の坂谷真史(筆者も福井県人なので少々肩入れしています)、12Rでは、女傑・寺田千恵、オーラ振りまき男・冨田秀幸の動きなどからも目が離せません。新春一番の記念でどんなドラマが起きるのか!? できれば唐津の現場で確かめてほしいところですが、それが無理な場合は、JLCやインターネットなどを利用してドラマの行方を見守ってください。

2_11  もちろん、準優まで待たずとも目が離せない一戦はあちこちに散りばめられています。峰竜太(6R一回乗り)の水神祭はあるのかどうかはもちろん、超僅差で準優出を逃した田中信一郎(3R、8R)や瓜生正義(5R、9R)は銀行舟券を演出してくれるのか、今節、輝きを放っている草場康幸(3R、9Rでそれぞれ田中、瓜生と対戦)はどう戦うのか……と、目が離せません。

 また、月末から始まる新鋭王座決定戦での活躍が期待される“佐賀の新・若大将”古賀繁輝(20歳)のトークショーも8R発売中に1階特設ステージで行なわれる予定! 個人的には昨年末に『BOATBoy』の取材で会っている古賀ですが、今から注目しておかなければ絶対に後悔する選手なので、ぜひ特設ステージ前に陣取ってください。

 さあ、ラストスパートに入った5日目です! はっきりしない空模様ではありますが、雨はあがっています。はりきって一日を過ごし、夜には、佐賀名物「呼子のイカ」を美味しくいただきたいましょう!! (PHOTO/中尾茂幸 TEXT/U・H)


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今日(16日)のベストパフォーマンス・4日目

 勝負駆けデー。玄馬徹のまさかの落水、瓜生&信一郎が6・17で落選、三井所が減点を克服して予選突破など、今日もさまざまな水上のドラマが生まれました。見所たっぷりの1日でしたが、今日はまだ記念Vのない3人の30代レーサーにスポットを当てましょう。第3位はゴボー抜きで勝負駆けを成功させたこの選手に。

11R/智也と英治を蹴散らす勝負駆け

1_14 昨日まで30位、F持ちのハンデもあって予選突破は難しいと思われていた上平真二が、大逆転で準優のキップを手にしました。前半の4Rは逃げ粘って2着。これで首皮一枚、11Rは掛け値なしのピン勝負です。
 その11R、2コースに入った上平は、逃げる白水勝也とまくった中野次郎がガチンコしている間にスタコラサッサの漁夫の利差し。「展開に恵まれた」ともいえるわけですが、山崎智也や白井英治などの強敵を負かしたのですから胸を張りましょう。一気に13人ほどをゴボウ抜きして、V戦線に踏みとどまったのでした。
 上平真二、33歳。これまでGⅠでは5回優出するも、優勝はありません。この勢いを生かし、明日の第2関門を突破してほしいものです。

  第2位は連日「男前」なレースでスタンドを賑わせているこのナデシコに捧げましょう。

12R/不運の5着も、堂々の6位通過!

2_10 やりましたテラッチこと寺田千恵。2回走りの今日は4・5着の勝負駆けでしたが、1走目の7Rを圧勝して早々に準優当確を決めました。とにかく噴いてますね。このレースでは2コースから差してバック先頭。内から玄馬徹の猛追を浴びたものの、2マークでちょいと差したら2艇身ほどチギリ捨てておりました。伸びは坂谷と、レース足では上瀧と肩を並べるパワーで、おそらく節イチの仕上がりといえるでしょう。
 そして迎えた後半の12R。テラッチは「勝てば準優1号艇」という状況でしたが、1マークで転覆した坂谷と航路が重なり、レースができないままに5着……が、超抜の足を疑うような敗戦ではありません。結果的にポールポジションは逃したものの、堂々の2号艇をゲットしたテラッチでありました。
 寺田千恵37歳。テラッチ&唐津といえば、2001年SGグラチャンでの優勝戦1号艇が思い浮かびます。インを死守してドカ遅れに散ってから約6年。再び同じ水面、記念の檜舞台でリベンジを果たしたいところ。そういえば、あの優勝戦にも上瀧と智也がいましたね。明日の準優では上瀧とのワンツー突破で、白熱したリターンマッチを見せて欲しい。テラッチの腕と今節のパワーなら、十分に可能だと私は思いますぞ!

 そして今日のベストパフォーマンス賞は、準優~優出への熱い思いを水面で余すところなく見せてくれたこの方に……!

1R/記念初優出へ、執念の火の玉まくり

 さすが記念! 1レースから、こんな死闘が見られるなんて。このレースでは、例によって大半が終戦を迎えておりました。勝負駆けはふたりだけ。そのうち熊谷直樹は2回走りなので、純粋な一発勝負は4号艇の冨田秀幸のみ。もちろん、本人とて「3着条件」は百も承知、朝から気合いが入っていたことでしょう。
 行きましたね。5カドから一気の絞りまくり。A2級滞在が多いこともあって、記念での冨田のまくりはほとんど見たことがありませんでした。でも、凄かった。「まくれば流れて飛ぶ」というレースが続いている今節の唐津水面で、インの川﨑まで叩き潰します。まさしく自力の勝負駆けを敢行したのです。
3_11 嗚呼、それでもやっぱり、哀しいほどに流れちゃうんですよ。差した久田武と中野次郎がバックでぐんぐん伸びて、あっという間に冨田を置き去りに……。態勢としては3、4番手でしょうか。
 でも、冨田に必要なのは3着なんです! インから立て直した川﨑智幸が、その野望の前に立ちはだかります。もはや終戦を迎えた身でも、眼前の敵は徹底して潰す。SG常連の意地で3番手を死守しようとする川﨑。「準優に行きたい!」とばかりに必死に食い下がる冨田。最終バックで併走した両者の姿は、とても1レースのものとは思えませんでした。内から外に押さえ込もうとする冨田。逆に外から内へと圧迫する川崎。最終ターンマークで川﨑が渾身のツケマイを放ちました。
 引き波に沈む……!?
 と思った瞬間、冨田は艇を大きく外に持ち出し、身体ごとぶつけるような感じで川﨑のツケマイを封じたのです。ゴールでの2艇の差は、1艇身もありませんでした。 冨田秀幸、38歳。デビューから17年目を迎えて、まだ記念での優出はありません。GⅠ斡旋は今節が4年ぶり(SGは未出走)。一期一会の思いがほとばしる、絞りまくり&体当たり戦法でありました。準優は上瀧、テラッチ、憲吾が同居しての5号艇。大穴ですし、私はちょっとだけ舟券に絡めるつもりでいます。イチかバチか、明日も捨て身の自力駆けを敢行するかもしれまんよ~っ!!
(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)


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ドラマの「明暗」――3日目(16日)後半のピット

 前半の記事を挙げたあと、ピットに戻ると、まず目に飛び込んできたのは山崎智也が全力疾走で、こちらに向かってくる姿だった。
 何事かと思えば、7R後のボートの引き上げの際、モーター架台が準備されていなかったので、取りに行ったのだとわかった。なにもそこまで本気で走らなくてもいいだろうに、とも思ったが、こんなところでもまったく手を抜かないのが智也の智也たる所以なのだろう。
1_13 
 引き上げ作業がひと段落つくと、次の瞬間、智也はワープでもしたように自分のボートの傍にいて、ペラの取り付けを始めていた。こうした動きの速さには本当にビックリ!
 智也が走ってモーター架台を取りに行っていたことを知っていたのか、智也の後ろを歩いていった上瀧和則が、「やさしい笑み」を浮かべて、智也の後ろ姿を見ていたのも実に印象的だった。

 7Rといえば、峰竜太の本日二走目だったわけだが、前走に続いてこちらも3着。1・2着は寺田千恵、田中信一郎という結果になっている。この両者は何か言葉を掛け合いながら、引き上げていき、テラッチは、「……だってねえ」と笑いながら、田中の背中をバシバシ叩いていた。
 レース後しばらく経ったあとに、峰がテラッチに「ありがとうございました」と挨拶しているところも見かけたが、テラッチは、礼を言われることなどは少しもない、といった感じで「なあ~んも」と返していた。そして、「あんた、もうちょっと落ちつかなあかんよ」と保護者のような言葉を続けていたのだから、こんな場面もまた印象的だった。

 午後になると、準優に乗れるか乗れないかの「明暗」も次第に明らかになっていくわけだが、そんな中でも、このように「様々なドラマ」は展開されている。
2_9 たとえばだ。7Rで玄馬徹が転覆したため、整備室で、玄馬がモーターを整備しはじめると、アドバイスしながらそれを見守っていたのが、同じ岡山の川﨑智幸とテラッチだ。
 そして、この作業にメドが立ったと見るや、先ほど書いた智也のように、テラッチは自分のボートのもとへ、川﨑はペラ小屋へとワープしていき、それぞれ自分の作業を再開している。こうした場面を見かけると、「競艇っていいな」とつくづく実感させられるものである。

 8Rで、3Rにおける減点7(1着ながら待機行動違反)を取り戻すべく、三井所尊春が2着に入ると(この2着で得点率15位となり準優進出)、上瀧和則ら佐賀勢が小さくガッツポーズをしながら三井所を出迎えた。
 また、10Rで、6点ボーダー3着条件の瓜生正義が2着に入ると、鳥飼眞が拍手を送った(※注・この件に関しては、あとに解説あり)。その一方で、やはり3着条件だった烏野賢太が、接戦の末の4着に終わると、唇を噛みしめるように引き上げていった……。
 こうした明と暗とのコントラストがピットに映し出されるのは、GⅠもSGも少しも変わらない。「勝負の世界」の厳しさがこれほどハッキリと示される場所は他に少ないことだろう。

3_10  もちろん、本線のドラマがあるなら、サイドストーリーとでもいうべきドラマもある。 8Rと9Rの間くらいだったろうか。“闘将”倉谷和信が、長いモップを持ち出し、堂々のゴルフスィングを披露して、ニッコニッコ!
 今節不振の倉谷は、昨日の時点ですでに準優進出の芽が消え、今日は4Rの一回乗りだったので、こうした姿が見かけられたのだともいえようが、ゴルフスィングのあとには、目つきを変えて、「明日のための試運転」へと出て行っている。
 こうしたメリハリを見せてくれるところが、なんともいえずに、いいわけなのだ。

 10R前、準優当確の智也と、準優進出の芽はなくなっていた中野次郎が並んで、「腰バコンバコン体操」をしているところも目撃したが、こうした“わずかなあいだの気分転換”も、選手たちには必要なのだろう。

 そして、最後のドラマは、12レースに待っていた。
4_8

 今朝の時点では、6点ボーダーには「一回走り1着条件」となっていた野長瀬正孝は、今日一日、黙々と作業をしている姿が見かけられた一人だった。展示ピットにつけるため、ボートを水面に下ろす際には、これから“戦いに行く武士のような表情”にもなっていた。 だが、12Rが始まる前には、それまでの結果を受けて、1着を取っても得点が足りない状況になっていたのだ。
 ……それでもやはり、武士は行く!
 そして、好機・好メンバーが揃ったこのレースで、見事に逃げ切り1着を決めたのだ!!
 たとえ準優進出がなくなってしまっても(野長瀬は最終的に6.00ジャスト)、戦いには「真剣」で臨む。そんな姿勢にはやっぱり感動させられるものである。
 また、ここまで絶好調だった坂谷真史には、このレースで「転覆」という魔が襲った(それでも得点率5位で準優進出)。
5_2 そして、“本日の新注目株選手”になっていた草場康幸は、6点ボーダーには2着2本条件になってた中、一走目で1着をとっており、ここでも3着に入って6点はクリアしたのだが(6.00ジャスト)、やはりここまでの結果を受けて、惜しくも準優進出はならず……。

 今回、最終的には「準優進出ボーダー」が6.17となったため、鳥飼の祝福を受けていた瓜生にしても、自身も6.17の得点率を挙げながら、同じ6.17の寺田祥に3着数で一本劣ってしまったために19位となり(得点率6.17は、15位の三井所から20位の田中信一郎まで同じだったため、1・2・3着……の数で順位が決められている)、準優進出はならなかったのだ。
 ……ドラマ! ドラマ! ドラマ!
 唐津のピットは、まさにそんな一日だったのだ。
(PHOTO/中尾茂幸=2、3、4枚目 +内池=1、5枚目 TEXT/内池久貴)


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唐津の準優メンバー決定!

唐津GⅠ全日本王者決定戦の準優メンバーが決まりました! 1号艇には服部、智也、上瀧の銘柄級、さらにテラッチや新鋭の三井所なども加わって、かなり華やかなセミファイナルになりましたね。優勝戦に進む6選手はやはりSG常連なのか、はたまた伏兵の飛び入りがあるのか、今から楽しみです!

準優勝戦メンバー

10R
①服部幸男(静岡)
②鳥飼 眞(福岡)
③濱村芳宏(徳島)
④金子貴志(福井)
⑤三井所尊春(佐賀)
⑥堤  昇(静岡)

11R
①山崎智也(群馬)
②坂谷真史(福井)
③白井英治(山口)
④伊藤 宏(福岡)
⑤仲口博崇(愛知)
⑥上平真二(広島)

12R
①上瀧和則(佐賀)
②寺田千恵(岡山)
③濱野谷憲吾(東京)
④白水勝也(福岡)
⑤冨田秀幸(愛知)
⑥寺田 祥(山口)

※念のため主催者発表の出走表をご確認ください


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明日の3時まではコチラで!

今節もご覧いただきまして、ありがとうございます。準優の様相もだんだんと見えてきましたね~。

さて、ここで皆様にお詫びとご案内がございます。大変申し訳ないことに、午後3時から24時間、Niftyさんのほうでココログがメンテナンスに入ってしまうのです。すなわち、午後3時から24時間、記事がアップできない……のです。本当に、申し訳ございません。

しかし! 勝負駆けの山場である今日の後半戦、さらに明日は準優勝戦、取材と更新を停めるわけにはまいりません。ということで、メンテナンスの間の緊急避難先を作成いたしました。記事は、そちらのほうに更新していきます。

http://blog.goo.ne.jp/kyoteisg/

現在取材中のもの、明日取材のものに関しては、こちらのほうに更新していきますので、上のURLをクリックして、お楽しみくださいませ! 明日、メンテナンスが終了し次第、緊急避難先にアップした記事を本サイトのほうにも、一気にアップいたします。大変申し訳ございませんが、24時間、緊急避難先のほうもよろしくお願いいたします。

なお、メンテナンスはシステムだけですので、記事の閲覧は可能です。

繰り返しになりますが、ご不便をおかけしてしまい、申し訳ございません。メンテナンス中も、そしてメンテナンス明けもSports@Nifty「競艇特集」を、そして唐津53周年記念をよろしくお願いいたします。


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変わる空気――4日目前半のピット

B2007_0116_01_068  1R前から、ペラ小屋は大繁盛! 
 午前中のあいだ、この傾向はずっと変わらず、出たり入ったりしながら、多くの選手がペラ調整に精を出していた。
 整備室は比較的、人は少なかったが、エンジンに手をつけていたのは、こちらが確認できた範囲でいえば、烏野賢太、深川真二などだった。
「注目レース」として取り上げた3レースに出走する峰竜太と三井所尊春も、試運転から戻るとすぐにペラ小屋で作業を始め、それが終わればまた水面に出て行くというように機敏な動きを見せていた。
 昨日までピットの空気がゆるんでいたわけではまったくないが、談笑している選手を見かけることは少なくなり、「勝負駆けデー」にふさわしく、ピットの空気もまたピシッと引き締まっていたものだ。

2007_0116_01_138  今日は「勝負駆けなんだよな」と改めて実感させられたのは、1レースである。
 6点ボーダーには、一回走りで3着条件となる冨田秀幸が、3周2マークで「執念の逆転」を見せ、4着から3着に入ったのだ。迎える仲口博崇、原田幸哉ら同県選手にも笑顔が見られ、レース後はいい雰囲気をかもし出していた。
 3着条件をクリアしたとはいっても、準優勝戦に進めるかどうかは今後の結果待ちとなる冨田だが、レース後には時間を空けず、装着場の隅で作業を再開! その姿はひたすら真摯に見えたものだ。
 昨日のリポートではオーラに近いものを感じたと書いた冨田だが、その雰囲気は少しも変わっていない。これからの動きにも注目したい選手である。

B2007_0116_01_134 Br0011985  ペラ小屋にいた選手の名前を挙げればキリがなくなるが、今朝、目についたのは草場康幸だ。
 実をいうと、昨日からペラ小屋で長い時間、作業をしていたにもかかわらず、『魂』と書かれたジャンパーの“背中”をずっと見せられていたので、誰なのかを確認できずにいた選手だった。
 今日の草場も、昨日と変わらず熱心そのもの! ペラ小屋にいた時間も長かったうえ、地元選手らしく、誰もいない控室でじっとペラを見つめていたかと思えば、その後は、ボートのもとへと歩きながら、ペラをかざして状態を見ながら歩いていたりもしていた。
 今日の草場は、8Rと12Rに出走し、6点ボーダーでは「2着2本条件」となっている。
 個人的には一躍、注目選手筆頭になってきた。

B2007_0116_01_273  さて、問題の3R。こちらは結局、本番では256/134の進入となり、2号艇=三井所が1着で、5号艇=仲口が2着。1コースに入れなかったというよりは、自らカドを選んだようにも受け取れた1号艇=峰は3着になっている。
 レース後の峰が、仲口に挨拶すると、仲口は「進入がさあ……」と笑いかけたのは聞こえたが、その後に何を言ったのかまでは、残念ながら聞き取れなかった。それでも、周辺の空気は和やかで、峰自身の表情も明るいままだった。

Br0012000_1  その後、三井所と峰が鳥飼眞に何かを話すと、鳥飼は大爆笑! 遅れてそこに寄ってきた上瀧和則も腹を抱えて爆笑していたのは、いったい何だったのか?
 話の内容はやはり聞き取れなかったが、引き締まった空気が、わずかの間だけ華やいだ瞬間だった。
 峰には「午後(7R・6号艇)も狙いますね」と、わざわざ確認するまでもない言葉をかけてみたが、案の定、何を当然……という表情で「狙います! 狙います!」との返事。
 峰からはまだまだ目が離せない。
(PHOTO/中尾茂幸+内池=4枚目、6枚目  TEXT/内池久貴)


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4日目!

 おはようございます。4日目朝の唐津です。昨日までの好天とは違い、雨がしとつくようになってしまいましたが、勝負駆けの一日なので、雨ニモ負ケズ、張り切ってまいりましょう!

 本日の注目レースは、なんといっても第3レース。そう、記念初参戦の地元・峰竜太が1号艇に入り、「水神祭」を狙うレースです。
 おもしろいのが5号艇に仲口博崇が入っていること。仲口といえば、今節の開会式で「峰竜太だけをやっつけにきました!」と、堂々宣言していたわけです(笑)。1号艇から3号艇までは、佐賀勢が占めているこのメンバーの中で、果たして仲口はどう動くのか……? 昨日、「前夜版」の出走予定表が出たときから記者席では注目を集めていた一戦なので、ぜひその行方を見守ってください。

B2007_0112_01_132  勝負駆け選手が多いなかでも、注目は地元の若大将・三井所尊春! 6点ボーダーとすれば、求められるのは3着、4着。
 初戦は、峰の水神祭がかかった3レース(2号艇)で、二戦目は8レース(4号艇)。準優出は十分、狙える位置なので、こちらも今日の戦い模様に注目です!
 坂谷真史が現在、得点率トップに立っているなど、混戦模様の「全日本王者決定戦」! どのレースからも目が離せない一日になりそうです。
(PHOTO/中尾茂幸)


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本日のベストパフォーマンス 3日目

2007_0113_02_215  明日は勝負駆けデー。3日目というのは、その勝負駆けの運びを左右するという意味で、実に大切な一日であります。私、K記者、今回は珍しくレース&試運転担当で、ピットにはあまり足を運べなかったのですが、10Rで気になる山崎智也がピンを獲りましたねえ。いったんは濱村芳宏に追いつかれながらも、2周2マークで渾身のツケマイ。さすがです。これをベスパフォに加えようかとも思ったのですが、第3位はしっかりと明日につなげる走りを見せたこの選手に捧げたいと思います。

6R 静かに闘志燃ゆる
Nu2r0128  白水勝也といえば、ピットではいつも淡々としていて、穏やかなたたずまいを見せています。どちらかといえば派手なパフォーマンスをみせるタイプではないと思うのですが、しかし確かなテクニックでシリーズをピリッと締める存在。記念戦線のバイプレイヤーとでも言うべき男が、白水勝也であります。
 しかし、このレースの白水からは、闘志が発散されていた。6号艇の白水は、スタート展示でも、そして本番でも前付けでイン水域を狙っていったのです。1号艇の堤昇を入れて2コースではありましたが、それでも人気の中心であった2号艇の山崎智也からコースを奪い取ったのですから、腹は据わっていた。ここまで中間着を並べてきた白水が、アタマを狙って静かな闘志を燃やしてきたのです。
 この前付け策がズバリと当たった。握って攻めた智也も、それに抵抗した堤も、ともに見事なレースではありましたが、その間隙を突いてズバリと差した白水は、1マークを回った瞬間に決着をつけていました。本来、自力といえば逃げ、マクリを指しますし、白水の場合もうまく展開を突いたものではあります。しかし、進入を考慮に入れれば、まさに“自力の差し”とでも言いたくなるような、渾身の差し切り。やはりこの男は侮れない、そう改めて思わされた走りに、拍手を送りたくなった次第であります。

 続いて第2位は、やはりこの男が主役!と思わされた、あの人です。

8R 唐津は俺の庭だ!
2007_0113_02_085  2日目6R、インに座った緑のカポックが、明らかな異常を見せたとき、多くの人が頭を抱えたに違いありません。上瀧和則、モーター不良による出遅れ。今節の絶対的主役に降りかかったトラブルは、彼の圧倒的強さに期待していたであろう地元ファン、中心を担う存在として頼りにしていた関係者、そして何より上瀧自身……それぞれの心に暗雲をかけるものでした。選手責任外の出遅れということで、賞典除外にはなりませんでしたが、後退であることには違いない。シリーズの先行きが一気に暗くなった、出来事だったのです。
 しかし、上瀧は少しも萎えてなどいなかった。いや、むしろメラメラと燃える闘志の炎にさらに火をくべたのかもしれません。昨日の後半レースで挽回のピンを奪取すると、今日の8R、5号艇から当然のようにインをせしめて、楽々と逃げ切ってみせたのであります。一見、何てこともない楽勝にも見えましたが、その状況を作り出したことがすごい、と私は思います。「優勝することしか考えていない」、そう言ってのけた上瀧は、誰よりも心に充填した気合の量は多いはず。それが、今節の空気を支配しているからこその楽勝、なのではないでしょうか。
「優勝することしか考えていない」。もっとも記憶に新しいこの言葉は、賞金王決定戦の松井繁から発せられました。松井は、その言葉通りに、快調にシリーズを乗り切ってみせた。彼の中ではもろもろの葛藤がありながら、気合で優勝を引き寄せたのです。上瀧は、昨日の6Rで頓挫があった。松井とは違って、大きなつまずきを強いられてしまった。しかし、その根本においては、松井と変わらない。いや、むしろその頓挫が、松井以上のスペシャルな気合を上瀧に注入したのかもしれません。
 そんなスーパー上瀧を、ここ唐津で見られた。こんなに縁起の良い春を迎えることができたのは、幸せというしかありません。

 そして第1位は、勝負駆けとは縁遠くなってしまいましたが、ハツラツとしたガッツに感動させられた、この選手に贈りたいと思います。

4R 泣くな峰竜太! 水神祭はすぐそこだ!
2007_0113_02_096  敢然とインを奪った5号艇の濱村芳宏。ここから当然のように、進入はもつれていきました。1号艇の野添貴裕は、なんとか2コースを確保しましたが、2号艇の伊藤誠二は5コースにまで追い出されています。昨日もたくさん見られた、競艇の醍醐味・進入争い。その渦の中では、悔しくも不利な戦況を強いられる選手が出てしまいます。
 そんななか、峰竜太は3コースを主張! 3号艇ですから、外の1艇が内に入れば、自然と4コースもしくはさらに外というのが、枠なり主義の現代競艇ではひとつの理であります。ましてや、峰は今節最若手の、GⅠ初出場。黙っていれば、どんどんと外に押しやられても仕方のないところなのです。しかし、峰はしっかりと枠を主張した! この勇気は、まず称えられるべきでしょう。
 そこからの峰がまた、凄かった。スタートはコンマ09。トップタイミングのスリット通過。今節はコンマ17、08、14、そして09。実は初戦の後、たまたまピットにいた私に峰は、「スタートが歯がゆいっす」と話しかけてきました。悪くないスタートだと思うんですけど。そう返した私に、「フライングしても仕方ない、それくらい突っ込むつもりだったんですけど」と峰は返した。もちろんフライングしてもよいなどとは思っていなかったでしょうが、私には「それくらいの覚悟と思い切りの良いレースを見せたい」という意思表示に見えた。そしてその後、それ以上のスタートをしっかりと決めてきたのです。次代の大物・峰竜太。その片鱗は、このSTから立ち上る闘志に現われていると言っていいでしょう。
 トップSを決めた峰は、もちろんマクリを放っていきました。しかし、内から野添の抵抗を受ける。1マークで艇がぴったりと合う。それでも、峰は決して怯まなかった。その上をさらにマクるべく握り込んでいきました。
 ……しかし、さらなる厳しい抵抗を受けた峰は、振り込み気味に落水。5、6、6、落……ほろ苦いGⅠデビュー戦の前半戦となってしまいました。しかし、峰よ、まったく恥じることはない! 私はそう思います。怖れることなく攻め抜いての敗戦を、どうして恥じる必要がありましょう。いや、峰のこの闘志が萎えなければ、きっと今節中に水神祭をあげられる、そう信じる私であります。私は本日で管理解除となり帰郷いたしますが、レジャーチャンネルの画面を通じて、峰のGⅠ初勝利を祝す所存でございます。明日からも頑張れ、峰竜太!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)


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素敵な空間と、いい顔たち――3日目後半のピット

12007_0115_02_062  今朝7時に東京の家を出て、午後イチで唐津に到着し、ピットリポートの担当をバトンタッチ! これまでのSGでは4日目や準優勝戦からピットリポートを担当することが多かったが、今回は3日目後半からの担当ということになる。SGではなく記念のピットリポートをするのも初めてということもあり、「ピットの空気」が読みづらいのではないかとも懸念されたが、選手たちが放っている空気以前に、違和感を覚えたのは唐津競艇場のピットのレイアウトだった。全体が「屋内に近い空間」になっていて、他の競艇場とはずいぶん勝手が違うのだ(唐津競艇場のピット取材は初めてだったわけです)。
 また、多くの競艇場では、取材禁止ゾーンがいろいろ設定されているのにくらべて唐津はそれが少ないうえに、展示航走直前の選手待機場所も装着場の隅にあるので、選手たちのレースが近づいた時点の表情までが見られるのも大きい。そんな点からいえば、基本的には筆者好みのピットといえる。レースや作業の邪魔になることは絶対にしたくないのは当然としても、モーターを整備している様子やレース直前の様子が見られるのは嬉しいことだからだ。

2r0011961  前置きが長くなったが、このピットに入ってすぐ、「アットホームな空間」であるような印象を受けたものだ。
 ピットに足を踏み入れた直後に、山崎智也と、今節ここまで絶好調の坂谷真史、横西奏恵の3人がペラを片手に和やかに話をしていたのを見かけたのも、そんなイメージにつながったのだろう。
 坂谷と横西は「なるほど」という感じで智也の話を聞いていたのだが、智也の様子には偉ぶったところがまったく見られなかった。「いい先生」「いい先輩」ともいえなくはないが、それよりも「いい友達」「いい仲間」といった雰囲気なのである。これは、これまでのSGの取材をしていても感じていたことだが、どんな若手選手とでも智也は、打ち解けた様子で話をしていて、トップに君臨する選手とは思えないほどの人当たりの良さがある。それでいて、いざ自分のペラやボートに向かえば、さっと目つきが変わって、勝負師の顔になるのだ。これが智也の魅力であり、強さの理由のひとつなのだろう。

 はじめてのGⅠ取材ということで、ピットの中には、SGほどピリピリした空気は張り詰めてないようにも感じたが、いざ作業に臨めば智也に限らず、選手たちの表情は真剣そのものだ。それはよく取材している一般戦のピットでも同じことで、勝負の世界であるからには当たり前のことだが、唐津のピット独特の雰囲気ともあいまって、この空気がすぐに好きになった。
“SGとはちょっと違いながらも、大きくは異ならない”
 選手それぞれの勝負駆けが近づく3日目後半のピットだが、なかなか素敵な空間なのである。

32007_0115_02_055 さて、これまでピットリポートを担当していた姫園淀仁の原稿でも連日報告されているが、ペラ小屋も相変らず大繁盛!
 真摯そのものといった表情で、長い時間ペラと向かい合っている選手は多かった。筆者が見ていた時間帯でいえば、市川哲也、烏野賢太、倉谷和信、野長瀬正孝などの姿が目についた。
 そんな中で、特別な理由はないのだけれども、なんとなく……、本当になんとなくというだけなのだが、「いいな」と思ったのが冨田秀幸である。正直言って、顔と名前がすぐに一致しない選手の一人だったが、筆者が度々使わせてもらっている言葉でいえば「オーラ」に近いものを感じたといえばいいのだろうか。
 本日前半のレースは東京からの移動中だったため、レースは見られなかったので、成績を確かめると、今日は前半戦の2回走りで、1着、3着。
 初日は1回走りの6着で、2日目はやはり1回走りで2着に来ていたので、状態は上向いているのは間違いない。明日以降も注目したい選手である。

B2007_0115_02_107 ……今回、個人的に楽しみにしていたことのひとつは、『BOATBoy』で取材したことがある峰竜太が、初のGⅠ参戦となる今回、どう闘っているかを直接見ることだ った。ここまで、成績は5・6・6着と上がってこないうえに、筆者が移動中だった本日の4レースでは「落水」の憂き目に合っている。
 ピットで峰の姿を探すと、案の定、水に浸かってしまったモーターと格闘していた。これは一日、整備に追われて大変だろうと、声をかけるのはやめておいたが、9R前にはモーター整備はひと段落ついたのか、今度はペラ小屋へ移動し、ペラを叩きはじめた(もちろん、そうした合間合間にはボートの引き上げの手伝いにはちゃんと出ていた)。
 そして、ペラ小屋での作業もひと段落ついた様子で、整備場でペラを磨き始めたので、そこでようやく声をかけてみた。
 まず、モーターの状態を訊くと、落水の影響はそれほどないようで、「大丈夫そうです」とのこと。
 続いて、「GⅠの壁を感じているか?」と訊くと、「感じてもいますけど、“これからやっていかなければいけない場所”だし、ものすごく勉強になります。一日一日、自分が強くなれているような気もします」と答えてくれている。作業中の表情には憔悴の色もにじみ出ていたので心配されたが、こうした話をしていると、目の輝きが少しも失われていないのがわかり、ほっとするとともに驚かされたものだ。
 これは頼もしいと思い、「今節の間に水神祭(GⅠ初勝利)を見せてくださいね」と注文してみると、「水神祭はもう、やっちゃいましたけどね」と、峰は照れた笑みを浮かべた。これはもちろん、レース中の“落水”を指した言葉である。「誰もしてくれないんで、一人でやりましたけど……、寒かったです」と落水話を続けたあとに、
「でも、実際、(本当の水神祭も)やれそうな気がします」
 とひと言!
「一等が取れないエンジンじゃないんで……」と話してくれた ので、明日からの復調と飛躍に、ぜひ期待したい。

42007_0115_02_127 峰に限らず、「勝負賭けデー」の明日は、ピットも忙しくなりそうだし、レースも面白くなりそうな予感がしてきた。
 モーター的に注目したい選手は、“智也のアドバイス”も受けたはずの坂谷(3日目終了時点で得点率1着)が筆頭か。
 そして、もう一人は“智也を驚かせた”濱村芳宏(得点率8位)である。
 本日、智也が勝利した10レース。
 引き上げてきた智也は開口一番、「いや、ビックリした! ふと、気がついたら内におるんやから」と言っていたように、その足は本当に強力なのである。

 で、本日のピットからもう一枚。
 こちら↓の写真は、やはりエンジン絶好調で、「気持ちも絶好調」の様子の寺田千恵(得点率7位)。やっぱり、いい顔なんである。

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(PHOTO/中尾茂幸+内池=2枚目のみ TEXT/内池久貴)


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明日の勝負駆け状況!

 3日目を終えて、得点率トップは坂谷真史。26歳の伏兵が、昨日に続いてシリーズリーダーの座を守りました。2位は山崎智也で、今年も抜群の安定感を誇っています。このトップ2をはじめ8選手が無事故完走で準優当確(ボーダー想定6・00)。2日目にL(責任外)を切った地元の大将・上瀧和則も2走で5・5着条件と、準優への道が見えてきましたね。

 選手節間成績(勝負駆け状況)

1坂谷真史 8・80 ☆
2山崎智也 8・25 ☆
3上瀧和則 8・00 ⑤⑤
4濱野谷憲吾7・60 ☆
5伊藤 宏 7・50 ☆
6服部幸男 7・50 ④⑤
7寺田千恵 7・50 ④⑤
8濱村芳宏 7・50 ☆
9白井英治 7・40 ☆
10玄馬 徹 7・20 ☆
10金子貴志 7・20 ☆
12鳥飼 眞 7・00 ⑤
13岡部大輔 7・00 ⑤
14中嶋誠一郎6・80 ⑤
15三井所尊春6・50 ③④
16原田幸哉 6・40 ④
17冨田秀幸 6・25 ③
18瓜生正義 6・25 ①⑥
――以上18位ボーダー――
19寺田 祥 6・20 ③
20白水勝也 6・00 ③
21烏野賢太 6・00 ③
22堤  昇 5・80 ②
23仲口博崇 5・75 ②
24熊谷直樹 5・25 ②②
25田中信一郎5・25 ②②
26繁野谷圭介5・20 ①
27中島友和 5・00 ②②
28草場康幸 5・00 ②②
29野長瀬正孝5・00 ②②
30上平真二 4・75 ①②
31白井友晴 4・50 ①②
32市川哲也 4・25 ①①

 以上、32位の市川まで予選突破のチャンスがありますが、ボーダーが6・17あたりになる可能性も十分に考えられます。予め、ご了承くださいまし。


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機力差出る?――3日目前半戦、終了

初日はまくり差し天国、2日目は逃げ天国。前半戦は、かなりハッキリした傾向が露わになっていた昨日までですが、今日はイン逃げ3本で、あとは差し、まくり差しの「差し系」が台頭と、それほど顕著な傾向は見えていない。

ただし、逃げた1Rの冨田、3Rの中嶋、5Rの白井は、いずれも機力上位。それ以外も、足がいい選手がしっかりと上位着順を獲っている感じだ。後半戦は、パワー上位勢が1号艇に入っているケースも多いが、果たして……!?

2007_0113_02_107


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3日目午前中のピット

2007_0115_01_168  空気が冷たい午前のピット。ただ、湿気を含んでいないので、身が引きしまるような感じがする。
 全日本王者決定戦も今日で3日目。そろそろ今節の明暗が濃淡をもって現れてくる日であるだけに、選手の顔もクールに引きしまっている。

 試運転を終えて係留ピットでエンジンを見ていたのが金子貴志。ここまで1着はないものの、2着3着2着と着をまとめている。白井英治、寺田千恵、坂谷真史に比べるとあまり話題にはなっていないが、足や試運転の内容がすこぶるイイ。今日の出走は4レース(3着)と、8レース。8レースは1号艇なのだが、必ず動いてくるであろう上瀧と同じレース。一見買いにくそうにみえるが、オッズ次第では狙ってみても面白い存在である。自身初のGⅠ優出を目指して金子は走る。

Nu2r0035_1  今日も昨日と同じように総勢十数人がペラを叩いていた。整備室にも上瀧や瓜生など数人が入り、エンジンを触っている。唐津のエンジンの評判はすでに固まっているが、「これほど機力差が大きいシリーズも珍しい」といわれるほど、出ているエンジンと出ていないエンジンの差がはげしい。だからこそ、ペラ室も盛況だし、整備室も盛況なのだろう。

 昨日一昨日と同じ場所で、倉谷がペラを叩いていた。なんだか指定席のようになっている。3レースを敗れて、準優出はかなり厳しい立場に追いやられてしまった倉谷だが、整備の甲斐あって日に日に足合わせの内容は向上しているようにみえる。午後は7レースに出走。明日以降も舟券的に注目だ。

2007_0113_02_058  エンジン差が大きいなか、野長瀬の45号機はまさに中堅級といった感じ。ペラを叩いて装着して試運転。3レースに出走があるだけに(結果3着で、ここまで④③④③で得点率5.00に。まさにちょうど真ん中をいく成績)、忙しく動き回っていた。「かならず足は上向く」と信じながら、野長瀬は動く。

Nu2r0096  得点率第5位。今日の結果次第では、準優1号艇も視野に入ってくるであろう寺田千恵も、昨日とまったく同じ場所でペラを磨いていた。
 ご存知のように彼女のエンジンは出ている。おそらくペラも合っているのだろう。「何もしないのも整備」という競艇格言を実践しているようだ。
 今日の出番は10レース1回走り。1号艇だが、そこそこの足がある濱村、それに山崎智也と同じレースだ。今日のテラッチは果たして!?

Nu2r0102  そして。戦前の評価ではあくまで脇役扱いだっただろう坂谷真史が、現在まで立派に主役を演じている。午前中のピットでは、自分の艇に装着したペラを覗き込んで、なにやら考え事をしているようだった。
 表情はやや固いように感じたが、1マークで事故があった4レースを冷静にさばいて見事に1着を取った。これで準優1番乗りがほぼ当確。明日以降も、主役は譲らない。

 エース機を駆り得点率2位の白井英治の姿はあまり見かけなかったのだが、1レースの艇の引き上げで表に出てくると、ピット内にある自分の艇にペラを装着しはじめた。5レースと12レースの2回走りだが、だいぶ余裕のある動き方にみえた。テラッチと同じく、とくに何もやる必要がないのだろう。で、5レース。堂々としたイン逃げを決めて、坂谷に引き続き本日2人目の準優当確が出る。

Nu2r0112  そして今日も一番忙しそうにしていたのは、最若手の峰竜太。試運転して、帰ってくると先輩のもとに駆け寄る。それが終わると、ペラ室に走って行ってペラを叩いて。レースが始まるとエンジンを乗せる台を動かして、艇の引き上げを手伝って。またペラ室に入って……。とにかく、どこにいても峰を見るような働きぶりだ。
 残念ながら今日は落水してしまったが、1マークではまくり切りそうな勢いだった。明日こそは、水神祭を魅せてくれ!

(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/姫園淀仁)


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K記者の「インからもしっかり!」予想

 前半は的中が一本でした。それも、たいして配当つかんやつ。峰竜太の果敢なレースは、落水に終わったとはいえ、見事でしたけどねえ……。後半は、特に勝負レースを設けず、冷静に狙い撃っていきます。

7R 伊藤宏がひとマクリ
★進入123/456または1236/45
 濱野谷が動くのか動かないのか……五分五分というところでしょうか。いずれにしても、カドは伊藤宏。派手さはないけど、ほんと、出てるんです。繁野谷、白井友の1、2号艇はやや機力劣勢、伊藤が一気にマクっちゃいます。
2連単 4-356 3連単 4-356-356

8R 金子の俊敏差し
★進入5123/46
 ここは当然、上瀧が動いてイン奪取濃厚。逃げ切りに人気が集まるでしょうが、狙いたいのは隠れ超抜・金子。上瀧を差し切れるだけの足はあると見ます。もちろん、この折り返しが本線。玄馬も、ちょっと不気味ではあります。
2連単 1=5 15-2 3連単 1=5-26 15-2-156

9R 服部が逃走決める
★進入123/456
 服部は上位級のすぐ下、というくらいの足色。インならば、しかも超抜級がほかにいないここならば、悠々と逃げ切りを決められるはず。相手は足の順に瓜生、岡部。熊谷も少々アップしている感じなので、3着の押さえに。
2連単 1-25 3連単 1-25-245

10R テラッチが準優当確へ
★進入123/456
 横綱・テラッチが1号艇で登場。やっぱり逆らえませんよね。イン嫌いと言われていますが、昨年11月の「BOATBoyカップ」では「これからはインからもしっかり逃げます!」と言ってましたよ。鉄板!
2連単 1-45 3連単 1-45-245

11R 寺田の差し抜け
★進入123/456または126/345
 堤が動いてスローか、それとも枠なりか。そして、動いたとき幸哉はカドかカド受けか。ポイントはこのあたりになりそうです。前半でポイントを落としてしまった幸哉が意地のマクリに出ると見ますが、鳥飼も黙ってマクられはしない。間隙突いて差す寺田を狙ってみます。
2連単 2-146 14-2 3連単 2-146-146 14-2-146

12R 憲吾、意地の逃げ切り!
★進入123/456
 カドがどこになるかは微妙ですが、枠なりでしょう。エース機・白井英が6コースからどこまで突っ込むか。準優当確を決めた坂谷はモチベーション下がってないか? もろもろ気になりますが、やはり憲吾が意地を見せると思われます。人気は白水、坂谷、白井あたりでしょうが、玄馬と賢太も不気味で、難解です。あえて薄目を狙ってみましょう。
2連単 1-45 3連単 1-45-流

 えっと、予想は明日からH記者にバトンタッチであります。H記者のことも応援してやってくださいまし。それでは、後半レース、そして明日からも皆様、グッドラック!(K)


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K記者の「好調宣言!」予想

 いやいやいや~。昨日はなかなか好調でした。158・9%の回収率、2日間トータルも71・7%と、だいぶ盛り返してきましたよ~。今日も勢いキープで、一気にトータルプラスにもっていきたいもの。しげ爺さんとH記者には絶対に負けられない!のであります。 あ、今のところ、ホーム向かい風です。昨日との傾向変わりに注意したいですね。

1R 奏恵のカド戦
★進入123/456
 イン冨田は、昨日は上昇気配を見せていましたが、まだ全幅の信頼を置けません。一方、カド奏恵は、転覆の後遺症は感じられず、しかもスタートがコンマ15~16で揃っている。ここはカドから攻めて初勝利に期待します。相手は冨田と冨成の“冨冨コンビ”。3連単はボックスで。
2連単 4-13 3連単 1・3・4BOX

2R 寺田の自在戦
★進入1236/45
 野長瀬の動きが気になりますが、スロー進入と見ます。伯母と繁野谷のダッシュ勢がもうひとつの足で、内の久富と信一郎も出し切れていない。ここは寺田の自在な走りに期待で、野長瀬とのセンター筋を本線とします。
2連単 3=6 3-12 3連単 3=6-12 3-12-126

3R 中嶋が軽快に逃げる
★進入1236/45または1623/45
 前検横綱指名の久田は、伸び系統は上位ですが、ターンがもうひとつ。一方、中嶋は今日の朝特訓でも安定した出足を示していました。ここは軽やかに逃げ切ると見ます。カド一撃の場合は、久田のアタマも。あと、倉谷が朝特訓を見る限り、上昇していますよ。
2連単 1=4 1-26 4-26 3連単1=4-26 1-26-4 4-26-1

4R 峰の水神祭はここで!
★進入1235/46
 濱村はスローとしましたが、モーターいい坂谷マークもありえます。内2艇に物足りなさがあり、ここは峰の水神祭チャンス。S踏み込めば、マクリ切れる足です。出ている坂谷、隠れ超抜の金子とのボックスで。
2連単 3・4・5BOX 3連単 3・4・5BOX

5R 白井で文句なし
★進入1236/45
 深川は昨日の転覆で、かなり足が落ちてしまったように思えます。今日も整備に励むでしょうが……。ここは横綱・白井の1号艇、逆らえるわけがありません。ガッチガチの配当でしょうから、絞るしかないっすね。あえて、昨日の前付け逃走劇が印象深い森岡で。
2連単 1-2 3連単 1-2-34

6R 堤の逃げ切り ※勝負レース!
★進入1256/34
 三井所は、今日もピット離れ良く動くと見ます。白水も連動するでしょう。智也がどこまで機力アップできるかがカギですが、動く三井所や白水を警戒している間に、堤がきっちり逃げ切ると見ました。足は悪くないですよ。
2連単 1-23 3連単 1-23-234

 後半はまた後ほど! 今日も頑張りましょう!(K)


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現時点でのモーター番付!

 今日は予想の前に、2日目を終えての独断番付をアップします。

             東                 西             張出
横綱  寺田千恵    白井英治
大関  金子貴志    坂谷真史   三井所尊春
関脇  伊藤宏     濱野谷憲吾
小結  上瀧和則    久田武
前頭1 服部幸男    白水勝也
前頭2 岡部大輔    烏野賢太

2007_0114_12r_037  東西横綱がテラッチ&白井英治であることに、異論のある人は少ないはず。三拍子揃ったテラッチ、ターン足が図抜けている白井は、枠がどこであろうと外すわけにはいきません。秘蔵っ子とでも言うべき存在は、金子貴志。展開を突く足は明らかに上位で、ヒモには絶対に押さえておきたいパワーです。もちろん、枠番によってはアタマ狙いも。人気の盲点になりがちなので、妙味ありますよ~。坂谷は、悪くはないとは思っておりましたが、もはや上位級であることを認めないわけにはいきませんね。三井所は出足回り足系統が上位で、昨日見せた強烈なピット離れも魅力です。このあたりが、ハッキリと「出てる!」選手でしょう。あと、派手さはないんですが、伊藤宏は間違いなく、いい足してます。
 上瀧は、モーター不良による出遅れがちょいと気にかかりますが、インから逃げ切る足は十分にあります。濱野谷も、彼が求める掛かりはかなり来ていると見ました。前検横綱評価からかなり落ちてきた久田武。どうやら、引き波を超えるパワーが弱いようです。ただ、引き波がないところでは間違いなく上位。伸び、スリットからの行き足といったあたりですね。1周1マークであれば、豪快に外マイも通用するでしょう。まだまだ見限れません。
 以下の4人はあまり差がなく、中堅以上の足はある選手たち。整備次第では、まだまだ伸びシロもあるはずで、今後の動きに要注目です。また、この番付からは漏れましたが、山崎智也、冨成謙児、中嶋誠一郎、玄馬徹、そして峰竜太あたりに上位クラス突入の可能性があると見ます。整備状況や、足合わせ、展示などには目を配っておきたい選手たちです。
 一日早い勝負駆けの選手も出てくる3日目。さらなる整備でパワー変動がありうる、それが今日です。動きには気を配るべき1日になりそうです。(K)


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3日目!

おはようございます。唐津53周年記念・全日本王者決定戦、3日目の朝でございます。本日の唐津は、薄い雲はかかっているものの、晴天の爽快な朝でございます。予選も折り返し点を過ぎ、勝負駆けモードに入ってきます。さらに激烈なバトルに期待しましょう。

2007_0113__112 本日の注目レースは、11R。

1号艇 鳥飼眞(福岡)
2号艇 寺田祥(山口)
3号艇 原田幸哉(愛知)
4号艇 田頭実(福岡)
5号艇 市川哲也(広島)
6号艇 堤昇(静岡)

進入は、枠なりでほぼ間違いないでしょうか。堤が動くかな? ともかく、目が行くのがセンターからアウト筋。原田、田頭、市川と、名うてのスタート野郎がセンターに集結しました。特に原田は今期の平均STがコンマ12! 今節にいたっては平均コンマ07! その原田を筆頭に、外からSで攻める選手がドカーンと突っ込んでくるのですから、内の鳥飼や寺田は気が気ではない。果たして、S攻勢をがっちり受け止めることができるか。あるいは、S野郎たちが烈風のごときSでカマすか。みどころの多いレースと言えるでしょう。

というわけで、本日も盛り上がってまいりましょう!(PHOTO/中尾茂幸)


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2日目午後のピット

Dscf1924  あいかわらずペラ室は選手でいっぱい。レースを控えている選手も、レースを終えた選手も、自分の理想の形に近づけるべくペラを叩く。
 窓から差し込む陽光が、作業している選手にとっては暑いようで、服部幸男がSGジャンパーを脱ぎ、窓を開けた。

 

Dscf1921  ペラ室で印象的だったのは倉谷和信だ。昨日もそうだったが、今日もペラ室にこもっていた。初日が6着6着という最悪のスタートだったが、今日は1回走りの4レースでイン逃げを決めて1着。準優出への望みをつないだ。
 でも、マッチングにはまだ納得がいっていないのだろう。艇の引き揚げ作業のときは表に出てくるが、作業が終わると走ってペラ室に舞い戻っていた。
 明日は3レースと7レースに出走。倉谷の体重も、前検日から順調に減ってきているだけに、1日早い勝負駆けを決めてくる。

 

Dscf1925  午前中のピットの記事で『冨田の相棒12号機は、複勝率29%の低調機。昨日の成績は1回走りで6着。今日は8レースに出走する。12号機は息吹を吹き返すのか、はたまた蘇生しないのか。注目である』と、報告した冨田。ピストンリングを交換して8レースに臨むと、瓜生と3周1マークまでデッドヒートを繰り広げる好レースを魅せた。残念ながら2着に敗れはしたが、足は明らかに上向いている。レース後の表情も笑顔。どうやら蘇生に成功したようだ。

 

2007_0114_09r_060   整備室は、いろんな選手が入れかわり立ちかわり入っていた。それもそのはずで、今日の部品交換を調べてみると、峰、横西、伊藤誠、中島、久田、野添、冨田、山来、中野、深川、坂谷と、11選手が部品交換を行っている。
 9レースが終わり、田中信一郎が艇からエンジンを外す。格納するのかと思いきや、そのまま整備室へ入った。9レース、田中はインからコンマ11のトップスタートを決めて、磐石の態勢で逃げ切ろうとした。が、内から原田幸哉に差されてしまう。さらに道中では濱村にも逆転を許してしまった。
 やはりあの足に納得いかなかったのだろう。ドリーム6着今日が5着3着なので、得点は3走13点。明日は2レース1回走り。賞金王3V男が、準優にも乗らず、3日目で散るわけにはいかない。勝負だ。

 

Dscf1928  とりあえずひととおりの仕事が終わって余裕が出てきたからなのか、あちこちで立ち話をしている姿もよくみられた。
 整備士と立ち話をしていたのは堤昇。カゼを引いているのか、花粉症なのかよくわからないが、でっかいマスクをつけている。かと思えば、岡部と冨成がスタート練習の表をみながら小声で話しているし、ペラ室のなかでは横西と白井がなにやら会話をしていた。

Dscf1929  寺田千恵は整備室の入り口に座り、ペラを磨いていた。初日から1着2着の成績で、今日の4レースも、前を走る鳥飼に3周1マークで競り勝って3着をもぎ取った。
 好成績に感謝するよう、寺田は丹念に磨く。ここまでの得点は24点。明日の10レースで1着を取れば、4日目を待たずして準優の当確ランプがつく(4日目完走条件、ボーダー6.00で)。

Dscf1926  ペラ室や整備室に比べて、選手が少なかったのは水面。試運転をしている選手は、だいぶ減っていた。係留ピットにもほとんど選手はいない。目をむけたとき、水面にいたのは草場ただひとり。午前中と同じように回転数を確認しているが、いまは玄馬も岡部もいない。独唱である。草場の成績は、初日2日目、ともに4着4着という内容。いまひとつシックリこないのではないだろうか。

 明日は3日目に突入。ピットはどう動くのか。

《PHOTO・TEXT/姫園淀仁 PHOTO/中尾茂幸(4枚目)》


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本日のベストパフォーマンス 2日目

 いやはや、今日も熱い戦いが続出した唐津53周年記念・全日本王者決定戦。もろもろの能書きは抜きにして、さっそく行きましょう。第3位は、我らがスーパーレディーの驚くべき走りです。

5R テラッチ、GⅠ制覇へ驀進!
 1号艇・三井所尊春がコンマ10の好スタートから逃げ、4号艇・金子貴志が展開を突いて2番手、2号艇・鳥飼眞が3番手を確保……ここまでは、まあよくある展開となった5Rであります。スリットから伸びた3号艇の久田武が大マクリを放ち、バックでは2番手の局面もあったわけですが(2マークで捌かれ、無念)、それにしても取り立てて大騒ぎするような展開ではないでしょう。
2007_0114_05r_061  ところが、その後ろにいたのです。唸りを上げて前を追いかける、黄色いカポックが! スーパーレディー・寺田千恵、テラッチであります。
 1周1マークでは展開負けで後方に置かれたテラッチ、普通であれば、そのままゴンロク争いでおしまい、というパターンでしょう。しかし、超抜級の足を誇る41号機を駆るテラッチは、コーナーごとに前団との差を詰めていきました。いや、正直に言えば、道中は視界の片隅に黄色いカポックを入れていた程度。2周2マークを回って、鳥飼のすぐ後ろにまで迫ったのを見たとき、「き、来た~っ!」と驚愕の声をあげていたことを告白しておきましょう。とにかく、それほどテラッチの位置取りは、上位争いには絶望的に見えた。その差を、2周2マークまでに縮めてきたのですから、驚くしかありません。
 直線での鳥飼とテラッチの差は2~3艇身ほどだったでしょうか。逆転不可能な差ではないけれども、鳥飼の機力、腕をもってすれば、いくら超抜テラッチでもターンで捌けるだろう……そんな様相であります。実際、鳥飼も外マイを許さないよう、さらに差しも防げるよう、3周1マーク直前では艇を少し外に振って、ターンマークぎりぎりを狙った航跡を取ろうとしました。さすが鳥飼、本来ならこの時点で、鳥飼は3番手を死守できるはずでした。ところが!
 鳥飼が艇を振った瞬間、テラッチは迷うことなく内を目指した。まさしくターンマークへの最短距離を選択したのです。モーターパワーを考えると、鳥飼にとっては戦略がやや裏目に出てしまったのかもしれません。2番手を行く金子との差があまり開いておらず、ターンでつかえてしまうような態勢だったのも不運ではありました。鳥飼の旋回は、ほんの少しだけ、ターンマークを外すものとなり、そのわずかな隙間に、テラッチがやはり迷うことなく進路を取った瞬間、勝負は決しました。テラッチ、大逆転の3番手浮上! 機力をフルに活かした、素晴らしい逆転劇であります。
 この3着確保は、今後の戦いを考えれば、非常に大きいといえます。2日目終了時点で、得点率8・00の第5位(得点は3走24点)。テラッチは予選6回乗りですから、ボーダー6・00とすれば、残り3走で12点=4着平均で準優に届く計算になる。1号艇がまだ残っていて(明日の10Rです)、しかもモーターは超抜クラス、何事もなければ、問題なくクリアできるはずです。女子選手の周年記念Vという偉業に向けて、完全に軌道に乗ることができた。それがこのレースだったことを考えれば、場合によっては大きな大きなターニングポイントとなる3周1マークだったのかもしれないのです。テラッチ、明日からも突っ走れ!
2007_0114_12r_070  最後に、鳥飼について、もう少し触れましょう。12Rにも登場した鳥飼は、道中3番手。そして、後方から服部幸男が差を詰めてきて(5号艇!)、なんと、またまた3周1マークで内から追いつかれてしまったのです。5Rとまったく同じ展開、あぁ、鳥飼よ……きっと、鳥飼も5Rの記憶が頭によぎり、ハートに火がついたのでしょう。3周2マーク、鳥飼は服部が確実に先マイしようとするところを、思い切り握り込んだツケマイで、再逆転してみせたのです! 同じ轍を踏めるか! ここで負けたら、男が廃る! そう咆哮しているかのような全速ターンは、鳥飼という男を物語る、珠玉の表現でした。

 そして、本日は同点1位が2つ! この2つのレースには、とても順位などつけられません。というより、大ヒット映画とその続編とでも言いましょうか……ようするに、ともに“進入争い”をテーマとした、強烈なバトル2連発であります。

2R 仁義なき進入争い PART1
 スタート展示は12345/6。単騎ガマシとなったことはちょっと意外でしたが、いわゆる枠なりであります。私も、そう予想しました。この時点で、誰が20分ほど後の大異変を想像したでしょうか……。
2007_0114_02r_011  本番。3号艇の中島友和が、鋭いピット離れを見せました。ピットから2マークまでの距離が長い唐津水面、中島は小回りブイに到達するまでに、1号艇・伊藤誠二と2号艇・冨成謙児を押さえ込むことに成功し、真っ先にバック水面へと艇を持ち出したのでした。「ほぉ~、中島がインを取ったかあ」。想定とは違う進入になるのは、別に珍しくもない。それより中島が地元ならではの闘志を見せたようにも見えて、感心しつつ、その様子を眺めていた私です。多くのファンも、似たような思いだったのではないでしょうか。
 私、次の瞬間に出走表に目を移していました。中島の進入回数を確認するためです。もっとも多く入っているのは3コース、なるほど、基本的には内寄りの選手だ…………と、そのとき! ふと目を上げて見た水面の、インコースに座っているのは、黄色いカポックではありませんか! ご、5号艇!? 隣で見ていたH園記者によれば、大きく回り込んだ森岡満郎がいち早くホームに艇を進めて、インを強奪したと! そして、2コースには青いカポック! よ、4号艇! 堤昇が、森岡の動きに乗じて、2コースをガメたのです。十中八九、インを手にしたと思われた中島は、結局は艇番通りの3コース。内から、5、4、3……マジかよ! 誰がこの隊形を予想しえたでありましょうか。「読み通りの進入!」と言い切れる方がいたら、私、抱きしめてあげます。あ、迷惑ですか、そうですか。
 進入隊形は、最終的には543/162。スタート展示でアウト単騎だった中野次郎が5コースに入り、冨成が6コースに出されてしまいました。伊藤にしても、イン権利があったはずなのに、カドとはいえダッシュ戦に。まさしく仁義なき戦い。スキの許されない緊張感ある戦い。思わず、「これこそ競艇だよなあ……」と呟きつつ、この珍しい、しかしかつての競艇では当たり前のように見ることのできた6艇の並びに見入った私でありました。やっぱり、進入争いって、競艇の醍醐味ですよね!
2007_0114_02r_001  そして! 森岡のイン奪取は、見事に実った。かなり深い進入ながらコンマ03の超絶スリットを決めて、逃げ切りを果たしたのです! 2着には、2コースを奪った堤。3着には、この進入バトルのゴングを鳴らした中島(外マイ攻勢での逆転3着でしたが)。結果的にスロー3艇が内から順番に入線したのですから、ピットアウトからゴールまで、パーフェクトに美しいレースだったと言えるでしょう。1コース→2コース→3コースという決着なのに3連単69320円もついたことも、とびきりのスパイスでしたね。

10R 仁義なき進入争いPART2
 上瀧和則がいる。それだけで、進入に動きがあることは、織り込み済みといえます。ただし、このレースは3号艇。ピット離れで覗いていなければ、なかなか動きづらい枠番でもあり、果たして上瀧はどうするのか……それがひとまずの焦点であることは、間違いありませんでした。
2007_0114_10r_014  伏線は6レースだった、と言っていいでしょう。6号艇からインを奪った上瀧は、あろうことかモーター不良による出遅れ! どんな理由であれ、上瀧にとってはプライドが許さない事態だったに違いありません。だとするなら、後半10Rは、再び怒りのイン奪取、そして6レースのリベンジ! そう考えるのが、自然というものでしょう。そしてその通り、スタート展示から上瀧は軽快なピット離れでインをゲット。闘志を存分に見せ付けました。
 少し意外だったのは、これに連動した男がいたことです。上瀧のかわいい弟分・三井所尊春。6号艇から素晴らしいピット離れで、上瀧の外に陣取りました。スタート展示とはいえ、これは「本番でも行きます!」という高らかな宣言。内水域に、麗しい地元ラインが形成されたのであります。さらに、このままではアウトになってしまうと、5号艇の白水勝也も動いて3コース。いつの間にか内コースを占められてしまった1号艇・中野次郎、2号艇・中里英夫は、仕方なくといった感じで、4、5コースに入りました。スローにしたのは、本番では内を譲らないよ、という意志表示のようなものだったのかもしれません。4号艇の秋田健太郎は、6コースの単騎ガマシ。スタート展示の並びは、36512/4となりました。
2007_0114_10r_063  さあ、これが本番ではどうなったか。まず、展示と同様に、上瀧がインを目指し、三井所は強烈なピット離れで内を出し抜きます。ただし、いくら相手が佐賀の大将と若頭といっても、次郎も中里も簡単に譲るわけにはいかない。さすがに一瞬、主張の意志を見せておりました。結局は、上瀧と三井所が1、2コースを取り切るのですが、ささやかではあっても意地を見せたことは、彼らの選手魂の輝きであります。
 3コースは展示同様に、白水が回り込んでゲット。内から365という並びになった。問題はここからです。おそらく、次郎は展示同様スローにするか、それとも引いてカドにするか、考えたのではないでしょうか。いや、あくまで推測なのですが、そこからの次郎の動きは展示に比べるとやや逡巡を感じさせるものでした。その間に、中里は「これ以上は外に行きたくない」とばかりに艇を進め、展示よりひとつ内の4コースに入りました。すると、6コース上等とばかりに艇を流していた秋田も、舳先をくるりとスタート方向に返す。そう、次郎は6コースになってしまったのです!
 36524/1
 この「1」が、98期99期の新人たちなら、むしろ順当な並びでしょう。しかし、次郎は昨年、ここ唐津で新鋭王座をイワし、先の賞金王シリーズでは優出を果たした、立派な記念レーサーなのです。その次郎が、1号艇だというのにいつの間にか6コース単騎ガマシ。一寸のスキも許されない過酷な戦いが、陽の傾きかけた唐津水面に、激烈に立ち上ったのであります。
2007_0114_10r_018  このレースにも、とびきりのスパイスが添えられていました。1着は、1マークで決着をつけた上瀧でしたが、その後ろが大混戦となった。内から中里、三井所、秋田、白水と、1周バックでは4艇が完全に並ぶラップ状態! 次郎も差がなく続く、超接戦となったのです。2マーク直前では秋田の舳先が浮き上がるほど、艇をぶつけ合う先陣争い。2マーク先取りの中里が2番手を確保しましたが、間隙を突いて差し上がり、一時は2番手3番手を脅かした次郎のターンも見事でありました。いやはや、このレースもパーフェクトな名勝負でしたね! 競艇の魅力がパンパンに詰め込まれたレースだったと断言しちゃいます! あ、次郎は2Rにも出走してましたね。ともに成績はもうひとつでしたが、明日はリベンジを!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)


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イン天国!

まくり差し連発だった初日前半。打って変わって今日は、イン、イン、イン~! 1Rから5Rまですべてイン逃げ。6Rで、インに入った上瀧和則が出遅れ欠場となって、連勝はストップしたが、2コースの伊藤宏が勝ったんだから、やはりイン水域の強さは証明されている。

後半もこのままイン天国が続くのか。期になるのは、ここに来て、追い風が強くなってきたこと。強い追い風の際には、インが流れ気味になって、差しが決まる、というのが唐津の傾向だから、昨日のようなまくり差し水面になるかも。風速を確認のうえで、勝負したいところだ。

2007_0113_01_011


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K記者の「唐津の海で波乗り!」予想

 出ました、的中がきっちり出ました! 3Rのくま逃げ、そして5Rの2連単2180円&3連単8220円! 前半の回収率は、うはは、256・4%。初日からのトータル回収率も62%と盛り返してきましたよ~。この調子で、後半戦も行きましょう。

7R 奏恵、リベンジを!
★進入123/456または1256/34
 初戦転覆、2戦目5着で、準優はほぼ絶望的になってしまった横西。1号艇のここでリベンジを果たしたいところです。5号艇・濱野谷、6号艇・熊谷の動きが気になりますが、インはキープできそうで、きっちり先マイ。足合わせを見る限り、逃げ切れる足はありそうです。
2連単 1-25 3連単 1-25-256

8R 瓜生もリベンジを!
★進入123/456
 前半4Rでエンスト失格の憂き目に遭ってしまった瓜生。1号艇のここで、その分を取り返したいところでしょう。怖いのは、全速戦が冴える中島。足も上向きで、逆転まで。あと、気合だけは誰にも負けていない峰も、祈・水神祭ということで。3連単はボックス。
2連単 1=4 1-5 4-5 3連単 1・4・5BOX

9R 信一郎、巻き返せ!
★進入123/456
 どうもピリッとしない信一郎ですが、予選後半戦のためにも、1号艇のここは負けられないところ。スタート踏み込んで、逃げ切ります。相手は、不気味に粘っこい野長瀬が本線。濱村、幸哉も悪くないです。
2連単 1=3 1-24 3連単 1=3-245 1-24-2345

10R ジョー様も巻き返せ!
★進入312/456または132/456
 前半6R、まさかの出遅れを喫してしまった上瀧。鬱憤晴らしのためにも、3号艇から前付けでイン奪取! 進入をそう読みます。もちろん、次郎も主張したいところで、3割くらいで次郎イン上瀧2コース。上瀧がインを獲り切れば、怒りの逃げ切り濃厚で、次郎の順走が本線でしょう。次郎が主張してきた場合は、中里が浮上。試運転を見ていると、ターンはスムーズなんです。
2連単 3=1 3-26 2-136 3連単 3=1-26 3-26-126 2-136-136

11R 濱野谷が今節初勝利 ※勝負レース!
★進入123/456
 1号艇・仲口は、足合わせではどうにも弱く見えます。そこで深川を狙いたいのですが、4Rでの転覆が気がかり。ここは、濱野谷の今節初勝利を期待しましょう。彼が最重視している掛かりはかなり上向いていると見たぞ。
2連単 3-245 3連単 3-245-1245

12R  智也も今節初勝利
★進入123/456
 智也が1号艇、2号艇の70号機・白井が気になりますが、ここはしっかり“美しすぎる逃走”を見せてくれるでしょう。白井との折り返しが当然本線ですが、穴目は6号艇・伊藤。派手ではありませんが、足はいいんです。
2連単 1=2 12-6 3連単 1=2-56 12-6-124

 後半も波に乗って行きたいっすね。それでは皆さんもグッドラック!(K)


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2日目午前中のピット

Dscf1918  終日うすぐもりだった前検・初日と違って、きょうの唐津はドピーカン。

 ピットにも優しい陽の光が差し込んできて、選手たちの表情を照らす。
 選手たちの表情が明るくみえるのは、天気のせいだろうか。

Dscf1911  1レース出走20分前にピットに到着すると、ほとんどのモーターはすでに艇に装着されていた。モーター置き場に残っていたのは、15号機と64号機。12レース1回走りの山崎智也と、9レース1回走りの野長瀬のエンジンだ。

 ペラ室は大盛況。6畳くらいの小さなスペースに、十数人が座り込んだり、立ったり、思い思いのポジションでペラを叩いている。とくに目についたのは、倉谷和信、服部幸男といったベテラン勢。初日5着4着、地元の久冨もゲージで確認しながらハンマーをふるっていた。昨日はイイところがなかったが、今日、そして明日以降の活躍を期待している。

 ペラ室とは対照的に、エンジンを触っている選手は少ない。整備士と話をしながら冨田がエンジンをバラしていた。冨田の相棒12号機は、複勝率29%の低調機。昨日の成績は1回走りで6着。今日は8レースに出走する。12号機は息を吹き返すのか、はたまた蘇生しないのか。注目。
2007_0113__130  白井英治は整備室の入り口でペラを磨いていた。その姿には「悠然」という言葉が似合う。昨日の成績は1着1回2着1回。力強い内容だが、出足・行き足はあるが、伸びはまだ出ていないように感じたが、はたして今日は? 12レース1回走りだ。

 係留ピットに出てみると、黒いスタンドと水面をグルリと取り囲んだ木々の色彩が、きのうよりも深い。この季節には珍しい絶好の競艇日和だ。

 そこではなごやかな表情で市川哲也が回転数を確認していた。今日の出走レースは、7レースと12レース。初日の成績は2着と好内容だが、今日はわりかし早い始動である。
 そこに田中信一郎がやってきて、ふたりで数分間談笑。田中信一郎が去ると、こんどは中野次郎がやってきて市川と会話をする。
Dscf1912  2レースと8レースに出走する中島友和も、回転数をチェックしていた。その隣には上瀧と三井所がいて、上瀧が一生懸命なにかをアドバイスをしている。
「な、わからん?」
 身振り手振りをまじえながら中島にそう問いかけるも、中島はいまひとつわからない様子。その隣では、三井所が先生の話を聞くように、上瀧のアドバイスに聞き入っていた。昨日に引きつづき、上瀧学校は健在だ。

Dscf1916  草葉、岡部、玄馬の3人も回転数をチェックしていた。とくに会話もなく思い思いに確認しているのだが、耳を澄ましていると岡部の艇音がバス、草葉の艇音がアルト、玄馬の艇音がテノールで、三重唱をしているような感覚に陥る。

 ひなたぼっこをかねながら係留ピットを眺めていると、ツタツタツタっと峰竜太が走ってきて、係留している自分の艇に乗り込んだ。約1分ほど回転を確認して、立ち去ろうというときに私と目があった。すると峰は無言で微笑みながら、指でOKマークを作る。この瞬間「今節はかならず、どのレースかで水神祭をやってくれることだろう」と確信した。
 1レース終了。1マークを回ったあと、一瞬アタマまであるかと思った峰だが、2マークでキャビって結局6着に。水に塗れた服を乾燥室に渡したとき、
「竜太、早かったろ?」
 と田頭に話しかけられる。
「ココしかないと思ってまして」
 イタズラがみつかった子供のような表情でこたえる峰。スリットはコンマ08。敗れはしたが、峰の表情は今日の空のように澄んでいた。

《PHOTO&TEXT/姫園淀仁 PHOTO中尾茂幸(白井)》


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K記者の「初日はすいませんでした」予想

 いやあ、初日はひどかった。我ながら、情けなくて涙が出てきますな。的中は、11Rの2連単260円のみ。回収率を計算しようかと思いましたが、こんなもの、限りなく0%に近いわけでして、あっさり放棄しちまいました。はぁ……。こんなんではしげ爺さんに勝てるわけありません。H記者に威張ることもできません。本日は、スカッと晴れた唐津の冬空のような、気持ちのいい的中を出したいですねえ。

 さて、予想に入る前に、初日を終えてのモーター番付。前検からは、相当変わったように見受けられました。
          東              西
横綱  寺田千恵    白井英治
大関  金子貴志    服部幸男
関脇  上瀧和則    久田武
小結  深川真二    三井所尊春
前頭1 伊藤宏     冨成謙児

 前検での横綱勢は、総じてランクダウン。久田は出ているとは思うのですが、突き抜ける足ではありませんでした。三井所も上位級ではありますが、彼以上の足はゴロゴロしてます。次郎も悪くないように見えますが、とりあえずランク外へ。ちょっとばかり見立て違いでしたかね。そんななか、東の横綱にはテラッチを指名。三拍子揃った好脚ですね。エース機・白井も実戦ではハッキリと強め。これが70号機の底力でしょうか。服部も、ターンしてから突き抜ける足は豪快そのもの。そして、隠れ超抜は金子と見ております。今日は気候が一変しており、気配も大きく変わる可能性がありますから、注意したいですね。

 さて予想です。
1R 元横綱の巻き返し
★進入123/456
 前検で横綱に指名した久田ですが、初日5Rは遅れ差しからバックでぐいぐい伸びていった足は、上位級でした。ここは完全に人気の盲点。元横綱が穴を出します。
2連単 5-126 3連単 5-126-流

2R 伊藤のイン快スリット
★進入123/456
 冨成は出ていますが、2コースから捌く足色ではないような気が。ならば、イン伊藤誠が冨成を壁にしつつ、快スリットから逃げ切ると見ます。冨成と元横綱・次郎が相手。
2連単 1-26 3連単 1-26-流

3R くま逃げ!
★進入123/456または1235/46
 昨日の信一郎はコーナーでの押しが弱そうでしたね。一方、2号艇・岡部は展開を突ける足でしたが、内からの捌きについてはまだ何とも言えない。ここは熊谷が渾身の逃走を決めます。
2連単 1-26 3連単 1-26-流

4R 服部の俊敏差し ※勝負レース!
★進入123/456または1234/56
 初日の服部は素晴らしいレースぶり。インが足弱めの倉谷なら、Sしっかり決めてズバッと差しを決めるでしょう。上昇・深川と、中堅程度とはいえ安定感ある足の瓜生が相手。絞って勝負です。
2連単 2-45 3連単 2-45-456

5R 三井所が快逃!
★進入1236/45
 私の見立てで上位級が揃って、悩ましい一戦。久田、金子、寺田あたりから狙いたいところをグッと押さえて、三井所が地元の意地を見せる快逃を決めると見ました。相手は上位3人。
2連単 1-345 3連単1-345-345

6R ジョー様、2連勝!
★進入612/345
 上瀧はイン奪取、そう読みました。ならば逃げ切りを買うのが筋というもの。伊藤宏が派手ではないものの、出ていますよ。相手本線で。
2連単 6=1 6-24 3連単 6=1-234 6-24-1234

 どこまで巻き返せるか、乞うご期待!(K)


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2日目!

おはようございます! 唐津53周年記念・全日本王者決定戦、2日目の朝です! 今日は、快晴! いい天気であります。爽快です! 本日も、盛り上がっていきましょう!

2007_0113__037 本日の注目レースは6レース!

1号艇 伊藤宏(福岡)
2号艇 野添貴裕(大阪)
3号艇 玄馬徹(岡山)
4号艇 烏野賢太(徳島)
5号艇 中島孝平(福井)
6号艇 上瀧和則(佐賀)

ドリーム戦を逃げ切った上瀧が、6号艇。動きますよね~。ということで、ここはジョー様の前付けショーを楽しみたいレース。一気にインまで強奪するのか、あるいは内枠勢の抵抗があるのか。進入から、いや、進入こそが見逃せない一戦ですね。なお、ジョー様の後半は10R3号艇。こちらも、どこまでコースを奪えるか、注目しましょう。(PHOTO/中尾茂幸)


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本日のベストパフォーマンス 初日

 今節は、久しぶりのベストパフォーマンス3選。まずは「やっぱり、この男が強いと競艇が面白い!」と痛感させてくれた見事な勝利に、第3位を捧げましょう。

9R これが服部だ!
2007_0113__030  インの田頭実がスリットでやや遅れをとった……といっても、コンマ19なのですが、しかし2コースの上平真二がコンマ11ですから、インが2コースに叩かれる典型的な展開です。この時点で、上平に大きな大きなチャンスが転がり込んできた、それは間違いなかったのです。
 上平の外には、3Rで見事な勝利をあげている寺田千恵。こちらはコンマ09で、スリットからさらに覗いていく格好。何しろ、その3Rでも強烈な足色を見せていたテラッチですから、ここも強烈な攻めが濃厚。マクる上平か、その内をマクリ差すテラッチか。その時点での戦況はそんな具合。展開の面では上平、それに加えて足の面ではテラッチ。一騎打ちの様相を呈していたように、確かに見えていたのです。
 ところが! 上平の内を差したテラッチの、さらに内から、青いイナズマが唸りをあげて差してきた。4号艇・服部幸男! コンマ09でスリットを突き抜け、遅れていた田頭を叩き、マクった上平をマクリ差したテラッチをさらにマクリ差す(混乱しそうですが)……普通、マクリ差しといえば、内にいる1艇をマクりながら、先に回った1艇を差す、というイメージで間違いはない。ところが、服部は、内の1艇をマクり、先に回った2艇を差すというマクリ差し。スーパーマクリ差しとしか言いようのない、超絶テクニックで艇団を切り裂いたのです。これができるのが、服部幸男! まさしく腕の差を見せ付けて、圧勝したのですから、もはや完全復調と言っていいのではないか。もちろん、機力も好気配ではありましたが、マクリ差しの常識を打ち破るかのようなターンは、服部の服部たるゆえんを披露したものと言っていいはずです。
 ほんと、服部が強いと、競艇が面白い! 改めて、そう叫びたい私であります。

 第2位は、ちょっと不思議な感覚を覚えた、しかし豪快なレースに捧げましょう。

5R 5艇交差旋回!?
2007_0113_01_090_1   競艇学校の課業には、複数の艇で行なう旋回訓練があります。たとえば、2艇による交差旋回は、ターンマークで内外が入れ替わるようにターンする(内側の艇を外側が差して、ホームでは内側を走った艇がバックでは外側になる)わけですが、5Rではなんと、5艇による交差旋回と見まがう、壮絶なターン合戦が見られたのであります。
 1周1マークを回って抜け出したのは、エース機を駆る白井英治でありました。3コースからコンマ05の快スリットで、2コースの久田武を叩き、インからコンマ04のスタートを決めて先マイを打つ森岡満郎の内をずばりと切り裂いた。実に流麗なマクリ差しでありました。
 その後ろが混戦となった。遅れ差しとなった久田がバックで伸び返し、踏ん張りを見せる森岡、白井を追走しようとした岡部大輔とラップ状態になります。そのやや後ろに上平真二、烏野賢太。それほど差のない状態で、まるで5艇がひとつの塊を形成しているかのように、2マークに向かっていったわけであります。態勢としては、前団の内を走る久田が有利に見えて、何事もなければ先マイして2番手を確保しようとしていたでしょう。ところが。
 上平が切り返し気味に、久田の内に艇を向けた。それと連動して、烏野も内を狙いに行ったのです。本来狙っていたであろうルートをふさがれた久田は、その外を全速で回るしかありません。森岡もまた、さらにその外を目指します。さすがにそれ以上は外を回るわけに行かない岡部は差しハンドル。大混戦でしたから、すべてを把握できたわけではないのですが、まるで5艇が同時にハンドルを入れたように見えました。そう、5艇による交差旋回が、奇跡的に完成したのであります! まるで、バックを回っていた塊が、少しずつ形を変えてはいたものの、塊としてのアイデンティティーは崩さないまま旋回したかのような……。それはそれは、不思議な光景でした。
 結局、最内を差した岡部が2番手に浮上して、2マークを回った直後に塊は塊としての生命を終えました。いや、まあ、レースですから、それが自然のことなんですが。バックから2マークまで、ほんのわずかな時間に姿を表わした塊と、美しき5艇交差旋回。やはり、GⅠというのはレベルの高い戦いだなあと改めて認識したのでありました。

 そして本日のベストパフォーマンスは、なんとオープニングカード!

1R オープニングからガッチンコ!
2007_0113_01_063  唐津は、スタートが難しい場として有名です。前検でのスタート練習でも、選手たちはなかなか難儀していたようで、ただでさえスタートが凸凹しやすい初日にあっては、スリットをいかに通過するかが大きなポイント。「初日は地元有利」という法則は、まさしく走り慣れた水面でのスタート勘の優勢が勝負を左右するという真理を伝えているものであり、特に唐津では大きな大きな意味を持つセオリーであります。
 1R、進入は1236/45。スローに入った4艇は、コンマ20台のスタートでした。初日第1R、まあこんなものでしょう。しかし、カドに入った4号艇に抵抗するには、まったく足りなかった。なぜなら、4号艇はまさしく地元! 冨成謙児だったからであります。冨成のスタートはコンマ12! これぞ地元の利であり、そしてまた地元の意地でしょう。冨成のスリットは、実に見事だった。それはまるで、唐津の水面に走った閃光のようでもありました。
 とは言いながら、名勝負はこの先です。スリットで覗いた冨成は、当然のことながら一気にマクリに行きます。唐津GⅠの初戦、ヨソ者にでかい顔させるわけにはいかん!とばかりに、後手を踏んだスロー勢を呑み込もうとしたわけです。ところが、そこに敢然とツッパリをかましてきた男がいた。1号艇・秋田健太郎であります。インの責任とばかりに、マクリに抵抗していった秋田の男気も、実に見事だった。当然、人気になっていましたから、「スリット遅れてすみません! ケツは自分で拭きます!」とでも叫んでいるかのような、男らしい抵抗。そんな秋田に、冨成も一歩も引かずに応戦します。レバーをぐっと握りこんで、あくまで外マイ! 重量級・秋田と49kgの軽量級・冨成が、真っ向からぶつかりあった、1マークであったのです。
 勝ったのは、冨成マークの伯母芳恒で、マクリ差しで穴が出る典型的なパターン。もちろん、冨成のスタートにきっちりついていった伯母もまた見事ではありましたが、展開を作ったのは冨成で、そこに喰らいついていったのが秋田だったことは忘れてはならないでしょう。
 オープニングカードで、いきなりガチンコの名勝負が出た。これは、全日本王者決定戦のホットさを象徴することになるでしょう。それを水面に現出させた冨成と秋田には、もちろん6コースからの勝利で大穴を叩き出した伯母も含めて、大きな拍手を送りたいと思う次第なのであります。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)


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初日午後のピット

2007_0113_01_075  午前中の原稿を書き終えてピットに戻ると、ペラ室は若手で埋まっていた。とくに目についたのは、中島友和、それに岡部大輔と峰竜太――あ、3人は午前中と同じように佐賀軍団ではあるな。佐賀以外では秋田健太郎の姿もみえた。

 誰も口を開かず、鈍く輝くペラを木槌で丹念に叩く。昨日までとは違い、表情は引き締まっている。午前中に1走を終えて、方向性なり問題点が見つかったのだろう。そばで撮影していることに気づかないほど、みな集中していた。

 昨日からずっと険しい表情だった深川に、ほのかに笑顔がさした。7レース、コンマ08の好スタートでまくり勝ったあとだ。前検日、本日、どちらも整備室でよく見かけたが、ピストンとピストンリングを交換して、機力がアップしたようだ。
 ちなみに7レースの勝ち時計は1分46秒3。比較的速いタイムだ。整備で正解が出たとみてもいいだろう。
 だから、ボートからエンジンを外し格納するかと思ったのだが、
「もうちょっとやってから帰るけん」
 周囲にいた選手に声をかけ、その後もエンジンを見て、ペラを叩いていた。まだ満足はいかない。

2007_0113__140  8レース、坂谷が今節初の逃げを決める。1走目が2着だったので、現時点での得点率は9.00。好スタートである。
 しかし表情は、喜ぶでもなく、固くなるわけでもなく、いたってフツーの表情。冷静である。坂谷にGⅠ優出経験はないが、現在GⅠ連続準優出中だ。また85期からスターが誕生するのか? 明日以降も楽しみである。

2007_0113_02_021  同じ1着2着の成績で、表情を緩めていたのが寺田千恵。専門紙の記者にエンジン評を質問されて、
「二重丸でゴザル!」
 と、元気なテラッチスマイルが咲いた。   

 立ち去り際に、
「わたしなんてエンジン出てないと勝てるワケないじゃないですか」
 とかぶりを振ったが、いやいや。テラッチファンは、腕とエンジンが噛み合った今節の走りにおおいに期待しているはず。「ぜひ自身初のGⅠ制覇を成し遂げてくれ!」と。

2007_0113_02_022  そのころ整備室の丸椅子に腰掛けて、モーター台帳に見入っていたのが山来和人。いや、見るというよりも読んでいると表現したほうが正しいかもしれない。物憂げな表情で足を組んで、大河小説を読むように11号機の過去をうかがっていた。本日は1回走りで4着。明日は整備があるかも。

 とにかく走り回っていたのが、地元の三井所。やはり地元の若手は忙しいみたいだ。水面に、ペラ室に、整備室に、神出鬼没の出没。伊藤誠二が(艇から水を出す)スポンジを運んでいると、「はい! やります!」と、率先して役目を交代。

 最後まで水の上を走り回っていたのも、地元の岡部。試運転ができるギリギリの時間まで水面に出て、感触を掴もうとしていた。初日1回走り2着という上々の滑り出しで、明日も1回走り。1年前の悔しさを、同じ水面で晴らしたいところだ。

2007_0113__156  やはりというか、何というか。初日はとにかく佐賀勢が目に付いた1日だった。オーラが見えるわけではないが、やはり地元の周年記念にかける思いが強いだけに、人の目を引き付ける何かがあるのではないだろうかと思うくらい。
 今日佐賀勢で勝ったのは、上瀧と深川のベテラン二枚看板。明日は忙しく走り回っている佐賀の若手たちの奮起にも期待したい。

(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/姫園淀仁)


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まくり差しデー!

唐津53周年記念の前半が終了して、決まり手はまくり差し4、抜き2。逃げもまくりも差しも、一本も出ていないという不思議な傾向になっている。抜きの2本も、まくり差しでバック並んで2マーク以降決着、という展開だから、まさにまくり差し連発なのだ。これは、舟券を買う側にはなかなか厄介な傾向と言える。

ちなみに、風速2mの追い風または右横風というのが、通しての風向き。スリットはけっこうばらついていて、スタート勝負という側面もありそうだ。後半は果たして!?

2007_0113__001


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初日前半のピット

2007_0113_01_027  唐津のピットは半屋内といったつくりなのだが、それでも肌寒い。幾分身を縮ませながら小股で通り過ぎていく選手もいれば、「寒っっ!」と言いながら水面に出て行く選手も。
 1レースが終わり試運転が可能な水面になると、上平、伊藤誠、倉谷……選手たちが続々と艇を水面に下ろす。前後に2艇を乗せる変った形のリフトが、忙しく上下している。ピット内に残っていた艇が十数艇だったので、大半の選手が「はやくペラを合わせよう」「早く水面の感触を掴もう」と、出ているのだろう。12レース1回走りの濱野谷や瓜生も、この時間に艇を下ろす。開会式で強気な発言をした白井英治は、ひとつひとつ、動作をたしかめるように70号機を艇に取り付けていた。

2007_0113_01_005_1  上瀧和則、中島友和、三井所尊春の、地元・佐賀軍団がペラを叩いているのが目に入った。今節は全員同じ黒い服を着ているので、どこにいても目立つ。室内に入ることはできないので何を話ているかわからないが、身振りから推測すると上瀧が後輩たちにペラのアドバイスをしているような感じだ。さながら上瀧学校といったところか。

 

2007_0113_01_042_1  2レース終了。初陣5着の峰竜太がピットに帰ってくる。佐賀軍団に鳥飼などの九州勢が艇の水出しを手伝う。ひとりの若手(たぶん三井所だったと思うんだけど)が素早く艇番のプレートを外し、「試」マークを取り付ける。
「ありがとうございました!」
「ありがとうございました!」
「ありがとうございました!」
 ピットに響き渡る元気な声で、一緒に走った選手や、艇の片付けを手伝ってくれた選手に挨拶をする峰。GⅠ初戦の楽しさや緊張などとは無縁――というか、周囲の大先輩たちへの感謝や礼儀を考えると、そんな感情に浸っているヒマはないといった感じだろうか。

 
2007_0113_01_052  レース後の喧騒が終わり各選手が引き上げたあと、峰は自分と同じく1回走りのレースをすでに終えていた冨成謙児と立ち話。そこで出てきた言葉は、
「ホロ苦いっすよ……」
 自分ではもっとスタートを踏み込むつもりのはずが、コンマ17の2番手スタートだったのに納得がいっていないようだった。

 現在までに5レースが終了。気温はまだ上がってこない。

(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/姫園淀仁)


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K記者の「幸哉のインにゃ逆らえぬ」予想

 まくり差し、まくり差し、まくり差し……いやあ、前半はまくり差しの連発ですね。スタートで覗いても、インが伸び返しているからの現象でしょうか。決してインが壊滅しているわけではなく、むしろ外の攻めに抵抗しているからこそのまくり差し連発という印象。カマシからきっちり攻めたのは、1Rの冨成くらいですもんね(イン秋田が抵抗して、冨成マークの伯母がまくり差し)。というわけで、後半はインも重視しつつ攻めてみます。早く片目開けなきゃ……。

7R 濱村の巧逃げ
★進入123/456
 足は深川が上位、“まくり差し”水面となっている今日の唐津では、3コースも悪くありません。それでも、そろそろイン逃げが出ると見て、濱村の巧旋回に期待します。
2連単 1-34 3連単 1-34-流

8R 川﨑の巧差し
★進入123/456
 今度は差し抜けに期待。川﨑の巧旋回です。目立つ足ではありませんが、ここはきっちり捌くと見ます。穴は、カド繁野谷の攻めに乗ったときの堤。4Rは見事に展開を突いていました。
2連単 2-35 5-23 3連単 2-35-流 5-23-流

9R テラッチ、ピンピン!
★進入123/456
 前半戦のテラッチは、強烈な足色でしたね。伸びはかなり来ていると見ました。内2艇がF持ちでS微妙なら、スリットから伸びて、マクリ、マクリ差しと自在に攻めます。金子がやっぱり、いい足で穴に一考
2連単 3-45 5-34 3連単 3-45-流 5-34-流

10R くまくり差し!
★進入123/456
 前検では一息だった熊谷ですが、朝から熱心なペラ調整でかなり上向き。“くまくり”ならぬ“くまくり差し”で抜け出しに期待します。烏野もいい感じで、ここは一騎打ち。
2連単 3=1 3連単3=1-流

11R インの幸哉にゃ逆らえぬ ※勝負レース
★進入1236/45または126/345
 前検の試運転では苦しい足色、スタート練習ではそこそこの足に、と短時間で変化を見せていた幸哉。今日の午前中は実にのんびりと過ごしていて、「たぶん出てます」と話していました。うむ、その言葉を信じましょう。そうでなくとも、そもそもインの幸哉は鉄板モード。足上位と見る次郎、白井に絞って勝負です。色気を出して次郎アタマも少々。
2連単 1-34 3連単 1-34-34 押さえ3-14-14

12R ジョーがドリーム制して好発進
★進入123/456
 前検での見立ては、信一郎→上瀧、濱野谷→瓜生→智也→仲口が足の順。信一郎は今日も軽快な足色を試運転で見せていて、倉谷をぶっちぎったりしていました。とはいえ、ここはちょっと枠が遠い。やはりジョー様のイン逃げ基本で組み立てたいと思います。相手本線に信一郎。濱野谷では配当が低いでしょうから、瓜生もヒモに狙ってみます。
2連単 1=5 1-26 3連単 1=5-流 1-26-流

 前半をしっかり挽回して、H記者&しげ爺さんを唸らせますよ~。それでは皆さん、グッドラック!(K)


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唐津開設53周年記念 開会式

2007_0113__048  唐津市民全員が集まったような(すいません。ちょっと大袈裟です)、唐津競艇場1階特設ステージ。熱気と声援でものすごいコトになっておりました。ファンが作った花道を通りながら50人の戦士たちが入場します。

 

2007_0113__157 最初の挨拶は、選手班長の上瀧和則。以下、主な選手の挨拶をピックアップしてみました。

山来和人「最年長なので話相手がいません」
ハハハハッ。若手のみなさん、山来選手に話しかけてください! ベテランの技や体験を吸収できるいいチャンスですよ。

熊谷直樹「ぼくが話相手になりなす」
と、思ったら熊谷選手が話し相手になってくれるそうです。千葉と北海道ですけど、同じ東京支部ですもんねっ。

野長瀬正孝「ボートだけはいいのを引きました。4日目5日目までは」
モーターは複勝率36%の中堅機ですが、ボートの複勝率はなんと47%! 野長瀬選手は2レースと10レースに出走しているので狙ってみては?

2007_0113__081 仲口博崇「峰竜太だけをヤッつけにきました!」
場内大盛り上がり。選手班長の上瀧選手も大爆笑。仲口選手と峰選手ではキャリアに大きな差がありますけど、若い芽は伸びるのが早い。6日目の12レースで直接対決となることを期待しましょう。

伊藤誠二「(ファンの)みなさんの力を貸してください!」
いちばん元気がよかったのが伊藤選手。ファンは声援で力を貸しておりました。でも、ちゃんと借りたものはレースで返しましょう。がんばってください!

森岡満郎「何かを学んで帰れるように一生懸命頑張ります!」
真摯な印象を受けたのが森岡選手。これまでのGⅠ出走経験は、04年琵琶湖のMB大賞のみ。この唐津で何かを学び、大きく飛躍しましょうよ。

白井英治「ただいまリズム最高潮。ボクから買ってください」
おぉぉ! 力強い! 70号機を駆って、今節は暴れ回ります。

2007_0113__150 そして、最後の挨拶が峰竜太。

峰竜太「仲口さん、胸を貸してください!」
地元のファンだけでなく、全国のファンが応援していることでしょう。まず水神祭を目指せ!

(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/姫園淀仁)


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K記者の「H記者としげ爺さんには負けません!」予想

 ども。K記者です。今節、予想に関しては、まずはK記者が突っ走ります。H記者の「展開などの見立ては間違ってないけど、肝心の最終評価で足を踏み外す」予想を脱却すべく、攻める予想をいたしますので、どうかひとつよろしく。しげ爺さん、今節はK記者が相手です! 負けませんよ~。
 前半戦は、ひとまず前検での見立てをベースにしつつ、配当がつくところを基本に狙っていきます。

1R 地元・冨成のマクリ差し
★進入123/456
 1号艇・秋田は足色については悪くないのですが、重量級の初戦インは起こしが不安。だったら、4カドから冨成がマクリ差します。機力も、中堅はあります。
2連単 4→15 3連単 4→15→流

2R 金子の俊敏差し
★進入123/456または1235/46
 前検ではかなりいい感じに見えた金子が、イン草場を先に回して俊敏に差します。カド見込める峰にも期待したいところですが、まずはヒモまで。
2連単 2→14 3連単 2→14→流

3R 山来、渾身の逃げ
★進入123/456または1235/46
 テラッチの伸びはなかなかに脅威ですが、ここは山来が逃げ切ると見ました。地元でSも不安ない久富が壁になれば、圧勝まであるでしょう。
2連単 1→24 3連単 1→24→流

4R 三井所の全速戦
★進入1236/45または126/345
 横綱に指名した三井所がマクっても差しても、抜け出します。手広く穴目を狙っていきましょう。
2連単 3→145 3連単 3→145→流

5R 久田の自在戦 ※勝負レース!
★進入1236/45または126/345
 前半戦はここで勝負します。烏野が動いても3コースまで。エース機・白井がスローにするかダッシュにするかは微妙ですが、その間隙を突いて、横綱指名の久田がしっかりと抜け出します。基本は差しでしょうが、覗けば一気にマクって出ることも。その場合は、白井の差し抜けにも警戒を払いたいところ。
2連単 2=3 2-6 3連単 2=3-流し 2-16-流

6R 寺田が悠々と逃げる
★進入126/345または1236/45
 幸哉が黙って6コースのわけはないでしょうが、そうなるとカギは伊藤宏の選択。7割3コース主張3割カドと見ましたがどうでしょう。いずれにしても、突き抜けた機力はいないと見て、寺田がインからきっちりと逃げると見ます。
2連単 1-23 3連単 1-23-流

 それでは後半は後ほど。(K)


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初日!

おはようございます。唐津53周年記念・全日本王者決定戦、初日の朝を迎えました。唐津は、重い雲が立ち込めており、風も昨日より強く吹いて、けっこう寒い朝であります。あ、風は唐津特有のホーム追い風ですね。

2007_0112_01_097 さて、本日よりいよいよスタートする全日本王者決定戦、毎朝ひとつずつ、注目レースをあげたいと思います。初日の今日は、12Rドリーム戦はもちろんなのですが、あえて2Rをピックアップ。そう、峰竜太選手の記念初陣であります。

1号艇 草場康幸(佐賀)
2号艇 金子貴志(福井)
3号艇 野添貴裕(大阪)
4号艇 峰竜太(佐賀)
5号艇 野長瀬正孝(静岡)
6号艇 冨田秀幸(愛知)

2006年の最優秀新人に内定しているわけですから、すでに全国に名前を売り出してはいる峰選手ですが、GⅠという舞台で強豪先輩たちを相手にどんな走りを見せるか、実に楽しみであります。新人王の勢いと、未来への明るい希望を思い切り表現するのか。それとも、先輩の強大な壁に跳ね返されるのか。もちろん、前者を期待したいものですね。野長瀬選手の動きがありそうですが、いずれにしてもカドは取れそうですから、ダッシュから大胆な走りを見たいなあ。というわけで、2R、頑張れ峰竜太。


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全日本王者決定戦で盛り上がりましょっ!

 前検も終わり、明日はいよいよ唐津53周年記念・全日本王者決定戦が開幕! 果たしてチャンピオンは誰か……!?
 ここで、明日の12R、ドリーム戦のメンバーを記しておきましょう。

1号艇 上瀧和則(佐賀)
2号艇 濱野谷憲吾(東京)
3号艇 山崎智也(群馬)
4号艇 仲口博崇(愛知)
5号艇 田中信一郎(大阪)
6号艇 瓜生正義(福岡)

 うむぅ、豪華なメンバーだ……。新年早々、見逃せない一戦に注目!

 さて、言うまでもなく、周年記念はSGや新鋭王座、女子王座、名人戦のようなGⅠとは違い、いわゆる「全国発売」ではありません。競艇は、レース自体ももちろん最高に面白いけど、やっぱり舟券を握りしめながら観戦すれば興奮も倍増、3倍増。うーむ、舟券買いたい! そんな皆さんに、ここで場間場外のご紹介を。そうです、全国発売ではないとはいっても、全日本王者決定戦の舟券を買う方法はあるのです! 唐津近辺以外にお住まいの方は、要チェック!

13~18日(初日~最終日)
【競艇場】浜名湖競艇場 下関競艇場 若松競艇場 大村競艇場
【ボートピア等】BPなんぶ BP河辺 BP川崎 BP玉川 BP習志野 BP名古屋 BP金峰 BP勝山 BP高城 BP三日月 ミニBP北九州ドーム ミニBP長崎五島  前売場外おおむら 前売場外ミニット 前売場外オラレ呼子

14~18日(2日目~最終日)
【ボートピア等】BP岩間 BP市原

16~18日(4日目~最終日)
【競艇場】福岡競艇場

17~18日(5日目~最終日)
【競艇場】戸田競艇場 平和島競艇場
【ボートピア等】BP岡部

18日(最終日)
【競艇場】多摩川競艇場
【ボートピア等】BP大郷

 おぉ、けっこういろんなところで買えるんですねえ。私のホームプール、平和島でも! 併売の場もけっこうあります。唐津で繰り広げられる熱い戦い、ぜひとも、一緒に楽しみましょう! あ、場外やってない地域の方でも、電話投票会員でしたら、電投コード23#で買えますから! そしてもちろん、唐津近辺にお住まいの皆様、ぜひぜひ、唐津でお会いしましょう!

2007_0112_01_203


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前検日のピット

Dscf1876_3  選手が到着する前に、唐津のピットを歩く。常々思うのだが、人がいないピットには静謐な空気が漂っている。
 持ち主が決まっていない艇が機械的に横たわっている。薄暗い部屋にズラリと並んだモーターは、数時間後に唸りを上げるといわれてもウソみたいだ。

 いの一番に水面に飛び出したのは田中信一郎。それを合図にしたかのように、ピットは大きく動き出す。さっきまでの静謐は消え去り、ターレット車こそ走っていないがピーク時の魚河岸状態にかわる。

 全体的に、選手の表情はSGに比べると幾分なごやかな感じ。だが、テキパキとやるべきことをこなしながら時間が進んでいくのに変りはない。

 

2007_0112_01_002  明日のドリーム5号艇の田中信一郎は、スタート練習が終わると、手持ち無沙汰な感じ。ほかの競技なら「サボっている」と思われたりするのだろうが、競艇の手持ち無沙汰は吉兆である。おそらく納得できるような足だったのではないだろうか(実際、記者の目でみても悪くないように感じた)。

 昨年は賞金王決定戦V3の田中が決定戦に乗れなかった。でも、今年は強い内容で全大阪王将戦を制して、助走は充分。年始一発目のGⅠを取って、年末の福岡へ駆け上がる!

  

 76期の原田幸哉と横西奏恵は、いつものSGで見られるように、頻繁にふたりで話をしていた。しかも今回の前検スタート練習は登番順だったので、練習も同じ班になっていた。明日、横西は4レース1回走り、原田は6・11の2回乗り。

2007_0112_01_029  ペラ室は大盛況だったが、その中でもとくに長い時間こもっていたのは、市川哲也、仲口博崇、服部幸男の3人。
 前検タイムは、市川が6秒79、仲口が6秒78、服部が6秒75。3人ともあまり良くない。ペラとエンジンをマッチングさせるべく、3人は背中を丸めながら熱心に叩いていた。とりあえず、明日どのような足になっているかに注目だ。服部は9レース、市川は10レースの1回走り。仲口はドリーム戦の4号艇に登場である。

 

2007_0112_01_077  一方、分解組立作業所でエンジンを割っているのは、明日のドリーム戦1号艇。佐賀を背負って立つ上瀧和則だ。スタート練習が終わると、ほかの選手の艇の引き上げにもあまり出ず、一心にエンジンをばらしていた。今節の上瀧(と佐賀勢)は、ピットで「JO=鬼=仏」という服を着ている。エンジンを愛撫するように分解する上瀧の表情は、鬼か仏か? わたしには、アルカイックスマイルのように見えたが。
 

Dscf1888  ピットに艇を係留しながら、エンジンの回転を念入りにチェックしていたのが白井英治。エース70号機をツモったことにうかれる様子もなく、丹念にレバーを握ったり放ったりして、今節の頼れるパートナーと語りあっていた。
 彼の表情は凛としているようで、真っ直ぐ前を見つめる目に力が溢れているようにもみえた。出走表によると、白井は今節のメンバーのなかで、唐津勝率1位(9.2)である。明日の出走は5レースと、11レース。70号機と白井が奏でる音は、どんな音なのだろうか?

 

2007_0112_01_014_2  明日から6日間、この魚河岸は鉄火場になる。年末の福岡にむけて、大きな大きな第一歩を踏み出すのはいったい誰なのか?

《PHOTO/中尾茂幸 姫園淀仁(1,5枚目) TEXT/姫園淀仁》


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前検の動きをチェック!

2007_0112_01_206  唐津といえば、ホーム追い風が定番。前検の今日も、緩やか~に追い風が吹いている(時折、巻くような向かい風になったりもしてたけど)。そのせいなのか、スタート練習の1本目は軒並み速いスタートが並んだ。7班(秋田、金子、森岡、久田、草場)だけが遅いのだが、このときはまさにちょっと風向きが変わった時間帯。唐津はスタートが難しい場とも言われるわけで、前検はまさしくそんな様相を示してはいたということか。まあ、いずれ劣らぬトップレーサー、明日にはきっちり修正してくるんだろうけど。

 というわけで、前検の様子。SGではドリーム組が1班で2班以下は登番順、と言うケースが多いのだが、今節は純粋に登番順に1~9班までに分けられる。出場選手は50名だから、1~5班が6艇立て、6班以下は5艇立て。で、5班までが前半、6班以降が後半と分けられて、1班のスタート練習が行なわれる前に前半組の試運転が、5班のスタート練習が終わると後半組の試運転が行なわれる。その後、6班以降のスタート練習が行なわれる、という手順で、これはSGと一緒である。ちなみに、上平真二が5班6号艇で、彼より登番が古い選手が前半組、横西奏恵が6班1号艇で、彼女より登番が若い選手が後半組です。
2007_0112_01_056  まず前半組で良く見えたのは、田中信一郎。伸びも回り足も十分にありそうで、田頭実や中里英夫、野添貴裕らを足合わせでやっつけていた。信一郎の華麗なターンを存分に演出してくれる足と見たぞ。
 伸びが良さそうだったのは、寺田千恵。足合わせでは、ちぎるほどではないけれども、たいていが優勢模様。体重の分もあるとはいえ、戦える足ではあるだろう。そのテラッチと互角だったのが烏野賢太。強烈とは見えなかったが、しぶとく食い下がる足はありそうな感じだった。
 もう一人、深川真二もあげておこう。足合わせを見たのは、玄馬徹との1回のみだが、明らかに優勢。玄馬のモーターは好機のひとつにあげられる63号機なのだから、これは価値が高いと言えるだろう。SGでも好脚を披露している深川、地元水面だけになおさら無視はできませんな。
 一方、苦しそうな足色に見えたのは、仲口博崇。同県の伊藤誠二と2度合わせて、2度とも2艇身ほどやられていた。伸びよりも、回ってからの足がもうひとつかなあ、と見えたがどうか。倉谷和信もちょっと厳しそうで、他との足合わせでは苦戦気味だった上平真二に負けている感じだったのが非常に気になった。
2007_0112_01_010  ドリーム組では、濱野谷憲吾はかかりをチェックしていたのか、単走ではそれほど目立つ走りを見せていなかったが、足合わせになると上々の伸び。上瀧和則も、伸びも回り足も悪くなく、明日からの上昇が期待できそうな感じだった。山崎智也は、試運転は単走で1周のみだったので、足色はもうひとつ掴めなかったが、スタート練習ではあまり目立つところを見せていなかった。

2007_0112_01_015  続いて、後半組。節イチ候補は、むしろこちらに多いような気がした。まず、目立って見えたのが久田武。モーター22号機は決して好機ではないのだが、足合わせではほぼ負け知らず。スタート練習でも、スリットからいい伸びを見せていたし、明日いきなり狙っても面白いと思う。
2007_0112_01_112  その久田を1度やっつけて見せたのが、地元期待の三井所尊春。ターン回りもスムーズで、伸びも文句なし。台風の目はズバリ、この男と見たぞ。ただ、ちょっと不思議なのです。というのは、三井所の引いた25号機は、モーター抽選の記事にもあるとおり、正月開催でも引いたモーター。このときは、落水したばかりか、成績も上がっていなかったのだ。そして、前節で乗った森岡正もパッとせず、後半3連続3着をマークしているが、これを上昇の兆しというにはやや弱いだろう。だというのに、今日の三井所はかなりの足色を見せている。25号機に何があったんだろうか。実戦での動きに気を配らないとなあ。
 その三井所をちぎって見せたのが、中野次郎。伸びも回り足も三井所を軽く上回っていた。ほかに繁野谷圭介が2~3艇身、ちぎられていたな。ただ、スタート練習時のスリットからの足はそれほど目立っていたわけではなく、むしろ三井所のほうが良く見えた。これも、明日からの実戦足をチェックしたい。あ、金子貴志も三井所を一度、負かしていたぞ。突き抜けた足には見えなかったが、上位級は見込める手応えだ。
 エース機70号を引いた白井英治。たしかに、悪い足ではなさそうで、足合わせでも負けることはなかったし、スタート練習でもスリットから下がることはなかった。ただ、現時点では突き抜ける足とは思えず、明日からどこまでペラを合わせられるかが焦点となりそう。これはこれで注目するとして、その白井と足合わせをして互角の動きを見せていた寺田祥にも気を配っておきたい。
 後半組で苦しく見えたのは、原田幸哉。横西奏恵にあっさり突き放されていた。その横西が、相手が三井所とはいえ、分が悪いところを見せていたのだから、原田はさらに重症と見るべきだろうか。64号機は勝率6点オーバーの好機なのに……。ただ、スタート練習では、スリットから軽快な足色を見せていたから、もしかしたらペラがまるで合っていなかっただけかも。今日のところは評価できないけれども、一変の可能性は秘めているか。あとは峰竜太がターンマーク付近でいまひとつだったのが気になった。草場康幸も軒並み苦戦していたなあ。あ、あと、ドリーム組の瓜生正義はなかなかいい感じでしたぞ。

 とまあ、つらつら書き連ねてきたが、前検時点での独断番付は以下の通り。

         東            西         張出
横綱  久田武   三井所尊春  中野次郎
大関  田中信一郎 金子貴志   深川真二
関脇   白井英治  寺田祥
小結  寺田千恵  烏野賢太
前頭1 濱野谷憲吾 上瀧和則

 前検ということで、ちょっと多めにあげてみました。明日からのレース足や、整備、試運転などを加味して、さらに評価を変えつつ、絞り込んでいくことにしよう。

 と書いたところで、前検タイムが到着しました。

① 深川真二  6・63
② 白井英治  6・64
  坂谷真史  
    三井所尊春
⑤ 久田武   6・65
⑥ 倉谷和信  6・66
  金子貴志
  繁野谷圭介
⑨ 久富政弘  6・67
  冨成謙児

2007_0112_01_106  おぉ、そこそこ見立て通りではないですか。と言いつつ、苦しいと書いた倉谷や、次郎にちぎられたと書いた繁野谷が上位にいたりもする。坂谷も気づかなかったなあ……。そして、さすがのエース機・白井が2位。やはり根本的なパワーは強力のようだ。
 6・80を切れなかったワースト勢は以下の通り。

① 上平真二  6・87
② 熊谷直樹  6・81
③ 田頭実   6・80
  野添貴裕

 上平がぶっちぎりで最下位。その上平に、倉谷はやられていたように見えたんだけど……。ともかく、明日からの動きにもきっちりと対応していこう。まずは5R、自分の目を信じて2号艇に入った久田から勝負してみます!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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周年記念も祝祭空間!――唐津に選手到着

Nu2r0089_1  トップレーサーが続々と現われるのを眺めていると、SGもGⅠも、その華やぎにそれほど違いがあるわけではない。入り待ちのファンの方たちも通用門にたくさんいて、このあたりも祝祭空間を作り出している。呼び止められて、サインや撮影に応じている選手の姿も、これまでのSG前検日にいつも見てきた風景。あ、憲吾だ! 濱野谷憲吾が東京勢とともにいつもの凛々しい表情で現われる。SG常連である彼の雰囲気も、SGだろうとGⅠだろうと変わらない。そして、やっぱりカッコいいっす、はい。まあ、想像通りといえばその通りでもあるのだが、なんだか嬉しくなった唐津53周年記念・全日本王者決定戦の前検日の朝である。

Nu2r0015_1  おっと、智也も登場! 中里英夫とともに唐津入りした山崎智也、今年も大人気! 遠征勢の荷物を届けた宅配便のドライバーさんが、「あのすごい人気の人、誰?」と取材班に訊ねてくる。あれはですね、山崎智也といいまして、人気ナンバーワンのイケメン選手です。それを聞いて、「へ~~~~~」と嬉しそうに笑うドライバーさん。ぜひ応援してくださいね。ファンとのふれあいを終えて、荷物検査に向かう智也に挨拶をすると、ちょっと眠そうな目でニコリと微笑んだ。SGのときより、少しだけリラックスした表情に見えたのは気のせいか。まあ、前回会ったのがほんの2週間ほど前の、賞金王決定戦だったわけですからね。

Nu2r0111  憲吾、智也と来たら、関東イケメン三銃士の中野次郎も取り上げねばなるまい。昨年はすっかりSGの常連となった次郎、その端緒となったのが、この唐津で行なわれた新鋭王座決定戦を優勝したことだった。あれから1年、思い出の地に帰ってきた次郎。一回り大きくなっての凱旋である。BOATBoyで連載してもらっていることなどもあわせて、こちらとしてはすっかり顔見知りにもなったわけで、うむ、唐津で次郎と再会できたのは感慨深いですな。挨拶を交わすと、「あれ? こんなところでお会いするとは?」とでもいうような、ちょっと驚いた表情で笑みを返してくれた次郎。今年のGⅠ初戦で昨年同様の勢いをつけてくださいね。

Nu2r0035  周年記念ということで、これが初めて直接お会いする選手も多数いて、これもまた非常に新鮮で嬉しいことだった。ま、実を言うと、顔と名前が一致していない選手もいて(失礼!)、胸に縫い付けられた登番と出場予定選手一覧を慌てて照合するなどということもしているわけですが、新たな出会いはやはり楽しいもの。元気一杯に現われた地元の冨成謙児選手、すがすがしく挨拶してくれてありがとうございます! いや、冨成も登番を照合してしまった選手の一人だったわけですが、早くも覚えさせていただきましたよ! 走り慣れた地元水面で、台風の目になることを期待しています!

Nu2r0039  個人的には、山来和人と会えたのも嬉しいことであった。出身は千葉だが、支部は東京。僕のホームプールである平和島や多摩川、江戸川ではお馴染みの選手である。そして、舟券的にも相性がいいんです、はい。一般戦の参戦も多いけれども、記念でもまったく遜色のない走りを見せてくれる山来だけに、ここでも一発ぶちかましてほしいもの。唐津でもいい舟券獲らせてくださいね。って、本当に個人的な話でごめん。

Nu2r0090  さて、今節注目したいのは、記念初出場の峰竜太。2006年の新人王だ。登番がもっとも若い地元選手、ということで、やっぱり一番乗りで競艇場入り。自身の荷物検査などをテキパキとこなすと、あとは先輩たちのお手伝いに奔走していた。そして、先輩たちに元気良く「おはようございます!」と挨拶して回っている。実に気持ちのいいシーンである。大先輩といえる倉谷和信からは「頑張れよ! 頼むで!」と激励されて、最敬礼。新鋭王座前にこの舞台を経験できるのは、でっかいでっかい糧となるはず。怯むことなく、思い切りのよいレースを見せてください。頑張れ、峰竜太!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守) 


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唐津です!

Cimg2083 おはようございます! 取材班、唐津に到着いたしました! 昨年の新鋭王座決定戦以来、約1年ぶりの唐津競艇場。うーむ、懐かしい……と感慨に浸っている黒須田であります。

さて、本日はこのあと、選手到着など前検の模様を取材、更新してまいります。そして明日の開幕から優勝戦まで1節間、頑張りますので、今節もどうぞよろしくお願いいたします。初の周年記念取材&更新、お楽しみに! それでは取材に行ってまいります! 


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さあ、唐津53周年!

13日より始まる、唐津53周年記念・全日本王者決定戦! 明日の前検より、現地にて取材、即日更新してまいりますので、皆様、どうぞご期待ください! 取材班は、明日に備ええて東京を出発しております。明朝、唐津に到着し次第、さっそく取材にかかります。初の周年記念取材、我々もどうなることやらわからない部分もたくさんあるのですが、全力で頑張ります! 唐津の皆さんはもちろんのこと、全国の競艇ファンの皆様も、お楽しみくださいね! 蛇足ながら、電話投票コードは23#ですよー(笑)。あ、明日からは尼崎で54周年記念・近松賞も開幕しますね。こちらも注目したいものです。

とにかく、明日から1週間、どうぞよろしくお願いいたします!

Sany0366 ←昨年の新鋭王座で撮影した唐津ピット内の白板です。あれから1年、早いですね……。


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